JP2002323986A - コンピュータリソース流通システム及び方法 - Google Patents

コンピュータリソース流通システム及び方法

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JP2002323986A
JP2002323986A JP2001127208A JP2001127208A JP2002323986A JP 2002323986 A JP2002323986 A JP 2002323986A JP 2001127208 A JP2001127208 A JP 2001127208A JP 2001127208 A JP2001127208 A JP 2001127208A JP 2002323986 A JP2002323986 A JP 2002323986A
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    • H04L69/329—Intralayer communication protocols among peer entities or protocol data unit [PDU] definitions in the application layer [OSI layer 7]

Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理能力と耐障害性を確保して貸し出すリソ
ースの品質を向上させる。 【解決手段】 コンピュータリソースを複数の論理区画
に分割するとともに、少なくともひとつの論理区画を貸
出可能に設定する論理パーティション制御部３を備えた
貸出サーバ１ａ〜１ｎと、貸出サーバ１ａ〜１ｎの論理
区画を借り入れて処理を投入可能なクライアント装置２
０ａと、貸出サーバの論理区画の貸出条件及び認証情報
を格納したリソースデータベース１２と、クライアント
装置２０ａの借入要求に基づいてリソースデータベース
１２を検索し、この借入要求を満たす論理区画をクライ
アント装置２０ａへ通知するとともに、この論理区画の
認証情報を付与する管理サーバ１０とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークを介
して接続された複数のコンピュータ間でリソースを共有
するコンピュータシステムに関する
【０００２】
【従来の技術】従来から、ひとつの物理的なコンピュー
タリソースを、論理的なパーティションに区分して、複
数の仮想的なコンピュータとして利用する技術が知られ
ており、例えば、特開平６−１０３０９２号公報や特開
平７−２９５８４１号公報として開示され、これらは、
ハイパーバイザまたはＬＰＡＲ（Logical PARtitionin
g）として実現されている。
【０００３】近年のインターネット及びイントラネット
の普及と、パーソナルコンピュータの飛躍的な性能向上
に伴い、これらのネットワークに接続された複数のコン
ピュータ同士で、リソースを共有あるいは貸し出すもの
がピア・トゥ・ピア・コンピューティング（Peer−to−
Peer Computing）として提唱されており、利用可能な
コンピュータリソースを時間貸し等で提供し、これらコ
ンピュータの部分的なリソースを複数利用することによ
り、従来はスーパーコンピュータなどで行われていた演
算処理を、多数のＰＣ（パーソナルコンピュータ）で実
現しようというものである。
【０００４】これは、図１７で示すように、貸し出し用
のコンピュータ９０に、貸し出し用リソース・マネージ
ャ（リソース管理ソフトウェア）９１をインストールし
ておく。このコンピュータ９０のリソースを共有するク
ライアント９１は、リソースマネージャ９１とＯＳ９２
を介してＣＰＵ、メモリ、ディスク装置などからなるハ
ードウェア１００を利用し、クライアント９１が投入し
たジョブ（アプリケーション）９３を実行させるもので
ある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
１７に示した後者の従来例では、リソース貸し出し用の
コンピュータ９０にインストールするリソースマネージ
ャ９１は、共用するＯＳ９２上で稼働するアプリケーシ
ョンとして実現するか、あるいは、ＯＳ９２の機能の一
部として実現されるため、このコンピュータ９０で実行
している他のアプリケーション９４の影響によってＯＳ
９２が停止（ハングアップ）した場合には、リソース貸
し出しサービスも停止してしまい、サービスの品質及び
性能が安定しないという問題があった。
【０００６】また、コンピュータ９０のリソースを提供
する側（所有者など）では、貸し出したリソース上で実
行される利用者側のアプリケーション９３によりＯＳ９
２がハングアップすると、提供側のアプリケーション９
４も停止してしまうという問題があり、加えて、利用者
側のアプリケーション９３にウィルスやワームなどが含
まれている場合には、リソースを貸し出しているコンピ
ュータ９０のデータが破壊されたり、あるいは、データ
が流出する等、セキュリティが低下するという問題があ
った。
【０００７】また、上記前者の従来例（特開平６−１０
３０９２号公報、特開平７−２９５８４１号公報）で
は、論理パーティションを貸出用に割り当てることはで
きるものの、貸出中に論理パーティションに割り当てた
リソースを変更することができてしまうため、利用者に
対して性能を保証することが難しいという問題があっ
た。
【０００８】そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、処理能力と耐障害性を確保して貸し出すリ
ソースの品質を保証するとともに、貸し出す側と借入側
のセキュリティを確保してリソースの共有の信頼性を保
証することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明のコンピュータリ
ソース流通システムは、コンピュータリソースを複数の
論理パーティションに分割するとともに、少なくともひ
とつの論理パーティションを貸出可能に設定する論理パ
ーティション制御手段を備えたコンピュータと、前記コ
ンピュータの論理パーティションへ処理を投入可能なク
ライアントと、前記コンピュータの論理パーティション
の貸出条件及び認証情報を格納したリソースデータベー
スと、前記クライアントの使用要求（借入要求）に基づ
いて前記リソースデータベースを検索し、この使用要求
を満たすコンピュータの論理パーティションを前記クラ
イアントへ通知するとともに、この論理パーティション
に対応する認証情報を付与する管理手段とを備える。
【００１０】また、前記論理パーティション制御手段
は、クライアントへ貸し出すコンピュータに割り当てリ
ソースを示す割当情報を格納する手段を有し、この割当
情報に基づいて論理パーティションを変更する変更手段
と、少なくとも前記クライアントが論理パーティション
を使用しているときには、前記論理パーティションの変
更を禁止するロック手段とを有し、より好ましくは、各
コンピュータの複数の論理パーティションは、それぞれ
異なるＯＳが起動可能に構成される。
【００１１】
【発明の効果】以上のように、本発明のコンピュータリ
ソース流通システムでは、クライアントが、コンピュー
タに生成された複数の論理パーティションを借り入れる
に当たって、貸出用のリソースを管理する管理手段へ使
用要求を送り、管理手段がリソースデータベースを参照
することで貸し出す論理パーティションを決定し、借入
側のクライアントは、使用要求を満たすリソースで利用
可能なものを迅速に特定することができ、複数のコンピ
ュータ同士がリソースを共用するピア・トゥ・ピア・コ
ンピューティングにおいて、必要とする性能、ＯＳを備
えたリソースの調達を迅速に行うことができ、貸出側は
論理パーティションを用いることで、処理能力と耐障害
性及びセキュリティを確保することができる。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて説明する。
【００１３】図１は、本発明の実施に好適な計算機シス
テムの構成例を示しており、コンピュータリソース（以
下、単にリソースとする）を提供する複数の貸出サーバ
（コンピュータ）１ａ〜１ｎと、これら貸出サーバ１ａ
〜１ｎが提供するリソースを使用するコンピュータとし
てのクライアント装置２０ａ〜２０ｍと、提供側の貸出
サーバ１ａ〜１ｎのリソースを管理し、クライアント装
置２０ａ〜２０ｍが利用可能な貸出サーバ１ａ〜１ｎを
検索し、通知する管理サーバ（管理手段）１０が、ネッ
トワーク３０にそれぞれ接続されて、コンピュータリソ
ース流通システムを構成している。
【００１４】｛１．システムの構成｝貸出サーバ１ａ〜
１ｎには、ひとつの物理的なリソースを複数の論理パー
ティション（論理区画）に分割するとともに、これら複
数の論理パーティションを制御し、管理する論理パーテ
ィション制御部３と、論理パーティションのリソースの
状態（諸元、性能など）と稼働状況（貸出状況）等を格
納する論理パーティション管理データベース４と、貸出
用の論理パーティションのジョブ投入などを制御する貸
出者用インターフェース制御部５がそれぞれ稼働してい
る。
【００１５】貸出サーバ１ａ〜１ｎは、同様に構成され
るので、以下、貸出サーバ１ａについてのみ説明し、ま
た、ユーザとなるクライアント装置２０ａ〜２０ｍも同
様に構成されるので、クライアント装置２０ａを主体に
説明する。
【００１６】まず、貸出サーバ１ａの論理パーティショ
ン制御部３は、貸出サーバ１ａの物理的なリソースを、
論理パーティション管理データベース４の情報に基づい
て複数の論理的なリソースとして区分けしたものを論理
パーティションとし、各パーティションごとに任意のＯ
Ｓ（オペレーティング・システム）を起動可能とするも
のである。
【００１７】この論理パーティション制御部３は、上記
従来例に示した特開平６−１０３０９２号公報や特開平
７−２９５８４１号公報と同様にして、ひとつの物理的
なコンピュータリソースを、複数の論理パーティション
（仮想コンピュータ）に分割し、各論理パーティション
をそれぞれ独立した仮想コンピュータとして機能させ
る。
【００１８】さらに、論理パーティション制御部３は、
複数の論理パーティションを、クライアント装置２０ａ
に提供する複数の貸出論理パーティション２Ａ〜２Ｌ
と、貸出サーバ１ａ側で利用する非貸出論理パーティシ
ョン２Ｐに分けて管理する。なお、貸出論理パーティシ
ョンは少なくともひとつあればよく、また、非貸出論理
パーティションが複数あっても良い。
【００１９】ここで、論理パーティション制御部３は、
提供する貸出論理パーティション２Ａ〜２Ｌの性能を保
証（帯域保証）し、提供するクライアント装置２０ａを
認証するために、論理パーティションデータベース４と
管理サーバ１０を参照し、後述するように、貸出中の論
理パーティションをロックして割当リソースの変更を禁
止することで提供する性能を保証する。ここでいう、性
能の保証とは、貸出パーティションに割り当てられたＣ
ＰＵの処理能力（ＣＰＵの個数または百分率）、メモリ
またはＨＤＤの容量などを指し示す。
【００２０】論理パーティションデータベース４のデー
タ構造としては、例えば、図２に示すように構成され、
提供可能な貸出論理パーティション２Ａ〜２ＬのＩＤ
（♯１〜♯Ｌ）と、貸出論理パーティション２Ａ〜２Ｌ
及び非貸出論理パーティション２Ｐに割り当てるリソー
スの情報４２（割当情報）と、後述するクライアント装
置２０ａの認証と、要求された貸出論理パーティション
２Ａ〜２ＬのＩＤを判定するための貸出キー４４と、管
理サーバ１０に対して貸出論理パーティション２Ａ〜２
Ｌを提供する申し出（登録要求）を行ったか否か（また
は貸出中か否か）を識別する情報としての貸出フラグ４
３とを備える。
【００２１】各パーティションの割当リソース情報４２
は、例えば、ＣＰＵの種類、数及び割当可能な上限値で
ある性能（または処理能力）、割当可能なメモリやＨＤ
Ｄの容量など貸し出すことが可能なリソースの上限値に
加えて、提供可能なＯＳなどから構成される。
【００２２】また、貸出フラグ４３は、後述するように
貸し出す旨を管理サーバ１０へ通知した後には「貸出登
録済」となり、そうでない場合には「貸出未登録」とな
る。
【００２３】貸出キー４４は、各貸出論理パーティショ
ン２Ａ〜２Ｌごとに設定されており、また、他のコンピ
ュータに貸し出さない非貸出論理パーティション２Ｐに
は、貸出キーの設定がない。
【００２４】次に、ネットワーク３０に接続された管理
サーバ１０は、貸出サーバ１ａ〜１ｎの貸出可能な論理
パーティションの情報を格納しており、クライアント装
置２０ａ〜２０ｍの借入要求（使用要求）を満たす貸出
サーバと貸出論理パーティションを検索し、要求に満た
す論理パーティションがあれば、その貸出キーをクライ
アント装置２０ａ〜２０ｍへ貸与することで、コンピュ
ータリソースの流通を行うものである。
【００２５】管理サーバ１０は、各貸出サーバ１ａ〜１
ｎの貸出論理パーティション２Ａ〜２Ｌの情報を格納す
るリソースデータベース１２と、貸出サーバ１ａ〜１ｎ
からの貸出登録や、クライアント装置２０ａ〜２０ｍか
らの借入要求または検索要求に応じた処理を行う制御部
１１（管理手段）と、クライアント装置２０ａ〜２０ｍ
が利用したリソースの料金及び貸出サーバ１ａ〜１ｎへ
の対価（利用料金＝課金情報）を演算し、格納する課金
情報データベース１３を主体に構成される。
【００２６】リソースデータベース１２のデータ構造と
しては、例えば、図３に示すように、貸出サーバ１ａ〜
１ｎからの登録要求に基づく情報が格納されており、ま
ず、貸出サーバ１ａ〜１ｎのＩＤ１０１（♯１〜♯
Ｎ）、各貸出サーバごとに設定された（または設定可能
な）貸出論理パーティション２Ａ〜２ＬのＩＤ１０２
（♯１〜♯Ｌ）、貸出論理パーティションごとに設定さ
れた貸出条件１０３、貸出論理パーティションごとの貸
出キー１０４、貸出論理パーティションの貸出状態１０
５から構成される。
【００２７】貸出サーバのＩＤ１０１は、例えば、貸出
サーバを特定可能な情報としてのＩＰアドレスあるいは
ＮＩＣのＭＡＣアドレスなどを含む情報で構成される。
また、論理パーティションＩＤ１０２は、貸出サーバご
とに設定された論理パーティションを識別する情報が格
納される。
【００２８】ここで、貸出条件１０３は、上記貸出サー
バ１ａ〜１ｎの論理パーティションデータベース４の割
当リソース情報４２に格納された情報（ＣＰＵ処理能力
上限値、メモリ容量上限値、ＨＤＤ容量上限値）に加え
て、単位時間当たりの貸出料金などの料金情報から構成
される。
【００２９】貸出キー１０４は、対応する論理パーティ
ションを使用する際の認証に用いるもので、例えば、リ
ソースデータベース１２では、貸出キー１０４により貸
出サーバＩＤ１０１と、論理パーティションＩＤ１０２
を特定可能な情報より構成される。
【００３０】また、上記貸出状態１０５は、使用中であ
れば、例えば、クライアント装置２０ａ〜２０ｍのＩＤ
（♯１〜♯Ｍ）が格納され、未使用であればブランクと
なる。
【００３１】貸出サーバ１ａ〜１ｎの貸出論理パーティ
ション２Ａ〜２Ｌを利用するクライアント装置２０ａ〜
２０ｍは、管理サーバ１０、貸出サーバ１ａ〜１ｎにリ
ソースの借入を要求するとともに、貸出サーバ１ａ〜１
ｎへジョブを投入するユーザインターフェース制御部２
５を備える。
【００３２】なお、クライアント装置２０ａ〜２０ｍで
稼働するＯＳは、同種である必要はなく、任意のＯＳが
稼働する ｛２．システムの概要｝次に、上記管理サーバ１０、貸
出サーバ１ａ及びクライアント装置２０ａの３者による
リソースの流通について、図４の概念図を参照しながら
システムの概要について説明する。
【００３３】貸出サーバ１ａでは、このコンピュータの
所有者などのＯＳ２１Ｐ（非貸出ＯＳ）及びアプリケー
ション２２Ｐ（貸出者のアプリケーション）が非貸出論
理パーティション２Ｐ（図１、図２参照）で稼働してお
り、パーティション制御部３はリソースに余裕が生じた
りサーバ管理者の指令などにより、論理パーティション
データベース４を参照して提供可能な貸出論理パーティ
ション２Ａに関する情報の登録を管理サーバ１０に要求
し、管理サーバ１０はこれを登録する。
【００３４】クライアント装置２０ａは、所定の条件
で、管理サーバ１０に対して論理パーティションの借入
要求（使用要求）を送出すると、管理サーバ１０はこの
借入要求の条件に基づいてリソースデータベース１２を
検索し、例えば、貸出サーバ１ａの貸出論理パーティシ
ョン２Ａの貸出条件１０３が要求を満たし、かつ、貸出
状態１０５が未使用（ブランク）であれば、リソースデ
ータベース１２から、貸出サーバＩＤ１０１、論理パー
ティションＩＤ１０２、貸出キー１０４及び貸出条件１
０３からの割当リソース情報をクライアント装置２０ａ
へ送信し、借入契約が成立する。
【００３５】契約成立後に、クライアント装置２０ａ
は、貸出サーバ１ａに対して貸出キー１０４、貸出論理
パーティションＩＤ１０２（ここでは♯１）及び割当リ
ソース情報（貸出条件１０３）を送信し、貸出論理パー
ティション２Ａの借入要求を行う。
【００３６】そして、貸出サーバ１ａは、送信された貸
出キー１０４、貸出論理パーティションＩＤ及び割当リ
ソース情報を、論理パーティションデータベース４に格
納された貸出キー４４などの対応する項目とをそれぞれ
照合して認証を行う。なお、この認証は貸出キー１０４
のみで行うことも可能である。なお、認証に必要な情報
（認証情報）は、少なくとも貸出キー１０４であり、好
ましくは、貸出キー１０４、貸出サーバＩＤ１０１、論
理パーティションＩＤ１０２、貸出条件１０３の割当リ
ソース情報で構成される。
【００３７】この認証の後、論理パーティション制御部
３は貸出論理パーティション２Ａを割当または生成して
から、クライアント装置２０ａの借入要求に応じた任意
のＯＳ２１Ａを起動し、貸出用インターフェース制御部
５は、クライアント装置２０ａが投入したジョブ（アプ
リケーション２２Ａ）を実行する。
【００３８】論理パーティション制御部３は、少なくと
もクライアント装置２０ａに貸出論理パーティション２
Ａを提供している間、この論理パーティションをロック
し、貸出サーバ１ａの管理者（システムアドミニストレ
ータまたはｒｏｏｔ権限）などによる貸出中の論理パー
ティションに対する変更を禁止し、貸出論理パーティシ
ョンに割り当てたリソースの変更を禁止することによっ
て、提供するリソースの品質、すなわち、処理能力（ま
たは演算能力）を保証するのである。なお、貸出論理パ
ーティションのロックは、管理サーバ１０へ貸出登録を
行った後から行っても良い。
【００３９】さらに、貸出サーバ１ａ上に生成された貸
出論理パーティション２Ａでは、非貸出論理パーティシ
ョン２ＰのＯＳ２１Ｐとは異なる論理パーティション
で、独立した貸出用ＯＳ２１Ａが起動しているため、一
方のアプリケーションまたはＯＳがハングアップしたと
しても、他方のＯＳは影響を受けることがなくアプリケ
ーションの実行を継続でき、さらには、貸出論理パーテ
ィション２Ａのアプリケーション２２Ａ等がウィルスや
ワーム等に感染していたとしても、非貸出論理パーティ
ション２ＰのＯＳ２１Ｐやアプリケーション２２Ｐに伝
染する恐れがないため、論理パーティションの貸出側、
利用側の両者のセキュリティを確保できるのである。
【００４０】そして、クライアント装置２０ａのジョブ
が終了すると、論理パーティション制御部３は、クライ
アント装置２０ａへジョブの完了を知らせ、さらにクラ
イアント装置２０ａは管理サーバ１０へリソース貸出の
終了を通知する。
【００４１】クライアント装置２０ａの利用終了に伴っ
て、管理サーバ１０はリソースデータベース１２の貸出
状態１０５をブランクに戻すとともに、貸出条件の料金
情報に基づく利用料金を課金情報データベース１３へ格
納し、クライアント装置２０ａ（またはクライアント装
置２０ａの所有者など）に対して利用にかかった料金を
請求するとともに、貸出サーバ１ａ（または所有者）へ
貸出にかかる対価を支払う。
【００４２】｛３．システムの詳細｝次に、上記管理サ
ーバ１０、貸出サーバ１ａ及びクライアント装置２０ａ
の３者によるリソースの流通の詳細について以下に説明
する。
【００４３】｛３−１ 貸出サーバにおける貸出論理パ
ーティションの生成処理｝貸出サーバ１ａ〜１ｎは、ク
ライアント装置２０ａ〜２０ｍからの借入要求に基づい
て、貸出論理パーティション２Ａ〜２Ｌを生成し、クラ
イアント装置に割り当てる。貸出論理パーティション２
Ａ〜２Ｌは、論理パーティション制御部３によって動的
に変更されるものであって、常時存在しているとは限ら
ない。
【００４４】したがって、要求された貸出論理パーティ
ション２Ａ〜２Ｌが存在する場合には、貸出キー４４と
１０４を照合した後にこの論理パーティションを割り当
て、存在しない場合には、貸出論理パーティション２Ａ
〜２Ｌを生成する。
【００４５】貸出サーバ１ａで行われる貸出論理パーテ
ィション２Ａ〜２Ｌの生成処理について、図５のフロー
チャートに基づいて説明する。
【００４６】図５は、貸出サーバ１ａにおいて、クライ
アント装置２０ａ〜２０ｍの借入要求を受けてから貸出
論理パーティションを生成及び割り当てるまでの流れを
示している。
【００４７】貸出サーバ１ａは、クライアント装置２０
ａからの借入要求を、貸出者用インターフェース制御部
５で受けると、クライアント装置２０ａから送信されて
きた、論理パーティションＩＤ１０２、割当リソース情
報及び貸出キー１０４を論理パーティション制御部３へ
送る（ステップＳ１）。
【００４８】論理パーティション制御部３は、論理パー
ティションデータベース４に対して送信された論理パー
ティションＩＤ１０２に該当する貸出論理パーティショ
ンの使用状態である貸出フラグ４３及び割当リソース情
報４２を取得する（ステップＳ２、Ｓ３）。
【００４９】次に、論理パーティション制御部３は、該
当する貸出論理パーティションが未使用または貸出中の
いずれであるかを判定する（ステップＳ４）。
【００５０】該当する貸出論理パーティションが貸出中
の場合や、貸出キー１０４が一致しない場合には貸出論
理パーティションの生成ができないことを貸出者用イン
ターフェース制御部５に通知する。
【００５１】該当する貸出論理パーティションが未使用
で、かつ、クライアント装置２０ａから送信された貸出
キー１０４と論理パーティションデータベース４の貸出
キー４４が一致していれば、クライアント装置２０ａの
利用に対して貸出論理パーティションを割り当てる。
【００５２】この論理パーティションの割り当ては、該
当する貸出論理パーティションが無い場合には、割当リ
ソース情報４２に基づいて貸出論理パーティションを生
成するとともに、非貸出論理パーティション２Ｐに割り
当てるリソースが減少する場合があるので、論理パーテ
ィション制御部３は、この割当リソース情報４２を変更
するよう論理パーティションデータベース４に要求する
（ステップＳ６、Ｓ７）。
【００５３】貸出論理パーティションの生成及び割り当
てが完了すると、論理パーティション制御部３は、貸出
論理パーティションの生成が完了したことを貸出者用イ
ンターフェース制御部５へ通知する（ステップＳ８）。
【００５４】貸出者用インターフェース制御部５は、ク
ライアント装置２０ａに対して上記ステップＳ８の通知
を行ってから、投入されるジョブ（図４のアプリケーシ
ョン２２Ａ）を待つ。
【００５５】｛３−２ 管理サーバへの貸出論理パーテ
ィションの新規登録処理｝管理サーバ１０のリソースデ
ータベース１２は、貸出サーバ１ａ〜１ｎからの登録要
求に基づいてその内容が作成、更新または削除されるも
ので、貸出サーバで決定した貸出論理パーティションの
リソース情報が格納される。
【００５６】このリソースデータベース１２への登録の
流れについて、図６のフローチャートを参照しながら説
明する。
【００５７】図６は、貸出サーバ１ａが管理サーバ１０
へ貸出用のリソース情報を新たに登録するときの処理を
示している。
【００５８】貸出サーバ１ａの論理パーティションを新
たに貸出論理パーティションとし、ネットワーク３０上
のクライアント装置２０ａ〜２０ｍに利用してもらうに
は、まず、管理サーバ１０へ登録する必要がある。
【００５９】このため、貸出サーバ１ａでは、貸出者用
インターフェース制御部５から論理パーティション制御
部３に対して、論理パーティションの新規貸出登録を要
求する（ステップＳ１１）。
【００６０】貸出者用インターフェース制御部５は、新
たに提供する貸出論理パーティションのＩＤ、割当リソ
ース情報や料金情報を含む貸出条件及び貸出キーなどか
らなる貸出情報を、論理パーティション制御部３に送
る。なお、これら貸出情報は、貸出サーバ１ａの管理者
などが設定したものや入力したものである。
【００６１】この貸出情報を受けた論理パーティション
制御部３は、論理パーティションデータベース４に対し
て、新たな貸出論理パーティションを登録するよう要求
し、貸出論理パーティションのＩＤ４１、割当リソース
情報４２、貸出キー４４を書き込む（ステップＳ１２、
Ｓ１３）。
【００６２】論理パーティションデータベース４への登
録が完了すると、論理パーティション制御部３は、貸出
サーバ１０に対して新たな貸出論理パーティションの登
録を要求し、ネットワーク３０を介してサーバＩＤ１０
１、貸し出す論理パーティションＩＤ、貸出条件、貸出
キーからなる情報（貸出登録情報）を送信する（ステッ
プＳ１４）。
【００６３】管理サーバ１０は、制御部１１で貸出サー
バ１ａからの登録要求を受信すると、このサーバ１ａの
ＩＤと受信した貸出情報登録をリソースデータベース１
２に書き込むよう指示する（ステップＳ１５）。
【００６４】リソースデータベース１２が新規貸出登録
情報の書き込みが終わると、制御部１１へ登録完了を通
知し（ステップＳ１６）、管理サーバ１０は貸出サーバ
１ａに対して新規貸出論理パーティションの登録完了を
通知する（ステップＳ１７）。
【００６５】この登録完了通知を受けた貸出サーバ１ａ
は、論理パーティション制御部３が登録要求を出した論
理パーティションＩＤ４１に対して、貸出フラグ４３を
セットするように論理パーティションデータベース４に
要求し（ステップＳ１８）、論理パーティションデータ
ベース４は、該当する貸出論理パーティションの貸出フ
ラグ４３を「貸出登録済」に設定する（ステップＳ１
９）。
【００６６】そして、貸出フラグ４３を「貸出登録済」
に設定した時点から、この貸出論理パーティションのロ
ックを開始する。
【００６７】論理パーティションデータベース４への登
録が完了すると、論理パーティション制御部３は貸出者
用インターフェース制御部５へ、新規の貸出論理パーテ
ィションの登録が完了したことを通知して処理を終了す
る（ステップＳ２０）。
【００６８】｛３−３ 貸出論理パーティションの登録
内容変更処理｝貸出サーバ１ａは、提供する貸出論理パ
ーティションの変更を行う場合には、必ず管理サーバ１
０のリソースデータベース１２の内容を変更しなければ
ならない。つまり、貸出サーバ１ａの貸出論理パーティ
ションの性能は、管理サーバ１０のリソースデータベー
ス１２の貸出条件と同一でなければ、これを利用するク
ライアント装置２０ａ〜２０ｍに対して性能の保証がで
きなくなるためである。
【００６９】この貸出論理パーティションの登録内容変
更の流れについて、図７のフローチャートを参照しなが
ら説明する。
【００７０】図７は、貸出サーバ１ａが管理サーバ１０
に登録した貸出論理パーティションの情報を変更すると
きの処理を示している。
【００７１】管理サーバ１０のリソースデータベース１
２に登録された貸出サーバ１ａの論理パーティションを
変更するには、貸出者用インターフェース制御部５から
論理パーティション制御部３に対して、変更する論理パ
ーティションＩＤ４１と、割当リソース情報４２及び料
金情報などからなる貸出条件や貸出キー４４の変更情報
を、論理パーティション制御部３に送る（ステップＳ２
１）。なお、これら変更情報は、貸出サーバ１ａの管理
者などが設定したものや入力したものである。
【００７２】この変更情報を受けた論理パーティション
制御部３は、管理サーバ１０に対して貸出論理パーティ
ションの変更要求を通知し、変更する論理パーティショ
ンＩＤ、貸出条件、貸出キー及びサーバＩＤ１０１を送
信する（ステップＳ２２）。
【００７３】管理サーバ１０の制御部１１では、受信し
た変更要求とサーバＩＤ１０１、論理パーティションＩ
Ｄより、リソースデータベース１２を検索して現在の貸
出状態１０５を取得し、貸出中であるか否かを判定する
（ステップＳ２３、Ｓ２４）。
【００７４】貸出状態１０５にクライアント装置２０ａ
〜２０ｍのＩＤが格納されている場合には、該当する貸
出論理パーティションは現在使用中であるため、制御部
１１は貸出サーバ１ａの論理パーティション制御部３に
対して貸出条件割当１０２等の変更ができないことを通
知し、論理パーティション制御部３は、管理サーバ１０
からの回答を貸出者用インターフェース制御部５へ送る
（ステップＳ２５、Ｓ２６）。
【００７５】一方、該当する貸出状態１０５がブランク
の場合では、変更しようとする貸出論理パーティション
が未使用であるため、制御部１１は、貸出サーバ１ａか
ら受信した変更情報で、リソースデータベース１２の論
理パーティションＩＤ１０２、貸出条件１０３、貸出キ
ー１０４を変更（更新）する（ステップＳ２７、Ｓ２
８）。
【００７６】リソースデータベース１２への変更が完了
すると、管理サーバ１０の制御部１１は、貸出サーバ１
ａへ変更完了を通知する（ステップＳ２９）。
【００７７】リソースデータベース１２の変更完了を受
けて、貸出サーバ１ａの論理パーティション制御部３
は、変更情報に対応する論理パーティションデータベー
ス４の論理パーティションＩＤ４１、割当リソース情報
４２、貸出キー４４を変更し、この変更が完了すると、
貸出者用インターフェース制御部５に変更完了を通知し
て処理を終了する（ステップＳ３０〜Ｓ３２）。
【００７８】｛３−４ クライアント装置の借入契約処
理｝クライアント装置２０ａ〜２０ｍは、貸出サーバ１
ａのリソースを借りるのに当たって、まず、管理サーバ
１０へ利用可能な貸出サーバ１ａ、貸出論理パーティシ
ョンを問い合わせ、条件を満たすリソースがあれば借入
契約を行って、貸出キーを得る必要がある。
【００７９】このクライアント装置の借入契約処理につ
いて、図８のフローチャートを参照しながら説明する。
【００８０】図８は、クライアント装置２０ａが管理サ
ーバ１０との間で借入契約を行う場合の一例を示してい
る。
【００８１】クライアント装置２０ａはユーザインター
フェース制御部２５を介して管理サーバ１０と送受信を
行い、まず、借りたいリソースの要求性能（要求処理能
力）、料金情報からなる借入条件を管理サーバ１０へ送
信する（ステップＳ４１）。この借入条件は、予め設定
したものや入力したもの等である。
【００８２】借入条件を受信した管理サーバ１０の制御
部１１は、リソースデータベース１２から、借入条件を
満たす論理パーティションを検索し、該当する論理パー
ティションの貸出条件１０３を取得し（ステップＳ４
２、Ｓ４３）、この検索条件をクライアント装置２０ａ
に送信する（ステップＳ４４）。
【００８３】クライアント装置２０ａは、受信した貸出
条件１０３でリソースの借入を実行するときには、管理
サーバ１０に対してリソース借入契約要求を行う（ステ
ップＳ４５）。
【００８４】管理サーバ１０の制御部１１は、このリソ
ース借入契約要求に対して、ステップＳ４３で取得した
貸出サーバＩＤ、貸出論理パーティションＩＤ及びクラ
イアント装置２０ａのＩＤを貸出先ＩＤとして、リソー
スデータベース１２へ該当する論理パーティションの借
入を要求し、リソースデータベース１２は、貸出状態１
０５に貸出先ＩＤを格納するとともに、貸出サーバＩ
Ｄ、貸出論理パーティションＩＤに対応する貸出キー１
０４を制御部１１へ渡す（ステップＳ４６、Ｓ４７）。
【００８５】制御部１１は、これら、貸出サーバＩＤ、
貸出論理パーティションＩＤ及び貸出キー１０４をクラ
イアント装置２０ａへ送信して、借入契約が成立する
（ステップＳ４８）。
【００８６】なお、管理サーバ１０では、貸出サーバＩ
Ｄ、貸出論理パーティションＩＤ及び貸出キー１０４を
クライアント装置２０ａへ送信した時点、換言すれば、
借入契約が成立した時点を記憶し、料金情報に基づくク
ライアント装置２０ａの課金の起算時点（または利用開
始時点）を設定する。
【００８７】｛３−５ クライアント装置のジョブの投
入｝上記３−４で借入契約が成立すると、クライアント
装置２０ａは、管理サーバ１０より通知された貸出サー
バＩＤの貸出論理パーティションＩＤのリソースを借り
てジョブ（処理）を実行することができる。そして、ジ
ョブが終了すれば、管理サーバ１０に対して借入登録の
抹消して、リソースの借入を終了する。
【００８８】この、ジョブの投入からリソース借入終了
までの流れについて、クライアント装置２０ａ、貸出サ
ーバ１ａ及び管理サーバ１０の３者で行う場合につい
て、図９のフローチャートを参照しながら説明する。
【００８９】クライアント装置２０ａは、借入先として
貸出サーバ１ａの貸出論理パーティション２Ａが管理サ
ーバ１０より通知され、この貸出論理パーティション２
Ａに対応する貸出キー１０４が付与されている。
【００９０】クライアント装置２０ａは、貸出サーバ１
ａに対して、論理パーティションＩＤ、貸出キー１０４
及びジョブ情報からなるジョブ投入要求を送信する（ス
テップＳ５１）。なお、ジョブ情報は、例えば、貸出論
理パーティション２Ａで起動するＯＳの種類、実行する
アプリケーションの種類などで構成される。
【００９１】貸出サーバ１ａの論理パーティション制御
部３は、クライアント装置２０ａからのジョブ投入要求
に基づいて、受信した貸出キー１０４と論理パーティシ
ョンデータベース４の貸出キー４４が一致するかを判定
し、貸出キー１０４が貸出キー４４と一致していない場
合には、ジョブの投入拒否をクライアント装置２０ａへ
通知する（ステップＳ５２〜Ｓ５４）。
【００９２】貸出キー１０４と４４が一致していれば、
論理パーティション制御部３はジョブ投入要求を受け入
れて、指定の貸出論理パーティション２Ａでクライアン
ト装置２０ａからのジョブを実行する（ステップＳ５
５）。
【００９３】貸出論理パーティション２Ａは、ジョブが
完了すると論理パーティション制御部３へ完了を通知
し、さらに論理パーティション制御部３は、ジョブの完
了をクライアント装置２０ａへ通知する（ステップＳ５
６、Ｓ５７）。
【００９４】クライアント装置２０ａは、ジョブが完了
したことから、借入契約の終了を管理サーバ１０へ通知
する（ステップＳ５８）。すなわち。貸出サーバＩＤ、
論理パーティションＩＤ及び貸出キーを管理サーバ１０
へ送信することで、借入契約の終了を通知する。
【００９５】管理サーバ１０は、制御部１１がこの借入
契約終了通知を受け、クライアント装置２０ａのＩＤを
貸出先ＩＤとして、受信した貸出サーバＩＤ、論理パー
ティションＩＤと貸出キーから、リソースデータベース
１２を検索し、貸出中となっていた貸出状態１０５（図
３参照）の貸出先ＩＤを消去して未使用状態に戻し、リ
ソースの借入登録を抹消する（ステップＳ５９、６
０）。
【００９６】そして、クライアント装置２０ａへリソー
スの借入が終了したことを通知して、一連のリソースの
流通、借入を終了する（ステップＳ６１）。なお、リソ
ース借入契約の終了に伴って、クライアント装置２０ａ
がリソース借入終了要求を受信した時点などを算出基準
（利用終了時点）とし、上記起算時点からの利用料金を
課金情報として算出し、課金情報データベースに格納す
る。
【００９７】｛４．作用｝以上の例では、説明を簡易に
するため貸出サーバ１ａ、クライアント装置２０ａが単
数の場合を示したが、貸出サーバ１ａ、クライアント装
置２０ａは図１で示したように複数のコンピュータから
なるものである。
【００９８】複数のクライアント装置２０ａ〜２０ｍ
が、複数の貸出サーバ１ａ〜１ｎ内に生成された複数の
貸出論理パーティション２Ａ〜２Ｌを借り入れるに当た
って、貸出用のリソースを管理する管理サーバ１０を参
照することで、借入側のクライアント装置２０ａ〜２０
ｍは、借入条件を満たすリソースで利用可能なものを迅
速に特定でき、複数のコンピュータ同士がリソースを共
用するピア・トゥ・ピア・コンピューティングにおい
て、必要とする性能、ＯＳを備えたリソースの調達を迅
速に行うことができるのである。
【００９９】そして、リソースを提供する貸出サーバ１
ａ〜１ｎの論理パーティション制御部３は、少なくとも
クライアント装置２０ａに貸出論理パーティション２Ａ
を提供している間、この論理パーティションをロック
し、貸出サーバ側の操作などによる貸出中の論理パーテ
ィションに対する変更を禁止することによって、提供す
るリソースの品質、すなわち、処理能力（または演算能
力、帯域）を保証することが可能となるのである。
【０１００】さらに、貸出サーバ上にはＬＰＡＲやハイ
パーバイザなどの論理パーティション制御部３で、貸出
論理パーティションと非貸出論理パーティションを生成
するようにしたので、貸出論理パーティション２Ａ〜２
Ｌは、非貸出論理パーティション２ＰのＯＳ２１Ｐとは
異なる論理パーティションであって、独立した貸出用Ｏ
Ｓ２１Ａが起動しているため、ひとつのアプリケーショ
ンまたはＯＳがハングアップしたとしても、他のＯＳは
影響を受けることがなくアプリケーションの実行を継続
できるので耐障害性を高めることが可能であり、さら
に、ひとつの論理パーティションのアプリケーション等
がウィルスやワーム等に感染していたとしても、他の論
理パーティションのＯＳやアプリケーションＰに伝染す
る恐れがないため、論理パーティションの貸出側、利用
側の両者のセキュリティを確保でき、複数のクライアン
ト装置２０ａ〜２０ｍが複数の貸出サーバ１ａ〜１ｎの
論理パーティションを利用するピア・トゥ・ピア・コン
ピューティングにおいて、貸出条件の保証を行うととも
に、耐障害性やセキュリティも確保でき、品質の高いサ
ービスを提供することで、ＩＤＣ（Internet Data Cant
er）やＡＳＰ(Application Service Provider)などのミ
ッションクリティカルな業務の実行に好適なリソース流
通システムを実現するものである。
【０１０１】より好ましくは、複数の論理パーティショ
ンは、それぞれ異なるＯＳが起動可能に構成されるの
で、各論理パーティションは相互に影響を与えることが
無く、ひとつの論理パーティションで処理またはＯＳが
ハングアップしても、他の論理パーティションの処理を
継続することができ、提供するサービスの耐障害性を保
証でき、また、論理パーティション間でのウィルスやワ
ームの感染は発生し得ないので、セキュリティを確保し
て、品質の高いリソースの流通システムを提供すること
ができるのである。
【０１０２】また、リソースを提供するコンピュータ
（貸出サーバ）の論理パーティション制御手段（論理パ
ーティション制御部３）は、少なくともクライアントが
論理パーティションを使用している間、この論理パーテ
ィションの変更を禁止するので、コンピュータ側の操作
などによる貸出中の論理パーティションの変更を防止し
て、提供するリソースの品質、すなわち、処理能力（ま
たは演算能力、帯域）を保証することが可能となる。
【０１０３】図１０、図１１は第２の実施形態を示し、
ハードウェア構成は前記第１実施形態と同様であり、前
記第１実施形態の貸出サーバ１ａ〜１ｎの論理パーティ
ションデータベースの貸出フラグ４３のフィールドを廃
止する一方、外部参照する管理サーバのＩＤで構成され
る外部参照情報４５を設け、貸出論理パーティション
（♯１〜♯Ｌ）の割当リソース情報４２を、貸出サーバ
の外部に設けたリソースデータベース１２（管理サーバ
１０内）から参照するようにしたもので、さらには、貸
出論理パーティションごとに異なる貸出サーバ１０〜１
０ｉのリソースデータベース１２で割当リソース情報４
２を管理可能としたものである。
【０１０４】各貸出サーバ１ａ〜１ｎの論理パーティシ
ョンを管理する論理パーティションデータベース４’
は、論理パーティションを識別する論理パーティション
ＩＤ（♯１〜♯Ｐ）４１と、参照する外部の管理サーバ
１０〜１０ｉのいずれかのＩＤを格納する外部参照情報
４５と、割当リソース情報４２及び貸出キー４４のフィ
ールドから構成される。
【０１０５】この論理パーティションデータベース４’
においては、外部参照情報４５に外部の管理サーバＩＤ
が格納されているものが、貸出論理パーティションとし
て扱われ、同時に、外部の管理サーバ１０〜１０ｉのリ
ソースデータベース１２によって割当リソース情報４２
と貸出キー４４が管理される。
【０１０６】このため、貸出論理パーティション２Ａ〜
２Ｌに対応する、各割当リソース情報４２と貸出キー４
４は空欄となって、これらの情報は外部参照情報４５の
管理サーバＩＤで指し示される外部の管理サーバ１０〜
１０ｉのリソースデータベース１２に格納される。
【０１０７】したがって、前記第１実施形態では、貸出
用と非貸出用の判別を論理パーティションデータベース
４に格納した貸出フラグ４３の内容によって識別してい
たのに対し、この論理パーティションデータベース４’
では、外部参照情報４５の有無によって、貸出用か非貸
出なのかを容易に判定できる。
【０１０８】一方、外部参照情報４５が空欄（なし）の
論理パーティションが、非貸出論理パーティションとし
て扱われ、割当リソース情報４２には、自ら使用するパ
ーティションの割当リソース情報が格納され、また、こ
の論理パーティションは貸し出さないため、貸出キー４
５の参照情報はない。
【０１０９】この場合、貸出を行う貸出論理パーティシ
ョンのみ割当リソース情報４２の実体を管理サーバ１０
〜１０ｉ側に置くことで、貸出に供する割当リソース情
報が管理サーバ１０〜１０ｉが知らないうちに変更され
るのを確実に防いで、貸し出すリソースの品質をさらに
向上させることが可能となる。
【０１１０】さらに、複数の貸出論理パーティションの
運用を管理サーバ１０〜１０ｉ側で管理することが可能
となり、管理サーバ１０〜１０ｉ側では、クライアント
装置２０ａ〜２０ｍの市場動向に合わせて、貸出条件１
０３中の割当リソース情報を変更して、市場ニーズに応
じた貸出リソースを迅速に提供することができる。な
お、割当リソース情報の変更は、例えば、複数の貸出サ
ーバ１ａ〜１ｎの貸出論理パーティションのＣＰＵ性
能、Ｉ／Ｏ性能、メモリ性能などのバランスを調整する
ことで行われる。
【０１１１】ここで、貸出サーバ１ａの論理パーティシ
ョンデータベース４’の情報と、管理サーバ１０〜１０
ｉのリソースデータベース１２に格納された情報の関係
について、図１１を参照しながら説明する。
【０１１２】貸出サーバ１ａの論理パーティションデー
タベース４’には、論理パーティションＩＤが♯１〜♯
Ｌに対応する外部参照情報４５には、管理サーバＩＤが
格納されて貸出論理パーティションであることを示して
いる。
【０１１３】一方、論理パーティションＩＤが♯Ｐの論
理パーティションに対応する外部参照情報４５はブラン
クとなって、非貸出論理パーティションであることを示
している。
【０１１４】論理パーティションＩＤ＝♯１の管理サー
バＩＤが、管理サーバ１０を示していると、♯１の貸出
論理パーティション（図１の２Ａ）の割当リソース情報
４２と貸出キー４４は、管理サーバ１０のリソースデー
タベース１２に格納された貸出条件１０３と貸出キー１
０４にその実体が格納される。
【０１１５】一方、論理パーティションＩＤ＝♯Ｌの管
理サーバＩＤが、管理サーバ１０ｉを示していると、♯
Ｌの貸出論理パーティション（図１の２Ｌ）の割当リソ
ース情報４２と貸出キー４４は、管理サーバ１０ｉのリ
ソースデータベース１２に格納された貸出条件１０３と
貸出キー１０４にその実体が格納される。
【０１１６】したがって、貸出サーバ１ａの論理パーテ
ィション制御部３がＩＤ＝♯１の貸出論理パーティショ
ンを生成する際には、貸出サーバ１ａのＩＤと論理パー
ティションＩＤ（＝♯１）に基づいて管理サーバ１０の
リソースデータベース１２を参照し、貸出条件１０３の
割当リソース情報に基づいて、貸出論理パーティション
を生成するのである。
【０１１７】同様に、貸出サーバ１ａの論理パーティシ
ョン制御部３がＩＤ＝♯Ｌの貸出論理パーティションを
生成する際には、貸出サーバ１ａのＩＤと論理パーティ
ションＩＤ（＝♯１）に基づいて管理サーバ１０ｉのリ
ソースデータベース１２を参照し、貸出条件１０３の割
当リソース情報に基づいて、貸出論理パーティションを
生成するのである。
【０１１８】すなわち、生成する割当リソース情報を変
更する権利は、管理サーバ１０〜１０ｉ側にあり、上述
のようにクライアント装置２０ａ〜２０ｍのニーズに応
じて、管理サーバ１０〜１０ｉはリソースデータベース
１２の貸出条件を変更することができ、複数の貸出サー
バ１ａ〜１ｎの貸出用リソースを常に最適化しておくこ
とができ、リソースの流通をより柔軟に行うことができ
るのである。
【０１１９】つまり、管理サーバ１０〜１０ｉのリソー
スデータベース１２では、クライアント装置２０ａ〜２
０ｍの借入要求に応じて、貸出サーバ１ａ〜１ｎの貸出
論理パーティション２Ａ〜２Ｌのリソースを変更するこ
とができ、クライアント装置２０ａ〜２０ｍの要求に合
致するようにリソースデータベース１２の貸出条件１０
３を変更する。
【０１２０】そして、クライアント装置２０ａ〜２０ｍ
に、貸出サーバＩＤ１０１、論理パーティションＩＤ１
０２及び貸出キー１０４を送り、クライアント装置２０
ａ〜２０ｍが貸出サーバ１ａ〜１ｎに対して借入要求を
行った時点で、貸出サーバ１ａ〜１ｎは管理サーバ１０
〜１０ｉのリソースデータベース１２を参照して貸出論
理パーティションの割当リソースを変更し、その後、こ
の貸出論理パーティションをロックしてから、クライア
ント装置２０ａ〜２０ｍのジョブを受け入れることにな
る。
【０１２１】なお、貸出サーバ１ａ側では、自らが利用
する非貸出論理パーティション♯Ｐについては、貸出サ
ーバ１ａ内の論理パーティションデータベース４’に格
納された割当リソース情報４２に基づいて生成するの
で、管理サーバ１０〜１０ｉが行う貸出論理パーティシ
ョンの割当リソースの変更の影響を受けることがない。
【０１２２】次に、上記管理サーバ１０、貸出サーバ１
ａ及びクライアント装置２０ａの３者によるリソースの
流通の詳細について以下に説明する。
【０１２３】｛３−１ｂ 貸出サーバにおける貸出論理
パーティションの生成処理｝貸出サーバ１ａで行われる
貸出論理パーティション２Ａ〜２Ｌの生成処理につい
て、図１２のフローチャートに基づいて説明する。
【０１２４】図１２は、貸出サーバ１ａにおいて、クラ
イアント装置２０ａ〜２０ｍの借入要求を受けてから貸
出論理パーティションを生成及び割り当てるまでの流れ
を示しており、前記第１実施形態と同一の処理に同一の
符号を付し、重複説明を省略する。
【０１２５】貸出論理パーティションの生成は、ステッ
プＳ１、Ｓ２が前記第１実施形態の図５と同様であり、
ステップＳ３’の論理パーティションデータベース４の
検索が異なる。
【０１２６】すなわち、ステップＳ３’では、論理パー
ティションデータベース４が割当リソース情報４２及び
貸出状態を、管理サーバ１０のリソースデータベース１
２の貸出条件１０３及び貸出状態１０５から参照して論
理パーティション制御部３へ回答する。
【０１２７】そして、論理パーティション制御部３で
は、貸出状態１０５に貸出先のクライアントＩＤがなけ
れば未使用なので、ステップＳ６’へ進んで貸出論理パ
ーティションの生成を行う一方、貸出状態１０５に貸出
先のクライアントＩＤが入っていれば、既に使用中であ
るためステップＳ５で、貸出論理パーティションが生成
できない旨を通知する。
【０１２８】ステップＳ６’では、リソースデータベー
ス１２の貸出条件１０３を参照した結果としての割当リ
ソース情報４２を用いて貸出論理パーティションの生成
を行う点が前記第１実施形態と異なる。
【０１２９】なお、その他の処理は、前記第１実施形態
と同様である。
【０１３０】｛３−２ｂ 管理サーバへの貸出論理パー
ティションの新規登録処理｝新たに貸出論理パーティシ
ョンを生成する場合には、貸出サーバ１ａ〜１ｎからの
登録要求に基づいて管理サーバ１０のリソースデータベ
ース１２に登録を行う。
【０１３１】このリソースデータベース１２への登録の
流れについて、図１３のフローチャートを参照しながら
説明する。
【０１３２】図１３は、貸出サーバ１ａが管理サーバ１
０へ貸出用のリソース情報を新たに登録するときの処理
を示しており、前記第１実施形態の図６と同一の処理に
は、同一の符号を付して重複説明を省略する。
【０１３３】ステップＳ１１で、貸出者用インターフェ
ース制御部５は、新たに提供する貸出論理パーティショ
ンのＩＤ、割当リソース情報や料金情報を含む貸出条件
及び貸出キーなどからなる貸出情報を、論理パーティシ
ョン制御部３に送り、論理パーティションの新規貸出登
録を要求する。
【０１３４】この貸出情報を受けた論理パーティション
制御部３は、論理パーティションデータベース４を介し
て管理サーバ１０のリソースデータベース１２を外部参
照して、新たな貸出論理パーティションを登録する外部
参照情報４５を論理パーティションデータベース４に書
き込み、書き込みが終われば論理パーティション制御部
３へ外部参照情報４５の書き込み終了を伝える（ステッ
プＳ１２’、Ｓ１３’）。
【０１３５】そして、ステップＳ１４で、上記第１実施
形態の図６と同様に管理サーバ１０の制御部１０へ登録
要求を行い、その後、リソースデータベース１２には、
サーバＩＤ、論理パーティションＩＤ、貸出条件（割当
リソース情報４２）、貸出キーが登録される（ステップ
Ｓ１５’）。ただし、割当リソース情報４２を含む貸出
条件１０３と貸出キー１０４は、リソースデータベース
１２にその実体があり、管理サーバ１ａの論理パーティ
ションデータベース４には、その参照情報しかない点が
前記第１実施形態と異なる。
【０１３６】なお、その他の処理は前記第１実施形態の
図６と同様である。
【０１３７】論理パーティションデータベース４への登
録が完了すると、論理パーティション制御部３は、貸出
サーバ１０に対して新たな貸出論理パーティションの登
録を要求し、ネットワーク３０を介してサーバＩＤ１０
１、貸し出す論理パーティションＩＤ、貸出条件、貸出
キーからなる情報（貸出登録情報）を送信する（ステッ
プＳ１４）。
【０１３８】管理サーバ１０は、制御部１１で貸出サー
バ１ａからの登録要求を受信すると、このサーバ１ａの
ＩＤと受信した貸出情報登録をリソースデータベース１
２に書き込むよう指示する（ステップＳ１５）。
【０１３９】リソースデータベース１２が新規貸出登録
情報の書き込みが終わると、制御部１１へ登録完了を通
知し（ステップＳ１６）、管理サーバ１０は貸出サーバ
１ａに対して新規貸出論理パーティションの登録完了を
通知する（ステップＳ１７）。
【０１４０】この登録完了通知を受けた貸出サーバ１ａ
は、論理パーティション制御部３が登録要求を出した論
理パーティションＩＤ４１に対して、貸出フラグ４３を
セットするように論理パーティションデータベース４に
要求し（ステップＳ１８）、論理パーティションデータ
ベース４は、該当する貸出論理パーティションの貸出フ
ラグ４３を「貸出登録済」に設定する（ステップＳ１
９）。
【０１４１】そして、貸出フラグ４３を「貸出登録済」
に設定した時点から、この貸出論理パーティションのロ
ックを開始する。
【０１４２】論理パーティションデータベース４への登
録が完了すると、論理パーティション制御部３は貸出者
用インターフェース制御部５へ、新規の貸出論理パーテ
ィションの登録が完了したことを通知して処理を終了す
る（ステップＳ２０）。
【０１４３】｛３−３ 貸出論理パーティションの登録
内容変更処理｝貸出サーバ１ａは、提供する貸出論理パ
ーティションの変更を行う場合には、必ず管理サーバ１
０に対してリソースデータベース１２の内容変更を要求
する。
【０１４４】この貸出論理パーティションの登録内容変
更の流れについて、図１４のフローチャートを参照しな
がら説明する。
【０１４５】図１４は前記第１実施形態の図７と同様の
処理について同一の符号を付し、重複説明を省略する。
【０１４６】ステップＳ２１で、貸出者用インターフェ
ース制御部５から論理パーティション制御部３に対し
て、変更する論理パーティションＩＤ４１と、割当リソ
ース情報４２及び料金情報などからなる貸出条件や貸出
キー４４の変更情報を、論理パーティション制御部３に
送る。
【０１４７】論理パーティション制御部３は、該当する
論理パーティションＩＤ４１の割当リソース情報４２を
持つ管理サーバＩＤを論理パーティションデータベース
４に問い合わせ（ステップＳ１２２）、論理パーティシ
ョンデータベース４は、当該論理パーティションＩＤの
割当リソース情報４２、貸出キー４４を参照している管
理サーバＩＤを検索し応答する（ステップＳ１２３）。
【０１４８】そして、論理パーティション制御部３は、
該当するＩＤを持つ管理サーバ１０〜１０ｉのいずれか
に対して貸出論理パーティションの変更を要求する（ス
テップＳ２２’）。
【０１４９】以降は、前記第１実施形態の図７と同様
に、管理サーバ１０でリソースデータベース１２変更が
行われ、変更が完了すると論理パーティション制御部３
へ通知する（ステップＳ２３〜Ｓ２９）。
【０１５０】その後、貸出サーバ１ａの論理パーティシ
ョン制御部３は、貸出者用インターフェース制御部５に
対して変更完了の回答を行って処理を終了する（ステッ
プＳ３２）。
【０１５１】この場合、管理サーバ１０からの変更完了
通知があっても、前記第１実施形態の図７のように、論
理パーティションデータベース４の更新を行わない点が
異なり、外部参照を行うリソースデータベース１２の更
新のみで貸出論理パーティションの変更が完了する。
【０１５２】次に、｛３−４ クライアント装置の借入
契約処理｝は、前記第１実施形態と同一であるため説明
を省略する。
【０１５３】｛３−５ｂ クライアント装置のジョブの
投入｝ジョブの投入からリソース借入終了までの流れに
ついて、クライアント装置２０ａ、貸出サーバ１ａ及び
管理サーバ１０の３者で行う場合について、図１５のフ
ローチャートを参照しながら説明する。なお、この図１
５は、前記第１実施形態の図９と同一の処理について同
一の符号を付し、重複説明を省略する。
【０１５４】クライアント装置２０ａは、貸出サーバ１
ａに対して、論理パーティションＩＤ、貸出キー１０４
及びジョブ情報からなるジョブ投入要求を送信する（ス
テップＳ５１）。
【０１５５】貸出サーバ１ａの論理パーティション制御
部３は、クライアント装置２０ａからのジョブ投入要求
に基づいて、受信した論理パーティションＩＤを論理パ
ーティションデータベース４で検索し、この論理パーテ
ィションの情報を管理する管理サーバＩＤを得る（ステ
ップＳ５２’、Ｓ５３’）。
【０１５６】次に、論理パーティション制御部３は、こ
の管理サーバＩＤに対応する管理サーバ１０の制御部１
１へ貸出サーバＩＤ及び論理パーティションＩＤを通知
して、リソースデータベース１２の貸出キー１０４を要
求する（ステップＳ１５４〜１５６）。
【０１５７】制御部１１はリソースデータベース１２か
ら貸出キー１０４を論理パーティション制御部３へ送り
（ステップＳ１５７）、論理パーティション制御部３で
は、クライアント装置２０ａが送付した貸出キーと、管
理サーバ１０の制御部１１から送られた貸出キー１０４
の認証を行う（ステップＳ１５８）。以降は、前記第１
実施形態であり、認証後にクライアント装置２０ａがジ
ョブ（アプリケーション）を投入し、これが完了する
と、リソース借入登録抹消が行われて、貸出サーバ１ａ
の貸出論理パーティションの使用が終了する。
【０１５８】以上のように、複数のクライアント装置２
０ａ〜２０ｍが、複数の貸出サーバ１ａ〜１ｎ内に生成
された複数の貸出論理パーティション♯１〜♯Ｌ（図１
の２Ａ〜２Ｌ）を借り入れるに当たって、貸出サーバと
クライアント装置の双方が管理サーバ１０〜１０ｉを参
照し、かつ、管理サーバ１０〜１０ｉが貸出条件１０３
の割当情報４２を変更することができるため、市場の要
求に応じて貸出リソースを調整することで、借入側のク
ライアント装置２０ａ〜２０ｍに対して、借入条件を満
たすリソースを迅速に提供でき、複数のコンピュータ同
士がリソースを共用するピア・トゥ・ピア・コンピュー
ティングにおいて、必要とする性能、ＯＳを備えたリソ
ースの調達をさらに迅速に行うことができるのである。
【０１５９】また、リソースを貸し出すコンピュータの
論理パーティション制御部３（論理パーティション制御
手段）は、貸し出すリソースについて、外部のリソース
データベース１２に格納された割当情報４２を参照し
て、論理パーティションの変更を行うようにしたので、
貸出側のコンピュータ１ａ〜１ｎで、勝手に貸出パーテ
ィションの変更が行われるのを防ぎ、借入側のクライア
ントに対して安定した処理能力（帯域）を保証すること
ができるのである。
【０１６０】図１６は、第３の実施形態を示し、前記第
１または第２実施形態のネットワーク３０に複数のＯＳ
イメージ５１を格納したファイルサーバ５０を設けたも
のである。
【０１６１】貸出サーバ１ａ〜１ｎは、所定の貸出条件
が成立すると、クライアント装置２０ａ〜２０ｍの要求
するＯＳを貸出論理パーティションで起動する。
【０１６２】このとき、貸出サーバ１ａ〜１ｎに要求さ
れたＯＳが無い場合には、ファイルサーバ５０からＯＳ
イメージ５１を開いて、ネットワーク３０を介してＯＳ
の起動を行う（いわゆるネットワークブート）。
【０１６３】したがって、貸出サーバ１ａ〜１ｎ側には
クライアント装置へ貸し出すためのＯＳを格納する必要
が無くなり、任意のＯＳイメージ５１をネットワークブ
ートにより起動することができる。
【０１６４】このため、管理サーバ１０は、クライアン
ト装置２０ａ〜２０ｍの要求から貸出サーバ１ａ〜１ｎ
を検索して割り当てる際に、ＯＳの種類を考慮する必要
がなくなるので、クライアント装置の借入要求から借入
成立までの処理をより迅速に行うことができ、さらに
は、貸出サーバ１ａ〜１ｎは、ＯＳの種類に関わらず貸
出論理パーティションの提供を行うことが可能となるの
で、より最適なリソースをクライアント装置へ提供する
ことが可能となる。
【０１６５】なお、上記第１実施形態では、クライアン
ト装置２０ａ〜２０ｍは、管理サーバ１０を介して借用
するリソースを決定したが、ネットワーク３０がＬＡＮ
またはＷＡＮ等で、同一の組織内等で無償で貸出論理パ
ーティションを提供する場合では、クライアント装置２
０ａ等が直接貸出サーバ１ａ〜１ｎの論理パーティショ
ンデータベース４を参照し、このうち空いている貸出論
理パーティションを利用することもできる。
【０１６６】この場合、クライアント装置２０ａ〜２０
ｍは、利用する貸出サーバ１ａ〜１ｎの貸出キーを予め
持つものとする。
【０１６７】また、上記実施形態においては、ひとつの
管理サーバ１０に制御部１１とリソースデータベース１
２を包含したが、制御部１１とリソースデータベース１
２が異なるコンピュータ上で稼働するものであっても良
い。
【０１６８】また、今回開示した実施の形態は、全ての
点で例示であって制限的なものではないと考えられるべ
きである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許
請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意
味及び内容の範囲での全ての変更が含まれることが意図
される。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態を示し、リソース流通シス
テムの概略図である。
【図２】同じく、貸出サーバの論理パーティションデー
タベースの一例を示し、データ構造の概念図である。
【図３】同じく、管理サーバのリソースデータベースの
一例を示し、データ構造の概念図である。
【図４】同じく、リソース流通システムにおける主なデ
ータの流れを示す概念図。
【図５】同じく、貸出サーバで行う処理の一例を示し、
論理パーティションを生成する処理の一例を示すフロー
チャートである。
【図６】同じく、貸出論理パーティションを管理サーバ
へ登録するとき処理の一例を示すフローチャートであ
る。
【図７】同じく、貸出論理パーティションの割当リソー
スを変更するときの処理の一例を示すフローチャート。
【図８】クライアント装置から借入要求があったとき、
管理サーバとクライアント装置で行われる処理の一例を
示すフローチャート、
【図９】クライアント装置が貸出サーバのリソースを借
り入れる処理の一例を示すフローチャート。
【図１０】第２実施形態を示し、論理パーティションデ
ータベースのデータ構造の概念図。
【図１１】同じく、ひとつの貸出サーバのリソースを、
複数の管理サーバで管理する場合の概念図。
【図１２】同じく、貸出サーバで行う処理の一例を示
し、論理パーティションを生成する処理の一例を示すフ
ローチャートである。
【図１３】同じく、貸出論理パーティションを管理サー
バへ登録するとき処理の一例を示すフローチャートであ
る。
【図１４】同じく、貸出論理パーティションの割当リソ
ースを変更するときの処理の一例を示すフローチャー
ト。
【図１５】クライアント装置が貸出サーバのリソースを
借り入れる処理の一例を示すフローチャート。
【図１６】第３の実施形態を示し、リソース流通システ
ムの概略図である。
【図１７】従来例を示す概念図。
【符号の説明】
１ａ〜１ｎ 貸出サーバ ２Ａ〜２Ｌ 貸出論理パーティション ２Ｐ 非貸出論理パーティション ３ 論理パーティション制御部 ４ 論理パーティションデータベース ５ 貸出用インターフェース制御部 １０ 管理サーバ １１ 制御部 １２ リソースデータベース １３ 課金情報データベース ２０ａ〜２０ｍ クライアント装置 ２５ ユーザインターフェース制御部 ３０ ネットワーク ５０ ファイルサーバ ５１ ＯＳイメージ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 5B045 GG01 HH06 5B085 AA03 AE04 5B098 AA10 GD02 GD04 GD07 GD15

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】コンピュータリソースを複数の論理パーテ
    ィションに分割するとともに、少なくともひとつの論理
    パーティションを貸出可能に設定する論理パーティショ
    ン制御手段を備えたコンピュータと、 前記コンピュータのリソースの使用を要求し、前記コン
    ピュータに処理を投入可能なクライアントと、 前記コンピュータの論理パーティションの貸出条件及び
    認証情報を格納したリソースデータベースと、 前記クライアントの使用要求に基づいて前記リソースデ
    ータベースを検索した結果に基づき、この使用要求を満
    たす前記コンピュータを前記クライアントへ通知すると
    ともに、このコンピュータリソースに対応する認証情報
    を前記クライアントへ付与可能な管理手段とを備えたこ
    とを特徴とするコンピュータリソース流通システム。
  2. 【請求項２】前記論理パーティション制御手段は、前記
    コンピュータの論理パーティションに割り当てたリソー
    スを示す割当情報を有し、この割当情報に基づいて論理
    パーティションを変更する変更手段と、前記クライアン
    トが論理パーティションを使用しているときには、前記
    論理パーティションの変更を禁止する手段とを備えたこ
    とを特徴とする請求項１に記載のコンピュータリソース
    流通システム。
  3. 【請求項３】前記リソースデータベースは、前記コンピ
    ュータの論理パーティションに割り当てたリソースを示
    す割当情報を有し、 前記論理パーティション制御手段は、前記リソースデー
    タベースの割当情報に基づいて論理パーティションを変
    更する変更手段を備え、 前記管理手段は、前記クライアントの使用要求に基づい
    て、この割当情報を変更することを特徴とする請求項１
    に記載のコンピュータリソース流通システム。
  4. 【請求項４】前記管理手段は、前記論理パーティション
    が使用中のときには、当該論理パーティションに対応す
    るリソースデータベースの割当情報の変更を禁止するこ
    とを特徴とする請求項３に記載のコンピュータリソース
    流通システム。
  5. 【請求項５】前記複数の論理パーティションは、それぞ
    れ異なるＯＳを起動可能なことを特徴とする請求項１な
    いし請求項４のいずれかひとつに記載のコンピュータリ
    ソース流通システム。
  6. 【請求項６】前記論理パーティション制御手段は、コン
    ピュータと接続されたファイルサーバに格納される複数
    種のＯＳのうち、前記クライアントの使用要求に基づく
    ＯＳを前記論理パーティションで起動することを特徴と
    する請求項５に記載のコンピュータリソース流通システ
    ム。
  7. 【請求項７】前記クライアントの論理パーティションの
    使用状態に応じて、課金情報を演算する課金情報演算手
    段を設けたことを特徴とする請求項１ないし請求項６の
    いずれかひとつに記載のコンピュータリソース流通シス
    テム。
  8. 【請求項８】コンピュータリソースを複数の論理パーテ
    ィションに分割するとともに、少なくともひとつの論理
    パーティションを貸出可能に設定したコンピュータと、 前記コンピュータのリソースの使用を要求し、処理を投
    入可能なクライアントと、 前記コンピュータごとの論理パーティションの貸出条件
    及び認証情報を格納したリソースデータベースと、 前記クライアントの使用要求に基づいて前記リソースデ
    ータベースを検索する管理手段とが相互に接続されてな
    るコンピュータシステムに使用されるコンピュータリソ
    ース流通方法において、 前記クライアントから使用要求が送られると、この使用
    要求を満足する貸出条件を備えたコンピュータを前記リ
    ソースデータベースから検索する処理と、 この検索結果に基づいて使用要求を満たすコンピュータ
    の認証情報を前記クライアントへ通知する処理と、 前記クライアントはこの通知に基づくコンピュータの論
    理パーティションへ処理を投入する処理と、 少なくとも前記クライアントが論理パーティションを使
    用している間は、この論理パーティションに対応する割
    当情報の変更を禁止する処理と、を含むことを特徴とす
    るコンピュータリソース流通方法。
  9. 【請求項９】コンピュータリソースを複数の論理パーテ
    ィションに分割するとともに、少なくともひとつの論理
    パーティションを貸出可能に設定したコンピュータと、 前記コンピュータのリソースの使用を要求し、処理を投
    入可能なクライアントと、 前記コンピュータの論理パーティションの貸出条件、割
    当情報及び認証情報を格納したリソースデータベース
    と、 前記クライアントの使用要求に基づいて前記リソースデ
    ータベースを検索する管理手段とが相互に接続されてな
    るコンピュータシステムに使用されるコンピュータリソ
    ース流通方法において、 前記クライアントから使用要求が送られると、この使用
    要求を満足する論理パーティションを検索するととも
    に、前記リソースデータベースの割当情報を変更する処
    理と、 この割当情報に基づいて前記論理パーティションを変更
    する処理と、 前記検索結果に基づいて使用要求を満たすコンピュータ
    の認証情報を前記クライアントへ通知する処理と、 前記クライアントはこの通知に基づくコンピュータの論
    理パーティションへ処理を投入する処理と、 少なくとも前記クライアントが論理パーティションを使
    用している間は、この論理パーティションに対応する割
    当情報の変更を禁止する処理と、を含むことを特徴とす
    るコンピュータリソース流通方法。
  10. 【請求項１０】前記クライアントが利用したコンピュー
    タの課金情報を演算する処理を含むことを特徴とする請
    求項８または請求項９に記載のコンピュータリソース流
    通方法。
  11. 【請求項１１】コンピュータリソースに設定された論理
    パーティションに関する情報を格納するリソースデータ
    ベースと、 前記コンピュータのリソースの使用を要求し、前記コン
    ピュータに処理を投入可能なクライアントと、 前記クライアントの使用要求に基づいて前記リソースデ
    ータベースを検索し、使用可能な論理パーティションを
    前記クライアントへ通知する管理サーバとを備えたこと
    を特徴とするコンピュータリソース流通システム。
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