JP4574726B2 - 撮像装置および自動合焦制御方法 - Google Patents

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本発明は、被写体像の焦点調節を行うフォーカスレンズの合焦を自動的に行う撮像装置およびそれに用いられる自動合焦制御方法に関する。
従来、電子スチルカメラやビデオカメラなどの撮像装置においては、CCDなどの撮像素子から得られる輝度信号の高周波成分が最大になるレンズ位置を合焦位置とする合焦制御方式が用いられている。すなわちこの合焦制御方式は、測距範囲の全域に亘りレンズを駆動しながら撮像素子から得られる輝度信号の高周波成分(以下、焦点評価値という)を記憶し、この記憶した値の中の最大値を示すレンズ位置を合焦位置とするものである。
この方式について図8ないし図10を参照しながら説明する。図8は従来の撮像装置の合焦制御方式における撮影画面中の測距エリアを示す図、図9は従来の撮像装置の合焦制御方式におけるレンズ位置と焦点評価値との関係を示す図、図10は従来の撮像装置の合焦制御方式におけるレンズ位置に対する焦点評価値とサンプリング点との関係を示す図である。
上述の方式では、通常、図8に示すように、撮影画面に対して中央部分を測距エリアとし、この範囲内の被写体に対して焦点評価値が最大になるレンズ位置を合焦位置としている。このようにして得られたレンズ位置と焦点評価値の関係は図9に示すような山形の曲線で表される。
また、この方式では、通常測距時間短縮のために、焦点評価値を得るレンズ位置の間隔を大きくし全域をスキャンしている。すなわち、図10に示すように、サンプリングの間隔を粗くして全域をスキャンし、このサンプリング点の間隔は無限から至近に至るまで一様に設定されている。また、それぞれのサンプリング点間の点に関しては補間計算によって焦点評価値を得ている。ここで、図10中の黒点はサンプリング点を、点線はフォーカスレンズの停止位置をそれぞれ示している。
特開平05−328193号 特開平09−243906号
ームレンズを搭載している場合、ズーム位置によって無限から至近に至るまでのフォーカスレンズの移動量が変わることがある。このような場合において、上述した従来の合焦制御方式のようにサンプリング点の間隔が一様であるときには、フォーカスレンズの移動量が多くかつサンプリング点が多いテレ側では、ワイド側に比して測距時間が長くなる。すなわち、ズーム位置によって測距時間が変わる。
本発明の目的は、ズーム位置に拘らず測距を高速かつ高精度に行うことができる撮像装置および自動合焦制御方法を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、被写体像の焦点調節を行うフォーカスレンズを介して結像された被写体像を電気信号に変換して出力する光電変換手段と、前記光電変換手段からの出力から高周波成分を焦点評価値として抽出する抽出手段と、ズーム位置を制御するズーム位置制御手段と、所定のパルス分の間隔で前記フォーカスレンズを移動させ、前記所定のパルス分の間隔で移動されたフォーカスレンズの位置のそれぞれに対して前記抽出手段により抽出された焦点評価値に基づいて、前記フォーカスレンズの合焦位置を抽出する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記ズーム位置が所定値よりテレ側の場合、第1のパルス分の間隔で前記フォーカスレンズを移動させ、前記第1のパルス分の間隔で移動されたフォーカスレンズの位置と異なった位置でフォーカスレンズが移動可能な位置であって、且つ実際には読み込んでいないフォーカスレンズの位置に対する焦点評価値の補間をし、前記補間により得られた焦点評価値および前記第1のパルス分の間隔で抽出された焦点評価値の中の最大値を示す焦点評価値に対応する前記フォーカスレンズの位置を合焦位置として抽出し、前記ズーム位置が前記所定値よりワイド側の場合、前記第1のパルス分より少ない第2のパルス分の間隔で前記フォーカスレンズを移動させ、前記第2のパルス分の間隔で移動されたフォーカスレンズの位置のそれぞれに対する焦点評価値の中の最大値を示す前記フォーカスレンズの位置を合焦位置として抽出することを特徴とする撮像装置を提供する。
また、本発明は、上記目的を達成するため、撮像装置の自動合焦制御方法を提供する。
本発明によれば、ズーム位置に拘らず測距を高速かつ高精度に行うことができる。
本発明の撮像装置の実施の第1形態の構成を示すブロック図である。 図1の撮像装置における主動作の手順を示すフローチャートである。 図2のステップS208におけるAF制御の手順を示すフローチャートである。 図2のステップS211の撮影処理の手順を示すフローチャートである。 図3のAF制御時における焦点評価値のサンプリング点を表す図である。 本発明の撮像装置の実施の第2形態におけるAF制御の手順を示すフローチャートである。 本発明の撮像装置の実施の第2形態のAF制御時における焦点評価値のサンプリング点を表す図である。 従来の撮像装置の合焦制御方式における撮影画面中の測距エリアを示す図である。 従来の撮像装置の合焦制御方式におけるレンズ位置と焦点評価値との関係を示す図である。 従来の撮像装置の合焦制御方式におけるレンズ位置に対する焦点評価値とサンプリング点との関係を示す図である。
以下に本発明の実施の形態について図を参照しながら説明する。
(実施の第1形態)
図1は本発明の撮像装置の実施の第1形態の構成を示すブロック図である。
撮像装置は電子スチルカメラからなり、この電子スチルカメラは、図1に示すように、フォーカスレンズ101、絞り/シャッタ105およびズームレンズ108を含む光学レンズと、この光学レンズを介して結像された被写体像を電気信号に変換するCCDなどからなる撮像素子116と、ファインダ112とを備える。
フォーカスレンズ101は、撮像素子116上に焦点を合わせるためのレンズであり、このレンズにはその初期位置を検出するフォトインタラプタ102が装着されている。フォーカスレンズ101はフォーカスレンズ駆動モータ103により駆動され、フォーカスレンズ駆動モータ103はフォーカスレンズ駆動回路104からの駆動信号に基づき駆動制御される。絞り/シャッタ105は絞り/シャッタ駆動モータ106により駆動され、絞り/シャッタ駆動モータ106は絞り/シャッタ駆動回路107からの駆動信号により駆動制御される。ズームレンズ108は、撮影画面の画角を変えるためのレンズであり、このレンズにはその初期位置を検出するフォトインタラプタ109が装着されている。ズームレンズ108はズームレンズ駆動モータ110により駆動され、ズームレンズ駆動モータ110はズームレンズ駆動回路111からの駆動信号に基づき駆動制御される。
撮像素子116は、タイミング信号発生回路117から発生されるタイミング信号に基づき動作し、被写体像を光電変換することによって得られた電気信号を出力する。この電気信号は前置処理回路118に入力される。前置処理回路118は撮像素子116からの電気信号に含まれたノイズを除去するためのCDS回路、A/D変換前の増幅を行う非線形増幅回路などを含み、これらの回路により前置処理を行う。この前置処理後の信号は、A/D変換器119に入力され、A/D変換によりデジタル画像データに変換される。このデジタル画像データは、メモリコントローラ120によりバッファメモリ121に一旦書き込まれた後に、記録媒体I/F122を介してメモリカード、ハードディスクなどからなる記録媒体123に書き込まれる。
ファインダ112は、上記光学レンズが捕えた撮影範囲を光学的に確認することが可能なズーム機能付ファインダであり、このファインダ112には、その初期位置を検出するためのフォトインタラプタ113が装着されている。ファインダ112はファインダ駆動モータ114により駆動され、ファインダ駆動モータ114はファインダ駆動回路115からの駆動信号に基づき駆動制御される。
上記フォーカスレンズ駆動回路103、絞り/シャッタ駆動回路107、ズームレンズ駆動回路111、ファインダ駆動回路115、タイミング信号発生回路117、メモリコントローラ120、記録媒体I/F122の各ブロックは、システム制御用CPU(以下、単にCPUという)124からの制御信号に基づき動作する。CPU124は、ズームSW125、SW(1)126、SW(2)127、メインSW128、各フォトインタラプタ102,109,113の出力を監視しながら上記各ブロックに対する制御信号を生成して出力し、この制御信号により撮影シーケンスなどを実行する。ここで、ズームSW125は、ズーム動作の開始または停止をCPU124に指示するためのスイッチである。SW(1)126は、AFやAEなどの撮影スタンバイ動作を行うためのスイッチであり、SW(2)127はSW(1)126の操作後に撮影指示を出すためのスイッチである。メインSW128は、装置に電源を投入するためのスイッチである。
また、CPU124は、撮影シーケンスなどにおける設定条件表示、動作状態表示、各種警告表示などを行うように操作表示部129を制御する。この操作表示部129には、上記各表示を行う表示部(図示せず)とともに、撮影モード設定などの各種ボタンを有する操作部(図示せず)が設けられている。
次に、本撮像装置における主動作について図2を参照しながら説明する。図2は図1の撮像装置における主動作の手順を示すフローチャートである。この主動作の手順はCPU124により実行される。
まず、ステップS201においてメインSW128のオンを待ち、メインSW128がオンされると、ステップS202に進み、記録媒体123の残容量が零であるか否かを判定する。記録媒体123の残容量が零であるときには、ステップS203に進み、操作表示部129を介して記録媒体の残容量が零であることを示す警告表示を行う。ここで、操作表示部129による警告表示に代えて、スピーカから警告音を発し、この警告音により警告を行うように構成してもよいし、また操作表示部129による警告表示とスピーカからの警告音との両方を用いて警告を行うように構成してもよい。そして、再度上記ステップS201に戻る。
記録媒体123の残容量が零でないときには、ステップS204に進み、レンズイニシャライズ処理を行う。この処理では、フォーカスレンズ101、ズームレンズ108およびファインダ112をリセットし、それらを初期位置に移動するように制御する。続いてステップS205に進み、SW(1)126がオンか否かの判定を行い、SW(1)126がオンでなければ、ステップS206に進み、メインSW128がオンであるか否かを判定する。メインSW128がオンでなければ、上記ステップS201に戻り、メインSW128がオンであれば、上記ステップS205に戻る。
上記ステップS205でSW(1)126がオンであると判定されると、ステップS207に進み、AE制御を行う。このAE制御では、撮像素子116の出力信号から被写体輝度を算出し、その算出結果に応じて絞り値、シャッタスピードなどの露出制御に関するパラメータを決定する。続くステップS208では、AF制御を行う。このAF制御の詳細については、図3を参照して後述する。
次いで、ステップS209に進み、SW(2)127がオンか否かの判定を行い、SW(2)127がオンでなければ、ステップS210に進み、SW(1)126がオンであるか否かを判定する。SW(1)126がオンでなければ、上記ステップS205に戻り、SW(1)126がオンであれば、上記ステップS209に戻る。
上記ステップS209でSW(2)127がオンであると判定されると、ステップS211に進み、撮影処理を行う。この撮影処理の詳細については、図4を参照して後述する。
次いで、ステップS212に進み、記録媒体123の残容量が零であるか否かを判定する。記録媒体123の残容量が零であるときには、上記ステップS203に進み、操作表示部129を介して記録媒体の残容量が零であることを示す警告表示を行う。記録媒体123の残容量が零でないときには、ステップS213に進み、SW(2)127がオンか否かの判定を行い、SW(2)127がオンであれば、SW(2)127のオフを待つ。これに対し、SW(2)127がオンでなければすなわちオフであれば、上記ステップS210に進み、SW(1)126がオンであるか否かを判定する。SW(1)126がオンでなければ、上記ステップS205に戻り、SW(1)126がオンであれば、上記ステップS209に戻る。
次に、上記ステップS208のAF制御の手順について図3を参照しながら説明する。図3は図2のステップS208におけるAF制御の手順を示すフローチャートである。
このAF制御では、図3に示すように、まずステップS301においてフォーカスレンズ101をスキャン開始位置に移動する。ここでは、このスキャン開始位置を合焦可能範囲の無限遠端として説明する。なお、このスキャン開始位置を合焦可能範囲の最至近端としてもよい。
次いで、ステップS302に進み、焦点評価値(算出された被写体輝度の高周波成分)とそのフォーカスレンズ101の位置を記憶する。ここで、本実施の形態では、フォーカスレンズ駆動モータ103にステッピングモータが用いられているものとし、このステッピングモータ使用の場合、フォーカスレンズ101の位置は、フォトインタラプタ102によって検出される初期位置からの相対位置として検出される。フォーカスレンズ駆動モータ103にDCモータを用いているときには、エンコーダ(図示せず)を用いてフォーカスレンズ101の位置の絶対値を得るように構成される。
続くステップS303では、フォーカスレンズ101の位置がスキャン終了位置にあるか否かの判定を行う。ここで、スキャン開始位置を無限遠端としているから、スキャン終了位置は最至近端となる。なお、逆に、スキャン開始位置を最至近端とすれば、スキャン終了位置は無限遠端となる。
フォーカスレンズ101の位置がスキャン終了位置にないときには、ステップS305に進み、絞り開口径≧所定値の関係式が成立するか否かの判定を行う。絞り開口径≧所定値の関係式が成立すると、被写界深度が浅いと判断してステップS306に進み、フォーカスレンズ101をmパルス分の駆動量で移動し、絞り開口径≧所定値の関係式が成立しないときには、被写界深度が浅くないと判断してステップS307に進み、フォーカスレンズ101をnパルス分の駆動量で移動する。ここで、駆動パルス数nとmは、n>mの関係を満足するように設定されている。そして、再度上記ステップS302に戻る。すなわち、絞り開口径に応じた駆動量でのフォーカスレンズ101の駆動および焦点評価値とそのフォーカスレンズ101の位置の記憶を、フォーカスレンズ101の位置がスキャン終了位置に到達するまで繰り返し行う。
フォーカスレンズ101の位置がスキャン終了位置に到達すると、ステップS304に進み、記憶した焦点評価値の中の最大値を示すフォーカスレンズ101の位置を抽出し、続くステップS308で、絞り開口径≧所定値の関係式が成立するか否かの判定を行う。絞り開口径≧所定値の関係式が成立しないときには、ステップS311に進み、抽出された最大値を示す位置を合焦位置として該位置にフォーカスレンズ101を移動し、本処理を抜ける。
これに対し、上記ステップS308で絞り開口径≧所定値の関係式が成立すると判定されたときには、ステップS309に進み、記憶した焦点評価値に基づきサンプリングされていないレンズ位置に対応する焦点評価値を補間により算出し、続くステップS310で、上記ステップS302で記憶した焦点評価値と補間により算出された焦点評価値との中から最大値を示すフォーカスレンズ101の位置を抽出する。次いで、ステップS311に進み、この抽出した位置を合焦位置として該位置にフォーカスレンズ101を移動し、そして本処理を抜ける。
上記処理においては、絞り開口径≧所定値の関係式が成立するか否かに応じて駆動量を変えることにより、焦点評価値を得るためのサンプリング点の数を変えている。この絞り開口径≧所定値の関係式が成立する場合と成立しない場合とのサンプリング点の数の違いについて図5を参照しながら説明する。図5は図3のAF制御時における焦点評価値のサンプリング点を表す図である。
絞り開口径≧所定値の関係式が成立する場合すなわち被写界深度が浅い場合には、上述したようにフォーカスレンズ101をmパルス分の駆動量で移動する(ステップS306)。ここで、パルス数mを2としてスキャンした例を図5(a)に示す。本図5(a)においては、黒点が焦点評価値のサンプリング点を示し、点線が1パルス分のフォーカスレンズ101の駆動量を示す。これに対し、絞り開口径≧所定値の関係式が成立しない場合すなわち被写界深度が浅くない場合には、上述したようにフォーカスレンズ101をnパルス分の駆動量で移動する(ステップS307)。ここで、パルス数nを3としてスキャンした例を図5(b)に示す。本図5(b)においては、黒点が焦点評価値のサンプリング点を示し、点線が1パルス分の駆動量を示す。
このように、絞り開口径≧所定値の関係式が成立する場合すなわち被写界深度が浅い場合には、フォーカスレンズ101の駆動ステップ数を小さくしてスキャンする。換言すれば、サンプリング間隔(m=2)を狭くしている。これに対し、絞り開口径≧所定値の関係式が成立しない場合すなわち被写界深度が浅くない場合には、フォーカスレンズ101の駆動ステップ数を大きくしてスキャンする。換言すれば、サンプリング間隔(n=3)を広くしている。
また、絞り開口径≧所定値の関係式が成立する場合すなわち被写界深度が浅い場合には、実際の読み込んでいないフォーカスレンズ101の位置に対応する焦点評価値を補間により算出し、実際にサンプリングされた焦点評価値とその補間の結果を含めたものの中から最大の焦点評価値を抽出し、この最大の焦点評価値に対応する位置を合焦位置としてフォーカスレンズ101を移動する(ステップS309〜311)。絞り開口径≧所定値の関係式が成立しない場合すなわち被写界深度が浅くない場合には、補間を行わずに実際の読み込んだフォーカスレンズ101の位置に対応する焦点評価値の中から最大の焦点評価値を抽出し、この最大の焦点評価値に対応する位置を合焦位置としてフォーカスレンズ101を移動する(ステップS311)。この場合には、実際のピント位置がサンプリングしていない点上にあったとしても、被写界深度が深いから、撮影される画像のピントずれは実用上問題にならない。
このように、絞り開口径が所定値以上であるすなわち被写界深度が浅い場合には、焦点評価値のサンプリング点間隔を狭くするとともに、焦点評価値の補間を行うから、高精度な測距を行うことができる。これに対し、絞り開口径が所定値未満であるすなわち被写界深度が浅くない場合には、焦点評価値のサンプリング点間隔を広くするから、より高速な測距を行うことが可能になるとともに、測距の精度を低下させることはない。
次に、図2のステップS211の撮影処理について図4を参照しながら説明する。図4は図2のステップS211の撮影処理の手順を示すフローチャートである。
撮影処理では、図4に示すように、まずステップS401でAE制御を行う。ここでは、上記図2に示すステップS207で決定された絞り値、シャッタスピードなどの露出制御に関するパラメータを取り込み、設定する。続くステップS402では、ホワイトバランス制御を行う。
次いで、ステップS403に進み、撮像素子116への露光を行い、続くステップS404で、撮像素子116から蓄積されたデータを読み出す。
次いで、ステップS405に進み、前置処理を行う。この処理では、前置処理回路118により撮像素子116の出力ノイズ除去、A/D変換前の非線形処理を行う。続くステップS406では、前置処理回路118からのアナログ信号をA/D変換器119によりデジタル画像データに変換し、そしてステップS407でこのデジタル画像データに対してガンマ変換処理、色変換処理を含む各種画像処理を施す。
次いで、ステップS408に進み、画像処理後のデジタル画像データに対してJPEGなどの所定の圧縮フォーマットに従って圧縮処理を施し、続くステップS409で、圧縮したデータをメモリコントローラ120、記録媒体I/F122を介して記録媒体123に書き込み、そして本処理を抜ける。
なお、本実施の形態では、絞り開口径が所定値未満であるときには、補間を行わない構成としたが、補間を行うようにしてよい。これにより、サンプリング間隔を広くした場合でも、測距時間を長くすることなく高精度な測距を行うことができる。
(実施の第2形態)
次に、本発明の実施の第2形態について図6および図7を参照しながら説明する。図6は本発明の撮像装置の実施の第2形態におけるAF制御の手順を示すフローチャート、図7は本発明の撮像装置の実施の第2形態のAF制御時における焦点評価値のサンプリング点を表す図である。
本実施の形態は、上述の実施の第1形態が絞り開口径に応じて焦点評価値のサンプリング点間隔を変更しまた焦点評価値の補間を行うAF制御を採用していることに対し、ズームレンズの位置(画角)に応じて焦点評価値のサンプリング点間隔を変更しまた焦点評価値の補間を行うAF制御を採用している点で異なる。なお、本実施の形態は、上述の実施の第1形態と同じ構成を有し、また主動作の手順は上述の実施の第1形態に同じであり、構成および主動作の手順についての説明は省略する。
本実施の形態におけるAF制御では、図6に示すように、まずステップS601においてフォーカスレンズ101をスキャン開始位置に移動する。ここでは、上述の実施の第1形態と同様に、スキャン開始位置を合焦可能範囲の無限遠端として説明する。
次いで、ステップS602に進み、焦点評価値とそのフォーカスレンズ101の位置を記憶する。ここで、本実施の形態では、フォーカスレンズ駆動モータ103にステッピングモータが用いられているものとし、このフォーカスレンズ101の位置の検出は上述の実施の第1形態と同様に行われる。
続くステップS603では、フォーカスレンズ101の位置がスキャン終了位置にあるか否かの判定を行う。ここで、スキャン開始位置を無限遠端としているから、スキャン終了位置は最至近端となる。なお、逆に、スキャン開始位置を最至近端とすれば、スキャン終了位置は無限遠端となる。
フォーカスレンズ101の位置がスキャン終了位置にないときには、ステップS605に進み、ズーム位置≧所定値の関係式が成立するか否かの判定を行う。ここで、上記関係式は、ズームレンズ108の位置(画角)を示す値が所定値以上であることを表すものとし、ズームレンズ108の位置(画角)を示す値が大きくなるほど、ズームレンズ108の位置(画角)がワイド側にあることを示すものとする。よって、この関係式が成立する場合には、ズームレンズ108の位置(画角)が相対的にワイド側よりにあることを表すことになる。
ズーム位置≧所定値の関係式が成立すると、ズームレンズ108の位置(画角)がワイド側よりにあると判断してステップS606に進み、フォーカスレンズ101をmパルス分の駆動量で移動し、ズーム位置≧所定値の関係式が成立しないときには、ズームレンズ108の位置(画角)がワイド側よりにないと判断してステップS607に進み、フォーカスレンズ101をnパルス分の駆動量で移動する。ここで、パルス数nとmは、n>mの関係を満足するように設定されている。例えば駆動パルス数mは1に、nは3に設定される。
そして、対応する駆動量でフォーカスレンズ101を駆動した後は、再度上記ステップS602に戻り、焦点評価値とそのフォーカスレンズ101の位置の記憶、対応する駆動量でのフォーカスレンズ101の駆動をフォーカスレンズ101の位置がスキャン終了位置に到達するまで繰り返し行う。
フォーカスレンズ101の位置がスキャン終了位置に到達すると、ステップS604に進み、記憶した焦点評価値の中の最大値を示すフォーカスレンズ101の位置を抽出し、続くステップS608で、ズーム位置≧所定値の関係式が成立するか否かの判定を行う。ズーム位置≧所定値の関係式が成立するときには、ステップS611に進み、抽出された最大値を示す位置を合焦位置として該位置にフォーカスレンズ101を移動し、本処理を抜ける。
これに対し、上記ステップS608でズーム位置≧所定値の関係式が成立しないと判定されたときには、ステップS609に進み、記憶した焦点評価値に基づきサンプリングされていないレンズ位置に対応する焦点評価値を補間により算出し、続くステップS610で、上記ステップS602で記憶した焦点評価値と補間により算出された焦点評価値との中から最大値を示すフォーカスレンズ101の位置を抽出する。次いで、ステップS611に進み、この抽出した位置を合焦位置として該位置にフォーカスレンズ101を移動し、そして本処理を抜ける。
上記処理においては、ズーム位置≧所定値の関係式が成立するか否かに応じてフォーカスレンズ101の駆動量を変えることにより、焦点評価値のサンプリング点の数を変えている。このズーム位置≧所定値の関係式が成立する場合と成立しない場合とのサンプリング点の数の違いについて図7を参照しながら説明する。
ズーム位置≧所定値の関係式が成立する場合すなわちズームレンズ108の位置がワイド側よりにある場合には、上述したようにフォーカスレンズ101をm(=1)パルス分の駆動量で移動する(ステップS606)。この駆動パルス数mを1としてスキャンした例を図7(a)に示す。本図7(a)においては、黒点が焦点評価値のサンプリング点を示し、点線が1パルス分のフォーカスレンズ101の駆動量を示す。すなわち、ズームレンズ108の位置がワイド側よりにある場合には、フォーカスレンズ101の停止可能位置数が少ないから、フォーカスレンズ101の駆動パル数mを1に設定し、フォーカスレンズ101を1パルス分の駆動量で駆動する毎に焦点評価値を得て記憶する。
これに対し、ズーム位置≧所定値の関係式が成立しない場合すなわちズームレンズ108の位置がテレ側よりにある場合には、上述したようにフォーカスレンズ101をnパルス分の駆動量で移動する(ステップS607)。ここで、パルス数nを3としてスキャンした例を図7(b)に示す。本図7(b)においては、黒点が焦点評価値のサンプリング点を示し、点線が1パルス分の駆動量を示す。すなわち、ズームレンズ108の位置がテレ側よりにある場合には、フォーカスレンズ101の停止可能位置数が多いから、フォーカスレンズ101の駆動パルス数nを3に設定してフォーカスレンズ101を3パルス分の駆動量で駆動する毎に焦点評価値を得て記憶する。この場合、焦点評価値のサンプリング点間隔を広くして測距を高速化している。
さらに、ズーム位置≧所定値の関係式が成立しない場合すなわちズームレンズ108がテレ側よりにある場合には、実際に読み込んでいないフォーカスレンズ101の位置に対応する焦点評価値を補間により算出し、実際にサンプリングされた焦点評価値に補間の結果を含めた中から最大の焦点評価値を抽出し、この最大の焦点評価値に対応する位置を合焦位置としてフォーカスレンズ101を移動する(ステップS609〜611)。この補間により、実際のサンプリング点間隔が広くても測距の高速性を損なうことなく高精度な測距を行うことができる。
なお、本実施の形態では、ズーム位置≧所定値の関係式が成立する場合すなわちズームレンズ108がワイド側よりにある場合には、フォーカスレンズ101の駆動パスル数mを1に設定しているが、1より大きくnより小さい数に設定することも可能である。この場合、測距精度が低下することが予想されるが、ズーム位置がワイド側にあるときには、被写界深度が深いから、実用上の問題を生じる恐れはない。
101 フォーカスレンズ
104 フォーカスレンズ駆動回路
108 ズームレンズ
111 ズームレンズ駆動回路
116 撮像素子
124 システム制御用CPU

Claims (2)

  1. 被写体像の焦点調節を行うフォーカスレンズを介して結像された被写体像を電気信号に変換して出力する光電変換手段と、
    前記光電変換手段からの出力から高周波成分を焦点評価値として抽出する抽出手段と、
    ズーム位置を制御するズーム位置制御手段と、
    所定のパルス分の間隔で前記フォーカスレンズを移動させ、前記所定のパルス分の間隔で移動されたフォーカスレンズの位置のそれぞれに対して前記抽出手段により抽出された焦点評価値に基づいて、前記フォーカスレンズの合焦位置を抽出する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記ズーム位置が所定値よりテレ側の場合、第1のパルス分の間隔で前記フォーカスレンズを移動させ、前記第1のパルス分の間隔で移動されたフォーカスレンズの位置と異なった位置でフォーカスレンズが移動可能な位置であって、且つ実際には読み込んでいないフォーカスレンズの位置に対する焦点評価値の補間をし、前記補間により得られた焦点評価値および前記第1のパルス分の間隔で抽出された焦点評価値の中の最大値を示す焦点評価値に対応する前記フォーカスレンズの位置を合焦位置として抽出し、
    前記ズーム位置が前記所定値よりワイド側の場合、前記第1のパルス分より少ない第2のパルス分の間隔で前記フォーカスレンズを移動させ、前記第2のパルス分の間隔で移動されたフォーカスレンズの位置のそれぞれに対する焦点評価値の中の最大値を示す前記フォーカスレンズの位置を合焦位置として抽出することを特徴とする撮像装置。
  2. 被写体像の焦点調節を行うフォーカスレンズを介して結像された被写体像を電気信号に変換して出力する光電変換手段と、前記光電変換手段からの出力から高周波成分を焦点評価値として抽出する抽出手段と、ズーム位置を制御するズーム位置制御手段とを備える撮像装置の自動合焦制御方法において、
    前記ズーム位置が所定値よりテレ側の場合、第1のパルス分の間隔で前記フォーカスレンズを移動させ、前記第1のパルス分の間隔で移動されたフォーカスレンズの位置と異なった位置でフォーカスレンズが移動可能な位置であって、且つ実際には読み込んでいないフォーカスレンズの位置に対する焦点評価値の補間をし、前記補間により得られた焦点評価値および前記第1のパルス分の間隔で抽出された焦点評価値の中の最大値を示す焦点評価値に対応する前記フォーカスレンズの位置を合焦位置として抽出する工程と、
    前記ズーム位置が前記所定値よりワイド側の場合、前記第1のパルス分より少ない第2のパルス分の間隔で前記フォーカスレンズを移動させ、前記第2のパルス分の間隔で移動されたフォーカスレンズの位置のそれぞれに対する焦点評価値の中の最大値を示す前記フォーカスレンズの位置を合焦位置として抽出する工程と
    を有することを特徴とする自動合焦制御方法。
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