JP4574201B2 - 信号処理装置 - Google Patents

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本発明は、光電変換を行う複数画素より成る光電変換素子の出力信号を処理する、レンズシャッタコンパクトデジタルカメラ等に用いられる信号処理装置に関する。
従来の測距(もしくはオートフォーカス)用センサには、複数の受光素子の画素出力の最大値および最小値を検出して、その差分の出力により、受光素子の蓄積制御、いわゆる、AGC(オートゲインコントロール)制御を行うものがある(特許文献1参照)。
図7は、特許文献1に開示の一例を示したものであり、同図において、1は光電変換を行うpnフォトダイオード、2はフォトダイオード1の電位をVRESにリセットするリセット用MOSトランジスタ、3は差動増幅器であり、1〜3によって1つの光電変換画素21を構成する。4はクランプ用コンデンサ、5はクランプ電位を入力するためのクランプMOSトランジスタで、4と5でクランプ回路を構成している。6〜9はスイッチ用MOSトランジスタである。10は最大値検出用差動増幅器であり、11は最小値検出用差動増幅器であり、それぞれの差動増幅器は電圧フォロワ回路を構成している。12は最大値出力用スイッチMOSトランジスタ、13は最小値出力用スイッチMOSトランジスタ、14はオア回路、15は走査回路、16,17は定電流用MOSトランジスタである。20は画素からの信号が出力される共通出力線である。また、図8に、上記の差動増幅器10,11の具体的な回路構成図を示す。最大値検出回路用には最終段がnMOSのソースフォロワ回路18、最小値検出回路用には最終段がpMOSのソースフォロワ回路19となっている。
以上の構成において、複数の受光素子であるフォトダイオード1の画素出力の最大値および最小値を検出して、その差分の出力により、蓄積制御、AGC制御を行っている。
また、複数の受光素子の画素出力のうち最も明るい画素の応答時間を基準として、これをもとに各画素出力の応答時間を量子化して、デジタルデータに変換するものも開示されている(特許文献2参照)。
特開2000−180706号公報 特開平05−053050号公報
上記の特許文献1に開示のAGC制御を行う装置では、受光素子の最大値、最小値の差分を検出して、受光素子のコントラストが最適になるように制御されるため、対象物のコントラストが低い場合にも、測距用センサからの出力からは、高いコントラストが得られるその反面、最大値検出回路、最小値検出回路、差分検出回路などが必要であり、回路規模が大きくなり、チップサイズが小さくならず、コストアップを招いていた。
また、特許文献2に開示の構成は、最も明るい画素出力の応答時間を基準に各画素出力の応答時間を量子化し、デジタルデータに変換するものであり、画素出力のコントラスト差に応じて、高いコントラスト出力を得るように、AGC制御されるものではなく、対象物のコントラストが低い場合には、得られるコントラスト差が少なく、対象物の距離を測距することが困難であった。
(発明の目的)
本発明の目的は、必要最小限の回路規模にて、対象物のコントラストに応じて最適な増幅率を決定することのできる信号処理装置を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明は、光電変換を行う複数画素より成る光電変換素子と、前記光電変換素子の各画素の出力信号の最大値を検出する最大値検出回路と、前記光電変換素子の出力信号を増幅する増幅率可変型の増幅回路と、前記増幅回路の出力基準電圧を遮光画素の出力レベル、または、前記最大値検出回路の出力レベルにクランプ電圧として固定するクランプ電圧変更手段とを有し、前記クランプ電圧および前記増幅回路の増幅率を制御して、前記光電変換素子の出力信号のA/D変換出力を用いて、所定の信号処理を行う信号処理装置において、前記最大値検出回路の出力レベルと前記遮光画素の出力レベルとの差に基づいて遮光画素出力基準での前記増幅回路の増幅率を設定して、前記出力信号を読み出し、前記遮光画素出力基準で読み出した前記出力信号の最大値と最小値の差が所定値より大きい場合は、前記所定の信号処理を行い、前記遮光画素出力基準で読み出した前記出力信号の最大値と最小値の差が所定値以下の場合は、前記クランプ電圧を前記最大値検出回路の出力レベルに変更し、前記最大値と最小値の差に基づいて前記最大値検出回路出力基準での前記増幅回路の増幅率を再設定して、再度前記出力信号を読み出し、前記最大値検出回路出力基準で読み出した前記出力信号の信号処理を行う信号処理装置とするものである。
ここで、前記遮光画素の出力レベルは、前記増幅回路の出力ダイナミックレンジの最低出力電圧に設定され、前記最大値検出回路の出力レベルは、前記増幅回路の出力ダイナミックレンジの最大出力電圧近傍に設定されていることが望ましい。
また、前記最大値の検出は、前記最大値検出回路の出力、または、前記光電変換素子の前記出力信号のA/D変換値から演算により検出され、前記最小値の検出は、前記光電変換素子の前記出力信号のA/D変換値から演算により検出されることが望ましい。
本発明によれば、必要最小限の回路規模にて、対象物のコントラストに応じて最適な増幅率を決定することができる信号処理装置を提供できるものである。
以下の実施例に示す通りである。
図1は本発明の一実施例に係わる信号処理装置の全体構成を示すブロック図である。該信号処理装置としては、公知の位相差パッシブ方式の測距装置もしくはオートフォーカス装置のいずれでも良いが、この実施例では測距装置を代表例とするものとし、該測距装置は、測距用センサ100およびマイクロコンピュータ200により構成される。
測距用センサ100内において、101はAFリニアセンサ回路で、図1中のA像部、B像部は位相差パッシブ方式の測距装置に用いられる構成となっており、図2にて後述するように、対象物からの反射光を受光するフォトダイオード、該フォトダイオードの蓄積電荷を電圧に変換するアンプなどから構成される。この種の測距装置においては、対象物からの反射光が、それぞれ一対の受光光学系(図示しない)により、それぞれフォトダイオード上に結像され、その像のずれ量から、対象物までの距離(オートフォーカス装置の場合はデフォーカス量)を検出可能である。
102はアナログ回路であり、AFリニアセンサ回路101からの像信号の最大値を用いて後述のフォトダイオードの蓄積時間を制御するAGC回路、所定の増幅率によりAFリニアセンサ回路101からの像信号を増幅して外部に出力する増幅率可変型の増幅回路、および、このAFリニアセンサの信号処理回路などのバイアス電圧や各種のクランプ電圧を与えるための基準電圧発生回路、中間電圧発生回路などが含まれる。103はデジタル回路であり、このAFリニアセンサ回路101を制御するマイクロコンピュータ200へ接続するためのI/O回路、AFリニアセンサ回路101の駆動タイミングを発生するTG(タイミングジェネレータ)回路などが含まれる。
図2は、図1の測距用センサ100内のAFリニアセンサ回路101の詳細を示すブロック図であり、同図のA像部が図1のA像部に、B像部が図1のB像部に、それぞれ対応している。AFリニアセンサ回路101は、A像部、B像部ともに、対象物からの反射光を受光するための、複数のフォトダイオード101aと、該フォトダイオード101aの蓄積電荷を受ける複数の光電変換アンプ101b、該光電変換アンプ101bの出力を受けてA像、B像の像信号の最大値を検出する複数の最大値検出回路101c、蓄積終了後の像信号を図1のアナログ回路102内の増幅回路に出力する複数の信号出力回路101d、および、該信号出力回路101dの出力を順次、図1のアナログ回路102内の増幅回路に出力するための複数のシフトレジスタ101eによって構成されている。
前記フォトダイオード101aは、通常、外部からの光に応じて電荷を蓄積する開口を有したフォトダイオード、いわゆる有効画素と、開口部をアルミニウムなどで遮光されたフォトダイオード、いわゆる遮光画素(以下、ダーク画素)で構成されている。
図3は、図1のアナログ回路102内の増幅回路の詳細を示した回路図である。
同図において、301はアナログスイッチであり、図2の光電変換アンプ101bの出力から最大値検出回路101cにより出力される最大値画素出力を後述のアンプ304に接続するためのもので、コントロール信号READ_Pにより制御される。302はアナログスイッチであり、図2の信号出力回路101dの出力を後述のアンプ304に接続するためのもので、図2のシフトレジスタ101eの出力PHxにより制御される、この出力PHxは、シフトレジスタ101eへの外部からの入力パルスにより制御され、フォトダイオード101aの像信号を1画素ごとに、アンプ304に入力させる。303はアナログスイッチであり、ダーク画素(図中は、DARK_CELLと記載)の出力を後述のアンプ304に出力するためのもので、コントロール信号READ_Dにより制御される。304は図2のAFリニアセンサ回路101からの出力をバッファするためのゲイン1倍のアンプである。305はアンプ304の出力および後述のアンプ307の非反転入力に接続されるコンデンサである。
306はアナログスイッチであり、一端が後述のアンプ307の非反転入力とコンデンサ305の接続点に接続され、もう一端が中間電圧AREFに接続され、コントロール信号CLAMPにより制御される。ダーク画素出力または最大値出力が送出されているときに、該アナログスイッチ306がオンされると、コンデンサ305に遮光画素出力または最大値画素出力を記憶でき、この出力を基準電圧としての中間電圧(以下、クランプ電圧)AREFにクランプすることができる。ダーク画素出力または最大値画素出力を記憶したのち、像信号を順次出力することにより、クランプ電圧AREFを基準にして、ダーク画素出力または最大値画素出力と各画素出力の差分電圧をアンプ307にて増幅して出力することが可能になる。308〜312は抵抗であり、アナログスイッチ313〜316を制御することによりアンプ307の増幅度を決定することができる。本実施例は、アナログスイッチ313〜316を制御することにより、5倍、10倍、20倍、40倍に増幅率を変化させる構成になっている。
317は基準電圧回路である。318,319は抵抗であり、基準電圧回路317の基準電圧を所定の電圧に分圧している。320はクランプ電圧AREFを出力するためのアンプである。323,324はアナログスイッチであり、抵抗321,322とアンプ320の接続を異ならせることにより、該アンプ320の増幅率を可変して、後述の2種類の異なるクランプ電圧AREFを出力することができる。このクランプ電圧AREFの切り換え制御はCLAMP_CHG信号により行われる。
図4は、ダーク画素基準での信号出力回路101dおよび該信号出力回路101dよりの像出力を増幅して出力する増幅回路からの像信号の出力を示した概念図であり、図4を用いて、ダーク画素基準でのアンプ307からの像信号出力の説明を行う。
図4において、縦軸はアンプ307の出力電圧を示し、横軸は本実施例に用いられる測距装置からの像信号出力を示している。横軸の数字は、フォトダイオード101aの各画素を示す番号であり、本実施例では、A像、B像各40画素を前提にして説明する。図中に示された、実線の横線は、出力される電圧レベルを説明している。図中、3.0Vに引かれた横線はアンプ307が出力可能な最大電圧値(出力飽和レベル)、0.3Vはアンプ307が出力可能な最低電圧(出力飽和レベル)を示している。2.8Vは最大値画素クランプレベル、0.5Vはダーク(遮光)画素クランプレベルであり、CLAMP_CHG信号に制御されてアンプ320より出力されるクランプ電圧AREFである。また、同図に太い実線で示されたものは像信号出力であり、ダーク画素出力をクランプ電圧AREF(0.5V)にクランプ(レベル固定)した出力を示している。また、このときのアンプ307の増幅率は、最小の増幅率である5倍に設定されている。図中では、A像からの像出力40画素分を示している。B像からの像信号出力は、省略してある。
また、図中に矢印Aで示しているのは最大値画素の出力であり、絶対値で2.5Vが出力されている。また、最大値画素出力は、ダーク画素クランプレベルを基準にすると、「2.5V−0.5V=2.0V」である。また、矢印Bで示しているのは、A像内の最大値画素出力と最小値画素出力の差電圧であり、0.4Vである。矢印Cで示している電圧は、アンプ307の最大値出力とダーク画素クランプレベルの差電圧であり、「3.0V−0.5V=2.5V」である。対象物までの距離(もしくはフォーカス量)を得ようとした場合には、像信号のコントラスト差、すなわち、図中の矢印Bで示す像信号が大きく得られるほど、測距(オートフォーカス)精度が上がるため、本来矢印Bで示す電圧振幅が大きく得られるようにアンプ307の増幅率を設定することが望ましい。しかしながら、図4のようにダーク画素基準で出力した場合、アンプ307の増幅率は、矢印Cで示す電圧を矢印Aで示す電圧で除算して、現在のアンプ307の増幅率(=5)を乗算して得られる、「2.5V/2.0V×5=6.25」倍が限界になる。したがって、本実施例においてダーク画素基準とした場合の増幅回路の構成では、増幅率を5倍から10倍に上げて設定すると、出力電圧が飽和してしまうため、5倍が限界である。
図5は、最大値画素基準(ピーク基準)での信号出力回路101dおよび該信号出力回路101dよりの像出力を増幅して出力する増幅回路からの像信号の出力を示した概念図であり、図5を用いて、最大値画素基準でのアンプ307からの像信号出力の説明を行う。
図5において、縦軸および横軸は、図4と同様、アンプ307の出力電圧および本実施例に用いられる測距用センサ100からの像信号出力を示している。図中に示された、実線ないし破線の横線は、出力される電圧レベルを説明しており、図4と同様な部分の説明は省略する。
図中矢印Dで示した電圧は、アンプ307の最大値画素クランプレベルと該アンプ307の最小値出力の差電圧であり、「2.8V−0.3V=2.5V」である。対象物までの距離を得ようとした場合には、像信号のコントラスト差、すなわち図中の矢印Bで示す像信号が大きく得られるほど、測距精度が上がるため、本来矢印Bで示す電圧振幅が大きく得られるようにアンプ307の増幅率を設定することが望ましいことは、既に述べた通りである。
図4のようにダーク画素基準で出力した場合、アンプ307の増幅率は、矢印Cで示す電圧(=2.5V)を矢印Aで示す電圧(=2.0V)で除算して、現在のアンプ307の増幅率(=5倍)を乗算して得られる、「2.5V/2.0V×5=6.25」倍が限界になる。しかしながら、最大値画素出力を最大値クランプレベル2.8Vにクランプした場合には、矢印Dで示す電圧(=2.5V)を矢印Bで示す電圧(=0.4V)で除算して、現在のアンプ307の増幅率(=5倍)を乗算して得られる、「2.5V/0.4V×5=31.25」倍が限界になる。したがって、本実施例において最大値画素基準とした場合には、増幅回路の増幅率を5倍から20倍に上げて設定することが可能になる。
このように増幅回路の増幅率を20倍に設定して、最大値画素出力を2.8Vにクランプして出力した像信号波形を、図5において、太い破線で示してある。太い実線のダーク基準の波形との比較から明らかなように、対象物のコントラストが大きな電圧振幅で得られることになり、測距(オートフォーカス)精度を向上させることができる。
図6は、像信号読み出し時の詳細タイミングを示した図であり、同図を用いて像信号の読み出し手順の説明を行う。
像信号の読み出し制御は、図6に示すように、マイクロコンピュータ200より送られる、READ信号、READ_CLK信号、および、GAIN_SEL信号により制御される。READ信号は図1のデジタル回路103内のI/O回路を介してTG回路内の読み出し用のタイミング生成カウンタのリセット信号に使用されるものであり、該READ信号をH(ハイレベルを意味する)にすることにより、読み出し用のカウンタのリセットが解除される。READ_CLK信号は読み出し用のカウンタを進めるためのクロック信号であり、このクロック信号を送ることにより、画素読み出し用のシフトレジスタ101eを順次駆動することができる。GAIN_SEL信号は2bitのゲインセレクト信号であり、図3の増幅回路内のアンプ307の増幅率を可変するための信号(X〜X4)であり、本実施例の増幅回路では、前述したように4種類の増幅率を選択可能である。CLAMP信号、READ_D信号、READ_P信号、CLAMP_CHG信号は、READ_CLK信号を送ることにより、TG回路内部のカウンタにより生成される内部信号である。READ_D信号、READ_P信号、CLAMP_CHG信号の役割は、図3にて詳細に説明済みであるため、ここでは詳述しない。
図6のタイミングチャートを用いて、本実施例における読み出し動作の詳細説明を行う。
図1の測距用センサ100での蓄積動作完了を、アナログ回路102内のAGC回路よりマイクロコンピュータ200が受け取ると、該マイクロコンピュータ200は像信号の読み出し動作を開始する。なお、詳細は省略するが、像信号の蓄積時間はその最大値出力によって制御されることは言うまでもない。
マイクロコンピュータ200は、GAIN_SEL信号を送出して、まず、図3に示すアンプ307の増幅率を最小値、本実施例では5倍に設定する。次に、READ信号をL(ローレベルを意味する)からHに変化させ、READ_CLK信号の入力を許可する。次に、READ_CLK信号をLからHに変化させる(図中、期間1参照)。このとき、測距用センサ100の回路ブロック内部では、CLAMP信号、READ_D信号がHに変化してアナログスイッチ303,306がオンし、ダーク画素出力が増幅回路に入力され、コンデンサ305にダーク画素出力が記憶される。このとき、READ_P信号はLであり、最大値画素出力は増幅回路には入力されない。また、CLAMP_CHG信号もLであり、クランプ電圧AREFは、0.5Vのダーク画素クランプレベルが出力されている。
次に、READ_CLK信号をLに戻し、再度Hに立ち上げる(図中、期間2参照)。このとき、CLAMP信号がLに変化してアナログスイッチ306がオフし、ダーク画素の出力がアンプ307から出力される。このダーク画素の出力は、ほぼクランプ電圧AREF、つまりダーククランプ出力に等しい。マイクロコンピュータ200は、このダーク画素出力をA/D変換して、Sdとして記憶する。再度READ_CLK信号が入力されると(図中、期間3参照)、READ_P信号がHになり、アナログスイッチ301がオンして、最大値検出回路101cから最大値画素出力が増幅回路に入力され、コンデンサ305で前記最大値画素出力からダーク画素出力が減算され、両者の差電圧がアンプ307に入力されて、出力される。マイクロコンピュータ200は、この最大値画素出力を内蔵するA/D変換部にてA/D変換してSpとして記憶し、一旦、READ信号をLに戻し、デジタル回路103のTG回路内の読み出し用カウンタをリセットする。ここで、前記SpとSdの差分値を、Spdとして記憶して、アンプ307のダイナミックレンジVdと前記Spdおよびアンプ307の増幅率より、ダーク基準で変更可能な増幅率を演算してアンプ307の増幅率の再設定を行う(図6中の演算GAIN設定1)。この後、再設定された増幅率で、再度像信号の読み出しを行う。図中、期間4から6は、前記期間1から3のREAD_CLK信号の動作と同じである。図6中、期間7のREAD_CLK信号の間はA像部の像信号の読み出しを、図6中、期間8はB像部の像信号の読み出しを、それぞれ行う期間である。前記期間7,8に関しては公知のためにその詳細は省く。
前記期間7,8が終了すると、READ信号を一旦、Lに戻す。ここで、マイクロコンピュータ200は、すべての像信号のA/D変換値の中から演算により最大値、最小値を検出し、これらの差分電圧よりコントラスト値を得る。この得られたコントラスト値を所定の値と比較して、所定値よりも大きなコントラストが得られたと判定すると、A像、B像の像信号の相関をとって対象物までの距離を演算する。視差のある2つの像信号から距離を演算する相関の具体的方法に関しては、種々の公知例が知られているので詳細は省略する。
一方、所定値と比較してコントラストが小さい場合は、信号が充分にあったとしても、前記の相関演算にて充分な信頼性のある相関値が得られず、測距精度が得られない可能性があるため、前記Spbとアンプ307のダイナミックレンジVd(図5の矢印Dで示す電圧)および該アンプ307の増幅率より、最大値出力基準で変更可能な増幅率を演算して該アンプ307の増幅率の再設定を行う(図6中の演算GAIN設定2)。そして、CLAMP_CHG信号をHに設定して、クランプ電圧AREFを、ダーク画素出力である0.5Vのクランプ電圧AREFから2.8Vの最大値出力クランプ電圧に変更する。その後、再設定された増幅率で再度読み出しを行う。図6中、期間9から11がこの読み出し期間であり、前記期間1から3のREAD_CLK信号の動作と概略同じであるが、CLAMP_CHG信号をHにすることにより前記のようにクランプ電圧AREFが異なること、また、期間11でCLAMP信号を出力して、最大値出力の電圧をコンデンサ305に記憶させる点が異なっている。図6中、期間12のREAD_CLK信号はA像部の像信号の読み出しを、図6中、期間13はB像部の像信号の読み出しを、それぞれ行う期間である。前記期間12,13の像信号読み出しでは、コンデンサ305に記憶された最大値信号と各画素の差分電圧がアンプ307で増幅されて出力される。
図4、図5の読み出し電圧のところで説明したように、最大値出力でクランプした場合、像信号のコントラストは大きくなるため、ダーク基準で読み出したものよりも信頼性の高い測距データが得られる。
以上の実施例によれば、ダーク出力基準で読み出した像信号出力の最大値と最小値の差(図4の矢印Bで示す電圧に相当:コントラスト値に相当)が、所定値以下の場合は、クランプ電圧を最大値検出回路の出力レベルに変更して、最大値出力と最小値出力の差分値から設定される増幅率に増幅回路(詳しくは、図3のアンプ307)の増幅率を設定して(図6の最小GAIN設定→演算GAIN設定1,2)、再度像信号を読み出す(この結果、図5の太い実線→太い破線の出力となる)構成にしているので、必要最小限の回路規模で、対象物のコントラストに応じて、最適な増幅率を決定することが可能になり、比較的明るい輝度状態の低コントラストな被写体に対しても、高精度の測距を行うことができる。
本発明の一実施例に係わる測距装置の全体構成を示すブロック図である。 図1のAFリニアセンサ回路の詳細を示すブロック図である。 図1のアナログ回路内の増幅回路の詳細を示すブロック図である。 本発明の実施例に係わるダーク基準像信号出力を示す図である。 本発明の実施例に係わるピーク基準像信号出力を示す図である。 本発明の実施例に係わる像信号読み出し時のタイミングチャートである。 従来例に係わる回路構成を示すブロック図である。 図7の差動増幅器の具体的な構成を示す回路図である。
符号の説明
101 AFリニアセンサ回路
102 アナログ回路
103 デジタル回路
101a フォトダイオード
101b 光電変換アンプ
101c 最大値検出回路
101d 信号出力回路
101e シフトレジスタ
301〜303,306 アナログスイッチ
304,307 アンプ
305 コンデンサ
308〜312 抵抗
309,314〜316 アナログスイッチ
318,319 抵抗
320 アンプ
321,322 抵抗
322,324 アナログスイッチ

Claims (2)

  1. 光電変換を行う複数画素より成る光電変換素子と、
    前記光電変換素子の各画素の出力信号の最大値を検出する最大値検出回路と、
    前記光電変換素子の出力信号を増幅する増幅率可変型の増幅回路と、
    前記増幅回路の出力基準電圧を遮光画素の出力レベル、または、前記最大値検出回路の出力レベルにクランプ電圧として固定するクランプ電圧変更手段とを有し、
    前記クランプ電圧および前記増幅回路の増幅率を制御して、前記光電変換素子の出力信号のA/D変換出力を用いて、所定の信号処理を行う信号処理装置において、
    前記最大値検出回路の出力レベルと前記遮光画素の出力レベルとの差に基づいて遮光画素出力基準での前記増幅回路の増幅率を設定して、前記出力信号を読み出し、
    前記遮光画素出力基準で読み出した前記出力信号の最大値と最小値の差が所定値より大きい場合は、前記所定の信号処理を行い、
    前記遮光画素出力基準で読み出した前記出力信号の最大値と最小値の差が所定値以下の場合は、前記クランプ電圧を前記最大値検出回路の出力レベルに変更し、前記最大値と最小値の差に基づいて前記最大値検出回路出力基準での前記増幅回路の増幅率を再設定して、再度前記出力信号を読み出し、前記最大値検出回路出力基準で読み出した前記出力信号の信号処理を行うことを特徴とする信号処理装置。
  2. 前記所定の信号処理とは、対象物までの距離を測定する、もしくは、対象物のデフォーカス状態を検出することであることを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
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