JP4559611B2 - 液晶ディスプレイと液晶ディスプレイ用カラーフィルタおよび液晶ディスプレイの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示品質に優れた液晶ディスプレイと、このような液晶ディスプレイの製造が可能なカラーフィルタとに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、フラットディスプレイとして、カラー液晶ディスプレイが注目されている。カラー液晶ディスプレイの一例として、ブラックマトリックス、複数の色(通常、赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色)からなる着色層、透明導電層(共通電極)および配向層を備えたカラーフィルタと、薄膜トランジスタ(TFT素子)、画素電極および配向層を備えた対向電極基板とを所定の間隙をもたせて向かい合わせ、この間隙部に液晶材料を注入して液晶層としたものがある。このようなカラー液晶ディスプレイでは、間隙部が液晶層の厚みそのものであり、カラー液晶ディスプレイに要求される高速応答性、高コントラスト比、広視野角等の良好な表示性能を可能とするためには、液晶層の厚み、すなわち、カラーフィルタと対向電極基板の間隙距離を厳密に一定に保持する必要がある。
【0003】
従来、カラー液晶ディスプレイにおける液晶層の厚みを決定する方法として、カラーフィルタと対向電極基板との間隙に、ガラスやアルミナ、プラスチック等からなるスペーサーと称する粒子あるいは棒状体を多数混合した液晶を注入する方法がある。そして、スペーサーの大きさをもって両基板の間隙部の大きさ、つまり、液晶層の厚みが決定される。
【0004】
しかし、上述のようなカラーフィルタと対向電極基板との間隙部を形成する方法では、カラー液晶ディスプレイの動作の上で次のような問題点が生じる。すなわち、基板面上に散在させるスペーサーの密度が適正で、かつ、基板面上にスペーサーが均一に分散されていなければ、カラー液晶ディスプレイの全面に亘って大きさが均一な間隙部は形成されない。一般に、スペーサーの散在量(密度)を増した場合、間隙部の厚みのばらつき偏差は少なくなるが、散在量(密度)が多くなると表示画素部上に存在するスペーサーの数も増し、表示画素部ではこのスペーサーが液晶材料の異物となる。そして、スペーサーの存在によって、配向膜で規制された液晶分子の配向に乱れが生じたり、スペーサー周辺の液晶だけは電圧のON、OFFによる配向制御が不能になる等の支障がみられ、コントラスト比等の表示性能が低下するという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような問題を解消するために、間隙(液晶層の厚み)を決定する間隔保持部材として柱状凸部を備えたカラーフィルタが提案されている(特開平4−318816号等)。このカラーフィルタでは、着色層を形成し、この着色層を覆うように保護層を形成した後に、感光性樹脂を用いてフォトリソグラフィー工程により柱状凸部をブラックマトリックス上の所定箇所に形成するものである。
【0006】
しかし、従来の柱状凸部は、カラーフィルタと対向電極基板との組み立て(セル圧着)時の高温高圧下において、塑性変形量が大きくなり、スペーサーとしての機能に支障を来すという問題があった。また、この問題を解決するために、柱状凸部の硬度を高くすると、広い実用温度域(−20〜40℃)における液晶の収縮に追従できず、液晶層に発泡が生じて、色抜け、色むら等の表示品質低下を来たすという問題があった。
【0007】
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、液晶層の厚み設定用としての柱状凸部を備え表示品質に優れた液晶ディスプレイと、このような液晶ディスプレイの製造を可能とするカラーフィルタとを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、本発明の液晶ディスプレイは、所定の間隔を保持して対向させたカラーフィルタと対向電極基板との間に液晶層を備える液晶ディスプレイにおいて、カラーフィルタと対向電極基板との間隔保持部材が低変形部と高弾性部とが積層された柱状凸部であり、前記低変形部は180℃において初期変形率[(初期変形量/元の厚み)×100]が0.5〜5%の範囲であり、前記高弾性部は180℃において弾性変形率[(弾性変形量/総変形量)×100]が40〜60%の範囲、かつ、初期変形率[(初期変形量/元の厚み)×100]が10〜30%の範囲であり、前記初期変形率および前記弾性変形率は、断面積100μm 2 、厚み5.0μmの柱状凸部試料に対し、100μm×100μmの平面を形成した圧子により厚み方向に2.2mN/秒の割合で40mNまで荷重をかけ、5秒間保持した後に、厚み方向に2.2mN/秒の割合で荷重を取り除いたときの変形量を測定して算出したものであるような構成とした。
【0009】
本発明の液晶ディスプレイ用カラーフィルタは、基板と、該基板上に所定のパターンで形成された複数色からなる着色層と、複数の柱状凸部とを備え、該柱状凸部は低変形部と高弾性部とが積層されたものであり、前記低変形部は180℃において初期変形率[(初期変形量/元の厚み)×100]が0.5〜5%の範囲であり、前記高弾性部は180℃において弾性変形率[(弾性変形量/総変形量)×100]が40〜60%の範囲、かつ、初期変形率[(初期変形量/元の厚み)×100]が10〜30%の範囲であり、前記初期変形率および前記弾性変形率は、断面積100μm 2 、厚み5.0μmの柱状凸部試料に対し、100μm×100μmの平面を形成した圧子により厚み方向に2.2mN/秒の割合で40mNまで荷重をかけ、5秒間保持した後に、厚み方向に2.2mN/秒の割合で荷重を取り除いたときの変形量を測定して算出したものであるような構成とした。
【0010】
本発明の液晶ディスプレイの製造方法は、上記の本発明の液晶ディスプレイの製造方法であって、上記の本発明のカラーフィルタと対向電極基板とを、間隔保持部材として前記カラーフィルタの前記柱状凸部を用いて対向させ、周辺部をシール部材により封止し、間隙部分に液晶層を形成する工程を有するような構成とした。
また、本発明の液晶ディスプレイの製造方法は、上記の本発明の液晶ディスプレイの製造方法であって、基板と、該基板上に所定のパターンで形成された複数色からなる着色層と、複数の低変形柱状凸部とを備え、該低変形柱状凸部は180℃において初期変形率[(初期変形量/元の厚み)×100]が0.5〜5%の範囲であるカラーフィルタと、180℃における弾性変形率[(弾性変形量/総変形量)×100]が40〜60%の範囲であり、初期変形率[(初期変形量/元の厚み)×100]が10〜30%の範囲にある高弾性柱状凸部を備えた対向電極基板とを、前記低変形柱状凸部と前記高弾性柱状凸部が重ね合わされて2層構造の柱状凸部となるように対向させ、周辺部をシール部材により封止し、間隙部分に液晶層を形成する工程を有し、前記初期変形率および前記弾性変形率は、断面積100μm 2 、厚み5.0μmの柱状凸部試料に対し、100μm×100μmの平面を形成した圧子により厚み方向に2.2mN/秒の割合で40mNまで荷重をかけ、5秒間保持した後に、厚み方向に2.2mN/秒の割合で荷重を取り除いたときの変形量を測定し算出するような構成とした。
【0011】
さらに、本発明の液晶ディスプレイの製造方法は、上記の本発明の液晶ディスプレイの製造方法であって、基板と、該基板上に所定のパターンで形成された複数色からなる着色層と、複数の高弾性柱状凸部とを備え、該高弾性柱状凸部は180℃において弾性変形率[(弾性変形量/総変形量)×100]が40〜60%の範囲、かつ、初期変形率[(初期変形量/元の厚み)×100]が10〜30%の範囲であるカラーフィルタと、180℃における初期変形率[(初期変形量/元の厚み)×100]が0.5〜5%の範囲にある低変形柱状凸部を備えた対向電極基板とを、前記高弾性柱状凸部と前記低変形柱状凸部が重ね合わされて2層構造の柱状凸部となるように対向させ、周辺部をシール部材により封止し、間隙部分に液晶層を形成する工程を有し、前記初期変形率および前記弾性変形率は、断面積100μm 2 、厚み5.0μmの柱状凸部試料に対し、100μm×100μmの平面を形成した圧子により厚み方向に2.2mN/秒の割合で40mNまで荷重をかけ、5秒間保持した後に、厚み方向に2.2mN/秒の割合で荷重を取り除いたときの変形量を測定し算出するような構成とした。
【0012】
このような本発明では、2層構造の柱状凸部のうち、低変形部がセル圧着時等の高温高圧下における柱状凸部の変形量を小さいものとし、また、高弾性部が低温における液晶の収縮に追従できる柱状凸部を可能とし、柱状凸部のスペーサーとしての機能が損なわれない。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の最良の実施形態について図面を参照して説明する。
【0014】
カラーフィルタ
図1は本発明のカラーフィルタの実施形態の一例を示す部分平面図であり、図2はA−A線における縦断面図である。図1および図2において、本発明のカラーフィルタ1は、基板2と、この基板2上に形成されたブラックマトリックス3および着色層5を備え、ブラックマトリックス3および着色層5を覆うように透明保護層6が形成されており、さらに、ブラックマトリックス3の所定の複数の箇所(図1では5箇所)には透明な柱状凸部7が上記の透明保護層6上に形成されている。
【0015】
上記のカラーフィルタ1を構成する基板2としては、石英ガラス、パイレックスガラス、合成石英板等の可撓性のない透明なリジット材、あるいは透明樹脂フィルム、光学用樹脂板等の可撓性を有する透明なフレキシブル材を用いることができる。この中で特にコーニング社製1737ガラスは、熱膨脹率の小さい素材であり寸法安定性および高温加熱処理における作業性に優れ、また、ガラス中にアルカリ成分を含まない無アルカリガラスであるため、アクティブマトリックス方式によるカラー液晶ディスプレイ用のカラーフィルタに適している。
【0016】
また、カラーフィルタ1を構成するブラックマトリックス3は、着色層5からなる表示画素部の間および着色層5の形成領域の外側に設けられている。このようなブラックマトリックス3は、スパッタリング法、真空蒸着法等により厚み1000〜2000Å程度のクロム等の金属薄膜を形成し、この薄膜をパターニングして形成したもの、カーボン微粒子等の遮光性粒子を含有させたポリイミド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂層を形成し、この樹脂層をパターニングして形成したもの、カーボン微粒子、金属酸化物等の遮光性粒子を含有させた感光性樹脂層を形成し、この感光性樹脂層をパターニングして形成したもの等、いずれであってもよい。
【0017】
着色層5は、赤色パターン5R、緑色パターン5Gおよび青色パターン5Bが所望のパターン形状で配列されており、所望の着色材を含有した感光性樹脂を使用した顔料分散法により形成することができ、さらに、印刷法、電着法、転写法等の公知の方法により形成することができる。また、着色層5を、例えば、赤色パターン5Rが最も薄く、緑色パターン5G、青色パターン5Bの順に厚くすることにより、着色層5の各色ごとに最適な液晶層厚みを設定するようにしてもよい。
【0018】
透明保護層6はカラーフィルタ1の表面を平坦化するとともに、着色層5に含有される成分の液晶層への溶出を防止するために設けられたものである。この透明保護層6の厚みは、使用される材料の光透過率、カラーフィルタ1の表面状態等考慮して設定することができ、例えば、0.1〜2.0μmの範囲で設定することができる。このような透明保護層6は、カラーフィルタ1を対向電極基板と貼り合わせたときに液晶層と接するような着色層5を少なくとも覆うように形成される。
【0019】
柱状凸部7は、カラーフィルタ1を対向電極基板と貼り合わせたときにスペーサーとして作用するものである。本発明のカラーフィルタ1は、柱状凸部7が低変形部7aと高弾性部7bとが積層された2層構造であり、低変形部7aは180℃において初期変形率[(初期変形量/元の厚み)×100]が0.5〜5%の範囲であり、高弾性部7bは180℃において弾性変形率[(弾性変形量/総変形量)×100]が40〜60%の範囲、かつ、初期変形率[(初期変形量/元の厚み)×100]が10〜30%の範囲であることを特徴とする。このような2層構造の柱状凸部7のうち、低変形部7aがセル圧着時等の高温高圧下における柱状凸部7の変形量を小さいものとし、また、高弾性部7bが低温における液晶の収縮に追従できる柱状凸部7を可能とし、柱状凸部7のスペーサーとしての機能が安定して維持される。
【0020】
本発明では、断面積100μm2、厚みTが5.0μmの柱状凸部試料に対し、180℃で厚み方向に圧子(ビッカース圧子(四角錐形状)を研磨して100μm×100μmの平面を形成した圧子)により2.2mN/秒の割合で40mNまで荷重をかけ、5秒間保持した後に、厚み方向に2.2mN/秒の割合で荷重を取り除いたときの変形量(μm)を(株)フィッシャー・インストルメンツ製フィッシャースコープH−100にて測定し、上記の初期変形率や弾性変形率を算出する。図3は、このような荷重と変形量との関係を示す図であり、40mNまで荷重を付与したときの変形量を初期変形量T1、荷重40mNを5秒間保持したときの変形量を総変形量T2、荷重を取り除いた状態で残る変形量を塑性変形量T3、総変形量T2と塑性変形量T3との差を弾性変形量T4とする。したがって、上記の初期変形率は[(T1/T)×100]となり、弾性変形率は[(T4/T2)×100]となる。
【0021】
柱状凸部7の低変形部7aの初期変形率、高弾性部7bの初期変形率と弾性変形率が、上記の範囲から外れると、対向電極基板との組み立て(セル圧着)時の高温高圧下における塑性変形量が大きくなったり、広い温度範囲(例えば、−20〜40℃)における液晶の収縮に追従できなくなり、柱状凸部7がスペーサーとしての機能を充分に発現できないものとなる。
【0022】
上記の柱状凸部7は、上記の透明保護層6よりも2〜10μm程度の範囲で突出するように一定の高さをもつものであり、突出量はカラー液晶ディスプレイの液晶層に要求される厚み等から適宜設定することができる。また、2層構造の柱状凸部7を構成する低変形部7aと高弾性部7bの厚み比率は、90:10〜70:30の範囲で設定することが好ましい。さらに、柱状凸部7の太さは、5〜20μm程度の範囲で適宜設定することができ、柱状凸部7の形成密度は、液晶層の厚みムラ、開口率、柱状凸部7の形状、材質等を考慮して適宜設定することができるが、例えば、着色層5を構成する赤色パターン5R、緑色パターン5Gおよび青色パターン5Bの1組に1個の割合で必要十分なスペーサー機能を発現する。このような柱状凸部7の形状は、図示例では円柱形状となっているが、これに限定されるものではなく、角柱形状、截頭錐体形状等であってもよい。
【0023】
尚、上記の例では、柱状凸部7は、下部に低変形部7aが位置し、上部に高弾性部7bが位置する2層構造であるが、低変形部7aと高弾性部7bの位置が逆であってもよい。また、本発明のカラーフィルタは、ブラックマトリックス3を備えず、非画素部分に相当する位置に上述の柱状凸部7を形成したもの等であってもよい。
【0024】
図4は本発明のカラーフィルタの他の実施形態を示す図2相当の縦断面図である。図4において、本発明のカラーフィルタ11は、基板12と、この基板12上に形成されたブラックマトリックス13および着色層15を備え、ブラックマトリックス13および着色層15を覆うように透明保護層16が形成されており、さらに、ブラックマトリックス13の所定の複数の箇所には透明な低変形柱状凸部18が上記の透明保護層16上に形成されている。このカラーフィルタ11は、2層構造の柱状凸部7の代わりに低変形柱状凸部18を備え、この低変形柱状凸部18の180℃における初期変形率[(初期変形量/元の厚み)×100]が0.5〜5%の範囲であることを除いて、上述のカラーフィルタ1と同様の構成である。
【0025】
このようなカラーフィルタ11は、180℃における弾性変形率が40〜60%の範囲であり、初期変形率が10〜30%の範囲にある高弾性柱状凸部を備えた対向電極基板とのセル圧着時に、双方の柱状凸部を重ね合わせることにより、低変形部と高弾性部とが積層された2層構造の柱状凸部を備えた液晶ディスプレイを作製することができる。そして、カラーフィルタ11の低変形柱状凸部18がセル圧着時等の高温高圧下における柱状凸部の変形量を小さいものとし、また、対向電極基板の高弾性柱状凸部によって、広い温度範囲(−20〜40℃)で液晶の収縮に追従できることになり、液晶層の厚み精度が高く、表示品質に優れ信頼性の高い液晶ディスプレイが可能となる。
【0026】
上記の低変形柱状凸部18の180℃における初期変形率[(初期変形量/元の厚み)×100]は、上述の柱状凸部7において説明した初期変形率と同様である。
【0027】
また、低変形柱状凸部18は、上記の透明保護層16よりも2〜5μm程度の範囲で突出するように一定の高さをもつものであり、突出量はカラー液晶ディスプレイの液晶層に要求される厚み、対向電極基板が備える高弾性柱状凸部の長さ等から適宜設定することができ、低変形柱状凸部18と対向電極基板上の高弾性柱状凸部との高さの比率は、70:30〜90:10の範囲で設定することが好ましい。さらに、低変形柱状凸部18の太さ、形成密度は、上述の柱状凸部7と同様とすることができる。
尚、カラーフィルタ11を構成する基板12、ブラックマトリックス13、着色層15、透明保護層16は、上述のカラーフィルタ1と同様とすることができる。
【0028】
図5は本発明のカラーフィルタの他の実施形態を示す図2相当の縦断面図である。図5において、本発明のカラーフィルタ21は、基板22と、この基板22上に形成されたブラックマトリックス23および着色層25を備え、ブラックマトリックス23および着色層25を覆うように透明保護層26が形成されており、さらに、ブラックマトリックス23の所定の複数の箇所には透明な高弾性柱状凸部29が上記の透明保護層26上に形成されている。このカラーフィルタ21は、2層構造の柱状凸部7の代わりに高弾性柱状凸部29を備え、この高弾性柱状凸部29の180℃における弾性変形率[(弾性変形量/総変形量)×100]が40〜60%の範囲、かつ、初期変形率[(初期変形量/元の厚み)×100]が10〜30%の範囲であることを除いて、上述のカラーフィルタ1と同様の構成である。
【0029】
このようなカラーフィルタ21は、180℃における初期変形率が0.5〜5%の範囲にある低変形柱状凸部を備えた対向電極基板とのセル圧着時に、双方の柱状凸部を重ね合わせることにより、低変形部と高弾性部とが積層された2層構造の柱状凸部を備えた液晶ディスプレイを作製することができる。そして、対向電極基板の低変形柱状凸部がセル圧着時等の高温高圧下における柱状凸部の変形量を小さいものとし、また、カラーフィルタ21の高弾性柱状凸部29によって、広い温度範囲(−20〜40℃)で液晶の収縮に追従できることになり、液晶層の厚み精度が高く、表示品質に優れ信頼性の高い液晶ディスプレイが可能となる。
【0030】
上記の高弾性柱状凸部29の180℃における弾性変形率[(弾性変形量/総変形量)×100]、および、初期変形率[(初期変形量/元の厚み)×100]は、上述の柱状凸部7において説明した弾性変形率、初期変形率と同様である。
【0031】
また、高弾性柱状凸部29は、上記の透明保護層26よりも0.5〜2μm程度の範囲で突出するように一定の高さをもつものであり、突出量はカラー液晶ディスプレイの液晶層に要求される厚み、対向電極基板が備える低変形柱状凸部の長さ等から適宜設定することができ、高弾性柱状凸部29と対向電極基板上の低変形柱状凸部との高さの比率は、10:90〜30:70の範囲で設定することが好ましい。さらに、高弾性柱状凸部29の太さ、形成密度は、上述の柱状凸部7と同様とすることができる。
尚、カラーフィルタ21を構成する基板22、ブラックマトリックス23、着色層25、透明保護層26は、上述のカラーフィルタ1と同様とすることができる。
【0032】
上述のカラーフィルタ1の柱状凸部7を構成する低変形部7aや高弾性部7b、カラーフィルタ11の低変形柱状凸部18、カラーフィルタ21の高弾性柱状凸部29は、モノマー、ポリマー、光重合開始剤等を含有する感光性樹脂組成物を用いて形成することができる。すなわち、含有するモノマーの種類や含有量、含有するポリマーの種類や含有量等を調整した感光性樹脂組成物をダイレクトグラビアコーティング法、グラビアリバースコーティング法、リバースロールコーティング法、スライドダイコーティング法、スリットダイコーティング法、コンマコーティング法等の公知の塗布手段により塗布、乾燥し、所定のマスクを介して露光・現像した後、加熱処理を施すことにより柱状凸部パターンを形成することができる。
【0033】
具体的には、モノマーとして、アリルアクリレート、ベンジルアクリレート、ブトキシエチルアクリレート、ブトキシエチレングリコールアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、ジシクロペンタニルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、グリセロールアクリレート、グリシジルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、イソボニルアクリレート、イソデキシルアクリレート、イソオクチルアクリレート、ラウリルアクリレート、2−メトキシエチルアクリレート、メトキシエチレングリコールアクリレート、フェノキシエチルアクリレート、ステアリルアクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,5−ペンタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,3−プロパンジオールアクリレート、1,4−シクロヘキサンジオールジアクリレート、2,2−ジメチロールプロパンジアクリレート、グリセロールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、グリセロールトリアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ポリオキシエチル化トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、ポリオキシプロピルトリメチロールプロパントリアクリレート、ブチレングリコールジアクリレート、1,2,4−ブタントリオールトリアクリレート、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジアクリレート、ジアリルフマレート、1,10−デカンジオールジメチルアクリレート、ペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、および、上記のアクリレートをメタクリレートに変えたもの、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、1−ビニル−2−ピロリドン等が挙げられ、上記のモノマーを1種または2種以上の混合物として、あるいは、その他の化合物との混合物として使用することができる。
【0034】
カラーフィルタ1の柱状凸部7を構成する低変形部7aやカラーフィルタ11の低変形柱状凸部18のような、180℃における初期変形率[(初期変形量/元の厚み)×100]が0.5〜5%の範囲である部材は、例えば、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート等のモノマーを総固形分中に70〜80重量%の範囲で含有し、トリシクロデカニルメタクリレート−メチルメタクリレート−メタクリル酸共重合体等のポリマーを総固形分中に10〜20重量%の範囲で含有する感光性樹脂組成物、あるいは、上記モノマーを総固形分中に40〜60重量%の範囲で含有し、ポリイミド樹脂を総固形分中に30〜40重量%の範囲で含有する感光性樹脂組成物を用いて形成することができる。
【0035】
また、感光性樹脂組成物に使用するポリマーとしては、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、エチレンビニル共重合体、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共重合体、ABS樹脂、ポリメタクリル酸樹脂、エチレンメタクリル酸樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩素化塩化ビニル、ポリビニルアルコール、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレート、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリビニルアセタール、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンサルファイド、ポリアリレート、ポリビニルブチラール、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミック酸樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂等、および、重合可能なモノマーであるメチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルアクリレート、n−プロピルメタクリレート、イソプロピルアクリレート、イソプロピルメタクリレート、sec-ブチルアクリレート、sec-ブチルメタクリレート、イソブチルアクリレート、イソブチルメタクリレート、tert−ブチルアクリレート、tert−ブチルメタクリレート、n−ペンチルアクリレート、n−ペンチルメタクリレート、n−ヘキシルアクリレート、n−ヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、n−オクチルアクリレート、n−オクチルメタクリレート、n−デシルアクリレート、n−デシルメタクリレート、スチレン、α−メチルスチレン、N−ビニル−2−ピロリドン、グリシジル(メタ)アクリレート
、トリシクロデカニル(メタ)アクリレート、メチルアダマンチル(メタ)アクリレートの1種以上と、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸の2量体(例えば、東亜合成化学(株)製M−5600)、イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、ビニル酢酸、これらの酸無水物等の1種以上からなるポリマーまたはコポリマー等が挙げられる。また、上記のコポリマーにグリシジル基または水酸基を有するエチレン性不飽和化合物を付加させたポリマー等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0036】
カラーフィルタ1の柱状凸部7を構成する高弾性部7bやカラーフィルタ21の高弾性柱状凸部29のような、180℃における弾性変形率[(弾性変形量/総変形量)×100]が40〜60%の範囲、かつ、初期変形率[(初期変形量/元の厚み)×100]が10〜30%の範囲である部材は、例えば、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂等のポリマーを総固形分中に10〜40重量%の範囲で含有し、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート等のモノマーを総固形分中に50〜70重量%の範囲で含有する感光性樹脂組成物を用いて形成することができる。
【0037】
また、感光性樹脂組成物に使用する光重合開始剤としては、ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、4,4−ビス(ジメチルアミン)ベンゾフェノン、4,4−ビス(ジエチルアミン)ベンゾフェノン、α−アミノ・アセトフェノン、4,4−ジクロロベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4−メチルジフェニルケトン、ジベンジルケトン、フルオレノン、2,2−ジエトキシアセトフォノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、p−tert−ブチルジクロロアセトフェノン、チオキサントン、2−メチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、ジエチルチオキサントン、ベンジルジメチルケタール、ベンジルメトキシエチルアセタール、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインブチルエーテル、アントラキノン、2−tert−ブチルアントラキノン、2−アミルアントラキノン、β−クロルアントラキノン、アントロン、ベンズアントロン、ジベンズスベロン、メチレンアントロン、4−アジドベンジルアセトフェノン、2,6−ビス(p−アジドベンジリデン)シクロヘキサン、2,6−ビス(p−アジドベンジリデン)−4−メチルシクロヘキサノン、2−フェニル−1,2−ブタジオン−2−(o−メトキシカルボニル)オキシム、1−フェニル−プロパンジオン−2−(o−エトキシカルボニル)オキシム、1,3−ジフェニル−プロパントリオン−2−(o−エトキシカルボニル)オキシム、1−フェニル−3−エトキシ−プロパントリオン−2−(o−ベンゾイル)オキシム、ミヒラーケトン、2−メチル−1[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン、ナフタレンスルホニルクロライド、キノリンスルホニルクロライド、n−フェニルチオアクリドン、4,4−アゾビスイソブチロニトリル、ジフェニルジスルフィド、ベンズチアゾールジスルフィド、トリフェニルホスフィン、カンファーキノン、アデカ(株)製N1717、四臭素化炭素、トリブロモフェニルスルホン、過酸化ベンゾイン、エオシン、メチレンブルー等の光還元性の色素とアスコルビン酸、トリエタノールアミン等の還元剤の組み合わせ等が挙げられる。
【0038】
さらに、感光性樹脂組成物にはエポキシ樹脂を含有させることができる。使用するエポキシ樹脂としては、三菱油化シェル(株)製エピコートシリーズ、ダイセル(株)製セロキサイドシリーズ、エポリードシリーズ、または、ビスフェノール−A型エポキシ樹脂、ビスフェノール−F型エポキシ樹脂、ビスフェノール−S型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、ポリカルボン酸グリシジルエステル、ポリオールグリシジルエステル、脂肪族または脂環式エポキシ樹脂、アミンエポキシ樹脂、トリフェノールメタン型エポキシ樹脂、ジヒドロキシベンゼン型エポキシ樹脂、グリシジル(メタ)アクリレートとラジカル重合可能なモノマーとの共重合エポキシ化合物等を挙げることができる。本発明では、上記のエポキシ樹脂を単独で、または2種以上の混合物として使用することができる。
【0039】
尚、感光性樹脂組成物に用いる溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール等のアルコール類、α−もしくはβ−テルピネオール等のテルペン類等、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、N−メチル−2−ピロリドン等のケトン類、トルエン、キシレン、テトラメチルベンゼン等の芳香族炭化水素類、セロソルブ、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、カルビトール、メチルカルビトール、エチルカルビトール、ブチルカルビトール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル等のグリコールエーテル類、酢酸エチル、酢酸ブチル、セロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、カルビトールアセテート、エチルカルビトールアセテート、ブチルカルビトールアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート等の酢酸エステル類等が挙げられる。
【0040】
次に、本発明のカラーフィルタ1の製造について図6および図7を参照しながら説明する。
まず、基板2上にブラックマトリックス3を形成し、次いで、基板2上の赤色パターン形成領域に赤色パターン5R、緑色パターン形成領域に緑色パターン5G、さらに、青色パターン形成領域に青色パターン5Bを形成して着色層5とする(図6(A))。次に、ブラックマトリックス3および着色層5を覆うようにネガ型の透明感光性樹脂層を形成し、露光して透明保護層6を形成する(図6(B))。
【0041】
上記のブラックマトリックス3の形成は、例えば、以下のように行うことができる。まず、スパッタリング法、真空蒸着法等により形成したクロム等の金属薄膜、カーボン微粒子等の遮光性粒子を含有した樹脂層等からなる遮光層を基板2上に形成し、この遮光層上に公知のポジ型あるいはネガ型の感光性レジストを用いて感光性レジスト層を形成する。次いで、感光性レジスト層をブラックマトリックス用のフォトマスクを介して露光、現像し、露出した遮光層をエッチングした後、残存する感光性レジスト層を除去することによって、ブラックマトリックス3を形成する。また、カーボン微粒子等の遮光性粒子を含有した感光性レジストを用いてブラックマトリックス用フォトマスクを介して露光、現像、加熱処理を施してブラックマトリックス3を形成することができる。
【0042】
また、上記の着色層5の形成は、例えば、以下のように行うことができる。まず、ブラックマトリックス3を覆うように基板2上に赤色着色材を含有した赤色感光性樹脂層を形成し、所定のフォトマスクを介して上記の赤色感光性樹脂層を露光して現像を行うことにより、基板2上の赤色パターン形成領域に赤色パターン5Rを形成する。以下、同様に、基板2上の緑色パターン形成領域に緑色パターン5Gを形成し、さらに、基板2上の青色パターン形成領域に青色パターン5Bを形成する。
【0043】
また、上記の透明保護層6の形成は、例えば、公知のネガ型の透明感光性樹脂組成物を、粘度の最適化を行った上で、スピンコータ、ロールコータ等の公知の手段によりブラックマトリックス3および着色層5を覆うように塗布し、露光により硬化処理を施すことにより形成することができる。
【0044】
次いで、透明保護層6を覆うように低変形部形成用の感光性樹脂組成物を塗布して、感光性樹脂層8を形成し、この感光性樹脂層8を柱状凸部形成用のフォトマスクMを介して露光する(図6(C))。使用するフォトマスクMは、柱状凸部7形成のための所定の位置に開口部を備えている。感光性樹脂層8は、低変形部形成用の感光性樹脂組成物をダイレクトグラビアコーティング法、グラビアリバースコーティング法、リバースロールコーティング法、スライドダイコーティング法、スリットダイコーティング法、コンマコーティング法等の公知の塗布手段により塗布、乾燥して形成することができる。
【0045】
次に、現像液により感光性樹脂層8の現像を行う。この現像によって、柱状凸部形成部位の感光性樹脂層8は溶解されずに柱状凸部7の低変形部7aのパターンとして残る(図7(A))。
【0046】
次いで、透明保護層6と低変形部7aのパターンを覆うように高弾性部形成用の感光性樹脂組成物を塗布して感光性樹脂層9を形成し、この感光性樹脂層9を上記の柱状凸部形成用のフォトマスクMを介して露光する(図7(B))。フォトマスクMは、その開口部が上記の低変形部7aのパターンと一致するように位置合わせする。感光性樹脂層9は、高弾性部形成用の感光性樹脂組成物をダイレクトグラビアコーティング法、グラビアリバースコーティング法、リバースロールコーティング法、スライドダイコーティング法、スリットダイコーティング法、コンマコーティング法等の公知の塗布手段により塗布、乾燥して形成することができる。
【0047】
次に、現像液により感光性樹脂層9の現像を行う。この現像によって、低変形部7aのパターン上に、柱状凸部7の高弾性部7bが形成され、その後、加熱処理(ポストベーク)を施して柱状凸部7を完成し、本発明のカラーフィルタ1が得られる(図7(C))。
【0048】
液晶ディスプレイ
図8は、本発明の液晶ディスプレイの一実施形態を示す概略断面図である。図8において、液晶ディスプレイ30は、カラーフィルタ1と対向電極基板31とを、間隔保持部材としてカラーフィルタ1の柱状凸部7を用いて、所定の間隔で対向させ、周辺部をシール部材(図示せず)により封止し、間隙部分に液晶層37が形成された透過型の液晶ディスプレイである。尚、図示されていないが、カラーフィルタ1と対向電極基板31の外側には、それぞれ偏光板が配設されている。
【0049】
本発明の液晶ディスプレイ30を構成するカラーフィルタ1は、上述の本発明のカラーフィルタ1の透明保護層6上に共通透明電極(図示せず)を設け、さらに、配向層(図示せず)を設けて配向処理(ラビング)を施したものである。
【0050】
一方、本発明の液晶ディスプレイ30を構成する対向電極基板31は、透明基板32上に液晶駆動用の透明画素電極33および薄膜トランジスタ(TFT)34を備え、透明画素電極33を覆うように配向層(図示せず)が形成されている。この対向電極基板31には、薄膜トランジスタ(TFT)34を開閉するゲート線群(図示せず)、映像信号を供給する信号線群(図示せず)、および、カラーフィルタ1側の共通透明電極層への電圧供給線(図示せず)が配設されている。これらのリード線は、通常、薄膜トランジスタ(TFT)34の製造工程で一括して形成されたアルミニウム等の金属からなるものである。
【0051】
上述のように、本発明のカラーフィルタ1は、間隔保持部材である柱状凸部7が低変形部7aと高弾性部7bとが積層された2層構造であり、この2層構造の柱状凸部7のうち、低変形部7aが対向電極基板31との組み立て(セル圧着)時等の高温高圧下における柱状凸部7の変形量を小さいものとし、また、高弾性部7bが広い温度範囲(−20〜40℃)での液晶収縮に追従でき、柱状凸部7のスペーサーとしての機能が維持される。これにより、液晶ディスプレイ30は、液晶層37の厚み精度が高く、表示品質に優れ信頼性の高いものとなる。
【0052】
上記の対向電極基板31を構成する透明基板32としては、上述のカラーフィルタ用の基板2として挙げたものを使用することができる。また、液晶ディスプレイ30を構成する透明共通電極、透明画素電極層33は、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化スズ(SnO)等、および、その合金等を用いて、スパッタリング法、真空蒸着法、CVD法等の一般的な成膜方法により形成することができる。
【0053】
さらに、液晶ディスプレイ30を構成する配向層は、ポリイミド系、ポリアミド系、ポリウレタン系およびポリ尿素系等の有機化合物により形成することができ、厚みは0.01〜1μm程度とすることができる。このような配向層は、種々の印刷法、公知の塗布方法により塗布した後、焼成してから配向処理(ラビング)が行なわれる。
【0054】
図9は、本発明の液晶ディスプレイの他の実施形態を示す概略断面図である。
図9において、液晶ディスプレイ40は、カラーフィルタ11と対向電極基板41とを所定の間隔で対向させ、周辺部をシール部材(図示せず)により封止し、間隙部分に液晶層47が形成された透過型の液晶ディスプレイである。尚、図示されていないが、カラーフィルタ11と対向電極基板41の外側には、それぞれ偏光板が配設されている。
【0055】
本発明の液晶ディスプレイ40を構成するカラーフィルタ11は、上述の本発明のカラーフィルタ11の透明保護層16上に共通透明電極(図示せず)を設け、さらに、配向層(図示せず)を設けて配向処理(ラビング)を施したものである。
【0056】
一方、本発明の液晶ディスプレイ40を構成する対向電極基板41は、透明基板42上に液晶駆動用の透明画素電極43および薄膜トランジスタ(TFT)44を備え、さらに、薄膜トランジスタ(TFT)44上の所定の位置に高弾性柱状凸部45を備え、透明画素電極43を覆うように配向層(図示せず)が形成されている。上記の高弾性柱状凸部45は、180℃における弾性変形率[(弾性変形量/総変形量)×100]が40〜60%の範囲、かつ、初期変形率[(初期変形量/元の厚み)×100]が10〜30%の範囲となるものである。
【0057】
対向電極基板41には、薄膜トランジスタ(TFT)44を開閉するゲート線群(図示せず)、映像信号を供給する信号線群(図示せず)、および、カラーフィルタ1側の共通透明電極層への電圧供給線(図示せず)が配設されている。これらのリード線は、通常、薄膜トランジスタ(TFT)44の製造工程で一括して形成されたアルミニウム等の金属からなるものである。
【0058】
上述の液晶ディスプレイ40では、カラーフィルタ11と対向電極基板41との組み立て(セル圧着)時に、カラーフィルタ11の低変形柱状凸部18と対向電極基板41の高弾性柱状凸部45とが重ね合わせられ、これにより低変形部と高弾性部とが積層された2層構造の柱状凸部が構成され、これがカラーフィルタ11と対向電極基板41の間隔保持部材となる。そして、低変形柱状凸部18がセル圧着時の高温高圧下における柱状凸部の変形量を小さいものとし、また、高弾性柱状凸部45が広い温度範囲(−20〜40℃)での液晶収縮に追従できるので、柱状凸部のスペーサーとしての機能が維持される。これにより、液晶ディスプレイ40は、液晶層47の厚み精度が高く、表示品質に優れ信頼性の高いものとなる。
【0059】
上記の対向電極基板41を構成する透明基板42としては、上述のカラーフィルタ用の基板12として挙げたものを使用することができる。また、液晶ディスプレイ40を構成する透明共通電極、透明画素電極層43は、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化スズ(SnO)等、および、その合金等を用いて、スパッタリング法、真空蒸着法、CVD法等の一般的な成膜方法により形成することができる。
【0060】
さらに、液晶ディスプレイ40を構成する配向層は、ポリイミド系、ポリアミド系、ポリウレタン系およびポリ尿素系等の有機化合物により形成することができ、厚みは0.01〜1μm程度とすることができる。このような配向層は、種々の印刷法、公知の塗布方法により塗布した後、焼成してから配向処理(ラビング)が行なわれる。
【0061】
図10は、本発明の液晶ディスプレイの他の実施形態を示す概略断面図である。図10において、液晶ディスプレイ50は、カラーフィルタ21と対向電極基板51とを所定の間隔で対向させ、周辺部をシール部材(図示せず)により封止し、間隙部分に液晶層57が形成された透過型の液晶ディスプレイである。尚、図示されていないが、カラーフィルタ21と対向電極基板51の外側には、それぞれ偏光板が配設されている。
【0062】
本発明の液晶ディスプレイ50を構成するカラーフィルタ21は、上述の本発明のカラーフィルタ21の透明保護層26上に共通透明電極(図示せず)を設け、さらに、配向層(図示せず)を設けて配向処理(ラビング)を施したものである。
【0063】
一方、本発明の液晶ディスプレイ50を構成する対向電極基板51は、透明基板52上に液晶駆動用の透明画素電極53および薄膜トランジスタ(TFT)54を備え、さらに、薄膜トランジスタ(TFT)54上の所定の位置に低変形柱状凸部56を備え、透明画素電極53を覆うように配向層(図示せず)が形成されている。上記の低変形柱状凸部56は、180℃における初期変形率[(初期変形量/元の厚み)×100]が0.5〜5%の範囲となるものである。
【0064】
対向電極基板51には、薄膜トランジスタ(TFT)54を開閉するゲート線群(図示せず)、映像信号を供給する信号線群(図示せず)、および、カラーフィルタ1側の共通透明電極層への電圧供給線(図示せず)が配設されている。これらのリード線は、通常、薄膜トランジスタ(TFT)54の製造工程で一括して形成されたアルミニウム等の金属からなるものである。
【0065】
上述の液晶ディスプレイ50では、カラーフィルタ21と対向電極基板51との組み立て(セル圧着)時に、カラーフィルタ21の高弾性柱状凸部29と対向電極基板51の低変形柱状凸部56とが重ね合わせられ、これにより低変形部と高弾性部とが積層された2層構造の柱状凸部が構成され、これがカラーフィルタ21と対向電極基板51の間隔保持部材となる。そして、低変形柱状凸部56がセル圧着時の高温高圧下における柱状凸部の変形量を小さいものとし、また、高弾性柱状凸部29が広い温度範囲(−20〜40℃)での液晶収縮に追従できるので、柱状凸部のスペーサーとしての機能が維持される。これにより、液晶ディスプレイ50は、液晶層57の厚み精度が高く、表示品質に優れ信頼性の高いものとなる。
【0066】
上記の対向電極基板51を構成する透明基板52としては、上述のカラーフィルタ用の基板22として挙げたものを使用することができる。また、液晶ディスプレイ50を構成する透明共通電極、透明画素電極層53は、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化スズ(SnO)等、および、その合金等を用いて、スパッタリング法、真空蒸着法、CVD法等の一般的な成膜方法により形成することができる。
さらに、液晶ディスプレイ5を構成する配向層は、ポリイミド系、ポリアミド系、ポリウレタン系およびポリ尿素系等の有機化合物により形成することができ、厚みは0.01〜1μm程度とすることができる。このような配向層は、種々の印刷法、公知の塗布方法により塗布した後、焼成してから配向処理(ラビング)が行なわれる。
【0067】
【実施例】
次に、実施例を示して本発明を更に詳細に説明する。
まず、低変形部形成用の感光性樹脂組成物として、下記の5種の感光性樹脂組成物A−1、A−2、A−3、A−4、A−5を調製した。
【0068】
感光性樹脂組成物A−1の組成
・ポリマー … 15重量部
(トリシクロデカニルメタクリレート−メタクリル酸
−スチレン共重合体)
・モノマー … 75重量部
(ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート)
・光重合開始剤 … 10重量部
(チバ・スペシャリティケミカルズ社製イルガキュア369)
【0069】
感光性樹脂組成物A−2の組成
・ポリマー … 10重量部
(トリシクロデカニルメタクリレート−メタクリル酸
−スチレン共重合体)
・モノマー … 80重量部
(ジペンタエリスリトールペンタアクリレート)
・光重合開始剤 … 10重量部
(チバ・スペシャリティケミカルズ社製イルガキュア369)
【0070】
感光性樹脂組成物A−3の組成
・ポリマー … 20重量部
(トリシクロデカニルメタクリレート−メタクリル酸
−スチレン共重合体)
・モノマー … 70重量部
(ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート)
・光重合開始剤 … 10重量部
(チバ・スペシャリティケミカルズ社製イルガキュア369)
【0071】
感光性樹脂組成物A−4の組成
・ポリマー(ポリイミド樹脂) … 60重量部
・モノマー … 30重量部
(ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート)
・光重合開始剤 … 10重量部
(チバ・スペシャリティケミカルズ社製イルガキュア369)
【0072】
感光性樹脂組成物A−5の組成
・ポリマー … 30重量部
(トリシクロデカニルメタクリレート−メタクリル酸
−スチレン共重合体)
・モノマー … 60重量部
(ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート)
・光重合開始剤 … 10重量部
(チバ・スペシャリティケミカルズ社製イルガキュア369)
【0073】
また、高弾性部形成用の感光性樹脂組成物として、下記の5種の感光性樹脂組成物B−1、B−2、B−3、B−4、B−5を調製した。
感光性樹脂組成物B−1の組成
・ポリマー … 20重量部
(スチレン−メタクリル酸メチル−メタクリル酸の共重合体)
・モノマー … 60重量部
(ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート)
・光重合開始剤 … 10重量部
(チバ・スペシャリティケミカルズ社製イルガキュア369)
・エポキシ樹脂 … 10重量部
(三菱油化シェル(株)製エピコート180S70)
【0074】
感光性樹脂組成物B−2の組成
・ポリマー … 30重量部
(スチレン−メタクリル酸メチル−メタクリル酸の共重合体)
・モノマー … 50重量部
(ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート)
・光重合開始剤 … 10重量部
(チバ・スペシャリティケミカルズ社製イルガキュア369)
・エポキシ樹脂 … 10重量部
(三菱油化シェル(株)製エピコート180S70)
【0075】
感光性樹脂組成物B−3の組成
・ポリマー … 10重量部
(スチレン−メタクリル酸メチル−メタクリル酸の共重合体)
・モノマー … 70重量部
(ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート)
・光重合開始剤 … 10重量部
(チバ・スペシャリティケミカルズ社製イルガキュア369)
・エポキシ樹脂 … 10重量部
(三菱油化シェル(株)製エピコート180S70)
【0076】
感光性樹脂組成物B−4の組成
・ポリマー … 40重量部
(スチレン−メタクリル酸メチル−メタクリル酸の共重合体)
・モノマー … 40重量部
(ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート)
・光重合開始剤 … 10重量部
(チバ・スペシャリティケミカルズ社製イルガキュア369)
・エポキシ樹脂 … 10重量部
(三菱油化シェル(株)製エピコート180S70)
【0077】
感光性樹脂組成物B−5の組成
・ポリマー … 10重量部
(スチレン−メタクリル酸メチル−メタクリル酸の共重合体)
・モノマー … 80重量部
(ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート)
・光重合開始剤 … 10重量部
(チバ・スペシャリティケミカルズ社製イルガキュア369)
【0078】
次に、上記の低変形部形成用の各感光性樹脂組成物(A−1、A−2、A−3、A−4、A−5)、をポリイミド基板上にスピンコート法により塗布し、所定形状の開口部を設けたフォトマスクを介して100mJ/cm2の露光量で露光を行い、現像、加熱処理(230℃、30分間)を行った。これにより、上端部面積100μm2、厚みTが5.0μmであるパターン試料を作成した。次いで、各パターン試料に対し、180℃で厚み方向に圧子(ビッカース圧子(四角錐形状)を研磨して100μm×100μmの平面を形成した圧子)により2.2mN/秒の割合で40mNまで荷重をかけ、5秒間保持した後に、厚み方向に2.2mN/秒の割合で荷重を取り除いたときの変形量(μm)を(株)フィッシャー・インストルメンツ製フィッシャースコープH−100にて測定し、図3に示される初期変形量T1、総変形量T2、塑性変形量T3、弾性変形量T4を求め、初期変形率[(T1/T)×100]を算出して、下記の表1に示した。
【0079】
また、上記の高弾性部形成用の各感光性樹脂組成物(B−1、B−2、B−3、B−4、B−5)、をポリイミド基板上にスピンコート法により塗布し、所定形状の開口部を設けたフォトマスクを介して100mJ/cm2の露光量で露光を行い、現像、加熱処理(230℃、30分間)を行った。これにより、上端部面積100μm2、厚みTが5.0μmであるパターン試料を作成した。次いで、各パターン試料に対し、180℃で厚み方向に圧子(ビッカース圧子(四角錐形状)を研磨して100μm×100μmの平面を形成した圧子)により2.2mN/秒の割合で40mNまで荷重をかけ、5秒間保持した後に、厚み方向に2.2mN/秒の割合で荷重を取り除いたときの変形量(μm)を(株)フィッシャー・インストルメンツ製フィッシャースコープH−100にて測定し、図3に示される初期変形量T1、総変形量T2、塑性変形量T3、弾性変形量T4を求め、弾性変形率[(T4/T2)×100]と初期変形率[(T1/T)×100]を算出して、下記の表1に示した。
【0080】
次に、カラーフィルタ用の基板として、300mm×400mm、厚さ0.7mmのガラス基板(コーニング社製1737ガラス)を準備した。この基板を定法にしたがって洗浄した後、基板の片側全面にスパッタリング法により金属クロムからなる遮光層(厚さ0.1μm)を成膜した。次いで、この遮光層に対して、通常のフォトリソグラフィー法によって感光性レジスト塗布、マスク露光、現像、エッチング、レジスト層剥離を行ってブラックマトリックスを形成した。
【0081】
次に、ブラックマトリックスが形成された基板全面に、赤色パターン用の感光性着色材料(富士フィルムオーリン(株)製カラーモザイクCR−7001)をスピンコート法により塗布して赤色感光性樹脂層を形成し、プレベーク(85℃、5分間)を行った。その後、所定の着色パターン用フォトマスクを用いて赤色感光性樹脂層をアライメント露光し、現像液(富士フィルムオーリン(株)製カラーモザイク用現像液CDの希釈液)にて現像を行い、次いで、ポストベーク(200℃、30分間)を行って、ブラックマトリックスパターンに対して所定の位置に赤色パターン(厚み1.5μm)を形成した。
【0082】
同様に、緑色パターン用の感光性着色材料(富士フィルムオーリン(株)製カラーモザイクCG−7001)を用いて、ブラックマトリックスパターンに対して所定の位置に緑色パターン(厚み1.5μm)を形成した。さらに、青色パターン用の感光性着色材料(富士フィルムオーリン(株)製カラーモザイクCB−7001)を用いて、ブラックマトリックスパターンに対して所定の位置に青色パターン(厚み1.5μm)を形成した。
【0083】
次に、着色層上に酸化インジウムスズ(ITO)からなる共通透明電極層を形成した。
また、場合により、着色層が形成された基板上に、ネガ型の透明感光性樹脂材料(JSR(株)製NNシリーズ)をスピンコート法により塗布し露光して、厚み1.5μmの透明保護層を形成し、その後、透明保護層上に酸化インジウムスズ(ITO)からなる共通透明電極層を形成した。
【0084】
次に、上記の透明電極層上に、上記の低変形部形成用の感光性樹脂組成物A−1をスピンコート法により塗布し乾燥して、厚み4.5μmの感光性樹脂層を形成した。次いで、超高圧水銀灯を露光光源とするプロキシミティ露光機にて、柱状凸部の形成位置に所定形状の開口部を設けたフォトマスクを介して100mJ/cm2の露光量で露光を行った。その後、基板を現像液(KOH0.05重量%水溶液)に60秒間浸漬して現像を行い、洗浄した。これにより、低変形部のパターンが形成された。
【0085】
次に、透明保護層および低変形部のパターンを覆うように、上記の高弾性部形成用の感光性樹脂組成物B−1をスピンコート法により塗布し乾燥して、厚み1.2μmの感光性樹脂層を形成した。次いで、超高圧水銀灯を露光光源とするプロキシミティ露光機にて、上記と同じフォトマスクを介して100mJ/cm2の露光量で露光を行った。この露光工程では、フォトマスクの開口部が上記の低変形部のパターンと一致するように位置合わせをした。その後、基板を現像液(KOH0.05重量%水溶液)に60秒間浸漬して現像を行い、洗浄した後、クリーンオーブン中でポストベーク(230℃、30分間)を行った。このような一連の処理により、露光された箇所には、高さ4μmの低変形部と、高さ1μmの高弾性部との2層構造からなる円柱形状の柱状凸部が形成された。
これにより、図1および図2に示されるような構造のカラーフィルタ(試料1)を得た。
【0086】
また、低変形部形成用の感光性樹脂組成物A−1の代わりに、感光性樹脂組成物A−2、A−3、A−4、A−5を用いた他は、カラーフィルタ試料1と同様にして、カラーフィルタ(試料2〜5)を得た。
さらに、高弾性部形成用の感光性樹脂組成物B−1の代わりに、感光性樹脂組成物B−2、B−3、B−4、B−5を用いた他は、カラーフィルタ試料1と同様にして、カラーフィルタ(試料6〜9)を得た。
【0087】
一方、透明基板として300mm×400mm、厚さ0.7mmのガラス基板(コーニング社製1737ガラス)を準備した。この基板を定法にしたがって洗浄した後、基板上の所定の複数の個所に薄膜トランジスタ(TFT)を形成し、各TFTのドレイン電極に接続するように透明画素電極を酸化インジウムスズ(ITO)により形成して、対向電極基板を作製した。
次に、上記のカラーフィルタ(試料1〜9)の共通透明電極層を覆うように、また、対向電極基板の透明画素電極を覆うように、ポリイミド樹脂塗料(日産化学(株)製SE−7492)を塗布、乾燥して配向層(厚み0.07μm)を設け、配向処理を施した。
【0088】
次いで、これらのカラーフィルタと対向電極基板を用いて液晶ディスプレイを作製し、色むらの有無、−20〜40℃の温度域における色抜け(低温発泡)の有無を観察し、結果を下記の表1に示した。
【0089】
【表1】
【0090】
表1に示されるように、本発明のカラーフィルタ(試料1〜3、6、7)を用いて作製された液晶ディスプレイは、画像表示が良好であることが確認された。
【0091】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば2層構造の柱状凸部を構成する低変形部がセル圧着時等の高温高圧下における柱状凸部の変形量を小さいものとし、また、柱状凸部を構成する高弾性部によって、柱状凸部が広い温度範囲(−20〜40℃)での液晶収縮に追従でき、これにより、スペーサーとしての機能を常時維持することができ、液晶層の厚み精度が高く、表示品質に優れ信頼性の高い液晶ディスプレイが可能となる。また、柱状凸部として、上記の低変形部に相当する初期変形率が0.5〜5%の範囲にある低変形柱状凸部を備えるカラーフィルタは、対向電極基板に上記の高弾性部に相当する弾性変形率が40〜60%の範囲で初期変形率が10〜30%の範囲にある高弾性柱状凸部を形成し、セル圧着時に双方の柱状凸部を重ね合わせることにより、低変形部と高弾性部とが積層された2層構造の柱状凸部を備えた液晶ディスプレイを作製することができ、上記と同様の効果を奏することができる。さらに、柱状凸部として、上記の高弾性部に相当する弾性変形率が40〜60%の範囲で初期変形率が10〜30%の範囲にある高弾性柱状凸部を備えるカラーフィルタは、対向電極基板に上記の低変形部に相当する初期変形率が0.5〜5%の範囲にある低変形柱状凸部を形成し、セル圧着時に双方の柱状凸部を重ね合わせることにより、低変形部と高弾性部とが積層された2層構造の柱状凸部を備えた液晶ディスプレイを作製することができ、上記と同様の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラーフィルタの実施形態の一例を示す部分平面図である。
【図2】図1に示された本発明のカラーフィルタのA−A線における縦断面図である。
【図3】荷重と変形量との関係を示す図である。
【図4】本発明のカラーフィルタの他の実施形態を示す部分断面図である。
【図5】本発明のカラーフィルタの他の実施形態を示す部分断面図である。
【図6】本発明のカラーフィルタの製造例を説明するための工程図である。
【図7】本発明のカラーフィルタの製造例を説明するための工程図である。
【図8】本発明の液晶ディスプレイの一実施形態を示す部分断面図である。
【図9】本発明の液晶ディスプレイの他の実施形態を示す部分断面図である。
【図10】本発明の液晶ディスプレイの他の実施形態を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1,11,21…カラーフィルタ
2,12,22…基板
3,13,23…ブラックマトリックス
5,15,25…着色層
6,16,26…透明保護層
7…柱状凸部
7a…低変形部
7b…高弾性部
18…低変形柱状凸部
29…高弾性柱状凸部
30,40,50…液晶ディスプレイ
31,42,51…対向電極基板
37,47,57…液晶層
M…フォトマスク
Claims (5)
- 所定の間隔を保持して対向させたカラーフィルタと対向電極基板との間に液晶層を備える液晶ディスプレイにおいて、
カラーフィルタと対向電極基板との間隔保持部材が低変形部と高弾性部とが積層された柱状凸部であり、前記低変形部は180℃において初期変形率[(初期変形量/元の厚み)×100]が0.5〜5%の範囲であり、前記高弾性部は180℃において弾性変形率[(弾性変形量/総変形量)×100]が40〜60%の範囲、かつ、初期変形率[(初期変形量/元の厚み)×100]が10〜30%の範囲であり、前記初期変形率および前記弾性変形率は、断面積100μm 2 、厚み5.0μmの柱状凸部試料に対し、100μm×100μmの平面を形成した圧子により厚み方向に2.2mN/秒の割合で40mNまで荷重をかけ、5秒間保持した後に、厚み方向に2.2mN/秒の割合で荷重を取り除いたときの変形量を測定して算出したものであることを特徴とする液晶ディスプレイ。 - 基板と、該基板上に所定のパターンで形成された複数色からなる着色層と、複数の柱状凸部とを備え、該柱状凸部は低変形部と高弾性部とが積層されたものであり、前記低変形部は180℃において初期変形率[(初期変形量/元の厚み)×100]が0.5〜5%の範囲であり、前記高弾性部は180℃において弾性変形率[(弾性変形量/総変形量)×100]が40〜60%の範囲、かつ、初期変形率[(初期変形量/元の厚み)×100]が10〜30%の範囲であり、前記初期変形率および前記弾性変形率は、断面積100μm 2 、厚み5.0μmの柱状凸部試料に対し、100μm×100μmの平面を形成した圧子により厚み方向に2.2mN/秒の割合で40mNまで荷重をかけ、5秒間保持した後に、厚み方向に2.2mN/秒の割合で荷重を取り除いたときの変形量を測定して算出したものであることを特徴とする液晶ディスプレイ用カラーフィルタ。
- 請求項1に記載の液晶ディスプレイの製造方法において、
請求項2に記載のカラーフィルタと対向電極基板とを、間隔保持部材として前記カラーフィルタの前記柱状凸部を用いて対向させ、周辺部をシール部材により封止し、間隙部分に液晶層を形成する工程を有することを特徴する液晶ディスプレイの製造方法。 - 請求項1に記載の液晶ディスプレイの製造方法において、
基板と、該基板上に所定のパターンで形成された複数色からなる着色層と、複数の低変形柱状凸部とを備え、該低変形柱状凸部は180℃において初期変形率[(初期変形量/元の厚み)×100]が0.5〜5%の範囲であるカラーフィルタと、180℃における弾性変形率[(弾性変形量/総変形量)×100]が40〜60%の範囲であり、初期変形率[(初期変形量/元の厚み)×100]が10〜30%の範囲にある高弾性柱状凸部を備えた対向電極基板とを、前記低変形柱状凸部と前記高弾性柱状凸部が重ね合わされて2層構造の柱状凸部となるように対向させ、周辺部をシール部材により封止し、間隙部分に液晶層を形成する工程を有し、前記初期変形率および前記弾性変形率は、断面積100μm 2 、厚み5.0μmの柱状凸部試料に対し、100μm×100μmの平面を形成した圧子により厚み方向に2.2mN/秒の割合で40mNまで荷重をかけ、5秒間保持した後に、厚み方向に2.2mN/秒の割合で荷重を取り除いたときの変形量を測定し算出することを特徴する液晶ディスプレイの製造方法。 - 請求項1に記載の液晶ディスプレイの製造方法において、
基板と、該基板上に所定のパターンで形成された複数色からなる着色層と、複数の高弾性柱状凸部とを備え、該高弾性柱状凸部は180℃において弾性変形率[(弾性変形量/総変形量)×100]が40〜60%の範囲、かつ、初期変形率[(初期変形量/元の厚み)×100]が10〜30%の範囲であるカラーフィルタと、180℃における初期変形率[(初期変形量/元の厚み)×100]が0.5〜5%の範囲にある低変形柱状凸部を備えた対向電極基板とを、前記高弾性柱状凸部と前記低変形柱状凸部が重ね合わされて2層構造の柱状凸部となるように対向させ、周辺部をシール部材により封止し、間隙部分に液晶層を形成する工程を有し、前記初期変形率および前記弾性変形率は、断面積100μm 2 、厚み5.0μmの柱状凸部試料に対し、100μm×100μmの平面を形成した圧子により厚み方向に2.2mN/秒の割合で40mNまで荷重をかけ、5秒間保持した後に、厚み方向に2.2mN/秒の割合で荷重を取り除いたときの変形量を測定し算出することを特徴する液晶ディスプレイの製造方法。
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