JP4582494B2 - コンタクト露光装置 - Google Patents

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本願の発明は、フォトリソグラフィに用いられるコンタクト露光装置及びコンタクト露光方法に関する。
フォトリソグラフィ技術は、微細なパターンを形成する技術として従来より多用されている。例えば、プリント基盤やLSI(大規模集積回路)用の微細回路の形成や、印刷用の製版等である。特に、最近ではナノテクノロジー技術の進歩とともに、各種の分野に応用が広がっている。
フォトリソグラフィには、レジストを露光する露光装置が必要である。露光装置は、原画の像を投影光学系によって拡大又は縮小して対象物(以下、ワーク)に投影しながら露光するタイプと、原画とワークとを接近又は接触させて平行光を照射して等倍露光するタイプとに分類される。後者のうち、原画とワークとを所定の小さい隙間を持って平行に配置するものはプロキシミティタイプと呼ばれ、原画とマスクとを接触させるものはコンタクトタイプと呼ばれる。本願の発明は、コンタクトタイプの露光装置(以下、コンタクト露光装置)に関する。
特開2002−189300号公報
フォトリソグラフィ技術の広がりに伴い、照射パターンや光の質など、露光装置に要求される性能も多様化している。従来の露光装置では実現が困難な要求も多い。その一つが、三次元的な露光である。この点について、図9を使用して説明する。図9は、三次元的な露光について示した図である。
図9(1)に示すように、コンタクト露光装置ではマスクMを通して平行光LをワークWに照射する。従って、現像後のワークWの断面形状は、図9(1)に示すような、本質的に深さ方向で形状変化のないものにしかならない。図9(1)ではネガ型の場合が示されているが、ポジ型であっても同様である。
しかしながら、ある種のフォトリソグラフィでは、露光現像後のパターンが、深さ方向で形状が変化するようにすることが求められることがある。一例として、図9(2)に示すように、断面台形のパターンになるように露光することが求められることがある。例えば、電子部品を表面実装するためのハンダバンプの形成工程では、ハンダ材の使用量を減らしつつ基盤に対するハンダバンプの付着面積を大きくするため、図9(2)に示すような形状が求められることがある。
このような三次元的な露光は、コンタクト露光装置では難しい。光の回折を利用して三次元的な露光を行うものもあるが、現像後のパターンの傾斜角度は、僅かに数度程度であり、要求に全く応じられない場合が多い。
このような問題を解決するため、特開2002−189300号公報所載の発明では、光を異なった角度からワークWに対し照射できるよう、光学系に駆動機構を設け、光源又はレンズ等の姿勢を変化させるようにしている。しかしながら、光学系に駆動機構を設けると機構的に大がかりになり易い欠点がある。また、光学系の構成上の問題から、姿勢変化の範囲には限界があり、光学系に駆動機構を設ける方法は、実用性の点で問題がある。
本願の発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、三次元的な露光が可能な実用的な露光装置を提供する技術的意義を有する。
上記課題を解決するため、本願の請求項1記載の発明は、露光対象であるワークと、照射する光のパターンが形成されたマスクとを重ね合わせ、マスクを通してワークを露光するコンタクト露光装置であって、
重ね合わされたワーク及びマスクとが載置されるステージと、
露光に必要な光を発する光源と、
光源からの光を平行光にしてステージ上のワークにマスクを通して照射する光学系とを備えており、
ステージの載置面を光学系の光軸に対して垂直でなく所定角度傾いた状態とする傾斜手段がステージに設けられており、
前記傾斜手段は、ステージを支える支柱と、支柱に一端が固定され別の一端がステージの下面に連結された連結アームと、静止したステージに対して支柱及び連結アームを一体に回転させる回転駆動源とを備えており、
前記連結アームは、伸縮によりステージの載置面に平行なある方向に沿った軸の周りにステージを傾斜させるとともにステージの傾斜姿勢を変化させる手段であり、
前記回転駆動源が支柱及び連結アームを一体に回転させる際の回転軸は、光軸又は非傾斜時のステージの中心軸に一致した方向に沿って延びるものであり、したがってこの回転軸は傾斜時のステージの載置面に対しては垂直ではなく傾いたものであるという構成を有する。
以下に説明する通り、本願の発明によれば、ステージの載置面を光学系の光軸に対して垂直でなく所定角度傾いた状態とする傾斜手段がステージに設けられているので、現像後のワークが断面形状で側面がテーパ面となるような露光が容易に行える。また、光学系を駆動機構により駆動する構成ではないので、機構的に大がかりになることもない。さらに、光学系を駆動する場合に比べ、ステージの傾斜角度の自由度は極めて高い。このため、実用性の点で非常に優れている。また、任意の方向の傾斜軸で傾斜角度を変えることができるので、さらに様々な三次元露光パターンを採ることができ、より汎用性が高くなっている。
以下、本願発明を実施するための最良の形態(実施形態)について説明する。
まず、参考例の構成について説明する。図1は、第一の参考例の露光装置の正面概略図である。図1に示す露光装置は、重ね合わされたワークW及びマスクMとが載置されるステージ1と、露光に必要な光を発する光源2と、光源2からの光を平行光にしてステージ1上のワークWにマスクMを通して照射する光学系3とを備えている。
ワークWの表面には、通常、レジストが盛られており、レジストが直接の露光対象である。ワークW自体が感光体となっている場合や、表面にレジスト以外の感光材が盛られている場合もある。光源2は、感光波長の光を発するものであり、例えばショートアーク型の水銀ランプが使用される。
光学系3は、図1に示すように、光源2の発光部を覆うように設けられた楕円集光鏡31と、光を均一にするインテグレータ31と、光を折り返す平面鏡32と、光源2からの光を平行光にするコリメータ33等から構成されている。コリメータ33は、レンズではなくミラーで構成される場合もあり、フレネルレンズより成るコリメータが備えられることもある。
ステージ1は、重ね合わされたワークW及びマスクMを上面に載置して保持するものである。光軸LAに沿って光源2に近い側にマスクM、遠い側にワークWが配置される。ワークWに対するマスクMの位置は、パターン精度の高い露光を行うために重要である。ワークWに対して所定位置となるようマスクMが予め重ね合わされ、ステージ1上に載置される。尚、ステージ1には、マスクMをワークWに対して密着させるためのカバーや、カバーとステージ1との間の空間を減圧してさらに密着させる減圧手段が設けられることがある。
この参考例の装置の大きな特徴点は、露光現像後のワークWの断面形状が所定のテーパを有するよう、ステージ1の載置面を光学系3の光軸LAに対して垂直でなく所定角度傾いた状態とする傾斜手段がステージ1に設けられている点である。以下、この点について、図1及び図2を使用して詳しく説明する。図2は、図1に示す傾斜手段の斜視概略図である。
傾斜手段は、ステージ1の載置面に平行な第一の方向に沿った第一の軸A1の周りにステージ1を傾斜させる手段である。具体的には、傾斜手段は、第一の軸A1に沿って延びる第一駆動棒41と、第一駆動棒41を介してステージ1を所定角度回転させることで傾斜させる第一回転駆動源42とから主に構成されている。
ステージ1は、図2に示すように平面視で方形(正方形又は長方形)である。第一の軸A1は、方形の一方の辺と平行である。第一駆動棒41は、ステージ1の中心を通り、第一の軸A1に沿って延びる線上に位置しており、ステージ1の側面に連結されている。第一駆動棒41が連結されたステージ1の側面と反対側の側面には、第一支持棒43が連結されている。第一支持棒43は、不図示のベアリングを介して不図示のリテーナに支持されている。
第一回転駆動源42には、回転角度を高い精度で制御できるサーボモータが使用されている。第一駆動棒41には、第一被駆動ギヤ45が設けられている。第一回転駆動源42の出力軸には、第一駆動ギヤ46が設けられている。第一被駆動ギヤ45と第一駆動ギヤ46との間には、タイミングベルトのような第一駆動ベルト47が架設されている。不図示のコントローラから制御信号が送られると、第一回転駆動源42が動作し、第一駆動ギヤ46、第一駆動ベルト47及び第一被駆動ギヤ45を介して、第一駆動棒41を指示された角度だけ回転させる。これにより、ステージ1も回転し、傾斜した姿勢となる。第一回転駆動源42のサーボ機構が動作し、この傾斜姿勢を維持するよう角度制御が行われる。
尚、ステージ1には、傾斜時にもワークWが移動しないようにする構成が採用される。前述したようにステージ1に載置されたワークW及びマスクMがカバーで覆われて内部が減圧される場合、減圧によりワークW及びマスクMはステージ1に対して押し付けられて移動しないようになるので、カバー及び減圧手段がこの目的に兼用される。場合によっては、板バネを使用したクランプ機構のようなステージ1に対してワークWを押さえつけて保持する機構や、静電吸着機構又は真空吸着機構が、この目的で採用されることもある。
次に、第一の参考例のコンタクト露光装置の全体の動作について、図1〜図3を使用して説明する。図3は、図1及び図2に示す装置の動作における露光状態及びネガ型である場合の露光・現像後のワークWの断面形状を示した概略図である。
まず、ステージ1上にワークWをセットする。即ち、ワークWにマスクMを所定の位置関係になるよう重ね合わせた上で、ステージ1上に載置する。載置位置は、光軸LAを基準とした所定の位置である。
そして、傾斜手段を動作させ、ステージ1を水平に対して+θだけ傾斜させた姿勢とする。この状態で所定時間露光を行う。この際、図3(1)に示すように、平行光は垂直に対して+θだけ斜めの角度から、マスクMの開口MOを通してワークWに入射する。
次に、傾斜手段を再び動作させ、ステージ1を逆向きに回転させて水平に対して−θだけ傾斜させた姿勢とする。この状態で、+θの際と同じ時間だけ露光を行う。この際、図3(2)に示すように、平行光は素直に対して−θだけ斜めの角度から、マスクMの開口MOを通してワークWに入射する。
このような二つの工程の露光の結果、ワークWにおいて露光された領域は、断面で見ると、図3(3)に網掛けして示すように、底辺が長い台形状となる。そして、ワークWがネガ型である場合、現像後は、図3(4)に示すような底辺が短い台形状の断面形状となり、両側にテーパ面が形成された断面形状となる。このような断面形状は、前述したように、ハンダバンプの場合に好適なものである。
次に、第二の参考例のコンタクト露光装置について説明する。図4は、第二の参考例のコンタクト露光装置の主要部の斜視概略図である。図4に示すコンタクト露光装置は、傾斜手段の構成が第一の参考例と異なっている。この参考例では、傾斜手段は、第一の参考例における第一の軸A1に加え、ステージ1の載置面に平行であって第一の方向に垂直な第二の方向に沿った第二の軸A2の周りにステージ1を傾斜させる手段となっている。
具体的に説明すると、図4に示すように、傾斜手段は、第一の軸A1に沿って延びる第一駆動棒41と、第一駆動棒41を介してステージ1を所定角度回転させることで傾斜させる第一回転駆動源42と、第二の軸A2に沿って延びる第二駆動棒51と、第二駆動棒51を介してステージ1を所定角度回転させることで傾斜させる第二回転駆動源52とから主に構成されている。
第二の軸A2は、方形のステージ1の他の一辺に沿った方向である。図4に示すように、第二駆動棒51は、ステージ1の中心を通り、第二の軸A2に沿って延びる線上に位置して、ステージ1の側面に連結されている。第二駆動棒51が連結されたステージ1の側面と反対側の側面には、第二支持棒53が連結され、第二支持棒53は、不図示のベアリングを介して不図示の第二リテーナに支持されている。
第二回転駆動源52も、第一回転駆動源42と同様に、第二駆動ギヤ56、駆動ベルト57及び第二被駆動ギヤ55を介して第二駆動棒51を回転させ、これによりステージ1を所定角度傾斜させるようになっている。
また、一方の軸周りの回転の際に他方の軸の連結を解除する連結解除手段が備えられている。説明の都合上、第一駆動棒41、第一回転駆動源42、第一被駆動ギヤ45、第一駆動ギヤ46及び第一駆動ベルト47の組を「第一駆動系」と呼び、第二駆動棒51、第二回転駆動源52、第二被駆動ギヤ55、第二駆動ギヤ56及び第二駆動ベルト57の組を「第二駆動系」と呼ぶ。連結解除手段は、第一駆動棒41の先端に固定された第一駆動連結具482と、第一駆動系を全体に移動させる不図示の第一移動機構と、第一支持棒43の先端に固定された第一支持連結具492と、第一支持棒43を移動させる不図示の第一補助移動機構と、第二駆動棒51の先端に固定された第二駆動連結具582と、第二駆動系を全体に移動させる不図示の第二移動機構と、第二支持棒53の先端に固定された第二支持連結具592と、第二支持棒53を移動させる不図示の第二補助移動機構とから主に構成されている。
第一駆動棒41の先端には、横に長い取付板481が固定されている。第一駆動連結具482は、取付板481に一端が固定された一対のピンであり、第一の軸A1の方向に長い。ステージ1には、第一駆動系が第一の軸A1の方向に沿って移動した際、第一駆動連結具482が嵌め込まれる嵌合孔(図4中不図示)が形成されている。第一駆動系が前進して第一駆動連結具482が嵌合孔に嵌め込まれると、連結が完了した状態であり、第一駆動系が後退して第一駆動連結具482が嵌合孔から抜き出されると、連結が解除された状態である。
また、第一支持連結具492も、同様に第一の軸A1の方向に長い一対のピンであり、第一支持棒43の先端に固定された取付板491に一端が固定されている。第一補助移動機構が第一支持棒43を第一の軸A1の方向に沿って進退させることで、連結とその解除が行われる。
さらに、第二駆動連結具582及び第二支持連結具592も、同様に取付板581,591に固定されたそれぞれ一対のピンであり、第二の軸A2の方向に長い。第二移動機構が第二駆動系を進退させることにより第二駆動連結具582による連結とその解除が行われ、第二補助移動機構が第二支持棒53を進退させることにより、第二支持連結具592による連結とその解除が行われる。
この参考例のコンタクト露光装置の動作について、図4及び図5を使用して説明する。図5は、図4に示す装置で露光されたネガ型のワークWの現像後の形状の一例を示した斜視概略図である。
まず、連結解除手段が、第一駆動棒41及び第一支持棒43をステージ1に連結させ、第二駆動棒51及び第二支持棒53の連結を解除する。この状態で、第一の参考例と同様に、第一回転駆動源42が動作し、ステージ1を+θだけ回転させた状態で露光を行い、その後、第一の参考例の場合と同様に、−θだけ回転させて状態で露光を行う。
次に、連結解除手段は、第一駆動棒41及び第一支持棒43の連結を解除し、第二駆動棒51及び第二支持棒53をステージ1に連結させる。この状態で、第二回転駆動源52が動作し、第二の軸A2の周りにステージ1を+θだけ回転させる。この状態で所定時間露光を行った後、第二回転駆動源52がステージ1を−θだけ回転させ、この状態で同じ時間の露光を行う。
図5は、マスクMが長方形の開口パターンを有し、ネガ型のワークWがこの開口パターンを通して露光された場合の現像後の斜視形状が示されている。上記のようにステージ1の傾斜形状が変化する結果、現像後のワークWは、方形の四辺すべてにおいて側面がテーパである形状となる。このような形状も、前述したハンダバンプの形状として好適である。
次に、本願発明の実施形態のコンタクト露光装置について説明する。図6は、本願発明の実施形態のコンタクト露光装置の主要部の正面概略図である。この実施形態の特徴点は、傾斜手段が、ステージ1の載置面に平行な任意の方向に沿った軸の周りにステージ1を傾斜させるものとなっている点である。
具体的に説明すると、図6に示すように、傾斜手段は、ステージ1を支える支柱71と、支柱71に一端が固定され、別の一端がステージ1の下面に連結された連結アーム72と、静止したステージ1に対して支柱71及び連結アーム72を一体に回転させる回転駆動源73とから主に構成されている。
支柱71は、ステージ1の下面中央に先端が連結された状態で設けられている。ステージ1の下面中央には、凹部が形成されている。支柱71の先端には、球体ベアリングのような緩衝具74が設けられており、緩衝具74が凹部内に位置している。また、凹部内の側壁面にはベアリング13が設けられており、緩衝具74を取り囲んでいる。緩衝具74及びベアリング13は、ステージ1の傾斜にかかわらず支柱71がスムーズに回転するようにしている。
連結アーム72の一端は、ステージ1の下面に固定されたガイドレール75に連結されている。ガイドレール75は、ステージ1の中心軸A(水平な姿勢のステージ1の中心を通りステージ1に垂直な軸)と同軸の円周に沿って360度延びている。ガイドレール75は、ステージ1の下面に設けられた同軸円周状の凹部に嵌め込まれた部材である。凹部は、図6に示すように、開口が少し絞られたほぼ方形の断面形状である。尚、凹部自体がガイドレールとして機能する場合もある。
連結アーム72の一端には、ローラ又は球体等より成るスライダユニット76が設けられており、このスライダユニット76がガイドレール75内に位置している。スライダユニット76はガイドレール75内をスムーズに滑動可能となっている。尚、後述するように、連結アーム72の角度が変化するので、スライダユニット76は連結アーム72の角度変化にかかわらずスムーズにガイドレール75内を滑動可能なものとなっている。このようなスライダユニット76としては、例えば日本トムソン株式会社製のカムフォロワー及びピローユニットを組み合わせて構成することができる。具体的には、図6に示すように、ガイドレール75内に配置されるカムフォロワー761が、ピローユニット762を介在させながら連結アーム72の先端に連結された構成とされる。
また、連結アーム72の途中には、連結アーム72の全体の長さを伸縮させる伸縮機構77が設けられている。伸縮機構77は、ラックアンドピニオン機構により容易に構成される。図7は、図6に示す伸縮機構77の概略図である。
図7に示すように、伸縮機構77は、連結アーム72を構成する一方のロッド721に固定されたラック771と、連結アーム72を構成する他方のロッド722に固定されたピニオン772と、ピニオン772を回転させる伸縮用回転駆動源773とから主に構成されている。ピニオン772はラック771に噛み合っており、伸縮用回転駆動源773がピニオン772を回転させることで、連結アーム72を構成する一対のロッド721,722の位置関係が変化する。この結果、連結アーム72の全体の長さが伸縮するようになっている。このような伸縮機構77は、例えばオリエンタルモーター株式会社製のラックアンドピニオン(例えばLUSシリーズ)のように、全体がユニット化されて市販されているので、容易に入手できる。
上記のようにして連結アーム72が伸縮すると、一端がステージ1に連結されているため、ステージ1の傾斜角度が変化する。つまり、連結アーム72の伸縮長さによって傾斜角度が規定される。尚、支柱71に対する連結アーム72の固定は、連結アーム72の角度が変化するため、蝶番のような軸ピンを介したものとされる。
以下の説明において、「中心軸」とは、非傾斜時のステージ1の中心を通り、ステージ1の載置面に垂直な軸である(図6にAで示す)。この実施形態では、ステージ1は非傾斜時には載置面が水平であり、従って中心軸Aは鉛直な軸である。また、この実施形態では、中心軸Aは光軸LAに一致している。
支柱71の先端がステージ1に連結されており、その位置は不変である。従って、ステージ1は中心軸A上では高さは不変である。従って、ステージ1の傾斜軸は、平面で見た連結アーム72の長さ方向に対して垂直で、中心軸Aを通る水平な方向である。
回転駆動源73は、ステージ1を傾斜させる際の軸をステージ1の中心軸Aの周りに回転させるものである。支柱71の下端には、被駆動傘歯ギヤ781が固定されている。軸用回転駆動源73の出力軸には、駆動傘歯ギヤ782が固定されており、被駆動傘歯ギヤ781に噛み合っている。
軸用回転駆動源73が動作すると、駆動傘歯ギヤ782及び被駆動傘歯ギヤ781を介して支柱71が中心軸Aの周りに回転し、これに伴い連結アーム72も回転する。この際、連結アーム72の一端は、ガイドレール75に沿って滑動する。一方、ステージ1には不図示のストッパが設けられており、支柱71及び連結アーム72の回転にもかかわらず、静止した状態を保つようになっている。このため、ステージ1に対する連結アーム72の連結箇所も周方向に移動し、ステージ1の傾斜軸も中心軸Aの周りに回転する。
図6に示すコンタクト露光装置の動作は、大きく分けて二通りある。一つめは、ステージ1上にワークWをセットした後、軸用回転駆動源73を動作させて連結アーム72を回転させて所定位置で止め、傾斜軸を任意の方向とする。この際、予め伸縮機構77を動作させ、連結アーム72を所定の長さとしておく。この状態で所定時間露光を行う。そして、必要に応じ、再び連結アーム72を回転させて傾斜軸を任意の方向とした上で、所定時間露光を行う。
二つめは、傾斜軸を回転させてステージを傾斜姿勢を変化ながら露光を行う方法である。この方法では、軸用回転駆動源73は、露光中に常時動作しており、360度の倍数分(一回転又は2回転以上)、支柱71及びワークWを回転させる。ステージ1のうち、最も低い位置に位置する部分は、回転に伴って順次周方向にシフトしていく。最も高い位置に位置する部分は、最も低い位置に位置する部分の逆側であるが、この部分も同期して順次周方向にシフトしていく。
図8は、図6及び図7に示す装置によって露光されたワークWの現像後のパターンの一例を示した図である。図8では、円形の開口パターンを有するマスクMを通した露光であって、上述した方法のうち、二つめの方法で露光した場合のネガ型材料の場合の形状を示している。図8に示すように、この実施形態では、テーパな側面を360度周状に形成することが可能である。このようなパターンも、ハンダバンプに好適に採用される。尚、この実施形態において、連結アーム72を静止させておいてステージ1を中心軸Aの周りに回転させても同じ結果が得られる。
上記各参考例又は実施形態によれば、ステージ1の載置面を光学系3の光軸LAに対して垂直でなく所定角度傾いた状態とする傾斜手段がステージ1に設けられているので、現像後のワークWが断面形状で側面がテーパ面となるような露光が容易に行える。また、光学系3を駆動機構により駆動する構成ではないので、機構的に大がかりになることもない。さらに、光学系3を駆動する場合に比べ、ステージ1の傾斜角度の自由度は極めて高い。このため、実用性の点で非常に優れている。
また、第一の参考例に比べると、第二の参考例は二軸で傾斜角度を変えることができるので、三次元的な露光パターンのバリエーションが倍増している。さらに、上記実施形態では、任意の方向の傾斜軸で傾斜角度を変えることができるので、さらに様々な三次元露光パターンを採ることができ、より汎用性が高くなっている。尚、上記実施形態の装置の二つめの動作に相当する露光方法によれば、テーパ面を周状に形成する際の露光や回転対称な三次元パターンを形成する際の露光を容易に行うことができる。
上記各参考例及び実施形態では、ワークWの材料はネガ型であるとしたが、ポジ型であってもよいことは勿論である。この場合は、側面は、えぐられたような状態のテーパ面となる。
また、上記各参考例及び実施形態では、非傾斜時のステージ1の姿勢は水平であったが、本願発明は、これに限られるものではない。ステージ1は、非傾斜時に、垂直であったり、斜めであったりする場合がある。「傾斜」とは、あくまで光軸LAに対する傾斜、即ち光軸LAに対して垂直でなく斜めになることである。
尚、上記実施形態において、ステージ1の中心軸Aが光軸LAに一致していない場合もある。この場合、傾斜軸の回転は、中心軸Aの周りの回転の場合と、光軸LAの周りの回転の場合とがある。
第一の参考例の露光装置の正面概略図である。 図1に示す傾斜手段の斜視概略図である。 図1及び図2に示す装置の動作における露光状態及びポジ型である場合の露光・現像後のワークWの断面形状を示した概略図である。 第二の参考例のコンタクト露光装置の主要部の斜視概略図である。 図4に示す装置で露光されたネガ型のワークWの現像後の形状の一例を示した斜視概略図である。 本願発明の実施形態のコンタクト露光装置の主要部の正面概略図である。 図6に示す伸縮機構77の概略図である。 図6及び図7に示す装置によって露光されたワークWの現像後のパターンの一例を示した図である。 三次元的な露光について示した図である。
符号の説明
1 ステージ
2 光源
3 光学系
41 第一駆動棒
42 第一回転駆動源
43 第一支持棒
51 第二駆動棒
52 第二回転駆動源
53 第二支持棒
71 支柱
72 連結アーム
73 回転駆動源

Claims (1)

  1. 露光対象であるワークと、照射する光のパターンが形成されたマスクとを重ね合わせ、マスクを通してワークを露光するコンタクト露光装置であって、
    重ね合わされたワーク及びマスクとが載置されるステージと、
    露光に必要な光を発する光源と、
    光源からの光を平行光にしてステージ上のワークにマスクを通して照射する光学系とを備えており、
    ステージの載置面を光学系の光軸に対して垂直でなく所定角度傾いた状態とする傾斜手段がステージに設けられており、
    前記傾斜手段は、ステージを支える支柱と、支柱に一端が固定され別の一端がステージの下面に連結された連結アームと、静止したステージに対して支柱及び連結アームを一体に回転させる回転駆動源とを備えており、
    前記連結アームは、伸縮によりステージの載置面に平行なある方向に沿った軸の周りにステージを傾斜させるとともにステージの傾斜姿勢を変化させる手段であり、
    前記回転駆動源が支柱及び連結アームを一体に回転させる際の回転軸は、光軸又は非傾斜時のステージの中心軸に一致した方向に沿って延びるものであり、したがってこの回転軸は傾斜時のステージの載置面に対しては垂直ではなく傾いたものであることを特徴とするコンタクト露光装置。
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