JP4584398B2 - 2-layer fabric for papermaking - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は製紙に用いられる織物に関するものであり、詳細には製紙面側織物と走行面側織物とからなる製紙用2層織物に関する。
【0002】
【従来の技術】
製紙は長い歴史のある技術であって、使用機具に変遷はあるがまずパルプ繊維等を含む製紙原料が、ヘッドボックスからエンドレスに形成されて抄紙機のロール間に掛け入れられ走行している抄紙用織物上に供給される。
抄紙用織物の原料が供給される側が製紙面、その反対側が走行面である。供給された原料は抄紙用織物の走行に伴って移動し、移動中に織物の走行面側に設置されたサクションボックスやフォイル等の脱水装置によって、水分が除去され、湿紙が形成される。すなわち、抄紙用織物がフィルターとして機能し、パルプ繊維と水を分離するのである。この抄紙ゾーンで形成された湿紙は、次のプレスゾーンとドライヤーゾーンに移送される。
プレスゾーンでは、湿紙は抄紙用フェルトによって移送され、抄紙用フェルトとともにプレスロール間でニップ圧によって搾水され、さらに水分が除去される。ドライヤーゾーンでは、湿紙は抄紙用キャンバスによって移送され、乾燥されて紙が製造される。
製紙用織物は、合成樹脂モノフィラメント等の経糸、緯糸を用いて織機で製織される。無端状に形成するには周知の織継やピンシーム等によって無端状に形成されるか、袋織り織機により製織の段階で無端状に形成される。袋織りの場合は織機上と使用時では経糸と緯糸の関係が逆になる。本明細書にて、経糸とは、製紙機械の機械方向すなわち織物の進行方向に伸びている糸であり、緯糸とは、製紙機械の機械横断方向すなわち織物の巾方向に伸びている糸である。
【0003】
製紙用織物、特に抄紙用織物に対しては従来より多くの要求がある。表面平滑性の向上、紙のワイヤーマーク発生防止、製紙の歩留まりの向上、良好なろ水性、耐摩耗性、剛性、寸法安定性、走行安定性等である。
これ等の要求に対して、従来より様々な提案がなされている。耐摩耗性の向上をさせるためには、織物組織を緯糸摩耗型の組織にしたり、糸の材質を変更したりするという対策がとられている。
一般的に使用中の織物の耐摩耗性の向上と姿勢安定性の維持の点からは、織物の緯糸に耐摩耗作用を受け持たせることが好ましい。経糸が摩耗すると当然のことではあるが、引張強度が低下して織物の寸法が伸び、さらに摩粍して経糸が摩耗切断すると織物自体が切断してしまって使用寿命が尽きてしまうからである。
また、耐摩耗性の優れているポリアミドモノフィラメントを緯糸に使用することも試みられているが、この試みは織物の構造自体を改善するものではなく、単に使用する材料の性質を利用するだけであって、画期的効果は得られず、半面ポリアミドモノフィラメントを用いた織物は姿勢安定性が悪いという欠点があった。また、走行面の緯糸に太い糸を使用することも試みられたが、経糸と緯糸のバランスが崩れ、クリンプ性が悪化してワイヤーマーク発生の原因となる等の欠点があり実用上問題があった。
【0004】
紙のワイヤーマークの発生を防止するためには経糸及び緯糸の本数密度を増やし、繊維の支持性を向上させることが考えられるが、そのためには経糸、緯糸の線径を細くする必要がある。しかし、現在一般的に使用されている周知の経糸1重緯糸2重織物では線径を細くすると耐摩耗性、剛性、姿勢安定性が低下してしまう。
このように、製紙用織物は、耐摩耗性や剛性を向上させようとして線径を太くすると表面性が損なわれ、紙にワイヤーマークが発生する、逆に表面性を向上させようと線径を細くして本数密度を増やすと耐摩耗性や剛性が低下してしまうというように、いわば相反する問題を抱えていた。
【0005】
上述の問題を解決するために製紙面側と走行面側とを夫々別々の経糸、緯糸を用いて構成した、2層の織物の両層を接結糸によって一体化させた織物での試みもなされている。すなわち、製紙面側織物には線径の小さい経糸、緯糸を使用して緻密な製紙面を形成し、走行面側織物には線径の大きい経糸、緯糸を使用して耐摩耗性の大きい走行面を形成するのである。
しかしながら、これも必ずしも満足のいくものではなかった。なぜならば接結糸と製紙面側の糸とが交差する接結部において、接結糸が製紙面側織物を走行面側に引込むために製紙面側織物表面に凹みが発生し、実際に紙を抄いた時に、この凹みのマークを紙に転写するようにワイヤーマークとして発生させてしまうのである。
また、この凹みを極力少なくするために、接結糸の線径を小さくしたり接結糸の本数を少なくすると、接結力が弱くなってしまうため、接結糸が製紙面側織物と走行面側織物の間で揉まれて内部摩耗が起こり、さらに接結力が弱くなって、製紙面側織物と走行面側織物の間に隙間が発生したり、分離してしまうという問題が発生し、すぐに使用寿命が尽きてしまった。
【0006】
ところで、効果的に繊維の支持性を向上させ、紙にワイヤーマークを発生させずに、良質な紙を抄造するためには、好適には緯糸で繊維を支持する必要がある。なぜならば、一般的にヘッドボックスから抄紙用織物上に供給されるパルプ繊維は機械方向、すなわち経糸方向に配向するからである。経糸間の凹みを緯糸で分断して繊維を支持することにより、繊維が経糸間に滞留するのを防止するのである。
剛性を向上させるためには、巾方向や長さ方向に関しては糸を複数層重ねることによって対策がなされており、最近では緯糸を3層に重ねた経糸一重緯糸三重構造の抄紙用織物が多く実用化されている。
しかし、斜め方向の剛性に関しては、経糸と緯糸の織り込み回数を増加させて向上させる程度の提案しかなされていないのが現状である。斜め方向の剛性が劣ると当然であるが織物が変形しやすくなって、菱形に変形したり、緯糸が弓状に変形する筋曲がりといわれる現象が発生する。また、これによって巾が縮んだり走行面が悪くなる問題があった。
特に板紙を抄造する場合には、坪量が大きいため、抄造時の原料も重く、剛性が要求され、剛性が劣る織物を使用すると地合崩れや負荷アップ等の問題が発生した。また、板紙の原料は温度が高く、使用中の熱による剛性低下が起こるため、より剛性が高い織物が求められるのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の問題に鑑みて、製紙面側と走行面側とをそれぞれ別々の経糸、緯糸を用いて構成して、両層の織物を接結糸によって一本化させた織物であって接結糸と製紙面側の糸との交差部において、製紙面側織物表面に凹みが発生せず、緯糸の繊維支持性が良好で、かつ剛性、特に斜め方向の剛性を向上させた製紙用織物を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、
「1. 製紙面側経糸と製紙面側緯糸とからなる製紙面側織物と、走行面側経糸と走行面側緯糸とからなる走行面側織物と、製紙面側織物と走行面側織物を接合する接結糸、とからなる製紙用2層織物において、A.製紙面側緯糸が、連続する3本の製紙面側経糸の上側を通った後連続する2本の製紙面側経糸の下側を通過し、B.製紙面側経糸が、a.1本の製紙面側緯糸の上側を通った後1本の製紙面側緯糸の下側を通過し、次いで1本の製紙面側緯糸の上側を通り、次に2本の製紙面側緯糸の下側を通過し、b.かつ該2個所に形成される1本の製紙面側緯糸の上側を通る部分を、夫々異なった側に隣り合う製紙面側経糸の1本の製紙面側緯糸の上側を通る部分と接近または接触させて配置したことを特徴とする製紙用2層織物。
2. 接結糸を製紙面側緯糸が、連続する2本の製紙面側経糸の下側を通過する部分の片側で該2本の製紙面側経糸の上側に配置した、1項に記載された製紙用2層織物。
3. 製紙面側経糸が製紙面側緯糸の上を通る位置で交互に隣り合う緯糸と接近または接触して、その位置の間で斜行している、1項または2項に記載された製紙用2層織物。
4. 製紙面側経糸の斜行が隣り合う経糸で逆方向の斜行である、3項に記載された製紙用2層織物。」
に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明は、製紙面側緯糸が、連続する3本の製紙面側経糸の上側を通った後連続する2本の製紙面側経糸の下側を通過する。
また、本発明の製紙用織物の製紙面側織物は、完全組織で製紙面側経糸を、1本の製紙面側緯糸の上側を通った後1本の製紙面側緯糸の下側を通り、次いで1本の製紙面側緯糸の上側を通り、次に2本の製紙面側緯糸の下側を通過する組織とし、かつ該2ヶ所形成される1本の製紙面側緯糸の上側を通る部分を、それぞれ異なった側に隣り合う製紙面側経糸の1本の製紙面側緯糸の上側を通る部分と隣り合うように配置した。
このように構成したことにより、製紙面側経糸が両側の経糸と交互に接近または接触してラテラルになり、斜め方向に形成配置されるため、斜め方向の糸が存在するかたちとなり、バイアス織物のように斜め方向の剛性が非常に大きくなるのである。
1本の製紙面側緯糸の上側を通る部分が隣り合う製紙面側経糸の1本の製紙面側緯糸上側を通り部分と隣り合うように配置されると、その部分では2本の連続する製紙面側経糸が製紙面側緯糸によって下側から織り込まれることになるため、製紙面側経糸をまとめて接近させようとする力が働き、経糸は接近するのである。また、製紙面側緯糸が経糸2本分と3本分のクリンプを形成することになるため巾方向の剛性も大きく、製紙面側に経糸3本分の長いクリンプを形成するため、緯糸の繊維支持性が良好となる。
また、製紙面側経糸がラテラルに形成されることも、緯糸方向の繊維支持性向上に寄与し、織物の繊維支持性は非常に良好となる。したがって、リテンション、シートリリースが良好となる。
【0010】
本発明では接結糸を、製紙面側緯糸が連続する2本の製紙面側経糸の下側を通過する部分の片側または両側で、該2本の製紙面側経糸の上側に配置すると、製紙面側経糸2本分のクリンプを製紙面側に形成し、接結糸が接結糸本来の機能に加えて繊維支持糸の機能を合わせ持つことになり、繊維支持性が良好となる。
また、製紙面側緯糸が連続する2本の製紙面側経糸の下側を通過する部分は、製紙面側経糸が隣り合う製紙面側経糸と接近または接触する部分であるため、その2本の製紙面側経糸を接結糸でさらに織り込むことになり、製紙面側経糸の接近または接触しようとする力が強固となって斜め方向の剛性が向上するのである。また、製紙面側緯糸と接結糸で実質上製紙面側に連続する緯糸を形成することにもなり、さらに繊維支持性が良好となる。前述したように、従来の製紙用2層織物は、接結糸が製紙面側織物を走行面側に引込むために製紙面側織物表面に凹みが発生し、実際に紙を抄いた時に、この凹みのマークを紙に転写するようにワイヤーマークとして発生させてしまう問題を解決できなかった。
従来の製紙用2層織物の接結糸は、製紙用織物の本来糸が存在しない位置に点々と現われて製紙面を引込んで、凹みを発生させるという悪影響を及ぼしていたが、接結糸を上記のように配置すると、製紙面側緯糸が製紙面側経糸の下側を通過して凹んでいる位置が、接結糸が製紙面側経糸の上側に位置する接結部となっており、結果として凹みを埋めるように配置されるために、従来の接結糸のような悪影響は及ぼさないのである。
【0011】
本発明では製紙面側織物と走行面側織物を連結する力が強いということも1つの特徴である。
接結糸を上記のように2本の製紙面側経糸を製紙面側から織り込むこととすると、従来1本の製紙面側経糸と織り合わされていたタイプと比較し、多くの製紙面側経糸と織り合わされることとなり接結力が強くなるのである。また、製紙面側緯糸1本に対し接結糸1本の割合で配置されることになるため、従来は製紙面側緯糸4本に対して接結糸1本の割合のように接結糸の本数が少なかった場合と比較して接結力が強くなる。しかし、これに限定されるわけではなく、製紙面側緯糸複数本に対して1本の接結糸を配置することもできる。接結力が強くなると、前述したような、接結糸が製紙面側織物と走行面側織物の間で揉まれて内部摩耗が発生することがなくなって、織物間に隙間が発生したり、分離してしまうという問題が発生しない。
【0012】
走行面側織物については、特に限定されないが、前述したように耐摩耗性が良好な緯糸摩粍型の組織が好適である。製紙面側織物に対する糸本数の密度も特に限定されず、走行面側経糸や走行面側緯糸を製紙面側の1/2や2/3等の密度にしてもよい。
ただし、特に走行面側緯糸の密度は、耐摩耗性との関連があるため同密度が最も好適である。あまり少なくすると耐摩耗性が低下するからである。
【0013】
本発明に使用される糸としては、製紙用織物に望まれる特性によって自由に選択でき特に限定されない。例えば、モノフィラメントの他、マルチフィラメント、スパンヤーン、捲縮加工や崇高加工等を施した一般的にテクスチャードヤーン、バルキーヤーン、ストレッチヤーンと称される加工糸、モール糸、あるいはこれ等をより合わせる等して組み合わせた糸等が使用できる。また、糸の断面形状も円形だけでなく四角形状や星型等の糸や楕円形状、中空等の糸が使用できる。また、糸の材質としても、自由に選択でき、ポリエステル、ナイロン、ポリフェニレンサルファイド、ポリフッ化ビニリデン、ポリプロピレン、アラミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエチレンナフタレート、ポリテトラフロロエチレン、綿、ウール、金属等が使用できる。
勿論、共重合体やこれ等の材質に目的に応じて色々な物質をブレンドしたり含有させた糸を使用してもよい。
一般的には、製紙面側経糸、走行面側経糸、製紙面側緯糸には剛性があり、寸法安定性が優れているポリエステルモノフィラメントを用いるのが好ましい。また、接結糸は、前述した内部摩耗に対する耐摩耗性を要求されるためナイロンモノフィラメントを用いるのが好ましい。また、耐摩耗性が要求される走行面側緯糸にはポリエステルモノフィラメントとナイロンモノフィラメントを交互に配置する等、交織するのが剛性を確保しつつ耐摩耗性を向上できて好ましい。
【0014】
次に本発明を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施例の完全組織を示す意匠図である。
完全組織とは、織物組織の最小の繰り返し単位であって、この完全組織が上下左右につながって織物全体の組織が形成される。
【0015】
図2は、図1の製紙面側の一部平面図である。
意匠図において、経糸はアラビア数字、例えば1、2、3で示し、緯糸はダッシュを付したアラビア数字、例えば1′、2′、3′、で示す。
また、×印は製紙面側経糸が製紙面側緯糸の上側に位置していることを示し、○印は走行面側経糸が走行面側緯糸の下側に位置していることを示し、■印は接結糸が製紙面側経糸の上側に位置していることを示し、□印は接結糸が走行面側経糸の下側に位置していることを示す。
【0016】
製紙面側と走行面側の経糸、緯糸は上下に重なって配置されている。本実施例では本数密度が同じであるため、製紙面側の経糸、緯糸の真下に走行面側の経糸、緯糸が配置されている。
尚、意匠図では糸が上下に正確に重なって製紙面側の経糸、緯糸の真下の走行面側の経糸、緯糸が配置されることになっているが、これは図面の都合上であって実際の織物ではずれて配置されても構わないのである。
【0017】
【実施例】
次に実施例を上げて具体的に説明する。
実施例1
図1が本発明の実施例1の完全組織を示す意匠図である。
図1の意匠図において、1、2、3、4、5が経糸であり製紙面側経糸と走行面側経糸が上下に配置されている。
1′、3′、5′、7′、9′が緯糸であって製紙面側緯糸と走行面側緯糸が上下に配置されている。
2′、4′、6′、8′、10′が接結糸である。
まず製紙面側織物をみてみると、製紙面側緯糸1′は、製紙面側経糸1、2の下側を通り、次いで製紙面側経糸3、4、5の上側を通っている。
したがって、製紙面側緯糸1′の組織は、連続する2本の製紙面側経糸の下側を通った後連続する3本の製紙面側経糸の上側を通る組織の繰り返しであることがわかる。
そして、組織上、この製紙面側緯糸1′を製紙面側経糸2本分右方にシフトさせて順次製紙面側緯糸3′、5′、7′、9′と配置して完全組織を形成するのである。
製紙面側経糸1は、製紙面側緯糸1′の上側を通り、次いで製紙面側緯糸3′の下側を通り、次いで製紙面側緯糸5′の上側を通り、次いで製紙面側緯糸7′、9′の下側を通る。
したがって、製紙面側経糸1の組織は、1本の製紙面側緯糸の上側を通り、次いで1本の製紙面側緯糸の下側を通り、次いで1本の製紙面側緯糸の上側を通り、次いで2本の製紙面側緯糸の下側を通る組織である。
そして、組織上、この製紙面側経糸1を製紙面側緯糸3本分上にシフトさせて順次製紙面側経糸2、3、4、5と配置して完全組織を形成するのである。
また製紙面側経糸3をみてみると、製紙面側緯糸3′と7′の上側を通っており、製紙面側緯糸3′の上側を通っている部分では製紙面側経糸4が製紙面側緯糸3′の上側を通っている部分が隣り合って配置され、製紙面側緯糸7′の上側を通っている部分では製紙面側経糸2が製紙面側緯糸7′の上側を通っている部分が製紙面側経糸3と隣り合って配置され、完全組織で製紙面側経糸の2ヶ所形成される1本の製紙面側緯糸の上側を通る部分が、それぞれ異なった側に隣り合う製紙面側経糸の1本の製紙面側緯糸の上側を通る部分と隣り合うように配置されていることがわかる。
このように配置されることにより、製紙面側緯糸3′の部分では製紙面側経糸3と4が接近又は接触配置され、製紙面側緯糸7′の部分では製紙面側経糸3と2が接近又は接触配置され、製紙面側経糸が両側の経糸と交互に接近又は接触してラテラルになり、斜め方向に配置されるのである。
次に接結糸をみてみると、例えば接結糸2′は、製紙面側緯糸1′が連続する製紙面側経糸1、2の下側に配置されている部分の片側で、この製紙面側経糸1、2の上側に配置されて製紙面側経糸2本分のクリンプを形成し、接結糸が接結糸本来の機能と繊維支持糸の機能を合わせ持つことになる。
また、製紙面側緯糸1′と接結糸2′で製紙面側経糸1、2、3、4、5の上側に実質上製紙面側に連続する緯糸クリンプを形成することになって、さらに繊維支持性が良好となる。
次に走行面側織物をみてみると、走行面側緯糸が走行面側に走行面側経糸4本分のクリンプを形成する緯糸摩耗型であることがわかる。
例えば、走行面側緯糸3′は走行面側経糸1、2、3、4の4本分のクリンプを形成している。
このように、図2に示した製紙面の平面図からも製紙面側経糸が両側の経糸と交互に接触してラテラルになり、斜め方向に配置されていることが良く理解できる。
また、接結糸が接触する2本の製紙面側経糸を織り込んでおり、製紙面側経糸の接触力が強固となり、斜め方向の剛性向上を果たしていることが理解できる。
【0018】
実施例2
図3は本発明の他の完全組織を示す意匠図である。
製紙面側織物及び走行面側織物の組織は前実施例と同一であり、異なる点は接結糸と製紙面側織物との織り合わせ方と、製紙面側織物と走行面側織物の重なり方である。本実施例のように接結糸と製紙面側織物との織合わせると、接結糸と製紙面側緯糸が互いに越境してしまう危険性がなく、製織性が良好となる利点がある。
例えば接結糸6′をみてみると、製紙面側経糸1と製紙面側経糸2の上側に配置されている。この位置は、製紙面側経糸1が製紙面側緯糸5′の上側から製紙面側緯糸7′の下側に向かい、製紙面側経糸2が製紙面側緯糸5′の下側から製紙面側緯糸7′の上側に向かって、製紙面側経糸1、2が交差する部分であるため、接結糸が製紙面側緯糸5′や製紙面側緯糸7′の下側に潜り込んだり、上側に乗り上げて越境することがないのである。
【0019】
従来例
上層織物が平織組織で形成されている通常の製紙用2層織物である。
比較試験
実施例1を本発明の代表例として比較試験を実施した。
常法により製織した製紙用織物を100mm角に切断し、対角方向に500gの荷重をかけ伸び量を測定し、斜め方向の剛性を比較した。
実施例は0.6%であったのに対し、比較例は2.4%であった。
【0020】
【発明の効果】
本発明の製紙用2層織物は、上述のように製紙面側と走行面側とをそれぞれ別々の経糸、緯糸用いて構成して、両層の織物を接結糸によって一体化させた織物であっても緯糸の繊維支持性が良好で、かつ剛性、特に斜め方向の剛性が非常に大きく、織物が菱形に変形したり、緯糸が弓状に変形する筋曲がりといわれる現象が発生せず、巾が縮んだり走行性が悪くなる問題がない。
また、坪量が大きく、原料温度が高い板紙を製造しても、地合崩れや負荷アップ等の問題が発生することがないという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の完全組織を示す意匠図である。
【図2】図1に示した実施例の製紙面を示す平面図である。
【図3】本発明の他の実施例の完全組織を示す意匠図である。
【符号の説明】
1 経糸
2 経糸
3 経糸
4 経糸
5 経糸
1′ 緯糸
3′ 緯糸
5′ 緯糸
7′ 緯糸
9′ 緯糸
2′ 接結糸
4′ 接結糸
6′ 接結糸
8′ 接結糸
10′ 接結糸[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a fabric used for papermaking, and more particularly to a two-layer fabric for papermaking comprising a papermaking surface side fabric and a running surface side fabric.
[0002]
[Prior art]
Papermaking is a technology with a long history, and although there are changes in the equipment used, papermaking raw materials including pulp fibers are formed endlessly from the head box and run between the rolls of the papermaking machine. Supplied on fabric.
The side on which the raw material for the papermaking fabric is supplied is the papermaking surface, and the opposite side is the running surface. The supplied raw material moves as the papermaking fabric travels, and during the movement, moisture is removed by a dewatering device such as a suction box or foil installed on the traveling surface side of the fabric to form wet paper. That is, the papermaking fabric functions as a filter and separates pulp fibers and water. The wet paper formed in this papermaking zone is transferred to the next press zone and dryer zone.
In the press zone, the wet paper is transferred by a papermaking felt, and is squeezed by a nip pressure between the press rolls together with the papermaking felt, and moisture is further removed. In the dryer zone, the wet paper is transported by a papermaking canvas and dried to produce paper.
Papermaking fabrics are woven with a loom using warps and wefts such as synthetic resin monofilaments. In order to form it endlessly, it is formed endlessly by a known weaving joint, pin seam or the like, or endlessly formed by a bag weaving machine at the stage of weaving. In the case of bag weaving, the relationship between warp and weft is reversed on the loom and in use. In this specification, the warp is a yarn extending in the machine direction of the papermaking machine, that is, the fabric traveling direction, and the weft is a thread extending in the machine crossing direction of the papermaking machine, that is, the width direction of the fabric. .
[0003]
There are more demands than ever for papermaking fabrics, especially papermaking fabrics. These include improved surface smoothness, prevention of paper wire mark generation, improved paper yield, good drainage, wear resistance, rigidity, dimensional stability, and running stability.
Various proposals have been made for these demands. In order to improve the wear resistance, measures are taken such as changing the fabric structure to a weft wear type structure or changing the material of the yarn.
In general, from the standpoint of improving the wear resistance and maintaining the posture stability of the woven fabric in use, it is preferable to give the weft yarn of the woven fabric a wear resistance action. Naturally, when the warp is worn, the tensile strength is reduced, the size of the fabric is increased, and when the warp is worn and cut by abrasion, the fabric itself is cut and the service life is exhausted. .
Attempts have also been made to use polyamide monofilaments with excellent wear resistance for wefts, but this attempt does not improve the structure of the fabric itself, but merely utilizes the properties of the materials used. Thus, the epoch-making effect cannot be obtained, and the fabric using the half-faced polyamide monofilament has a drawback that the posture stability is poor. Attempts have also been made to use thicker yarns for the wefts on the running surface, but this has problems such as the fact that the balance between the warp and the weft is lost, the crimpability is deteriorated and the wire mark is generated, and there is a problem in practical use. It was.
[0004]
In order to prevent the occurrence of paper wire marks, it is conceivable to increase the number density of warps and wefts and improve the supportability of the fibers. For this purpose, it is necessary to reduce the diameters of the warps and wefts. However, in a well-known warp / single weft / double woven fabric generally used at present, the wear resistance, rigidity, and posture stability are reduced when the wire diameter is reduced.
As described above, the paper fabric has a surface diameter that is impaired when the wire diameter is increased in order to improve wear resistance and rigidity, and a wire mark is generated on the paper. On the contrary, the wire diameter is increased in order to improve the surface property. When the number density is increased by thinning, the wear resistance and rigidity are lowered, so to speak, there are conflicting problems.
[0005]
In order to solve the above-mentioned problem, the paper making surface side and the traveling surface side are configured using separate warp and weft yarns, and an attempt is made with a woven fabric in which both layers of a two-layer fabric are integrated by a binding yarn. Has been made. In other words, a warp and weft with a small wire diameter are used for the fabric on the paper surface side to form a dense paper making surface, and a warp and weft with a large wire diameter are used for the fabric on the running surface side for running with high wear resistance. A surface is formed.
However, this was not always satisfactory. This is because, in the binding portion where the binding yarn and the yarn on the papermaking surface side intersect, the binding yarn draws the papermaking surface side fabric toward the running surface side, so that a dent occurs on the papermaking surface side fabric surface, and the paper is actually When the paper is drawn, the dent mark is generated as a wire mark so as to be transferred onto the paper.
In addition, if the wire diameter of the binding yarn is reduced or the number of binding yarns is reduced in order to reduce this dent as much as possible, the binding force will be weakened. There is a problem in that internal wear occurs between the surface side fabrics and the binding force becomes weaker, resulting in a gap between the paper surface side fabric and the running surface side fabric or separation. Soon, the service life was exhausted.
[0006]
By the way, in order to effectively improve the support of the fiber and to produce a good quality paper without generating a wire mark on the paper, it is necessary to support the fiber with a weft. This is because the pulp fibers generally supplied from the head box onto the papermaking fabric are oriented in the machine direction, that is, the warp direction. By supporting the fibers by dividing the recesses between the warps with wefts, the fibers are prevented from staying between the warps.
In order to improve rigidity, measures have been taken by stacking multiple layers of yarn in the width direction and length direction. Recently, many warp single weft triple-ply fabrics are used for papermaking. It has become.
However, with respect to the rigidity in the oblique direction, the proposal has only been made to the extent that the number of weaving warps and wefts is increased. As a matter of course, when the rigidity in the oblique direction is inferior, the woven fabric is easily deformed, and a phenomenon called a bend in which the weft is deformed into a rhombus or the weft is deformed into a bow occurs. In addition, this causes a problem that the width is reduced and the running surface is deteriorated.
In particular, when paperboard is made, since the basis weight is large, raw materials at the time of papermaking are heavy, and rigidity is required. If a woven fabric with poor rigidity is used, problems such as formation collapse and load increase occur. Further, since the raw material of the paperboard is high in temperature and the rigidity is lowered due to heat during use, a fabric having higher rigidity is required.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
In view of the above problems, the present invention is a woven fabric in which the papermaking surface side and the traveling surface side are configured using separate warp and weft yarns, and the woven fabrics of both layers are unified by binding yarns. For papermaking, where there are no dents on the surface of the fabric on the papermaking side at the intersection of the binding yarn and the yarn on the papermaking side, the fiber support of the weft is good, and the rigidity, especially the rigidity in the diagonal direction, is improved. A fabric is provided.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The present invention
“1. A paper surface side fabric composed of a paper surface side warp and a paper surface side weft, a traveling surface side fabric composed of a traveling surface side warp and a traveling surface side weft, and a paper surface side fabric and a traveling surface side fabric are joined. In the two-layer fabric for papermaking, comprising: A. The lower side of two continuous papermaking side warps after the papermaking side weft passes above the continuous three papermaking side warps B. The papermaking surface side warp passes through the upper side of a. One papermaking surface side weft, then passes below one papermaking surface side weft, and then passes through one papermaking surface side weft. passes over, then passes under the two papermaking side weft yarns, b. and a portion that passes through the upper side of one paper side weft formed on the two positions, respectively a different side A two-layer fabric for papermaking, wherein the two-layer fabric for papermaking is arranged close to or in contact with a portion passing through the upper side of one papermaking surface side weft of adjacent papermaking surface side warps.
2. The papermaking according to
3. The
4). The two-layer fabric for papermaking according to
About.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the present invention, the papermaking surface side weft passes below the two continuous papermaking surface side warps after passing through the upper side of the three continuous papermaking surface side warps.
Further, the papermaking surface side fabric of the papermaking fabric of the present invention passes through the lower side of one papermaking surface side weft after passing through the upper side of one papermaking surface side weft in a complete structure, Next, a portion passing through the upper side of one papermaking surface side weft and then passing the lower side of the two papermaking surface side wefts, and passing through the upper side of the two papermaking surface side wefts formed Were arranged so as to be adjacent to a portion passing through the upper side of one papermaking surface side weft of papermaking surface side warps adjacent to different sides.
With this configuration, the paper surface side warp alternately approaches or contacts with the warp on both sides and becomes lateral, and is formed and arranged in an oblique direction. Thus, the rigidity in the oblique direction becomes very large.
When a portion passing through the upper side of one papermaking surface side weft is arranged so as to be adjacent to a portion passing through the upper side of one papermaking surface side weft of the adjacent papermaking surface side warp, in that portion, two continuous papermaking Since the surface side warp is woven from the lower side by the paper-making side weft, a force for bringing the paper-making side warp close together acts and the warp approaches. In addition, since the paper surface side wefts form crimps for two and three warps, the rigidity in the width direction is large, and since a long crimp for three warps is formed on the paper surface side, weft fibers Supportability becomes good.
Further, the fact that the paper surface side warp is formed laterally also contributes to the improvement of the fiber support in the weft direction, and the fiber support of the fabric is very good. Therefore, retention and sheet release are improved.
[0010]
In the present invention, when the binding yarn is arranged on one side or both sides of a portion passing through the lower side of the two papermaking surface side warps where the papermaking surface side wefts are continuous, the upper side of the two papermaking surface side warps, the papermaking Crimps for two surface side warps are formed on the paper-making surface side, and the binding yarn has the function of the fiber support yarn in addition to the original function of the binding yarn, so that the fiber support is good.
In addition, the portion where the papermaking surface side weft passes below the two continuous papermaking surface side warps is the portion where the papermaking surface side warp approaches or contacts the adjacent papermaking surface side warp. The papermaking surface side warp is further woven with the binding yarn, and the force to approach or contact the papermaking surface side warp is strengthened, and the rigidity in the oblique direction is improved. In addition, wefts that are substantially continuous to the papermaking surface side are formed by the papermaking surface side wefts and binding yarns, and the fiber support is further improved. As described above, the conventional two-layer fabric for papermaking has a dent on the surface of the paper surface side fabric because the binding yarn draws the paper surface side fabric to the running surface side. The problem of generating the wire mark as a wire mark so as to be transferred onto paper could not be solved.
The conventional binding yarn of a two-layer fabric for papermaking has had an adverse effect of appearing at various points in the papermaking fabric where the original yarn does not exist, drawing the papermaking surface and generating dents. When arranged as described above, the position where the papermaking surface side weft passes through the lower side of the papermaking surface side warp is recessed, and the binding yarn is the connecting portion located above the papermaking surface side warp, As a result, since it is arranged so as to fill the dent, there is no adverse effect as in the conventional binding yarn.
[0011]
In the present invention, one of the characteristics is that the force for connecting the paper surface side fabric and the running surface side fabric is strong.
When weaving the two yarns on the paper-making surface side from the paper-making surface side as described above, compared to the type conventionally woven with one paper-making surface side warp, It will be interwoven and the connection will be stronger. Further, since one binding yarn is arranged for one weft on the paper surface side, conventionally, the binding yarn is as in the ratio of one binding yarn for four paper side wefts. Compared to the case where the number of the is less, the binding force becomes stronger. However, the present invention is not limited to this, and one binding yarn can be arranged for a plurality of paper surface side wefts. When the binding force becomes strong, as described above, the binding yarn is not entangled between the paper surface side fabric and the running surface side fabric and internal wear does not occur, and a gap occurs between the fabrics, The problem of separation does not occur.
[0012]
The running surface side fabric is not particularly limited, but as described above, a weft yarn type structure having good wear resistance is preferable. The density of the number of yarns with respect to the paper surface side fabric is not particularly limited, and the traveling surface side warp and the traveling surface side weft may be ½ or 2/3 of the paper surface side.
However, the density of the running surface side wefts is most suitable because it is related to wear resistance. This is because if the amount is too small, the wear resistance is lowered.
[0013]
The yarn used in the present invention can be freely selected depending on the properties desired for the papermaking fabric and is not particularly limited. For example, in addition to monofilament, multifilament, spun yarn, crimped or sublime processed textured yarn, bulky yarn, processed yarn called stretch yarn, molding yarn, etc. Combined yarns can be used. Further, the cross-sectional shape of the yarn is not limited to a circle, and a square shape, a star shape or the like, an elliptical shape, a hollow shape, or the like can be used. The material of the yarn can be freely selected, and polyester, nylon, polyphenylene sulfide, polyvinylidene fluoride, polypropylene, aramid, polyether ether ketone, polyethylene naphthalate, polytetrafluoroethylene, cotton, wool, metal, etc. are used. it can.
Of course, you may use the thread | yarn which blended or contained various substances according to the objective in the copolymer and these materials.
In general, it is preferable to use a polyester monofilament having rigidity and excellent dimensional stability for the paper surface warp, the running surface side warp, and the paper surface side weft. Further, as the binding yarn, nylon monofilament is preferably used because it is required to have wear resistance against the above-described internal wear. In addition, it is preferable to interweave polyester monofilaments and nylon monofilaments on the running surface side wefts that require abrasion resistance, such as by alternately arranging polyester monofilaments and nylon monofilaments in order to improve wear resistance while ensuring rigidity.
[0014]
Next, the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a design diagram showing a complete structure of an embodiment of the present invention.
The complete structure is a minimum repeating unit of the woven structure, and this complete structure is connected vertically and horizontally to form the entire structure of the woven fabric.
[0015]
FIG. 2 is a partial plan view of the paper making surface side of FIG.
In the design drawing, warps are indicated by Arabic numerals, for example, 1, 2, and 3, and wefts are indicated by Arabic numerals with dashes, for example, 1 ', 2', 3 '.
In addition, X indicates that the paper surface side warp is located above the paper surface side weft, ○ indicates that the traveling surface side warp is located below the traveling surface side weft, The mark indicates that the binding yarn is positioned above the papermaking surface side warp, and the □ mark indicates that the binding yarn is positioned below the running surface side warp.
[0016]
The warp and weft yarns on the papermaking surface side and the running surface side are arranged one above the other. In this embodiment, since the number density is the same, the warp and weft on the running surface side are arranged directly below the warp and weft on the papermaking surface side.
It should be noted that in the design drawing, the warp yarn on the paper surface side, the warp yarn on the traveling surface side just below the weft yarn, and the weft yarn are arranged so that the yarns are accurately overlapped in the vertical direction. In an actual woven fabric, it may be displaced.
[0017]
【Example】
Next, specific examples will be described with reference to examples.
Example 1
FIG. 1 is a design diagram showing the complete structure of Example 1 of the present invention.
In the design diagram of FIG. 1, 1, 2, 3, 4, and 5 are warps, and the paper surface side warp and the running surface side warp are arranged vertically.
Reference numerals 1 ', 3', 5 ', 7' and 9 'denote wefts, and the paper surface side wefts and the running surface side wefts are arranged vertically.
2 ', 4', 6 ', 8', 10 'are binding yarns.
First, looking at the paper surface side fabric, the paper surface side weft 1 'passes below the paper surface side warps 1, 2 and then passes above the paper surface side warps 3, 4, 5.
Therefore, it can be seen that the structure of the papermaking
In terms of the structure, the papermaking surface side weft 1 'is shifted to the right by two papermaking surface side warps and sequentially arranged with the papermaking surface side wefts 3', 5 ', 7', 9 'to form a complete structure. To do.
The papermaking
Accordingly, the structure of the paper
Then, on the structure, the papermaking
When the paper
By being arranged in this manner, the papermaking surface side warps 3 and 4 are arranged close to or in contact with each other at the papermaking surface side weft 3 ', and the papermaking surface side warps 3 and 2 are arranged close to each other at the papermaking surface side weft 7'. Alternatively, the paper surface side warp is alternately approached or brought into contact with the warp on both sides to be lateral, and is arranged in an oblique direction.
Next, when looking at the binding yarn, for example, the binding yarn 2 'is one side of the portion where the papermaking surface side weft 1' is arranged below the papermaking surface side warps 1 and 2, and this papermaking surface. It is arranged on the upper side of the side warps 1 and 2 to form a crimp for two paper side warps, and the binding yarn has both the function of the binding yarn and the function of the fiber support yarn.
Further, a weft crimp which is substantially continuous to the paper surface side is formed above the paper surface
Next, looking at the running surface side fabric, it can be seen that the running surface side weft is a weft-wearing type in which four running surface side warps are formed on the running surface side.
For example, the traveling
Thus, it can be well understood from the plan view of the papermaking surface shown in FIG. 2 that the papermaking surface side warps alternately come into contact with the warp yarns on both sides, become lateral, and are arranged in an oblique direction.
Further, it can be understood that the two papermaking surface side warps with which the binding yarn comes into contact are woven, so that the contact force between the papermaking surface side warps is strengthened and the rigidity in the oblique direction is improved.
[0018]
Example 2
FIG. 3 is a design diagram showing another complete structure of the present invention.
The structure of the paper surface side fabric and the running surface side fabric is the same as in the previous example, except that the binding yarn and the paper surface side fabric are woven together, and the paper surface side fabric and the running surface side fabric overlap. It is. When the binding yarn and the paper surface side fabric are woven together as in this embodiment, there is no risk that the binding yarn and the paper surface side weft cross each other, and there is an advantage that the weaving property is good.
For example, when looking at the
[0019]
A conventional example is a normal two-layer fabric for papermaking in which the upper layer fabric is formed of a plain weave structure.
Comparative test A comparative test was conducted with Example 1 as a representative example of the present invention.
Paper-woven fabrics woven by a conventional method were cut into 100 mm squares, a 500 g load was applied in the diagonal direction, the elongation was measured, and the rigidity in the diagonal direction was compared.
The example was 0.6%, while the comparative example was 2.4%.
[0020]
【The invention's effect】
The two-layer fabric for papermaking according to the present invention is a fabric in which the papermaking surface side and the traveling surface side are configured using separate warps and wefts as described above, and the fabrics of both layers are integrated by binding yarns. Even if there is good fiber support of the weft, and the rigidity, especially the rigidity in the oblique direction is very large, the phenomenon that the fabric is deformed into a rhombus or the weft is deformed into a bow does not occur, There is no problem that the width is reduced or the running performance is deteriorated.
Moreover, even if a paperboard having a large basis weight and a high raw material temperature is produced, there is an excellent effect that problems such as collapse of the formation and an increase in load do not occur.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a design diagram showing a complete structure of an example of the present invention.
FIG. 2 is a plan view showing a paper making surface of the embodiment shown in FIG.
FIG. 3 is a design diagram showing a complete structure of another embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
1
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