JP4561167B2 - インバータ発電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、交流発電機の出力を直流に変換した後インバータにより所望の周波数を有する交流に変換して負荷に電力を供給するインバータ発電装置に関するものである。
可搬形のインバータ発電装置は、エンジンにより駆動される交流発電機と、この交流発電機の出力を直流に変換するコンバータと、コンバータの出力を所望の周波数を有する交流出力に変換するインバータとにより構成される。エンジンにより駆動される交流発電機としては、3相交流出力を発生するように構成された磁石発電機が用いられることが多い。コンバータは、ダイオードブリッジ全波整流回路や、ダイオードとサイリスタとの混合ブリッジ回路からなる制御整流回路により構成されていて、発電機の交流出力を直流出力に変換する。
またインバータは、ブリッジの各アームがトランジスタやFET等のスイッチ素子により構成されたHブリッジからなっていて、ブリッジの上側アームを構成するスイッチ素子の共通接続点及びブリッジの下側アームを構成するスイッチ素子の共通接続点から直流入力端子が引き出され、上側アームを構成するスイッチ素子と下側アームを構成するスイッチ素子との接続点から交流出力端子が引き出されたインバータ回路と、インバータ回路の交流出力端子から所定の周波数の基本波成分を有する交流出力を得るようにインバータ回路のスイッチ素子をオンオフ制御するコントローラと、インバータ回路の出力から高調波成分を除去して所望の周波数の交流電圧を出力するフィルタ回路とにより構成され、フィルタ回路の出力が負荷に供給される。この種のインバータ発電装置は例えば特許文献1に記載されている。
磁石発電機のように、界磁が一定である発電機においては、回転速度が一定のときの出力電圧V1対出力電流I1特性(出力特性)が図2のような垂下特性となる。このような発電機の出力電圧を、コンバータを通してインバータに供給することにより所望の周波数を有する交流出力を得るようにしたインバータ発電装置おいて、ユーザに望まれる出力電圧V2対出力電流I2特性は、図3のAのように無負荷時から出力電流が制限値Imに達する過負荷時まで一定の出力電圧が得られる特性である。図3のBはAの特性を満足するときの発電機の潜在出力特性である。
またインバータ発電装置の使い方として、特許文献2に示されているように、複数台のインバータ発電装置を並列に接続して、一台のインバータ発電装置では駆動できない電気負荷を駆動できるようにするための提案がなされている。特許文献2においては、複数のインバータ発電装置を並列運転する際に個々の発電装置の出力電圧のばらつきにより生じる電位差によって、出力電圧が高い発電装置から出力電圧が低い発電装置側に電流が流れ込み、電流が流れ込んだ発電装置に過電流が流れて、その構成機器を破壊するおそれがあることが指摘されている。特許文献2に記載された発明においては、この問題を解決するために、各発電装置において、過電流が検出されたときにその出力電圧を下げることにより過電流が流れるのを防ぐようにしている。このような制御を行うと、複数の発電装置により駆動し得る負荷の値が最大値に達する前に、特定の発電装置に過電流が流れてその運転が停止されるのを防ぐことができるため、並列運転される複数の発電装置の合算出力を効率よく利用することができる。
特開平11−308896号公報 特開平6−165390号公報
特許文献2に記載されたような制御を行うと、複数のインバータ発電装置を並列運転して負荷を駆動する際に、該複数の発電装置により駆動し得る負荷の値が最大値に達する前に、特定の発電装置に過電流が流れてその運転が停止されるのを防ぐことができるため、複数のインバータ発電装置の合算出力を効率よく利用することができるが、各発電装置に過電流が流れたときにその出力電圧を下げる制御を行うためには、特別の制御手段を追加する必要があるため、コストが高くなるのを避けられない。
本発明の目的は、他のインバータ装置と並列運転する際に、特別な制御手段を用いることなく、他の発電装置の出力との合算出力を効率よく利用することができるようにしたインバータ発電装置を提供することにある。
本発明は、エンジンなどの原動機により駆動される交流発電機と、交流発電機の出力を直流出力に変換するコンバータと、コンバータの出力を所定の周波数と定格電圧値とを有する交流出力に変換するインバータと、インバータ発電装置の出力電流が設定された制限値を超えたときにインバータの出力を遮断する保護手段とを備えたインバータ発電装置に係わるものである。
本発明においては、前記交流発電機が、回転子の界磁を永久磁石により構成した磁石発電機からなっていて、出力電流の増大に伴って出力電圧が低下し、出力電流の値が前記インバータの出力電流の定格値と前記制限値との間の値に設定された設定値を超えたときに、出力電圧が前記定格電圧値を下回るような垂下特性を呈する出力特性を持つように構成されている。本発明においてはまた、インバータの出力電流が設定値以下のときにインバータの出力電圧を出力電流の変化に対して一定に保つようにインバータの出力電流の変化に伴って交流発電機の回転速度を変化させ、インバータの出力電流が設定値を超える領域では交流発電機の回転速度を一定に保つように交流発電機を駆動する原動機の回転速度を制御する回転速度制御手段が設けられる。
上記のような出力特性を交流発電機に持たせておくと、複数の発電装置を並列運転する際に、複数の発電装置の出力電圧にばらつきがあっても、インバータの出力電流が定格値を超えてから制限値に達するまでの間に出力電圧が高い状態にある発電装置の出力電流を自然に減衰させて、複数の発電装置の発電機の出力電流のバランスをとることができるため、発電機が過負荷状態になったことを検出したときに発電装置の出力を低下させるように制御する特別な制御手段を設けることなく、複数の発電装置を、それぞれの出力電流が制限値に達するまでの間並列運転して、複数のインバータ発電装置の合算出力を効率よく利用することができる。
本発明では、交流発電機として回転子の界磁を永久磁石により構成した磁石発電機を用いるが、磁石発電機は、その回転速度が一定である場合に、出力特性が必ず垂下特性を示すので、出力電流の増大に伴って出力電圧が低下し、出力電流の値がインバータの出力電流の定格値と制限値との間の値に設定された設定値を超えたときに、出力電圧が定格電圧値を下回るような垂下特性を電機子巻線の巻数を調整するだけで容易に得ることができる。
インバータ発電装置においては、出力電圧を定格電圧値に保つために、出力電流の増大に伴って回転速度を上昇させるように制御することがあるが、このような場合にも、回転速度の制御の仕方を工夫することにより、出力電流が設定値を超えたときに出力電圧が定格電圧値を下回るような垂下特性を呈する出力特性を交流発電機に持たせることができる。
上記の例では、インバータの出力電流が設定値以下のときにインバータの出力電圧を出力電流の変化に対して一定に保つようにインバータの出力電流の変化に伴って交流発電機の回転速度を変化させ、インバータの出力電流が設定値を超える領域では交流発電機の回転速度を一定に保つように交流発電機を駆動する原動機の回転速度を制御する回転速度制御手段を設けることにより、出力電流が設定値を超えたときに出力電圧が定格電圧値を下回るような垂下特性を呈する出力特性を交流発電機に持たせることができるようにしている。
また上記回転速度制御手段に代えて、インバータの出力電流が設定値以下のときにインバータの出力電圧を出力電流の変化に対して一定に保つようにインバータの出力電流の増大に伴って交流発電機の回転速度を上昇させ、インバータの出力電流が設定値を超える領域では交流発電機の回転速度をインバータの出力電圧を定格値に保つために必要な回転速度よりも低くし、かつ該交流発電機の回転速度とインバータの出力電圧を定格値に保つために必要な回転速度との差をインバータの出力電流の増大に伴って徐々に大きくしていくように原動機の回転速度を制御する回転速度制御手段を設けてもよい。
また上記回転速度制御手段に代えて、インバータの出力電流が設定値以下のときにはインバータの出力電圧を出力電流に対して一定に保つように交流発電機の回転速度をインバータの出力電流の変化に応じて変化させ、インバータの出力電流が設定値を超える領域では交流発電機の回転速度を設定された上限値以下に制限するように原動機の回転速度を制御する回転速度制御手段を設けてもよい。
以上のように、本発明によれば、出力電流の増大に伴って出力電圧が低下し、出力電流の値がインバータの出力電流の定格値と制限値との間の値に設定された設定値を超えたときに、出力電圧がインバータの交流出力の定格電圧値を下回るような垂下特性を呈する出力特性を交流発電機に持たせたので、複数の発電装置を並列運転する際に、発電装置の出力電圧にばらつきがあっても、インバータの出力電流が設定値を超えてから制限値に達するまでの間に出力電圧が高い状態にある発電装置の出力電流を自然に減衰させて、複数の発電装置の発電機の出力電流のバランスをとることができる。従って、特別な制御手段を設けることなく、複数の発電装置を、それぞれの出力電流が制限値に達するまでの間並列運転して、複数のインバータ発電装置の合算出力を効率よく利用することができる。
以下図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態で用いるインバータ発電装置INVの構成を示したもので、図示のインバータ発電装置INVは、交流発電機1と、発電機1を駆動する原動機2と、発電機1の交流出力を直流出力に変換するコンバータ3と、コンバータ3の出力を所定の周波数と定格電圧値とを有する交流出力に変換するインバータ4とにより構成されている。5はインバータ発電装置INVの出力端子に接続されたプラグの端子6u,6vにコンセント7を通して接続された負荷である。
交流発電機1は、回転子の界磁を永久磁石により構成した磁石発電機からなっていて、その固定子側には、星形結線されたUVW3相の電機子コイルLuないしLwが設けられている。本実施形態では、交流発電機1を駆動する原動機としてエンジンが用いられている。
図示の例では、ブリッジの上辺を構成するダイオードDuないしDwとブリッジの下辺を構成するダイオードDxないしDzとにより構成されたダイオードブリッジ全波整流回路Recと、該整流回路の出力電圧が印加された平滑用コンデンサCdとによりコンバータ3が構成されていて、コンデンサCdの両端に得られる直流電圧がインバータ4に入力されている。
インバータ4は、スイッチ素子のHブリッジ回路からなるインバータ回路4Aと、インバータ回路4Aの交流出力端子から所定の周波数の基本波成分と所定の定格電圧値とを有する交流出力を出力させるようにインバータ回路のスイッチ素子をオンオフ制御するコントローラContと、インバータ回路の出力から高調波成分を除去して所望の周波数の交流出力を出力するフィルタ回路4Bとにより構成されている。
インバータ回路4Aは、ブリッジの上側アームを構成するスイッチ素子Tu、Tvと、ブリッジの下側アームを構成するスイッチ素子Tx、Tyとからなるスイッチ素子のHブリッジ回路により構成されて、ブリッジの上側アームを構成するスイッチ素子の共通接続点及びブリッジの下側アームを構成するスイッチ素子の共通接続点から直流入力端子4a及び4bが引き出され、これらの直流入力端子間にコンバータの出力電圧が印加されている。またインバータ回路の上側アームを構成するスイッチ素子と下側アームを構成するスイッチ素子との接続点から交流出力端子4u及び4vが引き出され、これらの交流出力端子間に得られる交流電圧がフィルタ回路4Bに入力されている。
図示の例では、インバータ回路4Aのブリッジの各辺を構成するスイッチ素子として、絶縁ゲート形トランジスタ(IGBT)が用いられ、スイッチ素子Tu,Tv,Tx及びTyをそれぞれ構成するIGBTのコレクタエミッタ間には、帰還ダイオードDfu、Dfv、Dfx及びDfyが逆並列接続されている。
フィルタ回路4Bは、コイルL1及びL2とコンデンサC1とからなる低域通過フィルタで、インバータ回路4Aの出力から高調波成分を除去して所定の周波数を有する基本波成分の交流電圧を出力する。フィルタの出力端子間に得られる交流電圧は、プラグの端子6u、6v間に印加され、端子6u、6v間の電圧がコンセント7を通して負荷5に印加されている。
コントローラContは、マイクロコンピュータを備えていて、商用周波数と定格電圧値とを有する交流電圧をインバータ回路4Aから出力させるようにインバータ回路のスイッチ素子を所定のデューティ比でオンオフ制御するインバータ制御手段と、インバータ発電装置INVの出力電流が設定された制限値を超えたときにインバータ回路4Aのスイッチ素子をオフ状態にしてインバータ4の出力を遮断する保護手段とを構成する。
本発明においては、図4に示したように、交流発電機の出力電流I1の増大に伴ってその出力電圧V1が低下し、該発電機の出力電流I1の値がインバータの出力電流の定格値Inと制限値Imとの間の値に設定された設定値Isを超えたときに、該発電機の動作点がCに達して、その出力電圧V1がインバータの交流出力の定格電圧値Vnを下回るような垂下特性を呈する出力特性を交流発電機1に持たせる。
図4に示した交流発電機の出力電流I1はコンバータ3の出力側で検出した電流(インバータの入力電流)であり、この出力電流I1は、インバータ発電装置INVの出力電流I2に等しい。
ここで、図5に示すように、図1に示した構成を有する2台のインバータ発電装置INV1及びINV2を並列運転して、負荷5に電力を供給する場合を考える。2台のインバータ発電装置を並列運転している状態で、図6に示すように、一方の発電装置INV1の発電機1の出力電圧V21が他方の発電装置INV2の発電機1の出力電圧V22よりもΔVだけ高い場合を考える。他方の発電装置INV2の出力電圧V22は定格値Vnに等しいものとする。図6の横軸にとった電流I1及びI2はそれぞれ各発電装置の発電機の出力電流及び各発電装置の出力電流(負荷電流)である。
上記のように、一方の発電装置INV1の発電機1の出力電圧V21が他方の発電装置INV2の発電機1の出力電圧V22よりもΔVだけ高い場合の動作を図7に示した。図7においては、一方の発電装置INV1の発電機の出力電流をI11とし、他方の発電装置INV2の発電機の出力電流をI12としている。またILは2台のインバータ発電装置INV1及びINV2から負荷5に供給される負荷電流(=I11+I12)を示している。
2台の発電装置INV1及びINV2に共通な負荷5に供給される負荷電流が零から設定値Isまでの範囲にあるときには、図7に示したように、一方の発電装置INV1の発電機の出力電流I11が負荷電流ILとして負荷に供給される。このとき他方の発電装置INV2の発電機の出力電流I12は零である。負荷電流が増加していくと、図6に示した垂下特性に従って、一方の発電機INV1の出力電圧が低下していく。負荷電流IL(=I11)が設定値Isに達すると、他方の発電装置INV2から出力電流I12が流れ始める。負荷電流が設定値に達した後、他方の発電装置の出力電流I12が設定値に達するまでの間は、一方の発電装置INV1の出力電流I11が一定値を保持する。更に負荷が大きくなっていき、他方の発電装置INV2の出力電流I12が設定値Isに達すると、2台の発電機の出力電流のバランスがとれ、両発電機の出力電流の和の電流I11+I12が負荷電流ILとして流れる。負荷が更に増大して両発電機の出力電流が制限値Imに達すると、保護手段が働いて両発電装置INV1,INV2の出力が遮断される。
このように本発明では、交流発電機の出力電流が、インバータ発電装置の出力電流(負荷電流)の定格値と制限値との間の値に設定された設定値を超えたときに交流発電機の出力電圧がインバータの出力電圧の定格値を下回るような垂下特性を交流発電機に持たせることにより、並列運転される複数の発電装置の出力電圧にばらつきがある場合に、負荷電流が設定値を超えてから制限値に達するまでの間に出力電圧が高い発電装置の出力電流を自然に減衰させて、複数の発電装置の発電機の出力電流のバランスをとることができる。
従って、発電機が過負荷状態になったことを検出したときに発電装置の出力を低下させるように制御するための特別な制御手段を設けることなく、複数の発電装置を、それぞれの出力電流が制限値に達するまでの間並列運転して、複数のインバータ発電装置の合算出力を効率よく利用することができる。
上記のような特性をインバータ発電装置の交流発電機に持たせるには、例えば、交流発電機の回転速度を一定に保つように原動機2の回転速度を制御する回転速度制御手段を設けて、図4に示すように、出力電流I1が設定値Isを超えたときに出力電圧V1が定格電圧値Vnを下回るような垂下特性を呈する出力特性を交流発電機1に持たせるように交流発電機の電機子巻線の巻数を設定すればよい。
また交流発電機1として、出力電圧V1対出力電流I1特性が、回転速度N1ないしN4(N1<N2<N3<n4)に対して、図8に示すような垂下特性を示す磁石発電機を用いる場合には、インバータの出力電流I2が設定値Isに達するまでの間コンバータ3の出力電圧を定格値Vnに保持してインバータの出力電圧を定格値Vnに保つために、図9に示した曲線aのようにインバータの出力電流I2の変化に伴って回転速度Nを上昇させ、インバータの出力電流I2が設定値Isを超える領域では、図9の直線bのように、発電機の回転速度Nを一定に保つことにより、交流発電機の出力電流の増大に伴ってその出力電圧が低下し、該発電機の出力電流の値がインバータの出力電流の定格値と制限値との間の値に設定された設定値を超えたときに、その出力電圧がインバータの交流出力の定格電圧値を下回るような垂下特性を呈する出力特性を発電機に持たせることができる。
即ち、交流発電機1として磁石発電機のような垂下特性を有する発電機を用いるとともに、インバータ4の出力電流が設定値以下のときにインバータの出力電圧を出力電流に対して一定に保つようにインバータの出力電流の変化に対して交流発電機の回転速度を変化させ、インバータの出力電流I2が設定値Isを超える領域では交流発電機の回転速度Nを一定に保つように交流発電機を駆動する原動機の回転速度を制御する回転速度制御手段を設けることにより、出力電流が設定値を超えたときに出力電圧が定格電圧値を下回るような垂下特性を呈する出力特性を交流発電機に持たせることができる。
上記のような回転速度制御手段を設けた場合に得られるインバータ発電装置の出力電圧V2対出力電流I2特性は、図10の直線a及び曲線bのようになる。
また図8に示したような特性を有する磁石発電機を用いる場合、図9の曲線a及びcに示すような回転速度対出力電流特性を持たせるように発電機の原動機2の回転速度を制御する回転速度制御手段を設けることによっても、出力電流が設定値を超えたときに出力電圧が定格電圧値を下回るような垂下特性を呈する出力特性を交流発電機に持たせることができる。
なお図9において、曲線dは、出力電流I2が設定値Isを超える領域でもインバータ発電装置の出力電圧を定格値Vnに保つように回転速度を制御する場合の回転速度対出力電流特性である。
即ち、インバータの出力電流が設定値以下のときにはインバータの出力電圧を出力電流の変化に対して一定に保つようにインバータの出力電流の増大に伴って交流発電機の回転速度を上昇させ、インバータの出力電流が設定値を超える領域では交流発電機の回転速度を、インバータの出力電圧を定格値に保つために必要な回転速度よりも低くし、かつ該交流発電機の回転速度とインバータの出力電圧を定格値に保つために必要な回転速度との差をインバータの出力電流の増大に伴って徐々に大きくしていくように原動機の回転速度を制御する回転速度制御手段を設けるようにしてもよい。
また、インバータの出力電流が設定値以下のときにはインバータの出力電圧を出力電流に対して一定に保つように交流発電機の回転速度をインバータの出力電流の変化に応じて変化させ、インバータの出力電流が設定値を超える領域では交流発電機の回転速度を設定された上限値以下に制限するように原動機の回転速度を制御する回転速度制御手段を設けるようにしてもよい。
図1に示した例では、コンバータ3が、ダイオードブリッジ全波整流回路と平滑用コンデンサCdとにより構成されいるが、コンバータ3にレギュレータ機能(電圧調整機能)を持たせて、コンバータ3からインバータ4に入力される直流電圧の値を、定格値(例えば、インバータ発電装置の交流出力の定格電圧値に等しい定格値)以下に制限するように構成される場合にも本発明を適用することができる。
本発明の実施形態の構成を示した回路図である。 従来のインバータ発電装置の電源として用いられる交流発電装置の出力電圧対出力電流特性を示したグラフである。 従来のインバータ発電装置の出力特性を示したグラフである。 本発明に係わるインバータ発電装置で用いる交流発電機の出力特性を示したグラフである。 本発明に係わるインバータ発電装置を並列運転している状態を示した回路図である。 本発明に係わるインバータ発電装置を2台並列運転する際に一方の発電装置の出力電圧が他方の発電装置の出力電圧よりも高い場合の動作を示すグラフである。 図6に示した特性を有する2台のインバータ発電装置を並列運転した場合に負荷に流れる電流と負荷の大きさとの関係を示したグラフである。 本発明に係わるインバータ発電装置で用いる交流発電機の出力特性を回転速度をパラメータにとって示したグラフである。 本発明に係わるインバータ発電装置において、図8に示した特性を有する発電機を用いて、発電機の回転速度を出力電流に対して制御する場合の動作を説明するための回転速度対出力電流特性を示したグラフである。 本発明に係わるインバータ発電装置において、図8に示した特性を有する発電機を用いて、該発電機の回転速度を出力電流に対して制御する場合の出力電圧対出力電流特性の一例を示したグラフである。
1 交流発電機
2 原動機(エンジン)
3 コンバータ
4 インバータ
4A インバータ回路
4B フィルタ
5 負荷

Claims (3)

  1. 原動機により駆動される交流発電機と、前記交流発電機の出力を直流出力に変換するコンバータと、前記コンバータの出力を所定の周波数と定格電圧値とを有する交流出力に変換するインバータと、前記インバータの出力電流が設定された制限値を超えたときに前記インバータの出力を遮断する保護手段とを備えたインバータ発電装置において、
    前記交流発電機は、回転子の界磁を永久磁石により構成した磁石発電機からなっていて、出力電流の増大に伴って出力電圧が低下し、出力電流の値が前記インバータの出力電流の定格値と前記制限値との間の値に設定された設定値を超えたときに、出力電圧が前記定格電圧値を下回るような垂下特性を呈する出力特性を持つように構成され、
    前記インバータの出力電流が前記設定値以下のときに前記インバータの出力電圧を出力電流の変化に対して一定に保つように前記インバータの出力電流の変化に伴って前記交流発電機の回転速度を変化させ、前記インバータの出力電流が前記設定値を超える領域では前記交流発電機の回転速度を一定に保つように前記交流発電機を駆動する原動機の回転速度を制御する回転速度制御手段を備えていることを特徴とするインバータ発電装置。
  2. 原動機により駆動される交流発電機と、前記交流発電機の出力を直流出力に変換するコンバータと、前記コンバータの出力を所定の周波数と定格電圧値とを有する交流出力に変換するインバータと、前記インバータの出力電流が設定された制限値を超えたときに前記インバータの出力を遮断する保護手段とを備えたインバータ発電装置において、
    前記交流発電機は、回転子の界磁を永久磁石により構成した磁石発電機からなっていて、出力電流の増大に伴って出力電圧が低下し、出力電流の値が前記インバータの出力電流の定格値と前記制限値との間の値に設定された設定値を超えたときに、出力電圧が前記定格電圧値を下回るような垂下特性を呈する出力特性を持つように構成され、
    前記インバータの出力電流が設定値以下のときには前記インバータの出力電圧を出力電流の変化に対して一定に保つように前記インバータの出力電流の増大に伴って前記交流発電機の回転速度を上昇させ、前記インバータの出力電流が設定値を超える領域では前記交流発電機の回転速度をインバータの出力電圧を定格値に保つために必要な回転速度よりも低くし、かつ該交流発電機の回転速度と前記インバータの出力電圧を定格値に保つために必要な回転速度との差を前記インバータの出力電流の増大に伴って徐々に大きくしていくように前記原動機の回転速度を制御する回転速度制御手段を備えていることを特徴とするインバータ発電装置。
  3. 原動機により駆動される交流発電機と、前記交流発電機の出力を直流出力に変換するコンバータと、前記コンバータの出力を所定の周波数と定格電圧値とを有する交流出力に変換するインバータと、前記インバータの出力電流が設定された制限値を超えたときに前記インバータの出力を遮断する保護手段とを備えたインバータ発電装置において、
    前記交流発電機は、回転子の界磁を永久磁石により構成した磁石発電機からなっていて、出力電流の増大に伴って出力電圧が低下し、出力電流の値が前記インバータの出力電流の定格値と前記制限値との間の値に設定された設定値を超えたときに、出力電圧が前記定格電圧値を下回るような垂下特性を呈する出力特性を持つように構成され、
    前記インバータの出力電流が前記設定値以下のときには前記インバータの出力電圧を出力電流に対して一定に保つように前記交流発電機の回転速度を前記インバータの出力電流の変化に応じて変化させ、前記インバータの出力電流が前記設定値を超える領域では前記交流発電機の回転速度を設定された上限値以下に制限するように前記原動機の回転速度を制御する回転速度制御手段を備えていることを特徴とするインバータ発電装置。
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