JP4559978B2 - 海面の水温低下装置 - Google Patents

海面の水温低下装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4559978B2
JP4559978B2 JP2006021005A JP2006021005A JP4559978B2 JP 4559978 B2 JP4559978 B2 JP 4559978B2 JP 2006021005 A JP2006021005 A JP 2006021005A JP 2006021005 A JP2006021005 A JP 2006021005A JP 4559978 B2 JP4559978 B2 JP 4559978B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
sea
pipe
sea surface
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006021005A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006254903A (ja
Inventor
皓一 北村
Original Assignee
株式会社伊勢工業
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社伊勢工業 filed Critical 株式会社伊勢工業
Priority to JP2006021005A priority Critical patent/JP4559978B2/ja
Priority to MXPA06001943A priority patent/MXPA06001943A/es
Priority to US11/355,978 priority patent/US7832657B2/en
Publication of JP2006254903A publication Critical patent/JP2006254903A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4559978B2 publication Critical patent/JP4559978B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01GHORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
    • A01G15/00Devices or methods for influencing weather conditions
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01KANIMAL HUSBANDRY; AVICULTURE; APICULTURE; PISCICULTURE; FISHING; REARING OR BREEDING ANIMALS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NEW BREEDS OF ANIMALS
    • A01K61/00Culture of aquatic animals
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01KANIMAL HUSBANDRY; AVICULTURE; APICULTURE; PISCICULTURE; FISHING; REARING OR BREEDING ANIMALS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NEW BREEDS OF ANIMALS
    • A01K63/00Receptacles for live fish, e.g. aquaria; Terraria
    • A01K63/06Arrangements for heating or lighting in, or attached to, receptacles for live fish
    • A01K63/065Heating or cooling devices
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Marine Sciences & Fisheries (AREA)
  • Animal Husbandry (AREA)
  • Biodiversity & Conservation Biology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Atmospheric Sciences (AREA)
  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)

Description

本発明は、海面の水温を低下させるための装置に関するものである。
水面における水温は環境に大きな影響を及ぼす要因の一つである。例えばエルニーニョ現象として有名なペルーの海岸に沿って南へ流れる暖流があり、高温によりエルニーニョが成長するとき、西部太平洋において台風の発生する頻度も高まるという相関関係が明らかになっている。このような地球的規模の例をさておいても、高温により海水面からの蒸発が活発になると低気圧が発生しやすくなるという傾向は一般的に認められる事項であ
る。また水温上昇は、規模の小さい閉鎖的水面の場合には、青潮、赤潮の発生しやすい状況の原因の一つとなり、海洋生物の生態に大きな影響を及ぼす。
特開平7−99862号(特許第3282152号)は、海洋生物生産用の海洋深層水及び表層水の水温制御システムを扱っており、熱交換器とヒートポンプの蒸発器とから排出される、冷却された表層水を海洋生物生産用の海洋水として用いるように構成されている。即ち、取水した深層水と表層水とを熱交換器に送水し、表層水の有する熱量だけを深層水に与えて熱交換するもので、冷却された表層水と加熱された深層水を各別に得ることができ、設定された水温レベルを有する表層水、深層水が得られるという効果を奏する。しかしながら、この発明の方法では、熱交換器、凝縮器を備えるヒートポンプ、その他の機器を必要とするので、適用できる対象が限られており、それ以上に拡大することは容易ではない。
特開平11−71735号は、海水の温暖化防止方法と称するもので、海中深いところに停滞している低温度水を上昇させ、海面側の高温度水に波動を及ぼして海水の温度を下げる目的を有する。同発明の場合、圧搾空気装置からのエアを海中深い場所から噴射ノズルを用いて上方へ噴射し、エアの圧力で海中に停滞している低温度水を押し上げるという構成を取っている。しかし、気泡を海中深い場所から噴射させるには、その深海中の圧力に打ち克って噴出させ得る圧力が必要であり、なおかつ気泡は深海中では高圧により圧縮され小さくなっているはずであるから、低温度水を効率良く押し上げることができるかどうかは疑問である。
特開2004−49960号は、水底からの曝気により富栄養物質を除去するもので、気泡により低温度水を上方へ運ぶ点において前記の発明と共通している。しかし同発明は溶存酸素濃度の上昇とともに、緩やかな誘起流れを発生させるもので、100メートルを越えるような深度から曝気に伴う誘起流れで低温度水を表層まで運ぶことを示唆しているものではないので、ごく浅い水域を対象としており、必要な圧力も比較的小さい。
なお、米国特許第5441200号は既に発生してしまった熱帯サイクロンの崩壊方法を開示している。同発明では、サイクロンが自壊作用を起こすような化学薬品を熱帯サイクロンの目に供給するという手段を取っている。水蒸気が化学薬品と化合し、大きな分子を形成し、目の壁が遠心力によってスピンアウトすることで、目の直径が拡大し、風速が低下し、嵐も極小となる。また米国特許第6315213号は、架橋性ポリマーを雲の中に投じて雨をポリマーに吸収させようとするもので、その結果ゼラチン状の物質となって凝固するので、勢力が弱まり、雲の降雨能力が低下する、というものである。
前3者は海面の水温を低下させる技術を扱っており、海面の水温低下により、海面からの蒸発が抑制され、これを大規模に実施することができれば、低気圧の発生を抑制し、或いは遅らせ、または勢力を弱めることができるとの考えに基いている。これに対して、後2者はサイクロンを形成している雲の勢力を弱めるものであるから、海面から供給されるエネルギーが弱まらない限り、サイクロンは存在し続けると考えられ、また加えて、薬品の投入による環境汚染の問題がある。
特開平7−99862号 特開平11−71735号 特開2004−49960号 米国特許第5441200号 米国特許第6315213号
本発明は前記の点に着目してなされたものであり、その課題は、海面の水温を効率良く低下させることである。また、本発明の他の課題は、海面の水温の低下によって、低気圧の発生を防止するか、或いは既に発生している低気圧の勢力を弱めることである。また、本発明の他の課題は、海面の水温上昇による赤潮や青潮等の発生を防止ないしは軽減することとである。
前記の課題を解決するため、本発明は、海面の水温を低下させることによって低気圧の発生を防止するか、或いは、既に発生している低気圧の勢力を弱めるための装置について、目的領域の海面又はその近くに配置する潜水機能及び移動機能を有する複数隻の潜水プラットフォームと、目的領域の海中に設置するために上記個々の潜水プラットフォームに設置した縦の複数個の送水用のパイプと、それらのパイプの吸入口を海面の水温よりも低温の冷水帯に配置して吸入口から冷水を吸引し、また、海面下の位置に配置したパイプの噴出口から冷水を噴出させるためにパイプに接続したポンプとを具備し、吸入口から吸引した冷水を海面表層の暖水帯又はそれに近い目的領域の海面水中供給することで、より高温の暖水と混合するという手段を講じたものである。
本発明は、目的海面の水温を低下させる装置であり、その目的は、海面からの水蒸気の蒸発を防止するか、或いは可能な限り抑制させることにある。海面からの水蒸気の蒸発を抑制する発明としては、特許第2727128号の台風防止装置があり、同発明では、カバーにより海水面を覆うという手段を開示している。しかし、カバーによって覆うことが可能な海面の広さはたかが知れており、厖大な数のカバーを必要とする、その反面、そのように広大なカバーを海面に敷き広げること、及び事後撤収することには著しい困難が伴うと考えられる。
そこで本発明では、送水パイプを海中に設置し、目的海面近くの、水温よりも低温の冷水帯から海面より低温の冷水を吸引して、より高温の目的海面下の領域に供給し、当該領域を低温化し、それによって目的海面からの水蒸気の蒸発を抑制するものである。目的海面の水温よりも低温の冷水帯は、多くの場合、深い海中に求められるが、冷水塊が近くに得られる場合には、より水面に近い箇所の冷水帯から求めても良い。送水パイプは海中に設置するものとし、海中から海中へ海水をパイプ輸送させる方法を取る。冷水を海中で目的領域へ移動し、海面上から散布する方法は取らない、その理由は余分の散布装置を必要とする上、逆に海面を波立たせて蒸発を促進し、逆効果となるおそれがあるからである。
送水用のパイプにより、海面の水温よりも低温の冷水帯の冷水を取り入れ、目的海面に水中供給するので、目的海面における、より高温の暖水は冷水と混合し、直接熱交換が行なわれ、より低温となる。したがって、目的海面の水温は、冷水帯の水温によって低温化し、十分低温な冷水が得られた場合には、より少ない水量でより広域の目的海面を、より低温に冷却することができる。これに対して、冷水帯の水温が十分でない場合には、より多量でも十分には目的海面を冷却できないことも起こり得る。しかし、熱帯低気圧の勢力が強まる海面の水温は約26℃以上であるとされている(例えば1998年8月気象庁作成資料)。これに対して、海面下200mの水温は北緯20度付近でも15℃〜20℃と十分に低いとすれば、26℃の海面の水温とは数度ないし約十度の差が得られるので、目的海面の水温を1〜2度低下させるには十分有効であると考えられる。また海面に及ぶ冷水塊の水温は、例えば周囲の水温と5℃程度は低温であるので、これを利用するときは200m以上もパイプを沈めなくても或る程度の効果を得ることができる。
ホースによって輸送し得る冷水量はパイプの大きさと流速によるので、必要な数量のホースを目的海面に配置することが重要である。そこで、本発明では、潜水及び浮上機能を有する潜水プラットフォームを海中に配置し、その潜水プラットフォームに複数個のパイプを縦に設置したものを、必要隻数用意して目的海面の海中に配置する方法を取ることができる。潜水プラットフォームに必要なのは、送水用のポンプ動力であり、それと潜水プラットフォームを所望水深に配置しておく、深度調整機能であるので、例えば退役した潜水艦を使用することができればそれがベストに近い。潜水艦の推進動力をポンプ用動力として利用し得るように改造するのは比較的容易であり、かつ深度調整機能はそのまま利用可能であるからである。
このようにして、本発明により、例えば約26℃程度の水温の海面を1〜2℃、より好ましくは約2〜3℃以上までも低下させることができ、それによって水蒸気の蒸発を抑制し、台風、熱帯低気圧へのエネルギー供給を断つか、或いはエネルギー供給量を減少させることができる。さらに、本発明の水温低下装置は海流の中に配置することにより、海流の水温を低下させることができ、或いは、海流を冷水の輸送手段として利用することができるので、既に発生している赤潮、青潮や熱帯低気圧、台風の直下の海面の水温を低下させることが可能となり、それによってそれら熱帯低気圧や台風の勢力を弱めることもなし得る。
潜水プラットフォームは目的海面への移動のために、或いは目的海面に対して最適の位置へ移動するために、移動手段として推進器を備えることができる。また、潜水プラットフォームの移動の際に、送水用のパイプが抵抗となるのを軽減するために、移動方向との交差角度が直角よりも小さくなるように送水用のパイプを傾斜させることができる。
本発明は以上のように構成されかつ作用するものであるから、目的海面の水温を確実に低下させることができ、それによって水蒸気の蒸発を抑制し、低気圧の発生を防止する
か、或いは勢力を弱めることが可能となり、或いは海面の水温の上昇に伴う他の弊害例えば赤潮や青潮の発生を防止ないしは軽減することができるという効果を奏する。
以下図示の実施形態を参照しつつ本発明をより詳細に説明する。図1は、本発明に係る水温低下装置10の例1を示す側面図、図2は正面図である。図において11はパイプであり、潜水プラットフォーム12に複数個ずつ、縦に設置されている。
潜水プラットフォーム12は、最少限度の機能として潜水深度の調節機能及び、ポンプ15への動力供給機能を有しており、その左右両舷側に沿って各数基ずつ縦管13を立てるとともに、縦管13の上部と下部に梁材14、16を架け渡して接続し、すべての縦管パイプ13と梁材14、16とは斜張材17によって補強し、全体が強固な直方体形の構造体を形成している。構造体は例えば梁材16で潜水プラットフォーム12に固定的に取り付けられる。例示の場合、パイプ11は、多段伸縮構造を有し、舷側に固定されている縦管13に上下位置調整可能に装着されている。図中、18はポンプ側に設けられた冷水の吸入口、19はホース上端に設けられた噴出口、20は推進器を示す。
実施形態の装置10では、パイプ11は縦管13の内部に嵌め込まれ、かつ上下にスライド可能に組み合わされており、縦管13を保持しているパイプ保持部21に、ワイヤーなどの連結手段22を介して結合可能に形成されている(図3参照)。ワイヤーなどの連結手段22は、潜水プラットフォーム側に搭載されているウィンチ23によって巻き上げ,巻き下ろし可能に設けられており、それによってパイプ11を上昇、下降させることができるようにパイプ昇降機能を持たせている。これは、潜水プラットフォーム自体を冷水帯Lの深度まで潜水させなくても、パイプ11の伸縮と下降によって吸入口18を目的深度に配置すること、及び冷水帯Lの位置変動に吸入口18の位置を合わせて昇降調節することを可能にする手段である。
ポンプ15は、このようなパイプ11の下端に装着されており、水中ポンプの中でも、高深度ポンプと呼ばれるタイプのものを使用する。この例の場合高深度とは、海面下100〜200mの深度を意味するが、それ以上の高深度例えば海面下400m程度までは運用可能であることが望ましい。パイプ11の上端には開閉弁24が設けられており、送水が開始されると開き、終わると閉じるように構成され、このことによって送水時の水圧によりパイプ11を自動的に上昇させ、送水圧が弁に打ち勝ったところで開弁する構成とすることができる。また、噴出口19にはノズルを設け、冷水を目的海面下に適正に供給する。例えば噴出口位置が深い場合には到達距離を長くとれる収束型のノズルを使用し、噴出口位置が浅い場合には到達距離は短いがより広範囲に早く拡散し得る拡散型のノズルを使用することが望ましい。しかし収束、拡散調節可能なタイプのノズルであればさらに好ましい。
このように構成されている本発明の装置10は、目的海面A又はその近くに必要台数配置する(図4参照)。即ち本発明の装置10は、例えば目的海面近くの海中に存在する冷水帯Lに、パイプ下端の吸入口18を配置し、パイプ上端の噴出口19は海面表層の暖水帯H又はそれに近い箇所に配置する。吸入口18から吸引された冷水は、噴出口19から噴出され、暖水帯Hの海水と混合し、直接熱交換を行って暖水帯Hの水温を低下させることとなる。実施形態の例では、パイプ11の径を500φ、ポンプ15の送水能力を3t/minと見つもり、本装置1台で8本のパイプ11を使用するので、毎分24トンの送水量を想定し、本装置10を図4に示したように所要台数配置することにより、目的海面Aの水温を低下させるものである。上記本装置10を20台配置すると毎分480トン、毎時28800tの送水能力があるので、暖水帯Hの深さを10mとすると2880平方メートルの海域を1時間で冷却できることとなり、温度低下については、暖水帯Hの水温を26℃、冷水帯Lの水温を20℃とした場合、暖水、冷水等量として23℃に冷却し得る計算となる。
図10は、暖水帯Hが停滞ないしはより低速で移動しており、これに対して流れ込む、より高速の海流がある場合に、海流を冷水輸送手段に利用する例を示している。本発明の装置10は、暖水帯Hの上流の所定箇所に例えば格子状に配置する。格子間隔a、bは任意に設定することができるが、前記の実施形態の例を使用すると、例えば100メートル間隔で本装置10を配置すれば良いことになる。暖水帯Hの水温が例えば26℃から3℃も低下するということは、極めて顕著な効果であり、熱帯低気圧が発生する要因を解消し、或いは発生しにくい状況を作り出すための有効な手段であるということができる。また、既に一部触れたように、本発明を構成する潜水プラットフォーム12として、退役した潜水艦を流用することができるので、不要となった潜水艦の安全な利用方法ともなる。
図4ないし図9は、本発明に係る水温低下装置30の例2を示す。例2の水温低下装置30は、可倒式の送水用のパイプ11を有するもので、各送水用パイプ11は、例1と同数程度用意され、パイプ保持部31において潜水プラットフォーム12に、移動方向との交差角度が小さくなるように上部が少なくとも後方へ倒れるように軸支されている。送水用のパイプ11について、32は回転軸、33は軸受であり、潜水プラットフォーム側に設置されている(図6)。さらに送水用のパイプ11は上部と下部にて梁材34、36に回転可能に軸支され、斜張材37を掛けて固定されている。また、各送水用のパイプ11の上端には、海面への浮上に使用される浮子35が設けられている。
例2における送水用のパイプ11は、パイプ保持部31に固定されている外パイプ41と、その内側に位置する中間パイプ42と、さらに内側に位置する内パイプ43とを有している。外パイプ41は上下のフランジ部44、45を有し、下フランジ部45には中間パイプ42の上端に設けたストッパー46を受け止め、上フランジ部44には内パイプ43の下端に設けたストッパー47を受け止める。ストッパー47の下部外周には、中間パイプ42とのスライドの際の案内となる面取り部47bが設けられている。また、中間パイプ42のスライドの際の下部フランジ部45における案内としてガイド部材50が固定されている。46a、47a、50aは抵抗減少のための凹溝を示す。また、外パイプ41と、中間パイプ42、外パイプ41と内パイプ43との間には、上下方向に沿う凹部48、48′と、それらに嵌合してスライド可能な凸部49、49′とから成る回り止めが設けられている(図8、図9)。
中間パイプ42の下端にはポンプ部15が接続されており、その下端が冷水の吸引口19となっている。他の構成については、例1と同様で良いので符号を援用し、詳細な説明を省略する。38は緩衝体であり、浮子35と上フランジ部44との間に配置されていて、内パイプ43が降下したときのショックを吸収する。また39はワイヤー取り付け部、を示す。
このように構成されている本発明に係る例2の水温低下装置30は図5に示すように、可倒式の送水用のパイプ11を有しているので、推進器20による航走又は曳航による移動の際の安定性を改善するとともに、送水用のパイプ11が引き起こすことになる抵抗を減少させることができる。また、送水用のパイプ11の内パイプ43には浮子35が設けてあるので、ポンプ15による送水時の水圧で内パイプ43を上昇させる際に、浮子35の浮力を利用することができる。さらに、外パイプ41と中間パイプ42及び内パイプ43は回り止めによってガイドされるので、中間パイプ42の昇降及び内パイプ43の上下移動がスムーズに行なわれる。
目的海面の水温調整による海洋生物の飼育、メソ気象の制御による気象災害の抑制、緩和、地球温暖化の緩和等に利用できる可能性がある。
本発明に係る海面の水温低下装置の例1を示す側面図。 同上の正面図。 本発明装置に使用する水中ポンプを有するパイプの拡大図。 本発明に係る例2の装置の使用状態の側面図。 図4の装置の前進状態の側面図。 例2の装置の送水用のパイプを示す部分断面図。 パイプの一部を拡大して示す断面図。 外パイプと内パイプの回り止めを示す断面図。 外パイプと中間パイプの回り止めを示す断面図。 本発明装置を実施する場合の1例を示す平面説明図。
符号の説明
10、30 海面の水温低下装置
11 パイプ
12 潜水プラットフォーム
13 縦管
14、16、34、36 梁材
15 ポンプ
17、37 斜張材
18 吸入口
19 噴出口
20 推進器
21、31 パイプ保持部
22 連結手段
23 ウィンチ
24 開閉弁
32 回転軸
33 軸受
35 浮子
38 緩衝体
41 外パイプ
42 中間パイプ
43 内パイプ
44、45 上下のフランジ部
46、47 ストッパー
A 目的海面
H 暖水帯
L 冷水帯



Claims (2)

  1. 海面の水温を低下させることによって低気圧の発生を防止するか、或いは、既に発生している低気圧の勢力を弱めるための装置であって、目的領域の海面又はその近くに配置する移動機能及び潜水機能を有する複数隻の潜水プラットフォームと、目的領域の海中に設置するために上記個々の潜水プラットフォームに設置した複数個の縦の送水用のパイプと、それらのパイプの吸入口を海面の水温よりも低温の冷水帯に配置して吸入口から冷水を吸引し、また、海面下の位置に配置したパイプの噴出口から冷水を噴出させるためにパイプに接続したポンプとを具備し、吸入口から吸引した冷水を海面表層の暖水帯又はそれに近い目的領域の海面水中供給することで、より高温の暖水と混合するようにしたことを特徴とする海面の水温低下装置。
  2. 縦に設置した送水用のパイプは、潜水プラットフォームの移動の際に、移動方向との交差角度が小さくなるように傾斜する方向へ回転可能に設けられている請求項記載の海面の水温低下装置。
JP2006021005A 2005-02-18 2006-01-30 海面の水温低下装置 Active JP4559978B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006021005A JP4559978B2 (ja) 2005-02-18 2006-01-30 海面の水温低下装置
MXPA06001943A MXPA06001943A (es) 2005-02-18 2006-02-17 Aparato para bajar la temperatura del agua de la superfie del mar.
US11/355,978 US7832657B2 (en) 2005-02-18 2006-02-17 Apparatus for lowering water temperature of sea surface

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005043198 2005-02-18
JP2006021005A JP4559978B2 (ja) 2005-02-18 2006-01-30 海面の水温低下装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006254903A JP2006254903A (ja) 2006-09-28
JP4559978B2 true JP4559978B2 (ja) 2010-10-13

Family

ID=36911173

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006021005A Active JP4559978B2 (ja) 2005-02-18 2006-01-30 海面の水温低下装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7832657B2 (ja)
JP (1) JP4559978B2 (ja)
MX (1) MXPA06001943A (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9624917B2 (en) * 2010-07-09 2017-04-18 St.Jean Orridge Hurricane dissipation system and method
US8833672B2 (en) 2010-08-20 2014-09-16 Rain Bird Corporation Flow control device and method for irrigation sprinklers
KR101160445B1 (ko) * 2012-03-09 2012-06-28 민영홍 조류발생의 제어 방법
WO2019199613A1 (en) * 2018-04-09 2019-10-17 Soloviev Alexander V Method and means for storing heat in the sea for local weather modification
CN110861753B (zh) * 2019-11-28 2022-01-11 中国船舶工业集团公司第七0八研究所 一种深远海三文鱼养殖工船的养殖用水提取系统
JP2022061447A (ja) * 2020-10-06 2022-04-18 唯介 田中 台風の勢力弱体化方法および台風の発生抑制方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01112934A (ja) * 1987-10-26 1989-05-01 Toa Nenryo Kogyo Kk 水産生物の養殖装置
JPH1170329A (ja) * 1997-08-28 1999-03-16 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 二酸化炭素の海洋への放流装置
JPH11169013A (ja) * 1997-12-17 1999-06-29 Nakashima Propeller Co Ltd 底層水揚水装置
JP2000120523A (ja) * 1998-10-12 2000-04-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 揚水ポンプ
JP2001140233A (ja) * 1999-11-10 2001-05-22 Taiyo Kogyo Corp 熱帯低気圧抑制方法
JP2001336479A (ja) * 2000-05-29 2001-12-07 Mitsubishi Research Institute Inc 深層水汲み上げ方法および深層水汲み上げ装置、ならびにそれを利用した海洋緑化方法
JP2003010887A (ja) * 2001-06-28 2003-01-14 Meiyu Kosan:Kk 「水域及び陸地等で、表層水と底層水と大気中の酸素を混合生成した密度水を殺菌して、水中に放流拡散する殺菌密度水放流拡散装置。」
JP2003081188A (ja) * 2001-09-12 2003-03-19 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 海中構造物の定位置保持システム

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4245475A (en) * 1978-06-19 1981-01-20 Girden Barney B Method and apparatus for producing electricity from thermal sea power
US4470544A (en) * 1980-08-04 1984-09-11 Geophysical Engineering Co. Method of and means for weather modification
US4603553A (en) * 1984-12-11 1986-08-05 R & D Associates Ballistic cold water pipe
US5441200A (en) 1993-08-20 1995-08-15 Rovella, Ii; Ernest J. Tropical cyclone disruption
JP3282152B2 (ja) 1993-10-01 2002-05-13 海洋科学技術センター 海洋生物生産用の海洋深層水、及び表層水の水温制御システム
JPH1171735A (ja) 1997-08-27 1999-03-16 Taguchi Enterp:Kk 海水の温暖化防止方法
US6315213B1 (en) 2000-06-21 2001-11-13 Peter Cordani Method of modifying weather
US20020008155A1 (en) * 2000-07-24 2002-01-24 Herbert Uram Method and system for hurricane control
US20050133612A1 (en) * 2000-07-24 2005-06-23 Herbert Uram Meteorological modification method and apparatus CIP
JP2004049960A (ja) 2002-07-17 2004-02-19 Japan Marine Sci & Technol Center 富栄養化水域の環境浄化方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01112934A (ja) * 1987-10-26 1989-05-01 Toa Nenryo Kogyo Kk 水産生物の養殖装置
JPH1170329A (ja) * 1997-08-28 1999-03-16 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 二酸化炭素の海洋への放流装置
JPH11169013A (ja) * 1997-12-17 1999-06-29 Nakashima Propeller Co Ltd 底層水揚水装置
JP2000120523A (ja) * 1998-10-12 2000-04-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 揚水ポンプ
JP2001140233A (ja) * 1999-11-10 2001-05-22 Taiyo Kogyo Corp 熱帯低気圧抑制方法
JP2001336479A (ja) * 2000-05-29 2001-12-07 Mitsubishi Research Institute Inc 深層水汲み上げ方法および深層水汲み上げ装置、ならびにそれを利用した海洋緑化方法
JP2003010887A (ja) * 2001-06-28 2003-01-14 Meiyu Kosan:Kk 「水域及び陸地等で、表層水と底層水と大気中の酸素を混合生成した密度水を殺菌して、水中に放流拡散する殺菌密度水放流拡散装置。」
JP2003081188A (ja) * 2001-09-12 2003-03-19 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 海中構造物の定位置保持システム

Also Published As

Publication number Publication date
MXPA06001943A (es) 2006-09-18
US20060185365A1 (en) 2006-08-24
US7832657B2 (en) 2010-11-16
JP2006254903A (ja) 2006-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4559978B2 (ja) 海面の水温低下装置
US11384727B2 (en) Inertial hydrodynamic pump and wave engine
US20080277492A1 (en) Fluid property regulator
US8696301B2 (en) Apparatus for extracting energy from flowing water
JP2013508224A (ja) 部分的に浸水可能な風力タービン輸送船
US11022103B2 (en) Apparatus, system, and method for raising deep ocean water
US10309368B2 (en) Power generation apparatus utilizing water current energy
US20240101229A1 (en) Self-charging autonomous submersible vessel
WO2015171346A1 (en) Marine subsurface data center vessel
JP5879641B1 (ja) 海底水域への酸素補給装置
EP3473536A1 (en) A self-propelled offshore installation vessel
JP5349621B2 (ja) 浮体用砕氷システム
JP5669113B2 (ja) 船舶の摩擦抵抗低減装置
US11754051B2 (en) Floating windmill installation
JP2013216321A (ja) 船舶の摩擦抵抗低減装置
JP5757486B2 (ja) 船舶の摩擦抵抗低減装置
WO2007055029A1 (ja) 深海水散布システム
JP2011162064A (ja) 船舶
JP5669114B2 (ja) 船舶の摩擦抵抗低減装置
JP5645148B2 (ja) 船舶の摩擦抵抗低減装置
US20230284572A1 (en) Mobile Oceanic Water Upwelling Device and Method
TW201829249A (zh) 智慧型水力船及其操作方法
ES2323443B1 (es) Sistema y metodo de flotacion, estabilizacion y reduccion de la resistencia de friccion para barcos, plataformas e islas artificiales.
JPH1171735A (ja) 海水の温暖化防止方法
RU2656385C1 (ru) Комплекс предотвращения лёдообразования

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061030

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091215

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100713

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100723

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4559978

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130730

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250