JP4559347B2 - 印刷物情報測定装置および印刷装置 - Google Patents

印刷物情報測定装置および印刷装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4559347B2
JP4559347B2 JP2005338717A JP2005338717A JP4559347B2 JP 4559347 B2 JP4559347 B2 JP 4559347B2 JP 2005338717 A JP2005338717 A JP 2005338717A JP 2005338717 A JP2005338717 A JP 2005338717A JP 4559347 B2 JP4559347 B2 JP 4559347B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reflection light
light
unit
printed matter
receiving unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005338717A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007147316A (ja
Inventor
恒久 渡部
隆之 民長
秀夫 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2005338717A priority Critical patent/JP4559347B2/ja
Priority to US11/482,748 priority patent/US20070013978A1/en
Publication of JP2007147316A publication Critical patent/JP2007147316A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4559347B2 publication Critical patent/JP4559347B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Spectrometry And Color Measurement (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Description

この発明は、例えば、カラープリンタやカラー複写機の制御部に印刷物の色情報および位置情報を出力する印刷物情報測定装置、および、この印刷物情報測定装置を用いた印刷装置に関する。
この印刷物情報測定装置は、発光部から波長の異なる複数の光を印刷物に照射し、この印刷物からの反射光のうちの拡散反射光および正反射光の各波長の反射光強度を測定することによって印刷物の色情報を検出すると共に、この印刷物からの反射光のうちの正反射光の各波長の反射光強度を測定することによって印刷物の位置情報を検出する。
近年、コンピュータの出力装置として、様々な種類のカラープリンタが広く用いられている。この種類の中で、インクジェットプリンタは、ここ数年、技術開発が進み、インクの耐水性や耐候性の向上、および、メディアの急速な技術開発によって、より低価格で高画質化を実現して、銀塩写真をも上回るような写真画質を得ることができた。
このインクジェットプリンタでは、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)の3色の色インクにブラック(K)を加えた4色インク、または、この4色に淡シアン(lc)および淡マゼンダ(lm)を加えた6色インクでカラー画像を印刷する。
しかしながら、温度や湿度等のプリンタがおかれた環境条件の変化や、印刷に用いられるインクや用紙の特性のわずかな違いなどに起因して、印刷後の画像の濃度や色調が変化し、また、プリンタによって印刷後の画像の濃度等が異なることがある。また、このような特性の変化や違いは、プリンタを構成する各要素の経時変化によって生じるものである。
そこで、プリンタの出力部付近にカラーセンサを設置し、印刷物の印字状態をカラーセンサでモニターし、カラーセンサの出力をプリンタにフィードバックすることにより、濃度または色度の調整を行なうことが望まれている。
このようなカラーセンサとしては、例えば、図12Aに示すようなカラーセンサ110がある(特開2003−107830号公報:特許文献1参照)。このカラーセンサ110では、白色光源111から照射された光束は、被測定物112で反射して、受光素子113に入射する。この受光素子113は、図12Bに示すように、赤、緑、青のそれぞれ独立した画素114,115,116を備え、この各画素114,115,116は、それぞれ光電変換素子を備える。
この各画素114,115,116は、それぞれ、赤、緑、青の波長を透過する波長フィルタを備えている。この各画素114,115,116において、それぞれ、赤、緑、青の光強度を測定することによって、上記被測定物112の色情報を数値化することができる。この色情報を数値化して得た出力を、図示しないプリンタへ、フィードバックすることで、プリンタの印刷状態の補正を行なうことができる。
また、インクジェットプリンタでは、より低価格で高画質化を実現したことから、個人消費者がデジタルカメラで撮った写真を直接印刷するのに用いられている。個人消費者が写真などをインクジェットプリンタで印刷するときには、より本物に近い質感が得られるフチなし印刷が求められている。
しかしながら、用紙が想定した位置からずれている場合、用紙上の想定した位置に画像が形成されないばかりか、用紙の端部近傍に形成される予定であった画像が、用紙からはみ出してしまうこともある。この場合には、インク滴が本来着弾すべき用紙端部からはずれてプリンタ箱体上に着弾してしまい、その後同じ場所を通過する用紙が汚れてしまう。このことからも、用紙の位置を検出することは、非常に重要である。
そして、この用紙位置検出装置としては、例えば、図13に示すような用紙位置検出装置123がある(特開2002−103721号公報:特許文献2参照)。この用紙位置情報測定装置123は、発光ダイオード120とフォトトランジスタ122から構成されており、上記発光ダイオード120は、所定の検出地点に向けて光を射出し、上記フォトトランジスタ122は、その反射光を受けて光量の変化を電流の変化に変換する。上記用紙121によって反射された反射光を、上記フォトトランジスタ122が受光したか否かに応じて、上記用紙121のエッジが検出地点にあるか否かを判定する。
このように、印刷物の情報を測定する装置として、印刷物の色情報を測定する装置、および、印刷物の位置情報を測定する装置が、必要になり、コストが高く、大型になっていた。
特開2003−107830号公報 特開2002−103721号公報
そこで、この発明の課題は、印刷物の色情報と位置情報を同時に測定できる安価で小型で高精度な一体型の印刷物情報測定装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の印刷物情報測定装置は、
波長が互いに異なる複数の光を発光する発光部と、
この発光部からの光を略平行状態であるコリメート光に変換する発光部側集光部と、
この発光部側集光部からの上記コリメート光を印刷物上に照射すると共にこの印刷物からの拡散反射光および正反射光を略平行状態であるコリメート光に変換する対物側集光部と、
上記印刷物からの上記拡散反射光を電気信号に変換する拡散反射光受光部と、
上記印刷物からの上記正反射光を電気信号に変換する正反射光受光部と、
上記対物側集光部と上記拡散反射光受光部の間に位置し、上記対物側集光部からの上記コリメート光を上記拡散反射光受光部上に集光する拡散反射光集光部と、
上記対物側集光部と上記正反射光受光部の間に位置し、上記対物側集光部からの上記コリメート光を上記正反射光受光部上に集光する正反射光集光部と、
上記拡散反射光受光部および上記正反射光受光部の少なくとも一方からの出力により上記印刷物の色情報を算出すると共に、上記正反射光受光部からの出力により上記印刷物の位置情報を算出する算出部と
を備え
上記拡散反射光集光部と上記拡散反射光受光部との間に配置されると共にスリットを有する拡散反射光スリット部を備え、
上記発光部から上記印刷物に照射される上記複数の光は、上記印刷物上で、共通の照射領域を形成し、
この照射領域は、上記拡散反射光が上記対物側集光部と上記拡散反射光集光部と上記拡散反射光スリット部の上記スリットとを経由して上記拡散反射光受光部に入射するような拡散反射光観測領域を、含んでいることを特徴としている。
ここで、上記印刷物とは、例えば、印刷装置から出力される用紙をいう。
この発明の印刷物情報測定装置によれば、上記発光部から波長が互いに異なる複数の光を発光し、上記発光部側集光部により上記発光部から放射された光をコリメート光に変換して、上記対物側集光部により上記印刷物へ照射する。
そして、上記印刷物からの反射光は上記対物側集光部により、コリメート光に変換され、上記拡散反射光集光部により上記拡散反射光受光部上へ、上記正反射光集光部により上記正反射光受光部上へ集光される。
上記各受光部は、受光した波長が互いに異なる複数の光を、それぞれ、受光強度に比例する電気信号に変換して出力する。つまり、上記各受光部が出力する電気信号によって、上記印刷物で反射する各波長の反射光の強度を測定できる。
そして、上記算出部は、上記拡散反射光受光部および上記正反射光受光部の少なくとも一方からの出力により上記印刷物の色情報を算出すると共に、上記正反射光受光部からの出力により上記印刷物の位置情報を算出することができる。
したがって、上記印刷物の色情報および位置情報を同時に測定でき、安価で小型な印刷物情報測定装置を実現できる。
また、上記拡散反射光スリット部の上記スリットの形状を適切に設計することで、上記拡散反射光観測領域を所望の大きさに設定することができ、印刷物情報測定装置の空間分解能を適切に設計することができる。
また、一実施形態の印刷物情報測定装置では、上記発光部は、発光波長が互いに異なる3つの発光素子を有している。
この実施形態の印刷物情報測定装置によれば、上記発光部は、上記3つの発光素子によって、波長の異なる3つの光を発生し、上記発光部側集光部、上記対物側集光部を経由し、上記印刷物へ照射する。この3つの光の3つの波長を選択することによって、可視光全体に渡る測定が容易となり、安価で高精度な印刷物情報測定装置を提供することができる。
また、一実施形態の印刷物情報測定装置では、上記3つの発光素子は、それぞれ、発光波長が赤、緑、青に対応している。
この実施形態の印刷物情報測定装置によれば、上記3つの発光素子の発光波長を赤、緑、青に対応することにより、可視光全域に渡る測定を効果的に行なうことができる。
また、一実施形態の印刷物情報測定装置では、上記拡散反射光スリット部の上記スリットの形状は、円形である。
この実施形態の印刷物情報測定装置によれば、上記拡散反射光スリット部の上記スリットの形状は、円形であるので、上記印刷物上の上記拡散反射光観測領域を円形にできる。この円形の拡散反射光観測領域により、上記印刷物上の上記照射領域から効果的に光量を確保して受光でき、上記拡散反射光受光部でのS/N比を高くできる。
また、一実施形態の印刷物情報測定装置では、
波長が互いに異なる複数の光を発光する発光部と、
この発光部からの光を略平行状態であるコリメート光に変換する発光部側集光部と、
この発光部側集光部からの上記コリメート光を印刷物上に照射すると共にこの印刷物からの拡散反射光および正反射光を略平行状態であるコリメート光に変換する対物側集光部と、
上記印刷物からの上記拡散反射光を電気信号に変換する拡散反射光受光部と、
上記印刷物からの上記正反射光を電気信号に変換する正反射光受光部と、
上記対物側集光部と上記拡散反射光受光部の間に位置し、上記対物側集光部からの上記コリメート光を上記拡散反射光受光部上に集光する拡散反射光集光部と、
上記対物側集光部と上記正反射光受光部の間に位置し、上記対物側集光部からの上記コリメート光を上記正反射光受光部上に集光する正反射光集光部と、
上記拡散反射光受光部および上記正反射光受光部の少なくとも一方からの出力により上記印刷物の色情報を算出すると共に、上記正反射光受光部からの出力により上記印刷物の位置情報を算出する算出部と
を備え、
上記正反射光集光部と上記正反射光受光部との間に配置されると共にスリットを有する正反射光スリット部を備え、
上記発光部から上記印刷物に照射される上記複数の光は、上記印刷物上で、共通の照射領域を有し、
この照射領域は、上記正反射光が上記対物側集光部と上記正反射光集光部と上記正反射光スリット部の上記スリットとを経由して上記正反射光受光部に入射するような正反射光観測領域を、含んでいる。
この実施形態の印刷物情報測定装置によれば、上記発光部から波長が互いに異なる複数の光を発光し、上記発光部側集光部により上記発光部から放射された光をコリメート光に変換して、上記対物側集光部により上記印刷物へ照射する。
そして、上記印刷物からの反射光は上記対物側集光部により、コリメート光に変換され、上記拡散反射光集光部により上記拡散反射光受光部上へ、上記正反射光集光部により上記正反射光受光部上へ集光される。
上記各受光部は、受光した波長が互いに異なる複数の光を、それぞれ、受光強度に比例する電気信号に変換して出力する。つまり、上記各受光部が出力する電気信号によって、上記印刷物で反射する各波長の反射光の強度を測定できる。
そして、上記算出部は、上記拡散反射光受光部および上記正反射光受光部の少なくとも一方からの出力により上記印刷物の色情報を算出すると共に、上記正反射光受光部からの出力により上記印刷物の位置情報を算出することができる。
したがって、上記印刷物の色情報および位置情報を同時に測定でき、安価で小型な印刷物情報測定装置を実現できる。
また、上記正反射光スリット部の上記スリットの形状を適切に設計することで、上記正反射光観測領域を所望の大きさに設定することができ、印刷物情報測定装置の空間分解能を適切に設計することができる。
また、一実施形態の印刷物情報測定装置では、上記正反射光スリット部の上記スリットの形状は、長方形である。
この実施形態の印刷物情報測定装置によれば、上記正反射光スリット部の上記スリットの形状は、長方形であるので、上記印刷物上の上記正反射光観測領域を長方形にできる。また、上記正反射光スリット部の上記スリットの長方形を、上記印刷物の搬送方向の上記正反射光観測領域の長さを小さくし、かつ、上記印刷物の搬送方向と直交する方向の上記正反射光観測領域の長さを大きくするような形状にすることで、上記印刷物の搬送方向の位置検出精度を向上することができ、かつ、光量を大きくしてS/N比を向上することができる。
また、一実施形態の印刷物情報測定装置では、上記発光部側集光部は、レンズで構成されている。
この実施形態の印刷物情報測定装置によれば、上記発光部側集光部は、レンズで構成されているので、小型で安価な印刷物情報測定装置を実現できる。
また、一実施形態の印刷物情報測定装置では、上記拡散反射光集光部は、レンズで構成されている。
この実施形態の印刷物情報測定装置によれば、上記拡散反射光集光部は、レンズで構成されているので、小型で安価な印刷物情報測定装置を実現できる。
また、一実施形態の刷物情報測定装置では、上記正反射光集光部は、レンズで構成されている。
この実施形態の印刷物情報測定装置によれば、上記正反射光集光部は、レンズで構成されているので、小型で安価な印刷物情報測定装置を実現できる。
また、一実施形態の印刷物情報測定装置では、上記対物側集光部は、レンズで構成されている。
この実施形態の印刷物情報測定装置によれば、上記対物側集光部は、レンズで構成されているので、小型で安価な印刷物情報測定装置を実現できる。
また、一実施形態の印刷物情報測定装置では、上記拡散反射光集光部および上記正反射光集光部は、1つのレンズで構成されている。
この実施形態の印刷物情報測定装置によれば、上記拡散反射光集光部および上記正反射光集光部は、1つのレンズで構成されているので、光学系の部品点数を減らすことができ、製造工程でより工数が少なく、より安価な印刷物情報測定装置が実現できる。
また、一実施形態の印刷物情報測定装置では、上記拡散反射光集光部、上記正反射光集光部および上記対物側集光部は、1つのレンズで構成されている。
この実施形態の印刷物情報測定装置によれば、上記拡散反射光集光部、上記正反射光集光部および上記対物側集光部は、1つのレンズで構成されているので、光学系の部品点数を減らすことができ、製造工程でより工数が少なく、より小型で安価な印刷物情報測定装置が実現できる。
また、一実施形態の印刷物情報測定装置では、上記発光部側集光部、上記拡散反射光集光部、上記正反射光集光部および上記対物側集光部は、1つのレンズで構成されている。
この実施形態の印刷物情報測定装置によれば、上記発光部側集光部、上記拡散反射光集光部、上記正反射光集光部および上記対物側集光部は、1つのレンズで構成されているので、光学系の部品点数を減らすことができ、製造工程でより工数が少なく、より小型で安価な印刷物情報測定装置が実現できる。
また、一実施形態の印刷物情報測定装置では、上記発光部側集光部、上記拡散反射光集光部、上記正反射光集光部および上記対物側集光部の少なくとも一つは、フレネルレンズである。
この実施形態の印刷物情報測定装置によれば、上記発光部側集光部、上記拡散反射光集光部、上記正反射光集光部および上記対物側集光部の少なくとも一つは、フレネルレンズであるので、容易にレンズを一体化することができ、より小型な印刷物情報測定装置を実現できる。
また、一実施形態の印刷物情報測定装置では、上記3つの発光素子は、同一の基板上に実装されている。
この実施形態の印刷物情報測定装置によれば、上記3つの発光素子は、同一の基板上に実装されているので、省スペース化を図れ、より小型な印刷物情報測定装置を提供できる。また、上記3つの発光素子によって上記印刷物上に照射したときの全照射領域に対する共通の照射領域の割合を高くできて、光の利用効率が上がり、より経済的である。
また、一実施形態の印刷物情報測定装置では、上記発光部を駆動する信号は、強度変調されている。
この実施形態の印刷物情報測定装置によれば、上記発光部を駆動する信号は、強度変調されているので、上記発光部での平均消費電流を抑えることができ、上記発光部の寿命も伸びるので経済的である。
また、一実施形態の印刷物情報測定装置では、上記発光部を駆動する信号は、矩形波であり、この矩形波のデューティ比は、0.1以下である。
この実施形態の印刷物情報測定装置によれば、上記発光部を駆動するパルスのデューティ比を0.1以下にすることにより、平均消費電流を抑えながらも、上記発光部が発生する光の光量を必要量まで上げることが可能となる。
また、一実施形態の印刷物情報測定装置では、上記発光部は、上記複数の光を時分割で発光する。
この実施形態の印刷物情報測定装置によれば、上記発光部は、上記複数の光を時分割で発光するので、上記複数の光は、互いに、混在しない。したがって、上記受光部は、互いに異なる波長のそれぞれに対応して、電気信号を出力できて、上記印刷物の色情報を精度よく測定できる。
また、一実施形態の印刷物情報測定装置では、上記発光部は、発光ダイオードで構成されている。
この実施形態の印刷物情報測定装置によれば、上記発光部は、発光ダイオードで構成されているので、安価な印刷物情報測定装置を実現できる。
また、一実施形態の印刷物情報測定装置では、上記拡散反射光受光部および上記正反射光受光部は、フォトダイオードで構成されている。
この実施形態の印刷物情報測定装置によれば、上記拡散反射光受光部および上記正反射光受光部は、フォトダイオードで構成されているので、安価で高精度な測定ができる。
また、一実施形態の印刷物情報測定装置は、上記拡散反射光受光部および上記正反射光受光部のフォトダイオードは、同一の基板上に形成されている。
この実施形態の印刷物情報測定装置によれば、上記拡散反射光受光部および上記正反射光受光部のフォトダイオードは、同一の基板上で形成されているので、小型な印刷物情報測定装置を提供できる。
また、一実施形態の印刷物情報測定装置では、上記拡散反射光受光部および上記正反射光受光部は、分割フォトダイオードで構成されている。
この実施形態の印刷物情報測定装置によれば、上記拡散反射光受光部および上記正反射光受光部は、分割フォトダイオードで構成されているので、より小型な印刷物情報測定装置を実現できる。
また、一実施形態の印刷物情報測定装置では、上記算出部は、上記拡散反射光受光部が出力する電気信号を基準信号を用いて規格化する信号処理部を備え、上記信号処理部は、上記拡散反射光受光部が出力する電気信号を上限基準信号と下限基準信号を用いて規格化する。
この実施形態の印刷物情報測定装置によれば、上記信号処理部は、上記拡散反射光受光部が出力する電気信号を上限基準信号と下限基準信号を用いて規格化するので、常に一定のものさしで規格化できて、測定の精度を向上できる。また、上記算出部は、上記拡散反射光受光部が出力する電気信号を基準信号を用いて規格化する信号処理部を備えるので、温度などの周囲環境により変化する上記拡散反射光受光部の出力信号のバラツキを基準信号による規格化により相殺できる。
また、一実施形態の印刷物情報測定装置では、上記算出部は、上記正反射光受光部が出力する電気信号を基準信号を用いて規格化する信号処理部を備え、上記信号処理部は、上記正反射光受光部が出力する電気信号を上限基準信号と下限基準信号を用いて規格化する。
この実施形態の印刷物情報測定装置によれば、上記信号処理部は、上記正反射光受光部が出力する電気信号を上限基準信号と下限基準信号を用いて規格化するので、常に一定のものさしで規格化できて、測定の精度を向上できる。また、上記算出部は、上記正反射光受光部が出力する電気信号を基準信号を用いて規格化する信号処理部を備えるので、温度などの周囲環境により変化する上記正反射光受光部の出力信号のバラツキを基準信号による規格化により相殺できる。
また、一実施形態の印刷物情報測定装置では、上記上限基準信号は、上記拡散反射光受光部が白色部分からの拡散反射光を受光したときに出力する電気信号であり、
上記下限基準信号は、上記拡散反射光受光部が黒色部分からの拡散反射光を受光したときに出力する電気信号である。
この実施形態の印刷物情報測定装置によれば、上記上限基準信号は、上記拡散反射光受光部が白色部分からの拡散反射光を受光したときに出力する電気信号であり、上記下限基準信号は、上記拡散反射光受光部が黒色部分からの拡散反射光を受光したときに出力する電気信号であるので、上記上限基準信号および上記下限基準信号を固定することができて、上記拡散反射光受光部が出力する電気信号による色情報を、絶対的な数値にて、あらわすことができる。
また、一実施形態の印刷物情報測定装置では、上記上限基準信号は、上記正反射光受光部が白色部分からの正反射光を受光したときに出力する電気信号であり、
上記下限基準信号は、上記正反射光受光部が黒色部分からの正反射光を受光したときに出力する電気信号である。
この実施形態の印刷物情報測定装置によれば、上記上限基準信号は、上記正反射光受光部が白色部分からの正反射光を受光したときに出力する電気信号であり、上記下限基準信号は、上記正反射光受光部が黒色部分からの正反射光を受光したときに出力する電気信号であるので、上記上限基準信号および上記下限基準信号を固定することができて、上記正反射光受光部が出力する電気信号による色情報を、絶対的な数値にて、あらわすことができる。
また、一実施形態の印刷物情報測定装置では、上記算出部は、上記正反射光受光部の規格化出力の各波長の平均値が(上限基準信号+下限基準信号)/2となったときの上記印刷物の位置を、上記印刷物の位置情報として、算出する。
この実施形態の印刷物情報測定装置によれば、上記正反射光受光部の規格化出力の各波長による平均値をとることで、波長によるバラツキを抑えることができる。さらに、上記正反射光受光部の規格化出力の各波長による平均値が、(上限基準信号+下限基準信号)/2となったときの上記印刷物の位置を検出することで、正確で簡潔に上記印刷物の位置を測定できる。
また、この発明の印刷装置は、上記印刷物情報測定装置によって測定された上記印刷物の色情報および位置情報に基づいて、以後に印刷される印刷物の色および位置を制御することを特徴としている。
この発明の印刷装置によれば、上記印刷物情報測定装置によって測定された上記印刷物の色情報および上記印刷物の送り方向のエッジを検出して得られる位置情報に基づいて、以後に印刷される印刷物の色および位置を制御するので、高精度な印刷が可能になる。
この発明の印刷物情報測定装置によれば、上記拡散反射光受光部および上記正反射光受光部の少なくとも一方からの出力により上記印刷物の色情報を算出すると共に、上記正反射光受光部からの出力により上記印刷物の位置情報を算出する算出部を備えるので、上記印刷物の色情報および位置情報を同時に測定でき、安価で小型な印刷物情報測定装置を実現できる。
また、この発明の印刷装置によれば、上記印刷物情報測定装置によって測定された上記印刷物の色情報および位置情報に基づいて、以後に印刷される印刷物の色および位置を制御するので、高精度な印刷が可能になる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、この発明の印刷物情報測定装置の第1実施形態である模式図を示している。この印刷物情報測定装置は、印刷装置から出力される印刷物の色情報と位置情報を測定する。上記印刷装置としては、例えば、カラープリンタやカラー複写機である。上記印刷物としては、例えば、OHPや用紙である。具体的に述べると、上記印刷物情報装置は、上記印刷装置にて印刷された用紙32の色情報および位置情報を、この印刷装置のケーシング41上で、測定する。つまり、上記印刷物情報装置は、用紙情報センサであり、矢印にて示す上記用紙32の搬送方向に直交する方向から測定する。
この用紙情報センサは、発光部30と、発光部側集光部としての発光集光レンズ31と、対物側集光部としての対物集光レンズ33と、拡散反射光集光部としての拡散反射光集光レンズ34と、拡散反射光スリット部35と、拡散反射光受光部としての拡散反射光フォトダイオード36と、正反射光集光部としての正反射光集光レンズ37と、正反射光スリット部38と、正反射光受光部としての正反射光フォトダイオード39と、算出部20とを備える。
上記発光部30は、波長が互いに異なる複数の光を発光する。上記発光集光レンズ31は、上記発光部30からの光を略平行状態であるコリメート光に変換する。
上記対物集光レンズ33は、上記発光集光レンズ31からの上記コリメート光を上記用紙32上に照射すると共にこの用紙32からの拡散反射光および正反射光を略平行状態であるコリメート光に変換する。
上記拡散反射光フォトダイオード36は、上記用紙32からの上記拡散反射光を電気信号に変換する。上記正反射光フォトダイオード39は、上記用紙32からの上記正反射光を電気信号に変換する。
上記拡散反射光集光レンズ34は、上記対物集光レンズ33と上記拡散反射光フォトダイオード36の間に位置し、上記対物集光レンズ33からの上記コリメート光を上記拡散反射光フォトダイオード36上に集光する。
上記正反射光集光レンズ37は、上記対物集光レンズ33と上記正反射光フォトダイオード39の間に位置し、上記対物集光レンズ33からの上記コリメート光を上記正反射光フォトダイオード39上に集光する。
上記拡散反射光スリット部35は、上記拡散反射光集光レンズ34と上記拡散反射光フォトダイオード36との間に配置されると共にスリットを有する。上記正反射光スリット部38は、上記正反射光集光レンズ37と上記正反射光フォトダイオード39との間に配置されると共にスリットを有する。
上記算出部20は、上記拡散反射光フォトダイオード36および上記正反射光フォトダイオード39の少なくとも一方からの出力により上記用紙32の色情報を算出すると共に、上記正反射光フォトダイオード39からの出力により上記用紙32の位置情報を算出する。上記拡散反射光フォトダイオード36によって、上記用紙32の色味を測定する。上記正反射光フォトダイオード39によって、上記用紙32の光沢と位置を測定する。
上記発光部30は、複数の発光素子としての発光ダイオード(LED)を有する。この複数のLEDは、発光波長が互いに異なっている。このLEDは、安価でかつ長寿命であり、可視光全域に渡って、様々な発光スペクトルのものが量産されているので、設計の自由度もあり、上記用紙情報センサの上記発光部30を構成するのに好適である。
一般に、物体の色情報を測定する場合、各波長における用紙の反射率を測定するので、LED群による発光のスペクトルは、可視光領域全域に渡っていることが望ましい。しかし、可視光領域全域をカバーするために、多数の発光波長の異なるLEDを使用することは、コストアップ要因となるので好ましくない。
そこで、この広帯域性とコスト低減という相反する2つの要求を満たすために、この第1の実施形態では、LED群は、3つの異なる波長を出射している。つまり、上記発光部30は、発光波長が互いに異なる3つのLEDを有している。また、この3つのLEDによる3つの異なる発光波長は、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の3色であることが好ましい。すなわち、上記3つの波長を、RGBに対応するように設定することによって、上記3つのLEDから出射される3つの光のスペクトル分布を、波長軸に沿って可視光領域を約3等分することができる。したがって、上記設定により、上記3つのLEDから出射される3つの光は、可視光領域全域を効率的にカバーすることができる。
ここで、図2の平面図に、上記発光部30の構成の一例を模式的に示す。この発光部30は、赤色発光ダイオード(LED(R))70と緑色発光ダイオード(LED(G))71と青色発光ダイオード(LED(B))72とを有する。図2において、各LED70,71,72は同一の基板上に実装されていて、仮想的な三角形の略頂点に配置されている。
このように、上記3つのLED70,71,72は、同一の基板上に実装されているので、省スペース化を図れ、より小型な印刷物情報測定装置を提供できる。また、上記3つのLED70,71,72によって上記用紙32上に照射したときの全照射領域に対する共通の照射領域の割合を高くできて、光の利用効率が上がり、より経済的である。なお、各LED70,71,72の配置は、これに限ったものではない。
各LED70,71,72から出射されたRGBの光は、上記発光集光レンズ31により、略コリメート光に変換され、さらに、上記対物集光レンズ33により、上記用紙32上に照射される。
図3に、上記発光部30の各LED70,71,72から出射された3つの光が、上記発光集光レンズ31および上記対物集光レンズ33を経由して、上記用紙32の表面に照射されている様子を示す。領域91は、上記LED(R)70からの光の照射領域であり、領域92は、上記LED(G)71からの光の照射領域であり、領域93は、上記LED(B)72からの光の照射領域である。上記3つの光の照射領域91,92,93は、上記用紙32の表面上で、ハッチングにて示す共通の照射領域90を有する。
さらに、図1に示すように、上記用紙32で反射した光は、再び、上記対物集光レンズ33でコリメート光に変換され、拡散反射光成分は、上記拡散反射光集光レンズ34により上記拡散反射光フォトダイオード36上に集光される。一方、正反射光成分は、上記正反射光集光レンズ37により上記正反射光フォトダイオード39上に集光され、それぞれの上記フォトダイオード36,39では、受光量に比例した電気信号に変換される。
上記発光部側集光部、上記拡散反射光集光部、上記正反射光集光部および上記対物側集光部は、レンズで構成されているので、安価で効率的に光束を集光することができ、小型で安価な用紙情報センサを実現できる。
また、上記発光部30は、発光ダイオードで構成されているので、安価な用紙情報センサを実現できる。また、上記拡散反射光受光部および上記正反射光受光部は、フォトダイオードで構成されているので、安価で高精度な測定ができる。
図3の点線で表した領域94,95は、上記用紙32上の領域で、この領域からの反射光が、上記フォトダイオード36,39で受光できる領域であり、上記フォトダイオード36,39の観測領域と呼ぶ。上記領域94は、上記拡散反射光フォトダイオード36の観測領域を示しており、拡散反射光観測領域と呼ぶ。上記領域95は、上記正反射光フォトダイオード39の観測領域を示しており、正反射光観測領域と呼ぶ。
上記観測領域94,95は、上記共通の照射領域90よりも小さく、この共通の照射領域90は、上記観測領域94,95を含んでいる。したがって、上記フォトダイオード36,39は、RGBの上記照射領域91,92,93が重なった共通の照射領域90が内包する上記観測領域94,95からの3色の反射光を受光する。
言い換えると、上記共通の照射領域90は、上記拡散反射光が上記対物集光レンズ33と上記拡散反射光集光レンズ34と上記拡散反射光スリット部35の上記スリットとを経由して上記拡散反射光フォトダイオード36に入射するような拡散反射光観測領域94を、含んでいる。一方、上記共通の照射領域90は、上記正反射光が上記対物集光レンズ33と上記正反射光集光レンズ37と上記正反射光スリット部38の上記スリットとを経由して上記正反射光フォトダイオード39に入射するような正反射光観測領域95を、含んでいる。
したがって、同一領域(上記共通の領域90)からの3色の反射光の強度を、等価に観測することができ、測定精度が向上する。さらに、上記スリット部35,38の上記スリットを円形や長方形などにすることで、上記フォトダイオード36,39の観測領域の形状も変化し、所望の観測領域の形状を作り出すことができる。また、上記スリットは、不要な外乱光を遮光でき、受光信号のS/N比を改善する利点もある。
上記拡散反射光スリット部35は、図4Aに示すように、円形のスリット81を有する。したがって、図3に示すように、上記拡散反射光観測領域94を円形にすることができる。これは、上記拡散反射光観測領域94を中心から等距離の集合である円形にすることで、円の中心を測定したいポイントに合わせ、円の半径により空間分解能を決定でき、効率的に光量を確保できるというメリットがある。したがって、上記拡散反射光観測領域94は円形の領域であることが最適である。
一方、上記正反射光スリット部38は、図4Bに示すように、長方形のスリット82する。したがって、図3に示すように、上記正反射光観測領域95を長方形にすることができる。
上記正反射光フォトダイオード39からは、主に、図3の矢印に示す上記用紙32の送り方向に対する位置を測定するので、上記用紙32の送り方向に対しては、空間分解能を小さく設定する必要がある。
これは、上記正反射光スリット部38のスリットを小さくしていけば、上記正反射光観測領域95を小さくでき、空間分解能を向上することはできる。しかし、上記正反射光スリット部38のスリットを小さくしすぎると、上記正反射光フォトダイオード39で光量が取れなくなって、S/N比が悪化する。この相反する2つの条件を満たすために、上記正反射光スリット部38のスリットを長方形にすることが望ましい。
上記正反射光スリット部38のスリットの形状を長方形にすることにより、用紙送り方向には高い空間分解を実現でき、さらに、適当な光量を受光できることにより、高いS/N比で測定をすることができる。
上記フォトダイオード36,39では、出力する電気信号が温度などの周囲環境により変化するので、何らかの基準信号で規格化することが望ましい。すなわち、上記フォトダイオード36,39が出力する電気信号に基づいて、上記用紙32の色情報や位置情報の正確な測定を行なうために、上記規格化の一例として、まず、上限の規格化基準信号と下限の規格化基準信号を決定する。
つまり、受光信号に基づいて、色情報を数値化するにあたり、この数値化のものさしにあたる部分として上限の基準信号と下限の基準信号を先に固定しておく。上記上限の基準信号と上記下限の基準信号を、絶対的基準としている。
なお、一例として、この実施形態では、上記各フォトダイオード36,39が上記用紙32の白色部分からの反射光を受光したときに出力する電気信号を、上限の基準信号とし、上記各フォトダイオード36,39が黒色である上記ケーシング41からの反射光を受光したときに出力する電気信号を、下限の基準信号としている。
これは、上記用紙32が存在しない場合、上記用紙情報センサから出射される光束が、上記ケーシング41で反射する時、上記ケーシング41上の領域は、黒色でなくてはいけない。上記ケーシング41を黒色にすることにより、上記用紙32が存在する場合に、上記用紙情報センサから出射した光が上記用紙32を透過して、上記ケーシング41で反射し、さらに上記用紙32を再透過し、上記用紙情報センサに入射する迷光の光強度を低減できるので、上記用紙情報センサの測定精度を向上することができる。
また、下限の基準信号は、上記用紙32の黒色部分からの反射光を受光したときに出力する電気信号としてもよい。また、上記用紙32からの反射光が上記フォトダイオード36,39に入射しない時の上記フォトダイオード36,39の出力信号を、下限の基準信号としてもよい。
上記規格化方法で測定したときの上記拡散反射光フォトダイオード36と上記正反射光フォトダイオード39の出力より、上記用紙32の色情報および位置情報を測定する一例を説明する。
まず、上記用紙32の色情報の測定であるが、上記拡散反射光フォトダイオード36の出力から上記用紙32の色味を測定し、上記正反射光フォトダイオード39の出力から上記用紙32の光沢を測定する。
図5の横軸の「R」,「G」,「B」のそれぞれの項目は、赤色,緑色,青色の上記LED70,71,72からの光が、上記用紙32上の円形の上記観測領域94で反射して、上記拡散反射光フォトダイオード36に入射したときに、上記拡散反射光フォトダイオード36が出力する受光信号に対応している。
また、図5の横軸の(黒)、(赤)、(緑)、(青)、(マゼンタ)、(シアン)、(イエロ)、(白)の各欄は、上記用紙32の上記観測領域94が赤色、緑色、青色、マゼンタ、シアン、黄色、白色である場合を表している。図5の縦軸は、3色の反射光のそれぞれに対応する受光信号を、前述の通り、上記ケーシング41の黒色部分からの受光信号を下限の基準信号とすると共に上記用紙32の白色部分からの受光信号を上限の基準信号とする基準信号で規格化した出力値を、表している。
また、図5の横軸の(白)の欄の項目「R」,「G」,「B」では、上記用紙32の白色部分からの3色の反射光を受光した上記フォトダイオード36の受光信号を規格化した値を表している。この実施形態では、上記用紙32の白色部分は、上限の基準信号に対応しているため、「R」,「G」,「B」の各規格化出力値は、1になっている。
また、図5の横軸の(黒)の欄の項目「R」,「G」,「B」では、上記用紙32の黒色部分は、下限の基準信号である上記ケーシング41の黒色に光学的にほぼ等しいので「R],「G」,「B」の各規格化出力値は、0になっている。
また、図5の横軸の(赤)の欄の項目「R」,「G」,「B」では、上記用紙32の赤色部分からの3色の反射光を受光した上記フォトダイオード36の受光信号を規格化した値を表している。上記用紙32の上記観測領域94が赤色である場合、上記LED(R)70からの光が上記観測領域94で反射した反射光による受光信号である「R」の信号出力が高い。したがって、この(赤)の欄の項目「R」の規格化出力値は、「G」,「B」に比べて1に近い。
一方、上記観測領域94の色が緑色である(緑)の欄では、項目「G」の規格化出力値が、他の項目「R」,「B」の規格値に比べて高い。同様に、上記観測領域94の色が青色である(青)の欄では、項目「B」の規格化出力値が、他の項目「R」,「G」の規格値に比べて高い。
同様に、図5の横軸の(マゼンタ)、(シアン)、(イエロ)の各欄に、上記用紙32の上記観測領域94の色がマゼンタ、シアン、黄色の場合の「R」,「G」,「B」の各規格化出力値を示している。上記用紙32の上記観測領域94が混色の場合も同様なことが言え、例えば、上記用紙32の上記観測領域94の色がマゼンダ(赤と青の混色)である場合、項目「R」の規格化出力値と項目「B」の規格化出力値が、項目「G」の規格化出力値に比べ高くなる。
このようにして、上記用紙情報センサは、上記用紙32の上記観測領域94の赤,緑,青の色成分に比例して、3色の反射光のそれぞれ対応する受光信号を上限基準信号と下限基準信号とで規格化した値を表す信号を出力することにより、用紙の色味を判断できる。
また、上記正反射光フォトダイオード39と上記拡散反射光フォトダイオード36の出力を比較することにより、上記用紙32の光沢を判別することができる。つまり、上記用紙32の光沢が高い場合、正反射光成分が多く、拡散反射光成分が少ないため、上記正反射光フォトダイオード39の出力が大きく、上記拡散反射光フォトダイオード36の出力が低い。逆に、上記用紙32の光沢が低い場合、正反射光成分が少なく、拡散反射光成分が多いため、上記正反射光フォトダイオード39の出力が小さくなり、上記拡散反射光フォトダイオード36の出力が大きい。
この用紙情報センサによれば、上記用紙32の色情報(光沢も含む)を管理していくことで、印刷装置の印刷状態を常時モニタすることができ、印刷装置の経時変化による印刷状態の変化にも対応することができる。また、上記用紙32の色味と光沢の測定より、上記用紙32の識別も可能である。
次に、上記正反射光フォトダイオード39の出力から、上記用紙32の位置情報を測定する一例を説明する。
印刷装置では、上記用紙32は一次元的に送られるので、上記用紙32の送り方向の上記用紙32のエッジを検出できれば、上記用紙32の位置を特定できる。図6は、上記用紙32が送られてきたときの上記用紙32の位置に対する上記正反射光フォトダイオード39の出力を上記規格化方法で規格化したものである。
上記用紙32が送られてくる前、図6の縦軸の上記正反射光フォトダイオード39の規格化出力値は0である。つまり、上記用紙32がない状態では、上記正反射光フォトダイオード39は、上記ケーシング41の黒色部分からの反射光を受光している。この出力を上記規格化方法では、下限の基準信号としたので、上記正反射光フォトダイオード39の規格化出力値は0である。
そして、この状態から徐々に上記用紙32が送られ、上記正反射光フォトダイオード39の長方形の上記観測領域95に上記用紙32がかかると出力が上がりはじめ、完全に上記観測領域95が上記用紙32上の白色部分に来ると、図6に示すように、規格化出力値が1となる。
これは、上記規格化方法では、上記用紙32の白色部分からの反射光を受光したときの上記正反射光フォトダイオード39の出力を、上限の基準信号としているからである。この用紙送りの経時変化において、用紙位置に対する上記正反射光フォトダイオード39の規格化出力を示したのが図6である。
ここで、図6において、用紙位置に対するRGB各色の用紙からの反射光強度が若干異なっているが、規格化しているので、設計上同じ出力になるはずである。これは、レンズ材が波長分散性をもち、レンズ材の屈折率がRGB各色によりわずかに異なるからである。したがって、厳密には、上記正反射光フォトダイオード39の上記用紙32上の上記観測領域95は、RGB各色によりわずかに異なる。これを解消するには、レンズを単レンズではなく、複数枚の合わせレンズ(色消しレンズ)を使用する必要があるが、コストが高くなり現実的ではない。
この実施形態では、図6に示すように、RGB各色の反射光のわずかなずれを修正するために、上記正反射光フォトダイオード39の規格化出力値をRGB各色で平均し、この平均の信号を用いて上記用紙32の位置を検出する。図6において、上記正反射光フォトダイオード39の規格化出力値のうち、RGB各色の平均の出力が0.5(=(上限基準信号+下限基準信号)/2)となった時、上記観測領域95が、半分は上記用紙32の白色で、半分は上記ケーシング41の黒色の領域であると言える。つまり、規格化出力値が0.5になった時に、図3において、上記観測領域95を用紙搬送方向に二分する線分96上に上記用紙32のエッジが存在すると言える。つまり、この線分96は、用紙搬送方向の用紙検出位置である。このように、上記正反射光フォトダイオード39の規格化出力値より、上記用紙32の位置情報を測定することができる。
この用紙情報センサによれば、上記用紙32の位置情報を高精度で検出することにより、上記用紙32上の想定した位置に画像を形成することができる。また、フチなし印刷する場合も、高精度で位置情報が制御できるため、上記用紙32からはみ出たインクが上記ケーシング41を汚してしまうこともない。したがって、その後、同じ場所を通過する用紙が汚れてしまうこともない。
図7に示すように、上記算出部20は、上記拡散反射光フォトダイオード36が出力する電気信号を基準信号を用いて規格化すると共に、上記正反射光フォトダイオード39が出力する電気信号を基準信号を用いて規格化する信号処理部200を備える。
この信号処理部200は、上記拡散反射光フォトダイオード36と上記正反射光フォトダイオード39の出力をデジタル信号に変換するA/D変換部203と、上記規格方法における規格化上限信号と規格化下限信号を記憶するメモリ部204と、上記規格化方法に沿って信号処理して計算結果をプリンタ側に出力する演算部205とを有する。
また、上記信号処理部200は、基準信号を発生する基準信号発生回路201と、この基準信号に基づいて、上記LED(R)70、上記LED(G)71および上記LED(B)72のそれぞれの駆動信号を発生するLED駆動信号発生回路202とを有する。
そして、上記算出部20では、この発光タイミングを時分割受発光方式で制御することにより、受光側でのRGB信号の混信を避けている。図8に、この受発光タイミングのタイミングチャートの一例を示す。
まず、上記基準信号発生回路201から出力される所定周期のパルス波形を有する基準信号300を、基準とし、この基準信号300をすべての信号の基準とする。この基準信号300から一定時間だけ遅延した信号を上記LED(R)70に入力する駆動信号LED(R)301とする。また、同様に、上記LED(G)71に入力する駆動信号LED(G)302と上記LED(B)72に入力する駆動信号LED(B)303は、上記基準信号300から一定時間だけ遅延した信号である。
ここで重要なのは、発光する順番ではなく、各色の発光タイミングがオーバーラップしていないことである。このように、各色の発光タイミングでのオーバーラップを防ぐことにより、受光側でも各色受光信号の混信を防ぐことができ、測定の精度を向上することができる。
このような発光方式における上記拡散反射光フォトダイオード36と上記正反射光フォトダイオード39の受光信号の一例が、それぞれ、拡散反射光受光信号304、正反射光受光信号305である。ここで、受光信号304,305は、図8に示すように、RGB各色の反射光が互いに影響を及ぼさない程度、時分割されていることが重要である。
したがって、上記LED駆動信号301,302,303は、強度変調されている。一例として、上記LED駆動信号301,302,303は、デューティ比が0.1以下でパルス駆動されるのが望ましい。
これにより、上記フォトダイオード36,39において、受光信号の各色の干渉を防止することができる。また、上記LED70,71,72でも,パルス駆動方式でデューティを下げることにより、DC(直流)駆動方式に比べ、同じ平均消費電流でより大光量の発光パワーを得られる。
言い換えれば、パルス駆動方式とDC駆動方式で同じだけの光量を発光させようとすると、パルス駆動方式の方が少ない平均消費電流となるので経済的である。さらに、パルス駆動方式はDC駆動方式に対して、LEDの寿命も伸び、放熱性もよくなるので、出力が安定化する。
なお、上記算出部20を印刷装置の一部としてもよい。つまり、上記拡散反射光フォトダイオード36と上記正反射光フォトダイオード39からアナログ信号を、上記印刷装置側に出力し、この印刷装置側のメモリや演算部を使用して上記信号処理をしてもよい。
なお、上記実施形態では、上記発光部30は、上記赤色LED70、上記緑色LED71および上記青色LED72を備えている。しかし、上記発光部30が備えるLEDとしては、赤色、緑色、青色以外の互いに異なる他の色の光を発生する2つあるいは4つ以上のLEDであってもよい。
また、上記発光部30は、複数の異なる発光波長のレーザーダイオードを備えてもよい。また、上記実施形態では、上記受光部としてフォトダイオードを採用したが、フォトトランジスタやフォトIC等の他の受光素子を採用してもよい。
また、上記拡散反射光フォトダイオード36および上記正反射光フォトダイオード39を、同一の基板上に形成してもよく、小型な印刷物情報測定装置(用紙情報センサ)を提供できる。
(第2の実施形態)
図9は、この発明の印刷物情報測定装置の第2の実施形態を示している。上記第1の実施形態(図1)と相違する点を説明すると、この第2の実施形態では、図1の上記拡散反射光集光レンズ34および上記正反射光集光レンズ37を、1つの一体型レンズ40で構成している。なお、図1の上記第1の実施形態と同一の符号は、上記第1の実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
上記構成の印刷物情報測定装置によれば、上記拡散反射光集光レンズ34および上記正反射光集光レンズ37は、1つのレンズで構成されているので、光学系の部品点数を減らすことができ、製造工程でより工数が少なく、より安価な印刷物情報測定装置(用紙情報センサ)が実現できる。
(第3の実施形態)
図10は、この発明の印刷物情報測定装置の第3の実施形態を示している。上記第1の実施形態(図1)と相違する点を説明すると、この第3の実施形態では、図1の上記拡散反射光集光レンズ34、上記正反射光集光レンズ37および上記対物集光レンズ33を、1つの一体型レンズ50で構成している。なお、図1の上記第1の実施形態と同一の符号は、上記第1の実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
上記構成の印刷物情報測定装置によれば、上記拡散反射光集光レンズ34、上記正反射光集光レンズ37および上記対物集光レンズ33は、1つのレンズで構成されているので、光学系の部品点数を減らすことができ、製造工程でより工数が少なく、より小型で安価な印刷物情報測定装置(用紙情報センサ)が実現できる。
(第4の実施形態)
図11は、この発明の印刷物情報測定装置の第4の実施形態を示している。上記第1の実施形態(図1)と相違する点を説明すると、この第4の実施形態では、図1の上記発光集光レンズ31、上記拡散反射光集光レンズ34、上記正反射光集光レンズ37および上記対物集光レンズ33を、1つの一体型レンズ60で構成している。なお、図1の上記第1の実施形態と同一の符号は、上記第1の実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
上記構成の印刷物情報測定装置によれば、上記発光集光レンズ31、上記拡散反射光集光レンズ34、上記正反射光集光レンズ37および上記対物集光レンズ33は、1つのレンズで構成されているので、光学系の部品点数を減らすことができ、製造工程でより工数が少なく、より小型で安価な印刷物情報測定装置(用紙情報センサ)が実現できる。
また、上記拡散反射光受光部および上記正反射光受光部は、分割フォトダイオード61で構成されている。したがって、製造工程での工数を減らせるので、コストが削減できるとともに、分割フォトダイオードの方が小型な光学系を構成できるので、小型で安価な用紙情報センサを提供できる。
なお、上記一体型レンズ60を、フレネルレンズとしてもよい。ここで、フレネルレンズとは、レンズ内部の光が直進する部分の肉厚部分をそぎ落とすことによって、通常の球面レンズに比べて厚みを抑えることができるレンズである。フレネルレンズを採用することにより、通常の球面レンズよりも薄型でF値が小さい短焦点で明るいレンズを実現できる。このように、フレネルレンズを用いた方が、良好な光学特性が得られるので好適である。
なお、上記第1の実施形態の上記発光集光レンズ31、上記拡散反射光集光レンズ34、上記正反射光集光レンズ37および上記対物集光レンズ33や、上記第2の実施形態の上記一体型レンズ40や、上記第3の実施形態の上記一体型レンズ50を、フレネルレンズ化してもよい。
また、この発明の印刷装置は、上記第1〜上記第4の実施形態のいずれか1つの上記用紙情報センサによって測定された印刷物としての上記用紙32の色情報および位置情報に基づいて、以後に印刷される用紙の色および位置を制御している。
したがって、この発明の印刷装置によれば、上記用紙情報センサによって測定された上記用紙32の色情報および位置情報に基づいて、以後に印刷される上記用紙32の色および位置を制御するので、高精度な印刷が可能になる。
この発明の印刷物情報測定装置の第1実施形態を示す模式図である。 発光部の構成を示す模式図である。 発光部が照射する3つの光の用紙上での照射領域、および、拡散反射光フォトダイオードと正反射光フォトダイオードが用紙からの反射光を受光できる用紙上の観測領域を示す平面図である。 拡散反射光スリット部の構成を示す模式図である。 正反射光スリット部の構成を示す模式図である。 拡散反射光フォトダイオードが出力する受光信号の規格化を示すグラフである。 正反射光フォトダイオードが出力する受光信号の規格化を示すグラフである。 算出部を示すブロック図である。 受発光タイミングを示すタイミングチャートである。 この発明の印刷物情報測定装置の第2実施形態を示す模式図である。 この発明の印刷物情報測定装置の第3実施形態を示す模式図である。 この発明の印刷物情報測定装置の第4実施形態を示す模式図である。 従来のカラーセンサを示す模式図である。 受光素子の構成を示す模式図である。 従来の用紙位置検出装置を示す模式図である。
20 算出部
30 発光部
31 発光集光レンズ(発光部側集光部)
32 用紙(印刷物)
33 対物集光レンズ(対物側集光部)
34 拡散反射光集光レンズ(拡散反射光集光部)
35 拡散反射光スリット部
36 拡散反射光フォトダイオード(拡散反射光受光部)
37 正反射光集光レンズ(正反射光集光部)
38 正反射光スリット部
39 正反射光フォトダイオード(正反射光受光部)
40 一体型レンズ
41 (印刷装置の)ケーシング
50 一体型レンズ
60 一体型レンズ
61 分割フォトダイオード
70 赤色発光ダイオード(LED(R))
71 緑色発光ダイオード(LED(G))
72 青色発光ダイオード(LED(B))
81 拡散反射光スリット
82 正反射光スリット
90 共通の照射領域
91 赤色発光ダイオードによる照射領域
92 緑色発光ダイオードによる照射領域
93 青色発光ダイオードによる照射領域
94 拡散反射光フォトダイオードによる観測領域
95 正反射光フォトダイオードによる観測領域
200 信号処理部
201 基準信号発生回路
202 LED駆動信号発生回路
203 A/D変換部
204 メモリ部
205 演算部
300 基準信号
301 赤色発光ダイオードの駆動信号
302 緑色発光ダイオードの駆動信号
303 青色発光ダイオードの駆動信号
304 拡散反射光受光信号
305 正反射光受光信号

Claims (13)

  1. 波長が互いに異なる複数の光を発光する発光部と、
    この発光部からの光を略平行状態であるコリメート光に変換する発光部側集光部と、
    この発光部側集光部からの上記コリメート光を印刷物上に照射すると共にこの印刷物からの拡散反射光および正反射光を略平行状態であるコリメート光に変換する対物側集光部と、
    上記印刷物からの上記拡散反射光を電気信号に変換する拡散反射光受光部と、
    上記印刷物からの上記正反射光を電気信号に変換する正反射光受光部と、
    上記対物側集光部と上記拡散反射光受光部の間に位置し、上記対物側集光部からの上記コリメート光を上記拡散反射光受光部上に集光する拡散反射光集光部と、
    上記対物側集光部と上記正反射光受光部の間に位置し、上記対物側集光部からの上記コリメート光を上記正反射光受光部上に集光する正反射光集光部と、
    上記拡散反射光受光部および上記正反射光受光部の少なくとも一方からの出力により上記印刷物の色情報を算出すると共に、上記正反射光受光部からの出力により上記印刷物の位置情報を算出する算出部と
    を備え
    上記拡散反射光集光部と上記拡散反射光受光部との間に配置されると共にスリットを有する拡散反射光スリット部を備え、
    上記発光部から上記印刷物に照射される上記複数の光は、上記印刷物上で、共通の照射領域を形成し、
    この照射領域は、上記拡散反射光が上記対物側集光部と上記拡散反射光集光部と上記拡散反射光スリット部の上記スリットとを経由して上記拡散反射光受光部に入射するような拡散反射光観測領域を、含んでいることを特徴とする印刷物情報測定装置。
  2. 波長が互いに異なる複数の光を発光する発光部と、
    この発光部からの光を略平行状態であるコリメート光に変換する発光部側集光部と、
    この発光部側集光部からの上記コリメート光を印刷物上に照射すると共にこの印刷物からの拡散反射光および正反射光を略平行状態であるコリメート光に変換する対物側集光部と、
    上記印刷物からの上記拡散反射光を電気信号に変換する拡散反射光受光部と、
    上記印刷物からの上記正反射光を電気信号に変換する正反射光受光部と、
    上記対物側集光部と上記拡散反射光受光部の間に位置し、上記対物側集光部からの上記コリメート光を上記拡散反射光受光部上に集光する拡散反射光集光部と、
    上記対物側集光部と上記正反射光受光部の間に位置し、上記対物側集光部からの上記コリメート光を上記正反射光受光部上に集光する正反射光集光部と、
    上記拡散反射光受光部および上記正反射光受光部の少なくとも一方からの出力により上記印刷物の色情報を算出すると共に、上記正反射光受光部からの出力により上記印刷物の位置情報を算出する算出部と
    を備え
    上記正反射光集光部と上記正反射光受光部との間に配置されると共にスリットを有する正反射光スリット部を備え、
    上記発光部から上記印刷物に照射される上記複数の光は、上記印刷物上で、共通の照射領域を有し、
    この照射領域は、上記正反射光が上記対物側集光部と上記正反射光集光部と上記正反射光スリット部の上記スリットとを経由して上記正反射光受光部に入射するような正反射光観測領域を、含んでいることを特徴とする印刷物情報測定装置。
  3. 請求項に記載の印刷物情報測定装置において、
    上記拡散反射光スリット部の上記スリットの形状は、円形であることを特徴とする印刷物情報測定装置。
  4. 請求項に記載の印刷物情報測定装置において、
    上記正反射光スリット部の上記スリットの形状は、長方形であることを特徴とする印刷物情報測定装置。
  5. 請求項1または2に記載の印刷物情報測定装置において、
    上記発光部側集光部、上記拡散反射光集光部、上記正反射光集光部および上記対物側集光部の少なくとも一つは、フレネルレンズであることを特徴とする印刷物情報測定装置。
  6. 請求項1または2に記載の印刷物情報測定装置において、
    上記発光部を駆動する信号は、強度変調されていることを特徴とする印刷物情報測定装置。
  7. 請求項に記載の印刷物情報測定装置において、
    上記発光部を駆動する信号は、矩形波であり、
    この矩形波のデューティ比は、0.1以下であることを特徴とする印刷物情報測定装置。
  8. 請求項1または2に記載の印刷物情報測定装置において、
    上記算出部は、上記拡散反射光受光部が出力する電気信号を基準信号を用いて規格化する信号処理部を備え、
    上記信号処理部は、上記拡散反射光受光部が出力する電気信号を上限基準信号と下限基準信号を用いて規格化することを特徴とする印刷物情報測定装置。
  9. 請求項1または2に記載の印刷物情報測定装置において、
    上記算出部は、上記正反射光受光部が出力する電気信号を基準信号を用いて規格化する信号処理部を備え、
    上記信号処理部は、上記正反射光受光部が出力する電気信号を上限基準信号と下限基準信号を用いて規格化することを特徴とする印刷物情報測定装置。
  10. 請求項に記載の印刷物情報測定装置において、
    上記上限基準信号は、上記拡散反射光受光部が白色部分からの拡散反射光を受光したときに出力する電気信号であり、
    上記下限基準信号は、上記拡散反射光受光部が黒色部分からの拡散反射光を受光したときに出力する電気信号であることを特徴とする印刷物情報測定装置。
  11. 請求項に記載の印刷物情報測定装置において、
    上記上限基準信号は、上記正反射光受光部が白色部分からの正反射光を受光したときに出力する電気信号であり、
    上記下限基準信号は、上記正反射光受光部が黒色部分からの正反射光を受光したときに出力する電気信号であることを特徴とする印刷物情報測定装置。
  12. 請求項に記載の印刷物情報測定装置において、
    上記算出部は、上記正反射光受光部の規格化出力の各波長の平均値が(上限基準信号+下限基準信号)/2となったときの上記印刷物の位置を、上記印刷物の位置情報として、算出することを特徴とする印刷物情報測定装置。
  13. 請求項1または2に記載の上記印刷物情報測定装置によって測定された上記印刷物の色情報および上記印刷物の送り方向のエッジを検出して得られる位置情報に基づいて、以後に印刷される印刷物の色および位置を制御することを特徴とする印刷装置。
JP2005338717A 2005-07-13 2005-11-24 印刷物情報測定装置および印刷装置 Expired - Fee Related JP4559347B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005338717A JP4559347B2 (ja) 2005-11-24 2005-11-24 印刷物情報測定装置および印刷装置
US11/482,748 US20070013978A1 (en) 2005-07-13 2006-07-10 Color information measuring device, print object information measuring device, printing device and electrronic equipment

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005338717A JP4559347B2 (ja) 2005-11-24 2005-11-24 印刷物情報測定装置および印刷装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007147316A JP2007147316A (ja) 2007-06-14
JP4559347B2 true JP4559347B2 (ja) 2010-10-06

Family

ID=38208904

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005338717A Expired - Fee Related JP4559347B2 (ja) 2005-07-13 2005-11-24 印刷物情報測定装置および印刷装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4559347B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4652929B2 (ja) * 2005-08-18 2011-03-16 船井電機株式会社 インクジェットプリンタ
JP2011075406A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Hitachi High-Technologies Corp 表面欠陥検査方法及びその装置
JP5499767B2 (ja) * 2010-02-25 2014-05-21 株式会社リコー 画像特性計測方法、画像特性計測装置、画像評価装置、及び画像形成装置
JP2012198188A (ja) * 2011-03-09 2012-10-18 Toshiba Corp 光検出装置、及び光検出装置を備える紙葉類処理装置
JP2013171892A (ja) * 2012-02-20 2013-09-02 Ricoh Co Ltd 光学センサ及び画像形成装置
JP6221738B2 (ja) * 2013-01-07 2017-11-01 セイコーエプソン株式会社 記録媒体判別装置および記録媒体判別方法
JP5943883B2 (ja) * 2013-07-26 2016-07-05 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 用紙属性検知センサー装置および画像形成装置
JP6167821B2 (ja) 2013-10-02 2017-07-26 富士ゼロックス株式会社 検査装置
JP2019020259A (ja) * 2017-07-18 2019-02-07 聯一光學工業股▲ふん▼有限公司 赤外線反射光測定装置
KR20200070754A (ko) * 2018-12-10 2020-06-18 삼성전자주식회사 전자 장치 및 그 제어 방법

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6227613A (ja) * 1985-07-29 1987-02-05 Nippon Kogaku Kk <Nikon> 位置検出装置
JPH0357914A (ja) * 1989-07-26 1991-03-13 Takaaki Shinagawa 光学式プローブ
JPH09178562A (ja) * 1995-12-21 1997-07-11 Omron Corp 色検出装置及びそれを用いた印刷装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6227613A (ja) * 1985-07-29 1987-02-05 Nippon Kogaku Kk <Nikon> 位置検出装置
JPH0357914A (ja) * 1989-07-26 1991-03-13 Takaaki Shinagawa 光学式プローブ
JPH09178562A (ja) * 1995-12-21 1997-07-11 Omron Corp 色検出装置及びそれを用いた印刷装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007147316A (ja) 2007-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4559347B2 (ja) 印刷物情報測定装置および印刷装置
CN100554898C (zh) 全宽度阵列扫描分光光度计
US10252517B2 (en) Image forming apparatus and method for calculating actual distance of deviation
US7679785B2 (en) Method for correcting measured image values
US7259853B2 (en) Systems and methods for augmenting spectral range of an LED spectrophotometer
JP6424586B2 (ja) 撮像装置、媒体種別判定装置および画像形成装置
US10207495B2 (en) Image forming apparatus, method for calculating actual distance of deviation, and computer program product storing same
JP2002365139A (ja) 角度、方位角および変位に敏感でないカラープリンタ用色修正システム及び分光光度計
US20110205568A1 (en) Imaging Device Calibration System And Method
US20070252861A1 (en) Apparatus and methods for color sensor calibration in a multi-die printer
US20070086071A1 (en) Imaging methods, imaging device calibration methods, imaging devices, and hard imaging device sensor assemblies
US10286699B2 (en) Imaging device, image forming apparatus, and method for detecting deviation of landing position
JP2008256691A (ja) 光沢又は光沢差等の表面特性の測定システム
US10564038B2 (en) Spectral characteristic acquiring apparatus, image forming apparatus, image forming system, image forming apparatus management system, and image forming apparatus management method
US20070013978A1 (en) Color information measuring device, print object information measuring device, printing device and electrronic equipment
JP2020003419A (ja) 分光特性取得装置、画像形成装置、及び画像形成装置の管理システム
JP2007024575A (ja) 色情報測定装置
CN102666104B (zh) 校准反射密度仪
US20190260902A1 (en) Printing apparatus and determination method
JP4031824B2 (ja) カラープリント用色修正システム及び分光光度計
US20080180665A1 (en) Measuring color spectra using color filter arrays
US7502116B2 (en) Densitometers and methods for measuring optical density
US6252663B1 (en) Scanning and printing systems with color discrimination
JP2003035599A (ja) カラープリンタにおけるカラーコントロールシステムに用いられる色画像形成バーに基づく色修正システムおよび分光光度計
US20230291842A1 (en) Information processing apparatus, abnormality detection method, storage medium, and information processing system

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100525

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100608

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100628

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100720

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100722

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130730

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees