JP4577242B2 - データバックアップシステム、データバックアップ方法、及びその動作制御プログラム - Google Patents
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Description
このようなバックアップ設備を有するシステムにおいて、1次データセンターと2次データセンターは地理的に離して設けられ、1次データセンターのストレージ装置内における記憶装置の複製データが、2次データセンターに設置されているストレージ装置内の記憶装置に格納されている。そして、1次データセンターの被災時に直ちに2次データセンターにおいて業務を再開するためには、1次データセンターの複製元記憶装置の内容と2次データセンターの複製先記憶装置の内容の差分は少ないほうがよい。
かかる内容を実現するために、従来例では、マスタストレージ(1次データセンター)に対するホスト装置からの書き込みデータ量を監視し、書き込みデータ量が所定値を超えた場合、サスペンド状態にしてリモートストレージへのデータ転送を自動的に停止し、マスタストレージ内で更新データの差分管理を行うと共に、リモートストレージ内にすでに格納されているデータを第3の記憶装置に格納する例が報告されている(特許文献1参照)。
このため、例えば、記憶装置では、その記憶領域をある単位長のブロック単位で分割し、ブロック単位に当該ブロック内のデータが複製元と複製先で一致しているか否かを示すビットをストレージ装置内のメモリに割り当てることで差分マップを作成し、差分情報を保持している。そして、データ複製機能の利用開始時には記憶領域の全ブロックのデータが一致していない場合には、複製元記憶装置と複製先記憶装置との内容を一致させるには、まず、複製元記憶装置の全領域の内容を複製先記憶装置にコピーする必要がある。
前記1次データセンター側の前記データ複製手段が、
前記1次データセンターの記憶手段である複製元記憶装置に記憶された前記データ内容を、前記ホスト計算機に予め併設された他の記憶媒体に記憶媒体制御手段を介して複製先記憶装置用として複写処理する複写処理機能と、この複写処理機能の実行に際しては事前に前記業務アプリケーションの実行停止を要求する機能および前記ストレージ装置に予め装備された更新管理マップ制御手段に対しては前記複写処理機能による複製動作の停止時点以降に前記複製元記憶装置に加えられる更新箇所の管理を指令する機能と、前記更新管理マップ制御手段に対して成される前記複製元記憶装置の更新箇所の管理指令後に前記業務アプリケーションの実行停止を解除し更新開始を指示する機能とを有し、
前記他の記憶媒体に複写された前記データ内容が当該他の記憶媒体と共に前記2次データセンター側に搬入された場合に、当該搬入された前記データ内容を前記複製先記憶装置に書き込み処理する複製処理機能を前記2次データセンター側のデータ複製手段が備えた構成とした。
前記2次データセンター側からの前記データ内容の書き込み終了報告を受けた場合に作動し前記更新管理マップ制御手段に対して前記複製元記憶装置における更新管理マップの存在有無の確認を指令する機能と、更新管理マップが存在する場合には当該更新管理マップ制御手段に対して前記各ストレージ装置の前記複製元記憶装置および複製先記憶装置を対象としたデータ複製時に使用する差分マップを前記複製元記憶装置の更新管理マップ内容に書き換えるように指示する機能とを有し、
更に、前記データ複製手段の指令に従って作動し、前記複製元記憶装置におけるその後の更新にかかるデータ内容の前記複製先記憶装置に対する複製再開を前記書き換えられた差分マップに従って且つ通信回線を介して順次実行するデータ複製制御部を、前記ストレージ装置に装備したことを特徴とする(請求項1乃至4)。
1次データセンターが業務アプリケーションを実行して得られるデータを一括又は順次複製してバックアップする2次データセンターを備え、この各データセンターが、当該各データセンターのデータ内容を複製して一致させるデータ複製手段を有するホスト計算機と、当該ホスト計算機がアクセス可能に前記データを記憶する記憶手段を備えたストレージ装置とを有するデータバックアップシステムにあって、
前記1次データセンターの記憶手段である複製元記憶装置に記憶された前記データ内容を、前記ホスト計算機に併設された他の記憶媒体に対し複製先記憶装置用として、前記1次データセンター側の前記データ複製手段が複写処理する複製先用複写処理工程と、このデータ複製手段による複写処理の実行に先立って実行される前記業務アプリケーションの実行停止を前記ホスト計算機に対して前記データ複製手段が要求する実行停止要求工程、および前記データ複製手段による複製動作の停止時点以降に前記複製元記憶装置に加えられる更新箇所の管理を前記ストレージ装置に予め装備された更新管理マップ制御手段に指令する更新管理開始工程と、
前記更新管理マップ制御手段に対して成される前記複製元記憶装置の更新箇所の前記管理指令後に、実行停止中の前記業務アプリケーションの実行停止解除およびその更新開始を、データ複製手段の要請に基づいて前記ホスト計算機が実行する業務アプリケーション実行再開工程と、
前記他の記憶媒体に複写された前記データ内容が当該他の記憶媒体と共に前記2次データセンター側に搬入された場合に、当該搬入された前記データ内容を前記複製先記憶装置に書き込み処理する複製処理機能を、前記2次データセンター側のデータ複製手段が実行する複製先複製工程と、を備えている。
前記2次データセンター側からの前記データ内容の書き込み終了報告を受けて作動し前記更新管理マップ制御手段に対して前記複製元記憶装置における更新管理マップの存在有無の内容確認を指令すると共に、更新管理マップが存在する場合には当該更新管理マップ制御手段に対して前記各ストレージ装置の前記複製元記憶装置および複製先記憶装置を対象としたデータ複製時に使用する差分マップを前記複製元記憶装置の更新管理マップ内容に書き換えの指示を、前記1次データセンター側の前記データ複製手段が実行する差分マップ書き換え工程と、
前記データ複製手段の指令に従って作動し、前記複製元記憶装置におけるその後に更新内容にかかるデータ内容の前記複製先記憶装置に対する複製再開を、前記ストレージ装置に装備されたデータ複製制御部が、前記書き換えられた差分マップに従って且つ通信回線を介して順次実行する順次複製再開工程とを設け、
これらの各工程を順次実行するようにしたことを特徴とする(請求項5)。
このため、前述した各データバックアップ方法の場合とほぼ同等の効果を得ることができ、特に、1次データセンターに格納されたデータを対象としたバックアップデータの複製処理に関しては、迅速に且つ高精度に実行することが可能となっている。
図1において、符号100はプライマリーデーターセンター(1次データーセンター)を示し、符号2はセカンダリーデーターセンター(2次データーセンター)を示す。この2次データーセンター200は、1次データーセンター100が備えている記憶装置117の記憶データを複写すると共に常時保持して当該1次データーセンター100をバックアップする機能を備えている。
ここで、更新管理マップ114,214は、それぞれ、管理の対象となる記憶装置を一意に特定する情報を格納する記憶装置識別部115,215と、対象となる記憶装置の更新箇所を管理する更新管理部116,216によって構成されている。
又、各データセンタ100,200のストレージ装置109,209は、通信回線Tによって相互に接続されており、例えばストレージ装置109のデータ複製機能によって、1次データセンタ100のストレージ装置109の記憶装置117の内容を、2次データセンタ200のストレージ装置209の記憶装置217に通信回線Tを介して順次コピーすることができる構成になっている。
第1のデータ複製手段である初期データ同一型の複製手段104は、複製元記憶装置117へ更新をおこなう業務アプリケーション102の動作を一旦停止し、複製元記憶装置117のアクセス制限を読み取り専用にしてから、当該複製元記憶装置117の内容(初期データ)を他の記憶媒体(テープ)108(図1参照)に書き込む。そして、利用者による搬送等によって当該他の記憶装置媒体(テープ)108が前述した2次データセンターへ移送されてその内容である初期データが2次データセンター側の複製先記憶装置217への書き込まれた後(書き込み完了後)に、差分マップ書換手段111を利用し、差分マップの全ビットを差分なし状態に設定し、ストレージ装置109が備えている順次データ複製機能を開始させ、複製元記憶装置117のアクセス制限を読み書き可能に戻し、業務アプリケーション102の動作を再開する。
これにより、複製元記憶装置117と複製先記憶装置217の差分がない状態からのストレージ装置のデータ複製機能を、通信回線を介して前記複製先記憶装置217に対して実現することを可能とした。
第2のデータ複製手段である初期データ準同一型の複製手段105は、複製元記憶装置117へ更新をおこなう業務アプリケーション102の動作を停止し、複製元記憶装置117のアクセス制限を読み取り専用にしてから、複製元記憶装置117の内容(初期データ)を前述した記憶媒体108に書き込む。そして、更新管理マップ制御手段113を使用して、複製元記憶装置117に対する更新情報を管理する更新管理マップを作成し、複製元記憶装置117のアクセス制限を読み書き可能に戻し、業務アプリケーション102の動作を再開する。
これにより、記憶媒体108への書き込み時点以降の複製元記憶装置117への更新内容を、ストレージ装置109のデータ複製機能により通信回線を介して前記複製先記憶装置217に反映することができる。
第3のデータ複製手段である初期データ準同一型準無停止方式の複製手段106は、複製元記憶装置117へ更新を行う業務アプリケーション102の動作を停止し、複製元記憶装置117のアクセス制限を読み取り専用にしてから当該ストレージ装置109が備えているデータ複製機能を用いて、同一ストレージ装置109内の記憶装置118に複製元記憶装置117の複製を作成する。そして、更新管理マップ制御手段113を使用して、複製元記憶装置117に対する更新情報を管理する更新管理マップを作成し、複製元記憶装置117のアクセス制限を読み書き可能に戻し、業務アプリケーション102の動作を再開する。その後、同一ストレージ装置109内の記憶装置118に作成した複製の内容を記憶媒体108に書き込む。
これにより、業務アプリケーション102をほぼ無停止のままで、且つ同一ストレージ装置109内における複製元記憶装置117の複製時点以降の更新内容をストレージ装置109が備えているデータ複製機能によって通信回線を介して前記複製先記憶装置217に対して反映することができる。
ホスト計算機101内の初期データ同一型複製手段104を用いて、1次データセンタ100のストレージ装置109内の記憶装置(複製元記憶装置)117に記憶されているデータを、2次データセンタ200のストレージ装置209内の記憶装置(複製先記憶装置)217に複製する場合の動作の例を図2のフローチャートを用いて説明する。
ここでは、ホスト計算機101で、アクセス制限指示機能プログラムが、又ストレージ装置109ではアクセス制御機能プログラムが用いられて実行される。
その後、バックアップソフト103に対して、記憶装置117の内容をテープ108に書き込むように要求し、完了を待ち合わせる(S13)。以上で第1フェーズは完了する。
そして、この記憶装置217への書込みが終了した時点で、書込み終了が1次データセンタ100側に報告される(S15:複製終了確認工程)。
要求を受けた初期データ同一型複製手段104の第2フェーズが、ストレージ装置109内の差分マップ書換手段111に対して、ストレージ装置109内の記憶装置117とストレージ装置209内の記憶装置217を対象に、ストレージ装置109のデータ複製機能を利用するときに使用される差分マップを差分なし状態に書換えるように指示をだす(S21:差分マップ初期化工程)。
次に、ホスト計算機101内の初期データ準同一型複製手段105を用いて、1次データセンタ100のストレージ装置109内の記憶装置117に記憶されているデータを2次データセンター200のストレージ装置209内の記憶装置217に複製する場合について、その動作例を図3のフローチャートを用いて説明する。
この要求を受けた初期データ準同一型複製手段105は、記憶装置117に対して更新を行っている業務アプリケーション102に対して停止要求を出し(実行停止要求処理工程)、業務アプリケーション102の停止を待ち合わす(S31:業務アプリケーション停止工程)。
ここで、この記憶媒体108への書き込みに際しては、それ以前に、ストレージ装置109側の記憶装置(複製元記憶装置)117から複製先記憶装置217へ複製動作が順次成されていた場合には、この複製動作が停止される(順次複製停止工程)。
そして、ストレージ装置109の更新管理マップ制御手段113に、この時点以降に記憶装置(複製元記憶装置)117に加えられた更新箇所を管理するように複製手段105が要求する(S34:更新管理開始工程)。
記憶装置117の更新管理マップが存在する場合は、ストレージ装置109内の更新管理マップ制御手段113に対して、ストレージ装置109内の記憶装置117とストレージ装置209内の記憶装置217を対象に、ストレージ装置のデータ複製機能を利用するときに使用される差分マップを、記憶装置117の更新管理マップ内容に書換えるように指示する(S42:差分マップ書換え工程)。
以上で第2フェーズは完了するとともに、記憶媒体内容を2次データセンタ200の複製先記憶装置217に書き込んだ後、更新管理された差分のみが存在する状態からのストレージ装置109のデータ複製機能の設定を完了することができる。
ここで、上述した差分マップ書換え工程(S42)および順次複製再開工程(S43)については、その各実行内容をプログラム化しコンピュータに実行させるように構成してもよい。
続いて、ホスト計算機101内の初期データ準同一型準無停止複製手段106を用いて、1次データセンター100のストレージ装置109内の記憶装置117に記憶されているデータを、2次データセンター200のストレージ装置209内の記憶装置217に複製する場合の動作の例を、図4のフローチャートを用いて説明する。
システム管理者は、まず、ホスト計算機101に対し、複製手段として、ストレージ装置109内の記憶装置117とストレージ装置209内の記憶装置217を対象にした初期データ準同一型準無停止方式の複製手段106を指定し、その実行を要求する(第1フェーズ)。
そして、ストレージ装置109の更新管理マップ制御手段113に、この時点以降に記憶装置117に加えられた更新箇所を管理するように要求する(S54:更新管理開始工程)。
記憶装置217への書込みの終了報告を受けて、1次データセンタ100側では、システム管理者は、再度、初期データ準同一型準無停止複製手段106に対して、ストレージ装置109内の記憶装置117とストレージ装置209内の記憶装置217の初期データ準同一型無停止複製要求(第2フェーズ)をだす。
記憶装置117の更新管理マップが存在する場合は、ストレージ装置109内の更新管理マップ制御手段113に対して、ストレージ装置109内の記憶装置117とストレージ装置209内の記憶装置217を対象にストレージ装置のデータ複製機能を利用するときに使用される差分マップを、記憶装置117の更新管理マップ内容に従って書換えるように指示する(S62:差分マップ書換え工程)。
以上で第2フェーズは完了するとともに、記憶媒体内容を2次データセンタの複製先記憶装置に書き込んだ後、更新管理された差分のみが存在する状態からのストレージ装置のデータ複製機能の設定を完了した。
まず、ストレージ装置109内の記憶装置(複写元記憶装置)117に加えられた更新箇所を管理する場合に用いられる更新管理マップ制御手段113の動作例を、図5のフローチャートを用いて説明する。
この更新管理マップ114は、記憶装置識別部115と更新管理部116から成り立っている。更新管理部116には、記憶装置117の領域をある単位長のブロック単位で分割し、ブロック単位に当該ブロック内のデータが更新されたか否かを示すビット領域を割り当てている。
更新管理部116のビット領域は、更新あり/更新なしの2 値を設定することができ、更新ありは、データ複製機能の差分マップにおいて差分ありを示す値と同一で、更新なしは、データ複製機能の差分マップにおいて差分なしを示す値と同一である。そして、記憶装置識別部に、記憶装置117を一意に特定するために識別子を書き込む(S72)。
続いて、前述した1次データセンター側のストレージ装置109内の記憶装置(複写元記憶装置)117と1次データセンター側のストレージ装置209内の記憶装置(複写先記憶装置)217を対象に、ストレージ装置のデータ複製機能を利用する際に使用する差分マップを書換える場合の前記ストレージ装置109内の差分マップ書換手段111について、その動作例を図6のフローチャートを用いて説明する。
101,101 ホスト計算機
102,202 業務アプリケーション
103,203 バックアップソフト
104,204 初期データ同一型の複製手段(第1の複製手段)
105,205 初期データ準同一型の複製手段(第2の複製手段)
106,206 初期データ準同一型準無停止方式の複製手段(第3の複製手段)
107,207 テープ装置(記憶媒体制御手段)
108,208 テープ(記憶媒体)
109,209 ストレージ装置
110,210 記憶アクセス制御部
111,211 差分マップ書換手段
112,212 データ複製制御部
113,213 更新管理マップ制御手段
114,214 更新管理マップ
115,215 記憶装置識別部
116,216 更新管理部
117,217 記憶装置
118 一時記憶装置
200 2次データセンター(セカンダリーデータセンター)
Claims (10)
- 1次データセンターが業務アプリケーションを実行して得られるデータを複製してバックアップする2次データセンターを設けると共に、
この各データセンターを、当該各データセンターのデータ内容を複製して一致させるデータ複製手段を備えたホスト計算機と、このホスト計算機がアクセス可能な状態に前記データを記憶する記憶手段を備えたストレージ装置とを備えた構成とし、
前記1次データセンター側の前記データ複製手段が、
前記1次データセンターの記憶手段である複製元記憶装置に記憶された前記データ内容を、前記ホスト計算機に予め併設された他の記憶媒体に記憶媒体制御手段を介して複製先記憶装置用として複写処理する複写処理機能と、
この複写処理機能の実行に際しては事前に前記業務アプリケーションの実行停止を要求する機能および前記ストレージ装置に予め装備された更新管理マップ制御手段に対しては前記複写処理機能による複製動作の停止時点以降に前記複製元記憶装置に加えられる更新箇所の管理を指令する機能と、
前記更新管理マップ制御手段に対して成される前記複製元記憶装置の更新箇所の管理指令後に、前記業務アプリケーションの実行停止を解除し更新開始を指示する機能とを有し、
前記他の記憶媒体に複写された前記データ内容が当該他の記憶媒体と共に前記2次データセンター側に搬入された場合に、当該搬入された前記データ内容を前記複製先記憶装置に書き込み処理する複製処理機能を前記2次データセンター側のデータ複製手段が備えた構成とし、
前記1次データセンター側の前記データ複製手段が、
前記2次データセンター側からの前記データ内容の書き込み終了報告を受けた場合に作動し前記更新管理マップ制御手段に対して前記複製元記憶装置における更新管理マップの存在有無の確認を指令する機能と、更新管理マップが存在する場合には当該更新管理マップ制御手段に対して前記各ストレージ装置の前記複製元記憶装置および複製先記憶装置を対象としたデータ複製時に使用する差分マップを前記複製元記憶装置の更新管理マップ内容に書き換えるように指示する機能とを有し、
前記データ複製手段の指令によって作動し、前記複製元記憶装置におけるその後の更新にかかるデータ内容の前記複製先記憶装置に対する複製再開を前記書き換えられた差分マップに従って且つ通信回線を介して順次実行するデータ複製制御部を、前記ストレージ装置に装備したことを特徴とするデータバックアップシステム。 - 前記請求項1に記載のデータバックアップシステムにおいて、
前記1次データセンター側のストレージ装置は、前記複製元記憶装置の読み出し動作時に当該複製元記憶装置に対する前記ホスト計算機からのアクセスを制限する記憶装置アクセス制御部を有すると共に、
前記データ複製制御部が、前記複製元記憶装置のデータ内容を前記ホスト計算機を経由せずに同一筺体内の予め装備した一時記憶装置又は前記筺体外部の複製先記憶装置に複製するための制御を行う機能を備えていることを特徴としたデータバックアップシステム。 - 請求項1に記載のデータバックアップシステムにおいて、
前記更新管理マップ制御手段は、前記1次データセンター側の複製元記憶装置に加えられる更新箇所を管理するために、当該複製元記憶装置の領域をある単位長のブロック単位に分割すると共に、このブロック単位で当該各ブロック内のデータが更新されたか否かを示すビット領域を当該ストレージ装置内のメモリに割り当てることで更新管理マップを作成し、これにより更新情報を管理するようにしたことを特徴とするデータバックアップシステム。 - 請求項2に記載のデータバックアップシステムにおいて、
前記1次データセンターのストレージ装置の一時記憶装置に、前記複製元記憶装置のデータ内容を予め複写し格納すると共に、この一時記憶装置に格納されたデータ内容を前記データ複製手段の前記複写処理機能における複写処理の対象としたことを特徴とするデータバックアップシステム。 - 1次データセンターが業務アプリケーションを実行して得られるデータを一括又は順次複製してバックアップする2次データセンターを備え、この各データセンターが、当該各データセンターのデータ内容を複製して一致させるデータ複製手段を有するホスト計算機と、当該ホスト計算機がアクセス可能に前記データを記憶する記憶手段を備えたストレージ装置とを有するデータバックアップシステムにあって、
前記1次データセンターの記憶手段である複製元記憶装置に記憶された前記データ内容を、前記ホスト計算機に併設された他の記憶媒体に対し複製先記憶装置用として、前記1次データセンター側の前記データ複製手段が複写処理する複製先用複写処理工程と、
このデータ複製手段による複写処理に先立って実行される、前記業務アプリケーションの実行停止を前記ホスト計算機に対して前記データ複製手段が要求する実行停止要求工程、および前記データ複製手段による複製動作の停止時点以降に前記複製元記憶装置に加えられる更新箇所の管理を前記ストレージ装置に予め装備された更新管理マップ制御手段に前記データ複製手段が指令する更新管理開始工程と、
前記更新管理マップ制御手段に対して成される前記複製元記憶装置の更新箇所の前記管理指令後に、実行停止中の前記業務アプリケーションの実行停止解除およびその更新開始を、データ複製手段の要請に基づいて前記ホスト計算機が実行する業務アプリケーション実行再開工程と、
前記他の記憶媒体に複写された前記データ内容が当該他の記憶媒体と共に前記2次データセンター側に搬入された場合に、当該搬入された前記データ内容を前記複製先記憶装置に書き込み処理する複製処理機能を、前記2次データセンター側のデータ複製手段が実行する複製先複製工程と、
前記2次データセンター側からの前記データ内容の書き込み終了報告を受けて作動し前記更新管理マップ制御手段に対して前記複製元記憶装置における更新管理マップの存在有無の内容確認を指令すると共に、更新管理マップが存在する場合には当該更新管理マップ制御手段に対して前記各ストレージ装置の前記複製元記憶装置および複製先記憶装置を対象としたデータ複製時に使用する差分マップを前記複製元記憶装置の更新管理マップ内容に書き換えの指示を、前記1次データセンター側の前記データ複製手段が実行する差分マップ書き換え工程と、
前記データ複製手段の指令に従って作動し、前記複製元記憶装置におけるその後の更新にかかるデータ内容の前記複製先記憶装置に対する複製再開を、前記ストレージ装置に予め装備されたデータ複製制御部が、前記書き換えられた差分マップに従って且つ通信回線を介して順次実行する順次複製再開工程とを設け、
これらの各工程を順次実行するようにしたことを特徴とするデータバックアップ方法。 - 請求項5に記載のデータバックアップ方法において、
前記業務アプリケーションによる更新停止要求工程の実行後で且つ前記更新管理開始工程の実行前に、前記ホスト計算機のアクセスを制限する記憶装置アクセス制御部が前記ホスト計算機の前記複製元記憶装置に対するアクセス制限を読み取り専用に変更設定する複製元読取専用工程を設置したことを特徴とするデータバックアップ方法。 - 請求項5に記載のデータバックアップ方法において、
前記複製先用複写処理工程にあっては、前記他の記憶媒体に複写処理する前記データ内容として、前記ストレージ装置に装備された一時記憶装置に複製先記憶装置用として予め転写された複製元記憶装置のデータ内容を使用するようにしたことを特徴とするデータバックアップ方法。 - 1次データセンターが業務アプリケーションを実行して得られるデータを一括又は順次複製してバックアップする2次データセンターを備え、この各データセンターが、当該各データセンターのデータ内容を複製して一致させるデータ複製手段を有するホスト計算機と、当該ホスト計算機がアクセス可能に前記データを記憶する記憶手段を備えたストレージ装置とを有するデータバックアップシステムにあって、
前記1次データセンターの記憶手段である複製元記憶装置に記憶された前記データ内容を、前記ホスト計算機に予め併設された他の記憶媒体に対し複製先記憶装置用として、複写処理する複製先用複写処理機能、
前記データ内容の複写処理の実行に先立って実行される前記業務アプリケーションの実行停止を前記ホスト計算機に要求する実行停止要求処理機能、および前記複写処理機能による複製動作の停止時点以降に前記複製元記憶装置に加えられる更新箇所の管理を前記ストレージ装置に予め装備された更新管理マップ制御手段に指令する更新管理開始処理機能、
前記更新管理マップ制御手段に対して成される前記複製元記憶装置の更新箇所の前記管理指令後に機能し、実行停止中の前記業務アプリケーションの実行停止の解除およびその更新開始を前記ホスト計算機に要請する業務アプリケーション実行再開処理機能、
前記他の記憶媒体に複写された前記データ内容が前記複製先記憶装置に書き込み処理された場合に当該2次データセンター側からの前記データ内容の書き込み終了報告を受けて作動し、前記更新管理マップ制御手段に対して前記複製元記憶装置における更新管理マップの存在有無を確認すると共に、更新管理マップが存在する場合に当該更新管理マップ制御手段に対して前記各ストレージ装置の前記複製元記憶装置および複製先記憶装置を対象としたデータ複製時に使用する差分マップを前記複製元記憶装置の更新管理マップ内容に書き換える差分マップ書き換え処理機能、
および前記複製元記憶装置におけるその後の更新にかかるデータ内容の前記複製先記憶装置に対する複製再開を、前記書き換えられた差分マップに従って且つ通信回線を介して順次実行する順次複製再開処理機能を設け、
これらの各処理機能をコンピュータに実現させるようにしたことを特徴とするデータバックアップシステム用動作制御プログラム。 - 請求項8に記載のデータバックアップシステム用動作制御プログラムにおいて、
前記業務アプリケーションの実行停止を要求する実行停止要求処理機能の実行後で且つ前記更新管理開始処理機能の実行前に、前記ホスト計算機の前記複製元記憶装置に対するアクセス制限を読み取り専用に変更設定する複製元読取専用処理機能を設け、
これを前記コンピュータに実現させるようにしたことを特徴とするデータバックアップシステム用動作制御プログラム。 - 請求項8に記載のデータバックアップシステム用動作制御プログラムにおいて、
前記複製先用複写処理機能にあって、前記他の記憶媒体に複写処理する前記データ内容として、前記ストレージ装置に装備された一時記憶装置に複製先記憶装置用として予め転写された複製元記憶装置のデータ内容を使用するように構成したことを特徴とするデータバックアップシステム用動作制御プログラム。
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