JP4588157B2 - 車両用空調装置の送風制御用抵抗器及びその加工方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用空調装置の送風制御用抵抗器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両用空調装置には、車内に内気又は外気を送風するためのファンを駆動制御する制御回路が設けられている。この制御回路では、複数の抵抗パターンからなる送風制御用抵抗器が形成され、これらの抵抗パターンを選択することによりファンの回転数を制御できるようになっている。送風制御用抵抗器は、鋼板の表面に、順次、絶縁層及び抵抗パターンを形成し、一端側に複数の端子を突出させた基板に、基台を一体化した構成である。この送風制御用抵抗器は、ファンの風下に配設されることにより空冷される。
【0003】
従来、前記送風制御用抵抗器の基板は、図4に示すように、帯状の鋼板100を打ち抜き加工し、端子101とは反対側の縁部に設けたタブ部102を介して両側に千鳥配列された状態とした後、タブ部102を切断することにより形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記送風制御用抵抗器では、タブ部102を切断する際、絶縁層が破壊され、鋼板100が露出した状態となる。このため、露出した鋼板100がそのまま送風路に配設されると、水や腐食性物質等により損傷するため、シリコンコート等により被覆しなければならず、加工工程が増え、コストがかかるという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、加工工程を増やしてコストアップを招来することなく、水等による基板の損傷を防止可能な車両用空調装置の送風制御用抵抗器を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するための手段として、
鋼板の表面に、順次、絶縁層及び抵抗パターンを形成されると共に一端側に複数の端子を有する基板を備えた車両用空調装置の送風制御用抵抗器において、
鋼板を打ち抜いて、中央連結部の両側に、端子の先端に形成されるタブ部を介して複数の基板を連結した状態とし、前記鋼板の表裏面を絶縁層で覆い、さらにその表面に抵抗パターンを形成した後、前記タブ部を切断することにより、前記個々の基板を形成すると共に、端子の先端で絶縁層が破壊されることにより形成された露出部を空気流路内からは完全に隠れた位置に装着したものである。
【0007】
この構成により、送風制御用抵抗器をファンの風下に配設すると、タブ部を切断することにより露出した鋼板が、ファンからの送風に含まれる水等の影響を受けることのない位置に隠れることになり、シリコンコート等の特別な加工が不要である。
台座部と複数の筒部とからなり、空調ユニットのファンの風下に取り付けられる基台を備え、
前記端子の露出部は、前記基台に形成した筒部によって被覆するようにすればよい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。
【0009】
図1は、本実施形態に係る車両用空調装置の空調ユニット1の一部を示す斜視図である。この空調ユニット1では、送風用のファン2の風下に、このファン2の回転数を制御するための送風制御用抵抗器3が配設されている。
【0010】
この送風制御用抵抗器3は、図2に示すように、鋼板4の表面に絶縁層5を介してパターン抵抗6を形成することにより得られた基板7に、合成樹脂製の基台8を一体化した構成である。
【0011】
基板7は、略矩形状で、一端側縁側は幅狭部7aとなって、そこからは所定間隔で4本の端子9が突設されている。
【0012】
基台8は、台座部10と筒部11とからなる。台座部10は、下面に形成した直交する複数のリブ12で補強されることにより薄肉となっている。台座部10の上面は周縁部が一段下がった段付き形状で、中心線(一点鎖線で示す)から所定寸法ずれた位置に基板7が一体化されている。また、台座部10の両端部にはネジ止部13が形成され、空調ユニット1内のファン2の風下にネジ止めできるようになっている。筒部11は、台座部10の下面から下方に向かって突出し、一体化した基板7の端子9の周囲に位置する。筒部11の側面には膨出部14が形成され、制御回路を構成するハーネスのコネクタ(図示せず)と接続した際の抜けを防止している。
【0013】
前記構成の送風制御用抵抗器3は、次のようにして形成する。
【0014】
まず、帯状の鋼板4を打ち抜き、図3に示すように、中央連結部15の両側に、端子9の先端に形成されるタブ部16を介して複数の基板7を連結した状態とする。そして、鋼板4の表裏面を絶縁層5で覆い、さらにその表面に銀箔等により抵抗パターンを形成する。続いて、タブ部16を切断して個々の基板7を形成し、射出成形等により基台8を形成し、端子9を覆うように基台8を一体化して完成する。
【0015】
前記送風制御用抵抗器3では、タブ部16の切断により、絶縁層5が破壊され、基板7の一部に露出部が形成される。しかし、この露出部は、合成樹脂材料からなる基台8の筒部11によって覆われる。そして、送風制御用抵抗器3を空調ユニット1にネジ止めした状態では、前記露出部は、空気流路内からは完全に隠れた位置に装着され、ファンからの送風に含まれる水や腐食性物質等の悪影響を受けることがない。したがって、基板7を形成する際、絶縁層5の形成以外に余分な被膜形成のための工程が不要となり安価に製作することが可能である。
【0016】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、タブ部を端子の先端に形成したので、シリコンコート等のコーティングを必要とすることがない。したがって、加工工程を増やすことによるコストアップを招来することがなく、安価に水等による基板の損傷を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係る送風制御用抵抗器の取り付け場所を示す部分破断斜視図である。
【図2】 図1に示す送風制御用抵抗器の正面図(a)及び底面図(b)である。
【図3】 図2に示す送風制御用抵抗器の基板の形成工程の一部を示す平面図である。
【図4】 従来例に係る送風制御用抵抗器の基板の形成工程の一部を示す平面図である。
【符号の説明】
1…空調ユニット
2…ファン
3…送風制御用抵抗器
4…鋼板
7…基板
9…端子
15…中央連結部
16…タブ部
Claims (3)
- 鋼板の表面に、順次、絶縁層及び抵抗パターンを形成されると共に一端側に複数の端子を有する基板を備えた車両用空調装置の送風制御用抵抗器において、
鋼板を打ち抜いて、中央連結部の両側に、端子の先端に形成されるタブ部を介して複数の基板を連結した状態とし、前記鋼板の表裏面を絶縁層で覆い、さらにその表面に抵抗パターンを形成した後、前記タブ部を切断することにより、前記個々の基板を形成すると共に、端子の先端で絶縁層が破壊されることにより形成された露出部を空気流路内からは完全に隠れた位置に装着したことを特徴とする車両用空調装置の送風制御用抵抗器。 - 台座部と複数の筒部とからなり、空調ユニットのファンの風下に取り付けられる基台を備え、
前記端子の露出部は、前記基台に形成した筒部によって被覆したことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置の送風制御用抵抗器。 - 鋼板の表面に、順次、絶縁層及び抵抗パターンを形成されると共に一端側に複数の端子を有する基板を備えた車両用空調装置の送風制御用抵抗器の加工方法において、
鋼板を打ち抜いて、中央連結部の両側に、端子の先端に形成されるタブ部を介して複数の基板を連結した状態とし、
前記鋼板の表裏面を絶縁層で覆い、
前記絶縁層の表面に抵抗パターンを形成し、
前記タブ部を切断することにより絶縁層を破壊して露出部を形成し、
露出部を空気流路内からは完全に隠れた位置に装着することを特徴とする車両用空調装置の送風制御用抵抗器の加工方法。
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