JP4559236B2 - 無線通信装置内の探索器および追跡器資源の管理 - Google Patents

無線通信装置内の探索器および追跡器資源の管理 Download PDF

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Description

本発明は一般的には無線通信装置(WCD)に関する。より詳細には衛星または地上ベースの通信システムにおけるマルチビームと交信することができるような無線通信装置(WCD)に関する。
周知の衛星通信システムは、地理的に分布している多くの衛星用ユーザ端末とゲートウェイと呼ばれる複数の衛星地球局の間に通信信号接続を提供するために、複数の通信衛星からの衛星ビームを使用する。その時々で、少なくとも1つの衛星からの少なくとも1つの衛星ビームは各ユーザ端末を照射する。ここで無線通信装置(WCD)とも呼ばれる典型的なユーザ端末は受信機「フィンガ」と呼ばれる有限数の衛星ビーム追跡器資源を含む。受信機フィンガは、WCDを照射している衛星ビーム内の通信信号を追跡する。通常、フィンガは、通信信号の種々の特性を追跡する。特性とは、WCDが通信信号からの情報を復調し、復元することができるための、例えばエネルギーレベル、周波数オフセット、信号がスペクトル拡散信号の場合は拡散符号オフセット、その他である。
衛星とWCDの間の相対運動は動的環境を作り出す。この環境では、異なる衛星ビームがWCDを通り抜け、その結果、経時的にWCDを照射する。この動的環境に適応させるために、WCDが限られた数のフィンガを異なるビーム間に動的に割当および再割当できることが望ましい。これにより、WCDは経時的に通信システムとの接続を保持できる。言い換えれば、その時々でフィンガがWCDを照射している少なくとも1つの衛星ビームを追跡できるように、WCDが異なるフィンガを異なる衛星ビームに経時的に割当また再割当できることが望ましい。
フィンガが衛星ビームの追跡に成功する能力、すなわちフィンガが衛星ビーム内の信号を追跡する能力はWCDが受信するビームのエネルギーに依存する。例えば、ビームエネルギーが大きければ大きいほど、フィンガがビームの追跡に成功する能力は大きい。
したがって、WCDが動的に、かつフィンガに送られるビームエネルギーを最大にするような方法で、フィンガを衛星ビームに割当てることが望まれている。
本発明の特徴は、衛星通信システムのような無線通信システムと交信するWCDにおいて、フィンガのような衛星ビーム追跡器資源を管理することである。本発明は、衛星通信システムにおいて、異なる衛星ビーム間に動的にフィンガを割当および再割当する。それによりWCDは衛星通信システムとの接続を経時的に維持することができる。言い換えれば、本発明は、その時々でフィンガがWCDを照射している少なくとも1つの「最良」の衛星ビームを追跡できるように、多くのフィンガを異なる衛星ビームに経時的に割当また再割当する。最良ビームは、復調するための最良/最も容易なビームであり、WCDで測定すると、最大ビームエネルギーを持っているかもしれない。したがって、本発明は動的に、かつフィンガに送られるビームエネルギーを最大にするような方法で、フィンガを衛星ビームに割当てる。これは、異なる衛星ビームが経時的にWCDを照射するため、ビーム追跡と復調に成功することを確実にする。
本発明はフィンガと共同して動作する探索器を用いる。探索器はWCDによって受信されたビーム、すなわちWCDを照射しているビーム、のエネルギーを推定するためのエネルギー推定器を含む。また、探索器はWCDを照射している非追跡ビーム、すなわちフィンガが追跡していないビーム、の存在を示すビームエネルギーレベルを探索する。そのような探索は、一般に速度に関して最適化するような方法で実行するので、探索器は高速である。したがって、探索器は、比較的高速にビームエネルギーを推定し、非追跡ビームの存在を探索する。このように、フィンガはそれぞれに割当てられたビームを追跡するが、本発明は、追跡ビームになるべき最良の非追跡(すなわち、割当てられていない)ビームを決定するために探索器を用いる。本発明は、どの非追跡ビームが追跡ビームになるべきか、および、そのような非追跡ビームがいつ追跡ビームになるべきかを決定するために探索器および制御論理回路を用いる。本発明は、追跡ビームになるべきであると決定された非追跡ビームにフィンガを割当るかまたは再割当する。本発明はフィンガ探索器マネジャ(FSM)と呼ばれる。
一実施例はWCD内のビーム追跡資産の管理法である。WCDは少なくとも1つのトランスポンダビームを追跡する複数のフィンガを含んでおり、各ビームはそれぞれの少なくとも1つの追跡トランスポンダの1つから発している。トランスポンダは、衛星通信システムに関連している衛星、または地上ベースの通信システムに関連している基地局であるかもしれない。本方法は、各追跡トランスポンダからの、各追跡ビームに対する追跡ビーム探索器エネルギー、および少なくとも1つの各非追跡ビームに対する非追跡ビーム探索器エネルギーを決定することを含む。本方法は、また、追跡ビームになるべき非追跡ビームの好ましい1つを決定する試みを含む。この決定は追跡ビームおよび非追跡ビーム探索器エネルギーに基づいてなされる。本方法は、好ましい非追跡ビームの決定に成功したとき、フィンガを好ましい非追跡ビームに割当るかまたは再割当することも含む。
本発明の他の実施例は、WCDのビーム追跡資産を管理するための機器である。この機器は上で説明した方法の実施例に基づいている。本発明の他の実施例は以下の説明から明らかになるだろう。
同じ参照記号は全般にわたり同一または類似要素として取り扱う図面と共に、本発明の特徴、目的、および利点は、以下に記載された詳細な説明からより明らかになるだろう。
極めて多数のシステムユーザ間で情報を伝達するために、種々の多元接続通信システムおよび手法が開発されている。しかし、符号分割多元接続(CDMA)通信システムで用いられるようなスペクトル拡散変調法は、特に極めて多数の通信システムユーザにサービスを提供するとき、他の変調方法より顕著な利点を提供する。そのような技術は1990年2月13日に発行された米国特許4,901,307「Spread Spectrum Multiple Access Communication System Using Satellite or Terrestrial Repeaters(衛星または地上中継器を用いるスペクトル拡散多元接続通信システム)」の教示の中で開示されている。これは、ここに参照文献として組み込まれる。
I.通信環境の例
図1は無線通信システムの一例である。通信システム100はWCD126および128(移動局、ユーザ端末、およびユーザ装置とも呼ばれる)との通信にスペクトル拡散変調法を利用する。通信システム100は上記の米国特許4,901,307に記載されているようなスペクトル変調手法を用いることができる。地上システムにおいて、通信システム100は基地局(基地局114および116として示す)を用いてWCD126および128と通信する。大都市地域の携帯電話形式のシステムには数千のWCD126および128にサービスする多くの基地局114および116があるかもしれない。
衛星ベースのシステムにおいては、通信システム100は、WCD126および128と通信するために、衛星中継局(衛星118および120として示す)およびシステムゲートウェイ(ゲートウェイ122および124として示す)を使用する。ゲートウェイ122および124は衛星118および120を介して通信信号をWCD126および128へ送る。
この例において、移動局またはWCD126および128それぞれは、携帯電話、データ送受信機、転送装置(例えば、コンピュータ、携帯用情報端末、ファクシミリ)、ページングまたは位置決定受信機のような、機器または無線通信部品/装置を、それらに限定されることなく有しているか、または含む。そのような機器は通常、携帯用、輸送機関(車、トラック、ボート、列車、および飛行機を含む)に取り付けられた可搬型、または要求に応じて固定型である。例えば、図1は、移動局126を携帯電話として示し、移動局128を輸送機関に取り付けられた装置として示す。これらのWCDは可動として検討しているが、本発明の教示は固定機器または遠隔無線サービスを必要とする他の形式の端末へ応用できることが理解される。この後者の形式のサービスは、特に、世界中の多くの遠隔地域において、通信リンクを確立するために衛星中継器を用いるのに適している。また、WCDは通信システムにおいて、しばしば好みによって加入機器、移動機器、移動局、移動無線もしくは無線電話機、無線機器、または単に「ユーザ」、「移動体」、「加入者」、または「端末」と呼ばれる。
この例では、衛星118および120は、分離された、一般に重なりのない地理的領域をカバーするように指向された「フットプリント」内で複数ビームを提供することが意図されている。一般に、異なる周波数を使った複数ビームを、これらはCDMAチャンネル、「サブビーム」もしくは周波数分割多重(FDM)信号、周波数スロットまたはチャネルと呼ばれるが、同じ領域をオーバラップするように指向させることができる。しかしながら、異なる衛星に対するビームカバレッジもしくはサービス地域、または地上セルサイトに対するアンテナパターンは、決められた領域で、通信システム設計および提供されるサービス形態に従って、完全にまたは部分的に重なるかもしれないことは容易に理解される。空間ダイバーシチは、任意のこれらの通信領域または装置間で実現されるかもしれない。例えば、各々が異なる周波数で異なる特徴を異なる組のユーザに対してサービスを提供するかもしれない。あるいは、ある移動機器はそれぞれ地理的に重なりのあるカバレッジを持つ複数周波数、および/または、複数サービスプロバイダーを使用するかもしれない。
図1に示すように、一般に通信システム100は、地上システムにおける移動電話交換局(MTSO)と呼ばれるシステム制御機と交換網112、および衛星と通信する衛星システム用に(地上)指令、制御センタ(GOCC)を用いる。そのような制御機は、通常、基地局114および116またはゲートウェイ122および124に、疑似雑音(PN)符号発生、割当、およびタイミングを含む一定の操作による、システム全体の制御を提供するためのインタフェースと処理回路を含む。制御機112は、公衆電話交換網(PSTN)と、基地局114および116またはゲートウェイ122および124と、WCD126および128との間の通信リンクまたは電話通話のルーティングも制御する。PSTNインタフェースは、一般に、通信網またはリンクとの直接接続のために、各ゲートウェイの一部を形成する。
制御機112と種々のシステム基地局114および116またはゲートウェイ122および124とを結合させる通信リンクは、周知の技術、例えば、専用電話線、光ファイバリンクおよびマイクロ波もしくは専用衛星通信リンクを、それらに限定されることなく、用いて確立することができる。
図1には2個の衛星だけを示したが、一般に、通信システムは異なる軌道面を横切る複数の衛星118および120を用いる。多くのWCDにサービスを提供するために、低軌道周回(LEO)衛星の配置を用いたシステムを含む多くの複数衛星通信システムが提案されている。システム100の現在稼働中の配置は、8個の異なる軌道面に分布された少なくとも48個のLEO衛星を使用する。しかし、当業者は、本発明の教示がどのように種々の地上および衛星システム構成双方へ適用できるかということを容易に理解するだろう。
図1に、基地局114および116とWCD126および128の間のいくつかの通信リンクのための可能な信号経路とを、線130、132、134、および136で示す。これらの線の矢印は、順方向または逆方向リンクであるリンクの代表的信号方向を示す。また、矢印は分かり易くするためだけに示すもので、実際の信号パターンに関するいかなる限定を示すものではない。
同様に、ゲートウェイ122並びに124、衛星中継局118並びに120、およびWCD126並びに128との通信リンクのための信号経路を、ゲートウェイ−衛星間については線146、148、150、および152で、衛星−ユーザ間については線140、142、および144で示す。いくつかの構成においては、線154で例示した衛星間の直接リンクを確立することが可能でありまた望ましいかもしれない。
当業者には明らかであるように、実施例は地上ベースのシステム、衛星ベースのシステムのどちらにも適している。用語基地局およびゲートウェイは、当業者には、ゲートウェイは衛星を介して通信を実行する専用基地局として理解されており、時には互換性を持って用いられる。同様に、衛星118および120はまとめて衛星118と呼ばれるだろう。また、WCD126と128はまとめてWCD128と呼ばれるだろう。本発明において、衛星118並びに120、および基地局114並びに116は、WCDを照射するビームを発するトランスポンダを表し、またそのように呼ばれる。例えば、衛星118および120(すなわち、トランスポンダ118および120)から発せられたビームはビームのフットプリント内のWCDを照射する。同様に、基地局114および116(すなわち、トランスポンダ114と116)から発せられた(すなわち送信された)ビームはビームのフットプリント内のユーザ端末WCDを照射する。基地局から発せられたビームのフットプリントは、その基地局に関連する信号カバレッジのセルもしくはゾーン、または少なくとも1つのセクタと考えられるかもしれない。
II.信号リンク
図1に示す各信号経路またはリンク130−152は順方向リンクと逆方向リンクの双方を通常含む。各順方向リンクは、基地局およびゲートウェイ114、116、122、並びに124から送信される1組の順方向リンク信号をWCD126並びに128へ送る。逆に、各逆方向リンクは、WCD126および128から送信される1組の逆方向リンク信号を基地局およびゲートウェイ114、116、122、並びに124へ送る。地上環境においては、各基地局114、116は1組の順方向リンク信号を送信する。衛星環境においては、各ゲートウェイ122、124は複数の組の順方向リンク信号を送信する。順方向リンク信号の各組は、上述した複数の副ビームの異なる1つに関係づけられている。したがって、衛星118、120はそれぞれ、複数の副ビーム(すなわち、順方向リンク信号の組)を地表に送る。
衛星環境においては、各ゲートウェイ122、124は複数の(例えば8または16)ビームに分割された順方向リンクを用いる。ここで各ビームはさらにFDMチャネルとして複数の(例えば、13)副ビームに細分される。各副ビームは1組の順方向リンク信号に関係づけられている。したがって、各衛星118、120は地表への、複数の副ビームおよび対応する複数の組の順方向リンク信号を生成する。
図2にWCD128に送られる順方向リンク信号200の代表的な組を示す。地上環境においては、順方向リンク信号200は基地局(例えば、基地局114または116)から送信される。衛星環境においては、順方向リンク信号200はゲートウェイ(例えば、ゲートウェイ122または124)から衛星(例えば、衛星118または120)へ上り送信され、その衛星からWCD(例えば、WCD126または128)へ特定の副ビーム上で下り送信される。順方向リンク信号200は以下の信号の少なくとも1つを含む。パイロット信号204、パイロット信号に関連した同期(シンク)信号206、パイロット信号とに関連した少なくとも1つのページング信号208、および少なくとも1つの音声および/またはデータトラヒック信号210。パイロット信号204、同期信号206、ページング信号208、およびトラヒック信号210は、当業者にはパイロットチャネル信号204、同期チャネル信号206,ページングチャネル信号208およびトラヒックチャネル信号210とそれぞれ呼ばれる。
地上環境においては、各基地局はそれぞれのパイロット信号(例えば、パイロット信号204)を送る。初期システム同期を獲得し、基地局から送信される他の順方向リンク信号のロバスト性のある時間、周波数および位相追尾を提供するために、WCD(例えば、WCD128)はこのパイロット信号を用いる。各基地局から送られるパイロット信号はPN系列のような共通の拡散符号であるが、異なる符号オフセット(位相オフセットともいう)を用いる。これにより、WCDはそれぞれの基地局から送信されたパイロット信号を識別することができる。
同様に、衛星環境においては、各ゲートウェイまたは衛星は予め定めた符号、例えばPN系列、に関連づけることができる。この符号は、他の衛星またはゲートウェイに関連している符号と同じであるか、または異なっているかもしれない。例えば、与えられた衛星に関連している各ビームは、与えられた衛星に対して(視界に入っていない衛星間の再利用を条件に)予め定めた符号であって、その衛星からの他のビームとは符号オフセット量が異なっている符号を用いて拡散されたパイロット信号を含む。したがって、WCDは異なる符号を用いる異なる衛星間の識別ができる。また、与えられた衛星に関連する、異なるビームが異なる符号位相オフセットもしくは関連するタイミングを用いていれば、これらのビーム間の識別ができる。例えば、システム100の現在稼働中の配置においては、
a)異なる衛星軌道面(例えば、8個の異なる軌道面)は異なる符号に関連しており(例えば、各軌道面は8個の異なるPN符号の1つにそれぞれ関連している)、通常、衛星は少なくとも1つの軌道面から効果的にその時々でWCDを照射する。
b)同じ軌道面内のすべての衛星は共通の符号を共有している。
c)与えられた衛星のすべてのビームは共通符号を共有するが、各ビームは異なる符号オフセットに関係づけられている。
代替的には、各面は、軌道内で連続している衛星間でより良く差がつくように、交互に変化する一連の符号に分割することができる。例えば、1軌道にある6個の衛星は、視界にある他の衛星から区別可能な2または3個の符号を、軌道面の異なるところで符号再利用することを条件に、用いるかもしれない。
同期信号206は、システムタイミングメッセージを含む変調されたスペクトル拡散信号であって、このメッセージはWCD128が通信システム100に関連している全体の通信システム時間を獲得するために用いるものである。同期信号206は、関連しているパイロット信号204を拡散するために用いる符号に関係する、PN符号のような符号を用いて拡散される。WCD128がパイロット信号206をいったん獲得すると、WCDは同期信号206を獲得し、その結果、WCDは全体のシステム時間にWCD内部のタイミングを同期させることができる。
ページング信号208は、メッセージをWCDに送るために用いられる変調スペクトル拡散信号である。ページング信号208は、関連しているパイロット信号204を拡散するために用いる符号に関係する、PN符号のような符号を用いて拡散される。各トラヒック信号210は、音声および/またはデータをWCDから/へ伝達するために用いられる変調スペクトル拡散信号である。トラヒック信号は、関連しているパイロット信号204を拡散するために用いる符号に関係する、PN符号のような符号を用いて拡散される。
説明しやすくするために、上記考察はただ1つの符号を同期、パイロット、およびページング信号の各々に関連づけている。しかしながら、少なくとも1つの符号(例えば、「内部符号」、「外部符号」および/または、ウォルシュ符号を含む1組の符号)がこれらの各信号を拡散および/またはチャネル化するために通常使用されることが理解されるはずである。また、各信号に関連する1組の符号はその信号と同期し、逆拡散し、逆チャネル化するためにも用いられることが理解されるはずである。
システム100の現在稼働中の配置においては、各拡散符号、例えば各PN系列は、予め定めた符号期間にわたって伸長し、かつチップを用いて拡散されているベースバンド信号のデータレートより遙かに大きいチップレート(すなわち周波数)を有する「チップ」の系列を含む。システム100の代表的チップレートは1024チップの符号系列長を持ち、約1.2288メガヘルツ(MHz)である。
III.WCD受信機
図3はシステム100で用いるCDMA信号処理のためのWCD128の受信機例300のブロックダイアグラムである。受信機300は(パイロット、同期、ページング、およびトラヒック信号204、206、208、および210のような)順方向リンク無線周波数(RF)信号を受信し、RF/中間周波(IF)システム304が用いられていれば、それに信号を送るためのアンテナシステム302を含む。RF/IFシステム304は、RF信号をフィルタし、周波数ダウンコンバートし、ディジタル化し、かつその結果のディジタル化信号306を探索器ユニット308および複数の受信機フィンガまたはフィンガ要素310a・・・310nへ送る。
探索器308は、ディジタル化信号306に含まれているパイロット信号を、検出/獲得する。すなわち、探索器308は、初めに受信機300をパイロット信号に同期させるために、受信されたパイロット信号の実質的に最適の符号位相オフセット量を特定する(または少なくとも特定を開始する)。また、本発明において、探索器308はディジタル化信号306内の候補信号を探索する。候補信号はフィンガ310が追跡する候補ビームを表す。探索器308のさらなる機能は以下で説明されるだろう。
探索器308は探索結果を、探索器とフィンガ要素310とに接続されている受信機制御器312に伝える。制御器312は、通常、プロセッサを含み、メモリ314に接続されている。また、制御器312は、受信機300において時間の保持に用いられるカウンタ/タイマ316に接続されている。プロセッサは、ここに記載の機能を実行するようにプログラムされたソフトウェア制御プロセッサで実施されるかもしれない。そのような実施は周知の標準部品または一般化機能もしくは汎用ハードウェアを含むかもしれない。このようなハードウェアは種々のディジタル信号処理器(DSP)、プログラマブル電子装置、または必要な機能を実行するソフトウェア命令の制御の下に動作する計算機を含んでいる。
制御器312は、探索器308から伝達された探索/信号獲得の結果に基づき、その時々でおそらく受信機300が受信している種々の順方向リンク信号(例えば少なくとも1つのページング信号)を追跡して少なくとも部分的に逆拡散するように、各フィンガ要素310を構成する。追跡される信号(指定信号とも呼ばれる)を逆拡散するために用いる符号(指定符号と呼ばれる)と、指定した信号の符号オフセットとを、フィンガへ提供することにより、制御器312は、信号を追跡するように、フィンガを構成することができる。指定符号は、初めに指定信号を拡散するためにゲートウェイで用いたと仮定した符号である。
フィンガ要素310は、それぞれの逆拡散信号320a−320n(例えば、逆拡散ページング信号)を、制御器312で制御されるセレクタ/マルチプレクサ322へ送る。制御器312からのコマンド325に従って、セレクタ322は、逆拡散信号320の選択された1つを復調器324へ送る(図3の信号324として示す)。制御器312は、例えば復調器に指定信号に関連した符号と、復調される信号の符号オフセットに関するタイミング情報とを提供することにより、指定信号を復調するように、復調器326を構成する。それに応じて、復調器326は、復調信号328(復調ページング信号など)を生成するために、選択され逆拡散された信号324を復調する。復調器326は復調信号328を制御器312に提供するかもしれない。
受信機300の代替的な配置においては、各フィンガ310は復調機能を含んでおり、その機能により各フィンガはそれぞれの信号を追跡しかつ復調できる。この配置では、分離した復調器326は除外され、セレクタ322は、フィンガ出力320の1つを制御器312へ選択的に送るように変更される。受信機300の別の代替的な配置においては、探索器308は、追跡と限定的な復調の双方の能力を含む。
A.フィンガ
図4Aは、少なくとも1つのフィンガ310に対応するフィンガ例402のブロックダイアグラムである。フィンガ402は、相関器403、相関器403に接続した符号オフセットまたは位相追跡器404、および相関器403に接続した周波数追跡器406を含んでいる。位相および周波数追跡器404および406は、相関器タイミング調整信号を導出する。相関器403は、受信信号と、フィンガ402へ提供された少なくとも1つの符号系列との相関をとり、次に逆拡散する。相関器403は、位相および周波数追跡器404および406から導出した相関器タイミング調整信号に応じて、受信信号を逆拡散する。
また、位相追跡器404は、受信信号の位相または符号オフセットを追跡するための位相追跡ループを含む。周波数追跡器406は、受信信号の指定中心周波数からのドップラー周波数オフセットを追跡するための周波数追跡ループ含む。受信信号におけるドップラー周波数オフセットは、受信機300と受信信号を発する衛星のような信号源との間の相対運動に起因する。
B.探索器
図4Bは探索器308の配置例のブロックダイアグラムである。探索器308は、受信機制御器312とローカル探索器メモリ414とに接続した探索器制御器412を含む。また、探索器308は、探索器制御器412と接続した、非追跡エネルギー推定器416および比較器もしくは比較モジュール418(比較器418または比較手段と呼ぶ)とを含む。
非追跡エネルギー推定器416は、相関器420とそれに続く信号二乗器422を含む。エネルギー推定器416は、相関器420と信号二乗器422を用いて、予め定めた符号−周波数探索窓内でプログラム可能な継続時間にわたり、ディジタル化した信号306内のエネルギーを累算/積分し、エネルギー推定値430を決定する。例えば、エネルギー推定器416は、エネルギー推定値を生成するために、信号306に含まれる少なくとも1つの受信信号のエネルギーを積分する。
エネルギー推定値430を生成するために、相関器420は、少なくとも1つの受信信号と、探索器308に提供される少なくとも1つの符号系列との相関を取り、相関結果を生成する。二乗器422は、エネルギー推定値430を生成するために、相関結果を二乗し、そのエネルギー推定値を制御器412に提供する。エネルギー推定値430(探索器エネルギー430とも呼ばれる)は「非追跡エネルギー」を表す。例えば、フィンガ402がエネルギー推定を行った場合のように位相および/または周波数追跡ループを用いないで決定されるからである。探索器308は位相および/または周波数追跡ループを用いないため、フィンガ402より短い期間で使用可能なエネルギー推定値430を決定できる。
したがって、探索器308の利点は、受信信号エネルギー推定値430を決定するために受信信号を比較的速く探索するということである。本実施例において推定値430の決定に要する時間をさらに短縮するために、探索器308はビーム内のいくつかの信号にわたってビームエネルギーを積分する。例えば、探索器308は、パイロット信号、同期信号、およびページング信号に対するエネルギーを、プログラムされた期間、例えば64チップの倍数に対応する期間にわたって積分する。したがって、探索器308は、使用可能なビームエネルギー推定値430の計算に必要な時間を短縮するために、ビーム内の異なる信号からのエネルギーを結合する。対照的に、フィンガは任意の時間にビーム内の単一追跡信号、例えば同期、ページングまたはトラヒック信号、だけに基づいてエネルギーを計算する。ビーム内のいくつかの信号にわたってエネルギーを積分することにより、エネルギー推定器416は意味のある非追跡エネルギー推定値430、すなわち使用可能なビームエネルギー推定値を例えば最小1ミリセカンド(ms)で発生させることができる。
ローカル制御器412は、探索器エネルギー430を、探索器エネルギーしきい値および他のエネルギー推定値430で表される他のビームエネルギー推定値と比較するために、比較器418を用いて比較結果を求める。そのような比較結果に基づいて、ローカル制御器412は受信ビームの有無、ビーム切換条件の存在、および最大ビームエネルギー推定値に関連している「最良」ビームを決定することができる。代替的な配置においては、探索器エネルギー推定値430は、受信機制御器312に直接提供され、制御器312はその推定値をエネルギーしきい値および他のビームエネルギー推定値と比較する。
IV.探索窓
与えられた符号(例えばPN符号)に対して探索器308は、予め定めた範囲の符号オフセット内の異なる符号オフセットで、また、予め定めた範囲の周波数オフセット内の異なるドップラー周波数オフセットでエネルギーを時間上で累算する。与えられた符号に対し、共に探索される予め定めた符号および周波数オフセット範囲を使って、符号−周波数探索窓を定義する。図5に異なるサイズの符号−周波数探索窓502および504の2つの例を示す。探索窓502は符号オフセット範囲506および周波数オフセット範囲508によって定義される。同様に、探索窓504は符号オフセット範囲512および周波数オフセット範囲514によって定義される。ある時点で、探索器308は、探索窓内の特定の符号−周波数の位置、例えば、位置520におけるエネルギーを累算する。異なる符号−周波数位置において、探索器308によって累算され、エネルギー推定値430に組み込まれたエネルギーは、探索される符号−周波数位置と、受信信号符号、符号オフセット並びに周波数オフセットとの間の相関レベルによって変化する。
A.シナリオ例
実施例の方法は例示的シナリオを参照して説明される。すなわち、通信システム例並びに受信機構成/シナリオを参照して説明される。図6は、第1,第2、および第3の受信機300から見えるそれぞれ追跡衛星602,604,および606を含む、通信システム例並びに受信機シナリオ600を示す図である。各衛星は、他の衛星と異なる軌道面を移動し、一意的な識別符号に関係づけられている。衛星602、604、および606はそれぞれの複数ビーム610a−610n、612a−612n、および614a−614nを発する。受信機300から見えるもしれないし見えないかもしれない非追跡衛星620は、複数ビーム622a−622nを発する。
受信機構成例においては、受信機300は3本のフィンガ、すなわちフィンガ310a、310b、および310c含む。制御器312は、受信機の各フィンガ310a−310cを、それぞれ複数の衛星の1つからのビームを追跡するように割当てる。これは、各フィンガが、そのフィンガに割当てられたビーム内のパイロット、ページング、またはトラヒック信号のような信号を追跡することを意味する。例えば、フィンガ310a、310b、および310cはそれぞれビーム610a、612a、および614aを追跡する。受信機300で決定/測定され、ビーム610a、612a、および614aのビームエネルギーはその順に減少していると仮定する。したがって、ビーム610a、612a、および614aはそれぞれ好ましい(最も良い)ビーム、次善のビーム、および3番目に良いビームとして指定される。ビーム610aは最大エネルギーを有するため、制御器312はセレクタ322および復調器326を、フィンガ310aで追跡される信号、すなわち、フィンガ310aの出力を復調するように構成する。言い換えれば、制御器312は受信機300がビーム610aを復調するように構成する。
受信機300が現にビーム610aを追跡し、復調中である時、このビームをアクティブビームと呼び、衛星602をアクティブ衛星と呼ぶ。ビーム610aが利用できなくなる場合、制御器312は、受信機300を次善の現に追跡されているビーム、例えばビーム612aを復調するように再構成することができる。これによりビーム612aはアクティブビームになるだろう。したがって、ビーム612aはホットバックアップ(HB)ビームと呼ばれ、衛星604はHB衛星と呼ばれる。ビーム610aと612a双方が利用できなくなる場合、制御器312は、受信機300を3番目に良い現に追跡されているビーム、例えばビーム614aを復調するように再構成することができる。これによりビーム614aはアクティブビームになるだろう。したがって、ビーム614aはホットアザー(HO)衛星と呼ばれる。本質的には、HBビーム612aおよびHOビーム614aは、現在アクティブなビーム610aのバックアップビームである。この操作の結果、図6に示すシステムにおける衛星ダイバーシチは最大に活用される。
フィンガ310がビーム610a、612a、および614aを追跡するため、これらのビームは、ここでは追跡ビームと呼び、それぞれのビームを発している衛星602、604、および606を追跡衛星と呼ぶ(これらの各衛星が少なくとも1本の追跡ビームを発しているためである)。他方、残りのビーム610b−610n、612b−612n、および614b−614nは非追跡であり、従ってここでは非追跡ビームと呼ばれる。
第4の衛星620はここでは非追跡衛星と呼ばれる。その衛星のビーム622a−622nのいずれも追跡されていないからである。衛星620が少し前まで追跡衛星であった場合、「ウォーム」衛星として分類される。その衛星に関していて、また受信機300に格納されている追跡情報(周波数や符号位相オフセット)がかなり最近のもの(すなわちウォーム)だからである。そのような「ウォーム」情報は衛星620からの信号を再取得する際に役に立つかもしれない。他方、衛星620が最近の追跡衛星でない場合、受信機300に格納された関連する追跡情報は古く、恐らく役に立たないため、それは「コールド」衛星として分類される。また、衛星620は受信機300によって「見られた」ことがないかもしれない。
図6の例示的シナリオは衛星ベースの通信システムに対応している。すなわち、トランスポンダ602−620は衛星であり、ビーム610、612、614、および622は衛星ビームである。一方、第2の例示的シナリオは地上ベースの通信に対応している。このようなシナリオにおいては、トランスポンダ602−620は基地局であり、ビーム610、612、614、および622は基地局から発するビームである。
V.方法
A.探索器および追跡器資源の管理
図7は受信機300内の探索器308並びにフィンガ310のような探索器並びにフィンガの資源を管理する方法例700のフローチャートである。方法700は、経時的に受信機300内の種々のフィンガ310を異なるトランスポンダビーム(衛星または基地局ビーム)に、割当および再割当を行う。その結果、その時々でフィンガがWCD128を照射する少なくとも1つの「最良」ビームを追跡する。方法700は、WCD128の定常状態操作を表し、上で検討したシナリオ例600を参照して、例示的目的のために説明される。種々の方法を図6(衛星トランスポンダを用いる)の衛星ベースのシナリオ例を参照して以下に説明するが、本方法は地上ベースのシナリオ(基地局トランスポンダを用いる)へも適用できることが理解されるだろう。方法700は、例えばシナリオ600に示すように、少なくとも1つのフィンガ310が追跡衛星からのそれぞれの追跡ビームを追跡するように現在割当てられていると仮定している。
第1のステップ705は、少なくとも1つの追跡衛星の各々からの追跡ビーム(TB)に対する探索器エネルギー(SE)(すなわち、非追跡エネルギー)を決定することを含んでいる。図7において、各エネルギーは追跡ビーム探索器エネルギー(TBSE)と呼ばれる。例えば、探索器308は、アクティブ衛星602からのアクティブビーム610aに対する探索器エネルギー(例えば、エネルギー推定値430)、HB衛星604からのHBビーム612aに対する探索器エネルギー、およびHO衛星606からのHOビーム614aに対する探索器エネルギーを決定する。ビーム610a、612a、および614aは追跡ビームであるが、それらに対応する探索器エネルギーは、上で図4Bに関係づけて説明したように非追跡手法を用いて探索器308によって決定される、例えば、探索器エネルギーは位相および周波数追跡ループからタイミング情報の助けなしで決定される。
次のステップ710は、各追跡衛星からの少なくとも1つの非追跡ビーム(UB)に対する探索器エネルギーを決定することを含む。例えば、探索器308は、アクティブ衛星602からの非追跡ビーム610b−610nに対する探索器エネルギー、HB衛星604からの非追跡ビーム612b−612nに対する探索器エネルギー、およびHO衛星606からの非追跡ビーム614b−614nに対する探索器エネルギーを決定する。ステップ705と710は双方ですべての決定済み探索器エネルギーを記載する表を作製する。探索器エネルギーの表は、例えばローカル探索器メモリ414に蓄積されるかもしれない。
方法700の一配置例において、ステップ705と710での探索器エネルギーの決定に要する時間を短縮するために、探索器308は、各ビームに対する探索器エネルギーを、そのビームに組み合わせたパイロット信号、同期信号、およびページング信号からのエネルギーを用いて決定する。代替的な配置においては、探索器は、各ビームエネルギーをそのビーム内の、より少ない数の信号を用いて決定する。
ステップ710に続いて、方法700は、ステップ715と720を含む第1の処理、およびステップ725、730、および735を含む第2の処理を互いに同時に実行する。第1の処理において、最初のステップ715は、少なくとも1つの非追跡ビームから、追跡ビームになるべき好ましい非追跡ビームを決定する試みを含む。ステップ715は、ステップ705と710から表にした追跡ビームと非追跡ビームの探索器エネルギーを用いて好ましい非追跡ビームの決定を試みる。例えば、ステップ715は、非追跡ビーム610b−610n、612b−612n、および614b−614nの中から、追跡ビームになることが適当な好ましい1つを決定するよう試みる。ステップ715は、ステップ705と710双方で集められた探索器エネルギーを根拠にしてこの決定をする。
次のステップ720は、ステップ715において好ましい非追跡ビームを決定する試みが成功しているときには、追跡資源を好ましい非追跡ビームへ割当/再割当することを含み、それによって好ましい非追跡ビームが追跡ビームとなる。好ましいビームがステップ715で決定されているときに、すべてのフィンガ310が、現にそれぞれの追跡ビームを追跡するように割当てられている場合、ステップ720は、現在割当てられた追跡ビームの代わりに好ましい非追跡ビームを追跡するようにフィンガの1つを再割当することを含む。言い換えれば、好ましい非追跡ビームは追跡ビームの1つに取って代わる。他方、受信機300が好ましいビームを決定しており、少なくとも1つのフィンガ310が利用できる(すなわち非割当)場合、利用可能なフィンガの1つが好ましいビームを追跡するために割当てられる。ステップ720が失敗した場合、すなわち、好ましい非追跡ビームが特定されない場合、非追跡ビームは追跡ビームにはならない。ステップ720の次に、本方法または処理フローはリターンに進む。
動的な衛星環境においては、追跡衛星は、時間がたつにつれてWCD128の視界からはずれていき、一方、ウォームおよびコールド衛星のような非追跡衛星がWCDの視界に入ってくる。したがって、WCD128が経時的に通信システム100に接続されたままであることを保証するためには、WCDがウォームおよびコールド非追跡衛星からのビームエネルギーを、それらの衛星がWCDを照射するか、または通信を始めるときに、特定することが重要である。このように、ウォームおよびコールド衛星がWCD128の視界に入るときに、第2の処理はそれらの衛星を特定する。
上で説明した第1の処理(すなわち、ステップ715と720)では、探索器308が、探索エネルギーの決定を続ける必要はない。第1の処理で用いられる探索器エネルギーは前のステップ705と710で既に決定されたからである。したがって、探索器308は第1の処理に並行して「他」の探索の実行に利用できる。詳細には、探索器308はビームエネルギー、したがって、ビームを第1の処理と同時に探索できる。従って、第2の処理において、第1のステップ725は、ウォーム衛星またはコールド衛星のような非追跡衛星から、候補非追跡ビームを探索することを含む。ステップ725では、探索器308は、非追跡衛星の候補非追跡ビームに対応する符号−周波数探索窓内のエネルギーを積分し、候補ビーム探索器エネルギー推定値(例えば、推定値430)を生成する。シナリオ600のコンテキストにおいて、探索器308は、非追跡衛星620からの非追跡ビーム622a−622nの1つに対応するビームエネルギーの存在について受信信号306を探索する。探索器308は、候補ビームエネルギー推定値と、非追跡衛星の非追跡ビームの存在を示す「検出されたビームエネルギーしきい値」とを比較するために比較器418を使用する。候補ビームエネルギー推定値が検出されたビームエネルギーしきい値を超える場合、「検出ビーム」が宣言される。
ステップ725において、コールド衛星からの候補ビームを探索するとき、探索器308は比較的大きい符号−周波数探索窓を使用する。例えば、大きい探索窓には、それぞれの周波数オフセットおよびPN符号オフセット範囲があり、その範囲は最大23kHzおよび1023チップを仮定しているかもしれない。他方、ウォーム衛星からの候補ビームを探索するとき、探索器308は比較的小さい符号−周波数探索窓を使用する。小さい符号−周波数探索窓は、ウォーム衛星からのビームの最後に知った「ウォーム」符号−周波数位置を包含する。例えば、小さい探索窓には、それぞれの周波数オフセットおよびPN符号オフセット範囲があり、その範囲は、最後に知った「ウォーム」符号−周波数位置を中心として、23kHzおよび64チップより小さいと仮定しているかもしれない。
候補非追跡ビームがステップ725で検出された場合、ステップ730は、候補非追跡ビームが追跡ビームとなるべきかどうかを決定することを含む。例えば、ステップ730は、検出ビーム622a−622nの1つが追跡ビームとなるべきか否かを決定することを含む。この決定は、(a)検出ビーム探索器エネルギー推定値(例えばビーム622a−622nの1つに対する)の少なくとも1つ、および(b)ステップ715が第1の処理において好ましいビームを選択したかどうかに基づいてなされる。
次のステップ735は、ステップ720と同様に、検出された非追跡ビームが追跡ビームになるべきであると決定された場合、追跡資源(例えば、フィンガ)を検出された非追跡ビームへ割当/再割当することを含む。ステップ735の次に処理フローはリターンへ進む。
図8は上で説明したステップ715(好ましいビームの決定を試行するステップ)について詳述する方法例のフローチャートである。ステップ715は第1の高レベルステップ805およびそれに続く第2の高レベルステップ810を含む。高レベルステップ805は、各追跡衛星の最大の非追跡ビーム探索器エネルギー(UB SE)がそれぞれの探索器エネルギーしきい値を超えるか否かを決定することを含む。高レベルステップ805は次のステップ815、820、および825を含む。ステップ815、820、および825はシナリオ例600のコンテキストで説明される。
ステップ815は、アクティブ衛星602に対する最大非追跡ビーム探索器エネルギーが、第1の探索器エネルギーしきい値Th1を超えるかどうかを示す第1のブール条件Xを決定することを含む。このしきい値はアクティブ衛星602の追跡ビーム探索器エネルギーに基づくものである。言い換えれば、ステップ815は、非追跡ビーム610b−610nにおける「最良」のものが、追跡ビーム610aの探索器エネルギーに基づくしきい値Th1より大きい探索器エネルギーを有しているかを決定する。「最良」の非追跡ビームは非追跡ビームの中で最大探索器エネルギーを有する非追跡ビームである。しきい値Th1の例は、第1の定数、例えば−2dB、によってオフセットされたアクティブビーム610aの探索器エネルギーである。
ステップ820は、HB衛星604またはHO衛星606のいずれかに対する最大非追跡ビーム探索器エネルギーが、第2の探索器エネルギーしきい値Th2を超えるかどうかを示す第2のブール条件Yを決定することを含む。このしきい値はアクティブビーム610aの探索器エネルギーに基づくものである。言い換えれば、ステップ820は、非追跡ビーム612b−612n、または非追跡ビーム614b−614nにおける「最良」のものが、追跡ビーム610aの探索器エネルギーに基づくしきい値Th2より大きい探索器エネルギーを有しているか否かを決定する。しきい値Th2の値の例は、第2の定数、例えば+1dB、によってオフセットされたアクティブビーム610aの探索器エネルギーに等しい。
ステップ825は、ステップ820と同様であるが、第3のしきい値Th3を用いる。ステップ825は、HB衛星604またはHO衛星606のいずれかに対する最大非追跡ビーム探索器エネルギーが、第3の探索器エネルギーしきい値Th3を超えるかどうかを示す第3のブール条件Zを決定することを含む。このしきい値は、第1および第2のしきい値Th1およびTh2の場合に用いたアクティブビーム610aの代わりに、HBビーム612aの探索器エネルギーに基づくものである。言い換えれば、ステップ825は、非追跡ビーム612b−612n、または非追跡ビーム614b−614nにおける「最良」のものが、HBビーム612aの探索器エネルギーに基づくしきい値Th3より大きい探索器エネルギーを有しているか否かを決定する。しきい値Th3の値の例は、HBビーム612aの探索器エネルギーと等しい。
ステップ805は、ビーム切換条件X、Y、およびZを決定するステップと見なすことができる。条件X,YおよびZは非追跡ビームが追跡ビームになるべきかどうか、および、これによりフィンガ310の1つを追跡ビームの追跡から非追跡ビームの追跡へ切り替えるべきかどうかを示すからである。
次の高レベルステップ810はステップ805で決定されたブール(ビームスイッチ)条件X、Y、およびZをテストするための一連のテスト830、840、850、および860を含む。ステップ830は、X AND Yが真であるか否かを決定することを含む。X AND Yが真の場合、次のステップ835は、好ましいビーム(追跡ビームになるはずの非追跡ビーム)として、アクティブ衛星602およびHB衛星604からの非追跡ビームの中で最良の非追跡ビームを選択することを含む。例えば、ステップ835は非追跡ビーム610b−610nおよび612b−612nから最良のビームを選択する。ステップ835の次に、処理フローはステップ720へ進む。
X AND Yが真でない場合、ステップ840は条件Xが真かどうかを決定する。条件Xが真の場合、次のステップ845は、好ましいビームとしてアクティブ衛星602からの最良の非追跡ビームを選択することを含む。例えば、好ましいビームは非追跡ビーム610b−610nの最良の1つになる。フローはステップ845からステップ720へ進む。
Xが真でない場合、ステップ850は、条件Yが真かどうかを決定する。条件Yが真の場合、次のステップ855は、好ましいビームとしてHB衛星604またはHO衛星606のいずれかからの最良の非追跡ビームを選択することを含む。例えば、好ましいビームは非追跡ビーム612b−612nの最良の1つ、または非追跡ビーム614b−614nの最良の1つのいずれかになる。フローはステップ855からステップ720へ進む。
Yが真でない場合、ステップ860は、条件Zが真かどうかを決定する。条件Zが真の場合、次のステップ865は、好ましいビームとしてHB衛星604またはHO衛星606いずれかからの最良の非追跡ビームを選択する。例えば、好ましいビームは非追跡ビーム612b−612nの最良の1つ、または非追跡ビーム614b−614nの最良の1つのいずれかになる。フローはステップ865からステップ720へ進む。
図9は方法700のステップ730について詳述し、ステップ735も含む方法例900のフローチャートである。ステップ730はステップ735に先行する一連のテスト/決定ステップ905、910、および915を含む。ステップ905は、候補ビームがステップ725で検出されたか否かを決定することを含む。例えば、ステップ905は、ステップ725が「検出ビーム」と宣言したかどうかを決定することを含む。
候補ビームが検出されなかった場合、処理中の方法または処理フローはリターンヘ進む。しかし、候補ビームが検出された場合、処理またはフローはステップ910へ進む。ステップ910は、好ましいビームが第1の処理のステップ715で決定/選択されたか否かを決定することを含む。ステップ715で好ましいビームが決定/選択されなかった場合、処理はステップ735へ進み、そこで、検出ビームに対して追跡資源が割当/再割当される。
そうでなければ、好ましいビームがステップ715で決定された場合、処理はステップ910からステップ915へ進む。ステップ915は、ステップ725で検出された候補ビームがステップ715で決定された好ましいビームより良いか否かを決定することを含む。例えば、ステップ915は、検出ビームの探索器エネルギーが好ましいビームのそれより大きいかどうかを決定することを含む。検出ビームが好ましいビームより良くない場合、フローはリターンへ進む。そうでなければ、方法または処理は、ステップ915からステップ735へ進み、そこで追跡資源が検出ビームに対して割当/再割当される。
ステップ735は、フィンガ310の1つを検出ビームを追跡するために割当てる。ステップ735に入るときにすべてのフィンガ310が既に割当てられている場合、ステップ735は1つのフィンガを追跡ビームから検出ビームへ再割当することを含む。そうでなければ、ステップ735は、利用可能なフィンガを検出ビームに割当てることを含む。
図10は方法700、800、および900を要約するフローチャートである。図10に示すステップ730’および735’は、それぞれ図7のステップ730および735を表し、若干詳述したものである。
これまで方法700、800、および900は、例示目的のみのために、シナリオ600のコンテキストで説明した。代替的な衛星および受信機構成シナリオが本発明の範囲内にあることは理解されるだろう。例えば、ただ1つの衛星(例えば、アクティブ衛星のみ)、または2つの衛星のみ(例えば、アクティブおよびHB衛星のみ)が追跡されている時にも、本発明の方法は適用される。これらの場合、ステップ815−825(X、Y、およびZ)において決定しているビーム切換条件、およびステップ830−850で実行される対応するテストは、追跡衛星の数に合致するように適宜変更される。例えば、HB衛星およびHO衛星(および、それらのそれぞれのビーム)への参照は、アクティブ衛星のみが追跡されているときには、省略される。同様に、HO衛星およびその対応するビームへの参照は、アクティブおよびHB衛星のみが追跡されているときには、省略される。同様に、1、2、3あるいはより多くのフィンガなど任意数のフィンガが本発明に用いられるかもしれない。4本以上のフィンガが利用可能な時、4個以上の衛星が同時に追跡されるかもしれない。また、追跡衛星は追跡ビームだけを発するかもしれない。すなわち、非追跡ビームを全く発しないかもしれない。また、アクティブビーム、HBビームおよびHOビームのビームエネルギーは、その順に減少していないかもしれない。
B.スロット付ページング動作
WCD128は通信システムに接続したとき、休止状態にあると見なされ、通信システムのシステム時間に同期され、その結果、基地局またはゲートウェイとの呼を確立することができるが、そのような呼は実行されていない。休止状態にある時、WCD128はスロット付きページングモードで作動できる。このページングモードは、メッセージをWCD128に送るための仕組みを提供しながら、WCDの電力消費量を大幅に抑えるのことを可能とする。
スロット付きページングモードにおいて、WCD128には、電力保存のスリープ状態に入り、比較的長い期間、そのままでいるという選択肢がある。スリープ状態は節電モードに入ることによって、WCD128の電力消費量を抑圧する。これはゲートウェイへ信号を送信し、ゲートウェイから信号を受信するために用いる部品のようなWCD128の少なくとも1つの部品への電力遮断を含むかもしれない。スリープ状態にある間、WCD128は、パイロット信号204を受信しないし、またページング信号208も復調しない。しかし、時間同期を維持するために、WCD128内部のクロックまたはタイマ(例えば、タイマ316)を用いて時間を保持するかもしれない。
WCD128は、衛星ビームで送信されるページング信号(例えばページング信号208)を監視するために、比較的短い周期でスリープ状態から周期的に受信状態へ移行する、ページング信号208(スロット付きページング信号208と呼ばれる)は、時間スロットの繰り返しに時間分割される。ページング信号208の受信範囲内にある各WCD(例えば、WCD128)は、通常スロットの各周期内の通常ただ1つの時間スロットを監視するよう割当てられる。ゲートウェイはそのWCDに割当てられた時間スロットの間に、メッセージを目的のWCDに送信することができる。
割当てられたスロットを監視すべき時間になると、WCD128は、スリープ状態からページング信号(例えばページング信号に含まれるページングメッセージ)を、割当てられたスロットの期間中に、受信し変調するために受信状態へ移行する。割当てられたスロットに対応する期間が経過したとき、WCD128は受信状態からスリープ状態へ移行し、WCDは、一般的にはページング信号208を割当てられていないすべてのスロットの期間中、スリープ状態に留まる。このように、スロット付きページングモードで動作している間は、WCD128はスリープおよび受信状態間を繰返し反復する。
図11はスロット付きページングモードで動作しているWCD128内の探索器および追跡器資源を管理する方法例1100のフローチャートである。第1のステップ1105において、WCD128はスリープ状態に入り、このWCDに関連しているページング信号(例えば、ページング信号208)の非割当スロットの期間中、この状態に留まる。次のステップ1110において、WCD128は、スロット付きページング信号を監視するために、スリープ状態から受信状態へ移行する。次のステップ1115において、WCD128は、異なる衛星ビームが経時的にWCDを通過するため、通信システム100との接続性を維持するために、WCDは受信状態の間、方法700を繰り返し実行する。次のステップ1120において、WCDは受信状態からスリープ状態へ移行し、本方法はこれを繰り返す。
図12は、探索器308とフィンガ310を管理するための、一般に制御器モジュール1202と呼ばれる制御器モジュールのブロックダイアグラムである。制御器モジュール1202は、受信機300に方法700−1100を実施させる。制御器モジュール1202は、制御器312および412に渡って分散されるかもしれない。制御器モジュール1202は、探索器308からの探索器エネルギーを用いて、ステップ715を実行するための、好ましいビーム決定モジュール1205を含む。モジュール1205は、ステップ805のビームスイッチ条件、例えば条件X、Y、およびZを決定するための条件決定モジュール1210を含む。モジュール1205は、テストステップ830、840、850、並びに860を実行するための、およびステップ835、845、855、並びに865における好ましいビームを選択するための選択モジュール1215もまた含む。
また、制御器モジュール1202は、ステップ720および735の割当/再割当を実行するための割当/再割当モジュール1220と、探索ステップ725を実行するための探索器モジュール1225と、ステップ730を実行するための検出ビーム処理モジュール1230と、方法1100を制御するためのページング管理モジュール1235とをまた含む。制御器モジュール1202のモジュールは、上で説明した方法を実施するために、必要に応じて、受信機300のフィンガ310、探索器308などの資源を用いて制御する。
VI.実施
本実施例は、ゲートアレイ、プログラマブルアレイ(「PGA」)、プログラマブルゲートアレイ(「FPGA」)、特定用途向けIC(「ASIC」)、プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロ制御器、および/または他の組み込み回路、処理並びに/もしくはディジタル信号プロセッサ、ソフトウェア無線、並びに個別ハードウェア論理回路を限定的でなく含み、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、および/または、それらの組み合わせで実施することができる。実施例は好ましくはディジタル電子技術で実施されるが、また、アナログ電子技術および/またはディジタル、アナログ電子技術の組み合わせでも実施できる。
本発明におけるメモリ314および414のようなメモリは、情報/データを格納するためのデータメモリ、およびプログラム命令を格納するためのプログラムメモリを含む。本発明におけるプロセッサ312と412のようなプロセッサは、それぞれのメモリに格納されたプログラム命令に従って処理機能を実行する。このプロセッサは必要に応じてそれぞれのメモリ内のデータにアクセスできる。さらに、または代替的には、このプロセッサは、それぞれのメモリ内のプログラム命令にアクセスする必要なしに、上記の処理機能のいくつかまたはすべてを実行するために、ディジタル論理回路のような固定/プログラム済みハードウェアを含むかもしれない。
コンピュータプログラム(コンピュータ制御論理とも呼ばれる)はメモリ314および414または他のメモリに格納される。そのようなコンピュータプログラムは、実行されると、ここで検討したような本発明の一定の特徴をWCD128が実行することを可能にする。例えば、図7乃至11に示したフローチャートの特徴は、そのようなコンピュータプログラムで実施することができる。詳細には、このコンピュータプログラムは、実行されると、プロセッサ312と412が本発明の特徴である動作を実行する、および/または、もたらすことを可能にする。従って、そのようなコンピュータプログラムはWCD128のコンピュータシステムの制御器を代表し、その結果WCDの制御器を代表する。したがって、そのようなコンピュータプログラムは、例えば上述のWCD128の探索器およびフィンガ資源を制御し、または管理する。また、コンピュータプログラムは探索器とフィンガ資源を実施するかもしれない。
本発明がソフトウェアを用いて実施される場合、そのソフトウェアをコンピュータプログラム製品に格納し、WCD128にロードすることができる。プロセッサ312と412によって実行される場合、制御論理回路(ソフトウェア)は、ここで説明した本発明の一定の機能をプロセッサ312と412に実行させる。
VII.結論
特定の機能の性能およびその関係を示す機能基本要素の助けを借りて、本発明を説明してきた。これらの機能基本要素の境界は、ここでは説明の都合上任意に定義した。特定の機能とそれらの関係が適切に実行される限り、代替的境界を定義できる。従ってどのような代替的境界も請求した発明の範囲および精神の中にある。
好ましい実施例のこれまでの説明は、いかなる当業者も本発明を製造し、使用することを可能とするように提供されている。好ましい実施例を参照して、本発明を詳細に示し、説明してきたが、当業者は、形式および細部において種々の変更が、本発明の精神と範囲から逸脱することなく、なされるかもしれないことを理解するだろう。
本発明の拡がりおよび範囲は、上で説明した代表的実施例のいずれにも限定されず、請求項およびその等価物に従ってのみ定義されるべきである。
無線通信システムの例。 図1のWCDに送られる代表的な一組の順方向リンク信号の図。 図1のWCDにおけるCDMA信号を処理できる受信機例のブロックダイアグラム。 図3の受信機に用いられる追跡資源例またはフィンガのブロックダイアグラム。 図3の受信機における探索器例のブロックダイアグラム。 図4Bの探索器と共に用いられる、異なるサイズの符号−周波数探索窓の2つの例を示す図。 第1、第2,および第3の個々の追跡衛星を含み、各追跡衛星は図3の受信機から見える位置にある、通信システムシナリオの例を示す図。 図3の受信機において探索器とフィンガ資源を管理する方法例のフローチャート。 図7の方法を詳述する方法例のフローチャート。 図7の方法をさらに詳述する方法例のフローチャート。 図7、8,9の方法に対応する概略フローチャート。 受信機がスロット付ページングモードで作動している間の、図3の受信機における探索器およびフィンガ資源の管理方法例のフローチャート。 図3の受信機の探索器および複数フィンガを制御し管理するために用いられる制御器例のブロックダイアグラム。

Claims (33)

  1. ビーム追跡器資源を用いて少なくとも1つの追跡ビームを追跡する無線通信機器(WCD)において前記ビーム追跡器資源を管理する方法であって、少なくとも1つの追跡ビームの各々が少なくとも1つの追跡トランスポンダのそれぞれ1つから発しており、
    (a) 前記各追跡ビーム(TB)に対する追跡ビーム探索器エネルギーを決定することと、
    (b) 前記各追跡トランスポンダからの少なくとも1つの各非追跡ビーム(UB)に対する非追跡探索器エネルギーを決定することと、
    (c) ステップ(a)および(b)からの前記TBおよびUB探索器エネルギーに基づいて、前記少なくとも1つの非追跡ビームの中から追跡ビームになるべき好ましい非追跡ビームの決定を試行することと、
    (d) 前記好ましい非追跡ビームを決定する試行が成功したときには、前記好ましい非追跡ビームを追跡するために追跡資源を割当てることと、
    (e) 非追跡トランスポンダからの候補ビームを探索することと、
    (f) 前記候補ビームがステップ(e)で検出された場合、前記候補ビームの探索器エネルギーが前記好ましい非追跡ビームの探索器エネルギーを超えるときは、ステップ(d)から前記好ましい非追跡ビームに代えて前記候補ビームを追跡することと、
    を備え、かつ、
    ステップ(c)と(e)とを同時に実行することを特徴とする方法。
  2. 前記少なくとも1つの追跡トランスポンダは、少なくとも1つの追跡衛星もしくは少なくとも1つの追跡基地局である、請求項1に記載の方法。
  3. ステップ(c)は、
    (c)(i) 前記各追跡トランスポンダに対する最大のUB探索器エネルギーがそれぞれの探索器エネルギーしきい値を超えるかどうかを決定することと、
    (c)(ii) 少なくとも1つの最大のUB探索器エネルギーがそれらのそれぞれのエネルギーしきい値を超える場合には、前記好ましい非追跡ビームとして、ステップ(c)(i)からの少なくとも1つの前記最大のUB探索器エネルギーの中で最大のUB探索器エネルギーを有する前記非追跡ビームを選択することと、
    を備える、請求項1に記載の方法。
  4. ステップ(c)(i)におけるそれぞれの探索器エネルギーしきい値の各々は、それぞれのTB探索器エネルギーに基づいている、請求項3に記載の方法。
  5. 前記WCDは第1および第2の追跡トランスポンダからのそれぞれの第1および第2の追跡ビームを追跡し、かつステップ(c)(i)は、
    前記第1のトランスポンダに対する前記最大のUB探索器エネルギーが、前記第1の追跡ビームに対する前記探索器エネルギーに基づく第1の探索器エネルギーしきい値を超えるかどうかを示す第1の条件を決定することと、
    前記第2のトランスポンダに対する前記最大のUB探索器エネルギーが、前記第1の追跡ビームに対する前記探索器エネルギーに基づく第2の探索器エネルギーしきい値を超えるかどうかを示す第2の条件を決定することと、
    を備える、請求項3に記載の方法。
  6. 前記第1および第2の追跡トランスポンダは、それぞれ第1および第2の追跡衛星である、請求項5に記載の方法。
  7. ステップ(c)(ii)は、
    前記第1と第2の条件が共に真の場合には、前記好ましい非追跡ビームとして、前記第1および第2のトランスポンダから発する前記非追跡ビームの中で最大のUB探索器エネルギーを有する前記非追跡ビームを選択することを備える、請求項5に記載の方法。
  8. ステップ(c)(ii)は、
    前記第1の条件が真でかつ前記第2の条件が真でない場合には、前記好ましい非追跡ビームとして、前記第1のトランスポンダから発する最大のUBエネルギーを有する前記非追跡ビームを選択することを備える、請求項5に記載の方法。
  9. ステップ(c)(ii)は、
    前記第2の条件が真でかつ前記第1の条件が真でない場合には、前記好ましい非追跡ビームとして、前記第2のトランスポンダから発する最大のUBエネルギーを有する前記非追跡ビームを選択することを備える、請求項5に記載の方法。
  10. 前記WCDは第1、第2および第3の追跡トランスポンダからのそれぞれの第1、第2および第3の追跡ビームを追跡し、かつステップ(c)(i)は、
    前記第1の追跡トランスポンダに対する最大のUB探索器エネルギーが前記第1の追跡ビームに対する前記探索器エネルギーに基づく第1の探索器エネルギーしきい値を超えるかどうかを示す第1の条件を決定することと、
    前記第2の追跡トランスポンダまたは前記第3の追跡トランスポンダに対する最大のUB探索器エネルギーが、前記第1の追跡ビームに対する前記探索器エネルギーに基づいてもいる第2の探索器エネルギーしきい値を超えるかどうかを示す第2の条件を決定することと、
    前記第2の追跡トランスポンダまたは前記第3の追跡トランスポンダに対する最大のUB探索器エネルギーが、前記第2の追跡ビームに対する前記探索器エネルギーに基づく第3の探索器エネルギーしきい値を超えるかどうかを示す第3の条件を決定することと、
    を備える、請求項3に記載の方法。
  11. 前記第1、第2および第3の追跡トランスポンダは、それぞれ第1、第2および第3の追跡衛星である請求項10に記載の方法。
  12. ステップ(c)(ii)は、
    前記第1及び第2の条件が共に真の場合には、前記好ましい非追跡ビームとして、前記第1および第2のトランスポンダから発する前記非追跡ビームの中で最大のUB探索器エネルギーを有する前記非追跡ビームを選択し、
    前記第1の条件が真でかつ前記第2の条件が真でない場合には、前記好ましい非追跡ビームとして、前記第1のトランスポンダから発する最大のUBエネルギーを有する前記非追跡ビームを選択し、
    前記第2の条件が真でかつ前記第1の条件が真でない場合には、前記好ましい非追跡ビームとして、前記第2のトランスポンダまたは前記第3のトランスポンダから発する最大のUBエネルギーを有する前記非追跡ビームを選択し、
    前記第3の条件のみが真の場合には、前記好ましい非追跡ビームとして、前記第2のトランスポンダまたは前記第3のトランスポンダから発する最大のUBエネルギーを有する前記非追跡ビームを選択することを備える、請求項10に記載の方法。
  13. ステップ(a)は、少なくとも1つの追跡ビームの各々中の複数信号からのエネルギーを、その追跡ビームに対する探索器エネルギーを生成するために、積分することを備え、かつ、
    ステップ(b)は、少なくとも1つの非追跡ビームの各々中の複数信号からのエネルギーを、その非追跡ビームに対する探索器エネルギーを生成するために、積分することを備える、請求項1に記載の方法。
  14. ステップ(d)は、前記好ましい非追跡ビームの決定の試行に成功した時は、追跡資源を前記追跡ビームの1つから前記好ましい非追跡ビームへ再割当することを備える、請求項1に記載の方法。
  15. ステップ(e)は、
    前記候補ビームに対応する符号−周波数探索窓内のエネルギーを積分し、エネルギー推定値を生成することと、及び
    前記エネルギー推定値が予め定めたビームエネルギーしきい値を超えるとき、前記候補ビームが検出されたと決定することと、
    を備える、請求項1に記載の方法。
  16. ステップ(a)および(b)で決定される探索器エネルギーはすべて非追跡エネルギーである、請求項1に記載の方法。
  17. 前記各追跡ビーム及び前記各非追跡ビームは、少なくとも1つの符号分割多元接続(CDMA)信号を含む、請求項1に記載の方法。
  18. 無線通信装置(WCD)において、フィンガ資源を管理するための装置であって、前記WCDは少なくとも1つの追跡トランスポンダのそれぞれ1つから発する少なくとも1つのビームを追跡する複数のフィンガを含んでおり、
    各追跡ビームに対する追跡ビーム(TB)探索器エネルギーを決定し、かつ、各追跡トランスポンダからの少なくとも1つの非追跡ビーム(UB)の各々に対する非追跡ビーム探索器エネルギーを決定するように適合されたエネルギー推定器と、
    前記エネルギー推定器からの前記TBとUB探索器エネルギーに基づいて、前記少なくとも1つの非追跡ビームの中で追跡ビームになるべき好ましい非追跡ビームの決定を試行するための試行手段と、
    前記好ましい非追跡ビームを決定する試行が成功したとき、前記複数のフィンガの1つを前記好ましい非追跡ビームを追跡するように割当てるための割り当て手段と、
    非追跡トランスポンダからの候補ビームを探索するための、前記エネルギー推定器を含む探索手段と、
    を備え、
    前記割り当て手段は、前記非追跡トランスポンダからの前記候補ビームの探索器エネルギーが前記好ましい非追跡ビームの探索器エネルギーを超えるときは、前記試行手段によって決定された前記好ましい非追跡ビームから、前記探索手段によって探索された前記非追跡トランスポンダからの候補ビームへ、前記複数のフィンガの1つを再割り当てするための手段を含み、
    前記試行手段と前記探索手段とは各々の機能を同時に実行することを特徴とする装置。
  19. 前記少なくとも1つの追跡トランスポンダは少なくとも1つの追跡衛星または少なくとも1つの追跡基地局である、請求項18に記載の装置。
  20. 前記試行手段は、
    各追跡トランスポンダに対する最大のUB探索器エネルギーがそれぞれの探索器エネルギーしきい値を超えるかどうかを決定するための条件決定手段と、
    1つ以上の最大のUB探索器エネルギーがそれぞれのエネルギーしきい値を超えているとき、前記好ましい非追跡ビームとして、前記1つ以上の最大のUB探索器エネルギーの中で1つの最大のUB探索器エネルギーを有する前記非追跡ビームを選択するための選択手段と、
    を備える、請求項18に記載の装置。
  21. 前記条件決定手段によって用いられるそれぞれの探索器エネルギーしきい値は、それぞれのTB探索器エネルギーに基づいている、請求項20に記載の装置。
  22. 前記WCDの第1および第2のフィンガが第1および第2の各追跡トランスポンダからのそれぞれの第1および第2の追跡ビームを追跡し、かつ前記条件決定手段は、
    前記第1のトランスポンダに対する最大のUB探索器エネルギーが前記第1の追跡ビームに対する探索器エネルギーに基づく第1の探索器エネルギーしきい値を超えるかどうかを示す、第1の条件を決定するための第1の条件決定手段と、
    前記第2のトランスポンダに対する最大のUB探索器エネルギーが前記第1の追跡ビームに対する探索器エネルギーに基づく第2の探索器エネルギーしきい値を超えるかどうかを示す、第2の条件を決定するための第2の条件決定手段と、
    を備える、請求項20に記載の装置。
  23. 前記第1および第2の追跡トランスポンダは、それぞれ第1および第2の追跡衛星である、請求項22に記載の装置。
  24. 前記選択手段は、
    前記第1と第2の条件が共に真の場合には、前記好ましい非追跡ビームとして、前記第1および第2のトランスポンダから発する前記非追跡ビームの中で最大のUB探索器エネルギーを有する前記非追跡ビームを選択するための手段を備える、請求項22に記載の装置。
  25. 前記選択手段は、
    前記第1の条件が真でかつ前記第2の条件が真でない場合には、前記好ましい非追跡ビームとして、前記第1のトランスポンダから発する最大のUBエネルギーを有する前記非追跡ビームを選択するための手段を備える、請求項22に記載の装置。
  26. 前記選択手段は、
    前記第2の条件が真でかつ前記第1の条件が真でない場合には、前記好ましい非追跡ビームとして、前記第2のトランスポンダから発する最大のUBエネルギーを有する前記非追跡ビームを選択するための手段を備える、請求項22に記載の装置。
  27. 前記WCDの第1、第2および第3のフィンガが、第1、第2および第3の各追跡トランスポンダからのそれぞれの第1、第2および第3の追跡ビームを追跡し、かつ前記条件決定手段は、
    前記第1の追跡トランスポンダに対する最大のUB探索器エネルギーが前記第1の追跡ビームに対する探索器エネルギーに基づく第1の探索器エネルギーしきい値を超えるかどうかを示す第1の条件を決定するための第1の条件決定手段と、
    前記第2の追跡トランスポンダまたは前記第3の追跡トランスポンダに対する最大のUB探索器エネルギーが、前記第1の追跡ビームに対する探索器エネルギーにも基づく第2の探索器エネルギーしきい値を超えるかどうかを示す第2の条件を決定するための第2の条件決定手段と、
    前記第2の追跡トランスポンダまたは前記第3の追跡トランスポンダに対する最大のUB探索器エネルギーが、前記第2の追跡ビームに対する探索器エネルギーに基づく第3の探索器エネルギーしきい値を超えるかどうかを示す第3の条件を決定するための第3の条件決定手段と、
    を備える、請求項20に記載の装置。
  28. 前記第1,第2および第3の追跡トランスポンダは、それぞれ第1,第2および第3の追跡衛星である、請求項27に記載の装置。
  29. 前記選択手段は、
    前記第1及び第2の条件が共に真の場合には、前記好ましい非追跡ビームとして、前記第1および第2のトランスポンダから発する非追跡ビームの中で最大のUB探索器エネルギーを有する前記非追跡ビームを選択するための第1の選択手段と、
    前記第1の条件が真でかつ前記第2の条件が真でない場合には、前記好ましい非追跡ビームとして、前記第1のトランスポンダから発する最大のUBエネルギーを有する前記非追跡ビームを選択するための第2の選択手段と、
    前記第2の条件が真でかつ前記第1の条件が真でない場合には、前記好ましい非追跡ビームとして、前記第2のトランスポンダまたは前記第3のトランスポンダから発する最大のUBエネルギーを有する前記非追跡ビームを選択するための第3の手段と、
    前記第3の条件のみが真である場合には、前記好ましい非追跡ビームとして、前記第2のトランスポンダまたは前記第3のトランスポンダから発する最大のUBエネルギーを有する前記非追跡ビームを選択するための第4の手段と、
    を備える、請求項27に記載の装置。
  30. 前記エネルギー推定器は相関器およびそれに続く累算器を含み、前記相関器および前記累算器はそれらが一緒に動作するように適合されており、
    少なくとも1つの各追跡ビーム中の複数信号からのエネルギーを積分してその追跡ビームに対する前記探索器エネルギーを生成し、かつ
    少なくとも1つの各非追跡ビーム中の複数信号からのエネルギーを積分してその非追跡ビームに対する前記探索器エネルギーを生成する、請求項18に記載の装置。
  31. 前記割り当て手段は、前記試行手段が前記好ましい非追跡ビームを決定したときに、フィンガを前記追跡ビームの1つから前記好ましい非追跡ビームへ再割当てするための再割当手段を含む、請求項18に記載の装置。
  32. 前記探索手段は、
    前記非追跡トランスポンダからの前記候補ビームに対応する符号−周波数探索窓内のエネルギーを積分してエネルギー推定値を生成するように適合されたエネルギー推定器と、
    前記エネルギー推定値が予め定めたビームエネルギーしきい値を超えるとき、前記非追跡トランスポンダからの前記候補ビームが検出されたと決定するための手段と、
    を含む、請求項18に記載の装置。
  33. 前記各追跡ビーム及び前記各非追跡ビームは少なくとも1つの符号分割多元接続(CDMA)信号を含む、請求項18に記載の装置。
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