JP4570294B2 - 電動ドリルの防音カバー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に常用電源を用いるタイプの電動ドリルの防音カバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の電動ドリルの防音カバーとして、例えば特開2000−117517号公報に記載のものが知られている。この防音カバーは、ボックス本体と蓋体とを金具で開閉自在に連結したボックス構造のものであり、前端部のドリルビット装着部と後端部のハンドルとを露出させた状態で、ドリル本体を覆っている。ボックス本体は、鉛繊維不織布を樹脂材でサンドイッチした板状遮音材で構成されており、内部には吸音材が内貼りされている。また、ボックス本体には、ドリル本体の空冷用吸気口および空冷用排気口にそれぞれ連なる、2つの屈曲ダクトが一体に組み込まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の防音カバーでは、ボックス本体に屈曲ダクトが一体に組み込まれているため、構造が複雑になると共に、大型化及び大重量化を招いていた。このため、ビットの先端が見難く作業性が悪化する問題があった。また、ハンドルを握る部分の前側にボックス本体の小蓋が張り出しているため、ハンドルが握り難く操作性が悪化する問題があった。
【0004】
本発明は、作業性および操作性を損なうことなく、コンパクトに形成することができる電動ドリルの防音カバーを提供することをその目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の電動ドリルの防音カバーは、前端部にドリルビットの装着部を突出させたドリル本体と、ドリル本体の後端部に設けたハンドルとを備えた電動ドリルに対し、装着部を露出させた状態でドリル本体およびハンドルを覆う電動ドリルの防音カバーであって、後端にハンドルを握る手を差し入れるための開放部を有して可撓性の防音材で構成され、且つハンドルを覆う部分から開放部に至るハンドル覆装部の内面が、ハンドルを握った手にほぼ密接するように形成されていることを特徴とする。
【0006】
この構成によれば、可撓性の防音材により、装着部を露出させた状態でドリル本体およびハンドルを覆うようにしているため、電動ドリルの外観形状に合わせた比較的コンパクトな形状にすることができる。また、ユーザーは、開放部から手を差し入れてハンドルを握ることができるため、電動ドリルを良好にハンドリングすることができる。さらに、ハンドル覆装部の内面が、ハンドルを握った手にほぼ密接するように形成されているため、この部分からの音の漏れを極力防止することができる。なお、この場合の「ハンドルを覆う」は、ハンドルの形状が製品により区々であるため、少なくともハンドルのグリップ部分を覆い得るものであればよい。
【0007】
この場合、ドリル本体には、前部に空冷用排気口が後部に空冷用吸気口が形成されており、前端から空冷用吸気口近傍に至るドリル本体の主要部分を覆うメインカバーと、メインカバーの外周面からハンドルに至る部分を覆うサブカバーとから成ることが、好ましい。
【0008】
ところで、電動ドリルの騒音源(音源)は、モータおよび減速ギヤ部分となり、これらが収容されるハウジング部分および空冷用排気口から大きな音が出る。
この構成によれば、前端から空冷用吸気口近傍に至るドリル本体の主要部分、すなわち電動ドリルの主な音源部分をメインカバーで覆い、且つこの部分(メインカバーの外周面)をサブカバーで2重に覆うようにしているため、騒音を効率良く減衰させることができる。
【0009】
本発明の他の電動ドリルの防音カバーは、前端部にドリルビットの装着部を突出させると共にモータを内蔵するドリル本体と、ドリル本体の後端部に設けたハンドルとを備えた電動ドリルに対し、装着部を露出させた状態でドリル本体およびハンドルを覆う電動ドリルの防音カバーであって、後端にハンドルを握る手を差し入れるための開放部を有して可撓性の防音材で構成され、前端からモータ内蔵部に至るドリル本体の主要部分を覆うメインカバーと、メインカバーの外周面からハンドルに至る部分を覆うサブカバーとから成ることを特徴とする。
【0010】
この構成によれば、可撓性の防音材により、装着部を露出させた状態でドリル本体およびハンドルを覆うようにしているため、電動ドリルの外観形状に合わせた比較的コンパクトな形状にすることができる。また、ユーザーは、開放部から手を差し入れてハンドルを握ることができるため、電動ドリルを良好にハンドリングすることができる。さらに、前端からモータ内蔵部に至るドリル本体の主要部分、すなわち電動ドリルの主な音源部分をメインカバーで覆い、且つこの部分(メインカバーの外周面)をサブカバーで2重に覆うようにしているため、騒音を効率良く減衰させることができる。なお、この場合の「ハンドルを覆う」は、ハンドルの形状が製品により区々であるため、少なくともハンドルのグリップ部分を覆い得るものであればよい。
【0011】
この場合、ハンドルを覆う部分から開放部に至るハンドル覆装部の内面、ハンドルを握った手にほぼ密接するように形成されていることが、好ましい。
【0012】
この構成によれば、ハンドル覆装部の内面が、ハンドルを握った手にほぼ密接するように形成されているため、ハンドリングに悪影響を与えることなく、この部分からの音の漏れを極力防止することができる。
【0013】
これらの場合、メインカバーは、外殻をゴムで構成されると共に、遮音材および吸音材を内貼りして構成されていることが、好ましい。
【0014】
この構成によれば、騒音を効率良く減衰させることができると共に、電動ドリルへの装着を無理なく行うことができる。また、ゴム製のメインカバーは緩衝材として機能するため、作業の休止時等において、電動ドリルをスラブ上などに置くときに発生する騒音を、有効に防止することができる。
【0015】
これらの場合、サブカバーは、平面形状に展開可能に構成されると共にメインカバーの外周面および前記ハンドルを包み込むように覆っており、且つ自身の合わせ目を面ファスナーで接合していることが、好ましい。
【0016】
この構成によれば、サブカバーは、展開した状態からメインカバーの外周面および前記ハンドルを包み込むように装着することができるため、サブカバーの取付け取外しを簡単に行うことができる。しかも、面ファスナーを用いることで、サブカバーの取付け取外しを迅速に行うことができる。
【0017】
これらの場合、少なくともハンドル覆装部には、起毛状の吸音材が内貼りされていることが、好ましい。
【0018】
この構成によれば、十分な吸音性能を維持しつつ、ハンドルを握った手に密接し易く、且つその際の肌触りに違和感を生ずることがない。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して、本発明の一実施形態に係る電動ドリルの防音カバーについて説明する。この防音カバーは、電動ドリルの出力端(回転部分)であるチャック部分を除いて、電動ドリルのハンドルを含む全体を覆うようになっている。図1の断面図を参照して、先ず電動ドリルの構造から簡単に説明する。
【0020】
同図に示すように、電動ドリル50は、ドリルビット51を装着するためのチャック(装着部)52と、減速ギヤおよびモータを内蔵したドリル本体53と、ドリル本体53から後方に連なるハンドル54とで構成されている。ドリル本体53は前部から、減速ギヤを内蔵するギヤ内蔵部53aと、モータを内蔵するモータ内蔵部53bと、左右一対の冷却用吸気口55を形成した吸気口形成部53cとを連ねて構成されており、モータ内蔵部53bの前部には、冷却用吸気口55に対応して左右一対の冷却用排気口56が形成されている。また、モータ内蔵部53bおよび吸気口形成部53cを構成するハウジングは、ハンドル54と一体に形成されている。なお、図示しないが、電動ドリル50の電源スイッチは、ハンドル54の上端に設けられている。
【0021】
図1および図2に示すように、防音材で構成した防音カバー1は、ドリル本体53のギヤ内蔵部53aおよびモータ内蔵部53bを覆うメインカバー2と、メインカバー2の外周面2a、吸気口形成部53cおよびハンドル54を覆うサブカバー3とで構成されている。メインカバー2は、ドリル本体53の周面に対し間隙を存してこれを覆っている。サブカバー3は、メインカバー2の外周面2aからハンドル54に至る部分を包み込むように覆っている。
【0022】
メインカバー2は、ゴムや軟質の樹脂等の可撓性材料で一体に形成されたボックス状のカバー本体5と、同様にゴム等で厚板状に形成され、カバー本体5の後端部を着脱自在に閉蓋する蓋体6とを備えている。カバー本体5の前壁7を除く内周面には、遮音材としての鉛シート8が内貼りされると共に、鉛シール8の表面には吸音材としてのフェルト9が内貼りされている。また、カバー本体5の前部外周面には、後述する前部面ファスナ21の雌テープ21bが周回するように固定されている。なお、特に図示しないが、上記のフェルト9を押さえるステンレス網等を、更に設けることが好ましい。
【0023】
カバー本体5の前壁7上部には、円形開口10が形成され、この円形開口10に上記ギヤ内蔵部53aの先端部が隙間無く嵌合し、その外側にチャック52が位置するようになっている。また、カバー本体5の下壁11には、蓋体6の近傍に位置して、上記の冷却用排気口56に連なる排気開口12が形成されている。
この排気開口12は横長の方形に形成され、冷却用排気口56からの排気エアーが直接排気されることのないように、冷却用排気口56に対し十分に位置ずれして形成されている。すなわち、冷却用排気口56からの騒音が直接、排気開口12に達しないようにしている。そして、カバー本体5の後端部内面は、上記の蓋体が隙間無く嵌合(接合)するように段部13となっている。
【0024】
蓋体6は、その外周部でカバー本体5の後端部内面に嵌合すると共に、内周部でモータ本体53のモータ内蔵部53bの後端部に装着されている。このため、蓋体6の中央部には、モータ内蔵部53bの後端部に隙間無く嵌合するように、これと相補的な断面形状を為す装着開口14が形成されている。なお、詳細は後述するが、蓋体6は前方から電動ドリル50に装着されるため、この装着を円滑に行うべく、例えばその外周面から装着開口14に達する切り線(1箇所)を形成しておくことが好ましい。
【0025】
メインカバー2は、前方から電動ドリル50に装着されるようになっている。
すなわち、電動ドリル50に対し、先ず蓋体6をモータ内蔵部53bの後端部に嵌め入れるように装着し、次にカバー本体5を、その後部を蓋体6に前部をギヤ内蔵部53aの前端部にそれぞれ装着するようにする。このように、電動ドリル50に装着したメインカバー2は、モータ本体53のギヤ内蔵部53aの前端部とモータ内蔵部53bの後端部とで支持されることとなり、この状態でその内周面が、所定の間隙(防音空間)を存してモータ本体53を覆っている。すなわち、メインカバー2は、排気開口12の部分を除いて、音漏れが生じないように電動ドリル50のドリル本体53を覆っている。
【0026】
一方、サブカバー3は、可撓性を持たせるべく外側から、外皮としての布地16、遮音材として鉛シート17および吸音材として起毛材18を積層して構成されおり、図2に示す平面形状に展開した状態から、巻き付けるようにして電動ドリル50に装着される。この場合、サブカバー3の前部(実際には前側の1/3)が、メインカバー2の外周面2aを覆い、後部がドリル本体53の排気口形成部53cおよびハンドル54を覆っている。
【0027】
図2に示すように、サブカバー3は展開した状態で略方形に形成され、その両短辺部には、雄テープ19a,20aおよび雌テープ19b,20bから成る2組の下部面ファスナ19,20が取り付けられている。また、前端部となる一方の長辺部には、上記カバー本体5の雌テープ21bと共に前部面ファスナ21を構成する雄テープ21aが固定されている。この場合、巻き付けるようにして電動ドリル50に筒状に装着されたサブカバー3は、2組の下部面ファスナ19,20により短辺部同士が接合され、前部ファスナ21によりメインカバー2に取り付けられる。
【0028】
2組の下部面ファスナ19,20の間、すなわち前後雄テープ19a,20a間および前後雌テープ19b,20b間は切り欠かれており、一対の切欠き部22,22は、電動ドリル50に装着された状態で方形の開口を構成し、メインカバー2の排気開口12に合致するようになっている。そして、後端部となる他方の長辺部は、電動ドリル50に装着されたサブカバー3の開放部23となり、この部分からハンドル54を握る手を差し入れるようになっている。
【0029】
この場合、図1に示すように、サブカバー3のハンドル54の位置から開放部23に至るハンドル覆装部24は、ハンドル54を握った手首の位置まで達する長さを有しており、且つハンドル54を握った手にサブカバー3の内面が可能な限り密接するようになっている。すなわち、ユーザが、サブカバー3の開放部23から手を差し入れてハンドル54を握ると、サブカバー3に内張りした起毛材18がユーザの手を包み込むように接触し、開放部(ハンドル覆装部24)23の隙間をほぼ閉塞する。なお、電動ドリル50の冷却用吸気口55に導入される吸気エアーは、このサブカバー3の開放部23から起毛材を透過して流入する。
【0030】
次に、図3に、本実施形態に係る防音カバー1を装着した電動ドリル50の騒音測定結果を示す。この騒音測定は、床スラブ(コンクリートスラブ)から1000mmの位置に騒音計の集音マイクを設置し、これから電動ドリル50を水平方向に1000mm離し、手持ちで駆動して行った。また、比較のため、防音カバー1を外した電動ドリル50についても、これと同一条件下で騒音測定を行った。
【0031】
同図に示すように、測定結果は、カバー無しの電動ドリル50の騒音レベルが、88.6dB(A)であったのに対し、カバー有りの電動ドリル50の騒音レベルは74.7dB(A)であり、本実施形態に係る防音カバー1の十分な防音性能を確認することができた。また、周波数特性においても、高音域(高周波数帯域)のみならず、減衰し難い低音域(低周波数帯域)においても、顕著な減衰特性が認められた。
【0032】
以上のように本実施形態によれば、電動ドリル50の主騒音源となるドリル本体53を、メインカバー2とサブカバー3とで二重に覆うようにしているため、電動ドリル50の騒音を効率よく低減することができる。また、ユーザが、サブカバー3の開放部23から手を差し入れてハンドル54を握る構造にしているため、電動ドリル50の操作性が損なわれることがない。しかも、ハンドル54を握った手にサブカバー3の内面が密接するため、この部分からの音漏れを極力防止することができる。さらに、防音カバー1は、電動ドリル50の外観形状に倣った単純な形状に形成されているため、比較的軽量で且つコンパクトに形成することができ、ドリルビット51の先端が見難くなる等の作業性が損なわれることがない。
【0033】
次に、図4および図5を参照して、本発明の第2実施形態に係る電動ドリル50の防音カバー1Aについて説明する。この防音カバー1Aは、ドリル本体53のギヤ内蔵部53aおよびモータ内蔵部53bを覆う前部カバー31と、吸気口形成部53cおよびハンドル54を覆う後部カバー32とで、二分割に構成されている。後部カバー32の前端部は、前部カバー31の後端部に着脱自在に接合する接合部32aとなっており、この接合部32aには、電動ドリル50の覆装空間を2分する隔壁33が一体に形成されている。そして、前部カバー31は、ドリル本体53の周面に対し間隙を存してこれを覆っており、また後部カバー32は、ハンドル54を中心にこれを包み込むように覆っている。
【0034】
前部カバー31は、ゴムや軟質の樹脂等でボックス状に一体に形成されており、その内面には、鉛シート等の遮音材35およびフェルト等の吸音材36が、積層されるようにして内貼りされている。また、第1実施形態と同様に、前部カバー31の前壁上部には、円形開口37が突出形成されており、この円形開口37に上記ギヤ内蔵部53aの先端部が隙間無く嵌合している。同様に、前部カバー31の下壁には、隔壁33の近傍に位置して、上記の冷却用排気口56に連なる排気開口38が形成されている。この場合、前部カバー31は、前方から電動ドリル50に装着されるようになっている。
【0035】
後部カバー32は、前部カバー31と同様にゴムや軟質の樹脂等で構成され、その主体を為すカバー本体40と、カバー本体40の前端部に形成した隔壁33とで一体に形成されている。隔壁33の中央部には、上記の蓋体6と同様に、モータ内蔵部53bの後端部と相補的な断面形状を為す装着開口41が形成されている。そして、この場合も、その内面には、鉛シート等の遮音材35およびフェルト等の吸音材36が、内貼りされている。
【0036】
後部カバー32は、前部カバー31に先行して上方から電動ドリル50に装着されるようになっている。このため、後部カバー32には、隔壁33を含む下壁の中央に軸方向に延びる切り線42が形成されている。すなわち、後部カバー32は、この切り線の部分で下部を左右に開くようにして変形させ、電動ドリル50に上側から装着される。なお、後部カバー32を装着し後、前部カバー31を前方から装着して、両者を接合することにより、切り線42の部分は隙間無く密着する。もちろん、切り線42に沿って粘着テープ等を貼着するようにしてもよい。
【0037】
このような構成では、電動ドリル50に装着した防音カバー1Aは、モータ本体53のギヤ内蔵部53aの前端部とモータ内蔵部53bの後端部とで支持されることとなり、この状態でその内周面が、所定の間隙(遮音空間)を存してモータ本体53およびハンドル54を覆っている。特に、前部カバー31および隔壁33は、排気開口38を部分を除いて、音漏れが生じないようにドリル本体53を覆っている。
【0038】
一方、後部カバー32の後端は、開放部43となっており、この部分からハンドル54を握る手を差し入れるようになっている。この場合も、第1実施形態と同様に、後部カバー32のハンドル54から開放部43に至るハンドル覆装部44は、ハンドル54を握った手首の位置まで達する長さを有しており、且つハンドル54を握った手に後部カバー32の内面が可能な限り密接するようになっている。なお、後部カバー52の上壁および下壁の中央部分を、ハンドル54の上部および下部に形状に合わせて、スリット状に切り欠き、ハンドル54の上部および下部を露出させる形態としても良い。このようにすれば、防音カバー1Aを、よりコンパクトに形成することができる。
【0039】
以上のように、本実施形態によれば、防音カバー1Aを電動ドリル50の外観形状に合わせて、袋状(筒状)にコンパクトに形成することができる。また、第1実施形態と同様に、また、ユーザが、後部カバー32の開放部43から手を差し入れてハンドル54を握る構造にしているため、電動ドリル50の操作性が損なわれることがなく、且つ開放部43からの音漏れを極力防止することができる。
【0040】
なお、遮音材としては上記の鉛シートの他、鉛繊維不織布等の面密度の大きな部材を用いることができる。また。吸音材としては、柔軟性を有する起毛材やフェルトの他、グラスウール(但しクロスで内貼り)や肌触りの良好な多孔質の部材を用いることができる。
【0041】
【発明の効果】
以上のように本発明の防音カバーによれば、可撓性の防音材により、ハンドルを含んで全体を覆うようにしているため、ハンドリング性を損なうことなく、コンパクトに構成することができる。また、ハンドルを握った手で、開放部を閉塞することができるため、騒音の減衰性能を損なうことがない。
【0042】
また、本発明の他の防音カバーによれば、可撓性の防音材により、ハンドルを含んで全体を覆うようにしているため、ハンドリング性を損なうことなく、コンパクトに構成することができる。また、メインカバーとサブカバーとでモータ内蔵部を2重に覆うようにしているため、騒音を効率良く減衰させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る防音カバーを電動ドリルに装着した状態の断面図である。
【図2】第1実施形態に係る防音カバーの分解斜視図である。
【図3】第1実施形態に係る防音カバーを用いた電動ドリルの騒音測定結果を示す周波数特性線図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る防音カバーを電動ドリルに装着した状態の断面図である。
【図5】第2実施形態に係る防音カバーの分解斜視図である。
【符号の説明】
1 防音カバー 1A 防音カバー
2 メインカバー 2a 外周面
3 サブカバー 5 カバー本体
6 蓋体 8 鉛シート
9 フェルト 16 布地
17 鉛シート 18 起毛材
19 下部面ファスナ 20 下部面ファスナ
23 開放部 24 ハンドル覆装部
31 前部カバー 32 後部カバー
33 隔壁 35 遮音材
36 吸音材 43 開放部
44 ハンドル覆装部 50 電動ドリル
51 ドリルビット 52 チャック
53 ドリル本体 53b モータ内蔵部
54 ハンドル 55 冷却用吸気口
56 冷却用排気口

Claims (7)

  1. 前端部にドリルビットの装着部を突出させたドリル本体と、当該ドリル本体の後端部に設けたハンドルとを備えた電動ドリルに対し、前記装着部を露出させた状態で前記ドリル本体および前記ハンドルを覆う電動ドリルの防音カバーであって、
    後端に前記ハンドルを握る手を差し入れるための開放部を有して可撓性の防音材で構成され、
    且つ前記ハンドルを覆う部分から前記開放部に至るハンドル覆装部の内面が、前記ハンドルを握った手にほぼ密接するように形成されていることを特徴とする電動ドリルの防音カバー。
  2. 前記ドリル本体には、前部に空冷用排気口が後部に空冷用吸気口が形成されており、
    前端から前記空冷用吸気口近傍に至る前記ドリル本体の主要部分を覆うメインカバーと、前記メインカバーの外周面から前記ハンドルに至る部分を覆うサブカバーとから成ることを特徴とする請求項1に記載の電動ドリルの防音カバー。
  3. 前端部にドリルビットの装着部を突出させる共にモータを内蔵するドリル本体と、当該ドリル本体の後端部に設けたハンドルとを備えた電動ドリルに対し、前記装着部を露出させた状態で前記ドリル本体および前記ハンドルを覆う電動ドリルの防音カバーであって、
    後端に前記ハンドルを握る手を差し入れるための開放部を有して可撓性の防音材で構成され、
    前端から前記モータ内蔵部に至る前記ドリル本体の主要部分を覆うメインカバーと、前記メインカバーの外周面から前記ハンドルに至る部分を覆うサブカバーとから成ることを特徴とする電動ドリルの防音カバー。
  4. 前記ハンドルを覆う部分から前記開放部に至るハンドル覆装部の内面、前記ハンドルを握った手にほぼ密接するように形成されていることを特徴とする請求項3に記載の電動ドリルの防音カバー。
  5. 前記メインカバーは、外殻をゴムで構成されると共に、遮音材および吸音材を内貼りして構成されていることを特徴とする請求項2、3または4に記載の電動ドリルの防音カバー。
  6. 前記サブカバーは、平面形状に展開可能に構成されると共に前記メインカバーの外周面および前記ハンドルを包み込むように覆っており、
    且つ自身の合わせ目を面ファスナーで接合していることを特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載の電動ドリルの防音カバー。
  7. 少なくとも前記ハンドル覆装部には、起毛状の吸音材が内貼りされていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の電動ドリルの防音カバー。
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