JP4576740B2 - 窓状撮像表示装置及びそれを使う双方向通信方法 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、窓状撮像表示装置に関し、更に詳しく述べると、撮像機能と表示機能の両方の機能を備えた窓状の装置に関する。本装置は、離れた場所に存在する2つの空間の双方に設置して相互通信を行うことにより、それら2つの空間が恰も本装置の両側につながっているかのように感じさせる効果を作るのに用いることができる。
【0002】
【従来の技術】
従来、薄型の表示パネルを部屋の壁に掛けてその表示パネルの奥に実際に物が存在するように見せる試みがなされているが、それらは、画面表示が平面的であり現実感に乏しいものであった。
【0003】
現実感を増すために立体画像を映すようにすることも考えられるが、これらはいずれもカメラによって或方向から撮影した画像を表示しているものであるから、
その表示パネルを見る人の位置や方向により異なった画像を見ることができるようにはなっていない。あくまでもカメラで撮影されたものを見るだけである。
【0004】
また、図21に示すような立体視システム、立体テレビ等の立体画像表示装置も存在するが、これらは、もっぱら壁から被写体の像が浮き上がって見えるようにしたものであり、表示パネルの奥に空間が存在し、その表示パネルを介して見る人の居る空間と表示パネルの奥の空間がつながっているように見える効果は乏しい。しかも、この種の装置は立体視が得られる視者の位置範囲も限られている。そうして、この種の映像は不自然な映像となるので長時間見ていると心理的に疲れるものである。
【0005】
撮像装置としてカメラを使い表示装置として平面表示パネルを使ってテレビ電話を構成する従来の場合は、図22に示すように、通話を行う2つの端末の夫々にカメラと表示装置を設けて、カメラで撮影した画像を相手方に送り、相手方から送られてくる画像を自分の表示装置に映し出すようになっている。
【0006】
ところで、通話者は相手の顔を見ながら話をするので、表示画面に視線を合わせた状態で話をする。このため、話し手の前には表示装置がありカメラを置くスペースがないので、カメラは表示画面の上方等に設置する。その結果、画面に映る通話者の像は上方から映した像、即ち、うつ向き状態の画像となり通話をする者同士の視線が合わない。
【0007】
また、上記のように1対1の通話ではなくて、図23に示すように、複数人の参加者がいる2つの場所間で会話を行うTV電話会議システムがあるが、これは、上記テレビ電話を複数人で使うように拡張したものであり、送信側のカメラで撮影した画像を受信側に伝送し、それを受信側の表示パネルに表示するものである。従って、受信側で見る画像は送信側のカメラで撮影された画像であり、受信側の見る人の角度によって異なった画像が見えることはない。異なっているとすれば、それは受信側で見る画面の輪郭の相違くらいのものである。
【0008】
そうして、このTV電話会議システムの場合にも、会議参加者は表示画面の方を見ており、カメラは表示画面の外側の適当な場所に設置されるので、受信側で見る人と視線が合わず不自然である。
【0009】
これを改良したテレビ電話システムとして、図24に示すようなシステムが開発された。このシステムは、表示装置の前にハーフミラーを置いて、話し手が表示装置に映った聞き手の顔を見た状態で話し手の顔から来る光をハーフミラーで分離してカメラに導いて撮影するものである。
【0010】
こうすることにより、通話者はお互いに相手と視線を合わせながら通話できるが、ハーフミラーを設けなければならないので装置が複雑になり大型になるという欠点がある。
また、ハーフミラーは図示のように方向が限定されるので表示画面の中央位置から見る場合には良く機能するが画面の斜め横方向から見た場合には所期の機能を発揮しない。
【0011】
上記ハーフミラーを使う表示装置に変わる装置として、撮像機能を有する多数の撮像素子を設けた撮像面体と、表示機能を有する多数の表示素子を設けた画像表示面体とを平面的に重ね合わせて複合一体化した撮像表示装置が開発され、特開平1−280978号公報に記載されている。
【0012】
上記撮像表示装置は、撮像素子を図25に示すようなマトリックス状に配列した撮像面体と表示素子を同様にマトリックス状に配列した画像表示面体を、撮像素子と表示素子が光路方向で重ならないように横方向の位置を調整して、重ね合わせて図26に断面図として示すような構造としたものである。この例では、撮像面体が画像表示面体の上に形成されており、外部から入射した光は収束レンズ体によって収束され撮像素子上に投射される。また、液晶等の光スイッチで成る表示素子を透過した光は撮像素子の間を通過して出射される。
【0013】
この撮像表示装置は、画像表示面体と撮像面体とが平面的に均等に複合一体配列されているので、視線の不一致は起こらない。また、表示素子1つに対して撮像素子1つを対応させて設けることにより、撮影側と表示側の画面の解像度を一致させることができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記のとおり、従来の表示装置は、撮影現場に置かれたカメラで撮影したカメラ視野内の映像信号を他の場所に置かれた表示装置に伝送して表示させるだけの情報伝送システムであったため、見る側の人間の位置や角度が変化したとしても表示される映像に変化はなく、視者は絵画を見ているような感覚を受けるという欠点がある。
【0015】
上記の現状に鑑み、本発明の第1の課題は、離れた空間にそれぞれ設置された2つの窓状撮像表示装置を通信回線で接続して、離れた空間同士が一つの窓を通してつながっているように感じさせる効果を生む装置を提供することにある。
【0016】
本発明の第2の課題は、上記カメラで撮影した映像を表示装置に表示する場合のように、カメラの視野に入った映像を表示画面に映し出し、視者はその画面を見るだけという一方的な動作による表示ではなく、上記窓状撮像表示装置のディスプレイ・パネル(表示画面)を見る人間が位置や角度を変えることによって送られて来ている映像の中から見ようとする映像を選択して見ることができるようにして、よりリアル感のある映像信号伝送を可能にすることにある。また、ディスプレイ・パネルの大きさや形状、配置場所に応じて非常に幅広い応用が可能な装置を得ることにある。
【0017】
このことを更に明確に理解するために、図1を参照して本発明によって実現しようとする窓状撮像表示装置を説明する。同図に示すように本発明の窓状撮像表示装置を離れた2つの場所に各1つ設置し通信回線で接続して相互通信をおこなうと、図示のようにAが見る画像とBが見る画像、Cが見る画像は全て異なり、丁度窓ガラスを通して窓の向こうにある物を見ているようになる。
【0018】
上記の例では、場所W1に居る3人の人(A,B,C)が場所W2にある物D,E,Fを見る場合についての説明したが、これは、例えば重要文化財等の展示品を離れた部屋の中に保管しておき展示会場で本窓状撮像表示装置を使って見れるようにする場合に応用できる。この場合、視者は場所W1にのみ居るので1方向通信となるから、場所W2に設置する装置は撮像専用のパネル装置でよく、場所W1に設置する装置は表示専用のパネル装置にすることもできる。
【0019】
場所W1だけでなく場所W2にも人が居て場所W1を見られるようにするには、双方に撮像と表示の機能を持つ装置設置する必要がある。そのような場合として、
図27を参照して下記に説明するようなTV電話会議システムがある。
【0020】
図22、図23を参照して上記に説明したように、カメラを設置するテレビ電話やテレビ会議システムにおいては、カメラを設置する場所の都合から、テレビを通して会話を行う利用者同士の視線がずれてしまうと言う問題があった。
また、上記会話者の視線がずれてしまうという欠点を克服するものとして、上記のとおり撮像と表示の両方の機能を兼ね備えた撮像表示装置が提案されているが、この装置を使っても、光の方向を識別することはできないので、撮像素子群によって撮影された映像は撮像表示装置に入る光によって決まる映像であり、見る側の人の位置や角度によって見える範囲が異なるものではない。
【0021】
本発明の第3の課題は、図27に示すように、TV電話会議システムにおいて、場所W1に居る出席者A、B,Cが、場所W2に居る会議出席者D,E,Fを見るとき、夫々自分の座っている席から見える独自の視野を持つことができ、その逆に場所W2に居る会議出席者D,E,Fも場所W1に居る会議出席者についての独自の視野を持つことができる窓状撮像表示装置を提供することにある。
【0022】
上記のTV電話会議システムにおいて、会議出席者の全員が全員を見渡せるようにするには、大規模な窓状撮像表示装置を必要とするが、技術的又は経済的にそのようなことが許されない場合でも、本発明の窓状撮像表示装置は大いに効果を発揮する。
【0023】
図28を参照して、このことを説明する。場所W1に居る人が1人であってもその人の顔の向く方向や視線が分かると自然さが非常に増すものである。例えば図示のように、AがBの方向を見ているときにはAもBも自分の正面に相手の姿が見える。この時EはBの方を向いているAの姿を見ることができる。その状態から、AがEの方向を見るとAもEも自分の正面に相手の姿を見ることができるが、今度はBはEの方向を向いているAの姿を見ることになる。
【0024】
AがBと話している時にBの方を向いているということは、離れた場所にいるAとBが本発明の窓状撮像表示装置を通してお互いに相手を見ているような感覚を与え自然な感じを与えるものである。
【0025】
本発明の第4の課題は、上記窓状撮像表示装置を通信端末装置として設置するだけで、その場所の3次元情報を取り込むことができることを利用して、それらの情報を保存し、再生できるコンテンツを容易に作成することができるようにすることにある。
【0026】
本発明の他の課題は、音声、温度や湿度、ディスプレイ上の圧力や、熱分布、匂い等、人間が空間を認知するために利用する媒体の情報を映像と同時に伝送することで、よりリアルに空間をつなぐことを可能にする装置を得ることにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、下記の手段を備えた窓状撮像表示装置、及びそれを用いた双方向通信方法を提供する。即ち、
平面基板の表面全体に亘って多数の撮像素子と表示素子が一様に分布するように形成され、該撮像素子によって入射光の少なくとも輝度と方向を検出し、該表示素子から入射光が直進するように見える方向に入射光に比例した輝度の出射光を出射するようにした撮像表示パネルと、
上記撮像表示パネル上の多数の撮像素子によって受光した映像情報に基いて映像信号を発生するとともに、他の撮像表示パネルから受信した映像信号に基いて多数の表示素子に供給する映像情報を発生する映像インターフェイス回路と、
上記映像インターフェイス回路から送られてくる信号を伝送回線上へ送信し伝送回線から受信した映像信号を上記映像インターフェイス回路へ送る信号送受信手段とを備えた窓状撮像表示装置を提供する。
【0028】
また上記の窓状撮像表示装置において、上記撮像表示パネルの各撮像素子が半球型突出面上に形成された所定数の撮像素子で構成した撮像素子集成体で成り、該半球型突出面上の当該撮像素子の位置によって入射光の方向が判別できるようになっており、
上記表示素子が各々半球型突出面上に形成された上記撮像素子集成体と同じ数の表示素子で構成した表示素子集成体で成り、該半球型突出面上の表示素子の位置によって出射光の方向を指定できるようになった窓状撮像表示装置も提供する。
【0029】
上記の窓状撮像表示装置において、該装置が更に、立体音声入出力手段及び該音声入出力の信号処理を行う音声インターフェイス手段と、
上記映像信号と上記音声信号を混合して複合映像信号を生成する信号処理手段とを備えた窓状撮像表示装置も提供する。
【0030】
更にまた、上記の窓状撮像表示装置において、該装置が更に、環境情報入出力手段及び該環境入出力手段により入力し又はそこへ出力する信号の信号処理をする環境情報インターフェイス手段を備えた窓状撮像表示装置も提供する。
【0031】
本発明の別の観点に従えば、平面基板の表面全体に亘って多数の撮像素子と表示素子が一様に分布するように形成され、該撮像素子によって入射光の少なくとも輝度と方向を検出するようにした撮像パネルと、
上記撮像パネル上の多数の撮像素子によって受光した映像情報に基いて映像信号を発生する映像インターフェイス回路と、
上記映像インターフェイス回路から送られてくる信号を伝送回線上へ送信する信号送信手段とを備えた窓状撮像パネル装置と、
平面基板の表面全体に亘って多数の表示素子が一様に分布するように形成され、該表示素子から上記入射光が直進するように見える方向に入射光に比例した輝度の出射光を出射するようにした表示パネルと、
上記撮像パネルから伝送回線を介して送られてきた映像信号を受信し、該受信した映像信号に基いて多数の表示素子に供給する映像情報を発生する映像インターフェイス回路と、を備えた窓状表示パネル装置と、を備えた窓状撮像表示装置を提供する。
【0032】
本発明はまた、平面基板の表面全体に亘って多数の撮像素子と表示素子が一様に分布するように形成され、該撮像素子によって入射光の少なくとも輝度と方向を検出し、該表示素子から入射光が直進するように見える方向に入射光に比例した輝度の出射光を出射するようにした撮像表示パネルと、
上記撮像表示パネル上の多数の撮像素子によって受光した映像情報に基いて映像信号を発生し、他の撮像表示パネルから受信した映像信号に基いて多数の表示素子に供給する映像情報を発生する映像インターフェイス回路と、
上記映像インターフェイス回路から送られてくる信号を伝送回線上へ送信し伝送回線から受信した映像信号を上記映像インターフェイス回路へ送る信号送受信手段とを備えた窓状撮像表示装置を離れた2以上の場所の夫々に設置し、伝送路を通して双方向映像データ通信を行う方法であって、
送信側の窓状撮像表示装置の撮像素子で被写体から来る光の位置と方向を検出して受信側に送り、受信側では、送信側から送られてくる映像信号の中のビューアの位置と窓状撮像表示装置の位置との関係で決まる視野の映像を見るようにする双方向通信方法も提供する。
【0033】
【発明の実施の形態】
本発明の窓状撮像表示置の一実施形態を、図面を参照して、下記に説明する。
図1は、本発明の窓状撮像表示装置の外観及び使い方を示す。同図に示す例では説明を分かり易くするために、壁で仕切られた隣接する2つの部屋の壁面の同じ位置に背中合わせになるように本装置を設置した場合を示している。一方の部屋の中には、撮影する対象物D,E,Fが置かれており、この対象物を本装置が撮影するようになっている。
【0034】
また、隣の部屋にはビューア(観察者)が複数人(A,B,C)いて複数の位置から本装置をみることができるようになっている。後述するように、背中合わせに配置した2つの窓状撮像表示装置は、一種の窓を形成し、この窓をとおして光が透過するように見えるように撮影し表示できるので、観察者A,B,Cはそれぞれ物体F,E,Dを自分の視線を向けた方向にみることができる。
【0035】
このような効果を得るための条件としては、図2に示すように、離れた場所W1とW2に設置された2つの窓状撮像表示装置の間で相互通信を行うことにより、互いに相手方の情報が得られるようにし、ビューアの位置によって相手方から送られてくる情報の中の当該ビューアによって選択された範囲の情報を得るようにすることである。
【0036】
同図において、場所W1に居るビューアAは通信端末装置T1として設置された窓状撮像表示装置を該装置の左側から覗く位置に立っており、この位置から窓状撮像装置を見た場合に窓状撮像表示装置の右側の情景が見えるようにすれば、ビューアAは窓越しに窓の向こうにある情景を見ているような感覚を得るであろう。
【0037】
同様にして、ビューアBについてもビューアCについても、場所W1の彼らが立っている位置から窓状撮像表示装置T1を見たときに、場所W2の情景が丁度窓ガラスを通して窓の向こうにある情景を見ているように窓状撮像表示装置に表示されればビューアB,ビューアCは窓状撮像表示装置を見て窓の向こうの情景を見ている感覚を得るであろう。
【0038】
この様子を下記に更に詳しく説明する。一般に窓ガラスを通して反対側にある物を見る場合、図3に示すとおり、窓ガラス面の位置(x,y)に角度(θ゜,φ)で入射した光は、そのパネルの裏面の同じ位置から角度(180゜−θ゜,180゜−φ゜)で出射するようになっている。
【0039】
従って、この窓ガラスと同じ窓状パネルを作ろうとすれば、撮像側のパネル面上の全ての点について、様々な方向から来る(即ち、上記θとφの種々の値に対する)光の少なくとも輝度(より自然さを出すためには色)についての情報を取り込み、それらの情報を表示側に伝送し、表示側パネル面上の対応する位置から入射角と180゜位相のずれた光を対応する輝度(及び色)で出射するようにパネルを形成すればよい。
【0040】
図4は、上記の条件を採り入れた本発明の窓状撮像表示装置の基本構成を図解したものである。入射光はパネル面に角度(θ゜,φ゜)で入射するが、この角度が変わると撮像素子群でなる半球型突出面の中の当該光が当たる撮像素子が異なるようにすることにより、入射光の方向を検出することができる。表示側パネル面上では対応する位置の表示素子群でなる半球型突出面上の対応する表示素子から対応する輝度(及び色)の光を出射させるようにすればよい。
【0041】
上記窓越しに物を見る感覚を与える装置について、下記にその構成と動作を説明する。ここでは、説明を分かり易くするために、2次元的に説明する。
図5に示すように、2つの窓状撮像表示装置を背中合わせに重ねて置いた状態で、一方の面に入射した光が他方の面から直進して出ていくようになるようにすればガラスを通して物を見ている感覚が得られる。換言すると、入射光の入射角と出射光の出射角が等しくなるようにすることである。窓ガラスを透して光りが透過する場合には光の入射位置と出射位置がほぼ等しいが、本装置においては、相対位置のみが重要であって絶対位置は必ずしも一致する必要はない。ただし、入射光と出射光の位置が視覚的に一致するように調整しておくことが必要である。
【0042】
2つの窓状撮像表示装置の間は通信線路でつながれていて、信号伝送により一方の装置の面に入射した光の情報が他方の装置の表示面に伝えられるようになっていて、これら2つの装置の中を光が透過するわけではないから、2つの窓状撮像表示装置は、上記のように壁面に背中合わせして設置する必要はなく、全く離れた別の部屋の壁に設置されていてもよい。また、一方が室内の壁に設置され、他方が家の外壁に設置されてもよい。
【0043】
図5に示すような現象が得られる本発明の窓状撮像表示装置の撮像表示パネルについて、図面を参照して、下記に説明する。
図6は、撮像表示パネル上の撮像素子と表示素子の配列を例示したものである。
(a)は、1列毎に撮像素子と表示素子を交互に配列したものである。
(b)は、撮像素子と表示素子を1行毎に並べて千鳥状に配列したものである。
(c)は、(b)と同じ配列であるが撮像素子及び表示素子の形状が6角形になっているところが(b)と異なる。
【0044】
このように、パネル上に撮像素子と表示素子とを一様に配列することにより、このパネルは撮像装置としての機能を備えるとともに表示装置としての機能も備えており、これを光学的に見ると入射光を受け取り、出射光を出す機能を有することになる。
【0045】
図7は、上記撮像表示パネルを2枚背中合わせにして配置したものを示し、上側のパネルについては撮像素子が形成されている部分を示し、下側のパネルについては表示素子が形成されている部分を示している。撮像素子も表示素子も同じ大きさの半球型の突出面の表面に形成されている。
【0046】
今、入射光が同図に矢印で示すように右上方から左下方に向かって入ると、撮像表示パネルの半球型突出面上の右方向の対応する撮像素子に入射する。入射光の当たる位置は半球型突出面に番号(アドレス)を付けておくことにより検出することができ、入射角度はその突出面上の撮像素子の位置によって検出することができる。
【0047】
同図においては、上側にk行j列にマトリックス配列された撮像素子群を構成する半球型突出面のa行目の(b−1)、(b)、(b+1)列目の突出面Ca1〜Cayが描かれている。下側にはk行j列マトリックス配列された表示素子群を構成する半球型突出面のa行目の(j−b+2)、(j−b+1)、(j−b)列目の突出面La1〜Layが描画されている。配列順序は上側が左から右に増加するアドレスとした場合には下側が右から左に向かって増加するアドレスとする。入射光と出射光の対応関係は時間遅れ分だけずらすのがよい。
【0048】
上記の窓状撮像表示パネル装置は、半球型の突出面上に複数の撮像素子を形成して成る撮像素子集成体と半球型の突出面上に複数の表示素子を形成して成る表示素子集成体を交互に配列し、隣接する撮像素子集成体と表示素子集成体が対をなすようにしたものである(これを2素子タイプとよぶ)が、図8を参照して下記に説明する窓状撮像表示パネル装置は、1つの半球型突出面上に撮像素子と表示素子の両方を形成したもの(撮像表示素子集成体)をマトリックス配列した撮像表示パネル装置であり(これを1素子タイプという)、2素子タイプと同様に構成できる。
【0049】
同図において、マトリックスはk行j列で構成されているものとし、
1<a<k、1<b<jの関係になっている。また、1つの半球型突出面上にm段に形成されたCCDの或段をcで表すとき、1<c<mである。c段における円周方向の位置をdc とすると、1<dc <nc で表される。
ここで、nx は偶数とし、n1 =1(1段目)、nc =4c−2(c段目)、nm =n(m段目)とする。
【0050】
図9は、上記2素子型の窓状撮像表示装置のパネル上に形成される半球型突出面の1つを詳細に示したものである。同図(a)に示すように、本半球型突出面上にはCCD等によって複数の撮像素子が形成されており、これらのCCD撮像素子は半球の頂部と底部の間に階層的に配列され、頂部は1つのCCDで形成され、底部は入射光の方向をどのくらい細かく検出するかの解像度によって決まる数nのCCDで形成する。頂部と底部の間の中間段は1個からn個の間で順次段階的に増加する数とする。
【0051】
同図(b)は、半球型突出面の断面を示す。半球型突出面の表面にはCCDが形成され、その外側がレンズを形成する光導体の形成された層で覆われている。CCDの面にほぼ垂直に入射した光は当該CCDに導かれるが斜め方向から入射した光は当該CCDに殆ど達しないようになっている。これにより、どのCCDで受けたかによりその光の来た方向がわかるようになっている。
【0052】
同図(c)は、(a)のCCD配列を平面的に展開して示したものである。このCCD配列の動作については後で詳しく説明するが、ここで簡単に説明すると、m段に構成されたCCDの内容は順次後段へシフトされ、最後段であるm段のCCDの内容がシフトレジスタに転送され該シフトレジスタから直列に外部に出力される。この時m−1段のCCDの内容はm段にシフトされているので、次にm−1段のCCDの内容がm段を通してシフトレジスタに転送されて、そこから直列に出力される。
【0053】
図10は、上記2素子型の窓状撮像表示装置のパネル上に形成される半球型突出面の他の1つを詳細に示したものである。同図(a)に示すように、本半球型突出面上にはLCD(液晶)表示素子が形成されている。この半球型突出面は上記図9を参照して説明したCCDの配列と同一形状、同一寸法の半球型突出面上に上記CCDと同一数のLCDを対応位置に形成したものである。
【0054】
LCDスイッチを通過した光は同図(b)に示すように直進し、従って、どのLCD素子から出た光であるかによってその光の進む方向が特定される。同図(c)は表示素子(LCD)の駆動回路を示す。レジスタRG1に駆動する表示素子の位置データをセットし、レジスタRG2に走査データをセットする。
【0055】
図11は、1つの半球型突出面上に撮像素子と表示素子の両方を搭載した撮像素子と表示素子の集成体を示す。この撮像素子・表示素子集成体は、半球型突出面にLCD等で表示素子を形成し、その上を光透過性の層で覆い、その上に下層の表示素子と重ならないようにCCD等で撮像素子を形成し、隣接する撮像素子と表示素子を一対の素子として扱うようにしたものである。
【0056】
ここで、図12を参照して、撮像素子集成体から電荷を読み出す方法を説明する。読み出し順序は最下段の撮像素子を最初に読み出し順次上方の段の撮像素子の内容(電荷)を読み出し最後に半球頂部の撮像素子の電荷を読み出すものとする。従って、時刻T1ではm段目のn個の素子の内容をシフトレジスタに並列に読み出し、上段の素子の内容を順次下段へ並列にシフトする。
【0057】
時刻T2ではm−1段目のn−k個(但しkはm段目に比べて減少した素子の数)の撮像素子からm段にシフトしてきている電荷をシフトレジスタに並列に読み出す。この方法で時刻Tm−1には2段目の素子からm段目にシフトされている電荷をシフトレジスタに読み出し、時刻Tmには1段目の1個の素子からの電荷がシフトレジスタに読み出される。
【0058】
1つの半球型突出面上に形成された1組の撮像素子(これを撮像素子集成体ということにする)から電荷の読み出しが終わると引き続き次の撮像素子集成体から電荷を読み出す。この仕方で時間t1に第1行のx個の撮像素子集成体から電荷信号を読み出し、次の時間t2に第2行のx個の撮像素子集成体から電荷信号を読み出し、以下同様にして、時間tyに第y行のx個の撮像素子集成体から電荷信号を読み出す。
こうして読み出した電荷信号は1フレームの信号として信号処理され受信側(即ち、表示する側)の装置に伝送される。
【0059】
次に、図13を参照して、表示素子集成体(半球型突出面上に形成された1組の表示素子)に表示信号を供給する方法について下記に説明する。表示素子集成体はx列y行にマトリックス配列されており、送信されてくる信号は1行1列〜1行x列、2行1列〜2行x列、・・・y行1列〜y行x列の順で送られてくるので、この順序で開くゲート配列を設け、各表示素子集成体に表示する画像信号が配向されるようにする。
【0060】
上記の方法で1つの表示素子集成体に配向された信号は、m段、(m−1)段、・・・2段、1段の順番で、各段のn個の角度情報を持つ信号として入力すると共に、それに同期して表示する段を指定することにより、撮像時と同じ画像を表示することができる。
【0061】
上記においては、半球型突出面上に形成された撮像素子群で成る撮像素子集成体、表示素子集成体及び撮像素子・表示素子集成体について構造と動作を説明したが、これらの素子集成体の窓状撮像表示装置上の配列を図14に示す。
撮像表示パネル上に配列する撮像素子集成体及び表示素子集成体は、2素子タイプ(撮像素子集成体と表示素子集成体が別々に形成されたタイプ)と1素子タイプ(撮像素子と表示素子が1つの集成体として形成されたタイプ)があるが、同じタイプの素子集成体配列からなる2つの表示パネルを離れた2つの場所W1,W2に設置し、データ通信装置を介して双方向通信を行うようにする。
【0062】
上記のように配列された撮像素子集成体からの情報の読み出し及び表示素子集成体による表示について、図15を参照して下記に説明する。まず、撮像表示パネルの表示素子集成体配列の1行1列に第m段のn個の信号を入力して表示させる。次に、第m−1段のn個、ただし、実際に表示に寄与する素子の数はn個より少ない。この仕方で順次表示し、最後に第1段のn個(実際に表示する素子は1個)の表示が終わると、1行2列の表示素子集成体の表示を行う。同様にして、1行x列まで表示を行う。
【0063】
1行目の表示が終わったら2行目の表示を行い、2行目が終わったら3行目の表示というふうにしてy行目までの表示を行う。この方法で、最終的にはx列y行の全ての撮像素子集成体について読み出しが行われる。
表示側の構成も同様の構成になっており、撮像表示パネル上のx列y行に並べられた表示素子集成体の全てについて順次表示を行う。
【0064】
撮像素子から映像信号を取り出す方法として、各撮像素子集成体内の撮像素子から順番に電荷転送により信号を取り出し、1つの撮像素子集成体についての読み出しが終わったら次の撮像素子集成体から映像信号を取り出し、この方法で全ての撮像素子から映像信号を読み出す方法が考えられる。この方法は、信号を直列に読み出せるので回路構成が簡単になるが、膨大な数の撮像素子からの信号を読み出すためには高速な信号処理が必要になる。
【0065】
そこで、各撮像素子集成体から読み出した信号を並列に転送する方法も考えられるが、この方法では撮像素子集成体の最大画素数(m段目の画素数n)に等しい数の転送路を必要とし、回路構成上複雑になる。また、1段目だけを転送する転送路とm段目だけの信号を転送する転送路では信号の量が大幅に異なり、信号伝送量にアンバランスが生じてしまい効率が悪い。しかし、1フィールド又はフレームを走査する時間は短くなるという利点がある。
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本窓状撮像表示装置は取り込む画像情報の量が多いので撮像素子や表示素子の量も多く、扱うデータの量も多くなる。しかし、扱う信号は相関性が大きい信号を多数含んでいることも大いに予想できるところである。従って、信号処理回路に取り込んだ映像信号は画像圧縮技術を適用して圧縮することができる。
【0066】
図16は、相関が大きい情報を扱う場合の画素配列の例を示す。
撮像表示パネル上に入射する光の中、隣接する場所から来る光は同じ輝度(及び色)、又は類似の輝度(又は色)であることが多い。このことは、パネル上に並ぶ或範囲の撮像素子に入る光は同じ又は類似の輝度(色)であることが多いことを意味する。このような信号に対しては信号圧縮を適用することにより伝送信号を減らすこともできるが、常に同じ輝度(色)の信号が来る場合には1つの画素、即ち1つの撮像素子で置き換えることができる。
【0067】
この観点から考えると、撮像素子及び表示素子の配列は図16に示すような配列にすることができる。即ち、半球型の頂部にほぼ垂直に入射する光、上下左右に入射する光の区別をするだけの撮像素子集成体とすることができる。また、これに対応して表示素子集成体も頂部、上下左右を区別して光を出す表示素子集成体とすることができる。
【0068】
上記撮像素子集成体及び表示素子集成体は半球型突出面上に撮像素子を形成し又は表示素子を形成して構成したが、図17に示すようにレンズにより光の集光又は発散を行うことにより、撮像素子や表示素子を平面的に形成することも可能である。
【0069】
次に、本発明の窓状撮像表示装置を用いた双方向情報通信システムの構成について、図18を参照して、下記に説明する。
図示の通り、或場所W1と他の場所W2に端末装置T1、T2として図示した窓状撮像表示装置を設置し、これら端末装置T1,T2の間を伝送路でつないで相互に情報通信を行えるようにする。
【0070】
端末装置T1は、場所W1の環境情報として映像、音声、その他の環境情報、例えば温度等を取り込み、それらの信号の処理を行った後送信装置からそれらの信号を送信する。
【0071】
今、端末装置T1から端末装置T2へ情報を伝送する場合について説明すると、端末装置T1において、端末装置T2側へ送信する音声はマイク2Aから入力し、音声インターフェース3Aを介して信号処理装置10Aに送る。
同様にして、送信対象画像となる人や物は撮像素子4Aで撮像し、映像インターフェイス6Aを介して信号処理装置10Aに送る。
映像、音声の他にも送りたい情報があれば、その情報を検出できるセンサ7Aでその情報を検出して環境情報インターフェイス9Aを介して信号処理装置10Aに送る。
【0072】
音声信号、映像信号、環境信号は、信号処理装置10Aにおいて総合的に処理される。即ち、各信号の増幅、信号間の相関関係の検出、情報圧縮等はここで行われる。こうして処理された信号は、送受信装置11Aに送られ、ここで変調等の送信のための信号処理を行った後、伝送回線上に送信される。
【0073】
場所W2に設置した端末装置T2では、送受信装置11Bの受信側の装置で伝送回線網12を介して送られてきた信号を受信し、復調等の通信信号処理を行った後信号処理装置10Bに送り、そこで増幅、信号解凍等の信号処理を行う。信号処理装置10Bの出力は、音声信号、映像信号、環境情報信号に分離し、音声信号は、音声インターフェイス3Bに送り、スピーカ2Bから出力する。
映像信号は、映像インターフェイス6Bへ送り、表示素子5Bによって表示する。また、環境情報は、環境インターフェイス9Bに送り、コンディショナー8Bから適宜送出する。
【0074】
端末装置T2から端末装置T1へ信号を送信する場合には上記と逆の経路で信号の伝送が行われる。即ち、端末装置T2のマイク2Bで集音した音声入力、撮像素子4Bに入力した映像入力、センサ7Bで感知した環境情報入力は、それぞれ音声インターフェイス3B、映像インターフェイス6B、環境情報インターフェイス9Bを介して信号処理装置10Bに取り込まれ、必要な信号処理を行った後送受信装置11Bを通して送信される。
【0075】
端末装置T1では、送受信装置11Aの受信側回路で受信した信号を信号処理装置10Aに送り、そこで必要な信号処理を行って、音声インターフェイス3A、映像インターフェイス6A、環境情報インターフェイス9A、に送り、スピーカ1A、表示素子5A、コンディショナー9Aから出力する。
【0076】
上記の説明は、端末装置T1と端末装置T2の間の信号伝送についての説明であるが、本双方向情報通信システムは、このような一対一の通信に限らず、伝送回線網12を介して他の多数の端末装置とマルチキャスト(一対多)通信を行うようにすることも可能である。
また、ストレージ装置14を設けて、コンテンツを保存し、再生することにより、以前に取得した環境情報を用いることも可能である。
【0077】
本発明の窓状撮像表示装置は、上記以外にも応用範囲は広く、例えば図19に示すような曲面に形成したり、出窓に形成すれば広角の風景を見ることが可能になる。また、本装置で覆われた部屋を作れば、全方位の映像を表示でき、自分自身が離れた場所に存在している様な感覚を与える効果がある。
【0078】
図20に示すように、壁一面に本撮像表示装置を設置すると、テレビ等では伝えにくい演劇や、LIVE等の臨場感を伝えることができる。
また、住宅のドアや襖壁に表示パネルを配置すると、離れた部屋同士や、机、卓袱台等を繋げることができる効果が得られ、空間を超えた協同生活が可能となる。
【0079】
【発明の効果】
本発明の窓状撮像表示装置は、離れた2つの空間にそれぞれ1つずつ設置してそれらの間を双方向通信回線でつなぐことにより、それらの空間が窓を通して1つにつながっているように感じさせる効果を生む。
【0080】
本発明の窓状撮像表示装置は、そのディスプレイパネルを見る人(観測者)の位置や、動きに応じて表示される映像が変化するため実際に空間がつながっているというリアル感が生まれる。
【0081】
本発明の窓状撮像表示装置を通じて人間同士が会話やコミュニケーションを行う場合、特定のカメラで撮影した絵画的な映像を用いる従来のテレビ電話やテレビ会議システムと比較して、より多様な感情表現及び意志伝達手段や効果が生まれ、より深いコミュニケーションが可能となる。
【0082】
本発明の窓状撮像表示装置は、従来のカメラやディスプレイのように撮像や表示のみを行うのではなく、撮像及び表示機能の両方を備えた撮像表示パネルを使っているため、利用者は情報を入手すると共に情報を発信することも可能にする。
【0083】
本発明の窓状撮像表示装置を2つ使用して一方を屋外に設置し、他方を屋内の何もない壁に設置することで「窓」を作ることができる。またストレージ装置に保存しておいた環境情報をこの窓状撮像表示装置に送ることで様々な風景を見ることができるようにできる。
【0084】
本発明の窓状撮像表示装置を使ったデータ伝送を応用すれば、一対一の端末間の利用だけでなく、一つの端末で検出された環境情報を多数の端末に対して配信することでコンテンツ配信ビジネスに利用することが可能である。
【0085】
本発明の窓状撮像表示装置を使った通信方法は、温度や湿度、匂いやディスプレイ上の圧力、熱等、人間が環境を認知するために用いる情報を同時に相互伝送を行うことで、よりリアルに「空間をつなぐ」効果を生むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる窓状撮像表示装置の機能説明模式図である。
【図2】本発明にかかる窓状撮像表示装置の原理説明模式図である。
【図3】本発明にかかる窓状撮像表示装置の原理説明模式図である。
【図4】本発明にかかる窓状撮像表示装置の原理説明模式図である。
【図5】本発明にかかる窓状撮像表示装置の入射光と出射光の関係を示す線図である。
【図6】本発明にかかる窓状撮像表示装置のパネル面上の撮像素子と表示素子の配列を示す線図である。
【図7】本発明にかかる窓状撮像表示装置のパネル面上の撮像素子と表示素子の配列を示す線図である。
【図8】本発明にかかる窓状撮像表示装置のパネル面上の撮像素子と表示素子の配列を示す線図である。
【図9】本発明にかかる窓状撮像表示装置の撮像素子集成体の構造及び読み出し回路を示す模式図である。
【図10】本発明にかかる窓状撮像表示装置の表示素子集成体の構造及び表示駆動回路を示す模式図である。
【図11】本発明にかかる窓状撮像表示装置の撮像素子・表示素子集成体の構造及び表示駆動回路を示す模式図である。
【図12】撮像素子集成体配列から映像情報を読み出す動作タイムチャートである。
【図13】表示素子集成体配列に映像情報を表示する表示回路駆動信号タイムチャートである。
【図14】本発明にかかる窓状撮像表示装置のパネル上の素子配列を示す模式図である。
【図15】撮像素子集成体からの映像信号読み出し及び表示素子集成体の表示駆動回路の動作タイムチャートである。
【図16】撮像素子集成体及び表示素子集成体の構成例を示す模式図である。
【図17】撮像素子集成体及び表示素子集成体の他の構成例を示す模式図である。
【図18】本発明にかかる窓状撮像表示装置を用いた双方向通信システムのブロック図である。
【図19】本発明にかかる窓状撮像表示装置の応用例を示す模式図である。
【図20】本発明にかかる窓状撮像表示装置の応用例を示す模式図である。
【図21】従来の立体視システムの概念説明線図である。
【図22】テレビ電話装置の概念説明線図である。
【図23】テレビ会議電話装置の概念説明線図である。
【図24】テレビ電話装置の他の例の概念説明線図である。
【図25】撮像素子のマトリックス配列を示す模式図である。
【図26】従来の撮像表示装置の断面構造を示す模式図である。
【図27】本発明にかかる窓状撮像表示装置を用いたテレビ会議電話装置の概念説明線図である。
【図28】本発明にかかる窓状撮像表示装置を使った離間地点間での会話の様子を示す概念説明線図である。
【符号の説明】
W1,W2・・・ 離間した2つの場所、 A,B,C・・・ ビューア(視者)、
D,E,F・・・ 場所W2に置かれた物体、T1・・・ 場所W1に置かれた窓状撮像表示装置
Claims (6)
- 平面基板の表面全体に亘って多数の撮像素子と表示素子が一様に分布するように形成され、該撮像素子によって入射光の少なくとも輝度と方向を検出し、該表示素子から入射光が直進するように見える方向に入射光に比例した輝度の出射光を出射するようにした撮像表示パネルと、
上記撮像表示パネル上の多数の撮像素子によって受光した映像情報に基いて映像信号を発生するとともに、他の撮像表示パネルから受信した映像信号に基いて多数の表示素子に供給する映像情報を発生する映像インターフェイス回路と、
上記映像インターフェイス回路から送られてくる信号を伝送回線上へ送信し伝送回線から受信した映像信号を上記映像インターフェイスへ送る信号送受信手段と
を備えた窓状撮像表示装置。 - 請求項1に記載の窓状撮像表示装置において、上記撮像表示パネルの各撮像素子が半球型突出面上に形成された所定数の撮像素子で構成した撮像素子集成体で成り、該半球型突出面上の当該撮像素子の位置によって入射光の方向が判別できるようになっており、
上記表示素子が各々半球型突出面上に形成された上記撮像素子集成体と同じ数の表示素子で構成した表示素子集成体で成り、該半球型突出面上の表示素子の位置によって出射光の方向を指定できるようになった窓状撮像表示装置。 - 請求項1に記載の窓状撮像表示装置において、該装置が更に、立体音声入出力手段及び該音声入出力の信号処理を行う音声インターフェイス手段と、
上記映像信号と上記音声信号を混合して複合映像信号を生成する信号処理手段とを備えた窓状撮像表示装置。 - 請求項1に記載の窓状撮像表示装置において、該装置が更に、環境情報入出力手段及び該環境入出力手段により入力し又はそこへ出力する信号の信号処理をする環境情報インターフェイス手段を備えた窓状撮像表示装置。
- 平面基板の表面全体に亘って多数の撮像素子と表示素子が一様に分布するように形成され、該撮像素子によって入射光の少なくとも輝度と方向を検出するようにした撮像パネルと、 上記撮像パネル上の多数の撮像素子によって受光した映像情報に基いて映像信号を発生する映像インターフェイス回路と、上記映像インターフェイス回路から送られてくる信号を伝送回線上へ送信する信号送信手段とを備えた窓状撮像パネル装置と、
平面基板の表面全体に亘って多数の表示素子が一様に分布するように形成され、該表示素子から上記入射光が直進するように見える方向に入射光に比例した輝度の出射光を出射するようにした表示パネルと、 上記撮像パネルから伝送回線を介して送られてきた映像信号を受信し、該受信した映像信号に基いて多数の表示素子に供給する映像情報を発生する映像インターフェイス回路と、を備えた窓状表示パネル装置と、
を備えた窓状撮像表示装置。 - 平面基板の表面全体に亘って多数の撮像素子と表示素子が一様に分布するように形成され、該撮像素子によって入射光の少なくとも輝度と方向を検出し、該表示素子から入射光が直進するように見える方向に入射光に比例した輝度の出射光を出射するようにした撮像表示パネルと、
上記撮像表示パネル上の多数の撮像素子によって受光した映像情報に基いて映像信号を発生するとともに、他の撮像表示パネルから受信した映像信号に基いて多数の表示素子に供給する映像情報を発生する映像インターフェイス回路と、
上記映像インターフェイス回路から送られてくる信号を伝送回線上へ送信し伝送回線から受信した映像信号を上記映像インターフェイス回路へ送る信号送受信手段とを備えた窓状撮像表示装置を離れた2以上の場所の夫々に設置し、伝送路を通して双方向映像データ通信を行う方法であって、
送信側の窓状撮像表示装置の撮像素子で被写体から来る光の位置と方向を検出して受信側に送り、受信側では、送信側から送られてくる映像信号の中からビューアの位置と窓状撮像表示装置の位置との関係で決まる視野の映像を見るようにする双方向通信方法。
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