JP4582079B2 - 画像識別装置および画像識別方法 - Google Patents
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Description
また、ニューラルネットワークを用いた画像識別方法は計算に要する時間が長く、特に高いリアルタイム性(計算処理の高速性)が要求される自動車の運転支援への適用が困難であるという問題がある。
インテグラルイメージを用いた画像識別方法は、画像を構成する個々の画素の画素データをインテグラルイメージデータに変換(インテグラルイメージデータを生成)し、当該画像の所定の領域に対応するインテグラルイメージデータを用いて所定の領域の「総和」を算出し、当該算出結果を特徴データ(参照データ)と比較することにより画像識別を行うものであり、ニューラルネットワークを用いた画像識別方法に比べて計算量の削減による計算の高速化、ひいてはリアルタイム性の確保が可能である点において優れている。
特に、撮像された画像の高解像度化が進むと、生成されたインテグラルイメージを構成するインテグラルイメージデータの最大値の桁数(ビット数)が増加するため、インテグラルイメージデータを記憶(格納)する記憶媒体の大容量化、あるいは計算時の読み出し時間の増加による計算時間の増加という問題が発生する。
それぞれ画素データを有する複数の画素からなる画像を複数の積算領域に分割し、当該複数の積算領域毎にいずれかの角に位置する画素を起点とするインテグラルイメージデータを生成するインテグラルイメージデータ生成手段と、
前記インテグラルイメージデータを記憶する記憶媒体からなる記憶手段と、
前記画像の一部または全部を読み出し領域として指定する読み出し領域指定手段と、
前記インテグラルイメージデータのうち、前記読み出し領域の総和の算出に用いられるものを前記記憶手段から読み出し、当該読み出されたインテグラルイメージデータに基づいて前記読み出し領域の総和を算出する読み出し領域総和算出手段と、
を備えるものである。
前記読み出し領域指定手段は、
前記積算領域におけるインテグラルイメージデータの生成の起点となる画素に連なって前記積算領域の辺を成す画素の一部または全部が前記読み出し領域の辺を成す画素として含まれるように、前記読み出し領域を指定するものである。
前記読み出し領域指定手段は、
前記積算領域におけるインテグラルイメージデータの生成の起点となる画素が前記読み出し領域のいずれかの角を成す画素となるように、前記読み出し領域を指定するものである。
前記インテグラルイメージデータ生成手段は、
前記積算領域の角となる画素のうち、隣り合う別の積算領域との境界線に接する画素を起点として前記インテグラルイメージデータを生成するものである。
画像識別装置がそれぞれ画素データを有する複数の画素からなる画像を複数の積算領域に分割し、前記画像識別装置が当該複数の積算領域毎にいずれかの角に位置する画素を起点とするインテグラルイメージデータを生成するインテグラルイメージデータ生成工程と、
前記画像識別装置が前記インテグラルイメージデータを記憶媒体に記憶する記憶工程と、
前記画像識別装置が前記画像の一部または全部を読み出し領域として指定する読み出し領域指定工程と、
前記画像識別装置が前記インテグラルイメージデータのうち、前記読み出し領域の総和の算出に用いられるものを前記記憶媒体から読み出す読み出し工程と、
前記画像識別装置が前記読み出し工程において読み出されたインテグラルイメージデータに基づいて前記読み出し領域の総和を算出する読み出し領域総和算出工程と、
を備えるものである。
前記読み出し領域指定工程において、
前記画像識別装置は前記積算領域におけるインテグラルイメージデータの生成の起点となる画素に連なって前記積算領域の辺を成す画素の一部または全部が前記読み出し領域の辺を成す画素として含まれるように、前記読み出し領域を指定するものである。
前記読み出し領域指定工程において、
前記画像識別装置は前記積算領域におけるインテグラルイメージデータの生成の起点となる画素が前記読み出し領域のいずれかの角を成す画素となるように、前記読み出し領域を指定するものである。
前記インテグラルイメージデータ生成工程において、
前記画像識別装置は前記積算領域の角となる画素のうち、隣り合う別の積算領域との境界線に接する画素を起点として前記インテグラルイメージデータを生成するものである。
「画素データ」は画素が有するデータであり、例えば画像がモノクロの場合は輝度値、画像がカラーの場合はRGBのそれぞれについての色素値等が画素データに相当する。画像には静止画および動画の両方が含まれる。
なお、本発明に係る記憶媒体はメモリに限定されず、ハードディスクドライブ(HDD)やCD−ROM等でも良い。
図3に示す如く、画像中の左上角の画素を原点として右方向を正とする横軸および下方向を正とする縦軸を定義すると、原点となる画素から右方向にm個、下方向にn個となる画素の座標は(m,n)で表される。
例えば、ii(0,0)=p(0,0)、ii(1,0)=p(0,0)+p(1,0)、ii(0,1)=p(0,0)+p(0,1)、ii(1,1)=p(0,0)+p(1,0)+p(0,1)+p(1,1)となる。
また、本実施例では左右の積算領域101L・101Rのうち、先に左の積算領域101Lについてインテグラルイメージデータを生成し、次いで右の積算領域101Rについてインテグラルイメージデータを生成する構成としたが、本発明はこれに限定されず、先に右の積算領域についてインテグラルイメージデータを生成し、次いで左の積算領域についてインテグラルイメージデータを生成する構成としても良く、左右の積算領域101L・101Rの両方についてインテグラルイメージデータを並行して生成する構成としても良い。
さらに、インテグラルイメージデータの生成時において起点となる画素は、積算領域の四隅の角のいずれを用いても良い。例えば、積算領域の右下角の画素を起点とし、左上角の画素を終点とするインテグラルイメージデータを生成する構成としても良い。
例えば、人間の顔を識別する場合、人間の顔を撮像した画像のうち、その人間の顔の特徴が現れやすい人間の目およびその周辺に対応する部分が「読み出し領域」に相当する。
また、自動車の走行経路に人間がいるか否かを識別する場合、自動車から所定距離前方の車線と歩道との境界部分(歩道にいた人間が車道に入る際に当該人間が通過する部分)等が「読み出し領域」に相当する。
従って、画像中における読み出し領域の数は本実施例の如く一つ(読み出し領域110)に限定されず、複数でも良い。また、読み出し領域の面積(含まれる画素数)は限定されず、経時的にその面積が変化しても良い。さらに、読み出し領域は画像中で静止していても良く、経時的に移動(走査)しても良い。
この場合、積算領域101L・101Rについてのインテグラルイメージデータの生成の起点となる画素が境界線101aに接しない場合に比べて、読み出し領域110の総和を算出する際にメモリ3から読み出すインテグラルイメージデータの数を削減することが可能(八つまたは四つ→四つまたは二つ)であり、ひいては読み出し領域110の総和の算出を高速化する(読み出し領域110の総和の算出に要する時間を短縮する)ことが可能である。
従って、読み出し領域総和算出部23が(B)または(C)の位置に設定された読み出し領域110の総和を算出する際に、必要なインテグラルイメージデータを読み出すべくメモリ3にアクセスする回数はそれぞれ1回である。
従って、読み出し領域総和算出部23が(A)、(D)、(F)または(G)の位置に設定された読み出し領域110の総和を算出する際に、必要なインテグラルイメージデータを読み出すべくメモリ3にアクセスする回数はそれぞれ2回である。
従って、読み出し領域総和算出部23が(E)または(H)の位置に設定された読み出し領域110の総和を算出する際に、必要なインテグラルイメージデータを読み出すべくメモリ3にアクセスする回数はそれぞれ4回である。
その結果、画像101の全ての画素についてのインテグラルイメージデータを記憶するためには43008(=64×48×14)ビットの記憶容量が必要となる。
その結果、画像101の全ての画素についてのインテグラルイメージデータを記憶するためには46080(=64×48×15)ビットの記憶容量が必要となる。
それぞれ画素データを有する複数の画素からなる画像101を二つの積算領域101L・101Rに分割し、積算領域101L・101Rのそれぞれについていずれかの角に位置する画素(画素102L・102R)を起点とするインテグラルイメージデータを生成するインテグラルイメージデータ生成部21と、
前記インテグラルイメージデータを記憶する記憶媒体からなるメモリ3と、
画像101の一部(または全部)を読み出し領域110として指定する読み出し領域指定部22と、
前記インテグラルイメージデータのうち、読み出し領域110の総和の算出に用いられるものをメモリ3から読み出し、当該読み出されたインテグラルイメージデータに基づいて読み出し領域110の総和を算出する読み出し領域総和算出部23と、
を備えるものである。
このように構成することにより、読み出し領域110の総和を算出するためにメモリ3からインテグラルイメージデータを読み出す回数(メモリ3へのアクセス回数)を減らすことが可能であり、高速で画像識別を行うことが可能である。
また、インテグラルイメージデータの桁数(ビット数)を小さくしてメモリ3の記憶容量を削減することが可能であり、画像識別装置1の製造コストの削減に寄与する。
積算領域101L・101Rにおけるインテグラルイメージデータの生成の起点となる画素(画素102L・102R)に連なって積算領域101L・101Rの辺を成す画素の一部または全部が読み出し領域110の辺を成す画素として含まれるように、読み出し
領域110を指定するものである。
このように構成することにより、読み出し領域110の総和を算出するためにメモリ3からインテグラルイメージデータを読み出す回数(メモリ3へのアクセス回数)を4回から2回に削減することが可能であり、高速で画像識別を行うことが可能である。
積算領域101L・101Rにおけるインテグラルイメージデータの生成の起点となる画素(画素102L・102R)が読み出し領域110のいずれかの角を成す画素となるように、読み出し領域110を指定するものである。
このように構成することにより、読み出し領域110の総和を算出するためにメモリ3からインテグラルイメージデータを読み出す回数(メモリ3へのアクセス回数)を4回(または2回)から1回に削減することが可能であり、高速で画像識別を行うことが可能である。
積算領域101L・101Rの角となる画素のうち、隣り合う別の積算領域との境界線101aに接する画素102L・102Rを起点としてインテグラルイメージデータを生成するものである。
このように構成することにより、積算領域101L・101Rの境界線101aを跨ぐ形で読み出し領域110が指定された場合でも、読み出し領域110の総和を算出するためにメモリ3からインテグラルイメージデータを読み出す回数が増加することを防止することが可能である。
本発明に係る画像識別方法の第一実施例は画像識別装置1により行われる画像識別に相当し、図10に示す如く、画像取得工程S1100、インテグラルイメージデータ生成工程S1200、記憶工程S1300、読み出し領域指定工程S1400、読み出し工程S1500、読み出し領域総和算出工程S1600、画像識別工程S1700等を備える。
画像取得工程S1100が終了したら、インテグラルイメージデータ生成工程S1200に移行する。
画像分割工程S1210において、インテグラルイメージデータ生成部21は画像101を境界線101aを境に左右に分割し、それぞれ積算領域101L・101Rとする。
画像分割工程S1210が終了したら第一インテグラルイメージデータ生成工程S1220に移行する。
第一インテグラルイメージデータ生成工程S1220において、インテグラルイメージデータ生成部21は積算領域101Lにおける右上角の画素102Lを起点とし、左下角の画素103Lを終点とするインテグラルイメージデータを生成する。
第一インテグラルイメージデータ生成工程S1220が終了したら第二インテグラルイメージデータ生成工程S1230に移行する。
第二インテグラルイメージデータ生成工程S1230において、インテグラルイメージデータ生成部21は積算領域101Rにおける左上角の画素102Rを起点とし、右下角の画素103Rを終点とするインテグラルイメージデータを生成する。
第二インテグラルイメージデータ生成工程S1230が終了したら記憶工程S1300に移行する。
記憶工程S1300が終了したら読み出し領域指定工程S1400に移行する。
読み出し領域指定工程S1400が終了したら読み出し工程S1500に移行する。
読み出し領域判定工程S1510が終了したら算出用データ読み出し工程S1520に移行する。
算出用データ読み出し工程S1520において、読み出し領域総和算出部23は、読み出し領域判定工程S1510における判定結果に基づき、読み出し領域110が(a)積算領域101L内に収まっている、と判定した場合には、メモリ3に記憶された積算領域101Lについてのインテグラルイメージデータの中から読み出し領域110の総和の算出に用いられるものを読み出す。
また、読み出し領域総和算出部23は、読み出し領域110が(b)積算領域101R内に収まっている、と判定した場合には、メモリ3に記憶された積算領域101Rについてのインテグラルイメージデータの中から読み出し領域110の総和の算出に用いられるものを読み出す。
また、読み出し領域総和算出部23は、読み出し領域110が(c)積算領域101L・積算領域101Rの両方に跨っている、と判定した場合には、メモリ3に記憶された積算領域101L・101Rについてのインテグラルイメージデータの中から読み出し領域110の総和の算出に用いられるものを読み出す。
読み出し工程S1500が終了したら読み出し領域総和算出工程S1600に移行する。
読み出し領域総和算出工程S1600が終了したら画像識別工程S1700に移行する。
さらに、画像識別装置1ではインテグラルイメージデータを記憶するメモリ3と特徴データを記憶するデータベース13とを別体としたが、本発明はこれに限定されず、インテグラルイメージデータおよび特徴データを同一の記憶媒体に記憶する構成としても良い。
これに対して、仮に画像101を分割せず、画像101の左上角を成す画素を起点とし、右下角を終点としてインテグラルイメージデータを生成した場合の読み出し領域110の総和の算出時におけるメモリ3へのアクセス回数は2回(読み出し領域110の総和の算出に必要なインテグラルイメージデータの数は二つ)である。
すなわち、読み出し領域の大きさや位置、画像を複数の積算領域に分割する際の境界線の位置等によっては、画像を複数の積算領域に分割することで却って読み出し領域の総和の算出時における記憶媒体へのアクセス回数が増大する事態が生じる場合がある。
図19乃至図21に示す本発明に係る画像識別方法の第二実施例は、このような問題を解消するものである。
なお、画像取得工程S2100、記憶工程S2300、読み出し領域指定工程S2400、読み出し領域総和算出工程S2600、画像識別工程S2700については、図10に示す本発明に係る画像識別方法の第一実施例における画像取得工程S1100、記憶工程S1300、読み出し領域指定工程S1400、読み出し領域総和算出工程S1600、画像識別工程S1700と略同じであるため、説明を省略する。
分割前インテグラルイメージデータ生成工程S2205が終了したら、画像分割工程S2210に移行する。
なお、画像分割工程S2210、第一インテグラルイメージデータ生成工程S2220、第二インテグラルイメージデータ生成工程S2230は図10に示す本発明に係る画像識別方法の第一実施例における画像分割工程S1210、第一インテグラルイメージデータ生成工程S1220、第二インテグラルイメージデータ生成工程S1230と略同じであるため、説明を省略する。
また、第一読み出し領域判定工程S2511において、読み出し領域110の左辺を成す画素が画像101の左辺を成す画素と重複していない場合には、画像101を一つの積算領域と見なしたものについてのインテグラルイメージデータを用いて読み出し領域110の総和を算出した場合と積算領域101L・101Rについてのインテグラルイメージデータを用いて読み出し領域110の総和を算出した方が当該算出に必要なインテグラルイメージデータの数(メモリ3へのアクセス回数)が同数となると判定し、第二読み出し領域判定工程S2512に移行する。
第二読み出し領域判定工程S2512が終了したら算出用データ読み出し工程S2520に移行する。
また、読み出し領域110が(b)積算領域101R内に収まっている、と判定した場合には、メモリ3に記憶された積算領域101Rについてのインテグラルイメージデータの中から読み出し領域110の総和の算出に用いられるものを読み出す。
また、読み出し領域110が(c)積算領域101L・積算領域101Rの両方に跨っている、と判定した場合には、メモリ3に記憶された積算領域101L・101Rについてのインテグラルイメージデータの中から読み出し領域110の総和の算出に用いられるものを読み出す。
読み出し工程S2500が終了したら読み出し領域総和算出工程S2600に移行する。
なお、画像取得工程S3100、記憶工程S3300、読み出し領域指定工程S3400、読み出し領域総和算出工程S3600、画像識別工程S3700については、図10に示す本発明に係る画像識別方法の第一実施例における画像取得工程S1100、記憶工程S1300、読み出し領域指定工程S1400、読み出し領域総和算出工程S1600、画像識別工程S1700と略同じであるため、説明を省略する。
通常、画像識別の対象および目的は予め定まっていることから、画像601の大きさ(画素数)、画像601内における読み取り領域の大きさ(幅および高さ)や位置、あるいは読み取り領域の移動の有無および移動の態様(例えば画像601内の所定の範囲で左右に移動する、画像601内を上下左右に隈無く走査する)も予め定めることができる。
境界線決定工程3050においては、本実施例の画像識別方法による画像識別の対象および目的に基づいて、画像601を分割する境界線の本数およびその配置を決定する。
境界線決定工程3050が終了したら、画像取得工程S3100に移行する。
画像分割工程S3210が終了したら左向きインテグラルイメージデータ生成工程S3220に移行する。
左向きインテグラルイメージデータ生成工程S3220が終了したら右向きインテグラルイメージデータ生成工程S3230に移行する。
右向きインテグラルイメージデータ生成工程S3230が終了したら記憶工程S3300に移行する。
読み出し領域判定工程S3510が終了したら算出用データ読み出し工程S3520に移行する。
なお、(a)積算領域601L・601CL・601C・601CR・601Rのいずれかに収まっている場合には、右向きのインテグラルイメージデータ、左向きのインテグラルイメージデータのいずれを用いても総和の算出に必要なインテグラルイメージデータの数は同じ(二つまたは一つ)であるため、対応する積算領域についての左向きのインテグラルイメージデータまたは右向きのインテグラルイメージデータのいずれから読み出し領域610の総和の算出に用いられるものを読み出す構成としても良い。
読み出し工程S3500が終了したら読み出し領域総和算出工程S3600に移行する。
また、読み出し領域610の総和の算出時にインテグラルイメージデータを読み出す回数が2回(メモリ3へのアクセス回数が2回)となる場合は34通りである。
さらに、読み出し領域610の総和の算出時にインテグラルイメージデータを読み出す回数が4回(メモリ3へのアクセス回数が4回)となる場合は24通りである。
従って、図22乃至図25に示す本発明に係る画像識別方法の第三実施例における読み出し領域610の総和の算出時にインテグラルイメージデータを読み出す回数(メモリ3へのアクセス回数)の総和は176回(=1回×5通り+2回×34通り+4回×24通り)である。
また、仮に読み出し領域610を境界線を挟んで左右均等に二つの積算領域に分割し、左側の積算領域の右上角の画素および右側の積算領域の左上角の画素をそれぞれ起点とし、左側の積算領域の左下角の画素および右側の積算領域の右下角の画素をそれぞれ終点とするインテグラルイメージデータを生成し、これを用いて読み出し領域610の総和の算出を行った場合、インテグラルイメージデータを読み出す回数が1回、2回、4回となる場合はそれぞれ2通り、25通り、36通りであり、読み出し領域610の総和の算出時にインテグラルイメージデータを読み出す回数(メモリ3へのアクセス回数)の総和は196回(=1回×2通り+2回×25通り+4回×36通り)である。
21 インテグラルイメージデータ生成部(インテグラルイメージデータ生成手段)
22 読み出し領域指定部(読み出し領域指定手段)
23 読み出し領域総和算出部(読み出し領域総和算出手段)
101 画像
101L 積算領域
101R 積算領域
110 読み出し領域
Claims (8)
- それぞれ画素データを有する複数の画素からなる画像を複数の積算領域に分割し、当該複数の積算領域毎にいずれかの角に位置する画素を起点とするインテグラルイメージデータを生成するインテグラルイメージデータ生成手段と、
前記インテグラルイメージデータを記憶する記憶媒体からなる記憶手段と、
前記画像の一部または全部を読み出し領域として指定する読み出し領域指定手段と、
前記インテグラルイメージデータのうち、前記読み出し領域の総和の算出に用いられるものを前記記憶手段から読み出し、当該読み出されたインテグラルイメージデータに基づいて前記読み出し領域の総和を算出する読み出し領域総和算出手段と、
を備えることを特徴とする画像識別装置。 - 前記読み出し領域指定手段は、
前記積算領域におけるインテグラルイメージデータの生成の起点となる画素に連なって前記積算領域の辺を成す画素の一部または全部が前記読み出し領域の辺を成す画素として含まれるように、前記読み出し領域を指定することを特徴とする請求項1に記載の画像識別装置。 - 前記読み出し領域指定手段は、
前記積算領域におけるインテグラルイメージデータの生成の起点となる画素が前記読み出し領域のいずれかの角を成す画素となるように、前記読み出し領域を指定することを特徴とする請求項2に記載の画像識別装置。 - 前記インテグラルイメージデータ生成手段は、
前記積算領域の角となる画素のうち、隣り合う別の積算領域との境界線に接する画素を起点として前記インテグラルイメージデータを生成することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の画像識別装置。 - 画像識別装置がそれぞれ画素データを有する複数の画素からなる画像を複数の積算領域に分割し、前記画像識別装置が当該複数の積算領域毎にいずれかの角に位置する画素を起点とするインテグラルイメージデータを生成するインテグラルイメージデータ生成工程と、
前記画像識別装置が前記インテグラルイメージデータを記憶媒体に記憶する記憶工程と、
前記画像識別装置が前記画像の一部または全部を読み出し領域として指定する読み出し領域指定工程と、
前記画像識別装置が前記インテグラルイメージデータのうち、前記読み出し領域の総和の算出に用いられるものを前記記憶媒体から読み出す読み出し工程と、
前記画像識別装置が前記読み出し工程において読み出されたインテグラルイメージデータに基づいて前記読み出し領域の総和を算出する読み出し領域総和算出工程と、
を備えることを特徴とする画像識別方法。 - 前記読み出し領域指定工程において、
前記画像識別装置は前記積算領域におけるインテグラルイメージデータの生成の起点となる画素に連なって前記積算領域の辺を成す画素の一部または全部が前記読み出し領域の辺を成す画素として含まれるように、前記読み出し領域を指定することを特徴とする請求項5に記載の画像識別方法。 - 前記読み出し領域指定工程において、
前記画像識別装置は前記積算領域におけるインテグラルイメージデータの生成の起点となる画素が前記読み出し領域のいずれかの角を成す画素となるように、前記読み出し領域を指定することを特徴とする請求項6に記載の画像識別方法。 - 前記インテグラルイメージデータ生成工程において、
前記画像識別装置は前記積算領域の角となる画素のうち、隣り合う別の積算領域との境界線に接する画素を起点として前記インテグラルイメージデータを生成することを特徴とする請求項5から請求項7までのいずれか一項に記載の画像識別方法。
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