JP4588377B2 - 化粧料の簡易処方作成システム - Google Patents

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Description

この発明は、口紅やアイシャドウなどの化粧料の簡易処方を自動的に作成するシステムに関する。
口紅などのメーキャップ化粧料には、さまざまな要素が求められる。例えば、レッド系、ピンク系、ベージュ系といった色の種類だけでも、いろいろあるが、さらにそれぞれに微妙な色合いのものがあり、これらの色合いを顔料の種類や組み合わせによって実現している。同じ顔料の組み合わせでも、顔料以外に用いられる原料の種類や量によって、見た目の印象が異なるものになる。
例えば、ワックスなどの基材の種類によっては、艶消しのマットタイプになったり、艶やかなグロスタイプになったりするし、パール材を含んだ場合には、その種類や量によって、さらに違ったものになる。
特開平8−256836号公報
上記のように、顔料、基材、パール材などの組み合わせによって、さまざまなメーキャップ化粧料を作ることができるが、実際に、どの材料を、どれだけ用いるかという処方を決めるのは難しい。
例えば、顧客の要望にマッチした化粧料を実現するための処方を決めることは難しく、さまざまな処方を作成したベテランの知識や勘に頼っているのが現状である。
そのために、顧客の要望や、流行に合わせて新しい化粧料を開発する際に、非常に多くの手間と時間とが掛かってしまうという問題があった。
この発明の目的は、化粧料の色や質感などの製品としての特性から、それを実現するための簡易処方を簡単に作成できる化粧料の簡易処方作成システムを提供することである。
第1の発明は、複数の色と、これら色ごとにその色を実現する色材の色材処方を対応付けて記憶するとともに、複数の色濃度レベルを記憶し、かつ、上記色ごとに色材が化粧料全体の中で占める色材割合を各色濃度レベルに対応付けて記憶する色データ記憶手段と、マットやグロス等の複数の質感を記憶するとともに、これら質感ごとにその質感を実現する基材の基材処方を対応付けて記憶する質感データ記憶手段と、複数のパール感と、これらパール感ごとにそのパール感を実現するパール材のパール材処方を対応付けて記憶するとともに、複数のパール濃度レベルと上記複数の色濃度レベルとを記憶し、かつ、上記パール感ごとにパール材が化粧料全体の中で占めるパール材割合をパール濃度レベルおよび色濃度レベルに対応付けて記憶するパール感データ記憶手段と、上記色データ記憶手段、質感データ記憶手段およびパール感データ記憶手段と接続する処理手段と、この処理手段と接続する入力手段とを備えている。
そして、上記処理手段は、入力手段から入力された色特定信号に基づいて、色データ記憶手段から色を特定し、この特定した色に対応する色材処方を抽出する機能と、入力手段から入力された色濃度特定信号に基づいて、色データ記憶手段から色濃度レベルを特定し、上記特定した色および色濃度レベルに対応する色材割合を抽出する機能と、入力手段から入力された質感特定信号に基づいて、質感データ記憶手段から質感を特定し、この特定した質感に対応する基材処方を抽出する機能と、入力手段から入力されたパール感特定信号に基づいて、パール感データ記憶手段からパール感を特定し、この特定したパール感に対応するパール材処方を抽出する機能と、入力手段から入力されたパール濃度特定信号に基づいて、パール感データ記憶手段からパール濃度レベルを特定し、上記特定したパール感に対応し、かつ、上記特定したパール濃度レベルおよび色濃度レベルに対応するパール材割合を抽出する機能と、上記抽出した色材割合およびパール材割合の合計と、化粧料全体の割合との差を、上記抽出した基材処方の基材が化粧料全体の中で占める基材割合として算出する機能と、上記抽出した色材処方、色材割合、基材処方、パール材処方およびパール材割合と、算出した基材割合とから簡易処方を作成する機能とを備えた点に特徴を有する。
第2の発明は、複数の色と、これら色ごとにその色を実現する色材の色材処方を対応付けて記憶するとともに、複数の色濃度レベルを記憶し、かつ、上記色ごとに色材が化粧料全体の中で占める色材割合を各色濃度レベルに対応付けて記憶する色データ記憶手段と、マットやグロス等の複数の質感と、これら質感ごとにその質感を実現する基材の基材処方を対応付けて記憶するとともに、上記質感ごとに基材が化粧料の中で占める基材割合を記憶する質感データ記憶手段と、複数のパール感と、これらパール感ごとにそのパール感を実現するパール材のパール材処方を対応付けて記憶するとともに、複数のパール濃度レベルと上記複数の色濃度レベルとを記憶し、かつ、上記パール感ごとにパール材が化粧料全体の中で占めるパール材割合をパール濃度レベルおよび色濃度レベルに対応付けて記憶するパール感データ記憶手段と、上記色データ記憶手段、質感データ記憶手段およびパール感データ記憶手段と接続する処理手段と、この処理手段と接続する入力手段とを備えている。
そして、上記処理手段は、入力手段から入力された色特定信号に基づいて、色データ記憶手段から色を特定し、この特定した色に対応する色材処方を抽出する機能と、入力手段から入力された色濃度特定信号に基づいて、色データ記憶手段から色濃度レベルを特定し、上記特定した色および色濃度レベルに対応する色材割合を抽出する機能と、入力手段から入力された質感特定信号に基づいて、質感データ記憶手段から質感を特定し、この特定した質感に対応する基材処方と基材割合とを抽出する機能と、入力手段から入力されたパール感特定信号に基づいて、パール感データ記憶手段からパール感を特定し、この特定したパール感に対応するパール材処方を抽出する機能と、入力手段から入力されたパール濃度特定信号に基づいて、パール感データ記憶手段からパール濃度レベルを特定し、上記特定したパール感に対応し、かつ、上記特定したパール濃度レベルおよび色濃度レベルに対応するパール材割合を抽出する機能と、上記抽出した色材割合、基材割合およびパール材割合の合計と、化粧料全体の割合との差を、上記質感に影響を及ぼさない材料である補正材が化粧料全体の中で占める補正材割合として算出する機能と、上記抽出した色材処方、色材割合、基材処方、基材割合、パール材処方およびパール材割合と、算出した補正材割合とから簡易処方を作成する機能とを備えた点に特徴を有する。
第3の発明は、上記第1、第2の発明を前提とし、上記入力手段は、通信手段を介して処理手段に接続する点に特徴を有する。
第1〜第3の発明によれば、化粧料の色や質感などの製品としての特性から、それを実現するための簡易処方を自動的に作成できるので、ベテランの知識や勘に頼らないで必要な処方を得ることができる。
これにより、ユーザーの要望やトレンドなどの市場動向にマッチした製品開発が簡単にできるようになる。
第2の発明によれば、質感に影響を与える基材の化粧料全体に対する割合を、色材など他の成分の割合に関係なく維持できるので、質感のより厳密な調整が可能になる。
また、第3の発明によれば、入力手段を処理手段とは別々に、離れた場所に設置することもでき、使い勝手がよい。例えば、ユーザーの意見を収集する際などにも便利である。
図1〜図7を用いてこの発明の第1実施形態を説明する。
この発明の化粧料の簡易処方作成システムは、図1に示すように、管理コンピュータCと、この管理コンピュータCに通信手段としてのインターネットNを介して接続したこの発明の入力手段である複数のユーザー端末1とからなる。
上記管理コンピュータCは、化粧料メーカーが管理するコンピュータであり、上記ユーザー端末1は、化粧料のユーザーが使用するパソコンである。
上記管理コンピュータCは、この発明の色データ記憶手段である色データ記憶部2と、質感データ記憶手段である質感データ記憶部3と、パール感データ記憶手段であるパール感データ記憶部4とを備えるとともに、これらの記憶部2,3,4に接続した処理手段である処理部5を備えている。
そして、ユーザー端末1から入力された信号に基づいて、上記処理部5が化粧料の簡易処方を作成する。
なお、このシステムにおいて、簡易処方を作成する化粧料とは、口紅、リップグロス、リップペンシル、アイシャドウ、ファンデーション、エナメルなど、メーキャップ用の化粧料である。そして、ここでは、口紅の簡易処方を作成する例について説明する。
口紅を構成する主な材料は、ワックスやオイルなどの基材と、その中に練り込まれて分散される顔料などの色材と、パール材である。上記パール材とは、パールの輝きをまねた粉体の材料で、これを色材とともに基材に練り込んで、口紅にパールのような輝きを与えることができる。ここでは、パールの輝きのような感じを、パール感ということにする。そして、この第1実施形態で簡易処方の作成を行う口紅は、色材、基材、パール材によって構成されるものである。ただし、すべての口紅が、パール材を含む必要はない。
そして、上記色データ記憶部2は、図2、図3の表に示すような口紅の色に関するデータを記憶している。図2に示す色材処方とは、口紅の各色を実現するために必要な顔料など色材の種類と、その配合比率のデータである。例えば、色1は、顔料Aと、顔料Bと、顔料Cとを、a:b:cの割合で配合し、色2は、顔料Cと、顔料Dと、顔料Eとを、c:d:eで配合するというデータである。
また、図3に示すのは、色ごとの色濃度レベルに対応した色材割合(%)のデータである。上記色材割合とは、化粧料全体に占める色材の割合である。つまり、基材と、色材と、場合によってはパール材とからなる口紅全体の分量を100(%)としたときの、色材量の割合を色材割合としている。
また、色濃度レベルとは、同じ種類の色の中での濃淡のレベルのことであり、最も淡い色濃度レベル1から最も濃い色濃度レベル5までを設定し、各色濃度レベルごとに色材割合を対応づけている。そして、色材割合が多くなるほど、色濃度レベルが高くなるが、同じ色濃度レベルでも、色の種類が異なれば必要な色材割合は異なることもある。
例えば、色1の色濃度レベル2の場合、色材割合は4(%)であるが、色2では、同じ色濃度レベル2でも、色材割合は6(%)である。
従って、口紅の色と濃度が決まれば、上記色データ記憶部2が記憶しているデータに基づいて、その口紅を実現するために必要な色材の種類と量を特定することができる。例えば、基材やその他の材料の種類は、別のデータで特定しなければならないが、色1で、色濃度レベル2の口紅を作成するためには、図3のデータより、口紅の全体を100(%)としたときの色材割合4(%)を特定し、図2のデータより、色材として顔料A,B,Cをa:b:cで用いることを特定できる。各顔料は、口紅全体に対する色材割合4(%)を、上記a:b:cの割合で分割した量になる。
さらに、質感データ記憶部3は、図4に示す質感データを記憶している。
質感の種類として、マット、グロス、これらの中間のスタンダードなどを設定し、それぞれのタイプの質感を実現するための基材処方を対応づけている。基材処方とは、ワックスとオイルの種類と、各ワックスおよびオイルの比率を規定したデータであるが、ここで、ワックスの比率やオイルの比率は、基材の総量に対する比率である。例えば、質感がマットの場合には、ワックスWaと、ワックスWbと、オイルOcと、オイルOdとを用い、それぞれを、wa:wb:wc:wd比率で用いるというデータである。
ただし、ワックス、オイルなど基材の総量は、あとで説明するパール材割合が決まらなければ、特定できない。
また、パール感データ記憶部4には、図5に示すパール感データを記憶している。このパール感データは、パール感ごとに、パール材総量に対するパール材の比率を特定するパール材処方と、口紅全体を100(%)とした場合に、口紅全体に占めるパール材全体の割合であるパール材割合とを対応づけたデータである。なお、パール感とは、主にパール材の種類などのパール材処方に依存し、口紅に含まれるパール材の色や輝き具合などの見た感じのことである。パール材処方とは、上記パール感を実現するために使用するパール材の種類と、それらの比率とを特定するデータである。
図5のパール濃度レベルとは、パール感の強さのレベルのことであり、ここでは、最も弱いレベル1から、最も強いレベル3まで設定している。このパール濃度レベルの差は、見た目でわかるレベルである。そして、同じパール濃度レベルでも、色濃度レベルによって、パール材割合を変えている。
なぜなら、上記したように、色濃度レベルによって口紅全体に占める色材割合が変わるため、パール材割合を同じにしても、色濃度によってパール濃度レベルが違ってしまうことがあるからである。例えば、同じパール材割合でも色濃度レベルが高い場合には、色材の強さにパール感が隠されてしまい、その結果パール濃度レベルは低くなってしまう。従って、色濃度レベルによって、同じパール濃度レベルを実現するためのパール材割合を変えているのである。
以上のようなシステムを用いて、口紅の簡易処方を自動作成する具体的な手順を説明する。
ここでは、特定のユーザーが、ユーザー端末1から入力した特定信号に基づいて管理コンピュータCの処理部5が簡易処方を作成する。上記ユーザー端末1は、口紅の処方を決定するために必要なデータをユーザーに選択させるため、色見本などをディスプレイに表示する。ユーザー端末1に表示する色見本は、口紅として実現可能な色として、色データ記憶部2が色材処方を対応づけて記憶している色である。
ユーザー端末1において、上記色見本から特定の色が選択されると、色特定信号がインターネットNを介して処理部5へ入力される。処理部5は、受信した色特定信号に基づいて色データ記憶部2から色材処方を特定する。例えば、色1が特定されると、色材処方として、顔料A,B,Cと、その比率、a:b:cとを特定する。
ユーザー側で色が特定されたら、次に、色濃度レベルを選択させる。そのために、ユーザー端末1には、上記特定された色に関して、濃度レベルの異なる色見本を表示させ、その中から、ユーザーに濃度レベルを選択させる。ユーザー端末1で、色濃度レベルが特定されると、色濃度特定信号がユーザー端末1から上記処理部5へ入力され、処理部5は入力された色濃度特定信号に基づいて色材割合を特定する。
ここでは、色濃度レベル3が特定されたものとし、処理部5は、図3のデータから、四角で囲んだ色1の色濃度レベル3の色材割合6(%)を特定する。
次に、ユーザー端末1から、質感特定信号が入力されたら、処理部5は、質感、例えばスタンダードに対応した基材処方、すなわち、ワックスWc,Wd,オイルOe,Ofと、その比率wc:wd:oe:ofを特定する(図4参照)。
さらに、ユーザーにパール感を選択させ、処理部5は、パール感特定信号を受信したら、そのパール感特定信号に基づいてパール材処方を特定する。例えば、パール感Aを特定した場合には、パール材Pa,Pbとその比率pa:pbを特定する(図5参照)。そして、パール濃度レベル1〜3のいずれかが選択されたら、上記ユーザー端末1からパール濃度特定信号が処理部5へ入力される。ここでは、パール濃度レベル3が特定されたものとする。
処理部5は、先に特定された色濃度レベル3と、パール感Aと、パール濃度レベル3とに基づいて、図5に示すデータから四角で囲んだパール材割合9(%)を特定する。
以上のように、色材、パール材、基材の種類および量が特定されれば、口紅としての簡易処方を作成することができる。
ただし、上記色材処方の顔料比率を、a:b:c=1:1:1とし、パール材比率を、pa:pb=2:1とし、基材比率を、wc:wd:oe:of=1:1:6:9とする。
上記の手順で特定されたデータは、図6に示すようになる。処理部5は、これらのデータに基づいて、処方を作成する。
まず、顔料A,B,Cからなる色材総量である色材割合が6(%)であり、それぞれの比率は1:1:1であることから、処理部5は、顔料A,B,Cの割合を、それぞれ2(%)と算出する(図7参照)。
処理部5は、パール材Pa,Pbからなるパール総量の口紅全体に対するパール材割合が9(%)であり、パール材の比率が2:1であることから、パール材Pa,Pbの割合を、それぞれ、6(%)、3(%)と算出する。
また、処理部5は、色材割合が6(%)と、パール材割合が9(%)との合計15(%)を算出し、この合計と口紅全体との差、85(%)を算出する。そして、この85(%)が、基材割合である。次に、処理部5は、上記基材割合85%と、ワックスWc、Wd、オイルOe,Ofの比率1:1:6:9とに基づいてワックスWc,Wd,オイルOe,Ofの割合、それぞれ、5(%),5(%),30(%),45(%)を算出する。
その結果、処理部5は、図7に示す簡易処方を完成し、出力装置6に出力する。
上記のように、このシステムによれば、ユーザー端末1から口紅の見た目に関する特定信号を入力すると、そのデータに基づいて、上記処理部5が、自動的に口紅の簡易処方を作成することができる。従って、従来のように、ベテランでなくても、目的の口紅の処方を決定することができる。
次に説明する第2実施形態は、処方作成の対象となる口紅が、色材と、基材と、パール材と、補正材とで構成される点が、第1実施形態と異なる。その他は、上記第1実施形態と同様である。従って、第2実施形態の説明にも、図1を用いる。
そして、色データ記憶部2が記憶しているデータは、図2,図3に示すデータであり、パール感データ記憶部4が記憶しているデータは、図5に示すデータである。ただし、図1の質感データ記憶部3が記憶しているデータは、第1実施形態と異なり、図8に示すデータである。
つまり、上記質感データ記憶部3は、質感の種類に対応した基材処方と基材割合とを記憶している。上記基材処方とは、基材としてのワックスの種類と比率を特定したデータであり、基材割合とは、基材が化粧料である口紅全体に占める割合のことである。
上記基材は、口紅の質感を決める材料であり、ワックスやオイルの組み合わせや、量によって異なる質感を実現するようにしている。
そして、上記質感データ記憶部3が記憶しているデータに基づいて基材量が特定され、色材、パール材との合計が、100(%)に満たない場合には、その不足分を補正材で補うようにしている。なお、上記補正材としては、それを添加しても質感に影響を与えない種類のワックスなどである。
以下に、この第2実施形態のシステムによって口紅の簡易処方を作成する手順を説明する。
この第2実施形態でも、管理コンピュータCの処理部5が、ユーザー端末1から入力される特定信号に基づいて簡易処方を作成するものとする。そして、ユーザー端末1から入力される各特定信号が、上記第1実施形態と同じ例について説明する。
つまり、色1、色濃度レベル3、パール感A、パール濃度レベル3、質感としてスタンダードが特定された場合である。そして、図9に示すように、色材、パール材の各比率は、図6に示す第1実施形態と同じである。ただし、スタンダードの質感に対応する基材処方はワックスWc,Wd,オイルOe,Ofの比率がwc:wd:oe:ofであり、口紅全体に対する基材割合は65(%)である。なお、上記基材の比率wc:wd:oe:of=1:1:5:6とする(図9参照)。
上記図9に示すデータに基づいて、処理部5は、口紅全体の処方を算出する。処理部5が算出した結果、各色材A,B,C量は、それぞれ2(%)であり、パール材Aは6(%)、パール材Bは3(%)、基材は、基材割合65(%)と基材比率1:1:5:6とから、ワックスWdは5(%)、ワックスWeは5(%)、オイルOeは25(%)、オイルOfは20(%)となる。また、処理部5は、色材割合6(%)と、パール材割合9(%)と、基材割合65(%)との合計80(%)を算出し、さらに、全体100(%)との差20(%)を算出する。この差20(%)を補正材割合20(%)とし、図10に示す口紅の簡易処方を完成する。そして、処理部5が、この簡易処方を出力装置6へ出力する。このようにして口紅の簡易処方を自動的に作成する。
なお、上記第2実施形態において、補正材を用いるようにしたのは、化粧料全体に対する基材割合が質感に影響するような基材を用いる場合に対応するためである。上記第1実施形態では、基材割合は、色材や、パール材など、基材以外の材料の割合によって決まるため、例えば、色濃度によって色材割合が変化すれば、基材割合が変化することになる。基材割合が質感に影響を与えるような基材を用いた場合には、質感によって基材処方を特定しても、色材割合やパール材割合によって質感が変わってしまうことになる。そこで、第2実施形態では、色材割合やパール材割合が変化しても、質感を決める基材割合は変化しないようにしたのである。
これに対し、第1実施形態のシステムでは、基材の種類の組み合わせが質感に大きく寄与し、その総量の変化は、ほとんど質感に影響しないような基材を用いることが好ましい。また、基材以外の材料の総割合が変化しても、基材割合が質感に影響を与えない範囲内で変化するように各材料の割合を設定しておけばよい。
上記第1、第2実施形態において、ユーザー端末1が、この発明の入力手段にあたる。そして、ユーザー端末1から特定信号を処理部5に入力させることによって、ユーザーの好みに合った口紅の処方を簡単に完成させることができる。
多数のユーザーから入力された特定信号を集計して、トレンドを把握し、トレンドにマッチした処方を作成することもできる。
なお、ユーザーに、各要素を選択させるための方法は、どのような方法でもかまわない。ディスプレイに色見本を表示させてその中から選択させるためには、ユーザー端末1のディスプレイを調整して、実際の口紅の色を表示できるようにする必要がある。
また、印刷物などの色見本を用いて、選択された色番号をユーザー端末1から入力するようにしてもよい。
ただし、入力手段は、ユーザー端末1でなくてもかまわないし、上記処理部5に通信手段を介して接続する必要もない。ユーザー端末1を入力手段とすれば、ユーザーの要望を取り込みやすくなるし、通信手段を介して処理手段と入力手段とを接続すれば、ユーザーなど特定信号を入力する者の居場所が、処理手段の設置場所に限定されない。
また、上記出力装置6は、ディスプレイ、プリンターなど、作成された簡易処方を出力できる装置ならどんなものでもかまわないし、処理部5と通信手段を介して接続した装置でもかまわない。
さらに、この発明のシステムは、上記実施形態の口紅の代わりに、他のメーキャップ化粧料にも同様に適応できる。
第1実施形態のシステム構成図である。 色データ記憶部が記憶しているデータ例を示した表である。 色データ記憶部が記憶しているデータ例を示した表である。 質感データ記憶部が記憶しているデータ例を示した表である。 パール感データ記憶部が記憶しているデータ例を示した表である。 第1実施形態において化粧料の簡易処方を作成するために特定されたデータ例を示した表である。 第1実施形態において完成した化粧料の簡易処方を示した表である。 第2実施形態の質感データ記憶部が記憶しているデータ例を示した表である。 第2実施形態において化粧料の簡易処方を作成するために特定されたデータ例を示した表である。 第2実施形態において完成した化粧料の簡易処方を示した表である。
符号の説明
1 ユーザー端末
2 色データ記憶部
3 質感データ記憶部
4 パール感データ記憶部
5 処理部

Claims (3)

  1. 複数の色と、これら色ごとにその色を実現する色材の色材処方を対応付けて記憶するとともに、複数の色濃度レベルを記憶し、かつ、上記色ごとに色材が化粧料全体の中で占める色材割合を各色濃度レベルに対応付けて記憶する色データ記憶手段と、マットやグロス等の複数の質感を記憶するとともに、これら質感ごとにその質感を実現する基材の基材処方を対応付けて記憶する質感データ記憶手段と、複数のパール感と、これらパール感ごとにそのパール感を実現するパール材のパール材処方を対応付けて記憶するとともに、複数のパール濃度レベルと上記複数の色濃度レベルとを記憶し、かつ、上記パール感ごとにパール材が化粧料全体の中で占めるパール材割合をパール濃度レベルおよび色濃度レベルに対応付けて記憶するパール感データ記憶手段と、上記色データ記憶手段、質感データ記憶手段およびパール感データ記憶手段と接続する処理手段と、この処理手段と接続する入力手段とを備え、上記処理手段は、入力手段から入力された色特定信号に基づいて、色データ記憶手段から色を特定し、この特定した色に対応する色材処方を抽出する機能と、入力手段から入力された色濃度特定信号に基づいて、色データ記憶手段から色濃度レベルを特定し、上記特定した色および色濃度レベルに対応する色材割合を抽出する機能と、入力手段から入力された質感特定信号に基づいて、質感データ記憶手段から質感を特定し、この特定した質感に対応する基材処方を抽出する機能と、入力手段から入力されたパール感特定信号に基づいて、パール感データ記憶手段からパール感を特定し、この特定したパール感に対応するパール材処方を抽出する機能と、入力手段から入力されたパール濃度特定信号に基づいて、パール感データ記憶手段からパール濃度レベルを特定し、上記特定したパール感に対応し、かつ、上記特定したパール濃度レベルおよび色濃度レベルに対応するパール材割合を抽出する機能と、上記抽出した色材割合およびパール材割合の合計と、化粧料全体の割合との差を、上記抽出した基材処方の基材が化粧料全体の中で占める基材割合として算出する機能と、上記抽出した色材処方、色材割合、基材処方、パール材処方およびパール材割合と、算出した基材割合とから簡易処方を作成する機能とを備えたことを特徴とする化粧料の簡易処方作成システム。
  2. 複数の色と、これら色ごとにその色を実現する色材の色材処方を対応付けて記憶するとともに、複数の色濃度レベルを記憶し、かつ、上記色ごとに色材が化粧料全体の中で占める色材割合を各色濃度レベルに対応付けて記憶する色データ記憶手段と、マットやグロス等の複数の質感と、これら質感ごとにその質感を実現する基材の基材処方を対応付けて記憶するとともに、上記質感ごとに基材が化粧料の中で占める基材割合を記憶する質感データ記憶手段と、複数のパール感と、これらパール感ごとにそのパール感を実現するパール材のパール材処方を対応付けて記憶するとともに、複数のパール濃度レベルと上記複数の色濃度レベルとを記憶し、かつ、上記パール感ごとにパール材が化粧料全体の中で占めるパール材割合をパール濃度レベルおよび色濃度レベルに対応付けて記憶するパール感データ記憶手段と、上記色データ記憶手段、質感データ記憶手段およびパール感データ記憶手段と接続する処理手段と、この処理手段と接続する入力手段とを備え、上記処理手段は、入力手段から入力された色特定信号に基づいて、色データ記憶手段から色を特定し、この特定した色に対応する色材処方を抽出する機能と、入力手段から入力された色濃度特定信号に基づいて、色データ記憶手段から色濃度レベルを特定し、上記特定した色および色濃度レベルに対応する色材割合を抽出する機能と、入力手段から入力された質感特定信号に基づいて、質感データ記憶手段から質感を特定し、この特定した質感に対応する基材処方と基材割合とを抽出する機能と、入力手段から入力されたパール感特定信号に基づいて、パール感データ記憶手段からパール感を特定し、この特定したパール感に対応するパール材処方を抽出する機能と、入力手段から入力されたパール濃度特定信号に基づいて、パール感データ記憶手段からパール濃度レベルを特定し、上記特定したパール感に対応し、かつ、上記特定したパール濃度レベルおよび色濃度レベルに対応するパール材割合を抽出する機能と、上記抽出した色材割合、基材割合およびパール材割合の合計と、化粧料全体の割合との差を、上記質感に影響を及ぼさない材料である補正材が化粧料全体の中で占める補正材割合として算出する機能と、上記抽出した色材処方、色材割合、基材処方、基材割合、パール材処方およびパール材割合と、算出した補正材割合とから簡易処方を作成する機能とを備えたことを特徴とする化粧料の簡易処方作成システム。
  3. 上記入力手段は、通信手段を介して処理手段に接続することを特徴とする請求項1または2に記載の化粧料の簡易処方作成システム。
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