JP4568271B2 - ロジカル・パーティション・コンピュータ・システム内のリソース転送を制御するための装置および方法 - Google Patents

ロジカル・パーティション・コンピュータ・システム内のリソース転送を制御するための装置および方法 Download PDF

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Description

本発明は一般に、データ処理に関し、より具体的には、コンピュータ・システム内の共用リソースの割振りに関する。
関連出願
この特許出願は、2003年3月13日に同じ発明者によって出願された同じ発明の名称の米国特許出願第10/388350号に関連するが、同特許出願は参照により本明細書に組み込まれる。
コンピュータ時代の幕開け以来、コンピュータ・システムは、多種多様な設定で提供可能な極めて精巧な装置に進化している。コンピュータ・システムは概して、ハードウェア(たとえば、半導体、回路基板など)とソフトウェア(たとえば、コンピュータ・プログラム)の組合せを含む。半導体処理およびコンピュータ・アーキテクチャの進歩によってコンピュータ・ハードウェアのパフォーマンスが押し上げられるにつれて、ハードウェアのパフォーマンスの向上を利用するためにより精巧なコンピュータ・ソフトウェアが発生し、その結果、現在では、わずか数年前よりはるかに強力なコンピュータ・システムになっている。
特定のコンピュータ・システム上のハードウェアとソフトウェアの組合せにより、コンピューティング環境が定義される。したがって、種々のハードウェア・プラットフォームと種々のオペレーティング・システムにより、種々のコンピューティング環境が得られる。近年では、エンジニアは、種々のコンピューティング環境に合わせてコンピュータ・システム・リソースをロジカル・パーティショニングすることによって同じ物理コンピュータ・システム上で種々のコンピューティング環境を提供することが可能であることを認識している。IBM社によって開発されたiSeries(IBM Corporationの商標)コンピュータ・システムは、ロジカル・パーティショニングをサポートするコンピュータ・システムの一例である。iSeriesコンピュータ・システム上のロジカル・パーティショニングが所望である場合、同じプラットフォーム上の種々のコンピューティング環境の定義を可能にするリソースおよびパーティション・マネージャ(resource and partition manager)・コード(iSeries用語では「ハイパーバイザ」という)がインストールされる。リソースおよびパーティション・マネージャがインストールされると、種々のコンピューティング環境を定義するロジカル・パーティションを作成することができる。リソースおよびパーティション・マネージャはロジカル・パーティションを管理して、ロジカル・パーティションによって定義された個別のコンピューティング環境を維持しながら、ロジカル・パーティションがコンピュータ・システム内の必要なリソースを共用できることを保証する。
複数のロジカル・パーティションを含むコンピュータ・システムは概して、そのロジカル・パーティション間でリソースを共用する。たとえば、2つのロジカル・パーティションを備えたコンピュータ・システムは、CPUの50%を各パーティションに割り振り、メモリの33%を第1のパーティションに、メモリの67%を第2のパーティションに割り振り、2つの異なる入出力スロットを2つのロジカル・パーティションに、パーティション当たり1つずつ割り振るものとして定義することができるであろう。ロジカル・パーティションが定義され、共用リソースがロジカル・パーティションに割り振られると、各ロジカル・パーティションは個別のコンピュータ・システムとして動作する。したがって、2つのロジカル・パーティションを備えた単一コンピュータ・システムを有する上記の例では、2つのロジカル・パーティションは、すべての実用目的において、2つの個別かつ別個のコンピュータ・システムに見えるであろう。
米国特許出願第10/388350号
既知のロジカル・パーティション・コンピュータ・システムの問題の1つは、ロジカル・パーティション間でハードウェア・リソースを転送する必要がある場合に発生する。たとえば、第1のロジカル・パーティション内のPCIスロットを第2のロジカル・パーティションに転送する必要がある場合、まず第1のロジカル・パーティションからPCIスロットを除去しなければならず、その後、PCIスロットを第2のロジカル・パーティションに割り振ることができる。しかし、第1のロジカル・パーティションからPCIスロットが除去されると、従来技術では、2つのロジカル・パーティションが同時にPCIスロットの制御を競い合う可能性があることに留意されたい。加えて、PCIスロットが異なるロジカル・パーティションに割り振られると、それは、特定の状況で損なわれている可能性のある前のロジカル・パーティションからのデータを収容している可能性がある。さらに、PCIスロットは第1のロジカル・パーティションに適した特定の状態で構成することができるが、これは必ずしも第2のロジカル・パーティションに適しているわけではない。当技術分野で知られている欠点を伴わずにロジカル・パーティション・コンピュータ・システム内で入出力リソースを動的に転送する方法がない場合、コンピュータ業界は、ロジカル・パーティション・コンピュータ・システム内で入出力リソース転送を実行するために潜在的に不確実で非効率なメカニズムおよび方法に苦しみ続けることになる。
リソースおよびパーティション・マネージャは、ハードウェア・リソースの制御がロジカル・パーティションから除去されるときに、ハードウェア・リソースが電源遮断されることを保証し、ハードウェア・リソースの制御がロジカル・パーティションに転送されるときに、ハードウェア・リソースが電源投入されることを保証するために使用される電源オン/電源オフ・メカニズムを含む。代替例では、リソースおよびパーティション・マネージャは、ハードウェア・リソースがロジカル・パーティションに転送されるときに、そのハードウェア・リソースを単純に電源オン・リセット状態にすることができる。このように、パーティションにとって使用可能になると、ハードウェア・リソースは電源オン・リセット状態になり、これは概してロジカル・パーティションによって予想される状態である。
好ましい諸実施形態は、ロジカル・パーティション・コンピュータ・システム内の入出力スロットへのアクセスを制御するのに適している。しかし、本明細書で開示した好ましい諸実施形態を使用して、入出力バス、入出力通信チャネル、仮想入出力スロットまたはデバイス、CPU、およびメモリなど、その他のハードウェア・リソースへのアクセスも制御できることに留意されたい。
本発明の上記その他の特徴および利点は、添付図面に図示した本発明の好ましい諸実施形態に関する以下のより詳細な説明から明らかになるであろう。
本発明の好ましい諸実施形態によれば、電源オン/電源オフ・メカニズムは、ハードウェア・リソースがロジカル・パーティションに割り振られるときに、そのハードウェア・リソースが電源オン・リセット状態になることを保証するものである。これは、ハードウェア・リソースの電源投入時に予想されると考えられる値をハードウェア・リソース上の1つまたは複数のメモリ位置に書き込むか、またはハードウェア・リソースがロジカル・パーティションから除去されるときに、そのハードウェア・リソースを電源オフし、ハードウェア・リソースがロジカル・パーティションに割り振られるときに、そのハードウェア・リソースを電源オンすることにより、行うことができる。このように、各ロジカル・パーティションは、ハードウェア・リソースがその電源オン・リセット状態になっていることを確認することを保証される。入出力スロットの特定の例の場合、その入出力スロット内のアダプタを電源オン・リセット状態にする(アダプタに適切な値を書き込むことによるかまたはアダプタを収容する入出力スロットへの電力を物理的に循環することのいずれかによる)ことにより、電源オン/電源オフ・メカニズムは、その入出力スロットを異なるロジカル・パーティションに割り振るときに、そのスロットに差し込まれた入出力アダプタからのデータと構成情報の両方がパージされることを保証する。加えて、ハードウェア・リソースまたはそのハードウェア・リソースを収容する物理的エンクロージャのコンポーネントに対してハードウェア・サービス操作を実行するために、ハードウェア・リソースをそのロジカル・パーティションからリソースおよびパーティション・マネージャに一時的に転送することができる。ハードウェア・サービスが完了すると、ハードウェア・リソースはそのロジカル・パーティションに転送して戻される。
本明細書および本明細書の特許請求の範囲で使用する「ハードウェア・リソース」という用語は、ロジカル・パーティションに独立して割振り可能な、コンピュータ・システム内のハードウェアの全体または一部分を意味することに留意されたい。ハードウェア・リソースの例としては、物理的入出力スロット、物理的エンクロージャ内の入出力スロットのグループ、プロセッサの一部分、およびメモリの一部分を含む。本明細書で提示する好ましい諸実施形態は、ロジカル・パーティションに独立して割振り可能なハードウェア・リソースとして、入出力スロットの特定の例を使用する。しかし、ロジカル・パーティションに独立して割振り可能な任意のハードウェアまたはハードウェアの一部分は、本明細書で使用する「ハードウェア・リソース」という用語の範囲に含まれることに留意されたい。
図1を参照すると、コンピュータ・システム100は、拡張IBM eServer(IBM Corporationの商標)iSeriesコンピュータ・システムであり、好ましい諸実施形態によりロジカル・パーティショニングおよびリソース割振りをサポートする、1つの適切なタイプのコンピュータ・システムを表す。当業者であれば、本発明のメカニズムおよび装置はロジカル・パーティションをサポートする任意のコンピュータ・システムに等しく適用されることが分かるであろう。図1に示した通り、コンピュータ・システム100は、メイン・メモリ120に接続された1つまたは複数のプロセッサ110と、大容量ストレージ・インターフェース130と、ディスプレイ・インターフェース140と、ネットワーク・インターフェース150と、複数の入出力スロット180とを有する。これらのシステム・コンポーネントは、システム・バス160の使用により相互接続される。大容量ストレージ・インターフェース130は、大容量ストレージ・デバイス(直接アクセス・ストレージ・デバイス155など)をコンピュータ・システム100に接続するために使用する。1つの特定のタイプの直接アクセス・ストレージ・デバイスはCD RWドライブであり、これはCD RW195からデータを読み取ることができる。大容量ストレージ・インターフェース130、ディスプレイ・インターフェース140、およびネットワーク・インターフェース150は、実際には入出力スロット180に結合されたアダプタとして実現可能であることに留意されたい。
メイン・メモリ120は、リソースおよびパーティション・マネージャ121と、入出力スロット・ロック・メカニズム122と、電源オン/電源オフ・スロット・メカニズム124と、ロジカル・パーティション125A〜125Nとして図1に示したN個のロジカル・パーティション125とを収容する。リソースおよびパーティション・マネージャ121は好ましくはこれらのN個のロジカル・パーティション125を作成する。各ロジカル・パーティションは好ましくは、オペレーティング・システム126A〜126Nとして図1に示した、対応するオペレーティング・システム126を含む。
入出力スロット・ロック・メカニズム122は、1つのスロット・ロック123が好ましくは各入出力スロット180に対応する、複数のスロット・ロック123を定義することにより、入出力スロット180へのアクセスを管理する。入出力スロットをロジカル・パーティションに割り振る必要がある場合、リソースおよびパーティション・マネージャは対応するスロット・ロックをチェックして、その入出力スロットが使用可能であるかどうかを確認する。対応するスロット・ロックが異なるロジカル・パーティションによって所有されている場合、その入出力スロットは当該ロジカル・パーティションの制御下にある。対応するスロット・ロックがリソースおよびパーティション・マネージャによって所有されているかまたは未割当て状態である場合、その入出力スロットは、リソースおよびパーティション・マネージャが対応するスロット・ロックを設定し、その入出力スロットを要求側ロジカル・パーティションに割り振ることにより、制御することができる。このように、スロット・ロック123は、対応する入出力スロットが使用可能であるかどうかを示すセマフォとして効果的に機能する。
電源オン/電源オフ・スロット・メカニズム124は、入出力スロットがロジカル・パーティションから除去される前にスロットが電源遮断されることを保証し、スロットがロジカル・パーティションに割り振られるときにスロットが電源投入されることを保証するために使用する。従来技術では、入出力スロットは、あるロジカル・パーティションから除去し、異なるロジカル・パーティションに割り振ることができる。しかし、この再割振りを実行すると、結果的に、2つの問題が発生する。第1の問題はデータ保全性の問題である。第1のロジカル・パーティションで実行されるプロセスからのデータは、入出力スロットが異なるロジカル・パーティションに再割当てされるときに、入出力スロットに差し込まれた入出力アダプタで保持可能であることは、あり得ることである。理論上は、十分な技能を有する人であれば、おそらく第2のロジカル・パーティションからのデータにハッキングすることができ、それにより、第1のロジカル・パーティションからのデータを損なうことになるであろう。第2の問題は、入出力スロットを受け入れる新しいロジカル・パーティションがその入出力スロットの現行構成を把握していないことである。実際のところ、複数のロジカル・パーティションは種々のコンピュータ・システムのように動作するので、1つのロジカル・パーティションは、入出力アダプタがロジカル・パーティションに割り当てられるときに、その入出力アダプタが電源オン・リセット状態になっていると自動的に想定する。これは、ロジカル・パーティション化されていないコンピュータ・システムでは確かに妥当な想定である。入出力アダプタが2つの異なるコンピュータ・システム間で物理的に転送される場合、その入出力アダプタは、第1のコンピュータ・システムから抜かれ、第2のコンピュータ・システムに差し込まれることになる。その結果、電力はコンピュータ・システム間での転送中に入出力アダプタ上で循環され、それにより、そのデータをクリアし、入出力アダプタを電源オン・リセット状態にする。入出力アダプタを受け入れた第2のコンピュータ・システムは、そのコンピュータ・システムが最初に始動するときに、入出力アダプタが電源オン・リセット状態であることを把握する。しかし、この想定は、ロジカル・パーティション・コンピュータ・システムの場合には当てはまらない。反対に、従来技術は、いかなる電源オフまたは電源オン・サイクルも実行せずにパーティション間の入出力リソースの転送を可能にし、それにより、前述の2つの問題を発生させる。電源オン/電源オフ・スロット・メカニズム124は、入出力スロットがあるロジカル・パーティションに割り振られるときに、その入出力スロットが電源オン・リセット状態になることを保証することにより、この問題を解決する。第1の特定の実施形態では、入出力スロット内のアダプタを電源オン状態にするためにそのアダプタ上の1つまたは複数のメモリ位置に適切な値を書き込むことにより、入出力スロットが電源オン・リセット状態になる。第2の特定の実施形態では、入出力スロットがあるロジカル・パーティションから除去され、異なるロジカル・パーティションに割り振られるときに、電力が必ずその入出力スロット上で循環されるが、これは、操作に対する妨害がその入出力スロットのみに影響し、同じ物理的エンクロージャを共用可能な他のスロットには一切影響せずに起こり得ることである。このように、各ロジカル・パーティションは、ロジカル・パーティションが最初にブートするとき、またはアクティブ・ロジカル・パーティションが入出力アダプタの制御を受け取るときに、入出力アダプタがその電源オン・リセット状態であると正しく想定することができる。
オペレーティング・システム126は、OS/400、AIX(IBM Corporationの商標)、またはLinux(Linus Torvaldsの商標)などのマルチタスキング・オペレーティング・システムであるが、当業者であれば、本発明の精神および範囲は任意の1つのオペレーティング・システムに限定されないことが分かるであろう。適切なものであれば、どのオペレーティング・システムも使用することができる。オペレーティング・システム126は、コンピュータ・システム100のリソースを管理するための低レベル・コードを含む精巧なプログラムである。これらのリソースのうちのいくつかは、プロセッサ110、メイン・メモリ120、大容量ストレージ・インターフェース130、ディスプレイ・インターフェース140、ネットワーク・インターフェース150、システム・バス160、および入出力スロット180である。各パーティション内のオペレーティング・システム126は、他のパーティション内のオペレーティング・システムと同じである場合もあれば、まったく異なるオペレーティング・システムである場合もある。したがって、あるパーティションがOS/400オペレーティング・システムを実行し、異なるパーティションがOS/400の他のインスタンス、おそらく異なるリリースを実行するか、または異なる環境設定(たとえば、時間帯)で実行することができる。ロジカル・パーティション内のオペレーティング・システムは、ハードウェアとの互換性があるという条件で、OS/400とは異なるもの(AIXまたはLinuxなど)にすることもできるであろう。このように、ロジカル・パーティションは、同じ物理的コンピュータ・システム上でまったく異なるコンピューティング環境を提供することができる。
パーティション125A〜125Nは、メイン・メモリ120内に常駐するものとして図1に示されている。しかし、当業者であれば、パーティションはメモリ以外のリソースを含む論理構成体(logical construct)であることを認識するであろう。ロジカル・パーティションは概して、プロセッサ・キャパシティと、入出力スロット180などの他のシステム・リソースの割当てとともに、メモリの一部分を指定する。したがって、あるパーティションは、大容量ストレージ・インターフェース130、ディスプレイ・インターフェース140、ネットワーク・インターフェース150、または入出力スロット180に差し込まれた入出力装置へのインターフェースの機能を提供できる1つまたは複数の入出力プロセッサとともに、2つのプロセッサと、メモリ120の一部分とを含むように定義することができるであろう。次に、他のパーティションは、3つの他のプロセッサと、メモリ120の他の一部分と、1つまたは複数の入出力プロセッサとを含むように定義することができるであろう。パーティションは、ロジカル・パーティションを象徴的に表すものとして図1に示されており、これは、コンピュータ・システム100内のメモリ120の外部にシステム・リソースを含むことになるであろう。また、リソースおよびパーティション・マネージャ121、入出力スロット・ロック・メカニズム122、および電源オン/電源オフ・スロット・メカニズム124は好ましくは、パーティションとは別のメモリおよびハードウェア内に常駐し、パーティションにとって直接使用可能ではない機能およびメカニズムであることにも留意されたい。代替例では、入出力スロット・ロック・メカニズム122および電源オン/電源オフ・スロット・メカニズム124は、コンピュータ・システム100内のいずれかの定義済みパーティション内、またはネットワーク170を介してコンピュータ・システム100に結合されたコンピュータ・システム175上に常駐することができるであろう。
コンピュータ・システム100は、コンピュータ・システム100のプログラムがメイン・メモリ120およびDASDデバイス155などの複数の小規模ストレージ・エンティティの代わりに大規模単一ストレージ・エンティティにのみアクセスできる場合と同様に振る舞えるようにする、周知の仮想アドレッシング・メカニズムを使用する。したがって、リソースおよびパーティション・マネージャ121およびパーティション125A〜125Nはメイン・メモリ120内に常駐するものとして示されているが、当業者であれば、これらの項目が必ずしもすべて同時にメイン・メモリ120に完全に収容されるわけではないことを認識するであろう。また、「メモリ」という用語はコンピュータ・システム100の仮想メモリ全体を総称的に指すために本明細書で使用することにも留意されたい。
プロセッサ110は、1つまたは複数のマイクロプロセッサあるいは集積回路またはその両方から構築することができる。プロセッサ110は、メイン・メモリ120に保管されたプログラム命令を実行する。メイン・メモリ120は、プロセッサ110がアクセス可能なプログラムおよびデータを保管する。コンピュータ・システム100が始動すると、プロセッサ110は最初に、リソースおよびパーティション・マネージャ121を構成するプログラム命令を実行し、そのリソースおよびパーティション・マネージャ121がロジカル・パーティション内のオペレーティング・システムを初期設定する。
コンピュータ・システム100は単一システム・バスのみを含むものとして示されているが、当業者であれば、本発明は複数のバスを有するコンピュータ・システムを使用して実施可能であることが分かるであろう。加えて、好ましい実施形態で使用される入出力インターフェースはそれぞれ、iSeries入出力プロセッサ内など、プロセッサ110から計算主体の処理をオフロードするために使用する、個別の完全にプログラミングされたマイクロプロセッサを含む場合もあれば、単純な業界標準入出力アダプタ(IOA)である場合もある。
ディスプレイ・インターフェース140は、1つまたは複数のディスプレイ165をコンピュータ・システム100に直接接続するために使用する。これらのディスプレイ165は、非インテリジェント(すなわち、ダム)端末または完全プログラマブル・ワークステーションである場合もあり、システム管理者およびユーザがコンピュータ・システム100と通信できるようにするために使用する。しかし、ディスプレイ・インターフェース140は1つまたは複数のディスプレイ165との通信をサポートするために設けられているが、ユーザおよびその他のプロセスとの必要な対話はすべてネットワーク・インターフェース150を介して行うことができるので、コンピュータ・システム100は必ずしもディスプレイ165を必要とするわけではないことに留意されたい。
ネットワーク・インターフェース150は、他のコンピュータ・システムあるいはワークステーションまたはその両方(たとえば、図1の175)をネットワーク170によりコンピュータ・システム100に接続するために使用する。本発明は、ネットワーク接続170が現代のアナログ技法あるいはディジタル技法またはその両方を使用して行われるか、将来の何らかのネットワーキング・メカニズムを介して行われるかにかかわらず、コンピュータ・システム100がどのように他のコンピュータ・システムあるいはワークステーションまたはその両方に接続可能であろうとも、等しく適用される。加えて、ネットワークを実現するために、多種多様なネットワーク・プロトコルを使用することができる。これらのプロトコルは、コンピュータがネットワーク170により通信できるようにする特殊コンピュータ・プログラムである。TCP/IP(伝送制御プロトコル/インターネット・プロトコル)は、適切なネットワーク・プロトコルの一例である。
この時点では、完全に機能しうるコンピュータ・システムに関連して本発明をこれまで説明し、今後も説明し続けるが、当業者であれば、本発明は様々な形のプログラムとして配布可能であり、本発明はその配布を実際に実行するために使用されるコンピュータ可読信号伝送媒体の特定のタイプにかかわらず等しく適用されることが分かるであろうということは、留意すべき重要なことである。適切な信号伝送媒体の例としては、フレキシブル・ディスクおよびCD RW(たとえば、図1の195)などの記録可能タイプの媒体と、ディジタルおよびアナログ通信リンクなどの伝送タイプの媒体とを含む。
図1は、好ましい諸実施形態によるハードウェアとソフトウェアの両方の顕著な特徴のいくつかを示す、サンプル・コンピュータ・システムを示している。次に、図2および図3では、より詳細な実現例を提示する。図2は、好ましい諸実施形態によりロジカル・パーティションおよび入出力リソース割振りをサポートするコンピュータ・システムのハードウェア図である。1つの物理的エンクロージャ210は、システム・バス160を介してまとめて結合された1つまたは複数のCPU110とメモリ120とを収容している。第2のエンクロージャ220は、システム・バス160に結合されたバス212に結合された入出力コンポーネントを収容するエンクロージャである。この特定の例の場合、PCIコンポーネントは、エンクロージャ220内に収容された入出力コンポーネントであると想定する。PCIホスト・ブリッジ230は、バス212に結合され、複数のPCI/PCIブリッジ(PCI to PCI bridge)240へのインターフェースを提供する。図2には、2つのPCIホスト・ブリッジ230Aおよび230Bが存在する。PCIホスト・ブリッジ230Aは4つのPCI/PCIブリッジ240A〜240Dへのインターフェースを提供し、PCIホスト・ブリッジ230Bは4つのPCI/PCIブリッジ240E〜240Hへのインターフェースを提供する。各PCI/PCIブリッジ240は、単一PCIアダプタ・スロット250に接続する。したがって、PCI/PCIブリッジ240Aは対応するPCIアダプタ・スロット250Aに結合され、PCI/PCIブリッジ240Bは対応するPCIアダプタ・スロット250Bに結合され、対応するPCIアダプタ・スロット250Hに結合されたPCI/PCIブリッジ240Hまで以下同様である。
各PCIホスト・ブリッジ230は、1次PCIバス260を介してPCI/PCIブリッジ240に接続する。図2は2つの1次PCIバス260Aおよび260Bを示している。次にPCI/PCIブリッジ240は2次PCIバス270を介してPCIアダプタ・スロット250に接続する。図2は、それぞれの対応するPCIアダプタ・スロット250A〜250Hに結合された8つの2次PCIバス270、すなわち、270A〜270Hを示している。PCIアダプタ・スロット250は、PCIアダプタ・カードを受け入れるコネクタである場合もあれば、対応するPCI/PCIブリッジ240またはPCIホスト・ブリッジ230を収容する電子基板上に直接埋め込まれたPCIアダプタ・チップである場合もある。ロジカル・パーティション・オペレーティング・システムは、CPUからアダプタへのメモリ・マップ入出力のためにCPUアドレスをPCIアダプタ・メモリに「バインド」し、アダプタがマップされたメモリ・アドレスとの間で直接メモリ・アクセス(DMA)操作を実行できるようにするために、メモリ・アドレスをアダプタにバインドする。
好ましい諸実施形態では、PCIホスト・ブリッジ230とPCIアダプタ・スロット250との間のPCI/PCIブリッジ240の存在は、PCIアダプタ・スロット250内の個々のPCIアダプタと、PCIホスト・ブリッジ230、CPU110、およびメモリ120との間でシグナリングおよびアダプタ・バインディング隔離を可能にする。この隔離は種々のロジカル・パーティションへの個々のPCIアダプタ・スロットの割当てを容易にするものであり、その結果、これらのロジカル・パーティションはPCI/PCIブリッジ240に共通して接続されたプラットフォーム・ハードウェアを共用することができるが、他のパーティションに割り当てられたアダプタの動作は特定のパーティションに割り当てられたアダプタの動作を妨害せず、いかなるパーティションまたはアダプタも他のパーティション/アダプタ・バインディングを使用できないようにアダプタ・アドレス・バインディングが実施される。単一PCIホスト・ブリッジに対する各スロットの関連付けなど、スロットレベルの割振りおよびバインディングを可能にするその他の隔離方法は、好ましい諸実施形態の範囲内であることに留意されたい。
図1に示した電源オン/電源オフ・スロット・メカニズム124は好ましくは、各PCIホスト・ブリッジ230または各PCI/PCIブリッジ240のいずれかでスロット電源制御ハードウェアを制御する。図1に関連して前述した通り、電源オン/電源オフ・スロット・メカニズム124は、他のスロットを含む、そのプラットフォームの他の入出力コンポーネントへの電力の状態とは無関係に、特定のスロット250に電力を印加するかまたは除去することができる。最も好ましい実施形態では、その対応するスロット250への電力を制御する電源オン/電源オフ・スロット・メカニズム124の対象となる各PCI/PCIブリッジ240内に電源オン/電源オフ制御ハードウェアが存在する。したがって、図2に示した構成の場合、PCI/PCIブリッジ240Aはスロット250Aへの電力を制御する電源オン/電源オフ・ハードウェアを含み、PCI/PCIブリッジ240Bはスロット250Bへの電力を制御する電源オン/電源オフ・ハードウェアを含み、各PCI/PCIブリッジ240ごとに以下同様である。したがって、図2に示したシステムの場合、PCI/PCIブリッジ240A〜240Hのそれぞれは、それぞれのスロット250A〜250Hへの電力を制御し、電源オン/電源オフ・スロット・メカニズム124によって制御される、電源オン/電源オフ・ハードウェアを有することになる。電源オン/電源オフ・ハードウェアは必ずしもスロットを物理的に電源遮断するわけではないことに留意されたい。好ましい諸実施形態は明白に、スロットおよびその関連アダプタを電源オン・リセット状態にするための任意の方法にも及ぶ。たとえば、いくつかのアダプタは、そのアダプタへの電力を個々に制御するためのコンポーネントなしに印刷回路基板上に埋め込むことができる。この場合、電源オン/電源オフ・ハードウェアは、アダプタへの電力を物理的に循環せずに、アダプタ上の1つまたは複数のメモリ位置に適切な値を書き込むことにより、そのデータのすべてをフラッシュし、アダプタをそれが最初に電源投入したときと同じ状態にすることにより、そのアダプタを電源オン・リセット状態にすることができるであろう。
図2に示した構成は、CPU110とメモリ120とを収容する1つのエンクロージャ210にプラットフォーム・エレクトロニクスを分離し、別のエンクロージャ220にPCI入出力ハードウェア・コンポーネント(たとえば、230、240、250、260、および270)を分離する。これは、当技術分野で知られている一般的なタイプの分離である。しかし、小規模コンピュータ・システムでは、図2のすべてのエレメントを単一エンクロージャ内に収容させることが一般的であることに留意されたい。大規模システムでは、多くのCPUおよびメモリ・カードと、より多くのPCIホスト・ブリッジ230およびPCI/PCIブリッジ240を必要とする多くのPCIアダプタ・スロットが存在する可能性があり、その結果、電子パッケージ化技術では、これらのハードウェア・エレメントを収容するために複数の電子エンクロージャを必要とする。好ましい諸実施形態は明白に、すべてが単一エンクロージャ内に収容されるか複数エンクロージャ間に分散されるかにかかわらず、任意の適切なハードウェア構成にも及ぶ。
好ましい諸実施形態では、エンクロージャ220のすべてのエレメントから電力を除去することを要求する可能性のある、そのエンクロージャの電源、入出力スロット、またはその他のコンポーネントなど、そのエンクロージャ220のコンポーネントに対してハードウェア・サービスを実行することが望ましい可能性がある。好ましい諸実施形態では、これは、まずそのエンクロージャ内の入出力スロットの制御をその割当てロジカル・パーティションからリソースおよびパーティション・マネージャに転送し、次にそのエンクロージャを電源オフしてハードウェア・サービスを実行し、そのエンクロージャを電源オンし、次に入出力スロットをその割当てロジカル・パーティションに転送して戻すことによって実施される。ロジカル・パーティションとリソースおよびパーティション・マネージャとの間でロックを転送するための入出力スロット・ロックおよび関連メカニズムは、ロジカル・パーティションが動作し続けている間のこの動作シーケンスを容易にするものである。リソースおよびパーティション・マネージャは、これらのハードウェア管理機能を実行するためにハードウェア・マネージャに併せて動作可能であることに留意されたい。
図3は、好ましい諸実施形態の範囲内で本発明を実現可能な特定のソフトウェア・コンポーネントを示すブロック図である。図3に示したソフトウェア・コンポーネントは好ましくは、図2に示したコンピュータ・システム200などのハードウェア・プラットフォーム上で実行されることになることに留意されたい。N個のロジカル・パーティション125A〜125Nは、それぞれのオペレーティング・システム126A〜126Nを実行しているものとして示されている。ハイパーバイザ300は、図1のリソースおよびパーティション・マネージャ121の特定の一実現例として示されている。ハイパーバイザ300は、オペレーティング・システム・カーネル312を実行するハイパーバイザ・パーティション310を含む。オペレーティング・システム・カーネル312は、ディスパッチ可能かつ再配置可能であり、マルチタスキングおよびメモリ管理などのオペレーティング・システム・カーネルの典型的な機能を提供する。ハイパーバイザ・パーティション310は、他のロジカル・パーティションと同じように多くのことを実行するが、ユーザ・アプリケーションを提供せず、プラットフォーム・リソースを制御するための特殊権限を有する専用または隠れたパーティションであり、HvPrimaryCallインターフェース330を介してディスパッチ不能ハイパーバイザ320と通信することが許可されている唯一のパーティションであるという点で他のロジカル・パーティションとは異なっている。図3のハイパーバイザ・パーティション310は図1のパーティション125に対応する可能性があり、これは、オペレーティング・システム・カーネル312も図1のオペレーティング・システム126に対応することを意味する。現行のiSeries実現例では、ハイパーバイザ・パーティション310は「基本パーティション」と呼ぶことができるであろう。HvPrimaryCallインターフェース330は、特権のあるディスパッチ不能ハイパーバイザ・モードのプロセッサによって実行されるハイパーバイザ機能を呼び出すためにハイパーバイザ・パーティション310によって使用される。
ロジカル・パーティションはHvCallインターフェース340を介してハイパーバイザと通信するが、このインターフェースは特権のあるディスパッチ不能ハイパーバイザ320を呼び出すためにロジカル・パーティションによって使用される。ディスパッチ不能ハイパーバイザ320は、ディスパッチ不能かつ再配置不能である監視エージェントであり、物理アドレスにアクセスすることによって機能する。ディスパッチ不能ハイパーバイザ320は、1)ハイパーバイザ・パーティションがロジカル・パーティション実行をスケジューリングまたはディスパッチしている間のHvPrimaryCallインターフェース330、2)プラットフォーム・ハードウェア割込み、および3)HvCallインターフェース340によって定義され、ロジカル・パーティション実行スレッドをハイパーバイザ実行(すなわち、特権)モードにするプロセッサ監視呼出し命令を使用するロジカル・パーティションのいずれかにより呼び出される特権モード機能を提供する。
ハイパーバイザ・ハードウェア・マネージャ350および入出力スロット・ロック123は好ましくは、図3に示した通り、ディスパッチ不能ハイパーバイザ320内のカプセル化された機能であるが、異なる位置に実現することも可能である。ハイパーバイザ・ハードウェア・マネージャ350は、図2のPCIホスト・ブリッジ230およびPCI/PCIブリッジ240にアクセスしてこれらを制御し、PCIアダプタ・スロット250のハードウェア状態を追跡して施行するためのハイパーバイザ機能をカプセル化する。スロット・ロック123は、ロックの所有権を設定し、ハイパーバイザとロジカル・パーティションとの間のスロット・ロックの転送を直列化するための機能をカプセル化する。
ハイパーバイザ・パーティション310は、スロット状態およびスロット・ロック遷移を実施するためにディスパッチ不能ハイパーバイザ320と対話する。ハイパーバイザ・パーティション310は、システム管理者インターフェース360のエージェントであり、そのインターフェースによりシステム管理者370によって要求されたロジカル・パーティション構成およびプラットフォーム・サービス操作を実行する。システム管理者270は好ましくは管理コンソール372とハードウェア管理コンソール374とを含むことに留意されたい。
ディスパッチ不能ハイパーバイザ320がハイパーバイザ・パーティション310内の機能との通信を開始するために、ディスパッチ不能ハイパーバイザ320はハイパーバイザ・パーティション310によってモニターされたイベント・メッセージ・キュー314にメッセージをエンキューする。一般に、ディスパッチ不能ハイパーバイザ320からディスパッチ可能ハイパーバイザ310へのイベント・メッセージは、ブリッジ・ハードウェアのリセットおよび初期設定、仮想アドレス変換テーブルの走査、ハードウェア整定時間(hardware settle time)に関連するリアルタイム遅延の実行など、複雑なハードウェア制御シーケンスを実行するために使用する。ハイパーバイザ・パーティション310内の機能は、HvPrimaryCallインターフェース330を呼び出して、ディスパッチ不能ハイパーバイザ320が要求した操作の完了をシグナル通知し、これらのハードウェア状態をディスパッチ不能ハイパーバイザ機能と同期させる。
入出力スロットは概して、ロジカル・パーティションによって使用されるプラットフォーム・リソースの構成の一部として、ロジカル・パーティションに割り当てられる。しかし、任意の所与の時点で、システム管理者機能は、入出力スロットを使用するロジカル・パーティションから他のロジカル・パーティションへの入出力スロットの転送を開始するか、または、そのロジカル・パーティションがアクティブである間にロジカル・パーティションの構成からその入出力スロットを単純に除去することができる。同様に、システム・サービス機能は、そのスロットの個別サービスまたは同じエンクロージャ内の当該スロットまたはその他のスロットに対する妨害なしに実行できない当該エンクロージャ内の他のハードウェアのサービスなどのサービス機能を実行するために、アクティブ・ロジカル・パーティションからハイパーバイザまたはサービス・エージェントへのスロット制御の転送を必要とする可能性がある。
好ましい諸実施形態のスロット・ロックは、ロジカル・パーティションに関する構成データベースから入出力スロットを除去せずに、ロジカル・パーティション・オペレーティング・システムとハイパーバイザとの間、または制御状態と非制御状態または未割当て状態との間で入出力スロットの制御の動的転送を容易にする。スロット・ロックは、ロジカル・パーティションまたはハイパーバイザに割り当てられる場合もあれば、いかなるエンティティ(ロジカル・パーティションおよびハイパーバイザを含む)にも割り当てられない場合もある。スロット・ロックは、ハイパーバイザとロジカル・パーティションとの間の相互排除を可能にするだけでなく、スロットの電源およびリセット状態を施行するための同期点も提供し、OS仮想アドレス空間とアダプタPCIメモリまたは入出力空間(メモリ・マップ・バインディング)との間ならびにOSストレージとそのストレージへのアダプタDMAマッピング(たとえば、ロジカル・パーティション・メモリ内のストレージ・アドレスに変換されるPCIメモリ空間内の間接アドレス)との間のOSバインディングを除去する。
ロジカル・パーティション・オペレーティング・システムは、本明細書でオフに変更(Vary Off)と呼ばれる機能を使用して、スロットの制御をハイパーバイザまたは未割当て状態に解除することができ、本明細書でオンに変更(Vary On)と呼ばれる機能を使用して、ハイパーバイザからスロットの制御を受け取ることができる。PCIアダプタ・スロットをオフに変更し、オンに変更するためにハイパーバイザと対話するロジカル・パーティション・オペレーティング・システムの一般的な概念および方法は、ロジカル・パーティショニングを可能にするAS/400およびeServer(iSeriesおよびpSeries(IBM Corporationの商標))コンピュータ・システムで実現されている。好ましい諸実施形態では、スロット・ロックの新しい特徴を使用して、オンに変更プロセスおよびオフに変更プロセスを制御し、スロット電源状態、リセット状態、およびオペレーティング・システム・バインディング状態の施行のための同期点を提供する。加えて、好ましい諸実施形態は、使用のために入出力スロットを準備し、ロジカル・パーティション電源オン操作、ロジカル・パーティション電源オフ操作、およびロジカル・パーティション・リブート操作に関してスロット・ロックを使用してハイパーバイザとロジカル・パーティションとの間で入出力スロットを転送するための装置および方法も提供する。
ハイパーバイザ300の機能は図4〜8の流れ図により詳細に示されている。図4は、ロジカル・パーティションをリブートするための方法400の流れ図を示している。ハイパーバイザ300がロジカル・パーティションをリブートすることを決定する場合もあれば、ロジカル・パーティションがシャットダウンしており、リブートしなければならないことをそのロジカル・パーティション自体がハイパーバイザ300にシグナル通知する場合もあることに留意されたい。図3のハイパーバイザ300がロジカル・パーティションをリブートする必要がある場合、ハイパーバイザ・パーティション310は、そのロジカル・パーティション内のオペレーティング・システム126にリブートをシグナル通知する(ステップ1a)。したがって、ハイパーバイザ300が図3のロジカル・パーティション125Aをリブートしたい場合、ハイパーバイザ(HV)パーティション310は、リブートのためにシャットダウンするよう、ロジカル・パーティション・オペレーティング・システム126Aにシグナル通知する。ロジカル・パーティション・オペレーティング・システム126Aは、その入出力アダプタを準備し、シャットダウンのためにクリーンアップするためのハウスキーピング作業(chore)を実行し、次に、リブートを開始するよう、HVパーティション310にシグナル通知する(ステップ1b)。そのパーティションがリブートする必要があると判断した場合、そのパーティションは、その入出力アダプタを準備し、シャットダウンのためにクリーンアップするためのハウスキーピング作業を実行し、次に、ハイパーバイザがステップ1aでリブートを要求せずに、リブートを開始するよう、HVパーティション310にシグナル通知する(ステップ1b)。次に、HVパーティション310は、ロジカル・パーティションCPUの実行を停止し(ステップ2)、ロジカル・パーティション・オペレーティング・システムを終了する。通常シャットダウンでは、LP OS126は、シャットダウンする前にそのハウスキーピング作業を完了する。しかし、ロジカル・パーティションがクラッシュした場合、シャットダウンする前にハウスキーピング作業のいずれかを完了できない可能性がある。
次に、HVパーティション310は、HvPrimaryCallインターフェース330に対するsetSlotLock機能を呼び出す(ステップ3)。これは、現在、リブート中のパーティションの制御下にあるスロットの制御をハイパーバイザに転送するものである。setSlotLock呼出しとともに、3つのパラメータ、すなわち、slot、from_LP、to_HVが渡される。slotパラメータは関心のあるスロットを指定するものである。from_LPパラメータはリブート中のロジカル・パーティション(現在、そのスロットを制御しているもの)を指定し、to_HVパラメータはハイパーバイザ300によって制御すべきスロット・ロックが転送中であることを指定するものである。setSlotLock呼出しを実行する際に、ハイパーバイザはステップ4を実行し、スロット・ロック・ストレージに関するマルチプロセッサ・スレッド・ロックを取得する。この特定の実現例では、これは、他のいかなるマルチプロセッサCPUスレッドも、スロット・ロック・ストレージがロックされている間に任意のスロット・ロックにアクセスできないことを意味する。しかし、スロット・ロック・ストレージ全体をロックする代わりに、個々にロック可能なスロット・ロックを提供することは、等しく好ましい諸実施形態の範囲内である。次に、スロット・ロックの状況をチェックして、それが現在、リブート中のロジカル・パーティションによって所有されているかどうか(lock[slot]=LPであるかどうか)を確認する。スロット・ロックがリブート中のロジカル・パーティションによって所有されている場合、スロット・ロックの所有権はハイパーバイザに転送され(lock[slot]=HV)、戻り状況はSUCCESSに設定される。スロット・ロックがリブート中のロジカル・パーティションによって所有されていない場合、戻り状況はFAILに設定される。次に、スロット・ロック・ストレージに関するマルチプロセッサ(MP)スレッド・ロックが解除される。次に、ハイパーバイザはハイパーバイザ・ハードウェア・マネージャ(HV HW MGR)350と対話する(ステップ5)。ステップ4からのスロット・ロック状況がSUCCESSである場合、スロット入出力および制御権限はハイパーバイザに渡され、このようなバインディングを確立または使用するためのこのロジカル・パーティションあるいはその他のロジカル・パーティションまたは入出力スロット内の入出力アダプタによる後続試行が失敗するように、スロットに対するロジカル・パーティション・バインディングは除去され使用不可になる。
次に、HVパーティション310は、ステップ6〜9でHvPrimaryCallインターフェース330を呼び出す。ステップ6では、スロットに関するPCI/PCIブリッジをリセットし、スロットに対してリセット信号PCI RSTをアサートするための呼出しが行われる。ステップ7では、PCI/PCIブリッジを再初期設定するための呼出しが行われる。ステップ8では、スロットを電源オンするための呼出しが行われる。スロットはステップ6でリセットされたが、電源遮断されていないので、ステップ8は省略できることに留意されたい。ステップ8は概して、ハイパーバイザ・パーティションが入出力スロットに関連しないリブート処理を実行した後で実行される。ステップ9では、関心のあるスロットを指定し、所有権がハイパーバイザから(from_HV)ロジカル・パーティションに(to_LP)転送されることを指定するsetSlotLock呼出しが行われる。次に、ハイパーバイザは、リブート中のロジカル・パーティションにスロット・ロックを割り当てようと試みる(ステップ10)。まず、他のスレッドが同時にスロット・ロックを取得しようと試みないようにするために、スロット・ロックに関するマルチプロセッサ・スレッド・ロックが達成される。スロット・ロックがハイパーバイザによって所有されている場合、スロット・ロックはリブート中のロジカル・パーティションに設定され、状況はSUCCESSに設定される。スロット・ロックがそのロジカル・パーティションによって所有されていない場合、状況はFAILに設定される。次に、マルチプロセッサ・スレッド・ロックは解除される。次に、ステップ11では、HvPrimaryCall330がスロット・ロックの状況を判断する。スロット・ロック状況がSUCCESSである場合、ハイパーバイザ・ハードウェア・マネージャ350が呼び出され、スロット入出力および制御権限をロジカル・パーティションに設定し、スロット制御ハードウェアを再初期設定し、スロットに対するロジカル・パーティション・バインディングを使用可能にする。
ステップ3〜11はロジカル・パーティションに割り当てられた各スロットごとに実行されることに留意されたい。すべての入出力スロットについてステップ3〜11が実行されると、ロジカル・パーティション・オペレーティング・システム126の実行を開始することができる(ステップ12)。好ましい諸実施形態では、これらのステップのいくつかは直列化することができ、その他のステップは種々のスロットについて並列実行することができる。たとえば、スロットは、一度に1つずつハイパーバイザに転送することができる。次に、大量の並列処理によってすべてのスロットをリセットし、初期設定することができる。パーティション・リブート処理が実行されると、スロットは大量の並列処理によって電源オンされる。最後に、スロットは、一度に1つずつ元通りそのパーティションに割り振られる。
図5は、好ましい諸実施形態の範囲内でロジカル・パーティションを電源オフするための方法500を示している。ロジカル・パーティションの電源オフは、システム管理者510からの要求(ステップ1a)に応答してまたはスケジューリングした電源遮断(ステップ1b)に応答して行うことができる。ロジカル・パーティション・オペレーティング・システム126は電源遮断するようシグナル通知され(ステップ2a)、ロジカル・パーティションが準備されると、ハイパーバイザへの信号が続く(ステップ2b)。リブートの場合のように、ロジカル・パーティションは、それがシャットダウンの準備ができたことをハイパーバイザにシグナル通知する前に、ハウスキーピングおよび入出力アダプタ準備を実行する。ステップ2bに続いて、ハイパーバイザは、ロジカル・パーティションCPUの実行を停止し(ステップ3)、ロジカル・パーティション・オペレーティング・システムを終了して、その論理電源オフ状態を確立する。次に、関心のあるスロットを指定するslotと、それからスロット・ロック所有権が転送されるロジカル・パーティションを指定するfrom_LPと、スロット・ロック所有権がハイパーバイザに転送されることを指定するto_HVという3つのパラメータを指定して、HvPrimaryCallインターフェース330についてsetSlotLock機能が呼び出される(ステップ4)。これに応答して、HvPrimaryCallインターフェース330は、ステップ5に示す通り、スロット・ロック123と対話する。まず、それは、スロット・ロックに関するマルチプロセッサ・スレッド・ロックを取得する。スロット・ロックが現在、電源遮断中のロジカル・パーティションによって所有されている場合(lock[slot]=LP)、スロット・ロックはハイパーバイザに再割当てされ(lock[slot]=HV)、戻り状況はSUCCESSに設定される。スロット・ロックが現在、電源遮断中のロジカル・パーティションによって所有されていない場合、戻り状況はFAILに設定される。戻り状況がその適切な値に設定された後、マルチプロセッサ・スレッド・ロックが解除される。
スロット・ロック状況がSUCCESSである場合、ハイパーバイザ・ハードウェア・マネージャ350が次にステップ6で呼び出される。スロット制御ハードウェアおよびそのスロットに対するロジカル・パーティション・バインディングはリセットされ、スロット入出力および制御権限はハイパーバイザに転送される。ステップ6が完了すると、ステップ7は、スロットに関するブリッジ・ハードウェアをリセットし、スロットに対してリセット信号PCI RSTをアサートし、ステップ8はスロット電源オフを設定する。ステップ9は、ハイパーバイザからスロット・ロックを転送してそのスロット・ロックを未割当て状態にするための呼出しであり、これはステップ10で実現される。ステップ4〜10は、電源遮断中のロジカル・パーティションに割り当てられた各スロットごとに実行されることに留意されたい。
図6は、好ましい諸実施形態によりロジカル・パーティションを電源オンするための方法600を示している。このプロセスは、システム管理者510がロジカル・パーティションを電源オンすることを要求したときに始まる(ステップ1)。ロジカル・パーティション電源オンは、HVパーティション310のスケジューリングしたタスクにすることもできる。HVパーティション310は、未割当て状態からハイパーバイザにスロットを転送するためにsetSlotLock呼出しを発行する(ステップ2)。これに応答して、ステップ3が実行され、マルチプロセッサ・スレッド・ロックを取得し、スロット・ロックが未割当て状態である場合、それはスロット・ロックをハイパーバイザに割り当てる。ステップ3でスロット・ロックがハイパーバイザに正常に転送された場合のみ、図6の残りのステップが実行される。
選択されたスロットに関するブリッジ・スロット・ハードウェアが初期設定され(ステップ4)、次にそのスロットが電源オンされる(ステップ5)。次に、スロット・リセット信号PCI RSTがアサート解除され(ステップ6)、そのリセット状態からスロットを取り出し、それが機能できるようにする。次に、関心のあるスロット(slot)と、関心のあるスロット・ロックが現在、ハイパーバイザに属していること(from_HV)と、関心のあるスロット・ロックの所有権が電源投入中のロジカル・パーティションに転送されること(to_LP)とを指定するsetSlotLock呼出しが行われる(ステップ7)。
次に、ステップ8が実行され、スロット・ロックに関するマルチプロセッサ・スレッド・ロックを取得し、そのスロット・ロックが現在、ハイパーバイザによって所有されているかどうかを判断し、そうである場合、スロット・ロックをロジカル・パーティションに割り振る。次に、戻り状況はSUCCESSに設定される。スロット・ロックがすでに異なるパーティションによって所有されている場合、戻り状況はFAILに設定される。戻り状況がその適切な値に設定されると、マルチプロセッサ・スレッド・ロックが解除される。
次に、ステップ9が実行され、スロット・ロック状況をチェックし、それがSUCCESSを示す場合、スロット入出力および制御権限がロジカル・パーティションに設定され、スロット制御ハードウェアが初期設定され、スロットからロジカル・パーティションへのバインディングが使用可能になる。ステップ2〜9は、電源投入中のターゲット・ロジカル・パーティションに割り当てられた各スロットごとに実行されることに留意されたい。ステップ2〜9がターゲット・ロジカル・パーティションに割り当てられた各スロットごとに実行されると、ロジカル・パーティション・オペレーティング・システム126の実行が開始される(ステップ10)。
上述の通り、いずれかのパーティションを電源オフまたはリブートせずに、入出力スロットの制御をあるロジカル・パーティションから他のロジカル・パーティションに転送可能な時期がある。同様に、同じくそのロジカル・パーティションを電源オフまたはリブートせずに、メンテナンスのために入出力スロットの制御をあるロジカル・パーティションからハイパーバイザに転送可能な時期がある。「オフに変更」という機能は、プラットフォーム・パーティション構成データベース内のスロットの所有権を放棄せずに、アクティブ・パーティションがスロットの制御を動的に放棄できるようにするものである。同様に、「オンに変更」という機能は、アクティブ・パーティションがプラットフォーム・パーティション構成データベースによりそれが所有しているスロットの制御を動的に獲得できるようにするものである。図7および図8は、それぞれ、オフに変更機能およびオンに変更機能に関する詳細な流れ図を示している。
次に図7を参照すると、システム管理者510またはその他のシステム・マネージャ(ワークロード・マネージャ・アプリケーションなど)がロジカル・パーティション・オペレーティング・システム126にオフに変更メッセージを送信したときに(ステップ1)、好ましい諸実施形態によりオフに変更機能を実現するための方法700が開始される。次に、ロジカル・パーティション・オペレーティング・システムはHvCallインターフェース340を呼び出して、スロットに対してスロット・リセット信号PCI RSTをアサートする(ステップ2)。次に、PCI RST信号をアサートするために、ハイパーバイザ・ハードウェア・マネージャ350が呼び出される(ステップ3)。これに応答して、ハイパーバイザ・ハードウェア・マネージャ350は、ディスパッチ不能ハイパーバイザがハイパーバイザ・パーティションと通信できるようにするメッセージをイベント・キューに乗せる(ステップ4)。HVパーティション310は、メッセージの有無についてイベント・キューをモニターし、ステップ4でキューに入れられたメッセージを確認すると、HvPrimaryCallインターフェース330を呼び出してPCI RST信号をアサートする(ステップ5)。次に、PCI RST信号をアサートするために、ハイパーバイザ・ハードウェア・マネージャ350が呼び出される(ステップ6)。HVパーティション310は、ハードウェアの状態が落ち着くようにするためにある程度の期間、遅延する。適切な遅延を待った後、HVパーティション310は、PCI RST処理が完了したことをディスパッチ不能ハイパーバイザにシグナル通知する(ステップ7)。次に、PCI RST処理の完了がハイパーバイザ・ハードウェア・マネージャにシグナル通知される(ステップ8)。
次に、ロジカル・パーティション・オペレーティング・システム126はHvPrimaryCallインターフェース330を呼び出して、スロットの電源オフを要求する(ステップ9)。これはハイパーバイザ・ハードウェア・マネージャを呼び出し(ステップ10)、HVパーティション310に対してイベント・キュー内の電源オフ・スロット・イベントを発生する(ステップ11)。HVパーティション310は、ステップ11でイベント・キュー上の「スロット電源オフ」というロジカル・パーティション・イベントを確認すると、HvPrimaryCallインターフェース330を呼び出して、スロットを電源オフし、ブリッジ・ハードウェアをリセットする(ステップ12)。次に、これはハイパーバイザ・ハードウェア・マネージャに渡される(ステップ13)。HVパーティション310は、この場合も、ハードウェアが落ち着くようにするために所定の遅延を待ち、HvPrimaryCallインターフェース330を呼び出して、スロット電源オフ処理が完了したことをディスパッチ不能ハイパーバイザにシグナル通知する(ステップ14)。次に、これはハイパーバイザ・ハードウェア・マネージャにリレーされる(ステップ15)。この詳細な実現例では、PCI RST信号がまず、スロットに対応するPCI/PCIブリッジの下の2次バスをリセットするためにアサートされ、次にブリッジ自体がリセットされるが、これはそのブリッジの下にあるすべてのものを隔離していたものである。この時点で、スロットは電源遮断される。
また、LP OS126は、HvCallインターフェース340も呼び出して、アダプタに対するOSバインディングを解除する(ステップ16)。これに応答して、HvCallインターフェース340はハイパーバイザ・ハードウェア・マネージャ350を呼び出して、アダプタ・マッピングをアンバインドする(ステップ17)。次に、そのスロットに関するマッピングをアンバインドするためのイベント・メッセージがイベント・キューに入れられる(ステップ18)。次に、HVパーティション310は、このスロット内のアダプタに関するページ・テーブルおよびDMAバインディングをマップ解除する(ステップ19)。次に、HVパーティション310は、メモリ・マッピングがアンバインドされたことをシグナル通知する(ステップ20)。HvPrimaryCall330はこれをハイパーバイザ・ハードウェア・マネージャにリレーする(ステップ21)。
LP OS126は、HvCallインターフェース340を呼び出して、スロットに関する制御権限を解除する(ステップ22)。これに応答して、ステップ23が実行される。スロットが電源オフされ、バインディングがマップ解除された場合、スロット入出力および制御権限はハイパーバイザに設定され、SUCCESSが返される。そうではない場合、FAILが返される。次に、ステップ24が実行される。まず、マルチプロセッサ・スレッド・ロックが入手される。スロット・ロックが現在、ロジカル・パーティションによって所有され(lock[slot]=LP)、ステップ23がSUCCESSを示した場合、スロット・ロック所有権は放棄され(lock[slot]=unassigned)、戻り状況はSUCCESSに設定される。そうではない場合、戻り状況はFAILに設定される。次に、マルチプロセッサ・スレッド・ロックが解除される。次に、システム管理者510またはステップ1でオフに変更機能を要求したその他のエージェントは、ステップ1〜23のシーケンスから返された状況を使用して、オフに変更機能が成功したかどうかを判断することになる。この時点でスロットは放棄されており、異なるパーティションに転送するかまたはハードウェア・サービス・ツールによって引き継ぐことができる。
図8の方法800は、好ましい諸実施形態の範囲内でオンに変更メッセージを実現する際に実行される諸ステップを示している。まず、システム管理者またはその他のシステム・マネージャは、ロジカル・パーティション・オペレーティング・システム126にオンに変更メッセージを送信する(ステップ1)。次に、LP OS126は、HvCallインターフェース340を呼び出して、そのスロットに関する制御権限を獲得する(ステップ2)。これに応答して、ステップ3が実行され、スロット・ロックに関するマルチプロセッサ・スレッド・ロックを取得する。スロット・ロックが現在、要求側パーティションによって所有されているかまたは未割当て状態である場合、スロット・ロックはロジカル・パーティションに割り当てられ、戻り状況はSUCCESSに設定される。スロット・ロックがこのロジカル・パーティションによって所有されていない場合、戻り状況はFAILに設定される。次に、マルチプロセッサ・スレッド・ロックが解除される。
ステップ3に関して状況がSUCCESSであると想定して、ステップ4〜20を実行することができる。ステップ4では、スロットに関するスロット入出力および制御権限がロジカル・パーティションに設定される(ステップ4)。LP OS126は、HvCallインターフェース340を呼び出して、DMAおよび仮想アドレス(VA)バインディングを使用可能にする(ステップ5)。これによりハイパーバイザ・ハードウェア・マネージャが呼び出される(ステップ6)。これに応答して、ハイパーバイザ・ハードウェア・マネージャ350は、スロット内のアダプタに関するDMAおよびVAバインディングを使用可能にする。LP OS126は、HvCallインターフェース340を呼び出して、スロットを電源オンする(ステップ7)。これによりハイパーバイザ・ハードウェア・マネージャが呼び出される(ステップ8)。これに応答して、スロットを電源オンすることを要求するイベントがイベント・キューに入れられる(ステップ9)。これに応答して、HVパーティション310はHvPrimaryCallインターフェース330を呼び出して、ブリッジを初期設定し、スロットを電源オンする(ステップ10)。これによりハイパーバイザ・ハードウェア・マネージャが呼び出される(ステップ11)。スロットが電源オンされ、安定していることを保証するために適切な遅延を待った後、電源オン処理が完了したことを示すメッセージが送信される(ステップ12)。次に、電源オン処理の完了がハイパーバイザ・ハードウェア・マネージャにシグナル通知される(ステップ13)。
LP OS126は、HvCallインターフェース340を呼び出して、スロットに対してPCI RST信号をアサート解除する(ステップ14)。これによりハイパーバイザ・ハードウェア・マネージャが呼び出される(ステップ15)。これに応答して、PCI RST信号がアサート解除されることを要求するイベント・メッセージがイベント・キューに書き込まれる(ステップ16)。次に、PCI RST信号をアサート解除するためにHvPrimaryCallが行われ(ステップ17)、それがハイパーバイザ・ハードウェア・マネージャに渡される(ステップ18)。これに応答して、ディスパッチ不能ハイパーバイザはスロットに対してPCI RST信号をアサート解除する。スロットがリセット状態を脱し、安定していることを保証するために適切な遅延を待った後、HVパーティション310はHvPrimaryCallインターフェース330を呼び出して、PCI RST処理が完了したことを示す(ステップ19)。PCI RST処理の完了はハイパーバイザ・ハードウェア・マネージャにも伝達される(ステップ20)。この時点で、ロジカル・パーティションは、スロットの制御を獲得しており、そのスロットを使用して動作を再開することができる。
好ましい諸実施形態は、スロットに関する操作を実行する前に入手しなければならないスロット・ロックを提供することにより、また、そのスロットの制御がエンティティ間で転送可能になる前にスロットが電源オフされ、もう一度、電源オンされることを保証することにより、従来技術に比べて重大な進歩をもたらすものである。スロットは、ロジカル・パーティションまたはハイパーバイザによって制御される場合もあれば、割り当てられない場合もある。ハードウェア・マネージャなど、ハイパーバイザの制御下にある様々なエージェントもスロットを制御できることに留意されたい。相互排除的なスロット・ロックは、競合するエンティティ同士によるスロットへの非競合アクセスを保証する。スロットがロジカル・パーティションから除去されるときに、そのスロットを電源遮断すると、アダプタ内のデータに関するデータ保全性の問題が解消され、アダプタがロジカル・パーティションに割り振られるときにそのアダプタが必ず電源オン・リセット状態になっていることが保証される。
当業者であれば、多くの変形例が本発明の範囲内で可能であることが分かるであろう。したがって、その好ましい諸実施形態に関連して本発明を特に図示し説明してきたが、当業者であれば、本発明の精神および範囲から逸脱せずに、形式および詳細の点で上記その他の変更が可能であることを理解できるであろう。たとえば、PCIスロットは独立して制御可能な特定のタイプのリソースの一例として示されているが、PCIスロットに加えてその他のタイプのリソースも好ましい諸実施形態の範囲内で制御できるであろう。たとえば、PCMCIAスロット、S390チャネルまたは制御装置など、様々な種々のタイプの入出力スロットまたはアダプタは、好ましい諸実施形態の教示を使用して制御できるであろう。好ましい諸実施形態により制御可能なその他のタイプの同様のリソースとしては、入出力バス、入出力通信チャネル(Infinibandキュー・ペアなど)、仮想スロットまたはデバイス、CPU、およびメモリ・ブロックを含む。
好ましい諸実施形態によりロジカル・パーティショニングおよび入出力リソース割振りをサポートするコンピュータ装置のブロック図である。 好ましい諸実施形態によりロジカル・パーティション・コンピュータ・システム内で使用可能な1つの特定のハードウェア実現例を示す、より詳細なブロック図である。 好ましい諸実施形態により図2に示したハードウェア・システム上で実現可能な特定のロジカル・パーティション・ソフトウェア実現例のブロック図である。 好ましい諸実施形態によりロジカル・パーティションをリブートするための方法の流れ図である。 好ましい諸実施形態によりロジカル・パーティションをシャットダウンするための方法の流れ図である。 好ましい諸実施形態によりロジカル・パーティションを電源投入するための方法の流れ図である。 好ましい諸実施形態によりロジカル・パーティションが所有するスロットの制御を放棄するための方法の流れ図である。 好ましい諸実施形態によりロジカル・パーティションが所有するスロットの制御を取り戻すための方法の流れ図である。

Claims (10)

  1. 少なくとも1つのプロセッサと、
    前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリと、
    前記少なくとも1つのプロセッサに結合された複数のハードウェア・リソースと、
    装置上で定義された複数のロジカル・パーティションと、
    前記メモリ内に常駐し、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行される電源オン/電源オフ・メカニズムであって、選択された前記ハードウェア・リソースの制御が前記複数のロジカル・パーティションの1つに転送されるときに、選択された前記ハードウェア・リソースを電源オン・リセット状態にする電源オン/電源オフ・メカニズムと、
    前記メモリ内に常駐する複数のロックであって、前記複数のハードウェア・リソースのそれぞれが対応するロックを有する複数のロックと、
    対応するロックの排他所有権を要求することにより、前記複数のロジカル・パーティションによる各ハードウェア・リソースへのアクセスを制御するロック・メカニズムとを有し、
    前記ロック・メカニズムは、対応するハードウェア・リソースの制御を前記複数のロジカル・パーティションの1つに転送する前に、かつ前記複数のロジカル・パーティションの1つが前記対応するハードウェア・リソースにアクセスできるようにする前に、前記排他所有権を要求する、
    装置。
  2. 前記複数のハードウェア・リソースが複数の入出力スロットを有する、請求項1に記載の装置。
  3. 前記電源オン/電源オフ・メカニズムが、選択された前記ハードウェア・リソース上の少なくとも1つのメモリ位置を電源投入時に予想される値に初期設定することにより、選択された前記ハードウェア・リソースを電源オン・リセット状態にする、請求項1に記載の装置。
  4. 前記複数のハードウェア・リソースが複数の入出力スロットを有し、
    選択された前記入出力スロット内のアダプタに対するメモリおよび仮想アドレス・バインディングが以前にアンバインドされていない場合に、選択された前記入出力スロットの制御が前記複数のロジカル・パーティションの1つから除去されるときに、前記アダプタに対する前記メモリおよび仮想アドレス・バインディングをすべてアンバインドするためのメカニズムをさらに有する、請求項1に記載の装置。
  5. 前記複数のハードウェア・リソースが複数の入出力スロットを有し、
    選択された前記入出力スロットの制御が前記複数のロジカル・パーティションの1つに転送されるときに、選択された前記入出力スロット内のアダプタに対するメモリおよび仮想アドレス・バインディングを使用可能にするためのメカニズムをさらに有する、請求項1に記載の装置。
  6. 選択された前記ハードウェア・リソースの制御が前記複数のロジカル・パーティションの1つから除去されるときに、選択された前記ハードウェア・リソースの制御をリソースおよびパーティション・マネージャに転送するためのメカニズムをさらに有する、請求項1に記載の装置。
  7. 前記複数のロジカル・パーティションの1つが、前記1つのロジカル・パーティションによって所有されているハードウェア・リソースの制御を放棄するためのメカニズムをさらに有する、請求項1に記載の装置。
  8. 前記複数のロジカル・パーティションの1つが、以前に放棄したハードウェア・リソースの制御を取り戻すためのメカニズムをさらに有する、請求項7に記載の装置。
  9. 複数のロジカル・パーティションを含むコンピュータ・システム内の複数のハードウェア・リソースを管理するためのコンピュータによって実現される方法であって、
    前記複数のロジカル・パーティションの1つから選択されたハードウェア・リソースを除去するステップと、
    前記選択されたハードウェア・リソースの制御が前記複数のロジカル・パーティションの1つに転送されるときに、前記コンピュータ・システムのメモリ内に常駐する電源オン/電源オフ・メカニズムにより前記選択されたハードウェア・リソースを電源オン・リセット状態にするステップと、
    複数のロックを定義するステップであって、前記複数のハードウェア・リソースのそれぞれが対応するロックを有するステップと、
    対応するハードウェア・リソースの制御を前記複数のロジカル・パーティションの1つに転送する前に、対応するロックの排他所有権を要求することにより、前記複数のロジカル・パーティションによる各ハードウェア・リソースへのアクセスを制御するステップと、
    を有する方法。
  10. 前記電源オン・リセット状態にするステップがが、選択された前記ハードウェア・リソース上の少なくとも1つのメモリ位置を、電源投入時に、予想される値に初期設定するステップを有する、請求項に記載の方法。
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