JP4573785B2 - 光学素子および光ピックアップ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光学素子および光ピックアップ装置に係り、特に、互いに異なる波長を有する2つの光をそれぞれ回折させて3ビームを発生させるのに好適な光学素子および光ピックアップ装置に関する。
従来から、光ディスク等の光学的情報記録媒体への光情報の書き込み(以下、記録と称する)および光学的情報記録媒体に記録された光情報の読み出し(以下、再生と称する)の少なくとも一方を行う光ピックアップ装置では、光源と対物レンズとの間の光路上に、回折格子が形成された光学素子を配置していた。
この光学素子は、光源から出射されたコヒーレントな光を回折格子によって回折させることにより、0次光(以下、メインビームと称する)および±1次光(以下、サブビームと称する)からなる3ビームを発生させるようになっている。
光学素子によって発生した3ビームは、対物レンズによって光学的情報記録媒体上に光スポットとして集光(照射)されるとともに、光学的情報記録媒体によって反射され、その後、PDIC等の受光素子の3つの受光面によって3つの検出光スポットとして検出されるようになっている。
そして、3つの検出光スポットは、トラッキングエラー信号の生成に用いられるようになっている。
光ピックアップ装置は、トラッキングエラー信号に基づいて、対物レンズを最適な位置に移動調整するトラッキングサーボを行いつつ、記録または再生を行うようになっていた。
ところで、従来から、光ピックアップ装置の中には、光ディスクとしてのCDおよびDVDの双方に対応したものがあった。
この種の光ピックアップ装置では、CDに対応する波長780nmのコヒーレントな光(以下、CD光と称する)を出射するCD用の光源(以下、CD用光源と称する)と、DVDに対応する波長660nmのコヒーレントな光(以下、DVD光と称する)を出射するDVD用の光源(以下、DVD用光源と称する)との双方を搭載していた。なお、近年においては、コンパクト化の観点から、CD用光源とDVD用光源とを一体化した2波長光源を搭載するようになった。
さらに、このようなCDおよびDVDの双方に対応する光ピックアップ装置では、CD光を回折させることによってCDに対応する3ビーム(以下、CD用3ビームと称する)を発生させる回折格子(以下、CD用回折格子と称する)と、DVD光を回折させることによってDVDに対応する3ビーム(以下、DVD用3ビームと称する)を発生させる回折格子(以下、DVD用回折格子と称する)とを併有した光学素子を搭載していた。
特開2002−311219号公報
しかしながら、従来の光学素子では、雰囲気温度の変化や光ピックアップ装置の各構成部(光源やLD発振回路等)の発熱等の温度変化にともなって、DVD用回折格子についてのDVD光の回折効率が大きく変動してしまうことが問題とされていた。これは、温度変化にともなって、光学素子の材料(樹脂等)についてのDVD光の屈折率が変化することが原因と考えられていた。
ここで、DVD用回折格子についてのDVD光の回折効率は、図8に示すように、光学素子1におけるDVD用回折格子2を、DVD用光源3とCD用光源5とが一体化された2波長光源6の側(図8における下側)に向け、光学素子1におけるCD用回折格子7を、2波長光源6と反対の側(図8における上側)に向けた場合に、次の(5)式によって表すことができる。
η=(ID+1(C0)+ID−1(C0))/2ID0(C0) (5)
但し、(5)式において、ID+1(C0)は、DVD用回折格子2において発生したDVD用3ビームにおけるサブビーム(+1次光)についてのCD用回折格子7における0次光の光量(w)である。また、(5)式において、ID−1(C0)は、DVD用回折格子2において発生したDVD用3ビームにおけるサブビーム(−1次光)についてのCD用回折格子7における0次光の光量である。さらに、(5)式において、ID0(C0)は、DVD用回折格子2において発生したDVD用3ビームにおけるメインビーム(0次光)についてのCD用回折格子7における0次光の光量である。
さて、前述したトラッキングエラー信号は、メインビームが光学的情報記録媒体のトラックの中心に適正に集光されている場合には、値が0となること、換言すれば、オフセットが除去されていることが理想とされている。
しかし、前述のように、温度変化にともなってDVD用回折格子2についてのDVD光の回折効率が変動した場合には、対物レンズ駆動時のオフセットを除去しきれないことになる。
そして、このことは、光学的情報記録媒体への記録または光学的情報記録媒体の再生を高精度に行うことができない結果となる。
さらに、従来の光学素子1では、図8に示すように、DVD用回折格子2において回折することが本来意図されていないCD光がDVD用回折格子2において回折することにより、±1次光が発生してしまい、迷光となってしまうといった問題が生じていた。
この迷光は、図9に示すように、受光素子の3つの受光面8、9、10のうち、CD用3ビームにおける2つのサブビーム(±1次光)の検出光スポットSP+1、SP−1が検出される2つの受光面8、10上に、迷光の検出光スポットSP迷光として検出されることになる。なお、2つの受光面8、10に挟まれた図9における中央の受光面9上には、CD用3ビームにおけるメインビームの検出光スポットSPが検出される。
そして、迷光の検出光スポットSP迷光は、本来のCD用3ビームにおけるサブビームの検出光スポットSP+1、SP−1とともにトラッキングエラー信号として検出されることになるため、良好なトラッキングエラー信号の検出を阻害する要因となっていた。
そこで、本発明は、このような問題点に鑑みなされたものであり、温度変化にともなう第1の回折格子についての第1の光の回折効率の変動を抑制することができるとともに、第1の回折格子において回折することが本来意図されていない第2の光の第1の回折格子における回折によって迷光が発生することを抑制することができ、ひいては、第1の光および第2の光のいずれを用いる場合においても良好なトラッキングエラー信号を検出することができ、第1の光および第2の光にそれぞれ対応する2種類の光学的情報記録媒体を対象とした記録および再生の少なくとも一方を高精度に行うことができる第1および第2の回折格子を有する光学素子および光ピックアップ装置を提供することを目的とするものである。
前述した目的を達成するため、本発明の請求項1に係る光学素子の特徴は、透光性部材の一方の表面に、前記透光性部材と同一の材料によって形成され、所定方向に所定の間隔を設けて整列された複数の凸部を有し、第1の波長を有するコヒーレントな第1の光を回折させることによって3ビームを発生させる第1の回折格子と、前記透光性部材の他方の表面に、前記透光性部材と同一の材料によって形成され、前記第1の波長よりも長い第2の波長を有するコヒーレントな第2の光を回折させることによって3ビームを発生させる第2の回折格子とを有する光学素子であって、前記第1の回折格子における前記凸部が、第1の段部と、この第1の段部に前記所定方向における一方において隣位するようにして前記第1の段部に連設され、前記第1の段部よりも高さが大きく形成された第2の段部と、この第2の段部に前記所定方向における一方において隣位するようにして前記第2の段部に連設され、前記第1の段部と同じ高さに形成された第3の段部とを有し、かつ、次の(1)〜(3)の各条件式、
0.9≦(n−1)×d/λ≦1.1 (1)
0.9≦(n−1)×(d−d)/λ≦1.1 (2)
0.5≦x/(x+x)≦1.5 (3)
但し、
λ:前記第1の波長
λ:前記第2の波長
:前記透光性部材の材料についての前記第1の光の屈折率
:前記透光性部材の材料についての前記第2の光の屈折率
:前記第2の段部の高さ
:前記第1の段部および前記第3の段部の高さ
:前記第1の段部の前記所定方向の寸法
:前記第2の段部の前記所定方向の寸法
:前記第3の段部の前記所定方向の寸法
を満足する点にある。
そして、この請求項1に係る発明によれば、第1の回折格子における凸部を、第1〜第3の段部からなる3段構造に形成し、かつ、(1)〜(3)の各条件式を満足するようにすることにより、第2の光が第1の回折格子において回折することによって±1次光が発生することを抑制することが可能となり、かつ、温度変化が生じたとしても、第1の回折格子についての第1の光の回折効率の変動が大きくならないようにすることが可能となり、さらに、第1の光が第1の回折格子において回折することによって3ビーム以外の±2次以上の高次の回折光が発生することを抑制することが可能となる。
また、請求項2に係る光学素子の特徴は、請求項1において、前記第1の回折格子における前記凸部が、更に、次の(4)に示す条件式、
0.9≦x/x≦1.1 (4)
を満足する点にある。
そして、この請求項2に係る発明によれば、更に、第1の回折格子における凸部が、(4)の条件式も満足するようにすることにより、第1の光が第1の回折格子において回折することによって発生する2つのサブビーム(±1次光)のバランスを確保することが可能となる。
さらに、請求項3に係る光学素子の特徴は、請求項1または2において、前記第1の波長が660nmとされ、前記第2の波長が780nmとされている点にある。
そして、この請求項3に係る発明によれば、CD光がDVD用回折格子において回折することによって±1次光が発生することを抑制することが可能となり、かつ、温度変化が生じたとしても、DVD用回折格子についてのDVD光の回折効率の変動が大きくならないようにすることが可能となり、さらに、DVD光がDVD用回折格子において回折することによって3ビーム以外の±2次以上の高次の回折光が発生することを抑制することが可能となる。
さらにまた、請求項4に係る光ピックアップ装置の特徴は、第1の波長を有するコヒーレントな第1の光を出射する第1の光源と、前記第1の波長よりも長い第2の波長を有するコヒーレントな第2の光を出射する第2の光源と、透光性部材の一方の表面に、前記透光性部材と同一の材料によって形成され、所定方向に所定の間隔を設けて整列された複数の凸部を有し、第1の波長を有するコヒーレントな第1の光を回折させることによって3ビームを発生させる第1の回折格子と、前記透光性部材の他方の表面に、前記透光性部材と同一の材料によって形成され、前記第1の波長よりも長い第2の波長を有するコヒーレントな第2の光を回折させることによって3ビームを発生させる第2の回折格子とを有する光学素子と、この光学素子によって発生された前記3ビームを前記光学的情報記録媒体上に集光させる対物レンズと、前記光学的情報記録媒体によって反射された後の前記3ビームを受光する受光素子とを少なくとも備えた光ピックアップ装置であって、前記光学素子の前記第1の回折格子における前記凸部が、第1の段部と、この第1の段部に前記所定方向における一方において隣位するようにして前記第1の段部に連設され、前記第1の段部よりも高さが大きく形成された第2の段部と、この第2の段部に前記所定方向における一方において隣位するようにして前記第2の段部に連設され、前記第1の段部と同じ高さに形成された第3の段部とを有し、かつ、次の(1)〜(3)の各条件式、
0.9≦(n−1)×d/λ≦1.1 (1)
0.9≦(n−1)×(d−d)/λ≦1.1 (2)
0.5≦x/(x+x)≦1.5 (3)
但し、
λ:前記第1の波長
λ:前記第2の波長
:前記透光性部材の材料についての前記第1の光の屈折率
:前記透光性部材の材料についての前記第2の光の屈折率
:前記第2の段部の高さ
:前記第1の段部および前記第3の段部の高さ
:前記第1の段部の前記所定方向の寸法
:前記第2の段部の前記所定方向の寸法
:前記第3の段部の前記所定方向の寸法
を満足する点にある。
そして、この請求項4に係る発明によれば、光学素子の第1の回折格子における凸部を、第1〜第3の段部からなる3段構造に形成し、かつ、(1)〜(3)の各条件式を満足するようにすることにより、第2の光が第1の回折格子において回折することによって±1次光が発生することを抑制することが可能となり、かつ、温度変化が生じたとしても、第1の回折格子についての第1の光の回折効率の変動が大きくならないようにすることが可能となり、さらに、第1の光が第1の回折格子において回折することによって3ビーム以外の±2次以上の高次の回折光が発生することを抑制することが可能となる。
また、請求項5に係る光ピックアップ装置の特徴は、請求項4において、前記光学素子の前記第1の回折格子における前記凸部が、更に、次の(4)に示す条件式、
0.9≦x/x≦1.1 (4)
を満足する点にある。
そして、この請求項5に係る発明によれば、更に、光学素子の第1の回折格子における凸部が、(4)の条件式も満足するようにすることにより、第1の光が第1の回折格子において回折することによって発生する2つのサブビーム(±1次光)のバランスを確保することが可能となる。
さらに、請求項6に係る光ピックアップ装置の特徴は、請求項4または5において、 前記第1の波長が660nmとされ、前記第2の波長が780nmとされている点にある。
そして、この請求項6に係る発明によれば、CD光がDVD用回折格子において回折することによって±1次光が発生することを抑制することが可能となり、かつ、温度変化が生じたとしても、DVD用回折格子についてのDVD光の回折効率の変動が大きくならないようにすることが可能となり、さらに、DVD光がDVD用回折格子において回折することによって3ビーム以外の±2次以上の高次の回折光が発生することを抑制することが可能となる。
本発明の請求項1に係る光学素子によれば、第2の光が第1の回折格子において回折することによって±1次光が発生することを抑制することができる結果、第1の回折格子において回折することが本来意図されていない第2の光の第1の回折格子における回折によって迷光が発生することを抑制することができる。また、請求項1に係る光学素子によれば、温度変化にともなう第1の回折格子についての第1の光の回折効率の変動を抑制することができる。さらに、請求項1に係る発明によれば、第1の光が第1の回折格子において回折することによって3ビーム以外の±2次以上の高次の回折光が発生することを抑制することができる結果、十分な光量の3ビームを効率的に得ることができる。そして、このような光学素子を光ピックアップ装置に搭載すれば、第1の光および第2の光のいずれを用いる場合においても良好なトラッキングエラー信号を検出することができ、第1の光および第2の光にそれぞれ対応する2種類の光学的情報記録媒体を対象とした記録および/または再生を高精度に行うことができる。
請求項2に係る光学素子によれば、第1の光が第1の回折格子において回折することによって発生する2つのサブビーム(±1次光)のバランスを確保することができる結果、請求項1に係る光学素子の効果に加えて、さらに、第1の光からより良好な3ビームを発生させることができる。
請求項3に係る光学素子によれば、CD光がDVD用回折格子において回折することによって±1次光が発生することを抑制することができ、かつ、温度変化が生じたとしても、DVD用回折格子についてのDVD光の回折効率の変動が大きくならないようにすることができ、さらに、DVD光がDVD用回折格子において回折することによって3ビーム以外の±2次以上の高次の回折光が発生することを抑制することができる結果、十分な光量のDVD用3ビームを効率的に得ることができる。さらに、温度変化にともなうDVD光の回折効率の変動を抑制することができるとともに、DVD用回折格子におけるCD光の回折によって迷光が発生することを抑制することができる。
請求項4に係る光ピックアップ装置によれば、温度変化にともなう第1の回折格子についての第1の光の回折効率の変動を抑制することができ、かつ、第1の回折格子において回折することが本来意図されていない第2の光の第1の回折格子における回折によって迷光が発生することを抑制することができ、さらに、十分な光量の3ビームを効率的に得ることができ、ひいては、第1の光および第2の光のいずれを用いる場合においても良好なトラッキングエラー信号を検出することができ、第1の光および第2の光にそれぞれ対応する2種類の光学的情報記録媒体を対象とした記録および/または再生を高精度に行うことができる。
請求項5に係る光ピックアップ装置によれば、請求項4に係る光ピックアップ装置の効果に加えて、さらに、第1の光からより良好な3ビームを発生させることができ、より正確なトラッキングエラー信号を検出することができる。
請求項6に係る光ピックアップ装置によれば、CDへの記録およびCDの再生の少なくとも一方を高精度に行うことができるとともに、DVDへの記録およびDVDの再生の少なくとも一方を高精度に行うことができる。
以下、本発明に係る光学素子および光ピックアップ装置の実施形態について、図1〜図3を参照して説明する。
なお、従来と基本的構成が同一もしくはこれに類する箇所については、同一の符号を用いて説明する。
図1は、本実施形態における光学素子12を示したものであり、この光学素子12は、所定の厚みを有する透光性部材14を有しており、この透光性部材14は、樹脂やガラス等を材料としている。
透光性部材14の厚み方向における一方(図1における上方)の表面には、第1の回折格子としてのDVD用回折格子15が、透光性部材14と同一の材料によって透光性部材14と一体的に形成されており、このDVD用回折格子15は、所定方向としての図1における横方向に所定の間隔を設けて整列された複数の凸部16を有している。
DVD用回折格子15は、光源側(図1における上側)から第1の波長としてのDVDに対応する660nmの波長を有する第1の光としてのDVD光が入射すると、このDVD光を回折させることによってDVD用3ビームを発生させるようになっている。
さらに、透光性部材14の厚み方向における他方(図1における下方)の表面には、第2の回折格子としてのCD用回折格子7が、DVD用回折格子15に対向するように形成されている。CD用回折格子7は、DVD用回折格子15と同様に、透光性部材14と同一の材料によって透光性部材14と一体的に形成されており、このCD用回折格子7は、図1における横方向に所定の間隔を設けて整列された複数の凸部17を有している。
CD用回折格子7は、光源側(図1における上側)から、第2の波長としてのCDに対応する780nmの波長を有する第2の光としてのCD光が入射すると、このCD光を回折させることによってCD用3ビームを発生させるようになっている。
次に、図2は、図1に示したDVD用回折格子15を拡大したものである。
この図2に示すように、DVD用回折格子15における凸部16は、第1の段部16A、第2の段部16Bおよび第3の段部16Cからなる3段構造によって形成されている。
具体的には、第2の段部16Bは、第1の段部16Aに所定方向における一方としての図2の横方向における右方において隣位するようにして第1の段部16Aに連設されており、第1の段部16Aよりも高さ(図2における縦方向の寸法)が大きく形成されている。
また、第3の段部16Cは、第2の段部16Bに図2の横方向における右方において隣位するようにして第2の段部16Bに連設されており、第1の段部16Aと同じ高さに形成されている。
さらに、本実施形態においては、DVD用回折格子15における凸部16が、次の(1)および(2)の各条件式を満足するようにする。
0.9≦(n−1)×d/λ≦1.1 (1)
0.9≦(n−1)×(d−d)/λ≦1.1 (2)
0.5≦x/(x+x)≦1.5 (3)
但し、(2)式におけるλは、第1の波長としてのDVDに対応する波長(660nm)である。また、(1)式におけるλは、第2の波長としてのCDに対応する波長(780nm)である。さらに、(2)式におけるnは、透光性部材14の材料についてのDVD光(第1の光)の屈折率である。さらにまた、(2)式におけるnは、透光性部材14の材料についてのCD光(第2の光)の屈折率である。また、(1)式および(2)式におけるdは、第2の段部16Bの高さである。さらに、(2)式におけるdは、第1の段部16Aおよび第3の段部16Cの高さである。さらにまた、(3)式におけるxは、第1の段部16Aの図2における横方向の寸法である。また、(3)式におけるxは、第2の段部16Bの図2における横方向の寸法である。さらに、(3)式におけるxは、第3の段部16Cの図2における横方向の寸法である。
ここで、(n−1)×d/λの値が(1)式の条件から外れると、CD光がDVD用回折格子15において回折することによって発生する±1次光(迷光)の光量が多くなる。
また、(n−1)×(d−d)/λの値が(2)式の条件から外れると、DVD光がDVD用回折格子15において回折する際に発生する±2次以上の高次の回折光の光量が多くなるため、相対的にDVD用3ビームの光量が少なくなり、DVD用回折格子15についてのDVD光の回折効率が低下することとなる。
さらに、x/(x+x)の値が、(3)式に示した値(0.5)よりも小さくなると、CD光がDVD用回折格子15において回折することによって発生する±1次光(迷光)の光量が多くなる。
一方、x/(x+x)の値が、(3)式に示した値(1.5)よりも大きくなると、温度変化にともなうDVD用回折格子15についてのDVD光の回折効率((5)式参照)の変動が大きくなる。
したがって、DVD用回折格子15の凸部16を3段構造に形成し、かつ、(1)〜(3)の各条件式を満足するようにすることにより、CD光がDVD用回折格子15において回折することによって±1次光が発生することを抑制することが可能となる。また、温度変化が生じても、DVD用回折格子15についてのDVD光の回折効率の変動が大きくならないようにすることが可能となる。さらに、DVD光がDVD用回折格子15において回折することによって3ビーム以外の±2次以上の高次の回折光が発生することを抑制することが可能となる。
さらに、本実施形態においては、DVD用回折格子15の凸部16が、次の(4)に示す条件式を満足するようにする。
0.9≦x/x≦1.1 (4)
ここで、x/xの値が(4)の条件から外れると、DVD光がDVD用回折格子15において回折することによって発生する2つのサブビーム(±1次光)の光量のバランスが悪くなる。換言すれば、2つのサブビームの光量のずれが大きくなる。
したがって、(4)の条件式を満足するようにすることにより、DVD光がDVD用回折格子15において回折することによって発生する2つのサブビームの光量のバランスを確保することが可能となる。
このように形成された本実施形態の光学素子12は、図3に示す本実施形態の光ピックアップ装置20を構成する。
図3に示すように、本実施形態における光ピックアップ装置20は、光源として、DVD光を出射するDVD用光源3とCD光を出射するCD用光源5とを併有した2波長光源6を有しており、この2波長光源6は、DVD光とCD光とを選択的に出射するようになっている。
2波長光源6に対して光の出射側の位置には、光学素子12が、そのDVD用回折格子15を2波長光源6側に向けるようにして配置さている。
光学素子12は、2波長光源6からDVD光が出射された場合には、このDVD光を、DVD用回折格子15によって回折させることによって、DVD用3ビーム(以下、DVD往路3ビームと称する)を発生させるようになっている。
ここで、本実施形態においては、DVD用回折格子15が第1の段部16A、第2の段部16Bおよび第3の段部16Cの3段構造に形成されており、さらに、(2)〜(4)の各条件式を満足しているため、DVD用回折格子15が、温度変化にかかわらず安定した回折効率のDVD往路3ビームを発生させることができる。また、DVD用回折格子15においてDVD光から発生する±2次以上の高次の回折光の光量を少なくすることができるため、DVD往路3ビームを効率よく発生させることができる。さらに、DVD往路3ビームにおける2つのサブビームの光量のバランスを確保することができる。
DVD用回折格子15によって発生されたDVD往路3ビームは、CD用回折格子2をそのまま透過して光学素子12から出射される。
また、光学素子12は、2波長光源6からCD光が出射された場合には、このCD光を、CD用回折格子2によって回折させてCD用3ビーム(以下、CD往路3ビームと称する)を発生させるようになっている。
ここで、本実施形態においては、DVD用回折格子15が前述した3段構造に形成され、かつ、(1)および(3)の各条件式を満足しているため、CD光がDVD用回折格子15において回折することによって、±1次光すなわち迷光が発生することを抑制することができる。
光学素子12に対して光の出射側の位置には、偏光ビームスプリッタ21が配置されており、この偏光ビームスプリッタ21には、光学素子12から出射されたDVD往路3ビームまたはCD往路3ビームが入射する。
偏光ビームスプリッタ21に入射したDVD往路3ビームまたはCD往路3ビームは、偏光ビームスプリッタ21によって反射される。
偏光ビームスプリッタ21に対してDVD往路3ビームまたはCD往路3ビームの反射側の位置には、コリメータレンズ23が配置されており、このコリメータレンズ23には、偏光ビームスプリッタ21から出射されたDVD往路3ビームまたはCD往路3ビームが入射する。
コリメータレンズ23に入射したDVD往路3ビームまたはCD往路3ビームは、コリメータレンズ23によって平行光に変換されて出射される。
コリメータレンズ23に対してDVD往路3ビームまたはCD往路3ビームの出射側の位置には、立ち上げミラー24が配置されており、この立ち上げミラー24には、コリメータレンズ23から出射されたDVD往路3ビームまたはCD往路3ビームが入射する。
立ち上げミラー24に入射したDVD往路3ビームまたはCD往路3ビームは、立ち上げミラー24によって全反射される。
立ち上げミラー24に対してDVD往路3ビームまたはCD往路3ビームの反射側の位置には、1/4波長板25が配置されており、この1/4波長板25には、立ち上げミラー24によって反射されたDVD往路3ビームまたはCD往路3ビームが入射する。
1/4波長板25に入射したDVD往路3ビームまたはCD往路3ビームは、1/4波長板25によって直線偏光から円偏光に変換されて出射される。
1/4波長板25に対してDVD往路3ビームまたはCD往路3ビームの出射側の位置には、対物レンズ26が配置されており、この対物レンズ26には、1/4波長板25から出射されたDVD往路3ビームまたはCD往路3ビームが入射する。
対物レンズ26に入射したDVD往路3ビームまたはCD往路3ビームは、対物レンズ26によって収束光に変換されて出射される。
対物レンズ26に対してDVD往路3ビームまたはCD往路3ビームの出射側の位置には、DVD28またはCD29が選択的に配置される。
DVD28上(記録面上)には、対物レンズ26から出射されたDVD往路3ビームが光スポットとして集光(照射)される。また、CD29上には、対物レンズ26から出射されたCD往路3ビームが光スポットとして集光される。
DVD28上に集光されたDVD往路3ビームは、DVD28によって反射された後に、DVD復路3ビームとして往路と逆方向に進行する。また、CD29上に集光されたCD往路3ビームは、CD29によって反射された後に、CD復路3ビームとして往路と逆方向に進行する。
すなわち、DVD復路3ビームまたはCD復路3ビームは、DVD28またはCD29を出た後に、対物レンズ26に入射し、この対物レンズ26によって平行光に変換されて1/4波長板25側に出射される。
対物レンズ26から出射されたDVD復路3ビームまたはCD復路3ビームは、1/4波長板25に入射し、この1/4波長板25によって円偏光から往路とは偏光の方向が直交する直線偏光に変換されて立ち上げミラー24側に出射される。
1/4波長板25から出射されたDVD復路3ビームまたはCD復路3ビームは、立ち上げミラー24に入射し、この立ち上げミラー24によってコリメータレンズ23側に全反射される。
立ち上げミラー24によって反射されたDVD復路3ビームまたはCD復路3ビームは、コリメータレンズ23に入射し、このコリメータレンズ23によって収束光に変換されて偏光ビームスプリッタ21側に出射される。
コリメータレンズ23から出射されたDVD復路3ビームまたはCD復路3ビームは、偏光ビームスプリッタ21に入射する。
偏光ビームスプリッタ21に入射したDVD復路3ビームまたはCD復路3ビームは、偏光ビームスプリッタ21をそのまま透過する。
偏光ビームスプリッタ21に対してDVD復路3ビームまたはCD復路3ビームの透過側の位置には、DVD復路3ビームおよびCD復路3ビームの双方を受光素子30の受光面に適正に入射させるための光軸補正素子31が配置されている。この光軸補正素子31には、偏光ビームスプリッタ21を透過したDVD復路3ビームまたはCD復路3ビームが入射する。
光軸補正素子31に入射したDVD復路3ビームは、そのまま光軸補正素子31内を直進して出射される。一方、光軸補正素子31に入射したCD復路3ビームは、光軸補正素子77によって偏向された上で出射される。
光軸補正素子31と受光素子30との間には、センサレンズ33が配置されており、このセンサレンズ33には、光軸補正素子31から出射されたDVD復路3ビームまたはCD復路3ビームが入射する。
センサレンズ33に入射したDVD復路3ビームまたはCD復路3ビームは、センサレンズ33によって非点収差を付与されて受光素子30側に出射される。
センサレンズ33から出射されたDVD復路3ビームまたはCD復路3ビームは、受光素子30に入射し、この受光素子30におけるメインビームを検出するための1つの受光面と、2つのサブビームを検出するための2つの受光面とによって、3つの検出光スポットとして検出される。
そして、受光素子30は、検出光スポットに基づいて、トラッキングエラー信号を生成する。
このとき、温度変化にかからわずDVD用回折格子15についてのDVD光の回折効率が安定化されているため、DVD復路3ビームの検出光スポットから、オフセットが除去された良好なDVD用のトラッキングエラー信号を検出することができる。
また、DVD用回折格子15におけるCD光の回折による迷光の発生が抑制されているため、迷光の検出光スポットを低減させることができ、良好なCD用のトラッキングエラー信号を検出することができる。
これにより、DVD28およびCD29に対して、記録および再生の少なくとも一方を高精度に行うことができる。
次に、本発明の実施例について、図4〜図7を参照して説明する。
本実施例においては、本発明の光学素子12についての試料(以下、実施例の試料と称する)と、従来の光学素子1についての第1の試料(以下、比較例1の試料と称する)、従来の光学素子1についての第2の試料(以下、比較例2の試料と称する)との3つの試料について、DVD用回折格子15、2についてのDVD光の回折効率の温度特性と、DVD用回折格子15、2についてのCD光の回折効率の温度特性とを測定した。なお、DVD用回折格子15、2についてのCD光の回折効率とは、CD光がDVD用回折格子15、2において回折することによって±1次光が発生する割合を意味する。
ここで、実施例の試料は、以下の条件に設定されている。
材料:ZEONEX480R(日本ゼオン株式会社製)
回折格子周期(図2におけるp)=20μm
=1.522
=1.519
=3μm
=4μm
=3μm
=1.50μm
=0.25μm
このような条件の下で、(n−1)×d/λ=0.998となり、(1)の条件式を満足するものであった。また、(n−1)×(d−d)/λ=0.989となり、(2)の条件式を満足するものであった。さらに、x/(x+x)=0.67となり、(3)の条件式を満足するものであった。さらにまた、x/x=1.0となり、(4)の条件式を満足するものであった。
また、図4は、比較例1の試料を示したものであり、この比較例1の試料は、以下の条件に設定されている。
材料:ZEONEX480R(日本ゼオン株式会社製)
回折格子周期p=20μm
=1.522
=1.519
DVD用回折格子2の凸部35の図4における横方向の寸法x=10μm
DVD用回折格子2の凸部35の高さd=1.49μm
さらに、図5は、比較例2の試料を示したものであり、この比較例2の試料は、以下の条件に設定されている。
材料:ZEONEX480R(日本ゼオン株式会社製)
回折格子周期p=20μm
=1.522
=1.519
DVD用回折格子2の凸部36の図5における横方向の寸法x=10μm
DVD用回折格子2の凸部36の高さd=0.232μm
このように設定された各試料は、DVD用回折格子15、2についてのDVD光の回折効率の温度特性が、図6のグラフに示すようになった。
また、各試料は、DVD用回折格子15、2についてのCD光の回折効率の温度特性が、図7のグラフに示すようになった。なお、図7は、回折効率が高いほど迷光が多く発生することを意味している。
ここで、図6に示すように、DVD用回折格子15、2についてのDVD光の回折効率の温度特性は、比較例2の試料が最も良好となり、次に良好な試料が実施例の試料となり、最も悪い試料が比較例1の試料となった。
また、図7に示すように、DVD用回折格子15、2についてのCD光の回折効率の温度特性は、比較例1の試料が最も良好(迷光の発生が少ない)となり、次に良好な試料が実施例の試料となり、最も悪い(迷光の発生が多い)試料が比較例2の試料となった。
図6および図7から分かるように、実施例の試料が、図6および図7において、ともに良好な特性を示すことができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、CD光がDVD用回折格子15において回折することによって迷光が発生することを抑制することができ、かつ、温度変化にともなうDVD用回折格子15についてのDVD光の回折効率の変動を抑制することができ、さらに、DVD用回折格子15において、3ビーム以外の±2次以上の高次の回折光が発生することを抑制することができる。
この結果、DVD光およびCD光のいずれを用いる場合においても、良好なトラッキングエラー信号を検出することができ、DVD28への記録およびDVD28の再生の少なくとも一方を高精度に行うことができ、また、CD29への記録およびCD29の再生の少なくとも一方を高精度に行うことができる。さらに、必要な光量のDVD用3ビームを効率的に発生させることができ、電力消費量を低減させることができる。
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
例えば、前述した実施形態においては、2波長光源6から選択的に出射される第1の光および第2の光として、DVD光とCD光とを用いているが、これに限る必要はなく、DVD光とBlu−ray用の光(λ=405nm)とを用いるようにしてもよく、または、DVD光とHD−DVD用の光(λ=405nm)とを用いるようにしてもよい。あるいは、CD光とHD−DVD用の光とを用いるようにしてもよく、または、CD光とBlu−ray用の光とを用いるようにしてもよい。
また、第1の光源と、第2の光源とを別個に設け、各光源から出射される第1または第2の光を、必要に応じてミラーやプリズムを用いることによって、ともに光学素子12に導くように構成してもよい。
本発明に係る光学素子の実施形態を示す構成図 本発明に係る光学素子の実施形態において、DVD用回折格子を示す拡大図 本発明に係る光ピックアップ装置の実施形態を示す構成図 比較例1の試料におけるDVD用回折格子を示す拡大図 比較例2の試料におけるDVD用回折格子を示す拡大図 本発明に係る光学素子および光ピックアップ装置の実施形態において、DVD用回折格子についてのDVD光の回折効率の温度特性を示すグラフ 本発明に係る光学素子および光ピックアップ装置の実施形態において、DVD用回折格子についてのCD光の回折効率の温度特性を示すグラフ 従来の光学素子を、3ビームおよび迷光の発生状態とともに示す説明図 従来の光学素子の問題点を示す図
符号の説明
12 光学素子
14 透光性部材
16 凸部
16A 第1の段部
16B 第2の段部
16C 第3の段部
20 光ピックアップ装置
26 対物レンズ
28 DVD
29 CD
30 受光素子

Claims (6)

  1. 透光性部材の一方の表面に、前記透光性部材と同一の材料によって形成され、所定方向に所定の間隔を設けて整列された複数の凸部を有し、第1の波長を有するコヒーレントな第1の光を回折させることによって3ビームを発生させる第1の回折格子と、
    前記透光性部材の他方の表面に、前記透光性部材と同一の材料によって形成され、前記第1の波長よりも長い第2の波長を有するコヒーレントな第2の光を回折させることによって3ビームを発生させる第2の回折格子と
    を有する光学素子であって、
    前記第1の回折格子における前記凸部が、
    第1の段部と、
    この第1の段部に前記所定方向における一方において隣位するようにして前記第1の段部に連設され、前記第1の段部よりも高さが大きく形成された第2の段部と、
    この第2の段部に前記所定方向における一方において隣位するようにして前記第2の段部に連設され、前記第1の段部と同じ高さに形成された第3の段部と
    を有し、かつ、次の(1)〜(3)の各条件式、
    0.9≦(n−1)×d/λ≦1.1 (1)
    0.9≦(n−1)×(d−d)/λ≦1.1 (2)
    0.5≦x/(x+x)≦1.5 (3)
    但し、
    λ:前記第1の波長
    λ:前記第2の波長
    :前記透光性部材の材料についての前記第1の光の屈折率
    :前記透光性部材の材料についての前記第2の光の屈折率
    :前記第2の段部の高さ
    :前記第1の段部および前記第3の段部の高さ
    :前記第1の段部の前記所定方向の寸法
    :前記第2の段部の前記所定方向の寸法
    :前記第3の段部の前記所定方向の寸法
    を満足することを特徴とする光学素子。
  2. 前記第1の回折格子における前記凸部が、更に、次の(4)に示す条件式、
    0.9≦x/x≦1.1 (4)
    を満足することを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  3. 前記第1の波長が660nmとされ、前記第2の波長が780nmとされていること
    を特徴とする請求項1または2に記載の光学素子。
  4. 第1の波長を有するコヒーレントな第1の光を出射する第1の光源と、
    前記第1の波長よりも長い第2の波長を有するコヒーレントな第2の光を出射する第2の光源と、
    透光性部材の一方の表面に、前記透光性部材と同一の材料によって形成され、所定方向に所定の間隔を設けて整列された複数の凸部を有し、第1の波長を有するコヒーレントな第1の光を回折させることによって3ビームを発生させる第1の回折格子と、前記透光性部材の他方の表面に、前記透光性部材と同一の材料によって形成され、前記第1の波長よりも長い第2の波長を有するコヒーレントな第2の光を回折させることによって3ビームを発生させる第2の回折格子とを有する光学素子と、
    この光学素子によって発生された前記3ビームを前記光学的情報記録媒体上に集光させる対物レンズと、
    前記光学的情報記録媒体によって反射された後の前記3ビームを受光する受光素子と
    を少なくとも備えた光ピックアップ装置であって、
    前記光学素子の前記第1の回折格子における前記凸部が、
    第1の段部と、
    この第1の段部に前記所定方向における一方において隣位するようにして前記第1の段部に連設され、前記第1の段部よりも高さが大きく形成された第2の段部と、
    この第2の段部に前記所定方向における一方において隣位するようにして前記第2の段部に連設され、前記第1の段部と同じ高さに形成された第3の段部と
    を有し、かつ、次の(1)および(2)の各条件式、
    0.9≦(n−1)×d/λ≦1.1 (1)
    0.9≦(n−1)×(d−d)/λ≦1.1 (2)
    0.5≦x/(x+x)≦1.5 (3)
    但し、
    λ:前記第1の波長
    λ:前記第2の波長
    :前記透光性部材の材料についての前記第1の光の屈折率
    :前記透光性部材の材料についての前記第2の光の屈折率
    :前記第2の段部の高さ
    :前記第1の段部および前記第3の段部の高さ
    :前記第1の段部の前記所定方向の寸法
    :前記第2の段部の前記所定方向の寸法
    :前記第3の段部の前記所定方向の寸法
    を満足することを特徴とする光ピックアップ装置。
  5. 前記光学素子の前記第1の回折格子における前記凸部が、更に、次の(4)に示す条件式、
    0.9≦x/x≦1.1 (4)
    を満足することを特徴とする請求項4に記載の光ピックアップ装置。
  6. 前記第1の波長が660nmとされ、前記第2の波長が780nmとされていること
    を特徴とする請求項4または5に記載の光ピックアップ装置。
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