JP4578027B2 - 電車線路用接地金具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、電車線路の工事期間中に、レールの上方に架設されている電力供給線であるき電線を、接地線を介してレールに接続して接地をとるときに、この接地線とレールとを接続するために用いられる電車線路用の接地金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の接地金具は、レールに対してボルトで締め付けて固定する形式のものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の接地金具は、工事期間が比較的短期で、ある場合にはあまり問題が生じないが、それが数ヶ月に及ぶ長期になると、レール上を通過する電車による振動等で締付がゆるみ、最悪の場合には接地不良が生じるおそれがある。
従って、この発明は、振動等の外力により容易に締め付けが緩むことがなく、長期にわたって確実な接地を取ることができ、堅牢な電車線路用接地金具を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明においては、上記課題を解決するため、本体2と、レールRの一側面に当接させる接触金具3と、本体2と接触金具3との間に介設されるコイルばね4と、本体2に結合されレールRの下をくぐらせて先端側をレールRの他側面に係合させるフック棒5とを具備させて接地金具1を構成する。本体2には、設置時に地面に置かれる基板6と基板6の一端から直角に起立してレールRの側面と平行に配置される支持板7とを具備させる。接触金具3は、本体2の支持板7に対して直角方向に移動自在に係合させ、き電線につながる接地線Wの一端を接続し、設置時に一側面がレールRの一側面に当接するようにする。コイルばね4は、設置時に接触金具3をレールRの一側面に圧接させるために、接触金具3の他側面と本体2の支持板7の一側面との間に配置する。フック棒5には、先端側に、レールRの他側面に係合させる鈎部5aを設け、平行な一対を本体2から支持板7に対して直角方向に延出させて設ける。また接触金具3は、一対のフック棒5の間に配置し、コイルばね4内を本体2の支持板7に向かって直角方向に伸びるねじ棒11と、コイルばね4を受け入れ可能なばね受け筒12とを具備させる。ねじ棒11は、本体2の支持板7を貫通させ、制御ナット13で支持板7に連結する。さらに、ばね受け筒12は、ねじ棒11と同心上を支持板7に向かって直角方向に伸びるように設け、ねじ棒11との間にコイルばね4を受け入れ可能にする。本体2には、さらに支持板3と平行に起立するガイド板8を設け、それのガイド孔8aに、ばね受け筒12を軸線方向に摺動自在に貫通させる。
【0005】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は接地金具の断面図、図2は接地金具の正面図、図3は接地金具の一部を切り欠いた平面図、図4は接地金具の側面図、図5(A)は本体とフックボルトの正面図、(B)は同平面図、図6(A)は接触金具の正面図、(B)は同平面図である。
【0006】
接地金具1は、本体2、接触金具3、コイルばね4及びフック棒5を具備する。本体2は、接触金具3、コイルばね4及びフック棒5の三者を保持する。接触金具3は、設置時にレールRの一側面に当接する。コイルばね4は、本体2と接触金具3との間に介設される。フック棒5は、基端側で本体2に結合され、設置時にレールRの下をくぐらせて先端側をレールRの他側面に係合させる。
【0007】
各部材の構造をさらに詳しく説明する。本体2は、設置時に地面に置かれる基板6と基板6の一端から直角に起立して、設置時におけるレールRの側面と平行に配置される支持板7とを具備する。また本体2には、支持板7と平行に、相互間隔をおいてガイド板8が固着されている。ガイド板8は、中央に断面円形のガイド孔8aを備え、下端において基板6に溶着され、またその上端から支持板7へ向かって伸びる支持片8aが支持板7に溶着されている。基板6上には、ガイド板8の両側に位置して、支持板7に対して直角方向に伸びる一対のガイド筒9が固着されている。
【0008】
接触金具3は、本体2に対して一対のガイド筒9の間に配置され、図示しない上方のき電線につながる接地線Wの一端が接続される。接触金具3は、当接ブロック部10と、ねじ棒11と、ばね受け筒12とを具備する。当接ブロック部10は、設置時にレールRに対面する一端側に、レールRの一側縁を受け入れる凹所10aを備えている。ねじ棒11は、当接ブロック部10の他端側中央から、コイルばね4内を本体の支持板7に向かって直角方向に伸び、支持板7の孔7aを貫通して、制御ナット13で支持板7に連結されている。ばね受け筒12は、当接ブロック部10の他端側から、ねじ棒11と同心上を支持板7に向かって直角方向に伸びており、ねじ棒11との間にコイルばね4を受け入れている。ばね受け筒12は、ガイド板8のガイド孔8aを軸線方向摺動自在に貫通するように本体2に組み込まれる。
【0009】
コイルばね4は、一端が当接ブロック部10の他端側に当接し、他端が支持板7の一端側に当接しており、設置時に、本体2と接触金具3との間を開いて接触金具3をレールRの一側面に圧接させる。
【0010】
フック棒5は、一対設けられ、先端側にレールの他側面に係合させるための鈎部5aを有し、中間部が本体2の一対のガイド筒9を摺動自在に貫通し、基端側には、それの軸周りの特定の回転角度位置において支持板7の他側面に係合するように半径方向へ張り出した係合突片5bを有する。係合突片5bの張り出し位置は、鈎部5aの起立方向と90°軸周りにずれている。適用するレールRがより大型である場合には、フック棒5を軸周りに回転させて、それと支持板7との係合を解き、先端方向へ移動させて今度はガイド筒9の端面に係合させることができる。
【0011】
上記実施形態の接地金具1をレールRに接続する場合には、まず適用すべきレールRの大きさに合わせてフック棒5の本体2に対する係合位置(支持板7の側面又はガイド筒9の端面)を選択する。フック棒5をレールRの下にをくぐらせ、先端鈎部5aをレールRの側面に係合させ、また接触金具3の当接ブロック部10をレールRの対向側面に向ける。この状態で、制御ナット13を緩めると、コイルばね4が解放され、接触金具3が支持板7から離れるようにレールR側に押され、フック棒5の鈎部5aと接触金具3との間でレールRが挟持される。この挟持力にはばね力が作用しているので、レールR振動等により締め付けが緩むことはない。フック棒5は中間の相当部分においてガイド筒9に包まれているから補強され、折損が生じにくい。接触金具3は、ばね受け筒12をガイド板8のガイド孔8aに摺動させて相対移動するから、中心がずれることがなく、ねじ棒11等に無理な負担がかからない。
【0012】
【発明の効果】
以上のように構成された本発明の接地金具は、振動等の外力により容易にレールに対する締め付けが緩むことがなく、長期にわたって確実な接地をとることができ、堅牢で長期の使用に耐えることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】接地金具の断面図である。
【図2】接地金具の正面図である。
【図3】接地金具の一部を切り欠いた平面図である。
【図4】接地金具の側面図である。
【図5】(A)は本体とフックボルトの正面図、(B)は同平面図である。
【図6】(A)は接触金具の正面図、(B)は同平面図である。
【符号の説明】
1 接地金具
2 本体
3 接触金具
4 コイルばね
5 フック棒
5a 鈎部
5b 係合突片
6 基板
7 支持板
8 ガイド板
8a ガイド孔
8b 支持片
9 ガイド筒
10 当接ブロック部
10a 凹所
11 ねじ棒
12 ばね受け筒
13 制御ナット
R レール
W 接地線
Claims (2)
- 鉄道線路の架空き電線を地上のレールに接続して接地をとるための金具であって、
設置時に地面に置かれる基板と基板の一端から直角に起立して前記レールの側面と平行に配置される支持板とを具備する本体と、
この本体の支持板に対して直角方向に移動自在に係合し、前記き電線につながる接地線の一端が接続され、設置時に一側面が前記レールの一側面に当接する接触金具と、
設置時に前記接触金具を前記レールの一側面に圧接させるために、接触金具の他側面と前記本体の支持板の一側面との間に設けられるコイルばねと、
設置時に前記レールの下をくぐらせて先端側の鈎部を前記レールの他側面に係合させることができるように、前記本体から前記支持板に対して直角方向に延出する平行一対のフック棒とを具備し、
前記接触金具は、前記一対のフック棒の間に配置され、前記コイルばね内を前記本体の支持板に向かって直角方向に伸び、支持板を貫通して制御ナットで支持板に連結されるねじ棒と、このねじ棒と同心上を支持板に向かって直角方向に伸び、ねじ棒との間にコイルばねを受け入れ可能なばね受け筒とをさらに備え、
前記本体は、前記ばね受け筒を軸線方向に摺動自在に貫通させるガイド孔を備え前記支持板と平行に間隔をおいて起立するガイド板をさらに備えることを特徴とする電車線路用接地金具。 - 前記フック棒は、前記本体の基板上に固着された一対のガイド筒を摺動自在に貫通し、基端側には、それの軸周りの特定の回転角度位置において、選択的に前記本体の支持板の他側面又はガイド筒の端面に係合するように半径方向へ張り出した係合突片を備え、適用するレールの大きさに応じて本体に対するフック棒の係合位置を選択可能に構成されることを特徴とする請求項1に記載の電車線路用接地金具。
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Family Applications (1)
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JPH04201632A (ja) * | 1990-11-30 | 1992-07-22 | Sanwa Tekki Corp | 接地装置 |
JPH0645834U (ja) * | 1992-11-30 | 1994-06-21 | 三和テッキ株式会社 | 無ロー接式剛体電車線 |
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2001
- 2001-07-26 JP JP2001225857A patent/JP4578027B2/ja not_active Expired - Fee Related
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