JP4576360B2 - 多層構造記録媒体における情報記録方法 - Google Patents
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Description
レーザ光記録による記録方式で情報を記録するための情報記録方法および情報記
録再生装置に関するものである。
スク装置等が実用化されており、書き換え型光ディスク装置の一つの方式に、結
晶と非晶質間の可逆的な状態変化を利用した相変化型光ディスクがある。これら
の2つの状態を得るために、高いパワー(記録パワー)を照射して情報記録媒体
を融点以上に加熱後、急冷することによって非晶質状態にし、前記の高いパワー
と再生パワーの中間パワー(消去パワー)を照射して情報記録媒体を結晶化温度
まで昇温後、徐冷することによって結晶状態となり、単一のレーザ光により重ね
書きが可能となる。
DVD Specifications for Rewritable Disc (DVD-RAM) Part 1 Physical Specifications Version 1.0(PH-17) DVD Specifications for Read-Only Disc (DVD-ROM) Part 1 Physical Specifications Version 1.0(PH-28〜PH-39)
立体的に複数配置される多層構造の記録方法について配慮されておらず、情報が
記録されることにより、記録された記録層をレーザ光が通過する時の散乱および
吸収によるレーザ光の大きな光量変動や既に記録された記録層の情報が破壊され
る等の問題があった。
エリアが細分化され、細分化された記録エリアに応じて記録媒体の回転制御を必
要とする記録方式において、多層構造のある記録層を前記再生専用の情報読みだ
し方式のように情報を記録することによって、内周から外周に向けて前記記録層
に情報を記録し終えた時点で、外周から内周に向けてレーザ光または記録媒体を
移動させる必要があり、さらに、 M-CLV(Modified Constant Linear Velocity)
方式で回転制御される場合、回転数を2倍程度大きくする必要がある。これらの
動作時間が非常に長くなるため、情報の記録再生に関わる時間がやはり長くなり
、情報の転送レートが大きく低下する問題があった。
が立体的に複数配置される多層構造の記録方法において、情報を記録する順番に
ついて考慮することによって、レーザ光または記録媒体を移動させる時間および
記録媒体の回転制御時間を抑圧する情報記録方法を提供することである。
過する記録層の記録情報が破壊されることなく、かつ、複数の記録層を通過する
ことによる一定の光量変化だけによる変動に抑えることができるので、信頼性の
高い情報の記録が行なえる。また、ゾーン毎に多層構造の記録層に情報を記録で
きるので、光スポットの移動時間を最小限にできるため、情報記録時の転送レー
トを向上させることができる。
を示す。ここにおいて、1はレーザ、2,4はレンズ、5は記録媒体、12,1
3は光検出器、15は再生回路、20はレーザドライバ、21はパワー監視回路
、22はサーボ駆動回路、23はコントローラ、24はスピンドル駆動回路をそ
れぞれ示す。
の記録媒体5とレーザドライバ20を中心とする記録処理系と光ヘッドから得ら
れた再生信号を情報に変換する再生回路15を中心とした再生処理系から構成さ
れる。記録媒体5は、基板6に積層された第1記録層7、中間層8、第2記録層
9および保護層10から構成される。
記録デ−タの変調および変調方式に対応する符号列に変換され、レーザドライバ
20に伝送される。大容量化の手法としてゾ−ンごとに記録媒体の回転数を変え
て内外周での記録密度を略一定とするM-CLV(Modified Constant Linear Velocit
y)方式と呼ばれる記録方法を採用した場合には、記録再生するゾ−ンに応じて、
スピンドルの回転数を高精度に制御する必要がある。
検出器12の前に配置した円柱レンズ(図示せず)と光検出器(4分割)12に
よりプリアンプ4およびサーボ回路18によって、フォーカス誤差信号及びトラ
ック誤差信号を得ることができ、前記誤差信号をコントローラ23に入力し、サ
ーボ信号をコントローラ23からサーボ駆動回路22に出力し、アクチュエータ
11をサーボ駆動回路22で制御することにより、光スポットの位置制御を行な
う。
あり、記録/消去時にはレ−ザの寿命の関点から高周波重畳を休止することもあ
る。
らの反射光はプリズム3で光路を分離して光検出器12に入射させる。光検出器
12で光電変換した後、プリアンプ14で増幅し、再生回路15に入力する。再
生回路15は波形等化回路、自動利得制御回路、二値化回路などから構成されて
おり、入力された再生信号を二値化信号とする。
Locked Loop)16に入力される。PLL16で得られる二値化信号に同期した再
生クロックと二値化信号はデ−タ弁別のために弁別回路17に入力され、その結
果としてのデ−タ弁別信号はコントロ−ラ23に入力されデ−タが復調される。
変調された記録パルス列がレーザドライバ20に出力される。レーザドライバ2
0はレーザ1を高出力発振させ、レ−ザ1から出た光はレンズ2で平行光となっ
てプリズム3を通り、レンズ4により記録媒体5上に収束して符号列に応じた記
録マークを記録する。
媒体5がスピンドル25に設定された場合、記録媒体5の内周または外周等に設
けられた管理エリア40において、レンズ4を基板6から保護層10に向けて移
動させることによって、図2の下側に記述された焦点ずれ量と焦点誤差信号振幅
のグラフのように、第1記録層7と第2記録層9を光スポットが通過する時、右
下がりの傾きで焦点誤差信号振幅が零になる。この2点間の焦点ずれΔLが第1
記録層7と第2記録層9の焦点ずれ量であり、このΔLをコントローラ23で記
憶しておくことにより、第1記録層7と第2記録層9の焦点位置を自在に変化さ
せることができる。
記録媒体5を半径方向に分割されたゾーンn31における記録方法を示してあり
、 M-CLV(Modified Constant Linear Velocity)方式と呼ばれる記録方法を示す
。図3(a)では第2記録層9のゾーンn31のスタート位置に光スポットを移動
させるとともに、スピンドル25の回転数をスピンドル駆動回路24で制御する
。記録媒体5の回転数が制御された後、第2記録層9のゾーンn31のスタート
位置から記録を開始し、ゾーンn31の終了位置まで記録を行なう。
11をサーボ駆動回路22で制御する。光スポットは第2記録層9から第1記録
層7に移動し、さらに、第1記録層7のゾーンn31のスタート位置まで光スポ
ットを移動させて、記録を開始した状態が図3(b)であり、第1記録層7のゾー
ンn31の終了位置まで記録を行なう。その後、図3(c)に示すようにゾーンn
+1 32に光スポットを移動させ、スピンドル25の回転数をスピンドル駆動
回路24で制御し、図2で説明したΔLだけ焦点位置を移動させ、第1記録層7
から第2記録層9に光スポットを移動させ、第2記録層9のゾーンn+1 32
のスタート位置から記録を再び開始する。
第1記録層7でのレーザ光の散乱および吸収等による大きな光量変動を被ること
なく、正確に情報を記録できる。また、ゾーン毎に第1記録層7と第2記録層9
に情報を記録することができるので、ゾーンが変わることによるスピンドル25
の回転制御時間を最小限に抑えることができる。
小限の移動時間に抑えることができる。通常、CDサイズでの光スポットの移動
距離は、約30〜40mm程度あり、安価な移動機構では、0.2〜0.3秒程度
の移動時間が費やされる。したがって、ゾーンを1mm程度に設定すれば0.01
秒程度の移動時間で済むため、第2記録層9のすべてのゾーンに情報を記録した
後、第1記録層7に情報を記録する方式に比べて光スポットの移動時間を大きく
削減することができる。
さい場合、図3(c)に示すゾーンn+1 32での焦点位置移動を行なわず、ゾー
ンn+1 32の第1記録層7から情報の記録を開始し、第1記録層7への情報
記録が終了した後、第2記録層9に記録を行なうことで、ゾーン変更に伴う、情
報記録再生装置の動作変更は、スピンドル25の回転制御のみとなり、情報記録
時の転送レートを向上させることができる。
2で示した管理エリア40に記録順番を記録しておくことによって、スムーズに
再生することができる。
間層、9…第2記録層、10…保護層、22…サーボ駆動回路、23…コントロ
ーラ、24…スピンドル駆動回路、25…スピンドル、31…ゾーンn、40…
管理エリア、41…ゾーンm。
Claims (8)
- レーザ光入射面に最も近い第1記録層から最も遠い第N記録層(N≧2)までの複数の記録層を有し前記複数の記録層は半径方向に複数のゾーンに分割されているディスク状記録媒体に、一方向からレーザ光を照射しいずれかの記録層に前記ゾーン毎に情報を記録する情報記録方法であって、
前記一方向から照射されたレーザ光により、第M記録層(1<M≦N)の一のゾーンに該ゾーンに応じた第1の記録速度で情報を記録する第1のステップと、
前記第1のステップの後に、前記一方向と同一方向より照射されたレーザ光により、第(M-1)記録層のゾーンのうち前記第1のステップで情報を記録したゾーンと略同一の半径位置にあるゾーンに前記第1の記録速度と略同一の記録速度で情報を記録する第2のステップと、
を有することを特徴とする情報記録方法。 - 請求項1記載の情報記録方法であって、
一のゾーン内部では前記ディスク状記録媒体の回転数が略一定速度で情報が記録されることを特徴とする情報記録方法。 - 請求項1記載の情報記録方法であって、
前記第2のステップで記録された記録層が前記第1記録層である場合、前記第1記録層の記録の後に、前記第N記録層のうち、前記第1のステップで情報を記録したゾーンとは異なる半径位置にあるゾーンに情報を記録する第3のステップを有することを特徴とする情報記録方法。 - 請求項1記載の情報記録方法であって、
全記録層において略同一の半径位置にあるゾーンが未記録である場合、最初に前記第N記録層の前記ゾーンに記録を行うことを特徴とする情報記録方法。 - 請求項1記載の情報記録方法であって、
情報を記録した順番等を前記ディスク状記録媒体の所定のエリアに記録することを特徴とする情報記録方法。 - 請求項1記載の情報記録方法であって、
前記ディスク状記録媒体に情報を記録する前に、前記複数の記録層の焦点位置を検出しておくことを特徴とする情報記録方法。 - 発振したレーザ光を一方向から情報記録媒体に照射して、当該情報記録媒体上の記録エリアに、情報の未記録部分とは物性的に異なる記録部分を形成して情報を蓄積する記録媒体で、情報蓄積される記録層が立体的に複数配置される多層構造を具備し、各記録層の平面内の記録エリアが細分化された記録媒体に前記記録エリア毎に情報を記録する情報記録方法であって、
前記一方向から照射されたレーザ光により、前記各記録層のうち前記レーザ光の入射面から遠い記録層の平面内の細分化された記録エリアのうち第1の記録エリアに該第1の記録エリアに応じた第1の記録速度で情報を記録し、前記第1のエリアへの記録の後に、
前記一方向と同一方向から照射されたレーザ光により、前記各記録層のうち前記レーザ光の入射面に近い記録層の平面内の細分化された記録エリアのうち前記第1の記録エリアと略同一の半径位置にある第2の記録エリアに前記第1の記録速度と略同一の記録速度で情報を記録し、
立体的に複数配置される記録層に順次情報を記録することを特徴とする多層構造記録媒体における情報記録方法。 - レーザ光入射面に最も近い第1記録層から最も遠い第N記録層(N≧2)までの複数の記録層を有し前記複数の記録層は半径方向に複数のゾーンに分割されているディスク状記録媒体に、一方向からレーザ光を照射しいずれかの記録層に前記ゾーン毎に情報を記録する情報記録装置であって、
前記レーザ光を照射するレーザと、
前記レーザ光を前記ディスク状記録媒体へ集光させるレンズと、
前記レーザ及び前記レンズを駆動する制御部とを備え、
前記一方向から照射されたレーザ光により、前記制御部は前記レーザを駆動し第M記録層(1<M≦N)の一のゾーンに該ゾーンに応じた第1の記録速度で情報を記録し、
その後、前記制御部は前記レーザ及び前記レーザレンズを駆動し、前記一方向と同一方向から照射されたレーザ光により、第(M−1)記録層のゾーンのうち第M記録層に情報を記録したゾーンと略同一の半径位置にあるゾーンに前記第1の記録速度と略同一の記録速度で情報を記録する、
ことを特徴とする情報記録装置。
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