JP4581605B2 - インクジェットヘッド及びインクジェットヘッドの製造方法 - Google Patents

インクジェットヘッド及びインクジェットヘッドの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、被記録媒体に対してインクを吐出するインクジェットヘッド及びインクジェットヘッドの製造方法に関する。
被記録媒体にインクを吐出するインクジェットヘッドとして、ノズルに連通した複数の圧力室を備えた流路ユニットと、複数の圧力室の容積を選択的に変化させる圧電アクチュエータとを備えたものがある。また、この圧電アクチュエータとしては、複数の圧力室に夫々対応する複数の個別電極と、これら複数の個別電極に対向する共通電極(又は、共通電極を兼ねる金属製の振動板)と、これら個別電極と共通電極とに挟まれた圧電層とを有するものがある(例えば、特許文献1,2参照)。このような圧電アクチュエータにおいて、複数の個別電極に対して駆動装置(ヘッドドライバ)から選択的に駆動電圧が印加されたときには、個別電極と共通電極との間の圧電層に電界が作用して圧電層が変形し、この圧電層の変形に伴って、駆動電圧が供給された個別電極に対応する圧力室の容積が変化して圧力室内のインクに圧力が印加される
ここで、複数の個別電極に駆動装置から駆動電圧を供給するための構成としては、種々の構成が採用されているが、例えば、特許文献1に記載のインクジェットヘッドにおいては、複数の個別電極に夫々複数のランド部が形成されており、これら複数のランド部に、フレキシブルプリント配線板(Flexible Printed Circuit:FPC)の接点部が夫々電気的に接続されている。また、特許文献2に記載のインクジェットヘッドにおいては、複数の個別電極に、夫々駆動電圧を供給するための複数の配線部が接続され、これら複数の配線部は、複数の個別電極と同一平面上に形成されている。
特開2004−136668号公報 特許第3267937号公報
ところで、近年、印刷画質の向上及びインクジェットヘッドの小型化の両方の要求を満足させるために、複数の圧力室をより高密度に配置する試みがなされているが、複数の圧力室を高密度に配置しようとすると、複数の個別電極も高密度に配置する必要がある。しかし、特許文献1に記載のインクジェットヘッドのように、FPC等の配線部材を介して個別電極に駆動電圧を供給するように構成されている場合には、複数の個別電極のランド部に接続される配線部材の配線パターンを高密度に形成する必要があるため、配線部材のコストが高くなる。また、平面的に配置された複数の個別電極のランド部とFPC等の配線部材の接点部との間の電気的接続の信頼性も低い。
一方、特許文献2のインクジェットヘッドにおいては、複数の個別電極が、これら複数の個別電極と同一平面上に形成された複数の配線部を介して駆動装置に接続されるため、個別電極と駆動装置との電気的接続の信頼性は比較的高くなる。しかし、複数の個別電極を高密度に配置しようとすると、その分、配線部を配置するための配線スペースが少なくなり、配線部のピッチを狭くせざるを得なくなる。このように複数の配線部の配線ピッチが狭くなると、製造コストの上昇、歩留まりの低下、あるいは、個別電極に駆動電圧を供給する為の電気的接続の信頼性の低下等の問題が生じることになる。
本発明の目的は、複数の個別電極に夫々接続される複数の配線部を配置可能な領域をより広く確保することが可能なインクジェットヘッドを提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
第1の発明のインクジェットヘッドは、インクを吐出する複数のノズルに夫々連通し且つ平面に沿って配置された複数の圧力室を有する流路ユニットと、前記複数の圧力室の容積を選択的に変化させる圧電アクチュエータとを備え、前記圧電アクチュエータは、前記複数の圧力室を覆う金属製の振動板と、この振動板の前記圧力室と反対側の面に形成された第1絶縁材料層と、この第1絶縁材料層の前記振動板と反対側の面に形成された第2絶縁材料層と、前記第2絶縁材料層の前記第1絶縁材料層と反対側の面に、前記複数の圧力室に跨って形成された圧電層と、この圧電層の前記第2絶縁材料層側の面において、前記複数の圧力室と対向する位置に夫々形成された複数の個別電極、及び、前記圧電層の前記第2絶縁材料層と反対側の面に、前記複数の個別電極に跨って形成された共通電極とを有し、前記第1絶縁材料層及び前記第2絶縁材料層の誘電率は、夫々前記圧電層の誘電率よりも小さく、前記第2絶縁材料層には、その厚み方向に貫通する複数のスルーホールが前記複数の個別電極に夫々対応して形成され、前記第1絶縁材料層の前記振動板と反対側の面に、前記複数の個別電極に夫々対応する複数の第1配線部が形成され、前記複数のスルーホール内に、前記複数の個別電極と前記複数の第1配線部とを夫々電気的に接続する複数の第2配線部が形成されていることを特徴とするものである。
このインクジェットヘッドにおいては、圧電アクチュエータの複数の個別電極に選択的に駆動電圧が供給されたときには、個別電極と共通電極との間の圧電層に電界が作用して圧電層が変形し、この圧電層の変形に伴って、駆動電圧が供給された個別電極に対応する圧力室の容積が変化して圧力室内のインクに圧力が印加される。ここで、第1絶縁材料層の表面に、個別電極に電圧を印加するための第1配線部が形成されているため、複数の個別電極とこれら個別電極に駆動電圧を供給する駆動装置との電気的接続を複数の第1配線部を介して容易且つ確実に行うことができ、FPC等の配線部材を省略することも可能になる。また、複数の個別電極とこれら複数の個別電極に夫々対応する複数の第1配線部の間には、第2絶縁材料層が介在しており、複数の個別電極と複数の配線部は夫々異なる平面上に形成されて、スルーホール内の複数の第2配線部により夫々接続されている。そのため、複数の圧力室が形成された平面に直交する方向から見て、配線部を個別電極と重なる領域にも配置することが可能であるため、配線部を配置することのできる領域が広くなる。
さらに、複数の第1配線部と金属製の振動板との間には、その誘電率が圧電層の誘電率よりも小さい第1絶縁材料層が介在しているため、第1配線部と振動板とが第1絶縁材料層により電気的に絶縁されるとともに、第1配線部と振動板との間に生じる寄生容量が小さくなる。さらに、複数の第1配線部と圧電層との間には、その誘電率が圧電層の誘電率よりも小さい第2絶縁材料層が介在しているため、第1配線部と共通電極との間に生じる寄生容量も小さくなり、圧電アクチュエータの駆動効率が向上する。また、第1配線部と圧電層との間に第2絶縁材料層が介在していることから、ある第1配線部に駆動電圧が印加されたときの、この第1配線部と共通電極の間の圧電層の変形が小さくなるため、この第1配線部に対応する圧力室以外の、他の圧力室に対向する圧電層及び振動板の部分が変形してしまう現象、いわゆる、クロストークを抑制することもできる。
第2の発明のインクジェットヘッドは、前記第1の発明において、前記第1絶縁材料層の誘電率と前記第2絶縁材料層の誘電率は、ともに前記圧電層の誘電率の1/10以下であることを特徴とするものである。従って、第1配線部と振動板との間、及び、第1配線部と共通電極との間に生じる寄生容量がより小さくなる。
第3の発明のインクジェットヘッドは、前記第1又は第2の発明において、前記複数の第1配線部が、前記平面に直交する方向から見て、夫々直線的に延びており、且つ、前記複数の個別電極と部分的に重なっていることを特徴とするものである。従って、第1配線部の延在距離を極力短くして、配線部の形成にかかるコストを抑えることができる。
第4の発明のインクジェットヘッドの製造方法は、インクを吐出する複数のノズルに夫々連通し且つ平面に沿って配置された複数の圧力室を有する流路ユニットの一表面に、前記複数の圧力室を覆うように金属製の振動板を接合する第1工程と、前記振動板の前記圧力室と反対側の面に第1絶縁材料層を形成する第2工程と、前記第1絶縁材料層の前記振動板と反対側の面に複数の第1配線部を形成する第3工程と、前記第1絶縁材料層の前記複数の第1配線部が形成された面に、これら複数の第1配線部に夫々対応する複数のスルーホールを有する第2絶縁材料層を形成する第4工程と、前記複数のスルーホール内に、前記複数の第1配線部に夫々接続された複数の第2配線部を形成するとともに、前記第2絶縁材料層の前記第1絶縁材料層と反対側の面において前記複数の圧力室に夫々対向する位置に、前記複数の第2配線部に夫々接続された複数の個別電極を形成する第5工程と、前記第2絶縁材料層の前記第1絶縁材料層と反対側の面に、前記複数の圧力室に跨る圧電層を形成する第6工程と、前記圧電層の前記第2絶縁材料層と反対側の面に、前記複数の個別電極に跨る共通電極を形成する第7工程とを備え、前記第4工程において、前記第1絶縁材料層及び前記第2絶縁材料層を、ともに前記圧電層よりも誘電率の小さい絶縁材料で形成することを特徴とするものである。
この第4の発明によれば、前述の第1の発明と同様に、複数の個別電極と複数の配線部を夫々異なる平面上に形成することにより、配線部を配置することのできる領域を広く確保することができる。また、第1配線部と振動板との間、及び、第1配線部と共通電極との間に生じる寄生容量が小さくなる。
この第4の発明において、さらに、前記第4工程において、前記第1絶縁材料層の前記複数の第1配線部が形成された面に前記第2絶縁材料層を全面的に形成してから、この第2絶縁材料層を部分的に除去することにより、前記複数のスルーホールを形成してもよい(第5の発明)。
また、この第5の発明において、前記第1絶縁材料層の厚さを前記第2絶縁材料層よりも厚く形成してもよい(第6の発明)。この場合には、第2絶縁材料層にスルーホールを形成する際に、第1絶縁材料層に同時に貫通孔が形成されにくくなる。さらに、前記第1絶縁材料層を絶縁性セラミックス材料で形成し、前記第2絶縁材料層を絶縁性有機材料で形成してもよい(第7の発明)。この場合には、レーザー加工等により第2絶縁材料層にスルーホールを形成するときに、第1絶縁材料層が加工されにくくなるため、第1絶縁材料層に貫通孔が形成されにくくなる。さらに、前記第4工程において、前記複数のスルーホールをレーザー加工により形成する場合には、前記第2絶縁材料層のレーザー加工速度が、前記第1絶縁材料層のレーザー加工速度よりも大きいことが好ましい(第8の発明)。この場合も、レーザー加工により第2絶縁材料層にスルーホールを形成する際に、第1絶縁材料層に貫通孔が形成されにくい。
また、前述の第4の発明において、さらに、前記第4工程において、前記第1絶縁材料層の前記第1配線部が形成された面上の複数の領域をマスキングしてから、マスキングされていない領域に絶縁材料の粒子を堆積させて前記第2絶縁材料層を形成し、同時に、マスキングされた前記複数の領域に夫々複数のスルーホールを形成してもよい(第9の発明)。この場合には、第2絶縁材料層を形成するときに複数のスルーホールも同時に形成できる。
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。尚、図1の上下方向を上下方向と定義して以下説明する。
図1〜図4に示すように、インクジェットヘッド1は、内部にインク流路が形成された平面視矩形状の流路ユニット2と、この流路ユニット2の上面に積層された圧電アクチュエータ3とを備えている。尚、図2は、図1のインクジェットヘッド1の右半部の平面図、図3は、後述の圧電層33の図示を省略したインクジェットヘッド1の右半部の平面図、図4は図2のIV-IV線断面図である。
図2〜図4に示すように、流路ユニット2は、キャビティプレート10、ベースプレート11、マニホールドプレート12、及びノズルプレート13を備えており、これら4枚のプレート10〜13が積層状態で接合されている。このうち、キャビティプレート10、ベースプレート11及びマニホールドプレート12は略矩形の金属製(例えば、ステンレス鋼製)の板であり、これら3枚のプレート10〜12に、後述するマニホールド17や圧力室14等のインク流路をエッチングにより容易に形成することができるようになっている。また、ノズルプレート13は、例えば、ポリイミド等の高分子合成樹脂材料により形成され、マニホールドプレート12の下面に接着される。あるいは、このノズルプレート13も金属プレートで構成してもよい。
図2に示すように、キャビティプレート10には、平面に沿って配列された複数の圧力室14が形成されている。これら複数の圧力室14は、流路ユニット2の表面(後述する振動板30が接合されるキャビティプレート10の上面)において開口している。尚、図2には、複数の圧力室14のうちの一部(12個)が示されている。各圧力室14は、平面視で円形状に形成されている。
ベースプレート11の、圧力室14の図2における右端部及び左端部と重なる位置には、夫々連通孔15,16が形成されている。また、マニホールドプレート12には、その短手方向(図2の上下方向)に延び、複数の圧力室14が配列する平面に対する、平面視で圧力室14の図2における右側部分と重なるマニホールド17が形成されている。このマニホールド17には、キャビティプレート10に形成されたインク供給口18を介してインクタンク(図示省略)からインクが供給される。また、平面視で圧力室14の図2における左端部と重なる位置には、連通孔19も形成されている。さらに、ノズルプレート13には、平面視で複数の圧力室14の左端部に重なる位置に、複数のノズル20が夫々形成されている。ノズル20は、例えば、ポリイミド等の高分子合成樹脂の基板にエキシマレーザー加工を施すことにより形成される。
そして、図4に示すように、マニホールド17は連通孔15を介して圧力室14に連通し、さらに、圧力室14は、連通孔16,19を介してノズル20に連通している。このように、流路ユニット2内には、マニホールド17から圧力室14を経てノズル20に至る個別インク流路が形成されている。
次に、圧電アクチュエータ3について説明する。図1〜図4に示すように、圧電アクチュエータ3は、流路ユニット2の上面に複数の圧力室14を覆うように配置された振動板30と、この振動板30の上側に配置された圧電層33と、この圧電層33の下側に配置された複数の個別電極32、及び、圧電層33の上側に配置された共通電極34等を備えている。
振動板30は、平面視で略矩形状の金属製(例えば、ステンレス鋼製)の板であり、この振動板30は、複数の圧力室14を塞ぐようにキャビティプレート10の上面に積層された状態で接合されている。そして、この振動板30の上面には、夫々絶縁材料からなる2層の絶縁材料層(第1絶縁材料層31及び第2絶縁材料層38)が形成されている。これら第1絶縁材料層31と第2絶縁材料層38は、夫々、誘電率が圧電層33の誘電率よりも低い絶縁材料で形成されている。この理由については、後ほど詳しく述べる。
第2絶縁材料層38の上面の、複数の圧力室14に対向する位置には、圧力室14よりも一回り小さい円形の複数の個別電極32が圧力室14と同心円状に重なるように形成されている。これら複数の個別電極32は、白金等の導電性材料で形成されている。一方、第1絶縁材料層31の上面には、複数の個別電極32に夫々対応する複数の配線部35(第1配線部)が形成されている。これら複数の配線部35は、夫々、ドライバIC37に向けて直線的且つ互いに平行に延びるように形成されており、第1絶縁材料層31により、導電性を有する金属製の振動板30及び隣接する他の配線部35と電気的に絶縁されている。このように、複数の個別電極32と複数の配線部35は夫々異なる平面上に形成されているため、図2、図3に示すように、平面視で、複数の配線部35を複数の個別電極32と重なる領域に形成することが可能になり、複数の配線部35を形成することができる領域を広く確保できる。また、複数の配線部35を極力短く形成することができるため、配線部35の形成にかかるコストを抑えることができる。また、第2絶縁材料層38の、平面視で円形の圧力室14の中心部と重なる位置には、この第2絶縁材料層38をその厚み方向に貫通するスルーホール38aが形成されており、このスルーホール38a内には、複数の個別電極32と複数の配線部35とを夫々電気的に接続する複数の配線部39(第2配線部)が形成されている。
さらに、複数の配線部35の端部には夫々複数の端子部35aが形成されている。そして、これら複数の端子部35aには、複数の個別電極32に対して選択的に駆動電圧を供給するドライバIC37の出力端子が半田等の導電性ろう材により接合されており、ドライバIC37は第1絶縁材料層31の上面に配置されている。このように、複数の個別電極32とドライバIC37とが、ドライバIC37と同一平面上に形成された配線部35を介して接続されているため、コストの高いフレキシブルプリント配線板(Flexible Printed Circuit:FPC)等の配線部材が不要になる。そのため、個別電極32とドライバIC37の電気的接続のコストを低減でき、また、この電気的接続の信頼性が高くなる。
さらに、第1絶縁材料層31上には、ドライバIC37の入力端子と接合される複数の接続端子40も形成されている。そして、これら複数の接続端子40とドライバIC37の入力端子37bとを半田等で夫々接合することにより、ドライバIC37とこのドライバIC37を制御する制御装置(図示省略)とを接続端子40を介して容易に接続することができる。
第2絶縁材料層38の上面には、チタン酸鉛とジルコン酸鉛との固溶体であり強誘電体であるチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を主成分とする圧電層33が、複数の圧力室14に跨って形成されている。この圧電層33は、複数の個別電極32の表面全体を覆うように連続的に形成されている。さらに、この圧電層33の上面には、複数の個別電極32に共通の共通電極34が圧電層33の全面に形成されている。この共通電極34は、金などの導電性材料で形成されている。図2、図3に示すように、共通電極34からは、1本の配線部41が圧電層33の上面と第1絶縁材料層31の上面とに亙って延びており、この配線部41はドライバIC37の端子と電気的に接続されている。そして、共通電極34は、配線部41及びドライバIC37を介して接地されて、グランド電位に保持されている。
次に、インク吐出時における圧電アクチュエータ3の作用について説明する。
複数の個別電極32に対して、ドライバIC37から配線部35を介して選択的に駆動電圧が供給されると、駆動電圧が供給された圧電層33下側の個別電極32とグランド電位に保持されている圧電層33上側の共通電極34の電位が異なった状態となり、両電極32,34の間に挟まれた圧電層33に上下方向の電界が生じる。すると、圧電層33のうち、駆動電圧が印加された個別電極32の直上の部分が、分極方向である上下方向と直交する水平方向に収縮する。ここで、圧電層33の下側の振動板30はキャビティプレート10に対して固定されているため、両電極32,34の間に挟まれた圧電層33の部分が圧力室14側に凸となるように変形し、この圧電層33の部分的な変形に伴い、振動板30の圧力室14を覆う部分も圧力室14側に凸となるように変形する。すると、圧力室14内の体積が減少するためにインクの圧力が上昇し、圧力室14に連通するノズル20からインクが吐出される。
ところで、第1絶縁材料層31と第2絶縁材料層38は、ともに、その誘電率が圧電層33の誘電率よりも小さい絶縁材料で形成されている。そして、複数の配線部35と金属製の振動板30との間に、その誘電率が圧電層33の誘電率よりも小さい第1絶縁材料層31が介在しているため、ある個別電極32に駆動電圧が印加されたときに、この個別電極32に接続された配線部35と振動板30との間の第1絶縁材料層31に生じる寄生容量が小さくなる。さらに、配線部35と圧電層33との間に、その誘電率が圧電層33の誘電率よりも小さい第2絶縁材料層38が介在しているため、配線部35と共通電極34との間の圧電層33及び第2絶縁材料層38に生じる寄生容量も小さくなり、圧電アクチュエータ3の駆動効率が向上する。
また、図2に示すように、特に、配線部35が、対応する圧力室14以外の他の圧力室14に部分的に重なるように配置されている場合などには、この配線部35に駆動電圧に印加されたときに、変形させる必要のない他の圧力室14に対向する圧電層33及び振動板30が変形してしまう現象(いわゆる、クロストーク)が生じて、複数のノズル20からのインク吐出特性がばらついてしまう虞がある。しかし、本実施形態の圧電アクチュエータ3においては、配線部35と圧電層33との間に圧電層33よりも誘電率の低い第2絶縁材料層38が介在しており、配線部35に駆動電圧が印加されたときに生じる、配線部35と共通電極34の間の圧電層33の変形が小さくなるため、クロストークが抑制される。
このように、第1絶縁材料層31と第2絶縁材料層38を形成する絶縁材料の誘電率は小さいことが好ましく、圧電層33の誘電率の1/10以下であることが特に好ましい。このような絶縁材料としては、例えば、表1に示すような絶縁性セラミックス材料や、表2に示すような絶縁性有機材料を用いることができる。尚、PZTの誘電率は2000以上であるため、表1及び表2の絶縁材料の誘電率は、全て圧電層33の誘電率の1/10以下となっている。
Figure 0004581605
Figure 0004581605
次に、インクジェットヘッド1の製造方法について図5を参照して説明する。
まず、図5(a)に示すように、流路ユニット2の一表面を形成する、キャビティプレート10の表面に複数の圧力室14を覆うように振動板30を拡散接合等により接合する(第1工程)。このとき、同時に、金属製のベースプレート11及びマニホールドプレート12を、キャビティプレート10に接合するようにしてもよい。さらに、ノズルプレート13が金属プレートからなる場合には、このノズルプレート13もマニホールドプレート12に同時に接合するようにしてもよい。
次に、図5(b)に示すように、振動板30の圧力室14と反対側の面に、圧電層33を形成するセラミックス材料であるPZTよりも誘電率の小さい絶縁材料により、第1絶縁材料層31を形成する(第2工程)。そして、図5(c)に示すように、第1絶縁材料層31の振動板30と反対側の面に複数の配線部35を形成する(第3工程)。ここで、複数の配線部35は、例えば、第1絶縁材料層31の全面に塗布されたフォトレジストを部分的に露光してそれ以外の部分を除去した後に、このレジストが部分的に除去された部分に白金スパッタを行うことにより形成することができる。あるいは、スクリーン印刷により一度に複数の配線部35を形成してもよい。
さらに、第1絶縁材料層31の複数の配線部35が形成された面に、PZTよりも誘電率の小さい絶縁材料により第2絶縁材料層38を全面的に形成し、さらに、平面視で圧力室14の中心部に重なる部分の第2絶縁材料層38を部分的に除去することにより、第2絶縁材料層38をその厚み方向に貫通する複数のスルーホール38aを形成する(第4工程)。
尚、第1絶縁材料層31及び第2絶縁材料層38を形成する、PZTよりも誘電率の小さい絶縁材料としては、前述したように、絶縁性セラミックス材料(表1参照)や絶縁性有機材料(表2参照)等から、適当なものを選択して使用することができる。また、これらの絶縁材料層31,38をアルミナ等の絶縁性セラミックス材料で形成する場合には、セラミックス材料の粉体を層形成面に向けて噴射して堆積させるエアロゾルデポジション法(AD法)等を用いることができる。また、ポリイミド等の絶縁性有機材料で形成する場合には、有機材料を層形成面に塗布した後に、所定温度(例えば、ポリイミドでは400℃程度)の焼付けを行えばよい。
複数のスルーホール38aは、例えば、第2絶縁材料層38にレーザー加工を施すことにより形成することができる。あるいは、プラズマやUV光により空気中の酸素分子から励起状態の酸素原子を作り出し、その酸化力により有機物を酸化して揮発除去する、アッシング加工により複数のスルーホール38aを形成してもよい。ところで、レーザー加工やアッシング加工等により第2絶縁材料層38にスルーホール38aを形成したときに、第1絶縁材料層31に同時に貫通孔が形成されにくくなっていることが好ましい。例えば、第1絶縁材料層31の厚さを第2絶縁材料層38よりも厚く形成すれば、第1絶縁材料層31に貫通孔が形成されにくくなる。
あるいは、第1絶縁材料層31を絶縁性セラミックス材料で形成し、一方、第2絶縁材料層38を絶縁性有機材料で形成すれば、やはり、第1絶縁材料層31に貫通孔が形成されにくくなる。即ち、共有結合(結合エネルギー:250〜2000kJ/mol)で原子が結合されている有機物は、共有結合よりも結合エネルギーの高いイオン結合(結合エネルギー:2500〜6000kJ/mol)で原子が結合されているセラミックス材料よりも加工されやすい。従って、例えば、第1絶縁材料層31を絶縁性セラミックス材料の1種であるアルミナで形成し、一方、第2絶縁材料層38を絶縁性有機材料の1種であるポリイミドで形成した場合に、KrFエキシマレーザー(波長248nm)を用いて、1J/cm2のエネルギー密度で第2絶縁材料層38に対してレーザー加工を施すと、ポリイミドからなる第2絶縁材料層38にはスルーホール38aが形成されるが、アルミナからなる第1絶縁材料層31には貫通孔が形成されない。また、加工対象物を酸化することにより所望の加工を行うアッシング加工では、絶縁性セラミックスは加工されないため、酸化物や窒化物の1種である絶縁性セラミックスからなる第1絶縁材料層31に貫通孔が形成されない。
また、レーザー加工によりスルーホール38aを形成する場合には、第2絶縁材料層38のレーザー加工速度が、第1絶縁材料層31のレーザー加工速度よりも大きいことが好ましい。この場合も、第1絶縁材料層31は第2絶縁材料層38に比べて加工されにくいため、第2絶縁材料層38にスルーホール38aを形成したときに、第1絶縁材料層31には貫通孔が形成されにくくなる。
例えば、炭酸ガスレーザー(CO2レーザー:波長10.6μm)を用いてスルーホール38aを形成する場合は、レーザーの波長が長いために、加工速度は熱的な因子の影響を強く受ける。具体的な例を挙げると、第1絶縁材料層31をアルミナ(熱伝導率38W(m・K))で形成し、一方、第2絶縁材料層38をジルコニア(熱伝導率3W/(m・K))で形成すると、ジルコニアからなる第2絶縁材料層38では、アルミナからなる第1絶縁材料層31よりも熱が逃げにくいため、加工速度が大きくなる。
また、エキシマレーザー(KrFエキシマレーザー:波長248nm)を用いてスルーホール38aを形成する場合は、その加工速度は、被加工物のエネルギー吸収率に強く影響される。具体的な例を挙げると、第1絶縁材料層31を石英(吸収率10%)で形成し、一方、第2絶縁材料層38をアルミナ(吸収率20%)で形成すれば、第2絶縁材料層38は、第1絶縁材料層31よりもエネルギーを効率よく吸収するため、第2絶縁材料層38の加工速度は、第1絶縁材料層31の加工速度よりも大きくなる。
このようにして、第2絶縁材料層38に複数のスルーホール38aを形成してから、メタルマスクを用いた白金スパッタ等により、図5(f)に示すように、複数のスルーホール38a内に、複数の配線部35に夫々接続された複数の配線部39を形成し、さらに、第2絶縁材料層38の第1絶縁材料層31と反対側の面において複数の圧力室14に夫々対向する位置に、複数の配線部39に夫々接続された複数の個別電極32を形成する(第5工程)。
さらに、図5(g)に示すように、第2絶縁材料層38の個別電極32が形成された面に、複数の圧力室14に跨る圧電層33をPZTで形成する(第6工程)。ここで、圧電層33の形成には、AD法、ゾルゲル法、あるいは、スパッタ法等を用いることができる。さらに、この圧電層33のPZTの組織を微細化するための熱処理を施す。ここで、第1絶縁材料層31と第2絶縁材料層38が共にアルミナ等の絶縁性セラミックス材料で形成されている場合には、圧電層33の熱処理を比較的高い温度(850℃程度)で行うことができる。一方、第1絶縁材料層31と第2絶縁材料層38の少なくとも一方が、ポリイミド等の絶縁性有機材料で形成されている場合には、有機材料の耐熱温度が低いため(例えば、400℃程度)、圧電層33の熱処理を比較的低い温度(例えば、350℃程度)で行う。
そして、図5(h)に示すように、圧電層33の第2絶縁材料層38と反対側の面に、複数の個別電極32に跨る共通電極34を、金スパッタやスクリーン印刷等により形成し(第7工程)、インクジェットヘッド1の製造工程を完了する。
尚、第2絶縁材料層38に複数のスルーホール38aを形成する方法としては、前記実施形態のように、第2絶縁材料層38を形成してからこの第2絶縁材料層38を部分的に除去する方法の他にも、以下のような他の方法も採用することができる。
例えば、まず、図6(a)に示すように、複数の配線部35が形成された第1絶縁材料層31の面の全面にフォトレジストを塗布してから、円形の圧力室14の中心部と重なる部分のレジストのみ露光して、他の部分のレジストを除去することにより、残存するレジスト50で第1絶縁材料層31の面上の複数の領域をマスキングする。そして、図6(b)に示すように、レジスト50によりマスキングされていない領域に、AD法やスパッタ法等により絶縁材料の粒子を堆積させてから、図6(c)に示すように、レジスト50を除去することにより、第2絶縁材料層38を形成すると同時に、レジスト50でマスキングされた領域に複数のスルーホール38aを形成するようにしてもよい。
あるいは、図7(a)に示すように、第1絶縁材料層31の表面に、円形の圧力室14の中心部と重なる部分以外の部分をマスキングするような、所定形状のメタルマスク51を配置させた状態で、AD法やスパッタ法等により絶縁材料の粒子を堆積させることにより、図7(b)に示すように、第2絶縁材料層38を形成すると同時に、メタルマスク51でマスキングされた領域に複数のスルーホール38aを形成するようにしてもよい。
以上の図6又は図7に示す製造方法では、第2絶縁材料層38を形成するときに複数のスルーホール38aを同時に形成できるため、製造工程を簡素化することが可能になる。
本発明の第1実施形態に係るインクジェットヘッドの斜視図である。 図1におけるインクジェットヘッドの右半部の平面図である。 圧電層の図示を省略したインクジェットヘッドの右半部の平面図である。 図2のIV-IV線断面図である。 インクジェットヘッドの製造工程を示す図であり、(a)は振動板の接合工程、(b)は第1絶縁材料層の形成工程、(c)は配線部(第1配線部)の形成工程、(d)は第2絶縁材料層の形成工程、(e)はスルーホールの形成工程、(f)は個別電極及び配線部(第2配線部)の形成工程、(g)は圧電層の形成工程、(h)は共通電極の形成工程を夫々示す。 変更形態のインクジェットヘッドの製造工程の一部を示す図であり、(a)はレジストによるマスキング工程、(b)は第2絶縁材料層の形成工程、(c)はレジストの除去工程を夫々示す。 別の変更形態のインクジェットヘッドの製造工程の一部を示す図であり、(a)はメタルマスクによるマスキング工程、(b)は第2絶縁材料層の形成工程を夫々示す。
符号の説明
1 インクジェットヘッド
2 流路ユニット
3 圧電アクチュエータ
14 圧力室
20 ノズル
30 振動板
31 第1絶縁材料層
32 個別電極
33 圧電層
34 共通電極
35 配線部(第1配線部)
38 第2絶縁材料層
38a スルーホール
39 配線部(第2配線部)

Claims (9)

  1. インクを吐出する複数のノズルに夫々連通し且つ平面に沿って配置された複数の圧力室を有する流路ユニットと、前記複数の圧力室の容積を選択的に変化させる圧電アクチュエータとを備え、
    前記圧電アクチュエータは、
    前記複数の圧力室を覆う金属製の振動板と、
    この振動板の前記圧力室と反対側の面に形成された第1絶縁材料層と、
    この第1絶縁材料層の前記振動板と反対側の面に形成された第2絶縁材料層と、
    前記第2絶縁材料層の前記第1絶縁材料層と反対側の面に、前記複数の圧力室に跨って形成された圧電層と、
    この圧電層の前記第2絶縁材料層側の面において、前記複数の圧力室と対向する位置に夫々形成された複数の個別電極、及び、前記圧電層の前記第2絶縁材料層と反対側の面に、前記複数の個別電極に跨って形成された共通電極とを有し、
    前記第1絶縁材料層及び前記第2絶縁材料層の誘電率は、夫々前記圧電層の誘電率よりも小さく、
    前記第2絶縁材料層には、その厚み方向に貫通する複数のスルーホールが前記複数の個別電極に夫々対応して形成され、
    前記第1絶縁材料層の前記振動板と反対側の面に、前記複数の個別電極に夫々対応する複数の第1配線部が形成され、前記複数のスルーホール内に、前記複数の個別電極と前記複数の第1配線部とを夫々電気的に接続する複数の第2配線部が形成されていることを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 前記第1絶縁材料層の誘電率と前記第2絶縁材料層の誘電率は、ともに前記圧電層の誘電率の1/10以下であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド。
  3. 前記複数の第1配線部が、前記平面に直交する方向から見て、夫々直線的に延びており、且つ、前記複数の個別電極と部分的に重なっていることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェットヘッド。
  4. インクを吐出する複数のノズルに夫々連通し且つ平面に沿って配置された複数の圧力室を有する流路ユニットの一表面に、前記複数の圧力室を覆うように金属製の振動板を接合する第1工程と、
    前記振動板の前記圧力室と反対側の面に第1絶縁材料層を形成する第2工程と、
    前記第1絶縁材料層の前記振動板と反対側の面に複数の第1配線部を形成する第3工程と、
    前記第1絶縁材料層の前記複数の第1配線部が形成された面に、これら複数の第1配線部に夫々対応する複数のスルーホールを有する第2絶縁材料層を形成する第4工程と、
    前記複数のスルーホール内に、前記複数の第1配線部に夫々接続された複数の第2配線部を形成するとともに、前記第2絶縁材料層の前記第1絶縁材料層と反対側の面において前記複数の圧力室に夫々対向する位置に、前記複数の第2配線部に夫々接続された複数の個別電極を形成する第5工程と、
    前記第2絶縁材料層の前記第1絶縁材料層と反対側の面に、前記複数の圧力室に跨る圧電層を形成する第6工程と、
    前記圧電層の前記第2絶縁材料層と反対側の面に、前記複数の個別電極に跨る共通電極を形成する第7工程とを備え、
    前記第4工程において、前記第1絶縁材料層及び前記第2絶縁材料層を、ともに前記圧電層よりも誘電率の小さい絶縁材料で形成することを特徴とするインクジェットヘッドの製造方法。
  5. 前記第4工程において、前記第1絶縁材料層の前記複数の第1配線部が形成された面に前記第2絶縁材料層を全面的に形成してから、この第2絶縁材料層を部分的に除去することにより、前記複数のスルーホールを形成することを特徴とする請求項4に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  6. 前記第1絶縁材料層の厚さを前記第2絶縁材料層よりも厚く形成することを特徴とする請求項5に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  7. 前記第1絶縁材料層を絶縁性セラミックス材料で形成し、前記第2絶縁材料層を絶縁性有機材料で形成することを特徴とする請求項5又は6に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  8. 前記第4工程において、前記複数のスルーホールをレーザー加工により形成し、
    前記第2絶縁材料層のレーザー加工速度が、前記第1絶縁材料層のレーザー加工速度よりも大きいことを特徴とする請求項5〜7の何れかに記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  9. 前記第4工程において、前記第1絶縁材料層の前記第1配線部が形成された面上の複数の領域をマスキングしてから、マスキングされていない領域に絶縁材料の粒子を堆積させて前記第2絶縁材料層を形成し、同時に、マスキングされた前記複数の領域に夫々複数のスルーホールを形成することを特徴とする請求項4に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
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