JP2007236818A - 保温浴槽 - Google Patents
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Abstract
【課題】 設置工事が簡単で、スペースをとらず、温度制御も簡単にでき、メンテナンスも容易な保温浴槽を提供する。
【解決手段】 ステンレス板等の耐腐食性金属板によって形成された浴槽本体2の周壁及び底部を構成する浴槽構成部材12内の少なくとも一部の領域に発熱体8を設け、浴槽本体2内の湯Wにその放熱量に相当する熱を供給してその温度を適温に保つ。浴槽構成部材12は、発熱体8の外側を覆う断熱材およびその外側を覆う外装板などで構成される。発熱体8としては、電熱ヒータや温水管を使用する。
【選択図】 図1
【解決手段】 ステンレス板等の耐腐食性金属板によって形成された浴槽本体2の周壁及び底部を構成する浴槽構成部材12内の少なくとも一部の領域に発熱体8を設け、浴槽本体2内の湯Wにその放熱量に相当する熱を供給してその温度を適温に保つ。浴槽構成部材12は、発熱体8の外側を覆う断熱材およびその外側を覆う外装板などで構成される。発熱体8としては、電熱ヒータや温水管を使用する。
【選択図】 図1
Description
この発明は浴槽に関し、特に家庭用あるいはホテルや旅館に設けられる家族風呂、あるいはユニットバスなどに適した保温浴槽に関する。
従来、ホテルや旅館などの大浴場の浴槽は、岩風呂や檜風呂、大理石風呂など、様々な材料を用いて作られているが、家族風呂や各客室に設けられる浴室、あるいは家庭の浴室などに設置される浴槽には、一般にステンレス製、内面にホウロウを形成した鉄製、樹脂製、あるいは木製などのものが多い。また、ホテルや住宅などでは、浴槽と洗い場を含む浴室全体をユニット化したユニットバスも普及している。
これらの浴槽に温泉の湯や外部に設けた湯沸し器で沸かした湯を注いで利用するが、近年では何時でも入浴できるように、浴槽内の湯を常に適温に保つことが行われている。
その場合、従来は例えば特許文献1に見られるように、浴槽外に循環ポンプと熱交換装置等を設けて、浴槽内の湯をその熱交換装置を通して循環させることによって加熱して戻す循環温浴システムが多く用いられていた。
特開平11−226563号公報
その場合、従来は例えば特許文献1に見られるように、浴槽外に循環ポンプと熱交換装置等を設けて、浴槽内の湯をその熱交換装置を通して循環させることによって加熱して戻す循環温浴システムが多く用いられていた。
このような従来の循環温浴システムを図7によって説明すると、浴槽100とその外部に設けたポンプとヒータ等を備えた熱交換器(循環ユニット)200とを配管によって接続している。そして、浴槽100内の湯Wを熱交換器200を通して循環させ、そこで加熱した湯を浴槽100に戻すことによって、浴槽100内の湯Wを常に適温に保つようにする。浴槽100に貯めた冷水を沸かす場合にもこの循環温浴システムを使用することができる。
しかしながら、このような従来の循環温浴システムでは、浴槽の外部に循環ポンプや熱交換器を設置するため、余分にスペースを必要とすると共に設置工事や配管工事が必要であった。また、給湯の温度調整のためにマイクロコンピュータ等を使用した高度な温度制御手段も必要であった。さらに、浴槽内の汚れた湯を循環させるために浄化装置を設けたり、定期的に配管を洗浄したりするメンテナンスが必要であった。
この発明は、これらの問題を解消するためになされたものであり、設置工事が簡単で、スペースをとらず、温度制御も簡単にでき、メンテナンスも容易な保温浴槽を提供することを目的とする。
この発明による保温浴槽は、上記の目的を達成するため、浴槽の周壁及び底部を構成する部材内に発熱体を設けたものである。
より具体的な構成としては、ステンレス板等の耐腐食性金属板によって形成された浴槽本体と、その浴槽本体の外側面および底面のうちの少なくとも一つの外面に沿って、その外面の略全域に亘って配設された発熱体と、その発熱体の外側を覆う断熱材と、その断熱材の外側を覆い、上記浴槽本体との間に上記発熱体と断熱材を挟み込む外装部材とを備えたものである。
より具体的な構成としては、ステンレス板等の耐腐食性金属板によって形成された浴槽本体と、その浴槽本体の外側面および底面のうちの少なくとも一つの外面に沿って、その外面の略全域に亘って配設された発熱体と、その発熱体の外側を覆う断熱材と、その断熱材の外側を覆い、上記浴槽本体との間に上記発熱体と断熱材を挟み込む外装部材とを備えたものである。
さらに、この保温浴槽において、上記浴槽本体の内面全体に木材や石材など種類の異なる材料の板材を組み合わせて固定された内張りと、その浴槽本体の上端縁部に沿って外側へ張り出し、上記種類の異なる材料のいずれか若しくはその組み合わせによる板材が固定された笠木部とを有するようにすると、デザイン性が向上し、高級感のある保温浴槽になる。
上記発熱体としては、電熱ヒータを用いるとよい。特にグラスファイバー強化耐熱シリコンゴムシートに抵抗エレメントを埋設あるいは表面に被着したシリコンラバーヒータを使用するとよい。
あるいは、上記発熱体として、浴槽本体の外側面および底面のうちの少なくとも一つの外面に沿って、その外面の略全域に亘って蛇行して温水管を配設してもよい。
あるいは、上記発熱体として、浴槽本体の外側面および底面のうちの少なくとも一つの外面に沿って、その外面の略全域に亘って蛇行して温水管を配設してもよい。
この発明による保温浴槽は、浴槽内の湯を循環させる必要がないので設置工事が簡単で、特別なスペースをとらず、温度制御も簡単にでき、メンテナンスも容易で、常に浴槽内の湯を適温に保つことができる。特に、発熱体として電熱ヒータを用いると、保温のための配管工事は一切不要になるため据付が簡単であり、スペースをとらず、温度制御も制度よく容易に行える。
以下、この発明の好ましい実施の形態を図面によって説明する。
図1はこの発明による保温浴槽の基本的な構成を示す断面図である。この図1に示す保温浴槽1は、ステンレス板等の耐腐食性金属板によって形成された浴槽本体2と、その外側に設けた断熱材や外装板などからなる外装部材とによって、浴槽の周壁及び底部を構成する浴槽構成部材12をなしている。
図1はこの発明による保温浴槽の基本的な構成を示す断面図である。この図1に示す保温浴槽1は、ステンレス板等の耐腐食性金属板によって形成された浴槽本体2と、その外側に設けた断熱材や外装板などからなる外装部材とによって、浴槽の周壁及び底部を構成する浴槽構成部材12をなしている。
浴槽本体2は、上端縁部に外側へ張り出した鍔状部2aを有し、底部に排水口2bが形成されているが、そこに図示していない止水栓が装着されており、水漏れの心配が全くないものである。そして、この浴槽構成部材12内に発熱体8を設けている。
湯口9から温泉の湯や外部の湯沸かし器で沸かした湯がこの保温浴槽1内に給湯されて溜まると、その湯Wには発熱体8の発熱によって浴槽本体2の内壁面を通して熱が与えられる。その熱量を湯Wが外気温との温度差によって放熱する熱量と等しくなるようにすれば、湯温を常に一定に保つことができる。
湯口9から温泉の湯や外部の湯沸かし器で沸かした湯がこの保温浴槽1内に給湯されて溜まると、その湯Wには発熱体8の発熱によって浴槽本体2の内壁面を通して熱が与えられる。その熱量を湯Wが外気温との温度差によって放熱する熱量と等しくなるようにすれば、湯温を常に一定に保つことができる。
また、湯口から鉱泉や水道水を少しずつ注ぎながら、止水栓を緩めて排水口2bから少しずつ排水し、この保温浴槽1内の発熱体8の発熱によって湯Wを適温に加熱するようにすれば、温泉掛け流しの湯と同様にして使用することもできる。
発熱体8の例については後述するが、電熱ヒータや温水管などを用いることができる。電熱ヒータを使用すれば、配管工事が一切不要になり、温度制御も容易である。温水管を使用する場合でも、浴槽内の汚れた湯を循環させるのではないので、配管の洗浄頻度は大幅に少なくなる。また、室内暖房などに温水を使用する場合には、その温水を利用することができる。
なお、発熱体8は浴槽構成部材12の全体に設けることは必須ではなく、設置環境や湯量、浴槽構成部材12に材質、発熱体8の種類などの各種条件に応じて、少なくとも一部の面内に設ければよい。
なお、発熱体8は浴槽構成部材12の全体に設けることは必須ではなく、設置環境や湯量、浴槽構成部材12に材質、発熱体8の種類などの各種条件に応じて、少なくとも一部の面内に設ければよい。
この発明による保温浴槽のさらに具体的な実施形態を以下に説明する。図2はその保温浴槽の浴室への設置状態を一部破断して示す斜視図、図3はその要部断面図である。
この保温浴槽1は、ステンレス板等の耐腐食性金属板によって形成され、その開口縁部に外方へ張り出す鍔状部2a(図3参照)を設けた浴槽本体2と、その浴槽本体2の底面及び内周面からなる内面全体に種類の異なる材料の板材を組み合わせて固定した内張り3と、鍔状部2aの上面に種類の異なる材料の組み合わせによる板材を固定して設けた笠木部4とからなる。
この保温浴槽1は、ステンレス板等の耐腐食性金属板によって形成され、その開口縁部に外方へ張り出す鍔状部2a(図3参照)を設けた浴槽本体2と、その浴槽本体2の底面及び内周面からなる内面全体に種類の異なる材料の板材を組み合わせて固定した内張り3と、鍔状部2aの上面に種類の異なる材料の組み合わせによる板材を固定して設けた笠木部4とからなる。
この実施形態では、内張り3を形成する各板材の浴槽本体2の内面への固定、および笠木部4を形成する各板材の鍔状部2aへの固定は、それぞれ耐水性接着剤を用いた貼り付けにより行う。
また、この実施形態において内張り3及び笠木部4に使用する板材は、木材と石材であり、それぞれ木の板材6と石の板材7を組み合わせて、浴槽本体2の内面および鍔状部2aの上面に貼り付けている。木材は檜材が最も適しているが、他の木材を使用してもよい。石材は大理石や御影石などの天然石材を薄く板状にカットしたものを使用すると立派になるが、樹脂等によって成形した人工石板を使用すれば、安価で且つ軽量にすることができる。
また、この実施形態において内張り3及び笠木部4に使用する板材は、木材と石材であり、それぞれ木の板材6と石の板材7を組み合わせて、浴槽本体2の内面および鍔状部2aの上面に貼り付けている。木材は檜材が最も適しているが、他の木材を使用してもよい。石材は大理石や御影石などの天然石材を薄く板状にカットしたものを使用すると立派になるが、樹脂等によって成形した人工石板を使用すれば、安価で且つ軽量にすることができる。
そして、この耐腐食性金属板によって形成された浴槽本体2の外側面および底面のうちの少なくとも一つの外面に沿って、その外面の略全域に亘って耐熱性の絶縁シート13を介して発熱体として電熱ヒータの一種であるシリコンラバーヒータ18を配設している。さらに、そのシリコンラバーヒータ18の外側を耐水性の断熱材14で覆い、その断熱材14の外側をステンレス板などの断熱材押さえ板15(図2では図示を省略)を介して外装部材である外装板5で覆っている。それによって、浴槽本体2と外装板5との間に発熱体であるシリコンラバーヒータ18と断熱材14を挟み込んで、ボルト16で固着している。
このように、この実施形態の保温浴槽1は、浴槽本体2の外周面の少なくと一面好ましくは全面と外装板5との間に、シリコンラバーヒータ18と断熱材14をサンドイッチにして設けることによって、保温浴槽1内の湯の加熱と保温を効果的に行えるようにしている。断熱材14には、保温シートやガラスウールなどを使用する。
シリコンラバーヒータ18は市販されているシート状の電熱ヒータであり、グラスファイバー強化耐熱シリコンゴムシートに抵抗エレメントを埋設するかあるいは表面に被着している。その抵抗エレメントは、ニッケルクロム合金によるワイヤ、リボン箔、あるいはエッチング箔などで形成される。このシリコンラバーヒータの大きさや形状は、用途に応じて種々のものを入手することができる。
シリコンラバーヒータ18は商用の交流電源(AC100〜200V)の供給によって発熱し、その温度制御は、温度センサとして熱電対又は白金測温抵抗体センサを使用し、ON−OFF制御やPID制御によって容易に設定温度に制御することができる。安全性を高めるために、設定温度を超えた場合には通電を遮断するサーモスタットを設けておくとよい。この温度制御は一般の電熱ヒータの温度制御と同様であり、公知の技術であるから詳細な説明は省略する。
この保温浴槽1を浴室に設置する際には、図2に示すように、その大部分を床面より下に埋め込んで、笠木部4だけが浴室内床仕上材10の上に出るようにするとよい。このようにすると、お年よりや子供でも浴槽への出入りが容易になる。しかし、保温浴槽1の上部を浴室内床仕上材10の上にある程度出して設置することもできる。その場合には、保温浴槽1の浴室内に露出する外装板5にも、内張り3あるいは浴室内床仕上材10と同様な板材を使用するとよい。
図2では、浴室内床仕上材10として檜等の木の板材を使用した例を示したが、これに限らず、石材やタイル材、樹脂材などを用いることもできることは勿論である。
図2では、浴室内床仕上材10として檜等の木の板材を使用した例を示したが、これに限らず、石材やタイル材、樹脂材などを用いることもできることは勿論である。
この保温浴槽1は、浴槽本体2がステンレス板等の耐腐食性金属板によって形成されているので、従来のステンレス製の浴槽と同様に充分な強度と耐久性があり、水漏れを起こす心配もない。
それでいて、浴室に設置した状態で外から見える部分は、全て木の板材6と石の板材7を組み合わせて形成した内張り3と笠木部4によって覆われているので、従来のステンレス製の浴槽とは全く違って、自然で変化に富んだ高級感のある外観と感触を得ることができ、保温効果も高まる。
それでいて、浴室に設置した状態で外から見える部分は、全て木の板材6と石の板材7を組み合わせて形成した内張り3と笠木部4によって覆われているので、従来のステンレス製の浴槽とは全く違って、自然で変化に富んだ高級感のある外観と感触を得ることができ、保温効果も高まる。
しかも、この保温浴槽は工場生産が可能であり、出荷時に全てあるいは殆ど完成してユニット化されており、それを設置先へ運搬して浴室に設置し、給湯および排水工事と浴室内床仕上材10との調整工事を行うだけでよいので、従来のステンレス製浴槽や樹脂製浴槽などと同様に、短時間で設置工事を完了することができ、家庭の浴室、旅館やホテルの家族風呂あるいは客室毎の浴室などへの設置も容易にでき、工事費も安くて済む。
また、使用による経年変化で内張り3や笠木部4が傷んだ場合には、その傷んだ部分だけを取り替えることができる。特に傷み易い笠木部4だけを取り替えることが容易であり、笠木部4が傷んだ浴槽を安価に修復して長期に亘って使用することが可能になる。
そして、熱交換器や配管を使用せずに、浴槽内の湯温を常に適温に保つことができ、自由度の高いレイアウトを実現することができる。
そして、熱交換器や配管を使用せずに、浴槽内の湯温を常に適温に保つことができ、自由度の高いレイアウトを実現することができる。
なお、シリコンラバーヒータ18と断熱材14との間に絶縁シートとステンレス板を追加して、浴槽本体2とそのステンレス板とでシリコンラバーヒータ18及びその両側の絶縁シートを完全に密封するようにしてもよい。このようにすれば、シリコンラバーヒータ18に水が浸入して漏電を招くような恐れを完全になくすことができる。
この発明による保温浴槽の他の実施形態を図4によって説明する。この図4はこの実施形態の保温浴槽11の図3と同様な要部断面図であり、図3と対応する部分には同一の符号を付し、それらの説明は省略する。
この実施形態が前述の実施形態と相違する点は、発熱体として温水管28を使用したのと、それに伴って絶縁シート13の代わりに、蛇行する温水管28の間を保温材又はモルタル17で埋めた点だけである。
この実施形態が前述の実施形態と相違する点は、発熱体として温水管28を使用したのと、それに伴って絶縁シート13の代わりに、蛇行する温水管28の間を保温材又はモルタル17で埋めた点だけである。
その温水管28は、中を温水が流通するチューブであり、銅、アルミニウム、ステンレスなどの導電率が大きく耐食性のある金属で作製するのが望ましい。そして、図4に示す例では、浴槽本体2の外側面に沿って、略水平方向に延びて高さ方向に並列して並ぶように、図の手前側と奥側で交互にヘアピン状に屈曲して蛇行し、外側面の略全域に亘って配設されている。
この実施形態によっても前述の実施形態とほぼ同様な効果が得られる。但し、温水管28と温水源とを接続する配管工事が必要になるが、温水管28自体はこの保温浴槽11の製造過程で組み付けてユニット化できるので、据え付け工事は容易である。また、温水源も、室内の暖房などに温水を使用している場合にはそれを兼用することができ、新たに設置する必要がなくなる。この保温浴槽11は、そのような場合に適している。
図5と図6は、発熱体として温水管を使用する実施形態において、その温水管の他の取り付け状態を示す保温浴槽の側面図と、温水管のさらに他の取り付け状態を示す保温浴槽の底面図である。これらの図においても、図2乃至図4と対応する部分には同一の符号を付してあり、それらの説明は省略する。また、断熱材14、断熱材押さえ板15、および外装板5に相当する部材は図示を省略している。
図5に示す実施形態では、保温浴槽21の浴槽本体2の外側面に、高さ方向に沿って水平方向に一定の間隔で並列する多数の仕切り板27を固設して、その各仕切り板27の間を縫うように温水管28を屈曲蛇行させて配置している。この温水管28は、浴槽本体2の4つの外側面のうちの少なくとも一面の略全域に亘って設ける。対向する2面、あるいはさらに全外側面に設ければなおよい。
図6に示す実施形態では、保温浴槽31の浴槽本体2の底面の外面の略全域に、長辺方向に沿って延び、短辺方向に一定の間隔で並列する多数の仕切り板27を、図6で左右半分ずつの領域に一組づつ固設して、その各組の仕切り板27の間を縫うように1本の温水管28を屈曲蛇行させ、2つの領域に分けて配置している。
このようにしても前述実施形態と同様な効果が得られ、しかも温水管28の熱が浴槽本体2の底面からその内部の湯に伝達されるので、対流効果によって熱の伝達効率が高くなる。
図5と図6の実施形態を組み合わせて、浴槽本体2の外側面と底面の外面の全てに温水管28を配設すれば、大きな容量の浴槽(湯舟)や、鉱泉によるかけ流しを行う場合などでも、充分な保温あるいは加温効果を上げることができる。
図5と図6の実施形態を組み合わせて、浴槽本体2の外側面と底面の外面の全てに温水管28を配設すれば、大きな容量の浴槽(湯舟)や、鉱泉によるかけ流しを行う場合などでも、充分な保温あるいは加温効果を上げることができる。
以上の実施形態では略方形の浴槽にこの発明を適用した場合の例を説明したが、この形状に限るものではなく、円形や多角形、小判型やひょうたん型、その他任意の形状の浴槽にも同様にこの発明を適用することができる。
この発明による保温浴槽は、家庭の浴室、旅館やホテルの家族風呂あるいは客室毎の浴室などに設置する浴槽を、常に適温に保つことができ、いつでも温泉気分で入浴することができる。しかも余分なスペースをとらず、据え付けが簡単なので、広範な普及が可能である。特に発熱体に電熱ヒータを用いたものは、保温用の配管工事が全く不要であるから短時間で設置でき、デザインの自由度も高く、設置後の施設管理も容易で、温度調節も任意にでき、極めて利用し易いものである。
また、図2に示した実施形態のように、自然で変化に富んだ高級感のある外観と感触のものにすることができ、家庭でも温泉旅館のような雰囲気で入浴を楽しむことが可能になる。
しかも、工場生産が可能なため比較的安価に提供でき、その設置費用も安くて済む。また、水漏れを起こす恐れがなく、長期に亘って使用することができる。
しかも、工場生産が可能なため比較的安価に提供でき、その設置費用も安くて済む。また、水漏れを起こす恐れがなく、長期に亘って使用することができる。
1,11,21,31:保温浴槽 2:浴槽本体 2a:鍔状部
2b:排水口 3:内張り 4:笠木部 5:外装板
6:木の板材 7:石の板材 8:発熱体 9:湯口
10:浴室内床仕上材 12:浴槽構成部材 13:絶縁シート
14:断熱材 15:断熱材押さえ板 16:ボルト
17:保温材又はモルタル 18:シリコンラバーヒータ(電熱ヒータ)
27:仕切り板 28:温水管(発熱体)
2b:排水口 3:内張り 4:笠木部 5:外装板
6:木の板材 7:石の板材 8:発熱体 9:湯口
10:浴室内床仕上材 12:浴槽構成部材 13:絶縁シート
14:断熱材 15:断熱材押さえ板 16:ボルト
17:保温材又はモルタル 18:シリコンラバーヒータ(電熱ヒータ)
27:仕切り板 28:温水管(発熱体)
Claims (6)
- 浴槽の周壁及び底部を構成する部材内に発熱体を設けたことを特徴とする保温浴槽。
- ステンレス板等の耐腐食性金属板によって形成された浴槽本体と、
該浴槽本体の外側面および底面のうちの少なくとも一つの外面に沿って、該外面の略全域に亘って配設された発熱体と、
該発熱体の外側を覆う断熱材と、
該断熱材の外側を覆い、前記浴槽本体との間に前記発熱体と断熱材を挟み込む外装部材とを備えたことを特徴とする保温浴槽。 - 請求項2記載の保温浴槽において、前記浴槽本体の内面全体に種類の異なる材料の板材を組み合わせて固定された内張りと、前記浴槽本体の上端縁部に沿って外側へ張り出し、前記種類の異なる材料のいずれか若しくはその組み合わせによる板材が固定された笠木部とを有することを特徴とする保温浴槽。
- 前記発熱体が電熱ヒータである請求項1乃至3のいずれか一項に記載の保温浴槽。
- 前記電熱ヒータが、グラスファイバー強化耐熱シリコンゴムシートに抵抗エレメントを埋設あるいは表面に被着したシリコンラバーヒータである請求項4記載の保温浴槽。
- 前記発熱体が、浴槽本体の外側面および底面のうちの少なくとも一つの外面に沿って、該外面の略全域に亘って蛇行して配設された温水管である請求項1乃至3のいずれか一項に記載の保温浴槽。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020081408A (ja) * | 2018-11-27 | 2020-06-04 | 政安 宮崎 | 電気ヒーター内臓保温浴槽およびユニットバス |
JP7255941B1 (ja) * | 2022-08-05 | 2023-04-11 | 株式会社ティービーエム | 油分及び汚泥分回収タンク |
-
2006
- 2006-03-10 JP JP2006066651A patent/JP2007236818A/ja active Pending
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JP2020081408A (ja) * | 2018-11-27 | 2020-06-04 | 政安 宮崎 | 電気ヒーター内臓保温浴槽およびユニットバス |
JP7240860B2 (ja) | 2018-11-27 | 2023-03-16 | 政安 宮崎 | 電気ヒーター内蔵保温浴槽及び電気ヒーター内蔵保温浴槽を搭載したユニットバス |
JP7255941B1 (ja) * | 2022-08-05 | 2023-04-11 | 株式会社ティービーエム | 油分及び汚泥分回収タンク |
WO2024029059A1 (ja) * | 2022-08-05 | 2024-02-08 | 株式会社ティービーエム | 油分及び汚泥分回収タンク |
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