JP2006174270A - 局側装置、端末装置および障害発生装置検出方法 - Google Patents

局側装置、端末装置および障害発生装置検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ネットワークの障害を効率的に除去すること。
【解決手段】 OLTは、ONUに割当てられたグラント期間において障害を検出する障害検出手段(S11)と、第1グラント期間において障害が検出された場合(S11でYES、S16でYES)、消光対象となる1つの端末装置を選択する選択手段(S12、S18)と、選択手段により消光対象となる1つの端末装置が選択されることに応じて、選択された端末装置に対して消光指示を出力する消光指示手段(S13、S19)と、消光指示を出力してから所定時間経過後の第2グラント期間において障害が検出さるか否かを判定する判定手段(S15、S21)と、判定手段により障害が検出されないと判定されル事を条件に、選択された端末装置を障害の発生した装置に特定する特定手段(S15でNO、S21でNO)とを備える。
【選択図】 図9

Description

この発明は、PON(Passive Optical Network)における局側装置、端末装置および障害発生装置検出方法に関し、特に、PONで発生した障害を効率的に除去する局側装置、端末装置および障害発生装置検出方法に関する。
近年、データをイーサネット(登録商標)フレームのまま伝送を行なうイーサネット(登録商標)PON(EPON)が普及してきている。EPONでは、1台の局側装置と複数台の端末装置との間でデータが伝送される。このため、端末装置から局側装置へデータを伝送する場合、複数の端末装置ごとに帯域(グラント期間)が割当てられ、時分割でデータが伝送される。このため、1台の端末装置が故障したり暴走したりして光信号を出しつづけると、他の端末装置が出力した光信号と重なってしまい、局側装置では光信号を受信できなくなる異常な状態が発生する。
特開2004−32541号公報(引用文献1)には、連続しているデータを分割し、分割後の各データを断続的に出力するデータ出力手段と、上記データ出力手段から出力されたデータを電気信号から光信号に変換し、その光信号を局側装置に送信する送信手段と、上記局側装置から送信された光信号を受信して、その光信号を電気信号に変換する受信手段とを備えた光送受信装置において、上記送信手段が予め設定された期間以上連続して光信号を送信すると、その光信号の送信を停止させる暴走防止手段を設けたことを特徴とする光送受信装置が記載されている。
しかしながら、特開2004−32541号公報に記載の光送受信装置は、PONにおける端末装置で異常を判断するものであるため、いずれの端末装置が原因で光信号を受信できない異常な状態が発生しているかを局側装置側で検出することはできない。また、端末装置が故障または暴走している状態で予め設定された期間を計測できないことも予想され、故障または暴走している状態の端末装置が発光するのを禁止できるとは限らない。したがって、故障または暴走した端末装置を局側装置側で検出することが望まれる。
特開2004−32541号公報
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、この発明の目的の1つは、ネットワークの障害を効率的に除去することが可能な局側装置および障害発生装置検出方法を提供することである。
この発明の他の目的は、ネットワークに障害を与えている端末装置を早期に検出することが可能な光加入者線端局装置を提供することである。
この発明のさらに他の目的は、従来から使用しているデータフォーマットを使用しつつ光加入者線終端装置を消光させることが可能な局側装置を提供することである。
この発明のさらに他の目的は、従来から使用しているデータフォーマットを使用しつつ発光を禁止することが可能な端末装置を提供することである。
上述した目的を達成するためにこの発明のある局面によれば、局側装置は、端末装置に割当てられたグラント期間において障害を検出する障害検出手段と、第1障害検出手段により第1グラント期間において障害が検出された場合、消光対象となる1つの端末装置を選択する選択手段と、選択手段により消光対象となる1つの端末装置が選択されることに応じて、選択された端末装置に対して消光指示を出力する消光指示手段と、消光指示を出力してから所定時間経過後の第2グラント期間において障害が検出さるか否かを判定する判定手段と、判定手段により障害が検出されないと判定されることを条件に、選択された端末装置を障害の発生した装置に特定する特定手段とを備える。
この発明に従えば、第1グラント期間において障害が検出された場合、消光対象となる1つの端末装置が選択され、消光指示が出力される。そして、消光指示を出力してから所定時間経過後の第2グラント期間において障害が検出されない場合に、選択された端末装置を障害の発生した装置に特定する。消光対象となる光加入者終端装置を1つ選択するので、全ての端末装置を消光させることなく障害を検出することができる。また、消光指示を出力してから所定時間経過後の第2グラント期間において障害が検出されない場合に、障害の発生した端末装置を特定するので、ネットワークに障害を与えている端末装置を確実に検出することができる。その結果、ネットワークの障害を効率的に除去することが可能な局側装置を提供することができる。
好ましくは、選択手段は、第1グラント期間が割当てられた端末装置を選択した後、判定手段により障害が検出されたと判定された場合には、判定手段により障害が検出されないと判定されるまで、グラント期間が割当てられたのと逆の順に端末装置を選択し、特定手段は、判定手段により障害が検出されないと判定された場合に、選択手段により直前に選択された端末装置を障害の発生した装置に特定する。
この発明に従えば、グラント期間が割当てられた順とは逆の順に端末装置を選択するので、障害発生の可能性の高い端末装置から順に消光させる。このため、ネットワークに障害を与えている端末装置を早期に検出することができる。その結果、ネットワークの障害を早期に除去することが可能な局側装置を提供することができる。
好ましくは、選択手段は、判定手段により障害が検出されないと判定されるまで、端末装置からレポートフレームを受信した状態に基づいて定まる順に端末装置を選択し、特定手段は、判定手段により障害が検出されないと判定された場合に、選択手段により直前に選択された端末装置を障害の発生した装置に特定する。
この発明に従えば、端末装置からレポートフレームを受信した状態に基づいて定まる順に端末装置を選択するので、障害発生の可能性の高い端末装置から順に消光させる。このため、ネットワークに障害を与えている端末装置を早期に検出することが可能な局側装置を提供することができる。
好ましくは、端末装置から受信されるレポートフレームが最後に受信された受信時刻を記憶する記憶手段をさらに備え、選択手段は、受信時刻が古い端末装置から順に選択する。
好ましくは、端末装置にグラントフレームを送信してからレポートフレームを受信するまでのラウンドトリップタイムを記憶しておく記憶手段をさらに備え、選択手段は、ラウンドトリップタイムの変動が大きな端末装置から順に選択する。
好ましくは、端末装置から受信されるレポートフレームが異常か否かを判定するレポートフレーム判定手段をさらに備え、選択手段は、異常と判定された異常フレームを受信した時刻が新しい端末装置から順に選択する。
好ましくは、端末装置から受信されるレポートフレームが異常か否かを判定するレポートフレーム判定手段をさらに備え、選択手段は、正常と判定された正常フレームを最後に受信した時刻が古い端末装置から順に選択する。
好ましくは、端末装置から受信されるレポートフレームが異常か否かを判定するレポートフレーム判定手段をさらに備え、選択手段は、第1グラント期間が割当てられた端末装置を選択した後、判定手段により障害が検出されたと判定された場合、第1グラント期間の直前のグラント期間が割当てられた端末装置を選択し、さらに、判定手段により障害が検出されたと判定出された場合、判定手段により障害が検出されないと判定されるまで、異常と判定された異常フレームを受信した時刻が新しい端末装置から順に選択し、特定手段は、判定手段により障害が検出されないと判定された場合に、選択手段により直前に選択された端末装置を障害の発生した装置に特定する。
好ましくは、端末装置から受信されるレポートフレームが異常か否かを判定するレポートフレーム判定手段をさらに備え、選択手段は、第1グラント期間が割当てられた端末装置を選択した後、判定された場合、第1グラント期間の直前のグラント期間が割当てられた端末装置を選択し、さらに、判定手段により障害が検出されたと判定出された場合、判定手段により障害が検出されなくなるまで、正常と判定された正常フレームを最後に受信した時刻が古い端末装置から順に選択し、特定手段は、判定手段により障害が検出されないと判定された場合に、選択手段により直前に選択された端末装置を障害の発生した装置に特定する。
好ましくは、レポートフレーム判定手段は、レポートフレームのエラーレートを第1しきい値と比較する。
好ましくは、端末装置にグラントフレームを送信してからレポートフレームを受信するまでのラウンドトリップタイムを記憶しておく記憶手段をさらに備え、レポートフレーム判定手段は、ラウンドトリップタイムの変動幅を第2しきい値と比較する。
好ましくは、選択手段は、判定手段により障害が検出されないと判定されるまで、障害検出手段により検出された障害の種別に応じて異なる順で消光対象となる端末装置を選択し、特定手段は、判定手段により障害が検出されないと判定された場合に、選択手段により直前に選択された端末装置を障害の発生した装置に特定する。
好ましくは、選択手段は、障害検出手段により検出された障害がデータ開始時期までに符号同期が取れない障害の場合、グラント期間が割当てられたのと逆の順に端末装置を選択し、障害検出手段により検出された障害がフレームデータのエラーレートの障害の場合、端末装置からレポートフレームを受信した状態に基づいて定まる順に端末装置を選択する。
好ましくは、特定手段により特定された端末装置に対してフリーズ要求を出力するフリーズ要求手段をさらに備える。
フリーズ要求は、端末装置の光の発光を特定の指示が外部から入力されるまで禁止する要求である。この発明に従えば、ネットワークに障害を与えている端末装置からの光の発光が禁止されるので、同じ原因により障害の再発を防止することができる。
好ましくは、消光手段は、発光を禁止させるコマンドをデータフレームのプリアンブル部に埋め込んだデータフレームを送信する。
この発明に従えば、従来から使用しているデータフォーマットを使用しつつ端末装置を消光させることができる。
この発明のさらに他の局面によれば、障害発生装置検出方法は、端末装置に割当てられたグラント期間において障害を検出するステップと、第1グラント期間において障害が検出された場合、消光対象となる端末装置を選択するステップと、選択ステップにより消光対象となる1つの端末装置が選択されることに応じて、選択された端末装置に対して消光指示を出力するステップと、消光指示を出力してから所定時間経過後の第2グラント期間において障害が検出さるか否かを判定するステップと、第2グラント期間において障害が検出されないと判定されることを条件に、選択された端末装置を障害の発生した装置に特定するステップとを含む。
この発明に従えば、ネットワークの障害を効率的に除去することが可能な障害発生装置検出方法を提供することができる。
この発明の他の局面に従えば、局側装置は、端末装置に割当てられたグラント期間において障害を検出する障害検出手段と、障害検出手段により第1グラント期間において障害が検出された場合、端末装置を選択する選択手段と、選択された端末装置に対して、発光を禁止させるコマンドをデータフレームのプリアンブル部に埋め込んだデータフレームを送信する消光指示手段とを備える。
この発明に従えば、発光を禁止させるコマンドをデータフレームのプリアンブル部に埋め込んだデータフレームを送信するので、従来から使用しているデータフォーマットを使用しつつ端末装置を消光させることが可能な局側装置を提供することができる。
好ましくは、発光を禁止させるコマンドは、選択された端末装置またはすべての端末装置を示す識別情報を含む。
この発明のさらに他の局面によれば、端末装置は、局側装置により割当てられたグラント期間にデータフレームを送信する端末装置であって、局側装置からグラントフレームを受信する受信手段と、受信されたグラントフレームのプリアンブル部から予め定められたコマンドを抽出するコマンド抽出手段と、抽出されたコマンドをアイドルコードに変換して上位階層に出力する変換手段と、抽出されたコマンドが自装置を示す識別情報またはすべての端末装置を示す識別情報の場合に、光の発光を禁止させる制御手段とを備える。
この発明に従えば、発光を禁止させるコマンドをデータフレームのプリアンブル部から抽出し、抽出されたコマンドをアイドルコードに変換して上位階層に出力するので、従来から使用しているデータフォーマットで上位階層にデータフレームが出力される。また、抽出されたコマンドが自装置を示す識別情報またはすべての端末装置を示す識別情報の場合に、光の発光を禁止させる。このため、従来から使用しているデータフォーマットを使用しつつ発光を禁止することが可能な端末装置を提供することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本発明の実施の形態の1つに係る通信システムの概略構成を示す図である。図1を参照して、第1の本実施の形態における通信システムは、OLT(加入者線端局装置)100と、複数のONU(光加入者線終端装置)10,10A,10B,10C,10Dとを含む。各ONU10,10A〜10Dは、それぞれがコンピュータ5,5A,5B,5C,5Dと、接続線24,24A,24B,24C,24Dで接続されている。なお、ここでは5台のONU10,10A〜10DをOLT100に接続するネットワークを例に説明するが、ONUの台数はこれに限定されない。1台のOLT100に1台以上のONUが接続される形態のネットワークであればよい。また、ここでは、ONU10,10A〜10Dと、コンピュータ5,5A,5B,5C,5Dとを、接続線24,24A,24B,24C,24Dで直接接続するようにしたが、ONU10,10A〜10Dには、ローカルエリアネットワーク(LAN)等のネットワークが接続されてもよく、そのネットワークにコンピュータ5,5A,5B,5C,5Dが接続されてもよい。
OLT100と複数のONU10,10A〜10Dとは、光ファイバで接続され、ネットワークを構成する。このようなネットワークの接続形態は、パッシブダブルスター(PDS:Passive Double Star)方式という。
より具体的に説明すると、OLT100は、光ファイバ21の一端と接続される。光ファイバ21の他端は、光カプラ23に接続される。光カプラ23は、ONU10と光ファイバ22で接続されている。光カプラ23は、ONU10A,10B,10C,10Dとそれぞれ光ファイバ22A,22B,22C,22Dで接続される。
光カプラ23は、1つの光ファイバ21から受信する光信号を、複数の光ファイバ22,22A〜22Dにそれぞれ出力する。また、複数の光ファイバ22,22A〜22Dそれぞれから受信する光信号は、光ファイバ21に出力する。したがって、OLT100から出力される光信号は、光ファイバ21を介して光カプラ23で受信された後、すべての光ファイバ22,22A〜22Dに出力される。このため、OLT100から出力された光信号は、ONU10,10A〜10Dのすべてで受信されることになる。
逆に、ONU10,10A〜10Dそれぞれと光カプラ23とは、それぞれ光ファイバ22,22A〜22Dで接続されるため、光カプラ23とONU10,10A〜10Dとの間の光ファイバ22,22A〜22Dは、ONU10,10A〜10Dそれぞれで占有されることになる。換言すれば、ONU10が出力する光信号は、光ファイバ22だけを通り、光ファイバ22A,22B,22C,22Dを通ることはない。
ONU10,10A〜10Dのそれぞれから出力された光信号は、光カプラ23でまとめられて光ファイバ21に出力される。このため、光ファイバ21においては、ONU10,10A〜10Dから出力された光信号のすべてが伝送されることになる。この意味で、光ファイバ21は、ONU10,10A〜10Dで共有されているといえる。このため、OLT100とONU10,10A〜10Dとの通信においては、ONU10,10A〜10Dのいずれか1台がOLT100と通信が可能である。複数のONU10,10A〜10Dのうち2台以上のONUが同時にパケット(光信号)をOLT100に出力した場合、光ファイバ21上でパケットが衝突するため、OLT100ではそのパケットを受信することはできない。なお、1つの光ファイバでも、波長の異なる光を同時に送受信することは可能である。ONU10,10A〜10DからOLT100へのパケット送信を上り方向とし、その逆のパケットの送信を下り方向とすれば、上り方向と下り方向とで波長が異なっても良い。本実施の形態においては、上り方向に送信されるパケットが、同じ波長の光で送信される場合を前提にしている。
ONU10,10A〜10Dのすべてがネットワークに接続される場合には、OLT100では、光ファイバ21上でパケット衝突を回避するため、接続されるONU10,10A〜10Dのすべてを登録している。そして、OLT100は、接続されたONU10,10A〜10Dすべてに対して、それぞれがパケットを送信可能な期間を割当て、その割当てた期間をONU10,10A〜10Dそれぞれに送信している。ここでは、ONUに割当てられる送信が許可された期間をグラント期間という。このため、ONU10,10A〜10Dは、OLTにより割当てられたグラント期間にパケットを送信する。したがって、そのグラント期間には、他のONUがパケットを送信しないので、光ファイバ21上でパケットが衝突することなく、OLTで受信される。
図2は、本実施の形態におけるOLTの機能の概略を示す機能ブロック図である。図2を参照して、OLT100は、光送受信部101と、シリアライザ・デシリアライザ(SERDES)102と、コマンド部103と、MAC層のプロトコルで通信を制御する通信制御部104と、上位ネットに接続される送受信部105と、ネットワークの障害の有無を監視するためのエラー監視部106とを含む。
光送受信部101は、光ファイバと接続され、受光したレーザ光を電気信号に変換して出力する受光部と、入力される電気信号に従ってレーザを発光する発光部とを含む。
SERDES102は、光送受信部101と接続され、光送受信部101から入力されるシリアルの電気信号を10ビットのパラレル信号に変換してコマンド部103に出力し、コマンド部103から入力される10ビットのパラレル信号をシリアルの電気信号に変換して光送受信部101に出力する。また、SERDES102は、グラント期間における同期期間に光送受信部101から入力されるシリアルの電気信号と同期を取る。この際、同期期間後のデータ転送期間前に同期が取れなかった場合には、同期が取れないことを示す同期エラー信号をエラー監視部106に出力する。この同期エラー信号は、ネットワークに障害が発生したことを示す信号である。
コマンド部103は、通信制御部104およびSERDES102と接続され、通常は通信制御部104から入力される10ビットのパラレル信号をそのままSERDES102に転送し、SERDES102から入力される10ビットのパラレル信号をそのまま通信制御部104に転送する。コマンド部103は、エラー監視部106とさらに接続されている。コマンド部103は、エラー監視部106からの指示に応じて、通信制御部104から入力される10ビットのパラレル信号に消光コマンドを埋め込んでSERDES102に出力する。
通信制御部104は、通信プロトコルを決定する機能を有し、コマンド部103から転送された10ビットのパラレルデータを8ビットのパラレルデータに変換し、決定されたプロトコルに従った変換を施して送受信部105に出力する。また、通信制御部104は、送受信部105から入力されたデータに、決定されたプロトコルに従った変換を施して8ビットのパラレルデータを生成し、それを10ビットのパラレルデータに変換してコマンド部103に出力する。
また、通信制御部104は、受信したフレームの受信エラーを検出する。フレームの受信エラーは、フレームのエラーレートが所定のしきい値を超えたことにより検出される。通信制御部104は、受信エラーが検出された場合には、受信エラー信号をエラー監視部106に出力する。この受信エラー信号は、ネットワークに障害が発生したことを示す信号である。
さらに、通信制御部104は、フレームの状態を監視する。フレームの状態には、フレームのエラーレート、ラウンドトリップタイム(RTT)の変動を含む。通信制御部104は、フレームのエラーレートが、受信エラーの判定に用いたしきい値よりも低いしきい値を超えた場合に、フレームデータを異常と判定する。また、通信制御部104は、フレームのRTTの変動が所定のしきい値を超えた場合に、フレームを異常と判定し、しきい値を超えない場合に正常と判定する。通信制御部104は、フレームデータの状態をエラー監視部106に出力する。
エラー監視部106は、SERDES102および通信制御部104と接続される。エラー監視部106は、SERDES102から同期エラー信号が入力された場合、または、通信制御部から受信エラー信号が入力された場合には、ONU側のネットワークに障害が生じたものと判定し、ONUのうちから1つのONUを選択する。そして、選択したONUに対して発光を禁止する消光コマンドを送信するために、次に送信するグラントフレームを送信するタイミングで、コマンド部に消光コマンドを送信する指示を出力する。
また、エラー監視部106は、通信制御部104から入力されるフレームの状態を、フレーム状態履歴データとして蓄積する。フレーム状態履歴データは、受信された全てのフレームごとに、そのフレームを送信したONUを特定する情報と、フレームの状態とを関連付けたデータである。このため、エラー監視部106は、フレーム状態履歴データを記憶しておくためのRAM(ランダムアクセスメモリ)106Aを備えている。このフレーム状態履歴データは、消光コマンドを送信するONUを選択するために用いられる。
送受信部105は、通信制御部104と接続され、通信制御部104から入力されるデータを上位ネットワークに送出し、上位ネットワークから受信したデータを通信制御部104に出力する。
図3は、本実施の形態におけるONUの機能の概略を示す機能ブロック図である。図3を参照して、ONU10は、光送受信部11と、SERDES12と、モニタ部13と、MAC層のプロトコルで通信を制御する通信制御部14と、上位ネットに接続される送受信部15と、光送受信部11を制御するリセット部16とを含む。
光送受信部11は、光ファイバと接続され、受光したレーザ光を電気信号に変換して出力する受光部と、入力される電気信号に従ってレーザ光を発光する発光部とを含む。
SERDES12は、光送受信部11と接続され、光送受信部11から入力されるシリアルの電気信号を10ビットのパラレル信号に変換してモニタ部13に出力し、モニタ部13から入力される10ビットのパラレル信号をシリアルの電気信号に変換して光送受信部11に出力する。
モニタ部13は、通信制御部14およびSERDES12と接続され、通常は通信制御部14から入力される10ビットのパラレル信号をそのままSERDES12に出力し、SERDES12から入力される10ビットのパラレル信号をそのまま通信制御部14に出力する。モニタ部13は、リセット部16とさらに接続されている。モニタ部13は、SERDES12から入力される10ビットのパラレル信号に、消光コマンドが埋め込まれているか否かを検出する。消光コマンドが埋め込まれていることを検出した場合には、リセット部16に消光を指示するコマンドを出力するとともに、消光コマンドが埋め込まれた部分を、アイドルコードに変換して通信制御部14に出力する。
通信制御部104は、通信プロトコルを決定する機能を有し、モニタ部13から転送された10ビットのパラレルデータを8ビットのパラレルデータに変換し、決定されたプロトコルに従った処理を施して送受信部15に出力する。また、通信制御部14は、送受信部15から入力されたデータに、決定されたプロトコルに従った処理を施して8ビットのパラレルデータを生成し、それを10ビットのパラレルデータに変換してモニタ部13に出力する。
リセット部16は、モニタ部13および光送受信部11と接続される。リセット部16は、モニタ部13から消光を指示するコマンドが入力されると、直ちに光送受信部11を制御して発光を禁止させる。
送受信部15は、通信制御部14と接続され、通信制御部14から入力されるデータを上位ネットワークに送出し、上位ネットワークから受信したデータを通信制御部104に出力する。
図4は、本実施の形態におけるOLTとONUとの間で行なわれる通信の一例を示す図である。この図は、ONU数を3とした場合の帯域割当てと、OLT−ONU間のグラントおよびレポートの送受信とを示すシーケンス図である。
OLT100は、ONU10、10Aおよび10Bに対して、グラント131〜133を順次送出する。OLT100はONU10〜10Bに関するRTT(Round Trip Time)を既に計算している。OLT100が送出するグラント131〜133は、ONU10〜10Bに対してレポートを送出してもよいグラント期間を知らせるために、レポート送出開始時刻と期間とを含む。ONU10Bを例にすると、ONU10Bに送出されるグラント131に含まれるレポート送出開始時刻および期間は、他のONU10,10Aから送信されるレポート135,136と衝突しないように計算される。
ONU10Bは、受信したグラント131に含まれるレポート送出開始時刻と期間で定まるグラント期間でレポート134を送出する。ONU10Aは、受信したグラント132に含まれるレポート送出開始時刻と期間で定まるグラント期間でレポート135を送出する。ONU10は、受信したグラント133に含まれるレポート送出開始時刻と期間で定まるグラント期間でレポート136を送出する。
OLT100は、ONU10B、10Aおよび10からレポート134〜136を受信すると、最初にデータの送出を許可するONU10Bに対するグラント137を送出する。OLT10は、ONU10Bから送出されるデータ138を受信するとともに、これと並行してONU10Aに対するグラント139を送出する。以降同様の処理が繰返され、OLT100は順次ONU10〜10Bに対してグラント期間を割当てて、データの受信を繰返す。
図5は、OLTの通信制御部内に設けられた記憶テーブルの一例を示す図である。図5(A)は、送出許可量記憶テーブルを示しており、現時刻でアクティブと判定されているONUの番号kに対応して、ONUの送出許可量が格納される。
図5(B)は、到着予定時刻記憶テーブルを示しており、現時刻でアクティブと判定されているONUの番号kに対応して、フレームの到着予定時刻が格納される。この到着予定時刻記憶テーブルは、グラントを送出するごとに更新され、RTTの変動幅の算出に用いられる。
図5(C)は、RTT記憶テーブルを示しており、送信可能になっているONUの番号1〜Nに対応して、それぞれのRTTが格納される。このRTT記憶テーブルは、ONUとの間の距離測定時に更新される。
図5(D)は、アクティブ情報記憶テーブルを示しており、送信可能になっているONUの番号1〜Nに対応して、それぞれのONUがアクティブである否かの情報が格納される。このアクティブ情報記憶テーブルは、新たなONUが検知されたとき、ONUの切断が検知されたときに更新される。
OLTでは、新たなONUが検知された場合には、RTT記憶テーブルおよびアクティブ情報記憶テーブルにそのONUに対応した情報が追加される。また、ONUの切断が検知された場合には、RTT記憶テーブルおよびアクティブ情報記憶テーブルからそのONUに対応した情報が削除される。
新たなONUがネットワークに接続されると、その接続されたONUは、OLT1が定期的に送出する下り制御フレームに応答して、ONUは上り制御フレームを送出する。OLT1は、ONUからその制御フレームを受信することによってONUが接続されたことを認知し、その応答時間によってOLT100とONUとの間の往復時間、すなわちRTTを検知する。
次に、OLTにおいて、ネットワークの障害を検出する原理について説明する。上述したようにOLTは、複数のONUそれぞれに対してフレームの送出を許可するグラント期間を割当てる。このため、グラント期間に割当てられたONUのみからフレームが受信されるはずである。ここで、この規則に従わないONUが存在したと仮定し、グラント期間に割当てられていないONUが光を送出すると、そのグラント期間に割当てられたONUも光を送出しているため、結局そのグラント期間では、正しく光信号を受信できなくなってしまう。また、グラント期間に割当てられたONU自身が、正しく光信号を送出しない場合がある。この場合でも、OLT100は正しく光信号を受信することができない。したがって、あるグラント期間で正しく光信号を受信できない場合に、いずれかのONUが原因でネットワークに障害が発生していることを検出することができる。
図6は、OLTがネットワークの障害を検出する期間を説明するための図である。図6を参照して、グラント期間は、ONUがレーザをオンして安定するまでのレーザオン期間と、同期を取るための同期期間と、データを転送するためのテータ転送期間と、レーザを消光させるために必要なレーザオフ期間とを含む。本実施の形態におけるOLT100は、データ転送期間前とデータ転送期間とで障害が発生したことを検出する。
(1)データ転送期間前における障害の検出。
データ転送期間が開始する前のレーザオン期間および同期期間に同期が取れなかった場合に、障害が発生していると判定する。この検出は、OLT100のSERDES102で行なわれる。
(2)データ転送期間における障害の検出。
データ転送期間に受信されたフレームのエラーレートが予め定められたしきい値を超える場合に、障害が発生していると判定する。このしきい値は、フレームを復元することが不可能な値に設定するのが好ましい。この検出は、OLT100の通信制御部104で行なわれる。さらに、復元することが不可能なフレームが所定回数発生した場合に障害が発生したと判定してもよい。
なお、障害の発生の検出は、データ転送期間前のみで検出するようにしてもよいし、データ転送期間のみで検出するようにしてもよいし、同期期間およびデータ転送期間の2つの期間で検出するようにしてもよい。
OLTでは、ネットワークの障害が検出されると、障害の発生原因となっているONUを特定するために、障害が解消するまで順にONUに発光を禁止させる。この発光を禁止させるONUを選択する基準は次のものがある。
(1)障害が検出されたグラント期間に基づいてONUを選択する。
障害が検出されたグラント期間に割当てられたONUを選択する。そのONUが原因となっている可能性が高いからである。また、障害が検出されたグラント期間の直前のグラント期間に割当てられたONUを選択する。直前のグラント期間に割当てられたONUが、消光することなく発光を継続している場合があるからである。ONUが故障または暴走して、自己に割当てられていない後続するグラント期間にも発光する場合に有効である。
(2)受信されたフレームに基づきONUを選択する。
フレームの種々の状態から障害の原因となるONUを推測するものである。
(i)最後に受信されたレポートフレームが古いものから順にONUを選択する。
ONUは、定期的にレポートフレームを送出する取り決めがある場合に有効である。定期的にレポートフレームを送出しないONUが、障害を発生させる原因となっていることが考えられる。
(ii)RTTの変動が大きなONUから順に選択する。
RTTは、ONU毎に計測されるが、このRTTはOLT100とONUとの間の距離により変動するものである。従って、RTTが変動するONUが、障害を発生させる原因となっていることが考えられる。
(iii)異常な状態のフレームを送出した時刻が近い順にONUを選択する(選択基準A)。
フレームの状態は、フレームのエラーレートまたはRTTにより定められる。エラーレートにより定められる場合は、エラーレートが障害を検出するためのしきい値以下であるが、それよりも低いしきい値を超える場合に異常な状態とし、そうでない場合に正常な状態とする。RTTにより定められる場合は、RTTの変動幅が所定のしきい値を超える場合に異常な状態とし、超えない場合に正常な状態とする。フレームの状態は、フレームのエラーレートのみで判定するようにしてもよいし、RTTのみで判定するようにしてもよいし、双方で判定するようにしてもよい。
(iv)正常な状態のフレームを最後に送出した時刻が古い順にONUを選択する(選択基準B)。
(v)(i)〜(iv)の基準それぞれに点数を与え、重み係数を乗じて加算した総合点が最も高いONUから順に選択する。
OLT100は、選択したONUに対して消光コマンドを送出する。この消光コマンドは、コマンド部103でフレームの一部に埋め込まれる。より具体的には、イーサネット(登録商標)のプリアンブル部の一部に埋め込まれる。図7は、イーサネット(登録商標)で用いられるのデータフォーマットを示す図である。イーサネット(登録商標)のデータフォーマットは、プリアンブル部と、MACヘッダと、ユーザデータとが規定されている。プリアンブル部は、8バイトで構成され、第4バイトと第5バイトは使用されていない。この第4バイトと第5バイトに、消光コマンドを埋め込む。第4バイトと第5バイトは、アイドルコードとされるが、第4バイトを消光コマンドに置換え、第5バイトをONUに割当てられた識別コードに置換える。ONUに割当てられた識別コードには、全てのONUを示す識別コードも含まれる。
一方、ONUでは、モニタ部13で、このプリアンブル部の第4バイトと第5バイトを抽出する。そして,第4バイトが消光コマンドで、第5バイトが自装置に割当てられた識別コードまたは全てのONUに割当てられた識別コードの場合に、消光を指示するコマンドをリセット部16に出力する。また、モニタ部13は、第4バイトと第5バイトをアイドルコードに置換えて、通信制御部14に出力する。これにより、従来のイーサネット(登録商標)で規定されたフォーマットでフレームを通信制御部14に入力することができる。
OLT100は、障害の原因となっていると特定したONUに対してフリーズコマンドを送出する。このフリーズコマンドは、消光コマンドと同様に、コマンド部103でフレームの一部に埋め込まれる。より具体的には、イーサネット(登録商標)のプリアンブル部の第4バイトをフリーズコマンドに置換え、第5バイトをONUに割当てられた識別コードに置換える。ONUに割当てられた識別コードには、全てのONUを示す識別コードも含まれる。
一方、ONUでは、モニタ部13で、このプリアンブル部の第4バイトと第5バイトを抽出する。そして,第4バイトがフリーズコマンドで、第5バイトが自装置に割当てられた識別コードまたは全てのONUに割当てられた識別コードの場合に、リセット信号が外部から入力されるまで発光しないことを指示するコマンドをリセット部16に出力する。また、モニタ部13は、第4バイトと第5バイトをアイドルコードに置換えて、通信制御部14に出力する。これにより、従来のイーサネット(登録商標)で規定されたフォーマットでフレームを通信制御部14に入力することができる。
図8は、OLTのエラー監視部に記憶されるフレーム状態履歴データの一例を示す図である。図を参照して、フレーム状態履歴データは、グラント期間G1〜G6に対して、ONUの番号、フレームの状態が記憶される。図では、選択基準Aの場合の順位、選択基準Bの場合の順位、グラント期間G7におけるONUの番号およびフレーム状態が示されているが、これらは説明のために示したもので、実際にはこれらは記憶されない。
グラント期間G7で障害が発生したとして、選択基準Aによると、異常な状態のフレームを送出した時刻が近い順にONUが選択されるので、3番のONU、2番のONU、1番のONUの順に選択される。また、選択基準Bによると、正常な状態のフレームを最後に送出した時刻が古い順にONUが選択されるので、1番のONU、2番のONU、3番のONUの順に選択される。
図9は、本実施の形態におけるOLTで実行される障害発生装置検出処理の流れを示すフローチャートである。図9を参照して、まず、障害が発生したか否かが判断される(ステップS11)。ここでは、同期期間における障害の検出と、データ転送期間における障害の検出とが行なわれ、同期期間およびデータ転送期間のいずれかで障害が検出されれば、ステップS12へ進み、いずれの期間でも障害が検出されない場合は、待機状態となる。すなわち、障害発生装置検出処理は、グラント期間において障害が検出された場合に実行される処理である。
ステップS12では、障害が検出されたグラント期間に割当てられたONU(選択ONU)を選択する。次のステップS13では、ステップS12で選択されたONUにレーザを消光させるために、そのONUに対して消光コマンドを送出する。具体的には、次に送出する予定のフレームのプリアンブル部における、第4バイトにあるアイドルコードを消光コマンドに置換え、第5バイトのアイドルコードを選択ONUに予め割当てられている識別コードに置換えたフレームを送出する。
そして、所定時間待機状態となる(ステップS14)。消光コマンドを送出してから所定時間経過した場合にはステップS15に進む。所定時間は、選択ONUのRTTと消光処理時間とを合計した時間である。消光処理時間は、ONUがフレームを受信してから光送受信部11が発光しなくなるまでの時間である。この消光時間は、ONU毎に予め記憶するようにしておいてもよいし、全てのONUで同じ値とするようにしても良い。
ステップS15では、次のグラント期間で障害が検出されたか否かが判定される。障害が検出されたと判定した場合にはステップS16に進み、検出されないと判定した場合にはステップS24に進む。ステップS15における障害の検出の有無の判定は、同期期間において障害が検出されたか否かと、データ転送期間において障害が検出されたか否かにより判定される。
ステップS16では、ONUの選択が2回目か否かが判断される。真の場合にはステップS18に進み、偽の場合にはステップS17に進む。この例では、グラント期間に基づくONUの選択を2回までに制限している。フレームのエラーレートに基づくONUの選択と組合せることにより、効率的に障害の原因となっているONUを検出するためである。ステップS17では、ステップS11で障害が検出されたグラント期間の直前のグラント期間に割当てられていたONUを選択する。そして、ステップS13に進む。ステップS13では、ステップS17で選択されたONUに対して消光コマンドを送出する。そして、上述したステップS14〜S16が実行される。ステップS16に進む場合には、ONUの選択が2回目なのでステップS18に進む。
一方、ステップS24に進む場合は、選択ONUに消光コマンドを送出してから、所定時間経過後の次のグラント期間で障害が検出されなかった場合である。この場合には、前に実行されたステップS13で消光コマンドを送出したONUが障害発生の原因であると特定することができる。このため、そのようなONUに対して、フリーズ要求を送出する。フリーズ要求を出力するONUは、ステップS15で障害が検出されなかったと判定される直前に、ステップS12またはステップS17で選択されたONUである。フリーズ要求は、ONUに対して、管理者などからリセットなど特定の指示の入力があるまで発光を禁止するための要求である。フリーズ要求は、フリーズコマンドをONUに送出することにより行なわれる。具体的には、次に送出する予定のフレームのプリアンブル部における、第4バイトにあるアイドルコードをフリーズコマンドに置換え、第5バイトのアイドルコードを選択ONUに予め割当てられている識別コードに置換えたフレームを送出する。
これにより、管理者などがフリーズしたONUを修理などして、障害を発生させない状態にした上で、例えばリセットなどの特定の指示があるまで、発光させないようにすることができる。ステップS24の後、処理は終了する。
ステップS18に進む場合は、障害が継続している状態である。この場合には、正常なレポートフレームが受信された時刻が最も古いONUを選択する。そして、次のステップS19では、選択されたONUにレーザの消光を禁止させるために、そのONUに対して消光コマンドを送出する。そして、所定時間待機状態となる(ステップS20)。消光コマンドを送出してから所定時間経過した場合にはステップS21に進む。所定時間は、選択ONUのRTTの1/2と消光処理時間とを合計した時間である。
ステップS21では、次のグラント期間で障害が検出される。障害が検出された場合にはステップS22へ進み、検出されない場合にはステップS24に進む。ステップS21における障害の検出は、同期期間における障害の検出と、データ転送期間における障害の検出とが行なわれる。
ステップS22では、未だ消光コマンドを送出していないONUが存在するか否かが判断される。そのようなONUが存在する場合にはステップS23に進み、存在しない場合には処理を終了する。ステップS23では、正常なレポートフレームが受信された時刻が次に古いONUを選択する。そして、ステップS19に戻る。
このように、障害発生装置検出処理では、障害が検出されると、その障害の原因となっている可能性の高いONUから順に選択して、消光させる。このため、障害の原因となっているONUを早期に検出することができる。
なお、ステップS13で、障害が検出されたグラント期間に割当てられたONUを先に選択し、ステップS17で障害が検出されたグラント期間の直前のグラント期間に割当てられたONUを後に選択するようにしたが、選択する順番を逆にしても良い。すなわち、ステップS13で障害が検出されたグラント期間の直前のグラント期間に割当てられたONUを先に選択し、ステップS17で障害が検出されたグラント期間に割当てられたONUを後に選択するようにしてもよい。
なお、ステップS18およびステップS23でONUを選択する順番を、正常レポーを受信した時刻が古い順としたが、これに限られず、受信されたフレームに基づき定まる順にONUを選択するものであればよい。
たとえば、(i)最後に受信されたレポートフレームが古いものから順にONUを選択するもの、(ii)RTTの変動が大きなONUから順に選択するもの、(iii)異常な状態のフレームを送出した時刻が近い順にONUを選択するもの(選択基準A)、(iv)正常な状態のフレームを最後に送出した時刻が古い順にONUを選択するもの(選択基準B)、(v)(i)〜(iv)の基準それぞれに点数を与え、重み係数を乗じて加算した総合点が最も高いONUから順に選択するもののいずれであってもよい。
<障害発生装置検出処理の第1の変形例>
図10は、第1の変形例における障害発生装置検出処理のフローチャートを示す図である。第1の変形例における障害発生装置検出処理は、障害の種別によりONUを選択する順番を異ならせるものである。障害の種別とは、障害を検出する期間である。すなわち、グ
ラント期間の同期期間に障害が検出された場合と、データ転送期間に障害が検出された場合とでONUを選択する順番を異ならせる。
図10を参照して、まず、障害が発生したか否かが判断される(ステップS31)。ここでは、同期期間における障害の検出と、データ転送期間に置ける障害の検出とが行なわれ、同期期間およびデータ転送期間のいずれかで障害が検出されれば、ステップS32へ進み、いずれの期間でも障害が検出されない場合は、待機状態となる。すなわち、障害発生装置検出処理は、グラント期間において障害が検出された場合に実行される処理である。
ステップS32では、障害の種別が判断され、同期期間に障害が検出された同期エラーの場合にはステップS33に進み、そうでなくデータ転送期間に障害が検出されたデータ転送エラーの場合にはステップS38に進む。
ステップS33では、障害が検出されたグラント期間に割当てられたONUを選択し、ステップS34に進む。一方、ステップS38では、正常なレポートフレームが受信された時刻が最も古いONUを選択し、ステップS34に進む。
ステップS34では、ステップS33またはステップS38で選択されたONUにレーザの消光を禁止させるために、そのONUに対して消光コマンドを送出する。そして、次のステップS35では、所定時間待機状態となる。消光コマンドを送出してから所定時間経過した場合にはステップS36に進む。所定時間は、選択ONUのRTTと消光処理時間とを合計した時間である。
ステップS36では、次のグラント期間で障害が検出されたか否かが判定される。ここでもまた、同期期間において障害が検出されたか否かと、データ転送期間において障害の検出されたか否かとが判定され、同期期間およびデータ転送期間のいずれかで障害が検出されたと判定されればステップS32へ戻り、いずれの期間でも障害が検出されないと判定されれば、ステップS37に進む。
ステップS37に進む場合は、選択ONUに消光コマンドを送出してから、所定時間経過後の次のグラント期間で障害が検出されなかった場合である。この場合には、直前に消光コマンドを送出したONUが障害発生の原因であると特定することができる。このため、そのようなONUに対して、フリーズ要求を送出する。フリーズ要求を出力するONUは、ステップS36で障害が検出されなかったことが判定される直前に、ステップS33またはステップS38で選択されたONUである。
なお、ステップS33が複数回実行される場合は、最初に障害が検出されたグラント期間を基準に、そのグラント期間の前のグラント期間に割当てられたONUが順に選択される。
なお、ステップS38でONUを選択する順番を、正常レポーを受信した時刻が古い順としたが、これに限られず、受信されたフレームに基づき定まる順にONUを選択するものであればよい。
たとえば、(i)最後に受信されたレポートフレームが古いものから順にONUを選択するもの、(ii)RTTの変動が大きなONUから順に選択するもの、(iii)異常な状態のフレームを送出した時刻が近い順にONUを選択するもの(選択基準A)、(iv)正常な状態のフレームを最後に送出した時刻が古い順にONUを選択するもの(選択基準B)、(v)(i)〜(iv)の基準それぞれに点数を与え、重み係数を乗じて加算した総合点が最も高いONUから順に選択するもののいずれであってもよい。
<障害発生装置検出処理の第2の変形例>
図11は、第2の変形例における障害発生装置検出処理のフローチャートを示す図である。第2の変形例における障害発生装置検出処理は、グラント期間が割当てられた順に基づいてのみONUを選択する順番を定めるものである。
図11を参照して、まず、障害が発生したか否かが判断される(ステップS41)。ここでは、同期期間における障害が検出されれば、ステップS42へ進み、障害が検出されない場合は、待機状態となる。すなわち、障害発生装置検出処理は、グラント期間において障害が検出された場合に実行される処理である。
ステップS42では、障害が検出されたグラント期間に割当てられたONUを選択する。次のステップS43では、ステップS42で選択されたONUにレーザの消光を禁止させるために、そのONUに対して消光コマンドを送出する。
そして、所定時間待機状態となる(ステップS44)。消光コマンドを送出してから所定時間経過した場合にはステップS45に進む。所定時間は、選択ONUのRTTの1/2と消光処理時間とを合計した時間である。
ステップS45では、次のグラント期間で障害が検出されたか否かが判定される。障害が検出されたと判定された場合にはステップS46に進み、検出されないと判定された場合にはステップS47に進む。ステップS45における障害の検出は、グラント期間の同期期間での障害が検出される。
ステップS46では、未だ選択されていないONUが存在するか否かが判断される。存在する場合にはステップS48に進み、存在しない場合には処理を終了する。
ステップS48では、ステップS41で障害が検出されたグラント期間の直前のグラント期間に割当てられていたONUを選択する。そして、ステップS43に戻る。ステップS43では、ステップS48で選択されたONUに対して消光コマンドを送出する。そして、上述したステップS44〜S46が実行される。次にステップS48に進む場合には、ステップS45で障害が検出されたグラント期間のさらに前のグラント期間が割当てられたONUを選択することになる。
ステップS47に進む場合は、選択ONUに消光コマンドを送出してから、所定時間経過後の次のグラント期間で障害が検出されなかった場合である。この場合には、ステップS47の前に実行されたステップS43で消光コマンドを送出したONUが障害発生の原因であると特定することができる。このため、そのようなONUに対して、フリーズ要求を送出する。したがって、フリーズ要求を出力するONUは、ステップS45で障害が検出されなかったことが判定される直前に、ステップS42またはステップS48で選択されたONUである。
このように、第2の変形例における障害発生装置検出処理では、同期期間に障害が検出されると、その障害の原因となっている可能性の高いONUから順に選択して、消光させる。このため、障害の原因となっているONUを早期に検出することができる。
これにより、管理者などがフリーズしたONUを修理などして、障害を発生させない状態にした上で、例えばリセットなどの特定の指示があるまで、発光させないようにすることができる。
<障害発生装置検出処理の第3の変形例>
図12は、第3の変形例における障害発生装置検出処理のフローチャートを示す図である。第3の変形例における障害発生装置検出処理は、受信したフレームのエラーレートに基づき定まる順番でONUを選択するものである。
図12を参照して、まず、障害が発生したか否かが判断される(ステップS51)。ここでは、データ転送期間に置ける障害の検出が行なわれる。データ転送期間で障害が検出されればステップS52へ進み、障害が検出されない場合は待機状態となる。すなわち、障害発生装置検出処理は、グラント期間のデータ転送期間に障害が検出された場合に実行される処理である。
ステップS52では、正常なレポートフレームが受信された時刻が最も古いONUを選択する。そして、次のステップS53では、選択されたONUにレーザの消光を禁止させるために、そのONUに対して消光コマンドを送出する。そして、所定時間待機状態となる(ステップS54)。消光コマンドを送出してから所定時間経過した場合にはステップS55に進む。所定時間は、選択ONUのRTTの1/2と消光処理時間とを合計した時間である。
ステップS55では、次のグラント期間で障害が検出されたか否かが判定される。障害が検出されたと判定した場合にはステップS56へ進み、検出されないと判定した場合にはステップS58に進む。ステップS55における障害の検出は、グラント期間のデータ転送期間での障害が検出される。ステップS56では、未だ消光コマンドを送出していないONUが存在するか否かが判断される。そのようなONUが存在する場合にはステップS57に進み、存在しない場合には処理を終了する。ステップS57では、正常なレポートフレームが受信された時刻が次に古いONUを選択する。そして、ステップS53に戻る。
ステップS58に進む場合は、選択ONUに消光コマンドを送出してから、所定時間経過後の次のグラント期間で障害が検出されなかった場合である。この場合には、直前に消光コマンドを送出したONUが障害発生の原因であると特定することができる。このため、そのようなONUに対して、フリーズ要求を送出する。したがって、フリーズ要求を出力するONUは、ステップS55で障害が検出されなかったことが判定される直前に、ステップS52またはステップS57で選択されたONUである。
このように、障害発生装置検出処理では、データ転送期間に障害が検出されると、その障害の原因となっている可能性の高いONUから順に選択して、消光させる。このため、障害の原因となっているONUを早期に検出することができる。
これにより、管理者などがフリーズしたONUを修理などして、障害を発生させない状態にした上で、例えばリセットなどの特定の指示があるまで、発光させないようにすることができる。
なお、ステップS52およびステップS57でONUを選択する順番を、正常レポーを受信した時刻が古い順としたが、これに限られず、受信されたフレームに基づき定まる順にONUを選択するものであればよい。
たとえば、(i)最後に受信されたレポートフレームが古いものから順にONUを選択するもの、(ii)RTTの変動が大きなONUから順に選択するもの、(iii)異常な状態のフレームを送出した時刻が近い順にONUを選択するもの(選択基準A)、(iv)正常な状態のフレームを最後に送出した時刻が古い順にONUを選択するもの(選択基準B)、(v)(i)〜(iv)の基準それぞれに点数を与え、重み係数を乗じて加算した総合点が最も高いONUから順に選択するもののいずれであってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態の1つに係る通信システムの概略構成を示す図である。 本実施の形態におけるOLTの機能の概略を示す機能ブロック図である。 本実施の形態におけるONUの機能の概略を示す機能ブロック図である。 本実施の形態におけるOLTとONUとの間で行なわれる通信の一例を示す図である。 OLTの通信制御部内に設けられた記憶テーブルの一例を示す図である。 OLTがネットワークの障害を検出する原理を説明するための図である。 イーサネット(登録商標)で用いられるのデータフォーマットを示す図である。 OLTのエラー監視部に記憶されるフレーム状態履歴データの一例を示す図である。 本実施の形態におけるOLTで実行される障害発生装置検出処理の流れを示すフローチャートである。 第1の変形例における障害発生装置検出処理のフローチャートを示す図である。 第2の変形例における障害発生装置検出処理のフローチャートを示す図である。 第3の変形例における障害発生装置検出処理のフローチャートを示す図である。
符号の説明
10 ONU、5,5A,5B,5C,5D コンピュータ、11 光送受信部、13 モニタ部、14 通信制御部、15 送受信部、16 リセット部、21,22,22A,22B,22C,22D 光ファイバ、23 光カプラ、100 OLT、101 光送受信部、103 コマンド部、104 通信制御部、105 送受信部、106 エラー監視部。

Claims (19)

  1. 端末装置に割当てられたグラント期間において障害を検出する障害検出手段と、
    前記第1障害検出手段により第1グラント期間において障害が検出された場合、消光対象となる1つの端末装置を選択する選択手段と、
    前記選択手段により前記消光対象となる1つの端末装置が選択されることに応じて、前記選択された端末装置に対して消光指示を出力する消光指示手段と、
    前記消光指示を出力してから所定時間経過後の第2グラント期間において障害が検出さるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により障害が検出されないと判定されることを条件に、前記選択された端末装置を障害の発生した装置に特定する特定手段とを備えた、局側装置。
  2. 前記選択手段は、前記第1グラント期間が割当てられた端末装置を選択した後、前記判定手段により障害が検出されたと判定された場合には、前記判定手段により障害が検出されないと判定されるまで、グラント期間が割当てられたのと逆の順に端末装置を選択し、
    前記特定手段は、前記判定手段により障害が検出されないと判定された場合に、前記選択手段により直前に選択された端末装置を障害の発生した装置に特定する、請求項1に記載の局側装置。
  3. 前記選択手段は、前記判定手段により障害が検出されないと判定されるまで、端末装置からレポートフレームを受信した状態に基づいて定まる順に端末装置を選択し、
    前記特定手段は、前記判定手段により障害が検出されないと判定された場合に、前記選択手段により直前に選択された端末装置を障害の発生した装置に特定する、請求項1に記載の局側装置。
  4. 端末装置から受信されるレポートフレームが最後に受信された受信時刻を記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記選択手段は、前記受信時刻が古い端末装置から順に選択する、請求項3に記載の局側装置。
  5. 端末装置にグラントフレームを送信してからレポートフレームを受信するまでのラウンドトリップタイムを記憶しておく記憶手段をさらに備え、
    前記選択手段は、前記ラウンドトリップタイムの変動が大きな端末装置から順に選択する、請求項3に記載の局側装置。
  6. 端末装置から受信されるレポートフレームが異常か否かを判定するレポートフレーム判定手段をさらに備え、
    前記選択手段は、異常と判定された異常フレームを受信した時刻が新しい端末装置から順に選択する、請求項3に記載の局側装置。
  7. 端末装置から受信されるレポートフレームが異常か否かを判定するレポートフレーム判定手段をさらに備え、
    前記選択手段は、正常と判定された正常フレームを最後に受信した時刻が古い端末装置から順に選択する、請求項3に記載の局側装置。
  8. 端末装置から受信されるレポートフレームが異常か否かを判定するレポートフレーム判定手段をさらに備え、
    前記選択手段は、前記第1グラント期間が割当てられた端末装置を選択した後、前記判定手段により障害が検出されたと判定された場合、前記第1グラント期間の直前のグラント期間が割当てられた端末装置を選択し、さらに、前記判定手段により障害が検出されたと判定出された場合、前記判定手段により障害が検出されないと判定されるまで、異常と判定された異常フレームを受信した時刻が新しい端末装置から順に選択し、
    前記特定手段は、前記判定手段により障害が検出されないと判定された場合に、前記選択手段により直前に選択された端末装置を障害の発生した装置に特定する、請求項1に記載の局側装置。
  9. 端末装置から受信されるレポートフレームが異常か否かを判定するレポートフレーム判定手段をさらに備え、
    前記選択手段は、前記第1グラント期間が割当てられた端末装置を選択した後、前記判定手段により障害が検出されたと判定された場合、前記第1グラント期間の直前のグラント期間が割当てられた端末装置を選択し、さらに、前記判定手段により障害が検出されたと判定出された場合、前記判定手段により障害が検出されなくなるまで、正常と判定された正常フレームを最後に受信した時刻が古い端末装置から順に選択し、
    前記特定手段は、前記判定手段により障害が検出されないと判定された場合に、前記選択手段により直前に選択された端末装置を障害の発生した装置に特定する、請求項1に記載の局側装置。
  10. 前記レポートフレーム判定手段は、レポートフレームのエラーレートを第1しきい値と比較する、請求項6〜9のいずれかに記載の局側装置。
  11. 端末装置にグラントフレームを送信してからレポートフレームを受信するまでのラウンドトリップタイムを記憶しておく記憶手段をさらに備え、
    前記レポートフレーム判定手段は、前記ラウンドトリップタイムの変動幅を第2しきい値と比較する、請求項6〜9のいずれかに記載の局側装置。
  12. 前記選択手段は、前記判定手段により障害が検出されないと判定されるまで、前記障害検出手段により検出された障害の種別に応じて異なる順で消光対象となる端末装置を選択し、
    前記特定手段は、前記判定手段により障害が検出されないと判定された場合に、前記選択手段により直前に選択された端末装置を障害の発生した装置に特定する、請求項1に記載の局側装置。
  13. 前記選択手段は、前記障害検出手段により検出された障害がデータ開始時期までに符号同期が取れない障害の場合、グラント期間が割当てられたのと逆の順に端末装置を選択し、前記障害検出手段により検出された障害がフレームデータのエラーレートの障害の場合、端末装置からレポートフレームを受信した状態に基づいて定まる順に端末装置を選択する、請求項12に記載の局側装置。
  14. 前記特定手段により特定された端末装置に対してフリーズ要求を出力するフリーズ要求手段をさらに備えた、請求項1に記載の局側装置。
  15. 前記消光手段は、発光を禁止させるコマンドをデータフレームのプリアンブル部に埋め込んだデータフレームを送信する、請求項1に記載の局側装置。
  16. 端末装置に割当てられたグラント期間において障害を検出するステップと、
    第1グラント期間において障害が検出された場合、消光対象となる1つの端末装置を選択するステップと、
    前記選択ステップにより前記消光対象となる1つの端末装置が選択されることに応じて、前記選択された端末装置に対して消光指示を出力するステップと、
    前記消光指示を出力してから所定時間経過後の第2グラント期間において障害が検出さるか否かを判定するステップと、
    第2グラント期間において障害が検出されないと判定されることを条件に、前記選択された端末装置を障害の発生した装置に特定するステップとを含む、障害発生装置検出方法。
  17. 端末装置に割当てられたグラント期間において障害を検出する障害検出手段と、
    前記障害検出手段により第1グラント期間において障害が検出された場合、端末装置を選択する選択手段と、
    前記選択された端末装置に対して、発光を禁止させるコマンドをデータフレームのプリアンブル部に埋め込んだデータフレームを送信する消光指示手段とを備えた、局側装置。
  18. 前記発光を禁止させるコマンドは、前記選択された端末装置またはすべての端末装置を示す識別情報を含む、請求項17に記載の局側装置。
  19. 局側装置により割当てられたグラント期間にデータフレームを送信する端末装置であって、
    前記局側装置からグラントフレームを受信する受信手段と、
    前記受信されたグラントフレームのプリアンブル部から予め定められたコマンドを抽出するコマンド抽出手段と、
    前記抽出されたコマンドをアイドルコードに変換して上位階層に出力する変換手段と、
    前記抽出されたコマンドが自装置を示す識別情報またはすべての端末装置を示す識別情報の場合に、光の発光を禁止させる制御手段とを備えた、端末装置。
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