JP4590921B2 - ガスシール性能試験装置及びガスシール性能評価方法 - Google Patents

ガスシール性能試験装置及びガスシール性能評価方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば、相対移動自在に設けられた二部材間の環状隙間に設けられるシール部材のガスシール性能を試験するためのガスシール性能試験装置、及び、ガスシール性能評価方法に関するものである。
従来、シール部材で隔てられた二つの空間のガスの移動量を計測する手法としては、(1)二つの空間を一定体積としておき、流入もしくは流出するガスの体積を流量計で測定する、(2)二つの空間を閉空間としておき、圧力の変化からガスの移動量を測定する、などの方法が用いられている。例えば、特許文献1では、ビューレット法、加圧放置法、真空放置法、ヘリウムリークディテクター、石鹸膜流量計などについて述べられている。
特開2001−066216号公報
ところで、ハウジングと軸との環状隙間に設けられるようなシール部材では、ハウジングや軸と摺動する部分があり、軸の移動に伴って摺動発熱が生じるため、シール部材近傍の温度は著しく変化する。例えば、シール部材周辺の構造や軸速度にもよるが、ラジアルリップシールでは、100〜150℃程度までシール部材近傍の温度は上昇する場合がある。
このような場合、上記(1),(2)の測定方法では、温度上昇に伴うガスの膨張の影響が大きいため、測定が困難となり、また、精度も低いものとなることが懸念される。
本発明は、上記したような事情に鑑みてなされたものであり、温度変化や圧力変化の影響を受けることなく、シール部材のガスシール性能を試験することができる技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係るガスシール性能試験装置にあっては、
互いに同軸的に相対移動自在に組み付けられる、軸方向一端側に開口部を有し軸方向他端側を有底状に設けられたハウジング、及び、該開口部に挿通される軸部材で構成される二部材と、
前記二部材間の環状隙間に試験用シール部材が設けられるとともに、該試験用シール部材が設けられる位置よりも前記開口部側の前記環状隙間に開口部側シール部材が設けられることにより、前記試験用シール部材により隔てられ前記試験用シール部材より前記ハウジングの底側に形成される第1室、前記試験用シール部材及び前記開口部側シール部材により形成される第2室、及び、前記開口部側シール部材により隔てられ前記開口部側シール部材より前記開口部側に形成される第3室と、
前記第1室、前記第2室、及び前記第室にそれぞれガスを供給するガス供給手段と、
前記ハウジングにおいて前記第1室、前記第2室、及び、前記第3室を構成する部分にそれぞれ設けられ、前記ガス供給手段により供給されるガスを導入するためのガス導入部と、
前記二部材を相対移動させる駆動手段と、
前記ハウジングにおいて前記第1室及び前記第2室を構成する部分にそれぞれ設けられ、試験用シール部材が前記環状隙間に設けられて前記ガス供給手段により前記第1室及び前記第2室にそれぞれ異なるガスが供給された状態で、前記駆動手段により前記二部材間の相対移動が所定時間行われた後に、該第1室及び該第2室に封入されているガスをガスクロマトグラフィーで分析するために、当該ガスを該第1室及び該第2室からそれぞれ流出させるためのガス流出部と、
を備えることを特徴とする。
このように構成することにより、ガスの組成からガス移動量を測定することが可能となり、温度変化や圧力変化の影響を受けることなく、ガスシール性能を試験することが可能となる。
また、上記の構成において、前記第2室に評価対象ガスを封入するとともに、前記第1室に該評価対象ガスとは異なるガスを封入して、ガスクロマトグラフィーで分析を行うために前記駆動手段により前記二部材を相対移動させる場合には、前記ガス供給手段により該評価対象ガスを前記第3室に供給することも好ましい。
また、上記の構成において、前記二部材を相対回転自在に設けるとともに、前記開口部側シール部材を磁性流体シールで構成してもよい。
また、上記の構成において、前記第1室及び前記第2室に封入されているガスを分析するガスクロマトグラフと、
前記ガスクロマトグラフと、前記第1室及び前記第2室のガス流出部とをそれぞれ連通する連通路と、
を備えることも好ましい。
本発明のガスシール性能評価方法にあっては、
互いに同軸的に相対移動自在に組み付けられる、軸方向一端側に開口部を有し軸方向他端側を有底状に設けられたハウジング、及び、該開口部に挿通される軸部材で構成される二部材間の環状隙間に、試験用シール部材を設けるとともに、該試験用シール部材が設けられる位置よりも前記開口部側の前記環状隙間に開口部側シール部材を設けることによって、前記試験用シール部材により隔てられ前記試験用シール部材より前記ハウジングの底側に形成される第1室、前記試験用シール部材及び前記開口部側シール部材により形成される第2室、及び、前記開口部側シール部材により隔てられ前記開口部側シール部材より前記開口部側に形成される第3室を形成し、
前記ハウジングにおいて前記第1室、前記第2室、及び、前記第3室を構成する部分にそれぞれ設けられたガス導入部を介してガス供給手段により前記第1室及び前記第2室にそれぞれ異なるガスを封入してから前記二部材を所定時間相対移動させた後、ガス流出部により該第1室及び該第2室からそれぞれ流出させ、該第1室及び該第2室にそれぞれ封入されたガスをガスクロマトグラフィーで分析することにより前記試験用シール部材のガスシール性能を評価することを特徴とする。
このような方法で、ガスの組成からガス移動量を測定することによって、温度変化や圧力変化の影響を受けることなく、ガスシール性能を評価することが可能となる。
本発明によれば、温度変化や圧力変化の影響を受けることなく、シール部材のガスシール性能を試験することができる技術を提供することが可能となる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
図1は、本発明の実施の形態に係るガスシール性能試験装置1の構成を説明するための概略図である。
本実施の形態に係るガスシール性能試験装置1は、概略、装置本体10と、ガス供給部(ガス供給手段)20と、ガスクロマトグラフ部30とから構成されている。
まず、装置本体10について説明する。
装置本体10には、ハウジング11と、ハウジング11の軸孔(開口部)11aに挿通されハウジング11に対して回転自在に設けられた軸部材としての軸12と、軸12を回転駆動させる駆動手段としてのモータ13と、軸12を回転自在に支持する軸受け14とが設けられている。(以下の説明において、ハウジング11と、ハウジング11の軸孔11aに挿通された軸12とから構成される部分を試験装置ヘッド部15という場合もある。)
ハウジング11は、軸方向一端側に軸孔11aを有し、軸方向他端側を有底状(軸孔11aのみを開口部とする容器状)に設けられており、これにより、ハウジング11の軸孔11aに挿通された軸12の先端は、ハウジング11の底部11bよりも軸孔11a側に位置することとなる。
そして、ハウジング11と軸12との間の環状隙間には、二つのシール部材が配設される。ここで、ハウジング11の底部11b側に設けられるシール部材をシール部材(試験用シール部材)S1とし、軸孔11a側に設けられるシール部材をシール部材S2とする。
ハウジング11と軸12との間の環状隙間にシール部材S1,S2が設けられることにより、ハウジング11と軸12との間の環状隙間及びシール部材S1,S2で隔てられた3つの室(空間)が形成されることとなる。ここで、シール部材S1より底部11b側に形成された空間をA室(第1室)、シール部材S1,S2間に形成された空間をB室(第2室)、シール部材S2より軸孔11a側に設けられた空間をC室(第3室)とする。
ハウジング11には、ガス供給部20とA室,B室,C室とをそれぞれ連通し、ガス供給部20からA室,B室,C室にそれぞれガスを導入するためのガス導入部11c,11d,11eが設けられている。
また、ハウジング11には、ガスクロマトグラフ部30とA室,B室とをそれぞれ連通し、A室,B室から流出された(取り出された、採取された、放出された)ガスをガスクロマトグラフ部30に導入(注入)するためのガス流出部11f,11gが設けられている。
次に、ガス供給部20について説明する。
ガス供給部20には、ガスを収容するガスボンベ(ガス収容部)21と、ガスボンベ21から流出されるガスの流量を制御するためのガス流量制御部22と、ガス流量制御部22及びガス導入部11c,11d,11e間をそれぞれ連通する連通路23とが設けられている。ここで、連通路23においてガス導入部11c,11d,11eに連通する連通路をそれぞれ連通路23a,23b,23cとする。
また、図1においては、三つのガスボンベ21と、当該三つのガスボンベ21にそれぞれ対応した三つのガス流量制御部22とが設けられている場合について示すものであり、図に示すように、三つのガス流量制御部22からそれぞれバルブ24を介して連通路23
a,23b,23cに連通可能に設けられている。
さらに、連通路23a,23bにおいては、三つのガス流量制御部22からそれぞれ流出したガスが合流する合流部よりも下流(ガス導入部11c,11d側)にもバルブ25が設けられている。そして、ガス導入部11c,11dとバルブ25との間には、それぞれ、連通路23内のガスの圧力を検出する圧力計PIが設けられている。
次に、ガスクロマトグラフ部30について説明する。
ガスクロマトグラフ部30には、ガスクロマトグラフ31と、ガスクロマトグラフ31に試料を注入するガスサンプラー32と、ガスクロマトグラフ31に導入されるキャリアガスが収容されたキャリアガス部33と、検出器34と、排気口35とが設けられている。
また、装置本体10とガスクロマトグラフ部30との間には、ハウジング11のガス流出部11f,11gと、ガスサンプラー32とをそれぞれ連通させる連通路36が設けられている。
連通路36には、ガス流出部11f,11gからガスサンプラー32側に向かって順に、バルブ37,ニードルバルブ38,バルブ39が設けられている。バルブ37は、開放されることによって、ハウジング11のA室及びB室内のガスをそれぞれ、ガスクロマトグラフ部30側に流出させる。ニードルバルブ38は、A室及びB室内のガスがそれぞれ、ガスクロマトグラフ部30側に流入する量を調整するものである。そして、バルブ39はニードルバルブ38で流量が絞られたガスの流路を、ガスサンプラー32側と排気口35側との間で切り替えるものである。
このように構成されるガスシール性能試験装置1においては、ガス流量制御部22でガスボンベ21から供給されるガス流量を調整し、さらに、ニードルバルブ38でガス流出量を調整することによって、A室及びB室内のガス圧をそれぞれ制御することができるようになり、ガスシール性能試験を加圧条件下で行うことが可能となる。
次に、ガスシール性能試験の試験方法について説明する。
本実施の形態においては、図1に示すシール部材S1が評価対象となるシール部材である。また、シール部材S1,S2は、B室側が密封側となるように取り付けられ、B室内にはオイルや水などの流体を封入することが可能である。
そして、A室を参照ガス、B室をシール対象のガス(試験ガス)で置換することとしている。すなわち、参照ガスと試験ガスとがそれぞれ封入されたガスボンベ21から、連通路23a,23b、及び、ガス導入部11c,11dを介して、参照ガスがA室に、試験ガスがB室に導入される。
この場合、バルブ24を調整することにより、ガスボンベ21と3つの室(A室,B室,C室)とをつなぐ経路の設定を行い、そして、バルブ37を閉弁させバルブ25を開弁して、ガス流量制御部22によりガスの流量を制御することによりA室,B室にガスを封入する。この場合、圧力計PIにより連通路23内のガスの圧力を検出することにより、A室及びB室内をそれぞれ所望のガス圧に設定することができる。
ここで、シール部材は、一般的に、大気側から油槽側へと空気を吸い込んでいると考えられており、シール部材S2も例外ではなく、B室とC室との間でも何らかの気体の移動
が生じていると考えられる。
そこで、C室には、ガスボンベ21から連通路23c,ガス導入部11eを介して試験ガスを100ml/min程度供給することとしている。試験ガスが漏洩すると望ましくない場合には、窒素やアルゴンなどの不活性なガスを供給するとよい。また、極わずかな空気がB室に吸い込まれても問題とならない場合には、ガスを供給しないようにしてもよい。また、シール部材S2に吸い込み性能の極めて低いシール部材を用いてもよい。
そして、モータ13を作動させることによって、軸12をハウジング11に対して回転させる。軸12を所定時間回転させた後、バルブ37を開弁することにより、A室内のガスや、B室内のガスをガスクロマトグラフ部30に流入させる。
ガスクロマトグラフ部30では、上述したように、ガスサンプラー32によりA室内のガスや、B室内のガスがガスクロマトグラフ31に注入されることによって、A室及びB室内のガス濃度変化がそれぞれガスクロマトグラフィーにより分析され、A室からB室への、また、B室からA室への気体移動量が測定される。
次に、より具体的な試験(測定)結果について説明する。
シール部材S1には、フッ素ゴム製のSC型オイルシール(軸径50mm、外径72mm、高さ12mm)を用い、シール部材S2には、油吸い込み性能の極めて低いシール部材を用いた。
そして、これらのシール部材S1,S2を図1に示す装置本体10のハウジング11と軸12との間の環状隙間に取り付けることにより、A室,B室,C室を形成した。
形成されたB室に油(ポリアルファオレフィン)を注入することにより、B室内において軸12の軸中心付近まで油を満たした。その後、A室をヘリウム(He)ガス、B室を窒素ガスで置換した。C室には、窒素ガスを100ml/min程度供給することとした。
軸12を所定の速度で回転させ、所定の時間毎のB室中のヘリウムガス濃度を分析(測定)することにより、シール部材S1により吸い込まれた(A室からB室に移動した)ヘリウムガスの量を算出した。
ガスクロマトグラフィーでは、キャリアガスにアルゴンを用い、検出器34は熱伝導度型検出器を用い、カラムはモレキュラーシーブ13X(ジーエルサイエンス社製)を用いた。
上記の条件により、図1に示すガスシール性能試験装置1を用いて行ったガスシール性能試験の測定結果を図4に示す。
図4に示されるように、本実施の形態のガスシール性能試験において、試験時間とヘリウムガスの吸い込み量とは略比例することとなる。そして、軸12の軸速度の大きさが大きくなった場合においても、試験時間とヘリウムガスの吸い込み量との比例関係は維持されている。これにより、軸回転に伴って摺動発熱が生じたとしても、温度上昇に伴うガスの膨張の影響を受けることなく、ガスシール性能を試験(評価)することができることがわかる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、ガスの組成からガス移動量を測定するこ
とによって、温度変化や圧力変化の影響を受けることなく、ガスシール性能を試験し、また、評価することが可能となる。
なお、本実施の形態においては、ハウジング11に対して軸12が回転自在に設けられるものであったが、軸部材に対してハウジング側を回転自在に設けられるものであってもよい。この場合、ガス供給部20やガスクロマトグラフ部30とつながる部分は、軸部材側に設けるとよい。これにより、ガスシール性能を、シール部材の仕様に応じて、より精度良く試験(評価)することができる。
また、本実施の形態においては、ハウジング11と軸12とが、回転自在に設けられるものであったが、ハウジング11と軸12とが往復運動を行うものであってもよい。この場合には、往復運動用のシール部材のガスシール性能試験を行うことができる。
(実施の形態2)
実施の形態1において図1を用いて説明したガスシール性能試験装置1は、ガスクロマトグラフ部30を備え、ガスクロマトグラフ部30と装置本体10とが連通路36によりつながっているものであったが、本発明の実施の形態2に係るガスシール性能試験装置は、実施の形態1のようなガスクロマトグラフ部30を備えるものではない。
すなわち、本実施の形態に係るガスシール性能試験装置においては、軸12がハウジング111に対して所定時間回転した後のA室内のガスや、B室内のガスを採取する(とり出す)ことにより、採取したガスを、ガスシール性能試験装置とは別に設けられたガスクロマトグラフにより分析するものである。
図2は、本実施の形態に係るガスシール性能試験装置の試験装置ヘッド部110を示す概略図である。なお、本実施の形態に係るガスシール性能試験装置は、実施の形態1で説明したガスシール性能試験装置1に対して、ガスクロマトグラフ部30と連通路36とを除いたものであって、試験装置ヘッド部15が異なるもので、その他の基本的な構成は実施の形態1と同様であり、実施の形態1と同様の構成については同一の符号を付して、その説明は省略する。
本実施の形態においても、実施の形態1同様、シール部材S1が評価対象となるシール部材であって、シール部材S1,S2は、B室側が密封側となるように取り付けられ、B室内にはオイルや水などの流体Rを封入することが可能である。
そして、本実施の形態において、ハウジング111には、実施の形態1同様のガス導入部(11c,11d,11e)が設けられるとともに、さらに、A室及びB室内のガスをそれぞれ採取するためのガスサンプリングポート(ガス流出部)112,113が設けられている。
ガスシール性能試験時においては、モータ13を作動させて、軸12をハウジング111に対して所定時間回転させた後、ガスサンプリングポート112,113からシリンジなどのガス採取部材でガスを採取する。このように構成することにより、採取したガスをガスクロマトグラフィーで分析することが可能となる。
ここで、ハウジング111においては、ガスサンプリングバック114,115が接続可能に設けられている。
ガスサンプリングバックとは、フレキシブルでガス透過性の低い袋状の部材であり、ハウジング111に設けられたポート(連通孔)に接続可能なポートが設けられている。そ
して、A室やB室でガスが移動した場合、容器の体積が変化しなければ圧力が変化することとなるので、サンプリングバックを設けることによって容積を変化可能とするものである。
このようにガスサンプリングバック114,115を設けることにより、A室及びB室内のガス圧力変化を低減させることが可能となる。
図3は、試験装置ヘッド部の他の形態を説明するための図である。
図3に示す試験装置ヘッド部210においては、図1や図2に示すハウジングのような軸孔11a,111aを有するものではなく、ハウジングの一端が開口して設けられている。
そして、この開口部において、軸12とハウジング211との環状隙間(図1,2においてシール部材S2が設けられた位置に相当)に、磁性流体を利用したシール部材である磁性流体シールS3を設けている。
このような場合には、A室を密封側としてシール部材S1を取り付けるとよい。A室内には、油や水などの流体Rを封入することが可能である。
さらに、このような場合には、A室をシール対象のガス(試験ガス)、B室を参照ガスで置換する。すなわち、参照ガスと試験ガスとがそれぞれ封入されたガスボンベ21から、連通路23a,23b、及び、ガス導入部11c,11dを介して、試験ガスがA室に、参照ガスがB室に導入されるようにする。
そして、ガスシール性能試験時においては、モータ13を作動させて、軸12をハウジング211に対して所定時間回転させた後、ガスサンプリングポート212,213からシリンジでガスを採取することにより、ガスクロマトグラフィーで分析することが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態においても、実施の形態1で説明した効果と同様の効果を得ることが可能となる。さらに、磁性流体シールS3を用いたことにより、ハウジング内部をシールするシール性能をより向上させることができる。すなわち、B室内のガスと大気との間をより確実に遮断することができる(B室内のガスが大気側に漏れることをより抑制することができ、また、大気がB室内に流入することをより抑制することができる)。
図1は、本発明の実施の形態1に係るガスシール性能試験装置を示す概略図である。 図2は、本発明の実施の形態2に係るガスシール性能試験装置の試験装置ヘッド部を示す概略断面図である。 図3は、本発明の実施の形態2において試験装置ヘッド部の他の形態を示す概略断面図である。 図4は、図1に示すガスシール性能試験装置を用いて行ったガスシール性能試験の測定結果を示す図である。
符号の説明
1 ガスシール性能試験装置
10 装置本体
11,111,211 ハウジング
11a,111a 軸孔
11b 底部
11c,11d,11e ガス導入部
11f,11g ガス流出部
12 軸
13 モータ
14 軸受け
15,110,210 試験装置ヘッド部
20 ガス供給部
21 ガスボンベ
22 ガス流量制御部
23a,23b,23c 連通路
24,25 バルブ
30 ガスクロマトグラフ部
31 ガスクロマトグラフ
32 ガスサンプラー
33 キャリアガス部
34 検出器
35 排気口
36 連通路
37,39 バルブ
38 ニードルバルブ
112,113 ガスサンプリングポート
114,115 ガスサンプリングバック

Claims (5)

  1. 互いに同軸的に相対移動自在に組み付けられる、軸方向一端側に開口部を有し軸方向他端側を有底状に設けられたハウジング、及び、該開口部に挿通される軸部材で構成される二部材と、
    前記二部材間の環状隙間に試験用シール部材が設けられるとともに、該試験用シール部材が設けられる位置よりも前記開口部側の前記環状隙間に開口部側シール部材が設けられることにより、前記試験用シール部材により隔てられ前記試験用シール部材より前記ハウジングの底側に形成される第1室、前記試験用シール部材及び前記開口部側シール部材により形成される第2室、及び、前記開口部側シール部材により隔てられ前記開口部側シール部材より前記開口部側に形成される第3室と、
    前記第1室、前記第2室、及び前記第室にそれぞれガスを供給するガス供給手段と、
    前記ハウジングにおいて前記第1室、前記第2室、及び、前記第3室を構成する部分にそれぞれ設けられ、前記ガス供給手段により供給されるガスを導入するためのガス導入部と、
    前記二部材を相対移動させる駆動手段と、
    前記ハウジングにおいて前記第1室及び前記第2室を構成する部分にそれぞれ設けられ、試験用シール部材が前記環状隙間に設けられて前記ガス供給手段により前記第1室及び前記第2室にそれぞれ異なるガスが供給された状態で、前記駆動手段により前記二部材間の相対移動が所定時間行われた後に、該第1室及び該第2室に封入されているガスをガスクロマトグラフィーで分析するために、当該ガスを該第1室及び該第2室からそれぞれ流出させるためのガス流出部と、
    を備えることを特徴とするガスシール性能試験装置。
  2. 前記第2室に評価対象ガスを封入するとともに、前記第1室に該評価対象ガスとは異なるガスを封入して、ガスクロマトグラフィーで分析を行うために前記駆動手段により前記二部材を相対移動させる場合には、前記ガス供給手段により該評価対象ガスを前記第3室に供給することを特徴とする請求項に記載のガスシール性能試験装置。
  3. 前記二部材を相対回転自在に設けるとともに、前記開口部側シール部材を磁性流体シールで構成したことを特徴とする請求項1または2に記載のガスシール性能試験装置。
  4. 前記第1室及び前記第2室に封入されているガスを分析するガスクロマトグラフと、
    前記ガスクロマトグラフと、前記第1室及び前記第2室のガス流出部とをそれぞれ連通する連通路と、
    を備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のガスシール性能試験装置。
  5. 互いに同軸的に相対移動自在に組み付けられる、軸方向一端側に開口部を有し軸方向他端側を有底状に設けられたハウジング、及び、該開口部に挿通される軸部材で構成される二部材間の環状隙間に、試験用シール部材を設けるとともに、該試験用シール部材が設けられる位置よりも前記開口部側の前記環状隙間に開口部側シール部材を設けることによって、前記試験用シール部材により隔てられ前記試験用シール部材より前記ハウジングの底側に形成される第1室、前記試験用シール部材及び前記開口部側シール部材により形成される第2室、及び、前記開口部側シール部材により隔てられ前記開口部側シール部材より前記開口部側に形成される第3室を形成し、
    前記ハウジングにおいて前記第1室、前記第2室、及び、前記第3室を構成する部分にそれぞれ設けられたガス導入部を介してガス供給手段により前記第1室及び前記第2室にそれぞれ異なるガスを封入してから前記二部材を所定時間相対移動させた後、ガス流出部により該第1室及び該第2室からそれぞれ流出させ、該第1室及び該第2室にそれぞれ封入されたガスをガスクロマトグラフィーで分析することにより前記試験用シール部材のガスシール性能を評価することを特徴とするガスシール性能評価方法。
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