JP4582327B2 - 無線ネットワーク制御方法および無線通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、下り共用チャネルを使用して高速下りパケット伝送を行う無線通信システムと、この無線通信システムにおける無線ネットワーク制御方法に関する。
移動通信システムの基地局制御装置から、その基地局制御装置が管轄する基地局が管轄するセル内の移動局にデータを伝送する方式として、第三世代移動通信システムの標準化プロジェクト3GPP(3rd Group Partnership Project)の仕様書(例えば、非特許文献1、非特許文献2参照。)等には、下り個別チャネル(DPCH:Dedicated Physical Channel)を使う方式と、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)方式が規定されている。
DPCHは、移動局毎に設定する個別チャネルである。一方、HSDPA方式は、下り方向のチャネルとして、下り共用チャネル(HS−PDSCH: High Speed - Physical Downlink Shared Channel)と、下り共用制御チャネル(HS−SCCH: High Speed - Shared Control Channel)と、下り制御用のDPCHを設定する必要がある。HS−PDSCHとHS−SCCHは移動局間で時分割に使用される。HS−PDSCHはデータ伝送用のチャネルであり、HS−SCCHは基地局から移動局のデータ伝送を制御するためのチャネルである。また、制御用のDPCHは、特にA−DPCH(Associated DPCH)と呼ばれる。
DPCH(A−DPCHを含む)には、移動局の受信品質が一定となるように、閉ループ型送信電力制御がなされている。一方、HSDPAで使われるHS−PDSCHとHS−SCCHは、CPICH(Common Pilot Channel)やFACH(Forward Access Channel)等の共通チャネルとDPCHに割り当てた残りの電力が割り当てられる。
移動局は、DPCH、或いはHSDPA方式で基地局からデータを受信する場合、基地局制御装置にDPCHの確立を要求する。基地局制御装置は、許可制御(Admission Control)を実施して、DPCHを確立することによって増加するセルの負荷を推定し、推定した負荷がしきい値よりも小さければDPCHの確立を許可し、推定した負荷がしきい値に等しいか、或いは大きければDPCHの確立を拒絶する(例えば、非特許文献3参照。)。なお、許可制御の閾値はDPCH、A−DPCH、各々独立に設定できる。
上記の無線ネットワーク制御方法では、基地局で電力の割り当てを行い、基地局制御装置で許可制御を行う点が問題となる。即ち、基地局は、共通チャネルとDPCHに優先して電力を割り当てて、残りをHSDPA用のチャネルに割り当てる。従って、HSDPA用のチャネルの割り当て電力が小さくなっても、基地局ではDPCHの使用を規制できない。また、基地局制御装置は、基地局の全送信電力やHSDPAへの割り当て電力の情報がなければ、DPCHの使用を規制できない。
上記の問題を解決するため、3GPPの仕様書の非特許文献4には、基地局から基地局制御装置へ報告されるセル単位の測定値(Common Measurement)として、基地局の全送信電力であるTCP(Transmitted Carrier Power)と、NHP(Non-HSDPA Power)と、要求電力(HS-DSCH Required Power)、PBR(HS-DSCH Provided Bit Rate)などが規定されている。HS−DSCHは、HS−PDSCHのトランスポートチャネル名である。NHPは、“Transmitted Carrier Power of All Codes not used for HS-PDSCH or HS-SCCH transmission”と規定されており、HS−PDSCHとHS−SCCH以外のチャネルの送信電力を表す。要求電力(HS-DSCH Required Power)は、保証された伝送レート(Guaranteed Bit Rate、以下GBR)に必要な最小の送信電力を表す。PBRは、所定の時間内の伝送レートを表す。上記の基地局から基地局制御装置へ報告されるセル単位の測定値におけるTCPとNHPを使用した、無線ネットワーク制御方法の一例が、非特許文献5に記載されている。
この非特許文献5に記載された無線ネットワーク制御方法は、次の式のように、送信電力に基づく許可制御を用いた制御方法である。
nonHS+Ptot, adm+C≦PLAC
nonHSは、基地局から基地局制御装置へ報告された測定値におけるNon-HSDPA Powerを表し、Ptot, admは上記の測定値の通知以後にDPCHの確立を許可された移動局の電力増分和を表し、Cは許可制御を実施する移動局の予想される電力の増分を表し、PLACは許可制御のしきい値を表す。この非特許文献5では、PLACを低くすることで、DPCHの使用を規制し、HSDPAへの割り当て電力を確保している。
3GPP TS25.211 V5.5.0 (2003-09) 3GPP TS25.858 V5.0.0 (2002-03) Harri Holma and Antti Toskala著、WCDMA for UMTS、英国、2001年、P211-213 3GPP TS25.433 V5.9.0 (2004-06) Kimmo Hiltunen他, Performance of Link Admission Control in a WCDMA System with HS-DSCH and Mixed Services, PIMRC 2004
しかしながら、上述したような従来の無線ネットワーク制御方法では、許可制御(Admission Control)のしきい値を高く設定すると、A-DPCHの使用を規制できず、HSDPA方式で受信する移動局数が著しく増大してしまい、HSDPA方式で受信する移動局のユーザ当たりの伝送レートが著しく低下する問題がある。
また、上記問題点を解決するために、許可制御のしきい値を低く設定すると、A-DPCHの使用を規制してしまうため、HSDPA方式で受信する移動局の数を著しく制限する問題がある。
同様に、従来の無線ネットワーク制御方法では、GBRを保証できない問題点がある。なぜならば、許可制御のしきい値と個別のGBRは関係がないため、要求電力(HS-DSCH Required Power)を確保できない場合があるからである。
本発明の目的は、HSDPA方式のような下り共用チャネルで高速下りパケット伝送を行う無線通信システムにおいて、下り共用チャネルを用いたデータ送信を受信可能な状態の移動局に平均的に一定以上の伝送レートを提供することができるとともに、保証伝送レートを確実に保証することが可能な無線ネットワーク制御方法および無線通信システムを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の無線通信システムは、下り共用チャネルを使って移動局にデータを送信する手段と別の下りチャネルを使って移動局に信号を送信する手段とを備えた基地局と、前記基地局を制御するための基地局制御装置とを有する無線通信システムにおいて、
前記基地局は、
送信している全チャネルの送信電力と前記下り共用チャネル以外の送信電力とを測定する送信電力測定部と、
前記下り共用チャネルの伝送レートを測定する送信レート測定部とを備え、
前記基地局制御装置は、
前記下り共用チャネルを用いて送信されたデータの受信を許可された移動局数を測定するとともに、前記送信レート測定部により測定された伝送レートと、前記全チャネルの送信電力と、前記下り共用チャネル以外の送信電力とから、前記下り共用チャネルに対して割り当てることが可能な電力で継続的にデータを送信した場合の前記下り共用チャネルの最大伝送レートを計算する下り共用チャネル動作状態計算部と、
移動局からの新たな下り共用チャネルの利用要求があった場合、前記最大伝送レートと前記移動局数とに基づいて、該移動局に対して下り共用チャネルの利用を許可した場合のユーザ当たりの最大伝送レートを算出し、該ユーザ当たりの最大伝送レートが所定のしきい値より大きい場合、下り共用チャネルの利用要求を許可し、しきい値以下の場合には利用要求を拒絶する下り共用チャネル利用判定部とを有することを特徴とする。
本発明によれば、下り共用チャネルに割り当てられる電力で継続的にデータを送信した場合の移動局当たりの最大伝送レートが所定のしきい値以下の場合、下り共用チャネルの新規利用を拒絶するようにしているので、下り共用チャネルを利用している移動局に対して平均的に一定以上の伝送レートを提供することが可能となる。
また、前記下り共用チャネル利用判定部は、移動局から新たな下り共用チャネルの利用要求があった場合、前記移動局に1を加算した値が、所定数以上の場合には、該利用要求を拒絶するようにしてもよい。
本発明によれば、下り共用チャネルを利用する移動局数が所定数以上となりそうな場合には、移動局からの下り共用チャネルの利用要求を拒絶するようにしているので、下り共用チャネルを利用することができる移動局数の上限を設定することが可能となる。
また、本発明の他の無線通信システムは、下り共用チャネルを使って移動局にデータを送信する手段と別の下りチャネルを使って移動局に信号を送信する手段とを備えた基地局と、前記基地局を制御するための基地局制御装置とを有する無線通信システムにおいて、
前記基地局は、
送信している全チャネルの送信電力と前記下り共用チャネル以外の送信電力とを測定する送信電力測定部と、
前記下り共用チャネルにおける伝送レートが保証されない品質クラスのデータの伝送レートを測定する送信レート測定部とを備え、
前記基地局制御装置は、
前記下り共用チャネルを用いて送信されたデータを受信することが許可された移動局のうち伝送レートが保証されないデータの受信を許可された移動局数を測定し、前記送信レート測定部により測定された伝送レートと、前記全チャネルの送信電力と、前記下り共用チャネル以外の送信電力とから、前記下り共用チャネルに対して割り当てることが可能な電力で継続的にデータを送信した場合の前記下り共用チャネルにおける転送レートが保証されないデータの最大伝送レートを計算するとともに、前記下り共用チャネルにおける伝送レートが保証されたデータ送信の保証伝送レートの合計値を算出する下り共用チャネル動作状態計算部と、
移動局からの新たな下り共用チャネルの利用要求があった場合、前記伝送レートが保証されないデータの最大伝送レートと前記移動局数と前記保証伝送レートの合計値に基づいて、該移動局に対して下り共用チャネルの利用を許可した場合の伝送レートが保証されないユーザ当たりの最大伝送レートを算出し、該ユーザ当たりの最大伝送レートが所定のしきい値より大きい場合には下り共用チャネルの利用要求を許可し、しきい値以下の場合には利用要求を拒絶する下り共用チャネル利用判定部とを有することを特徴とする。
また、本発明の他の無線通信システムは、下り共用チャネルを使って移動局にデータを送信する手段と別の下りチャネルを使って移動局に信号を送信する手段とを備えた基地局と、前記基地局を制御するための基地局制御装置とを有する無線通信システムにおいて、
前記基地局は、
送信している全チャネルの送信電力と前記下り共用チャネル以外の送信電力とを測定する送信電力測定部と、
前記下り共用チャネルにおける伝送レートが保証されない品質クラスのデータの伝送レートと伝送レートが保証されない品質クラスのデータの伝送レートを測定する送信レート測定部とを備え、
前記基地局制御装置は、
前記下り共用チャネルを用いて送信されたデータを受信することが許可された移動局のうち伝送レートが保証されないデータの受信を許可された移動局数を測定するとともに、前記送信レート測定部により測定された伝送レートが保証されないデータの伝送レートと、前記全チャネルの送信電力と、前記下り共用チャネル以外の送信電力とから、前記下り共用チャネルに対して割り当てることが可能な電力で継続的にデータを送信した場合の前記下り共用チャネルにおける転送レートが保証されないデータの最大伝送レートを計算する下り共用チャネル動作状態計算部と、
移動局からの新たな下り共用チャネルの利用要求があった場合、前記最大伝送レートと、前記移動局数と、前記伝送レートが保証されたデータの伝送レートに基づいて、該移動局に対して下り共用チャネルの利用を許可した場合の伝送レートが保証されないユーザ当たりの最大伝送レートを算出し、該ユーザ当たりの最大伝送レートが所定のしきい値より大きい場合には下り共用チャネルの利用要求を許可し、しきい値以下の場合には利用要求を拒絶する下り共用チャネル利用判定部とを有することを特徴とする。
本発明によれば、伝送レートが保証されたデータと伝送レートが保証されないデータとを下り共用チャネルを利用して送信するような場合においても、下り共用チャネルを利用している移動局に対して平均的に一定以上の伝送レートを提供することが可能となる。
また、前記下り共用チャネル動作状態計算部は、前記伝送レートが保証されないデータの受信を許可された移動局数の増減に応じて、前記最大伝送レートを更新するようにしてもよい。
さらに、本発明の他の無線通信システムは、下り共用チャネルを使って移動局にデータを送信する手段と下り個別チャネルを使って移動局に信号を送信する手段とを備えた基地局と、前記基地局を制御するための基地局制御装置とを有する無線通信システムにおいて、
前記基地局は、
前記下り共用チャネルにおける伝送レートが保証されたデータ送信の保証伝送レートの合計値を算出する基地局動作部と、
送信している全チャネルの送信電力と、前記下り共用チャネル以外の送信電力と、前記下り共用チャネルにおいて伝送レートが保証されたデータの送信電力を測定する送信電力測定部と、
前記下り共用チャネルにおける伝送レートが保証されない品質クラスのデータの伝送レートを測定する送信レート測定部と、
前記伝送レートが保証されたデータの伝送レートと、前記伝送レートが保証されたデータの下り共用チャネルにおける送信電力とから、前記保証伝送レートの合計値を満足するために前記下り共用チャネルに必要な電力を算出する要求電力計算部とを備え、
前記基地局制御装置は、
前記下り共用チャネルを用いて送信されたデータを受信することが許可された移動局のうち伝送レートが保証されないデータの受信を許可された移動局数を測定し、前記送信レート測定部により測定された伝送レートと、前記全チャネルの送信電力と、前記下り共用チャネル以外の送信電力とから、前記下り共用チャネルに対して割り当てることが可能な電力を計算する下り共用チャネル動作状態計算部と、
前記下り共用チャネルに対して割り当てることが可能な電力が、前記下り共用チャネルに必要な電力より少ない場合、前記下り個別チャネルの使用を規制する個別チャネル規制判定部とを有することを特徴とする。
本発明によれば、下り共用チャネルに対して割り当てることが可能な電力が、下り共用チャネルに割り当てられる電力が、下り共用チャネルにおいて提供されている保証伝送レートを満足するために必要な最小電力に対して不足している場合、個別チャネルの使用を規制して個別チャネルの送信電力の総和を下げることにより、下り共用チャネルに対する割り当て電力を増やして必要な最小電力を確保するようにしているので、保証伝送レートが確実に保証されるようになる。
また、前記個別チャネル規制判定部では、下り個別チャネルの確立により予想されるセル負荷が所定のしきい値よりも高い場合、前記下り個別チャネルの確立を規制するとともに、前記所定のしきい値を下げることにより前記下り個別チャネルの使用を規制する。
また、前記個別チャネル規制判定部では、下り個別チャネルの伝送レートを下げることにより前記下り個別チャネルの使用を規制するようにしてもよい。
本発明によれば、個別チャネルのレートを下げるので、個別チャネルの送信電力の総和が下がるため、前記必要な電力を確保することができる。
また、前記個別チャネル規制判定部では、前記下り個別チャネルを解放することにより前記下り個別チャネルの使用を規制するようにしてもよい。
本発明によれば、個別チャネルを開放するので、個別チャネルの送信電力の総和が下がるため、前記必要な電力を確保することができる。
さらに、前記下り共用チャネル動作状態計算部は、前記伝送レートが保証されたデータを受信可能な状態の移動局数の増減に応じて、前記必要な電力を更新するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、下記のような効果を得ることができる。
(1)移動局当たりの下り共用チャネルに割り当てられる電力で継続的にデータを送信した場合の最大伝送レートが所定のしきい値以下の場合、下り共用チャネルの新規利用を拒絶するため、下り共用チャネルのユーザに平均的に一定以上の伝送レートを提供できる。
(2)下り共用チャネルに割り当てられる電力が、下り共用チャネルにおいて提供されている保証伝送レートを満足するために必要な最小電力に対して不足している場合、個別チャネルの使用を規制して下り共用チャネルに対する割り当て電力を増やして必要な最小電力を確保するようにしているので、保証伝送レートが確実に保証されるようになる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態の無線通信システムにおける基地局と基地局制御装置(RNC:Radio Network Controller)の基本構成の一例を示すブロック図である。本実施形態は、品質クラスであるQoS(Quality of Service)クラスとして、ビットレートが保証されないベストエフォートクラス(以下、BE(Best Effort)クラス)のみをHSDPA方式により提供する場合の構成である。
図1を参照すると、基地局1は図示せぬ複数の移動局と接続している基地局動作部11と、送信電力測定部12と、送信レート測定部13から構成されている。基地局制御装置2は、図示せぬネットワークに接続されている基地局制御部21と、HSDPA動作状態計算部22と、HSDPA利用判定部23とから構成されている。
基地局動作部11は、第3世代移動通信システムにおいて用いられる基地局と同様の機能を有しており、その構成及び動作については周知であるので、その説明を省略する。
送信電力測定部12は、送信している全チャネルの送信電力であるTCPと、下り共用チャネルであるHSDPA以外の送信電力であるNHPを測定し、基地局動作部11に指示された計時タイミングで、TCPとNHPの平均値を、基地局制御装置2のHSDPA動作状態計算部22に報告する。送信電力測定部12において測定された情報は、基地局制御部11においても共有される。
送信レート測定部13は、HS−DSCHを用いて送信したビット数を測定し、基地局動作部11に指示された計時タイミングで、HS−DSCHの単位時間当たりの伝送レートであるPBRをHSDPA動作状態計算部22に報告する。送信レート測定部13において測定された情報は、基地局制御部11においても共有される。なお、PBRはQoSクラス毎に測定することができ、BEクラスのPBRをPBRbeとする。
基地局制御部21は、移動局よりHSDPAの利用要求があった場合、HSDPA利用判定部23に、新規利用の判定を要求し、その判定結果に応じて新規利用の許可を決定する。また、基地局制御部21は、HSDPAを利用する移動局数の増減に応じて、HSDPA動作状態計算部22にパラメータの更新を指示する。基地局制御部21は、その他の機能については、第3世代移動通信システムにおいて用いられる基地局制御装置と同様の機能を有しており、その構成及び動作については周知であるので、その説明を省略する。
HSDPA動作状態計算部22は、基地局1からの報告値を用いて、HSDPAの動作状態を計算し、計算結果を保持する。具体的には、HSDPA動作状態計算部22は、送信レート測定部13により測定された伝送レートと、TCPおよびNHPとから、HSDPAに対して割り当てることが可能な電力で継続的にデータを送信した場合の最大伝送レートを計算する。また、HSDPA動作状態計算部22は、HSDPA方式のデータ送信待ち受け中の移動局数を測定するとともに、この移動局数の増減に応じて、パラメータを更新する。基地局1より受信した情報及びHSDPA動作状態計算部22が計算した情報は、基地局装置2内部で共有される。
HSDPA利用判定部23は、基地局制御部21からHSDPAの新規利用の判定を要求された場合、HSDPA動作状態を推定し、新規利用の判定結果を基地局制御部21に通知する。具体的には、HSDPA利用判定部23は、移動局からの新たなHSDPAの利用要求があった場合、HSDPA動作状計算部22において算出された最大伝送レートと移動局数とに基づいて、この利用要求を行ってきた移動局に対してHSDPAの利用を許可した場合のユーザ当たりの最大伝送レートを算出する。そして、HSDPA利用判定部23は、このユーザ当たりの最大伝送レートが所定のしきい値より大きい場合にはHSDPAの利用要求を許可し、しきい値以下の場合には利用要求を拒絶する。
なお、図1においては、送信電力測定部12と、送信レート測定部13とを基地局1に図示しているが、これら各部を基地局1及び基地局制御装置2に割り振ることも可能である。同様に、図1においては、HSDPA動作状態計算部22と、HSDPA利用判定部23とを基地局制御装置2に図示しているが、これら各部を基地局1及び基地局制御装置2に割り振ることも可能である。また、図1においては、基地局1と基地局制御装置2を独立の装置として図示しているが、1つの装置として構成することも可能である。また、図1においては、基地局1は1つしか図示していないが、基地局制御装置2は、複数の基地局と接続することも可能である。
次に、本実施形態の無線通信システムの動作について図面を参照して説明する。
ここでは、QoSクラスは、音声通話を提供するためのCS(Conversational)クラスとBEクラスの2クラスから構成されているものとして説明する。ここで、本実施形態はBEクラスのみをHSDPA方式により提供するものであるため、CSクラスは、DCHで収容される。BEクラスは、HSDPAに対応している移動局はHSDPA方式で収容され、それ以外の移動局はDCHで収容される。
図2は、移動局1よりHSDPAの利用要求があった場合の基地局制御部21の動作を示すフローチャートである。移動局よりHSDPAの利用要求があった場合、基地局制御部21は、HSDPA利用判定部23に、新規利用の判定を要求する(ステップS1)。HSDPA利用判定部23より、許可と判定された場合(ステップS2)、基地局制御部21は、移動局1がA−DCH(A−DCHは、物理チャネルのA−DPCHに対応する)を接続済みであるか判別する(ステップS3)。A−DCHを接続済みである場合、基地局制御部21は、移動局1のHSDPAの利用を許可し(ステップS4)、パラメータの更新をHSDPA動作状態計算部22に指示する(ステップS5)。A−DCHを接続済みでない場合、基地局制御部21は、許可制御(Admission Control)を実施して、A−DCHの接続を許可するか否かを判定し(ステップS6)、許可と判定した場合、A−DCHを接続してから(ステップS7)、HSDPAの利用を許可する。また、HSDPA利用判定部23より、拒絶と判定された場合(ステップS2)、或いは許可制御を実施して、A−DCHの接続を拒絶と判定された場合(ステップS6)、基地局制御部21は、移動局1のHSDPAの利用を拒絶する(ステップS8)。
また、図示しないが、基地局制御部21は、A−DCHを解放して、HSDPAを終了する場合にも、パラメータの更新をHSDPA動作状態計算部22に指示する。
本発明の許可制御の負荷rは次の式で計算される。
r=Σ(SIRi/SFi
rは計算された負荷を表し、SIRiは移動局iが確立しているDCH(A−DCHを含む)の所要品質を表し、SFiは移動局iが設立しているDCHの拡散率(Spreading Factor)を表し、Σは確立しているDCHの全てのSIRi/SFiの総和を取ることを表す。所要品質(SIR:Signaling to Interference Ratio)とは、所定の誤り率を満足するために必要なSIRで、変調方式、符号化レート(Coding Rate)、SFの組み合わせによって決定する。
A−DCHの許可制御のしきい値をraDCHとし、新規にA−DCHの確立を要求した移動局のセルの負荷の増分を(SIRnew/SFnew)とすると、新規のA−DCHの確立を許可する条件は以下となる。
Σ(SIRi/SFi)+(SIRnew/SFnew)<raDCH
許可制御のしきい値はA−DCH、及びDCHでデータを受信するQoSクラス毎に異なる値を設定できる。
HSDPA動作状態計算部22は、HSDPAの動作状態として、平均的にHSDPAに割り当てられる電力で継続的にデータを送信した場合のBEクラスの最大伝送レート(HS-DSCH Available Bit Rate、以下ABRbe)を計算する。また、HSDPA方式のデータ送信待ち受け中の移動局数の増減に応じて、移動局数Nを更新する。BEクラスの移動局数NをNbeとする。
図3は、HSDPA動作状態計算部22の動作を示すフローチャートである。HSDPA動作状態計算部22は、送信レート測定部13よりPBRbeを通知されたか(ステップS11)、或いは送信電力測定部12よりTCPとNHPを通知されたか(ステップS12)、判定する。少なくとも一方が通知された場合、HSDPA動作状態計算部22は、HSDPAの動作状態を示すABRbeを計算し、このABRbeを保持する(ステップS13)。TCPと、NHPと、PBRbeの何れも通知されていない場合、HSDPA動作状態計算部22は、基地局制御部21より、パラメータの更新の指示があるか否かを判別する(ステップS14)。パラメータの更新の指示があった場合、HSDPA動作状態計算部22は、Nbeを以下の式で更新する(ステップS15)。
(移動局数が増加する場合)Nbe=Nbe+1
(移動局数が減少する場合)Nbe=Nbe−1
ABRbeは以下の順序で計算される。
まず、HSDPA動作状態計算部22は、HSDPAに平均的に割り当てられる電力Pusableを以下の式で計算する。
usable=Medium(Pmax−NHP−Pmargin、Phs_max、Phs_min
ここで、Pmaxは基地局の最大電力を表し、PmarginはPusable用のマージンを表し、Phs_maxはHS−PDSCHとHS−SCCHの合計の最大送信電力を表し、Phs_minはHS−PDSCHとHS−SCCHの合計の最小送信電力を表す。Medium(X、Y、Z)は3個の値の中間値を選択する式である。例えば、X=1、Y=2、Z=3であれば、Medium(1、2、3)=2となる。
次に、Pusableの時間使用率であるUptを以下の式で計算する。
pt=(TCP−NHP)/Pusable
本実施の形態では、Pusableが0の場合、Uptは計算されない。
次に、PBRbeとUptから以下の式のように、ABRbeを計算する。
ABRbe=PBRbe/Upt
本実施の形態では、PBRbeが0、或いはUptが計算されていない場合、ABRbeは更新されない。また、ABRbeの精度を上げるため、送信電力測定部12と送信レート測定部13における、TCPと、NHPと、PBRbeの各々の測定時間と、HSDPA動作状態計算部22への報告タイミングは同期が取れていることが望ましい。
図4は、HSDPA利用判定部23の動作を示すフローチャートである。
HSDPA利用判定部23は、基地局制御部21よりHSDPAの新規利用の判定要求があった場合、Nbe+1とNbeminを比較する(ステップS21)。Nbe+1がNbemin以下の場合、HSDPA利用判定部23は、基地局制御部21に許可を通知する(ステップS23)。Nbe+1がNbeminよりも大きい場合、HSDPA利用判定部23は、ABRbe/(Nbe+1)と、1ユーザに対するABRbeのしきい値αとを比較する(ステップS22)。しきい値αは新規移動局の受け入れを判定するためのしきい値を表す。即ち、移動局を新規に受け入れた後のユーザ当たりのABRbeが所定のしきい値αよりも大きい場合には基地局制御部21に許可を通知し(ステップS23)、小さいか等しければ拒絶を通知する(ステップS24)。Nbeminを設定することで、HSDPAの動作状態に関わらず、Nbemin個まで、移動局にHSDPAの利用を許可できる。また、Nbemin=0とすれば、Nbeminを設定しない場合と同じ動作となる。
次に、本実施形態の無線通信システムの動作を具体的な例を用いて説明する。
図3の動作例を説明する。基地局1は、基地局制御装置2に対して、TCPと、NHPと、PBRとを同時に報告し、この報告周期を5秒として、報告時点の直近の100ミリ秒の平均値を報告するものとする。例えば、報告時点の時刻を00時00分05秒00ミリ秒とすると、00時00分04秒900ミリ秒から、00時00分05分00ミリ秒の平均値を報告することになる。パラメータを、Pmax=20W、Pmargin=2W、Phs_max=15W、Phs_min=2Wとする。今、TCP=15W、NHP=10W、PBRbe=2Mbpsという報告をHSDPA動作状態計算部22が受信したとすると(ステップS11、S12)、Pusableと、Uptと、ABRbeとは以下のように更新される(ステップS13)。
usable=Medium(Pmax−NHP−Pmargin、Phs_max、Phs_min
=Medium(20−10−2、15、2)
=8W
pt=(TCP−NHP)/Pusable=(15−10)/8=0.625
ABRbe=PBRbe/Upt=2/0.625=3.2Mbps
次に、図4の動作例を説明する。パラメータを、Nbemin=1、α=100kbpsとする。今、Nbe=9であるとして、基地局制御部21よりHSDPAの新規利用の判定要求を受けたとする。HSDPA利用判定部23は、Nbe+1=10となるので、ステップS21のNbe+1≦Nbeminは満足しないが、ABRbe/(Nbe+1)=3.2/10=320kbpsとなるので、ABRbe/(Nbe+1)>αは満足するので(ステップS22)、基地局制御部21に許可を通知する。
本実施形態の無線通信システムによれば、HSDPAに割り当てられる電力で継続的にデータを送信した場合の移動局当たりの最大伝送レートABRbeが所定のしきい値α以下の場合、HSDPAの新規な利用要求を拒絶するようにしているので、HSDPAを利用している移動局に対して平均的に一定以上の伝送レートを提供することが可能となる。
(第2の実施形態)
次に本発明の第2の実施形態の無線通信システムについて説明する。
本実施形態の無線通信システムの構成は、図1に示された第1の実施形態の無線通信システムに対して、HSDPA利用判定部23における動作が一部異なるのみで他の点においては同様であるため、その説明は省略する。
次に、本実施形態の動作について図面を参照して説明する。
本実施形態におけるHSDPA利用判定部23の動作は、図4のフローチャートを、図5に変更した点で、第1の実施形態と異なる。図5を参照すると、本発明の第2の実施形態の動作は、図4のステップS21とステップS22との間に、ステップS31を追加している点が第1の実施形態と異なる。即ち、HSDPA利用判定部23は、Nbe+1とNbeminを比較し(ステップS21)、Nbe+1がNbeminよりも大きい場合には、Nbe+1とNbemaxを比較する(ステップS31)。そして、Nbe+1がNbemaxよりも大きい場合、HSDPA利用判定部23は、基地局制御部21に拒絶を通知する(ステップS24)。Nbe+1がNbemax以下の場合、HSDPA利用判定部23は、ABRbe/(Nbe+1)とαを比較する(ステップS22)。
本実施形態によれば、Nbemaxを設定することで、HSDPAを利用できる移動局数を制限することが可能となる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態の無線通信システムについて説明する。
図6は本発明の第3の実施形態における基地局と基地局制御装置の基本構成の一例を示すブロック図である。本実施の形態は、HSDPA方式で、QoSクラスとして、伝送レートが保証されないBEクラスと、伝送レートが保証されるストリーミングクラス(以下、ST(Streaming)クラスと称する。)とを提供する場合の構成である。このSTクラスは、ビデオ信号等のストリーミングデータを提供するクラスである。
本実施形態の無線通信システムは、図6に示されるように、基地局31と、基地局制御装置32とから構成されている。また、基地局31は、基地局動作部41と、送信電力測定部42と、送信レート測定部43と、要求電力計算部44とから構成されている。また、基地局制御装置32は、基地局制御部51と、HSDPA動作状態計算部52と、HSDPA利用判定部53と、DCH規制判定部54とから構成されている。
図1に示された第1の実施形態の構成と比較すると、第3の実施形態は、STクラスに対応するため、基地局31に、要求電力計算部44が設けられた点と、基地局制御装置32に、DCH規制判定部54が設けられた点が異なる。
基地局動作部41は、図1に示した第1の実施形態における基地局動作部11の機能に加え、基地局制御部51より、HSDPA方式のデータ送信を待ち受け中のSTクラスの各移動局のGBRの情報を受信し、GBRの総和であるGBRtotalを計算し保持する機能を有する。そして、この計算された情報は、基地局31内部で共有できるようになっている。
送信電力測定部42は、図1に示した第1の実施形態における送信電力測定部12の機能に加え、STクラスのデータ送信で使用したHS−PDSCHの送信電力の平均値Pstを測定する。
送信レート測定部43は、BEクラスのPBRbeとSTクラスのPBRstの2つのPBRを測定し、HSDPA動作状態計算部52に報告する。
要求電力計算部44は、送信電力測定部42で測定されたPstと送信レート測定部43で測定されたPBRstを用いて、基地局動作部41に指示された計時タイミングで、HS−DSCHで提供している全GBRを満足するために必要な最小電力である要求電力(HS-DSCH Required Power)(以下、Preq)をHSDPA動作状態計算部52に報告する。要求電力計算部44で計算された情報は、基地局制御部51においても共有することができる。
基地局制御部51は、図1に示した第1の実施形態における基地局制御部21の機能に加え、HSDPA方式のデータ送信を待ち受け中のSTクラスの移動局のGBRの情報を、HSDPAの利用を許可する時に、基地局動作部41に通知する。また、所定のタイミングで、DCH規制判定部54に、データ受信をDCHで行っている移動局を規制するか否かの判定を要求する。
DCH規制判定部54は、HSDPA動作状態計算部52の計算結果から、データ受信をDCHで行っている移動局を規制するか否かを判定し、この判定結果に応じて基地局制御部51にDCHを規制させる。
次に、本実施形態の動作について図面を参照して説明する。
ここでは、QoSクラスは、CSクラスとBEクラスとSTクラスの3クラスから構成されているものとして説明する。ここで、本実施形態はBEクラスとSTクラスをHSDPA方式により提供するものであるため、CSクラスは、DCHで収容される。BEクラスとSTクラスは、HSDPAに対応している移動局はHSDPA方式で収容され、それ以外の移動局はDCHで収容する。また、BEクラスのDCHは複数のレートを設定できる。
要求電力計算部44は、基地局動作部41に指示された計時タイミングで、Preqを以下の式で計算し、HSDPA動作状態計算部52に報告する。
req=Pst/PBRst×GBRtotal
要求電力計算部44は、PBRstが0の場合、Preqを0Wとする。Preqの精度を上げるため、PstとPBRstの測定時間は同期が取れていることが望ましい。
移動局よりHSDPAの利用要求があった場合の基地局制御部51の動作を示すフローチャートは、第1の実施形態の図2のフローチャートと同一とする。
HSDPA動作状態計算部52は、HSDPAの動作状態として、第1の実施形態で計算するパラメータに加え、GBR当たりの要求電力であるCoststと、GBRの総和であるGBRtotalを計算する。また、HSDPA方式のデータ送信待ち受け中の移動局数の増減に応じて、更新するSTクラスの移動局数をNstとする。
図7は、HSDPA動作状態計算部52の動作を示すフローチャートである。図2に示した第1の実施形態におけるフローチャートと比較すると、本実施形態におけるHSDPA動作状態計算部52は、STクラスに対応するため、図2に対して、ステップS41〜S44を追加している点が第1の実施形態と異なる。即ち、HSDPA動作状態計算部52は、要求電力計算部44より、Preqを通知されたか否かを判定し(ステップS41)、通知された場合、GBR当たりの要求電力であるCoststを以下の式で計算する(ステップS42)。
Costst=Preq/GBRtotal
本実施の形態では、Preq、或いはGBRtotalが0の場合、Coststは更新されない。
また、ステップS13のABRbeの計算式は、STクラスが使用する無線リソースを考慮するため、以下の式とする。
ABRbe=Max(PBRbe/Upt−GBRtotal、0)
ここで、Max(X、Y)は、X、Yのうち、大きな値を選択する式である。計算誤差で、ABRbeが0未満にならないように、Max( )を使用する。
また、基地局制御部51より、パラメータの更新の指示があった場合(ステップS14)、HSDPA動作状態計算部52は、新規にHSDPAの利用を開始する移動局、或いは、HSDPAの利用を停止する移動局のQoSクラスはSTクラスか否かを判別する(ステップS43)。STクラスの場合、HSDPA動作状態計算部52は、Nstと、GBRtotalと、Preqと、ABRbeを以下の手順で更新する。以下、説明のため、更新前のパラメータをそれぞれNst,old、GBRtotal,old、Preq,oldとし、更新後のパラメータをNst,new、GBRtotal,new、Preq,newとする。
HSDPA動作状態計算部52は、Nstを以下の式により更新する。
(移動局数が増加する場合) Nst,new=Nst,old+1
(移動局数が減少する場合) Nst,new=Nst,old−1
次に、HSDPA動作状態計算部52は、GBRtotalを以下の式で更新する。GBRiは新規にHSDPAの使用を開始する、或いは、A−DCHを解放してHSDPAの利用を停止する移動局のGBRを表す。
(移動局数が増加する場合) GBRtotal,new=GBRtotal,old+GBRi
(移動局数が減少する場合) GBRtotal,new=GBRtotal,old−GBRi
次に、HSDPA動作状態計算部52は、Preqを以下の式で更新する。Coststを使うことで、移動局数の増減によるPreqの変動を推定できる。
(Nst,newが0の時)Preq,new=0
(Nst,newが0でない時)Preq,new=Max(Preq,old+Costst×(GBRtotal,new−GBRtotal,old)、0)
計算誤差で、Preq,newが0未満にならないように、Max( )を使用する。
次に、ステップS13と同一の式でABRreを更新する。
ABRbe=Max(PBRbe/Upt−GBRtotal,new、0)
図8は、HSDPA利用判定部53の動作を示すフローチャートである。
図8を参照すると、本実施形態のHSDPA利用判定部53の動作は、STクラスに対応するため、図4に示したフローチャートに対して、ステップS51〜S53を追加した点が第1の実施形態と異なる。即ち、HSDPA利用判定部53は、HSDPAの新規利用の判定要求がSTクラスか否かを判別し(ステップS51)、STクラスである場合、Pusableが新規GBRとマージン分を含めて全GBRを満足するために必要な最小電力(Preq+Costst×GBRi+Pstmargin)よりも多く確保できるか判定する(ステップS52)。
即ち、判定式は以下となる。Pstmarginは、マージンを表す。
usable>Preq+Costst×GBRi+Pstmargin
確保できれば、HSDPA利用判定部53は、基地局制御部21に許可を通知し(ステップS53)、確保できなければ拒絶を通知する(ステップS24)。BEクラスである場合(ステップS51)、HSDPA利用判定部53は、図4の第1の実施形態と同じ動作をする。
図9は、DCH規制判定部54の動作を示すフローチャートである。
DCH規制判定部54は、基地局制御部51より、データ受信をDCHで行っている移動局を規制するか否かの判定要求があった場合、NstとNstreqminを比較する(ステップS61)。NstがNstreqmin未満の場合、DCH規制判定部54は、DCHの規制を解除するため、基地局制御部21に、BEクラスでデータ受信を行うDCHの許可制御しきい値rbeを以下の式で増加させる(ステップS62)。
be=Min(rbe+Dbe,up、rbe,max
be,upは上記のしきい値の加算のステップ幅を表し、rbe,maxはBEクラスでデータ受信を行うDCHの許可制御しきい値の最大値を表す。Min(X、Y)は、X、Yのうち、小さな値を選択する式である。
stがNstreqmin以上の場合、DCH規制判定部54は、HSDPA動作状態計算部52において算出されたPusableがマージン分Preqmarginを含めて全GBRを満足するために必要な最小電力(Preq+Preqmargin)未満であるか判定する(ステップS63)。Pusableが全GBRを満足するために必要な最小電力未満であれば、DCH規制判定部54は、DCHを規制するため、基地局制御部21に、rbeを以下の式で減少させる(ステップS64)。
be=Max(rbe−Dbe,down、rbe,min
be,downは上記のしきい値の減算のステップ幅を表し、rbe,minはBEクラスでデータ受信を行うDCHの許可制御しきい値の最小値を表す。
また、Pusableが、マージン分を含めた全GBRを満足するために必要な最小電力に、更にヒステリシスPreqhystを加えた値(Preq+Preqmargin+Pstmargin)以上であれば(ステップS65)、DCH規制判定部54は、DCHの規制を解除するため、基地局制御部21に、BEクラスでデータ受信を行うDCHの許可制御しきい値rbeを更新させる(ステップS62)。
DCHを規制するために、許可制御のしきい値を下げることで、BEクラスでデータ受信を行うDCHの移動局数を制限できるので、その結果、DCHの送信電力の総和が下がり、HSDPAの割り当て電力を増やすことができ、Pusableが増加する。また、DCHの規制を解除するために、許可制御のしきい値を上げることで、DCHの確立を許可し易くなる。また、Nst=1とすれば、STクラスで、HSDPA方式のデータ送信待ち受け中の移動局がいなければ、DCHを規制しないことができる。
以上説明したように、HSDPA移動局数の増減に応じて、Preq、ABRbeを更新するので、HSDPAの動作状態を正確に反映させて、HSDPAの新規利用の判定と、DCHの規制を実行できる。
本実施形態では、BEクラスでデータ受信を行うDCHを規制の対象としているが、他のQoSクラス、即ち、CSクラスでデータ受信を行うDCHの許可制御しきい値rcsを下げてもよい。
また、本実施形態ではHSDPA方式で、BEクラスとSTクラスのQoSを提供しているが、STクラスのみを提供する場合でも本発明を適用することが可能である。
次に、本実施形態の無線通信システムの動作について具体的な例を用いて説明する。
図7に示したHSDPA動作状態計算部52の動作例を説明する。TCPと、NHPと、PBRと、PreqとがHSDPA動作状態計算部52に同時に報告され、この報告の周期を5秒として、報告時点の直近の100ミリ秒の平均値を報告するとする。第1の実施形態と同じく、パラメータを、Pmax=20W、Pmargin=2W、Phs_max=15W、Phs_min=2Wとする。また、Nst=14、GBRtotal=1000kbpsとする。今、TCP=15W、NHP=10W、PBRbe=2Mbps、Preq=7Wという報告をHSDPA動作状態計算部52が受信したとすると(ステップS41)、Pusableと、Uptと、ABRbeと、Coststは以下のように更新される(ステップS42、S13)。Pusableと、Uptの計算式は第1の実施形態と同一なので省略する。
Costst=Preq/GBRtotal=7/1000=7mW/kbps
usable=8W
pt=0.625
ABRbe=Max(PBRbe/Upt−GBRtotal,new、0)=Max(2/0.625−1.0、0)=2.2Mbps
次に、図8に示したHSDPA利用判定部53の動作例を説明する。HSDPAの新規利用の判定要求がSTクラスであるとする。パラメータを、Pstmargin=0.5Wとする。その他のパラメータについては、図7の動作例を説明した場合と同一とする。今、HSDPAの新規利用要求をした移動局のGBRをGBRi=60kbpsとすると、Pusable=8Wであり、Preq+Costst×GBRi+Pstmargin=7.0+0.007×60+0.5=7.92Wとなり、ステップS52のPusable>Preq+Costst×GBRi+Pstmarginを満足するので、基地局制御部51に許可を通知する(ステップS53)。許可した場合、HSDPA利用判定部53は、HSDPA動作状態計算部52に、パラメータの更新の指示を行う(図7のステップS44)。そして、パラメータは、以下のように更新される。
移動局数の増加なので、
st,new=Nst,old+1=14+1=15
GBRtotal,new=GBRtotal,old+GBRi=1000+60=1060kbps
req,new=Max(Preq,old+Costst×(GBRtotal,new−GBRtotal,old)、0)
=Max(7+0.007×(1060−1000)、0)
=7.42W
ABRbe=Max(PBRbe/Upt−GBRtotal,new、0)
=Max(2/0.625−1.06、0)
=2.14Mbps
次に、図9に示したDCH規制判定部54の動作例を説明する。基地局制御部21は、5秒周期で、DCH規制判定部24に、DCHの規制の判定を要求するとする。また、パラメータをNstreqmin=1、Preqmargin=1W、Preqhyst=1W、rbe,max=0.60、rbe,min=0.30、Dbe,up=0.03、Dbe,down=0.03とする。その他のパラメータについては、図7、図8の実施形態の値とし、更新されている場合は、更新後のパラメータとする。今、DCH規制判定部24が、DCHの規制の判定要求を受けたとし、rbe=0.54とすると、ステップS61の、Nst<Nstreqminを満足しないので、ステップS62へと進む。次に、Preq+Preqmargin=7.42+1=8.42なので、ステップS63のPusable<Preq+Preqmarginを満足しないので、DCHを規制するため、基地局制御部21に、rbeを更新させる(ステップS64)。rbeは以下のように更新される。
be=Max(rbe−Dbe,down、rbe,min)=Max(0.54−0.03、0.30)=0.51
(第4の実施形態)
次に本発明の第4の実施形態の無線通信システムについて説明する。
本実施形態の無線通信システムの構成は、図6に示された第3の実施形態の無線通信システムに対して、HSDPA動作状態計算部52における動作が一部異なるのみで他の点においては同様であるため、その説明は省略する。
本実施形態におけるHSDPA動作状態計算部52の動作は、図7に示すフローチャートを、図10に変更した点で、第3の実施形態と異なる。図10を参照すると、本実施形態にけるHSDPA動作状態計算部52は、ステップS11でPBRを受信したと判別した場合、ステップS71を実施する点と、ステップS43で、STクラスと判定された場合、ステップS72を実施する点が、第3の実施形態と異なる。即ち、本実施形態におけるHSDPA動作状態計算部52は、送信レート測定部13よりPBRを通知された場合(ステップS11)、GBRtotalに対する送信した伝送レートの割合であるUPBRperGBRを以下の式で更新する(ステップS71)。
PBRperGBR=PBRst/GBRtotal
本実施形態では、PBRst、或いはGBRtotalが0の場合、UPBRperGBRは更新されない。
また、ステップS13のABRbeの計算式は、本実施形態では、STクラスにより使用される無線リソースを考慮するよう、GBRを用いるのではなく、PBRstを用いた以下の式とする。
ABRbe=Max(PBRbe/Upt−PBRst、0)
また、基地局制御部51より、パラメータの更新の指示があり(ステップS14)、新規にHSDPAの利用を開始する移動局、或いは、HSDPAの利用を停止する移動局のQoSがSTクラスの場合、HSDPA動作状態計算部52は、パラメータを更新するが、第3の実施形態のNstとGBRtotalとPreqとABRbeに加え、PBRstも更新する(ステップS72)。
stと、GBRtotalと、Preqの更新式は、第3の実施形態と同一である。
PBRstを以下の式で更新する。なお、更新前のパラメータをそれぞれPBRst,oldとし、更新後のパラメータをPBRst,newとする。
(Nst,newが0の時)PBRst,new=0
(Nst,newが0でない時)PBRst,new=Max(PBRst,old+UPBRperGBR×(GBRtotal,new−GBRtotal,old)、0)
次に、ステップS13と同一の式でABRreを更新する。
ABRbe=Max(PBRbe/Upt−PBRst、0)
本実施形態によれば、GBRtotalに対して、PBRstが著しく小さい場合、第3の実施形態と比較して、ABRbeをより正確に推定でき、その結果、HSDPAを利用する移動局をより多く収容することができる。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態の無線通信システムについて説明する。
本実施形態の無線通信システムの構成は、図6に示された第3の実施形態の無線通信システムに対して、DCH規制判定部54における動作が一部異なるのみで他の点においては同様であるため、その説明は省略する。本実施形態におけるDCH規制判定部54の動作は、図9に示すフローチャートを、図11に変更した点で、第3の実施形態と異なる。
図11を参照すると、本発明の第5の実施形態におけるDCH規制判定部54の動作は、図9のステップS61以後の処理を変更した点が、第3の実施形態と異なる。即ち、NstがNstreqmin以上の場合(ステップS61)、DCH規制判定部54は、Pusableがマージン分Preqmarginを含めて全GBRを満足するために必要な最小電力(Preq+Preqmargin)未満であるか判定する(ステップS63)。Pusableが全GBRを満足するために必要な最小電力未満であれば、DCH規制判定部54は、DCHを規制するため、基地局制御部21に、BEクラスでデータ受信を行っているDCHのレートを最低レートに落とさせる(ステップS81)。基地局制御部51は、最低レートでないBEクラスの移動局の中から、最大NbeDCH,ratedown個の移動局を選択して、それぞれ最低レートに遷移させる。例えば、最低レートが8kbpsであり、NbeDCH,ratedown=2個とし、移動局1個当たりの電力の減少量を最大にするために、レートの高い順に移動局を選択するとする。今、5個の移動局UE1(64kbps)、UE2(128kbps)、UE3(8kbps)、UE4(8kbps)、UE5(384kbps)が存在するとすると、レートの高い順に、2個、即ち、UE5とUE2が選択され、各々、8kbpsにレートが落とされる。括弧( )内は送信レートを表す。
DCHを規制するために、BEクラスのDCHのレートを最低レートに落とすことで、DCHの送信電力の総和が下がり、HSDPAの割り当て電力を増やすことができ、Pusableが増加する。
本実施形態では、BEクラスでデータ受信を行うDCHを規制の対象としているが、他のQoSクラス、即ち、CSクラスでデータ受信を行うDCHのレートを下げてもよい。
(第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施形態の無線通信システムについて説明する。
本実施形態の無線通信システムの構成は、図6に示された第3の実施形態、即ち、第5の実施形態の無線通信システムに対して、DCH規制判定部54における動作が一部異なるのみで他の点においては同様であるため、その説明は省略する。本実施形態におけるDCH規制判定部54の動作は、図11に示した第5の実施形態のフローチャートを、図12に変更した点で、第5の実施形態と異なる。
図12を参照すると、本発明の第6の実施形態の動作は、図11のステップS81をステップS91に入れ替えた点が第5の実施形態と異なる。即ち、Pusableが、マージン分Preqmarginを含めて全GBRを満足するために必要な最小電力(Preq+Preqmargin)未満である場合(ステップS63)、DCH規制判定部54は、DCHを規制するため、基地局制御部51に、BEクラスでデータ受信を行っているDCHを開放させる(ステップS91)。基地局制御部51は、最大NbeDCH,release個の移動局を選択して、DCHを解放する。例えば、基地局制御部51は、NbeDCH,release=1個とし、移動局1個当たりの電力の減少量を最大にするために、レートの高い順に移動局を選択する。今、3個の移動局UE11(8kbps)、UE12(128kbps)、UE13(64kbps)が存在するとすると、レートの高い順に、1個、即ち、UE12のDCHが解放される。
本実施形態によれば、DCHを規制するために、BEクラスのDCHを解放することで、第5の実施形態よりも、1個の移動局を規制することによる、HSDPAの割り当て電力の増加量が大きくなる効果がある。
本実施形態では、BEクラスでデータ受信を行うDCHを規制の対象としているが、他のQoSクラス、即ち、CSクラスでデータ受信を行うDCHを開放してもよい。
(第7の実施形態)
次に、本発明の第7の実施形態の無線通信システムについて説明する。
本実施形態の無線通信システムの構成は、図6に示された第3の実施形態の無線通信システムに対して、DCH規制判定部54における動作が一部異なるのみで他の点においては同様であるため、その説明は省略する。本実施形態におけるDCH規制判定部54の動作は、図9に示した第3の実施形態のフローチャートを、図13に変更した点で、第3の実施形態と異なる。
図13を参照すると、本実施形態におけるDCH規制判定部54の動作は、図9のステップS64の次に、ステップS81を追加した点が第3の実施形態と異なる。ステップS81は、第5の実施形態の図11のフローチャートと同一の処理である。
本実施形態によれば、DCHの規制方法として、第3の実施形態と第5の実施形態を組み合わせることで、HSDPAの割り当て電力を増やす効果も増加する。同様にして、第4〜6の実施形態を組み合わせることが考えられる。
また、上記第1から第7の実施形態では、音声通話を提供するCSクラスをHSDPAにより収容する場合については説明されていないが、CSクラスは伝送レートを保証する必要がある品質クラスであるため、HSDPAによりCSクラスを収容する場合には、HSDPAによりSTクラスを収容する場合に準じた構成、動作により実現することが可能である。
本発明の第1の実施形態の無線通信システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態の移動局よりHSDPAの利用要求があった場合の基地局制御部21の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態のHSDPA動作状態計算部22の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態のHSDPA利用判定部23の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態のHSDPA利用判定部23の動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態の無線通信システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態におけるHSDPA動作状態計算部52の動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態におけるHSDPA利用判定部53の動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態におけるDCH規制判定部54の動作を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態におけるHSDPA動作状態計算部52の動作を示すフローチャートである。 本発明の第5の実施形態におけるDCH規制判定部54の動作を示すフローチャートである。 本発明の第6の実施形態におけるDCH規制判定部54の動作を示すフローチャートである。 本発明の第7の実施形態におけるDCH規制判定部54の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 基地局
2 基地局制御装置
11 基地局動作部
12 送信電力測定部
13 送信レート測定部
21 基地局制御部
22 HSDPA動作状態計算部
23 HSDPA利用判定部
24 DCH規制判定部
31 基地局
32 基地局制御装置
41 基地局動作部
42 送信電力測定部
43 送信レート測定部
44 要求電力計算部
51 基地局制御部
52 HSDPA動作状態計算部
53 HSDPA利用判定部
54 DCH規制判定部
S1〜S8、S11〜S15、S21〜S24、S31、S41〜S44、S51〜S53、S61〜S65、S71〜S72、S81、S91 ステップ

Claims (10)

  1. 下り共用チャネルを使って移動局にデータを送信する手段と別の下りチャネルを使って移動局に信号を送信する手段とを備えた基地局と、前記基地局を制御するための基地局制御装置とを有する無線通信システムにおいて、
    前記基地局は、
    送信している全チャネルの送信電力と前記下り共用チャネル以外の送信電力とを測定する送信電力測定部と、
    前記下り共用チャネルの伝送レートを測定する送信レート測定部とを備え、
    前記基地局制御装置は、
    前記下り共用チャネルを用いて送信されたデータの受信を許可された移動局数を測定するとともに、前記送信レート測定部により測定された伝送レートと、前記全チャネルの送信電力と、前記下り共用チャネル以外の送信電力とから、前記下り共用チャネルに対して割り当てることが可能な電力で継続的にデータを送信した場合の前記下り共用チャネルの最大伝送レートを計算する下り共用チャネル動作状態計算部と、
    移動局からの新たな下り共用チャネルの利用要求があった場合、前記最大伝送レートと前記移動局数とに基づいて、該移動局に対して下り共用チャネルの利用を許可した場合のユーザ当たりの最大伝送レートを算出し、該ユーザ当たりの最大伝送レートが所定のしきい値より大きい場合には下り共用チャネルの利用要求を許可し、しきい値以下の場合には利用要求を拒絶する下り共用チャネル利用判定部とを有することを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記下り共用チャネル利用判定部は、移動局から新たな下り共用チャネルの利用要求があった場合、前記移動局に1を加算した値が、所定数以上の場合には、該利用要求を拒絶する請求項1記載の無線通信システム。
  3. 下り共用チャネルを使って移動局にデータを送信する手段と別の下りチャネルを使って移動局に信号を送信する手段とを備えた基地局と、前記基地局を制御するための基地局制御装置とを有する無線通信システムにおいて、
    前記基地局は、
    送信している全チャネルの送信電力と前記下り共用チャネル以外の送信電力とを測定する送信電力測定部と、
    前記下り共用チャネルにおける伝送レートが保証されない品質クラスのデータの伝送レートを測定する送信レート測定部とを備え、
    前記基地局制御装置は、
    前記下り共用チャネルを用いて送信されたデータを受信することが許可された移動局のうち伝送レートが保証されないデータの受信を許可された移動局数を測定し、前記送信レート測定部により測定された伝送レートと、前記全チャネルの送信電力と、前記下り共用チャネル以外の送信電力とから、前記下り共用チャネルに対して割り当てることが可能な電力で継続的にデータを送信した場合の前記下り共用チャネルにおける転送レートが保証されないデータの最大伝送レートを計算するとともに、前記下り共用チャネルにおける伝送レートが保証されたデータ送信の保証伝送レートの合計値を算出する下り共用チャネル動作状態計算部と、
    移動局からの新たな下り共用チャネルの利用要求があった場合、前記伝送レートが保証されないデータの最大伝送レートと前記移動局数と前記保証伝送レートの合計値に基づいて、該移動局に対して下り共用チャネルの利用を許可した場合の伝送レートが保証されないユーザ当たりの最大伝送レートを算出し、該ユーザ当たりの最大伝送レートが所定のしきい値より大きい場合には下り共用チャネルの利用要求を許可し、しきい値以下の場合には利用要求を拒絶する下り共用チャネル利用判定部とを有することを特徴とする無線通信システム。
  4. 下り共用チャネルを使って移動局にデータを送信する手段と別の下りチャネルを使って移動局に信号を送信する手段とを備えた基地局と、前記基地局を制御するための基地局制御装置とを有する無線通信システムにおいて、
    前記基地局は、
    送信している全チャネルの送信電力と前記下り共用チャネル以外の送信電力とを測定する送信電力測定部と、
    前記下り共用チャネルにおける伝送レートが保証されない品質クラスのデータの伝送レートと伝送レートが保証された品質クラスのデータの伝送レートを測定する送信レート測定部とを備え、
    前記基地局制御装置は、
    前記下り共用チャネルを用いて送信されたデータを受信することが許可された移動局のうち伝送レートが保証されないデータの受信を許可された移動局数を測定するとともに、前記送信レート測定部により測定された伝送レートが保証されないデータの伝送レートと、前記全チャネルの送信電力と、前記下り共用チャネル以外の送信電力とから、前記下り共用チャネルに対して割り当てることが可能な電力で継続的にデータを送信した場合の前記下り共用チャネルにおける転送レートが保証されないデータの最大伝送レートを計算する下り共用チャネル動作状態計算部と、
    移動局からの新たな下り共用チャネルの利用要求があった場合、前記最大伝送レートと、前記移動局数と、前記伝送レートが保証されたデータの伝送レートに基づいて、該移動局に対して下り共用チャネルの利用を許可した場合の伝送レートが保証されないユーザ当たりの最大伝送レートを算出し、該ユーザ当たりの最大伝送レートが所定のしきい値より大きい場合には下り共用チャネルの利用要求を許可し、しきい値以下の場合には利用要求を拒絶する下り共用チャネル利用判定部とを有することを特徴とする無線通信システム。
  5. 前記下り共用チャネル動作状態計算部は、前記伝送レートが保証されないデータの受信を許可された移動局数の増減に応じて、前記最大伝送レートを更新する請求項2から4のいずれか1項記載の無線通信システム。
  6. 下り共用チャネルを使って移動局にデータを送信する手段と下り個別チャネルを使って移動局に信号を送信する手段とを備えた基地局と、前記基地局を制御するための基地局制御装置とを有する無線通信システムにおける無線ネットワーク制御方法であって、
    前記基地局により送信されている全チャネルの送信電力と前記下り共用チャネル以外の送信電力とを測定するステップと、
    前記下り共用チャネルの伝送レートを測定するステップと、
    前記下り共用チャネルを用いて送信されたデータの受信を許可された移動局数を測定するとともに、測定された前記下り共用チャネルの伝送レートと、前記全チャネルの送信電力と、前記下り共用チャネル以外の送信電力とから、前記下り共用チャネルに対して割り当てることが可能な電力で継続的にデータを送信した場合の前記下り共用チャネルの最大伝送レートを計算するステップと、
    移動局からの新たな下り共用チャネルの利用要求があった場合、前記最大伝送レートと前記移動局数とに基づいて、該移動局に対して下り共用チャネルの利用を許可した場合のユーザ当たりの最大伝送レートを算出するステップと、
    該ユーザ当たりの最大伝送レートが所定のしきい値より大きい場合には下り共用チャネルの利用要求を許可し、しきい値以下の場合には利用要求を拒絶するステップと、を備えた無線ネットワーク制御方法。
  7. 前記下り共用チャネルの利用要求の許可または拒絶を判定するステップでは、移動局から新たな下り共用チャネルの利用要求があった場合、前記移動局に1を加算した値が、所定数以上の場合には、該利用要求を拒絶する請求項記載の無線ネットワーク制御方法。
  8. 下り共用チャネルを使って移動局にデータを送信する手段と下り個別チャネルを使って移動局に信号を送信する手段とを備えた基地局と、前記基地局を制御するための基地局制御装置とを有する無線通信システムにおける無線ネットワーク制御方法であって、
    前記基地局により送信されている全チャネルの送信電力と前記下り共用チャネル以外の送信電力とを測定するステップと、
    前記下り共用チャネルにおける伝送レートが保証されない品質クラスのデータの伝送レートを測定するステップと、
    前記下り共用チャネルを用いて送信されたデータを受信することが許可された移動局のうち伝送レートが保証されないデータの受信を許可された移動局数を測定するとともに、測定された前記下り共用チャネルの伝送レートと、前記全チャネルの送信電力と、前記下り共用チャネル以外の送信電力とから、前記下り共用チャネルに対して割り当てることが可能な電力で継続的にデータを送信した場合の前記下り共用チャネルにおける転送レートが保証されないデータの最大伝送レートを計算するステップと、
    前記下り共用チャネルにおける伝送レートが保証されたデータ送信の保証伝送レートの合計値を算出するステップと、
    移動局からの新たな下り共用チャネルの利用要求があった場合、前記伝送レートが保証されないデータの最大伝送レートと前記移動局数と前記保証伝送レートの合計値に基づいて、該移動局に対して下り共用チャネルの利用を許可した場合の伝送レートが保証されないユーザ当たりの最大伝送レートを算出するステップと、
    該ユーザ当たりの最大伝送レートが所定のしきい値より大きい場合には下り共用チャネルの利用要求を許可し、しきい値以下の場合には利用要求を拒絶するステップと、を備えた無線ネットワーク制御方法。
  9. 下り共用チャネルを使って移動局にデータを送信する手段と下り個別チャネルを使って移動局に信号を送信する手段とを備えた基地局と、前記基地局を制御するための基地局制御装置とを有する無線通信システムにおける無線ネットワーク制御方法であって、
    前記基地局により送信されている全チャネルの送信電力と前記下り共用チャネル以外の送信電力とを測定するステップと、
    前記下り共用チャネルにおける伝送レートが保証されない品質クラスのデータの伝送レートと伝送レートが保証された品質クラスのデータの伝送レートを測定するステップと、
    前記下り共用チャネルを用いて送信されたデータを受信することが許可された移動局のうち伝送レートが保証されないデータの受信を許可された移動局数を測定するステップと、
    測定された前記伝送レートが保証されないデータの伝送レートと、前記全チャネルの送信電力と、前記下り共用チャネル以外の送信電力とから、前記下り共用チャネルに対して割り当てることが可能な電力で継続的にデータを送信した場合の前記下り共用チャネルにおける転送レートが保証されないデータの最大伝送レートを計算するステップと、
    移動局からの新たな下り共用チャネルの利用要求があった場合、前記最大伝送レートと、前記移動局数と、前記伝送レートが保証されたデータの伝送レートに基づいて、該移動局に対して下り共用チャネルの利用を許可した場合の伝送レートが保証されないユーザ当たりの最大伝送レートを算出するステップと、
    該ユーザ当たりの最大伝送レートが所定のしきい値より大きい場合には下り共用チャネルの利用要求を許可し、しきい値以下の場合には利用要求を拒絶するステップと、を備えた無線ネットワーク制御方法。
  10. 前記下り共用チャネルにおける転送レートが保証されないデータの最大伝送レートを計算するステップでは、前記伝送レートが保証されないデータの受信を許可された移動局数の増減に応じて、前記最大伝送レートを更新する請求項7から9のいずれか1項記載の無線ネットワーク制御方法。
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