JP4579455B2 - 組立式貯液槽の保温構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、組立式貯液槽の保温構造、特に、側壁の保温構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、学校、病院、集合住宅あるいは工場などには、飲料水をはじめとする各種液体を貯留する貯液槽が設置されている。
【0003】
この貯液槽Tは、図14に示すように、通常、直角四辺形の基板2の四辺に同一側へ起立する接合縁3を設けて浅い箱状に形成された単位板1を、順に接続して側壁Ta、天井壁Tb、底壁Tcあるいは仕切り壁や整流壁(図示せず)を形成し、これらの側壁Ta、天井壁Tb、底壁Tcあるいは図示しない仕切り壁や整流壁を組み立てることによって形成されている。
【0004】
単位板1の材質としては、鉄、ステンレス、アルミニウムなどの金属もしくはFRPなどの合成樹脂が採用される。このうち、耐火性能、耐震強度、耐腐食性、美観などの観点から、近年、ステンレス鋼板からなる単位板1を組み立てて形成された組立式ステンレス製貯液槽が多く採用されるようになっている。
【0005】
この場合、単位板1の基板2が薄くて平板状であれば、基板2に荷重が加わったときの基板2の撓み量(歪み量)は非常に大きく、耐圧強度は非常に小さい。
例えば、側壁Taを形成する単位板1の基板2の板厚が薄くて平板状であれば、貯液槽T内の液圧によって、基板2には大きな撓みが発生する。さらに、貯液槽T内の液位が上下することによって、基板2には繰り返し応力が加わる。そこで、薄くて平板状の基板2は、小さな圧力の繰り返しによっても容易に破壊する。
また、天井壁Tbを形成する単位板1の基板2の板厚が薄くて平板状であれば、作業者などが乗ったときなどに不意に大きく撓んで、危険である。このため、通常、単位板1の基板2に膨出部21を形成して、基板2がたとえ薄くても撓み量が小さなものとなるようにし、耐圧強度を向上させている。
【0006】
このような膨出部21としては、基板2の略全面に、あるいは中央部に四角形状、八角形状、円形状、十字状、X字状などを形成したものがある。そして、その膨出方向としては、接合縁3の突出側もしくはその逆側へ突出したものがある。
【0007】
また、単位板1の接合縁3には、基板2の縁辺から垂直に起立する90度鍔の他、基板2と90度鍔との間に基板2に対して約135度の角度で傾斜する傾斜鍔3Aを有するものがある。
【0008】
このような組立式貯液槽Tにおいて、特に高い保温性能や耐結露性能を要求される場合には、通常、単位板1に保温材およびカバーを順に設けて熱の拡散を防止することが行われている。
【0009】
組立式貯液槽を保温構造とするには、例えば、実公平6−28477号公報に記載されるように、単位板の接合縁側の基板に予め保温材を接着などにより固着しておき、この保温材付き単位板をボルトにより連結する方法や、実開平6−22298号公報に記載されるように、保温材を取り付けていない単位板をボルトにより連結していく際、合わせて保温材を取り付けていく方法、あるいは、実開平6−42786号公報に記載されるように、保温材を取り付けていない単位板同士をボルトナットで連結して貯液槽を形成し、その後、単位板の外側に保温材を配設し、保温材を何らかの手段で固定する方法がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、実公平6−28477号公報に記載される保温層を上下の2層に2分割した保温構造においては、工場などにおいて単位板に下層保温材および下層保温材カバーを接着などによって固着する手間が必要になるとともに、運搬中や組立時に下層保温材や下層保温材カバーが単位板から剥離しないように注意を払う必要がある。また、貯液槽の組立時、ボルトナットによって単位板を連結するとともに、下層保温材カバーの外面に上層保温材および外装板を接着剤などによって固定する必要がある。すなわち、合計上下2層の保温層を設けねばならず、作業が煩雑になるとともに、多くの作業時間を要する。また、複雑な保温構造の割には、保温性能が良くなるわけでもない。しかも、複数の単位板を一平面上に並べて側壁、天井壁、底壁などを組み立てる際、各接合縁を上向きにして隣接する単位板同士をボルトナットにより連結しなければならないので、下層保温材、下層保温材カバーを足で踏みつけることになり、これらを凹陥させるとともに、ボルトナットや工具を落として損傷させることにもなる。このため、養生板を配置してボルト組みの作業を行なうなどの格別の配慮が必要となる。
【0011】
さらに、貯液槽の各単位板の保守点検に際して、下層保温材カバー、下層保温材を取りはずすことは容易でない。というのは、各単位板の接合縁全周に締め付けられている全てのボルトナットを取り外さなければ下層保温材カバー、下層保温材を取り出すことができないからである。また、接液部に使用されている単位板の接合縁を締結する全てのボルトナットを取り外すと、貯液槽内に貯留されている液が流出するので、予め、貯液槽内の液を抜き取っておかなければならず、そのうえ、作業が終了した後に貯液槽内に液を再度注入してやる必要がある。したがって、作業が非常に煩雑なだけでなく、作業時間も長期におよぶ、という問題がある。
【0012】
実開平6−22298号公報に記載される組立式貯液槽の保温構造においても、実公平6−28477号公報について述べたこととほぼ同様のことがいえる。
すなわち、単位板の表面を保守点検したり、カバーや保温材を交換する場合、隣接する単位板の接合縁を締結するボルトナットが邪魔になってカバーや保温材を取り出すことができない。したがって、カバーや保温材を取り出すためには、単位板の接合縁全周に取り付けられている全てのボルトナットを取り外さなければならず、作業性が著しく低下する。また、接液部に使用されている単位板の接合縁を締結する全てのボルトナットを取り外すと、貯液槽内に貯留されている液が流出するので、予め、貯液槽内の液を抜き取っておかなければならず、さらに、作業が終了した後に貯液槽内に液を再度注入してやる必要がある。したがって、作業が煩雑なだけでなく、作業時間も長期におよぶ、という問題がある。
【0013】
実開平6−42786号公報に記載される組立式貯液槽の保温構造においては、工場などにおいて、予め単位板に保温材を固着する手間が省けるとともに、在庫時や運搬時などに保温材の剥離も生ぜず、貯液槽の組立作業も短時間で効率的に行なうことができる。また、貯液槽の組立作業中に保温材や外装板を足で踏みつけることがないので、美麗な外観が得られるという利点もある。
【0014】
しかしながら、保温材の支持部材を単位板のコーナー部に固定した後、棒状の第1保温材を接合縁に沿ってスライドさせて挿入し、次いで、外装板を有する第2保温材を配置する際、先に架設した支持部材に第2保温材のコーナー部が干渉することから、第2保温材のコーナー部を支持部材に干渉しないように切除する必要がある。このため、支持部材の直下に保温材が満たされない空間が残り、保温効果が十分に得られないという問題がある。
【0015】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、任意の保温材を簡単に取り付けたり、取り外したりすることができるだけでなく、熱の拡散を効果的に防止することのできる組立式貯液槽の保温構造を提供するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は、直角四辺形の基板の四辺に接合縁を設けた複数個の単位板を、上記接合縁が外側へ向くように配列して接合縁同士を結合することで側壁を形成した組立式貯液槽において、基板の周縁部近傍に接合縁の向きと同方向に立設された複数本のネジ棒と、ネジ棒の立設位置に対応して挿通穴が形成され、該挿通穴にネジ棒が貫通した状態で基板の周縁部に配設された外縁部保温材と、外縁部保温材とほぼ同一幅もしくはより幅広に形成され、ネジ棒の立設位置に対応して挿通穴が形成され、該挿通穴にネジ棒を貫通させ、外縁部保温材を覆って被せられた外縁部外装板と、外縁部保温材で包囲される空間に対応する大きさに形成され、少なくとも外周部が基板に当接された中央部保温材と、基板の大きさよりも小さく形成され、ネジ棒の立設位置に対応して挿通穴が形成され、該挿通穴にネジ棒を貫通させ、中央部保温材の全部および外縁部外装板の中央寄りの部分を覆って被せられた中央部外装板と、からなり、これらの外縁部保温材、外縁部外装板、中央部保温材および中央部外装板を、中央部外装板の表面から突出するネジ棒にナットを螺合することによって固定したことを特徴とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0018】
図1乃至図3には、本発明の組立式貯液槽Tの保温構造の一実施形態が示されている。
【0019】
なお、単位板1は、先に説明したものと同一であるから、同一の部材については同一の符号を付すものとする。
【0020】
この貯液槽Tは、先ずステンレスやアルミニウムなどの金属あるいはFRPなどの合成樹脂からなる複数の単位板1の接合縁3を同一側へ向け、隣接する単位板1の突き合わされた接合縁3,3同士をボルトナットで結合し、こうして形成された側壁Ta、天井壁Tb、コンクリートまたは鋼製架台17上に敷設された底壁Tc(図2参照)を適宜組み合わせて箱状に形成される。この場合、側壁Taおよび底壁Tcは、単位板1の接合縁3を外方に向け、一方、天井壁Tbは、単位板1の接合縁3を内方に向けて配置される。また、側壁Ta同士、側壁Taと天井壁Tbの接合に当たっては互いに直接、側壁Taと底壁Tcの接合に当たってはアングル材18(図2参照)を介して、それぞれボルトナットで連結され、貯液槽Tが組み立てられる。
【0021】
次いで、貯液槽Tの外面に保温材が取り付けられる。
【0022】
側壁Taを構成する各単位板1の基板2の周縁部近傍には、接合縁3の向きと同方向に複数本のネジ棒4が立設されており、このネジ棒4を利用して基板2の周縁部に外縁部保温材5および外縁部外装板6がこの順に重ねられる。また、基板2には、外縁部保温材5で包囲される空間に対応する大きさに形成された中央部保温材7が配設される。また、基板2の大きさよりも小さく形成され、ネジ棒4の立設位置に対応して挿通穴が形成され、中央部保温材7の全部および外縁部外装板6の中央寄りの部分を覆って被せられた中央部外装板8が重ねられ、これらの外縁部保温材5、外縁部外装板6および中央部保温材7が中央部外装板8の表面から突出するネジ棒4に螺合されたナットNを介して固定されることにより、側壁Taの保温構造が形成される。なお、側壁Taの場合と同様の保温構造を天井壁Tbおよび底壁Tcに採用することも可能であるが、必ずしも同様とする必要はなく、より簡便な構成とすることができる。
【0023】
図1乃至図3に示した貯液槽Tにおいては、接合縁3の折曲方向と同方向に膨出された膨出部21が基板2の略中央部に形成された多数の単位板1で側壁Taを形成し、また、接合縁3とは逆側に膨出された膨出部21が基板2の略中央部に形成された多数の単位板1で底壁Tcを形成した場合を例示している。一方、天井壁Tbの場合、基板2は平板状に形成されている。
【0024】
図1に示した貯液槽Tにおいては、一の側壁Taを構成する一の単位板1に取出口用フランジ91を有する給水管9の基端が接続されるとともに、他の側壁Taを構成する一の単位板1および他の単位板1にそれぞれ揚水管10および溢水管11が接続され、また、天井壁Tbを構成する一の単位板1にマンホールMが形成されるとともに、マンホールMに隣接して液位を検出する電極座12が設けられた場合を例示している。さらに、他の側壁Taには、天井壁Tbに登るための外部タラップ13が取り付けられている。
【0025】
なお、複数の単位板1を組み合わせて側壁Taを形成する際、左右方向に隣接する単位板1の突き合わされた上下方向に延びる各接合縁3の内面に沿うウエブ141を有するとともに、基板2の周縁部に当接するフランジ142を有する断面コ字状の縦補強材14が側壁Taの上下にわたって配設されており、上下方向に延びる突き合わされた接合縁3を挟み込んで共締めされるとともに、下端部が架台17に連結されている(図2および図3参照)。また、上下方向に隣接する単位板1の突き合わされた左右方向に延びる各接合縁3の内面に沿うウエブ151を有するとともに、基板2の周縁部に当接するフランジ152を有する断面略Z字状およびL字状の横補強材15A,15B(図2参照)が左右の縦補強材14間に配設され、横方向に延びる突き合わされた接合縁3を挟み込んで共締めされている。これらの縦補強材14および横補強材15A,15Bにより、貯液槽Tの内部に液体を注入した際、側壁Taが液圧によって外方に膨出変形しないように補強されている。
【0026】
この場合、縦補強材14には、上下方向に隣接する単位板1の突き合わされた横方向に延びる接合縁3を跨ぐに足る大きさに切り欠かれた切欠部14a(図1参照)が形成されている。縦補強材14の切欠部14aを補強するため、該切欠部14aに対応する位置において、隣接する一対の縦補強材14,14が、補強部材16(図2および図3参照)を介して一体に連結されていることが好ましい。ただし、補強部材16は必ずしも必要でない(図1参照)。なお、縦補強材14の奥行きは、横補強材15A,15Bの奥行きよりも大きく設定されており、互いに干渉することなく縦補強材14および横補強材15A,15Bをそれぞれ取り付けることができる。
【0027】
一方、底壁Tcについては、液圧によって外方に膨出変形しないように、通常突き合わされた接合縁3が架台17上に配置される。
【0028】
また、前述した貯液槽Tにおいては、側壁Taと底壁Tcとの突き合わせ部をアングル材18を介して連結した場合を例示したが、底壁Tcの外周側単位板1の接合縁3に、側壁Taの下部側単位板1の基板2を突き合わせ、底壁Tcの外周側単位板1の接合縁3と側壁Taの下部側単位板1の基板2とをボルトナットを介して連結するようにしてもよい(図4参照)。
【0029】
このようにして貯液槽Tが組み立てられたならば、基板2の周縁部に接合縁3の向きと同方向に立設されたネジ棒4を利用して各単位板1の基板2に外縁部保温材5、外縁部外装板6、中央部保温材7および中央部外装板8を取り付ける。
【0030】
以下、側壁Taの保温構造を構成するネジ棒4、外縁部保温材5、外縁部外装板6、中央部保温材7および中央部外装板8について、図5乃至図7を参照して説明する。
【0031】
ネジ棒4は、例えば、ボルトが用いられ、その頭部が単位板1の基板2の周縁部に溶接あるいは接着などで固着されており、その長さは、外縁部保温材5、外縁部外装板6および中央部外装板8の各厚みの和よりも十分大きく設定されている。
【0032】
なお、ネジ棒4としては、ボルトの他、雄ねじが形成された軸部のみであってもよい。この場合、ネジ棒4の立設位置に対応して基板2に断面凹状の周条2aが外表面側に突出して形成されている場合は、雄ねじが形成された軸部を周条2aに固着すればよく(図8(a)参照)、基板2の隅角部などの周条2aがない場合には、雄ねじが形成された軸部を基板2の外表面に固着すればよい(図8(b)参照)。また、ボルトを用いる場合は、頭部を基板2の外表面に固着してもよく(図8(c)参照)、また、基板2に貫通穴を形成し、ボルトを基板2の内表面側から軸部を挿通して内表面側に頭部を固着してもよい(図8(d)参照)。
【0033】
外縁部保温材5は、基板2の各周縁部、すなわち、上下方向に延びる各接合縁3に沿って配設される縦外縁部保温材51と、左右方向に延びる各接合縁3に沿って配設される横外縁部保温材52とからなる。これらの縦横の外縁部保温材51,52は、隣接する単位板1の突き合わされた接合縁3同士を連結するボルトナットや、ウェブ151,141と干渉しない幅とされ、また、基板2に当接される上下の横補強材15A,15Bのフランジ152および左右の縦補強材14のフランジ142と干渉しない厚さに形成される。縦横の外縁部保温材51,52の厚さは、要求される保温性能によって適宜決定されるが、通常、接合縁3の高さよりも小さな厚みとされる。なお、縦横の外縁部保温材51,52には、基板2の周縁部に立設されたネジ棒4に対応する挿通穴5aが形成されている。また、縦横の外縁部保温材51,52の両端部には、外縁部外装板6の厚みを考慮した相欠(あいがき)が形成されている。具体例をあげると、図5に示すように、縦外縁部保温材51の外表面側両端部には、横外縁部保温材52端縁部の厚さと外縁部外装板6の厚さを加えた寸法の切欠部511が形成され、この切欠部511に横外縁部保温材52の端縁部がはまり込むような構成とされる。また、横外縁部保温材52の内表面側両端部には、縦外縁部保温材51端縁部の厚さと外縁部外装板6の厚さを加えた寸法の切欠部521が形成される。
【0034】
外縁部外装板6は、アルミニウムやステンレスなどの金属板、あるいは、プラスチック板によって形成され、縦外縁部保温材51に重ねられる縦外縁部外装板61と、横外縁部保温材52に重ねられる横外縁部外装板62とからなる。これらの縦横の外縁部外装板61,62は、外縁部保温材5の長さにほぼ相当する長さと、外縁部保温材5の幅よりも若干大きな幅に形成されている。そして、縦横の外縁部外装板61,62には、基板2の周縁部に立設されたネジ棒4に対応して挿通穴6aが形成されている。また、縦外縁部外装板61の両端部は、縦外縁部保温材51の切欠部511に合わせて略Z字状に折曲されている。
【0035】
なお、縦横の外縁部外装板61,62の幅方向端縁部は、作業者のけがを防止するため、内表面側内方に向けて折り返すことが好ましいが、必ずしも折り返す必要はない。
【0036】
中央部保温材7は、各接合縁3に沿って配設された外縁部保温材5によって包囲された空間に配設されるように、対向する外縁部保温材5の内側面間隔に相当する縦横寸法に形成されるとともに、基板2の膨出部21に略対応する内表面形状を有し、ほぼ均等厚みに形成される。
【0037】
中央部外装板8は、アルミニウムやステンレスなどの金属板、あるいは、プラスチック板によって形成され、前述した中央部保温材7の外表面形状に略対応する形状を有している。そして、中央部外装板8は、単位板1の大きさよりも若干小さく形成され、その周縁部にネジ棒4に対応する挿通穴8aが形成されている。
【0038】
次に、保温構造を形成する手順について側壁Taを例に説明する。
【0039】
まず、貯液槽Tを構成する側壁Taの各単位板1の基板2の外表面側周縁部にネジ棒4を固着する。次いで、外縁部保温材5および外縁部外装板6を各単位板1の基板2の外表面側周縁部に取り付ける。すなわち、単位板1上下の左右方向に延びる接合縁3,3間に左右の縦外縁部保温材51を配置し、それらの挿通穴5aを各ネジ棒4に挿通させた後、左右の縦外縁部外装板61の挿通穴6aを各ネジ棒4に挿通させ、縦外縁部保温材51を覆うように縦外縁部外装板61を被せる。同様に、単位板1左右の上下方向に延びる接合縁3,3間に上下の横外縁部保温材52を配置し、それらの挿通穴5aを各ネジ棒4に挿通させた後、上下の横外縁部外装板62の挿通穴6aを各ネジ棒4に挿通させ、横外縁部保温材52を覆うように横外縁部外装板62を被せる。
【0040】
この際、縦外縁部保温材51の外表面側両端部に形成された切欠部511および該縦外縁部保温材51の切欠部511に対応して折曲された縦外縁部外装板61の両端部に、横外縁部保温材52の内表面側両端部に形成された切欠部521が重ねられ、そして後、横外縁部保温材52に横外縁部外装板62が被せられる。つまり、縦外縁部保温材51の切欠部511と横外縁部保温材52の切欠部521とは相欠(あいがき)の関係にあり、これらの縦横の外縁部外装板61,62の表面は連続する同一平面上に位置することとなる。
【0041】
次いで、外縁部保温材5および外縁部外装板6で包囲された空間に中央部保温材7を配設し、基板2の外表面に当接させる。なお、中央部保温材7の内表面側全面が基板2の外表面に当接していてもよいが、中央部保温材7の内表面側の周縁部のみが基板2の外表面に当接するような構成になっていてもよい(図12(c)参照)。
【0042】
この後、中央部外装板8を縦補強材14および横補強材15A,l5Bで包囲された空間内に入れる(図3参照)。なお、中央部外装板8は、基板2の大きさよりも小さく形成されている。ここに、中央部外装板8の周縁部に形成された挿通穴8aをネジ棒4に挿通させる。そして、中央部外装板8を、先に配設された外縁部外装板6の中央寄り部分および中央部保温材7を覆うように被せる。この後、中央部外装板8の外表面から突出しているネジ棒4にナットNをねじ込み、これらの外縁部保温材5、外縁部外装板6、中央部保温材7および中央部外装板8を−体に固定する。
【0043】
他の単位板1についても、同様に、ネジ棒4を固着した後、外縁部保温材5、外縁部外装板6、中央部保温材7および中央部外装板8をこの順に重ね、ネジ棒4にナットNを螺合して固定することで、側壁Taの保温構造を形成する。
【0044】
なお、天井壁Tbおよび底壁Tcを構成する各単位板1についても、ネジ棒4を固着した後、外縁部保温材5、外縁部外装板6、中央部保温材7および中央部外装板8をこの順に配設し、ネジ棒4にナットNを螺合して固定し、天井壁Tbおよび底壁Tcの保温構造を形成する。ただし、例えば図2、図4に示すように、簡略化した構造としてもよい。
【0045】
また、貯液槽Tの稜線部から熱が逃げることがないように、側壁Ta同士の突き合わせ部に形成されるコーナー部、側壁Taと天井壁Tbとの突き合わせ部に形成されるコーナー部および側壁Taと底壁Tcとの突き合わせ部に形成されるコーナー部にそれぞれコーナー保温材19を配設した後、金属板またはプラスチック板からなるコーナー外装板20をコーナー保温材19に被せ、適宜にコーナー外装板20を固定する(図2に側壁Taと底壁Tcとのコーナー部にコーナー保温材19およびコーナー外装板20を設けた場合を示す)。
【0046】
図1において、配管10を取り付けた単位板1に設けられる中央部保温材7および中央部外装板8については、それぞれ左右に二分割された場合が示されている。このように中央部保温材7および中央部外装板8を左右(または上下)に二分割しておくと、配管10などが取り付けられた単位板1であっても簡単に取り付けたり、取り外したりすることができる。
【0047】
このように構成された組立式貯液槽Tの保温構造によれば、工場などにおいて単位板1に保温材を接着などによって固着する手間が省けるとともに、運搬時や貯液槽Tの組立時などに保温材が剥離したり、傷ついたりするおそれがない。また、貯液槽Tを組み立てる場合、接合縁3を上向きにして隣接する単位板1同士を順次ボルトナットを介して結合していくことになるが、この際、(本願発明の場合には未だ保温材や外装板を取り付けていない段階なので)保温材や保温材の外面に当接される外装板を足で踏みつけて傷つけたり、凹陥させるおそれがなく、ボルト、ナット、工具などを落として傷つけることもない。さらには、貯液槽Tの組立作業に際して、単位板1に養生板を置き、養生板上にのって作業するなどの格別の配慮も不要となる。このため、貯液槽Tの組立作業を短時間で効率的に行なうことができる。また、貯液槽Tの単位板1の組立作業中に保温材や外装板を傷つけることがないので、保温材や外装板を取り付けた後においては美麗な外観が得られる。
【0048】
また、隣接する単位板1を結合しているボルトナットを取り外すことなく、したがって、貯液槽T内の液を抜いて空にすることなく、任意の場所の外装板8,6および保温材7,5をいつでも取り付けたり、取り外したりすることができる。すなわち、単位板1の保守点検や、単位板1への取出口などの附属部品の取付などを簡単に行なうことができる。
【0049】
さらに、組立式貯液槽Tが液圧や地震などの外圧によって変形したり、亀裂が発生したり、破壊したりすることがないように、組立式貯液槽Tの側壁Taの外側に向かう接合縁3に沿って縦横の補強材14,15A,15Bが連結されているが、保温材5,7および外装板6,8が複数個に分割されているため、縦横の補強材14,15A,15Bと干渉することなく保温材5,7や外装板6,8を取り付けたり、取り外したりすることが可能となる。しかも、単位板1の外表面のほぼ全域を保温材5,7で覆うことができるとともに、保温材5,7の外表面を外装板6,8で覆うことができるので、保温材5,7が露出しない。そこで、保温材5,7が日光や風雨などにさらされて劣化したり、何らかの外力によって傷ついたりすることがなく、外観を長期にわたって美しく保つことができる。
【0050】
さらにまた、貯液槽Tには、通常、単位板1の中央に位置するように、外部タラップ13(図1参照)が取り付けられるが、このような外部タラップ13が付設されていても、保温材5,7や外装板6,8を容易に取り付けたり、取り外すことができる。同様に、各種パイプや電線管などが配設されている場合であっても、これらの付設物に邪魔されることなく保温材5,7や外装板6,8を取り付けたり、取り外すことができる。
【0051】
ところで、前述した実施形態においては、隣接する単位板1の突き合わされた接合縁3同士を結合するボルトナットと干渉しないように外縁部保温材5を配設したことにより、接合縁3の内面と外縁部保温材5の外側面との間に保温材の無い空間ができて、保温性能を低下させることになる。このような保温性能の低下を防止するため、外縁部保温材5の外側面が接合縁3の内面に当接できるような形状に外縁部保温材5を形成しておくことが好ましい。
【0052】
例えば、図9乃至図11に示すように、外縁部保温材5の内表面側外側面に接合縁3同士を結合するボルトナットを収容することのできる切欠凹部5xを形成すればよい。このように外縁部保温材5を形成することにより、接合縁3と外縁部保温材5の外側面との間に保温材の存在しない空間が発生するのを防止することができ、保温性能の低下を防止することができる。
【0053】
なお、図9乃至図11に示す実施形態においては、横外縁部保温材52の長さが、各単位板1の左右の接合縁3の内面間隔に設定されているのに対して、縦外縁部保温材51の長さは、上下の横外縁部保温材52の内側面間隔に設定されている。
【0054】
ただし、縦横の外縁部外装板6は同一の大きさに設定されており、その長さと幅は、横外縁部保温材52の長さと幅に一致している。したがって、外縁部外装板6は、その両端部が重なることになる。
【0055】
また、単位板1の基板2には、球状に膨出する膨出部21が形成されており、中央部保温材7は、基板2の球状膨出部21に略当接可能な内表面形状に形成され、中央部外装板8は、中央部保温材7の外表面形状に略当接可能な膨出部を有する形状に形成されている。
【0056】
さらに、外縁部保温材5の幅および外縁部外装板6の幅は、図12(a)に示すように、単位板1の接合縁3の内面から基板2の膨出部21の内縁までの間隔に設定されていてもよいが、図12(b)に示すように、外縁部外装板6の幅が外縁部保温材5の幅よりも広く形成されていてもよい。すなわち、外縁部外装板6は、中央部保温材7を配設した後に中央部保温材7の周縁部と外縁部保温材5とに跨がって覆いかぶさるように取り付けられてもよい。
【0057】
さらにまた、図13に示すように、外縁部保温材5の長手方向端縁部を45度の角度で切除して縦横の外縁部保温材5が45度の傾斜面同士で突き合わされるようにしてもよい。このように形成すると、外縁部保温材5を縦横の区別なく配設することができ、作業の標準化を図ることができる。この場合は、単位板1の基板2の隅角部に立設されるネジ棒4に対応して、突き合わされた外縁部保温材5の45度の傾斜面に半円状の挿通穴5aが形成される(図13において、上方の外縁部保温材5の両端部参照)。
【0058】
図13に示した実施形態においては、接合縁3同士を連結するボルトナットとの干渉を防止するため、外縁部保温材5の外側面には、厚み方向に貫通する切欠部5yが形成されている。また、接合縁3を連結するボルトナットのうち、隅角部近傍のボルトナットとの干渉を避けるため、外縁部保温材5の長手方向端縁部は略W字状(図13において、上方の外縁部保温材5の両端部参照)あるいは略V字状(図13において、左方の外縁部保温材5の下端部参照)に形成されている。
【0059】
なお、前述の実施形態においては、貯液槽Tに液体、特に飲料水を貯留する場合を例示したが、貯液槽Tに飲料水以外の水や薬液などを貯留してもよく、貯留対象を限定するものではない。
【0060】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、工場などにおいて、単位板に保温材を接着などによって固着する手間が省けるとともに、運搬時や貯液槽の組立時などに保温材が剥離したり、傷ついたりするおそれがない。また、貯液槽を組み立てる場合、接合縁を上向きにして隣接する単位板同士を順次ボルトナットを介して結合していくことになるが、この際、本願発明の場合未だ保温材や外装板を取り付けていない段階なので、保温材や保温材の外面に当接される外装板を足で踏みつけて傷つけたり、凹陥させるおそれがなく、ボルト、ナット、工具などを落として傷つけることもない。さらには、貯液槽の組立作業に際して、単位板に養生板を置き、養生板上にのって作業するなどの格別の配慮も不要となる。したがって、貯液槽の組立作業を短時間で効率的に行なうことができる。また、貯液槽の単位板の組立作業中に保温材や外装板を傷つけることがないので、保温材や外装板を取り付けた後においては美麗な外観が得られる。
【0061】
また、隣接する単位板を結合しているボルトナットを取り外すことなく、したがって、貯液槽内の液を抜いて空にすることなく、任意の場所の外装板および保温材をいつでも取り付けたり、取り外したりすることができる。すなわち、単位板の保守点検や、単位板への取出口などの附属部品の取付などを簡単に行なうことができる。
【0062】
さらに、組立式貯液槽が液圧や地震などの外圧によって変形したり、亀裂が発生したり、破壊したりすることがないように、組立式貯液槽の側壁の外側に向かう接合縁に沿って縦横の補強材が連結されているが、保温材および外装板が複数個に分割されているため、縦横の補強材と干渉することなく保温材や外装板を取り付けたり、取り外したりすることが可能となる。しかも、単位板の外表面のほぼ全域を保温材で覆うことができるとともに、保温材の外表面を外装板で覆うことができるので、保温材が露出しない。そこで、保温材が日光や風雨などにさらされて劣化したり、何らかの外力によって傷ついたりすることがなく、外観を長期にわたって美しく保つことができる。
【0063】
さらにまた、貯液槽には、通常、単位板の中央に位置するように、外部タラップが取り付けられるが、このような外部タラップが付設されていても、保温材や外装板を容易に取り付けたり、取り外すことができる。同様に、各種パイプや電線管などが配設されている場合であっても、これらの付設物に邪魔されることなく保温材や外装板を取り付けたり、取り外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の組立式貯液槽の保温構造の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1の組立式貯液槽の側壁の縦断面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】本発明の組立式貯液槽の保温構造を構成する側壁と底壁との他の連結構造を一部省略して示す断面図である。
【図5】単位板の保温構造を構成する外縁部保温材、外縁部外装板、中央部保温材および中央部外装板の一実施形態を示す分解斜視図である。
【図6】図5のB−B線断面図である。
【図7】図5のC−C線断面図である。
【図8】ネジ棒の変形例を示す部分断面図である。
【図9】単位板の保温構造を構成する外縁部保温材、外縁部外装板、中央部保温材および中央部外装板の他の実施形態を示す分解斜視図である。
【図10】図9のD−D線断面図である。
【図11】図9のE−E線断面図である。
【図12】単位板に配設される外縁部保温材、外縁部外装板、中央部保温材および中央部外装板の関係を一部省略して示す拡大断面図である。
【図13】単位板の保温構造を構成する外縁部保温材、外縁部外装板、中央部保温材および中央部外装板のもう一つの実施形態を示す分解斜視図である。
【図14】従来の組立式貯液槽の一例を一部省略して示す斜視図である。
【符号の説明】
1 単位板
2 基板
21 膨出部
3 接合縁
4 ネジ棒
5 外縁部保温材
51 縦外縁部保温材
52 横外縁部保温材
6 外縁部外装板
61 縦外縁部外装板
62 横外縁部外装板
7 中央部保温材
8 中央部外装板
14 縦補強材
15A,15B 横補強材
N ナット
T 貯液槽
Ta 側壁
Tb 天井壁
Tc 底壁
Claims (1)
- 直角四辺形の基板の四辺に接合縁を設けた複数個の単位板を、上記接合縁が外側へ向くように配列して接合縁同士を結合することで側壁を形成した組立式貯液槽において、
基板の周縁部近傍に接合縁の向きと同方向に立設された複数本のネジ棒と、ネジ棒の立設位置に対応して挿通穴が形成され、該挿通穴にネジ棒が貫通した状態で基板の周縁部に配設された外縁部保温材と、外縁部保温材とほぼ同一幅もしくはより幅広に形成され、ネジ棒の立設位置に対応して挿通穴が形成され、該挿通穴にネジ棒を貫通させ、外縁部保温材を覆って被せられた外縁部外装板と、外縁部保温材で包囲される空間に対応する大きさに形成され、少なくとも外周部が基板に当接された中央部保温材と、基板の大きさよりも小さく形成され、ネジ棒の立設位置に対応して挿通穴が形成され、該挿通穴にネジ棒を貫通させ、中央部保温材の全部および外縁部外装板の中央寄りの部分を覆って被せられた中央部外装板と、からなり、これらの外縁部保温材、外縁部外装板、中央部保温材および中央部外装板を、中央部外装板の表面から突出するネジ棒にナットを螺合することによって固定したことを特徴とする組立式貯液槽の保温構造。
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JPS5852194U (ja) * | 1981-09-19 | 1983-04-08 | 株式会社ブリヂストン | パネル水槽の保温構造 |
JPH06331093A (ja) * | 1993-05-18 | 1994-11-29 | Meisei Kogyo Kk | 断熱用パネルの取り付け構造 |
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- 2001-06-08 JP JP2001173334A patent/JP4579455B2/ja not_active Expired - Lifetime
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