JP4586356B2 - 画像表示媒体および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像の表示に用いられる表示デバイス用粒子を用いた繰り返し書き換えが可能な画像表示媒体、および、この画像表示媒体を用いた画像形成装置に関するものである。
従来より、繰り返し書き換えが可能な画像表示媒体として、Twisting Ball Display(2色塗り分け粒子回転表示)、電気泳動、磁気泳動、サーマルリライタブル媒体、メモリ性を有する液晶などの表示技術が提案されている。前記表示技術は、画像のメモリ性には優れるが、表示面を紙のような白色表示とすることができず、コントラストが低いという問題があった。
一方、上記のような問題を解決するトナーを用いた表示技術として、導電性着色トナーと白色粒子を対向する電極基板間に封入し、非表示側の基板の電極表面に設けた電荷輸送層を介して導電性着色トナーへ電荷を注入し、電荷注入された導電性着色トナーが非表示基板に対向して位置する表示基板側へ、電極基板間の電界により移動し、導電性着色トナーが表示側の電極基板内側へ付着して導電性着色トナーと白色粒子とのコントラストにより画像を表示する表示技術が提案されている(特許文献1)。
この表示技術は、画像表示媒体が全て固体で構成されており、白色と黒色との表示を原理的に100%切り替えることができる点で優れている。しかし、上記技術では、非表示側の電極基板の電極表面に設けた電荷輸送層に接しない導電性着色トナーや、他の導電性着色トナーから孤立している導電性着色トナーが存在する。これらの導電性着色トナーは、電荷が注入されないために電界によって移動せずにランダムに基板内に存在するため、コントラストが低いという問題があった。
なお、上記以外にも、一対の基板と、印加された電界により前記基板間を移動可能に前記基板の間に封入されると共に、色及び帯電特性が異なる複数種類の粒子群と、を含む画像表示媒体を利用した画像表示技術も提案されている(特許文献1参照)。
このような画像表示媒体の使用用途としては、看板や、電子ペーパー等としての用途が挙げられる。画像表示媒体は2種類以上の相互に色彩の異なる粒子を用いて表示することが可能であるため、用途に応じた様々な色を表示することが可能である。
一方、賞状の飾りふちや看板文字やイラストのアクセント用に使用される色彩としては、金色や銀色等の金属光沢を有する色が好まれる。この要求に応えるため、色の異なる着色粒子を組み合わせて表示することにより、金色や銀色に近い感じの色を再現することができる。例えば、黄色および白色の粒子を組合せることにより金色に近い色を再現でき、黒色および白色の粒子を組み合わせることにより銀色に近い色を再現できる。
しかし、このような異なる色彩の粒子の組合せにより表現された色は、金色や銀色等の色彩特有の金属色独特の質感(金属光沢)までは再現できにくく、また、安っぽい感じになるという問題があった。
特開2001−312225号公報 Japan Hardcopy‘99 論文集、p249−252
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、金色、銀色、あるいはブロンズ色などの金属色の光沢感も表示可能な表示デバイス粒子を用いた画像表示媒体および画像形成装置を提供することを課題とする。
> 対配置された一対の基板と、該一対の基板間の空隙に封入された少なくとも2種類以上の粒子からなる粒子群と、を少なくとも含み、前記2種類以上の粒子の少なくとも1種類が正に、他の少なくとも1種類が負に帯電し得る性質を有し、かつ、前記正負に帯電し得る粒子が相互に異なる色である画像表示媒体において、
前記正負に帯電し得る粒子の少なくとも1種が、金属光沢を帯びたフレーク状の顔料を含み、且つ金属光沢を帯びる色彩を有し、
前記正負に帯電し得る粒子のうちの前記顔料を含む粒子とは異なる種類の粒子が、ポリマー微粒子を含んでなる白色粒子であり、該ポリマー微粒子の少なくとも一部が、粒子内部に空隙を有する中空粒子である画像表示媒体である
> 対配置された一対の基板と、該一対の基板間の空隙に封入された少なくとも2種類以上の粒子からなる粒子群と、を少なくとも含み、
前記2種類以上の粒子の少なくとも1種類が正に、他の少なくとも1種類が負に帯電し得る性質を有し、
前記正負に帯電し得る粒子が相互に異なる色であり、前記正負に帯電し得る粒子の少なくとも1種が金属光沢を帯びたフレーク状の顔料を含み、且つ金属光沢を帯びる色彩を有する画像表示媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
前記一対の基板間に、画像に応じた電界を発生させる電界発生手段を備え
前記正負に帯電し得る粒子のうちの前記顔料を含む粒子とは異なる種類の粒子が、ポリマー微粒子を含んでなる白色粒子であり、該ポリマー微粒子の少なくとも一部が、粒子内部に空隙を有する中空粒子である画像形成装置である
以上に説明したように本発明によれば、金色、銀色、あるいはブロンズ色などの金属色の光沢感も表示可能な表示デバイス粒子を用いた画像表示媒体および画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明の画像表示媒体および画像形成装置について詳細に説明する。
(表示デバイス用粒子)
本発明の画像表示媒体で用いられる表示デバイス用粒子は、正または負に帯電し得る性質、および、金属光沢を帯びる色彩を有することを特徴とする。
従って、本発明の画像表示媒体で用いられる表示デバイス用粒子を用いて画像を表示した場合、金色、銀色あるいはブロンズ色などの金属色の光沢感も表示することができる。
なお、「金属光沢を帯びる色彩」とは、金属色特有の光沢を有する色であれば特に限定されないが、具体的には、金色、銀色、および、ブロンズ色等を挙げることができ、また、これらの色をベースに他の色味を加えた金色系、銀色系、ブロンズ色系等(例えば、赤みがかった金色等)の金属光沢を帯びる色であってもよい。
[本発明の画像表示媒体で用いられる表示デバイス用粒子の構成]
本発明の画像表示媒体で用いられる表示デバイス用粒子は、上述したように正または負に帯電し得る性質、および、金属光沢を帯びる色彩を有するものであればその構成材料は特に限定されないが、少なくとも、金属光沢を帯びる顔料、及び、樹脂を含むものであることが好ましい。また、必要に応じて帯電制御剤等の他の添加剤や、金属光沢を有さない色材が含まれてもよく、色材が帯電制御剤を兼ねる構成であってもよい。以下に、本発明の画像表示媒体で用いられる表示デバイス用粒子を構成する材料等についてより詳細に説明する。
−金属光沢をおびる顔料−
本発明に用いられる金属光沢をおびる顔料(以下、「光輝性顔料」と称す場合がある)とは、金属光沢を帯びる色彩を有するものであれば、その構成は特に限定されないが、具体的には、A)芯材に金属や透光性の金属酸化物のコーティングを施した顔料、B)金属フレークからなる顔料、C)樹脂マトリックスに金属を分散させた顔料が利用できる。以下にこれら3つのタイプの光輝性顔料についてより詳細に説明する。
A)芯材に金属や透光性の金属酸化物のコーティングを施した光輝性顔料
このタイプの光輝性顔料(以下、「Aタイプの光輝性顔料」と称す場合がある)の芯材としては、少なくとも、金属層や透光性の金属酸化物層がその表面に安定して保持できる材料であれば特に限定されない。しかし、芯材の表面にコーティングされる層の光学的な特性を主に利用して金属光沢感や色彩を引き出す場合には、芯材は着色が無く、透明であり、また、表面が平滑であることが好ましい。このような条件を満たす材料としては、フレーク状や粒子状等のガラスや樹脂などを利用することが好ましい。
また、コーティング層として金属を選択した場合には、Aタイプの光輝性顔料に隠蔽性も付与することができ、透光性の金属酸化物層を選択した場合には、Aタイプの光輝性顔料に透明な色調も付与することができる。
金属のコーティング方法としては公知の金属膜成膜方法が利用でき、スパッタリング法や蒸着法等の公知の気相成膜法や、無電界メッキのようなメッキ法等の公知の液相成膜法を必要に応じて利用することができる。なお、芯材表面にコーティングする金属としては、例えば、金、銀、ニッケル、アルミニウム、ブロンズ、銅、ステンレス・スチール等が挙げられ、所望する色に応じて公知の金属材料(合金も含む)を選択することができる。
また、透光性の金属酸化物のコーティング方法としては、公知の金属酸化物膜成膜方法が利用でき、スパッタリング法等の公知の気相成膜法や、ゾルゲル法等の公知の液相成膜法を必要に応じて利用することができる。金属酸化物は酸化チタン等の透光性を有する公知の金属酸化物材料が利用できる。また、透光性金属酸化物層をコーティングしたAタイプの光輝性顔料は、金属酸化物層表面で反射される光と、金属酸化物層を透過し芯材表面で反射される光との光路差による干渉光を利用して色彩を呈するため、金属酸化物層の屈折率や厚みを制御することにより所望の色を得ることができる。
Aタイプの光輝性顔料としては市販のものを利用することができ、例えば、日本板硝子製のマイクログラス メタシャインシリーズ(例えば、金色としては、メタシャインMC2080PS等)等を挙げることができる。
B)金属フレークからなる光輝性顔料
このタイプの光輝性顔料(以下、「Bタイプの光輝性顔料」と称す場合がある)フレーク状の金属をそのまま顔料として利用したもので、金属フレークとしては金、銀、ニッケル、アルミニウム、ブロンズ、銅、ステンレス・スチール等が利用でき、選択する色に応じて公知の金属材料(合金も含む)を選択することができる。
Bタイプの光輝性顔料としては市販のものを利用することができ、例えば、アルミニウムを利用した東洋アルミ商事のアルペースト等を挙げることができる。
C)樹脂マトリックスに金属を分散させた光輝性顔料
このタイプの光輝性顔料(以下、「Cタイプの光輝性顔料」と称す場合がある)フレーク状や粒子状の金属を、透明な樹脂マトリックスに分散させたものである。金属としては、AタイプやBタイプの光輝性顔料と同様に、選択する色に応じて金、銀、ニッケル、アルミニウム、ブロンズ、銅、ステンレス・スチール等の公知の金属材料(合金も含む)が利用できる。
このような光輝性顔料の平均粒子径は、3μm以下が好ましく、1μm以下がより好ましい。なお、平均粒子径は、可視光域の光の波長よりも小さいと光を反射できなくなるため、0.1μm以上であることが好ましい。
また、光輝性顔料の表面は、表示デバイス用粒子を構成する樹脂マトリックスへの分散性向上等のために、シランカップリング剤やチタンカップリング剤等の表面処理剤によって表面処理(疎水化処理)が施されていることが好ましい。
表面処理に用いられるシランカップリング剤の具体例としては、メチルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、メチルエトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ジメチルメトキシシラン、n−プロピルトリメトキシシラン、イソブチルトリメトキシシラン、アミルトリエトキシシラン、ヘキシルジメトキシラン、ヘキシルトリメトキシシラン、オクチルトリエトキシシラン、デシルトリメトキシシラン、メチルドデシルジエトキシシラン、ヘキサデシルトリエトキシシラン、オクタデシルトリメトキシシラン、メチルオクタデシルエトキシシラン等が挙げられる。
また、チタンカップリング剤の具体例としては、イソプロピルトリイソスレアリルチタネート、イソプロピルトリドデシルベンゼンスルホニルチタネート、イソプロピルトリス(ジオクチルパイロホスフェート)チタネート、ビス(ジオクチルパイロホスフェート)オキシアセテートチタネート、ビス(ジオクチルパイロホスフェート)エチレンチタネート、イソプロピルトリオクタノイルチタネート、イソプロピルトリ(ジオクチルホスフェート)チタネート、ジイソステアリルエチレンチタネート等が挙げられる。
また、光輝性顔料をマスターバッチ顔料の形態で用いることも可能である。ここで、マスターバッチとは、色材配合の経済性、色材の分散及び均一性の向上、更には、射出、押し出し成形、計量等の容易性などを改善することを目的として考え出された、最終成形物(本発明では、表示デバイス用粒子)に対する予備的混合物であり、原料樹脂に所望の色彩を有する顔料を高濃度(通常、5〜50質量%)で混合、混練し、ペレット状(又はフレーク状、板状)に加工されたものを指す。
マスターバッチ顔料に用いられる原料樹脂としては、例えば、スチレン、メチルスチレン、クロロスチレン、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、アクリル酸、メタクリル酸、2−ビニルピリジン等のラジカル重合性単量体のホモ重合体および共重合体、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。
本発明に用いることのできるマスターバッチ顔料の製造方法を以下に示す。まず、上記光輝性顔料と上記原料樹脂とを、有機溶媒中に粉砕分散させ、顔料分散液を調製する。ここで、粉砕分散処理には、サンドミル、ボールミル、アトライタ等の媒体攪拌ミルが使用される。また、粉砕分散処理は、バッチ式および連続式のいずれの方式によって行ってもよい。その後、この顔料分散液から有機媒媒を除去し、次いで、粉砕を行って、原料樹脂中に光輝性顔料が均一に分散したマスターバッチ顔料を製造する。
このようにして得られたマスターバッチ顔料を用いて、本発明の表示デバイス用粒子を製造する場合には、マスターバッチ顔料をモノマー中に添加し、分散させて用いる。
表示デバイス用粒子中の光輝性顔料の含有量は、1〜60質量%の範囲内であることが好ましく、5〜50質量%の範囲内であることがより好ましい。
光輝性顔料の含有量が1重量%未満の場合には、十分な着色および金属光沢を得ることができない場合がある。また、60重量%を超える場合には、表示デバイス用粒子の作製自体が困難となる場合がある。
−樹脂−
本発明の画像表示媒体で用いられる表示デバイス用粒子を構成する樹脂としては、スチレン、クロロスチレン等のスチレン類、エチレン、プロピレン、ブチレン、イソプレン等のモノオレフィン類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、酪酸ビニル等のビニルエステル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ドデシル等のα−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル類、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルブチルエーテル等のビニルエーテル類、ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニルイソプロペニルケトン等のビニルケトン類等の単量体の単独重合体および共重合体を例示することができる。
特に代表的な樹脂としては、ポリスチレン、スチレン−アクリル酸アルキル共重合体、スチレン−メタクリル酸アルキル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン等をあげることができる。更にポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリアミド、変性ロジン、パラフィンワックス等を挙げることができる。
これらに加えて、ポリオレフィン、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、塩化ビニル、ポリビニルブチラール、等のポリビニル系樹脂;塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体;スチレンーアクリル酸共重合体;オルガノシロキサン結合からなるストレートシリコン樹脂、及びその変性;ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデンのようなフッ素樹脂;ポリエステル、ポリウレタン、ポリカーボネート;アミノ樹脂;エポキシ樹脂等も挙げられる。これらは単独で使用してもよいし、複数の樹脂を混合して使用しても良い。
以上に列挙したような樹脂は、架橋させて用いてもよい。更に、樹脂としては、従来の電子写真法に用いられるトナー用の主要成分として知られる公知の結着樹脂を、問題なく使用することができる。特に、架橋成分を含んだ樹脂を用いることが好ましい。
−その他の添加剤−
本発明の画像表示媒体で用いられる表示デバイス用粒子には、光輝性顔料および樹脂以外にも必要に応じて他の成分・添加剤を用いることができる。
例えば、本発明の表示デバイス用粒子には、帯電性を制御するために、帯電制御剤を添加してもよい。
帯電制御剤としては、電子写真用トナー材料に使用される公知のものが使用でき、例えば、セチルピリジルクロライド、P−51、P−53(オリエント化学工業社製)等の第4級アンモニウム塩、サリチル酸系金属錯体、フェノール系縮合物、テトラフェニル系化合物、また、酸化金属微粒子、又は、各種カップリング剤により、表面処理された酸化金属微粒子をあげることができる。
帯電制御剤の添加量は、0.1〜10質量%の範囲内であることが好ましく、0.5〜5質量%の範囲内がより好ましい。また、帯電制御剤の大きさとしては、体積平均粒子径で、5μm以下のものが好適に用いられ、1μm以下のものであることがより好ましい。また、表示デバイス用粒子中において相溶状態で存在していてもよい。
帯電制御剤としては、無色、低着色力、又は、添加される表示デバイス用粒子全体の色と同系色であることが望ましい。無色、低着色力、又は、添加される表示デバイス用粒子全体の色と同系色(つまり、表示デバイス用粒子に含まれる色材の色と同系色)の帯電制御剤を使用することにより、選択される粒子の色相へのインパクトを、低減することができる。
ここで、「無色」とは、色彩を有しないことを意味し、「低着色力」とは、含まれる粒子全体の色彩に与える影響が小さいことを意味する。また、「添加される表示デバイス用粒子全体の色と同系色」とは、それ自身が用いられる光輝性顔料の色相あるいはこれに近い色相を有するもであり、結果として、添加される表示デバイス用粒子全体の色彩に与える影響が小さいものであることを意味する。いずれにしても、帯電制御剤の色としては、「無色」、「低着色力」、「添加される粒子全体の色と同系色」にかかわらず、表示デバイス用粒子の色が十分に金属光沢を帯びた色彩を呈することができるものであれば特に限定されない。
また、本発明の画像表示媒体で用いられる表示デバイス用粒子には、ポリマー微粒子を添加することが好ましい。ポリマー微粒子としては、従来公知のポリマーを使用することができるが、併用する色材よりも比重の低いものを使用することが好ましく、また、ポリマー微粒子自身が色彩を有する場合、併用する光輝性顔料が有する色彩を考慮して、適宜、選択して使用することが好ましい。更に、併用する樹脂としては、後述するものを使用することができるが、メタクリル系、又は、アクリル系樹脂が好ましく用いられる。
ポリマー微粒子としては、具体的には、例えば、ポリスチレン樹脂、ポリメタクリル酸メチル樹脂、尿素ホリマリン樹脂、スチレン・アクリル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリ弗化ビニリデン樹脂等を単独又は複数組み合わせて使用することができるが、これらに限定されるものではない。これらの樹脂は、架橋構造を有していることが好ましく、更に、併用する樹脂相よりも屈折率が高いものであることがより好ましい。
ポリマー微粒子は、球形、不定形、偏平形などの形状を有するものを使用することができるが、球形であることがより好ましい。
ポリマー微粒子の体積平均粒子径は、表示デバイス用粒子よりも小さいものであれば用いることができるが、10μm以下であることが好ましく、5μm以下であることがより好ましい。また、粒度分布はシャープなものがよく、より好ましくは、単分散であることが好ましい。
更に、より小さい比重の表示デバイス用粒子を作製する観点から、ポリマー微粒子の一部又は全部が、中空粒子からなることが好ましい。かかる中空粒子の体積平均粒子径は、表示デバイス用粒子よりも小さいものであれば用いることができるが、10μm以下であることが好ましく、5μm以下であることがより好ましい。特に、中空粒子の場合、光の散乱の観点から、体積平均粒子径は、0.1〜1μmであることが更に好ましく、0.2〜0.5μmであることが特に好ましい。
ここで、「中空粒子」とは、粒子内部に空隙を有するものを指す。空隙は10〜90%であることが好ましい。また、「中空粒子」は、中空のカプセル状態のものであっても、粒子の外壁が多孔質状態のものであってもよい。
また、中空粒子は、中空のカプセル状態のものは外殻部の樹脂層と粒子内部の空気層との界面における屈折率の差、外壁が多孔質状態のものは外壁と空洞の間の屈折率の差、によって起こる光の散乱を利用して白色度を上げること、及び隠蔽性を高めることがができるため、白色の表示デバイス用粒子に内在させることが特に好ましい。
また、本発明の画像表示媒体で用いられる表示デバイス用粒子において、ポリマー微粒子の添加量は、表示デバイス用粒子全体に対して、1〜40質量%の範囲であることが好ましく、1〜20質量%の範囲であることがより好ましい。ポリマー微粒子の添加量が1質量%より少ない場合には、ポリマー微粒子の添加による比重の低減の作用が現われずらい場合がある。また、ポリマー微粒子の添加量が40質量%より多い場合には、表示デバイス用粒子を作製する際における分散性等の製造性が劣る場合がある。
本発明の画像表示媒体で用いられる表示デバイス用粒子には、更に、抵抗調整剤が添加されることが好ましい。抵抗調整剤を添加することにより、粒子相互間の電荷交換を早くすることが可能となり、表示画像の早期安定化を達成することが可能となる。ここで抵抗調整剤とは、導電性の微粉末のことを意味し、特に、電荷交換や、電荷の漏洩を適度に生じる導電性の微粉末であることが好ましい。抵抗調整剤を共存させることにより、長期にわたる粒子間摩擦や、粒子−基板表面間摩擦による粒子の荷電量の増大、いわゆるチャージアップを回避することが可能となる。
抵抗調整剤としては、体積抵抗率が1×106Ωcm以下、好ましくは、1×104Ωcm以下の無機微粉末が好適に挙げられる。具体的には、例えば、酸化スズ、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、各種導電性酸化物でコートされた微粒子、例えば、酸化スズコートされた酸化チタン等などが挙げられる。抵抗調製剤としては、無色、低着色力、又は、含まれる粒子全体の色と同系色のものであることが好ましい。これらの用語の意義については、帯電制御剤のところで説明したものと同様である。抵抗調整剤の添加量としては、着色粒子の色を妨げない範囲であれば問題無く、0.1〜10質量%程度が好ましい。
本発明の画像表示媒体で用いられる表示デバイス用粒子の粒子径としては、一概には言えないが、良好な画像を得るためには、体積平均粒子径が、1〜100μm程度が好ましく、3〜30μm程度がより好ましい。また、粒度分布はシャープであることが好ましく、単分散であることがより好ましい。
−表示デバイス用粒子の製造方法−
本発明の画像表示媒体で用いられる表示デバイス用粒子は、懸濁重合、乳化重合、分散重合などの球状粒子を製造する湿式製法や、従来の不定形粒子を製造する粉砕分級法等、公知の微粒子製造方法を利用して製造することができる。なお、これらの方法の中でも、粒子の形状制御性に優れた湿式製法を用いることが好ましい。以下に湿式製法を利用した本発明の画像表示媒体で用いられる表示デバイス用粒子の詳細について説明する。
本発明の画像表示媒体で用いられる表示デバイス用粒子を作製する際に湿式製法は、表示デバイス用粒子を構成する材料を溶解・分散させた油相の組成物を水相中に分散させ、攪拌した乳化液中で粒子を形成する乳化工程を少なくとも含むものである。
なお、このような粒子の形状を制御する具体的な湿式製造方法の一例としては特開平10−10775号公報に記載されているような方法が挙げられる。この湿式製造方法は、溶媒に樹脂を溶解させ、さらに着色剤を添加した油相の組成物を、無機分散剤の存在下で水系媒体(水相)中に分散させて粒子を形成する、所謂、懸濁重合法を利用したものであり、モノマーと相溶性のある(溶媒と相溶性のない、もしくは、少ない)重合性のない有機溶媒を添加して懸濁重合をおこない、粒子を作製し、この粒子を乾燥させる工程で、有機溶媒を除去させる乾燥方法を適宜選択する方法である。この乾燥方法としては、後述するような凍結乾燥を利用することが好ましい。
なお、乳化工程に使用される装置としては、一般に乳化機、分散機として市販されているものであれば、特に限定されるものではなく、例えば、ウルトラタラックス(IKA社製)、ポリトロン(キネマティカ社製)、TKオートホモミクサー(特殊機化工業社製)、ナショナルクッキングミキサー(松下電器産業社製)等のバッチ式乳化機、エバラマイルダー(荏原製作所社製)、TKパイプラインホモミクサー、TKホモミックラインフロー(特殊機化工業社製)、コロイドミル(神鋼パンテック社製)、スラッシャー、トリゴナル湿式微粉砕機(三井三池化工機製)、キャビトロン(ユーロテック社製)、ファインフローミル(太平洋機工社製)等の連続式乳化機、クレアミックス(エムテクニック社製)、フィルミックス(特殊機化工業社製)等のバッチ、連続両用乳化機、マイクロフルイダイザー(みづほ工業社製)、ナノメーカー、ナノマイザー(ナノマイザー社製)、APVゴウリン(ゴウリン社製)等の高圧乳化機、膜乳化機(冷化工業社製)等の膜乳化機、バイブロミキサー(冷化工業社製)等の振動式乳化機、超音波ホモジナイザー(ブランソン社製)等の超音波乳化機等を挙げることができる。
なお、乳化工程を利用して本発明の表示デバイス用粒子を作製する場合には、乳化助剤(分散安定剤)としては、従来、難溶性の微粉末状の無機化合物、例えば、CaCO3、BaSO4、CaSO4、MgCO3、BaCO3、Ca(PO42のような難溶性塩類;珪藻土、タルク、珪酸、粘土のような無機高分子、金属酸化物の粉末を用いることができる。さらに、ポリビニルアルコール、ゼラチン、澱粉などの水溶性高分子を、上述の無機分散安定剤と共に併用することができる。
これらの無機分散安定剤は、その粒子の表面がカルボキシル基を有する重合体で被覆されていることが好ましく、その被覆により、安定して粒子を製造することができる。カルボキシル基を有する重合体としては、VPO法等による数平均分子量で1000〜200000程度のものが使用できる。
使用されるカルボキシル基を有する重合体の具体例としては、アクリル酸系樹脂、メタクリル酸系樹脂、フマール酸系樹脂、マレイン酸系樹脂等が代表的なものとしてあげられ、これらを構成するモノマーであるアクリル酸、メタクリル酸、フマール酸、マレイン酸等の単独重合体及びそれらと他のビニルモノマーとの共重合体も使用することができる。また、そのカルボキシル基は、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩等の金属塩であってもよい。
これらの無機分散安定剤は、平均粒子径が1〜1000nmの範囲のものが用いられ、特に好ましくは5〜100nmの範囲のものである。また、これらの無機分散剤は、表示デバイス粒子100重量部に対し、1〜500重量部の範囲で用いられ、特に好ましくは10〜300重量部の範囲である。
また、分散安定剤として高分子分散剤を用いることもできる。高分子分散剤としては、親水性のものが好ましく、特にカルボキシル基を有する高分子分散剤が好ましく、さらにヒドロキシプロポキシ基、メトキシ基等の親油基でない基を有する高分子分散剤であればより好ましく使用できる。具体的にはカルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロースをあげることができ、特にカルボキシメチルセルロースが好ましい。これらセルロースのエーテル化度は0.6〜1.5、平均重合度は50〜3000のものを使用できる。また、そのカルボキシル基は、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩等の金属塩であってもよい。これらの高分子分散剤は、水系媒体の粘度が20℃で1〜10000mPa・sとなるように用いられ、特に好ましくは1〜2000mPa・sの範囲である。
また、上述したような湿式製法においては必要に応じて、表示デバイス用粒子を構成する樹脂を溶解させるために溶剤を用いることができる。溶剤としては樹脂を溶解させ、水と混和しない物が望ましく具体的には、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤、ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、ジヘキシルエーテル等のエーテル系溶剤、メチルエチルケトン、メチルイソプロピルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶剤、トルエン、キシレン等の炭化水素系溶剤、ジクロロメタン、クロロホルム、トリクロロエチレン等のハロゲン化炭化水素系溶剤等が挙げられる。これらの溶媒は、ポリマーを溶解できるものであって、かつ、水に溶解する割合が0〜30重量%程度のものであることが好ましい。また、工業的に表示デバイス用粒子を量産するに当たり、安全性、コスト及び生産性をも考慮すると、溶媒としてはシクロヘキサンが特に好ましい。
なお、溶媒を用いた場合には、乳化液中で粒子を形成した後に、乳化液から溶媒を除去する工程を設けることが好ましい。この溶媒除去工程では、乳化液中に形成された粒子の凝集を抑制するために乳化液中の溶媒を凍結乾燥により除去することにより行なう。凍結乾燥は、−10℃ないし−200℃の範囲で行うことができる。好ましくは、−30℃ないし−180℃の範囲である。また、凍結乾燥は、圧力40Pa以下で行うが、特に13Pa以下で行うのが好ましい。
さらに、上述したような湿式製法を経て作製された粒子には、通常、乾燥処理が施される。この乾燥工程においては、真空乾燥機、パドル式乾燥機、振動流動乾燥機、チューブドライヤー、棚段乾燥機、フラッシュドライヤー等の気流式乾燥機等の公知の乾燥機を用いることができる。短時間で粒子を乾燥させるためには、フラッシュドライヤー等の気流式乾燥機を用いることが好ましい。
乾燥して得られた粒子は、そのまま表示デバイス用粒子として利用することもできるが、粒度分布を調整するために、分級操作により、粒度分布を調整することができる。例えば、各種振動篩、超音波篩、空気式篩、及び湿式篩、遠心力の原理を使用したローター回転式分級機、風力分級機等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。これらは、単独、又は、多数組み合わせることにより、所望の粒度分布に調整できる。特に精密に調整する場合は、湿式篩を使用するのが好ましい。
なお、上述したような湿式製法において、油相の粘度を調整する以外に粒子の形状を揃える為に、得られた粒子に熱処理を施すことも好適に行うことができる。
また、湿式製法のみならず、従来公知な溶融混練、粉砕、分級法などで得られた粒子に機械的な衝撃力(例えば、ハイブリダイザー(奈良機械製作所)、オングミル(ホソカワミクロン)、θコンポ−ザー(徳寿工作所)等)を加える方法や、加熱させる方法や、特開2000−292971号公報に記載されているような小粒子を凝集させ、合一させ、所望の粒子径に増大させる方法等も粒子の形状を揃える方法として利用することができる。
(画像表示媒体および画像形成装置)
本発明の画像表示媒体は、対向配置された一対の基板と、該一対の基板間の空隙に封入された少なくとも2種類以上の粒子からなる粒子群と、を少なくとも含み、前記2種類以上の粒子の少なくとも1種類が正に、他の少なくとも1種類が負に帯電し得る性質を有し、かつ、前記正負に帯電し得る粒子が相互に異なる色彩を有する画像表示媒体において、前記正負に帯電し得る粒子の少なくとも1種が、本発明の表示デバイス用粒子からなるものである。
従って、本発明の画像表示媒体は、金色、銀色、あるいはブロンズ色などの金属色の光沢感のある画像を表示することがきる。
−2種類以上の粒子からなる粒子群−
本発明の画像表示媒体に用いられる2種類以上の粒子からなる粒子群は、そのうちの少なくとも1種類(第1の粒子)が正に、他の少なくとも1種類(第2の粒子)が負に帯電し得る性質を有し、かつ、前記正負に帯電し得る粒子が相互に異なる色彩を有する。
なお、上記説明においては、正に帯電する第1の粒子と、負に帯電する第2の粒子とが、それぞれ1種類ずつであることを前提とした表現を用いたが、両者はそれぞれ1種類のみであっても2種類以上であってもよい(以下、第1の粒子及び第2の粒子、つまり正負に帯電し得る双方の粒子の総称を「表示粒子」と称する場合がある)。
−2種類以上の粒子からなる粒子群−
本発明における2種類以上の粒子からなる粒子群は、そのうちの少なくとも1種類(第1の粒子)が正に、他の少なくとも1種類(第2の粒子)が負に帯電し得る性質を有し、かつ、前記正負に帯電し得る粒子が相互に異なる色彩を有する。
本発明の画像表示媒体において、表示粒子の一方は、金属光沢を帯びた色であるが、もう一方は白色であることことが好ましい。言い換えれば、金属光沢を帯びる色を有する表示粒子の以外の表示粒子は、白色系の色材を含むことが好ましい。表示粒子の一方の粒子を白色にすることにより、金属光沢を帯びた色の表示粒子の着色力、濃度コントラストを向上することができる。この時、表示粒子を白色にするための白色系の色材としては、酸化チタンが好ましい。色材として酸化チタンを使用することにより、可視光の波長の範囲において、隠蔽力を高くでき、より、一層濃度コントラストを向上させることができる。白色系の色材として、特にこのましくは、ルチル型の酸化チタンである。
用いられる酸化チタンは、異なる粒子径を有する2種類以上のものを併用することが好ましい。酸化チタンは、一般的に、分散性が悪く、分散性を向上させても、径が大きいものは、比重が重い分、2次、3次凝集の発生が早く、分散安定性が悪く、隠蔽力を十分発揮できないという場合があった。一方、粒子径の小さいものは、光の散乱を十分起こすことができず、やはり隠蔽力が小さいという場合があった。従って、平均粒子径の異なる2種類以上の酸化チタンを併用することにより、分散安定性及び隠蔽性の向上の両立をなすことが可能である。
使用可能な酸化チタンの一次粒子径は、好ましくは、少なくとも1種類は、光学的に隠蔽性の高い粒子径である、0.1μm〜1.0μmであるものがよく、他方の酸化チタンの一次粒子径は、0.1μm未満のものが好ましい。
また、粒子径の小さい酸化チタンには、表面処理を実施してもよい。表面処理剤としては、白色度に影響を与えない範囲で、各種カップリング剤、有機物を溶媒で溶解させたものが使用できる。
また、金属光沢を帯びた色の表示粒子と組み合わせて用いられる白色の表示粒子には、ポリマー微粒子を内在させることができ、この内在するポリマー微粒子を中空粒子にすることで、白色度も高まるため、より高いコントラストを期待することもできる。
なお、本発明の画像表示媒体において、金属光沢を有する色の表示粒子と組み合わせて用いられる表示粒子が白色であることに制限されるものではない。例えば、この表示粒子は黒色であることも可能である。この場合は、例えば、黒色の文字と金属光沢を有する色の文字や記号を切替えて表示するときに特に有効である。
また、表示粒子においては、そのうち一方が正に、他方が負に帯電し得る性質を有するように調整する必要があるが、異なる種類の粒子が衝突したり、摩擦されたりすることで帯電するときには、両者の帯電列の位置関係により、一方が正に、他方が負にそれぞれ帯電する。このため、例えば、上述した帯電制御剤を適宜選択することにより、この帯電列の位置を適切に調整することができる。
表示粒子の粒度としては、例えば、白色粒子と金属光沢を帯びた色の粒子の粒子径、及び分布をほぼ同等にすることで、いわゆる2成分現像剤のような大粒子径粒子が小粒子径粒子に囲まれるという付着状態が回避されるので、高い白色濃度及び金属色濃度が得られる。
また用いられる2種類の表示粒子の変動係数は、15%以下程度が好ましく、特に好ましくは、単分散がよい。小粒子径粒子は大粒子径粒子の周囲に付着して大きな粒子本来の色濃度を下げることがある。また、コントラストは白色粒子と金属色粒子との混合比によっても変化することがある。表示粒子の表面積が同等になる程度の混合比率が望ましい。これから大きくずれると比率の多い粒子の色が強くなることがる。但し、同色の金属光沢を有する色で濃い色調の表示と淡い色調の表示でコントラストを付けたい場合や、2種類の着色粒子が混合して作り出す色で表示したい場合はこの限りではない。
−基板−
基板は、対向配置された一対のものであり、該一対の基板間の空隙には前記表示粒子が封入される。本発明において、基板とは、導電性を有する板状体(導電性基板)であり、画像表示媒体としての機能を持たせるためには、一対の基板のうち少なくとも一方が透明な透明導電性基板であることが必要となる。その際は、当該透明導電性基板が表示基板となる。
導電性基板としては、基板自体が導電性であっても、絶縁性の支持体表面を導電化処理したものであってもよく、また、結晶であるか非晶質であるかは問わない。基板自体が導電性である導電性基板としては、アルミニウム、ステンレススチール、ニッケル、クロム等の金属及びその合金結晶、Si,GaAs,GaP,GaN,SiC,ZnOなどの半導体を挙げることができる。
絶縁性の支持体としては、高分子フィルム、ガラス、石英、セラミック等を挙げることができる。絶縁性の支持体の導電化処理は、上記基板自体が導電性である導電性基板の具体例で挙げた金属又は金、銀、銅等を、蒸着法、スパッター法、イオンプレーティング法などにより成膜して行うことができる。
透明導電性基板としては、絶縁性の透明支持体の片面に透明電極が形成された導電性基板、又はそれ自体導電性を有する透明支持体が用いられる。それ自体導電性を有する透明支持体としては、ITO、酸化亜鉛、酸化錫、酸化鉛、酸化インジウム、ヨウ化銅等の透明導電性材料を挙げることができる。
絶縁性の透明支持体としては、ガラス、石英、サファイア、MgO,LiF,CaF2等の透明な無機材料、また、弗素樹脂、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、エポキシ等の透明な有機樹脂のフィルム又は板状体、更にまた、オプチカルファイバー、セルフォック光学プレート等が使用できる。
上記透明支持体の片面に設ける透明電極としては、ITO、酸化亜鉛、酸化錫、酸化鉛、酸化インジウム、ヨウ化銅等の透明導電性材料を用い、蒸着、イオンプレーティング、スパッタリング等の方法により形成したもの、あるいはAl,Ni,Au等の金属を蒸着やスパッタリングにより半透明になる程度に薄く形成したものが用いられる。
これら基板において、対向する側の表面は、前記粒子の帯電極性に影響を及ぼすので、適切な表面状態の保護層を設けることも好ましい態様である。保護層は、主に基板への接着性、透明性、及び帯電列、更には低表面汚染性の観点から選択することができる。具体的な保護層の材料としては、例えばポリカーボネート樹脂、ビニルシリコーン樹脂、フッ素基含有樹脂等を挙げることができる。樹脂の選択は、使用する粒子の主モノマーの構成、及び、粒子との摩擦帯電の差が小さいものが選択される。
なお、以上に説明したような本発明の画像表示媒体への画像の形成は、画像表示媒体を構成する一対の基板間に、画像に応じた電界を発生させる電界発生手段を備えた画像形成装置を利用して行なうことができる。
[本発明の画像形成装置の実施の形態]
以下、図面を参照して本発明の画像表示媒体を用いた、本発明の画像形成装置のについて詳細に説明する。なお、同様の機能を有すものは全図面通して同じ符号を付し、その説明を省略する場合がある。
−第1実施形態−
図1は、本発明の画像形成装置の一例(第1の実施形態)を示す概略構成図である。
第1の実施形態に係る画像形成装置12は、図1に示すように電圧印加手段201を備えている。画像表示媒体10は、画像が表示される側の表示基板14と、これに対向する非表示基板16との間に、これら2つの基板の外周を封止するようにスペーサ204が設けられ、表示基板14、非表示基板16およびスペーサ204で仕切られた隙間に表示粒子として金属光沢を帯びた色の粒子(金属色粒子)18及び白色粒子20とが封入されている。表示基板14及び非表示基板16の対向面には、後述するように透明電極205が付されているが、非表示基板16の対向面に設けられた透明電極205は接地されており、表示基板14の対向面に設けられた透明電極205は電圧印加手段201と接続されている。
次に、画像表示媒体10の詳細について説明する。
画像表示媒体10を構成する表示基板14及び非表示基板16には、例えば、サイズが50×50×1.1mmで、対向面に透明電極205としてITO透明電極が設けられた7059ガラス基板を使用することができる。表示基板14及び非表示基板16の対向面に設けられた透明電極205の表面にはポリカーボネート樹脂層206(厚さ5μmのポリカーボネート樹脂(PC−Z)からなる層)が設けられている。
スペーサ204としては、40×40×0.3mmのシリコンゴムプレートの中央部を15×15mmの正方形に切り抜いて空間を形成したものを利用することができる。
画像表示媒体10の作製に際してはこのシリコンゴムプレートを非表示基板16の対向面側上に設置する。次に、表示粒子として、例えば、体積平均粒子径20μmの酸化チタン含有の球状白色粒子20と、体積平均粒子径20μmのカーボン含有球状金属色粒子18、とを質量比2対1の割合で混合し、この混合粒子約15mgを非表示基板16の対向面側上に設置されたシリコンゴムプレートの正方形に切り抜かれた部分にスクリーンを通して振るい落とす。その後、このシリコンゴムプレートに表示基板14の対向面側を密着させ、両基板間をダブルクリップで加圧保持して、シリコンゴムプレートと両基板とを密着させ、画像表示媒体10を形成する。
なお、金属色粒子18としては、本発明の表示デバイス用粒子が用いられる。
−第2実施形態−
以下、図面を参照して本発明の第2実施形態を詳細に説明する。
図2は、本発明の画像形成装置の他の例(第2の実施形態)を示す概略構成図であり、単純マトリックスを用いた画像表示媒体10に画像を形成するための画像形成装置12について示したものである。
帯電性の異なる複数の(不図示の)表示粒子群が封入された画像表示媒体10の平面方向には、縦および横方向の電圧を制御する電極403An及び404Bn(nは正数)が単純マトリックス構造となるように配置されている。電極403Anは、波形発生装置405B及び電源405Aにより構成された電界発生装置405の電源405Aに接続されており、電極404Bnは、波形発生装置402B及び電源402Aにより構成された電界発生装置402の電源402Aに接続されている。また、電極404Bn、電源405A、電極403Anはシーケンサー406に接続されている。
画像の表示に際しては、電界発生装置402、或いは、電界発生装置405により、各電極403An、404Bnに電位を発生させ、シーケンサ406によって電極の電位駆動タイミングを制御して、各電極の電圧の駆動を制御し、片方の面の電極403A1〜Anには1行単位で表示粒子が駆動できる電界を付与し、他方の面の電極404B1〜Bnには画像情報に応じた電界を面内同時に付与させることができる。
図3〜図5は、図2に示す画像形成装置12の任意の面での画像形成部(画像表示媒体10)の模式断面図の例を示したものである。
表示粒子18、20は、電極面あるいは基板面に接触しており、基板14または基板16の少なくとも一方の面は透明で表示粒子18,20の色を外部から透過してみることができるものである。電極403A,404Bは、図3に示すように、基板14および16が向き合う面側に埋めこまれて一体化していてもよく、図4に示すように基板14、16の内部に埋めこまれて一体化してもよく、図5のように表示基板14および非表示基板16が向き合う面と反対側の面から少し離れた位置に、表示基板14および非表示基板16と分離して設けられてもよい。
画像形成装置12に適宜電界の設定を行なうことにより、単純マトリックス駆動による表示が可能になる。なお、表示粒子18、20は電界に対して移動のしきい値を持つものであれば駆動は可能であり、表示粒子18、20の帯電極性、帯電量、などの制限を受けるものではない。
−第3実施形態−
以下、図面を参照して本発明の第3実施形態を詳細に説明する。図6は本発明の画像形成装置の他の例(第3の実施形態)を示す概略構成図であり、具体的には印字電極を用いた画像形成装置について示したものである。
図6に示す画像形成装置12は、印字電極11と、この印字電極に対向配置されアースに接続された対向電極26から構成されている。
印字電極11と対向電極26との間は画像表示媒体10が矢印B方向に搬送可能である。画像表示媒体10は一対の基板(表示基板14および非表示基板16)、この基板間に封入された表示粒子18,20から構成され、矢印B方向への搬送に際しては、非表示基板16側が対向電極26と近接ないし接触し、表示基板側が、印字電極11に近接するように搬送される。なお、印字電極11は、基板13と、基板13の表示基板14側に設けられた電極15とからなり、印字電極11は不図示の電源に接続されている。
次に、印字電極11の表示基板14側に設けられた電極15の配置や形状について説明する。図7は、印字電極に設けられた電極パターンの例について示す模式図であり、図6において、印字電極11の電極15が設けられた面を、非表示基板16側から表示基板14方向へと見た場合について示したものである。
電極15は、図7(A)に示すように、表示基板14の片側の面に画像表示媒体10の搬送方向(図中矢印B方向)に対して略直交する方向(すなわち、主走査方向)に沿って画像の解像度に応じて所定間隔に1列に並べられている。電極15は、図7(B)に示すように正方形でもよいし、図7(C)に示すようにマトリックス状に配置されていてもよい。
次に、印字電極の詳細について説明する。図8は、印字電極の概略構成図について示したものである。
各電極15には、図8に示すように、AC電源17AとDC電源17Bとが接続制御部19を介して接続されている。接続制御部19は、一端が電極15に接続され、かつ、他端がAC電源17Aに接続されたスイッチ21Aと、一旦が電極15に接続され、かつ、他端がDC電源17Bに接続されたスイッチ21Bからなる複数のスイッチで構成されている。このスイッチ21A、21Bは制御部60によりオンオフ制御され、AC電源17A及びDC電源17Bと電極15とを電気的に接続する。これにより、交流電圧や直流電圧、又は交流電圧と直流電圧とを重畳した電圧を印加することができる。
次に、第3の実施形態における作用を説明する。
まず、画像表示媒体10が図示しない搬送手段により図中矢印B方向へ搬送され、印字電極11と対向電極26との間に搬送されると、制御部60は、接続制御部19に指示して全てのスイッチ21Aをオンさせる。これにより、すべての電極15にAC電源17Aから交流電圧が印加される。
ここで画像表示媒体10は、電極を持たない一対の基板内の空間に2種類以上の表示粒子群が封入された媒体である。交流電圧が電極15に印加されると、画像表示媒体10内の金属色粒子18及び白色粒子20が表示基板14と非表示基板16との間を往復運動する。これにより、表示粒子同士の摩擦や表示粒子と基板との摩擦により金属色粒子18及び白色粒子20は摩擦帯電され、例えば、金属色粒子18がプラスに帯電され、白色粒子20は帯電されないか、又はマイナスに帯電される。なお、以下では、白色粒子20はマイナスに帯電されるものとして説明する。
そして、制御部60は、接続制御部19に指示して画像データに応じた位置の電極15に対応するスイッチ17Bのみをオンさせ、画像データに応じた位置の電極15に直流電圧を印加させる。例えば、非画像部に直流電圧を印加し、画像部には直流電圧を印加しないようにする。これにより、電極15に直流電圧が印加されていた場合、図6に示すように印字電極11が表示基板14と対向する部分にあったプラスに帯電された金属色粒子18は、電界の作用により非表示基板16側へ移動する。また、非表示基板16側にあったマイナスに帯電された白色粒子20は電界の作用により表示基板14側へ移動する。従って、表示基板14側には白色粒子20のみが現れるため、非画像部に対応する部分に画像は表示されない。
一方、電極15に直流電圧が印加されていない場合、印字電極11が表示基板14と対向する部分にあったプラスに帯電された金属色粒子18は、電界の作用に表示基板14側にそのまま維持される。また、非表示基板16側にあったプラスに帯電された金属色粒子18は電界の作用により表示基板14側へ移動する。従って、表示基板14側には金属色粒子18のみが現れるため、画像部に対応する部分に画像が表示される。
これにより、表示基板14側には金属色粒子18のみが現れるため、画像部に対応する部分に金属光沢を帯びた色の画像が表示される。このようにして、画像に応じて金属色粒子18及び白色粒子20が移動し、表示基板14側に画像が表示される。なお、白色粒子20が帯電されていない場合、金属色粒子18のみが電界の影響を受けて移動する。画像が表示されない部位での金属色粒子18は非表示基板16に移動し、表示基板14側からは白色粒子20によって隠蔽されるため画像の表示は可能である。また、画像表示媒体10の基板間に発生していた電界が消失した後も、表示粒子固有の付着力により表示された画像は維持される。
また、これらの表示粒子は、基板間に電界が発生すれば再び移動することができるため、画像形成装置12により繰り返し画像を表示させることができる。このように、空気を媒体として帯電した表示粒子を電界により移動させるため、安全性が高い。また、空気は粘性抵抗が低いため、高速応答性を満足させることもできる。
−第4実施形態−
以下、図面を参照して本発明の第4実施形態を詳細に説明する。図9は本発明の画像形成装置の他の例(第4の実施形態)を示す概略構成図であり、静電潜像担時体を用いる画像形成装置について示したものである。
図9に示す画像形成装置12は、矢印A方向に回転可能なドラム状の静電潜像担持体24と、これに対向配置された矢印C方向に回転可能なドラム状の対向電極26とから主に構成されており、静電潜像担持体24と、対向電極26との間を矢印B方向に一対の基板間に表示粒子を封入した画像表示媒体10が挿通可能である。静電潜像担持体24の周囲には、対向電極26が設けられた側のほぼ反対側に、静電潜像担持体24に近接するように帯電装置80が配置されており、帯電装置80の矢印A方向側の静電潜像担持体24表面に静電潜像が形成可能なように光ビーム走査装置82が配置されており、これら3つの部材により静電潜像形成部22が構成されている。
静電潜像担持体24としては、感光体ドラム24を使用することができる。感光体ドラム24は、ドラム状にしたアルミニウムやSUSなどの導電性基体24Aの外周側に光導電層24Bを形成したもので、光導電層24Bとしては公知の種々の材料を使用することができる。たとえばα−Si、α−Se、As2Se3などの無機光導電性材料や、PVK/TNFなどの有機光導電性材料を用いることができ、これらはプラズマCVDや蒸着法やディッピング法などにより形成することができる。また必要に応じて電荷輸送層やオーバーコート層等を形成してもよい。
また、導電性基体24Aは接地されている。帯電装置80は、静電潜像担持体24の表面を所望の電位に一様に帯電するものである。帯電装置80は、感光体ドラム24の表面を任意の電位に帯電させられるものであればよく、本実施の形態では電極ワイヤに高電圧を印加し、静電潜像担持体24との間でコロナ放電を発生させて、感光体ドラム24の表面を一様に帯電するコロトロンを使用したものとする。この他にも、導電性のロール部材、ブラシやフィルム部材等を感光体ドラム24に接触させ、これに電圧を印加して感光体ドラム表面を帯電するものなど、公知の種々の帯電器を使用することができる。
光ビーム走査装置82は、帯電された静電潜像担持体24の表面を画像信号に基づいて微小スポット光を照射し、静電潜像担持体24上に静電潜像を形成するものである。光ビーム走査装置82は、画像情報にしたがって感光体ドラム24表面に光ビームを照射し、一様に帯電された感光体ドラム24上に静電潜像を形成するものであればよく、本実施の形態では光ビーム走査装置82内に設けられたポリゴンミラー84、折り返しミラー86、図示しない光源やレンズ等を備えた結像光学系により、所定のスポット径に調整されたレーザビームを画像信号に応じてオンオフさせながらポリゴンミラー84によって感光体ドラム24の表面を光走査させるROS(RasterOutputScanner)装置とする。この他にもLEDを所望の解像度に応じて並べたLEDヘッド等を使用してもよい。
対向電極26は、例えば弾性を有した導電性ロール部材で構成されている。これにより、画像表示媒体10とより密着させることができる。また、対向電極26は、静電潜像担持体24と図中矢印B方向へ図示しない搬送手段により搬送される画像表示媒体10を挟んで対向した位置に配置されている。対向電極26は、直流電圧電源28が接続されている。対向電極26は、この直流電圧電源28によりバイアス電圧VBが印加される。この印加するバイアス電圧VBは、例えば図10に示すように、静電潜像担持体24上の正の電荷が帯電した部分の電位をVH、帯電されていない部分の電位をVLとした場合、両者の中間の電位となるような電圧とする。
次に、第4実施形態における作用を説明する。
静電潜像担持体24が図9において矢印A方向に回転開始されると、静電潜像形成部22により静電潜像担持体24上に静電潜像が形成される。一方、画像表示媒体10は、図示しない搬送手段により図中矢印B方向へ搬送され、静電潜像担持体24と対向電極26との間に搬送される。ここで、対向電極26は図10に示すようなバイアス電圧VBが印加されており、対向電極26と対向する位置の静電潜像担持体24の電位はVHとなっている。このため、静電潜像担持体24の表示基板14と対向する部分が正の電荷で帯電されていた場合(非画像部)で、かつ表示基板14の静電潜像担持体24と対向する部分に金属色粒子18が付着していた場合には、正に帯電している金属色粒子18は、表示基板14側から非表示基板16側へ移動し、非表示基板16に付着する。
これにより、表示基板14側には白色粒子20のみが現れるため、非画像部に対応する部分に画像は表示されない。一方、静電潜像担持体24の表示基板14と対向する部分が正の電荷で帯電されていない場合(画像部)で、かつ非表示基板16の対向電極26と対向する部分に金属色粒子18が付着していた場合には、対向電極26と対向する位置の静電潜像担持体24の電位はVLとなっているので、帯電された金属色粒子18は、非表示基板16側から表示基板14側へ移動し、表示基板14に付着する。これにより、表示基板14側には金属色粒子18のみが現れるため、画像部に対応する部分に金属光沢を有する色の画像が表示される。このようにして、画像に応じて金属色粒子18が移動し、表示基板14側に画像が表示される。
なお、画像表示媒体10の基板間に発生していた電界が消失した後も、粒子固有の付着力及び粒子と基板間の鏡像力により表示された画像は維持される。また、金属色粒子18及び白色粒子20は、基板間に電界が発生すれば再び移動することができるため、画像形成装置12により繰り返し画像を表示させることができる。
このように、対向電極26にバイアス電圧が印加されているため、金属色粒子18が表示基板14、非表示基板16の何れの基板に付着している場合であっても金属色粒子18を移動させることができる。このため、金属色粒子18を予め一方の基板側に付着させておく必要がない。また、コントラスト及び尖鋭度の高い画像を形成することができる。更に、空気を媒体として帯電した粒子を電界により移動させるため、安全性が高い。また、空気は粘性抵抗が低いため、高速応答性を満足させることもできる。
以上、図面を参照して本発明の画像表示媒体を用いた、本発明の画像形成装置の実施形態について説明したが、本発明の画像形成装置は、これら実施形態に限定されるわけではなく、所望に応じた構成とすることができる。また、表示粒子の色の組合せを金属色および白色としたが、この組合せに限定されるわけではなく、白色の色彩を有する表示粒子を所望する他の色彩としてもよく、また、金属色も金色、銀色、ブロンズ等の金属光沢を有するものから必要に応じて、適宜選択することができる。
以下、本発明を、実施例を挙げて更に具体的に説明する。ただし、以下の実施例のみに、本発明は限定されるものではない。なお、各色の粒子の作製に際して用いる顔料は予め乳鉢等で粒径が3μm以下程度となるように粉砕したものを用いた。
(白色粒子W1の作製)
−分散液Aの調製−
下記組成を混合し、10mmΦのジルコニアボールにてボールミル粉砕を20時間実施して分散液Aを調製した。
<組成>
・メタクリル酸シクロヘキシル:56質量部
・酸化チタン(白色顔料):38質量部
(一次粒子径0.3μm、タイペークCR63:石原産業製)
・ポリマー微粒子(中空粒子):5質量部
(一次粒子径0.3μm、SX866(A):JSR製)
・帯電制御剤:1質量部
(SBT−5−0016:オリエント化学工業製)
−分散液Bの調製−
下記下記組成を混合し、分散液Aと同様にボールミルにて微粉砕して分散液Bを調製した。
<組成>
・炭酸カルシウム:40質量部
・水:60質量部
−混合液Cの調製−
下記組成を混合し、超音波機で脱気を10分間行い、ついで乳化機で攪拌して混合液Cを調製した。
<組成>
・分散液B:7.0g
・20%食塩水:50g
分散液A35gと、ジビニルベンゼン1gと、重合開始剤V601(ジメチル2,2’−アゾビス2−メチルプロピオナート、和光純薬製)0.35gとを秤量して充分混合し、超音波機で脱気を10分行った。この混合液を上記混合液Cの中に入れ、乳化機で乳化を実施した。
次に、この乳化液を瓶に入れてシリコーン詮をし、注射針を使用して減圧脱気を充分行い、窒素ガスで封入した。続いて、70℃で10時間反応させ粒子を得た。
得られた微粒子粉をイオン交換水中に分散させ、塩酸水で炭酸カルシウムを分解させ、ろ過を行った。その後、充分な蒸留水で洗浄し、目開き:10μm、15μmのナイロン篩にかけ、粒度を揃えた。これを乾燥させ、平均粒子径14.16μmの白色粒子−W1を得た。
(金色粒子G1の作製)
分散液Aの代わりに、下記分散液Dを用いた以外は、上記の白色粒子−W1の作製と同様にして、金色粒子−G1を作製した。得られた金色粒子−G1の平均粒子径は13.28μmであった。また、この金色粒子−G1は、金属光沢を帯びていることが確認できた。
−分散液Dの調製−
下記組成を混合し、10mmΦのジルコニアボールにてボールミル粉砕を20時間実施して分散液Bを調製した。
<組成>
・メチルメタクリレート:87.2質量部
・ジエチルアミノエチルメタクリレート:1.8質量部
・銀コートガラスフレーク、メタシャインMC2080PS(光輝性顔料):10質量部
(日本板硝子(株)製)
・帯電制御剤:1重量部
(COPY CHARGE PSY VP2038:クラリアントジャパン製)
(銀色粒子S1の作製)
分散液Aの代わりに、下記分散液Eを用いた以外は、上記の白色粒子−W1の作製と同様にして、銀色粒子−S1を作製した。得られた銀色粒子−S1の平均粒子径は13.66μmであった。また、この銀色粒子−S1は、金属光沢を帯びていることが確認できた。
−分散液Eの調製−
下記組成を混合し、10mmΦのジルコニアボールにてボールミル粉砕を20時間実施して分散液Eを調製した。
<組成>
・メチルメタクリレート:87.2質量部
・ジエチルアミノエチルメタクリレート:1.8質量部
・パールグレイズNM(光輝性顔料):10質量部
(日本光研工業社製)
・帯電制御剤:1重量部
(COPY CHARGE PSY VP2038:クラリアントジャパン製)
(黄色粒子Y1の作製)
分散液Aの代わりに、下記分散液Fを用いた以外は、上記の白色粒子−W1の作製と同様にして、黄色粒子−Y1を作製した。得られた黄色粒子−Y1の平均粒子径は13.76μmであった。
−分散液Fの調製−
下記組成を混合し、10mmΦのジルコニアボールにてボールミル粉砕を20時間実施して分散液Fを調製した。
<組成>
・メチルメタクリレート:87.2質量部
・ジエチルアミノエチルメタクリレート:1.8質量部
・マイクロリスイエロー:10質量部
(チバスペシャリティケミカルズ製)
・帯電制御剤:1重量部
(COPY CHARGE PSY VP2038:クラリアントジャパン製)
(黒色粒子B1の作製)
分散液Aの代わりに、下記分散液Gを用いた以外は、上記の白色粒子−W1の作製と同様にして、黒色粒子−B1を作製した。得られた黒色粒子−B1の平均粒子径は12.69μmであった。
−分散液Gの調製−
下記組成を混合し、10mmΦのジルコニアボールにてボールミル粉砕を20時間実施して分散液Gを調製した。
<組成>
・メチルメタクリレート:87.2質量部
・ジエチルアミノエチルメタクリレート:1.8質量部
・マイクロリスブラック:10質量部
(チバスペシャリティケミカルズ製)
・帯電制御剤:1重量部
(COPY CHARGE PSY VP2038:クラリアントジャパン製)
<評価>
−画像表示媒体及び画像形成装置の作製−
白色粒子−W1と、着色粒子(金色粒子−G1、銀色粒子−S1、黄色粒子−Y1、黒粒子−B1)とを、白色粒子:着色粒子の配合比率(質量比)を2:1となるように混合し、既述した図1に示すような構成を有する画像表示媒体および画像形成装置を以下に説明するようにして作製した。
まず、白色粒子と着色粒子とを質量比2:1で混合したものを、対向配置された基板(表示基板14および非表示基板16)の間の空隙に所定量封入し、定法により画像表示媒体10を作製した。さらに、この画像表示媒体10に近接するように印字電極11を配置して画像形成装置12を作製した。
なお、着色粒子として実施例1では金色粒子−G1、実施例2では銀色粒子−S1、比較例1では黄色粒子−Y1、比較例2では黒粒子−B1をそれぞれ用いた。
(実施例1)
上記した白色粒子−W1と金色粒子−G1を質量比2:1で混合した二粒子の所定量を封入した画像表示媒体10の表示基板14の透明電極205に直流電圧100Vを印加すると、非表示基板16側にあった負極性に帯電された白色粒子20の一部が電界の作用により表示基板14側へ移動し初め、直流電圧200Vを印加すると表示基板14側へ多くの白色粒子が移動して表示濃度はほぼ飽和する。
この時、正極性に帯電された金色粒子は非表示基板16側へ移動して金属光沢を帯びた白金色の画像表示がされた。このあと、電圧を0Vとしても表示基板上の粒子は移動せず、金属光沢を帯びた白金色の画像の表示濃度に変化はなかった。
次に、画像形成装置を地面に対して垂直に設置し、2週間放置しておき、表示基板14の金色及び白色を目視で観察したところ、面内濃度変化は小さく、実用上問題のないレベルであった。
(実施例2)
実施例1と同様に白色粒子−W1と銀色粒子−S1を質量比2:1で混合した二粒子の所定量を封入した上記画像表示媒体10の表示基板14の透明電極205に直流電圧100Vを印加すると、非表示基板16側にあった負極性に帯電された白色粒子20の一部が電界の作用により表示基板14側へ移動し初め、直流電圧200Vを印加すると表示基板14側へ多くの白色粒子が移動して表示濃度はほぼ飽和する。
この時、正極性に帯電された銀色粒子は非表示基板16側へ移動して金属光沢を帯びた白銀色の画像が表示された。このあと、電圧を0Vとしても、表示基板上の粒子は移動せず、金属光沢を帯びた白銀色の画像の表示濃度に変化はなかった。
次に、画像形成装置を地面に対して垂直に設置し、2週間放置しておき、表示基板14の銀色及び白色を目視で観察したところ、面内濃度変化は小さく、実用上問題のないレベルであった。
(比較例1)
実施例1と同様に白色粒子―W1と黄色粒子−Y1を質量比2:1で混合した二粒子の所定量を封入した上記画像表示媒体10の表示基板14の透明電極205に直流電圧200Vを印加すると、非表示基板16側にあった負極性に帯電された白色粒子20の一部が電界の作用により表示基板14側へ移動し初め、直流電圧400Vを印加すると表示基板14側へ多くの白色粒子が移動して表示濃度はほぼ飽和する。
この時、正極性に帯電された黄色粒子は非表示基板16側へ移動して白黄色の画像が表示された。このあと、電圧を0Vとしても、表示基板上の粒子は移動せず、白黄色の画像の表示濃度に変化はなかった。
この画像を目視で観察したところ、表示電圧を調整したりして濃度を補正しても、金属光沢を帯びることはなかった。
(比較例2)
実施例1において、白色粒子−W1と黒色粒子−B1を質量比2:1で混合した二粒子の所定量を対向する基板間に封入し、基板間に電圧を印加して所望の電界を基板間の粒子に作用させることにより、それぞれの粒子は基板間を移動する。電圧の極性を切替えることにより粒子は基板間を異なる方向へ移動し、電圧極性を繰返し切替えることにより基板間を往復する。この過程でそれぞれの粒子間、および粒子と基板との間の衝突により、粒子はそれぞれ異なる極性に帯電する。
ここでは黒色粒子−B1は正極性に、白色粒子−W1は負極性に帯電して、基板間の電界に従って互いに異なる方向へ移動し、電界を一方向へ固定すると、各粒子はそれぞれの基板に付着し、画像むらのない均一な高濃度、高コントラストな画像が表示された。
この画像の表示電圧を調整したりして濃度を補正したが、色目は銀色に似たような色相が表示できたものの金属光沢を帯びた色相は得られなかった。
本発明の画像形成装置の一例(第1の実施形態)を示す概略構成図である。 本発明の画像形成装置の他の例(第2の実施形態)を示す概略構成図である。 図2に示す画像形成装置12の任意の面での画像形成部(画像表示媒体10)の模式断面図の一例を示したものである。 図2に示す画像形成装置12の任意の面での画像形成部(画像表示媒体10)の模式断面図の他の例を示したものである。 図2に示す画像形成装置12の任意の面での画像形成部(画像表示媒体10)の模式断面図の他の例を示したものである。 本発明の画像形成装置の他の例(第3の実施形態)を示す概略構成図である。 印字電極の電極のパターンを示す模式図である。 印字電極の概略構成図である。 本発明の画像形成装置の他の例(第4の実施形態)を示す概略構成図である。 静電潜像担持体及び対向電極における電位を示す図である。
符号の説明
10 画像表示媒体
11 印字電極
12 画像形成装置
13 印字電極11の表示基板14側の面
14 表示基板
15 電極
16 非表示基板
17A AC電源
17B DC電源
18 表示粒子(金属色粒子)
19 接続制御部
20 表示粒子(白色粒子)
22 静電潜像形成部
24 静電潜像担持体(感光体ドラム)
24A 導電性基体
24B 光導電層
26 対向電極
28 直流電圧電源
60 制御部
80 帯電装置
82 光ビーム走査装置
84 ポリゴンミラー
86 折り返しミラー
204 スペーサ
205 透明電極
206 ポリカーボネート層
402 電界発生装置
402A 電源
402B 波形発生装置
403 電極An
404 電極Bn
405 電界発生装置
405A 電源
405B 波形発生装置
406 シーケンサー

Claims (2)

  1. 配置された一対の基板と、該一対の基板間の空隙に封入された少なくとも2種類以上の粒子からなる粒子群と、を少なくとも含み、前記2種類以上の粒子の少なくとも1種類が正に、他の少なくとも1種類が負に帯電し得る性質を有し、かつ、前記正負に帯電し得る粒子が相互に異なる色である画像表示媒体において、
    前記正負に帯電し得る粒子の少なくとも1種が、金属光沢を帯びたフレーク状の顔料を含み、且つ金属光沢を帯びる色彩を有し、
    前記正負に帯電し得る粒子のうちの前記顔料を含む粒子とは異なる種類の粒子が、ポリマー微粒子を含んでなる白色粒子であり、該ポリマー微粒子の少なくとも一部が、粒子内部に空隙を有する中空粒子である画像表示媒体。
  2. 配置された一対の基板と、該一対の基板間の空隙に封入された少なくとも2種類以上の粒子からなる粒子群と、を少なくとも含み、
    前記2種類以上の粒子の少なくとも1種類が正に、他の少なくとも1種類が負に帯電し得る性質を有し、
    前記正負に帯電し得る粒子が相互に異なる色であり、前記正負に帯電し得る粒子の少なくとも1種が金属光沢を帯びたフレーク状の顔料を含み、且つ金属光沢を帯びる色彩を有する画像表示媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
    前記一対の基板間に、画像に応じた電界を発生させる電界発生手段を備え
    前記正負に帯電し得る粒子のうちの前記顔料を含む粒子とは異なる種類の粒子が、ポリマー微粒子を含んでなる白色粒子であり、該ポリマー微粒子の少なくとも一部が、粒子内部に空隙を有する中空粒子である画像形成装置。
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