JP4581878B2 - ペダル反力制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、運転者が車両のペダルを踏込んだ際に発生させるペダル反力を制御するペダル反力制御装置に関する。
従来、アクセルペダルレバーの回転軸に、スプリングを介してステッピングモータを連結したアクセルペダルの踏込反力制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。当該装置は、ステッピングモータを回動させて、スプリングによるアクセルペダルの踏込反力を制御している。
また、アクセルペダルに遊星減速機を介してサーボモータを接続し、リクス度に応じた反力をアクセルペダルに付加するアクセルペダル装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。サーボモータの端子を短絡又は導通させて、反力制御を行うときと、反力制御を行わないときとで、切り替えを行っている。
さらに、回動可能なペダルレバーとペダルレバーの回動軸に連結されたサーボモータとを備えるアクセルペダル装置が知られている(例えば、特許文献3参照)。サーボモータによって、アクセルペダルに対し踏込反力を付加している。
アクセルペダルに対して、リニアプランジャにより反力を付加するアクセル反力制御装置が知られている(例えば、特許文献4参照)。
特開平5−231194号公報 特開2004−17935号公報 特開2004−17936号公報 特開平3−217627号公報
しかしながら、上記従来技術において、アクセルペダルレバー又はアクセルペダルには、踏込反力を付加する反力機構が常に連結されている。したがって、反力機構による踏込反力が付加されない状態でも、この反力機構のガタ、トルク変動、慣性力が伝達され、ペダル操作時に運転者に対して違和感を与える虞がある。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、車両の操作性を向上させることを主たる目的とする。
上記目的は請求項1に記載する如く、
運転者の踏込みにより回動するペダル部材と、
車両の状態量を検出する状態量検出手段と、
前記状態量検出手段により検出された前記状態量に応じて、前記ペダル部材に反力を付加する反力付加手段と、を備えるペダル反力制御装置であって、
前記反力付加手段は、前記ペダル部材に係合して前記ペダル部材に対して前記反力を付加する反力付加状態と、前記ペダル部材に係合すること無く前記ペダル部材に前記反力を付加しない反力無付加状態と、に切替えるとともに、
前記ペダル部材は、運転者が踏込み操作するペダルと、該ペダルに連結され、前記踏込み操作に応じて回動するペダルレバーと、を有し、
前記反力付加手段は、一端が回動して前記ペダルレバーに当接するアーム部材と、該アーム部材の他端に係合され、前記アーム部材を前記回動させる駆動部と、該駆動部の回動を制御する制御部と、を有することを特徴とするペダル反力制御装置によって達成される。
本発明において、反力付加手段は、ペダル部材に係合してペダル部材に対して反力を付加する反力付加状態と、ペダル部材に係合すること無くペダル部材に反力を付加しない反力無付加状態と、に切替える。これにより、反力無付加状態において、反力付加手段はペダル部材に接触しない状態が維持される。したがって、運転者がペダル部材を操作したときに、反力付加手段がペダル部材に対して影響することが無く、操作フィーリングが良好となる為、操作性が向上する。一方、反力付加状態において、反力付加手段はペダル部材に係合してペダル部材に対して反力を付加することで、例えば運転者に警告等と与えることができる。
また、請求項に記載する如く、請求項記載のペダル反力制御装置であって、
前記ペダルレバーには、該ペダルレバーの回動中心を中心として円弧状に突出する突出部が形成され、
前記反力付加状態において、前記アーム部材の一端が前記回動して、前記ペダルレバーの前記突出部の円弧に当接し、
前記反力無付加状態において、前記アーム部材の一端が前記回動すること無く、前記ペダルレバーの前記突出部の円弧に接触しないのが好ましい。この場合、反力無付加状態において、アーム部材の一端とペダルレバーの突出部の円弧とは、ペダルレバーが回動した場合でも、所定距離で離間した状態を維持する。一方、反力無付加状態から反力付加状態になると、アーム部材の一端は所定距離で離間した状態から回動を開始して、ペダルレバーの突出部の円弧に接近し当接する。このとき、所定距離が、例えば僅かな距離である場合、アーム部材の一端は短時間で、ペダルレバーの突出部の円弧に当接し、ペダル部材に反力が付加される反力付加状態となる。すなわち、制御応答性が良好となる為、操作性の向上に繋がる。
さらに、請求項に記載する如く、請求項1乃至のうちいずれか1項記載のペダル反力制御装置であって、
前記車両の状態量は、先行車までの車間距離、先行車に対する相対速度、車両の負荷状態、車両の走行状態からなる群のうちいずれか少なくとも一つから選択されてなることとしてもよい。例えば、反力付加手段は、状態量検出手段により検出された先行車までの車間距離が所定距離以下となるときに、ペダル部材に反力を付加してもよい。これにより、例えば運転者に対して、警告を行うことができる。なお、車両の負荷状態とは、例えば車両の走行抵抗、走行路の傾斜角度、走行加速度等を指す。また、車両の走行状態とは、例えば走行路の路面摩擦係数等を指す。
請求項に記載する如く、請求項1乃至のうちいずれか1項記載のペダル反力制御装置であって、
前記ペダル部材の踏込み量に応じて、前記ペダル部材に反力を付加する基本反力付加手段を更に備えていてもよい。基本反力付加手段による反力によって、例えば踏込まれたペダル部材を元の位置に戻すことができる。

本発明によれば、車両の操作性を向上させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら実施例を挙げて説明する。なお、車両の制御装置等の基本概念、主要なハードウェア構成、作動原理、及び基本的な制御手法等については当業者には既知であるため、詳しい説明を省略する。
図1は、本発明の一実施例に係るペダル反力制御装置の構成を示す概略図である。本実施例に係るペダル反力制御装置1は、運転者が踏み込みに操作を行うアクセルペダル3を有している。アクセルペダル3には、L字状に屈曲したペダルレバー5の一端が係合している。ペダルレバー5の他端には、ペダルレバー5を回動自在に軸支するレバー軸7が連結されている。なお、ペダルレバー5には、ペダルレバー5の回動中心を中心として円弧状に突出する突出部5aが形成されている。
レバー軸7には、ホール素子等からなり、アクセルペダル3の踏込量Xを検出するアクセルポジションセンサ9が配設されている。また、レバー軸7には、ユーザによるアクセルペダル3の踏込みが解除された後、アクセルペダル3が元の位置に戻るように、レバー軸7を反時計方向CCWに付勢するリターンスプリング(図示しない)が配設されている。なお、アクセルペダル3の踏込量Xが増加すると、リターンスプリングの付勢力が増加し、アクセルペダル3の踏込みに対する反力が増加する。
ペダルレバー7には、車両上方に延在する上部バー11の一端が連結され、上部バーの他端には、アクセルペダル3の動作をエンジンのスロットルバルブ(図示しない)に伝達するアクセルワイヤー13が接続されている。
ペダル反力制御装置1は、略L字状に形成されたアーム部材15を備えている。アーム部材15には、アーム部材15の略中心部を回動自在に軸支する軸部材17が連結されている。なお、後述のサーボモータ19が駆動する前の初期状態において、アーム部材15の一端15cと、ペダルレバー5の突出部5aの円弧5bとが所定距離Lで離間している。アーム部材15の他端15aには、歯部15bが形成され、歯部15bにはサーボモータ19の駆動軸19bに連結された歯車19aが噛合している。
サーボモータ19の駆動軸19bおよび歯車19aが回動すると、歯車19aに噛合するアーム部材15の他端15aに形成された歯部15bが、軸部材17を中心にして回動し、一端15cも軸部材17を中心にして回動する。
図2は、サーボモータ19の駆動軸19bが駆動する前の初期状態において、ペダルレバー5とアーム部材15との位置関係を模式的に示す図である。
例えば、図2に示す如く、サーボモータ19の駆動軸19b及び歯車19aが時計方向CWに回動すると、アーム部材15の一端15cは軸部材17を中心として、反時計方向CCWに回動する。これにより、アーム部材15の一端15cが、ペダルレバー5の突出部5aの円弧5bに対して、所定距離Lの状態から接近する。
また、サーボモータ19には、制御信号を送信して、サーボモータ19を駆動制御するECU21が接続されている。なお、ECU(Electronic Control Unit、電子制御装置)21は、マイクロコンピュータから構成されており、制御、演算プログラムに従って各種処理を実行するとともに、装置の各部を制御するCPU(Central Processing Unit)21a、CPU21aの実行プログラムを格納するROM(Read Only Memory)21b、演算結果等を格納する読書き可能なRAM(Random Access Memory)21c、タイマ(図示しない)、カウンタ(図示しない)、入出力インターフェイス21d等を有している。なお、タイマ、およびカウンタはROM21bに格納され、CPU21aによって実行されるプログラムによって実現されている。
図3は、サーボモータ19が回動したときのアーム部材15の動作を模式的に示す図である。例えば、ECU21が制御信号を送信すること無く、サーボモータ19を駆動させない状態においては、図3に示す如く、アーム部材15の一端15cと、ペダルレバー5の突出部5aの円弧5bとは、所定距離Lだけ離間した状態で維持される。この為、後述の付加踏込反力ΔFが付加されない。さらに、例えば運転者によりアクセルペダル3が踏込まれ、ペダルレバー5の突出部5aが時計方向CWに回動した場合でも、アーム部材15の一端15cと、ペダルレバー5の突出部5aの円弧5bとは、所定距離Lだけ離間した状態で維持される。なぜなら、上述したように、ペダルレバー5の突出部5aの円弧5bは、ペダルレバー5の回動中心Oを中心として形成されているからである。したがって、サーボモータ19からアクセルペダル3に付加踏込反力ΔFが付加されない。
図4は、サーボモータ19によってアクセルペダル3に付加踏込反力ΔFが付加される状態を模式的に示す図である。
図4に示す如く、ECU21は制御信号を送信して、サーボモータ19の駆動軸19bを時計方向CWに駆動させる。サーボモータ19および歯車19aが時計方向CWに駆動すると、アーム部材15の一端15cは軸部材17を中心として、反時計方向CCWに回動する。これにより、アーム部材15の一端15cと、ペダルレバー5の突出部5aの円弧5bとの間の距離が減少し、最終的にはアーム部材15の一端15cが、ペダルレバー5の突出部5aの円弧5bに当接する。この場合、ペダルレバー5は、図4において右方向の力を受けることになり、この力がアクセルペダル3の踏込みに対する反力(以下、付加踏込反力と称す。)ΔFとなる。さらに、ECU21は制御信号を送信して、サーボモータ19の時計方向CWへの駆動力を増加させれば、アクセルペダル3の付加踏込反力ΔFが増加する。
一方、ECU21は制御信号を送信して、サーボモータ19の駆動軸19bおよび歯車19aを反時計方向CCWへ駆動させれば、アクセルペダル3の付加踏込反力ΔFが減少する。さらに、ECU21は制御信号を送信して、サーボモータ19の駆動軸19bおよび歯車19aを反時計方向CCWへ駆動させると、アーム部材15の一端15cと、ペダルレバー5の突出部5aの円弧5bとが離間し、アクセルペダル3の付加踏込反力ΔFが0となる。
なお、サーボモータ19の初期位置において、アーム部材15の一端15cと、ペダルレバー5の突出部5aの円弧5bとは、所定距離Lで離間している(図3)。この所定距離Lは、例えば僅かな距離である為、サーボモータ19が駆動し、アーム部材15の一端15cが僅かに回動するだけで、この一端15cがペダルレバー5の突出部5aの円弧5bに当接する。したがって、ECU21が制御信号を送信し、サーボモータ19が駆動を開始してから、短時間でアクセルペダル3に対して、付加踏込反力ΔFが付加される為、制御応答性が良好となる。また、アーム部材15の一端15cの僅かな回動により、この一端15cがペダルレバー5の突出部5aの円弧5bに当接することから、アーム部材15の一端15cとペダルレバー5の突出部5aとの速度差が小さい状態で、これらが接触する。したがって、アーム部材15の一端15cと、ペダルレバー5の突出部5aと、が接触するときのショックを低減することができる。
ECU21には、アクセルペダル3の踏込量Xを検出するアクセルポジションセンサ9と、自動変速機(AT)の変速位置Qを検出する変速位置センサ23とが接続されている。また、ECU21には、エンジンの吸気管内の負圧Pを検出する圧力センサ25と、エンジンの回転数Nを検出する回転数センサ27と、駆動輪速度Vを検出する駆動輪センサ29とが接続されている。
入出力インターフェイス21dには、アクセルポジションセンサ9からの踏込量X、変速位置センサ23からの変速位置Q、圧力センサ25からの負圧P、回転数センサ27からの回転数N、および駆動輪センサ29からの駆動輪速度V等が入力される。CPU21aは、これらの入力信号に基づいて所定の演算を行い、算出された制御信号を、駆動回路31を介してサーボモータ19に出力する。
ところで、運転者は、アクセルペダル3の踏込量を、アクセルペダル3の踏込みに対する踏込反力の大きさで理解するのが普通である。従って、運転者は、自己の保有する車の癖に応じて、踏込反力がどの程度ならばどの程度の加速性が得られるということを経験的に理解して、運転しているのが普通である。即ち、運転者は、踏込反力により自己の操作状態を理解しつつ各自の癖に応じた運転をしているのである。この為、路面摩擦係数μが小さいアイスバーン等(以下、低摩擦路面という)においても、運転者はいつもの癖で通常踏み慣れた踏込反力が得られるまで不用意にアクセルペダル3を踏み込む場合がある。
したがって、本実施例において、上述の如く、ECU21は制御信号を送信してサーボモータ19を駆動させ、アクセルペダル3に付加踏込反力ΔFを付加している。例えば、サーボモータ19からアクセルペダル3の付加踏込反力ΔFを増加させれば、運転者は、実際には少しのアクセルペダル3の踏込みであっても、ある程度大きく踏み込んだような感じを受けることになる。これにより、低摩擦路面における運転者のアクセルペダル3の踏込みを抑制することができる。
次に本実施例の作用について、説明する。
図5はペダル反力制御装置1のECU21による制御処理フローを示すフロチャートである。なお、図5に示す制御処理ルーチンは所定の微小時間毎、例えば64ms毎に繰返し実行される。
まず、ECU21はアクセルポジションセンサ9からの踏込量X、変速位置センサからの変速位置Q、圧力センサからの負圧P、回転数センサからの回転数N、駆動輪センサからの駆動輪速度V等の各種センサ信号と、ROM21b内に設定されたエンジントルクマップと、に基づいて、駆動トルクTを推定する(S100)。なお、エンジントルクマップとは、エンジンの回転数N毎に、エンジンの吸気管内の負圧Pと駆動トルクTとの所定関係が予め複数設定されたマップである。
次に、ECU21は推定された駆動トルクTと、変速位置センサ23からの変速位置Qから定まる減速比と、に基づいて、駆動トルクTに対して変速位置に関する補正処理を行い、補正駆動トルクT´を算出する(S110)。また、ECU21は駆動輪センサ29からの駆動輪速度Vについて、今回入力された値と前回入力された値との差を算出し、この算出された差に基づいて、駆動輪加速度Aを算出する(S120)。
さらに、ECU21はこの駆動輪加速度Aと、補正駆動トルクT´と、駆動輪加速度Aと補正駆動トルクT´と路面の摩擦係数(以下、路面摩擦係数と称す)μとの所定関係と、に基づいて、路面摩擦係数μを算出する(S130)。例えば、補正駆動トルクT´が同一である場合は、駆動輪加速度Aが大きいほど、路面はスリップし易くなる。
なお、上記駆動輪加速度Aと補正駆動トルクT´と路面摩擦係数μとの所定関係は予め実験的に求められ、ROM21bに設定されている。また、この路面摩擦係数μを求める演算処理は、例えば特開平2−19622号等に記載の従来技術を適用してもよい。
次に、ECU21は算出された路面摩擦係数μに基づいて、走行路面の路面摩擦係数μが所定値μ1以下であり、走行路面が低摩擦路面であるか否かを判断する(S140)。なお、所定値μ1は、例えばアイスバーン等のスリップし易い路面の摩擦係数が予め設定される。
ECU21は路面摩擦係数μが所定値μ1以下であり、走行路面が低摩擦路面であると判断したとき、ROM21b内に予め設定された低摩擦路面走行時の特性マップ(以下、特性マップと称す)を、アクセルポジションセンサ9からの踏込量Xで参照する。この特性マップは、アクセルポジションセンサ9からの踏込量Xとアクセルペダル3の踏込反力ΔFとの所定関係(例えば、ΔF=f(X))を規定したマップである。例えば、低摩擦路面の所定関係は、アスファルト路面の所定関係と比較して、アクセルペダル3の踏込み当初において、大きな踏込反力を運転者に感じさせるような非線形特性を有している。
ECU21は所定関係(ΔF=f(X))と、アクセルポジションセンサ9からの踏込量Xと、に基づいて、アクセルペダル3の付加踏込反力ΔFを算出する(S150)。ECU21は算出されたアクセルペダル3の付加踏込反力ΔFとなるように、駆動回路31と介して、サーボモータ19に制御信号を送信する(S160)。
サーボモータ19は制御信号に基づいて、駆動軸19bおよび歯車19aを時計方向CWに回動させ、アーム部材15の一端15cを、軸部材17を中心にして反時計方向CCWに回動させる(図4)。アーム部材15の一端15cが反時計方向CCW方向に回動すると、ペダルレバー5の突出部5aの円弧5bに当接する。これにより、ペダルレバー5はアーム部材15から反時計方向CCW(図4において右方向)の反力を受ける。この反時計方向CCWの反力が、アクセルペダル3が踏込まれ、ペダルレバー5が時計方向CWへ回動する際の抵抗となる。このペダルレバー5が回動する際の抵抗によって、アクセルペダル3の踏込反力ΔFが付加される。なお、アクセルペダル3には、予めリターンスプリングによる踏込反力が付加されている。したがって、アクセルペダル3には、リターンスプリングによる踏込反力に、サーボモータ19による付加踏込反力ΔFを加えた踏込反力が発生する。
一方、ECU21は路面摩擦係数μが所定値より大きく、走行路面が通常摩擦路面である(例えば、アスファルト路面)と判断したとき、サーボモータ19に制御信号を送信すること無く、サーボモータ19からアクセルペダル3に対して付加踏込反力ΔFが付加されない(S170)。このとき、アクセルペダル3にはリターンスプリングからの踏込反力のみが付加される。
以上、本実施例に係るペダル反力制御装置1において、付加踏込反力ΔFがアクセルペダル3に付加されない場合、アーム部材15の一端15cと、ペダルレバー5の突出部5aの円弧5bとは、離間した状態で維持され、相互に接触しない。これにより、運転者によりアクセルペダル3が踏込まれたとき、アーム部材15、歯車19a、サーボモータ19等からなる反力付加手段がアクセルペダル3から機械的に切り離される。したがって、反力付加手段におけるサーボモータ19の慣性、歯車19bの歯当り等がアクセルペダル3に伝達されるのが抑制される。一方、従来技術において、踏込反力がアクセルペダル3に付加されない場合でも、踏込反力を付加する反力付加手段がアクセルペダル3に連結されている為、反力付加手段のモータ慣性、歯車の歯当り等が伝達され、アクセルペダル3操作時の違和感に繋がる虞がある。すなわち、本実施例に係るペダル反力制御装置1は、従来技術と比較して、アクセルペダル3の操作フィーリングが常時、良好となる為、操作性が向上する。
また、本実施例に係るペダル反力制御装置1において、サーボモータ19は制御信号に基づいて、アーム部材15の一端15cを、ペダルレバー5の突出部5aの円弧5bに当接させる。これにより、アーム部材15からペダルレバー5を介してアクセルペダル3に踏込反力ΔFが付加される。このとき、アーム部材15の一端15cと、ペダルレバー5の突出部5aの円弧5bとは、所定距離Lで離間している。この所定距離Lは、僅かな距離である為、サーボモータ19が駆動し、アーム部材15の一端15cが僅かに回動すると、この一端15cがペダルレバー5の突出部5aの円弧5bに短時間で当接する。したがって、ECU21が制御信号を送信し、サーボモータ19が駆動を開始してから、短時間でアクセルペダル3に対して付加踏込反力ΔFが付加される為、制御応答性が良好となる。
さらに、アーム部材15の一端15cの僅かな回動により、この一端15cがペダルレバー5の突出部5aの円弧5bに当接することから、アーム部材15の一端15cとペダルレバー5の突出部5aとの速度差が小さい状態で、これらが接触する。したがって、アーム部材15の一端15cと、ペダルレバー5の突出部5aの円弧5bと、が接触するときのショックを低減することができる。すなわち、アクセルペダル3の操作フィーリングが良好となる為、操作性が向上する。
なお、簡易な構成で上述の操作性向上が実現されることから、コスト低減にも繋がる。
以上、本発明を実施するための最良の形態について一実施例を用いて説明したが、本発明はこうした一実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、上述した一実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上記一実施例において、ECU21は路面摩擦係数μが所定値μ1以下であると判断したとき、付加踏込反力ΔFをアクセルペダル3に付加しているが、先行車との車間距離が所定距離以下であると判断したとき、付加踏込反力ΔFをアクセルペダル3に付加してもよい。この場合、ECU21には、先行車との車間距離を検出するレーザレーダ等の車間距離センサが接続される。ECU21は車間距離センサにより検出された車間距離が所定距離以下であると判断したとき、上述の如く、サーボモータ19に制御信号を送信し、駆動させることで、付加踏込反力ΔFをアクセルペダル3に付加する。この付加踏込反力ΔFの付加により、例えば運転者に対して、先行車に接近していることを警告することができる。
また、ECU21は、先行車に対する相対速度が所定速度以上であると判断したとき、付加踏込反力ΔFをアクセルペダル3に付加してもよい。この場合、ECU21は、例えば、車間距離センサにより検出された先行車との車間距離に対して、微分処理等の演算処理を行い、先行車に対する相対速度を算出する。先行車に対する相対速度が所定速度以上であるとき、アクセルペダル3に付加踏込反力ΔFを付加することで、例えば運転者に対して、先行車に接近していることを警告することができる。
さらに、上記一実施例は、アクセルペダル3に適用されているが、ブレーキペダルにも適用可能である。
本発明は、例えば車両のアクセルペダルに反力を付加するペダル反力制御装置に利用できる。搭載される車両の外観、重量、サイズ、走行性能等は問わない。
本発明の一実施例に係るペダル反力制御装置の構成を示す概略図である。 サーボモータの駆動軸が駆動する前の初期状態において、ペダルレバーとアーム部材との位置関係を模式的に示す図である。 サーボモータが回動したときのアーム部材の動作を模式的に示す図である。 サーボモータによってアクセルペダルに付加踏込反力が付加される状態を模式的に示す図である。 ペダル反力制御装置のECUによる制御処理フローを示すフロチャートである。
符号の説明
1 ペダル反力制御装置
3 アクセルペダル
5 ペダルレバー
5a 突出部
5b 円弧
9 アクセルポジションセンサ
15 アーム部材
15a 他端
15c 一端
19 サーボモータ
21 ECU

Claims (4)

  1. 運転者の踏込みにより回動するペダル部材と、
    車両の状態量を検出する状態量検出手段と、
    前記状態量検出手段により検出された前記状態量に応じて、前記ペダル部材に反力を付加する反力付加手段と、を備えるペダル反力制御装置であって、
    前記反力付加手段は、前記ペダル部材に係合して前記ペダル部材に対して前記反力を付加する反力付加状態と、前記ペダル部材に係合すること無く前記ペダル部材に前記反力を付加しない反力無付加状態と、に切替えるとともに、
    前記ペダル部材は、運転者が踏込み操作するペダルと、該ペダルに連結され、前記踏込み操作に応じて回動するペダルレバーと、を有し、
    前記反力付加手段は、一端が回動して前記ペダルレバーに当接するアーム部材と、該アーム部材の他端に係合され、前記アーム部材を前記回動させる駆動部と、該駆動部の回動を制御する制御部と、を有することを特徴とするペダル反力制御装置。
  2. 請求項記載のペダル反力制御装置であって、
    前記ペダルレバーには、該ペダルレバーの回動中心を中心として円弧状に突出する突出部が形成され、
    前記反力付加状態において、前記アーム部材の一端が前記回動して、前記ペダルレバーの前記突出部の円弧に当接し、
    前記反力無付加状態において、前記アーム部材の一端が前記回動すること無く、前記ペダルレバーの前記突出部の円弧に接触しないことを特徴とするペダル反力制御装置。
  3. 請求項1乃至のうちいずれか1項記載のペダル反力制御装置であって、
    前記車両の状態量は、先行車までの車間距離、先行車に対する相対速度、車両の負荷状態、車両の走行状態からなる群のうちいずれか少なくとも一つから選択されてなることを特徴とするペダル反力制御装置。
  4. 請求項1乃至のうちいずれか1項記載のペダル反力制御装置であって、
    前記ペダル部材の踏込み量に応じて、前記ペダル部材に反力を付加する基本反力付加手段を更に備えることを特徴とするペダル反力制御装置。
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