JP4565718B2 - Wafer cleaning equipment - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体製造工程において、ウエハを薬液や純水で洗浄する洗浄工程に好適なウエハ洗浄装置に関するものである。なお、本明細書では、「薬液と純水」について、特に区別する必要がある場合を除いて洗浄液と総称する。
【0002】
【従来の技術】
半導体製造での洗浄工程としては、有機物汚染除去を目的とした硫酸と過酸化水素の高温混液を用いた洗浄、重金属汚染除去を目的とした塩酸と過酸化水素の高温混液を用いた洗浄、微粒子汚染除去を目的としたアンモニアと過酸化水素の高温混液を用いた洗浄がある。実際のウエハ製造では、ウエハの汚染状況やウエハプロセスにより、これらの洗浄を単独または組み合わせて使用される。また、エッチング工程としては、バッファドふっ酸による酸化珪素膜エッチング、熱燐酸による窒化珪素膜エッチングが広く用いられている。これらの薬液によるウエハ洗浄(エッチングを含む)では、薬液でのウエハ処理が終了すると、純水により洗浄工程が引き続いて実施された後、別の薬液での洗浄に移る。このように、薬液による処理とそれに引き続く純水による処理の組み合わせたものがウエハ洗浄の単位工程を構成している。実際のウエハ洗浄では、このような単位工程を幾つか組み合わされることになる。
【0003】
そして、半導体製造工程では、「洗浄に始まり、洗浄に終わる」言われるほどウエハ洗浄が繰り返し行われるので、純水が大量に消費されることになる。一説では、200mmウエハ1枚当たり約6トンの純水が必要とされており、これから本格化する300mmウエハでは、更に、純水消費量が増えることになり、純水節水対策が求められている。なお、近年、地球温暖化原因物質である二酸化炭素排出削減のためにエネルギー消費削減が求められるようになってきたが、純水製造1トン当たり、約20KW時の電力を必要とするとされているので、地球温暖化防止の面からも、純水消費量削減が強く求められている。
【0004】
以上のように、純水消費削減要求を満足させるため、半導体製造での純水の大半を消費するリンス槽でのリンス効率を高めて純水を有効に使用できるようにすることにより、純水消費量を飛躍的に削減できるリンス槽、つまり槽片側上方から純水を導入して下方水流及びオーバーフロー水流を形成する装置構造が発明された(特許第2013691号)。この発明により、従来、広く用いられていた槽下部から純水を導入し、上部からオーバーフローさせるいわゆるオーバーフローリンス(以下、OFRという)槽に比較し、40%以上の純水節約が可能な急速置換リンス(以下、QCRという)槽が開発された(宮越、他「QC洗浄−洗浄リンス槽内急速置換法による新しいウエハ洗浄」、第16回空気清浄とコンタミネーションコントロール研究大会予稿集p.216,(1999年)、宮越、他「QC洗浄−洗浄リンス槽内急速置換法による新しいウエハ洗浄(3)」第18回空気清浄とコンタミネーションコントロール研究大会予稿集p.95,(2000年)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記したQCR槽は、リンス槽内に発生する渦水流の発生を少なくして供給した純水と槽内の溶液が攪拌され混合しないようにして、槽内の溶液を供給した純水で急速に置換できるようにしたので、薬液処理後にリンス槽に移されたウエハ及びウエハカセットに付着した薬液がリンス槽内に予めあった純水と混合して薄められる作用も弱くなり、濃い薬液が付着した状態でリンスを開始することになり、この分、リンス効率を悪くしていた。幸いにも、QCR槽のリンス効率向上分が、このようなリンス開始時の高濃度薬液付着の問題を差し引いても、OFR槽に比べて大幅に降らすだけの効率の良さのため、これまでは問題にならなかっただけである。このようなリンス開始時の付着薬液の薄め効果の低さは、希ふっ酸等による酸化膜エッチングのリンスでのクエンチ効果を弱めるため、エッチングバラツキが問題であった。加えて、従来のQCR槽では、片方からのみ純水を供給するため、2列2個、合計で4個のカセットを同時に洗浄する量産用のウエハ洗浄装置では、純水供給側とその反対側とでリンス効果に差が生じ、その分、リンス時間が長くなり、純水・節水効果の低下が問題であった。また、槽底部から排水するQCR槽では、突然の停電や純水供給停止、水面計作動不良等の異常発生により、ウエハが水面から露出するまでリンス槽水面が低下し、露出したウエハ面に付着していた溶液が蒸発して蒸発残滓が微粒子となってパーチクル汚染を起こし、回復不可能なダメージをウエハに与えることも問題であった。
【0006】
本発明は、以上のような従来のQCR槽の問題点等を解決し、少ない純水や薬液で効率よくウエハ洗浄が可能で、エッチングやリンスの均一性に優れ、突然の異常発生に対してもウエハに回復可能なダメージを与えない信頼性の高いウエハ洗浄装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記した目的を達成するため次の構成を工夫したものである。
請求項1の発明は、図2等に例示される如く半導体製造工程で用いられ、槽底部に排水口2を有するリンス槽1にウエハcを入れて洗浄するウエハ洗浄装置において、前記リンス槽1は、対向する側壁3a,3bとの間に隙間を保ってそれぞれ設けられて対応する側壁との間に槽上下に延びる液導入部10a,10bを形成しているパンチング側板7a,7bと、前記各液導入部の下側にそれぞれ設けられて洗浄液用の液供給配管21を接続する供給口4a,4bと、前記液供給配管21のうち前記各供給口に近い部分にそれぞれ設けられた弁30a,30bとを備え、洗浄液が前記各液導入部10a,10bに対し前記液供給配管21から前記弁30a,30bおよび前記供給口4a,4bを介して交互に供給可能であるとともに、前記各液導入部を形成している7a,7bの孔から槽洗浄部1Aへ導入されることを特徴としている。
この構造では、両側にあって槽上下に延びる液導入部10a,10bをパンチング側板7a,7bにより区画形成することにより、各パンチング側板7a,7bの孔から交互に洗浄液を槽洗浄部1Aへ供給可能となる。また、洗浄液は両側のパンチング側板7a,7bの複数の孔から槽洗浄部1Aへ供給されるが、例えば、槽内に充満されと、パンチング側板7a,7bの最上段にある孔から専ら水平水流となって槽洗浄部1Aへ導入されるので、オーバーフロー水面水流を形成することも可能になる。
【0008】
なお、請求項5の発明は、請求項1のウエハ洗浄装置において、図1などに例示される如く前記排出口側に設けられた弁31,32,33並びに前記各供給口に設けられた弁30a,30b等の開閉を、前記リンス槽内の水面ないしは水位を検出したときの水面信号で制御する構成である。
【0009】
【0010】
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図4は本発明を適用した半導体ウエハ洗浄設備全体を模式的に示し、図1は図4の洗浄設備のうち初期に使用されるリンス槽の駆動系を主体にした模式構成図である。図2(a)は図1のリンス槽を上から見た模式構成図、図2(b)は(a)のA−A線断面図である。図3(a),(b)は同リンス槽の回転駆動手段の作用を図2(a)のB−B線断面で示す模式図である。
【0012】
図4の洗浄設備は、薬液洗浄されたウエハcがリンス槽1で純水洗浄された後、他の第1リンス槽40A及び第2リンス槽40Bにより順に純水洗浄されるときの構成例である。ここで、リンス槽1を主体にしたウエハ洗浄装置は、純水洗浄を前提としているが、これを用いて薬液洗浄することも可能である。これに対し、第1と第2のリンス槽40A,40Bは専ら純水洗浄を行うものである。但し、原理的には薬液であっても差し支えない。
そして、本発明との関係において、請求項1〜5に係るウエハ洗浄装置はリンス槽1に関係した構成を特定している。
【0013】
(リンス槽1を用いたウエハ洗浄装置)このウエハ洗浄装置は、図1及び図2の如く2列配置で合計4個のウエハ用カセット20を同時に洗浄する量産型のリンス槽1が主体になり、槽構造及びその制御機構などに工夫が施されている。次に、主な装置構造特徴を詳述する。
【0014】
(槽構造)リンス槽1は、槽底部に設けられた排出口2、側壁3a,3bとの間に液導入部10a,10bを区画形成しているパンチング側板7a,7b、一方側壁3bの上端を低くしたオーバーフロー排水部5、槽内下側に配置されたパンチング下板8、パンチング下板8と槽底面との間の隙間内に配された配管13等からなるガス噴射手段、2個の水面計15a,15b、カセット20内に整列収容されたウエハcを回転及び上下揺動する回転駆動手段17などを備えている。
【0015】
リンス槽1の形態は、図2において、周囲が対向する側壁3a,3b及び側壁3c,3dで、下側が緩やかなV形底壁3eで区画された上開口した略矩形容器状をなしている。側壁3bは側壁3aより少し低く設定されて、上端がオーバーフロー排水部5を形成している。側壁3bの外側には集水部6が付設されている。この集水部6は、オーバーフロー排水部5から溢れ出す洗浄液を受け入れて排水する箇所である。底壁3eには排出口2が中央部に設けられ、供給口4a,4bが側壁3a,3bに接近した適位置にそれぞれ設けられている。パンチング側板7a,7b及びパンチング下板8は、洗浄液を通す上下左右に設けられた複数の孔を有している。パンチング側板7a,7bは、側壁3c,3dの対向内面にあって上下方向に固着された挟持部材9に取り外し可能に保持されて、対応する側壁3a,3bとの間に上下に延びる液導入部10a,10bを形成している。なお、パンチング側板7a,7bの孔分布については、例えば、上側の孔数を多くしたり、下側の孔径よりも上側の孔径を大きくするなど適宜に工夫される。液導入部10a,10bは対応する供給口4a,4bと連通している。これに対し、パンチング下板8は、底壁3eの対応凸部に設置されており、底壁3eとの間に所定隙間を形成している。パンチング下板8上には、4個の枠状の受け台11と、6個の軸受け部材12とが設けられている。受け台11はカセット20をそれぞれ位置決め保持する枠状になっている。軸受け部材12は後述する回転駆動機構17の回転棒19を枢支するものである。従って、このリンス槽1の内部は、側壁3c,3dと、パンチング側板7a,7bと、パンチング下板8とにより槽洗浄部1Aを形成している。該槽洗浄部1Aには、洗浄液が供給口4a,4bから液導入部10a,10bへそれぞれ送られ、そこからパンチング側板7a,7bの複数の孔を通って供給される。この液供給態様では、洗浄液が両側のパンチング側板7a,7bの孔のうち、槽内水量に応じた高さの孔を通って平水流となって滑らかに供給される。槽内の洗浄液は、下側の排水口2から排出されると共に、槽洗浄部1Aが満杯になったときに上部のオーバーフロー排水部5からも排出可能となる。この液排出態様では、パンチング下板8の存在により排出部2から排出される液部分の局部的な片寄りを無くし、また、オーバーフロー排水部5の存在により槽内水面に浮かぶ異物を押し流したり、異物のない清浄な水面を形成可能にする。なお、パンチング側板7a,7bは、リンス槽1に一体形成することも可能であるが、挟持部材9を介し取り外し可能に組み付けるようにすると、メンテナンス性及び汎用性に優れたものとなる。
【0016】
(ガス噴射手段及び水面計)配管13は、上長手方向に沿って小孔が開口され、窒素ガスなどをパンチング下板8を介して前記槽洗浄部1Aに噴射するものである。この配管13は、左右の受け台11に対応して折り曲げられており、底壁3eの内面側に支持部材14により保持されている。そして、配管13の両端部が槽外へ導出されて後述するガス供給配管22に接続されると、ガス噴射手段として作動する。水面計15a,15bは槽内の適位置に後付け方式で設置される。水面計15aは高水位水面計であり、洗浄液が槽内に充満されて、オーバーフロー排水部5から溢れる直前の状態を検出する。水面計15bは低水位水面計であり、洗浄液が槽内にあってカセット20を満たしたときの状態を検出する。各水面計15a,15bの検出値は、リンス槽1の外部に設置されている外部処理部16a,16bに信号線を介し送られ、信号処理された水面信号26a,26bとして接点信号インターフェース25に送信される。
【0017】
(回転駆動手段)回転駆動手段17は、カセット20が受け台11に位置決め保持された状態で、カセット20内の複数のウエハcを同時に回転及び上下に揺動するものである。この例では、側壁3dの外に設置された回転動力部18と、前記した軸受け部材12に枢支される回転棒19とから構成されている。回転動力部18はモーター等からなる。回転棒19は、真円状のシャフト19aの軸回りに断面が楕円形の筒部材19bを装着したものである。筒部材19bは、弾性ラバー材が用いられ、シャフト19aの両側部分を除いて一体的に装着されている。シャフト19aは基端側が回転動力部18に連結され、回転動力部18の駆動により筒部材19bと一体に回転される。なお、カセット20は、従来と同様に複数の対向した縦溝20aを有し、該縦溝20aに多数のウエハcを縦並びで規則正しく収納する構造である。
【0018】
ウエハ洗浄装置は、以上の回転駆動手段17を有した場合、カセット20が受け台11に保持されると、カセット20内のウエハcが回転棒19の楕円形筒部材19b上に支持される。このセット状態において、回転棒19が回転駆動手段17により回転されると、ウエハcは図3(a)から(b)の如く縦溝20a内に位置した状態で回転されつつ、楕円変形度合いに応じて縦溝20aに沿って上下に揺動される。この利点は、薬液又は純水洗浄の過程において、ウエハcの上下部で生じ易い洗浄やエッチング度合いのばらつきを無くし、均一洗浄やエッチングを向上でき、ウエハcの径が大きくなるほど改善効果が顕著となる。従来の如くウエハcが回転されないと、ウエハcの外周部の内、縦溝20a内に位置する部分の洗浄やエッチング不足を生じるが、そのような問題も解消できる。
【0019】
(供給・排出管路構成)以上のリンス槽1には、図1の如く各供給口4a,4bに純水や薬液を送る液供給配管21が接続され、ガス噴射用配管13の両端に目的のガスを送るガス供給配管22が接続され、排出口2に液排出配管23が接続される。
このうち、液供給配管21は、両端を供給口4a,4bに接続した管部21aと、液供給源と管部21aを接続する管部21bとからなる。管部21aの両側つまり供給口4a,4bに近い部分には自動弁(開閉作動のみ行う弁)30a,30bが付設されている。管部21aのうち、供給口4a側には自動弁30aを挟んでパイパス管21cが設けられ、該パイパス管21cにニードル弁(流量調整弁)30c及び自動弁(開閉作動のみを行う弁)30dが付設されている。管部21bには、液体用圧力計35及び液体用流量計36が付設されている。液体用流量計36には供給する洗浄液の流れを乱さないように超音波流量計が採用されている。この超音波流量計は、管部21bの上流側と下流側とに検出器(交互に送信器又は受信器となる)を付設し、両検出器の間を反射法により超音波パルスを伝播させ、その伝播時間を交互に測定し、そのらの差等を利用して流量を計測するものである。また、ガス供給配管22は、両端をガス噴射用配管13の対応端に接続した管部22aと、ガス供給源と管部22aとを接続する管部22bとからなる。管部22bには、管部22b側にガス遮断弁34が付設されると共に、ガス圧力計37及びガス流量計38が付設されている。これに対し、液排出配管23には、排水自動弁(開閉作動のみを行う弁)31が排水口2側に付設され、それよりも下流側に常時閉型自動弁(電気を切ると閉止するタイプの電磁弁や空気圧作動弁)32が付設されている。また、排水自動弁31を挟んでパイパス管23aが設けられ、該パイパス管23aにバイパス弁33が付設されている。なお、集水部6には図面上省略したが、適位置に設けられた排出口に液排出配管が接続される。
【0020】
(制御機構)以上のリンス槽1は、メイン駆動機構部として、弁電源24と、インターフェース25と、制御装置27Aと、監視装置27Bとを備えている。弁電源24は、例えば、制御装置27Aから通信線24aを介し送られる弁開閉信号、監視装置27Bから通信線24bを介し送られる異常信号により、上記弁30a,30b,31,32,33等の対応する弁、又は、全ての弁を信号に応じた開又は閉じ状態にする。インターフェース25は、1接点信号を入力すると、電気的に絶縁された2接点信号に変換して出力する回路(つまり、1入力、2出力のバッファと実質的に同じ)である。具体的には、各水面計15a,15bに対応した外部処理部16a,16bから送信されてくる水面信号26a,26b(26)、上記弁30a,30b,31,32,33等から送信されてくる弁開閉信号28を、制御装置27A及び監視装置27Bに合った形式に変換処理して、水面信号26と弁開閉信号28とを制御装置27A及び監視装置27Bにそれぞれ送信する。制御装置27Aは、リンス槽1の稼動を制御するもので、少なくとも接点信号インターフェース25から水面信号26、弁開閉信号28を受信し、内蔵プログラム処理により上記弁30a,30b,31,32,33等のそれぞれに弁制御信号29を送って開閉制御する。監視装置27Bは、制御装置27Aと独立に作動して、接点信号インターフェース25から水面信号26及び弁開閉信号28を受信し、液体用圧力計35及び液体用流量計36と、ガス圧力計37及びガス流量計38からそれぞれデータを受信して、それらを基にして後述するリンス槽1の異常事態に対処可能にする。
【0021】
次に、以上の制御機構の作動について、実際の半導体製造で行われる洗浄制御例を挙げながら説明する。ここでは、ウエハcが前工程で薬液洗浄されたものを上記リンス槽1を用いたウエハ洗浄装置で純水洗浄する例で説明するが、薬液洗浄でも同じである。
【0022】
(洗浄制御例−1.待機時の作動)以上のウエハ洗浄装置において、まず、薬液洗浄を終えたカセット20がリンス槽1に送られてくる予定が無い場合、又は、その待ち時間が長い場合は、制御装置27Aの制御により、排水用の排水自動弁31及び常時閉型自動弁32、供給液用自動弁30a,30bを閉止し、パイパス管21cの自動弁30dを開け、ニードル弁30cから少量の純水を液導入部10aから槽洗浄部1Aへ供給して、オーバーフロー排水部5からそれを排水するようにして、待ち状態つまりアイドリング状態での薬液又は純水消費量を節約する。また、前工程での薬液洗浄が終了して、カセット20がリンス槽1に送られるタイミングに合わせて、事前に、供給液用自動弁30a、常時閉型自動弁32を開け、供給液用自動弁30b、排水自動弁31、自動弁30dを閉止すると、液供給配管21から供給された純水は、供給口4aから液導入部10aに流入し、パンチング側板7aの孔を通ってリンス槽1の槽洗浄部1Aへ供給され、その一部が下向き水流となってパンチング下板8の孔から排出口2、バイパス弁33を通って液排出配管23に排水され、残りの大部分が水平表面水流となってオーバーフロー排水部5から排水される状態にして、カセット20の到着を待つ。
【0023】
(洗浄制御例−2.セット時の作動)4個のカセット20がリンス槽1に到着し、対応する受け台11に向かって降下を初めて水面に入ると、制御装置27Aからの制御信号により、ガス遮断弁34が開けられ、ガス流量計38で所望の流量の窒素ガスがガス噴出用配管13から槽内に噴出し、リンス槽1内の純水を激しく攪拌し、各カセット20とそれに収納されているウエハcに付着していた薬液が槽内の純水全体と混合し、その濃度を急激に薄めると共に、該薬液と混合した純水は、オーバーフロー排水部5から排出される。このようにして、カセット20とそれに収納されているウエハcに付着していた洗浄薬液が急激に薄められクエンチされ、同時にリンス効果が高められる。これは、特に希ふっ酸による酸化膜エッチング等の場合、ウエハに付着している希フッ酸を急速に薄め、エッチング作用を瞬時に停止させるので、酸化膜エッチングの均一性を向上できる。
【0024】
(洗浄制御例−3.セット後の洗浄作動)4個のカセット20が受け台11にセットされると、制御装置27Aからの制御信号により、ガス遮断弁34が閉止される。オーバーフロー排水部5の少し下に設定されている高水位用水面計15aが水面を検知すると、外部処理部16bから出力される水面信号26aが接点信号インターフェース25を介して制御装置27Aに送られる。すると、制御装置27Aは水面信号26aに基づいて弁制御信号29を生成して、供給液用自動弁30aを閉止し、供給液用自動弁30b及び排水自動弁31を開けて、自動弁30bから供給口4b及び液導入部10bを通って、パンチング側板7bの孔から純水の供給が継続されるが、排出口2から排出される排水量がそれを上回り、水面は下降を始める。このときリンス槽1内に渦流が発生し始めるが、すぐに低水位用水面計15bが水面を検知する位置まで水面が下降し、その水面信号26bが接点信号インターフェース25を介して制御装置27Aに送られ、排水自動弁31が閉止されて、水面の下降が停止し、発生しかけた渦流はエネルギーの供給が絶たれて消滅する。このようにして、供給した純水により、リンス槽1内の溶液は、混合することなく、層流となって排水口2から押し出されるように排水され、リンス槽1内が純水で急速に置換される。次に、高水位用水面計15aが水面を検知すると、自動弁30bが閉止され、自動弁30aが開けられ、パンチング側板7aの方から純水が供給され、同時に排水自動弁31が開けられるので、再び、水面の下降が始まる。このように自動弁30aと30bを交互に開閉し、リンス槽1の槽洗浄部1Aにパンチング側板7a及び7b、つまり左右交互に純水を供給し、層流的に排水することが行われ、各カセット20及びそれに収納されているウエハcを均等に効率よくリンスすることができる。
【0025】
(洗浄制御例−4.洗浄最終段階の作動)このようなリンス操作の最終段階では、常に、自動弁30aを開け、自動弁30b及び排水自動弁31を閉じた状態にし、オーバーフロー排水部5から純水をオーバーフローし、水面に浮かんでいる浮遊物を流し去ってから、各カセット20をリンス槽1から取り出す。このようにすることで、リンスが終了した各カセット20及びウエハcはリンス槽1から取り出すときに水面に浮かんでいる浮遊物付着の虞から解消される。
【0026】
(洗浄制御例−5.監視装置の作動)監視装置27Bには、接点信号インターフェース25を介して制御装置27Aに送られたのと同じ水面信号26が送信され、高水位水面計15aが水面を検知してから低水位水面計15bが水面を検知するまでの時間T1、及び、排水自動弁31が開けられてから低水位水面計15bが水面を検出するまでのT2とその間の液体用流量計36で計測される供給流量の積算値V1、低水位水面計15bが水面を検知してから排水自動弁31が閉止されるまでの時間T3、排水自動弁31が閉止されてから高水位水面計15aが水面を検知するまでの時間T4と水流量計24で計測される供給流量の積算値V2が、各々、計測され、監視装置27Bのメモリーに記録されると共に、統計処理されて平均・分散から、何時もと同じであるかを判断し、異常があれば以下のような異常対策処理が実行される。
ここで、本発明実施例で予想される異常発生とそれに対する対応を説明する。この実施例では、リンス槽1の底部に設けた排水口2から排水し、その排出量が純水供給量に比べて多いので、低水位水面計15bが作動不良を起こしたり、排水自動弁31が閉まらなくなる故障が発生すると、純水水面(水位)が低下し続け、ウエハcが露出して、付着していた溶液が蒸発し、それに溶解していた不揮発成分の残滓がウエハ面に析出して微細なゴミとなって付着したり、空気中に浮遊している塵埃が付着する等の汚染が発生する。このような不具合としては、第1に停電、第2に純水流量低下及び停止、第3に水面検知センサー誤作動、第4に排水自動弁31の誤作動、の4原因が想定される。次にこれらの原因に対する実施例でのウエハcが水面から露出することの防止対策について説明する。
【0027】
第1の停電の場合は、自動弁32が常時閉型弁であるので、停電時には自動的に閉状態となり、リンス槽1の排水口2からの排水が即時に停止するので、水面が低下することはない。従って、停電によりウエハcが水面から露出することは起きない。また、弁電源24は、停電や非常停止信号で一度電源が遮断されると、停電等が普及しても、作業者が復帰ボタンを押さない限り電源が自動的には入らない「電源OFF安全モード」仕様になっている(原田宙幸「半導体製造での安全対策」、半導体製造における安全対策・管理ハンドブック、p.1(1993年、リアリズ社発行))。
【0028】
第2の純水流量低下又は停止した場合は、監視装置27Bで監視している、水流量計36で計測した純水流量が予め定められている値以下に低下すると、非常停止用通信線24bから弁電源24を非常停止する信号が送られ、弁電源24の電源が遮断されるので、常時閉型自動弁32が閉止され、リンス槽1からの排水が停止し、ウエハcが水面から露出されるのが防止される。
【0029】
第3の水面センサー誤作動に対する対策について説明する。排水自動弁31及びバイパス弁33からの排水流量を各々f(31)、f(33)とし、供給口4a及び4bからの純水供給流量をfとすると、常時閉型自動弁32が開になって、高水位水面計15aから低水位水面計15bの位置まで水面が低下する時間Tdは次の式(1)、
V=(f(31)+f(33))・Td−∫f・dt (1)
の関係から求まる。ここで、Vは、高水位水面計15aから低水位水面計15bまでのリンス槽1の容積であり、∫は0〜Tdの間の積分である。V、f(31)、f(33)は装置常数であり、分かっているものとする。fは液体用流量計36で計測できるので、監視装置27Bでは式(1)を用いてTdを計算することができる。従って、常時閉型自動弁32が開となり、高水位水面計15aが水面を検知してから、Td時間後になっても低水位水面計15bから水面を検知した信号が送信されない場合には、監視装置27Bから非常信号を弁電源24に送って全ての弁30a,30b,31,32,33等を閉止し、ウエハcが水面から露出される虞を防ぐ。
【0030】
また、常時閉型自動弁32が閉になって、低水位水面計15bから高水位水面計15aの位置まで、水面が上昇する時間Tuは次の式(2)、
V=∫f・dt−f(33)・Tu (2)
で与えられる。ここで、∫は0〜Tuの間の積分である。従って、排水自動弁31が閉となり、低水位水面計15bが水面を検知してから、Tu時間後になっても高水位水面計15aが水面を検知した信号を送信しない場合には、監視装置27Bから非常信号を弁電源24に送って作動を遮断して、全ての弁30a,30b,31,32,33等を閉止する。
【0031】
以上の説明では、低水位水面計15b又は高水位水面計15aの何れかが水面検知をミスした場合であり、式(1)及び式(2)で計算されるTd及びTu時間経過後も低水位水面計15b又は高水位水面計15aが水面を検出できなかった場合、直ちに、弁電源24を非常停止するとしたが、監視装置27Bから、低水位水面計15b及び高水位水面計15aに代わって、制御装置27Aに信号を送り、この信号で排水自動弁31の開閉を制御して、リンス工程を続行するようにすることもできる。また、低水位水面計15b及び高水位水面計15aの両方が途中で水面を検知できなくなってもリンスを続けることができる。また、Td及びTu時間に猶予時間Tyを加えた時間が経過するまで監視装置27Bから非常信号を出力しないやり方もある。何れの方法でもウエハcが水面から露出することは防げる。
【0032】
第4の排水自動弁31が閉止できなくなった故障の場合は、例えば、排水自動弁31が開で水面が下降し、低水位水面計15bが水面を検知してから制御装置27Aが排水自動弁31に閉信号を出力し、実際に、排水自動弁31が閉止するまでの時間遅れにより、水面は低水位水面計15bよりさらに下降するが、排水自動弁31が閉止したところで水面が上昇に転じ、再度、低水位水面計15bを水面が通過する。最初に、低水位水面計15bを水面が下降してから再び通過するまでの時間T1は、ほぼ、一定であるので、最初に通過してから、T1時間に余裕分を加えた時間内に水面を検知できない場合は、監視装置27Bから非常信号を弁電源24に送り、全ての弁30a,30b,31,32,33等を閉止し、排水自動弁31が閉止しなくなっても、常時閉型自動弁32により排水口2からの排水を閉止できる。
【0033】
(回転駆動手段の作動)回転駆動手段17は、カセット20内のウエハcを回転棒19の回転により上下揺動及び回転するので、カセット20の縦溝20aにある溶液が置換されリンス効果が向上すると共に上下方向のリンス効果やエッチング速度の差異が平準化され、均一性が向上する。更に、リンス槽1内の溶液は、下方の排水口2に向かって流れるので、回転棒19の回転に伴ってパーチクルが発生したとしても、速やかに排水口2から排出され、ウエハcの汚染を確実に防ぐことができる。
【0034】
(リンス槽40A,40Bを用いたウエハ洗浄装置)このウエハ洗浄装置は、図4の左側に示される如くウエハcを少なくとも第1リンス槽40Aと、隣の第2リンス槽40Bに順に入れて洗浄する複合型であり、装置特徴は次の構成にある。即ち、各リンス槽40A,40Bは、槽底部に設けられた供給口41から純水を供給し、槽内の純水を槽上部からオーバーフローして排出する、所謂OFR槽からなることを必須としている。同時に、両リンス槽40A,40Bの配置は、第1リンス槽40Aが第2リンス槽40Bよりも低くなるよう段差を持って設置されることが必須となる。そして、この構造では、第2リンス槽40Bからオーバーフローした純水を収容する集水部42の排出口43と、第1リンス槽40Aの供給口41とを配管44により接続して、第2リンス槽40Bの集水部42にオーバーフローした純水が、両リンス槽40A,40B内の水位差によって第1リンス槽40A内へ導入されるようにしたものである。このため、このウエハ洗浄装置においては、供給部41から第2リンス槽40Bに供給された純水、つまり最終洗浄用として使用され、第2リンス槽40Bからオーバーフローして集水部42に集められた純水は、配管44を通って第1リンス槽40Aの供給口41に自動的に供給され、第1リンス槽40Aにて再び使用される。このようにして、この構造では、例えば、最終洗浄である第2リンス槽40Bで使用された純水を、薬液洗浄或いは初期の純水洗浄を終了したウエハcを洗浄処理する第1リンス槽40Aで使用することにより、純水消費量を半減することができ、加えてポンプ等の液移送動力及び付帯設備を必要とせずに連続的な移し換えを実現できる。
【0035】
なお、以上の実施の形態説明では、各リンス槽1,40A,40Bに純水を入れて順にリンスする例で説明したが、リンス槽1には純水でなく薬液を入れて処理しても何ら差し支えない。その場合は図4において、リンス槽1が薬液洗浄用とし、リンス槽40A,40Bが純水洗浄用として構成されることになる。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の各ウエハ洗浄装置を採用することにより、2列配置の合計4個のウエハ用カセットを同時にリンスする量産ラインにおいても、効率よく洗浄リンスでき、リンス開始時のカセット及びそれに収納されているウエハに付着している薬液を効率よく薄めることができるので、均一な洗浄リンス効果が得られると共に、洗浄効果が向上するため、純水の節水や洗浄時間の短縮と、突然の停電や水面検知異常等が発生しても、ウエハに回復不可能なダメージや汚染を回避することができる等、優れたウエハ洗浄設備を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の形態例として示すウエハ洗浄装置の全体構成図である。
【図2】図1のリンス槽の細部を示す構成図である。
【図3】上記リンス槽の回転駆動手段の作動を示す図である。
【図4】本発明を適用したウエハ洗浄設備全体を示す模式構成図である。
【符号の説明】
1はリンス槽(1Aは槽洗浄部)
2は排出口
3a,3bは槽の対向する側壁
4a,4bは供給口
5はオーバーフロー排水部
6,42は集水部
7a,7bはパンチング側板
8はパンチング下板
10a,10bは液導入部
13はガス噴射用配管(ガス噴射手段)
15a,15bは高水位と低水位の水面計
17は回転駆動手段(19は回転棒)
20はカセット
30a,30b,31,32,33は弁(32は常時閉型自動弁)
23aはパイパス管
25はインターフェース
27Aは制御装置
27Bは監視装置
35,37は圧力計
36,38は流量計(36は超音波流量計)
40Aは第1リンス槽
40Bは第2リンス槽
41は供給口
42は集水部
44は連結用配管[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a wafer cleaning apparatus suitable for a cleaning process for cleaning a wafer with a chemical solution or pure water in a semiconductor manufacturing process. In the present specification, “chemical solution and pure water” are collectively referred to as a cleaning solution unless particularly required to be distinguished.
[0002]
[Prior art]
Cleaning processes in semiconductor manufacturing include cleaning using a high-temperature mixture of sulfuric acid and hydrogen peroxide to remove organic contaminants, cleaning using a high-temperature mixture of hydrochloric acid and hydrogen peroxide to remove heavy metal contamination, and fine particles There is a cleaning using a mixed solution of ammonia and hydrogen peroxide for the purpose of decontamination. In actual wafer manufacturing, these cleanings are used alone or in combination depending on the contamination status of the wafer and the wafer process. As the etching process, silicon oxide film etching with buffered hydrofluoric acid and silicon nitride film etching with hot phosphoric acid are widely used. In wafer cleaning (including etching) with these chemical solutions, after the wafer processing with the chemical solution is completed, the cleaning process is continuously performed with pure water, and then the cleaning is started with another chemical solution. In this way, a combination of the treatment with the chemical solution and the subsequent treatment with pure water constitutes a unit process for wafer cleaning. In actual wafer cleaning, several such unit processes are combined.
[0003]
In the semiconductor manufacturing process, the wafer cleaning is repeatedly performed so that “starts with cleaning and ends with cleaning”, so that a large amount of pure water is consumed. In one theory, per 200mm waferabout6 tons of pure water is required, and 300 mm wafers that will become full-scale in the future will further increase the consumption of pure water, and measures to save pure water are required. In recent years, energy consumption has been required to be reduced in order to reduce carbon dioxide emissions, which are a cause of global warming. However, it is said that about 20 kWh of electricity is required per ton of pure water production. Therefore, reduction of pure water consumption is also strongly demanded from the viewpoint of global warming prevention.
[0004]
As described above, in order to satisfy the demand for reducing pure water consumption, pure water can be used effectively by improving the rinsing efficiency in the rinsing tank that consumes most of the pure water in semiconductor manufacturing. A rinsing tank that can drastically reduce consumption, that is, an apparatus structure in which pure water is introduced from above one side of the tank to form a lower water flow and an overflow water flow has been invented (Japanese Patent No. 20133691). Compared with a so-called overflow rinse (hereinafter referred to as OFR) tank, in which pure water is introduced from the lower part of the tank, which has been widely used in the past, and is overflowed from the upper part, this invention allows rapid replacement of 40% or more of pure water. Rinse (hereinafter referred to as QCR) tank has been developed (Miyakoshi, et al., “QC Cleaning-New Wafer Cleaning by Rapid Replacement Method in Cleaning Rinse Tank”, Proceedings of the 16th Annual Conference on Air Cleaning and Contamination Control, p.216 (1999), Miyakoshi, et al. "QC cleaning-New wafer cleaning by rapid replacement method in cleaning rinse bath (3)" Proceedings of the 18th Air Cleaning and Contamination Control Research Conference, p. 95, (2000).
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
The above-mentioned QCR tank is rapidly stirred with pure water supplied with the solution in the tank so that the pure water supplied with less generation of the vortex flow generated in the rinse tank and the solution in the tank are not stirred and mixed. Since it can be replaced, the chemical solution attached to the wafer and wafer cassette transferred to the rinsing tank after the chemical treatment is mixed with the pure water previously stored in the rinsing tank, and the action of diluting is weakened. In this state, rinsing was started, and the rinsing efficiency was reduced accordingly. Fortunately, the improvement in the rinsing efficiency of the QCR tank is good enough to drastically drop compared to the OFR tank, even if the problem of high concentration chemical solution adhesion at the start of rinsing is subtracted. It just didn't matter. Such a low effect of thinning the adhesive chemical solution at the start of rinsing weakens the quenching effect in the rinsing of oxide film etching with dilute hydrofluoric acid or the like, and thus etching variation is a problem. In addition, since the conventional QCR tank supplies pure water only from one side, in a mass production wafer cleaning apparatus that simultaneously cleans two cassettes in two rows, a total of four cassettes, the pure water supply side and the opposite side There was a difference in the rinsing effect, and the rinsing time was increased correspondingly, and the decrease in pure water / water saving effect was a problem. Also, in the QCR tank that drains from the bottom of the tank, the surface of the rinse tank drops until the wafer is exposed from the water surface due to a sudden power outage, deionized water supply failure, or malfunction of the water level meter, and adheres to the exposed wafer surface. It was also a problem that the solution that had been evaporated evaporates and the evaporation residue becomes fine particles, causing particle contamination, and irreparably damaging the wafer.
[0006]
The present invention solves the problems of the conventional QCR tank as described above, enables efficient wafer cleaning with a small amount of pure water or chemicals, has excellent etching and rinsing uniformity, and prevents sudden abnormalities. Another object of the present invention is to provide a highly reliable wafer cleaning apparatus that does not cause recoverable damage to the wafer.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present invention has been devised in order to achieve the above-described object.
The invention of
In this structure, the
[0008]
In additionThe invention of claim 5The wafer cleaning apparatus according to
[0009]
[0010]
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 4 schematically shows the entire semiconductor wafer cleaning equipment to which the present invention is applied, and FIG. 1 is a schematic configuration diagram mainly showing a rinsing tank drive system used initially in the cleaning equipment of FIG. 2A is a schematic configuration diagram of the rinse tank of FIG. 1 as viewed from above, and FIG. 2B is a cross-sectional view taken along line AA of FIG. FIGS. 3A and 3B are schematic views showing the operation of the rotation driving means of the rinsing tank in the cross section taken along line BB in FIG. 2A.
[0012]
The cleaning equipment of FIG. 4 is a configuration example in which the chemical-cleaned wafer c is cleaned with pure water in the
And in relation to the present invention, claims 1 to5The wafer cleaning apparatus according to the present invention has a configuration related to the rinsing tank 1.Has identifiedThe
[0013]
(Wafer Cleaning Apparatus Using Rinsing Tank 1) This wafer cleaning apparatus is mainly composed of a mass-production
[0014]
(Tank structure) The
[0015]
In FIG. 2, the
[0016]
(Gas injection means and water level meter) The
[0017]
(Rotation drive means) The rotation drive means 17 rotates and swings up and down a plurality of wafers c in the
[0018]
When the wafer cleaning apparatus has the rotation driving means 17 described above, when the
[0019]
(Supply / Discharge Pipe Line Configuration) The rinse
Among these, the
[0020]
(Control Mechanism) The rinse
[0021]
Next, the operation of the above control mechanism will be described with reference to an example of cleaning control performed in actual semiconductor manufacturing. Here, an example in which the wafer c cleaned with a chemical solution in the previous process is cleaned with pure water by the wafer cleaning apparatus using the rinse
[0022]
(Cleaning Control Example 1. Operation During Standby) In the above wafer cleaning apparatus, first, when the
[0023]
(Cleaning control example-2. Operation at the time of setting) When the four
[0024]
(Cleaning control example-3. Cleaning operation after setting) When four
[0025]
(Cleaning control example-4. Operation at the final stage of washing) In the final stage of such rinsing operation, the automatic valve 30a is always opened, the
[0026]
(Cleaning control example-5. Operation of monitoring device) The same
Here, the occurrence of abnormality expected in the embodiment of the present invention and the response to it will be described. In this embodiment, the water is discharged from the drain port 2 provided at the bottom of the
[0027]
In the case of the first power failure, since the
[0028]
When the second pure water flow rate drops or stops, when the pure water flow rate measured by the
[0029]
A countermeasure against the third water surface sensor malfunction will be described. When the drainage flow rates from the drainage
V = (f (31) + f (33)) · Td−∫f · dt (1)
It is obtained from the relationship. Here, V is the volume of the
[0030]
The time Tu during which the water surface rises from the low
V = ∫f · dt−f (33) · Tu (2)
Given in. Here, ∫ is an integral between 0 and Tu. Accordingly, when the automatic
[0031]
In the above description, either the low
[0032]
In the case of a failure where the fourth
[0033]
(Operation of Rotation Drive Unit) Since the
[0034]
(Wafer Cleaning Apparatus Using Rinse
[0035]
In the above description of the embodiment, an example in which pure water is put in each of the rinsing
[0036]
【The invention's effect】
As described above, by adopting each wafer cleaning apparatus of the present invention, even in a mass production line in which a total of four wafer cassettes arranged in two rows are rinsed simultaneously, cleaning rinse can be performed efficiently, and the cassette at the start of rinsing And since the chemical solution adhering to the wafer stored in it can be thinned efficiently, a uniform cleaning rinse effect is obtained, and the cleaning effect is improved, so that water saving and cleaning time of pure water are reduced, Even if a sudden power failure, water surface detection abnormality, or the like occurs, it is possible to realize excellent wafer cleaning equipment such as avoiding irreparable damage and contamination of the wafer.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall configuration diagram of a wafer cleaning apparatus shown as an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a configuration diagram showing details of the rinse tank of FIG. 1;
FIG. 3 is a view showing the operation of the rotation driving means of the rinse tank.
FIG. 4 is a schematic configuration diagram showing the entire wafer cleaning equipment to which the present invention is applied.
[Explanation of symbols]
1 is a rinsing tank (1A is a tank cleaning section)
2 is the outlet
3a and 3b are opposite side walls of the tank
4a and 4b are supply ports
5 is overflow drainage
6 and 42 are water collecting parts
7a and 7b are punching side plates
8 is a punching lower plate
10a and 10b are liquid introduction parts
13 is a gas injection pipe (gas injection means).
15a and 15b are high and low water level gauges
17 is a rotation driving means (19 is a rotating rod).
20 is a cassette
30a, 30b, 31, 32, 33 are valves (32 is a normally closed automatic valve)
23a is a bypass tube
25 is the interface
27A is a control device
27B is a monitoring device
35 and 37 are pressure gauges
36 and 38 are flow meters (36 is an ultrasonic flow meter)
40A is the first rinse tank
40B is the second rinse tank
41 is a supply port
42 is a water collecting section
44 is a pipe for connection
Claims (5)
前記リンス槽は、対向する側壁との間に隙間を保ってそれぞれ設けられて対応する側壁との間に槽上下に延びる液導入部を形成しているパンチング側板と、前記各液導入部の下側にそれぞれ設けられて洗浄液用の液供給配管を接続する供給口と、前記液供給配管のうち前記各供給口に近い部分にそれぞれ設けられた弁とを備え、
洗浄液が前記各液導入部に対し前記液供給配管から前記弁および前記供給口を介して交互に供給可能であるととともに、前記各液導入部を形成している前記パンチング側板の孔から槽洗浄部へ導入されることを特徴とするウエハ洗浄装置。In a wafer cleaning apparatus that is used in a semiconductor manufacturing process and cleans by putting a wafer in a rinse tank having a discharge port at the bottom of the tank,
The rinsing tank is provided with a gap between the opposing side walls and a punching side plate that forms a liquid introducing portion extending vertically from the corresponding side wall to the corresponding side wall, and under each of the liquid introducing portions. A supply port that is provided on each side to connect a liquid supply pipe for cleaning liquid, and a valve that is provided in a portion of the liquid supply pipe that is close to each supply port,
Washing liquid can be alternately supplied from the liquid supply pipe to the liquid introduction parts via the valve and the supply port, and the tank is washed from the hole in the punching side plate forming the liquid introduction parts. A wafer cleaning apparatus, which is introduced into a part.
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