JP4561091B2 - 投受光装置 - Google Patents

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本発明は、所定波長の光を検出するための技術に関し、特にバンドパスフィルタを用いて前記所定波長を検出する技術に関する。
従来、投光器から被写体に光を投射し、被写体からの反射光を受光器にて検出するように構成される投受光装置において、周辺環境からの光(環境光)の影響を軽減するために、投光器において単一波長とみなせる半導体レーザを光源として使用し、受光器において半導体レーザから射出される波長成分以外の光をカットするために各種の光学フィルタを備えるものが存在する(例えば、特許文献1)。この種の投受光装置においては、受光器に、半導体レーザから射出される波長成分を透過させるバンドパスフィルタを備えるようにしてもよい。
特開平9−196632号公報
一般に、干渉膜タイプのバンドパスフィルタは、光の入射角度に応じて透過波長が異なる特性を有している。図10は、バンドパスフィルタの特性を示す図である。通常、バンドパスフィルタは、フィルタ表面に対して垂直に入射する光の透過率を調整することによって設計され、検出対象となる波長λ0がフィルタ表面に対して垂直に入射した場合に、最も効率よく透過するように設計される。そのため、一般的には、バンドパスフィルタの光透過帯域の中心波長が、検出対象となる波長λ0にほぼ一致するように形成される(図10の特性曲線T10)。
しかしながら、バンドパスフィルタへの入射角が大きくなるにつれて、図10の特性曲線T12,T13,T14に示すように、次第にバンドパスフィルタの透過波長が短波長側にシフトする。図10の例では、入射角度0°の場合に特性曲線T10を示すバンドパスフィルタが、入射角度10°の場合には特性曲線T11のようになり、入射角度20°の場合には特性曲線T12のようになり、入射角度30°の場合には特性曲線T13のようになる。そのため、受光器において波長λ0の光を検出しようとしても、バンドパスフィルタに対する光の入射角度が20°を越えてしまうと、良好な検出を行うことができず、従来の受光器において画角(視野角)を大きくすることができないという問題があった。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、広い画角で所定波長の光を良好に検出することのできる受光器及び投受光装置を提供することを、その目的とするものである。
発明にかかる投受光装置は、光源から射出される所定波長の光を、所定のパターン光に変換して被写体に投写させる投光器と、前記投光器によって前記パターン光が投写された前記被写体からの反射光を、受光光学系を介して、受光素子にて受光する受光器と、を備えて構成され、前記受光器において、前記反射光が前記受光素子に導かれるまでの光路中に、バンドパスフィルタが介挿されており、前記バンドパスフィルタは、光透過帯域の中心波長が、前記所定波長よりも長波長側に設定され、前記所定波長の反射光が該バンドパスフィルタに対して垂直入射する場合に所定値以上の光透過率を示すことを特徴とするものである。
この投受光装置においては、前記バンドパスフィルタの前記中心波長を、前記所定波長の光が前記バンドパスフィルタに対して最大入射角で入射するときに生じる前記バンドパスフィルタの波長シフト量の半量以上、長波長側となるように設定することが好ましい。
また、上記投受光装置における前記バンドパスフィルタの半値幅を、前記波長シフト量よりも大きくなるように設定することが好ましい。
また、上記投受光装置における前記バンドパスフィルタは、前記所定波長の光が前記バンドパスフィルタに入射する際の入射角が大きくなるに従って、前記所定波長についての光透過率が大きくなるように設定されることが好ましい。
本発明によれば、受光素子が受光する光の光路中に介挿されるバンドパスフィルタの中心波長が、所定波長よりも長波長側に設定されるとともに、所定波長の光が該バンドパスフィルタに対して垂直入射する場合に所定値以上の光透過率を示すように設定されるため、バンドパスフィルタに対する入射角度が大きくなり、バンドパスフィルタの光透過帯域が短波長側に波長シフトしたとしても、所定波長の光を良好に透過させることができる。そのため、広い画角で所定波長の光を良好に検出することのできる投受光装置が実現される。
また、バンドパスフィルタの中心波長が、所定波長の光がバンドパスフィルタに対して最大入射角で入射するときに生じるバンドパスフィルタの波長シフト量の半量以上、長波長側となるように設定されることにより、バンドパスフィルタに対して最大入射角までの任意の入射角で入射する所定波長の光を良好に透過させることができる。
また、バンドパスフィルタの半値幅を、波長シフト量よりも大きくなるように設定しておくことにより、バンドパスフィルタに対して最大入射角までの任意の入射角で入射する所定波長の光を高い透過率で透過させることができる。
さらに、バンドパスフィルタを、所定波長の光がバンドパスフィルタに入射する際の入射角が大きくなるに従って、所定波長についての光透過率が次第に大きくなるように設定することにより、受光光学系によるシェーディングの影響を低減し、バンドパスフィルタに対する入射角が異なる場合であっても均一の光量で所定波長の光を検出できるようになる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
図1は、本実施形態に係る投受光装置1の全体構成を示す斜視図である。図1に示す投受光装置1は、スリット光投影法によって被写体9の立体形状測定を行う3次元カメラ(レンジファインダ)を例示するものである。この投受光装置1は、投光器10と受光器20とを備えて構成され、投光器10から、例えば帯状の光L1が被写体9に向けて照射され、受光器20において被写体9からの反射光L2が検出される。そして受光器20において受光される帯状部分W1の歪み等を検出することによって被写体9の立体形状を求めることができる。なお、投光器10が帯状光L1の光分布方向に対して垂直な方向に帯状光L1を走査させ、受光器20が各走査位置での光L2の歪み等を検出することにより、被写体9のより広い範囲での立体形状を求めるようにしてもよい。
この投受光装置1では、受光器20において周辺環境からの光(環境光)が検知されて測定精度が低下することを防止するために、投光器10から単一波長とみなせるような狭帯域波長である光を射出するように構成され、受光器20において環境光の影響を低減しつつ投光器10からの射出光成分を良好に検出するように構成される。
図2は、投受光装置1の内部構成を示す図である。投光器10は、被写体9を照射するための光を射出する光源11と、光源11からの射出光を、帯状の光L1に変換して被写体9に投影する投影光学系12とを備えて構成される。
光源11は、例えば、単一波長とみなせる所定波長λ0のレーザ光を射出する半導体レーザや、狭帯域波長の光を射出するLED等によって構成される。なお、本実施形態においては、光源11から射出される光の波長λ0が、785nmである場合を例示する。
投影光学系12は、光源11から射出される発散光を平行光に変換するコリメータレンズと、コリメータレンズから射出される平行光を、図1に示すような帯状光線L1に変換するシリンダーレンズとを備えて構成される。また、帯状光L1を、帯状の光分布方向に対して垂直な方向に走査させる場合には、シリンダーレンズから射出される光L1を走査させるためのガルバノミラーやポリゴンミラー等の走査手段をさらに備えて構成される。
一方、受光器20は、受光光学系21と受光素子22とバンドパスフィルタ23とを備えて構成される。受光光学系21は、被写体9からの反射光L2を受光素子22の受光面に結像させるものである。受光素子22は、例えば、CCDエリアセンサ等のように受光面に複数の画素が二次元配列された構造を有し、各画素において光電変換を行い、受光光量に応じた電気信号を画素ごとに出力するものである。また、受光素子22の受光面にはバンドパスフィルタ23が取り付けられており、受光素子22はバンドパスフィルタ23によって透過される波長成分の光のみを受光するようになっている。なお、バンドパスフィルタ23は、干渉膜タイプの光学フィルタであり、光軸に対して垂直に配置される。
一般に、干渉膜タイプの光学フィルタは、ガラス基板上に薄膜をコートし、その薄膜内での干渉を利用して特定帯域の波長のみを透過させるように形成される。そのため、基板上に形成する薄膜の層数や屈折率等を調整することにより、光透過帯域を任意の状態に設定することができる。本実施形態においては、受光器20に入射する反射光L2の入射角が大きくなることによって波長シフトが生じた場合でも、光源11から射出された所定波長λ0の光成分を良好に透過させて、受光素子22で検出することができるような、バンドパスフィルタ23が用いられる。
図3は、受光器20に入射する光を示す図である。光軸に平行な光Laはバンドパスフィルタ23に対して垂直(入射角0°)で入射する。これに対し、受光器20に入射する光Lbは、受光器20の視野範囲の周辺部分から入射するため、バンドパスフィルタ23に対して入射角θ(θ>0°)で入射する。
図4は、バンドパスフィルタの波長シフトを示す図である。例えば、図3のように光Laがバンドパスフィルタに垂直入射するとき、バンドパスフィルタの特性曲線がTaであったとする(図4)。バンドパスフィルタは、一般に垂直入射時を基準にして、スペクトル半値波長の中間値で定義される、光透過帯域の中心波長が、検出対象となる光Laの波長(光源11から射出される光の波長λ0)と一致するように設定される。したがって、光Laのように、バンドパスフィルタに対して垂直に入射するときには、受光素子22において良好に波長λ0の光を検出できる。これに対して、図3に示す光Lbのように、バンドパスフィルタに対して入射角θで入射すると、バンドパスフィルタの特性曲線がTbのように短波長側へ波長シフトし(図4)、その中心波長がλ1になる。
ここで、入射角θのときの波長シフト量をΔλとすると、Δλ=λ0−λ1となる。バンドパスフィルタが単層形成されている場合には、λ1=λ0・cosθとして表され、入射角θが大きくなる程、波長シフト量Δλは大きくなる。なお、バンドパスフィルタが多層形成されている場合でも、入射角θが大きくなる程、波長シフト量Δλが大きくなることに変わりはない。
本実施形態においては、波長シフト量Δλを予め想定して設定した、バンドパスフィルタ23を用いる。図5は、受光器20に用いられるバンドパスフィルタ23の特性曲線T1を示す図である。本実施形態においては、図5に示すように、バンドパスフィルタ23の光透過帯域の中心波長λ2が、検出対象となる光の波長λ0よりも長波長側となるように設定される。すなわち、バンドパスフィルタ23の中心波長λ2を検出対象波長λ0よりも予め長波長側に設定しておくことにより、バンドパスフィルタ23に入射する光の入射角θが大きくなっても、検出対象波長λ0の光を良好に受光素子22に導くことができるようになっている。
また、バンドパスフィルタ23に対して所定波長λ0の光が垂直入射するときにも、バンドパスフィルタ23は所定値V以上の透過率を有するように設定される。すなわち、バンドパスフィルタ23において波長シフトが生じない場合でも、検出対象となる所定波長λ0の光を透過するように構成される。なお、所定値Vは、受光素子22において精度良く光検出を行えることを基準に設定される任意の値である。
バンドパスフィルタ23を上記のように形成することにより、受光素子22は垂直入射時において良好に所定波長λ0の光を検出することができるとともに、バンドパスフィルタ23に対する入射角が大きくなっても、受光素子22が良好に所定波長λ0の光を検出できるようになる。このため、投受光装置1における受光器20の画角(視野範囲)を大きくすることができ、投受光装置1を小型化しても、比較的大きな被写体9の立体形状等を測定することが可能になる。
また、バンドパスフィルタ23の中心波長λ2は、バンドパスフィルタ23に入射する光の最大入射角θmaxに基づいて決定されることが好ましい。具体的には、バンドパスフィルタ23に対して最大入射角θmaxで入射するときの波長シフト量Δλmaxとすると、バンドパスフィルタ23の中心波長λ2は、波長シフト量Δλmaxの半量以上、長波長側に設定されることが好ましい。すなわち、この場合、λ2≧λ0+Δλmax/2とされる。
また、バンドパスフィルタ23の半値幅H(図5参照)についても、バンドパスフィルタ23に入射する光の最大入射角θmaxに基づいて決定されることが好ましい。具体的には、バンドパスフィルタ23の半値幅Hは、バンドパスフィルタ23に対して最大入射角θmaxで入射するときの波長シフト量Δλmaxよりも大きくなるように設定されることが好ましい。すなわち、この場合、H≧Δλmaxとされる。
一例を挙げると、半値幅Hは、波長シフトを考慮しない場合の半値幅H’に波長シフト量Δλmaxを加算した値(すなわち、H=H’+Δλmax)に設定される。ここで、波長シフトを考慮しない場合の半値幅H’とは、例えば従来のバンドパスフィルタの半値幅であり、図10に示される特性曲線T10の半値幅である。このように、半値幅Hが、H=H’+Δλmaxに設定されることにより、波長シフトが生じない状態から波長シフトが最大になる状態までの間で、ほぼ均一な透過率を示すバンドパスフィルタ23を得ることができる。
上記のように中心波長λ2及び半値幅Hが設定されることにより、バンドパスフィルタ23への入射角が大きくなっても、所定波長λ0の光を良好に受光素子22へ導くことができる。そして受光器20の画角を大きくしたい場合には、その画角に基づいてバンドパスフィルタ23に対する最大入射角θmaxを求め、その最大入射角θmaxに基づいて上記の条件を満たす中心波長λ2及び半値幅Hのバンドパスフィルタ23を用いることによって、所望する画角での良好な検知が可能になる。
なお、環境光の影響を最も効果的に低減するためには、中心波長λ2及び半値幅Hのそれぞれについて、上記条件に含まれる範囲での最小値を選択すればよい。
以上のように、本実施形態の投受光装置1においては、受光器20に、図5の特性曲線T1を示すバンドパスフィルタ23が設けられるので、バンドパスフィルタ23に対する入射角が異なる場合でも、所定波長λ0の光を良好に検出できる。図6は、本実施形態におけるバンドパスフィルタ23を用いた場合の波長シフトを示す図である。図6において、受光器20に垂直入射するときのバンドパスフィルタ23の特性曲線T2は、検出対象となる所定波長λ0の光を良好に透過させる。そして、受光器20に対して斜め方向から入射し、バンドパスフィルタ23に対する入射角が30°程度になった場合、バンドパスフィルタ23の特性曲線がT2からT3へとシフトする。そして、特性曲線T3においても、バンドパスフィルタ23は検出対象となる所定波長λ0の光を良好に透過させることになる。
したがって、本実施形態の投受光装置1は、受光器20に対して所定波長λ0の光が斜め方向から入射し、バンドパスフィルタ23に対する入射角が大きくなった場合でも、バンドパスフィルタ23はその光を良好に透過し、受光素子22において所定波長λ0の光を検出することができるようになっている。よって、この投受光装置1は、従来よりも広い画角で所定波長λ0の光を良好に検出することができ、画角を広げることによって測定領域を広くすることができる。
<第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態について説明する。本実施形態においても投受光装置1の詳細構成は上述したものと同様であり、図1及び図2に示した構成は本実施形態においても共通するものである。本実施形態の投受光装置1が、上述した第1の実施の形態と異なる点は、受光器20に設けられるバンドパスフィルタ23の特性であり、以下においてはその点について詳述する。
受光器20に設けられる受光光学系21を通過する光には、一般に、シェーディングと呼ばれる現象が生じる。すなわち、シェーディングとは、像面上で光軸から周辺部に離れる程、像面照度が低下する現象であり、均一な照度面を撮影した場合であっても通常、コサイン4乗則に従って周辺部にいく程、光量が低下する。また、コサイン4乗則以外にも、光学系に固有の特性等によってシェーディングが生じることもある。
投受光装置1の受光器20において、視野範囲の周辺部から斜め方向に入射する光は、受光光学系21の周辺部を辿ることになり、上記のシェーディングによる光量低下が生じる。したがって、受光器20に対して、ほぼ光軸に一致して垂直入射する光と、視野範囲の周辺部から斜めに入射する光とは、受光素子22によって受光される光量が著しく相違することになる。
そこで本実施形態では、受光素子22における受光光量が光軸近傍位置と周辺部分とでほぼ均一な状態になるように、バンドパスフィルタ23によってシェーディング補正を行う構成例を示す。
図7は、本実施形態において受光器20に用いられるバンドパスフィルタ23の特性曲線T4を示す図である。本実施形態においても、図7に示すように、バンドパスフィルタ23の光透過帯域の中心波長λ2が、検出対象となる光の波長λ0よりも長波長側となるように設定される。すなわち、バンドパスフィルタ23の中心波長λ2を検出対象波長λ0よりも予め長波長側に設定しておくことにより、バンドパスフィルタ23に入射する光の入射角θが大きくなっても、検出対象波長λ0の光を良好に受光素子22に導くことができるようになっている。
また、バンドパスフィルタ23に対して所定波長λ0の光が垂直入射するときにも、バンドパスフィルタ23は所定値V以上の透過率を有するように設定される。すなわち、バンドパスフィルタ23において波長シフトが生じない場合でも、検出対象となる所定波長λ0の光を透過するように構成される。ここでも、所定値Vは、受光素子22において精度良く光検出を行えることを基準に設定される任意の値である。
さらに、本実施形態におけるバンドパスフィルタ23の中心波長λ2及び半値幅Hは、第1の実施の形態と同様の条件で設定される。その結果、本実施形態においても、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。すなわち、受光器20に対して所定波長λ0の光が斜め方向から入射し、バンドパスフィルタ23に対する入射角が大きくなった場合でも、バンドパスフィルタ23はその光を良好に透過し、受光素子22において所定波長λ0の光を検出することができる。
さらに、本実施形態の投受光装置1においては、バンドパスフィルタ23の特性曲線T4が、図7に示すように、光透過帯域において長波長側の光透過率が高く、低波長側の光透過率が低くなるように設定される。そして短波長側から長波長側へと漸次透過率が高くなるように設定される。このため、バンドパスフィルタ23への入射角が大きくなるに従って、バンドパスフィルタ23の特性曲線T4が低波長側にシフトしていくと、所定波長λ0の透過率は次第に高くなっていく。
図8は、本実施形態におけるバンドパスフィルタ23を用いた場合の波長シフトを示す図である。図8において、受光器20に垂直入射するときのバンドパスフィルタ23の特性曲線T5は、検出対象となる所定波長λ0の光を50%程度で透過させる。そして、受光器20に対して斜め方向から入射し、バンドパスフィルタ23に対する入射角が30°程度になった場合、バンドパスフィルタ23の特性曲線がT5からT6へとシフトする。特性曲線T6では、バンドパスフィルタ23は検出対象となる所定波長λ0の光を80%程度で透過させることになる。
上記のバンドパスフィルタ23を受光素子22に取り付けることにより、受光光学系21の光軸にほぼ一致して入射し、バンドパスフィルタ23に対して垂直入射する光は、50%程度の比較的低い透過率でバンドパスフィルタ23を透過し、受光素子22に導かれる。これに対し、受光器20の視野範囲周辺部から受光光学系21の周辺部を通ってバンドパスフィルタ23に入射角30°程度で入射すると、その光は80%程度の比較的高い透過率でバンドパスフィルタ23を透過し、受光素子22に導かれる。受光器20の視野範囲周辺部から受光光学系21の周辺部を通る光は上記のシェーディングによって光量低下しているので、バンドパスフィルタ23は、光量低下の少ない光軸近傍の光を低い透過率で透過させ、光量低下の大きい光を高い透過率で透過させて受光素子22に導くことにより、受光素子22において検出される光量が、光軸近傍とその周辺部とで均一な状態になるように調整される。
なお、光透過帯域における短波長側の低透過率、長波長側の高透過率、及び、低透過率から高透過率までの変化曲線を、受光光学系21によって生じるシェーディング現象に基づき、シェーディングによる影響を解消するように設定することが好ましい。
以上のようにバンドパスフィルタ23を構成し、受光器20における受光素子22の受光面に、上記のようなバンドパスフィルタ23を取り付けることにより、広い画角で所定波長の光を良好に検出することができるとともに、受光光学系21のシェーディングによる影響を解消して均一な光量分布の光を受光素子22に導くことが可能になる。したがって、本実施形態の投受光装置1によると、画角を広げることによって測定領域を広くすることができるとともに、受光素子22の全面にわたって均一な光を受光することができ、より安定した光検出が可能になる。
<変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上述した内容に限定されるものではない。
例えば、上記において、バンドパスフィルタ23が受光素子22の受光面に取り付けられる態様を示したが、これに限定されるものではない。バンドパスフィルタ23は、受光器20において受光素子22が受光する光の光路中で任意の位置に介挿されていればよい。バンドパスフィルタ23が光路中の任意の位置に介挿されていれば、上記と同様の効果が得られる。
また、上記においては、投受光装置1の投光器10が帯状の光L1を射出するように構成される場合を例示したが、投光器10が他のパターン光を射出するようにしてもよい。図9は、投光器10から射出される、いくつかのパターン光の例を示す図である。図9(a)は上述したように帯状のパターン光を被写体に投影した場合を示している。図9(b)は、縦横2方向に等間隔のドットパターン形成するパターン光を示す図である。図9(b)のパターン光の場合、被写体の表面形状に応じて各ドットの投影位置が変位することになり、その変位を検知することによって、被写体の立体形状を測定できる。図9(c)は、十字パターンを形成するパターン光を示す図である。投光器10は、これら図9(a)〜(c)のいずれのパターン光を被写体に投影するものであっても構わない。また、図9(a)〜(c)に示したパターン光以外のパターンを被写体に投影するものであっても構わない。
さらに、上記においては、投光器10と受光器20とが一体形成された投受光装置1の一例を示したが、上記の受光器20が投光器10とは別体に形成された受光装置であってもよい。また、上記においては、投光器10と受光器20とによって、被写体9の立体形状測定を行う3次元カメラを構成する場合を例示したが、これに限定されるものでもなく、例えば、光電スイッチ等の非接触式センサの受光器にも、上記バンドパスフィルタ23を備えた構成を適用することができ、そのような受光器の画角を従来よりも大きくすることができる。
投受光装置の全体構成を示す斜視図である。 投受光装置の内部構成を示す図である。 受光器(受光装置)に入射する光を示す図である。 バンドパスフィルタの波長シフトを示す図である。 第1の実施の形態におけるバンドパスフィルタの特性曲線を示す図である。 第1の実施の形態における波長シフトを示す図である。 第2の実施の形態におけるバンドパスフィルタの特性曲線を示す図である。 第2の実施の形態における波長シフトを示す図である。 パターン光の例を示す図である。 一般的なバンドパスフィルタの特性を示す図である。
符号の説明
1 投受光装置
10 投光器
20 受光器(受光装置)
21 受光光学系
22 受光素子
23 バンドパスフィルタ

Claims (4)

  1. 光源から射出される所定波長の光を、所定のパターン光に変換して被写体に投写させる投光器と、前記投光器によって前記パターン光が投写された前記被写体からの反射光を、受光光学系を介して、受光素子にて受光する受光器と、を備える投受光装置であって、
    前記受光器において、前記反射光が前記受光素子に導かれるまでの光路中に、バンドパスフィルタが介挿されており、
    前記バンドパスフィルタは、光透過帯域の中心波長が、前記所定波長よりも長波長側に設定され、前記所定波長の反射光が該バンドパスフィルタに対して垂直入射する場合に所定値以上の光透過率を示すことを特徴とする投受光装置。
  2. 請求項1に記載の投受光装置において、
    前記バンドパスフィルタの前記中心波長は、前記所定波長の光が前記バンドパスフィルタに対して最大入射角で入射するときに生じる前記バンドパスフィルタの波長シフト量の半量以上、長波長側となるように設定されることを特徴とする投受光装置。
  3. 請求項2に記載の投受光装置において、
    前記バンドパスフィルタの半値幅は、前記波長シフト量よりも大きくなるように設定されることを特徴とする投受光装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の投受光装置において、
    前記バンドパスフィルタは、前記所定波長の光が前記バンドパスフィルタに入射する際の入射角が大きくなるに従って、前記所定波長についての光透過率が大きくなるように設定されることを特徴とする投受光装置。
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