JP4562563B2 - 浴室構造および浴室の工法 - Google Patents

浴室構造および浴室の工法 Download PDF

Info

Publication number
JP4562563B2
JP4562563B2 JP2005082894A JP2005082894A JP4562563B2 JP 4562563 B2 JP4562563 B2 JP 4562563B2 JP 2005082894 A JP2005082894 A JP 2005082894A JP 2005082894 A JP2005082894 A JP 2005082894A JP 4562563 B2 JP4562563 B2 JP 4562563B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat insulating
insulating material
material layer
bathtub
unit bath
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005082894A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006263016A (ja
Inventor
敦 宅石
Original Assignee
パナソニック電工Awe株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by パナソニック電工Awe株式会社 filed Critical パナソニック電工Awe株式会社
Priority to JP2005082894A priority Critical patent/JP4562563B2/ja
Publication of JP2006263016A publication Critical patent/JP2006263016A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4562563B2 publication Critical patent/JP4562563B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)
  • Bathtubs, Showers, And Their Attachments (AREA)

Description

本発明は、浴槽だけでなく浴室全体に安定した保温効果を得られる浴室構造および浴室の工法に関するものである。
図10に示すように、従来からいわゆるハーフタイプの浴室が知られている。このハーフタイプの浴室は、建物101の内部にユニットバス(洗い場付き浴槽)100を設けて浴室を形成するタイプのものであるが、ユニットバス100の壁面102や浴槽104が建物101の基礎に形成された通気口106から進入する外気に直接曝される構造となっている。このため、建物101の内部といえども建物101の外壁110とユニットバス100の壁面102及び浴槽104とで構成される空間(以下「建物内部外気温空間」という。)108の温度は、外気と略同じ温度になっている。
このように浴槽104の裏面が直接外気に曝され、かつ一般的な浴槽104の素材はGFRP(ガラス繊維強化プラスチック)等の薄くて軽量で強度の高い樹脂が使われているため、断熱性・保温性が低く、浴槽104内の湯の熱が建物内部外気温空間108に放熱し易くなり、湯温低下が起き易いという問題がある。特に、外気温が急激に低下する冬季にはこの現象が顕著となり、浴槽104の保温効果は悪化する。
図11は、浴槽104の保温効果を向上させようとしたもので、浴槽104と洗い場を含むユニットバス100の下側に、断熱材109を受けるFRP製の受け板107を設置し、この受け板107とユニットバス100との間の空間に断熱材109を充填したものである。(下記の特許文献1)。
図12も、浴槽104の保温効果を向上させようとしたもので、浴槽104の下側に防水パン103を配置し、防水パン103と浴槽104の間に保温空間105を形成したものである。(下記の特許文献2)。
特公昭60−49491号公報 特開2005−2738号公報
しかしながら、上記特許文献1のように、ユニットバス100の下側に、ユニットバス100の全域にわたる受け板107を設置したものでは、浴室の下面が受け板107で密閉されてしまう構造となり、充分な通気性を確保できない。このため、浴室内の湿気が逃げずに結露が発生し、カビを繁殖させたり、木材を腐らせたり、鉄筋を発錆させる等の問題がある。したがって、上記受け板107には通気穴111を設ける必要がある。また、上記受け板107は、FRP製であることから、配管や浴槽104等のメンテナンスを床下から行うのが困難で、メンテナンス性がよくないという問題がある。さらに、上記受け板107はFRPの成形品であることから、設置場所の状態に合わせた成形を行う必要があり、生産性が極めて悪く、場合によっては受け板107の形状に合わせた現場施工をしなければならないこともあった。しかも、上記受け板107のような大型のFRP成形品は、産業廃棄物として廃棄する上でも好ましくなく、環境負荷も大きいものであった。
また、上記特許文献2のように、浴槽104の下に防水パン103を配置して保温空間105を形成したものでは、建物内部外気温空間108の通気性は確保され、浴槽104の保温性は高まるものの、洗い場の床面112が建物内部外気温空間108に直接曝されることとなり、依然として浴室内の保温性が悪いという問題がある。したがって、浴槽104だけ保温性がよくなっても、浴室全体でみた場合にその保温性は充分でなく、結果的に浴槽104内の温度低下を招いたり、浴室暖房のエネルギー費用がかかったりする問題があった。
このように、従来の浴室構造では、浴槽だけでなく浴室全体に安定した保温効果を得られるとともに、通気性やメンテナンス性を兼ね備えたものが提供されていなかったのが実情である。
本発明は、上記のような事情に鑑みなされたもので、浴槽だけでなく洗い場も含めた浴室全体に安定した保温効果を得られるとともに、通気性やメンテナンス性を兼ね備えた浴室構造および浴室の工法の提供をその目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の浴室構造は、浴槽と洗い場とを含むユニットバスの下方に、所定間隔を隔てて下部断熱材層が配置され、上記ユニットバスと下部断熱材層との間に、浴槽の下方から洗い場の下方にわたって熱的に連続するとともに周囲が外周断熱材層で囲われた保温空気層が形成されていることを要旨とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の浴室の工法は、浴槽と洗い場とを含むユニットバスの設置部の当該ユニットバスより下方に、所定間隔を隔てて下部断熱材層を配置し、上記設置部の周囲に外周断熱材層を配置するとともに、外周断熱材層で囲われた設置部にユニットバスを設置することにより、上記ユニットバスと下部断熱材層との間に、浴槽の下方から洗い場の下方にわたって熱的に連続するとともに周囲が外周断熱材層で囲われた保温空気層を形成することを要旨とする。
すなわち、本発明は、ユニットバスと下部断熱材層との間に、浴槽の下方から洗い場の下方にわたって熱的に連続するとともに周囲が外周断熱材層で囲われた保温空気層が形成されている。このため、上記保温空気層は外周断熱材層と下部断熱材層に囲まれた保温層として機能することから、浴槽は上記保温空気層および下部断熱材層の存在により効果的に保温され、浴槽内の湯の温度低下が防止される。また、洗い場も保温空気層および下部断熱材層の存在により効果的に保温され、洗い場の温度低下が防止される。しかも、上記保温空気層は、浴槽の下方から洗い場の下方にわたって形成されていることから、浴槽から保温空気層に伝達された熱は、洗い場の下方に伝わって床面から洗い場を保温する。このように、浴槽だけでなく洗い場も含めた浴室全体に安定した保温効果を得ることができ、浴槽内の温度低下を防止し、浴室暖房のエネルギーを節減することができる。
本発明において、上記下部断熱材層は、保温空気層から下部断熱材層より下側の下部空間に向かって水蒸気を透過させる水蒸気透過性を有するものである場合には、保温空気層内の湿気を下部空間に効果的に逃がして保温空気層での結露を防止し、保温空気層の保温層としての機能を損なわず、有効な保温性能を発揮させるとともに、木材や鉄筋等を含む建材の劣化が防止される。
本発明において、上記ユニットバスの下方には、保温空気層と下部空間との間を遮断する構造体が存在しない場合には、配管や浴槽等に補修の必要が生じたときに、メンテナンスの妨げとなる構造体が存在しないことから、床下からのメンテナンスを容易に行うことができる。しかも、従来の受け板のような廃棄上問題となる構造体が少ないので、環境負荷も小さい。また、従来のように受け板の形状に合わせた現場施工の必要も全くなくなり、現場の施工性や設計の自由度が向上する。
本発明において、上記下部断熱材層および/または外周断熱材層を構成する断熱材の周縁に存在する継目部に防風処理が施されている場合には、断熱材同士の継目や断熱材と他の部材との継目に形成される微小隙間が防風処理され、下部空間を通り抜ける冷気が上記微小隙間を通って保温空気層に流れ込み、保温空気層が温度低下して保温効果が低下するのが防止され、浴室全体に安定した保温効果を得ることができる。
本発明において、上記下部断熱材層には、浴槽の下方から洗い場の下方にわたるユニットバスの設置面積の70%以上の面積比率で通気開口が存在する場合には、保温空気層内の湿気が通気開口を通って下部空間に効果的に逃げることから、結露を防止し、保温空気層の保温層としての機能を損なわず、木材や鉄筋等を含む建材の劣化が防止される。
つぎに、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1および図2は、本発明の浴室構造の一実施の形態を示す図である。
この浴室構造は、浴槽14と洗い場15とを含むユニットバス10の下方に、所定間隔を隔てて下部断熱材層21が配置され、上記ユニットバス10と下部断熱材層21との間に、浴槽14の下方から洗い場15の下方にわたって熱的に連続するとともに周囲が外周断熱材層22で囲われた保温空気層18が形成されている。
より詳しく説明すると、上記ユニットバス10は、基礎28と基礎28上に設置された土台29を含む建築躯体11に設置されている。上記ユニットバス10は、浴槽14と、浴槽14の横に配置される洗い場15と、浴槽14と洗い場15を繋ぐエプロン16とが3分割になった3分割タイプである。上記浴槽14、洗い場15、エプロン16はそれぞれFRPの成形品から形成されている。
上記浴槽14、洗い場15およびエプロン16を含むユニットバス10は、建築躯体11の土台29に懸架された吊り架台31上に設置されている。上記吊り架台31は、基礎28上に設置された2本の土台29に複数掛け渡されるように設置される。上記吊り架台31は、その下側に下部空間19を確保するとともに、上部にユニットバス10が設置される。上記ユニットバス10は、吊り架台31の上側に配置された高さ調節器35を介して所定間隔を隔てて設置される。
上記吊り架台31には、断熱材44を受ける受け部材32が取り付けられ、受け部材32上の吊り架台31同士の間および基礎28と吊り架台31との間に断熱材44が充填され、上記断熱材44と吊り架台31とで下部断熱材層21が構成される。
上記下部断熱材層21が形成されたユニットバス10の設置領域の外周部には、四方を囲むように断熱材45が配置され、これらの断熱材45により外周断熱材層22が構成される。上記外周断熱材層22は、浴槽14が設置されるところでは、下部断熱材層21から浴槽14の側面を覆う高さに設定され、洗い場15が設置されるところでは、下部断熱材層21から洗い場15の下面までを覆う高さに設定されている。
また、上記浴槽14の外側面には、浴槽断熱材24が貼着され、洗い場15の下面には洗い場断熱材25が貼着されている。また、エプロン16の外側面にもエプロン断熱材26が貼着されている。上記浴槽断熱材24、洗い場断熱材25およびエプロン断熱材26は、ユニット側断熱材層を構成している。
これにより、下部断熱材層21上に所定間隔を隔てて設置されたユニットバス10と下部断熱材層21との間には、下側に下部断熱材層21が配置され、周囲を外周断熱材層22で囲われ、さらに上部にユニット断熱材層が配置されて断熱材によって囲まれた保温空気層18が形成される。この保温空気層18は、下側、周囲、上側を断熱材で囲まれてデッドエアが存在する状態となり、保温層として機能する。
ここで、上記ユニット側断熱材層を構成する上記浴槽断熱材24、洗い場断熱材25およびエプロン断熱材26は、下部断熱材層21および外周断熱材層22を構成する断熱材44,45よりも厚みが薄くなるよう設定されている。
また、上記下部断熱材層21および/または外周断熱材層22を構成する断熱材44,45の周縁に存在する継目部を覆うように防風シート33が敷設され、各継目部に防風処理が施されている。具体的には、下部断熱材層21を構成する断熱材44と吊り架台31の間の継目部、下部断熱材層21を構成する断熱材44と外周断熱材層22を構成する断熱材45の間の継目部、外周断熱材層22を構成する断熱材45同士の継目部が、それぞれ防風シート33で覆われている。このようにすることにより、下部空間19を流れる冷気が上記継目部に形成される微小隙間を通って保温空気層18に侵入するのが防止される。
この例では、上記ユニットバス10は、上述したように浴槽14と洗い場15とエプロン16が分割された3分割タイプであり、浴槽14の下側すなわち保温空気層18には防水パンを設置せず、浴槽14の壁側の上端縁に形成された防水用の屈曲部に壁面12を設置することにより浴槽14周りの防水を行い、浴室内の水が保温空気層18に浸入するのを防止している。また、上記浴槽14の屈曲部17と壁面12の接合部、エプロン16と浴槽14の接合部およびエプロン16と洗い場15の接合部は、それぞれ水止パッキン等のシール部材でシールされ、浴室内の水が保温空気層18に浸入するのを防止している。また、洗い場15の壁際の周囲には、シール部材としての止水部材20が配置され、浴室内の水が保温空気層18に浸入するのを防止している。このように、浴槽14、エプロン16、洗い場15と壁面との間が止水され、浴室内の水の保温空気層18への侵入を防止していることから、保温空気層18の保温層としての機能を損なわず、有効な保温性能を発揮できる。
上記下部断熱材層21を構成する断熱材44としては、保温空気層18から下部断熱材層21より下側の下部空間19に向かって水蒸気を透過させる水蒸気透過性を有するものが用いられる。具体的には、グラスウール、ロックウール、セラミックウール、炭素繊維、セルロースウール、羊毛、透過性の高いハビーズ法ポリスチレンフォーム等各種のものを用いることができる。上記断熱材44としては、透湿抵抗が1(mhmmHg/g)以下のものが好適である。
したがって、上記下部断熱材層21は、防風シート33で覆われておらず断熱材44が露出した部分が通気開口となり、この通気開口から水蒸気が逃げることにより、保温空気層18内の結露を防止し、保温空気層18の保温層としての機能を損なわず、有効な保温性能を発揮するとともに、建材の損傷を防止するようになっている。この例では、浴槽14の下方から洗い場15の下方にわたるユニットバス10の設置領域の面積の70%以上の面積比率で通気開口を存在させている。
このような構造においては、保温空気層18と下部空間19の間には、柱状の吊り架台31と帯状の受け部材32が交差した状態で存在し、上記受け部材32によって断熱材44が支受されている。そして、上記断熱材44はグラスウールやロックウール等の繊維系の断熱材44である。このように、上記ユニットバス10の下方には、保温空気層18と下部空間19との間を遮断する板状の構造体が存在しない。
つぎに、上記浴室構造をつくる工法について説明する。
すなわち、まず、浴槽14と洗い場15とを含むユニットバス10の設置部47の当該ユニットバス10より下方に、所定間隔を隔てて下部断熱材層21を配置する。ついで、上記設置部47の周囲に外周断熱材層22を配置するとともに、外周断熱材層22で囲われた設置部47にユニットバス10を設置する。これにより、上記ユニットバス10と下部断熱材層21との間に、浴槽14の下方から洗い場15の下方にわたって熱的に連続するとともに周囲が外周断熱材層22で囲われた保温空気層18を形成する。以下、図面を参照して詳しく説明する。
図3に示すように、建築躯体11は基礎28上に土台29が設置されており、2つの並行して配置された土台29に吊り架台31を掛け渡す。上記吊り架台31は、柱状の支受部材38の両端に、土台29に掛合する掛合部材37が取り付けられて構成されている。上記掛合部材37は支受部材38と同じ幅に設定された金属板を鉤状に屈曲して形成されている。上記掛合部材37を土台29に掛合させて2つの土台29に吊り架台31を掛け渡すことにより、土台29よりも低くかつ地面から所定高さの位置で支受部材38が略水平になるよう配置される。
図4(a)に示すように、基礎28と土台29は四角形の枠状に設置されており、対向する2辺に位置する土台29に複数(この例では4本)の吊り架台31を掛け渡す。この状態で、各吊り架台31の支受部材38は他の2辺と略並行でかつ同じ高さに設定される。
図5は、上記吊り架台31の長手方向と直交する方向の断面であり、上記吊り架台31が掛け渡されたところに、断熱材44の受け材である受け部材32を取り付ける。上記受け部材32は、細長い帯状の金属板を屈曲形成したものであり、土台29に掛合される掛合部40と、基礎28と吊り架台31の間および吊り架台31同士の間において凹状に屈曲され断熱材44を支受する支受部41と、吊り架台31の支受部材38に沿って凸状に屈曲された逃げ部42とがそれぞれ形成されている。この例では、支受部41が5つ、逃げ部42が4つ形成されている。
図4(a)(b)に示すように、上記受け部材32を、吊り架台31と直交する方向に複数(この例では4つ)取り付ける。これにより、基礎28と吊り架台31の間と、吊り架台31同士の間とに、受け部材32の支受部41によって梯子状の桟が形成される。
図6および図7に示すように、上記基礎28と吊り架台31の間と、吊り架台31同士の間とに、それぞれ断熱材44を充填する。この状態で、上記吊り架台31と断熱材44により、下部断熱材層21が形成される。この下部断熱材層21は、地面との間に下部空間19を形成し、四角形の建築躯体11内に略水平に配置され、上記下部断熱材層21の上が、ユニットバス10が設置される設置部47となる。
図8(a)および(b)に示すように、上記ユニットバス10の設置部47の周囲に外周断熱材層22を配置する。上記外周断熱材層22は、浴槽14が設置される側略半分が、洗い場15が設置される残り略半分よりも高さが高くなっている。すなわち、浴槽14の側面に対面する1辺に配置される断熱材45は、下部断熱材層21から浴槽14の側面までを覆う高さに設定され、これに対面する洗い場15の側面に対面する1辺に配置される断熱材45は、下部断熱材層21から洗い場15の下面までを覆う低い高さに設定されている。残る2辺に配置される断熱材45は、浴槽14側が下部断熱材層21から浴槽14の側面までを覆う高さで、洗い場15側が下部断熱材層21から洗い場15の下面までを覆う低い高さの段状に形成されている。
図9に示すように、下部断熱材層21を構成する断熱材44と吊り架台31の間の継目部、下部断熱材層21を構成する断熱材44と外周断熱材層22を構成する断熱材45の間の継目部、外周断熱材層22を構成する断熱材45同士の継目部に、それぞれ防風シート33を敷設する。
図1および図2に示すように、上記下部断熱材層21の上部で外周断熱材層22で囲われた設置部47に、浴槽14、洗い場15、エプロン16を含むユニットバス10を設置する。このとき、吊り架台31の支受部材38上に、高さ調節器35を設置し、浴槽14および洗い場15を高さ調節器35で支受するとともに、それぞれの高さ調節器35の高さを調節して浴槽14および洗い場15を水平に位置決めする。
上記高さ調節器35は下部断熱材層21の上に所定間隔を隔てて浴槽14と洗い場15を設置しうるスペーサとして機能し、浴槽14、洗い場15およびエプロン16を含むユニットバス10と下部断熱材層21との間に上述した保温空気層18を確保する。
これにより、上記ユニットバス10と下部断熱材層21との間に、浴槽14の下方から洗い場15の下方にわたって熱的に連続するとともに周囲が外周断熱材層22で囲われた保温空気層18が形成される。
以上のように、本発明は、ユニットバス10と下部断熱材層21との間に、浴槽14の下方から洗い場15の下方にわたって熱的に連続するとともに周囲が外周断熱材層22で囲われた保温空気層18が形成されている。このため、上記保温空気層18は外周断熱材層22と下部断熱材層21に囲まれた保温層として機能することから、浴槽14は上記保温空気層18および下部断熱材層21の存在により効果的に保温され、浴槽14内の湯の温度低下が防止される。また、洗い場15も保温空気層18および下部断熱材層21の存在により効果的に保温され、洗い場15の温度低下が防止される。しかも、上記保温空気層18は、浴槽14の下方から洗い場15の下方にわたって形成されていることから、浴槽14から保温空気層18に伝達された熱は、洗い場15の下方に伝わって床面から洗い場15を保温する。このように、浴槽14だけでなく洗い場15も含めた浴室全体に安定した保温効果を得ることができ、浴槽14内の温度低下を防止し、浴室暖房のエネルギーを節減することができる。
また上記下部断熱材層21は、保温空気層18から下部断熱材層21より下側の下部空間19に向かって水蒸気を透過させる水蒸気透過性を有するものであるため、保温空気層18内の湿気を下部空間19に効果的に逃がして保温空気層18での結露を防止し、保温空気層18の保温層としての機能を損なわず、有効な保温性能を発揮させるとともに、木材や鉄筋等を含む建材の劣化が防止される。
また、上記ユニットバス10の下方には、保温空気層18と下部空間19との間を遮断する構造体が存在しないため、配管や浴槽14等に補修の必要が生じたときに、メンテナンスの妨げとなる構造体が存在しないことから、床下からのメンテナンスを容易に行うことができる。しかも、従来の受け板のような廃棄上問題となる構造体が少ないので、環境負荷も小さい。また、従来のように受け板の形状に合わせた現場施工の必要も全くなくなり、現場の施工性や設計の自由度が向上する。
また、上記下部断熱材層21および/または外周断熱材層22を構成する断熱材44,45の周縁に存在する継目部に防風処理が施されているため、断熱材44,45同士の継目や断熱材44,45と他の部材との継目に形成される微小隙間が防風処理され、下部空間を通り抜ける冷気が上記微小隙間を通って保温空気層18に流れ込み、保温空気層18が温度低下して保温効果が低下するのが防止され、浴室全体に安定した保温効果を得ることができる。
また、上記下部断熱材層21には、浴槽14の下方から洗い場15の下方にわたるユニットバス10の設置面積の70%以上の面積比率で通気開口が存在するため、保温空気層18内の湿気が通気開口を通って下部空間に効果的に逃げることから、結露を防止し、保温空気層18の保温層としての機能を損なわず、木材や鉄筋等を含む建材の劣化が防止される。
また、上記ユニット側断熱材層を構成する上記浴槽断熱材24、洗い場断熱材25およびエプロン断熱材26は、下部断熱材層21および外周断熱材層22を構成する断熱材44,45よりも厚みが薄くなるよう設定されているため、保温空気層18に伝わった浴槽14の熱が保温空気層18に保持されて逃げ難く、保温空気層18による洗い場15の保温がより効果的に行われる。
なお、上述した説明では、上記ユニットバス10として、浴槽14と洗い場15とエプロン16が3分割になった3分割タイプである例を説明したが、これに限定するものではなく、これらが一体になった一体型を適用することもできるし、他のタイプを適用しても差し支えない。
本発明の浴室構造の一例を示す断面図である。 上記浴室構造を示す斜視図である。 本発明の浴室の工法を示す図である。 本発明の浴室の工法を示す図である。 本発明の浴室の工法を示す図である。 本発明の浴室の工法を示す図である。 本発明の浴室の工法を示す図である。 本発明の浴室の工法を示す図である。 本発明の浴室の工法を示す図である。 従来例を示す断面図である。 従来例を示す断面図である。 従来例を示す断面図である。
符号の説明
10 ユニットバス
11 建築躯体
12 壁面
14 浴槽
15 洗い場
16 エプロン
17 屈曲部
18 保温空気層
19 下部空間
20 止水部材
21 下部断熱材層
22 外周断熱材層
24 浴槽断熱材
25 洗い場断熱材
26 エプロン断熱材
28 基礎
29 土台
31 吊り架台
32 受け部材
33 防風シート
35 高さ調節器
37 掛合部材
38 支受部材
40 掛合部
41 支受部
42 逃げ部
44 断熱材
45 断熱材
47 設置部
100 ユニットバス
101 建物
102 壁面
103 防水パン
104 浴槽
105 保温空間
106 通気口
107 受け板
108 建物内部外気温空間
109 断熱材
110 外壁
111 通気穴
112 床面

Claims (6)

  1. 浴槽と洗い場とを含むユニットバスの下方に、所定間隔を隔てて下部断熱材層が配置され、上記ユニットバスと下部断熱材層との間に、浴槽の下方から洗い場の下方にわたって熱的に連続するとともに周囲が外周断熱材層で囲われた保温空気層が形成されていることを特徴とする浴室構造。
  2. 上記下部断熱材層は、保温空気層から下部断熱材層より下側の下部空間に向かって水蒸気を透過させる水蒸気透過性を有するものである請求項1記載の浴室構造。
  3. 上記ユニットバスの下方には、保温空気層と下部空間との間を遮断する構造体が存在しない請求項2記載の浴室構造。
  4. 上記下部断熱材層および/または外周断熱材層を構成する断熱材の周縁に存在する継目部に防風処理が施されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の浴室構造。
  5. 上記下部断熱材層には、浴槽の下方から洗い場の下方にわたるユニットバスの設置面積の70%以上の面積比率で通気開口が存在する請求項1〜4のいずれか一項に記載の浴室構造。
  6. 浴槽と洗い場とを含むユニットバスの設置部の当該ユニットバスより下方に、所定間隔を隔てて下部断熱材層を配置し、上記設置部の周囲に外周断熱材層を配置するとともに、外周断熱材層で囲われた設置部にユニットバスを設置することにより、上記ユニットバスと下部断熱材層との間に、浴槽の下方から洗い場の下方にわたって熱的に連続するとともに周囲が外周断熱材層で囲われた保温空気層を形成することを特徴とする浴室の工法。
JP2005082894A 2005-03-23 2005-03-23 浴室構造および浴室の工法 Expired - Fee Related JP4562563B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005082894A JP4562563B2 (ja) 2005-03-23 2005-03-23 浴室構造および浴室の工法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005082894A JP4562563B2 (ja) 2005-03-23 2005-03-23 浴室構造および浴室の工法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006263016A JP2006263016A (ja) 2006-10-05
JP4562563B2 true JP4562563B2 (ja) 2010-10-13

Family

ID=37199585

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005082894A Expired - Fee Related JP4562563B2 (ja) 2005-03-23 2005-03-23 浴室構造および浴室の工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4562563B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012154050A (ja) * 2011-01-24 2012-08-16 Panasonic Corp バスユニットの設置構造
JP5991879B2 (ja) * 2012-08-09 2016-09-14 トヨタホーム株式会社 浴室構造及びユニットバス本体の固定方法
JP6649435B2 (ja) * 2018-06-08 2020-02-19 株式会社ジャパン断熱 ユニットバスの断熱方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06336848A (ja) * 1993-05-27 1994-12-06 Sekisui Chem Co Ltd 浴 室

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06336848A (ja) * 1993-05-27 1994-12-06 Sekisui Chem Co Ltd 浴 室

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006263016A (ja) 2006-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101544153B1 (ko) 건축물의 외벽 고정 시스템
US9016013B2 (en) Curtain wall anchor fire protection apparatus
JP5002275B2 (ja) 壁の下端部構造
JP2008196248A (ja) 壁の下端部形成方法
JP4562563B2 (ja) 浴室構造および浴室の工法
CN107208416B (zh) 用于建造温暖房屋的窗户框架隔热方法
JP2016070044A (ja) 建築物の通気換気断熱システム
KR20050074932A (ko) 지붕 조립용 샌드위치 판넬
KR20060121490A (ko) 화장실용 바닥 난방 구조
JP5070000B2 (ja) 蓄熱床構造および蓄熱床施工方法
US8333043B2 (en) Apparatus for thermally hygrometrically processing air, particularly for classified environments for food preparing processes
JP5937815B2 (ja) ユニット式建物の外壁断熱構造
KR100644508B1 (ko) 주택내부 바닥의 결속 레일을 이용한 보일러 배관의설치구조
JP4627015B2 (ja) 浴室ユニット
KR102489486B1 (ko) 갱폼의 보양 천막 설치 구조
KR101218728B1 (ko) 바닥난방시공용 배관패널
KR200347888Y1 (ko) 지붕 조립용 샌드위치 판넬
CN114559531B (zh) 保温棚及施工构件养生方法
TWM541491U (zh) 隔熱屋頂
JP5789424B2 (ja) 建物の太陽熱集熱装置
JP5497119B2 (ja) 空調室外機用遮熱具およびこれを備えた空調室外機
JP2012012767A (ja) 床下断熱構造
JP3983462B2 (ja) 建物の通気構造
JP2007236818A (ja) 保温浴槽
KR101391240B1 (ko) 줄눈 노출형 지하 이중벽 구조

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060919

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071029

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090401

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100720

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100727

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130806

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees