JP4586180B2 - 情報再生装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、媒体上に記録された情報を再生するための情報再生装置及び方法に関し、特に媒体上に形成された書換可能な記録ビットから複数の異なる情報を再生する際に好適な情報再生装置及び方法に関する。
従来より、光メモリは超大容量情報通信技術において重要な役割を果たしてきている。特に近年において、光メモリは、1Tbps/inchを越える超高密度化も期待されている。
これらの超高密度化された光メモリに対して情報を記録し、或いはこれに記録されている情報を読み出すためには、光メモリの集積限界を特定する回折限界に支配されることがない、近接場光を利用することが望ましい。この近接場光は、光プローブ(例えば特許文献1参照。)を利用することにより、光の回折限界を超えたナノメートル級の分解能をもって近接場光を局所的に滲出させることができる。
特開平10−082792号公報
しかしながら、光メモリに高密度に記録されている情報の検索動作や、光メモリに記録されている情報の概要を取得するための概要取得動作を実行する際には、当該光メモリ全体につき近接場光を利用してナノオーダでスキャニングしなければならないため、これら各動作の効率を向上させることができなかった。このため、例えば映像や画像等の大容量データから所望のデータを抽出するなどの検索処理等のレイテンシの削減を図る上で、これは解決しなければならない重要な問題となっていた。
特に近年における光メモリの大容量化に伴い、上記検索動作や、概要取得動作の効率性の改善要請はますます高まっていた。
そこで本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、媒体内の検索動作、概要取得動作を効率的に実行しつつ、当該媒体に高密度に記録された情報を精度よく再生することが可能な情報再生装置及び方法を提供することにある。
また、本発明を適用した情報再生装置は、上述した課題を解決するために、媒体上に記録された情報を再生するための情報再生装置において、量子ドットからなる記録ビットが予め形成された媒体に対して、読み取り用の量子ドットが先端に固着されたプローブを媒体に対して近接離間する方向へ移動させるプローブ制御手段と、読み取り用の量子ドットからの出力光に基づいて記録ビット単位で第1の情報を抽出し、或いは2以上の記録ビットを1単位とした第2の情報を抽出する情報抽出手段と、 情報抽出手段により抽出された第1の情報又は第2の情報をそれぞれ再生する再生手段とを備え、読み取り用の量子ドットは、記録ビットを構成する量子ドットよりもサイズが大きいことを特徴とする。
また、本発明を適用した情報再生方法は、媒体上に記録された情報を再生するための情報再生方法において、量子ドットからなる記録ビットが予め形成された媒体に対して、量子ドットよりもサイズの大きい読み取り用の量子ドットが先端に固着されたプローブを媒体に対して近接離間する方向へ移動させるプローブ制御ステップと、読み取り用の量子ドットからの出力光に基づいて記録ビット単位で第1の情報を抽出し、或いは2以上の記録ビットを1単位とした第2の情報を抽出する情報抽出ステップと、情報抽出ステップにおいて抽出した第1の情報又は第2の情報をそれぞれ再生する再生ステップとを有することを特徴とする。
近接場光を利用して第1の情報を抽出するとともに、伝搬光を利用して第2の情報を抽出することができ、媒体内の検索動作、概要取得動作を効率的に実行しつつ、当該媒体に高密度に記録された情報を精度よく再生することが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明は、例えば図1(a)に示すような情報再生装置1として適用される。この情報再生装置1は、例えば媒体2に記録された情報を再生するものであって、光を出射する光源11と、光源11から出射された光の光路中に配された偏光ビームスプリッタ12と、偏光ビームスプリッタ12を透過した光の光路中に配された1/4波長板18と、1/4波長板18を通過した光を集光して試料2における記録面2aへ照射する光プローブ13と、媒体2における記録面2aからの戻り光を検出する光検出器14と、この光検出器14に接続される再生部24とを備えている。
光源11は、図示しない電源装置を介して受給した駆動電源に基づき光を発振する。また、偏光ビームスプリッタ12は、光源11から出射された光を透過させて、記録面2aへ導くとともに、記録面2aからの戻り光を反射させて光検出器14へ導く。この偏光ビームスプリッタ12を透過した光は、1/4波長板18へ入射される。ちなみに、この偏光ビームスプリッタ12の代替として、通常のビームスプリッタを用いてもよい。
1/4波長板18は、通過する光にπ/2の位相差を与えるものである。光源11から出射された直線偏光の光は、1/4波長板18を通過して円偏光となり、そのまま光プローブのコア31へ入射される。また記録面2aを反射して戻ってくる円偏光の光は、この1/4波長板18を通過した場合に、光源から出射された光の偏光方向と異なる直線偏光となるため、上述した偏光ビームスプリッタ12を反射することになる。
光プローブ13は、光導波部21と、突出部22とを備えている。光導波部21は、コア31の周囲にクラッド32が設けられた光ファイバより構成される。コア31及びクラッド32は、それぞれSiO系ガラスからなり、F、GeO、B等を添加することにより、コア31よりもクラッド32の屈折率が低くなるように組織制御されている。
突出部22は、光導波部21の一端においてクラッド32から突出させたコア20aより構成されている。この突出させたコア20aは、図1(a)に示すように先端部53に至るまで徐々に先細になるような勾配が設けられて構成される。この突出させたコア20aの中心部には、図1(b)の拡大図に示すように出射開口Dが設けられている。出射開口Dの直径tは、伝搬モード、透過屈折率、光効率、更には媒体2の特性等に基づいて決定される。
また、この光プローブ13は、コア31を伝搬する光(以下、伝搬光という)を出射開口Dを介して出射する。この出射された伝搬光は、先端部53から記録面2aまでの距離hが、光源から出射される光の波長λ/4より大きい場合において、記録面2a上に照射されることになる。この伝搬光を利用して記録面2a上の情報を読み取る場合につき、以下、Farモードという。
また光プローブ13において、出射開口Dの端面からエバネッセント波としての近接場光が滲み出す。この滲み出した近接場光は、距離hが、光源から出射される光の波長λ/4以下にある場合において、この記録面2a上に照射されることになる。この近接場光を利用して記録面2a上の情報を読み取る場合につき、以下、Nearモードという。
なお、このFarモードとNearモードの分類については、上述のモード間干渉型の光の波長に対する距離hの関係に基づき分類する場合に限定されるものではなく、例えば出射開口Dの直径tに対する距離hの関係に基づき分類してもよい。このとき、距離hが出射開口Dの直径t以内である場合にNearモードとし、また距離hが出射開口Dの直径tより大きい場合にFarモードとしてもよい。
かかる場合には、情報再生装置1内において、予め出射開口Dが異なる光プローブ13を複数に亘り配設しておく。そしてFarモードにおいては、出射開口Dがより大きい光プローブ13を利用し、Nearモードにおいては、出射開口Dがより小さい光プローブ13を利用することになる。出射開口Dが大きい程、記録面2a上により大きなスポットを形成させることができ、出射開口Dが小さい程、記録面2a上により小さなスポットを形成させることができる。
ちなみに光プローブ13を構成する光ファイバの表面には、突出させたコア20aの中心部に出射開口Dが設けられるように、遮光性被覆層33が形成されている。この遮光性被覆層33は、例えばAu、Ag、Al等の遮光性材料からなる薄膜より構成され、外気との接触による酸化促進を抑えるべく、化学的安定性を有するAuを特に用いるようにしてもよい。
なお、この光プローブ13は、更にプローブ制御部15に装着されている。このプローブ制御部15は、例えば2軸アクチュエータ等により構成され、光プローブ13を記録面2aに対して近接離間する方向に移動させ、或いは水平方向に走査させる。なお、このプローブ制御部15は、光プローブ13を記録面2aに対して近接離間する方向に移動させる代わりに、媒体2を光プローブ13に対して近接離間する方向へ移動させてもよい。
光検出器14は、記録面2aからの戻り光を受光して光電変換し、これを再生部24へと出力する。
このような構成からなる光検出装置1において、光源11から出射された直線偏光成分を有する波長λの光は、偏光ビームスプリッタ12を透過し、1/4波長板18により偏光成分を制御された上で、光プローブ13へ入射される。光プローブ13に入射された光は、そのままコア31内を伝搬する。
プローブ制御部15は、Nearモードにおいて、例えば図2(a)に示すように、上記距離hが波長1/4λ以下となる領域(以下、近接場領域という)に光プローブ13を近接方向に移動させる。その結果、出射開口Dの端面から滲み出した近接場光は、記録面2a上に照射され、近接場光による微小なスポットが形成されることになる。
一方、プローブ制御部15は、Farモードにおいて、例えば図2(b)に示すように、上記距離hが波長1/4λより大きくなるように光プローブ13を離間方向に移動させる。これによりコア内を伝搬する伝搬光がそのまま出射されて記録面2a上へ照射され、伝搬光による大きなスポットが形成されることになる。
ちなみに、この記録面2aを反射した伝搬光又は近接場光はそれぞれ出射開口Dを介して再び光プローブ13へ入射し、コア31内を伝搬する。そしてこのコア31を出射した伝搬光又は近接場光は、偏光ビームスプリッタ12により反射されて光検出器14へ導かれる。光検出器14へ導かれた伝搬光又は近接場光は、それぞれ電気的な信号に変換されることになる。この光検出器14において伝搬光を光電変換した電気的な信号から抽出される情報を第1の情報とし、また光検出器14において近接場光を光電変換した電気的な信号から抽出される情報を第2の情報とする。
これら第1の情報と第2の情報とは、それぞれ再生部24へと送信される。この再生部24は、例えば、図示しないディスプレイ等に画像を表示する画像表示制御機能が実装されてなり、第1の情報や第2の情報に基づく画像をユーザに表示するための制御を実行することになる。
次に、本発明を適用した情報再生装置1により再生すべき情報が記録されている媒体2の構成について説明をする。
図3(a)は、この媒体2における第1の構成例を示している。この第1の構成例では、媒体2の記録面2a上にそれぞれ半導体微粒子や金属性微粒子、或いは磁性体微粒子からなる記録ビット25を形成させている。金属性微粒子は、例えば、Au等の微粒子で構成されている。これら各記録ビット25は、ナノメータサイズの微粒子で構成されていてもよく、上記光の回折限界以下の間隔で上記媒体上に形成されていてもよい。記録ビット25には、電気双極子(ダイポール)を帯電させることが可能である。各記録ビット25におけるダイポールの有無を通じて、デジタル信号でいう“0”又は“1”の情報を記録することが可能となる。
図3(b)は、この媒体2における第2の構成例を示している。この第2の構成例では、媒体2の記録面2a上において半導体微粒子や金属性微粒子、或いは磁性体微粒子からなるピットが形成された領域、ピットが形成されていない領域を予め作り出しておく。
即ち、この第2の構成例では、かかるピットの有無を解してデジタル信号でいう“0”又は“1”の情報が記録されることになる。ちなみに、この図3(b)に示す例においても、記録ビット25に応じた半導体微粒子や金属性微粒子、或いは磁性体微粒子からなるピットを媒体2に対して着脱自在とすることにより、情報を書換可能に構成するようにしてもよい。
また、媒体2の材質は、相変化材料、磁性体材料等、いかなるもので構成されていてもよい。
次に、本発明を適用した情報再生装置1により媒体2に記録されている情報を再生する方法につき説明をする。
再生時において、Nearモードでは、図4(a)に示すように、各記録ビット25の1つずつに対して近接場光による光スポットを形成させる。プローブ制御部15は、一の記録ビット25からダイポールの有無を読み取った後、隣接する他の一の記録ビット25へ光プローブ13を移動させ、これに対して近接場光による光スポットを形成させる。かかる動作を繰り返し実行していくことになる。
またFarモードでは、図4(b)に示すように、複数個の記録ビット25を含むようにして伝搬光による光スポットを形成させる。以下の例では、3×3個の記録ビット25を含むようにして伝搬光による光スポットを形成させる場合を例にとり説明をする。これにより、Nearモードでは、各記録ビット25を一単位とした第1の情報を得ることができ、Farモードでは3×3の記録ビット25を一単位とした第2の情報を得ることができる。
実際に、このNearモードでは、何れか一の記録ビット25におけるダイポールの有無を近接場光を介して検出することになる。即ち、記録ビット25が仮に光の回折限界以下の間隔で配列されていても、近接場光を利用するNearモードでは、ダイポールの有無を記録ビット25単位で識別することができる。その結果、記録ビット25を一単位とした第1の情報を抽出することが可能になる。
また、Farモードでは、この3×3の記録ビット25全体から検出される光強度を測定する。隣接する記録ビット25が光の回折限界以下の間隔で配列されている場合には、このFarモードに基づいて記録面2a上に照射される伝搬光では記録ビット毎に情報を拾い上げることができない。しかしながら、記録面2a上に照射された伝搬光による光スポットに含まれる記録ビット25に応じた光強度は得られることになる。このため、3×3の記録ビット25を一単位とした場合には、かかる3×3の記録ビット25を一単位とした第2の情報が得られることになる。実際には、3×3の合計9個の記録ビット25のうち、ダイポールが帯電されている記録ビット25の個数に応じた光強度が得られることになる。このため、この第2の情報を抽出する際には、これら複数の記録ビット25における光出力の合計を2値化する。具体的には、伝搬光が照射された記録ビット25のうち、過半数の記録ビット25においてダイポールが存在する場合、例えば3×3の合計9個の記録ビット25のうちダイポールが5個以上帯電している場合には、第2の情報としてのデジタル信号として“1”を出力し、また合計9個の記録ビット25のうち、ダイポールが4個以下しか帯電していない場合には、第2の情報としてのデジタル信号として“0”を出力する。
図5(a)は、3×3の記録ビット25において全てにダイポールが帯電している場合につき示している。かかる場合において、Farモードでは、3×3の合計9個の記録ビット25のうち、ダイポールが5個以上帯電していることから、その出力は“1”となる。これに対して、Nearモードでは、3×3の記録ビット全てにおいて“1”のデジタル信号が得られることが分かる。即ち、Farモードでは、3×3の記録ビット25を総合した1つの第2の情報が得られるのに対し、Nearモードでは、3×3の記録ビット25毎に9つの第1の情報が得られ、ひいてはダイポールの分布状況を記録ビット25毎に細かく識別することも可能となる。
図5(b)は、3×3の記録ビット25において一部にダイポールが帯電している場合につき示している。かかる場合において、Farモードでは、3×3の合計9個の記録ビット25のうち、ダイポールが4個しか帯電していないことから、その第1の情報の出力は“0”となる。これに対して、Nearモードでは、ダイポールが存在する4つの記録ビット25に関しては、それぞれ“1”のデジタル信号が、またダイポールが存在しない記録ビット25に関しては、それぞれ“0”のデジタル信号が得られることになる。
ここで、Nearモードの場合に、検出したダイポールに基づくデジタル信号を、左上の記録ビット25から右下の記録ビット25にかけて順に並べると、“101001100”の9ビットからなるデジタル信号を得ることが可能となる。
図6(a)は、3×3の記録ビット25に対してNearモードにより検出される第1の情報と、Farモードにより検出される第2の情報の例を示している。図6(b)は、記録ビット25から検出したダイポールの分布から、第1の情報並びに第2の情報を抽出するためのテーブルを示している。
図6(a)では、C1〜C8の8箇所のエリアにそれぞれ形成されている3×3の記録ビット25から情報を読み出す場合を想定している。C1では、ダイポールが存在している記録ビット25が4つであるため、Farモードにおける第2の情報の出力は“0”となる。これに対して、Nearモードでは、“001101010”からなるデジタル信号が得られる。ここで、得られたデジタル信号並びに第2の情報を図6(b)に示すテーブルに当てはめることにより、10進数で1〜255の範囲にある8ビットの第1の情報を抽出すると、92になることが分かる。
C2では、ダイポールが存在している記録ビット25が5つであるため、Farモードにおける第2の情報の出力は“1”となる。これに対して、Nearモードでは、“110001011”からなるデジタル信号が得られる。ここで、得られた第2の情報とデジタル信号を図6(b)に示すテーブルに当てはめ、8ビットの第1の情報を抽出すると、92になることが分かる。
即ち、同じ第1の情報としての92は、第2の情報が“0”であり、デジタル信号が“001101010”である場合に取得することができ、また第2の情報が“1”であり、デジタル信号が“001101010”である場合にも取得することができる。
この図6(b)に示すテーブルは、第1の情報として92を、第2の情報として“0”を得るためには“001101010”からなるデジタル信号の検出が必要となる旨が予め設定されている。同様に第1の情報として92が、第2の情報として“1”を得るためには、“110001011”からなるデジタル信号の検出が必要となる旨が予め設定されている。このため、このような第1の情報並びに第2の情報を得るためには、この図6(b)に示されるテーブルに応じたダイポールを記録ビット25へ予め入力しておくことが必要となる。
同様にC3、C4、C5、C6、C7、C8からは、第2の情報として、それぞれ0、0、0、0、0、1からなる信号が得られ、第1の情報としては、上記テーブルから、それぞれ253、254、254、94、255、255からなる信号が得られることになる。
このように本発明では、記録ビット25に予め入力されているダイポールの状況に応じてFarモードからは第2の情報を取り出すことができ、Nearモードからは第1の情報を取り出すことができる。また、本発明では、上記テーブルを利用することにより、第2の情報とNearモードで取得した9桁のデジタル信号に基づいて第1の情報を取り出す作業を実行している。このため、同一の値からなる第1の情報に対して、第2の情報を“0”、“1”の任意の値を取り出すことが可能となる。換言すれば、この第1の情報と第2の情報とを互いに独立して記録ビット25に割り当て、これを再生することが可能となる。
このため、本発明では、以下に説明するようなアプリケーションにも適用することが可能となる。
図7は、本発明を適用したアプリケーションの例を示している。このアプリケーションでは、Farモードにおいて抽出可能な第2の情報からテキストデータを再生し、またNearモードにおいて抽出可能な第1の情報から画像データを再生する。
上述した図6(a)に示す例において、Farモードにおいて抽出した第2の情報は、“01000001”からなる信号であるため、これに応じたテキストデータとして、例えば文字“A”を再生することが可能となる。
また、Nearモードでは、C1において”001101010“のデジタルデータを取得し、これにつき上記テーブルを参照することにより”92“からなる第1の情報を取得することができる。また、C2において”110001011“のデジタルデータを取得し、これにつき上記テーブルを参照することにより”92“からなる第1の情報を取得することができる。この取得した第1の情報を輝度に変換して再生部24による制御に基づき画像表示すると、図7に示すように、その変換された輝度が一画素毎に表示されることになる。
このように、本発明では、抽出した第1の情報と第2の情報から、互いに独立した全く異なる情報を再生することが可能となる。即ち、媒体2に対して、互いに独立した情報を2元的に記録しておくことにより、これを個別に再生することができる。
図8は、FarモードとNearモードにおいて読み取られる情報密度を示している。実際にNearモードにおいて読み取り可能な記録ビット25上の情報密度は、Farモードにおいて読み取り可能な情報密度と比較して高いことが示されている。このFarモードにより粗いピッチで読み取られた第2の情報は、テキストデータとして再生され、またNearモードにより細かいピットで読み取られた第1の情報は、画像データとして再生されることになる。
このため、このテキストデータにつき、画像データの検索情報や概要を記載しておくことにより、Farモードを介して、媒体2に高密度に記録されている情報の検索動作や、情報の概要を取得するための概要取得動作を実行することもできる。これにより、Nearモードで読み取り可能な第1の情報を記録ビット25に対して高密度に記録しておいても、これをナノオーダでスキャニングすることなく、検索動作、概要取得動作を効率的に実行することが可能となる。
なお、本発明は、上述したアプリケーションに適用される場合に限定されるものではない。例えば、MPEG方式に基づく画像表示を実行する場合に、これを構成する単位時間当たりのピクチャ数を少なくする場合につきFarモードで実行し、また単位時間当たりのピクチャ数を多くする場合につきNearモードで実行するようにしてもよい。即ち、Farモードではフレーム落ちした粗い画像を表示させ、Nearモードでは、より精細な画像を表示させるようにしてもよい。
次に、本発明を適用した情報再生装置1における他の実施の形態について説明をする。図9は、かかる他の実施の形態において、上記光プローブ13の代替として適用されるプローブ43の構成例を示している。このプローブ43では、先端に量子ドット44を固着させる。この量子ドット44は、励起子を三次元的に閉じ込めることにより形成される離散的なエネルギー準位に基づき、単一電子(励起子)を制御する。この量子ドット44において、励起子の閉じ込め系により、量子ドット内のキャリアのエネルギー準位が離散的になり、状態密度をデルタ関数的に尖鋭化させることができる。
また、この他の実施の形態においては、記録面2a上に形成させる記録ビット25を量子ドット46で構成する。この量子ドット46のサイズは、量子ドット44のサイズよりも小さいものとする。
かかる場合において、プローブ43の先端を記録面2aに近接させると、小さいサイズの量子ドット46から、大きいサイズの量子ドット44へと励起子が移動する。この励起子が移動するメカニズムは、例えば特開2004−157326号公報等に開示されている技術に基づくものである。
ちなみに量子ドット44へ移動してきた励起子の量に応じて出力光の大きさが変化する。本実施の形態では、この出力光をモニタリングすることにより、上述と同様に第1の情報及び第2の情報を抽出する。実際には、Nearモードでは、一の量子ドット46に対してプローブ43先端の量子ドット44をより近接させることにより、当該近接させた一の量子ドット46のみから励起子が注入されることになる。その結果、量子ドット46単位で情報を検出していくことができる。これに対してFarモードでは、プローブ43先端の量子ドット44を記録面2aから離間させる。これにより、複数の量子ドット46から量子ドット44へと励起子が注入されることになり、これに応じた出力を第2の情報として取り出すことが可能となる。
このとき、図示しない光照射部を介して、媒体2上の量子ドット46において励起子を励起可能な波長の光を照射するようにしてもよい。
なお、上述した実施の形態では、Farモードにおいて3×3の合計9個の記録ビット25を一単位として第2の情報を抽出する場合を例にとり説明をしたが、かかる場合に限定されるものではなく、Farモードでは少なくとも2以上の記録ビット25を一単位とするものであればよい。
また、本発明では、NearモードとFarモードの2種類のモードに基づいて第1の情報と第2の情報を抽出する場合を例にとり説明をしたが、かかる場合に限定されるものではなく、3種以上のモードを設けるようにしてもよい。例えば、Nearモードでは、記録ビット25毎に情報を検出し、SemiNearモードでは3×3の記録ビット25を一単位として情報を検出し、さらにFarモードでは9×9記録ビット25を一単位として情報を検出するようにしてもよいことは勿論である。
また、上述した実施の形態では、あくまでNearモードにつき近接場光を利用し、Farモードにつき伝搬光を利用する場合を例に挙げて説明をしたが、かかる場合に限定されるものではない。例えば、Nearモード、Farモードそれぞれにつき、近接場光を利用するものであってもよい。かかる場合における構成は上述と同様であるため、詳細な説明は省略するが、Nearモードにおいて、単一の記録ビット25に対して近接場光を滲出させ、Farモードにおいて複数の記録ビット25に対して近接場光を照射する。実際には、Nearモード用の光プローブ13と、Farモード用の光プローブ13とを用意しておき、Nearモード用の光プローブ13の出射開口Dをより小さくするとともに、Farモード用の光プローブ13の出射開口Dをより大きくする。これにより、滲出させる近接場光の領域をFarモードにおいてより大きく、Nearモードにおいてより小さくなるように調整することが可能となる。かかる場合においても上述と同様の効果を得ることが可能となる。
また、例えば、Nearモード、Farモードそれぞれにつき、伝搬光を利用するものであってもよい。かかる場合における構成は上述と同様であるため、詳細な説明は省略するが、Nearモードにおいて、単一の記録ビット25に対して伝搬光を照射し、Farモードにおいて複数の記録ビット25に対して伝搬光を照射する。実際には、記録ビット25の間隔を空けて構成する等することにより、単一の記録ビット25のみに対して伝搬光が照射可能となるように調整してもよい。かかる場合においても上述と同様の効果を得ることが可能となる。
本発明を適用した情報再生装置の構成を示す図である。 NearモードとFarモードにつき説明するための図である。 再生すべき情報が記録された媒体の構成につき示す図である。 本発明を適用した情報再生装置により媒体に記録されている情報を再生する方法につき説明するための図である。 帯電されたダイポールに応じて第1の情報、第2の情報を抽出する場合につき示す図である。 3×3の記録ビットに対してNearモードにより検出される第1の情報と、Farモードにより検出される第2の情報の例を示す図である。 本発明を適用したアプリケーションの例を示す図である。 FarモードとNearモードにおいて読み取られる情報密度の差を示す図である。 光プローブの代替として、量子ドットが先端に固着されたプローブの構成例を示す図である。
符号の説明
1 情報再生装置
2 媒体
11 光源
12 偏光ビームスプリッタ
13 光プローブ
14 光検出器
18 1/4波長板
21 光導波部
22 突出部
24 再生部
25 記録ビット
31 コア
32 クラッド
43 プローブ

Claims (3)

  1. 媒体上に記録された情報を再生するための情報再生装置において、
    量子ドットからなる記録ビットが予め形成された上記媒体に対して、読み取り用の量子ドットが先端に固着されたプローブを上記媒体に対して近接離間する方向へ移動させるプローブ制御手段と、
    上記読み取り用の量子ドットからの出力光に基づいて上記記録ビット単位で第1の情報を抽出し、或いは2以上の記録ビットを1単位とした第2の情報を抽出する情報抽出手段と、
    上記情報抽出手段により抽出された第1の情報又は第2の情報をそれぞれ再生する再生手段とを備え、
    上記読み取り用の量子ドットは、上記記録ビットを構成する量子ドットよりもサイズが大きいこと
    を特徴とする情報再生装置。
  2. 媒体上に記録された情報を再生するための情報再生方法において、
    量子ドットからなる記録ビットが予め形成された上記媒体に対して、上記量子ドットよりもサイズの大きい読み取り用の量子ドットが先端に固着されたプローブを上記媒体に対して近接離間する方向へ移動させるプローブ制御ステップと、
    上記読み取り用の量子ドットからの出力光に基づいて上記記録ビット単位で第1の情報を抽出し、或いは2以上の記録ビットを1単位とした第2の情報を抽出する情報抽出ステップと、
    上記情報抽出ステップにおいて抽出した第1の情報又は第2の情報をそれぞれ再生する再生ステップとを有すること
    を特徴とする情報再生方法。
  3. 上記媒体上の量子ドットにおいて励起子を励起可能な波長の光を照射する光照射ステップをさらに有すること
    を特徴とする請求項2記載の情報再生方法。
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