JP2001231019A - 撮像画像付き表示装置、モニタ装置、テレビ電話装置、プロンプタ付きカメラ装置、テレビ会議装置、並びに、反射エネルギ・モデル化装置 - Google Patents

撮像画像付き表示装置、モニタ装置、テレビ電話装置、プロンプタ付きカメラ装置、テレビ会議装置、並びに、反射エネルギ・モデル化装置

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JP2001231019A
JP2001231019A JP2000037763A JP2000037763A JP2001231019A JP 2001231019 A JP2001231019 A JP 2001231019A JP 2000037763 A JP2000037763 A JP 2000037763A JP 2000037763 A JP2000037763 A JP 2000037763A JP 2001231019 A JP2001231019 A JP 2001231019A
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image
imaging
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JP2000037763A
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English (en)
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Hajime Hosaka
肇 保坂
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示画像を見る被写体の視線を外すことな
く、表示と同時に被写体を撮像することができる撮像機
能付き表示装置を提供する。 【解決手段】 撮像機能付き表示装置は、画像を描画す
るための表示画面を有する表示部と、前記表示画面上に
穿設されたピンホール部と、該ピンホール部によって形
成される光路を視線とする撮像部とで構成される。画面
上に画像を表示しながら、同時に、表示画面を見るユー
ザの姿をピンホール越しに撮影することができる。テレ
ビ会議などの双方向通信に適用した場合、通信相手と視
線が交錯することが少なくて済むので、自然な会話を実
現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被写体の撮像機能
を兼ね備えた表示装置に係り、特に、被写体としてのユ
ーザの撮像と画像の表示を同時に行うことができる撮像
機能付き表示装置に関する。
【0002】更に詳しくは、本発明は、表示画像を見る
被写体の視線を外すことなく被写体を撮像することがで
きる撮像機能付き表示装置に係り、特に、表示画面の手
前に被写体の視野を遮るものを置かずに撮像装置の入力
光軸と表示装置の出力光軸とを一致させることができる
撮像機能付き表示装置に関する。
【0003】
【従来の技術】昨今の技術革新に伴い、コンピュータを
始めとする各種の情報機器が開発・製造され、企業や研
究機関、一般家庭内などに広範に普及してきている。
【0004】一般に、情報機器は、ユーザに対して処理
結果を視覚的に出力するためのディスプレイを標準で装
備している。また、ビットマップ表示機能をサポートす
るコンピュータのディスプレイ・スクリーンは、GUI
(Graphical User Interface)すなわちユーザ入力装置
としても機能する。
【0005】最近の情報機器は、データ処理だけでなく
データ通信機能をも提供するものが多い。例えば、情報
機器をLANやインターネットなどのネットワーク、あ
るいはPSTN(Public Switched Telephone Networ
k)やISDN(Integrated Services Digital Networ
k)などの一般公衆回線に接続して、通信相手との間で
一方向若しくは双方向通信を行うことができる。
【0006】例えば、双方向通信においては、情報機器
は、ユーザから送信データを入力するとともに、受信デ
ータをユーザに対して出力する必要がある。最近では、
テレビ会議システムや、テレビ電話システムのように、
通信者間で互いの画像を見ながらコミュニケーションを
行う技術についても盛んに研究開発がなされている。こ
のような場合、情報機器は、通信相手から送られてくる
画像をディスプレイ上に表示できるだけではなく、ユー
ザの姿(すなわち被写体)も同時に撮像しなければなら
ない。
【0007】また、放送業界においても、ニュース・キ
ャスタが使用するプロンプタなども、表示した原稿を読
むキャスタの視線がカメラ目線と一致することが要求さ
れていることから、被写体の撮像と画像の表示を同時に
行う装置のカテゴリに含めることができよう。
【0008】被写体の撮像と画像の表示を同時に行う装
置については、既に数多の提案がなされている。
【0009】例えば、特開昭62−269128号公報
には、被写体の光を撮像手段方向と表示手段方向とに分
離する半透過式鏡(ハーフミラー)を設けることによ
り、画像を見るユーザに不自然さや違和感を与えること
なく、ユーザを撮像することができる撮像装置付画像表
示装置について開示されている。
【0010】図1(同公報に添付された第2図に相当)
には、該撮像装置付画像表示装置の構成を模式的に示し
ている。すなわち、同装置内では、撮像装置1と表示装
置4は、互いの光軸が直交するように設置され、且つ、
被写体Aであるユーザが表示装置4を見たときには表示
装置4中に撮像装置1の光軸が存在するように半透過式
鏡9が配設されている。被写体A側の光は、半透過式鏡
9で撮像装置1方向と画像表示装置4方向とに分離され
る。画像表示装置4は、上下反転装置10によって上下
走査方向を反転させた画像が表示される。この表示画像
は、出力光軸方向に進み、半透過式鏡9で屈折され、且
つ、正常な向きに反転させてから被写体Aとしてのユー
ザの目に入る。他方、撮像装置1に視線を向けている被
写体Aの画像は、半透過式鏡9を透過して撮像装置1に
よって撮像され、出力信号として外部へ送出される。
【0011】このような装置構成によれば、被写体Aと
してのユーザの視線が、撮像装置1の入力光軸と表示装
置4の出力光軸と一致する。すなわち、撮像装置1は、
表示装置4の表示画像を見る被写体の視線を外すことな
く被写体を撮像することができる。
【0012】しかしながら、半透過鏡9を斜めに配設し
た上で箱型に形成すると、装置全体の外形は必然的に膨
らみ、大型化してしまう。表示装置自体は、液晶表示デ
ィスプレイなど平面型のものを用いたとしても、装置全
体の奥行きを小さくすることはできない。また、表示装
置が発した光束や被写体が発して撮像装置に至る光束が
半透過鏡によって減衰してしまい、表示した映像や撮像
した映像が暗くなってしまうという問題点もある。
【0013】また、特開平9−237154号公報に開
示されたテレビ会議装置では、図2(同公報に添付され
た図1に相当)に示すように、ディスプレイの周縁にC
CD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)カメラ
を設置することによって、被写体の撮像と画像の表示を
同時に行うことを可能ならしめている。該テレビ会議装
置によれば、各参加者は資料を電子化しておかなくても
スムースに会議を行うことができるとともに、互いが一
堂に会しているような臨場感を付与することができる。
【0014】しかしながら、該テレビ会議装置の場合、
カメラがディスプレイ・スクリーンに隣接した場所に設
置されているため、表示された相手の視線と自分の視線
は一致せず交錯してしまうので、各会議参加者に違和感
を与えてしまい、会話が不自然にさえなる。
【0015】また、特開平11−75173号公報に
は、対話者間の視線一致を実現する機構を備えた双方向
対話型システムについて開示されている。この双方向対
話型システムでは、図3(同公報に添付された図1に相
当)に示すように、対話者の居る各地点において、少な
くとも相手の像を表示するモニタを備えた表示部と、モ
ニタ画面に対し対話者自身の位置を規定する位置規定手
段と、該対話者自身を撮像する撮像部及び該撮像部を対
話者とモニタとの間の所定位置に設定するための支持機
構とを有する撮像装置とで構成される端末装置が設置さ
れている。このうち、撮像部は、位置規定手段によって
特定された対話者からモニタまでの距離、及び、該対話
者の視線と該相手のモニタ像の視線とが一致したと判断
される視差角とによって定義される視線一致領域内であ
って、該対話者に対し該相手のモニタ像の一部を遮る位
置に設置されている。
【0016】しかしながら、同公報に記載の端末装置に
よれば、撮像部としてのカメラがディスプレイ画面から
突き出した位置に配設されているため、ディスプレイを
見るユーザの視野内に常にカメラの存在を意識しなけれ
ばならず、気が散ってしまうであろう。また、ステレオ
画像や多眼ステレオ画像を利用した場合には、左右いず
れの眼から見ても別のカメラが画面上の同じ場所を遮る
ため、画面の一部の領域が見えなくなる(すなわち死角
領域が形成される)ことがある。
【0017】また、特開平11−213921号公報に
は、発光、受光などの複数の機能を同一パネル上に集積
化して実現した撮像表示装置について開示されている。
すなわち、同撮像表示装置は、図4(同公報に添付され
た図1に相当)に示すように、透明基板101上にシリ
コン薄膜103を形成し、その薄膜を用いて受光素子及
び発光素子部を同一プロセス上で実現することで構成さ
れる。微細加工が可能な画素単位毎に前述の集積化素子
を一体形成できるため、高分解能、高感度、低消費電力
等の点で従来にない性能を実現できるばかりでなく、工
業生産的にも低コスト化が可能なため、価値が高い。
【0018】しかしながら、同公報に記載の撮像表示装
置は、同一パネル上の一方の面を発光面とし、他方の面
を受光面としているので、撮像装置の入力光軸と表示装
置の出力光軸は互いに反対方向を向いており、一致しな
い。このため、被写体の撮像と画像の表示のいずれか一
方のみを排他的に行うより他ない。言い換えれば、上述
したようなテレビ会議などの双方向通信や、その他撮像
と表示を同時に行う用途に適用することはできない。
【0019】以上を総括すれば、被写体の撮像と画像の
表示を同時に行う撮像機能付き表示装置としては、以下
のような事柄を満足することが要求される。 (1)表示画面の手前にユーザの視野を遮るものがな
い。 (2)半透過鏡を用いた場合などにおける減光も生じな
い。 (3)装置全体の奥行きが小さく、設置床面積をとらな
い。 (4)テレビ会議やテレビ電話などの双方通信、プロン
プタなどの放送機器への応用に際して、通信相手や放送
相手に対して目線が合うような被写体画像を得ることが
できる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、被写
体としてのユーザの撮像と画像の表示を同時に行うこと
ができる、優れた撮像機能付き表示装置を提供すること
にある。
【0021】本発明の更なる目的は、表示画像を見る被
写体の視線を外すことなく、表示と同時に被写体を撮像
することができる、優れた撮像機能付き表示装置を提供
することにある。
【0022】本発明の更なる目的は、表示画面の手前に
被写体の視野を遮るものを置かずに撮像装置の入力光軸
と表示装置の出力光軸とを一致させることができる、優
れた撮像機能付き表示装置を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、上記
課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面
は、画像を描画するための表示画面を有する表示部と、
前記表示画面上に穿設されたピンホール部と、該ピンホ
ール部によって形成される光路を視線とする撮像部と、
を具備することを特徴とする撮像機能付き表示装置であ
る。特に、撮像部が持つ視線方向が、表示部が表示画像
を出力する方向(若しくは、表示画面を眺めるための視
線方向)と近似するように配設されていることが好まし
い。
【0024】撮像機能付き表示装置を上記のように構成
するすることによって、表示画面上に画像を表示しなが
ら、同時に、表示画面を見るユーザの姿を撮像部を用い
てピンホール越しに撮影することができる。
【0025】このようにしてユーザの姿を撮像した場
合、表示画像を見るユーザの視線は、撮像部の入力光軸
とほとんど一致する。したがって、テレビ会議やテレビ
電話などの双方向通信に適用した場合には、通信相手と
視線が交錯することが少なくて済むので、自然な会話を
実現することができる。
【0026】また、撮像部は、表示画面の後方に隠れて
いるので、ユーザの視野に入って気が散ることはない。
すなわち、ユーザは、カメラの存在を気にすることなく
会話を享受することができ、負担が軽減される。
【0027】前記ピンホール部及び撮像部が前記表示画
面上に複数配設してもよい。このような場合、離間配置
されて複数の撮像部からの視線が異なる撮像画像を基に
して、いわゆるステレオ画像法に基づく画像処理が可能
となる。
【0028】また、前記表示部は、略平面型の管体と、
該管体の前面内周に配設された蛍光面と、該蛍光面の対
向面より垂直操作方向にずれた位置に配設された電子銃
とで構成される該平面型陰極線管ディスプレイすなわち
「フラットCRTディスプレイ」であってもよい。この
場合、前記ピンホール部は、例えば前記蛍光面上に配設
することができる。
【0029】フラットCRTディスプレイに本発明を適
用することにより、半透過鏡を用いた従来技術(例え
ば、特開昭62−269128号公報を参照のこと)に
比べ、装置全体の奥行きを大幅に薄くすることができ、
設置床面積を節約することができる。また、表示装置の
画面サイズの大型化に伴って装置の奥行きが増大するよ
うなこともない。また、半透過鏡による減光がないの
で、表示画像及び撮像画像ともに明るい。
【0030】あるいは、前記表示部は、2枚のガラス基
板と、各ガラス基板表面上にそれぞれ形成された縦方向
及び横方向の電極と、該2枚のガラス基板の間隙に封入
された液晶層とで構成されており、縦横各方向の電極間
の交点における印加電圧によって画素値を表現する液晶
表示ディスプレイであってもよい。
【0031】この場合、前記撮像部の入射光路は、1つ
の画素領域内又は隣接する画素領域にまたがった部位に
配設されていても、あるいは、前記撮像部の入射光路
は、隣接する画素領域の間隙に配設されていてもよい。
【0032】撮像部の入射光路を前者のように配設した
場合、光路は画素の表示動作と干渉し合うことになる。
このため、表示制御部は、少なくとも撮像期間中は、入
射光路上に位置する各画素の表示動作を減勢して、入射
光を素通しにすることが好ましい。
【0033】また、撮像部の入射光路を後者のように配
設した場合であって、ガラス基板上の電極の一部が該光
路と干渉し合うようなときには、撮像部の入射光路に隣
接する電極に楔形状の切り欠き部を形設するようにして
もよい。
【0034】また、ピンホール部にホログラム・レンズ
又は光学レンズを配設してもよい。この結果、撮像部の
撮像面における集光効率が向上する。
【0035】また、前記表示部は、微細な放電管を2次
元マトリックス状に配列して構成されるプラズマ・ディ
スプレイ・パネルであってもよい。プラズマ・ディスプ
レイ・パネルは、一般に、2枚のガラス基板と、各ガラ
ス基板表面上にそれぞれ形成された縦方向及び横方向の
電極と、縦横各方向の電極間の各交点に配設された2次
元マトリックス状の画素と、各画素間の雰囲気を隔絶す
る隔壁とで構成されており、各電極間の交点において発
生させた放電現象によって画素値を表現することができ
る。
【0036】このような場合、前記撮像部の入射光路
は、1つの隔壁領域内に配設することができる。また、
撮像部の入射光路に隣接する電極に楔形状の切り欠き部
を形設してもよい。
【0037】また、ピンホール部にホログラム・レンズ
又は光学レンズを配設してもよい。この結果、撮像部の
撮像面における集光効率が向上する。
【0038】本発明に係る撮像機能付き表示装置は、例
えば、屋内と屋外の各々に撮像機能付き表示装置を設置
して、玄関先や門柱近辺に居る訪問者を屋内から監視す
るための防犯モニタ装置に適用することができる。
【0039】かかる防犯モニタ装置は、例えば、画像を
描画するための表示画面を有する表示部と、前記表示画
面上に穿設されたピンホール部と、該ピンホール部によ
って形成される光路を視線とする撮像部とで構成される
撮像機能付き表示部と、音声を入力する音声入力部と、
前記撮像部による入力画像データ及び前記音声入力部に
よる入力音声データを多重化及び/又は符号化する多重
化符号化部と、多重化及び/又は符号化されたデータを
画像データ及び音声データに分離し復号化する逆多重化
復号化部と、音声データを音声出力する音声出力部と、
画像データを基に前記表示部の表示駆動を制御する表示
制御部とで構成される。
【0040】防犯モニタの屋外器と屋内器は略同一の構
成でよい。両機器間では、画像データと音声データを多
重化・符号化してデータ交換される。
【0041】また、本発明に係る撮像機能付き表示装置
は、音声だけでなく話者の姿を交換することができる携
帯テレビ電話装置に適用することができる。
【0042】かかる携帯テレビ電話装置は、例えば、画
像を描画するための表示画面を有する表示部と、前記表
示画面上に穿設されたピンホール部と、該ピンホール部
によって形成される光路を視線とする撮像部とで構成さ
れる撮像機能付き表示部と、音声を入力する音声入力部
と、前記撮像部による入力画像データ及び前記音声入力
部による入力音声データを多重化及び/又は符号化する
多重化符号化部と、多重化及び/又は符号化されたデー
タを外部機器との間で交換するための送受信部と、多重
化及び/又は符号化されたデータを画像データ及び音声
データに分離し復号化する逆多重化復号化部と、音声デ
ータを音声出力する音声出力部と、画像データを基に前
記表示部の表示駆動を制御する表示制御部とで構成され
る。
【0043】このような場合、通信相手となる他方の電
話装置がテレビ会話すなわち表示機能を備えていないこ
ともある。このため、テレビ電話装置は、さらに、前記
送受信部を介した外部機器との交換データに画像データ
があるか否かを切り替える画像有無切り替え部を備え、
通信相手の機能に対応して適宜動作モードを決定するよ
うにしてもよい。
【0044】また、画像データがない状態に切り替わっ
たことに応答して、前記撮像部、前記多重化・符号化
部、前記表示制御部のうち少なくとも1つの動作を減勢
するようにしてもよい。この結果、入力画像や出力画像
を処理する機能モジュールの無駄な動作がなくなり、装
置全体の消費電力を節約することができる。携帯電話装
置は、一般に、バッテリ駆動式なので、省電力化により
ユーザビリティがさらに向上するであろう。
【0045】また、本発明に係る撮像機能付き表示装置
は、放送局の番組制作現場などにおいて、ニュース・キ
ャスタに原稿画像を提示するとともに原稿を朗読中のキ
ャスタを撮影するためのプロンプタ付きカメラ装置に適
用することができる。
【0046】かかるプロンプタ付きカメラ装置は、例え
ば、画像を描画するための表示画面を有する表示部と、
前記表示画面上に穿設された複数のピンホール部と、該
ピンホール部の各々によって形成される光路を視線とす
る複数の撮像部とで構成される撮像機能付き表示部と、
前記複数の撮像部による撮像画像を基に距離画像を生成
する距離画像生成部と、前記距離画像を利用して、仮想
カメラ位置における仮想的な撮像画像を生成するレンダ
リング部と、該仮想カメラ位置を指示するためのカメラ
操作部と、前記レンダリング部において生成された仮想
的な撮像画像を基に前記表示部の表示駆動を制御する表
示制御部とで構成される。
【0047】本発明に係るプロンプタによれば、ニュー
ス・キャスタは、カメラ目線を外すことなく、プロンプ
タ上に提示された原稿画像を読み上げることができる。
したがって、視聴者に対して違和感を与えずに済む。
【0048】プロンプタ付きカメラ装置は、さらに、仮
想的な撮像画像に対する仮想的な周囲環境画像モデルを
生成する画像モデル生成部と、使用する画像モデルを指
示する周囲環境設定部とを備えていてもよい。ここで言
う周囲環境画像とは、例えば、実写されたニュース・キ
ャスタなど出演者の映像と合成するための背景画像のこ
とである。このような背景画像は、スタジオやロケーシ
ョン現場の実写映像である必要は全くなく、コンピュー
タ・システム上で仮想的に描画された「バーチャル・セッ
ト」であってもよい。バーチャル・セットと出演者の映
像を合成することで、実際には居ない場所に出演者が登
場するような臨場感のある仮想的な映像を提供すること
ができる。但し、周囲環境画像は、バーチャル・セット
には限定されず、タイトル・ロゴのCGモデル・データを
生成するだけでもよい。また、3次元モデル・データを
動的に生成するのではなく、あらかじめ生成された3次
元モデル・データをローカルに蓄積して必要に応じて
(又は要求に応答して)所望の3次元モデル・データを
取り出して利用するようにしてもよい。
【0049】また、本発明に係る撮像機能付き表示装置
は、音声だけでなく各参加者の姿を交換することができ
るテレビ会議装置に適用することができる。
【0050】かかるテレビ会議装置は、例えば、画像を
描画するための表示画面を有する表示部と、前記表示画
面上に穿設された複数のピンホール部と、該ピンホール
部の各々によって形成される光路を視線とする複数の撮
像部とで構成される撮像機能付き表示部と、前記複数の
撮像部による撮像画像を処理する画像処理部と、音声を
入力する音声入力部と、通信相手の撮像位置を指示する
ためのカメラ操作部と、前記撮像部による入力画像デー
タ、前記音声入力部による入力音声データ、及び前記カ
メラ操作部によるカメラ制御データを多重化及び/又は
符号化する多重化符号化部と、多重化及び/又は符号化
されたデータを外部機器との間で交換するための送受信
部と、多重化及び/又は符号化されたデータを画像デー
タ、音声データ、カメラ制御データに分離し復号化する
逆多重化復号化部と、音声データを音声出力する音声出
力部と、画像データを基に前記表示部の表示駆動を制御
する表示制御部とで構成される。
【0051】このような構成によれば、前記画像処理部
は、前記複数の撮像部から得られた距離画像を基に、受
信したカメラ制御データによって指示される仮想的な撮
像位置における仮想的な撮像画像を生成することができ
る。すなわち、各会議の参加者は、カメラ操作部を介し
て、相手を撮像すべきカメラ位置を指定することができ
る。すなわち、自分の好きな視線方向から見た相手の様
子を得ることができ、会議の臨場感がさらに高まるであ
ろう。
【0052】また、本発明に係る撮像機能付き表示装置
は、被写体の正確な材料特性を測定したり、被写体表面
上のテクスチャを利用して影を高速に再現したCG映像
を作成することができる反射エネルギ・モデル化装置に
適用することができる。
【0053】かかる反射エネルギ・モデル化装置は、画
像を描画するための自己発光型の略平面的な表示画面を
有する表示部と、前記表示画面上に穿設された複数のピ
ンホール部と、該ピンホール部の各々によって形成され
る光路を視線とする複数の撮像部とで構成される撮像機
能付き表示部と、前記表示画面を小領域毎に区切って、
各領域毎に順次点灯させて各ピンホール毎に光束を順次
発生させる表示制御部と、各光束毎に得られた各撮像部
による撮像結果を基に、各光束が持つ入射角に対応する
反射角毎に反射エネルギの強度と色データを取得するデ
ータ処理部とで構成される。
【0054】本発明に係る反射エネルギ・モデル化装置
の表示画面の正面に被写体を設置することによって、被
写体表面からデータを一括して採取することができる。
そして、取得したデータを基にして、被写体の正確な材
料特性を測定したり、被写体表面上の影を高速に再現し
たCG映像を作成することができる。
【0055】本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、
後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳
細な説明によって明らかになるであろう。
【0056】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施例を詳解する。
【0057】図5には、本発明の第1の実施例に係る撮
像機能付き表示装置100−1の構成を模式的に示して
いる。図示のように、該撮像機能付き表示装置100−
1は、略平面型に形成されたCRT(Cathode Ray Tub
e)すなわちフラットCRTディスプレイをベースにし
て構成される。
【0058】フラットCRTディスプレイは、略平面形
状をなす陰極線管のファンネル・ガラス128の内周に
蛍光面123が形成され、その外周には外界からの迷走
光を遮るための遮光導電層122が形成されている。ま
た、陰極線管128の前面パネルと対向する背面パネル
側には、蛍光面123との対向部に水平走査方向に沿っ
て走る複数の平行電極で構成される垂直偏向電極(図示
しない)が形成されている。
【0059】蛍光面123との対向部より垂直走査方向
にずれた位置には、電子銃127が配設されている。こ
の電子銃127は、カソード、グリッド及びフォーカス
電極(いずれも図示しない)などからなる。
【0060】また、垂直偏向電極と蛍光面123との間
の空間には、電子銃127から発される電子ビームを複
数のビームに分割する分割電極と、変調電極と、水平偏
向電極とを少なくとも有する電極構体(いずれも図示し
ない)が配設されている。
【0061】電子銃127から発される電子ビームは、
前面及び背面パネルと直交し、且つ、水平走査方向に沿
うビーム断面がほぼ帯状若しくは線状をなすように、電
極構体と垂直偏向電極との間に導入される。したがっ
て、電子銃127から発された電子ビームを水平及び垂
直の各走査方向に同期的に走査することで、蛍光面12
3に所望の画像を描画することができる。蛍光面123
と対向する背面ガラスの外側からは、表示画像を観察す
ることができる。
【0062】なお、フラットCRTディスプレイ自体の
構成に関しては、例えば、本出願人に既に譲渡されてい
る特許第2890571号公報(特開平3−19263
7号)や特許第2890572号公報(特開平3−19
2638号)などに開示されている。
【0063】本実施例に係るフラットCRTディスプレ
イでは、ファンネル・ガラス128上には、蛍光面及び
遮光導電層122がいずれも欠損した部位すなわちピン
ホールが少なくとも1つ穿設されている。このピンホー
ルの周囲には、ピンホールの形状を維持するための遮光
塗料125が塗設されていることが好ましい。また、こ
のピンホールの後方には、CCD(Charge Coupled Dev
ice:電荷結合素子)のような撮像素子124が配設さ
れている。
【0064】ここで、CCDとは、MOS(Metal Oxid
e Semiconductor)型電極をチェーンのように配設して
構成される集積回路のことであり、半導体表面の電荷を
ある1つの電極から次の電極へと順次転送する機能を利
用して、撮像した画像データを出力するようになってい
る。
【0065】蛍光面及び遮光導電層がいずれも欠損した
ピンホールは、前面ガラスから背面ガラスに至る光路す
なわち、撮像素子124のための入力光軸129を形成
する。また、ピンホールは、撮像素子124のための結
像手段(いわゆるピンホール・レンズ)となる。
【0066】図5に示すようにフラットCRTディスプ
レイを構成することにより、CRT画面上に画像を表示
しながら、同時に、表示画面を見るユーザの姿を、撮像
素子124を用いてピンホール越しに撮影することがで
きる。
【0067】また、図5に示すようにフラットCRTデ
ィスプレイの場合、蛍光面123に描画された表示画像
を見るユーザの視線は、撮像素子124の入力光軸12
9とほとんど一致する。したがって、テレビ会議やテレ
ビ電話などの双方向通信に適用した場合には、通信相手
と視線が交錯することが少なくて済むので、自然な会話
を実現することができる。
【0068】また、このような構成のフラットCRTデ
ィスプレイは、半透過鏡を用いた従来技術(例えば、特
開昭62−269128号公報を参照のこと)に比べ、
装置全体の奥行きを大幅に薄くすることができ、装置の
設置床面積を節約することができる。また、表示装置の
画面サイズの大型化に伴って装置の奥行きが増大するよ
うなこともない。また、半透過鏡による減光がないの
で、表示画像及び撮像画像ともに明るい。
【0069】また、撮像素子は、フラットCRTディス
プレイの後方に隠れているので、ユーザの視野に入って
気が散ることはない。すなわち、ユーザは、カメラの存
在を気にすることなく自然な会話を享受することがで
き、負担が軽減される。
【0070】また、ピンホールによって表示画面の一部
分が欠損するが、これは、表示画面を眺める視線上に置
かれたカメラによって遮られる領域よりもはるかに小さ
く、ほとんど無視することができる。
【0071】図6及び図7には、本発明の第2の実施例
に係る撮像機能付き表示装置100−2の構成を模式的
に示している。図示のように、該撮像機能付き表示装置
100−2は、略平面型に形成された液晶表示ディスプ
レイ(Liquid Crystal Display:LCD)をベースにし
て構成される。
【0072】図6に示す液晶表示ディスプレイは、単純
マトリックス液晶と呼ばれるものであり、走査線方向
(縦方向)と信号線方向(横方向)にそれぞれ帯状に透
明電極223及び226を敷設した2枚のガラス基板2
22及び227の間隙に液晶層を充填させた構造体であ
り、縦横の配線の各交点によって1つの画素を表現する
ことができる。また、片側のガラス基板上にRGBのカ
ラー・フィルタを配することで、カラー表示が可能とな
る。
【0073】図7に示すA−A断面図を参照しながら、
液晶表示ディスプレイの構造についてさらに説明してお
く。
【0074】液晶層は、固体と液体の中間状態で長粒形
状の液晶分子が充填されている。液晶分子は電圧を印加
することによって電界方向と平行に向きを変える性質を
利用して、透過光を偏光することができる。
【0075】液晶層の両側は、線状の平行溝が形設され
た一対の配向膜で挟み込まれている。各配向膜の溝の向
きは90度だけ捩れている。また、ガラス基板222及
び227の両側には、各側の配向膜と平行な成分の光の
みを通過させる偏光フィルタ221及び229が敷設さ
れている。
【0076】片側の偏光フィルタに光を通すと、光は液
晶分子と同じ向きに徐々に回転していき、反対側の偏光
フィルタを通過する。透明電極223及び226を用い
て液晶層に電圧を印加することにより、透過光が回転し
なくなり、反対側の偏光フィルタによって遮断される。
また、印加電圧の強弱によって光の透過量を調整するこ
とができる。このような一種の光スイッチング作用によ
り、画素単位で光の強弱や色パターンを表現し、ディス
プレイ・スクリーン全体として所望の画像を描画するこ
とができる。
【0077】液晶表示ディスプレイが例えば反射型であ
る場合には、表面側からの入射光をディスプレイ・スク
リーン全面にわたって均一に反射させるための拡散反射
板234が敷設されている。
【0078】本実施例に係る液晶表示ディスプレイで
は、少なくとも1つの画素225の略中心に拡散反射板
234が欠損した部位すなわちピンホール232が穿設
されている。また、このピンホール232の後方には、
CCDのような撮像素子233が配設されている。
【0079】ピンホール232は、一方のガラス基板2
27から他方のガラス基板222に至る光路すなわち、
撮像素子233のための入力光軸を形成する。また、ピ
ンホール232は、撮像素子233のための結像手段
(いわゆるピンホール・レンズ)となる。例えば、偏光
フィルタ229の対応する部位にホログラムなどの任意
の結像手段を刻設することも可能であり、これによって
撮像素子233の集光効率がさらに向上する。
【0080】画素225を通常の描画目的で使用すると
きには、透明電極223及び226間の電界を任意に変
化させて、該電極間の液晶を配向させることによって、
画素パターンを表現すればよい。他方、撮像素子233
による撮影を行いたい場合には、入力光軸に相当する画
素225を素通しにするような配向を実現するための表
示信号を、透明電極223及び226の各々に供給すれ
ばよい。入力光軸が透過的となった結果、ピンホール2
32が有効となり、被写体238の実像239が撮像面
上に結像される。
【0081】図6及び図7に示すように撮像機能付き表
示装置100−2を構成することにより、該ディスプレ
イ画面上に画像を表示しながら、同時に、表示画面を見
るユーザの姿を、撮像素子233を用いてピンホール2
32越しに撮影することができる。
【0082】また、図6及び図7に示すような撮像機能
付き表示装置100−2の場合、画面に描画された表示
画像を見るユーザの視線は、撮像素子233の入力光軸
とほとんど一致する。したがって、テレビ会議やテレビ
電話などの双方向通信に適用した場合には、通信相手と
視線が交錯することが少なくて済むので、自然な会話を
実現することができる。
【0083】また、このような構成の撮像機能付き表示
装置100−2は、半透過鏡を用いた従来技術(例え
ば、特開昭62−269128号公報を参照のこと)に
比べ、装置全体の奥行きを大幅に薄くすることができ、
装置の設置床面積を節約することができる。また、表示
装置の画面サイズの大型化に伴って装置の奥行きが増大
するようなこともない。また、半透過鏡による減光がな
いので、表示画像及び撮像画像ともに明るい。
【0084】また、撮像素子233は、液晶表示ディス
プレイの後方に隠れているので、ユーザの視野に入って
気が散ることはない。すなわち、ユーザは、カメラの存
在を気にすることなく会話を享受することができ、負担
が軽減される。
【0085】また、ピンホール232によって表示画面
の一部分が欠損するが、これは、表示画面を眺める視線
上に置かれたカメラによって遮られる領域よりもはるか
に小さく、ほとんど無視することができる。
【0086】なお、単純マトリックス型液晶としては、
STN(Super-twisted Nematic)方式が現在の主流で
ある。勿論、単純マトリックス型ではなく、アクティブ
・マトリックス型の液晶表示ディスプレイであっても、
表示画面上の所望の画素位置にピンホールを穿設するこ
とによって本発明に適用することができることは言うま
でもない。
【0087】図8及び図9には、本発明の第3の実施例
に係る撮像機能付き表示装置100−3の構成を模式的
に示している。図示のように、該撮像機能付き表示装置
100−3は、上記第2の実施例と同様、略平面型に形
成された液晶表示ディスプレイ(Liquid Crystal Displ
ay:LCD)をベースにして構成される。
【0088】本実施例に係る撮像機能付き表示装置10
0−3が、第2の実施例と相違する第1点は、液晶表示
ディスプレイが反射型ではなく透過型であり、該ディス
プレイの裏面側には、描画内容を前面に向かって照らし
出すためのバックライト・ユニットが配設されている点
である。
【0089】本実施例に係るバックライト・ユニット
は、バックライト表面透明電極331と、バックライト
EL蛍光体341と透明絶縁体345とバックライト裏
面金属電極334とが積層された構造体であり、バック
ライト表面透明電極331とバックライト裏面金属電極
334間に印加された電界によってバックライトEL蛍
光体341が発光することにより、液晶表示ディスプレ
イの裏面側から照明することができる。
【0090】また、本実施例に係る撮像機能付き表示装
置100−3が、第2の実施例と相違する第2点は、画
素の中心ではなく、画素の間隙(図9に示す例では、画
素321aと画素321bの間)にピンホール332が
設けられている点である。
【0091】このピンポール332は、バックライト裏
面金属電極334及びバックライトEL蛍光体341の
所定の部位を穿設することによって構成される。また、
このピンホール332の後方には、CCDのような撮像
素子333が配設されている。なお、表面又は裏面側の
電極323,326がピンホール332と干渉するよう
な場合には、図8に示すように、電極層の該当部位に楔
形状の切り欠き部を形設するようにしてもよい。
【0092】ピンホール332は、一方のガラス基板3
27から他方のガラス基板322に至る光路すなわち、
撮像素子333のための入力光軸を形成する。また、ピ
ンホール332は、撮像素子333のための結像手段
(いわゆるピンホール・レンズ)となり、被写体338
の実像339を撮像面上に結像させることができる。例
えば、偏光フィルタ329の対応する部位にホログラム
などの任意の結像手段を刻設することも可能であり、こ
れによって撮像素子333の集光効率がさらに向上す
る。
【0093】本実施例では、第2の実施例とは相違し
て、ピンホール334を画素の中心ではなく、画素の間
隙に配設することによって、撮像機能は通常の描画動作
と干渉し合うことはない。すなわち、撮影したいときに
対応する画素を素通しにする配向を実現する表示信号を
生成するような動作が必要でない。
【0094】また、本実施例に係る撮像機能付き表示装
置100−3では、ピンホール334は画素領域以外の
場所に配設されるので、撮像のために一部の画素パター
ンが損なわれることもない。例えば、液晶表示ディスプ
レイ全面にわたって複数のピンホールすなわち撮像素子
を配設したとしても、描画内容か劣化することはない。
ピンホール・カメラを離間して配設することによって、
いわゆるステレオ画像法に基づく距離画像処理が可能と
なる。
【0095】なお、透過型ではなく反射型の液晶表示デ
ィスプレイであっても、画素の間隙にピンホール・カメ
ラを設置することは勿論可能である。
【0096】また、図8及び図9に示す例では、結像手
段であるピンホールを液晶表示ディスプレイの裏面側に
設置したが、必ずしもこのような構成には限定されな
い。例えば、ディスプレイ・ユニットの内部や表面側に
ピンホールを配設することも可能である。また、画素上
や画素の間隙ではなく、複数画素にまたがってピンホー
ルを形成することも勿論可能である。
【0097】図10及び図11には、本発明の第4の実
施例に係る撮像機能付き表示装置100−4の構成を模
式的に示している。図示のように、該撮像機能付き表示
装置100−4は、略平面型に形成されたプラズマ・デ
ィスプレイ・パネル(PDP)をベースにして構成され
る。
【0098】プラズマ・ディスプレイ・パネルは、基本的
には、蛍光灯を限りなく微細に形成し、1枚のパネル上
に無数マトリックス状に配列して構成される。図10及
び図11に示す例では、上面ガラス423及び下面ガラ
ス427の各内面側に、それぞれ帯状の表面電極425
及び裏面電極428が直交するように敷設して構成さ
れ、縦横の電極425,428の各交点が1つの画素に
相当する。
【0099】各画素間は隔壁431によって区切られて
おり、画素内には水銀ガスやキセノン・ガスなどが封入
されている。隔壁431は、例えば透明物質で形成され
る。対向する電極425,428間に高電圧を印加する
ことによって、これらに挟み込まれた画素セル内で放電
現象が起こり、ガスが励起されて紫外線を発生する。こ
の紫外線が蛍光体426を照射することによって、画素
値を表現することができる。
【0100】図11に示すように、下面ガラス427の
背面側には、自然光の侵入を防止するための遮光膜43
4が敷設されている。
【0101】本実施例に係るプラズマ・ディスプレイ・パ
ネルでは、画素の間隙すなわち隔壁431に相当する場
所に遮光膜434が欠損した部位すなわちピンホール4
32が穿設されている。また、このピンホール432の
後方には、CCDのような撮像素子433が配設されて
いる。なお、表面又は裏面側の電極425,428がピ
ンホール332と干渉するような場合には、図10に示
すように、電極層の該当部位に楔形状の切り欠き部を形
設してもよい。
【0102】ピンホール432は、上面ガラス423か
ら下面ガラス427に至る光路すなわち、撮像素子43
3のための入力光軸を形成する。また、ピンホール43
2は、撮像素子433のための結像手段(いわゆるピン
ホール・レンズ)となる。例えば、ピンホール432に
対応する隔壁431上の部位に、高屈折率の透明物質で
形成された光学レンズを埋め込むことによって、撮像素
子433の集光効率がさらに向上する。この光学レンズ
により、被写体438の実像439が撮像素子433上
に結像する。
【0103】図10及び図11に示すように撮像機能付
き表示装置100−4を構成することにより、該ディス
プレイ画面上に画像を表示しながら、同時に、表示画面
を見るユーザの姿を、撮像素子433を用いてピンホー
ル432越しに撮影することができる。
【0104】また、図10及び図11に示すような撮像
機能付き表示装置100−4の場合、画面に描画された
表示画像を見るユーザの視線は、撮像素子433の入力
光軸とほとんど一致する。したがって、テレビ会議やテ
レビ電話などの双方向通信に適用した場合には、通信相
手と視線が交錯することが少なくて済むので、自然な会
話を実現することができる。
【0105】また、このような構成の撮像機能付き表示
装置100−4は、半透過鏡を用いた従来技術(例え
ば、特開昭62−269128号公報を参照のこと)に
比べ、装置全体の奥行きを大幅に薄くすることができ、
装置の設置床面積を節約することができる。また、表示
装置の画面サイズの大型化に伴って装置の奥行きが増大
するようなこともない。また、半透過鏡による減光がな
いので、表示画像及び撮像画像ともに明るい。
【0106】また、撮像素子433は、プラズマ・ディ
スプレイ・パネルの後方に隠れているので、ユーザの視
野に入って気が散ることはない。すなわち、ユーザは、
カメラの存在を気にすることなく会話を享受することが
でき、負担が軽減される。
【0107】また、本実施例に係る撮像機能付き表示装
置100−4では、ピンホール434は画素領域以外の
場所に配設されるので、撮像のために一部の画素パター
ンが損なわれることもない。例えば、液晶表示ディスプ
レイ全面にわたって複数のピンホールすなわち撮像素子
を配設したとしても、描画内容か劣化することはない。
ピンホール・カメラを離間して配設することによって、
いわゆるステレオ画像法に基づく画像処理が可能とな
る。
【0108】なお、図11に示す例では、隔壁431が
一定の幅を有するように描かれているが、ピンホール4
32に相当する部位以外の隔壁の幅を細く形成して、画
素部分の面積を大きくすることも可能である。また、あ
る特定の1画素又は隣接する複数の画素を描画に用いず
に素通しとし、その部分にピンホール432を穿設した
り、集光レンズを配設することもできる。
【0109】次いで、上述したような撮像機能付き表示
装置100の適用例について幾つか説明する。
【0110】図12には、撮像機能付き表示装置100
を用いて構成される防犯モニタ装置500を示してい
る。該防犯モニタ装置500には、上記の第1乃至第4
の各実施例に係る表示装置を適用することができる。
【0111】同図に示すように、防犯モニタ装置500
は、玄関先や門柱などに設置された屋外器501aと、
室内に設置された屋内器501bで構成される。屋外器
501と屋内器501bは、所定の伝送媒体を介して相
互接続されているが、伝送の形態は特に問われない。例
えば、有線、無線のいずれであってもよい。
【0112】屋外器501aは、表示部502と撮像部
503とからなる撮像機能付き表示装置100と、音声
入力部543と、多重化・符号化部544と、逆多重化
・復号化部545と、音声出力部546と、表示制御部
541とで構成される。
【0113】撮像部503は、玄関先又は門柱などで屋
外器501aを観察する訪問者の姿を、表示部502を
眺める視線と交錯することなく撮像することができる。
また、マイクロフォンなどで構成される音声入力部54
3は、訪問者が話す声を音声入力することができる。こ
れら入力された画像データや音声データは、多重化・符
号化部544において多重化及び符号化処理されて、屋
内器501bに向けて転送される。
【0114】他方、屋内器501b側からは、屋内にお
いて撮像され音声入力された画像データ及び音声データ
が多重化・符号化されて転送されてくる。逆多重化・復号
化部545は、受信データを逆多重化及び復号化処理し
て、画像データを表示制御部541に、音声データを音
声出力部546に、それぞれ出力する。音声出力部54
6はスピーカなどで構成される。
【0115】表示制御部541は、表示部502を駆動
制御して、画像データをディスプレイ・スクリーン上に
描画する。
【0116】防犯モニタ装置500を上記のように構成
することで、屋内器501b側では、屋外器501a側
にいる訪問者の視線の交錯が少なく、自然に会話するこ
とができる。
【0117】なお、屋内器501bは、屋外器501a
と同一構成であってもよい。但し、屋外の訪問者などに
対して、室内の様子を提示する必要はないので、屋内器
501b側では撮像手段は必須ではない。
【0118】本実施例に係る防犯モニタ装置500によ
れば、空間的に隔たりのある屋内と屋外とで、カメラ・
レンズを意識することなく、ディスプレイ・スクリーン
越しに自然な会話を行うことができる。本実施例に適用
される撮像機能付き表示装置100は、画面に映った相
手の目線に比較的近い場所にピンホール・カメラすなわ
ち撮像部503を設置することができるので、視線の交
錯が少なくて済む。
【0119】また、図13には、撮像機能付き表示装置
100を用いて構成される携帯テレビ電話装置600を
示している。該携帯テレビ電話装置600には、上記の
第1乃至第4の各実施例に係るいずれの表示装置も適用
することができる。但し、携行性を考慮すれば、第2及
び第3の実施例に係る表示装置を用いることが好まし
い。
【0120】同図に示すように、携帯テレビ電話装置6
00は、表示部602と撮像部603とからなる撮像機
能付き表示装置100と、音声入力部643と、多重化
・符号化部644と、逆多重化・復号化部645と、音
声出力部646と、表示制御部641と、画像有無切り
替え部648と、電波送受信部647とで構成される。
このような携帯テレビ電話装置600は、例えばこれと
略同一構成の電話装置(図示しない)との一対一の双方
向通信に利用される。
【0121】画像有無切り替え部648は、相手先の電
話装置(図示しない)との間で行われている通信が画像
データを転送する送信モードか否かを設定するための機
能モジュールである。例えば、電話の通話者の一方又は
双方が画像の送信を好まないときや、一方又は双方の電
話機がテレビ電話に対応していないときには、画像有無
切り替え部648は、装置600を画像データ非転送モ
ードに設定することができる。
【0122】表示部602が、上述の第2の実施例に係
る表示装置100−2の場合、画像データ送信モード下
では、撮像機能を付勢するためには、ピンホール232
に相当する画素位置を素通し状態にしなければならな
い。そこで、画像有無切り替え部648は、画像データ
送信モード期間中には、表示部602に対して特定画素
が常時素通し状態になるような描画情報を入力する。
【0123】他方、画像データ非送信モード下では、表
示部602及び撮像部603の駆動は不要となる。ま
た、液晶表示ディスプレイやCCDカメラで構成される
撮像機能付き表示装置100は、概して消費電力が高
い。そこで、画像有無切り替え部648は、画像データ
非送信モード期間中には、表示制御部641及び撮像部
603に対して、表示機能及び撮像機能を減勢するため
の制御信号を各部に出力する。表示部602及び撮像部
603が電源オフされる結果として、装置600全体の
消費電力が節約され、バッテリ寿命が向上する。
【0124】撮像部603は、携帯テレビ電話装置60
0を掌上に持つ話者の姿を、表示部602を眺める視線
と交錯することなく撮像することができる。また、マイ
クロフォンなどで構成される音声入力部643は、話者
が話す声を音声入力することができる。これら入力され
た画像データ及び音声データは、多重化・符号化部64
4において多重化及び符号化処理されて、電波送受信部
647によって伝送される。
【0125】但し、画像非送信モード下では、多重化・
符号化部644は、音声データの符号化処理のみを行
う。
【0126】他方、通信相手となる他の電話装置から送
られてくる電波は、電波送受信部647において受信さ
れる。逆多重化・復号化部645は、受信データを画像
データと音声データに分離し、さらに復号化処理して、
画像データを表示制御部641に、音声データを音声出
力部646に、それぞれ出力する。
【0127】表示制御部641は、表示部602を駆動
制御して、画像データをディスプレイ・スクリーン上に
描画する。また、スピーカなどで構成される音声出力部
646は、音声データを音声出力する。
【0128】但し、画像非送信モード下では、逆多重化
・復号化部645は、音声データの復号化処理のみす
る。
【0129】携帯テレビ電話装置600を上記のように
構成することで、各通話者はカメラ・レンズを意識する
ことなく、ディスプレイ・スクリーン越しに遠隔会話を
自然に行うことができる。本実施例に適用される撮像機
能付き表示装置100は、画面に映った相手の目線に比
較的近い場所にピンホール・カメラすなわち撮像部60
3を設置することができるので、視線の交錯が少なくて
済む。
【0130】また、図14には、撮像機能付き表示装置
100を用いて構成されるプロンプタ付きカメラ装置7
00を示している。
【0131】本実施例に係るプロンプタ付きカメラ装置
700は、例えば、放送局におけるニュース番組の制作
現場において、ニュース・キャスタに原稿画像を提示す
るためのプロンプタを設置したり、該ニュース・キャス
タをテレビ・カメラで撮影するために用いることができ
る。このプロンプタ付きカメラ装置700によれば、ニ
ュース・キャスタは、カメラ目線を外すことなく、プロ
ンプタ上に提示された原稿画像を読み上げることができ
る。したがって、視聴者に対して違和感を与えずに済
む。
【0132】該プロンプタ付きカメラ装置700には、
上記の第1乃至第4の各実施例に係るいずれの表示装置
も適用することができる。但し、後述するように距離画
像を生成することを考慮すれば、描画画像を劣化させる
ことなく複数の撮像素子を表示領域内に埋め込まれてい
る第3及び第4の実施例に係る表示装置を用いることが
好ましい。
【0133】図14に示すように、プロンプタ付きカメ
ラ装置700は、表示部702と複数の撮像部703
a,703b…とからなる撮像機能付き表示装置100
と、距離画像生成部741と、表示制御部742と、C
G(Computer Graphics)モデル生成部743と、レン
ダリング部744と、カメラ操作部745とで構成され
る。表示部702は、朗読原稿を投影表示するプロンプ
タとして使用される。
【0134】本実施例に係る撮像部703は複数の撮像
素子で構成されており、したがって、離間した位置に配
設された2以上の撮像素子によって、視点の異なる複数
の撮像画像を得ることができる。これら異なる視点の画
像に対してステレオ画像法を適用することによって、画
素毎に被写体までの距離が判明した距離画像を得ること
ができる。
【0135】すなわち、距離画像生成部741は、異な
る視点から得られた画像間の相関を基にして、距離画像
を抽出する。そして、画像の表面の色などからなるテク
スチャ・データとともに、距離画像をレンダリング部7
44に転送する。なお、距離画像の抽出アルゴリズムに
ついては、例えば、" A Multiple-Baseline Stereo"
(M. Okutomi, T. Kanada, IEEE Transaction of PAMI,
Vol.15, No.4, pp.353-363(1992))に記載されてい
る。
【0136】CGモデル生成部743は、実写されたニ
ュース・キャスタなど出演者の映像と合成するための背
景画像に関する3次元モデル・データを生成して、レン
ダリング部744に供給するようになっている。このよ
うな背景画像は、スタジオやロケーション現場の実写映
像である必要は全くなく、コンピュータ・システム上で
仮想的に描画された「バーチャル・セット」であっても
よい。バーチャル・セットと出演者の映像を合成するこ
とで、実際には居ない場所に出演者が登場するような臨
場感のある仮想的な映像を提供することができる。
【0137】なお、CGモデル生成部743が供給する
画像モデルは、背景画像に相当するバーチャル・セット
ではなく、タイトル・ロゴのCGモデル・データを生成す
るだけでもよい。また、3次元モデル・データを動的に
生成するのではなく、あらかじめ生成された3次元モデ
ル・データを装置700のローカルに蓄積しておき、必
要に応じて(又は要求に応答して)所望の3次元モデル
・データを取り出して利用するようにしてもよい。ま
た、背景設定部743Aを介した外部からの指示に応答
して、バーチャル・セットの利用をオン/オフ設定、選
択するようにしてもよい。
【0138】カメラ操作部745は、仮想的なカメラ位
置を設定するための機能モジュールである。より具体的
には、レンダリング部744において生成すべき画像の
視点位置や、バーチャル・セットなどのCGモデルと距
離画像との位置関係、これら位置関係の時間的な変化デ
ータなどに関する指示を、カメラ・マンなどが直接的な
マニュアル操作によって入力することができる。カメラ
操作部745を介した入力結果は、レンダリング部74
4に転送される。あるいは、カメラ操作部745におけ
る直接操作によって指示を入力するのではなく、あらか
じめ入力されローカル・メモリ上に保存された指示内容
をレンダリング部744に供給するようにしてもよい。
【0139】レンダリング部744は、カメラ操作部7
45を介して指示された仮想カメラ位置における視点画
像を合成するための機能モジュールである。より具体的
には、カメラ操作部745を介した指示に従って距離画
像とCGモデルの各々に対して座標変換を行い、仮想的
なカメラ位置における視点画像を合成する。さらに、距
離画像を3次元モデルとみなしてCGモデルとともにレ
ンダリングして、画像を生成する。このレンダリング処
理においては、仮想的なカメラと各被写体との位置関係
に基づいて、仮想的なカメラから遠い物体は近い物体に
よって隠蔽される。
【0140】レンダリング部744における距離画像と
CGモデルのレンダリング結果、すなわち、仮想カメラ
位置を視点とする合成画像は、表示制御部742に転送
される。表示制御部742は、表示部702を駆動制御
して、画像データをディスプレイ・スクリーン上に描画
する。なお、レンダリング結果をプロンプタ700上で
表示するのではなく、出力部744A経由で外部モニタ
(図示しない)などに供給するようにしてもよい。
【0141】被写体でもあるニュース・キャスタなどの
出演者は、自らの実写画像(又は実写画像に基づく仮想
カメラ位置における仮想的な撮像画像)とバーチャル・
セットなど他のCGモデルとの合成結果を、プロンプタ
700の表示画面上でリアルタイムに確認することがで
きる。合成画像を即時的に確認できる結果として、立ち
位置や動きの変更を正確に行うことができる。また、C
Gモデルが移動したり変形したりする場合には、CGモ
デルを触ったり避けたりするなどのリアクションを、表
示画面を見ながらリアルに装おうことができる。
【0142】本発明に係る表示装置100を適用するこ
とにより、表示画面上に埋め込まれた複数の撮像素子か
らの視点の異なる画像を基にして、任意の仮想カメラ位
置における撮像画像を合成することができる。すなわ
ち、カメラ・アングルの異なる画像を、可動部なしで
(すなわち現実のカメラ位置を移動させることなく)、
電気的なデータ処理のみで得ることができる。
【0143】なお、本出願人に既に譲渡されている特開
平3−175886号公報には、複数台のカメラによる
実写画像を基に、実在カメラ間の任意の視点位置からの
画像を合成することができる画像処理装置について開示
されている。
【0144】また、図15には、撮像機能付き表示装置
100を用いて構成されるテレビ会議装置800を示し
ている。該テレビ会議装置800には、上記の第1乃至
第4の各実施例に係るいずれの表示装置も適用すること
ができる。但し、視点の異なる複数の実写画像を基に任
意の視点からの画像を合成することを考慮すると、複数
の撮像素子を表示領域内に埋め込まれている第3及び第
4の実施例に係る表示装置を用いることが好ましい。
【0145】同図に示すように、テレビ会議装置800
は、表示部802と複数の撮像部803a…とからなる
撮像機能付き表示装置100と、音声入力部843と、
多重化部844と、逆多重化部845と、音声出力部8
46と、表示制御部841と、画像処理部842と、カ
メラ操作部848と、送受信部847とで構成される。
【0146】このようなテレビ会議装置800は、送受
信部847を介して略同一構成のテレビ会議装置(図示
しない)と相互接続されて、一対一、多対一、又は、多
対多の形態でテレビ会議を行うことができる。なお、送
受信部847がテレビ会議装置800同士を接続する方
式は特に問われない。例えば、LAN(Local Area Net
work)やインターネットなどのネットワークを利用して
も、PSTN(PublicSwitched Telephone Network)や
ISDN(Integrated Services Digital Network)な
どの一般公衆回線を利用しても、あるいは、地上波や衛
星波などの電波を利用してもよい。
【0147】各々の撮像部803a…は、該装置800
のユーザでもある会議参加者の姿を、表示部802を眺
める視線と交錯することなく撮像することができる。画
像データは画像処理部842に転送され、画像処理が施
された後に、多重化部844に入力される。画像処理部
842では、撮像部803a…による実写画像を基に距
離画像を得て、仮想カメラ位置を視点とする画像を合成
する。但し、仮想カメラ位置を指定する処理手順につい
ては後述に譲る。
【0148】また、マイクロフォンなどで構成される音
声入力部843は、話者が話す声を音声入力して、多重
化部844に転送する。
【0149】カメラ操作部848は、通信相手となる他
の参加者側における撮像部703のカメラ位置をユーザ
の直接操作によって調節するための機能モジュールであ
る。既に述べたように、本実施例では、撮像機能付き表
示装置100は視点の異なる複数の撮像部703を備え
ており、各撮像部間の任意の視点から見た仮想画像を合
成することができる。カメラ操作部848を介して通信
相手側のカメラの視点すなわち仮想カメラ位置を設定す
ることができる。該操作部848による入力内容は、カ
メラ制御データとして多重化部844に転送される。
【0150】多重化部844では、これら入力された画
像データや音声データ、及び、カメラ制御データを多重
化処理する。そして、送受信部847は、この多重化デ
ータを、通信相手となる他の会議参加者の端末(図示し
ない)に向けて、所定の伝送媒体上に送出する。
【0151】他方、通信相手となる他のテレビ会議装置
から送られてくる通信信号は、送受信部847において
受信される。逆多重化部845は、受信データを画像デ
ータと、カメラ制御データと、音声データとに分離し
て、それぞれを表示制御部841、画像処理部842、
及び音声出力部846に出力する。
【0152】表示制御部841は、表示部802を駆動
制御して、画像データをディスプレイ・スクリーン上に
描画する。また、スピーカなどで構成される音声出力部
846は、音声データを音声出力する。
【0153】カメラ制御データは、該装置800のユー
ザの姿を撮像する視点すなわち仮想カメラ位置を指示す
る制御データである。画像処理部842は、撮像部80
3a…による異なる視点の実写画像を基にして、指示さ
れた仮想カメラ位置を視点とする画像を合成する。画像
処理部842は、この処理結果を多重化部844に転送
する(前述)。この結果、通信相手が好む方向から撮像
した画像を供給することができる。
【0154】なお、本出願人に既に譲渡されている特開
平3−175886号公報には、複数台のカメラによる
実写画像を基に、実在カメラ間の任意の視点位置からの
画像を合成することができる画像処理装置について開示
されている。
【0155】本実施例に係るテレビ会議装置800によ
れば、各会議参加者はカメラ・レンズを意識することな
く、ディスプレイ・スクリーン越しに会議を自然に行う
ことができる。本実施例に適用される撮像機能付き表示
装置100は、画面に映った相手の目線に比較的近い場
所にピンホール・カメラすなわち撮像部803を設置す
ることができるので、視線の交錯が少なくて済む。さら
には、通信相手が好む方向から撮像した画像を供給する
ことができる。
【0156】また、図16には、プラズマ・ディスプレ
イ・パネルを用いた反射エネルギ・モデル化装置900の
構成を模式的に示している。反射エネルギ・モデル化装
置900は、例えば、被写体906の正確な材料特性を
測定したり、被写体906表面上のテクスチャを利用し
て影を高速に再現したCG映像を作成するなどの用途を
有する。
【0157】図16には図示しないが、プラズマ・ディ
スプレイ・パネル902の背面側には、複数のピンホー
ル(図示しない)が離間して穿設されており、各ピンホ
ール毎に光路が設定されている。本発明に係る撮像機能
付き表示装置100を反射エネルギ・モデル化装置90
0に適用するに当たり、表示装置はプラズマ・ディスプ
レイ・パネルには特に限定されない。但し、反射エネル
ギを得るという要請から、少なくとも自己発光型のディ
スプレイであることが好ましい。
【0158】また、各光路の後方には、CCDのような
撮像素子903a、903b…が配設されている。
【0159】ここで、測定対象である被写体906をプ
ラズマ・ディスプレイ・パネル902の前面側に設置す
る。そして、プラズマ・ディスプレイ・パネル902を所
定の画素間隔で小領域に区切って、各領域毎に画素を順
次点灯させる。この結果、各光束904a,904b…
が順次発生する。
【0160】各撮像素子903a…は、対応付けられた
光路が1箇所ずつ定まっている。したがって、上述した
ように各領域毎に画素を順次点灯させていくことで、複
数の撮像素子903a…によって被写体906を撮影す
ることができる。
【0161】このような順次的な撮影の結果、各光束9
04a…が持つ入射角に対応する反射角毎に反射エネル
ギの強度と色データを取得することができる。これら取
得データを基にして、被写体906の正確な材料特性を
測定したり、被写体606表面上の影を高速に再現した
CG映像を作成することができる。
【0162】なお、"Fast Shadow and Lighting Effect
Using Texture Mapping"(Mark Segal, Carl Korobki
n, Rolf va Widenfelt, Jim Foran, Paul Haeberli:Com
puterGraphics Vol. 26, No. 2, pp.249-251(1992))に
は、テクスチャ・マッピングを利用した光源計算処理手
法について記述しているが、上述した反射エネルギ・モ
デル化装置900によって被写体から採取されたデータ
を該手法に利用することができる。
【0163】旧来のコンピュータ・グラフィックスで
は、任意の方向からの反射データをモデリングする際
に、多数の光源と多数のカメラを設置するために要する
手間が問題となっていた。これに対し、本発明に係る撮
像機能付き表示装置100を適用すれば、機材の構成が
簡素化され、被写体の前にプラズマ・ディスプレイ・パネ
ルを設置するだけで簡単にモデル化することができる。
【0164】[追補]以上、特定の実施例を参照しなが
ら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発
明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や
代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示とい
う形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈
されるべきではない。本発明の要旨を判断するために
は、冒頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきで
ある。
【0165】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明によれば、
被写体としてのユーザの撮像と画像の表示を同時に行う
ことができる、優れた撮像機能付き表示装置を提供する
ことができる。
【0166】また、本発明によれば、表示画像を見る被
写体の視線を外すことなく、表示と同時に被写体を撮像
することができる、優れた撮像機能付き表示装置を提供
することができる。
【0167】また、本発明によれば、表示画面の手前に
被写体の視野を遮るものを置かずに撮像装置の入力光軸
と表示装置の出力光軸とを一致させることができる、優
れた撮像機能付き表示装置を提供することができる。
【0168】本発明に係る撮像機能付き表示装置は、半
透過鏡を用いた従来技術(例えば、特開昭62−269
128号公報を参照のこと)に比べ、装置全体の奥行き
を大幅に薄くすることができ、装置全体の設置床面積を
節約することができる。また、表示装置の画面サイズの
大型化に伴って装置の奥行きが増大するようなこともな
い。また、半透過鏡による減光がないので、表示画像及
び撮像画像がともに明るくなる。
【0169】また、本発明に係る撮像機能付き表示装置
は、カメラを表示画面の周縁などに隣接して配置する従
来技術(例えば、特開平9−237154号公報を参照
のこと)に比べ、通信相手と視線が交錯することが少な
くて済む。したがって、テレビ会議やテレビ電話などの
双方向通信に適用した場合には、自然な会話環境を提供
することができる。
【0170】また、本発明に係る撮像機能付き表示装置
は、表示画面を遮るような位置にカメラを配設する従来
技術(例えば、特開平11−75173号公報を参照の
こと)とは相違し、ユーザがカメラで気が散るようなこ
とはなく、ユーザに与える負担が軽減される。また、ピ
ンホールによって表示画面の一部分が欠損するが、これ
は、表示画面を眺める視線上に置かれたカメラによって
遮られる領域よりもはるかに小さく、ほとんど無視する
ことができる。また、本発明を多眼ステレオ画像に応用
した場合も、かかる欠損部は充分に小さく、また、左右
いずれの眼から見ても別のカメラが画面上の同じ場所を
遮るような死角は存在しない。
【0171】また、従来の多光源多カメラ撮影装置を用
いた反射データ・モデル化装置と比較した場合、本発明
に係る撮像機能付き表示装置によれば、光源を1個のパ
ネルに集約することができるので、機材の構成が簡素で
ある。また、被検物体の前にパネルを据え付けるという
簡単な手順でモデル化を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】特開昭62−269128号公報に開示された
撮像装置付画像表示装置の構成を模式的に示した図(従
来例)である。
【図2】特開平9−237154号公報に開示されたテ
レビ会議装置の構成を模式的に示した図(従来例)であ
る。
【図3】特開平11−75173号公報に開示された双
方向対話型システムの構成を模式的に示した図(従来
例)である。
【図4】特開平11−213921号公報に開示された
撮像表示装置の構成を模式的に示した図(従来例)であ
る。
【図5】本発明の第1の実施例に係る撮像機能付き表示
装置100−1の構成を模式的に示した図である。
【図6】本発明の第2の実施例に係る撮像機能付き表示
装置100−2の構成を模式的に示した図であり、より
具体的には、該表示装置100−2を上面から眺めた図
である。
【図7】本発明の第2の実施例に係る撮像機能付き表示
装置100−2の構成を模式的に示した図であり、より
具体的には、該表示装置100−2のA−A断面構成図
である。
【図8】本発明の第3の実施例に係る撮像機能付き表示
装置100−3の構成を模式的に示した図であり、より
具体的には、該表示装置100−3を上面から眺めた図
である。
【図9】本発明の第3の実施例に係る撮像機能付き表示
装置100−3の構成を模式的に示した図であり、より
具体的には、該表示装置100−3のA−A断面構成図
である。
【図10】本発明の第4の実施例に係る撮像機能付き表
示装置100−4の構成を模式的に示した図であり、よ
り具体的には、該表示装置100−4を上面から眺めた
図である。
【図11】本発明の第4の実施例に係る撮像機能付き表
示装置100−4の構成を模式的に示した図であり、よ
り具体的には、該表示装置100−4のA−A断面構成
図である。
【図12】本発明に係る撮像機能付き表示装置100を
搭載した防犯モニタ装置500の構成を模式的に示した
図である。
【図13】本発明に係る撮像機能付き表示装置100を
搭載した携帯テレビ電話装置600の構成を模式的に示
した図である。
【図14】本発明に係る撮像機能付き表示装置100を
搭載したプロンプタ付きカメラ装置700の構成を模式
的に示した図である。
【図15】本発明に係る撮像機能付き表示装置100を
搭載したテレビ会議装置800の構成を模式的に示した
図である。
【図16】本発明の第4の実施例に係る撮像機能付き表
示装置100を利用した反射エネルギ・モデル化装置9
00の構成を模式的に示した図である。
【符号の説明】
100…撮像機能付き表示装置 122…遮光導電層,123…蛍光面 124…撮像素子,125…遮光塗料 127…電子銃,128…ファンネルガラス 129…光軸 221,229…偏光フィルタ 222,227…ガラス基板 223,226…透明電極 232…ピンホール 233…撮像素子,234…拡散反射板 238…被写体,239…実像 331…バックライト表面透明電極 332…ピンホール,333…撮像素子 334…バックライト裏面金属電極 338…被写体,339…実像 341…バックライトEL蛍光体 345…透明絶縁体,423…上面ガラス 425…表面電極,426…蛍光体 427…下面ガラス,428…裏面電極 431…隔壁,432…ピンホール 433…撮像素子,438…被写体 439…実像,500…防犯モニタ装置 501a…屋外器,501b…屋内器 502…表示部,503…撮像部 541…表示制御部,543…音声入力部 544…多重化・符号化部,545…逆多重化・復号化部 546…音声出力部,600…携帯テレビ電話装置 602…表示部,603…撮像部 641…表示制御部,643…音声入力部 644…多重化・符号化部,645…逆多重化・復号化部 646…音声出力部,647…電波送受信部 648…画像有無切り替え部 700…プロンプタ付きカメラ装置 702…表示部(プロンプタ),703…撮像部 741…表示制御部,742…表示制御部 743…CGモデル生成部,743A…背景設定部 744…レンダリング部,744A…出力部 745…カメラ操作部 800…テレビ会議装置 802…表示部,803…撮像部 841…表示制御部,842…画像処理部 843…音声入力部,844…多重化部 845…逆多重化部,846…音声出力部 847…送受信部,848…カメラ操作部

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像を描画するための表示画面を有する表
    示部と、 前記表示画面上に穿設されたピンホール部と、 該ピンホール部によって形成される光路を視線とする撮
    像部と、を具備することを特徴とする撮像機能付き表示
    装置。
  2. 【請求項2】前記ピンホール部及び撮像部が前記表示画
    面上に複数配設されていることを特徴とする請求項1に
    記載の撮像機能付き表示装置。
  3. 【請求項3】前記表示部は、略平面型の管体と、該管体
    の前面内周に配設された蛍光面と、該蛍光面の対向面よ
    り垂直操作方向にずれた位置に配設された電子銃とで構
    成される該平面型陰極線管ディスプレイであり、 前記ピンホール部は前記蛍光面上に配設されている、こ
    とを特徴とする請求項1に記載の撮像機能付き表示装
    置。
  4. 【請求項4】前記表示部は、2枚のガラス基板と、各ガ
    ラス基板表面上にそれぞれ形成された縦方向及び横方向
    の電極と、該2枚のガラス基板の間隙に封入された液晶
    層とで構成され、縦横各方向の電極間の交点における印
    加電圧によって画素値を表現する液晶表示ディスプレイ
    であることを特徴とする請求項1に記載の撮像機能付き
    表示装置。
  5. 【請求項5】前記撮像部の入射光路は、1つの画素領域
    内又は隣接する画素領域にまたがった部位に配設されて
    いることを特徴とする請求項4に記載の撮像機能付き表
    示装置。
  6. 【請求項6】前記撮像部の入射光路は、1つの画素領域
    内又は隣接する画素領域にまたがった部位に配設されて
    おり、 さらに、前記撮像部の撮像期間中は前記撮像部の入射光
    路上の画素の表示動作を減勢するための制御部を具備す
    ることを特徴とする請求項4に記載の撮像機能付き表示
    装置。
  7. 【請求項7】前記撮像部の入射光路は、隣接する画素領
    域の間隙に配設されていることを特徴とする請求項4に
    記載の撮像機能付き表示装置。
  8. 【請求項8】前記撮像部の入射光路に隣接する電極に楔
    形状の切り欠き部を形設したことを特徴とする請求項7
    に記載の撮像機能付き表示装置。
  9. 【請求項9】前記ピンホール部にホログラム・レンズ又
    は光学レンズが配設されていることを特徴とする請求項
    4に記載の撮像機能付き表示装置。
  10. 【請求項10】前記表示部は、微細な放電管を2次元マ
    トリックス状に配列して構成されるプラズマ・ディスプ
    レイ・パネルであることを特徴とする請求項1に記載の
    撮像機能付き表示装置。
  11. 【請求項11】前記表示部は、2枚のガラス基板と、各
    ガラス基板表面上にそれぞれ形成された縦方向及び横方
    向の電極と、縦横各方向の電極間の各交点に配設された
    2次元マトリックス状の画素と、各画素間の雰囲気を隔
    絶する隔壁とで構成され、各電極間の交点において発生
    させた放電現象によって画素値を表現するプラズマ・デ
    ィスプレイ・パネルであることを特徴とする請求項1に
    記載の撮像機能付き表示装置。
  12. 【請求項12】前記撮像部の入射光路は、1つの隔壁領
    域内に配設されていることを特徴とする請求項11に記
    載の撮像機能付き表示装置。
  13. 【請求項13】前記撮像部の入射光路に隣接する電極に
    楔形状の切り欠き部を形設したことを特徴とする請求項
    12に記載の撮像機能付き表示装置。
  14. 【請求項14】前記ピンホール部にホログラム・レンズ
    又は光学レンズが配設されていることを特徴とする請求
    項11に記載の撮像機能付き表示装置。
  15. 【請求項15】画像を描画するための表示画面を有する
    表示部と、前記表示画面上に穿設されたピンホール部
    と、該ピンホール部によって形成される光路を視線とす
    る撮像部とで構成される撮像機能付き表示部と、 音声を入力する音声入力部と、 前記撮像部による入力画像データ及び前記音声入力部に
    よる入力音声データを多重化及び/又は符号化する多重
    化符号化部と、 多重化及び/又は符号化されたデータを画像データ及び
    音声データに分離し復号化する逆多重化復号化部と、 音声データを音声出力する音声出力部と、 画像データを基に前記表示部の表示駆動を制御する表示
    制御部と、を具備することを特徴とするモニタ装置。
  16. 【請求項16】画像を描画するための表示画面を有する
    表示部と、前記表示画面上に穿設されたピンホール部
    と、該ピンホール部によって形成される光路を視線とす
    る撮像部とで構成される撮像機能付き表示部と、 音声を入力する音声入力部と、 前記撮像部による入力画像データ及び前記音声入力部に
    よる入力音声データを多重化及び/又は符号化する多重
    化符号化部と、 多重化及び/又は符号化されたデータを外部機器との間
    で交換するための送受信部と、 多重化及び/又は符号化されたデータを画像データ及び
    音声データに分離し復号化する逆多重化復号化部と、 音声データを音声出力する音声出力部と、 画像データを基に前記表示部の表示駆動を制御する表示
    制御部と、を具備することを特徴とするテレビ電話装
    置。
  17. 【請求項17】さらに、前記送受信部を介した外部機器
    との交換データに画像データがあるか否かを切り替える
    画像有無切り替え部を備え、 画像データがない状態に切り替わったことに応答して、
    前記撮像部、前記多重化・符号化部、前記表示制御部の
    うち少なくとも1つの動作を減勢することを特徴とする
    請求項16に記載のテレビ電話装置。
  18. 【請求項18】画像を描画するための表示画面を有する
    表示部と、前記表示画面上に穿設された複数のピンホー
    ル部と、該ピンホール部の各々によって形成される光路
    を視線とする複数の撮像部とで構成される撮像機能付き
    表示部と、 前記複数の撮像部による撮像画像を基に距離画像を生成
    する距離画像生成部と、 前記距離画像を利用して、仮想カメラ位置における仮想
    的な撮像画像を生成するレンダリング部と、 該仮想カメラ位置を指示するためのカメラ操作部と、 前記レンダリング部において生成された仮想的な撮像画
    像を基に前記表示部の表示駆動を制御する表示制御部
    と、を具備することを特徴とするプロンプタ付きカメラ
    装置。
  19. 【請求項19】さらに、 仮想的な撮像画像に対する仮想的な周囲環境画像モデル
    を生成する画像モデル生成部と、 使用する画像モデルを指示する周囲環境設定部と、を具
    備することを特徴とする請求項18に記載のプロンプタ
    付きカメラ装置
  20. 【請求項20】画像を描画するための表示画面を有する
    表示部と、前記表示画面上に穿設された複数のピンホー
    ル部と、該ピンホール部の各々によって形成される光路
    を視線とする複数の撮像部とで構成される撮像機能付き
    表示部と、 前記複数の撮像部による撮像画像を処理する画像処理部
    と、 音声を入力する音声入力部と、 通信相手の撮像位置を指示するためのカメラ操作部と、 前記撮像部による入力画像データ、前記音声入力部によ
    る入力音声データ、及び前記カメラ操作部によるカメラ
    制御データを多重化及び/又は符号化する多重化符号化
    部と、 多重化及び/又は符号化されたデータを外部機器との間
    で交換するための送受信部と、 多重化及び/又は符号化されたデータを画像データ、音
    声データ、カメラ制御データに分離し復号化する逆多重
    化復号化部と、 音声データを音声出力する音声出力部と、 画像データを基に前記表示部の表示駆動を制御する表示
    制御部と、を具備し、 前記画像処理部は、前記複数の撮像部から得られた距離
    画像を基に、受信したカメラ制御データによって指示さ
    れる仮想的な撮像位置における仮想的な撮像画像を生成
    することを特徴とするテレビ会議装置。
  21. 【請求項21】画像を描画するための自己発光型の略平
    面的な表示画面を有する表示部と、前記表示画面上に穿
    設された複数のピンホール部と、該ピンホール部の各々
    によって形成される光路を視線とする複数の撮像部とで
    構成される撮像機能付き表示部と、 前記表示画面を小領域毎に区切って、各領域毎に順次点
    灯させて各ピンホール毎に光束を順次発生させる表示制
    御部と、 各光束毎に得られた各撮像部による撮像結果を基に、各
    光束が持つ入射角に対応する反射角毎に反射エネルギの
    強度と色データを取得するデータ処理部と、を具備する
    ことを特徴とする反射エネルギ・モデル化装置。
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