JP4572182B2 - 光加入者通信システム、光加入者通信システムにおける光加入者装置の異常発光抑止方法及びそのプログラム - Google Patents

光加入者通信システム、光加入者通信システムにおける光加入者装置の異常発光抑止方法及びそのプログラム Download PDF

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Description

本発明は、光加入者通信システム、光加入者通信システムにおける光加入者装置の異常発光抑止方法及びそのプログラムに関し、特に特定の光加入者装置(ONU:Optical Network Unit)の異常発光を抑止して他の全ての光加入者装置(ONU)の動作を正常に回復させることが可能なGE−PON(Gigabit Ethernet Passsive Optical Network)システム(Ethernetは登録商標)、GE−PONシステムにおける光加入者装置(ONU)の異常発光抑止方法及びそのプログラムに関する。
局内装置(OLT:Optical Line Terminal)と複数の光加入者装置(ONU)と、前記OLTと前記複数のONUとの間を光カプラを介してスター型に接続するGE−PONシステムにおいて、1台のONUの光出力禁止機能が機能しなくなると、他のすべてのONUが通信できなくなるという問題があった。
この問題は、次の2つの課題に細分化される。すなわち、光出力禁止機能が機能していないONUを検出することができないという課題と、他のすべてのONUが通信できなくなっている状態を解消できないという2つの課題である。
上述の従来の課題について、説明する前に、ここでは、まず、GE−PONシステムの仕組みについて説明しておく。
GE−PONシステムは、光ファイバを用いたアクセスネットワークを、経済的に大容量高速化するための一つの手段として現在広まりつつある。
図1に、GE−PONシステムの加入者系アクセスネットワークの構成を示す。
GE−PONシステムの加入者系アクセスネットワークは、局内装置(OLT)1と、複数の光加入者装置(ONU)2A〜2Cと、光カプラ3と、それらを接続する光ファイバによって構成される。OLT1は局舎に設置され、光カプラ3は局舎から離れた加入者宅・集合住宅・ビルなどに設置され、複数のONU2A〜2Cからの加入者回線を収容する。
光カプラ3は、光を分岐/集合する装置である。接続機器4A〜4Dは、ルータやスイッチングハブやパソコンなどの通信機器である。
次に、このシステムでの、通信(フレーム転送)の仕組みについて説明する。
GE−PONシステムにおいては、局内装置(OLT)1から光加入者装置(ONU)2A〜2Cの方向に送信するフレームを下り方向フレーム、ONU2A〜2CからOLT1の方向に送信するフレームを上り方向フレームと表現する。
OLT1から光カプラ3を介して各ONU2A〜2Cへ到る区間は、上り方向と下り方向では波長分割多重により独立した通信路となっている。従って、上り方向フレームと下り方向フレームが同時刻に光ファイバ上を通過できる。しかし、上り方向内あるいは下り方向内では、各ONU2A〜2Cが通信路を共有する構成となっている。従って、上り方向フレーム同士、あるいは、下り方向フレーム同士が同時刻に光ファイバ上を通過することはできない。共有の様子については以降にて説明する。
図2に下り方向フレームの転送の様子を示す。
局内装置(OLT)1から光カプラ3に接続している複数の光加入者装置(ONU)2A〜2Cへ送信すべき下り方向フレームは、同一光ファイバ伝送路上を時分割多重されて光カプラ3に送信され、光カプラ3に接続された全てのONU2A〜2Cに同報分配されるため、各ONUは、自分宛のフレームだけを抽出し他ONU宛のフレームは廃棄するように構成されている。
図3に、上り方向フレームの転送の様子を示す。各ONUからOLT1へフレームを送信する場合には、複数のONU2A〜2Cから送信された各上り方向フレーム列が光カプラ3で合流するので、異なるONUから送信されたフレーム列同士の衝突を防ぐために、各ONUはフレーム列の送信タイミングを調整して送り出している。ここでフレーム列とは、複数のフレームを示している。フレーム列の送信タイミングはOLT1から各ONU2A〜2Cに指示される。OLT1から指示を受けた期間内であれば、複数のフレームを1回の送信機会内で送ることができるため、複数のフレームを1つのかたまりとして扱うフレーム列という表現を用いている。
図4に、図3の補足として、各ONU2A〜2Cから送信された上り方向フレーム列が光カプラ3で合流する様子を、横軸を時間にとって示す。上り方向フレーム送信において重要なことは、ある時刻においてフレームを送信できるのは、もっと単純に言えば、ある時刻において発光(光カプラ3に光信号を出力)してよいのは、1つのONUのみであるということである。
GE−PONの仕組みについての説明は以上である。
次に、従来のGE−PONシステムでの課題について、図10を用いて、より詳細に説明する。
図10は従来のGE−PONシステムの構成を示し、図10で、局内装置(OLT)12、光加入者装置(ONU)22A〜22C、光カプラ32、接続機器42A〜42Dは、図1〜3に示すOLT1、光加入者装置(ONU)2A〜2C、光カプラ3、接続機器4A〜4Dに対応する機能を有する従来の装置である。
図10では、ONU22Aについて、その内部構成を示している。ONU22B、22Cも同様の内部構成を有している。GE−PONシステムが正常に運用されるためには、ONU22Aの送信機会ではない時刻では、ONU22Aは、光/電気変換部221から光カプラ32に対して、光信号を出力(発光)してはいけない。
この送信機会以外での発光防止は、次の方法でなされている。
その方法は、光リンク終端部223から出力される光出力許可/禁止信号228を、「光出力禁止」の極性とし、光/電気変換部221に内蔵された光出力許可/禁止機能実行部229により、光/電気変換部221の光出力を禁止する、というものである。
光/電気変換部221は、光出力許可/禁止機能実行部229から光出力を禁止されているときは、シリアル/パラレル変換部222から受け取る電気信号に関わらず、光カプラ32に対して光信号を出力しない。
ところが、ONU22Aの光出力禁止機能が機能しなくなった場合には、上述の発光防止がなされず、光/電気変換部221は、ONU22Aの送信機会であるか否かに関わらず、常に、シリアル/パラレル変換部222から受け取る電気信号を光信号に変換して、光カプラ32に対して出力してしまう。
ONU22Aの光出力禁止機能が機能しなくなった場合とは、具体的には、次の2つの場合を示す。
1つ目は、光出力許可/禁止信号228は正常であるが光出力許可/禁止機能実行部229の光出力禁止機能が効かなくなってしまう場合、もう1つは、光出力許可/禁止機能実行部229は正常であるが光出力許可/禁止信号228が「光出力許可」の極性から変化しなくなってしまう場合である。
ONU22Aの光出力禁止機能が機能しなくなった場合に、ONU22Aの送信機会以外ではどういう信号が出力されるかについても触れておく。
ONU22Aの光リンク終端部223は、ONU2Aの送信機会ではないときは、シリアル/パラレル変換部222にアイドルパターンを出力し、シリアル/パラレル変換部222は、光リンク終端部223から入力されたアイドルパターンを光/電気変換部221に出力する。光/電気変換部221は、光出力禁止機能が機能しない場合には、シリアル/パラレル変換部222から入力されたアイドルパターンを光信号に変換して光カプラ32に出力する。
したがって、ONU22Aの光出力禁止機能が機能しない場合、ONU22Aは、ONU22Aの送信機会以外のとき、光カプラ32に対してアイドルパターンの光信号を送信しつづける。
また、ONU22Aの送信機会以外に、ONU22Aから光信号(アイドルパターン)が出力されつづけていると、ONU22B、22Cからの送信フレームは、ONU22Aからのアイドルパターンと衝突してしまい、ONU22B、22Cは、OLT12にフレームを送信することができなくなる。
OLT12は、定期的に上り方向フレームを受け取ることができないONUとのロジカルリンクを解消してしまう機能を有しているため、ONU22B、22Cは、OLT12と通信を行うためのロジカルリンクID(識別番号)を失ってしまう。
このような「1台の光加入者装置(ONU)の光出力禁止機能が機能しなくなると、他のすべての光加入者装置(ONU)が通信できなくなるという課題」に対処して解消する従来技術としては、ONUの出力する光信号をONU自身が監視し、光信号が一定時間継続して検出されたら、暴走と判定して消光するという方法が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1では、ONUの出力する光信号をONU自身が監視し、光信号が一定時間継続して検出されたら、暴走と判定して消光するという技術である。
また、解決しようとする異常状態、および適用が想定されるPONシステムは異なるが、類似した従来技術として、特許文献2に示された方法がある。
この方法は、光加入者装置(ONU)が光りっぱなし(光信号の「1」がつづく)になった状態を解決するためのもので、GE−PONシステムとは異なるPONシステムに適用することが想定されていると思われる。
この方法では、OTLがONUを1つずつ順に指定して、発光を停止する発光停止コマンドを含めた信号を順次下り送信し、今まで継続して受信されていた光信号が消滅するタイミングで、どのONUが故障かを判別している。
特開2004−32541号公報 特開2004−112746号公報
上述したように、従来のGE−PONシステムでは、光出力禁止機能が機能していない光加入者装置(ONU)を検出することができないという問題と、特定のONUが光出力を出し続けていると他のすべてのONUが通信できなくなっている状態を解消できないという2つの問題があった。
このような問題を解決するために、特許文献1では、光加入者装置(ONU)の出力する光信号をONU自身が監視し、光信号が一定時間継続して検出されたら、暴走と判定して消光するようにしている。
また、特許文献2では、GE−PONシステムにはそのまま適用できないが、ONUを1つずつ順に指定して発光を停止する発光停止コマンドを含めた信号を送信し、今まで継続して受信されていた光信号が消滅することから、どのONUが故障かを判別している。
しかし、これらの提案には次のような問題があった。
特許文献1の発明の第1の問題点は、端末側の光送受信装置(ONU)で検出した異常(暴走)を局側の光送受信装置(OLT)で知ることができないということである。これは、ONUで異常を検出した後、OLTに知らせる手段が提供されていないためである。
特許文献1では、端末側光送受信装置のLEDに表示することによりユーザに視認させることを試みているが、この方法では、ユーザがLEDに目を向けることと、ユーザがLEDの意味を把握することと、意味を知ったユーザが適切に対処することが求められる。
特許文献1の第2の問題点は、装置が高価になるという問題である。
その理由は、光/電気変換部に変更を加えているため、この部分の価格が高価になるためである。
光/電気変換部は、標準品でもとりわけ高価な部品である。これに変更を加えると、大量に流通して適正な価格となっている市販用(標準仕様)の部品を使用することができず、流通量の少なく高コストな特殊仕様の部品を使用することになり経済的ではない。
また、特許文献2に示された発明の第1の問題点も、高価になるという問題である。その理由は、ONUの光/電気変換部とONUの光リンク終端部、OLTの光リンク終端部が、いずれも特殊仕様であり、流通量が多く適正な価格となった標準仕様の部品が使用できないためである。さらに、レベル監視回路を追加すると、さらに高価となる。
また、第2の問題として、特許文献2が期待している動作のいくつかはGE−PONの規格であるIEEE802.3ah規格に反しているという問題がある。
具体的な例を一つ挙げると、定期的にレスポンスを受け取っていない子局は、端末IDが削除されてしまうので、親局から端末IDを指定して順次子局に指示するという動作をGE−PONの規格の中では行うことはできない。
[発明の目的]
本発明では、上記の問題点を解決して、光出力禁止機能が機能していない光加入者装置(ONU)を検出することができ、光出力禁止機能が機能していないONUが原因で他のONUが通信できないという状態を解消することが可能な、光加入者通信(PON)システム、PONシステムでの光加入者装置の異常発光抑止方法及びそのプログラムの提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の光加入者通信システムは、局内装置と、複数の光加入者装置と、この両者の間に設けられた光カプラと、これらを接続する光ファイバ回線からなり、前記光加入者装置から前記局内装置への上り信号と、前記局内装置から前記光加入者装置への下り信号とを通信する光加入者通信システムにおいて、前記局内装置は、前記光加入者装置の異常を検出する光加入者装置異常検出手段と、この光加入者装置異常検出手段が異常を検出した光加入者装置に発光をとめる発光停止コマンドを含めた信号を前記下り信号として送信する発光停止コマンド送信手段とを具備し、前記光加入者装置は前記発光停止コマンド送信手段から送られた発光停止コマンドに基づいて自局の発光を停止する消光手段を具備している。
このように、光加入者装置異常検出手段を設けたことにより、光出力禁止機能が機能していない光加入者装置(ONU)を検出することができ、検出した光出力禁止機能が機能していないONUにより他のONUが通信できないという状態を解消することが可能な光加入者通信システムを実現することができる。
ここで、前記光加入者装置異常検出手段は、前記光加入者装置からアイドル時に前記光カプラに送られるアイドルパターンの継続時間を計数するアイドル継続時間計数機能と、前記光加入者装置との論理接続の確立状態を検出する論理接続状態検出機能とを有するとともに、前記アイドル継続時間計数機能の計数出力が光加入者通信システムの規格から定まる規定値より長く、前記論理状態検出手段が検出する論理接続が1つだけ確立している場合に、現在論理接続されている光加入者装置を異常と判定する。
これにより、複数の光加入者装置(ONU)のうちで、光出力禁止機能が機能していないONUを見出し、そのONUを特定することが可能な光加入者通信システムを実現することができる。
さらに、前記消光手段は、前記消光手段は、上り信号の数値を全て0に置き換えるデータ加工手段であることを特徴とする(請求項1)。
これにより、ONUの出力デジタル信号の数値を0を設定して消光を実現することができる。
また、前記消光手段は、上り信号を電気信号から光信号に変換する光/電気変換部への電力供給を切断する光/電気変換電源供給制御手段であることを特徴とする(請求項2)。
さらに、前記消光手段は、上り信号を電気信号から光信号に変換する光/電気変換部内の送信手段への電力供給を切断する送信電源供給制御手段であることを特徴とする(請求項3)。
これらにより、ONUの光/電気変換部又は光/電気変換部内の送信手段への供給電力を断つことで、強制的に消光を実現することができる。
上記課題を解決するため、本発明にかかる光加入者通信システムにおける光加入者装置の異常発光抑止方法は、局内装置と、この局内装置に光カプラを含む光ファイバ回線を介して接続される複数の光加入者装置を含んでなる光加入者通信システムにおける前記光加入者装置の異常発光抑止方法であって、前記局内装置で実行される前記光加入者装置の異常を検出する光加入者装置異常検出工程と、この光加入者装置異常検出工程で異常を検出した光加入者装置に発光をとめる発光停止コマンドを含めた信号を前記局内装置から前記光加入者装置への下り通信で送信する発光停止コマンド送信工程と、前記光加入者装置で実行される前記発光停止コマンド送信工程で送られた発光停止コマンドに基づいて自局の発光を停止し上り信号の数値を全て0に置き換える消光工程とを備えている。
ここで、前記光加入者装置異常検出工程は、前記光加入者装置からアイドル時に送られるアイドルパターンの継続時間を計数するアイドル継続時間計数工程と、前記アイドル継続時間計数工程での計数値と光加入者通信システムの規格から定まる規定値とを比較するアイドル継続時間比較工程と、前記光加入者装置との論理接続の確立状態を検出する論理接続状態検出工程とを備えるとともに、前記アイドル継続時間比較工程での計数値が前記規定値より長く、前記論理状態検出工程で検出する論理接続が1つだけ確立している場合に、現在論理接続されている光加入者装置を異常と判定することを特徴とする(請求項4)。
これにより、複数のONUのうちで、光出力禁止機能が機能していないONUを見出し、そのONUを特定して対処することができる光加入者装置の異常発光抑止方法を実現することができる。
上記課題を解決するため、本発明にかかる光加入者通信システムにおける光加入者装置の異常発光抑止プログラムは、局内装置とこの局内装置に光カプラを含む光ファイバ回線を介して接続される複数の光加入者装置を含んでなる光加入者通信システムにおける前記光加入者装置の異常発光抑止プログラムであって、前記光加入者装置の異常を検出する光加入者装置異常検出機能、この光加入者装置異常検出工程で異常を検出した光加入者装置に発光をとめる発光停止コマンドを含めた信号を前記局内装置から前記光加入者装置への下り通信として送信する発光停止コマンド送信機能、及び前記光加入者装置で実行される前記発光停止コマンド送信機能により送られた発光停止コマンドに基づいて自局の発光を停止し上り信号の数値を全て0に置き換える消光制御機能、
を設け、これらを前記局内装置のコンピュータに実行させている。
さらに、前記光加入者装置異常検出機能は、前記光加入者装置からアイドル時に送られるアイドルパターンの継続時間を計数するアイドル継続時間計数機能と、前記光加入者装置との論理接続の確立状態を検出する論理接続状態検出機能と、前記アイドル継続時間計数機能による計数出力が光加入者通信システムの規格から定まる規定値より長く、前記論理状態検出機能が検出する論理接続が1つだけ確立している場合に、現在論理接続されている光加入者装置を異常と判定する光加入者装置異常判定機能とからなり、これらの機能を前記局内装置のコンピュータに実行させるようにしたことを特徴とする(請求項5)
これにより、局内装置のコンピュータに、複数のONUのうちで光出力禁止機能が機能していないONUを見出させ、そのONUを特定することが可能な光加入者通信システムにおける光加入者装置の異常発光抑止プログラムを提供することができる。
本発明は、以上のように構成したので、光出力禁止機能が機能していない光加入者装置(ONU)を検出することができ、光出力禁止機能が機能していないONUが原因で他のONUが通信できないという状態を解消し、この状態が解消した場合に警報を停止することができる光加入者通信システム、光加入者通信システムにおける光加入者装置の異常発光抑止方法、及びそのプログラムを提供することができる。
以下、本発明を図面に沿って詳細に説明する。
先に、図1において、GE−PONシステムの加入者系アクセスネットワークの基本構成を示した。
また、図2に下り方向フレームの転送の様子を、図3に上り方向フレームの転送の様子を示した。さらに、図4に、各光加入者装置(ONU)2A〜2Cから送信された上り方向フレーム列が光カプラ3で合流する様子示した。これらの基本構成は、本発明においても変わらないものとする。
図5に、本発明の第1の実施形態の構成を表すブロック図を示した。
この図5では、第1の実施形態で光カプラ3にONUを3台接続した場合について示している。しかし、第1の実施形態は、ONUを2台以上、何台接続した場合についても、全て適用することができるものである。
この第1の実施形態において、先に図10で示した従来の例に、新たに加わった構成要素は、局内装置(OLT)1内のアイドルパターン継続時間カウンタ108と、各光加入者装置(ONU)内のデータ加工部210である。
アイドルパターン継続時間カウンタ108は、シリアル/パラレル変換部102を通過するアイドルパターンの継続時間を計数することができ、アイドル継続時間計数機能として働く。また、データ加工部210は、シリアル/パラレル変換部202に入力する信号として、全てゼロの信号か、あるいは、光リンク終端部203から出力された信号かのいずれかを選択することができるようになっている。これによって、異常時にゼロを選択することにより、発光を抑止することができ、これにより、データ加工部210は、消光手段として機能する。
ここで、図5に示す第1の実施形態のブロック図の各構成要素について説明する。
第1の実施形態の局内装置(OLT)1は、絶縁のためのトランス106、撚り対線での伝送に適した信号からデジタル信号への変換およびデジタル信号から撚り対線での伝送に適した信号への変換を行う撚り対線リンク終端部105、通信信号を一時的に保持するフレームバッファ部104、ONU2との情報のやりとりを行う光リンク終端部103、パラレル信号からシリアル信号への変換およびシリアル信号からパラレル信号への変換を行い、さらに上り方向のアイドルパターンを検出しアイドルパターン継続時間カウンタ108に通知する機能も具備したシリアル/パラレル変換部102、光信号から電気信号への変換および電気信号から光信号への変換を行う光/電気変換部101を含んで構成されている。さらに、異常を検出するためにアイドルパターンの継続時間を計上するアイドルパターン継続時間カウンタ108、異常が解消されたかを判定するために異常が見られていない時間を計上する回復時間カウンタ109、各部分から情報を収集したりネットワーク管理者に情報を伝える制御部107から構成されている。
一方、第1の実施形態の光加入者装置(ONU)2Aは、絶縁のためのトランス206、撚り対線での伝送に適した信号からデジタル信号への変換およびデジタル信号から撚り対線での伝送に適した信号への変換を行う撚り対線リンク終端部205、通信信号を一時的に保持するフレームバッファ部204、OLT1との情報のやりとりを行う光リンク終端部203、パラレル信号からシリアル信号への変換およびシリアル信号からパラレル信号への変換を行うシリアル/パラレル変換部202、光信号から電気信号への変換および電気信号から光信号への変換を行う光/電気変換部201を含んでいる。
さらに、光出力許可/禁止信号208、光出力許可/禁止機能実行部209、データ加工部210、制御部207を含んで構成される。
ここで、光出力許可/禁止信号208は、光リンク終端部203から出力され光出力許可/禁止機能実行部209に入力される信号で、フレームを送信するときには光出力許可の極性、フレームを送信しないときには光出力禁止の極性となる。光出力許可/禁止機能実行部209は、光/電気変換部201内に存在し、光出力許可/禁止信号208が光出力許可の極性のときはシリアル/パラレル変換部202から光/電気変換部201に入力される電気信号を光信号に変換して、光/電気変換部201から光カプラ3に出力させ、光出力許可/禁止信号208が光出力禁止の極性のときは光/電気変換部201から光カプラ3に何も出力させない。
さらに、データ加工部210は、通常時は光リンク終端部203から出力された信号をシリアル/パラレル変換部202に入力し、ONU2からの発光を抑止すべきときにはゼロをシリアル/パラレル変換部202に入力する。制御部207は、各部分から情報を収集したり、発光ダイオードランプの制御を行う。
図5では、ONU2Aについてその内部の詳細構成を示しているが、他のONUも同様の内部構成である。
ここで、第1の実施形態のGE−PONシステムでの正常な下り方向フレーム転送動作、正常な上り方向フレーム転送動作、及び本発明が解決しようとする異常を含むGE−PONシステムにおける動作の順に、図6のOLT1の動作フローチャート及び図7のONU2の動作フローチャートに沿って説明する。
ここで、光出力禁止機能が機能していないONU2を検出する方法は、図6に示すフローチャートのS101からS108の実行であり、他のONU2が通信できないという状態を解消する方法は、図6に示すフローチャートのステップS109からS115まで、および図7に示すフローチャートのステップS201からS206までの実行である。
図6のS101からS108は、光出力禁止機能が機能していないONU2を検出し、ネットワーク管理者に異常を知らせるまでのフローであり、S109は、他のONU2が通信できないという状態を解消するためにOLT1から光出力禁止機能が機能していないONU2に対して、発光を抑止するよう指示をするフローである。
さらに、図7は、OLT1から指示を受けたONU2が発光の抑止を実行するフローであり、この発光の抑止により、他のONU2が通信できないという状態が解消されたことをネットワークの管理者に知らせるためのフローが、図6のステップS110からS115である。
これらのフローにより如何にして課題が解決されるかを説明する前に、光出力禁止機能が機能していないONU2を検出する手段については、これらのフローに到る前に前段階を踏んでいるため、まず、その前段階について説明する。
光出力禁止機能が機能していないONU2を検出するために、本第1の実施形態では、まず、光出力禁止機能が機能していないONU2が存在するという現象を単純ないくつかの現象に分解し、それらの単純ないくつかの現象を検出することで、光出力禁止機能が機能していないONUを検出するという目的を達するようにしている。
光出力禁止機能が機能していないONU2が存在するという現象を、より具体的で単純な現象に分解することについて説明する。
先に述べたように、光出力禁止機能が機能していないONU2が存在するとき、次にあげるような現象1、2が引き起こされる。なお、以降、光出力禁止機能が機能していないONU2を異常ONUと略す。
現象1:異常ONUの送信機会以外の時間帯に、異常ONUから光カプラ3に対して、アイドルパターンの光信号が送信されつづける。
現象2:異常ONU以外のONUに対するロジカルリンクが解消されている。
現象1の結果として、異常ONUが含まれるGE−PONシステムにおいては、正常なGE−PONシステムにおいてよりも、長い継続時間のアイドルパターンが光カプラ3において観測される。光カプラ3以外でも、OLT内の光/電気変換部101、シリアル/パラレル変換部102、光リンク終端部103で、同様に、長い継続時間のアイドルパターンを観測することができる。
ここで、正常時よりも長い継続時間のアイドルパターンの検出について、説明しておく。正常なGE−PONシステムにおけるアイドルパターンの継続時間の最大値(これをTnormalと名づける)は、GE−PONの規格であるIEEE802.3ah規格を参照すると、(式1)のようになる。
(式1)
Tnormal
=Toff(max)+Ton(max)+Treceiver_settling(max)+Tcdr(max)+Tcode_group_align(max)
ここで、Toff(max)は、レーザオフ時間の最大値、
Ton(max)は、レーザオン時間の最大値、
Treceiver_settling(max)は、受信機安定時間の最大値、
Tcdr(max)は、CDR(clock and data recovery)ロック時間の最大値、
Tcode_group_align(max)は、コードグループ整列時間の最大値をあらわしている。
Tnormalは、1.856μs(μs=マイクロ秒)である。Tnormalにレーザオフ時間Toffを含めた理由は、ONUから送信されたフレーム列の終わりと、次に別のONUから送信されたフレーム列の始まりに、重なりが生じた場合を、念のために考慮したためである。
したがって、上述した観測点で計上したアイドルパターンの継続時間が、(式1)で示すTnormal(正常なGE−PONシステムにおけるアイドルパターン継続時間の最大値)よりも長ければ、異常が起こっていることを検出することができる。
光出力禁止機能が機能していないONUが存在するという現象の、より単純な現象への分解についてさらにまとめると、次の現象1’、2’をともに検出することで、光出力禁止機能が機能していないONUが存在するという現象を検出することができる。
現象1’:シリアル/パラレル変換部102において、正常時よりも長い継続時間のアイドルパターンが観測される。
現象2’:ロジカルリンクが1つだけ確立している。
本発明では、現象1’による正常時よりも長い継続時間のアイドルパターンの検出を、図6のフローチャートに示すステップS101からS105で行い、現象2’によるロジカルリンクが1つだけ確立している状況の検出を、ステップS106で行う。
なお、図6でIカウンタは、アイドルパターン継続時間カウンタの略であり、Rカウンタは、回復時間カウンタの略である。
各ステップについて説明すると、ステップS101は、OLTの起動および初期化のステップを示している。
S102からS105のステップは、OLT内のシリアル/パラレル変換部102で観測される上り方向のアイドルパターンの継続時間を計上するステップである。S102は、アイドルパターン継続時間カウンタを0にリセットすることを示しており、S103は、OLT内のシリアル/パラレル変換部102の上り方向で観測されるのがアイドルパターンなのか否かを判別している。
観測されたのがアイドルパターンであれば、ステップS104にてアイドルパターン継続時間カウンタをカウントアップし、アイドルパターンでなければステップS102にてアイドルパターン継続時間カウンタを0にリセットする。
ステップS105では、アイドルパターン継続時間が正常な範囲を超えたかどうかを判別する。正常な範囲とは、正常なGE−PONシステムにおけるアイドルパターン継続時間の最大値以下であることを示している。正常な範囲を超えた場合は、ステップS106およびS110を実行する。正常な範囲を超えていない場合は、ステップS103に戻り、アイドルパターンの継続時間の計上を継続する。
ステップS106は、ロジカルリンクが1つだけ確立しているか否かを判別している。ロジカルリンクとは、OLTとONUの間の論理的な接続を示している。
ステップS107では、警報がすでに出力済みであるか否かを判別している。警報については以下において説明する。
ステップS108の警報出力は、異常が発生していることをネットワーク管理者に知らせることを意図している。ここで知らせようとしている異常は、光出力禁止機能が機能していないONUが存在することにより、他のすべてのONUが通信できなくなっているという異常である。
警報、すなわち、異常を知らせる手段としては、発光ダイオードランプやSNMP(Simple Network Management Protocol)トラップなどが挙げられる。
発光ダイオードランプは、点灯/消灯/点滅によりネットワーク管理者に異常を視認させるために使われ、SNMPトラップは、ネットワークを介してネットワーク管理者に異常が発生したという情報を伝達するために使われる。
SNMPとは、ネットワーク管理のためのプロトコルであり、RFC1157で規定されている。SNMPトラップとは、SNMPのトラップ・プロトコルデータユニット(trap−プロトコルデータユニット)であり、監視対象の状態が変化したことをSNMPエージェントからSNMPマネージャに伝える機能を持っている。
先にも述べたが、ここまでのステップS101からS108が光出力禁止機能が機能していないONUを検出する方法であり、これにより光出力禁止機能が機能していないONU2を検出するという課題が解決されている。ステップS109以降、および図7に示すONU2のフローチャートは、他のONU2が通信できないという状態を解消する方法である。
ここで、ステップS109は、光出力禁止機能が機能していないONUに、発光を抑止するよう指示することを示している。
発光抑止指示はOAMプロトコルデータユニット(OAMPDU:Operations,Administration,and Maintenance Protocl Data Unit)を用いて行われる。
OAMプロトコルデータユニットとは、局内装置(OLT)1から光加入者装置(ONU)2に指示をする方法であり、下り方向フレームを送信する場合と類似した仕組みで、OLT1からONU2に送信される。OAMプロトコルデータユニットは、すべてのONU2宛てに送信することや、1つのロジカルリンクID宛てに送信することや、1つのロジカルリンクIDを除くすべてのロジカルリンクID宛てに送信することができる。
ここでは、ステップS106にて1つのロジカルリンクだけが確立していることを確認していて、その確立しているただ1つのロジカルリンクとは、まさに光出力禁止機能が機能していないONU2とのロジカルリンクであるため、そのロジカルリンクIDを付与して発光の抑止を指示するOAMプロトコルデータユニットを送信する。そうすることで、光出力禁止機能が機能していないONUに発光を抑止するよう指示することができる。
ステップS110からS115では、異常が解消されたかどうかを判別している。ここでの異常も、光出力禁止機能が機能していないONU(光加入者装置)が存在することにより他のすべてのONU(光加入者装置)が通信できなくなっているという異常を示している。異常が解消されたかどうかの判別のために回復時間カウンタ109を設け、アイドルパターン継続時間に異常がみられない時間をカウントし、十分な時間、アイドルパターン継続時間に異常がみられなければ、警報を停止するという動作である。
ステップS110では、アイドルパターンの継続時間が正常な範囲を超えている間は、回復時間カウンタが既定値を超えることの無いように、回復時間カウンタを0にリセットする指示を出している。アイドルパターン継続時間が正常な範囲にあり続ければ、回復時間カウンタはカウントアップを続けるため既定値を超えることとなる。
ステップS111では回復時間カウンタを0にリセットしてスタートし、ステップS112では回復時間カウンタをカウントアップし、ステップS113では、S110による回復時間カウンタのリセット指示がなされているかを判別し、リセット指示が出されていれば、ステップS111にて回復時間カウンタを0にリセットし、リセット指示が出されていなければステップS114に進む。
ステップS114では、回復時間カウンタが既定値を超えたかどうかを判定し、既定値を超えていなければステップS112に戻って回復時間カウンタをカウントアップする。既定値を超えていたら、ステップS115にて警報を停止する。警報の停止とは、ステップS108で発光ダイオードランプやSNMPトラップなどの手段で表現した内容を、正常時の状態に戻すことを想定している。
例えば、ステップS108にて発光ダイオードランプを点灯させたのであれば、ステップS115では発光ダイオードランプを消灯するという内容となり、ステップS108にて異常が発生したというSNMPトラップを上げたのであれば、ステップS115では異常状態から復旧したというSNMPトラップを上げるという具合である。
次に、図7に示す光加入者装置(ONU)2のフローチャートについて説明する。
OLT1から発光抑止を指示するOAMプロトコルデータユニットを受信したONU2が、発光の抑止を実行することで、他のONU2が通信できないという状態を解消するフローとなっている。ONU2は、ステップS203にて発光抑止を指示するOAMを受信するまでは通常動作を続け、S203にて発光抑止を指示するOAMプロトコルデータユニットを受信したら、ステップS204にて発光ダイオードランプを点灯させるなどの警報出力を行う。警報出力の意図は、ONU2に異常が発生していることを使用者に知らせることである。
ステップS204にて警報を出力した後、ステップS205にて発光の抑止を実行し、ステップS206にて終了する。この異常は、故障に起因しているため、ONU2としては発光を抑止したままで終了としており、ONU2が自動で回復する手段は設けない。
なお、ONU2が発光を抑止した状態から復帰する方法は、ONU2の電源再投入となる。異常をきたしたONU2が修理されないまま電源再投入され、再び発光できる状態となっても、これまでの図6、7のフローにより、再び発光が抑制された状態とすることができることを付け加えておく。
発光を抑止すると、異常ONUからのアイドルパターン送信がなくなるため、GE−PONシステムは正常な状態に復帰し、他のONU2が通信できる状況になる。
また、正常な範囲を超える継続時間のアイドルパターンも観測されなくなるため、先述した図6のステップS110からS115のフローにより警報が停止され、GE−PONシステムが正常な状態に復帰したことをネットワーク管理者が知ることができる。
このように、図6に示すフローチャートのステップS109からS115、および図7に示すフローチャートを実行することで、他のONU2が通信できないという状態を解消するという課題を解決することができる。
以上、GE−PONシステムの動作を、フローチャートに沿って説明したが、以降は、これらの動作を、装置各部の動作として順に説明する。
まず、正常時におけるGE−PONシステムのフレーム転送動作について説明する。
GE−PONシステム全体としてのフレーム転送動作については、すでに、図1〜図4に沿って説明済みであるため、図5に基づき、OLT1内、およびONU2内での動作について説明する。
下り方向フレーム転送動作の概要としては、図5の接続機器4Dから送信されたフレームを局内装置(OLT)1が転送して、光カプラ3に入力し、光カプラ3で光を分岐させることにより各光加入者装置(ONU)2にフレームが同報出力され、各ONU2はフレームが自ONU宛てであれば接続機器に転送して、自ONU宛てでなければ廃棄するという動作となる。
図5では、ONU2を3台図示しているが、どのONU2をとっても、その動作も同じである。
下り方向フレームの転送動作の詳細について、図5を参照して説明すると、接続機器4Dから送信されたフレームは、OLT内部のトランス106を経て撚り対線リンク終端部105に入力される。
撚り対線リンク終端部105では、運ぶ情報自体は変更せず、入力された情報(フレーム)をそのまま出力するのだが、信号の形態を撚り対線での伝送に適した信号からデジタル信号に変換する。デジタル信号とすることで電子回路で扱いやすい信号となる。撚り対線リンク終端部105から出力されたフレームは、フレームバッファ部104に格納される。
光リンク終端部103は、接続機器4Dから送信されてフレームバッファ部104に格納されているフレーム以外にも、MPCプロトコルデータユニット(Multi−Point Control Protocol Data Unit)やOAMプロトコルデータユニット(Operations,Administration,and Maintenance Protocol Data Unit)をシリアル/パラレル変換部102に出力する。
MPCプロトコルデータユニットとは、OLT1内の光リンク終端部103とONU2内の光リンク終端部203間でやりとりされる制御用フレームで、OLTからONUへの送信時刻指示などに使われる。OAMプロトコルデータユニットはOLT1内の光リンク終端部103とONU2内の光リンク終端部203間でやりとりされる制御フレームであり、異常などを知らせるために使われる。
光リンク終端部103からシリアル/パラレル変換部102には、フレームまたはMPCプロトコルデータユニットまたはOAMプロトコルデータユニットを1つずつ順番にしか出力できず、また、IEEE802.3ah規格にて定められた決まりごととして、これらの中ではMPCプロトコルデータユニットが最も高優先で送信され、次いでOAMプロトコルデータユニットが優先されるため、光リンク終端部103からMPCプロトコルデータユニットまたはOAMプロトコルデータユニットが送信されている間は、フレームは、フレームバッファ部104で待機し、MPCプロトコルデータユニットやOAMプロトコルデータユニットの送信が終わったら、フレームはフレームバッファ部104から取り出され光リンク終端部103に出力される。
光リンク終端部103では、フレームまたはMPCプロトコルデータユニットまたはOAMプロトコルデータユニットにロジカルリンクIDを付与し、シリアル/パラレル変換部102に出力する。ロジカルリンクIDは、フレームまたはMPCプロトコルデータユニットまたはOAMプロトコルデータユニットがどのONU宛てであるかをONUに認識させるための情報である。
シリアル/パラレル変換部102に入力されたフレームまたはMPCプロトコルデータユニットまたはOAMプロトコルデータユニットは、パラレル信号からシリアル信号に変換され、光/電気変換部101に出力される。光/電気変換部101に入力されたフレームまたはMPCプロトコルデータユニットまたはOAMプロトコルデータユニットは電気信号から光信号に変換され、光カプラ3に出力される。下り方向のフレーム転送動作においては、OLT内のアイドルパターン継続時間カウンタ108および回復時間カウンタ109は関与しないことを補足しておく。
光カプラ3から出力されたフレームまたはMPCプロトコルデータユニットまたはOAMプロトコルデータユニットは、ONU内の光/電気変換部201にて光信号から電気信号に変換されてシリアル/パラレル変換部202に出力される。シリアル/パラレル変換部202ではフレームまたはMPCプロトコルデータユニットまたはOAMプロトコルデータユニットをシリアル信号からパラレル信号に変換し光リンク終端部203に出力する。光リンク終端部203では、入力されたフレームまたはMPCプロトコルデータユニットまたはOAMプロトコルデータユニットのロジカルリンクIDを確認し、自ONU宛てでは無いと判断したら、フレームまたはMPCプロトコルデータユニットまたはOAMプロトコルデータユニットを廃棄する。
フレームまたはMPCプロトコルデータユニットまたはOAMプロトコルデータユニットのロジカルリンクIDが、自ONU宛てならば、フレームであれば、ロジカルリンクIDを取り除いてフレームバッファ部204に出力し、MPCプロトコルデータユニットやOAMプロトコルデータユニットであれば、MPCプロトコルデータユニットやOAMプロトコルデータユニットの内容にしたがった動作を実行する。内容によっては制御部207に通知し、制御部207に動作を実行させる。フレームバッファ部204は、光リンク終端部203から入力されたフレームを撚り対線リンク終端部205に出力する。撚り対線リンク終端部205では、フレームをデジタル信号から撚り対線での伝送に適した信号に変換し、トランス206を介して接続機器4Aに出力する。
続いて、上り方向フレームの転送動作について説明する。上り方向フレーム転送動作の概要としては、図5の接続機器4Aから送信されたフレームを光加入者装置(ONU)2Aが転送して、光カプラ3に入力し、光カプラ3から出力されたフレームを図4の局内装置(OLT)1が転送して、接続機器4Dに送信するという動作となる。他のONUの動作もONU2Aと同様である。
上り方向フレームの転送動作の詳細については、ONU内までの動作と、OLT内での動作とで区切って説明する。まずONU内の動作を説明すると、接続機器4Aから送信されたフレームは、トランス206を経て撚り対線リンク終端部205に入力される。撚り対線リンク終端部205では、フレームを撚り対線での伝送に適した信号からデジタル信号に変換する。
撚り対線リンク終端部205から出力されたフレームは、フレームバッファ部204に格納される。フレームバッファ部204に格納されたフレームは、光リンク終端部203の指示があるまでフレームバッファ部204で待機する。光リンク終端部203は、OLT1から送信される下り方向のMPCプロトコルデータユニットにて、ONU2Aがフレーム列を送信開始する時刻、および送信を継続する時間について指示を受ける。1回の送信機会内において複数のフレームを送信することができるのでフレーム列と表現していることを補足しておく。
光リンク終端部203は、ONU2Aの送信機会でない時間帯はアイドルパターンを出力している。データ加工部210は、発光の抑止を指示するOAMプロトコルデータユニットをOLT1から受けていないときは、光リンク終端部203から入力された信号をそのままシリアル/パラレル変換部202に出力するため、光リンク終端部203から入力されたアイドルパターンをシリアル/パラレル変換部202に出力する。また、データ加工部210は、主信号をデータ加工部210に通すことにより生じる遅延と同量の遅延を光出力許可/禁止信号208にも与える。これは、光出力許可/禁止信号208を適切なタイミングで動作させるための処理である。
シリアル/パラレル変換部202は、データ加工部210から入力されたアイドルパターンをパラレル信号からシリアル信号に変換して光出力許可/禁止機能実行部209に出力する。ONU2Aの送信機会ではない時間帯では、光出力許可/禁止信号208は、光リンク終端部203から「光出力禁止」の極性で出力されるため、光出力許可/禁止機能実行部209から光カプラ3には何も出力されない。
フレーム列を送信開始する時刻になると、光リンク終端部203は光出力許可/禁止信号208を「光出力許可」の極性とし、IEEE802.3ah規格で定められた(式2)OLT受信同期時間の期間、アイドルパターンを出力する。
(式2)のOLT受信同期時間は、(式1)で示した正常時のアイドルパターン継続時間の最大値Tnormalよりも短いことを補足しておく。
(式2)
OLT受信同期時間=
Ton+Treceiver_settling+Tcdr+Tcode_group_align
ここで、
Tonは、レーザオン時間、
Treceiver_settlingは、受信機安定時間、
Tcdrは、CDR(clock and data recovery)ロック時間、
Tcode_group_alignは、コードグループ整列時間
をあらわしている。
この(式2)OLT受信同期時間の期間のアイドルパターンは、光出力許可/禁止信号208が「光出力許可」の極性であるため、データ加工部210、シリアル/パラレル変換部202、光出力許可/禁止機能実行部209を経て光カプラ3に出力される。
(式2)の期間のアイドルパターンを送信した後、光リンク終端部203は、MPCプロトコルデータユニットまたはOAMプロトコルデータユニットまたは、フレームバッファ部204に待機させていたフレームにロジカルリンクIDを付与し、データ加工部210に出力する。
データ加工部210は、発光の抑止を指示するOAMプロトコルデータユニットをOLT1から受けていないため、光リンク終端部203から入力されたフレームまたはMPCプロトコルデータユニットまたはOAMプロトコルデータユニットをそのままシリアル/パラレル変換部202に出力し、シリアル/パラレル変換部202は、データ加工部210から入力されたフレームまたはMPCプロトコルデータユニットまたはOAMプロトコルデータユニットをパラレル信号からシリアル信号に変換して光出力許可/禁止機能実行部209に出力する。光出力許可/禁止機能実行部209は、光出力許可/禁止信号208が「光出力許可」の極性となっているため、フレームまたはMPCプロトコルデータユニットまたはOAMプロトコルデータユニットを電気信号から光信号に変換して光カプラ3に出力する。
光リンク終端部203は、1回の送信機会内で複数のフレームを出力する場合には、フレームとフレームの間はIFG(Inter Frame Gap)と呼ばれる期間、アイドルパターンを送信する。IFGは0.096μs(マイクロ秒)であり、(式1)で示したTnormalよりも短いことを補足しておく。
なお、IFGの期間も、光出力許可/禁止信号208は「光出力許可」のままであるため、IFGの期間のアイドルパターンは、データ加工部210、シリアル/パラレル変換部202、光出力許可/禁止機能実行部209を経て、光カプラ3に出力される。
先の下り方向のMPCプロトコルデータユニットにてOLT1から指示されていた送信の継続時間内に、次のフレームの送信を完了させることができないと光リンク終端部203が判断するか、あるいは、フレームバッファ部204内に待機させていたフレームをすべて送信完了したら、光リンク終端部103は、レーザオフ時間Toffと呼ばれる期間、アイドルパターンを送信しながら、光出力許可/禁止信号208を「光出力禁止」の極性にする。レーザオフ時間Toffは、(式1)で示した正常時におけるアイドルパターン継続時間の最大値よりも小さい。
光出力許可/禁止信号208が「光出力禁止」の極性になると、光出力許可/禁止機能実行部209から光カプラ3には、何も出力されなくなる。
つづいて、局内装置(OLT)内の上り方向フレーム転送動作を説明する。
光加入者装置(ONU)2から光カプラ3に出力された上り方向の信号それぞれについて、OLT1内でどのように処理されるかについて説明する。ONU2から光カプラ3に出力された信号とは、(式2)で示されるOLT受信同期時間のアイドルパターン、フレームやMPCプロトコルデータユニットやOAMプロトコルデータユニット、フレーム間に送信されるIFGと呼ばれるアイドルパターン、ONU2A送信機会の最後に送信されるToffと呼ばれるアイドルパターンである。
図8にそれらの信号の様子を図示した。横軸は時間で、図の左側からOLT1に入力される。上段は正常なGE−PONシステムにおいて観測される信号であり、下段は異常を含むGE−PONシステムにおいて観測される信号である。二重四角で囲った信号はアイドルパターンであり、一重四角で囲った信号および無信号は非アイドルパターンである。
光カプラ3から出力された(式2)で示されるOLT受信同期時間の期間のアイドルパターンは、光/電気変換部101にて光信号から電気信号に変換され、シリアル/パラレル変換部102に入力される。シリアル/パラレル変換部102は、アイドルパターンが検出された旨をアイドルパターン継続時間カウンタ108に知らせる。
これは、図6の本発明によるフローチャートのステップS103の動作に相当する。アイドルパターン継続時間カウンタ108は、ステップS104にしたがってアイドルパターン継続時間カウンタのカウントアップをする。(式2)で示されるOLT受信同期時間の期間、シリアル/パラレル変換部102はアイドルパターンを検出しつづけ、アイドルパターン継続時間カウンタはカウントアップしつづけるが、(式2)で示されるOLT受信同期時間の期間では、ステップS105における正常な範囲、すなわち、(式1)で示される正常時のアイドルパターン継続時間の最大値までは至らない。
シリアル/パラレル変換部102は、(式2)のOLT受信同期時間の期間のアイドルパターンをシリアル信号からパラレル信号に変換して光リンク終端部103に出力する。光リンク終端部では(式2)のOLT受信同期時間の期間のアイドルパターンを受けるが、フレームバッファ部104には転送しない。
(式2)のOLT受信同期時間の期間のアイドルパターンが光カプラ3から光/電気変換部101に入力された後、フレームまたはMPCプロトコルデータユニットまたはOAMプロトコルデータユニットが入力される。光/電気変換部101にて光信号から電気信号に変換された後、シリアル/パラレル変換部102でシリアル信号からパラレル信号に変換される。フレームまたはMPCプロトコルデータユニットまたはOAMプロトコルデータユニットはアイドルパターンではないので、シリアル/パラレル変換部102からアイドルパターン継続時間カウンタ108には、アイドルパターンを検出していない旨が知らされ、アイドルパターン継続時間カウンタはS102により0にリセットされる。
シリアル/パラレル変換部102では、フレームまたはMPCプロトコルデータユニットまたはOAMプロトコルデータユニットをシリアル信号からパラレル信号に変換して光リンク終端部103に出力する。
光リンク終端部103では、フレームについてはロジカルリンクIDを取り除いてフレームバッファ部104に出力し、MPCプロトコルデータユニットまたはOAMプロトコルデータユニットであれば、その内容に応じた動作をし、必要であれば制御部107に転送する。
フレームバッファ部104に入力されたフレームは撚り対線リンク終端部105に出力され、撚り対線リンク終端部105ではフレームをデジタル信号から撚り対線での伝送に適した信号に変換しトランス106を介して接続機器4Dに送信する。
光カプラ3からIFGの期間のアイドルパターンが光/電気変換部101に入力された場合、およびレーザオフ時間Toffのアイドルパターンが入力された場合も、(式2)のOLT受信同期時間のアイドルパターンが入力されたときと同様の動作となり、アイドルパターン継続時間カウンタはS105の正常な範囲を超えない。
以上、正常なGE−PONシステムにおけるフレーム転送動作について説明したが、次に光出力禁止機能が機能しない光加入者装置(ONU)が存在するときの動作について説明する。
図1のようなGE−PONシステムにおいて、ONU2Aが光出力禁止機能が機能しないONUであり、ONU2B、2Cが正常なONUであるとして説明する。
光出力禁止機能が機能しないという異常を持つONU2Aの動作から説明すると、ONU2Aの光リンク終端部203は、ONU2Aの送信機会のときは、正常時と同様、(式2)のOLT受信同期時間のアイドルパターンを送信し、つづいてフレームまたはMPCプロトコルデータユニットまたはOAMプロトコルデータユニットを送信し、フレームとフレームの間にはIFGの期間のアイドルパターンを送信し、送信機会内の最後のフレームを送った後はレーザオフ時間Toffのアイドルパターンを送信する。そしてONU2Aの送信機会以外のときはアイドルパターンを送信する。データ加工部210はまだ発光抑止の指示を受けていないので光リンク終端部203から受け取った信号をそのままシリアル/パラレル変換部202に出力し、シリアル/パラレル変換部202はそれらの信号をパラレル信号からシリアル信号に変換し光出力許可/禁止機能実行部209に出力する。
光出力許可/禁止機能実行部209は光出力禁止機能が機能しないので、受け取った信号を電気信号から光信号に変換して光カプラ3に出力する。
すなわち、異常時においても、局内装置(OLT)1から発光抑止の指示が来るまではONU2Aの光リンク終端部203から出力される信号は、光信号となってそのまま光カプラ3に出力される。正常時と異なるのは、ONU2Aの送信機会以外ではアイドルパターンが出力されつづけることである。図8の異常時(下段)におけるToffの後のアイドルパターンがこれに相当する。
OLT1内の動作の説明に移ると、(式2)のOLT受信同期時間のアイドルパターン、つづいてフレームまたはMPCプロトコルデータユニットまたはOAMプロトコルデータユニット、フレームとフレームの間のIFGの期間のアイドルパターン、レーザオフ時間Toffのアイドルパターンは、OLT内においても正常時と同様に処理される。
レーザオフ時間Toffのアイドルパターンが出力された後は、ONU2Aの送信機会が終わったために正常時であればONU2Aからは何も出力されなくなるが、ONU2Aの光出力禁止機能が機能しなくなっているときはアイドルパターンが出力される。
光カプラ3に接続された他のONU(図3を参照するとONU2Bや2C)からも光信号は送られてきていたのだが、ONU2Aが、ONU2Aの送信機会以外の時間帯はアイドルパターンの光信号を光カプラ3に出しつづけるため、ONU2BおよびONU2Cから光カプラ3に出力される光信号は光カプラ3にて混合し、光/電気変換部101で光信号から電気信号に変換され、シリアル/パラレル変換部102でパラレル信号に変換されても、光リンク終端部103ではONU2BやONU2Cが送った情報は読み取れなくなってしまう。
光リンク終端部103は、mpcp_timerと呼ばれる期間、MPCプロトコルデータユニットを受け取っていないONUについては、ロジカルリンクを解消してしまうため、ONU2BとONU2CはロジカルリンクIDを失う。ONU2Aは、ONU2Aの送信機会内にMPCプロトコルデータユニットを送るため、ONU2Aのロジカルリンクは維持される。
ONU2B、2Cは、ロジカルリンクが解消された後は、ディスカバリウィンドウ時間と呼ばれる期間以外は、光カプラ3に何も出力しなくなる。
したがって、ONU2Aがフレームバッファ部204内のフレームを送信し終わってからディスカバリウィンドウ時間が始まるまで、(式1)に示される正常時におけるアイドルパターン継続時間の最大値を上回る、長い継続時間のアイドルパターンが光カプラ3からOLT1に入力されることとなる。
長い継続時間のアイドルパターンは、光/電気変換部101で光信号から電気信号に変換され、シリアル/パラレル変換部102に入力される。
シリアル/パラレル変換部102では、アイドルパターンを検出し、アイドルパターン継続時間カウンタ108に知らせる。また、アイドルパターンをシリアル信号からパラレル信号に変換し、光リンク終端部103に出力する。
アイドルパターン継続時間カウンタ108では、アイドルパターン検出によるアイドルパターン継続時間カウンタのカウントアップを続け、カウント値が正常な範囲、すなわち、(式1)に示される正常時におけるアイドルパターン継続時間の最大値を超える。
アイドルパターン継続時間カウンタ108は、カウント値が正常な範囲を超えると、制御部107に割り込み信号で知らせつつ、回復時間カウンタ109のカウント値を0にリセットする。この動作は、図6のフローチャートではS110に相当する。回復時間カウンタ109の動作についてはこれまでは触れてこなかったが、回復時間カウンタは、既定を超えるまでカウントアップを続け、既定値を超えたら警報を停止すべきであるという信号を制御部107に出力する。既定値とは、数十ミリ秒から数秒程度の範囲内の値とする。ある程度長期間監視して、一度もアイドルパターン継続時間が正常な範囲を超えないことを確認したところで警報を停止するという意図を含んでいる。制御部107は回復時間カウンタ109から警報停止信号を受けても、警報が出力されている状況以外では何もしない。
制御部107は、アイドルパターン継続時間カウンタ108(アイドル継続時間計数機能)から割り込み信号が上がったらロジカルリンクが1つだけ確立しているかどうかを確認する。
この動作は図6のフローチャートのS106に相当する。まだ複数のロジカルリンクが確立していたら、以後のフローの動作を行うのは時期尚早として、アイドルパターン継続時間カウンタを0にリセットし、再びアイドルパターンの継続時間をカウントさせる。
S106にて複数のロジカルリンクが確立している状況は、OLT1と他のいずれかのONUの間のロジカルリンクに対するmpcp_timerが満了しておらず、まだいずれかのONUがロジカルリンクを保っているときに引き起こされる。他のONUのmpcp_timerが満了するまで待てば、異常ONUの特定が容易になるため、ロジカルリンクが1つだけ確立する状況となるまではフローS107に進まない。
S107以降のフローにより異常が解消されるまでは、正常な範囲を超える継続時間のアイドルパターンが観測される時間帯が時々現れる。アイドルパターン継続時間カウンタが正常な範囲を超えたときに、異常ONU以外のONUのロジカルリンクが解消されていれば、制御部107が警報をすでに出力済みか否かを確認し、警報を出力する。先にも述べたように、警報の出力とは、発光ダイオードランプの点灯やSNMPトラップなどである。
警報を出力後の回復時間カウンタ109の動作について説明すると、警報が出力されてから異常ONUにより発光の抑止が実行されるまでは、アイドルパターン継続時間カウンタが時々正常な範囲を超え、回復時間カウンタのリセット指示を出すため、回復時間カウンタは既定値に届かず、したがって、回復時間カウンタ109から制御部107に対して、警報の停止指示は出されない。
制御部107は、警報を出力後、ONU2Aの発光を抑止させるためのOAMプロトコルデータユニットを作成する。ONU2Aの発光を抑止させるためのOAMプロトコルデータユニットは、GE−PONの規格であるIEEE802.3ah規格のOrganization Specific OAMPDUの構成にしたがっている。Organization Specific OAMPDUとは、OAMPDUコードフィールドに0xFEという数値を使用し、かつ、OAMPDUデータフィールドの最初の3オクテットにOUI(Organizationally Unique Identifier)を使用するのであれば、データフィールドの残りは開発者が自由に定義してよいというものである。
そこで、Organization Specific OAMプロトコルデータユニットの残りのデータフィールドの中に発光抑止指示フィールドを定義する。発光抑止指示フィールドの内容は、発光抑止指示フィールドに1が格納されたOAMプロトコルデータユニットを受信したONUは、発光の抑止を実行し、発光抑止フィールドに0が格納されたOAMプロトコルデータユニットを受信したONUは通常の動作を続ける、というものである。以降、発光抑止フィールドに1が格納されたOrganization Specific OAMプロトコルデータユニットを発光抑止OAMプロトコルデータユニットと呼ぶこととする。
制御部107は、発光抑止OAMプロトコルデータユニットと発光抑止OAMプロトコルデータユニットに付与すべきロジカルリンクIDを光リンク終端部103に送付する。発光抑止OAMプロトコルデータユニットに付与すべきロジカルリンクIDとは、ロジカルリンクが1つしか確立していないことを確認したときに、確立していた唯一のロジカルリンクのロジカルリンクIDである。
光リンク終端部103は、発光抑止OAMプロトコルデータユニットに発光抑止OAMプロトコルデータユニットに付与すべきロジカルリンクIDを付与して、下り方向、すなわち、シリアル/パラレル変換部102に出力する。シリアル/パラレル変換部102では発光抑止OAMプロトコルデータユニットをパラレル信号からシリアル信号に変換して光/電気変換部101に出力し、光/電気変換部101では発光抑止OAMプロトコルデータユニットを電気信号から光信号に変換して光カプラ3に出力する。
光カプラ3から各ONUに発光抑止OAMプロトコルデータユニットは分配され、各ONU内とも、発光抑止OAMプロトコルデータユニットは、光/電気変換部201で光信号から電気信号に変換され、シリアル/パラレル変換部202でシリアル信号からパラレル信号に変換され、光リンク終端部203に出力される。ONU2BおよびONU2CはロジカルリンクIDを持たないため、Organization Specific OAMプロトコルデータユニット、すなわち発光抑止OAMプロトコルデータユニットを廃棄する。ONU2Aの光リンク終端部203では、自ONU宛てのロジカルリンクIDを持つ発光抑止OAMプロトコルデータユニットを受け取り、制御部207に転送する。
ONU2Aの制御部207では、発光抑止OAMプロトコルデータユニットの内容を解析し、発光抑止指示フィールドが1であることを確認して、警報を出力した後、データ加工部210に発光抑止をするよう指示する。ここでの警報出力は発光ダイオードランプの点灯などである。「アラーム」などと命名された発光ダイオードランプを点灯し、ONUに異常があることを視認させる意図である。
発光抑止の指示を制御部207から受けたデータ加工部210は、シリアル/パラレル変換部202に、光リンク終端部203から入力された信号ではなくゼロを出力しつづける。
シリアル/パラレル変換部202は、データ加工部210から入力されたゼロの連続をパラレル信号からシリアル信号に変換し、光/電気変換部201に出力する。光/電気変換部201では、0が入力されているので発光しない。したがって、発光が抑止されてからはONU2Aから光カプラ3には何も光信号が出力されなくなる。
ONU2Aから光カプラ3へのアイドルパターンの出力が無くなると、ONU2BおよびONU2Cは、決められた時間に上り方向のMPCプロトコルデータユニットを送信することができるようになり、ONU2BとONU2Cのロジカルリンクは再び確立する。
長い継続時間のアイドルパターンを出していたONU2Aから何も光信号が出力されなくなったので、OLT1内のシリアル/パラレル変換部102で検出されるアイドルパターンは、アイドルパターン継続時間カウンタが正常な範囲を超えるほど継続することはなくなり、アイドルパターン継続時間カウンタが正常な範囲を超えることはなくなる。
アイドルパターン継続時間カウンタが正常な範囲を超えることが無くなると、回復時間カウンタがカウントアップを続け、既定値を超える。回復時間カウンタが既定値を超えると、回復時間カウンタ109は、制御部107に警報を停止するよう信号を出力し、制御部107は警報を停止する。警報の停止とは、異常を意味する発光ダイオードランプの消灯や、異常状態から復旧した旨のSNMPトラップを上げるなどである。
これまで説明してきたように、本第1の実施形態により、正常な他ONUが通信を再開することができ、また、SNMPトラップの履歴などで、異常状態の解消が行われたことをネットワーク管理者に知らせることができる。
続いて本発明の他の実施形態について述べる。
本発明の第2の実施形態の光加入者装置(ONU)2のブロック図を、図9に示す。
この実施形態では、図7のONU2のフローチャートのS205に示す発光の抑止を実行するために、ONU内に光/電気変換部211への電源供給を制御する回路(電源供給制御部301)を設ける。このとき、図5で示したデータ加工部210は必要がなくなる。
光/電気変換部211への電源供給制御部301の機能は、発光を抑止しないときには光/電気変換部211に電源を供給し、発光を抑止するときには光/電気変換部211に電源を供給しないというものである。
電源が供給されないときの光/電気変換部211の動作としては、シリアル/パラレル変換部212から入力される信号に関わらず、光/電気変換部211から光カプラ31には何も出力されないという動作となる。また、光カプラ31から光信号を受けてもシリアル/パラレル変換部212には何も出力しないという動作となる。
なお、電源供給制御部301は、本第2の実施形態での消光手段としての役割を果たしている。
本発明の第3の実施形態について以下に述べる。(図9からのわずかな変形であるため、図は省略する。)
これは、発明の他の実施例その1の変形であり、図9の光/電気変換部211への電源供給制御部301を変更して、光/電気変換部211内の送信回路への電源供給制御部とする。
本発明の第2の実施形態と異なるのは、発光を抑止するときに、光/電気変換部201全体への電源供給を止めるのではなく、光/電気変換部211内の送信回路への電源供給を止めるというところである。すなわち、本実施例では、光/電気変換部211内の受信回路への電源供給は制御せず、常に電源を供給したままとする。光/電気変換部211内送信回路への電源供給制御部の機能は、発光を抑止しないときには光/電気変換部211内の送信回路に電源を供給し、発光を抑止するときには光/電気変換部211内の送信回路に電源を供給しないというものである。
光/電気変換部201内送信回路に電源が供給されないときの光/電気変換部211の動作は、シリアル/パラレル変換部212から入力される信号に関わらず、光/電気変換部211から光カプラ31には何も出力されないという動作となる。
なお、変更された電源供給制御部301は、本第3の実施形態での消光手段として機能している。
本発明のさらに他の実施形態として、アイドルパターン継続時間が正常ではないと判定するための閾値を、第1の実施形態で示したTnormalから変更した例を下記に列挙しておく。
本発明の第4の実施形態は、アイドルパターン継続時間が正常ではないと判定するための閾値として、(式1)で示すTnormalに余裕を見込んで、Tnormalよりも多少長い時間を閾値としたものである。
本発明の第5の実施形態は、アイドルパターン継続時間が正常ではないと判定するための閾値として、(式1)に示したToff(max)、Ton(max)、Treceiver_settling(max)、Tcdr(max)、Tcode_group_align(max)のうちの1つ以上を、実際のシステムにおける値に変更したものである。(式1)に示したこれらのmax値は、IEEE802.3ah規格で許容される最大値であり、実際のGE−PONシステムではこれらの最大値以下の値を用いて設計されるので、一部に実際のシステムにおける値を採用することで、閾値は(式1)の値より短いものになる。
本発明の第6の実施形態は、アイドルパターン継続時間が正常ではないと判定するための閾値として、第5の実施形態で示した閾値に余裕を見込んだ値としたものである。
本発明の第7の実施形態は、アイドルパターン継続時間が正常ではないと判定するための閾値として、(式1)の値からToff(max)を引いた値としたものである。
本発明の第8の実施形態は、アイドルパターン継続時間が正常ではないと判定するための閾値として、本発明の第5の実施形態での閾値から、Toff(max)あるいは実際に使用しているToffを引いた値としたものである。
本発明の第9の実施形態は、アイドルパターン継続時間が正常ではないと判定するための閾値として、IFGに余裕を見込んだ値としたものである。
この第9の実施形態は、(式1)に示したToff(max)、Ton(max)、Treceiver_settling(max)、Tcdr(max)、Tcode_group_align(max)のうちの1つ以上を実際のシステムにおける値に変更した場合に、それらの和がIFGを下回り、正常なGE−PONシステムにおけるアイドルパターン継続時間の最大値がIFGとなった場合を想定している。
以上の説明では、本発明のGE−PONシステム及びそこで用いられる異常発光抑止方法について述べたが、以上の異常発光抑止方法の各工程での実行内容をプログラム化して局内装置(OLT)のコンピュータに実行させるように構成しても良い。
これにより、1台の光加入者装置(ONU)の光出力禁止機能の不良から他の全てのONUが通信できなくなるという問題をコンピュータによって解決することができる。
本発明は、以上に述べたように構成したので、下記に示すような従来にない優れた効果をあげることができる。
その第1の効果は、GE−PONシステムの中に、異常のONUが一台あるだけで、他の数十台の他のONUがすべて通信できなくなるという重度の障害を、自動的に解消する手段を提供したことである。
これは、本発明が、光出力禁止機能が機能していないONUをOTLが検出して対策するところから、異常が解消し、他のONUが通信できる状態に復旧するまでの一連の動作を実現したことによる。
また、第2の効果は、OLT内の光リンク終端部とONU内の光リンク終端部間の帯域を浪費せずに本発明を実現したことである。
これは、本発明を実施するGE−PONシステムにおいて、正常時も、異常が解消された後も、本発明の実現のためのトラフィックは全く発生していないためである。また、本発明の第1の実施形態では、データ加工部210を追加しているが、これは遅延や帯域の浪費にはつながらないことも補足しておく。GE−PONシステムでは、OLTが各ONUの遅延測定を行い、その遅延を見込んで送信時刻を指示するという機能を従来から有しているため、遅延は補償される。
第3の効果は、廉価に本発明を実現したことである。
これは、装置の高価な部分である光/電気変換部内、および光リンク終端部に手を加えていないためである。光/電気変換部や光リンク終端部は、GE−PONシステムにおいて特に高コストな部分である。これらに手を加えてしまうと、特殊仕様となってしまい、流通量が伸びず、高コストとなる可能性がある。本発明では、これらに手を加えていないため、大量に流通し適正な価格となっている市販用(標準仕様)の部品を使用することができる。
第4の効果は、保守の容易性を高めたことである。
理由は、OLTで異常を検出しているためである。OLTで異常が発生したことを把握できれば、LED表示による視認だけに頼ることなく、監視系ネットワークを介してネットワーク管理者に異常を知らせることが可能になる。これにより、専門的な知識を有するネットワーク管理者にも異常を知らせることができるため、故障ONUに関する適切な対処を期待することができる。
本発明は、GE−PONシステムにおいて、1台のONUの光出力禁止機能の不良から他の全てのONUが通信できなくなるという問題を解決することができるので、GE−PONシステムを採用する通信業界で広い利用の可能性が見込める。
本発明にかかるGE−PONシステムの基本構成を示すブロック図である。 図1に示したGE−PONシステムでの下り方向フレームの転送順序を示す図表である。 図1に示したGE−PONシステムでの上り方向フレームの転送順序を示す図表である。 図1に示したGE−PONシステムでの光カプラでの上り方向フレームの合流の様子を示す図表である。 本発明のGE−PONシステムの第1の実施形態の構成を示すブロック図である。 図5に示す第1の実施形態の局内装置の動作フローチャートである。 図5に示す第1の実施形態の光加入者装置の動作フローチャートである。 第1の実施形態の局内装置のシリアル/パラレル変換部で観測される上り方向信号のタイムチャートである。 本発明のGE−PONシステムの第2の実施形態の光加入者装置の構成を示すブロック図である。 従来のGE−PONシステムの構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 局内装置
2A、2B、2C 光加入者装置
3 光カプラ
103 光リンク終端部(発光停止コマンド送信手段)
107 制御部(光加入者装置異常検出手段、発光停止コマンド送信手段、論理接続状態検出機能)
108 アイドルパターン継続時間カウンタ(アイドル継続時間計数機能)
210 データ加工部(消光手段、データ加工手段)
301 電源供給制御部(消光手段、光/電気変換電源供給制御手段)

Claims (5)

  1. 局内装置と、複数の光加入者装置と、この両者の間に設けられた光カプラと、これらを接続する光ファイバ回線からなり、前記光加入者装置から前記局内装置への上り信号と、前記局内装置から前記光加入者装置への下り信号とを通信する光加入者通信システムにおいて、
    前記局内装置は、
    前記光加入者装置からアイドル時に前記光カプラに送られるアイドルパターンの継続時間を計数するアイドル継続時間計数機能と、前記光加入者装置との論理接続の確立状態を検出する論理接続状態検出機能とを有すると共に、
    前記アイドル継続時間計数機能の計数出力が光加入者通信システムの規格から定まる規定値より長く、前記論理状態検出手段が検出する論理接続が1つだけ確立している場合に、現在論理接続されている前記光加入者装置を異常として検出する光加入者装置異常検出手段と、
    の光加入者装置異常検出手段が異常を検出した光加入者装置に発光を止める発光停止コマンドを含めた信号を前記下り信号として送信する発光停止コマンド送信手段とを具備し、
    前記光加入者装置は、前記発光停止コマンド送信手段から送られた発光停止コマンドに基づいて自局の発光を停止する消光手段を備えると共に、
    この消光手段を、前記上り信号の数値を全て0に置き換えるデータ加工手段としたことを特徴とする光加入者通信システム。
  2. 前記請求項1に記載の光加入者通信システムにおいて、
    前記消光手段は、前記上り信号を電気信号から光信号に変換する光/電気変換部への電力供給を切断する光/電気変換電源供給制御手段であることを特徴とする光加入者通信システム。
  3. 前記請求項1に記載の光加入者通信システムにおいて、
    前記消光手段は、前記上り信号を電気信号から光信号に変換する光/電気変換部内の送信手段への電力供給を切断する送信電源供給制御手段であることを特徴とする光加入者通信システム。
  4. 局内装置と、この局内装置に光カプラを含む光ファイバ回線を介して接続される複数の光加入者装置を含んでなる光加入者通信システムでの前記光加入者装置の異常発光抑止方法であって、
    前記光加入者装置からアイドル時に送られるアイドルパターンの継続時間を計数するアイドル継続時間計数工程と、
    前記アイドル継続時間計数工程での計数値と光加入者通信システムの規格から定まる規定値とを比較するアイドル継続時間比較工程と、
    前記光加入者装置との論理接続の確立状態を検出する論理接続状態検出工程とを備えるとともに、
    前記アイドル継続時間比較工程での計数値が前記規定値より長く、前記論理状態検出工程で検出する論理接続が1つだけ確立している場合に、現在論理接続されている光加入者装置を異常と検出する光加入者装置異常検出工程と、
    この光加入者装置異常検出工程で異常を検出した光加入者装置に発光をとめる発光停止コマンドを含めた信号を前記局内装置から前記光加入者装置への下り通信で送信する発光停止コマンド送信工程と、
    前記光加入者装置で実行される前記発光停止コマンド送信工程で送られた発光停止コマンドに基づいて自局の発光を停止し上り信号の数値を全て0に置き換える消光工程とを備えたことを特徴とする光加入者通信システムでの光加入者装置の異常発光抑止方法。
  5. 局内装置と、この局内装置に光カプラを含む光ファイバ回線を介して接続される複数の光加入者装置を含んでなる光加入者通信システムでの前記光加入者装置の異常発光抑止プログラムであって、
    前記光加入者装置からアイドル時に送られるアイドルパターンの継続時間を計数するアイドル継続時間計数機能、
    前記光加入者装置との論理接続の確立状態を検出する論理接続状態検出機能、
    前記アイドル継続時間計数機能による係数出力が光加入者通信システムの規格から定まる規定値より長く、前記論理接続状態検出機能が検出する論理接続が1つだけ確立している場合に、現在論理接続されている光加入者装置を異常と判定する光加入者装置異常判定機能、
    この光加入者装置異常判定機能で異常を検出した光加入者装置に発光をとめる発光停止コマンドを含めた信号を前記局内装置から前記光加入者装置への下り通信として送信する発光停止コマンド送信機能、
    及び前記光加入者装置で実行される前記発光停止コマンド送信機能により送られた発光停止コマンドに基づいて自局の発光を停止し上り信号の数値を全て0に置き換える消光制御機能、
    を備え、これらを前記局内装置のコンピュータに実行させるようにしたことを特徴とする光加入者装置の異常発光抑止プログラム。
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