JP4567016B2 - 欠陥検査装置及び欠陥検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ウエハ(以下、単にウエハと記載する)等の試料の被検査面上の異物、傷、欠陥、汚れ等(以下、これらを総称して欠陥と記載する)を検査する欠陥検査装置及び欠陥検査方法に関する。
近年、半導体集積回路装置(IC)の高集積化および回路パターンの微細化が進み、今日では線幅が1μm以下の回路パターンも製造されるようになってきている。こうした微細化したICを高歩留まりで製造するためには、ウエハ表面の欠陥を検出し、そのサイズや形状等を検査したり各種半導体製造装置や工程の清浄度を定量的に把握したりすることで、製造プロセスを的確に管理することが重要である。そこで、従来からウエハ製造メーカやIC製造工場等においては、製造プロセスを的確に管理するために欠陥検査装置によるウエハの欠陥検査が実施されている。
この種の欠陥検査装置は、検査方式によって2つに大別される。一方は、垂直落射照明による明視野中の画像と予め記憶された標準パターンとの比較を行う画像比較方式の欠陥検査装置である。他方は、特許文献1等に記載されているような暗視野画像を用いた欠陥検査装置である。これは、斜方照明による暗視野における散乱光を検出し、散乱光が発生したと推定される箇所の座標や散乱光の強度から欠陥の有無や位置座標、個数を認識する方式である。
特開平11−51622号公報
暗視野画像を用いた欠陥検査装置では、散乱光を検出する検出器を複数設ける場合がある。この場合、個々の散乱光検出器による散乱光信号(散乱光強度)は、画像処理部に入力されると平均化処理や積分処理等により1つの散乱光信号にまとめられ、演算された1つの散乱光信号(散乱光強度)をしきい値と比較することによって欠陥か否かが判定されるのが通常である。そのため、検査結果としては欠陥の座標と演算された単一の散乱光信号しか得ることができず、検出された欠陥に関する個々の検出器の散乱光信号を取得することができなかった。個々の散乱光検出器による各散乱光信号は欠陥の形状分類等に有効なデータともなり得るが、このように従来は個々の散乱光検出器による散乱光信号が取得されてこなかった。
しかしながら、散乱光検出器を複数設けた欠陥検査装置において、個々の散乱光検出器の散乱光強度情報が取得可能な構成とするにしても、取得データの肥大化を抑えるために個々の散乱光検出器に適切なしきい値を設定しなければならない。個々の検出器のしきい値を最適化することはなかなか容易ではなく、しきい値があまり高いと取得情報が不足してしまうし、かといってしきい値を低めに設定すれば膨大な不必要情報まで取得されてしまいメモリの負荷が著しく増大してしまう。
本発明は上記に鑑みなされたもので、複数の散乱光検出器のしきい値設定を容易化し、個々の散乱光検出器の検出データを適切に取得することができる欠陥検査装置及び欠陥検査方法を提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、試料を載置するとともに、載置した試料を移動させる機構を有する試料台と、前記試料台上の試料に検査光を照射する検査光照射装置と、試料からの散乱光を検出する複数の散乱光検出器と、前記複数の散乱光検出器の個々の散乱光信号のそれぞれ又は前記複数の散乱光検出器の散乱光信号を演算処理して1つにした散乱光信号に対する、欠陥の有無を判定するためのしきい値が設定されたしきい値設定器、及び散乱光信号の取得条件を切り換える信号取得条件切換器を有し、前記試料台の機構によって前記試料を移動させて前記検査光を前記試料上に走査しながら、前記信号取得条件切換器で設定された信号取得条件で前記散乱光信号を取得するしきい値回路とを備え、特定の特徴を持つ欠陥からの散乱光の事前に特定された散乱パターンに応じて前記複数の散乱光検出器の個々の散乱光信号又は前記複数の散乱光検出器の散乱光信号を演算処理して1つにした散乱光信号のうちから選択された少なくとも1つの散乱光信号を選択信号としたとき、前記信号取得条件切換器は、前記選択信号の全てがそのしきい値を超えた場合にのみ前記複数の散乱光検出器の全て散乱光信号を取得する第1の条件、及び前記選択信号がそのしきい値を超えるか否かに関わらず、それぞれのしきい値を超えた散乱光信号を取得する第2の条件のいずれかに散乱光信号の取得条件を切り換える
ことを特徴とする。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記選択信号は、前記複数の散乱光検出器のうちのいずれか1つの散乱光検出器の散乱光信号であることを特徴とする。
(3)上記(2)において、好ましくは、前記選択信号は、前記複数の散乱光検出器のうちの複数の散乱光検出器の散乱光信号であり、前記信号取得条件切換器は、前記複数の選択信号のいずれもがそのしきい値を超えた場合に前記第1の条件に切り換えることを特徴とする。
(4)上記(3)において、好ましくは、前記信号取得条件切換器は、前記複数の散乱光検出器の散乱光信号の取得条件の選択肢に、前記複数の選択信号のうちの特定の1つの選択信号がそのしきい値を超えた場合にのみ前記複数の散乱光検出器の全て散乱光信号を取得する第3の条件を更に有することを特徴とする。
(5)上記目的を達成するために、また本発明は、試料を載置するとともに、載置した試料を移動させる機構を有する試料台と、前記試料台上の試料に検査光を照射する検査光照射装置と、試料からの散乱光を検出する複数の散乱光検出器とを備え、前記試料台の機構によって前記試料を移動させて前記検査光を前記試料上に走査しながら前記散乱光信号を取得する欠陥検査装置を用いた欠陥検査方法において、前記複数の散乱光検出器の個々の散乱光信号のそれぞれ又は前記複数の散乱光検出器の散乱光信号を演算処理して1つにした散乱光信号に対する、欠陥の有無を判定するためのしきい値を設定し、特定の特徴を持つ欠陥からの散乱光の事前に特定された散乱パターンに応じて前記複数の散乱光検出器の個々の散乱光信号又は前記複数の散乱光検出器の散乱光信号を演算処理して1つにした散乱光信号のうちから選択された少なくとも1つの散乱光信号を選択信号としたとき、前記選択信号の全てがそのしきい値を超えた場合にのみ前記複数の散乱光検出器の全て散乱光信号を取得する第1の条件、及び前記選択信号がそのしきい値を超えるか否かに関わらず、それぞれのしきい値を超えた散乱光信号を取得する第2の条件のいずれかに散乱光信号の取得条件を切り換えることを特徴とする。
本発明によれば、複数の散乱光検出器のしきい値設定を容易化し、個々の散乱光検出器の検出データを適切に取得することができる。
以下に図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
<第1の実施の形態>
図1は本発明の第1の実施の形態に係る欠陥検査装置を示す図である。
図1に示したように、本実施の形態に係る欠陥検査装置は、試料であるウエハ1に斜方照明による暗視野下における散乱光110〜112を検出し、散乱光強度をしきい値と比較して欠陥の有無を判定する。このとき、θテーブル10及びXYテーブル20の位置情報を基に散乱光110〜112が発生したと推定されるレーザ光(検査光)31の照射位置の座標を割り出し、検出した欠陥に座標情報を対応付ける。これにより欠陥の有無や検出した欠陥の座標情報及び個数が認識される。ウエハ1の表面に欠陥があると不良の原因となるため、各種半導体製造装置や工程の清浄度を定量的に把握して製造プロセスを的確に管理する上でも、このような欠陥検査装置によってウエハ1の表面の欠陥の情報を取得することが重要である。
(1)構成
図1に示した欠陥検査装置は、ウエハ1を載置するステージ装置(試料台)50と、ステージ装置50上のウエハ1に斜めからレーザ光31を照射するレーザ照射装置(検査光照射装置)30と、ウエハ1からの散乱光110〜112を検出しそれぞれ散乱光信号(散乱光強度)を出力する複数の散乱光検出器130〜132と、散乱光検出器130〜132からの散乱光信号を基に欠陥の有無等を判定する欠陥判定装置150とを備えている。
(1−1)ステージ装置50
ステージ装置50は、被検査物としてウエハ1を走査させるためのXYテーブル20と、θ方向に回転させるθテーブル10と、Z方向に上下移動させてレーザ光31を自動的に合焦させる自動焦点合わせ機構(図示せず)と、これらを制御するステージ制御コントローラ14とを備えている。ウエハ1の表面全体を検査する場合、θテーブル10を回転させながらXYテーブル20を適宜XY方向に移動させてレーザ光31をウエハ1上に走査する。レーザ光31の走査中、θテーブル10及びXYテーブル20の位置情報は、ウエハ1上のレーザ光31のビームスポット(つまり散乱光110〜112の発生箇所)の座標情報としてステージ制御コントローラ14から欠陥判定装置150に出力される。
(1−2)レーザ照射装置30
レーザ照射装置30は、ステージ装置50上のウエハ1の斜め上方に位置するように設けられ、集光レンズ(図示せず)とともに照射光学系を構成している。レーザ照射装置30からウエハ1に向かって斜めに照射されたレーザ光31は、図示しない集光レンズにより集光され、ステージ装置50上に載置されたウエハ1に低角度で照射される。
(1−3)散乱光検出器130〜132
散乱光検出器130〜132は、ステージ装置50上のウエハ1の上方に位置するように設けられており、レーザ光31がウエハ1の表面に斜めに照射されるのに伴ってウエハ1の表面で乱反射された散乱光110〜112を集光する。すなわち、散乱光検出器130〜132は暗視野下における散乱光110〜112をそれぞれ検出するように構成されている。
散乱光検出器130〜132で検出された散乱光110〜112は、それぞれA/D変換器140〜142に入力されて、アナログ信号からデジタル信号に変換され数値化されて散乱光信号(散乱光強度)140a〜142aとして出力される。
本実施の形態では3つの散乱光検出器130〜132を設けた場合を例示しているが、散乱光検出器は複数、すなわち2つ以上あれば成立する。すなわち散乱光検出器は2つであっても良いし、4つ以上であっても良い。
(1−4)欠陥判定装置150
欠陥判定装置150は、図1に一部拡大して示したように、散乱光信号140a〜142aを演算処理する演算処理回路151と、しきい値を設定するしきい値回路160と、欠陥の有無等を判定する欠陥判定回路170とを備えている。
(1−4.1)演算処理回路151
演算処理回路151は、散乱光検出器130〜132の個々の散乱光信号140a〜142aを入力し、それら散乱光信号140a〜142aを基に所定の演算処理(例えば平均化処理、積分処理等)を実行して1つの散乱光信号151aを演算する。
(1−4.2)しきい値回路160
しきい値回路160は、散乱光検出器130〜132の個々の散乱光信号140a〜142a又はそれら散乱光信号140a〜142aを基に演算された散乱光信号151aのうちの選択された散乱光信号(以下、適宜選択信号と記載する)に対し欠陥の有無を判定するための対応のしきい値を設定する手段、さらには、選択信号が対応のしきい値を超えた場合にのみ散乱光検出器130〜132の個々の散乱光信号130a〜132a及び散乱光信号151aを取得する手段として機能する。
図2はしきい値回路160の詳細を表すブロック図である。
図2に示すように、しきい値回路160は、演算処理回路151で演算された散乱光信号151a及び散乱光検出器130〜132の散乱光信号140a〜142aの個々にそれぞれ欠陥の有無を判定するための対応のしきい値を設定するしきい値設定器530〜533と、散乱光信号を取得する条件を切り換える信号取得条件切換器510とを備えている。
本実施の形態において、演算処理回路151から出力される散乱光信号151aは、信号取得条件切換器510を介してしきい値設定器530に入力される。その他、散乱光検出器130〜132で検出された散乱光信号140a〜142aは、それぞれしきい値設定器531〜533に入力される。
しきい値回路160は、信号取得条件切換器510の設定に応じ、次の2つの条件(A1)(B1)のうちで、散乱光信号を取得する条件を切り換える。
(A1)選択信号(本例では散乱光信号151aとする)が対応のしきい値を超えた場合にのみ、散乱光信号151a及び散乱光検出器130〜132の個々の散乱光信号140a〜142aを全て取得する。
(B1)選択信号が対応のしきい値を超えるか否かに関わらず、散乱光信号151,140a〜142aのうち対応のしきい値を超えた個々の散乱光信号を取得する。
例えば、信号取得条件切換器510の設定がONの場合は条件(A1)で散乱光信号が取得され、設定がOFFの場合は条件(B1)で散乱光信号が取得される。
なお、上記の信号取得条件切換器510の設定切り換え(ON/OFF切り換え)は、図示しない操作画面又は操作入力装置から信号取得条件切換器510に入力される操作信号に応じてなされる。また、しきい値設定器530〜533のしきい値も、図示しない操作画面又は操作入力装置からしきい値設定器530〜533にそれぞれ入力される操作信号に応じて設定される。
(1−4.3)欠陥判定回路170
欠陥判定回路170は、例えば、しきい値回路160から入力される欠陥信号(対応のしきい値を超えた散乱光信号)を、ステージ制御コントローラ14から入力される欠陥信号の検出時の座標情報を対応付ける。また、しきい値回路160から入力される欠陥信号とその対応のしきい値との差分を演算する。これらの情報は、基になった散乱光信号とともに、例えば本欠陥検査装置外の別の装置(PCやレビュー装置等)に出力され、欠陥の位置(座標)・大きさ・個数等の管理、欠陥の形状や種類等の分類・分析、各種半導体製造装置や工程の清浄度の定量的な把握、ひいては製造プロセスの管理等に役立てられる。
(2)欠陥検査手順
続いて本実施の形態における欠陥検査手順を説明する。
欠陥検査が開始されると、まずステージ制御コントローラ14からの指示によりθテーブル10が回転し、レーザ光照射装置30によりウエハ1上にレーザ光31が低角度で照射される。その後、ステージ制御コントローラ14からの指示によりXYテーブル20がXY方向に移動し、ウエハ1上にレーザ光31が走査される。
ウエハ1上にレーザ光31が照射されると、ウエハ1の表面の欠陥や回路パターン(パターン形成後の場合)から暗視野下の散乱光110〜112が発生する。この散乱光110〜112はそれぞれ散乱光検出器130〜132に入力され集光される。
散乱光検出器130〜132で検出された散乱光は、後段のA/D変換機140〜142にそれぞれ入力され、デジタル信号化され数値化された散乱光信号(散乱光強度)140a〜142aとして欠陥判定装置150に出力される。
欠陥判定装置150に入力された散乱光信号140a〜142aは演算処理回路151に入力される。演算処理回路151では、所定の演算処理により散乱光信号140a〜142aを基に散乱光信号151aを演算する。演算処理回路151で演算された散乱光信号151aは、個々の散乱光検出器130〜132による散乱光信号140a〜142aとともにしきい値回路160に入力される。具体的には、散乱光信号151aは信号取得条件切換器510を介してしきい値設定器530に入力され、散乱光信号140a〜142aはそれぞれしきい値設定器531〜533に入力される。
図3はしきい値回路160による処理手順を表したフローチャートである。
図5に示すように、しきい値回路160では、まずステップ550で、信号取得条件切換器510の設定がONになっているか否かを確認する。信号取得条件切換器510の設定がOFFの場合はステップ551に、ONの場合はステップ553に手順を移行する。
信号取得条件切換器510の設定がOFFであることが確認されてステップ551に手順が移行したら、しきい値回路160は、前述した条件(B1)に従って散乱光信号を取得する。これにより、演算処理回路151からの散乱光信号151a及び散乱光検出器130〜132からの個々の散乱光信号140a〜142a(ローデータ)のうち、それぞれしきい値設定器530〜533に個別に設定された対応のしきい値以下のものについてはフィルタされ、対応のしきい値を超えた散乱光信号が欠陥判定回路170に出力される。
他方、信号取得条件切換器510の設定がONであることが確認されてステップ553に手順が移った場合、しきい値回路160は、前述した条件(A1)に従って散乱光信号を取得する。これにより、演算処理回路151からの散乱光信号151aがしきい値設定器530に設定された対応のしきい値を超えた場合に限り、その散乱光信号151a及びその算出に用いられた散乱光検出器130〜132からの個々の140a〜142a(ローデータ)が欠陥判定回路170に出力される。散乱光信号151aがしきい値設定器530のしきい値を超えない場合は、散乱光信号151a,140a〜142aの全てがフィルタされる。
ステップ551,553の手順を実行した後、しきい値回路160は図3の手順を終了する。しきい値回路160は、欠陥検査中、この一連の処理を繰り返し実行する。
(3)比較例
図4は本実施の形態の欠陥検査装置に対する比較例を示す図である。
図4に示した比較例は、その欠陥判定装置150aの構成が本実施の形態の欠陥判定装置150と相違する。具体的には、しきい値回路160を省略し、代わりにしきい値設定器530と同様の役割を果たすしきい値設定器152を設けたものである。
しきい値設定器152には、演算処理回路151により演算された散乱光信号151aのみが入力され、しきい値回路160のように個々の散乱光検出器130〜132による散乱光信号140a〜142aは入力されない。したがって、単に散乱光信号151aがしきい値設定器152に設定されたしきい値と比較され、しきい値を超えた散乱光信号151a(欠陥信号)が欠陥判定回路170に出力されるようになっている。
ここで、図5は散乱光信号(散乱光強度)としきい値の関係を表した図である。
この種の欠陥検査装置では、図5に示したように、散乱光検出器により検出された散乱光信号(散乱光強度)をしきい値304と比較し、しきい値304を超える散乱光信号(欠陥信号303)の基になった散乱光が発生したウエハ上の位置に欠陥がある可能性が高いと判断する。しかし、比較例のように、複数の散乱光検出器130〜132を用いる場合、個々の散乱光検出器130〜132による散乱光信号を基に所定の演算処理により算出された1つの散乱光信号151aをしきい値304と比較するだけでは、欠陥信号303が検出されても後段の欠陥判定回路170で得られる情報は欠陥信号303の大きさと座標のみであり、個々の散乱光検出器130〜132でそれぞれどの程度の散乱光強度が検出されたのかは判らない。
図6は欠陥形状による散乱光の発生の仕方の違いを説明する図で、ウエハ1の上方から見た図に相当する。
ウエハ1の表面に異物401,402が付着している場合、これに対してレーザ光照射装置30によりレーザ光31が照射されると、異物401,402から発生した散乱光110〜112がそれぞれ散乱光検出器130〜132で検出される。ところが、散乱光110〜112は必ずしも全方位に一様に散乱する訳ではなく散乱光110〜112の強度の方位によるばらつき方は異物401,402の形状によって異なってくる。
つまり、図6(a)のように、異物401が球形に近く散乱光検出器130〜132に入力される散乱光110〜112がほぼ一様になる場合等もあるのに対し、異物402のように形状が球形とは程遠く(例えば三角形状)、例えば散乱光検出器130に入力される散乱光110は強く、それに比べて散乱光検出器131,132に入力される散乱光111,112が弱くなる場合もある。
比較例の場合、個々の散乱光検出器130〜132による散乱光信号140a〜142aが取得されず、検出される欠陥信号は個々の散乱光信号140a〜142aを統合した1つの散乱光信号151aであるため、欠陥の形状を分析するための情報量が必ずしも十分でない。
しかしながら、比較例において、個々の散乱光検出器130〜132による散乱光信号も併せて取得しようとすると、取得情報量の容量の肥大化を抑えるためにも、散乱光検出器130〜132のそれぞれに適切なしきい値を設定しなければならない。個々の検出器130〜132による散乱光信号140a〜142aのしきい値をそれぞれ最適化することはなかなか容易ではなく、しきい値があまり高いと取得情報が不足するし、低ければ不要な情報まで取得されてしまいメモリの負荷が著しく増大してしまう。
(4)発明の実施の形態の効果
本実施の形態の場合、条件(A1)に従って散乱光信号を取得する場合、散乱光信号151aとそのしきい値との比較により欠陥信号が検出された場合に、散乱光信号151a,140a〜142aが取得される。欠陥信号に関する個々の散乱光検出器130〜132による散乱光信号140a〜142aが取得されるので、取得情報量が増加し、欠陥の座標・大きさ・個数に加え、欠陥形状の分類・分析等にも有益である。
このとき、本実施の形態では、条件(A1)に従って散乱光信号を取得する場合には、個々の散乱光検出器130〜132による散乱光信号140a〜142aのしきい値は無関係であるため、図4の比較例で個々の散乱光信号140a〜142aを取得する場合に比べてしきい値の設定を容易化することができる。
加えて、(A1)の条件下では、散乱光信号151aが対応のしきい値を超えなければ、散乱光信号151a,140a〜142aのいずれも後段の欠陥判定回路170に出力されない。つまり、欠陥信号に関わる必要な情報に関してのみ重点的に豊富な情報量を取得し、欠陥以外の情報を極力取得しないようにする上でも有益である。このことから、図4の比較例で個々の散乱光信号140a〜142aを取得する場合のように取得データの容量が肥大化する恐れを軽減することができ、個々の散乱光検出器130〜132による散乱光信号140a〜142aを適切に取得することができる。よって、個々の散乱光信号140a〜142aを取得することによるデータ量の増加を抑制することができ、後段の欠陥判定回路170での良好なスループットの実現にも効果的である。
また、本実施の形態の場合、散乱光信号の取得条件を(A1)と(B1)とで切り換えることができるので、しきい値設定器530で設定された単一のしきい値よらず、各散乱光検出器130〜132による散乱光信号140a〜142aの個々に設定されたしきい値を利用して散乱光信号を取得したい場合にも容易に対応することができる。
なお、本実施の形態では、散乱光検出器130〜132の個々の散乱光信号140a〜142a又はそれら散乱光信号140a〜142aを基に演算した散乱光信号151aのうちの散乱光信号151aを選択し、条件(A1)に従って散乱光信号を取得する場合を例に挙げて説明したが、他の散乱光信号140a〜142aのいずれかを選択信号としても構わない。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、散乱光検出器130〜132の個々の散乱光信号140a〜142a又はそれら散乱光信号140a〜142aを基に演算した散乱光信号151aのうちのいずれか1つの散乱光信号を選択する場合を例に挙げて説明したが、散乱光信号151a,140a〜142aのうちの複数(2つ〜全て)の散乱光信号を選択信号としても良い。この場合、複数の選択信号のいずれもが対応のしきい値を超えた場合にのみ散乱光信号151a,140a〜142aが全て取得されるようにしても良いし、そのうちの少なくとも1つの選択信号が対応のしきい値を超えたら散乱光信号151a,140a〜142aが全て取得されるようにすることも考えられる。
本実施の形態では、複数の選択信号のいずれもが対応のしきい値を超えた場合にのみ散乱光信号151a,140a〜142aを全て取得する場合を例示する。
図7は本発明の第2の実施の形態に係る欠陥検査装置に備えられたしきい値回路の詳細を表すブロック図である。
図7に示すように、本実施の形態におけるしきい値回路160Aは、散乱光信号151aのしきい値設定器530だけでなく、個々の散乱光検出器130〜132のしきい値設定器531〜533にも信号取得条件切換器511〜513を設けてある。本実施の形態において、散乱光信号151a,140a〜142aは、それぞれ信号取得条件切換器510〜513を介して、対応のしきい値設定器530〜533に入力される。信号取得条件切換器511〜513の設定切り換え(ON/OFF切り換え)も、図示しない操作画面又は操作入力装置から信号取得条件切換器510に入力される操作信号に応じてなされる。その他の構成は第1の実施の形態と同様であり、しきい値回路160Aの処理内容以外の動作も第1の実施の形態と同様である。
しきい値回路160Aは、信号取得条件切換器510〜513の設定に応じ、次の3つの条件(A2)(B2)(C2)のうちで、散乱光信号を取得する条件を切り換える。
(A2)特定(代表)の選択信号(本例では散乱光信号151aとする)が対応のしきい値を超えた場合にのみ、散乱光検出器130〜132の個々の散乱光信号140a〜142aを全て取得する。
(B2)選択信号(本例では散乱光信号151a,140a)が対応のしきい値を超えるか否かに関わらず、散乱光信号151a,140a〜142aのうち対応のしきい値を超えた個々の散乱光信号を取得する。
(C2)選択信号(本例では散乱光信号151a,140a)のいずれもが対応のしきい値を超えた場合にのみ、散乱光検出器130〜132の個々の散乱光信号140a〜142aを全て取得する。
つまり、散乱光信号151a(代表の選択信号)に対するしきい値設定器530の機能をON/OFFする信号取得条件切換器510の設定がONで、なおかつ散乱光信号140a(他の選択信号)に対するしきい値設定器531の機能をON/OFFする信号取得条件切換器511の設定がOFFの場合は、条件(A2)で散乱光信号が取得される。そして、信号取得条件切換器510,511の設定がともにOFFの場合は条件(B2)で散乱光信号が取得され、信号取得条件切換器510,511の設定がともにONの場合は条件(C2)で散乱光信号が取得される。
続いて本実施の形態における欠陥検査手順を説明する。
図8はしきい値回路160Aによる処理手順を表したフローチャートである。
図8に示すように、しきい値回路160Aでは、まずステップ650で、散乱光信号151a(代表の選択信号)に対する信号取得条件切換器510の設定がONになっているか否かを確認する。信号取得条件切換器510の設定がOFFの場合はステップ651に、ONの場合はステップ652に手順を移行する。
信号取得条件切換器510の設定がOFFであることが確認されてステップ651に手順が移行したら、しきい値回路160Aは、前述した条件(B2)に従って散乱光信号を取得する。これにより、演算処理回路151からの散乱光信号151a及び散乱光検出器130〜132からの個々の散乱光信号140a〜142a(ローデータ)のうち、それぞれしきい値設定器530〜533に個別に設定された対応のしきい値以下のものについてはフィルタされ、対応のしきい値を超えた散乱光信号が欠陥判定回路170に出力される。このステップ651の処理は第1の実施の形態のステップ551の処理に対応する。
他方、信号取得条件切換器510の設定がONであることが確認されてステップ652に手順が移った場合、しきい値回路160Aは、散乱光信号140a(他の選択信号)に対する信号取得条件切換器511の設定がONになっているか否かを確認する。信号取得条件切換器511の設定がOFFの場合はステップ653に、ONの場合はステップ654に手順を移行する。
信号取得条件切換器511の設定がOFFであることが確認されてステップ653に手順が移行したら、しきい値回路160Aは、前述した条件(A2)に従って散乱光信号を取得する。これにより、演算処理回路151からの散乱光信号151aがしきい値設定器530に設定された対応のしきい値を超えた場合に限り、その散乱光信号151a及びその算出に用いられた散乱光検出器130〜132からの個々の140a〜142a(ローデータ)が欠陥判定回路170に出力される。散乱光信号151aがしきい値設定器530のしきい値を超えない場合は、散乱光信号151a,140a〜142aの全てがフィルタされる。このステップ653の処理は第1の実施の形態のステップ553の処理に対応する。
それに対し、信号取得条件切換器511の設定がONであることが確認されてステップ654に手順が移った場合、しきい値回路160Aは、前述した条件(C2)に従って散乱光信号を取得する。これにより、演算処理回路151からの散乱光信号151aがしきい値設定器530に設定された対応のしきい値を超え、なおかつ散乱光検出器130による散乱光信号140aがしきい値設定器531に設定された対応のしきい値を超えた場合に限り、その散乱光信号151a及びその算出に用いられた散乱光検出器130〜132からの個々の140a〜142a(ローデータ)が欠陥判定回路170に出力される。散乱光信号151a,140aの両方が揃って対応のしきい値を超えない場合、つまり散乱光信号151a,140aがいずれか一方でも対応のしきい値を超えない場合は、散乱光信号151a,140a〜142aの全てがフィルタされる。
ステップ651,653,654の手順を実行した後、しきい値回路160Aは図8の手順を終了する。しきい値回路160Aは、欠陥検査中、この一連の処理を繰り返し実行する。
本実施の形態によっても、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。それに加え、条件(C2)に従って散乱光信号の取得が可能となることで、より柔軟な欠陥検出方法の選択が可能となる。条件(C2)に従って散乱光信号を取得する場合、例えば特定の特徴を持つ欠陥からの散乱光の散乱方向等が欠陥の分類・分析により判明したときには、その散乱方向のパターンを基に特定の方向(一方向に限らず複数の方向の場合もある)に設置された散乱光検出器の散乱光信号を重視し、それらが全て対応のしきい値を超えた場合にのみ、全散乱光信号151a,140a〜142aを取得することで、特定の欠陥の推定される欠陥の情報を重点的に取得することができる。このように、目的でない欠陥に関する情報が不要な場合には、条件(C2)のように特定の散乱光検出器の検出結果を重視して散乱光信号を取得することで、取得データ量をさらに少なく抑えることができる。
なお、本実施の形態では、散乱光信号151a,140aを選択信号とした場合を例に挙げて説明したが、選択信号は任意に設定することができる。また、条件(A2)で判定に用いる選択信号(本例では散乱光信号151a)が条件(C2)で判定に用いる選択信号(本例では散乱光信号151a,140a)のうちの特定の散乱光信号である場合を例に挙げて説明したが、これにも限定されない。したがって、例えば、条件(A2)での散乱光信号の取得では散乱光信号140aを判定に用い、条件(C2)での散乱光信号の取得では散乱光信号141a,142aを判定に用いるようにしても良い。各条件下でどの散乱光信号を判定に用いるかは、それぞれの条件の検査が検出対象とする欠陥の種類により任意に設定される。
さらに、条件(C2)での散乱光信号の取得の判定に用いる選択信号に散乱光信号151a,140aの2つの散乱光信号を選択した場合を例に挙げて説明したが、3つ乃至全て(第2の実施の形態の場合は4つ)の散乱光信号を選択しても良い。
また、条件(C2)で散乱光信号を取得する場合のように、複数の散乱光信号を選択信号に設定する場合、選択信号の全てが対応のしきい値を超えた場合に全散乱光信号を取得するのではなく、複数の選択信号のうちのいずれかが対応のしきい値を超えた場合に全散乱光信号を取得するようにしても良い。選択信号が3つ以上ある場合には、そのうちの複数の選択信号が対応のしきい値を超えた場合に全散乱光信号を取得するようにすることも考えられる。
(その他)
以上の各実施の形態では、各散乱光信号151a,140a〜142aのそれぞれを対応のしきい値と比較して散乱光信号を個別に取得するモード(条件B1,B2)が選択できる構成としたため、散乱光検出器130〜132による散乱光信号140a〜142aやそれらを基に演算される散乱光信号151aのそれぞれに個々のしきい値が設定された場合を例に挙げて説明した。しかし、条件(B1)や条件(B2)で散乱光信号を取得するモードが不要な場合には、個々の散乱光信号に対してしきい値を設定する必要はなく、第1の実施の形態における散乱光信号の取得条件(A1)や第2の実施の形態における散乱光信号の取得条件(A2)及び(C2)で散乱光信号を取得するモードでは、選択信号にのみ対応のしきい値が設定されていれば良い。
また、条件(B1)や条件(B2)で散乱光信号を取得するモードが不要な場合には、選択信号を設ける代わりに、各散乱光信号151a,140a〜142aに対し共通のしきい値を設定し、散乱光信号151a,140a〜142aのうちのいずれかが共通のしきい値を超えた場合にのみ散乱光信号151a,140a〜142aを取得するようにすることも考えられる。この場合、例えば図7のしきい値回路160Aを利用するなら、例えば、しきい値設定器530〜533に同一のしきい値を設定し、信号取得条件切換器510〜513を全てONに設定しておく。そして、散乱光信号151a,140a〜142aのいずれかが対応のしきい値(つまり共通のしきい値)を超えた場合に、全散乱光信号151a,140a〜142aを取得するようにすれば良い。共通のしきい値を設定する設定器を別に設ける場合、個々のしきい値設定器530〜533は省略しても良い。また、対応のしきい値を超えた散乱光信号の数を判定に利用することも考えられる。例えば、散乱光信号151a,140a〜142aのうちの任意の2つが対応のしきい値又は共通のしきい値を超えた場合にのみ、全散乱光信号151a,140a〜142aを取得する等である。
さらには、第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、個々の散乱光検出器130〜132による散乱光信号140a〜142aを基に、演算処理回路151で散乱光信号151aを演算する場合を例に挙げて説明したが、個々の散乱光検出器130〜132による散乱光信号140a〜142aが検出可能である場合、散乱光信号151aを演算する必要は必ずしもない。散乱光信号151aを演算しない場合、演算処理回路151、信号取得条件切換器510、しきい値設定器530は不要であり省略可能である。この場合、条件(A1)(A2)(C2)の下では、散乱光検出器130〜132のいずれかによる散乱光信号又は選択された複数の散乱光検出器(その全て又はそのうちの特定の検出器)による散乱光信号が、対応のしきい値又は共通のしきい値を超えた場合に、散乱光検出器130〜132の個々の散乱光信号を取得するようにすれば良い。この場合、演算処理回路151で演算される散乱光信号151aに相当する値が必要なら、例えば欠陥判定回路170や本欠陥検査装置とは別の装置(PCやレビュー装置、分析装置等)等といった後段の処理系で散乱光信号140a〜142aを基に値を演算するようにプログラムすれば足りる。
なお、以上においては、ウエハ1に対してレーザ光(検査光)31を斜めから照射する欠陥検査装置に本発明を適用した場合を例に挙げて説明したが、ウエハ1に対するレーザ光31の照射方向に特別な限定はなく、ウエハ1に対してレーザ光31を斜方照射する欠陥検査装置及び垂直照射する欠陥検査装置のいずれにも本発明は適用可能である。また、暗視野画像により欠陥検を検出する欠陥検査装置に本発明を適用した場合を例に挙げて説明したが、それ以外の場合でも、1台の検査装置に複数の検出器を備える場合には本発明は適用可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る欠陥検査装置を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る欠陥検査装置に備えられたしきい値回路の詳細を表すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る欠陥検査装置に備えられたしきい値回路による処理手順を表したフローチャートである。 一比較例に係る欠陥検査装置を示す図である。 散乱光信号(散乱光強度)としきい値の関係を表した図である。 欠陥形状による散乱光の発生の仕方の違いを説明する図である。 本発明の第2の実施の形態に係る欠陥検査装置に備えられたしきい値回路の詳細を表すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係る欠陥検査装置に備えられたしきい値回路による処理手順を表したフローチャートである。
1 ウエハ
30 レーザ光照射装置
31 レーザ光
50 ステージ装置
110〜112 散乱光
130〜132 散乱光検出器
140a〜142a 散乱光信号
151 演算処理回路
151a 散乱光信号
160,160A しきい値回路
510〜513 信号取得条件切換器
530〜533 しきい値設定器

Claims (5)

  1. 試料を載置するとともに、載置した試料を移動させる機構を有する試料台と、
    前記試料台上の試料に検査光を照射する検査光照射装置と、
    試料からの散乱光を検出する複数の散乱光検出器と、
    前記複数の散乱光検出器の個々の散乱光信号のそれぞれ又は前記複数の散乱光検出器の散乱光信号を演算処理して1つにした散乱光信号に対する、欠陥の有無を判定するためのしきい値が設定されたしきい値設定器、及び散乱光信号の取得条件を切り換える信号取得条件切換器を有し、前記試料台の機構によって前記試料を移動させて前記検査光を前記試料上に走査しながら、前記信号取得条件切換器で設定された信号取得条件で前記散乱光信号を取得するしきい値回路とを備え、
    特定の特徴を持つ欠陥からの散乱光の事前に特定された散乱パターンに応じて前記複数の散乱光検出器の個々の散乱光信号又は前記複数の散乱光検出器の散乱光信号を演算処理して1つにした散乱光信号のうちから選択された少なくとも1つの散乱光信号を選択信号としたとき、
    前記信号取得条件切換器は、前記選択信号の全てがそのしきい値を超えた場合にのみ前記複数の散乱光検出器の全て散乱光信号を取得する第1の条件、及び前記選択信号がそのしきい値を超えるか否かに関わらず、それぞれのしきい値を超えた散乱光信号を取得する第2の条件のいずれかに散乱光信号の取得条件を切り換える
    ことを特徴とする欠陥検査装置。
  2. 請求項1の欠陥検査装置において、前記選択信号は、前記複数の散乱光検出器のうちのいずれか1つの散乱光検出器の散乱光信号であることを特徴とする欠陥検査装置。
  3. 請求項1の欠陥検査装置において、前記選択信号は、前記複数の散乱光検出器のうちの複数の散乱光検出器の散乱光信号であり、前記信号取得条件切換器は、前記複数の選択信号のいずれもがそのしきい値を超えた場合に前記第1の条件に切り換えることを特徴とする欠陥検査装置。
  4. 請求項3の欠陥検査装置において、
    前記信号取得条件切換器は、前記複数の散乱光検出器の散乱光信号の取得条件の選択肢に、前記複数の選択信号のうちの特定の1つの選択信号がそのしきい値を超えた場合にのみ前記複数の散乱光検出器の全て散乱光信号を取得する第3の条件を更に有することを特徴とする欠陥検査装置。
  5. 試料を載置するとともに、載置した試料を移動させる機構を有する試料台と、前記試料台上の試料に検査光を照射する検査光照射装置と、試料からの散乱光を検出する複数の散乱光検出器とを備え、前記試料台の機構によって前記試料を移動させて前記検査光を前記試料上に走査しながら前記散乱光信号を取得する欠陥検査装置を用いた欠陥検査方法において、
    前記複数の散乱光検出器の個々の散乱光信号のそれぞれ又は前記複数の散乱光検出器の散乱光信号を演算処理して1つにした散乱光信号に対する、欠陥の有無を判定するためのしきい値を設定し、
    特定の特徴を持つ欠陥からの散乱光の事前に特定された散乱パターンに応じて前記複数の散乱光検出器の個々の散乱光信号又は前記複数の散乱光検出器の散乱光信号を演算処理して1つにした散乱光信号のうちから選択された少なくとも1つの散乱光信号を選択信号としたとき、
    前記選択信号の全てがそのしきい値を超えた場合にのみ前記複数の散乱光検出器の全て散乱光信号を取得する第1の条件、及び前記選択信号がそのしきい値を超えるか否かに関わらず、それぞれのしきい値を超えた散乱光信号を取得する第2の条件のいずれかに散乱光信号の取得条件を切り換える
    ことを特徴とする欠陥検査方法。
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