JP4578204B2 - キャッピング構造、及びキャッピング工法 - Google Patents
キャッピング構造、及びキャッピング工法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4578204B2 JP4578204B2 JP2004310075A JP2004310075A JP4578204B2 JP 4578204 B2 JP4578204 B2 JP 4578204B2 JP 2004310075 A JP2004310075 A JP 2004310075A JP 2004310075 A JP2004310075 A JP 2004310075A JP 4578204 B2 JP4578204 B2 JP 4578204B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- waste
- capping
- gas
- drainage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/30—Landfill technologies aiming to mitigate methane emissions
Landscapes
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Description
浸出水の漏水防止のために最も汎用されているのが、凹面の表面全体に遮水シートを敷設する技術である。合成樹脂遮水シートやゴム遮水シート製の高い遮水性能を有する遮水シートを凹面の全体に敷設することによって、浸出水の外部への漏水を防止するのである。
しかしながら、この技術によれば、浸出水は、遮水シートによって覆われた凹面の内側に溜まることになる。したがって、現存する廃棄物処分場では、凹面に溜まった浸出水を外部へ、必要に応じて浄化してから排出する水処理設備が必要になり、コスト高の問題を招いている。
この技術は、浸出水の発生を防止するものであり、それなりの効果をあげている。しかしながら、この技術にも改良すべき点が存在する。
廃棄物層の上に、廃棄物から発生したガスを抜くためのガス排除層が設けられる。ガス排除層の上に、雨水の廃棄物への含浸を制限するための浸透制限層が設けられる。浸透制限層の上に、雨水の排水を行うための排水層が設けられる。排水層の上に、排水層の下にある上述の層を守るための侵食防止層が設けられる。
従来のキャッピング工法で作られるキャッピング層中の各層は、土砂やベントナイトなどの土質系材料を用いて作られるのが一般的であるが、実用化はまだされていないものの、近年、これら各層のうちのガス排除層、浸透制限層、排水層を人工材料にて構成することが提案されている。キャッピング層中のガス排除層、浸透制限層、排水層を人工材料で構成することにより、キャッピング層を薄くできることによる廃棄物処分場の実行容積の減少防止という効果と、ガス排除層、浸透制限層、排水層を現場で作らずに済むことによるキャッピング層の性能を自在に変化させられ且つ安定化させられるようになる、という効果が期待できる。
本願発明者は、そのような現状に鑑み、キャッピング層のガス排除層、浸透制限層、排水層を人工材料で構成する技術について研究を重ね、実用化に足るキャッピング層乃至それを作るための工法を見出すに至った。
本願発明は、廃棄物処分場の廃棄物が投棄される凹面内に投棄された廃棄物の表面に設けられるものであり、前記廃棄物の表面を覆う、廃棄物から発生したガスを抜くためのガス排除層と、前記ガス排除層の表面を覆う、雨水の廃棄物への含浸を制限するための浸透制限層と、前記浸透制限層の表面を覆う、雨水の排水を行うための排水層と、前記排水層の表面を覆う、前記排水層、前記浸透制限層、前記ガス排除層を保護する侵食防止層と、を含んでいるキャッピング層を有するとともに、前記ガス排除層、前記浸透制限層、前記排水層はともに、人工材料を層状に成形してなるものによって構成されている、キャッピング構造である。そして、このキャッピング構造における前記浸透制限層は、垂直方向の透水係数が10−5cm/sのオーダーのシート材によって形成されており、また、前記キャッピング層の中で、雨水のうち廃棄物に到達するものの割合を15%より大きくしたい部分の排水層は、繊維をマット状に成形したマット体によって形成されている。
このキャッピング構造は、キャッピング層中のガス排除層、浸透制限層、排水層を人工材料で構成するので、廃棄物処分場の実行容積の減少防止、及びキャッピング層の性能を自在に変化させられ且つ安定化させられるようになるという効果を有する。
ところで、キャッピング構造においては、雨水のうちどの程度の割合のものをキャッピング層を通過させて廃棄物に到達させるかが重要となる。これは、以下のような事情による。
投棄される廃棄物には様々な種類がある。廃棄物には、例えば、焼却灰、粗大ごみ、生ごみが存在する。これらのうち特に生ごみは、投棄後腐敗を生じ、その過程を経て安定した状態へ移っていく(これを本願では、廃棄物の「安定化」と呼ぶ。)。この安定化を効率よく実現するには、適当な量の雨水を廃棄物に含浸させる必要があるが、廃棄物に含浸した雨水の量が余りにも多いと、上述のような浸出水の問題が生じるため、廃棄物に含浸させる雨水の量は適度な量に制限する必要がある。したがって、雨水のうちどの程度の割合のものをキャッピング層を通過させて廃棄物に到達させるかが重要となるのである。
従来のキャッピング構造ないしキャッピング工法は、浸出水を減らすことを主眼とし、廃棄物の安定化という点を余り意図していなかったので、雨水の略すべてを廃棄物に到達させないようにしている。
本願発明者は、従来とは異なり、廃棄物の安定化を図るという点を意識してキャッピング構造ないしキャッピング工法について研究を行った。その結果、雨水のうちキャッピング層を通過して廃棄物に到達するものの割合を、排水層の構成を変化させることで実現できることに気がついた。排水層の構成を適当なものとすることで、廃棄物の安定化を、浸出水の量が問題にならない程度で実行できるようになる可能性がある。
本願発明者の研究によれば、前記浸透制限層を、垂直方向の透水係数が10−5cm/sのオーダーのシート材によって形成し、また、排水層を、繊維をマット状に成形したマット体によって形成することで、キャッピング層を通過して廃棄物に到達するものの割合が15%より大きくなる。
かかるキャッピング構造は、廃棄物処分場の廃棄物が投棄される凹面内に投棄された廃棄物の表面に設けられるものであり、前記廃棄物の表面を覆う、廃棄物から発生したガスを抜くためのガス排除層と、前記ガス排除層の表面を覆う、雨水の廃棄物への含浸を制限するための浸透制限層と、前記浸透制限層の表面を覆う、雨水の排水を行うための排水層と、前記排水層の表面を覆う、前記排水層、前記浸透制限層、前記ガス排除層を保護する侵食防止層と、を含んでいるキャッピング層を有するとともに、前記ガス排除層、前記浸透制限層、前記排水層はともに、人工材料を層状に成形してなるものによって構成されている。そして、このキャッピング構造における前記浸透制限層は、垂直方向の透水係数が10−5cm/sのオーダーのシート材によって形成されており、前記キャッピング層の中で、雨水のうち廃棄物に到達するものの割合を15%より小さくしたい部分の排水層が、略水平方向(排水層に沿う方向)に排水を行えるような凹凸を有する樹脂製の立体構造体によって形成されている。
このようなキャッピング構造は、廃棄物処分場の廃棄物が投棄される凹面内に投棄された廃棄物の表面に設けられるものであり、前記廃棄物の表面を覆う、廃棄物から発生したガスを抜くためのガス排除層と、前記ガス排除層の表面を覆う、雨水の廃棄物への含浸を制限するための浸透制限層と、前記浸透制限層の表面を覆う、雨水の排水を行うための排水層と、前記排水層の表面を覆う、前記排水層、前記浸透制限層、前記ガス排除層を保護する侵食防止層と、を含んでいるキャッピング層を有するとともに、前記ガス排除層、前記浸透制限層、前記排水層はともに、人工材料を層状に成形してなるものによって構成されている。そして、このキャッピング構造の前記浸透制限層は、垂直方向の透水係数が10−5cm/sのオーダーのシート材によって形成されているとともに、前記キャッピング層の中で、雨水のうち廃棄物に到達するものの割合を15%より大きくしたい部分の排水層が、繊維をマット状に成形したマット体によって形成されているとともに、前記キャッピング層の中で、雨水のうち廃棄物に到達するものの割合を15%より小さくしたい部分の排水層が、略水平方向に排水を行えるような凹凸を有する樹脂製の立体構造体によって形成されているものとされる。
このようにすれば、キャッピング層を通過して廃棄物に到達する雨水の割合を、より多様に制御できるようになる。
本願発明のキャッピング構造のマット体は、上述したとおり、繊維をマット状に成形したものであればその詳細を問わない。例えば、織布、又は不織布、或いはこれらを組合わせたものをマット体として採用することができる。マット体は、例えば、織布である補強基布を反毛フェルトで挟んでなるものとすることができる。
本願発明のキャッピング構造の立体構造体は、上述したとおり、略水平方向に排水を行えるような凹凸を有するものであり、樹脂製とされていればその詳細を問わない。なお、この場合の樹脂は、遮水性を有するものとする。例えば、樹脂の薄い板乃至シートをエンボス加工することによって、上述の如き凹凸を形成したものを、立体構造体として採用することができる。立体構造体は、それ単独で使用されることもあるが、不織布により挟まれていてもよい。
また、本願発明におけるキャッピング層には、上述したように、ガス排除層、浸透制限層、排水層が設けられるが、これらのすべてが廃棄物の全面を覆うようになっている必要は必ずしもない。廃棄物処分場を平面視した場合に、部分的に上述のガス排除層、浸透制限層、排水層のうちの1層、或いは2層が欠けている部分があっても構わない。もっとも、廃棄物処分場を平面視した場合に、ガス排除層、浸透制限層、排水層のすべてが存在しない部分はない。
本願発明の他のキャッピング工法は、廃棄物処分場の廃棄物が投棄される凹面内に投棄された廃棄物の表面に、前記廃棄物の表面を覆う、廃棄物から発生したガスを抜くためのガス排除層と、前記ガス排除層の表面を覆う、雨水の廃棄物への含浸を制限するための浸透制限層と、前記浸透制限層の表面を覆う、雨水の排水を行うための排水層と、前記排水層の表面を覆う、前記排水層、前記浸透制限層、前記ガス排除層を保護する侵食防止層と、を含むキャッピング層を生成するものである。そして、このキャッピング工法では、前記ガス排除層、前記浸透制限層、前記排水層を、人工材料を層状に成形したものを敷設することにより生成するとともに、前記浸透制限層として、垂直方向の透水係数が10−5cm/sのオーダーのシート材を用い、且つ、前記キャッピング層の中で、雨水のうち廃棄物に到達するものの割合を15%より小さくしたい部分の排水層を、略水平方向に排水を行えるような凹凸を有する樹脂製の立体構造体によって形成する。
本願発明の更に他のキャッピング工法は、廃棄物処分場の廃棄物が投棄される凹面内に投棄された廃棄物の表面に、前記廃棄物の表面を覆う、廃棄物から発生したガスを抜くためのガス排除層と、前記ガス排除層の表面を覆う、雨水の廃棄物への含浸を制限するための浸透制限層と、前記浸透制限層の表面を覆う、雨水の排水を行うための排水層と、前記排水層の表面を覆う、前記排水層、前記浸透制限層、前記ガス排除層を保護する侵食防止層と、を含むキャッピング層を生成するものである。そして、このキャッピング工法では、前記ガス排除層、前記浸透制限層、前記排水層を、人工材料を層状に成形したものを敷設することにより生成するとともに、前記浸透制限層として、垂直方向の透水係数が10−5cm/sのオーダーのシート材を用いる。また、前記キャッピング層の中で、雨水のうち廃棄物に到達するものの割合を15%より大きくしたい部分の排水層を、繊維をマット状に成形したマット体を敷設することによって形成するとともに、前記キャッピング層の中で、雨水のうち廃棄物に到達するものの割合を15%より小さくしたい部分の排水層を、略水平方向に排水を行えるような凹凸を有する樹脂製の立体構造体によって形成する。
この廃棄物処分場は、廃棄物投棄用の凹面10を備えている。この凹面10には遮水層11が設けられている。遮水層11は、この実施形態では、遮水性能を有する樹脂製のシートによって形成されている。かかるシートの厚さはこの実施形態では3mmであるが、この厚さは、1〜5mm程度の範囲で適当に選択される。
凹面10には廃棄物12が投棄されている。この実施形態における廃棄物12は、これには限られないが、焼却灰、粗大ごみ、生ごみを含んでいる。
この実施形態における廃棄物処分場は、予定された容量分の廃棄物12が既に投棄されており、後は廃棄物12の安定化を図ればよい状態となっている。廃棄物12は、安定化の過程で腐敗し、ガス、場合によっては有毒のガス(例えば、硫化水素)を生じる。
この実施形態では、このような廃棄物処分場に対してキャッピング工法を行って、廃棄物12の表面を覆うキャッピング層を形成する。
キャッピング層20は、下側から、ガス排除層21、浸透制限層22、排水層23、及び侵食防止層24を含んで構成されている。ガス排除層21、浸透制限層22、排水層23はともに、人工材料を層状に成形してなるものによって構成されている。
なお、この実施形態では、キャッピング層20に含まれるガス排除層21、浸透制限層22、排水層23はすべて、廃棄物12の全面を覆うようになっている。ただし、本願発明はこれに限定されるものではなく、ガス排除層21、浸透制限層22、排水層23のうちの1つ、或いは2つが部分的に存在しない部分があってもよい。
ガス排除層21の端部は、外気に対して露出するようにされており、ガス排除層21の内部を通って来た廃棄物12から発生したガスは、その端部から外気に放出されるようになっている。
この実施形態では、廃棄物12内でガスの圧が高まったときに、そのガスがガス排除層21を通して自然に外気に対して放出されるようになっている。なお、必ずしも必要はないが、ガス排除層21に、例えば多数の孔がその一端側の側面に穿たれた有口管の上記一端側を差込むとともに、その有口管の他端を外気に対して開放することで、有口管を介してガス排除層21に溜まったガスを外気に放出するようにしてもよい。また、この有口管の他端にポンプを接続し、このポンプを介してガス排除層21内部のガスを引くことで、ガスをガス排除層21から強制的に外気に放出するようにすることもできる。
図3は、ガス排除層21を作るときに用いる人工材料の一例であるマット体30の例を示したものである。
このマット体30は、繊維をマット状に成形して構成される。このマット体30は、その全体が不織布でできていても構わないが、この実施形態では、織布である補強基布31を反毛フェルト32で挟んだ構成となっている。補強基布31と反毛フェルト32は、互いに溶着されている。補強基布31は、マット体30の強度を上げるためのものである。補強基布31は、ポリプロピレン製のものである。マット体30の厚さは、1〜2cm程度となっている。
図4は、ガス排除層21を作るときに用いる人工材料の一例である立体構造体40の例を示したものである。この立体構造体40は、略水平方向にガスを移動させられるような所定の凹凸パターンをエンボス加工によって成形された遮水性を有する樹脂でできた薄板41を有している。なお、この凹凸パターンは、後述するように、略水平方向に排水を移動させられるようなものでもある。この実施形態では、立体構造体40の所定の箇所に所々小孔41Aを穿設している。この小孔41Aは、ガス排除層21にガスを導くためのものである。この実施形態における立体構造体40は、その両面を、不織布42で覆われている。両不織布42は、薄板41と、溶着されている。この実施形態では、立体構造体40の厚さは、1〜2cm程度となっている。
なお、ガス排除層21は、マット体30と立体構造体40の一方によって形成されていてもよいが、部位によりこれらを使い分けて、これらの双方を用いて形成されていてもよい。この実施形態では、マット体30のみによりガス排除層21を形成することとする。
浸透制限層22は、雨水の廃棄物12への含浸を制限する機能を有しており、ガス排除層21の上に設けられている。浸透制限層22は、垂直方向の透水係数が10−5cm/sのオーダーとされている。この実施形態では、浸透制限層22の垂直方向の透水係数は7.7×10−5cm/sとされている。なお、この実施形態における浸透制限層22は、必ずしもそうなっている必要はないが通気性を持っている。この浸透制限層22の通気量は必ずしもこの限りではないが、この実施形態では、1000m3/m2/24hとなっている。
浸透制限層22は、この実施形態では、三層構造のシート材により形成されている。このシート材は、ポリエチレン製の不織布を、両面からポリプロピレン製の不織布によって挟み込んだものとされている。ポリエチレン製の不織布と、ポリプロピレン製の不織布は互いに溶着されている。雨水の廃棄物12への含浸を制限する機能は主に中心のポリエチレン製の不織布によって得られる。両側のポリプロピレン製の不織布は、主に、補強の役割を果たす。
排水層23は、この実施形態では、上述したものと同様のマット体30と、立体構造体40にて構成されている。排水層23として立体構造体40が用いられる場合、立体構造体40に設けられた上述の小孔41Aがあると、雨水は排水層23を通過し易くなる。適当に小孔41Aを設けることで、雨水の廃棄物12への到達量を制御できる。この制御をより適切に行うため、排水層23に用いる立体構造体40と、ガス排除層21に用いる立体構造体40とは、小孔41Aの径や数に関して異なるものとすることができる。
マット体30は、キャッピング層20の中で、雨水のうち廃棄物12に到達するものの割合を15%より大きくしたい部分に敷設する。他方、立体構造体40は、キャッピング層20の中で、雨水のうち廃棄物12に到達するものの割合を15%より小さくしたい部分に敷設する。排水層23を作る場合に、マット体30と立体構造体40の片方のみを使うこともできるし、両方を使うこともできる。この実施形態では、部分によりマット体30と立体構造体40を使い分け、これら双方を用いている。
侵食防止層24は、その表面に植樹等することが可能であり、そのようにすることにより、廃棄物処分場の美観を良好なものにするにも寄与する。
図5は、排水層23として立体構造体40を用いた部分において、排水層23から排水された単位時間、単位面積あたりの水の量(グラフ中で□のマークで示されている。)と、浸透制限層22を通過した単位時間、単位面積あたりの水の量(グラフ中で◆のマークで示されている。)を示したグラフである。
この場合、散水量(グラフ中で黒三角のマークで示されている。)が増えると、それに略比例して、排水層23から排水された水の量が増える。他方、散水量が増えても、浸透制限層22を通過する水の量はそれほど増えない。これは、立体構造体40を用いた排水層23の水を排水する能力が高いため、散水された水は、浸透制限層22を通過する前に、その大半が排水層23から排水されてしまうからだと考えられる。この場合における浸透制限層22を通過する水の量は、散水量の大小にかかわらず、散水量の5%より大きく15%より小さい範囲に入っている。
図6は、排水層23としてマット体30を用いた部分において、排水層23から排水された単位時間、単位面積あたりの水の量(グラフ中で□のマークで示されている。)と、浸透制限層22を通過した単位時間、単位面積あたりの水の量(グラフ中で◆のマークで示されている。)を示したグラフである。
この場合、散水量(グラフ中で黒三角のマークで示されている。)が増えると、それに略比例して、浸透制限層22を通過した水の量が増える。他方、散水量が増えても、排水層23から排水された水の量はそれほど増えない。これは、マット体30を用いた排水層23の水を排水する能力が小さい(水を溜めてしまう。)ため、散水された水は、なかなか排水層23から排水されず、その間に浸透制限層22を多くの水が通過するからだと考えられる。この場合における浸透制限層22を通過する水の量は、散水量の大小にかかわらず、散水量の80%より大きく90%より小さい範囲に入っている。
以上説明したキャッピング層20におけるガス排除層21、浸透制限層22、排水層23は別体であったが、これらが一体になっていても構わない。この場合、例えば、図7(A)又は図7(B)に示したような層状に成形した人工材料が、上述した人工材料に代えて用いられる。
図7(A)に示した人工材料は、キャッピング層20の中で、雨水のうち廃棄物12に到達するものの割合を15%より小さくしたい部分に敷設するものである。他方、図7(B)に示した人工材料は、キャッピング層20の中で雨水のうち廃棄物12に到達するものの割合を15%より大きくしたい部分に敷設するものである。
図7(A)に示した人工材料は、ガス排除層21に相当するマット体30と、浸透制限層22に相当するシート材50と、排水層23に相当する立体構造体40を一体にしたものである。
図7(B)に示した人工材料は、ガス排除層21に相当するマット体30と、浸透制限層22に相当するシート材50と、排水層23に相当するマット体30を一体にしたものである。
なお、この変形例におけるマット体30、立体構造体40は、上述した実施形態で説明したマット体30、立体構造体40と同様である。また、この変形例におけるシート材50は、上述した実施形態で浸透制限層22を構成していたシート材と同様である。
これらのような人工材料を敷設すれば、キャッピング層20のうち、ガス排除層21、浸透制限層22、排水層23を一回の手間で作ることができる。
このような人工材料を用いた場合でも、上述した実験結果と同様の結果を得られる。なお、図示を省略するが、図7(A)に示した人工材料は、マット体30、シート材50、立体構造体40のうちの2つを組合わせたものとすることもでき、また、図7(B)に示した人工材料は、マット体30、シート材50、マット体30のうちの2つを組合わせたものとすることができる。
11 遮水層
12 廃棄物
20 キャッピング層
21 ガス排除層
22 浸透制限層
23 排水層
Claims (9)
- 廃棄物処分場の廃棄物が投棄される凹面内に投棄された廃棄物の表面に設けられるものであり、
前記廃棄物の表面を覆う、廃棄物から発生したガスを抜くためのガス排除層と、前記ガス排除層の表面を覆う、雨水の廃棄物への含浸を制限するための浸透制限層と、前記浸透制限層の表面を覆う、雨水の排水を行うための排水層と、前記排水層の表面を覆う、前記排水層、前記浸透制限層、前記ガス排除層を保護する侵食防止層と、を含んでいるキャッピング層を有するとともに、
前記ガス排除層、前記浸透制限層、前記排水層はともに、人工材料を層状に成形してなるものによって構成されている、
キャッピング構造であって、
前記ガス排除層は、繊維をマット状に成形したマット体か、略水平方向にガスを移動させられるような所定の凹凸パターンを有するように成形された遮水性を有する樹脂でできた、所々小孔を有する薄板である立体構造体、の少なくとも一方であり、
前記浸透制限層は、シート材であり、
前記排水層は、繊維をマット状に成形したマット体か、略水平方向にガスを移動させられるような所定の凹凸パターンを有するように成形された遮水性を有する樹脂でできた、所々小孔を有する薄板である立体構造体、の少なくとも一方であり、
前記浸透制限層が、垂直方向の透水係数が10−5cm/sのオーダーのシート材によって形成されているとともに、
前記キャッピング層の中で、雨水のうち廃棄物に到達するものの割合を15%より大きくしたい部分の排水層が、前記マット体によって形成されている、
キャッピング構造。 - 廃棄物処分場の廃棄物が投棄される凹面内に投棄された廃棄物の表面に設けられるものであり、
前記廃棄物の表面を覆う、廃棄物から発生したガスを抜くためのガス排除層と、前記ガス排除層の表面を覆う、雨水の廃棄物への含浸を制限するための浸透制限層と、前記浸透制限層の表面を覆う、雨水の排水を行うための排水層と、前記排水層の表面を覆う、前記排水層、前記浸透制限層、前記ガス排除層を保護する侵食防止層と、を含んでいるキャッピング層を有するとともに、
前記ガス排除層、前記浸透制限層、前記排水層はともに、人工材料を層状に成形してなるものによって構成されている、
キャッピング構造であって、
前記ガス排除層は、繊維をマット状に成形したマット体か、略水平方向にガスを移動させられるような所定の凹凸パターンを有するように成形された遮水性を有する樹脂でできた、所々小孔を有する薄板である立体構造体、の少なくとも一方であり、
前記浸透制限層は、シート材であり、
前記排水層は、繊維をマット状に成形したマット体か、略水平方向にガスを移動させられるような所定の凹凸パターンを有するように成形された遮水性を有する樹脂でできた、所々小孔を有する薄板である立体構造体、の少なくとも一方であり、
前記浸透制限層が、垂直方向の透水係数が10−5cm/sのオーダーのシート材によって形成されているとともに、
前記キャッピング層の中で、雨水のうち廃棄物に到達するものの割合を15%より小さくしたい部分の排水層が、前記立体構造体によって形成されている、
キャッピング構造。 - 廃棄物処分場の廃棄物が投棄される凹面内に投棄された廃棄物の表面に設けられるものであり、
前記廃棄物の表面を覆う、廃棄物から発生したガスを抜くためのガス排除層と、前記ガス排除層の表面を覆う、雨水の廃棄物への含浸を制限するための浸透制限層と、前記浸透制限層の表面を覆う、雨水の排水を行うための排水層と、前記排水層の表面を覆う、前記排水層、前記浸透制限層、前記ガス排除層を保護する侵食防止層と、を含んでいるキャッピング層を有するとともに、
前記ガス排除層、前記浸透制限層、前記排水層はともに、人工材料を層状に成形してなるものによって構成されている、
キャッピング構造であって、
前記ガス排除層は、繊維をマット状に成形したマット体か、略水平方向にガスを移動させられるような所定の凹凸パターンを有するように成形された遮水性を有する樹脂でできた、所々小孔を有する薄板である立体構造体、の少なくとも一方であり、
前記浸透制限層は、シート材であり、
前記排水層は、繊維をマット状に成形したマット体か、略水平方向にガスを移動させられるような所定の凹凸パターンを有するように成形された遮水性を有する樹脂でできた、所々小孔を有する薄板である立体構造体、の少なくとも一方であり、
前記浸透制限層が、垂直方向の透水係数が10−5cm/sのオーダーのシート材によって形成されているとともに、
前記キャッピング層の中で、雨水のうち廃棄物に到達するものの割合を15%より大きくしたい部分の排水層が、前記マット体によって形成されているとともに、
前記キャッピング層の中で、雨水のうち廃棄物に到達するものの割合を15%より小さくしたい部分の排水層が、前記立体構造体によって形成されている、
キャッピング構造。 - 前記マット体は、織布である補強基布を反毛フェルトで挟んでなる、
請求項1〜3のいずれかに記載のキャッピング構造。 - 前記立体構造体は、不織布により挟まれてなる、
請求項1〜3のいずれかに記載のキャッピング構造。 - 前記ガス排除層、前記浸透制限層、前記排水層は、一体に形成されてなる、
請求項1〜3のいずれかに記載のキャッピング構造。 - 廃棄物処分場の廃棄物が投棄される凹面内に投棄された廃棄物の表面に、
前記廃棄物の表面を覆う、廃棄物から発生したガスを抜くためのガス排除層と、前記ガス排除層の表面を覆う、雨水の廃棄物への含浸を制限するための浸透制限層と、前記浸透制限層の表面を覆う、雨水の排水を行うための排水層と、前記排水層の表面を覆う、前記排水層、前記浸透制限層、前記ガス排除層を保護する侵食防止層と、を含むキャッピング層を生成する、
キャッピング工法であって、
前記ガス排除層、前記浸透制限層、前記排水層を、人工材料を層状に成形したものを敷設することにより生成するにあたり、前記ガス排除層を、繊維をマット状に成形したマット体か、略水平方向にガスを移動させられるような所定の凹凸パターンを有するように成形された遮水性を有する樹脂でできた、所々小孔を有する薄板である立体構造体、の少なくとも一方により、前記浸透制限層を、シート材により、前記排水層を、繊維をマット状に成形したマット体か、略水平方向にガスを移動させられるような所定の凹凸パターンを有するように成形された遮水性を有する樹脂でできた、所々小孔を有する薄板である立体構造体、の少なくとも一方により、それぞれ生成し、
前記浸透制限層として、垂直方向の透水係数が10−5cm/sのオーダーのシート材を用い、
且つ、前記キャッピング層の中で、雨水のうち廃棄物に到達するものの割合を15%より大きくしたい部分の排水層を、前記マット体を敷設することによって形成する、
キャッピング工法。 - 廃棄物処分場の廃棄物が投棄される凹面内に投棄された廃棄物の表面に、
前記廃棄物の表面を覆う、廃棄物から発生したガスを抜くためのガス排除層と、前記ガス排除層の表面を覆う、雨水の廃棄物への含浸を制限するための浸透制限層と、前記浸透制限層の表面を覆う、雨水の排水を行うための排水層と、前記排水層の表面を覆う、前記排水層、前記浸透制限層、前記ガス排除層を保護する侵食防止層と、を含むキャッピング層を生成する、
キャッピング工法であって、
前記ガス排除層、前記浸透制限層、前記排水層を、人工材料を層状に成形したものを敷設することにより生成するにあたり、前記ガス排除層を、繊維をマット状に成形したマット体か、略水平方向にガスを移動させられるような所定の凹凸パターンを有するように成形された遮水性を有する樹脂でできた、所々小孔を有する薄板である立体構造体、の少なくとも一方により、前記浸透制限層を、シート材により、前記排水層を、繊維をマット状に成形したマット体か、略水平方向にガスを移動させられるような所定の凹凸パターンを有するように成形された遮水性を有する樹脂でできた、所々小孔を有する薄板である立体構造体、の少なくとも一方により、それぞれ生成し、
前記浸透制限層として、垂直方向の透水係数が10−5cm/sのオーダーのシート材を用い、
且つ、前記キャッピング層の中で、雨水のうち廃棄物に到達するものの割合を15%より小さくしたい部分の排水層を、前記立体構造体によって形成する、
キャッピング工法。 - 廃棄物処分場の廃棄物が投棄される凹面内に投棄された廃棄物の表面に、
前記廃棄物の表面を覆う、廃棄物から発生したガスを抜くためのガス排除層と、前記ガス排除層の表面を覆う、雨水の廃棄物への含浸を制限するための浸透制限層と、前記浸透制限層の表面を覆う、雨水の排水を行うための排水層と、前記排水層の表面を覆う、前記排水層、前記浸透制限層、前記ガス排除層を保護する侵食防止層と、を含むキャッピング層を生成する、
キャッピング工法であって、
前記ガス排除層、前記浸透制限層、前記排水層を、人工材料を層状に成形したものを敷設することにより生成するにあたり、前記ガス排除層を、繊維をマット状に成形したマット体か、略水平方向にガスを移動させられるような所定の凹凸パターンを有するように成形された遮水性を有する樹脂でできた、所々小孔を有する薄板である立体構造体、の少なくとも一方により、前記浸透制限層を、シート材により、前記排水層を、繊維をマット状に成形したマット体か、略水平方向にガスを移動させられるような所定の凹凸パターンを有するように成形された遮水性を有する樹脂でできた、所々小孔を有する薄板である立体構造体、の少なくとも一方により、それぞれ生成し、
前記浸透制限層として、垂直方向の透水係数が10−5cm/sのオーダーのシート材を用い、
且つ、前記キャッピング層の中で、雨水のうち廃棄物に到達するものの割合を15%より大きくしたい部分の排水層を、前記マット体を敷設することによって形成するとともに、前記キャッピング層の中で、雨水のうち廃棄物に到達するものの割合を15%より小さくしたい部分の排水層を、前記立体構造体によって形成する、
キャッピング工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004310075A JP4578204B2 (ja) | 2004-10-25 | 2004-10-25 | キャッピング構造、及びキャッピング工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004310075A JP4578204B2 (ja) | 2004-10-25 | 2004-10-25 | キャッピング構造、及びキャッピング工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006116512A JP2006116512A (ja) | 2006-05-11 |
JP4578204B2 true JP4578204B2 (ja) | 2010-11-10 |
Family
ID=36534894
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004310075A Active JP4578204B2 (ja) | 2004-10-25 | 2004-10-25 | キャッピング構造、及びキャッピング工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4578204B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5121205B2 (ja) * | 2006-10-13 | 2013-01-16 | 太陽工業株式会社 | キャッピング層、及びその製造方法 |
JP5402179B2 (ja) * | 2008-12-05 | 2014-01-29 | 東洋紡株式会社 | 廃棄物被覆用キャッピングシートおよびその接合方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004237166A (ja) * | 2003-02-04 | 2004-08-26 | Taisei Corp | 廃棄物の埋立構造及び廃棄物の埋立方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1190381A (ja) * | 1997-09-22 | 1999-04-06 | Nippon Zeon Co Ltd | 廃棄物の埋立設備、既存埋立設備の改修方法、施工方法および運転方法 |
-
2004
- 2004-10-25 JP JP2004310075A patent/JP4578204B2/ja active Active
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004237166A (ja) * | 2003-02-04 | 2004-08-26 | Taisei Corp | 廃棄物の埋立構造及び廃棄物の埋立方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006116512A (ja) | 2006-05-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4578340B2 (ja) | 堤体 | |
JP4578204B2 (ja) | キャッピング構造、及びキャッピング工法 | |
JP5121205B2 (ja) | キャッピング層、及びその製造方法 | |
KR101876825B1 (ko) | 2중 필터층을 구비한 유공관 암거 | |
JPS5837447B2 (ja) | 都市ゴミ等の埋立処分方法 | |
JP4721569B2 (ja) | 汚染土壌拡散防止方法 | |
KR20030021780A (ko) | 쓰레기 매립지의 차수층보호를 위한 필름결합형지하수배제시설물 | |
KR100799733B1 (ko) | 우수 저류 장치 | |
JP5387079B2 (ja) | 廃棄物最終処分場の覆土構造及び廃棄物最終処分場の覆土方法 | |
JP3944956B2 (ja) | 廃棄物処分場における廃棄物の埋立て方法 | |
JP4363079B2 (ja) | 埋立て廃棄物の安定化促進方法とシステム | |
US20130216310A1 (en) | System for fluid containment and venting | |
JP4780550B2 (ja) | 埋立て廃棄物の覆土施工方法及び埋立て廃棄物の浸透水キャピラリーバリア層 | |
JP3104459B2 (ja) | 廃棄物処分場における汚染水の漏出防止構造 | |
JP3684981B2 (ja) | 汚染土壌浄化方法 | |
JP3222121U (ja) | キャピラリーバリアの下部層用粗粒代替構造体 | |
KR102253356B1 (ko) | 폐기물 매립장의 우수 및 침출수 제거방법 | |
KR100664746B1 (ko) | 쓰레기 매립지용 차수매트구조 | |
JPH04367775A (ja) | 廃棄物の埋立処理方法及び処理シート | |
JPH0340898Y2 (ja) | ||
KR200266326Y1 (ko) | 쓰레기 매립지의 차수층보호를 위한 필름결합형지하수배제시설물 | |
JPH0154110B2 (ja) | ||
JP4372465B2 (ja) | 最終覆土用積層シート | |
JP2007196089A (ja) | 廃棄物最終処分場の施工方法 | |
JP3822972B2 (ja) | 遮水シート表面の覆土構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070808 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20091120 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091201 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100127 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20100127 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100817 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100824 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130903 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4578204 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130903 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |