JP4577157B2 - 中継器及び光通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、光パケットの伝送を中継する中継器と、中継器により光パケットを伝送する光通信システムに関する。
近年、光信号によってデータ通信を行う光通信システムが普及している。このような光通信システムにおいて、電気信号によるデータ通信と同様に、パケット通信が行われつつある(例えば、特許文献1参照。)。データ通信におけるパケット通信とは、データをパケットと呼ばれる小さな塊に分けて送受信を行う通信のことである。
図10を参照して、従来の中継器による光パケットのスイッチングについて説明する。図10において、光パケットP1が光伝送路200(例えば、光ファイバ等の光導波路)によって伝送され、中継器201に入力される。中継器201は、光パケットP1のヘッダ部に含まれるあて先アドレス、送信元アドレスを参照して、光パケットP1を伝送する経路を選択する。中継器201は、例えば、光伝送路205を選択して後段の中継器203に光パケットP2を出力する。このように、光パケットの行き先制御、即ち、経路のスイッチングを行う中継器は、ネットワークスイッチと呼ばれる。
図11に、従来の中継器の構成を示す。以下では、従来の中継器の一例として、光伝送路200、204、205が接続されている中継器201について説明する。中継器201は、光ポート206、207、208、パケット処理部209、記憶部210により構成される。パケット処理部209は、CPU(Central Processing Unit)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)により構成され、記憶部210は、例えば、RAM(Random Access Memory)等により構成される。光ポート206、207、208は、それぞれ、光伝送路200、204、205に接続される。パケット処理部209は、各光ポートと相互に接続され、記憶部210は、パケット処理部209と相互に接続される。
光ポート206は、光伝送路200によって伝送された光パケットP1を電気信号のパケットに変換し、パケット処理部209に出力する。パケット処理部209は、電気信号に変換されたパケットのヘッダ部に含まれるあて先アドレス(及び必要に応じて送信元アドレス)に基づいて、転送先の光ポートを選択する。
なお、パケット処理部209が、一旦、記憶部210にパケットを格納してから、転送先の光ポートに当該パケットを転送する場合や、記憶部210にパケットを格納することなく、直接パケットを光ポートに転送する場合もある。図11に示した例では、パケット処理部209が、光伝送路205に接続される光ポート208を選択し、この光ポート208に電気信号のパケットを転送する例を示している。光ポート208は、電気信号のパケットを光信号のパケット(光パケットP2)に変換し、光伝送路205に光パケットP2を出力する。このように、光パケットは、中継器によって選択された光伝送路に転送される。
次に、図12を参照して、一つの光パケットを複数の光伝送路に転送する光通信システムについて説明する。一つの光パケットを複製し、同一内容の光パケットを複数の光伝送路に転送することにより、1対多通信を効率良く行うことが可能である。接続されている全ての光伝送路に光パケットを転送することを「ブロードキャスト」と呼び、接続されている全ての光伝送路の中から、複数の特定の光伝送路を選択し、選択された光伝送路のみに光パケットを転送することを「マルチキャスト」と呼ぶ。図12では、光パケットP1が中継器201において複製され、同一内容の光パケットP2、P3が、それぞれ、光伝送路205、204に転送される場合を示している。
次に、図13を参照して、光パケットP1を光伝送路204及び光伝送路205に転送する場合の中継器201内の動作について説明する。
光伝送路200によって中継器201に伝送された光パケットP1は、光ポート206により電気信号のパケットに変換され、パケット処理部209に出力される。パケット処理部209では、電気信号に変換されたパケットのヘッダ部に含まれるあて先アドレス(及び必要に応じて送信元アドレス)に基づいて、転送先の光ポートが選択される。電気信号化されたパケットは、図13に示すように、記憶部210に蓄積されてから、光伝送路204、光伝送路205にそれぞれ接続された光ポート207、光ポート208へ転送される。
光ポート207では、電気信号のパケットが光信号のパケット(光パケットP3)に変換され、光伝送路204に光パケットP3が出力される。光ポート208では、電気信号のパケットが光信号のパケット(光パケットP2)に変換され、光伝送路205に光パケットP2が出力される。このように、光パケットは、中継器によって複数の光伝送路へと転送される。
特開2003−069495公報
図11及び図13に示すように、従来の中継器では、パケット処理部209、記憶部210が電気処理によってパケット処理を行うため、光ポートにおいて、光信号から電気信号への変換と、電気信号から光信号への変換が必須であった。これにより、以下のような問題点があった。
電気処理の速度は、光通信における速度に比べると遥かに低速であるため、光信号である光パケットを低速な電気信号に変換して電気処理をすることによって遅延が発生してしまう。従って、光パケットが複数の中継器を通過する場合、中継器毎に遅延が発生するため、中継にかかる時間が長くなり、光通信システム全体として大幅な遅延が発生してしまうという問題があった。
このような問題を回避するため、光通信の伝送速度に追従できるような電気処理を達成しようとすると、電気処理を行う回路や機材が著しく大規模化するため、実用化するのが極めて困難である。また、ブロードキャストやマルチキャストの場合、パケット処理部209において、単一のパケットを複数のパケットに複製するため、パケット処理部209にかかる負荷が増大してしまうという問題もある。
本発明の課題は、中継器の回路規模を増大させずに、高速な光通信を実現することである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、あて先アドレスがビット単位で割り当てられ、あて先が複数であるか否かを示すビットを有する光パケットから、当該光パケットのあて先アドレスを認識する認識手段と、
前記光パケットを複数に分岐する光分岐手段と、
前記認識手段による認識結果に基づいて、前記分岐された各光パケットを外部へ送信するか破棄するか選択する選択手段と、を備え、
前記光パケットは、あて先アドレス部と、送信元アドレス部とが設けられており、
前記あて先アドレス部は、あて先アドレスを示す各ビットと、あて先が複数であることを示すビットの組み合わせにより構成され、
前記送信元アドレス部は、前記光パケットの送信元アドレスを示す各ビットにより構成され、
前記認識手段は、
前記あて先アドレスを示す各ビット及び前記送信元アドレスを示す各ビットのうち自身に関係するビットのみを読み込み、前記あて先アドレス及び前記送信元アドレスを認識することを特徴としている。
請求項2に記載の光通信システムは、請求項1に記載の中継器を所定のネットワーク上に設け、当該中継器により前記光パケットを伝送することを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の光通信システムにおいて、前記中継器は、リング型ネットワーク上に複数設けられていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の光通信システムにおいて、前記複数の中継器のうち、外部ネットワークから転送された前記光パケットを受信して前記リング型ネットワークの入口となった中継器は、
前記光パケットが前記リング型ネットワークを一周して帰還した際、前記認識手段により前記送信元アドレスは自身に接続された外部ネットワークのアドレスであることを認識すると、前記選択手段により前記光パケットの破棄を選択することを特徴としている。
また、請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の光通信システムにおいて、前記複数の中継器の相互間は二重の光伝送路により接続され、
前記各中継器は、
自身に接続された光伝送路における伝送状態に応じて、前記光パケットの光伝送路を選択することを特徴としている。
本発明によれば、単純なアドレス構造を有する光パケットからあて先アドレスを認識し、分岐手段により光パケットを分岐し、その分岐された各光パケットを、前記認識されたあて先アドレスに対応する伝送路に転送することにより、中継器でのパケット処理を全て電気処理で行う必要がなく、中継器の回路規模を増大させずに高速な光通信を実現することが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
[ブロードキャスト]
まず、図1〜図3を参照して、リング型ネットワークを例にして、光パケットネットワークにおけるブロードキャストについて説明する。
図1に、本発明の実施形態における光通信システム1Sの構成と、ブロードキャストにおける光パケットの流れ(図中の実線の矢印)を示す。光通信システム1Sは、図1に示すように、リング型ネットワーク100上に複数の中継器1〜4を備えており、中継器1〜4には、それぞれ、ネットワークN1〜N4が接続されている。なお、図1では、本実施形態における記述を簡略化するため、4台の中継器から構成される光通信システム1Sを示したが、光通信システム1Sを構成する中継器の台数は限定されない。
ネットワークN1で生成された光パケットは、光伝送路5により中継器1を経由して、リング型ネットワーク100に転送される。この光パケットは、中継器1により光伝送路6を通過し、中継器2に到達する。中継器2では、光パケットが複製され、光伝送路7及び光伝送路8に転送される。光伝送路7に転送された光パケットは、ネットワークN2に到達し、光伝送路8に転送された光パケットは、中継器3に到達する。中継器3においても、光パケットが複製され、光伝送路9及び光伝送路10に転送される。光伝送路9に転送された光パケットは、ネットワークN3に到達し、光伝送路10に転送された光パケットは、中継器4に到達する。以後、同様に、中継器4において光パケットが複製され、光伝送路11に転送されてネットワークN4に到達するとともに、光伝送路12に転送されて、リング型ネットワーク100の入り口となった中継器1に帰還する。
リング型ネットワーク100の入り口となった中継器1に帰還した光パケットは、中継器1において破棄される。中継器1によって光パケットが破棄されない場合、この光パケットは、再度、リング型ネットワーク100を周回し、永遠に周り続けてしまうため、中継器1による光パケットの破棄は必要な処理である。
図2に、光通信システム1Sを構成する中継器の内部構成を示す。図2では、中継器2の内部構成を示しているが、光通信システム1Sを構成する各中継器の内部構成は同一である。中継器2は、図2に示すように、アドレス認識回路20、光スプリッタ21、光スイッチ22、光スイッチ23により構成される。
アドレス認識回路20は、光パケットのヘッダ部から、あて先アドレスを認識し、認識結果に基づく制御信号を光スイッチ22及び22に出力する。このあて先アドレスには、光パケットのあて先が複数であるか否か(ブロードキャスト、マルチキャスト、ユニキャスト)を示すビットが含まれている(図5参照、後述)。
光スプリッタ21は、入力された光パケットを複数(図2では2つ)に分岐することによって、全く同一の光パケットを複製する。光スプリッタ21で複製された2つの光パケットは、それぞれ、光スイッチ22、光スイッチ23に出力される。
光スイッチ22、23は、アドレス認識回路20で認識されたあて先アドレスにより、複製された光パケットの伝送路を選択する。
次に、ブロードキャストにおける中継器2における動作について説明する。
中継器2に光パケットが入力されると、アドレス認識回路20により、当該光パケットがブロードキャストによる伝送であると認識され、認識結果が制御信号として光スイッチ22及び23に出力される。また、中継器2に入力された光パケットは、光スプリッタ21により2つに分岐され、光スイッチ22及び23に出力される。
ブロードキャストの場合、光スイッチ22では光伝送路24が選択され、光スプリッタ21で複製された光パケットが光伝送路24に転送されるとともに、光スイッチ23では光伝送路25が選択され、複製された光パケットが光伝送路25に転送される。光伝送路24に転送された光パケットは、光伝送路8を通って中継器3に到達する。光伝送路25に転送された光パケットは、光伝送路7を通ってネットワークN2に到達する。なお、中継器3、4における動作も、中継器2と同様である。
以上のような動作により、ブロードキャストの光パケットは、光電変換されることなく各中継器を通過し、各中継器に接続されている複数の光伝送路の全てに転送される。
次に、図3を参照して、中継器1における光パケットの破棄処理について説明する。
光パケットがリング型ネットワーク100を循環し続けてしまわないように、リング型ネットワーク100の入り口となった中継器1によって、帰還した光パケットが破棄される。
光伝送路12から中継器1に入力された光パケットは、アドレス認識回路101により、中継器1がリング型ネットワーク100の入り口であると判定され、この判定結果に基づく制御信号が光スイッチ103、104に出力される。また、光伝送路12から中継器1に入力された光パケットは、光スプリッタ102により2つに分岐され、それぞれ、光スイッチ103、光スイッチ104に出力される。
アドレス認識回路101からの制御信号により、光スイッチ103では光伝送路105が選択され、光スプリッタ102で複製された光パケットが光伝送路105に転送される。一方、光スイッチ104では光伝送路106が選択され、光スプリッタ102で複製された光パケットが光伝送路106に転送される。光伝送路105に転送された光パケットは破棄され、光伝送路106に転送された光パケットも破棄される。以上のような動作により、リング型ネットワーク100内を一周したブロードキャストの光パケットは、中継器1において破棄される。
以上のような流れにより、リング型ネットワーク100内をブロードキャストの光パケットが光信号のまま一周し、光通信システム1Sの全ての中継器に接続されているネットワークに転送されたことになる。また、光パケットは低速な電気処理が施されないため、高速で低遅延なブロードキャストを実現することが可能となる。
[マルチキャスト]
次に、図4〜図6を参照して、リング型ネットワークを例にして、光パケットネットワークにおけるマルチキャストについて説明する。
図4に、マルチキャストにおける光パケットの流れ(図中の実線の矢印)の一例を示す。図4では、光パケットのあて先としてネットワークN4が含まれていない場合が示されている。図5に、光パケットのヘッダ部分を詳細に示す。
図5に示すように、光パケットのヘッダ部分には、先頭部(先頭ビット)から所定ビット数離れた位置に、あて先アドレス部と、送信元アドレス部が設けられている。あて先アドレス部、送信元アドレス部の各々はn+1ビットあり、あて先アドレス部は、ビット単位であて先アドレスが割り当てられており、送信元アドレス部は、ビット単位で送信元アドレスが割り当てられている。
あて先アドレス部の「アドレス0」は、光パケットのあて先が複数であるか否かを表し、アドレス1〜nは、各あて先アドレスを示す。「アドレス0」のビットの値が“1”の場合、マルチキャスト又はブロードキャスト(あて先が複数)を表し、「アドレス0」のビットの値が“0”の場合、ユニキャスト(あて先が一つ)を表す。あて先アドレス部のアドレス1〜nにおいて、ビットの値が“1”である場合、あて先アドレスが指定されていることを表し、ビットの値が“0”である場合、あて先アドレスが指定されていないことを表す。また、送信元アドレス部の各アドレスのうち、ビットの値が“1”であるアドレスが送信元アドレスである。
アドレス1をネットワークN1、アドレス2をネットワークN2、アドレス3をネットワークN3、アドレス4をネットワークN4とした場合、図5は、光パケットの送信元がネットワークN1で、あて先がネットワークN2及びN3のマルチキャストであることを示している。図5に示すようなアドレス構造により、マルチキャストの場合、マルチキャストであることを示すビット(アドレス0)の値と、あて先に対応するビットの値を“1”とすることにより、特定多数を表すアドレスを容易に指定することができる。従って、各中継器は、あて先アドレス部及び送信元アドレス部の全ビットを読み込む必要がなく、自身に関係するビットのみを読み込めばよいため、光パケットの転送処理を高速に行うことができる。なお、ブロードキャストの場合、あて先アドレス部におけるアドレス1〜nのビットの値は、全て“1”とすればよい。
次に、マルチキャストの例として、図5に示すヘッダ構造を有する光パケットの転送処理について説明する。
ネットワークN1で生成された光パケットは、中継器1を経由してリング型ネットワーク100に転送される。この光パケットは、中継器1により光伝送路6を通過し、中継器2に到達する。中継器2では、光パケットが複製され、複製された光パケットは光伝送路7及び8に転送される。光伝送路7に転送された光パケットはネットワークN2に到達し、光伝送路8に転送された光パケットは中継器3に到達する。中継器3では、到達した光パケットが複製され、複製された光パケットは光伝送路9及び10に転送される。光伝送路9に転送された光パケットはネットワークN3に到達し、光伝送路10に転送された光パケットは中継器4に到達する。
図5に示すあて先アドレス部によると、光パケットのあて先にネットワークN4が含まれていないため(即ち、アドレス4のビットの値が“0”)、中継器4により、光パケットは光伝送路12に転送されるが、光伝送路11には転送されず、ネットワークN4に到達しない。リング型ネットワーク100を一周した光パケットは、リング型ネットワーク100の入り口となった中継器1に帰還する。中継器1では、送信元アドレスが自分自身に接続されたネットワークN1(即ち、送信元アドレス部におけるアドレス1のビットの値が“1”)であることが確認されると、帰還した光パケットは、次の中継器には転送されず、中継器1において破棄される。
次に、図6を参照して、図5に示すヘッダ構造を有する光パケットを、中継器4において次の中継器1へ転送する処理について説明する。光パケットのあて先に含まれていないネットワークN4に接続されている中継器4では、光伝送路10から入力された光パケットを、ネットワークN4には転送せず、後段の中継器1に接続された光伝送路12のみに転送する。
光伝送路10から中継器4に光パケットが入力されると、アドレス認識回路40において、光パケットのヘッダ部から、ネットワークN4が光パケットのあて先に含まれていないと認識(判定)され、この認識結果(判定結果)に基づいた制御信号が光スイッチ42、光スイッチ43に出力される。
アドレス認識回路40からの制御信号により、光スイッチ42では光伝送路44が選択され、光スイッチ43では光伝送路45が選択される。このとき、中継器4に入力された光パケットは、光スプリッタ41において2つに分岐され、分岐された2つの光パケットは、それぞれ、光スイッチ42、光スイッチ43に出力される。
光スイッチ42では、入力された光パケットが光伝送路44に転送され、光スイッチ43では、入力された光パケットが光伝送路45に転送される。光伝送路44に転送された光パケットは、光伝送路12を通過して中継器1に到達する。一方、光伝送路45に転送された光パケットは破棄される。
以上のような動作により、中継器4において、入力された光パケットが、光電変換されることなく中継器1のみに転送され、中継器4に接続されたネットワークN4には転送されない。
以上の流れにより、リング型ネットワーク100内をマルチキャストの光パケットが光信号のまま一周し、あて先アドレス部で指定されたネットワークのみへ転送されたことになる。また、マルチキャストの光パケットは低速な電気処理が施されないため、高速で低遅延なマルチキャストを実現することが可能となる。
本実施形態の中継器及び光通信システムによれば、単純なアドレス構造を有する光パケットからあて先アドレスを認識し、光スプリッタで分岐された各光パケットを、認識されたあて先アドレスに対応する光伝送路に転送することにより、中継器でのパケット処理を従来のように全て電気処理で行う必要がなく、高速なブロードキャスト、マルチキャストを実現することが可能となる。
即ち、光パケットに対する光電変換を行わない中継器又は最小限の電気処理のみを行う中継器における遅延要素は、中継器内部に存在する光伝送分のみであるため、その遅延時間は、光パケットを光電変換する従来の中継器よりも遥かに短縮されることになる。従って、中継器1台あたりの転送遅延が短縮されるため、複数台の中継器を経由しても、光通信システム全体としての遅延時間は大幅に短縮される。
また、光パケットを光電変換する従来の中継器のような大規模な電気回路を搭載させる必要がなくなくなる。更に、光パケットにおけるブロードキャストやマルチキャストを表すアドレス構造を単純化することにより、アドレス認識回路の回路規模を縮小させるとともに、回路動作を高速化させることが可能となる。
[二重化されたリング型ネットワーク]
次に、図7〜図9を参照して、二重化されたリング型ネットワーク300について説明する。
図1及び図4では、光伝送路6、8、10、12から構成される単一のリング型ネットワークを示したが、リング型ネットワークの耐障害性を向上させるため、図7に示すように、光伝送路13、14、15、16から構成される経路を追加することにより、リング型ネットワークを二重化することが可能である。
以下、図8に示すように、リング型ネットワーク300の光伝送路12において断線が発生した場合の光パケットの転送処理について説明する。図1に示すようなリング型ネットワーク100において、光伝送路12の断線が発生すると、光パケットの経路が分断されてしまい、障害が発生していない部分の通信が途絶えてしまう。これに対し、二重化されたリング型ネットワーク300では、光伝送路12の断線や、特定の中継器の故障等が発生した場合、障害箇所のみを経路から切り離し、障害が発生していない箇所同士で通信を続行することが可能である。
光伝送路12で断線が発生した場合、光伝送路12を光パケットの経路から切り離し、光伝送路14、15、16を使用することにより、中継器1a→光伝送路6→中継器2a→光伝送路8→中継器3a→光伝送路10→中継器4a→光伝送路14→中継器3a→光伝送路15→中継器2a→光伝送路16→中継器1aという新しい経路を有するリング型ネットワークを構築することができる。このような新しいリング型ネットワークを構築することにより、障害が発生した光伝送路を排除しつつ、障害が発生していない光伝送路と中継器を接続することが可能となる。
図9に、リング型ネットワーク300上に設けられた中継器の一例として、中継器4aの内部構成を示す。図9において、図6に示した中継器4(リング型ネットワーク100上の中継器)と同一の構成要素には同一の符号を付し、その機能説明を省略する。
二重化制御回路46は、中継器4aに接続された光伝送路における伝送状態に応じて、光スイッチ47、48に制御信号を出力する。例えば、二重化制御回路46は、光伝送路12の断線を検知すると、光スイッチ47に対し、光パケットの経路の折り返しを指示する制御信号を出力する。
光伝送路の断線、中継器の故障等を検知する方法としては、光伝送路に試験用光パケットを流し、その試験用光パケットの到達を監視することなどが考えられる。また、リング型ネットワーク300とは別の管理用ネットワークを別途用意し、その管理用ネットワークを通じてリング型ネットワーク300の状態を監視、伝達することにより、光伝送路の断線、中継器の故障等を検知することも可能である。
光スイッチ47は、二重化制御回路46からの制御信号に従って、光伝送路44から転送された光パケットの伝送路を選択する。光スイッチ48は、二重化制御回路46からの制御信号に従って、光伝送路13から転送された光パケットの伝送路を選択する。
光カプラ49は、光スイッチ47から光伝送路51を通して転送された光パケットと、光スイッチ48から入力された光パケットを合成して光伝送路14に転送する。光カプラ50は、中継器3aから光伝送路10を通して転送された光パケットと、光スイッチ48から光伝送路52を通して転送された光パケットを合成し、アドレス認識回路40及び光スプリッタ41に出力する。
光伝送路12で断線が発生した場合、二重化制御回路46から光スイッチ47に、経路の折り返しを指示する制御信号が出力され、光スイッチ47では、当該制御信号に従って光伝送路51が選択され、光パケットが光伝送路51に転送される。このような動作により、光伝送路10から中継器4aに転送された光パケットの経路は、中継器4aにおいて折り返され、当該光パケットは光伝送路14を通って中継器3aに転送される。
以上のように、二重化されたリング型ネットワーク300によると、光伝送路の断線、中継器の故障等の不具合が発生した場合、正常な光伝送路を用いて光パケットの経路を確保し、確実に光パケットを伝送することが可能となる。
ブロードキャストにおける光パケットの流れを示す図。 本発明の実施形態に係る中継器の内部構成と、当該中継器からネットワーク及び次の中継器への光パケットの転送動作を示す図。 本実施形態に係る中継器における光パケットの破棄動作を示す図。 マルチキャストにおける光パケットの流れを示す図。 光パケットのヘッダ部分のアドレス構造を示す図。 中継器から次の中継器への光パケットの転送動作を示す図。 二重化されたリング型ネットワークを示す図。 二重化されたリング型ネットワークにおいて光伝送路の断線の発生を示す図。 光伝送路の断線発生時における中継器内部の動作を示す図。 従来の光通信システムの中継器による光パケットのスイッチングを説明するための図。 従来の中継器の内部構成と、当該中継器内の動作を示す図。 従来の光通信システムの中継器による光パケットのブロードキャスト又はマルチキャストを示す図。 ブロードキャスト又はマルチキャストにおける従来の中継器内の動作を示す図。
符号の説明
1、2、3、4 中継器
5、6、7、8、9、10、11、12 光伝送路
20、40、101 アドレス認識回路
21、41、102 光スプリッタ
22、23、42、43、103、104 光スイッチ
46 二重化制御回路
47、48 光スイッチ
49、50 光カプラ
100、300 リング型ネットワーク
1S 光通信システム
N1、N2、N3、N4 ネットワーク

Claims (5)

  1. あて先アドレスがビット単位で割り当てられ、あて先が複数であるか否かを示すビットを有する光パケットから、当該光パケットのあて先アドレスを認識する認識手段と、
    前記光パケットを複数に分岐する光分岐手段と、
    前記認識手段による認識結果に基づいて、前記分岐された各光パケットを外部へ送信するか破棄するかを選択する選択手段と、を備え、
    前記光パケットは、あて先アドレス部と、送信元アドレス部とが設けられており、
    前記あて先アドレス部は、あて先アドレスを示す各ビットと、あて先が複数であることを示すビットの組み合わせにより構成され、
    前記送信元アドレス部は、前記光パケットの送信元アドレスを示す各ビットにより構成され、
    前記認識手段は、
    前記あて先アドレスを示す各ビット及び前記送信元アドレスを示す各ビットのうち自身に関係するビットのみを読み込み、前記あて先アドレス及び前記送信元アドレスを認識することを特徴とする中継器。
  2. 請求項に記載の中継器を所定のネットワーク上に設け、当該中継器により前記光パケットを伝送する光通信システム。
  3. 前記中継器は、リング型ネットワーク上に複数設けられていることを特徴とする請求項に記載の光通信システム。
  4. 前記複数の中継器のうち、外部ネットワークから転送された前記光パケットを受信して前記リング型ネットワークの入口となった中継器は、
    前記光パケットが前記リング型ネットワークを一周して帰還した際、前記認識手段により前記送信元アドレスは自身に接続された外部ネットワークのアドレスであることを認識すると、前記選択手段により前記光パケットの破棄を選択することを特徴とする請求項3に記載の光通信システム。
  5. 前記複数の中継器の相互間は二重の光伝送路により接続され、
    前記各中継器は、
    自身に接続された光伝送路における伝送状態に応じて、前記光パケットの光伝送路を選択することを特徴とする請求項3又は4に記載の光通信システム
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