JP4579017B2 - マイクロストリップアンテナ - Google Patents

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本発明は、多周波通信システム等に適用可能な多周波に対応したマイクロストリップアンテナ(MSA)に関する。
昨今の通信技術の発達により、複数の周波数を1つのアンテナで送受信する要求が出てきている。基本的にアンテナの周波数はアンテナサイズや材料特性の影響によって決まるため、多周波に対応するには通常は複数のアンテナが必要になる。
なお、複数のアンテナを積層することによってサイズを小さくし、あたかも1つのアンテナであるかのように構成し小型化した技術が開示されている(例えば特許文献1を参照)。図1は特許文献1に示される従来の多周波アンテナの例を示す図であり、共振周波数の異なる、サイズの異なるアンテナ素子21、22、23と裏面のグランドプレーン24とを絶縁層を挟んで積層し、同軸ケーブル25から給電点26によりアンテナ素子21に給電することで、アンテナ素子21、22、23間のカップリングにより3つの周波数にピークを持つ、3つの周波数に対応したアンテナを実現している。
また、各周波数に応じたアンテナサイズの枠を予め同心状に設けておき、周波数に応じて枠を切り換えることにより多周波に対応したアンテナが開示されている(例えば特許文献2を参照)。図2は特許文献2に示される従来の多周波アンテナの例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図を示している。図2において、誘電体基板の上面に共振周波数の異なる電極31、32を同心状に設け、裏面には円偏波生成用の環状導体パターン33、34を設け、電極31、32と環状導体パターン33、34とを点35、36で接続し、給電点を37と38とで切り換えることで、2つの周波数に対応できるようにしている。
特開2003−283240号公報 特開2003−152431号公報
従来は上述したような構成により多周波に対応したアンテナを実現していたが、次のような問題があった。すなわち、特許文献1に開示される技術では、アンテナ素子の電極を絶縁層を挟んで積層しなければならないため、作成プロセスが複雑になる可能性がある。また、特許文献2に開示される技術では、給電点を複数用意しなければならないため、同軸給電を考えた場合、狭い場所に複数の同軸を配線するのは製作上困難である。更に、どちらも多周波対応は可能であるが、両者ともアンテナのパターンが一定であるため、予め決まっている周波数でしか使用できない。
このようなことから、本発明者は、複数のアンテナを用意することなく、複数の周波数を選択することが可能となる多周波対応のマイクロストリップアンテナを提案している(特願2005−19700号)。
図3はこのような多周波に対応したマイクロストリップアンテナを示す図であり、(a)はマイクロストリップアンテナを構成する最小要素の平面図、(b)は(a)におけるA−A断面図である。図3において、誘電体基板41の裏面には地板42が全面に設けられ、表面には給電点44(裏面側から給電)を含む給電アンテナ素子43と給電点を含まない無給電アンテナ素子45とが所定の間隔を空けて平面状に配置されている。また、給電アンテナ素子43と無給電アンテナ素子45の間には、間隙幅よりも幅広で、(b)における矢印方向に移動可能に支持されたスイッチ板46が設けられ、スイッチ板46の裏面に設けられた上部電極47aと誘電体基板41の表面に設けられた下部電極47bの対により駆動電極47が構成されている。そして、上部電極47aと下部電極47bの間に外部から電圧を加えることで、両者の間に静電力が働き、この静電力をコントロールすることにより、スイッチ板46によって給電アンテナ素子43と無給電アンテナ素子45とを接続あるいは切断し、励振方向の長さを変化させることで共振周波数を変えることができる。また、給電アンテナ素子43の周囲に複数の無給電アンテナ素子45を格子状に配置し、それぞれの給電アンテナ素子43と無給電アンテナ素子45の間のスイッチ板46を個々に適切に制御することにより、複数の周波数を選択することができる。これにより、複数のマイクロストリップアンテナを用意することなく、複数の周波数に対応することが可能となる。
このように、上述したマイクロストリップアンテナは小型化が容易であり大変有効なものであるが、アンテナ基板(誘電体基板)上に直接スイッチを設けるものであるため、作成プロセスが複雑になり、作成が困難でコスト高になる可能性がある。
本発明はこのような問題点に鑑み提案されたものであり、その目的とするところは、複数の周波数に対応することが可能であるとともに、作成プロセスの複雑さを低減することのできるマイクロストリップアンテナを提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明にあっては、請求項1に記載されるように、給電点を含む給電アンテナ素子および給電点を含まない無給電アンテナ素子を誘電体基板上に所定の間隔を空けて平面状に配置したアンテナ基板と、上記アンテナ基板に組み付けた状態で、上記給電アンテナ素子および上記無給電アンテナ素子の部分が露出する空間を有する格子状に形成され、当該格子部分により上記給電アンテナ素子および上記無給電アンテナ素子の間の接続・切断を行うスイッチ部材の配置を行うスイッチ基板とを備えるマイクロストリップアンテナを要旨としている。
また、請求項2に記載されるように、上記スイッチ基板は、上記アンテナ基板の電波放射面側に組み付けられるものとすることができる。
また、請求項3に記載されるように、上記スイッチ部材は、電圧印加により変位する圧電材と、この圧電材に一端が固定されたスイッチ電極とにより構成され、上記圧電材およびスイッチ電極は上記スイッチ基板に設けられるものとすることができる。
また、請求項4に記載されるように、上記圧電材は、モノモルフ構造もしくはバイモルフ構造により構成されるものとすることができる。
また、請求項5に記載されるように、上記スイッチ部材は、加熱により変位するバイメタルと、このバイメタルに一端が固定されたスイッチ電極と、上記バイメタルを加熱するヒータとにより構成され、上記バイメタルおよびスイッチ電極は上記スイッチ基板に設けられ、上記ヒータは上記アンテナ基板に設けられるものとすることができる。
また、請求項6に記載されるように、上記スイッチ部材は、加熱により変位するバイメタルと、このバイメタルに一端が固定されたスイッチ電極と、上記バイメタルを加熱するヒータとにより構成され、上記バイメタル、スイッチ電極およびヒータは上記スイッチ基板に設けられるものとすることができる。
また、請求項7に記載されるように、上記スイッチ部材は、加熱により膨張する球状の熱伸縮性の導電性部材と、この導電性部材を加熱するヒータとにより構成され、上記導電性部材は上記アンテナ基板に設けられ、上記ヒータは上記スイッチ基板に設けられるものとすることができる。
また、請求項8に記載されるように、上記スイッチ部材は、加熱により膨張する球状の熱伸縮性の導電性部材と、この導電性部材を加熱するヒータとにより構成され、上記導電性部材およびヒータは上記アンテナ基板に設けられるものとすることができる。
また、請求項9に記載されるように、上記スイッチ部材は、加熱により膨張する円筒状の熱伸縮性の導電性部材と、この導電性部材を加熱するヒータとにより構成され、上記導電性部材は上記アンテナ基板に設けられ、上記ヒータは上記スイッチ基板に設けられるものとすることができる。
また、請求項10に記載されるように、上記スイッチ部材は、加熱により膨張する円筒状の熱伸縮性の導電性部材と、この導電性部材を加熱するヒータとにより構成され、上記導電性部材およびヒータは上記アンテナ基板に設けられるものとすることができる。
また、請求項11に記載されるように、上記導電性部材は、内部が熱膨張率の大きい気体もしくは液体で満たされているものとすることができる。
また、請求項12に記載されるように、給電点を含む給電アンテナ素子および給電点を含まない無給電アンテナ素子を誘電体基板上に所定の間隔を空けて平面状に配置したアンテナ基板と、上記アンテナ基板に組み付けた状態で、上記給電アンテナ素子および上記無給電アンテナ素子の部分が露出する空間を有する格子状に形成され、当該格子部分により上記給電アンテナ素子および上記無給電アンテナ素子の間の接続・切断を行うスイッチ部材の配置を行うスイッチ基板とから構成されるマイクロストリップアンテナを備える無線システムとして構成することができる。


本発明のマイクロストリップアンテナにあっては、アンテナ基板とは別にスイッチ基板を設け、このスイッチ基板をアンテナ基板に組み付けた状態でスイッチ部材の配置を行うようにしているため、アンテナ基板上に完成した状態のスイッチ機構を予め設ける必要がなく、作成プロセスの最後にアンテナ基板とスイッチ基板を組み付けるだけでよいことから、複数の周波数に対応することが可能である利点をそのままに、作成プロセスの複雑さを低減することができる。
以下、本発明の好適な実施形態につき説明する。
<第1の実施形態>
図4A〜図4Eは本発明の第1の実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ1の構成を示したものであり、図4Aはマイクロストリップアンテナ1の組み付け前の斜視図、図4Bは組み付け後の斜視図、図4Cは組み付け後の平面図、図4Dは図4CにおけるA−A断面図(スイッチOFF状態)、図4Eは図4CにおけるA−A断面図(スイッチON状態)である。なお、以降に使用する図は、説明をわかりやすくするため、若干誇張したり一部省略して描いてある。また、3×3のアンテナ素子(パッチ)を例示している。
図4A〜図4Eにおいて、マイクロストリップアンテナ1はアンテナ基板2とスイッチ基板3とから構成され、作成プロセスの最後にアンテナ基板2とスイッチ基板3とを組み付けることで一体化される。組み付けの際の位置決め箇所を図4A中に矢印で表示している。なお、スイッチ基板3はアンテナ基板2の電波放射面(給電アンテナ素子6、無給電アンテナ素子8の設けられている面)側に組み付けられる。アンテナ基板2の電波放射面は組み付け時に上方を向くため、組み付けしやすくなる。
アンテナ基板2は、平板状の誘電体基板4の裏面に地板5が全面にわたって設けられており、表面には、給電点7(裏面側から給電)を含む矩形状の給電アンテナ素子6と、給電点を含まず電気的に浮いた状態となっている複数の矩形状の無給電アンテナ素子8とが所定の間隔を空けて平面状に配置されて構成されている。なお、給電アンテナ素子6および無給電アンテナ素子8は所定の電極材料で作成されている。また、アンテナ基板2の四隅にはスイッチ基板3を組み付けた際に若干の隙間を空けるためのスペーサ9が設けられている。
スイッチ基板3は、アンテナ基板2に組み付けた際にパッチ(給電アンテナ素子6、無給電アンテナ素子8)の部分が露出するように、空間10が設けられた格子状に形成されている。また、各パッチ間に対応する部分に、外部からの電圧印加により変位する圧電材12と、この圧電材12に一端が固定されたスイッチ電極13とから構成されるスイッチ部材11が設けられている。なお、圧電材12はモノモルフ構造あるいはバイモルフ構造になっており、電圧をコントロールすることにより図4Dおよび図4Eの矢印方向に動き、パッチ間を接続・切断(スイッチング)できるようになっている。スイッチ部材11に圧電材12を用いることでスイッチ構造が簡単になるとともに、モノモルフ構造あるいはバイモルフ構造とすることで変位を大きくでき、低電圧駆動が可能になる。
組み付け後のマイクロストリップアンテナ1の動作として、図4Dに示すように、スイッチ電極13がパッチから離れてOFFの状態になっている場合には、給電アンテナ素子6のみに給電が行われ、給電アンテナ素子6の励振方向の長さに対応したマイクロストリップアンテナとして働く。なお、給電点の入力インピーダンスは、図示していない整合回路によって常に最適なインピーダンスになるように調整されている。
また、図4Eに示すように、スイッチ電極13がパッチに接触してONの状態になっている場合には、給電アンテナ素子6が隣接する無給電アンテナ素子8と接続され、マイクロストリップアンテナとしての周波数は、おおよそ給電アンテナ素子6とスイッチ電極13と無給電アンテナ素子8の励振方向の電気的な長さの総和に対応した周波数になる。
なお、図では説明しやすいようにすべてのスイッチが同時にON/OFFするように描かれているが、ON/OFFは個別配線(図示せず)により必要に応じてスイッチごとにコントロールすることができる。
このようにアンテナ基板2とスイッチ基板3を組み合わせることにより、複数のマイクロストリップアンテナを用意することなく、複数の周波数を選択することが可能となる。また、スイッチ基板3に圧電材12およびスイッチ電極13からなるスイッチ部材11を設け、アンテナ基板2とスイッチ基板3をプロセスの最後で組み付けるようにしているので、作成プロセスも複雑にならずコストも低く押さえられる。
<第2の実施形態>
図5A〜図5Eは本発明の第2の実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ1の構成を示したものであり、図5Aはマイクロストリップアンテナ1の組み付け前の斜視図、図5Bは組み付け後の斜視図、図5Cは組み付け後の平面図、図5Dは図5CにおけるA−A断面図(スイッチOFF状態)、図5Eは図5CにおけるA−A断面図(スイッチON状態)である。
この第2の実施形態では、上述した第1の実施形態(図4A〜図4E)においてスイッチ部材11が圧電材12およびスイッチ電極13から構成されていたのに代え、スイッチ部材11を加熱により変位するバイメタル14と、このバイメタル14に一端が固定されたスイッチ電極13と、バイメタル14を加熱するヒータ15とにより構成し、バイメタル14およびスイッチ電極13をスイッチ基板3のパッチ間に対応する位置に設け、ヒータ15をアンテナ基板2のパッチ間に設けるようにしている。そして、アンテナ基板2にスイッチ基板3を組み付けた際にヒータ15がバイメタル14に接触し、ヒータ15の温度をコントロールすることにより図5Dおよび図5Eの矢印方向にスイッチ電極13が動き、パッチ間を接続・切断(スイッチング)できるようになっている。
このように、スイッチ基板3にバイメタル14およびスイッチ電極13を設け、アンテナ基板2にヒータ15を設け、アンテナ基板2とスイッチ基板3をプロセスの最後で組み付けることでスイッチ部材11を配置するようにしているので、上述した第1の実施形態と同様に、作成プロセスも複雑にならずコストも低く押さえられる。特に、バイメタル14を用いることで構造が簡単になる。
<第3の実施形態>
図6A〜図6Eは本発明の第3の実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ1の構成を示したものであり、図6Aはマイクロストリップアンテナ1の組み付け前の斜視図、図6Bは組み付け後の斜視図、図6Cは組み付け後の平面図、図6Dは図6CにおけるA−A断面図(スイッチOFF状態)、図6Eは図6CにおけるA−A断面図(スイッチON状態)である。
この第3の実施形態では、上述した第2の実施形態(図5A〜図5E)においてスイッチ部材11の一部を構成するヒータ15がアンテナ基板2に設けられていたのに代え、ヒータ15をスイッチ基板3のバイメタル14の基部に設けるようにしている。
このように、スイッチ基板3にヒータ15、バイメタル14およびスイッチ電極13を設け、アンテナ基板2とスイッチ基板3をプロセスの最後で組み付けることでスイッチ部材11を配置するようにしているので、上述した第2の実施形態と同様に、作成プロセスも複雑にならずコストも低く押さえられる。特に、ヒータ15とバイメタル14を一体に構成できるため、構造がさらに簡単になる。
<第4の実施形態>
図7A〜図7Eは本発明の第4の実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ1の構成を示したものであり、図7Aはマイクロストリップアンテナ1の組み付け前のアンテナ基板2の平面図、図7Bは組み付け前のスイッチ基板3の平面図、図7Cは組み付け後の平面図、図7Dは図7CにおけるA−A断面図(スイッチOFF状態)、図7Eは図7CにおけるA−A断面図(スイッチON状態)である。
この第4の実施形態では、上述した第2および第3の実施形態(図5A〜図5E、図6A〜図6E)においてスイッチ部材11がバイメタル14、スイッチ電極13およびヒータ15で構成されていたのに代え、加熱により膨張する球状の熱伸縮性の導電性部材16と、この導電性部材16を加熱するヒータ15とで構成し、導電性部材16をアンテナ基板2のパッチ間に設け、ヒータ15をスイッチ基板3のパッチ間に対応する位置に設けるようにしている。そして、アンテナ基板2にスイッチ基板3を組み付けた際にヒータ15が導電性部材16に接触し、ヒータ15の温度をコントロールすることにより、図7Dおよび図7Eに示すように、導電性部材16が伸縮し、パッチ間を接続・切断(スイッチング)できるようになっている。
このように、アンテナ基板2に導電性部材16を設け、スイッチ基板3にヒータ15を設け、アンテナ基板2とスイッチ基板3をプロセスの最後で組み付けることでスイッチ部材11を配置するようにしているので、上述した第2および第3の実施形態と同様に、作成プロセスも複雑にならずコストも低く押さえられる。特に、熱伸縮性の導電性部材16は構造が簡単であり、作成プロセスの一層の簡略化に貢献する。
<第5の実施形態>
図8A〜図8Eは本発明の第5の実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ1の構成を示したものであり、図8Aはマイクロストリップアンテナ1の組み付け前のアンテナ基板2の平面図、図8Bは組み付け前のスイッチ基板3の平面図、図8Cは組み付け後の平面図、図8Dは図8CにおけるA−A断面図(スイッチOFF状態)、図8Eは図8CにおけるA−A断面図(スイッチON状態)である。
この第5の実施形態では、上述した第4の実施形態(図7A〜図7E)においてスイッチ部材11の一部を構成するヒータ15がスイッチ基板3に設けられていたのに代え、ヒータ15をアンテナ基板2の導電性部材16の基部に設けるようにしている。
このように、アンテナ基板2にヒータ15および導電性部材16を設け、アンテナ基板2とスイッチ基板3をプロセスの最後で組み付けることでスイッチ部材11を配置するようにしているので、上述した第4の実施形態と同様に、作成プロセスも複雑にならずコストも低く押さえられる。特に、ヒータ15と導電性部材16を一体に構成できるため、構造がさらに簡単になる。
<第6の実施形態>
図9A〜図9Eは本発明の第6の実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ1の構成を示したものであり、図9Aはマイクロストリップアンテナ1の組み付け前のアンテナ基板2の平面図、図9Bは組み付け前のスイッチ基板3の平面図、図9Cは組み付け後の平面図、図9Dは図9CにおけるA−A断面図(スイッチOFF状態)、図9Eは図9CにおけるA−A断面図(スイッチON状態)である。
この第6の実施形態では、上述した第4および第5の実施形態(図7A〜図7E、図8A〜図8E)におけるスイッチ部材11の球状の熱伸縮性の導電性部材16に代え、円筒状の熱伸縮性の導電性部材16とし、導電性部材16をアンテナ基板2のパッチ間に設け、ヒータ15をスイッチ基板3のパッチ間に対応する位置に設けるようにしている。
このように、アンテナ基板2に導電性部材16を設け、スイッチ基板3にヒータ15を設け、アンテナ基板2とスイッチ基板3をプロセスの最後で組み付けることでスイッチ部材11を配置するようにしているので、上述した第4および第5の実施形態と同様に、作成プロセスも複雑にならずコストも低く押さえられる。特に、導電性部材16を円筒状としているので、組み付けが簡単であるとともに、給電アンテナ素子6および無給電アンテナ素子8との接触面積が増えて安定な駆動が望める。
<第7の実施形態>
図10A〜図10Eは本発明の第7の実施形態にかかるマイクロストリップアンテナ1の構成を示したものであり、図10Aはマイクロストリップアンテナ1の組み付け前のアンテナ基板2の平面図、図10Bは組み付け前のスイッチ基板3の平面図、図10Cは組み付け後の平面図、図10Dは図10CにおけるA−A断面図(スイッチOFF状態)、図10Eは図10CにおけるA−A断面図(スイッチON状態)である。
この第7の実施形態では、上述した第6の実施形態(図9A〜図9E)においてスイッチ部材11の一部を構成するヒータ15がスイッチ基板3に設けられていたのに代え、ヒータ15をアンテナ基板2の導電性部材16の基部に設けるようにしている。
このように、アンテナ基板2にヒータ15および導電性部材16を設け、アンテナ基板2とスイッチ基板3をプロセスの最後で組み付けることでスイッチ部材11を配置するようにしているので、上述した第6の実施形態と同様に、作成プロセスも複雑にならずコストも低く押さえられる。特に、ヒータ15と導電性部材16を一体に構成できるため、構造がさらに簡単になる。
<実施形態の変形例>
上述した実施形態では給電点7を一つとして説明したが、複数個存在してもかまわない。また、給電アンテナ素子6を一つとして説明したが、給電アンテナ素子6が複数個あっても何ら問題ない。さらに、無給電アンテナ素子8は必要に応じてグランド(GND)に落としたり浮かせたりしてもかまわない。また、説明の都合上3×3のアンテナ素子としていたが、それより多いアンテナ素子数でも良いことは言うまでもない。
また、スペーサ9はアンテナ基板2の四隅に置いてあるが、スイッチ基板3側に設けても良く、さらに四隅だけではなく内側にいくつか設けても良い。
また、熱伸縮性の導電性部材16は、表面だけ導電性があっても良いし、内部は熱膨張率の大きい気体や液体が入っているカプセル構造のものでも良い。内部に熱膨張率の大きい気体や液体を充填することで、より低い温度でのコントロールが可能になる。
また、多周波対応として本発明を説明してきたが、多周波対応のみならず、他の機能の対応に用いてもなんら問題はない。さらに、各実施形態で述べた形状、構造をいろいろ組み合わせても良いことはいうまでもない。
<無線システムへの適用例>
図11は本発明のマイクロストリップアンテナ1を適用した無線システム17を示す図であり、無線送受信装置18の送受信用アンテナとして多周波対応のマイクロストリップアンテナ1を用いた状態を示している。一つのマイクロストリップアンテナ1により多周波に対応できるため、システム構築のコストを低くすることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更を加えることができることは明らかである。すなわち、具体例の詳細および添付の図面により本発明が限定されるものと解釈してはならない。
従来の多周波アンテナの例を示す図(その1)である。 従来の多周波アンテナの例を示す図(その2)である。 多周波に対応したマイクロストリップアンテナを示す図である。 本発明の第1の実施形態にかかるマイクロストリップアンテナの組み付け前の斜視図である。 組み付け後の斜視図である。 組み付け後の平面図である。 図4CにおけるA−A断面図(スイッチOFF状態)である。 図4CにおけるA−A断面図(スイッチON状態)である。 本発明の第2の実施形態にかかるマイクロストリップアンテナの組み付け前の斜視図である。 組み付け後の斜視図である。 組み付け後の平面図である。 図5CにおけるA−A断面図(スイッチOFF状態)である。 図5CにおけるA−A断面図(スイッチON状態)である。 本発明の第3の実施形態にかかるマイクロストリップアンテナの組み付け前の斜視図である。 組み付け後の斜視図である。 組み付け後の平面図である。 図6CにおけるA−A断面図(スイッチOFF状態)である。 図6CにおけるA−A断面図(スイッチON状態)である。 本発明の第4の実施形態にかかるマイクロストリップアンテナの組み付け前のアンテナ基板の平面図である。 組み付け前のスイッチ基板の平面図である。 組み付け後の平面図である。 図7CにおけるA−A断面図(スイッチOFF状態)である。 図7CにおけるA−A断面図(スイッチON状態)である。 本発明の第5の実施形態にかかるマイクロストリップアンテナの組み付け前のアンテナ基板の平面図である。 組み付け前のスイッチ基板の平面図である。 組み付け後の平面図である。 図8CにおけるA−A断面図(スイッチOFF状態)である。 図8CにおけるA−A断面図(スイッチON状態)である。 本発明の第6の実施形態にかかるマイクロストリップアンテナの組み付け前のアンテナ基板の平面図である。 組み付け前のスイッチ基板の平面図である。 組み付け後の平面図である。 図9CにおけるA−A断面図(スイッチOFF状態)である。 図9CにおけるA−A断面図(スイッチON状態)である。 本発明の第7の実施形態にかかるマイクロストリップアンテナの組み付け前のアンテナ基板の平面図である。 組み付け前のスイッチ基板の平面図である。 組み付け後の平面図である。 図10CにおけるA−A断面図(スイッチOFF状態)である。 図10CにおけるA−A断面図(スイッチON状態)である。 本発明のマイクロストリップアンテナを適用した無線システムを示す図である。
符号の説明
1 マイクロストリップアンテナ
2 アンテナ基板
3 スイッチ基板
4 誘電体基板
5 地板
6 給電アンテナ素子
7 給電点
8 無給電アンテナ素子
9 スペーサ
10 空間
11 スイッチ部材
12 圧電材
13 スイッチ電極
14 バイメタル
15 ヒータ
16 導電性部材
17 無線システム
18 無線送受信装置

Claims (12)

  1. 給電点を含む給電アンテナ素子および給電点を含まない無給電アンテナ素子を誘電体基板上に所定の間隔を空けて平面状に配置したアンテナ基板と、
    上記アンテナ基板に組み付けた状態で、上記給電アンテナ素子および上記無給電アンテナ素子の部分が露出する空間を有する格子状に形成され、当該格子部分により上記給電アンテナ素子および上記無給電アンテナ素子の間の接続・切断を行うスイッチ部材の配置を行うスイッチ基板とを備えたことを特徴とするマイクロストリップアンテナ。
  2. 上記スイッチ基板は、上記アンテナ基板の電波放射面側に組み付けられることを特徴とする請求項1に記載のマイクロストリップアンテナ。
  3. 上記スイッチ部材は、電圧印加により変位する圧電材と、この圧電材に一端が固定されたスイッチ電極とにより構成され、
    上記圧電材およびスイッチ電極は上記スイッチ基板に設けられることを特徴とする請求項1または2のいずれか一項に記載のマイクロストリップアンテナ。
  4. 上記圧電材は、モノモルフ構造もしくはバイモルフ構造により構成されることを特徴とする請求項3に記載のマイクロストリップアンテナ。
  5. 上記スイッチ部材は、加熱により変位するバイメタルと、このバイメタルに一端が固定されたスイッチ電極と、上記バイメタルを加熱するヒータとにより構成され、
    上記バイメタルおよびスイッチ電極は上記スイッチ基板に設けられ、上記ヒータは上記アンテナ基板に設けられることを特徴とする請求項1または2のいずれか一項に記載のマイクロストリップアンテナ。
  6. 上記スイッチ部材は、加熱により変位するバイメタルと、このバイメタルに一端が固定されたスイッチ電極と、上記バイメタルを加熱するヒータとにより構成され、
    上記バイメタル、スイッチ電極およびヒータは上記スイッチ基板に設けられることを特徴とする請求項1または2のいずれか一項に記載のマイクロストリップアンテナ。
  7. 上記スイッチ部材は、加熱により膨張する球状の熱伸縮性の導電性部材と、この導電性部材を加熱するヒータとにより構成され、
    上記導電性部材は上記アンテナ基板に設けられ、上記ヒータは上記スイッチ基板に設けられることを特徴とする請求項1または2のいずれか一項に記載のマイクロストリップアンテナ。
  8. 上記スイッチ部材は、加熱により膨張する球状の熱伸縮性の導電性部材と、この導電性部材を加熱するヒータとにより構成され、
    上記導電性部材およびヒータは上記アンテナ基板に設けられることを特徴とする請求項1または2のいずれか一項に記載のマイクロストリップアンテナ。
  9. 上記スイッチ部材は、加熱により膨張する円筒状の熱伸縮性の導電性部材と、この導電性部材を加熱するヒータとにより構成され、
    上記導電性部材は上記アンテナ基板に設けられ、上記ヒータは上記スイッチ基板に設けられることを特徴とする請求項1または2のいずれか一項に記載のマイクロストリップアンテナ。
  10. 上記スイッチ部材は、加熱により膨張する円筒状の熱伸縮性の導電性部材と、この導電性部材を加熱するヒータとにより構成され、
    上記導電性部材およびヒータは上記アンテナ基板に設けられることを特徴とする請求項1または2のいずれか一項に記載のマイクロストリップアンテナ。
  11. 上記導電性部材は、内部が熱膨張率の大きい気体もしくは液体で満たされていることを特徴とする請求項7乃至10のいずれか一項に記載のマイクロストリップアンテナ。
  12. 給電点を含む給電アンテナ素子および給電点を含まない無給電アンテナ素子を誘電体基板上に所定の間隔を空けて平面状に配置したアンテナ基板と、上記アンテナ基板に組み付けた状態で、上記給電アンテナ素子および上記無給電アンテナ素子の部分が露出する空間を有する格子状に形成され、当該格子部分により上記給電アンテナ素子および上記無給電アンテナ素子の間の接続・切断を行うスイッチ部材の配置を行うスイッチ基板とから構成されるマイクロストリップアンテナを備えたことを特徴とする無線システム。
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