JP4576392B2 - 旅行用コンセントデバイス - Google Patents

Description

本発明は、旅行用コンセントデバイスに関し、特に、１以上の電源コンセントユニットが付加されるとともに、サージ保護回路が設けられた旅行用コンセントデバイスに関する。

現在、ノートブックパソコンなどのような消費型電子製品は、電力供給用のバッテリの他、変圧器及び電源ケーブルが別に配置されることが多く、該電子製品に所定の動作電圧及び電源を与え、該電子製品が長時間使用できるようになる。

非特許文献１に示す従来のコンセントデバイスについて、図１を用いて説明する。図１に示すように、従来のコンセントデバイス１０ａは、変圧器２０ａと電源ケーブル３０ａとの間に接続され、該変圧器２０ａがコンセント２１ａを有し、該電源ケーブル３０ａの一端がプラグ３１ａを有し、他端がプラグ３２ａを有する。

前記のコンセントデバイス１０ａの後端には、該変圧器２０ａのコンセント２１ａに差込まれるための凸部１１ａが突設される。該コンセントデバイス１０ａの左側には凹溝１２ａが設けられ、該凹溝１２ａ内に該電源ケーブル３０ａの一端のプラグ３１ａに接続される二つの金属コンタクト１２１ａが設けられる。該電源ケーブル３０ａの他端のプラグ３２ａが都市用の電源に接続され、該コンセントデバイス１０ａの前端には他の電器（図示せず）のプラグを差込むための二つの差込穴１３ａが形成され、他の電器が該コンセントデバイス１０ａを介して所要の電源を提供される。

しかし、一般都市用の電源は、瞬間的に異常な電圧のサージが発生する可能性が常にある。例えば、落雷またはショートが生じた時に、前記のコンセントデバイス１０ａ内にサージ保護の手段が設けられていないため、比較的に大きな瞬間サージを受けた時に、防護作用が全くなく、変圧器及びその他の電器が損壊し易くなる。

そのため、本発明者は、前記問題点を改良するために長年来この領域で積み立てた経験により、詳細な観察かつ研究をし、さらに学術理論の運用に合せ、合理な設計且つ前記の欠点を有効に改良できる本発明を提案した。
ダイヤテック株式会社、"ＡＣアダプターの友・メガネレット、型番ＰＬＳ１１ＫＮ"、［online］、［平成１９年２月２日検索］、インターネット<ＵＲＬ：http://www.diatec.co.jp/products/det.php?prod_c=420>

本発明の主な目的は、変圧器と電源ケーブルとの間に接続され、サージ保護機能を変圧器に提供し、且つ、使用者が他の電器に接続するため１以上の電源コンセントユニットが付加された旅行用コンセントデバイスを提供することである。

前記目的を達成するため、本発明は、変圧器と電源ケーブルとの間を接続する旅行用コンセントデバイスであって、電源入力部および電源出力部が設置されたケースと、
前記ケース内に設置され、サージ保護回路を有し、かつ、前記電源入力部および前記電源出力部それぞれに電気的に接続された回路基板と、前記ケースに設置され、前記回路基板に電気的に接続された少なくとも一つの電源コンセントユニットと、を含み、前記ケースは第１の開口とケースの一側面及び隣接する面との間に設けられた収納部とを有するものであり、前記収納部の形状は前記電源出力部の形状に対応するものであり、前記第１の開口は前記収納部に設置され、かつ前記電源入力部を露出するものであり、前記電源出力部はケーブルを介して前記ケースに接続され、かつ前記電源入力部に対応するプラグが連結され、前記電源ケーブルのプラグは電源を供給するため電力入力部に接続可能であり、前記電源入力部には電源ケーブルのプラグと電源出力部のプラグとが選択的に接続され、前記電源出力部のプラグを接続することにより前記電源出力部が前記収納部に正確に収納されて前記電源出力部を保護するものであり、前記ケースはケーブルを結束するためのケーブル固定構造をその一側面に有する旅行用コンセントデバイスを提供する。

本発明は、以下の効果を有する。本発明は、他の電器を差込むための１以上の電源コンセントユニットが付加され、且つ、サージ保護回路が設けられる。瞬間サージが発生すると、先に該サージ保護回路により該サージを削除してから、都市電源が本発明に接続する変圧器及び他の電器に入るようにし、変圧器及び他の電器の損壊を有効に避けることができる。

本発明が上述の目的を達成するために採用する技術、手段及びその効果をさらに詳細にかつ具体的に説明するために、添付図面を参照しながら、以下に本発明に関わる詳しい説明を行う。これにより深く且つ具体的な理解を得られるが、それらの添付図面は参考及び説明のみに使われるものであって、本発明の主張範囲を狭義的に限定するものではないことは言うまでもない。

図２は、本発明の第１の実施の形態である。図２示すように、本発明に係る旅行用コンセントデバイスは、変圧器１００と電源ケーブル２００との間に接続され、該変圧器１００はコンセント１０１を有する。該電源ケーブル２００の一端にはプラグ２０１が接続され、他端にはプラグ２０２が接続され、都市用電源に差込まれる。該旅行用コンセントデバイスは、ケース１０と、回路基板２０と、電源入力部３０と、電源出力部４０と、二つの電源コンセントユニット５０とを含む。

該ケース１０は絶縁材料で作製され、該ケース１０の後端には結合部１１が凹設される。該結合部１１は該変圧器１００の前端の形状に対応し、且つ、その内部に該変圧器１００の前端を収納できる。該ケース１０の一方の側面には第１の開口１２が設けられ、該第１の開口１２は該電源入力部３０に対応し、該ケース１０の表面には、該二つの電源コンセントユニット５０に対応する二つの第２の開口１３が別に設けられる。

該回路基板２０が該ケース１０の内部に設置され、該回路基板２０にサージ保護回路２１（図３を参照）を設置する。該サージ保護回路２１は金属酸化物バリスタ２２（ＭＯＶ）を有し、これによってサージ保護手段を形成し、瞬間サージを有効に避けられる。

該電源入力部３０が該ケース１０の内部に設置され、且つ該回路基板２０に電気的に接続される。本実施の形態では、該電源入力部３０がＣ８タイプのコンセントであるが、此れに限らず、Ｃ６または他のタイプのコンセント（図示せず）であっても良い。該電源入力部３０は第１の開口１２に露出し、該電源ケーブル２００のプラグ２０１に対応する。

該電源出力部４０は該ケース１０の結合部１１内に位置され、該回路基板２０に電気的に接続される。該電源出力部４０は該ケース１０の表面に突出して設置される。本実施の形態では、該電源出力部４０がＣ７タイプのプラグであるが、此れに限らず、該電源出力部４０がＣ５または他のタイプのプラグ（図示せず）であっても良い。該電源出力部４０は該変圧器１００のコンセント１０１に対応する。

該二つの電源コンセントユニット５０は該回路基板２０に電気的に接続され、該ケース１０の第２の開口１３にそれぞれ露出している。本実施の形態では、該二つの電源コンセントユニット５０が該ケース１０の内部に装着されたが、此れに限らず、該電源コンセントユニット５０は延長ケーブル（図示せず）を介して該ケース１０に接続することができ、電源使用の範囲がより拡大する。

該変圧器１００の前端は、該ケース１０の結合部１１内に差込まれ、該電源出力部４０は該変圧器１００のコンセント１０１に差込まれる。該変圧器１００は該ケース１０に直接結合できる。該電源ケーブル２００のプラグ２０１が、該電源入力部３０に差込まれ、該電源コンセントユニット５０は他の電器のプラグ（図示せず）に接続できる。該電源ケーブル２００のプラグ２０２が都市用電源に接続され、都市用電源は該電源ケーブル２００を介して該回路基板２０に入力し、また、該変圧器１００および他の電器（図示せず）に出力される。

図４は、本発明の第２の実施の形態である。本実施の形態の第１の実施の形態との違いについて図４を用いて説明する。該ケース１０の前端隅の角には収納部１４が凹設され、該第１の開口１２が該収納部１４内に設置され、該電源入力部３０を該収納部１４に露出させている。該電源出力部４０が該ケース１０の外に位置され、該収納部１４の外形が該電源出力部４０の外形に丁度対応している。

該電源出力部４０の前端には該電源入力部３０に対応するプラグ４１が突設され、該プラグ４１を使用しない時に、該電源入力部３０に差込むことができる。該電源出力部４０のプラグ４１が該電源入力部３０に差込まれると、該電源出力部４０を該収納部１４内に丁度収納できる。

該電源出力部４０の後端にはケーブル４２が延び、該ケーブル４２は該ケース１０と該電源出力部４０との間に接続される。該ケース１０の一方の側面にケーブル固定構造６０が設けられ、該ケーブル４２が該ケーブル固定構造６０に挟持され、ケーブル４２と該電源出力部４０が該ケース１０に結合できるようになる。本実施の形態では、該ケーブル固定構造６０はケーブル固定部であるが、此れに限らず、該ケーブル固定構造６０は、該ケース１０の周縁から内向いて形成された凹溝（図示せず）であっても良い。このとき該ケーブル４２はその中に嵌め込まれ、固定される。

該電源出力部４０が該変圧器１００に差込まれると、該ケース１０がケーブル４２の長さにより該変圧器１００との間である距離を保持でき、使用者がその空間上の要求に応じて各装置間の位置を調整できる。

図５は、本発明の第３の実施の形態である。図５に示すように、本実施の形態の第２の実施の形態との違いは、第２の実施の形態の旅行用コンセントデバイスに固着機構７０をさらに設置したことである。該固着機構７０は該ケース１０の一方の側面に設置され、該旅行用コンセントデバイスを予定の装置（例えば、変圧器１００など）または位置（例えば、卓面など）に固定する。本実施の形態では、該固着機構７０は接着バンドであるが、此れに限らず、他の固着機能のある材料からなるものであっても良いし、係止部等を使用する他の方式であっても良い。該固着機構７０を該変圧器１００に装着し、該変圧器１００をケース１０に固定できるようにする。

上記から分かるように、瞬間的に異常な電圧のサージが発生すると、例えば、落雷またはショートが生じた時に、本発明に係る旅行用コンセントデバイスは、それに接続した変圧器１００およびその他の電器すべてに対して完全なサージ保護を有するようにし、サージによる損壊を避ける。その上、一穴以上の電源コンセントユニット５０が付加され、電源を他の電器に提供でき、使用者が室内電源コンセント数が比較的に少ないときにも、他の電器を使用できる。該電源コンセントユニット５０が、該ケース１０に直接的に設置され、または、延長ケーブル（図示せず）を介して該ケース１０に接続されることで、電源の使用範囲を拡大する。

また、該ケース１０は該変圧器１００と別に設置でき、また、該固着機構７０で該変圧器１００に結合することも可能で、使用者が使用の際より便利、自在になる。

しかし、前記の説明は、単に本発明の好ましい具体的な実施の形態の詳細説明及び図面に過ぎず、本発明の特許請求の範囲を限定するものではない。本発明の主張する範囲は、特許請求の範囲に基づくものである。当該分野における通常の知識を有する当業者が、本発明の分野の中で適当に変更や修飾などを実施できるが、それらの変更や修飾が本発明の請求の範囲内に含まれるべきことは言うまでもないことである。

従来のコンセントデバイスを示す図である。 本発明の第１の実施の形態を示す図である。 本発明のサージ保護回路を示す回路図である。 本発明の第２の実施の形態を示す図である。 本発明の第３の実施の形態を示す図である。

符号の説明

１０ａ コンセントデバイス
１１ａ 凸部
１２ａ 凹溝
２０ａ 変圧器
２１ａ コンセント
３０ａ 電源ケーブル
３１ａ プラグ
３２ａ プラグ
１０ ケース
１１ 結合部
１２ 第１の開口
１３ 第２の開口
１４ 収納部
２０ 回路基板
２１ サージ保護回路
２２ 金属酸化物バリスタ（ＭＯＶ）
３０ 電源入力部
４０ 電源出力部
４１ プラグ
４２ ケーブル
５０ 電源コンセントユニット
６０ ケーブル固定構造
７０ 固着機構
１００ 変圧器
１０１ コンセント
２００ 電源ケーブル
２０１ プラグ
２０２ プラグ

Claims (4)

1. 変圧器と電源ケーブルとの間を接続する旅行用コンセントデバイスであって、
   電源入力部および電源出力部が設置されたケースと、
   前記ケース内に設置され、サージ保護回路を有し、かつ、前記電源入力部および前記電源出力部それぞれに電気的に接続された回路基板と、
   前記ケースに設置され、前記回路基板に電気的に接続された少なくとも一つの電源コンセントユニットと、を含み、
   前記ケースは第１の開口とケースの一側面及び隣接する面との間に設けられた収納部とを有するものであり、前記収納部の形状は前記電源出力部の形状に対応するものであり、前記第１の開口は前記収納部に設置され、かつ前記電源入力部を露出するものであり、前記電源出力部はケーブルを介して前記ケースに接続され、かつ前記電源入力部に対応するプラグが連結され、前記電源ケーブルのプラグは電源を供給するため電力入力部に接続可能であり、前記電源入力部には電源ケーブルのプラグと電源出力部のプラグとが選択的に接続され、前記電源出力部のプラグを接続することにより前記電源出力部が前記収納部に正確に収納されて前記電源出力部を保護するものであり、
   前記ケースはケーブルを結束するためのケーブル固定構造をその一側面に有する旅行用コンセントデバイス。
2. 前記ケースは第２の開口を有し、前記電源コンセントユニットは前記第２の開口で露出されることを特徴とする請求項１に記載の旅行用コンセントデバイス。
3. 前記ケースは、前記旅行用コンセントディバイスを前記変圧器に保持するための接着バンド構造の固着構造を更に有する請求項１に記載の旅行用コンセントデバイス。
4. 前記電源コンセントユニットは延長ケーブルを介して前記ケースに接続されたことを特徴とする請求項１に記載の旅行用コンセントデバイス。

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