JP4575057B2 - 移動状態検出装置および移動状態検出システム - Google Patents

移動状態検出装置および移動状態検出システム Download PDF

Info

Publication number
JP4575057B2
JP4575057B2 JP2004210528A JP2004210528A JP4575057B2 JP 4575057 B2 JP4575057 B2 JP 4575057B2 JP 2004210528 A JP2004210528 A JP 2004210528A JP 2004210528 A JP2004210528 A JP 2004210528A JP 4575057 B2 JP4575057 B2 JP 4575057B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movement state
subject
reception
antenna
state detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004210528A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006026163A (ja
Inventor
学 藤田
敏明 重盛
誠一郎 木許
綾子 永瀬
亮 松井
一孝 中土
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2004210528A priority Critical patent/JP4575057B2/ja
Priority to CNB2005800232718A priority patent/CN100556361C/zh
Priority to PCT/JP2005/013082 priority patent/WO2006009086A1/ja
Priority to US11/632,559 priority patent/US20070252892A1/en
Publication of JP2006026163A publication Critical patent/JP2006026163A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4575057B2 publication Critical patent/JP4575057B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
  • Endoscopes (AREA)

Description

本発明は、被検体の内部を移動すると共に、前記被検体の内部において、距離に応じて減衰するセンサ信号を出力する被検体内導入装置の移動状態を検出する移動状態検出装置および移動状態検出システムに関するものである。
近年、内視鏡の分野においては、飲込み型のカプセル型内視鏡が提案されている。このカプセル型内視鏡には、撮像機能と無線通信機能とが設けられている。カプセル型内視鏡は、観察(検査)のために被検体の口から飲込まれた後、自然排出されるまでの間、体腔内、例えば胃、小腸などの臓器の内部をその蠕動運動に従って移動し、順次撮像する機能を有する。
体腔内を移動する間、カプセル型内視鏡によって体内で撮像された画像データは、順次無線通信により外部に送信され、外部に設けられたメモリに蓄積される。無線通信機能とメモリ機能とを備えた受信機を携帯することにより、被検体は、カプセル型内視鏡を飲み込んだ後、排出されるまでの間に渡って、自由に行動できる。カプセル型内視鏡が排出された後、医者もしくは看護士においては、メモリに蓄積された画像データに基づいて臓器の画像をディスプレイに表示させて診断を行うことができる(例えば、特許文献1参照)。
従来のカプセル型内視鏡では、胃、小腸等に関する被検体内画像の撮像間隔は、撮像によって得られた画像のデータ量、無線通信機能の送信容量および撮像機能等の電力消費量を考慮して定められている。例えば、従来のカプセル型内視鏡では、撮像間隔として、1秒あたり2回撮像するようあらかじめ設定されており、被検体の外部に排出されるまでかかる撮像間隔で撮像を繰り返している。
特開2003−19111号公報
しかしながら、従来のカプセル型内視鏡は、撮像間隔が一定の値に維持されていたために、被検体内部におけるカプセル型内視鏡の移動速度の変動に応じて、重複した領域の撮像が繰り返される等の課題を有する。以下、かかる課題について詳細に説明を行う。
被検体の内部におけるカプセル型内視鏡の移動状態は一定ではなく、カプセル型内視鏡は、例えば、食道内では迅速に移動する一方で、胃には比較的長時間留まるといった特性を有する。また、かかるカプセル型内視鏡の移動状態の態様は被検体ごとに相違し、同一の被検体であっても体調等によって相違することとなる。
このため、例えば従来のように固定された間隔で撮像動作を行うこととした場合には、カプセル型内視鏡が高速で移動する領域では、取得される画像データの数が少なくなる一方、低速で移動する領域では、ほぼ同一の画像が複数回撮像されることとなる。カプセル型内視鏡は被検体内に導入可能な程度に小型化する必要があると共に、内蔵の小容量バッテリから供給される電力によって駆動する構成を有することから撮像枚数に限りがあり、ほぼ同一の領域について複数回に渡って撮像動作を行う等の無駄を省く必要がある。
一方で、被検体内部におけるカプセル型内視鏡の移動態様に応じて撮像間隔を変化させるためには、前提としてカプセル型内視鏡の移動態様を把握する必要性が生じる。しかしながら、消費電力の増加等を回避しつつ被検体内のカプセル型内視鏡の移動状態を検出する技術について、現時点では有効な提案がなされていないのが現状である。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、被検体内部におけるカプセル型内視鏡等の被検体内導入装置の移動状態を検出する移動状態検出装置および移動状態検出システムを実現することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる移動状態検出装置は、被検体の内部を移動すると共に、前記被検体の内部において、伝搬距離に応じて減衰するセンサ信号を出力する被検体内導入装置の移動状態を検出する移動状態検出装置であって、前記センサ信号を受信する受信アンテナ手段と、前記受信アンテナ手段における前記センサ信号の受信強度に基づき、前記被検体内導入装置の移動状態を導出する移動状態導出手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる移動状態検出装置は、上記の発明において、前記受信アンテナ手段は複数配置され、前記移動状態導出手段は、前記センサ信号の受信強度に基づいて、所定時間間隔毎に複数の前記受信アンテナ手段の中から1以上の受信アンテナ手段を選択するアンテナ選択手段と、前記アンテナ選択手段によって同一の受信アンテナ手段が継続的に選択される時間を計測する計時手段と、前記計時手段によって計測された時間に基づき前記被検体内導入装置の移動状態を判定する判定手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる移動状態検出装置は、上記の発明において、前記判定手段は、前記計時手段によって計測された時間が所定の閾値以上となる場合に、前記被検体内導入装置の移動状態が低速状態であると判定することを特徴とする。
また、本発明にかかる移動状態検出装置は、上記の発明において、前記被検体内導入装置は、前記センサ信号として無線信号を送信する機能を有し、前記移動状態導出手段は、前記アンテナ手段によって受信される前記被検体内導入装置からの無線信号の強度に基づいて、前記被検体内導入装置の移動状態を導出することを特徴とする。
また、本発明にかかる移動状態検出装置は、上記の発明において、前記移動状態導出手段は、前記受信アンテナ手段における前記アンテナ信号の受信強度の変化率に基づき前記被検体内導入装置の移動状態を導出することを特徴とする。
また、本発明にかかる移動状態検出装置は、上記の発明において、前記受信アンテナ手段は複数配置され、前記移動状態導出手段は、複数の前記受信アンテナ手段のそれぞれにおける受信強度の強度変化に基づき前記被検体内導入装置の移動状態を導出することを特徴とする。
また、本発明にかかる移動状態検出システムは、被検体内に導入され、所定の被検体内情報を取得すると共に前記被検体内情報を含む無線信号を外部に無線送信する被検体内導入装置と、該被検体内導入装置から送信された無線信号を受信すると共に前記被検体内情報の移動状態の導出を行う移動状態検出装置とを備えた被検体内移動状態検出システムであって、前記被検体内導入装置は、被検体内情報を取得する被検体内情報取得手段と、前記被検体内情報取得手段によって取得された被検体内情報を含む無線信号を送信する無線送信手段とを備え、前記移動状態検出装置は、前記無線送信手段から送信される無線信号を受信する受信アンテナ手段と、前記受信アンテナ手段によって受信された無線信号に基づき所定の処理を行い、前記被検体内情報を抽出する信号処理手段と、前記受信アンテナ手段によって受信された無線信号の強度に基づき前記被検体内導入装置の移動状態を判定する判定手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる移動状態検出システムは、上記の発明において、前記移動状態検出装置は、前記受信アンテナ手段を複数備えると共に、前記センサ信号の受信強度に基づいて、複数の前記受信アンテナ手段の中から1以上の受信アンテナ手段を選択するアンテナ選択手段と、前記アンテナ選択手段によって同一の受信アンテナ手段が継続的に選択される時間を計測する計時手段と、前記計時手段によって計測された時間に基づき前記被検体内導入装置の移動状態を判定する判定手段とをさらに備え、前記信号処理手段は、前記アンテナ選択手段によって選択された受信アンテナ手段によって受信された無線信号に対して所定の処理を行うことを特徴とする。
本発明にかかる移動状態検出装置および移動状態検出システムは、伝搬距離に応じて減衰するセンサ信号(無線信号)の受信強度に基づき被検体内導入装置の移動状態を導出する移動状態導出手段を備えることとしており、例えば受信強度の変化に基づいて被検体内導入装置と受信アンテナ手段との間の距離の変化を導出することによって、被検体内導入装置の移動状態を検出することが可能であるという効果を奏する。
以下、この発明を実施するための最良の形態(以下、単に「実施の形態」と称する)である移動状態検出装置および移動状態検出システムについて説明する。なお、図面は模式的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、それぞれの部分の厚みの比率などは現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面の相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
(実施の形態1)
まず、実施の形態1にかかる移動状態検出システムについて説明する。図1は、本実施の形態1にかかる移動状態検出システムの全体構成を示す模式図である。図1に示すように、本実施の形態1にかかる移動状態検出システムは、被検体1の内部に導入され、被検体内導入装置の一例として機能するカプセル型内視鏡2と、被検体1内部におけるカプセル型内視鏡2の移動状態の検出等を行う移動状態検出装置3と、移動状態検出装置3によって検出されたカプセル型内視鏡2の移動状態等を表示する表示装置4と、移動状態検出装置3と表示装置4との間の情報の受け渡しを行うための携帯型記録媒体5とを備える。
表示装置4は、移動状態検出装置3によって取得されたカプセル型内視鏡2の移動状態等を表示するためのものであり、携帯型記録媒体5によって得られるデータに基づいて画像表示を行うワークステーション等のような構成を有する。具体的には、表示装置4は、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ等によって画像等を直接表示する構成としても良いし、プリンタ等のように、他の媒体に画像等を出力する構成としても良い。
携帯型記録媒体5は、後述する移動状態導出装置8および表示装置4に対して着脱可能であって、両者に対する挿着時に情報の出力および記録が可能な構造を有する。具体的には、携帯型記録媒体5は、カプセル型内視鏡2が被検体1の体腔内を移動している間は移動状態導出装置8に挿着されてカプセル型内視鏡2の位置に関する情報を記録する。そして、カプセル型内視鏡2が被検体1から排出された後に、移動状態導出装置8から取り出されて表示装置4に挿着され、記録したデータが表示装置4によって読み出される構成を有する。移動状態導出装置8と表示装置4との間のデータの受け渡しをコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の携帯型記録媒体5によって行うことで、移動状態導出装置8と表示装置4との間が有線接続された場合と異なり、カプセル型内視鏡2が被検体1内部を移動中であっても、被検体1が自由に行動することが可能となる。
カプセル型内視鏡2は、特許請求の範囲における被検体内導入装置の一例として機能するものであり、被検体1内に導入されて被検体内情報を取得すると共に、取得した被検体内情報を含む無線信号を外部に送信するためのものである。また、後述するように、カプセル型内視鏡2から送信される無線信号は、被検体内情報の伝送信号として機能するのみならず、特許請求の範囲におけるセンサ信号の一例としても機能している。
図2は、カプセル型内視鏡2の構成を示すブロック図である。図2に示すように、カプセル型内視鏡2は、被検体内情報取得部9と、被検体内情報取得部9によって取得された被検体内情報を含む無線信号を送信する無線送信部10と、被検体内情報取得部9および無線送信部10の駆動状態を制御するシステムコントロール回路18と、無線送信部10等に駆動電力を供給する蓄電器19とを備える。
被検体内情報取得部9は、カプセル型内視鏡2が被検体1内部に導入されている間に、被検体1の内部に関する情報である被検体内情報を取得するためのものである。本実施の形態1においては被検体内情報として被検体内画像を取得することととしており、被検体内情報取得部9は、被検体内画像の取得のために必要となる構成要素を備えている。
具体的には、被検体内情報取得部9は、特許請求の範囲における照明手段の一例として機能するLED11と、LED11の駆動状態を制御するLED駆動回路12と、特許請求の範囲における撮像手段の一例として機能するCCD13と、CCD13の駆動状態を制御するCCD駆動回路14とを備える。
無線送信部10は、被検体内情報取得部9によって取得された被検体内情報を含み、特許請求の範囲におけるセンサ信号の一例として機能する無線信号を外部に送信するためのものである。具体的には、無線送信部10は、CCD13によって取得された被検体内画像に対して必要に応じた所定の処理を行うことによって無線信号を生成する送信回路16と、送信回路16によって生成された無線信号を送信するための送信アンテナ部17とを備える。
次に、移動状態検出装置3について説明する。図1にも示すように、移動状態検出装置3は、受信アンテナ7a〜7hと、受信アンテナ7a〜7hと接続された移動状態導出装置8とを備えた構成を有する。
受信アンテナ7a〜7hは、カプセル型内視鏡2から送信された無線信号を受信するためのものである。具体的には、受信アンテナ7a〜7hは、例えばループアンテナと、ループアンテナを被検体1の体表面上に固定するための固着手段とを備えた構成を有する。
移動状態導出装置8は、受信アンテナ7a〜7hの中から受信に適した受信アンテナ7を選択する機構と、選択した受信アンテナ7を介して受信した無線信号から被検体内情報(本実施の形態1では被検体内画像情報)を取得する機構とを備える。また、移動状態導出装置8は、受信アンテナ7a〜7hの選択態様に基づいて、カプセル型内視鏡2の移動状態を把握する機構を備える。
まず、移動状態導出装置8は、受信アンテナ7a〜7hの中から受信に適した受信アンテナ7を選択する機構として、受信アンテナ7a〜7hのそれぞれにおいて受信された無線信号のうち、選択した受信アンテナ7を介して受信された無線信号のみを出力するアンテナ選択部21と、アンテナ選択部21を介して入力された無線信号に対して所定の処理を行う受信回路22と、受信回路22から出力される受信強度信号をアナログ・ディジタル変換するA/D変換部26とを備える。また、アンテナ選択動作の際に所定の制御を行うための選択制御部24aが、制御部24内に設けられている。
アンテナ選択部21は、受信アンテナ7a〜7hの中から、カプセル型内視鏡2から送信される無線信号の受信に適した受信アンテナ7を選択するためのものである。図1にも示したように、受信アンテナ7a〜7hは、それぞれ被検体1の体表面上の異なる位置に配置されており、カプセル型内視鏡2が被検体1内を移動するに従って、受信アンテナ7a〜7hのそれぞれとカプセル型内視鏡2との間の距離が変化することとなる。このため、本実施の形態1では、複数の受信アンテナ7a〜7hの中から、アンテナ選択部21によってカプセル型内視鏡2から送信される無線信号の受信に最も適した受信アンテナ7を選択する構成を採用している。アンテナ選択部21は、具体的には制御部24に備わる選択制御部24aの制御に基づいて、受信アンテナ7を選択する機能を有する。
受信回路22は、受信アンテナ7a〜7hのいずれかを介して受信された無線信号に対して、所定の処理を行うためのものである。具体的には、受信回路22は、後述する被検体内情報の抽出に必要な処理を行うと共に、A/D変換部26に対して、無線信号の受信強度に対応した信号、例えばRSSI(Received Signal Strength Indicator: 受信信号強度表示信号)をアナログ信号の形式で出力する機能を有する。
選択制御部24aは、制御部24内に設けられており、受信アンテナ7a〜7hのそれぞれにおける受信強度に基づいてアンテナ選択を行うためのものである。具体的には、選択制御部24aは、A/D変換部26を介して入力される受信強度に関する情報に基づき受信に最も適した受信アンテナ7を選択し、選択した受信アンテナ7を介して受信した無線信号のみを受信回路22に対して出力するようアンテナ選択部21を制御する。選択制御部24aによる具体的なアンテナ選択アルゴリズムについては後に詳細に説明する。
また、移動状態導出装置8は、被検体内情報を取得するための機構として、アンテナ選択部21および受信回路22を経由し、所定の処理が施された無線信号の中から被検体内情報、本実施の形態1においては被検体内画像情報を抽出する情報抽出回路23と、抽出した被検体内画像等を携帯型記録媒体5に対して出力するための出力インターフェース25とを備える。また、制御部24内において、取得された被検体内情報等の出力を制御するための出力制御部24bが設けられている。
出力インターフェース25は、制御部24から出力された情報を携帯型記録媒体5に対して出力するためのものである。具体的には、出力インターフェース25は、携帯型記録媒体5を装着可能な物理的構成を有すると共に、出力制御部24bの制御に基づいて、制御部24から出力された情報を携帯型記録媒体5に対して書き込む機能を有する。
さらに、移動状態導出装置8は、アンテナ選択態様に基づき被検体1内におけるカプセル型内視鏡2の移動状態を判定する機構として、時計としての機能を有する時刻検出部27と、計時機能を有する計時部28とを備える。また、制御部24内において、計時部28から出力される情報等に基づいてカプセル型内視鏡2の移動状態を判定するための状態判定部24cが設けられている。
計時部28は、計時機能を有するタイマーとして機能するためのものであり、具体的には、アンテナ選択動作によって異なる受信アンテナ7が選択されるたびに、選択された受信アンテナ7を用いた無線信号の受信開始からの時間を計測するためのものである。計時部28によって計測された時間は、状態判定部24cにおけるカプセル型内視鏡2の移動状態の判定に使用される。
また、移動状態導出装置8は、上記した各構成要素の駆動電力を供給するための蓄電池29をさらに備える。以上の構成要素によって、移動状態導出装置8は構成されている。
次に、本実施の形態にかかる移動状態検出システムの動作について説明する。本実施の形態にかかる移動状態検出システムは、カプセル型内視鏡2から送信される無線信号を受信する受信アンテナ7を選択するアンテナ選択動作と、アンテナ選択態様に基づいてカプセル型内視鏡2の移動状態を判定する状態判定動作とを行う機能を有する。
図4は、アンテナ選択動作における選択制御部24aの動作を説明するためのフローチャートである。図4に示すフローチャートにおいて、受信アンテナ7a〜7hのそれぞれについて番号nを付して参照することとし、例えば、受信アンテナ7aについてn=1、受信アンテナ7bについてn=2、・・・、受信アンテナ7hについてn=8とする。また、受信アンテナ7a〜7hによって受信された無線信号の強度のうち、最も強い受信強度を最大強度値Pmaxとし、かかる最大強度値を実現する受信アンテナ7をn1としてナンバリングする。例えば、受信アンテナ7aの受信強度が最大受信強度値Pmaxを実現する場合には、n1=1となる。また、実際に検出される受信強度をPtempとし、アンテナ選択動作後に、カプセル型内視鏡2からの無線信号を受信するアンテナとして選択される受信アンテナ7をn2としてナンバリングする。また、初期設定として、アンテナ選択動作を行う前には、n=1、Pmax=0に設定されている。
まず、選択制御部24aは、n番目の受信アンテナ7を選択し(ステップS101)、選択した受信アンテナ7の受信強度Ptempを検出する(ステップS102)。そして、最大強度Pmaxと検出した受信強度Ptempとの大小関係を判定し(ステップS103)、受信強度Ptempが上回る場合には(ステップS102,Yes)、最大強度Pmaxの内容を受信強度Ptempに更新し(ステップS104)、最大受信強度を実現する受信アンテナ7の番号n1の内容をステップS101で選択したnに更新する(ステップS105)。
一方、受信強度Ptempの値が最大強度値Pmaxを上回らない場合(ステップS103,No)またはステップS105が終了した後には、選択した受信アンテナ7の番号nの内容をn+1に更新し、更新したnの値が9と等しいか否かの判定を行う(ステップS107)。更新したnの値が9未満の場合には(ステップS107,No)、更新したnの値を用いて、再びステップS101〜S106の動作を繰り返す。このように動作することで、n=1〜8の受信アンテナ7、すなわち受信アンテナ7a〜7hのすべてに関して受信強度を検出し、受信アンテナ7a〜7hの中で最大受信強度を実現する受信アンテナ7の番号n1が特定されることとなる。
n=9、すなわち受信アンテナ7a〜7hに関してステップS101〜S106の動作が完了した場合には(ステップS107,Yes)、最大受信強度を実現する受信アンテナ7の番号n1と、被検体内情報を受信するために選択された受信アンテナ7の番号n2とが一致するか否かの判定が行われる(ステップS108)。一致しない場合には(ステップS108,No)、計時部28によって計測された時間をリセットする(ステップS109)と共に、選択された受信アンテナ7の番号n2の値を、ステップS101〜S106の工程で導出されたn1の値に更新し、更新したn2をアンテナ選択部21に対して出力する(ステップS110)。最後に、選択制御部24aは、時刻検出部27によって検出された時刻と、n2の値を記憶する(ステップS111)。
ステップS111が完了した後またはn1=n2と判定された場合(ステップS108,Yes)には、アンテナ選択動作は終了し、アンテナ選択部21は、無線信号に用いる受信アンテナ7について、n2に対応したものを選択し、選択した受信アンテナ7によって受信された無線信号を受信回路22に対して出力する。ステップS101〜S111の処理は、所定時間間隔ごとに多数回に渡って行われることとし、被検体1内部におけるカプセル型内視鏡2の位置の変化に対応して、最も受信強度の高い受信アンテナ7が適宜選択される。
そして、選択された受信アンテナ7を用いて、カプセル型内視鏡2から送信される無線信号の受信が行われる。すなわち、カプセル型内視鏡2において被検体内情報取得部9によって取得された被検体内情報、本実施の形態1では被検体内画像情報が無線送信部10によって無線送信される。移動状態検出装置3は、選択した受信アンテナ7を介して送信された無線信号を受信すると共に、受信回路22、情報抽出回路23を経て被検体内画像を再生し、再生された被検体内画像は、出力インターフェース25を介して携帯型記録媒体5に記録される。
例えば、受信アンテナ7hにおける受信強度が最も高くなる位置にカプセル型内視鏡2が移動した場合を想定する。かかる場合には、nの値が8に更新された後のステップS103において、受信アンテナ7hによって受信された無線信号の受信強度Ptempの値がそれまでの最大受信強度値Pmaxよりも大きい(ステップS103,Yes)と判定され、受信アンテナ7hによって受信された無線信号の受信強度の値が新たに最大受信強度Pmaxとして登録される(ステップS104)と共に、最大受信強度の受信アンテナ7の番号n1の値が受信アンテナ7hに対応した値に更新され、n1=8に更新される(ステップS105)。以上の工程を経ることによって、選択制御部24aは、受信アンテナ7hにおける無線信号の受信強度が最も大きいということを把握する。
そして、ステップS108以下の工程によって、必要に応じて選択アンテナの切替が行われる。すなわち、ステップS108において、過去に導出された選択アンテナ番号n2がn1と一致している場合、すなわち、n2=8の場合には(ステップS108,Yes)、何ら変更処理を行うことなくアンテナ選択動作は終了する。一方で、過去に選択されていた受信アンテナが受信アンテナ7hと異なる場合には、選択制御部24aは、選択アンテナ番号n2の値を8に切り替える(ステップS109)と共に、受信アンテナ7の選択態様を記録するために、選択切替が行われた時刻および選択アンテナを受信アンテナ7hに切り替えた旨を記憶する(ステップS110)。なお、かかる情報は、携帯型記録媒体5に記録させることとしても良いし、制御部24内に記憶部を設け、かかる記憶部に一旦記憶した後、カプセル型内視鏡2が被検体1外に排出された後にまとめて携帯型記録媒体5に記録することとしても良い。また、選択アンテナの切替えが行われる場合には、ステップS109において、計時部28がリセットされ、計時部28は、選択アンテナの切替えが行われた時刻からの経過時間を計測する。
次に、状態判定部24cによる移動状態の判定動作について説明する。図5は、状態判定部24cにおける判定動作を説明するためのフローチャートである。まず、状態判定部24cは、計時部28によって計測された経過時間を入力し(ステップS201)、経過時間tが所定の閾値t0を上回るか否かの判定を行う(ステップS202)。経過時間tが閾値t0を上回る場合(ステップS202,Yes)には、低速移動状態と判定し(ステップS203)、下回る場合(ステップS202,No)には、通常移動状態と判定し(ステップS204)、判定結果を記憶して終了する。
状態判定部24cによる移動状態の判定メカニズムについて説明する。本実施の形態1において、センサ信号として使用する無線信号は、伝送距離に応じて強度が徐々に減少する特性を有しており、受信アンテナ7における受信強度を検出することによって、受信アンテナ7とカプセル型内視鏡2との間の距離を推定することが可能である。また、本実施の形態1では、図4に示すフローチャートを用いて説明したように、無線信号の受信強度が最も高い受信アンテナ7を選択することとしており、図4のフローチャートに示すアンテナ選択動作を行うことは、カプセル型内視鏡2に最も近接した受信アンテナ7が選択されることを意味している。
従って、複数回に渡ってアンテナ選択動作を行ったにもかかわらず選択される受信アンテナが変化しないような場合には、カプセル型内視鏡2は、被検体1の内部を低速で移動しているものと推測することが可能であり、選択アンテナが頻繁に変化する場合には、カプセル型内視鏡2が被検体1内で高速に移動しているものと推測することが可能である。本実施の形態1では、かかる原理に基づいて、状態判定部24cによる判定を行うことによって、被検体1内におけるカプセル型内視鏡2の移動状態を把握している。
次に、本実施の形態1にかかる移動状態検出システムの利点について説明する。まず、本実施の形態1にかかる移動状態検出システムは、被検体1内部におけるカプセル型内視鏡2の移動状態を検出することが可能である。このため、例えばカプセル型内視鏡2によって撮像された多数の被検体内画像を閲覧する際に、例えば低速で移動している領域に対応した被検体内画像についてはすべてを閲覧するのではなく、一部のみを閲覧すること等の対処が可能となり、効率的な診断等を行えるという利点を有する。また、検出した移動状態に基づいて、カプセル型内視鏡2に備わるCCD13における撮像間隔を調整する等の構成を実現することが可能である。
また、本実施の形態1にかかる移動状態検出システムは、上記したように、アンテナ選択部21によって選択される受信アンテナ7の変化に基づいてカプセル型内視鏡2の移動状態の変化を検出する構成を採用している。複数の受信アンテナ7a〜7hを備えたシステムにおいては、受信感度が最も良好な受信アンテナ7を用いて無線信号を受信する機構が採用されるのが一般的であり、かかる機構を利用して移動状態検出を行う構成を採用することによって、本実施の形態1にかかる移動状態検出システムは、簡易な構成によってカプセル型内視鏡2の移動状態を検出することが可能である。すなわち、本実施の形態1にかかる移動状態検出システムにおいて、移動状態検出のために新たに必要となる構成要素としては、計時部28および状態判定部24cのみとなる。これらの構成要素は簡易かつ低消費電力のものを用いることが可能であることから、移動状態の検出を可能とするにあたって、特殊な構成要素を新たに設ける必要はなく、消費電力の増加等の問題が新たに発生することもない。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2にかかる移動状態検出システムについて説明する。本実施の形態2にかかる移動状態検出システムは、簡易な構成として、単数の受信アンテナを備えると共に、単数の受信アンテナにおける無線信号の受信強度の変化に基づいてカプセル型内視鏡の移動状態を検出する構成を有する。なお、本実施の形態2において、実施の形態1と共通する構成要素は、以下で特に言及しない限り実施の形態1と同様の構成・機能を有することとする。また、図示は省略するものの本実施の形態2にかかる移動状態検出システムにおいても、実施の形態1と同様にカプセル型内視鏡2、表示装置4および携帯型記録媒体5を備えることとする。
図6は、本実施の形態2にかかる移動状態検出システムに備わる移動状態検出装置の構成を示すブロック図である。図6に示すように、本実施の形態2における移動状態検出装置は、実施の形態1と同様の構成を有する単一の受信アンテナ7と、移動状態導出装置31とによって構成される。
移動状態導出装置31は、実施の形態1と同様に受信回路22、情報抽出回路23、出力インターフェース25、A/D変換部26および時刻検出部27を備えると共に、A/D変換部26から出力される受信強度値を、時刻検出部27から出力される時刻と対応づけて記憶する強度記憶部32と、制御部33とを備える。
強度記憶部32は、受信アンテナ7を介して受信される無線信号の強度を受信時刻と対応づけて記憶するためのものである。具体的には、強度記憶部32は、A/D変換部26および時刻検出部27から情報が入力される構成を有し、制御部33の指示に従って記憶した情報を制御部33に対して出力する機能を有する。
制御部33は、通常の制御動作に加え、実施の形態2における移動状態判定メカニズムに対応した制御を行うためのものである。制御部33は、実施の形態1と同様に出力制御部24bを備える一方で、新たに強度変化率導出部33aと、状態判定部33bとを新たに備えた構成を有する。
強度変化率導出部33aは、強度記憶部32に記憶された情報に基づいてカプセル型内視鏡2から送信される無線信号の受信強度の変化率を導出するためのものである。上記したように、強度記憶部32は、受信強度と、受信強度が検出された時刻とを記憶することから、強度変化率導出部33aは、例えば、複数の時刻における受信強度の差分値を導出すると共に、受信強度の差分値を時刻差で除算することによって受信強度の変化率を導出する。なお、本実施の形態2における「変化率」とは、数学的な微分値のみならず、時間変化に応じた受信強度の変化に対応する値全般を指すものとする。
状態判定部33bは、強度変化率導出部33aによって導出された受信強度の変化率に基づいてカプセル型内視鏡2の移動状態を判定するためのものである。以下、状態判定部33bによる移動状態の判定動作について説明する。
図7は、状態判定部33bの判定動作を説明するためのフローチャートである。図7に示すように、状態判定部33bは、受信強度の変化率を入力し(ステップS301)、入力した変化率とあらかじめ定めた閾値との大小関係を判定する(ステップS302)。受信強度の変化率が閾値を上回る場合(ステップS302,Yes)には、カプセル型内視鏡2の移動状態は通常状態であると判定し(ステップS303)、受信強度の変化率が閾値を上回らない場合(ステップS302,No)には、移動状態が低速状態であると判定し(ステップS304)、かかる判定結果を記憶して状態判定部33bの判定動作は完了する。
状態判定部33bによる判定動作の原理について簡単に説明する。既に説明したように、カプセル型内視鏡2から送信される無線信号は、伝送距離に応じて強度が減衰する特性を有する。従って、受信アンテナ7を介して受信される無線信号の受信強度の値は受信アンテナ7とカプセル型内視鏡2との間の距離を反映したものとなり、受信アンテナ7が被検体1の体表面上のほぼ一定の位置に固定されていることを鑑みると、受信強度の変化率は、カプセル型内視鏡2の位置変化の程度に対応する値ということになる。
本実施の形態2にかかる移動状態検出システムは、かかる原理を利用することによって、受信強度の変化率に基づく移動状態の検出を行っている。すなわち、受信強度の変化率が大きい場合には、受信アンテナ7に対してカプセル型内視鏡2が高速で移動していることが推定され、変化率が小さい場合には、カプセル型内視鏡2が低速で移動していることが推定される。かかる推定に基づき、本実施の形態2では、所定の閾値以上の変化率の場合には通常状態で移動していると判定し、閾値未満の場合には、低速状態で移動していると判定することとしている。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3にかかる移動状態検出システムについて説明する。本実施の形態3にかかる移動状態検出システムは、複数の受信アンテナを備えると共に、かかる複数の受信アンテナにおける受信強度の変化率を総合的に判断することによってカプセル型内視鏡2の移動状態を検出する構成を有する。なお、本実施の形態3において、実施の形態1と共通する構成要素は、以下で特に言及しない限り実施の形態1と同様の構成・機能を有することとする。また、図示は省略するものの本実施の形態3にかかる移動状態検出システムにおいても、実施の形態1と同様にカプセル型内視鏡2、表示装置4および携帯型記録媒体5を備えることとする。
図8は、本実施の形態3にかかる移動状態検出システムに備わる移動状態検出装置の構成を示す模式図である。図8に示すように、本実施の形態3における移動状態検出装置は、受信アンテナ7a〜7hとを備える。また、移動状態導出装置35は、実施の形態1と同様にアンテナ選択部21、受信回路22、情報抽出回路23、出力インターフェース25、時刻検出部27および蓄電池29を備えると共に、実施の形態2と同様に強度記憶部32を備える。また、移動状態導出装置35は、新たに制御部36を備え、制御部36は、実施の形態1と同様に選択制御部24aおよび出力制御部24bを備えると共に、受信アンテナ7a〜7hのそれぞれにおける受信強度の変化率を導出する強度変化率導出部36aと、導出された受信強度の変化率に基づいてカプセル型内視鏡2の移動状態を判定する状態判定部36bとを備える。
強度変化率導出部36aは、受信アンテナ7a〜7hのそれぞれに関して、受信した無線信号の強度の変化率を導出するためのものである。それぞれの受信アンテナ7a〜7hに関する変化率の導出処理は実施の形態2における強度変化率導出部33aと同様である。具体的には、強度変化率導出部36aは、強度記憶部32に記憶された、受信アンテナ7a〜7hのそれぞれにおける受信強度値と、受信強度値が検出された時刻とに基づいて受信アンテナ7a〜7hのそれぞれにおける受信強度の変化率を導出している。
状態判定部36bは、カプセル型内視鏡2の移動状態を判定するためのものである。具体的には、状態判定部36bは、強度変化率導出部36aによって導出された、受信アンテナ7a〜7hのそれぞれに関する受信強度の変化率に基づき、カプセル型内視鏡2の移動状態を判定する機能を有する。
次に、本実施の形態3にかかる移動状態検出システムにおけるカプセル型内視鏡2の移動状態の判定動作について説明する。図9は、移動状態の判定動作の際に状態判定部36bにて行われる判定動作について説明するためのフローチャートである。
まず、状態判定部36bは、強度変化率導出部36aによって導出された、受信アンテナ7a〜7hのそれぞれにおける受信強度の変化率を入力する(ステップS401)。そして、入力された受信強度の変化率の中に、所定の閾値を上回るものが存在するか否かの判定を行う(ステップS402)。存在する場合には(ステップS402,Yes)、移動状態が通常状態にあると判定し(ステップS403)、すべての受信強度の変化率が閾値を上回らない場合には(ステップS402,No)、移動状態が低速状態にあると判定し(ステップS404)、終了する。
本実施の形態3にかかる移動状態検出システムの利点について説明する。まず、本実施の形態3にかかる移動状態検出システムは、実施の形態1と同様に、簡易な構成でカプセル型内視鏡2の移動状態を検出できるという利点を有する。
また、本実施の形態3にかかる移動状態検出システムは、より正確な移動状態検出が可能であるという利点を有する。図10は、実施の形態3にかかる移動状態検出システムの利点を説明するための模式図である。図10では、例としてカプセル型内視鏡2が大腸内を移動している状態をしめしており、カプセル型内視鏡2は、図10におけるA点、B点、C点、D点を順次通過することとする。また、受信アンテナ7c、7gが図示する位置に配置されていることとする(他の受信アンテナについては図示を省略する)。
図10に示すように、受信アンテナ7gとA点〜D点のそれぞれとの間の距離は、ほぼ等しいrとなっている。かかる場合には、カプセル型内視鏡2がA点〜D点のそれぞれに位置した場合、受信アンテナ7gにおける無線信号の受信強度は、ほぼ一定の値となる。従って、受信アンテナ7gのみに関する受信強度の変化率を導出した場合、カプセル型内視鏡2が通常状態で移動していた場合であっても、変化率はほぼ0の値となり、その結果、状態判定部36bは、カプセル型内視鏡2が低速状態で移動しているものと判定するおそれがある。
一方、受信アンテナ7cとA点〜D点のそれぞれとの間では、それぞれ距離がr1〜r4と互いに異なる値となり、カプセル型内視鏡2がA点〜D点のそれぞれに位置した場合には、それぞれの地点に対応した、異なる受信強度で無線信号を受信することとなる。従って、本実施の形態3のように、状態判定部36bが複数の受信アンテナ7a〜7hのそれぞれに関する受信強度の変化率を用いてカプセル型内視鏡2の移動状態を判定することにより、カプセル型内視鏡2が図10に示すような移動態様となった場合であっても、正確な移動状態の検出を行えるという利点を有する。
以上、実施の形態1〜3に渡って本発明を説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定して解釈する必要はなく、当業者であれば、様々な実施例、変形例に想到することが可能である。例えば、実施の形態1〜3では、センサ信号の例として無線信号を用いることとしたが、特許請求の範囲におけるセンサ信号を無線信号に限定して解釈する必要はなく、例えば、カプセル型内視鏡2の内部に永久磁石を配置し、かかる永久磁石によって形成される静磁場の強度を検出することによってカプセル型内視鏡2の移動状態を検出することとしても良い。すなわち、静磁場は発生源からの距離に従って減衰する特性を有することから、無線信号と同様に特許請求の範囲におけるセンサ信号と同様に用いることが可能である。この他にも、距離に応じて減衰するものであればセンサ信号として使用することが可能である。
また、実施の形態1〜3では、状態判定部24c、33b、36bのそれぞれにおいて、移動状態として通常状態と低速状態のいずれかを判定することとしたが、本発明において検出される移動状態としては、これらのものに限定して解釈する必要はない。例えば、1以上の閾値を用いることによって、高速状態、通常状態、低速状態、停滞状態等の少なくとも1以上の移動状態を検出することとしても良い。
さらに、実施の形態1〜3では、移動状態導出装置8、31、35のそれぞれが移動状態の判定までを行う構成を有すると共に、表示装置4が別個独立に構成されていることとしている。しかしながら、移動状態導出装置8等と表示装置4とを一体的に構成することとしても良いし、表示装置4内に状態判定部を設けた構成としても良い。また、実施の形態1、3における受信アンテナ7の個数についても、8個に限定する必要はなく、任意の個数とすることが可能である。
実施の形態1にかかる移動状態検出システムの全体構成を示す模式図である。 実施の形態1にかかる移動状態検出システムに備わるカプセル型内視鏡の構成を示すブロック図である。 実施の形態1にかかる移動状態検出システムに備わる移動状態検出装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1にかかる移動状態検出システムにおけるアンテナ選択動作を説明するためのフローチャートである。 実施の形態1にかかる移動状態検出システムの移動状態判定動作を説明するためのフローチャートである。 実施の形態2にかかる移動状態検出システムに備わる移動状態検出装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態2にかかる移動状態検出システムの移動状態判定動作を説明するためのフローチャートである。 実施の形態3にかかる移動状態検出システムに備わる移動状態検出装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態3にかかる移動状態検出システムの移動状態判定動作を説明するためのフローチャートである。 実施の形態3にかかる移動状態検出システムの利点を説明するための模式図である。
符号の説明
1 被検体
2 カプセル型内視鏡
3 移動状態検出装置
4 表示装置
5 携帯型記録媒体
7a〜7h 受信アンテナ
8 移動状態導出装置
9 被検体内情報取得部
10 無線送信部
11 LED
12 LED駆動回路
13 CCD
14 CCD駆動回路
16 送信回路
17 送信アンテナ部
18 システムコントロール回路
19 蓄電器
21 アンテナ選択部
22 受信回路
23 情報抽出回路
24 制御部
24a 選択制御部
24b 出力制御部
24c 状態判定部
25 出力インターフェース
26 A/D変換部
27 時刻検出部
28 計時部
29 蓄電池
31 移動状態導出装置
32 強度記憶部
33 制御部
33a 強度変化率導出部
33b 状態判定部
35 移動状態導出装置
36 制御部
36a 強度変化率導出部
36b 状態判定部

Claims (8)

  1. 被検体の内部を移動すると共に、前記被検体の内部において、伝搬距離に応じて減衰するセンサ信号を出力する被検体内導入装置の移動状態を検出する移動状態検出装置であって、
    前記センサ信号を受信する複数の受信アンテナ手段と、
    前記センサ信号の受信強度に基づいて、所定時間間隔毎に前記複数の受信アンテナ手段の中から1の受信アンテナ手段を選択するアンテナ選択手段と、
    前記アンテナ選択手段によって同一の受信アンテナ手段が継続的に選択される時間を計測する計時手段と、
    前記計時手段によって計測された時間に基づき前記被検体内導入装置の移動状態を判定する判定手段と、
    を備えたことを特徴とする移動状態検出装置。
  2. 前記判定手段は、前記計時手段によって計測された時間が所定の閾値以上となる場合に、前記被検体内導入装置の移動状態が低速状態であると判定することを特徴とする請求項に記載の移動状態検出装置。
  3. 前記被検体内導入装置が出力する前記センサ信号無線信号であり
    前記アンテナ選択手段は、前記受信アンテナ手段によって受信される前記被検体内導入装置からの無線信号の強度に基づいて、受信アンテナ手段を選択することを特徴とする請求項1または2に記載の移動状態検出装置。
  4. 記受信アンテナ手段毎に、受信した前記無線信号の受信強度変化率を算出する強度変化率算出手段を備え
    前記判定手段は、前記強度変化率算出手段が算出した受信強度変化率に基づき前記被検体内導入装置の移動状態を判定することを特徴とする請求項に記載の移動状態検出装置。
  5. 前記判定手段は、すべての受信強度変化率が所定の閾値未満の場合に、移動状態が低速状態であると判定することを特徴とする請求項4に記載の移動状態検出装置。
  6. 被検体内に導入され、所定の被検体内情報を取得すると共に前記被検体内情報を含む無線信号を外部に無線送信する被検体内導入装置と、該被検体内導入装置から送信された無線信号を受信すると共に前記被検体内情報の移動状態の導出を行う移動状態検出装置とを備えた移動状態検出システムであって、
    前記被検体内導入装置は、
    被検体内情報を取得する被検体内情報取得手段と、
    前記被検体内情報取得手段によって取得された被検体内情報を含む無線信号を送信する無線送信手段と、
    を備え、
    前記移動状態検出装置は、
    前記無線送信手段から送信される無線信号を受信する複数の受信アンテナ手段と、
    前記受信アンテナ手段によって受信された無線信号に基づき所定の処理を行い、前記被検体内情報を抽出する信号処理手段と、
    前記無線信号の受信強度に基づいて、所定時間間隔毎に前記複数の受信アンテナ手段の中から1以上の受信アンテナ手段を選択するアンテナ選択手段と、
    前記アンテナ選択手段によって同一の受信アンテナ手段が継続的に選択される時間を計測する計時手段と、
    前記計時手段によって計測された時間に基づき前記被検体内導入装置の移動状態を判定する判定手段と、
    を備え、前記信号処理手段は、前記アンテナ選択手段によって選択された受信アンテナ手段によって受信された無線信号に対して所定の処理を行うことを特徴とする移動状態検出システム。
  7. 前記移動状態検出装置は、
    記受信アンテナ手段毎に前記無線信号の受信強度変化率を算出する強度変化率算出手段を備え
    前記判定手段は、前記強度変化率算出手段が算出した受信強度変化率に基づき前記被検体内導入装置の移動状態を判定することを特徴とする請求項に記載の移動状態検出システム。
  8. 前記判定手段は、すべての受信強度変化率が所定の閾値未満の場合に、移動状態が低速状態であると判定することを特徴とする請求項7に記載の移動状態検出システム。
JP2004210528A 2004-07-16 2004-07-16 移動状態検出装置および移動状態検出システム Expired - Fee Related JP4575057B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004210528A JP4575057B2 (ja) 2004-07-16 2004-07-16 移動状態検出装置および移動状態検出システム
CNB2005800232718A CN100556361C (zh) 2004-07-16 2005-07-14 移动状态检测装置以及移动状态检测系统
PCT/JP2005/013082 WO2006009086A1 (ja) 2004-07-16 2005-07-14 移動状態検出装置および移動状態検出システム
US11/632,559 US20070252892A1 (en) 2004-07-16 2005-07-14 Moving-State Detecting Apparatus and Moving-State Detecting System

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004210528A JP4575057B2 (ja) 2004-07-16 2004-07-16 移動状態検出装置および移動状態検出システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006026163A JP2006026163A (ja) 2006-02-02
JP4575057B2 true JP4575057B2 (ja) 2010-11-04

Family

ID=35893175

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004210528A Expired - Fee Related JP4575057B2 (ja) 2004-07-16 2004-07-16 移動状態検出装置および移動状態検出システム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4575057B2 (ja)
CN (1) CN100556361C (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012114811A1 (ja) 2011-02-23 2012-08-30 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 位置情報推定システム
WO2012165426A1 (ja) 2011-05-30 2012-12-06 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 アンテナ装置、アンテナおよびアンテナホルダー
JP6405496B1 (ja) * 2017-03-24 2018-10-17 オリンパス株式会社 アンテナホルダー
CN110897594A (zh) * 2019-12-05 2020-03-24 重庆金山医疗技术研究院有限公司 帧率调节方法、图像记录仪、胶囊式内窥镜及系统
CN110974127A (zh) * 2019-12-05 2020-04-10 重庆金山医疗技术研究院有限公司 一种内窥镜采图方法、系统及胶囊式内窥镜设备

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001046358A (ja) * 1999-08-06 2001-02-20 Asahi Optical Co Ltd ラジオカプセル受信システム
JP2003019111A (ja) * 2001-05-20 2003-01-21 Given Imaging Ltd 生体内信号源の位置を探知するアレーシステム及び方法
JP2003116781A (ja) * 2001-10-16 2003-04-22 Olympus Optical Co Ltd カプセル型医療機器

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001046358A (ja) * 1999-08-06 2001-02-20 Asahi Optical Co Ltd ラジオカプセル受信システム
JP2003019111A (ja) * 2001-05-20 2003-01-21 Given Imaging Ltd 生体内信号源の位置を探知するアレーシステム及び方法
JP2003116781A (ja) * 2001-10-16 2003-04-22 Olympus Optical Co Ltd カプセル型医療機器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006026163A (ja) 2006-02-02
CN100556361C (zh) 2009-11-04
CN1984602A (zh) 2007-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4560359B2 (ja) 位置検出装置、被検体内導入システムおよび位置検出方法
JP4493573B2 (ja) 受信装置
EP2143369A1 (en) Capsule-type medical system
US8036615B2 (en) Portable simplified image display apparatus and receiving system
WO2005065521A1 (ja) 被検体内移動状態検出システム
WO2006030772A1 (ja) 被検体内導入システム、受信装置および被検体内導入装置
WO2006013977A1 (ja) 被検体内画像取得システムおよび被検体内導入装置
JP4847075B2 (ja) 受信装置
JP4767631B2 (ja) 受信装置
US20070252892A1 (en) Moving-State Detecting Apparatus and Moving-State Detecting System
JP4554301B2 (ja) 位置検出装置および被検体内導入システム
JP4575057B2 (ja) 移動状態検出装置および移動状態検出システム
US20070238988A1 (en) Body insertable system, receiving apparatus, and body insertable apparatus
JP4406289B2 (ja) 受信装置
US9060675B2 (en) Receiving apparatus and capsule endoscope system
JP4455106B2 (ja) 受信装置、送信装置および送受信システム
JP4505292B2 (ja) 被検体内導入システム
JP4504039B2 (ja) 受信装置
JP4700308B2 (ja) 位置検出装置および被検体内導入システム
JP4451163B2 (ja) 受信装置
JP2006026164A (ja) 移動状態検出装置および移動状態検出システム
JP2005245941A (ja) 受信装置
JP2005260751A (ja) 受信装置、送信装置および送受信システム
JP4418327B2 (ja) 受信装置および医療装置
JP2005260750A (ja) 受信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100413

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100607

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100803

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100819

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4575057

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130827

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees