JP4568797B2 - ビデオカメラの撮影支援プログラム及び編集支援プログラム - Google Patents

ビデオカメラの撮影支援プログラム及び編集支援プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4568797B2
JP4568797B2 JP2004168626A JP2004168626A JP4568797B2 JP 4568797 B2 JP4568797 B2 JP 4568797B2 JP 2004168626 A JP2004168626 A JP 2004168626A JP 2004168626 A JP2004168626 A JP 2004168626A JP 4568797 B2 JP4568797 B2 JP 4568797B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
shots
shot
normal
pan
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004168626A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005348328A (ja
Inventor
邦昭 上原
康雄 有木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Industry Research Organization NIRO
Original Assignee
New Industry Research Organization NIRO
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by New Industry Research Organization NIRO filed Critical New Industry Research Organization NIRO
Priority to JP2004168626A priority Critical patent/JP4568797B2/ja
Publication of JP2005348328A publication Critical patent/JP2005348328A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4568797B2 publication Critical patent/JP4568797B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、ユーザによるビデオカメラの撮影を支援するための撮影支援プログラム、及びビデオカメラで撮影された動画像の編集を支援するための編集支援プログラムに関するものである。
近年、安価のディジタルビデオカメラが広く普及して、一般ユーザが、気軽に動画像を撮影することができるようになった。また、ディジタル化によって動画像をノンリニアに取り扱うことが可能になり、さまざまな動画像編集ソフトも販売されている。しかしながら、一般ユーザが編集作業を行うのは稀で、各家庭で大量の動画像が未編集のまま残されているのが現状である。これには2つの原因が考えられる。
まず、1つ目の原因は、動画像編集の知識がないことである。動画像編集作業では、まず撮影で失敗したショットを除外し、次に、複数のショットの中から、前後のショットとの関係を考慮した上で1つのショットを選択する。そして、そのショットを、情報量を失わず、かつ冗長性のない適切な長さに切り取って、ショットの接続を行う。これらのショットの選択、及びショットの長さの決定の仕方は無限に存在するが,制作者側の意図することを視聴者に正確に伝えることを目的として編集した場合、ある普遍的な規則が存在する。これを映像文法と呼ぶ。しかしながら、一般ユーザは、この映像文法を学習する機会がなく、編集に際してどのショットを使用したらいいのか、またどのショットを何秒ほど用いればいいのかが分からないため、動画像編集は困難なものとなっている。
そして、2つ目の原因は、撮影された動画像中に編集に適した動画像が少ないことである。本来、動画像は、前述した映像文法を考慮して撮影されるべきであるが、一般ユーザが編集を意識して撮影するのは非常に困難である。そのため、撮影した動画像を編集する段階になって、撮影した動画像中に編集に適したショットがないことに気がつくことになる。
ところで、動画像撮影テクニック指導教材の分野において、ユーザが撮影した映像をディスプレイ上に上映して、この映像内で、プロカメラマンにベスト構図、ズーム、パン、チル等の最良のテクニックを駆使して、ビデオカメラで撮影してもらい、プロカメラマンが撮影しなかった部分にスモークをかけることにより、容易かつ低費用でプロカメラマンの撮影テクニックを習得することができるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記のようなユーザが撮影した映像をディスプレイ上に上映して、この映像内でプロカメラマンに再撮影してもらう方法では、真に上記の映像文法に沿った、制作者側の意図することを視聴者に正確に伝えることが可能なショットを撮影することは難しい。また、ビデオカメラの撮影時に、ユーザのカメラワークに対して、リアルタイムに注意を喚起することはできない。
また、ビデオ編集支援システムの分野において、ビデオデータベース内のビデオデータから映像表現技法のパターンを抽出し、そのパターンに基づいて、ユーザが新たに撮影するビデオ映像に対して、特定の表現意図に合った映像表現技法を提供するようにしたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、上記のビデオデータベース内のビデオデータから特定の表現意図に合った映像表現技法のパターンを抽出するビデオ編集支援システムでは、ビデオデータベースに蓄積されたビデオデータが理想的なものである保障はなく、しかも、このビデオ編集支援システムで提供可能な映像表現技法は、シーンの数や長さに限られるため、ユーザは、このシステムを用いて、真に編集に適したショットを撮影することはできない。また、この発明では、上記特許文献1に示される発明と同様に、ビデオカメラの撮影時に、ユーザのカメラワークに対して、リアルタイムに注意を喚起することはできない。
特開平6−4016号公報(第1−4頁、図1) 特開2002−262219号公報(第1−5頁、図1−5)
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、ビデオカメラの撮影時に、ユーザのカメラワークに対して、リアルタイムに注意を喚起することができるようにして、編集に適した動画像を多く含む撮影画像を得ることが可能なビデオカメラの撮影支援プログラムを提供することを目的とする。また、本発明は、ビデオカメラの撮影時に、ユーザのカメラワークに対して、リアルタイムに注意を喚起することができるようにして、編集に適した動画像を多く含む撮影画像を得ることができ、しかも、撮影した動画像中のどの部分が編集に適しているかを瞬時に把握することが可能なビデオカメラの編集支援プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、ビデオカメラの撮影を支援するためにプロセッサを、撮影手段により撮影された動画像を構成する各フレーム画像中の各画素の輝度を水平方向及び垂直方向に投影して、各フレーム画像間における水平方向及び垂直方向の輝度投影量を比較することにより、動画像を撮影した際のカメラワークをリアルタイムに解析するカメラワーク解析手段、撮影手段により撮影された動画像を用いて映像を編集する場合に、編集者がその意図を視聴者に正確に伝えるのに必要とされる普遍的な規則である映像文法に基づいて、カメラワーク解析手段による解析結果として得られたカメラワークに対して、注意を喚起するためのナビゲーションが必要か否かを判定する判定手段、及び判定手段によりナビゲーションが必要であると判定されたときに、ナビゲーション用の信号を出力する出力手段として機能させるためのビデオカメラの撮影支援プログラムである。
請求項2の発明は、請求項1に記載のビデオカメラの撮影支援プログラムにおいて、判定手段は、カメラワーク解析手段による解析結果として得られたカメラワークについて、少なくとも、激しい手ぶれに相当する部分が存在する場合、パン処理(カメラを回転させながら撮影を行う処理)時におけるカメラの回転操作の速度が速すぎる場合、ズーム処理の操作が速すぎる場合、パン処理時の動画像(パン画像)やズーム処理時の動画像(ズーム画像)の前後に1秒間以上のフィックス画像(固定された視点で撮影された動画像)が撮影されていない場合、パン画像やズーム画像の前後以外の位置に存在するフィックス画像が3秒間以上撮影されていない場合、及び明るすぎるショットや暗すぎるショットが存在する場合に、このカメラワークに対して、注意を喚起するためのナビゲーションが必要であると判定するものである。
請求項3の発明は、請求項2に記載のビデオカメラの撮影支援プログラムにおいて、プロセッサを、さらに、カメラワーク解析手段による解析結果に基づき、カメラワークの開始点や終了点を境界として、撮影手段により撮影された動画像をショットに分類するショット分類手段、ショット分類手段により分類されたショットに対して、激しい映像のぶれがないフィックス画像のショット、正常な(速すぎない)パン処理時の動画像のショット、正常な(速すぎない)ズーム処理時の動画像のショット、速すぎるパン処理時の動画像のショット、速すぎるズーム処理時の動画像のショット、及び激しい映像のぶれにより利用できないフィックス画像のショットといったラベル付けを行うインデキシング手段、撮影手段による動画像の撮影の終了時に、インデキシング手段による各ショットへのラベル付け結果に基づいて、激しい映像のぶれがないフィックス画像のショットのうち、撮影時間が十分なショットの割合である時間正常率と、パン画像のショットのうち、正常なパン画像のショットの割合であるパン正常率と、ズーム画像のショットのうち、正常なズーム画像のショットの割合であるズーム正常率と、フィックス画像のショットのうち、激しい映像のぶれがないフィックス画像のショットの割合である、ぶれ正常率とを算出する正常率算出手段、正常率算出手段により算出した時間正常率とパン正常率とズーム正常率とぶれ正常率とに基づいて、撮影手段により撮影された動画像についてのスコアを算出するスコア算出手段、及び正常率算出手段により算出した時間正常率、パン正常率、ズーム正常率又はぶれ正常率が、所定の閾値以下であるか否かを判定する正常率判定手段として機能させ、上記出力手段が、スコア算出手段による算出結果を表す信号と、正常率判定手段により所定の閾値以下であると判定された項目についての注意を促すためのガイド情報を表す信号とを出力するものである。
請求項4の発明は、請求項3に記載のビデオカメラの撮影支援プログラムにおいて、プロセッサを、さらに、ビデオカメラ内の操作手段を用いて、ユーザにより、ビデオカメラによる撮影対象となる行事の種類が選択されたときに、この選択内容に対応した行事についてプロのカメラマンが予め撮影したショットのデータを、プロセッサ内の記憶装置から読み取る読取手段、及び読取手段により読み取ったショットのデータに基づいて、このショットの表示用の信号をビデオカメラ内の表示手段に出力するショット出力手段として機能させるものである。
請求項5の発明は、ビデオカメラで撮影された動画像の編集を支援するためにプロセッサを、撮影手段により撮影された動画像を構成する各フレーム画像中の各画素の輝度を水平方向及び垂直方向に投影して、各フレーム画像間における水平方向及び垂直方向の輝度投影量を比較することにより、動画像を撮影した際のカメラワークをリアルタイムに解析するカメラワーク解析手段、撮影手段により撮影された動画像を用いて映像を編集する場合に、編集者がその意図を視聴者に正確に伝えるのに必要とされる普遍的な規則である映像文法に基づいて、カメラワーク解析手段による解析結果として得られたカメラワークに対して、注意を喚起するためのナビゲーションが必要か否かを判定する判定手段、カメラワーク解析手段による解析結果に基づき、カメラワークの開始点や終了点を境界として、撮影手段により撮影された動画像をショットに分類するショット分類手段、ショット分類手段により分類されたショットに対して、激しい映像のぶれがないフィックス画像(固定された視点で撮影された動画像)のショット、正常な(速すぎない)パン処理時の動画像のショット、正常な(速すぎない)ズーム処理時の動画像のショット、速すぎるパン処理時の動画像のショット、速すぎるズーム処理時の動画像のショット、及び激しい映像のぶれにより利用できないフィックス画像のショットといったラベル付けを行うインデキシング手段、インデキシング手段による各ショットへのラベル付け結果に基づいて、フィックス画像のショットの撮影時間が3秒間以上である区間か、正常なパン処理時の動画像のショットの前後のショットが、いずれも撮影時間1秒以上のフィックス画像のショットである区間か、正常なズーム処理時の動画像のショットの前後のショットが、いずれも撮影時間1秒以上のフィックス画像のショットである区間を、ビデオカメラで撮影された動画像の編集時に利用することが望ましい推奨区間として検出する利用推奨区間検出手段、及び利用推奨区間検出手段により検出された推奨区間をビデオカメラ内の表示手段に表示するための信号を出力すると共に、判定手段によりナビゲーションが必要であると判定されたときに、リアルタイムにナビゲーション用の信号を出力する出力手段として機能させるためのビデオカメラの編集支援プログラムであって、判定手段は、カメラワーク解析手段による解析結果として得られたカメラワークについて、少なくとも、激しい手ぶれに相当する部分が存在する場合、パン処理時におけるカメラの回転操作の速度が速すぎる場合、ズーム処理の操作が速すぎる場合、パン処理時の動画像(パン画像)やズーム処理時の動画像(ズーム画像)の前後に1秒間以上のフィックス画像が撮影されていない場合、パン画像やズーム画像の前後以外の位置に存在するフィックス画像が3秒間以上撮影されていない場合、及び明るすぎるショットや暗すぎるショットが存在する場合に、このカメラワークに対して、注意を喚起するためのナビゲーションが必要であると判定するものである。
請求項6の発明は、請求項5に記載のビデオカメラの編集支援プログラムにおいて、プロセッサを、さらに、撮影手段による動画像の撮影の終了時に、インデキシング手段による各ショットへのラベル付け結果に基づいて、激しい映像のぶれがないフィックス画像のショットのうち、撮影時間が十分なショットの割合である時間正常率と、パン処理時の動画像のショットのうち、正常なパン画像のショットの割合であるパン正常率と、ズーム処理時の動画像のショットのうち、正常なズーム画像のショットの割合であるズーム正常率と、フィックス画像のショットのうち、激しい映像のぶれがないフィックス画像のショットの割合である、ぶれ正常率とを算出する正常率算出手段、正常率算出手段により算出した時間正常率とパン正常率とズーム正常率とぶれ正常率とに基づいて、撮影手段により撮影された動画像についてのスコアを算出するスコア算出手段、及び正常率算出手段により算出した時間正常率、パン正常率、ズーム正常率又はぶれ正常率が、所定の閾値以下であるか否かを判定する正常率判定手段として機能させ、上記出力手段が、スコア算出手段による算出結果を表す信号と、正常率判定手段により所定の閾値以下であると判定された項目についての注意を促すためのガイド情報を表す信号とを出力するものである。
請求項7の発明は、請求項6に記載のビデオカメラの編集支援プログラムにおいて、プロセッサを、さらに、ビデオカメラ内の操作手段を用いて、ユーザにより、ビデオカメラによる撮影対象となる行事の種類が選択されたときに、この選択内容に対応した行事についてプロのカメラマンが予め撮影したショットのデータを、プロセッサ内の記憶装置から読み取る読取手段、及び読取手段により読み取ったショットのデータに基づいて、このショットの表示用の信号をビデオカメラ内の表示手段に出力するショット出力手段として機能させるものである。
請求項1の発明によれば、リアルタイムにユーザのカメラワークを解析して、ユーザにそのカメラワークに関する注意を喚起するためのナビゲーションを行うことができる。これにより、ユーザが編集に適した動画像を多く含む撮影画像を得ることができる。
請求項2の発明によれば、カメラワーク解析手段による解析結果として得られたカメラワークについて、少なくとも、激しい手ぶれに相当する部分が存在する場合、パン処理時におけるカメラの回転操作の速度が速すぎる場合、ズーム処理の操作が速すぎる場合、パン画像やズーム画像の前後に1秒間以上のフィックス画像が撮影されていない場合、パン画像やズーム画像の前後以外の位置に存在するフィックス画像が3秒間以上撮影されていない場合、及び明るすぎるショットや暗すぎるショットが存在する場合に、このカメラワークに対して、注意を喚起するためのナビゲーションが行われる。これにより、上記請求項1に記載の効果を的確に得ることができる。
請求項3の発明によれば、撮影された動画像について、時間正常率とパン正常率とズーム正常率とぶれ正常率とに基づくスコアと、これらの正常率の中で所定の閾値以下である正常率についての注意を促すためのガイド情報とを出力することができる。これにより、ユーザにより撮影された動画像におけるカメラワークを客観的に評価、採点することができると共に、このカメラワークについての改善点を提示することができる。
請求項4の発明によれば、ユーザによる選択内容に対応した行事についてプロのカメラマンが予め撮影したショットのデータを、ビデオカメラ内の表示手段に表示することができる。これにより、プロのカメラマンと同様なカメラワークやカメラアングルで撮影することができるので、見栄えのする動画像を得ることができる。
請求項5の発明によれば、リアルタイムにユーザのカメラワークを解析して、ユーザにそのカメラワークに関する注意を喚起するためのナビゲーションを行うことができる。これにより、ユーザが編集に適した動画像を多く含む撮影画像を得ることができる。また、フィックス画像のショットの撮影時間が3秒間以上である区間か、正常なパン処理時の動画像のショットの前後のショットがいずれも撮影時間1秒以上のフィックス画像のショットである区間か、正常なズーム処理時の動画像のショットの前後のショットがいずれも撮影時間1秒以上のフィックス画像のショットである区間を、ビデオカメラで撮影された動画像の編集時に利用することが望ましい推奨区間として検出することができるので、ユーザが、撮影した動画像中のどの部分が編集に適しているかを、客観的な基準に基づいて瞬時に把握することができる。
請求項6の発明によれば、上記請求項5に記載の効果に加えて、請求項3に記載の効果と同様な効果を得ることができる。
請求項7の発明によれば、上記請求項6に記載の効果に加えて、請求項4に記載の効果と同様な効果を得ることができる。
本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。本発明は、ユーザによるビデオカメラの撮影を支援するための撮影支援プログラム、及びビデオカメラで撮影された動画像の編集を支援するための編集支援プログラムに関するものであり、編集に適した動画像を多く含む撮影画像を得ることができ、しかも、撮影した動画像中のどの部分が編集に適しているかを瞬時に把握することができるようにしたものである。本実施形態では、本発明による撮影支援プログラム及び編集支援プログラムをディジタルビデオカメラのROM内に格納した場合の例について説明する。なお、以下に記載した実施形態は、本発明を網羅するものではなく、本発明は、下記の形態だけに限定されない。
図1は、本実施形態による撮影支援プログラム及び編集支援プログラム(以下、これらをまとめて支援プログラムと呼ぶ)を内蔵したディジタルビデオカメラの構成を示す。このディジタルビデオカメラ1は、支援プログラム2を記憶したROM3と、このROM3から各種のプログラムを読み込んで、カメラ全体の制御を行うマイクロプロセッサ4(プロセッサ)と、撮像素子であるCCD(Charge Coupled Device)5(撮影手段)と、CCD5から出力されたアナログ信号の形式の動画像データをデジタル信号の形式に変換するA/D変換部6と、A/D変換部6から出力されたデジタル信号(R,G,Bの撮像信号)の形式の動画像データを一時的に蓄積する画像メモリ7と、画像メモリ7から読み込んだR,G,Bの撮像信号の形式の動画像データに文字等のデータを重合させるためのOSD合成部8と、OSD合成部8を経由したR,G,Bの撮像信号をNTSCコンポジット信号に変換するNTSCエンコーダ9と、NTSCエンコーダ9からの出力信号をアナログ信号に変換して、テレビジョン等の外部出力機器に出力するD/A変換部10とを有している。また、ディジタルビデオカメラ1は、OSD合成部8から出力されたR,G,Bの撮像信号の形式の動画像データに対するMPEG方式の圧縮処理と、カードメモリ13から読み出したMPEG圧縮された動画像データに対する伸長処理とを行うMPEG圧縮伸長部12、及びMPEG圧縮伸長部12でMPEG圧縮された動画像データを記憶するカードメモリ13を有している。さらに、ディジタルビデオカメラ1は、OSD合成部8を経由したR,G,Bの撮像信号に基づく画像を表示するための液晶ファインダ11(表示手段)と、各種の操作キー等よりなる操作部14とを有している。上記の液晶ファインダ11は、ROM内に格納された、各種の行事についてプロのカメラマンが予め撮影したショットの動画像を表示する際にも使用される。なお、請求項におけるカメラワーク解析手段、判定手段、出力手段、ショット分類手段、インデキシング手段、正常率算出手段、スコア算出手段、正常率判定手段、読取手段、ショット出力手段、利用推奨区間検出手段は、上記のマイクロプロセッサ4及び支援プログラム2により実現される。
次に、図2のフローチャートを参照して、上記の支援プログラム2に基づくマイクロプロセッサ4の処理について説明する。ユーザにより撮影(S1)が開始されると、CCD5から出力されたアナログ信号の形式の動画像データが、A/D変換部6によりデジタル信号の形式に変換されて、このデジタル信号(R,G,Bの撮像信号)の形式の動画像データが画像メモリ7に一時的に蓄積される。マイクロプロセッサ4は、支援プログラム2の命令に基づいて、画像メモリ7に格納されたR,G,Bの撮像信号の形式の動画像データを読み込んで、この動画像を構成する各フレーム画像中の各画素の輝度を水平方向及び垂直方向に投影して、各フレーム画像間における水平方向及び垂直方向の輝度投影量を比較することにより、動画像を撮影した際のカメラワークをリアルタイムに解析する(S2)。
次に、図3を参照して、上記S2に示されるカメラワーク解析処理について簡単に説明する。このカメラワーク解析処理は、投影法を用いたものであり、上記のように、撮影した動画像を構成する各フレーム画像中の各画素の輝度を水平方向及び垂直方向に投影して、各フレーム画像間における水平方向及び垂直方向の輝度投影量を比較することにより、動画像を撮影した際のカメラワークを解析するものである。
一般に、ディジタル画像は、画素と呼ばれる正方形の集合によって表され、画像の縦や横の長さは何百画素というように表される。ディジタル画像では、色は、R,G,Bの3色の光の合成で表現されており、個々の画素は、この色情報をR,G,Bに分けてそれぞれ0〜255の256段階で保持している。
また、輝度は、単位面積あたりの明るさを表す尺度であり、白黒画像の明るさに等しい値となり、白いほど輝度が高くなる。輝度は、カラー画像を構成するR,G,Bの撮像信号を元に、
輝度 = 赤×0.30 + 緑×0.59 + 青×0.11
の式で求めることができる。
上記の式を用いて各画素の輝度を求め、すべての行と列に対して、その一列または一行の輝度の平均を求めることで、1枚の画像の特徴を2つのグラフに落とし込む(1つの縦×横×輝度の3次元情報から、縦×輝度、横×輝度の2つの2次元情報を得る)。これが輝度投影量で、白っぽい画素が多く存在する行や列は投影量が高くなり、黒っぽい画素が多く存在する行や列は投影量が低くなる。たとえば、図3に示されるフレーム21の場合、行22には人23の存在が、行24には人23の存在と車25の存在が投影量に影響を与えることになり、行22と行24の間には車25の有無による投影量の違いが現れる。実際の作業では、画像のすべての行に対してこの作業が行われるため、図3のグラフ26のような曲線的な変化になる。上記のように、撮影された動画像を構成する各フレーム画像には、明るい行や列、暗い行や列のばらつきが存在し、その特徴を横×輝度のグラフ26や、縦×輝度のグラフ(図5中のグラフP(f,i)を参照)により取り出すことができる。この特徴量をフレーム画像毎に取り出して比較することで、ユーザのカメラワークを解析することができる。
上記のカメラワーク解析処理においては、縦横方向へのパン処理(ディジタルビデオカメラ1を回転させながら撮影を行う処理)による移動量の算出、ズーム処理におけるズーム量の算出、及び各フレームの明度算出が行われる。
上記の各処理のうち、横方向へのパン処理による移動量の算出は、以下のようにして行われる。まず、図4に示されるように、パン処理の前におけるフレーム画像21における投影量を表す縦×輝度のグラフ31と、パン処理の後におけるフレーム画像32における投影量を表す縦×輝度のグラフ33とを重ね合わせ、画像幅の±10%の範囲で左右にずらしながら、最も特徴が似ている位置を探す。このパン処理の前のグラフ31とパン処理の後のグラフ33との重ね合わせには、パン処理の前のグラフ31の中央部34(フレーム画像からとり得る最大の移動量分だけそれぞれの両端から除いた中央の部分)と、パン処理の後のグラフ33における、中央部34と同じ大きさのエリア34’が用いられる。そして、画像幅の±10%の範囲で左右にずらしながら、最も特徴が似ている位置を探す。実際には、画像幅の±10%の範囲で1ピクセルずつ左右にずらしながら、その輝度投影量の差を縦一列ごとに計算して合計し、その合計値が最小となるところをパン処理による移動量と推定する。図4の場合、左にずらした位置Aにおいて、パン処理の前のグラフ31の中央部34とパン処理の後のグラフ33におけるエリア34’との投影量の差が最小となるので、右にパンした(パン処理により右方向に移動した)と推定される。実際には、図に示される位置A,B,Cだけではなく、画像幅の±10%の範囲で、およそ60〜120通りの位置において、投影量の差が最小となるエリア34’の検出処理が行われる。縦方向へのパン処理による移動量も同様の作業で推定される。また、ズーム処理におけるズーム量の推定処理は、輝度投影量の長さを拡大または縮小し、上記のパン処理による移動量の算出の場合と同様に、輝度の差の合計が最小値となるところをズーム量と推定する。これらの投影法を用いたカメラワーク解析法は、処理速度に優れている。従って、この投影法を用いたカメラワーク解析法を用いて、撮影中にリアルタイムでカメラワークの解析を行うことが可能である。
次に、上述した投影法を用いたカメラワーク解析処理の詳細について、数式を用いて説明する。まず、上記の輝度投影量について、数式を用いて説明する。図5は、投影分布作成の概念を示す。図において、フレームfの画像について、水平方向に投影した分布をP(f,j)、垂直方向に投影した分布をP(f,i)で表している。iは、1からフレーム画像の幅wまでの範囲をとり、jは,同様に1から画像の高さhまでの範囲をとる。図中のフレームfとP(f,j)とは、それぞれ図3中のフレーム21とグラフ26中の投影分布とに相当する。画像フレームf中の座標(i,j)の輝度値をGray(f,i,j)で表したとき、輝度投影量P(f,j),P(f,i)の各値は、下記の式(1)、(2)のように表すことができる。
Figure 0004568797
次に、上記のパン処理による移動量の推定処理(パン判定処理)について、数式を用いて説明する。このパン判定処理では、2つのフレーム間の縦横方向の移動量を算出する。図6は、移動量算出の概要を示す。図中のフレームf、フレーム(f+k)、P(f,i)、P(f+k,i)は、それぞれ図4中のフレーム21、フレーム32、グラフ31中の投影分布、グラフ33中の投影分布に相当する。時間的に近接しているフレームfとフレーム(f+k)とからそれぞれ求めた投影分布、P(f,i)とP(f+k,i)とを比較することにより、フレームf〜フレーム(f+k)間の横方向の移動量Panlrを計算する。また、P(f,j)とP(f+k,j)とを比較することにより、縦方向の移動量Panudを計算する。横方向の比較には、フレームfからとり得る最大の移動量dlr分だけ両端からそれぞれ除いた中央部のみを用い、フレーム(f+k)の投影分布を±dlr画素の範囲で横方向にシフトさせながら比較を行う。同様に、縦方向の比較には、フレームfからとり得る最大の移動量dud分だけ上下からそれぞれ除いた中央部のみを用い、フレーム(f+k)の投影分布を±dud画素の範囲で縦方向にシフトさせながら比較を行う。最も相関の高いときのシフト量が縦横方向の移動量、Panud,Panlrとなる。ここで、2つのフレーム間の縦横方向の投影距離は、それぞれ下記の式(3)、(4)として計算され、横方向の移動量Panlrと縦方向の移動量Panudは、それぞれ下記の式(5)、(6)として定義することができる。なお、δlrには、(δlr=−dlr,・・,0,・・dlr)を、δudには、(δud=−dud,・・,0,・・dud)をそれぞれ用いる。最小距離が複数現れた場合は、対応するδlr,δudのうち、前フレームと同符号のδlr,δudを優先とし,また絶対値が最も小さいδlr,δudを選択する。これは、小さい動きを優先することに相当する。
Figure 0004568797
次に、上記のズーム処理におけるズーム量の推定処理(ズーム判定処理)について、数式を用いて説明する。図7は、ズーム量算出の概要を示す。図中のフレームfは、図3中のフレーム21に相当する。まず、式(2)で求めたフレームfの水平方向の投影分布Pについて、とり得るズーム量を仮定し、その仮定ズーム量の分だけ拡大、縮小された投影分布図を作成する。拡大・縮小された投影量を、下記の式(7)に示す。
Figure 0004568797
とり得る最大のズーム量をdとすると、上記の式(7)中のδは、(−d,・・,0,・・d)画素の範囲で、1画素単位で変化するので、2×d+1個の投影分布Pを作成する。dの値は、対応すべきズームの最大速度によって決定される。
このようにして求めた投影分布のそれぞれについて、近接するフレーム画像で求めた投影分布P(f+k,j)と比較することで、ズーム量を計算する。比較には、とり得る最大のズーム量d分だけ上下からそれぞれ除いた中央部のみを用い、最も相違度の低い投影分布を作成したときのズーム量を求める。このズーム量を求める式が下記の式(8)である。
Figure 0004568797
上記と同様に、垂直方向のズーム率も得ることができるが、横より縦の画素数が少ない。このため、ズームによる拡大縮小の変化の特徴が投影量に出にくいことが予想され、検出精度が悪くなる可能性がある。また、ズーム量は水平方向からのみで十分算出されることを考えると、余計な計算は処理速度を落とすので、この実施形態では、垂直方向のズーム率を求めない。
ズームの倍率は、下記の式(9)で計算できる。
Figure 0004568797
しかし、拡大は1より大きい実数、縮小は0より大きく1より小さい実数として計算されるため、正負の値を持つパン量と同列に比較することができない。そこで、パン量と同列に扱うため、下記の式(10)を用いて変換する。式(10)では、パン量とのスケールの違いを合わせるため、h=600を用いている。
Figure 0004568797
次に、上記の各フレームの明度算出について、数式を用いて説明する。各フレームの持つ明るさは、上記の(2)式に示される輝度投影量P(f,i)のi=1からi=wまでの総和で表すことができる。フレームfの明るさを、下記の式(11)に示す。
Figure 0004568797
次に、図2のフローチャートにおける処理の説明に戻る。マイクロプロセッサ4は、支援プログラム2の命令に基づいて、S2に示されるカメラワーク解析処理で得られた解析結果より、ユーザのカメラワークに対して、注意を喚起するためのナビゲーションが必要か否かを判定する(S3)。このナビゲーションが必要と判定される場合は、例えば、カメラワーク解析処理の結果として得られたカメラワークに、激しい手ぶれに相当する部分が存在する場合、パン処理(カメラを回転させながら撮影を行う処理)時におけるカメラの回転操作の速度が速すぎる場合、ズーム処理の操作が速すぎる場合、パン処理時の動画像(パン画像)やズーム処理時の動画像(ズーム画像)の前後に1秒間以上のフィックス画像(固定された視点で撮影された動画像)が撮影されていない場合、パン画像やズーム画像の前後以外の位置に存在するフィックス画像が3秒間以上撮影されていない場合、及び明るすぎるショットや暗すぎるショットが存在する場合である。そして、マイクロプロセッサ4は、ナビゲーションが必要であると判定した場合は(S3でYES)、必要であると判定した理由に応じて、「映像のぶれが極端に激しい」、「カメラワークが速すぎる」、「十分な時間のフィックス画像が撮影されなかった」等のナビゲーション情報を液晶ファインダ11上に表示する(S4)。
マイクロプロセッサ4は、ユーザによる撮影が終了するまで(S5でNO)、上記のS1乃至S4の処理を繰り返す。そして、上記S2に示されるカメラワーク解析の結果に基づき、カメラワークの開始点や終了点を境界として、S1の処理で撮影された動画像をショットに分類する。そして、分類後の各ショットに対して、激しい映像のぶれがないフィックス画像のショット、正常な(速すぎない)パン処理時の動画像のショット、正常な(速すぎない)ズーム処理時の動画像のショット、速すぎるパン処理時の動画像のショット、速すぎるズーム処理時の動画像のショット、及び激しい映像のぶれにより利用できないフィックス画像のショットといったラベル付け(インデキシング)を行う(S6)。
上記の各ショットに対するラベル付けが終了すると、マイクロプロセッサ4は、各ショットへのラベル付け結果のデータ(インデックス情報)に基づいて、S1で撮影された動画像の編集時に利用することが望ましい区間である推奨区間を検出する。具体的には、マイクロプロセッサ4は、上記のインデックス情報を読み込んで、このインデックス情報の中に、正常な(激しい映像のぶれがない)フィックス画像のショットの区間(以下、Fix区間という)が存在するか否かを、インデックス情報の先頭から順番に検索する。そして、Fix区間を検出すると(S7でYES)、検出されたFix区間の次のショットの区間が、正常な(激しい映像のぶれがない)フィックス画像のショットの区間(Fix区間)、正常な(速すぎない)パン処理時の動画像のショットの区間(Pan区間)、又は正常な(速すぎない)ズーム処理時の動画像のショットの区間(Zoom区間))であるか否かを判定する(S8)。この結果、正常である場合には(S8でYES)、マイクロプロセッサ4は、さらに次のショットの区間がFix区間であるか否かを判定する(S9)。そして、S9の判定の結果、Fix区間である場合には(S9でYES)、上記のS7で検出されたFix区間、及びS8、S9で判定対象となった区間を、推奨区間として検出する(S10)。具体的には、連続する3つのショットの区間が、Fix区間−Pan区間−Fix区間、Fix区間−Zoom区間−Fix区間、又はFix区間−Fix区間−Fix区間となったときに、これらの連続する3つのショットの区間を推奨区間として検出する。
上記のような推奨区間の決定方法を採用した理由は、以下の通りである。すなわち、フィックス画像のショットは、曖昧さを残さず見やすくわかりやすい映像、パン処理時やズーム処理時のショットは、曖昧さを多く残す映像となるため、パン処理やズーム処理を行う際には、この曖昧さを軽減するために、Pan区間やZoom区間の前後にFix区間があることが望ましいとされているからである。
なお、上記のように、単純に、連続する3つのショットの区間が、上記のいずれかの組み合わせになるか否かに基づいて、推奨区間を検出するのではなく、各ショットの区間の時間的な長さに注目して、推奨区間を検出することが望ましい。例えば、連続する3つの区間の組み合わせが、Fix区間−Fix区間−Fix区間であるときには、これらの区間の撮影時間が合計で3秒間以上であるときに、この区間を推奨区間とすることが望ましい。また、連続する3つの区間の組み合わせが、Fix区間−Pan区間−Fix区間、又はFix区間−Zoom区間−Fix区間であるときには、Pan区間又はZoom区間の前後のFix区間の撮影時間が、いずれも1秒以上であることが望ましい。
マイクロプロセッサ4は、支援プログラム2の命令に基づいて、上記S7乃至S10の処理で検出された推奨区間の開始点と終了点に相当するフレーム画像及び撮影時間を、液晶ファインダ11に出力表示する(S11)。また、本実施形態では、これらの推奨区間のショットを液晶ファインダ11で再生したり、上記の推奨区間検出処理の結果を液晶ファインダ11上にグラフで視覚的に表示することも可能である。
マイクロプロセッサ4は、上記の推奨区間検出処理と共に、下記のスコアリング処理も行う。すなわち、マイクロプロセッサ4は、支援プログラム2の命令に基づいて、上記S6のインデキシング処理の結果として得られたインデックス情報を読み込んで、このインデックス情報中におけるFix区間の時間的な十分性(正常性)を判定する(S12)。ただし、フィックス画像に必要な時間の長さは、その映像の距離感で異なるので、各ショットの距離感を考慮した上で、Fix区間の時間的な十分性を判定する。
上記の点について詳細に説明する。映像文法において、映像の距離感は、ルーズショット(LS)、ミディアムショット(MS)、タイトショット(TS)の3種類に大別される。これらは相対的なショットの概念であり、あるショットより対象に近寄ったショットをタイトショット、あるショットより対象から離れたショットをルーズショット、その中間をミディアムショットという。一般に、より遠くから撮影した画像は、近くから撮影した画像に比べて、一画面内により多くの情報を持つ。従って、人がこれを認識するためには、より多くの時間が必要となる。認識するのに必要とされる時間は経験的に定められており、映像文法では、この分類に基づき、フィックス画像に必要な時間の長さが、LSは6秒、MSは4秒、TSは2.5秒と定義されている。これらは相対的な定義づけであるため、本実施形態では、個々のFix区間に対し、ある画像が別の画像の一部として存在していないかなどを調べることで、ショットの分類を行っている。そして、この分類結果に応じて、Fix区間の時間的な十分性を判定している。
次に、マイクロプロセッサ4は、支援プログラム2の命令に基づいて、上記S12に示されるFix区間の時間的な正常性の判定結果を踏まえつつ、上記S6の処理で得られたインデックス情報を統計的にまとめる処理を行う(S13)。そして、この統計処理の結果に基づいて、上記S1の撮影処理で得られた動画像に関するスコアを算出する(S14)。
次に、上記のスコア算出処理について、具体的に説明する。例えば、上記のインデックス情報の統計的処理の結果が、以下のようであったとする。
Fix: 6 インデックス情報における正常な(激しい映像のぶれがない)Fix区間の総数が6である
Pan: 9 正常なPan区間の総数が9である
Zoom: 3 正常なZoom区間の総数が3である
Can't use: 4 映像のぶれが激しく利用に適さないと判定された区間が4である
Too fast pan: 3 速すぎると判定されたPan区間が3である
Too fast zoom: 7 速すぎると判定されたZoom区間が7である
Bright: 0 明るすぎる区間が0である
Dark: 0 暗すぎる区間が0である
マイクロプロセッサ4は、上記のインデックス情報の統計的処理の結果に基づいて、スコア算出の元となる中間値を求める。まず、フィックス画像のショットのうち、撮影時間が十分なショットの割合(Fix区間のうち撮影時間が十分な区間の割合)である時間正常率を求める。具体的には、上記S12に示されるFix区間の時間的な正常性の判定の結果、正常であると判定されたFix区間が4つであったとすると、この時間的に正常なFix区間の数と、上記のインデックス情報における正常な(激しい映像のぶれがない)Fix区間の総数とに基づいて、時間正常率は、4/6≒66%となる。
また、パン処理時の動画像(パン画像)のショットのうち、正常なパン画像のショットの割合(正常なPan区間と速すぎると判定されたPan区間の合計のうち、正常なPan区間の割合)であるパン正常率は、Pan/(Pan + Too fast pan)=9/(9+3)=75%となる。さらにまた、ズーム処理時の動画像(ズーム画像)のショットのうち、正常なズーム画像のショットの割合(正常なZoom区間と速すぎると判定されたZoom区間のうち、正常なZoom区間の割合)であるズーム正常率は、Zoom/(Zoom + Too fast zoom)=3/(3+7)=30%となる。また、フィックス画像のショットのうち、激しい映像のぶれがないフィックス画像のショットの割合(正常な(激しい映像のぶれがない)Fix区間と映像のぶれが激しく利用に適さないと判定された区間のうち、正常なFix区間の割合)である、ぶれ正常率は、Fix/(Fix + Can't use)=6/(6+4)=60%となる。
マイクロプロセッサ4は、上記の時間正常率とパン正常率とズーム正常率とぶれ正常率とに基づいて、S1で撮影した動画像についてのスコアを算出する。そして、上記のスコアと共に、スコアの向上に有用な撮影ガイド情報を液晶ファインダ11に出力する(S15)。液晶ファインダ11は、これらのスコアや撮影ガイド情報を表示する。上記の撮影ガイド情報は、例えば、上記の時間正常率、パン正常率、ズーム正常率又はぶれ正常率が、所定の閾値以下であると判定された場合や、所定の閾値以上であると判定された場合に、液晶ファインダ11上に表示される。上記の例の場合、ズーム正常率が余りよくないので、液晶ファインダ11上にユーザにズームに関する注意を促すためのガイド情報が表示される。
次に、上記の支援プログラム2により、ユーザの撮影時のスコアが、どのように向上していくかについて、実験結果に基づいて説明する。この実験では、10人の被験者に、それぞれ2分程度、2〜3回の撮影を行ってもらった。1回目は、特に撮影法に関する指示を与えずに、任意に撮影をしてもらった。2回目は、1回目のスコアやガイドに従ってスコアの向上を目指してもらった。3回目は、1,2回目の結果をふまえて、さらに向上を目指してもらった。下記の実験において、カメラワーク検出は、秒間6回、すなわち1/6秒毎に行った。この実験では、上記図2中のS15に示される撮影ガイド情報として、以下のような情報を表示した。
(ア)フィックス画像が十分な長さ(3秒間以上)で撮影されている
(イ)フィックス画像の撮影時間が短いもの(3秒未満)が多い
(ウ)適切なスピードのパン操作(過去1秒間において幅や高さの15%以上の移動がないパン操作)で撮影できているものが多い
(エ)速すぎるパン操作(過去1秒間において幅や高さの15%以上の移動があるパン操作)で撮影されたものが多い
(オ)適切なスピードのズーム操作(過去1秒間において1%以上のズームがないズーム操作)で撮影されたものが多い
(カ)速すぎるズーム操作(過去1秒間において1%以上のズームがあるズーム操作)が多い
(キ)映像のぶれが激しいもの(カメラワークの安定性が低いもの。すなわち、過去1秒間におけるPan量(移動量)の最大値と最小値の差がフレーム画像の幅や高さの15%を超えるもの。具体例については後述する。)が多い
(ク)過去のスコアとの比較(2回目以降)
なお、上記(エ)における幅の15%とは、横幅320ピクセルのフレーム画像の場合、48ピクセルに相当する。また、上記(キ)に示される「過去1秒間におけるPan量(移動量)の最大値と最小値」は、例えば、過去1秒のカメラワークにおいて、横方向のPan量(移動量)が、右に1ピクセル、右に2ピクセル、右に1ピクセル,右に6ピクセル、右に6ピクセル、右に7ピクセルと検出された場合、7ピクセルと1ピクセルになる。従って、上記(キ)に示される「過去1秒間におけるPan量(移動量)の最大値と最小値の差」は、6ピクセルとなる。この例の場合、フレーム画像の横幅が320ピクセルであるとすれば、上記の差は、フレーム画像の横幅の15%以内に収まるので、映像のぶれは問題ないと判定される。
図8及び図9に示されるように、2回目の実験において、10人中9人のスコアの向上を確認することができた。3回目の実験においても、4人全員にスコアの向上が見られ、本システムの有効性を確認することができた。
次に、この支援プログラム2を格納したディジタルビデオカメラ1に導入されているパターンガイドについて説明する。一般に、素人が映像を撮影する際、何を撮っていいか分からない、どのように撮っていいか分からない、撮り漏らしがある等の問題がある。従来は、これらの問題を解決するためには、ユーザが、撮影の教則本を読む、上手な人から習う等の方法しかなかった。この支援プログラム2は、ディジタルビデオカメラ1の液晶ファインダ11に、どのような映像を撮影すればよいかを表示することができるようにして、上記の問題を解消した。
具体的には、予めプロのカメラマンが撮影した映像のスナップショットを用意しておき、撮影すべき一連のシーンが液晶ファインダ11上にメニューで表示されるようにする。例えば、結婚式の撮影では、図10(a)に示される「新郎新婦の入場場面」や、図10(b)に示される「仲人の挨拶場面」等のシーンのサムネイル画像がメニューに表示される。ユーザが、メニュー上のいずれかのシーンのサムネイル画像を選択すると、選択されたサムネイル画像のフルスケール画像が液晶ファインダ11上に表示されて、撮影の構図が示される。ユーザは、この構図に従って、似たようなアングルで撮影を行った後、上記のメニューに戻って、次に撮影すべきシーンのサムネイル画像を選択する。これにより、プロのカメラマンでなくても、プロのカメラマンと似たようなカメラワークやカメラアングルで撮影することができ、見栄えのする映像を撮影することができる。このようなガイダンス用のスナップショットのデータを、「誕生日」、「運動会」、「結婚式」等の典型的な行事毎に用意して、ROM3内に格納しておく。
一方、行事ではなく、日常の撮影時には、支援プログラム2に含まれるパターンガイド用のプログラムは、一般的な撮影原則をユーザに提示する。例えば、撮影開始時には、「どこで(場面の遠景)」を見せるために、ロングショットで6秒間撮るように指示する。次に、「誰が」を見せるために、ミドルショットで4秒間撮るように指示する。さらに、「何を」を見せるために、タイトショットで3秒間撮るように指示する。そして、その後は、ミドルショットとタイトショットの組み合わせで撮影するように指示する。この場合、ミドルショットとかロングショットと言われても、素人には分からないので、液晶ファインダ11上に、図11に示されるようなマーク82〜84と時間85の入った画像81を表示する。この画像81上の各マーク82、83、84は、それぞれロングショット、ミドルショット、タイトショットに対応している。従って、画像81上のマーク82〜84と時間83は、まず、ロングショットを6秒間撮ってから、ミドルショットを4秒間撮り、その後、タイトショットを3秒間撮ることを意味している。
上記のように、本実施形態による支援プログラム2を内蔵したディジタルビデオカメラ1によれば、リアルタイムにユーザのカメラワークを解析して、ユーザにそのカメラワークに関する注意を喚起するためのナビゲーションを行うことができる。これにより、ユーザが編集に適した動画像を多く含む撮影画像を得ることができる。また、撮影された動画像について、時間正常率とパン正常率とズーム正常率とぶれ正常率とに基づくスコアと、スコア向上のためのガイド情報とを出力することができる。これにより、ユーザによって撮影された動画像におけるカメラワークを客観的に評価、採点することができると共に、このカメラワークについての改善点を提示することができる。さらにまた、ユーザによる選択内容に対応した行事についてプロのカメラマンが予め撮影したショットのデータを、液晶ファインダ11に表示することができる。これにより、プロのカメラマンと同様なカメラワークやカメラアングルで撮影することができるので、見栄えのする動画像を得ることができる。また、動画像の編集時に利用することが望ましい推奨区間を検出することができるので、ユーザが、撮影した動画像中のどの部分が編集に適しているかを、客観的な基準に基づいて瞬時に把握することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、上記実施形態では、支援プログラム2をディジタルビデオカメラ1内のROM3に格納して、ディジタルビデオカメラ1内のマイクロプロセッサ4で実行した場合の例を示したが、ディジタルビデオカメラとパソコンとを接続して、支援プログラムをパソコン側で動作させるようにしてもよい。また、上記実施形態では、スコアを液晶ファインダ11に出力表示する際に、撮影ガイド情報のみをスコアと一緒に表示したが、時間正常率、パン正常率、ズーム正常率、ぶれ正常率の一部又は全部をスコアと共に液晶ファインダ11上に表示するようにしてもよい。また、これらの情報と共に、検出された推奨区間の数を表示するようにしてもよい。また、上記実施形態では、ユーザのカメラワークに対して注意を喚起するためのナビゲーション、スコア及び撮影ガイド情報を液晶ファインダ11上に表示したが、これらの情報をディジタルビデオカメラの液晶モニタ上に表示するようにしてもよいし、音声で出力するようにしてもよい。
本実施形態による撮影支援プログラム及び編集支援プログラムを内蔵したディジタルビデオカメラの構成図。 上記支援プログラムに基づくマイクロプロセッサの処理のフローチャート。 図2中のカメラワーク解析処理の概要の説明図。 上記カメラワーク解析処理に含まれるパン処理による移動量の算出処理の概要の説明図。 上記カメラワーク解析処理における投影分布作成の概念を示す図。 上記カメラワーク解析処理における移動量算出の概要を示す図。 上記カメラワーク解析処理におけるズーム量算出の概要を示す図。 上記支援プログラムによりユーザの撮影時のスコアがどのように向上したかを示す表。 上記支援プログラムによりユーザの撮影時のスコアがどのように向上したかを示すグラフ。 (a)(b)は、それぞれ「新郎新婦の入場場面」のシーンの画像を示す図と、「仲人の挨拶場面」のシーンの画像を示す図。 上記支援プログラムに含まれるパターンガイド用のプログラムが、日常の撮影時に、液晶ファインダ上に表示する画像の例を示す図。
符号の説明
1 ディジタルビデオカメラ
2 支援プログラム(撮影支援プログラム、編集支援プログラム、カメラワーク解析手段、判定手段、出力手段、ショット分類手段、インデキシング手段、正常率算出手段、スコア算出手段、正常率判定手段、読取手段、ショット出力手段、利用推奨区間検出手段)
4 マイクロプロセッサ(プロセッサ、カメラワーク解析手段、判定手段、出力手段、ショット分類手段、インデキシング手段、正常率算出手段、スコア算出手段、正常率判定手段、読取手段、ショット出力手段、利用推奨区間検出手段)
5 CCD(撮影手段)
11 液晶ファインダ(表示手段)

Claims (7)

  1. ビデオカメラの撮影を支援するためにプロセッサを、
    撮影手段により撮影された動画像を構成する各フレーム画像中の各画素の輝度を水平方向及び垂直方向に投影して、各フレーム画像間における水平方向及び垂直方向の輝度投影量を比較することにより、前記動画像を撮影した際のカメラワークをリアルタイムに解析するカメラワーク解析手段、
    前記撮影手段により撮影された動画像を用いて映像を編集する場合に、編集者がその意図を視聴者に正確に伝えるのに必要とされる普遍的な規則である映像文法に基づいて、前記カメラワーク解析手段による解析結果として得られたカメラワークに対して、注意を喚起するためのナビゲーションが必要か否かを判定する判定手段、及び
    前記判定手段によりナビゲーションが必要であると判定されたときに、ナビゲーション用の信号を出力する出力手段、
    として機能させるためのビデオカメラの撮影支援プログラム。
  2. 前記判定手段は、前記カメラワーク解析手段による解析結果として得られたカメラワークについて、少なくとも、激しい手ぶれに相当する部分が存在する場合、パン処理(カメラを回転させながら撮影を行う処理)時におけるカメラの回転操作の速度が速すぎる場合、ズーム処理の操作が速すぎる場合、パン処理時の動画像(パン画像)やズーム処理時の動画像(ズーム画像)の前後に1秒間以上のフィックス画像(固定された視点で撮影された動画像)が撮影されていない場合、パン画像やズーム画像の前後以外の位置に存在するフィックス画像が3秒間以上撮影されていない場合、及び明るすぎるショットや暗すぎるショットが存在する場合に、このカメラワークに対して、注意を喚起するためのナビゲーションが必要であると判定することを特徴とする請求項1に記載のビデオカメラの撮影支援プログラム。
  3. 前記プロセッサを、さらに、
    前記カメラワーク解析手段による解析結果に基づき、カメラワークの開始点や終了点を境界として、前記撮影手段により撮影された動画像をショットに分類するショット分類手段、
    前記ショット分類手段により分類されたショットに対して、激しい映像のぶれがないフィックス画像のショット、正常な(速すぎない)パン処理時の動画像のショット、正常な(速すぎない)ズーム処理時の動画像のショット、速すぎるパン処理時の動画像のショット、速すぎるズーム処理時の動画像のショット、及び激しい映像のぶれにより利用できないフィックス画像のショットといったラベル付けを行うインデキシング手段、
    前記撮影手段による動画像の撮影の終了時に、前記インデキシング手段による各ショットへのラベル付け結果に基づいて、激しい映像のぶれがないフィックス画像のショットのうち、撮影時間が十分なショットの割合である時間正常率と、パン画像のショットのうち、正常なパン画像のショットの割合であるパン正常率と、ズーム画像のショットのうち、正常なズーム画像のショットの割合であるズーム正常率と、フィックス画像のショットのうち、激しい映像のぶれがないフィックス画像のショットの割合である、ぶれ正常率とを算出する正常率算出手段、
    前記正常率算出手段により算出した時間正常率とパン正常率とズーム正常率とぶれ正常率とに基づいて、前記撮影手段により撮影された動画像についてのスコアを算出するスコア算出手段、及び
    前記正常率算出手段により算出した時間正常率、パン正常率、ズーム正常率又はぶれ正常率が、所定の閾値以下であるか否かを判定する正常率判定手段
    として機能させ、
    前記出力手段が、前記スコア算出手段による算出結果を表す信号と、前記正常率判定手段により所定の閾値以下であると判定された項目についての注意を促すためのガイド情報を表す信号とを出力することを特徴とする請求項2に記載のビデオカメラの撮影支援プログラム。
  4. 前記プロセッサを、さらに、
    前記ビデオカメラ内の操作手段を用いて、ユーザにより、前記ビデオカメラによる撮影対象となる行事の種類が選択されたときに、この選択内容に対応した行事についてプロのカメラマンが予め撮影したショットのデータを、前記プロセッサ内の記憶装置から読み取る読取手段、及び
    前記読取手段により読み取ったショットのデータに基づいて、このショットの表示用の信号を前記ビデオカメラ内の表示手段に出力するショット出力手段として機能させるようにしたことを特徴とする請求項3に記載のビデオカメラの撮影支援プログラム。
  5. ビデオカメラで撮影された動画像の編集を支援するためにプロセッサを、
    撮影手段により撮影された動画像を構成する各フレーム画像中の各画素の輝度を水平方向及び垂直方向に投影して、各フレーム画像間における水平方向及び垂直方向の輝度投影量を比較することにより、前記動画像を撮影した際のカメラワークをリアルタイムに解析するカメラワーク解析手段、
    前記撮影手段により撮影された動画像を用いて映像を編集する場合に、編集者がその意図を視聴者に正確に伝えるのに必要とされる普遍的な規則である映像文法に基づいて、前記カメラワーク解析手段による解析結果として得られたカメラワークに対して、注意を喚起するためのナビゲーションが必要か否かを判定する判定手段、
    前記カメラワーク解析手段による解析結果に基づき、カメラワークの開始点や終了点を境界として、前記撮影手段により撮影された動画像をショットに分類するショット分類手段、
    前記ショット分類手段により分類されたショットに対して、激しい映像のぶれがないフィックス画像(固定された視点で撮影された動画像)のショット、正常な(速すぎない)パン処理時の動画像のショット、正常な(速すぎない)ズーム処理時の動画像のショット、速すぎるパン処理時の動画像のショット、速すぎるズーム処理時の動画像のショット、及び激しい映像のぶれにより利用できないフィックス画像のショットといったラベル付けを行うインデキシング手段、
    前記インデキシング手段による各ショットへのラベル付け結果に基づいて、前記フィックス画像のショットの撮影時間が3秒間以上である区間か、前記正常なパン処理時の動画像のショットの前後のショットが、いずれも撮影時間1秒以上のフィックス画像のショットである区間か、前記正常なズーム処理時の動画像のショットの前後のショットが、いずれも撮影時間1秒以上のフィックス画像のショットである区間を、前記ビデオカメラで撮影された動画像の編集時に利用することが望ましい推奨区間として検出する利用推奨区間検出手段、及び
    前記利用推奨区間検出手段により検出された推奨区間を前記ビデオカメラ内の表示手段に表示するための信号を出力すると共に、前記判定手段によりナビゲーションが必要であると判定されたときに、リアルタイムにナビゲーション用の信号を出力する出力手段として機能させるためのビデオカメラの編集支援プログラムであって、
    前記判定手段は、前記カメラワーク解析手段による解析結果として得られたカメラワークについて、少なくとも、激しい手ぶれに相当する部分が存在する場合、パン処理時におけるカメラの回転操作の速度が速すぎる場合、ズーム処理の操作が速すぎる場合、パン処理時の動画像(パン画像)やズーム処理時の動画像(ズーム画像)の前後に1秒間以上のフィックス画像が撮影されていない場合、パン画像やズーム画像の前後以外の位置に存在するフィックス画像が3秒間以上撮影されていない場合、及び明るすぎるショットや暗すぎるショットが存在する場合に、このカメラワークに対して、注意を喚起するためのナビゲーションが必要であると判定することを特徴とするビデオカメラの編集支援プログラム。
  6. 前記プロセッサを、さらに、
    前記撮影手段による動画像の撮影の終了時に、前記インデキシング手段による各ショットへのラベル付け結果に基づいて、激しい映像のぶれがないフィックス画像のショットのうち、撮影時間が十分なショットの割合である時間正常率と、パン処理時の動画像のショットのうち、正常なパン画像のショットの割合であるパン正常率と、ズーム処理時の動画像のショットのうち、正常なズーム画像のショットの割合であるズーム正常率と、フィックス画像のショットのうち、激しい映像のぶれがないフィックス画像のショットの割合である、ぶれ正常率とを算出する正常率算出手段、
    前記正常率算出手段により算出した時間正常率とパン正常率とズーム正常率とぶれ正常率とに基づいて、前記撮影手段により撮影された動画像についてのスコアを算出するスコア算出手段、及び
    前記正常率算出手段により算出した時間正常率、パン正常率、ズーム正常率又はぶれ正常率が、所定の閾値以下であるか否かを判定する正常率判定手段
    として機能させ、
    前記出力手段が、前記スコア算出手段による算出結果を表す信号と、前記正常率判定手段により所定の閾値以下であると判定された項目についての注意を促すためのガイド情報を表す信号とを出力するショット出力手段として機能させるようにしたことを特徴とする請求項5に記載のビデオカメラの編集支援プログラム。
  7. 前記プロセッサを、さらに、
    前記ビデオカメラ内の操作手段を用いて、ユーザにより、前記ビデオカメラによる撮影対象となる行事の種類が選択されたときに、この選択内容に対応した行事についてプロのカメラマンが予め撮影したショットのデータを、前記プロセッサ内の記憶装置から読み取る読取手段、及び
    前記読取手段により読み取ったショットのデータに基づいて、このショットの表示用の信号を前記ビデオカメラ内の表示手段に出力するショット出力手段として機能させるようにしたことを特徴とする請求項6に記載のビデオカメラの編集支援プログラム。
JP2004168626A 2004-06-07 2004-06-07 ビデオカメラの撮影支援プログラム及び編集支援プログラム Expired - Fee Related JP4568797B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004168626A JP4568797B2 (ja) 2004-06-07 2004-06-07 ビデオカメラの撮影支援プログラム及び編集支援プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004168626A JP4568797B2 (ja) 2004-06-07 2004-06-07 ビデオカメラの撮影支援プログラム及び編集支援プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005348328A JP2005348328A (ja) 2005-12-15
JP4568797B2 true JP4568797B2 (ja) 2010-10-27

Family

ID=35500245

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004168626A Expired - Fee Related JP4568797B2 (ja) 2004-06-07 2004-06-07 ビデオカメラの撮影支援プログラム及び編集支援プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4568797B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007325065A (ja) * 2006-06-02 2007-12-13 New Industry Research Organization 撮影ナビゲーションプログラム及び撮影ナビゲーションシステム
JP5054608B2 (ja) * 2008-05-08 2012-10-24 日本電信電話株式会社 コンテンツ評価方法及び装置及びプログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP4645707B2 (ja) * 2008-09-01 2011-03-09 ソニー株式会社 コンテンツデータ処理装置
AU2016432430B2 (en) * 2016-12-14 2022-07-28 Dan-Eric NILSSON A method for determining a spatial light distribution in an environment

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005348328A (ja) 2005-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8587658B2 (en) Imaging device, image display device, and program with intruding object detection
US7616868B2 (en) Video processing device
JP5164327B2 (ja) 撮影装置及びプログラム
JP5589527B2 (ja) 撮像装置および追尾被写体検出方法
US7606462B2 (en) Video processing device and method for producing digest video data
JP4645685B2 (ja) カメラ、カメラ制御プログラム及び撮影方法
US20100321470A1 (en) Imaging apparatus and control method therefor
JP2008109336A (ja) 画像処理装置および撮像装置
WO2005086478A1 (ja) 動画像データ処理
JP2007274264A (ja) カメラ、ベストショット撮影方法、プログラム
KR101046041B1 (ko) 촬상 장치
CN102006485A (zh) 图像处理装置及图像处理方法
JP5142825B2 (ja) 画像表示装置及び画像表示方法
JP5131367B2 (ja) 撮影装置及びプログラム
JP2008281385A (ja) 画像処理装置
JP4639043B2 (ja) 動画像編集装置及び動画像編集方法
WO2007129591A1 (ja) 遮蔽物映像識別装置及び方法
JP4497761B2 (ja) 画像処理装置及びインデックス作成方法
JP4568797B2 (ja) ビデオカメラの撮影支援プログラム及び編集支援プログラム
JP5369776B2 (ja) 撮像装置、撮像方法、及び撮像プログラム
JP3858133B2 (ja) 撮像方法および撮像装置
JP2010263270A (ja) 撮像装置
JP4877186B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP7353821B2 (ja) 画像処理装置、その制御方法、プログラム
JP2011101161A (ja) 撮像装置、その制御方法、再生装置およびプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070531

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100309

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100329

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130820

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4568797

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees