JP4699888B2 - 呼受付制御装置、呼受付制御方法 - Google Patents
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Description
W−CDMA方式のRelease99システムでは、無線基地局と移動局との間に個別チャネルと呼ばれる1対1の通信チャネルが設定され、上記個別チャネルにより通信が行われる。この場合、上記無線基地局と通信を行っている移動局の数が増えるに従って、消費される電力リソースや、コードリソース等は増大する。よって、W−CDMA方式のRelease99システムでは、一般的に、電力リソースやコードリソース、無線基地局におけるベースバンドリソース等に基づいて呼受付制御が行われている。
例えば、使用することができる電力リソースやコードリソース等の無線リソースを等分して、それぞれ、個別チャネルと共有チャネルに割当てるといった方法が考えられる。
共有チャネルを用いた通信方式は、使用可能な無線リソースをできる限り使用して通信を行う通信方式であるため、上記の2つの例では、後者の例の方が、効率良く無線リソースを適用することが可能である。
なお、特許文献1には、個別チャネルと高速共有チャネルとを利用して行う通信に関する無線リソースの管理に関する技術が記載されている。また、特許文献2には、個別チャネル数の増減が検出された場合、共有チャネルの伝送速度を制御する技術が記載されている。
共有チャネルを用いて通信を行うn個(nは2以上の整数、以下同じ)の無線端末と、個別チャネルを用いて通信を行うm個(mは2以上の整数、以下同じ)の無線端末とが混在する移動通信システムにおける呼受付制御装置であって、
前記共有チャネルを用いて通信を行う前記n個の無線端末の無線状態を示す値を取得する無線状態取得手段(例えば、図4中のHS端末無線状態取得部120に対応)と、
前記共有チャネルを用いて通信を行う前記n個の無線端末の目標伝送速度を設定する目標伝送速度設定手段(例えば、図4中のHS端末目標伝送速度設定部130に対応)と、
前記共有チャネルを用いて通信を行う前記n個の無線端末の無線状態を示す値と前記目標伝送速度とに基づいて、前記共有チャネルを用いて通信を行う前記n個の無線端末が前記目標伝送速度を満たすために必要な送信電力を算出する必要送信電力算出手段(例えば、図4中のHS端末割当電力算出部140に対応)と、
新規に個別チャネルを用いた通信を開始する無線端末の初期送信電力を設定する初期送信電力設定手段(例えば、図4中の新規端末初期送信電力算出部150に対応)と、
前記個別チャネルを用いて通信を行う前記m個の無線端末の送信電力を取得する個別チャネル送信電力取得手段(例えば、図4中の個別チャネル端末送信電力算出部160に対応)と、
前記共有チャネルを用いて通信を行う前記n個の無線端末が前記目標伝送速度を満たすために必要な送信電力と、新規に個別チャネルを用いて通信を開始する無線端末の初期送信電力と、前記個別チャネルを用いて通信を行う前記m個の無線端末の送信電力との合計値が所定値より小さい場合に、個別チャネルを用いて新規に通信を行う無線端末による呼の受付を制御する新規無線端末受付手段(例えば、図4中の新規呼受付判定部170に対応)と、
を含むことを特徴とする。こうすることにより、適切に呼受付制御を行うことができる。
前記必要送信電力算出手段は、
前記n個の無線端末が前記目標伝送速度を達成するために必要な送信電力PHS_reqを、前記n個の無線端末の無線状態を示す値Rnと、前記n個の無線端末の目標伝送速度targetR(connect)と、前記共有チャネルに割当可能な電力Power_availableと、前記共有チャネルのための制御用チャネルの送信電力PowerHS-SCCHとから、
PHS_req
=Power_available × Σ(targetR(connect)/Rn)+PowerHS-SCCH
に従って算出することを特徴とする。こうすることにより、適切に呼受付制御を行うことができる。
前記必要送信電力算出手段は、
前記n個の無線端末が前記目標伝送速度を達成するために必要な送信電力PHS_reqを、前記n個の無線端末の無線状態を示す値Rnと、無線端末nに対して送信すべきデータが存在する時間率Probnと、前記n個の無線端末の目標伝送速度targetR(connect)と、前記共有チャネルに割当可能な電力Power_availableと、前記共有チャネルのための制御用チャネルの送信電力PowerHS-SCCHとから、
PHS_req
=Power_available × Σ(targetR(connect)/Rn×Probn)+PowerHS-SCCH
に従って算出することを特徴とする。こうすることにより、適切に呼受付制御を行うことができる。
前記新規無線端末受付手段は、
前記n個の無線端末が前記目標伝送速度を達成するために必要な送信電力PHS_reqと、新規に個別チャネルを用いた通信を開始する無線端末の初期送信電力Pinitialと、前記個別チャネルを用いて通信を行うm個の無線端末の送信電力の合計値PowerDPCHと、共有チャネルの送信電力の合計値Pcomonとの和であるPcomon+PHS_req+PowerDPCH+Pinitial が所定の閾値より小さい場合に、前記個別チャネルを用いて新規に通信を行う無線端末を受付けることを特徴とする。このように、Pcomon+PHS_req+PowerDPCH+Pinitialが所定の閾値よりも小さい場合に個別チャネルを用いて新規に通信を行う無線端末の呼を受付け、所定の閾値以上である場合に個別チャネルを用いて新規に通信を行う無線端末の呼を受付けないように制御すれば、適切に呼の受付制御を行うことができる。
本発明の請求項6による呼受付制御装置は、請求項1において、前記目標伝送速度設定手段は、サービス種別毎、契約種別毎、端末種別毎、ユーザ毎、セル毎、Priority Class毎、のうちの少なくとも1つに応じて、前記n個の無線端末の目標伝送速度を設定することを特徴とする。これらを考慮することにより、適切に呼受付制御を行うことができる。
本発明の請求項7による呼受付制御装置は、請求項4において、
前記新規無線端末受付手段は、前記個別チャネルと前記共有チャネルとの割合に基づいて、前記所定の閾値を設定することを特徴とする。こうすることにより、適切に呼受付制御を行うことができる。
前記共有チャネルを用いて通信を行うn個の無線端末の無線状態を示す値を取得するステップ(例えば、図7中のステップS2に対応)と、
前記共有チャネルを用いて通信を行うn個の無線端末の目標伝送速度を設定するステップ(例えば、図7中のステップS3に対応)と、
前記共有チャネルを用いて通信を行うn個の無線端末の無線状態を示す値と、前記目標伝送速度とに基づいて、前記共有チャネルを用いて通信を行うn個の無線端末が前記目標伝送速度を満たすために必要な送信電力を算出するステップ(例えば、図7中のステップS4に対応)と、
新規に個別チャネルを用いた通信を開始する無線端末の初期送信電力を設定するステップ(例えば、図7中のステップS5に対応)と、
前記個別チャネルを用いて通信を行うm個の無線端末の送信電力を取得するステップ(例えば、図7中のステップS6に対応)と、
前記共有チャネルを用いて通信を行うn個の無線端末が前記目標伝送速度を満たすために必要な送信電力と、新規に個別チャネルを用いて通信を開始する無線端末の初期送信電力と、前記個別チャネルを用いて通信を行うm個の無線端末の送信電力との合計値が所定値より小さい場合に、個別チャネルを用いて新規に通信を行う無線端末による呼の受付を制御するステップ(例えば、図7中のステップS7〜S11に対応)と、
を含むことを特徴とする。共有チャネルを用いた通信と個別チャネルを用いた通信とが混在する移動体通信システムにおいて、共有チャネルを用いた通信を行う無線端末が目標とする伝送速度を満たすことができるために必要な無線リソースを確保しつつ、呼受付制御を行うことにより、共有チャネルを用いた通信を行う無線端末の品質を確保することができる。
(実施の形態)
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の一形態に係る呼受付制御装置を用いた移動通信システムの構成例を示す図である。
そして、下りリンクでは、上記下りリンク付随個別チャネルにより、上記上りリンク付随個別チャネルのための送信電力制御コマンド等が伝送され、上記共有物理チャネルによりユーザデータが伝送される。一方、上りリンクでは、上記上りリンク付随個別チャネルにより、ユーザデータ以外に、パイロットシンボル、下りリンク付随個別チャネル送信のための電力制御コマンド(TPCコマンド)が伝送され、上記HSDPA用の個別物理制御チャネルにより、共有チャネルのスケジューリングや、AMCS(適応変調・符号化)に用いるための下り品質情報であるChannel Quality Indicator(CQI)、及び、下りリンクの共有チャネルHS−DSCHの送達確認情報が伝送される。
また、個別チャネルとは、具体的には、DPCH(Dedicated Physical Channel)のことである。
図2は、図1中の無線基地局100の構成例を示す機能ブロック図である。
同図において、この無線基地局100は、送受信アンテナ101と、アンプ部102と、送受信部103と、ベースバンド信号処理部104と、呼処理部105と、伝送路インターフェース106とから構成される。下りリンクのデータについては、無線基地局100の上位層に位置する無線制御装置300から伝送路インターフェース106を介してベースバンド信号処理部104に入力される。HSチャネルを用いて伝送されるデータに関しては、ベースバンド信号処理部104では、再送制御(HARQ(HybridARQ))の処理や、スケジューリング、伝送フォーマット選択、チャネル符号化、拡散処理が行われて、送受信部103に転送される。また、個別チャネルを用いて伝送されるデータに関しては、ベースバンド信号処理部104でチャネル符号化や拡散処理が行われて、送受信部103に転送される。送受信部103では、ベースバンド信号処理部104から出力されたベースバンド信号を無線周波数帯に変換する周波数変換処理が施され、その後、アンプ部102で増幅されて送受信アンテナ101より送信される。
また、呼処理部105では、無線制御装置と呼処理制御信号の送受信を行い、無線基地局100の状態管理やリソース割当てが行われる。
図3は、図2中のベースバンド信号処理部104の機能構成例を示すブロック図である。同図において、ベースバンド信号処理部104は、レイヤー1処理部111と、MAC−hs(Medium Access Control−HSDPAの略称)処理部112と、個別チャネル呼受付判定部113と、から構成される。ベースバンド信号処理部104におけるレイヤー1処理部111とMAC−hs処理部112はそれぞれ呼処理部105と接続される。
個別チャネル呼受付判定部113は、移動局21が当該セル1000において新規に個別チャネルを用いた通信を開始することができるか否かを判定する呼受付判定が行われる。
図4は、図3中の個別チャネル呼受付判定部113の機能構成例を示すブロック図である。同図において、個別チャネル呼受付判定部113は、例えば、以下の機能ブロックを備えて構成される。
(1)HS端末無線状態取得部120
(2)HS端末目標伝送速度設定部130
(3)HS端末割当電力算出部140
(4)新規端末初期送信電力算出部150
(5)個別チャネル端末送信電力算出部160
(6)新規呼受付判定部170
まず、HS端末無線状態取得部120は、HS−PDSCHに割当可能なコード数とCQI値とから、所定の誤り率で送信可能と推定されるデータ量を求めることが可能な参照テーブルTF_Related_TBS(HS−PDSCHに割当可能なコード数、CQI値)を保持する。
ここで、上記参照テーブルTF_Related_TBS(HS−PDSCHに割当可能なコード数、CQI値)の一部が図5に示されている。
HS−PDSCHのとりうるコード数は1〜15であるため、15個のコード数毎のテーブルが保持されている。同図に示されている参照テーブルTF_Related_TBS(HS−PDSCHに割当可能なコード数、CQI値)により、HS−PDSCHに割当可能なコード数とCQI値とから、データ量Rnの値が求められる。
CQI_adjustn
=CQIn+Power available−(PCPICH+Γ)…(1)
ここで、式(1)において、PCPICHはCPICHの送信電力であり、Γは、移動局がCQIの算出の際に用いるCPICHとHS−PDSCHの電力差分値、Measurement Power Offsetである。
Rn=Table_TF_Related_TBS(Code available、CQI_adjustn) …(2)
ここで、上述した移動局nが目標とするHS端末目標伝送速度targetR(connect)は、サービス種別毎に、契約種別毎に、端末種別毎に、セル種別毎に、又はPriority Class毎に、設定されるように構成されてもよい。例えば、サービス種別は、下りパケットを伝送するサービスの種別を示すものであり、例えば、VoIPサービスや音声サービスやストリーミングサービスやFTP(File Transfer Protocol)サービス等を含む。
また、端末種別は、下りパケットの送り先である移動局の性能をクラス分けするものであり、移動局の識別情報に基づくクラスや、RAKE受信機能や等化器や受信ダイバーシチや干渉キャンセラ等の有無又は種別や、受信可能な変調方式やコード数やビット数等の端末能力等を含む。3GPP仕様においては、移動局のカテゴリークラスとして、HS−DSCH categoryが定義されている(TS25.306 v5.12.0参照)。
さらには、Priority Classは、下りパケットの送信に関わる優先度を示すものであり、例えば、第1の優先度を持つPriority Classの下りパケットは、第2の優先度を持つPriority Classの下りパケットよりも優先的に送信される。
PHS_req
=Power_available × Σ(targetR(connect)/Rn)+PowerHS-SCCH…(3)
ここで、式(3)において、PHS-SCCHは、HSDPAにおける制御用チャネルであるHS−SCCHの送信電力である。また、式(3)において、Σはnについての総和である。なお、HS−SCCHが複数本存在する場合には、上記複数本分のHS−SCCHの送信電力を考慮してPowerHS-SCCHを算出する。
targetR(connect)/Rn=128/2404=0.05324
と算出される。
なお、上記例においては、各移動局に関するデータキューに常にデータがあることを想定してHS端末割当電力PHS-reqの計算を行ったが、実際には、データキューにデータがない時間も存在すると考えられる。例えば、移動局nがFTPダウンロードを行っている場合には、移動局nのデータキューには常にデータがあるが、i−mode(登録商標)やWeb browsingを行っている場合には、データが散発的に発生するため、移動局nのデータキューにデータがない時間帯が存在する。よって、各移動局に関するデータキューに常にデータがあることを想定してHS端末割当電力PHS-reqの計算を行う代わりに、上記データキューにデータが存在する時間率を考慮してHS端末割当電力PHS-reqの計算を行ってもよい。例えば、各移動局に関して、データキューにデータが存在する時間率を求めて、その時間率を上記argetR(connect)/Rnの値に掛け算してもよい。その場合、上記HS端末割当電力PHS-reqは、以下の式(5)のようになる。
PHS_req
=Power_available × Σ{(targetR(connect)/Rn)×Probn}+PowerHS-SCCH…(5)
ここで、Probnは、上述した移動局nに関する、データキューにデータが存在する時間率である。また、式(5)において、Σはnについての総和である。
PHS_req
=Power_available × Σ(targetR(connect)/Rn,k)+PowerHS-SCCH…(6)
ここで、式(6)において、添え字のkは、データキューの種類を示すindexである。また、式(6)において、Σはn、kについての総和である。
上記(4)の新規端末初期送信電力算出部150は、伝送路インターフェース106を介して無線制御装置300から、移動局21が報告したCPICH Ec/N0を受け取り、上記CPICH Ec/N0に基づいて、移動局21が新規に通信を開始しようとしている個別チャネルの初期送信電力Pinitialを決定する。例えば、新規端末初期送信電力算出部150は、上記CPICH Ec/N0と、下りリンクの目標SIRや、直交化係数、Spreading factor、CPICH powerとに基づいて、個別チャネルの初期送信電力Pinitialを決定してもよい。また、例えば、新規端末初期送信電力算出部150は、予め設定した固定値を、個別チャネルの初期送信電力Pinitialに設定してもよい。そして、上記移動局21が新規に通信を開始しようとしている個別チャネルの初期送信電力Pinitialを新規呼受付判定部170に通知する。
PowerDPCH=Σ Powern、A-DPCH+Σ Powerm、DPCH …(7)
式(7)の右辺第1項のΣはnについての総和であり、同じく右辺第2項のΣはmについての総和である。
ここで、Powern、A-DPCH、Powerm、DPCHは、それぞれ、移動局nのA−DPCHの送信電力、移動局mの個別チャネルの送信電力を示す。また、上記Powern、A-DPCH、Powerm、DPCHは、瞬時の値を用いてもよく、あるいは、所定の平均化区間で平均した値を用いてもよい。
例えば、新規呼受付判定部170は、以下の式(8)を用いて必要総送信電力Ptotalを算出し、上記必要総送信電力Ptotalが所定の電力閾値Δよりも小さい場合に、移動局21がセル1000において個別チャネルを用いた通信を新規に開始することができると判定し、上記必要総送信電力Ptotalが所定の電力閾値Δ以上の場合に、移動局21がセル1000において個別チャネルを用いた通信を新規に開始することができないと判定してもよい。
Ptotal=Pcomon+PHS_req+PowerDPCH+Pinitial…(8)
ここで、Pcomonは、CPICH、PCCPCH、SCCPCH、SCH等の共有チャネルの送信電力の合計値である。例えば、上記所定の電力閾値Δは、無線基地局100の最大送信電力より0.5dB小さい値としてもよい。すなわち、上記無線基地局100の最大送信電力が43dBmである場合には、上記所定の電力閾値Δの値は、42.5dBmとなる。
図6は、無線制御装置300の機能構成例を示す機能ブロック図である。但し、本図においては、無線制御装置300の機能のうち、新規の呼を設定する機能、及び、無線基地局100に移動局21のCPICH Ec/N0を通知する機能に係る部分のみを記載しており、その他の機能に関しては省略している。無線制御装置300は、新規呼設定部310及びCPICH Ec/N0通知部320を備えている。
なお、本実施例においては、無線制御装置300が移動局21から報告されたCPICH Ec/N0を受信し、無線基地局100に通知する形態をとっているが、無線基地局100が直接移動局21から報告されるCPICH Ec/N0を直接受信してもよい。
次に、本発明の実施の形態における呼受付制御方法について、図7に示すフローチャートを用いて説明する。この制御方法は、上述した個別チャネル呼受付判定部113及び新規呼設定部310等によって実現される。
同図において、まずステップS1において、個別チャネル呼受付判定部113は、移動局21がセル1000において新規に個別チャネルを用いた通信を開始しようとしているという情報を取得する。
ステップS2において、HS端末無線状態取得部120は移動局nに関する1TTIに送信可能なデータ量Rnを取得する。
ステップS4において、HS端末割当電力算出部140は、移動局nが目標とするHS端末目標伝送速度targetR(connect)を満たすためのHS端末割当電力PHS_reqを算出する。
ステップS5において、新規端末初期送信電力算出部150は、移動局21が新規に通信を開始しようとしている個別チャネルの初期送信電力Pinitialを算出する。
ステップS6において、個別チャネル端末送信電力算出部160は、セル1000において設定されている全ての下りリンクの個別チャネルの送信電力の合計値PowerDPCHを算出する。
ステップS9において、新規呼設定部310は、移動局21がセル1000において新規に個別チャネルを用いた通信を行うための通信の設定を行う。
ステップS10において、新規呼受付判定部170は、移動局21がセル1000において新規に個別チャネルを用いた通信を開始することができないと判定する。
なお、個別チャネル呼受付判定部113は、例えば、CPUやデジタルシグナルプロセッサ(DSP)、或いはFPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラムの書き換えが可能なプログラマブルデバイスで構成され、所定のメモリ領域に上述した処理のプログラムが記憶され、パラメータ(TF_Related_TBS(HS−PDSCHに割当可能なコード数、CQI値)内の値、targetR(connect)、Δ)をダウンロードして書き換える構成がとられる。この時、上記パラメータ(TF_Related_TBS(HS−PDSCHに割当可能なコード数、CQI値)の値、targetR(connect)、Δ)を無線基地局の上位ノードからダウンロードしてもよいし、個別チャネル呼受付判定部113に端末I/F(外部インターフェース機能)を設け、端末から直接上記パラメータ(TF_Related_TBS(HS−PDSCHに割当可能なコード数、CQI値)内の値、targetR(connect)、Δ)を読み込ませるような形態であってもよい。
また、上記実施例は、3GPP(Third−Generation Partnership Project)における高速パケット伝送方式HSDPAに関して記述したが、本発明は上記HSDPAに限定されるものではなく、その他の、移動通信システムにおける高速パケット伝送方式に適用することが可能である。例えば、3GPPのLTE(Long Term Evolution)により提供される高速パケット伝送方式や、3GPP2(Third−Generation Partnership Project2)におけるcdma2000 1xEV−DVやTDD方式における高速パケット伝送方式など、がその他の高速パケット伝送方式としてあげられる。また、上述した例においては、下りリンクのパケット伝送方式に適用した例を記載したが、上りリンクのパケット伝送方式に適用してもよい。例えば、3GPPにおける上りリンクのパケット伝送方式として、HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)がある。
100 無線基地局
101 送受信アンテナ
102 アンプ部
103 送受信部
104 ベースバンド信号処理部
105 呼処理部
106 伝送路インターフェース
111 レイヤー1処理部
112 MAC−hs処理部
113 個別チャネル呼受付判定部
120 HS端末無線状態取得部
130 HS端末目標伝送速度設定部
140 HS端末割当電力算出部
150 新規端末初期送信電力算出部
160 個別チャネル端末送信電力算出部
170 新規呼受付判定部
300 無線制御装置
310 新規呼設定部
320 CPICH Ec/N0通知部
1000 セル
Claims (8)
- 共有チャネルを用いて通信を行うn個(nは2以上の整数、以下同じ)の無線端末と、個別チャネルを用いて通信を行うm個(mは2以上の整数、以下同じ)の無線端末とが混在する移動通信システムにおける呼受付制御装置であって、
前記共有チャネルを用いて通信を行う前記n個の無線端末の無線状態を示す値を取得する無線状態取得手段と、
前記共有チャネルを用いて通信を行う前記n個の無線端末の目標伝送速度を設定する目標伝送速度設定手段と、
前記共有チャネルを用いて通信を行う前記n個の無線端末の無線状態を示す値と前記目標伝送速度とに基づいて、前記共有チャネルを用いて通信を行う前記n個の無線端末が前記目標伝送速度を満たすために必要な送信電力を算出する必要送信電力算出手段と、
新規に個別チャネルを用いた通信を開始する無線端末の初期送信電力を設定する初期送信電力設定手段と、
前記個別チャネルを用いて通信を行う前記m個の無線端末の送信電力を取得する個別チャネル送信電力取得手段と、
前記共有チャネルを用いて通信を行う前記n個の無線端末が前記目標伝送速度を満たすために必要な送信電力と、新規に個別チャネルを用いて通信を開始する無線端末の初期送信電力と、前記個別チャネルを用いて通信を行う前記m個の無線端末の送信電力との合計値が所定値より小さい場合に、個別チャネルを用いて新規に通信を行う無線端末による呼の受付を制御する新規無線端末受付手段と、
を含むことを特徴とする呼受付制御装置。 - 前記必要送信電力算出手段は、
前記n個の無線端末が前記目標伝送速度を達成するために必要な送信電力P HS_req を、前記n個の無線端末の無線状態を示す値R n と、前記n個の無線端末の目標伝送速度 target R (connect) と、前記共有チャネルに割当可能な電力Power_availableと、前記共有チャネルのための制御用チャネルの送信電力Power HS-SCCH とから、
P HS_req =Power_available × Σ( target R (connect) /R n )+Power HS-SCCH に従って算出することを特徴とする請求項1記載の呼受付制御装置。 - 前記必要送信電力算出手段は、
前記n個の無線端末が前記目標伝送速度を達成するために必要な送信電力P HS_req を、前記n個の無線端末の無線状態を示す値R n と、無線端末nに対して送信すべきデータが存在する時間率Prob n と、前記n個の無線端末の目標伝送速度 target R (connect) と、前記共有チャネルに割当可能な電力Power_availableと、前記共有チャネルのための制御用チャネルの送信電力Power HS-SCCH とから、
P HS_req
=Power_available × Σ( target R (connect) /R n ×Prob n )+Power HS-SCCH に従って算出することを特徴とする請求項1記載の呼受付制御装置。 - 前記新規無線端末受付手段は、
前記n個の無線端末が前記目標伝送速度を達成するために必要な送信電力P HS_req と、新規に個別チャネルを用いた通信を開始する無線端末の初期送信電力P initial と、前記個別チャネルを用いて通信を行うm個の無線端末の送信電力の合計値Power DPCH と、共有チャネルの送信電力の合計値P comon との和であるP comon +P HS_req +Power DPCH +P initial が所定の閾値より小さい場合に、前記個別チャネルを用いて新規に通信を行う無線端末を受付けることを特徴とする請求項1に記載の呼受付制御装置。 - 前記無線状態を示す値とは、下りリンクの無線品質と、下りリンクにおける電力リソース及びコードリソースとから、所定の誤り率で送信可能であると推定される伝送速度であることを特徴とする請求項1記載の呼受付制御装置。
- 前記目標伝送速度設定手段は、サービス種別毎、契約種別毎、端末種別毎、ユーザ毎、セル毎、Priority Class毎、のうちの少なくとも1つに応じて、前記n個の無線端末の目標伝送速度を設定することを特徴とする請求項1記載の呼受付制御装置。
- 前記新規無線端末受付手段は、
前記個別チャネルと前記共有チャネルとの割合に基づいて、前記所定の閾値を設定することを特徴とする請求項4に記載の呼受付制御装置。 - 共有チャネルを用いて通信を行うn個(nは2以上の整数、以下同じ)の無線端末と、個別チャネルを用いて通信を行うm個(mは2以上の整数、以下同じ)の無線端末とが混在する移動通信システムにおける呼受付制御方法であって、
前記共有チャネルを用いて通信を行うn個の無線端末の無線状態を示す値を取得するステップと、
前記共有チャネルを用いて通信を行うn個の無線端末の目標伝送速度を設定するステップと、
前記共有チャネルを用いて通信を行うn個の無線端末の無線状態を示す値と、前記目標伝送速度とに基づいて、前記共有チャネルを用いて通信を行うn個の無線端末が前記目標伝送速度を満たすために必要な送信電力を算出するステップと、
新規に個別チャネルを用いた通信を開始する無線端末の初期送信電力を設定するステップと、
前記個別チャネルを用いて通信を行うm個の無線端末の送信電力を取得するステップと、
前記共有チャネルを用いて通信を行うn個の無線端末が前記目標伝送速度を満たすために必要な送信電力と、新規に個別チャネルを用いて通信を開始する無線端末の初期送信電力と、前記個別チャネルを用いて通信を行うm個の無線端末の送信電力との合計値が所定値より小さい場合に、個別チャネルを用いて新規に通信を行う無線端末による呼の受付を制御するステップと、
を含むことを特徴とする呼受付制御方法。
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