JP4568756B2 - 移動ノードによるｗｌａｎ選択を容易にするための装置、および関連方法 - Google Patents

Description

本発明は、ワイヤレスローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）を選択する方式に広く関し、これによりＷＬＡＮおよびセルラ通信網の両方を介して動作可能な移動ノードが、通信セッションに応じてデータを通信するためにＷＬＡＮと関連づけられる。本発明は具体的に、優先順位に基づいてＷＬＡＮを選択する装置、および関連方法に関する。優先順位は、位置依存である。換言すると、移動ノードの位置に依存する。移動ノードの位置は、セルラ網が移動ノードに同報通信する国コード情報などの情報から決定される。移動ノードは、この情報を使用してＷＬＡＮを選択する。

位置情報は、ＷＬＡＮにより同報通信される信号によっては提供されないが、位置依存優先順位に基づいてＷＬＡＮ選択を可能にするために移動ノードに提供される。位置依存優先は、ＩＥＥＥ８０２．１１オペレーティングプロトコルに規定されるような、従来のＷＬＡＮによって使用される従来信号プロトコルに何らの変更を加える必要がなくＷＬＡＮ選択に使用される。

データをやり取りするために用いる最近の通信システムは、現代社会において事実上必要不可欠である。所望する通信サービスを実現するために通信局のセット間でデータがやり取りされる、多くの異なる種類の通信サービスを実現するために通信システムが利用できる。

既存の通信システムは、通信技術の進歩を取り入れている。通信技術の進歩の結果、新しいシステムが利用できる。通常、通信技術の進歩は、データ通信効率を改善するか、データ通信の処理能力を増加することを可能にするか、または理想的でない通信条件におけるデータの通信により良く対処する。デジタル通信技法、およびデジタル通信技法に関連する改良は、前記のような通信効果をもたらす通信技術の一部である。

無線通信システムは通信システムの例示的なものである。現代の多くの無線通信システムはデジタル通信技法を用いている。セルラ通信システムは無線システムの一種である。セルラ通信システムネットワークの基盤が世界中の居住区域のうちのかなりの部分に設けられている。すでに広く使われている電話通信を用いたセルラ通信システムの使用は、そのようなシステムを介してますますさらなる通信サービスが実現可能となるにつれ、増加している。

例示的セルラ通信システムのネットワーク基盤は通常、移動局との通信を可能にする、離れて設置された複数の基地送受信局を含む。移動局は携帯無線送受信機を形成し、基地送受信局が各々、セルと称される対象範囲を規定する。移動局がある基地送受信局の対象範囲に位置するとき、移動局は通常、基地送受信局で、その対象範囲内に移動局が位置する基地送受信局との通信が可能である。移動局は移動性を有し、移動局は基地送受信局の異なる基地送受信局により規定されるセル間の移動が可能である。通信のハンドオーバにより、移動局はセル間を移動しながらも継続してネットワーク基盤と通信することが可能である。

セルラ通信システムのいくつかの特徴を示す無線通信システムの類似タイプが開発され、利用されている。いわゆるマイクロセルラネットワーク、プライベートネットワーク、およびワイヤレスローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）は、少なくともいろいろな点でセルラ通信システムの動作と類似する方法で動作可能な無線通信システムの典型である。例えば、ワイヤレスローカルエリアネットワークは、従来のローカルエリアネットワークの技術的延長である。すなわち、コンピュータネットワークやワイヤレスローカルエリアネットワークなどを形成する従来のローカルエリアネットワークは通常、パケット形態のデータの通信のためのものである。ワイヤレスローカルエリアネットワークシステムで動作し、またその一部を形成する移動ノードはローカルエリアネットワークの固定ノードに類似するものであり、また機能的に同等のものである場合もある。そして、従来のローカルエリアネットワークと同様、ワイヤレスローカルエリアネットワークはデータ集約型通信サービスの実現を可能にするように構築される。

ワイヤレスローカルエリアネットワークは通常、ＩＥＥＥ ８０２．１１（ａ）、（ｂ）、（ｇ）、および（ｎ）のいずれかのオペレーティングプロトコルなど、あるオペレーティングプロトコルに準拠してデータをやり取りするように構築される。商用の２．４ＧＨｚ周波数帯域がＷＬＡＮ通信に割り当てられており、また５ＧＨｚ周波数範囲内の非規制帯域もＷＬＡＮシステムによる使用が可能である。

ワイヤレスローカルエリアネットワークで動作可能な移動ノードは、その通信範囲におけるＷＬＡＮの存在を検知するために、割り当てられた周波数帯域内の識別の周波数をモニタリングするように構成される場合がある。移動ノードがＷＬＡＮの対象範囲内にあるときにおける移動ノードによって検知できるＷＬＡＮ同報通信信号のアクセスポイント、または別のネットワーク要素。ＷＬＡＮにより同報通信され、また移動ノードによりモニタリングされる信号は、一般にその信号を同報通信するＷＬＡＮを識別するサービスセット識別子（ＳＳＩＤ）値を含む。

部分的に、または全面的に重なる対象範囲をカバーするために二つ以上のＷＬＡＮが設置され得る。二つ以上のＷＬＡＮによりカバーされた場所に移動ノードが位置付けされると、移動ノードはその二つ以上のＷＬＡＮのいずれとでも通信するように動作でき得る。移動ノードがＷＬＡＮのいずれとの通信を試みるかの決定がなされる。通常、利用できるＷＬＡＮの中のある特定のＷＬＡＮを介して通信することに関して優先度がある。

特定の移動ノードに関し、ＷＬＡＮの優先順位は位置に依存する。換言すると、移動ノードに関し、ＷＬＡＮの優先順位は、その移動ノードが位置付けられた場所にも依存する。ＷＬＡＮが同報通信する同報通信信号はＷＬＡＮの位置を識別しないので、移動ノードにおける、移動ノードがいずれのＷＬＡＮとの通信を試みるかに関する決定は複雑なものである。ＳＳＩＤのみが同報通信される。また、ＳＳＩＤは常に特定のＷＬＡＮに独特なものである必要はない。

例えば、単一のオペレータにより運営される複数のＷＬＡＮが時折、単一のＳＳＩＤ値で識別される。そして、そのオペレータが運営するＷＬＡＮの異なるＷＬＡＮが大きく異なる場所に存在し得る。ＳＳＩＤによって識別されたＷＬＡＮとの通信に対する移動ノードの相対的な優先度は、通信が行われるときに移動ノードがどの場所に位置付けられるかにより、十分異なるものであり得る。例えば、移動ノードが一つの場所に位置付けられると、ＳＳＩＤ値により識別されるＷＬＡＮは、第一レベルの優先度を有し得る。しかし、その移動ノードが他の場所に位置付けられると、同じＳＳＩＤ値により識別されたＷＬＡＮが異なるレベルの優先度と関連付けられ得る。

よって、ＳＳＩＤ値で識別されるＷＬＡＮを優先順位によって識別する単一のリストは、通信が行われるときに移動ノードが通信しようと試みるＷＬＡＮの識別には不十分なものである。

本発明が展開した有効な改良点は、移動ノードとＷＬＡＮとの間の通信に関するこの背景情報に基づいたものである。

しかるべく、有利なことに、本発明は通信セッション中に多重モード可能な移動ノードがデータの通信に使用する複数ネットワーク無線通信システムのＷＬＡＮなどのネットワークを選択する装置および関連する方法を提供する。

本発明の実施形態を使用することにより、ネットワークの利用可能状態および優先順位の両方に応答してネットワークを選択する様式が提供される。優先順位は、ＷＬＡＮが選択されるときに移動ノードが位置付けられる場所に依存する。すなわち、優先順位は、位置に依存する。

移動ノードの位置は、セルラ通信ネットワークにより移動ノードに同報通信される国コードおよびオプションとしてのネットワークコード情報などの情報に応答して移動ノード側で決定される。移動ノードに到着すると、この情報は通信を試みるために介するＷＬＡＮを選択するために移動ノードにより使用される。位置情報はＷＬＡＮにより移動ノードに同報通信されないが、位置依存優先度に基づいたＷＬＡＮ選択が可能になるように移動ノードに提供される。

この結果、ＩＥＥＥ８０２．１１オペレーティングプロトコルに規定されているような従来のＷＬＡＮにより使用される従来の信号プロトコルに何ら変更を加える必要が全くなく、位置依存優先度が移動ノードによりＷＬＡＮ選択に従って使用される。

本発明の一つの局面として、多重モード移動ノードはセルラ通信システムおよびＷＬＡＮの両方を介して通信をするように動作可能である。移動ノードは、セルラ通信システムであって、その単一または複数の対象領域にＷＬＡＮ選択が行われるときに移動ノードが位置付けられているセルラ通信システムのネットワーク基盤によって同報通信されるセルラシステム信号をモニタリングする。セルラ通信システムのネットワーク基盤が同報通信する信号は、信号が同報通信される基点のネットワーク基盤の地理的表示を提供する国コードおよびネットワークコード表示を含む。このような表示はまた、同報信号を受信するように位置した移動ノードが位置付けられる地理的地域も識別する。それによって、移動ノードは、その位置と関連付けられた位置情報を確認し、その情報は移動ノードが通信を試みるのに使用するＷＬＡＮの選択に従って使用される。

国コード指示、または他の地理的位置付け情報をセルラ通信システムが提供できない場合、ＧＰＳ（Ｇｌｏｂａｌ Ｐｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）情報、またはユーザが入力したジップコード、郵便番号などの地理的位置付け表示が代替として活用され、移動ノードの地理的位置付けの表示を移動ノードに提供する。ＧＰＳ受信器は、例えばＷＬＡＮ選択に従って移動ノードが使用するＧＰＳ情報を提供するために、移動ノードの回路とともに組み入れられている。

本発明の別の局面として、移動ノード側で一つ以上のＷＬＡＮリストが維持されている。ＷＬＡＮリストは、関連国コード、または他の地理的位置付け表示とともに、移動ノードが通信可能なＷＬＡＮを識別する入力項目から形成される。一つのインプリメンテーションでは、移動ノードがホームリスト、優先リスト、および中立リストの三種類のリストを維持する。優先リストは国毎優先リストなど、多数回、複製され得る。すなわち、国コード別あるいは地理的地域別など、一つのインプリメンテーションにおいて別々の優先および中立、リストが維持される。さらに一つのインプリメンテーションでは、単一のホームリスト、単一の優先リストおよび単一の中立リストがあり、国コードは、各々のＷＬＡＮに追随する。この場合、ホームネットワークはホームネットワークであるので、ホームリストは国コードを必要としない。必要に応じて、ホームネットワークは「ホーム所有」および「ホーム接続」にさらに分けられる。

個々のＷＬＡＮ入力項目について、優先リストは当該ＷＬＡＮが優先リストにある国コードを有する。ＵＥ（ユーザ機器）がリストされていない国にある場合、そのＷＬＡＮは優先されない。また、他のインプリメンテーションでは、個々の国について、ＷＬＡＮがその国で接続するＶＰＬＭＮがさらに識別される。

中立リストも同じように、各ＷＬＡＮ入力項目についてリストアップされた国を単に有するか、あるいは各国について国およびＶＰＬＭＮ（Ｖｉｓｉｔｅｄ Ｐｕｂｌｉｃ Ｌａｎｄ Ｍｏｂｉｌｅ Ｎｅｔｗｏｒｋ）を有する。

ＷＬＡＮはそのサービスセット識別子（ＳＳＩＤ）によって識別される。移動ノードの場所と関連付けられた地理的位置付け表示（すなわち、国コード指示）が確認されると、ＷＬＡＮリストがアクセスされる。移動ノードにより確認された国コード、あるいは他の地理的位置付け表示がリストに含まれるＷＬＡＮと関連付けられた国コードと比較される。そして、識別された国コードとともにインデックス付けされたリストの入力項目を形成するＷＬＡＮのＳＳＩＤが検索される。リストに含まれ、かつ指定される国コードと関連付けられたＷＬＡＮが通信に使用するために利用可能か否かの決定が行われる。利用可能な場合、指定ＷＬＡＮが、通信を試みるために用いられるＷＬＡＮとなる。選択されたＷＬＡＮを介して通信が実現され得ない場合、移動ノードにより確認された国コードに対応する国コードにより指定された他のＷＬＡＮが選択される。複数のＷＬＡＮリストが維持されているインプリメンテーションにおいて、リストはＷＬＡＮの異なる優先度を識別する。例えば、一つのインプリメンテーションで、第一ＷＬＡＮリストがホームリストを形成し、第二リストが優先リストを形成し、第三リストが中立リストを形成する。ホームリストがまずアクセスされる。ＷＬＡＮがホームリストから選択され得ない場合、優先リストがアクセスされる。そして、優先リストにＷＬＡＮがない場合、中立リストがアクセスされる。

本発明のさらに他の局面として、確認された国コードと関連付けられたＷＬＡＮリストにＷＬＡＮが識別されない場合、またはそのように識別されたＷＬＡＮのいずれとも通信が実現され得ない場合、セルラ通信システムに従って動作する移動ノードにより使用される優先ローミングリスト（ＰＲＬ）が活用され、通信を試みるのに用いられるＷＬＡＮを選択する。前記のとおり、セルラ通信システムのオペレータは、ＷＬＡＮのオペレータと関連を維持している場合がある。優先ローミングリストは、移動ノードが通信に使用できるセルラ通信システムを識別する。優先度とともに、移動ノードが通信に使用できるセルラ通信システムを識別することにより、移動ノード側で維持しているＷＬＡＮリスト上に使用可能なＷＬＡＮが識別できない場合、移動ノードが通信すべきＷＬＡＮの決定がさらに行われる。

こうして、ＷＬＡＮは同報通信信号伝達の一部として国コード情報を同報通信しないが、移動ノードは通信に用いるＷＬＡＮを選択する。

したがって、装置および関連する方法は、上記および他の局面において、無線通信システムのために提供される。無線通信システムは、第一ネットワークの第一グループのうちの選択されたネットワークとデータを通信するように、選択可能に動作可能な移動ノードを有する。ネットワークの第一グループの第一ネットワークは、第一通信スキームに従って動作可能である。また、無線通信システムはさらに第二ネットワークの第二グループを有する。第二ネットワークは、少なくとも第二通信スキームに従って動作可能である。第二ネットワーク検知器は、移動ノード側に具体化されており、第二ネットワークのうちの少なくとも選択されたネットワークにより同報通信される第二ネットワーク表示を受信するように適合される。第二ネットワーク信号は、第二ネットワーク信号が同報通信される起点の第二ネットワークの地理的位置付けを識別する第二ネットワーク表示を含む。第二ネットワーク検知器は、第二ネットワーク信号に含まれる第二ネットワーク表示の値を検知する。第二ネットワーク表示の検知はまた、移動ノードの地理的位置付けも示す。第一ネットワーク検知器も移動ノードにおいて具体化されている。第一ネットワーク検知器は、第一ネットワークのうちの少なくとも選択されたネットワークにより同報通信される第一ネットワーク信号の表示を受信するように適合される。第一ネットワーク信号は、第一ネットワーク信号が同報通信される起点の第一ネットワークを識別する第一ネットワーク識別表示を含む。第一ネットワーク検知器は、第一ネットワーク識別表示の値を選択可能なように検知する。第一ネットワーク識別表示の検知は、第一ネットワークのいずれが潜在的に通信に利用可能かも示す。セレクタは、第一ネットワーク検知器による検知の表示、および第二ネットワーク検知器による検知の表示を受信するように適合される。セレクタは、データの通信を実現するために用いる選択ネットワークを選択する。

本発明のさらに詳しい理解およびその範囲は、下に簡略説明する添付図面、下に詳しく説明する本発明の現時点の好適実施形態、および添付の特許請求の範囲から得られうる。

図１を説明する。全体が１０に示されている無線通信システムは、移動ノード１２が代表である移動ノードとのデータ通信サービスに従ったデータの通信を提供するように動作する。データが、移動ノードとネットワーク基盤との間に延びる適切な無線インターフェイスに基づいて規定された無線チャンネルを介して、移動ノードとネットワーク基盤との間で通信される。

例示的インプリメンテーションにおいて、移動ノードは少なくとも二重モード装置を形成する。換言すると、移動ノードは少なくとも二つの通信スキームに従って別々に動作することが可能である。ここで、移動ノードは、ＩＥＥＥ８０２．１１（ｂ）、またはその変型である動作仕様内に公布されたオペレーティングプロトコルに一般に準拠して通信するような第一モードでの動作が可能である。第一モードにあるとき、移動ノードは、従来のワイヤレスローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）と通信することが可能である。また、移動ノードは、３ＧＰＰ（Ｔｈｉｒｄ Ｇｅｎｅｒａｔｉｏｎ Ｐａｒｔｎｅｒｓｈｉｐ Ｐｒｏｊｅｃｔ）に従って提唱される通信スキームのような従来のセルラ通信スキームに従って通信するように動作可能である。他のインプリメンテーションにおいては、移動ノードは他の通信スキームに従って動作可能である。例えば、ＩＥＥＥ８０２．１１（ａ）、（ｇ）または（ｎ）基準、あるいは他のセルラ通信システム動作仕様に定められたオペレーティングプロトコル。同様に、本明細書は、移動ノード１２がＩＥＥＥ８０２．１１（ｂ）動作仕様に従って動作可能であり、３ＧＰＰに規定される通信システムに従って動作可能である通信システムの例示的動作を説明するものであるが、本発明の実施形態の例示的動作の記載は、移動ノードが他の通信基準に従って通信するように動作可能であるインプリメンテーションに関しても同様に説明され得る。

通信システムのネットワーク部分は、複数のネットワーク１４を含む。ネットワーク１４はここで、移動ノード１２の観点から用いられる指示の点から規定されるネットワーク規定の点から規定される。他の移動ノードにより用いられる指示の点から規定されるネットワーク１４の識別は、図に示される指示と異なり得る。ネットワークおよびその相互関係は例示的なものである。また、移動ノードが他の場所に位置付けられると、ネットワーク部分のネットワークで、その対象範囲に移動ノードが位置付けられるネットワークも、図に示すものと異なる可能性がある。

移動ノード１２は、移動ノード１２が最もよく位置付けられる対象範囲を典型的に含むセルラ通信システムネットワークである、ホームネットワーク１４−１と関連付けられる。ホームネットワーク１４−１はホームネットワークオペレータによって運営される。ホームネットワーク１４−１を運営するホームネットワークオペレータは、ここでＷＬＡＮ２として識別されるＷＬＡＮ１４−２も運営する。すなわち、同じオペレータがセルラネットワーク１４−１および無線ローカルエリアネットワークであるネットワーク１４−２も運営する。他の構成も可能である。例えば、ＷＬＡＮはまた、ホームネットワークとも関連付けられ得る。

訪問先の三つのネットワーク、ネットワーク１４−３、１４−４、および１４−５も図に示されている。これらのネットワークも、セルラ通信システムネットワークであり、移動ノードがそのホームネットワークを越えてロームするとき対象範囲を移動ノードがロームするようなネットワークの典型である。訪問先ネットワーク１４−３は、ネットワークオペレータによって運営され、訪問先ネットワーク１４−４は他のネットワークオペレータによって運営される。ホームネットワークオペレータのオペレータは訪問先ネットワーク１４−３およびネットワーク１４−４のオペレータと関連を維持し、その関連はネットワーク１４−１とネットワーク１４−３およびネットワーク１４−４の各々との間に延びる線１６によってそれぞれ表される。また、他の訪問先ネットワーク１４−５がさらに図に示されている。その訪問先ネットワークもまた、セルラシステムネットワークである。ホームネットワークオペレータは、訪問先ネットワークのオペレータとの間に関連を維持しない。

通信システムのネットワーク部分は、ＷＬＡＮ１４−６、１４−７、および１４−８を追加的に含む。ここで、図に示す例示的な構成において、移動ノードは四つのＷＬＡＮ、すなわちＷＬＡＮ１４−２、１４−６、１４−７、および１４−８の各々の対象範囲内に位置付けられる。また、移動ノードが位置付けられる場所は、訪問先ネットワーク１４−３、１４−４、および１４−５によってさらにカバーされるが、ホームネットワーク１４−１によってはカバーされない。

ＷＬＡＮおよび訪問先ネットワークの対象範囲内に位置付けられるとき、移動ノードはネットワークの中の該当するネットワークによって同報通信される信号の受信範囲にある。ＷＬＡＮによって同報通信される同報通信信号は、ＷＬＡＮのサービスセット識別子（ＳＳＩＤ）値を含む。前記のとおり、ＷＬＡＮにより同報通信される信号は、ネットワークの地理的位置付けを識別しない。しかし、セルラシステムネットワークは、同報通信信号の地理的起点、それゆえにネットワークの場所、その結果セルラシステムネットワークによって同報通信される信号を受信するように位置付けられた移動ノードの地理的位置付け、を識別する国コードを同報通信する。ここでまた、ネットワーク１４−３およびネットワーク１４−４のネットワークオペレータとＷＬＡＮ１４−６のネットワークオペレータとの間にそれぞれ関連が維持される。この関連は矢印１８により示される。また、訪問先ネットワーク１４−５は、ここで線２０として示されたＷＬＡＮ１４−２およびＷＬＡＮ１４−７との関連を維持する。そして、セルラシステムネットワークのいずれもＷＬＡＮ１４−８のオペレータとは関連を維持しない。

矢印２２は、ＷＬＡＮにより同報通信される信号、および移動ノード１２が検知できる信号を表す。ＷＬＡＮにより同報通信される信号は、サービスセット識別子の値を用いて該当するローカルエリアネットワークを識別する。

矢印２４は、移動ノードが検知できるセルラシステムネットワークによって同報通信される信号を表す。セルラシステムネットワーク同報通信は、地理的位置を移動ノードに示す国コード表示を含む。

図１に示す構成は、二つ以上のＷＬＡＮの対象範囲によってカバーされる場所に移動ノードを位置付けることが可能なことを示す。そして、通信がＷＬＡＮを介して実現されるとき、移動ノードは、移動ノードがいずれのＷＬＡＮを介して通信するかを決定する必要がある。あるＷＬＡＮを介した通信は、他に比較して好適であり得、また特定のＷＬＡＮは通信に使用することが可能でないことがあり得る。優先度は、前記のとおり、潜在的に位置に依存する。同じＳＳＩＤ値が二つ以上のＷＬＡＮを識別することがあり得るので、ＷＬＡＮの優先順位は、選択が行われるときＷＬＡＮが位置付けられている場所により異なることがあり得る。

移動ノードは、無線送受信回路を含み、その無線送受信回路は、ここでは受信部分２８および通信システムのネットワーク部分を介して通信するように動作する送信部分３２から形成されている。移動ノードは、本発明の実施形態の装置３４をさらに含む。装置３４は、移動ノードが通信を試みるＷＬＡＮの選択を簡易にするように動作する。装置３４は、例えば処理回路により実行可能なアルゴリズムなど、所望する形態に実装できる、機能的構成要素で形成される。

装置は、検知器３５および３６を含み、各検知器は、移動ノードの受信部分２８に結合されている。検知器３５は、セルラシステムネットワークによって同報通信され、移動ノードの受信部分で検知される信号２４に含まれる国コード値を検知するように動作する。また、検知器３６は、ＷＬＡＮにより同報通信され、受信部分２８によって検知される信号２２に含まれるサービスセット識別子（ＳＳＩＤ）を検知するように動作する。

検知器３５および検知器３６による検知の表示は、セレクタ３８に提供される。このためセレクタには、移動ノードの地理的位置付け、および、使用可能であるＷＬＡＮ（すなわち、対象範囲に移動ノードが位置するＷＬＡＮ）の識別の両方の表示が提供される。線４２および線４４は、セレクタ３８にも延びる。線４２および線４４は、移動ノードと関連付けられる地理的位置付け情報をセレクタが提供される、代替様式を示す。線４２に提供される入力は、ＧＰＳ受信器（示されていない）により提供され、線４４を介して提供される入力は、移動ノードのユーザが手動で地理的位置付け情報を入力するユーザインタフェイス（示されていない）により生成される。

装置３４はさらに、第一リスト４６、第二リスト４８、および第三リスト５２を含む。リストの各々は、ＷＬＡＮ、および関連ＷＬＡＮが動作できる国コード値により識別される動作の地理的地域を識別する入力項目５４から形成される。ここで、リスト４６はホームＷＬＡＮリストを形成し、リスト４８は優先ＷＬＡＮリストを形成し、そしてリスト５２は中立ＷＬＡＮリストを形成する。一つのインプリメンテーションでは、国毎に別の優先リストおよび中立リストが維持される。

移動ノードが通信に用いるＷＬＡＮをセレクタが選択するとき、セレクタはまずリスト４６に含まれる入力項目にアクセスする。検知器３５により検知される国コードと関連付けられたＷＬＡＮを識別する入力項目は、検知器３６により検知されるＳＳＩＤ値と比較される。一致項目が見つかった場合、通信を試みるのに用いるＷＬＡＮがリスト４６から選択される。一致項目が見つからない場合、リスト４８で同じ手順が繰り返され、リスト４８に一致項目が見つからない場合、リスト５２がアクセスされ、可能ならセレクタはそのリストからＷＬＡＮを選択する。

いずれのリストのいずれのＷＬＡＮも検知器３５によって検知された国コードと関連付けられていない場合、セレクタは優先ローミングリスト（ＰＲＬ）５６にアクセスする。その優先ローミングリストは、対象範囲に移動ノードが位置付けられるセルラシステムネットワークにより同報通信される信号を移動ノードが検知すると、移動ノードが通信することが可能な、利用できるセルラシステムネットワークを識別するために移動ノード側に維持されている。移動ノードは、利用できるセルラシステムネットワークを認識しており、また優先ローミングリストを介し、そのようなネットワークの優先度の相対的順位も認識している。さらに、異なるネットワークのネットワークオペレータは、潜在的にそれらの間の関連を維持しているので、セレクタは優先セルラシステムネットワークと関連付けられていて、対象範囲に信号２２の検知に基づいて移動ノードが位置付けられているＷＬＡＮを選択する。ユーザインターフェイスの適切な動作により、ユーザへ選択のための提案がなされる。

このように、移動ノードにより通信に用いられるＷＬＡＮが選択される。選択は、セルラシステムネットワークにより同報通信される国コードの検知を介して識別される移動ノードの地理的位置付けに基づいて行われる。

次に図２を説明する。全体を７２として示すプロセス図は、図１に示す移動ノード１２などの移動ノードが本発明の実施形態の動作に従って地理的位置付けを判断する様式を表す。ここで、この例示的インプリメンテーションにおいて、移動ノードが位置付けられる国を識別する国コードが決定される。

プロセスは、「国を決定する」と識別されているステップ７４から開始する。判断ブロック７６が示すように、移動ノード（図において、ＵＥ−ユーザ機器と識別されている）がセルラシステムネットワークへ登録されているか、あるいは別の方法でセルラシステムネットワークに属しているか判断をする。「はい」の場合、ブロック７８へ進み、セルラシステムネットワークにより同報通信される信号から国コードが確認される（ここでは、セルラシステムネットワークが位置する国を識別する同報通信信号に含まれるＭＣＣ（Ｍｏｂｉｌｅ Ｃｏｕｎｔｒｙ Ｃｏｄｅ）に基づく）。

一方、「いいえ」の場合、判断ブロック８２へ進み、セルラシステムネットワークが利用可能か判断される。「はい」なら、ブロック８４へ進み、移動ノードがチャンネルをスキャンして、セルラシステム信号の同報通信を検知する。信号が見つかると、信号に含まれる国コードが確認され、ブロック７８へ進む。

判断ブロック８２において、移動ノードがセルラシステム信号を受信できる地域に位置付けされていないと判断された場合、「いいえ」を判断ブロック８６に進む。判断ブロック８６では、移動ノードがＧＰＳ（Ｇｌｏｂａｌ Ｐｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）受信器を備えているか、またはＧＰＳ類似の位置付け情報を獲得することができるかの判断がされる。「はい」なら、ブロック８８へ進み、ＧＰＳ情報から移動ノードの地理的位置を判断する。

移動ノードがＧＰＳ類似情報を獲得できない場合、「いいえ」をブロック９２へ進み、ユーザインターフェイスなどを介して、ユーザによる情報入力を介して国コード情報を獲得する。ブロック７８、ブロック８８、およびブロック９２を通り、継続ブロック９４へ進む。

図３はプロセス図であり、本発明の実施形態に従って移動ノードの追加的動作を表し、全体を１０２として表す。手順は、通信を試みるのに用いるＷＬＡＮを選択するスタートブロック１０４から開始する。まず、ブロック７２に示すように、移動ノードが位置付けられる地理的地域と関連付けられた国コードが決定される。国コードを決定する例示的手順は上記図２に示されている。

国コードが決定されると、ブロック１０８へ進み、通信に用いるＷＬＡＮの選択を試みるため移動ノード側で維持されるリストがアクセスされる。ここで、三つのリスト（ホームリスト、優先リスト、中立リスト）が移動ノード側で維持される。

ブロック１１２に進み、動作１０８においてアクセスされたリストが通信に用いるＷＬＡＮを選択できない場合、さらなる工程が実行され、セルラシステムネットワーク（ここでは３ＧＰＰネットワーク）のいずれを通信に用いることができるか判断が行われる。利用可能な３ＧＰＰネットワークのオペレータとＷＬＡＮのオペレータとの間の関連が確認される。そこからＷＬＡＮが選択され、関連付けられた国コードとともにＷＬＡＮの表示が移動ノード側で維持される適切なリストに加えられる。その後、ブロック１１６に示すように、通信を試みるのに使用するのに最適なＷＬＡＮが選択される。そして、ブロック１１８に示すように、移動ノードが選択されたＷＬＡＮに登録される。

図４は全体を１２２として示した方法フロー図であり、本発明の実施形態の動作を表す。この方法は、移動ノードが通信する複数ネットワーク無線通信システムのネットワークの選択を容易にする。通信システムのネットワーク部分は、複数のネットワークから形成される。そのネットワークは、第一通信スキームに従って動作可能なネットワークの第一グループ、および第二通信スキームに従ったネットワークの第二グループを含む。

まず、ブロック１２４に示すように、第二グループのネットワークのうちの少なくとも第二ネットワークのいずれかにより同報通信される第二ネットワーク信号に含まれる第二ネットワーク表示の値が検知される。第二ネットワーク表示は、第二ネットワーク信号が同報通信される基点のネットワークの地理的位置決めを識別する。

そして、ブロック１２６に示すように、第一グループのネットワークにより同報通信されるネットワーク信号に含まれる第一ネットワークを識別する表示の値が検知される。ネットワークを識別する表示は、信号が同報通信される基点のネットワークを識別する。

そして、ブロック１２８に示すように、データの通信の実現に用いるネットワークの選択が行われる。

ＷＬＡＮが移動ノードに対して地理的位置付け表示を提供しないにもかかわらず、地理的表示を考慮し、通信に用いるＷＬＡＮが本発明の実施形態の動作により選択される。このため、改良された選択が可能である。

前記は本発明を実装するための好ましい例の説明であり、発明の範囲はこの説明によって限定されるものではない。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲により規定される。

本発明は、ワイヤレスローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）を選択するための方法であってその方法を介して、ＷＬＡＮおよびセルラ通信ネットワークの両方を介して通信するように動作可能な移動ノードが、通信セッションに沿ってデータを通信するためにＷＬＡＮと関連付けられる、方法に関する。

本発明の実施形態が動作可能な無線通信システムの機能ブロック図を示す。 本発明の実施形態の例示的動作を表すプロセス図を示す。 本発明のさらなる実施形態の動作を表すプロセス図を示す。 本発明の実施形態の動作方法を表す方法フロー図を示す。

Claims (18)

1. 通信のために介する第一のタイプの無線ネットワークを選択するように構成されているユーザ機器であって、該ユーザ機器は、
   第一のタイプの複数の無線ネットワークのうちの１つのネットワークによって送信された信号および第二のタイプの複数の無線ネットワークのうちの１つのネットワークによって送信された信号を受信するように構成されている受信器であって、該第二のタイプの複数の無線ネットワークのうちの１つのネットワークから受信された信号は、位置情報を含む、受信器と、
   該受信器に結合された検知器であって、該検知器は、該第二のタイプの複数の無線ネットワークのうちの該１つのネットワークから受信された信号内の該位置情報から、該ユーザ機器の位置を決定するように構成されている、検知器と、
   該検知器に結合されたセレクタであって、該セレクタは、通信のために介する該第一のタイプの複数の無線ネットワークのうちの１つのネットワークを選択するように構成され、該第一のタイプの複数の無線ネットワークのうちの該１つのネットワークは、該検知器によって決定された該ユーザ機器の位置に基づいて選択される、セレクタと
   を備えている、ユーザ機器。
2. 前記第一のタイプの複数の無線ネットワークの第一リストをさらに備え、該第一リストは、該第一のタイプの複数の無線ネットワークのそれぞれを識別する印を有し、該リスト内の各無線ネットワークの地理的位置を識別する情報を有し、該第一リストに含まれる各無線ネットワークは、対応する選択判定基準属性を有する、請求項１に記載のユーザ機器。
3. 前記第一リストは、ホーム無線ネットワークリストを備え、該第一リストに含まれる前記第一のタイプの複数の無線ネットワークのそれぞれは、移動ノードホームネットワークに関連する、請求項２に記載のユーザ機器。
4. 前記第一リストは、複数の第一リストをさらに備え、該複数の第一リストのそれぞれは、異なる位置に関連する、請求項２に記載のユーザ機器。
5. 前記第一のタイプの複数の無線ネットワークの第二リストをさらに備え、前記第一リストは、該第一のタイプの複数の無線ネットワークのそれぞれを識別する印を有し、該リスト内の各無線ネットワークの地理的位置を識別する情報を有し、該リストに含まれる各無線ネットワークは、対応する選択判定基準属性を有し、
   該第一リストは、優先度の第一レベルに関連付けられており、該第二リストは、優先度の第二レベルに関連付けられており、前記セレクタは、可能であれば、該第二リストから選択するよりも前に該第一リストから該ネットワークを選択するように構成されている、請求項２に記載のユーザ機器。
6. 前記第二リストは、優先無線ネットワークリストを備え、該優先リストに含まれる前記第一のタイプの複数の無線ネットワークのそれぞれは、優先ネットワークを含む、請求項５に記載のユーザ機器。
7. 前記第二リストは、複数の第二リストをさらに備え、該複数の第二リストのそれぞれは、異なる位置に関連する、請求項５に記載のユーザ機器。
8. 前記第一のタイプの複数の無線ネットワークの第三リストをさらに備え、該第三リストは、該第一のタイプの複数の無線ネットワークのそれぞれを識別する印を有し、該リスト内の各無線ネットワークの地理的位置を識別する情報を有し、該第三リストに含まれる各無線ネットワークは、対応する選択判定基準属性を有する、請求項１に記載のユーザ機器。
9. 前記第三リストは、中立無線ネットワークリストを備え、該中立リストに含まれる第三のタイプの各無線ネットワークは、中立ネットワークを含む、請求項８に記載のユーザ機器。
10. 前記第三リストは、複数の第三リストをさらに備え、該複数の第三リストのそれぞれは、異なる位置に関連する、請求項８に記載のユーザ機器。
11. 前記検知器は、国コード情報を含む前記位置情報から、前記ユーザ機器の位置を決定するように構成されている、請求項１に記載のユーザ機器。
12. 前記第一のタイプの無線ネットワークは、無線ローカルエリアネットワークを含み、前記地理的位置を識別する情報は、サービスセット識別子を含む、請求項１に記載のユーザ機器。
13. ユーザ機器が通信するために介する第一のタイプの無線ネットワークのユーザ機器における選択を容易にする方法であって、該方法は、
    第一のタイプの複数の無線ネットワークのうちの１つのネットワークによって送信された信号および第二のタイプの複数の無線ネットワークのうちの１つのネットワークによって送信された信号を、該ユーザ機器において受信することであって、該第二のタイプの複数の無線ネットワークのうちの該１つのネットワークから受信された信号は、位置情報を含む、ことと、
    該受信することの間に受信された該第二のタイプのネットワークの送信された信号に含まれる情報から、該ユーザ機器の位置を、該ユーザ機器において決定することと、
    通信のために介する該第一のタイプの複数の無線ネットワークのうちの１つのネットワークを選択することであって、該第一のタイプの複数の無線ネットワークのうちの該１つのネットワークは、該決定された該ユーザ機器の位置に基づいて選択される、ことと
    を包含する、方法。
14. 前記第一のタイプの複数の無線ネットワークの前記ユーザ機器における第一リストを形成することをさらに包含し、該第一リストは、該第一のタイプの複数の無線ネットワークのそれぞれを識別する印を有し、該リスト内の各無線ネットワークの地理的位置を識別する情報を有し、該第一リストに含まれる各無線ネットワークは、対応する選択判定基準属性を有する、請求項１３に記載の方法。
15. 前記形成することの間に形成された前記第一リストは、ホーム無線ネットワークリストを含み、該第一リストに含まれる前記第一のタイプの複数の無線ネットワークのそれぞれは、移動ノードホームネットワークに関連する、請求項１４に記載の方法。
16. 前記第一のタイプの複数の無線ネットワークの第二リストを形成することをさらに包含し、前記第一リストは、該第一のタイプの複数の無線ネットワークのそれぞれを識別する印を有し、該リスト内の各無線ネットワークの地理的位置を識別する情報を有し、該リストに含まれる各無線ネットワークは、対応する選択判定基準属性を有し、
    該第一リストは、優先度の第一レベルに関連付けられており、該第二リストは、優先度の第二レベルに関連付けられており、前記ネットワークを選択するステップは、可能であれば、該第二リストからの選択が実行されるよりも前に該第一リストから実行される、請求項１４に記載の方法。
17. 前記第二リストは、優先無線ネットワークリストを備え、該優先リストに含まれる前記第一のタイプの複数の無線ネットワークのそれぞれは、優先ネットワークを含む、請求項１６に記載の方法。
18. 前記第一のタイプの複数の無線ネットワークの第三リストを形成することをさらに包含し、該第三リストは、該第一のタイプの複数の無線ネットワークのそれぞれを識別する印を有し、該第三リスト内の各無線ネットワークの地理的位置を識別する情報を有し、該第三リストに含まれる各無線ネットワークは、対応する選択判定基準属性を有する、請求項１３に記載の方法。

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