JP4558747B2 - リンクid割当方法、無線通信システム、無線基地局及び無線基地局制御装置 - Google Patents

リンクid割当方法、無線通信システム、無線基地局及び無線基地局制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4558747B2
JP4558747B2 JP2007028223A JP2007028223A JP4558747B2 JP 4558747 B2 JP4558747 B2 JP 4558747B2 JP 2007028223 A JP2007028223 A JP 2007028223A JP 2007028223 A JP2007028223 A JP 2007028223A JP 4558747 B2 JP4558747 B2 JP 4558747B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base station
area
radio base
radio
wireless
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007028223A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008193592A (ja
Inventor
耕一 高杉
洋 斎藤
弘樹 神谷
美加 石塚
秀紀 俊長
弘 東條
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2007028223A priority Critical patent/JP4558747B2/ja
Publication of JP2008193592A publication Critical patent/JP2008193592A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4558747B2 publication Critical patent/JP4558747B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、リンクID割当方法、無線通信システム、無線基地局及び無線基地局制御装置に関する。
まず、従来技術のページングエリア方式について説明する。そこで、この説明のため、無線基地局を複数台配置し、これらの無線基地局は無線により無線端末と通信し、有線のネットワーク(以下、「NW」と記載)を通して、無線端末とあて先の端末との通信を介在する移動体通信を想定する。
このとき、有線NW上の装置から無線端末を呼び出し、通信を開始するためにはその無線端末がどこの無線基地局のエリアにいるかを知る必要がある。このため、ある無線基地局のエリアに無線端末が移動した場合、有線NW上の装置に対して位置登録を行うことで当該無線端末の位置を通知し、NWからの呼び出しは位置登録の際に登録された無線基地局に対して行う必要がある。しかし、無線基地局エリア毎に位置登録を行うと位置登録の制御トラヒックが増大するため、いくつかの無線基地局を束ねたページングエリア(以下、「PA」と記載)単位で位置登録を行い、呼び出しをする方式が一般的である。このPAのサイズを適切化すれば、位置登録の制御トラヒックと、呼び出しの制御トラヒックを最小化できる。このページングエリア方式については、例えば、非特許文献1に記述されている。
次に、従来技術のリンクID割当方式について説明する。
無線基地局と無線端末が無線区間を通して通信を行うには、無線基地局において無線端末を識別するためのリンクIDを必要とする。しかし、NW全体でユニークなリンクIDを割り当てるとID長が長くなってしまい、有限の無線帯域を有効に利用できないため、リンクIDはある基地局に接続している無線端末に対して動的に割り当てる。無線端末はリンクIDを用いて無線基地局に無線の帯域割当を要求し、無線基地局はリンクIDに対して、無線の帯域割当を行う。無線基地局と無線端末は割り当てられた無線の帯域を利用して、相互に通信を行う。
ウォン及びリョン(V. Wong and V. Leung),"次世代パーソナルコミュニケーションネットワークのための位置管理(Location Management for Next-Generation Personal Communications Networks)",IEEEネットワーク(IEEE Network),Vol.14,No.5,pp.18−24,2000
無線端末での通信頻度が低く、移動頻度が高い場合にページングエリアを大きくすれば、位置登録、呼び出しのトラヒックを削減でき、通信頻度が高く、移動頻度が低い場合にはページングエリアを小さくすれば、位置登録、呼び出しのトラヒックを削減できる。
他方、無線基地局単位でリンクIDを割り当てた場合、移動頻度の高い無線端末は基地局を変更する毎にリンクIDの割当を無線基地局に要求する必要があり、割当のトラヒック及び遅延が発生し、効率が下がる。そこで、最適なリンクIDの割当単位を考える必要がある。
無線端末が位置登録をするためには無線区間の通信を行う必要があるため、位置登録を行う前にリンクIDの割り当てを基地局に要求し、リンクIDの割り当てを受ける必要がある。無線端末がページングエリア内を移動した場合は位置登録を行わないため、位置登録時に割り当てられたリンクIDをページングエリア内で利用できると、通信開始時にリンクIDの割り当てが不要になる。これにより、通信遅延、リンクIDの割当トラヒックを減らすことができる。例えば、無線基地局からの通信であれば、無線基地局はリンクIDで無線端末を呼び出すことができ、無線端末からの通信であれば、無線端末は無線基地局にリンクIDで帯域割当要求を即座に送信することができる。そこで、リンクIDの割り当て単位はページングエリアの単位の集合とすると効率が上がる。他方、リンクIDの割り当て単位を大きくすると、割り当て単位内ではリンクIDはユニークに割り当てなくてはならないという制約があるため、IDが衝突しないようにID長を大きく取る必要があり、無線帯域を圧迫する。そこで、移動頻度が高い無線端末に対してのみ、リンクIDの割り当て単位を大きくとることで、ID長とリンクIDの割り当て処理のトレードオフを最適化できる。
このように、無線端末毎に通信頻度、移動頻度により、ページングエリアサイズ、リンクIDの割当単位を変化させないと、無駄なトラヒック、通信遅延を発生させる原因となる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、無線端末毎の移動頻度と通信頻度をもとに、最適なページングエリアサイズを割り当てることができるとともに、リンクIDの割当単位をページングエリア単位の集合とすることができるリンクID割当方法、無線通信システム、無線基地局及び無線基地局制御装置を提供することをその目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、複数の無線基地局を有し、無線端末と前記無線基地局との間で用いられる通信リンクを、無線基地局を1つ以上束ねた領域単位で管理する無線通信システムにおいて、通信リンクを識別するIDを割り当てるリンクID割当方法であって、前記無線通信システムが、1以上の無線基地局を含む第一の領域単位で管理され、第一の領域内において一意に通信リンクを識別するIDを割り当てる第1のID割当ステップと、前記第一の領域に含まれる1以上の無線基地局を含み、且つ、前記第一の領域とは広さの異なる第二の領域単位で管理され、第二の領域内において一意に通信リンクを識別するIDを割り当てる第2のID割当ステップとを有し、無線端末毎に、前記第1のID割当ステップと前記第2のID割当ステップとを選択し、選択されたID割当ステップにより、当該無線端末と無線基地局との間に用いられる通信リンクのIDを割り当てることを特徴とするリンクID割当方法である。
また本発明は、上述するリンクID割当方法であって、前記無線通信システムは、前記無線端末の通信頻度又は移動頻度に基づいて、前記第1のID割当ステップと第2のID割当ステップとを選択する、ことを特徴とする。
また本発明は、上述するリンクID割当方法であって、前記無線通信システムは、無線端末毎に付与され、無線基地局が領域を構成するパターンを示す群番号に基づいて、前記第1のID割当ステップと第2のID割当ステップとを選択し、前記群番号は、複数の無線基地局を含む領域単位で通信リンクを識別するIDを管理する無線基地局制御装置、あるいは、前記無線端末又は前記無線基地局に保持される、ことを特徴とする。
また本発明は、上述するリンクID割当方法であって、前記第一の領域、及び、第二の領域はそれぞれ、当該領域に含まれる無線基地局の無線通信エリアからなるページングエリアと合致することを特徴とする。
また本発明は、複数の無線基地局と無線基地局制御装置とを有し、無線基地局を1つ以上束ねた領域単位で無線端末と前記無線基地局との間で用いられる通信リンクを管理する無線通信システムにおいて、前記無線基地局制御装置は、1以上の無線基地局の無線通信エリアを含む第一の領域単位で管理され、第一の領域内において一意に通信リンクを識別するIDを管理する第一のID管理手段を備え、前記無線基地局、又は、前記無線基地局制御装置、あるいは、他の無線基地局制御装置は、前記第一の領域に含まれる1以上の無線基地局の無線通信エリアを含み、且つ、前記第一の領域とは広さの異なる第二の領域単位で管理され、第二の領域内において一意に通信リンクを識別するIDを管理する第二のID管理手段を備え、無線通信システムは、無線端末へ無線基地局との間で用いられる通信リンクのIDを割り当てる際、前記第一のID管理手段により第一の領域の通信リンクのIDを、あるいは、前記第二のID管理手段により第二の領域の通信リンクのIDを割り当てることを特徴とする無線通信システムである。
また本発明は、上述する無線通信システムであって、無線端末へ無線基地局との間で用いられる通信リンクのIDを割り当てる際、当該無線端末の通信頻度又は移動頻度に基づいて前記第一の領域か第二の領域のいずれかを選択し、通信リンクのIDの割り当てを行うことを特徴とする。
また本発明は、上述する無線通信システムであって、前記無線基地局制御装置、あるいは、前記無線端末又は前記無線基地局は、前記無線端末に付与され、無線基地局が領域を構成するパターンを示す群番号を記憶する記憶手段を有しており、無線端末へ無線基地局との間で用いられる通信リンクのIDを割り当てる際、前記無線基地局制御装置、あるいは、前記無線端末又は前記無線基地局で保持される当該無線端末の群番号に基づいて前記第一の領域か第二の領域のいずれかを選択し、通信リンクのIDの割り当てを行うことを特徴とする。
また本発明は、上述する無線通信システムであって、前記第一の領域、及び、第二の領域はそれぞれ、当該領域に含まれる無線基地局の無線通信エリアからなるページングエリアと合致することを特徴とする。
また本発明は、複数の無線基地局と無線基地局制御装置とを有し、無線端末と前記無線基地局との間で用いられる通信リンクを、1以上の無線基地局の無線通信エリアを含む第一の領域の単位、又は、前記第一の領域に含まれる1以上の無線基地局の無線通信エリアを含み、且つ、前記第一の領域とは広さの異なる第二の領域の単位で管理する無線通信システムにおける前記無線基地局であって、前記第二の領域内において一意に通信リンクを識別するIDを管理するID管理手段と、前記無線基地局制御装置が無線端末へ無線基地局との間で用いられる通信リンクのIDを割り当てる際に前記第一の領域の通信リンクのIDを割り当てると判断した場合に、前記無線基地局制御装置が前記無線端末へ割り当てた前記第一の領域の通信リンクのIDを該無線端末に送信し、前記無線基地局制御装置が無線端末へ無線基地局との間で用いられる通信リンクのIDを割り当てる際に前記第二の領域の通信リンクのIDを割り当てると判断した場合に、前記ID管理手段により前記無線端末に割り当てた前記第二の領域の通信リンクのIDを該無線端末に送信する通知手段と、を備えることを特徴とする無線基地局である。
また本発明は、複数の無線基地局と無線基地局制御装置とを有し、無線端末と前記無線基地局との間で用いられる通信リンクを、1以上の無線基地局の無線通信エリアを含む第一の領域の単位、又は、前記第一の領域に含まれる1以上の無線基地局の無線通信エリアを含み、且つ、前記第一の領域とは広さの異なる第二の領域の単位で管理する無線通信システムにおける前記無線基地局制御装置であって、無線端末へ無線基地局との間で用いられる通信リンクのIDを割り当てる際に、前記第一の領域内において一意に通信リンクを識別するIDと、前記第二の領域内において一意に通信リンクを識別するIDとのいずれを割り当てるかを判断する領域管理手段と、前記第一の領域内において一意に通信リンクを識別するIDを管理するID管理手段と、前記領域管理手段が前記第一の領域の通信リンクのIDを割り当てると判断した場合に、前記ID管理手段により前記無線端末に割り当てた前記第一の領域の通信リンクのIDとともに該通信リンクのIDの前記無線端末への送信の要求を前記無線基地局に送信し、前記領域管理手段が前記第二の領域の通信リンクのIDを割り当てると判断した場合に、前記無線基地局が前記無線端末へ割り当てた前記第二の領域の通信リンクのIDの前記無線端末への送信の要求を前記無線基地局に送信する通知手段と、を備えることを特徴とする無線基地局制御装置である。
本発明によれば、通信頻度が高く移動頻度が低い無線端末は小さいページングエリアとして、呼び出しをする無線基地局を減らすことができる。加えて、リンクIDをユニークにする範囲が無線基地局の無線通信エリアに限られるので、リンクID長を短くでき、無線帯域の有効利用を計ることができる。また、無線基地局の無線通信エリアとページングエリアが同一の場合は、リンクIDの割り当てや参照は無線基地局だけで行うことが可能なため手順を簡素化することができる。逆に、通信頻度が低く移動頻度が高い無線端末は大きいページングエリアとして、移動に伴う位置登録頻度、リンクIDの割り当て頻度を抑えることが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、無線通信システム全体の構成図である。同図において、無線通信システムは、無線端末101、当該無線端末101を無線回線にて収容する無線基地局105、無線基地局105を制御する無線基地局制御装置103、無線端末101の在圏エリアを記憶する位置情報データベース104(以下、データベースを「DB」と記載)、及び、無線端末101と通信を行う端末102からなる。同図においては、無線基地局105として、無線基地局105a、105bがある。無線基地局105a、105bと、無線基地局制御装置103とは、ネットワーク106を介して接続されており、無線基地局制御装置103と端末102とはネットワーク107を介して接続されている。ここで、ネットワーク106、107は有線ネットワークであるとする。また、無線基地局制御装置103を複数備えてもよい。
図2は、無線端末101あるいは無線基地局制御装置103に割り当てられるリンクIDの構造を示す図である。リンクIDの先頭はページングエリア(位置登録エリア、以下、「PA」と記載)の群番号であり、この群番号以外は無線端末識別のためのID情報である。なお、群番号とは、無線通信が可能な領域をPAへ分割するパターンを特定する番号である。また、リンクIDは、PA単位でユニークに割り当てられる。
図3は、群番号管理表を示す図である。群番号管理表は無線基地局105が保持し、群番号と、その群に属する無線端末101のリンクIDを管理するリンクID管理表の管理装置との関係を示している。同図においては、群番号「0」番に属する無線端末101のリンクIDは無線基地局105のリンクID管理表で管理され、群番号「1」番に属する無線端末101のリンクIDは無線基地局制御装置103のリンクID管理表で管理されていることを示している。リンクID管理表を無線基地局105で管理する場合は、当該無線基地局105のみでリンクIDを管理している群であり、リンクID管理表を無線基地局制御装置103で管理する場合は、複数の無線基地局105でリンクIDを管理している群である。なお、すべての無線端末101は一つの群番号を保持している。
図4は、無線基地局105が保持するリンクID管理表を示す図であり、ここでは、無線基地局ID「0010」の無線基地局105が保持するリンクID管理表を示している。端末IDはネットワーク全体でユニークに無線端末101を識別できるIDであり、リンクID管理表は、端末IDにより特定される無線端末101にどのリンクIDが割り当てられているかを示している。無線基地局105が保持するリンクID管理表であるので、群番号管理表(図3)に基づき、群番号「0」番の群番号に属する無線端末101のみが管理されている。同図においては、群番号「0」番に属し、端末IDが「0003」の無線端末101には、リンクID「000001」が割り当てられていることを示している。
図5は、無線基地局制御装置103の保持するリンクID管理表を示す図である。リンクID管理表は、端末IDにより特定される無線端末101に、どのリンクIDが割り当てられているかを示す。無線基地局制御装置103の保持するリンクID管理表であるので、群番号管理表(図3)に基づき、群番号「1」番の群番号に属する無線端末101のみが管理されている。同図においては、群番号「1」番に属し、端末IDが「0001」の無線端末101には、リンクID「100001」が割り当てられていることを示している。
図6は、位置情報DB104の保持する端末位置情報テーブルを示す図である。端末位置情報テーブルには、無線端末101の端末IDごとに、当該無線端末101が在圏する無線基地局105の無線基地局ID、当該無線端末101が在圏するPAのPA−ID、当該無線端末101に割り当てられたPA群の群番号、通信頻度、移動頻度が記憶されている。なお、PA−IDは、各PAにユニークにつけられたIDであるが、隣接のPAで同一のPA−IDが振られていなければ、在圏無線基地局ID+PA−IDでユニークに割り当てることもできる。
図7は、位置情報DB104が保持するページングエリア情報テーブルを示す図である。ページングエリア情報テーブルには、各PA−IDがどの無線基地局105を束ねてPAを構成しているかが記述されている。同図において、ページングエリア情報テーブルは、在圏PA−IDと、当該在圏PA−IDにより特定されるPAが属するPA群の群番号、及び、当該PAに属する無線基地局105を識別する無線基地局IDとの情報が記憶されている。ここでは、ページングエリア(PA)は階層化されるが、簡単のため、二階層(大PA、小PA)で説明する。すなわち、群番号「1」は、1つのPAが3つの無線基地局105の無線通信エリア(以下、単に「エリア」と記載)から構成されるパターンであり(大PA)、群番号「0」は、1つのPAが1つの無線基地局105のエリアから構成されるパターンである(小PA)。同図において、PA−ID「0001」のPAは、群番号「1」に属し、無線基地局ID「0001」、「0002」、「0003」の無線基地局105のエリアにより構成され、PA−ID「0002」のPAは、群番号「1」に属し、無線基地局ID「0004」、「0005」、「0006」の無線基地局105のエリアにより構成されることを示している。また、PA−ID「0006」、「0007」、「0008」、「0009」、「0010」、「0011」のPAは、群番号「0」に属し、それぞれ、無線基地局ID「0001」、「0002」、「0003」、「0004」、「0005」、「0006」の無線基地局105のエリアで構成されることを示している。
図8は、図7により記述された、ページングエリア情報テーブルの情報から、実際のエリアを図示したものである。上述するように、ここではページングエリア(PA)が二階層(大PA、小PA)に階層化されている。この例では、1つの大PAは複数の小PAと同じ範囲になるように定義されるが、大PAの境界が小PAの境界になっている必要は必ずしもない。図の例ではPA−ID「0001」の大PAは、無線基地局ID「0001」、「0002」,「0003」の無線基地局105のエリアを束ねており、これらはそれぞれ、PA−ID「0006」,「0007」,「0008」の三つの小PAのエリアと同じ範囲となっている。同様に、PA−ID「0002」の大PAは、無線基地局ID「0004」、「0005」,「0006」の無線基地局105のエリアを束ねており、これらはそれぞれ、PA−ID「0009」,「0010」,「0011」の三つの小PAのエリアと同じ範囲となっている。
図9は、無線基地局105から定期的に報知されるエリア情報を示す図である。同図に示すように、無線基地局105からは定期的に、該当する無線基地局105が属するPAのPA−IDと、当該PA−IDの属する群番号が報知される。ここでは無線基地局ID「0001」の無線基地局105が報知しているエリア情報を例に示しており、在圏PA−ID「0001」及びその群番号「3」、ならびに、在圏PA−ID「0006」及びその群番号「0」の組が報知されている。
図10は、無線端末101の保持情報を示す図である。同図に示すように、無線端末101は、自分の端末IDと、自身が在圏するPA−ID(在圏PA−ID)、自分の所属する群番号、及び、割り当られたリンクIDとを記憶している。
図11は、群番号変更のシーケンスを示す図である。無線基地局制御装置103は位置情報DB104に登録されている通信頻度、移動頻度をもとにその無線端末101の最適なPAのサイズを算出し、そのサイズのPAを構成している群番号を決める。例えば(移動頻度/通信頻度)が一定の閾値を越えたものは大PAの群番号を割り当て、越えないものは小PAの群番号を割り当てる。その後、算出した群番号を無線端末101に通知し、無線端末101は保持情報の群番号を変更する。このように無線端末101の通信履歴からサービス中に動的にページングエリアのサイズ(群番号)を変更することができる。
具体的には、無線基地局制御装置103が、群番号変更対象の端末IDを設定した端末情報要求を位置情報DB104へ送信する(ステップS11)。位置情報DB104は、当該端末IDにより特定される無線端末101の通信頻度、移動頻度の情報を端末位置情報テーブルから読み出し、読み出した通信頻度、移動頻度の情報を設定した端末情報応答を返送する(ステップS12)。
無線基地局制御装置103は、位置情報DB104から受信した端末情報応答で示される通信頻度、移動頻度の情報から(移動頻度/通信頻度)を算出し、算出した値が一定の閾値を越えたものは大PAの群番号を割り当て、越えないものは小PAの群番号を割り当てる(ステップS13)。無線基地局制御装置103は、自身の保持するリンクID管理表から端末IDに対応したリンクIDを読み出す(ステップS14)。無線端末101の現在の群番号が大PAである場合は、リンクIDが読み出されるため、無線基地局制御装置103は、読み出したリンクIDと、新たに決めた群番号とを設定した群番号変更要求を無線基地局105に送信する。無線端末101の現在の群番号が小PAであり、リンクIDを無線基地局105で管理している場合は、リンクIDの読み出ができないため、端末IDと、新たに決めた群番号を設定した群番号変更要求を無線基地局105に送信する(ステップS15)。
無線基地局105は、群番号変更要求を受信すると、リンクID検索済みか否かを判断する(ステップS16)。受信した群番号変更要求でリンクIDが通知されず、端末IDを受け取った場合(ステップS16:NO)、リンクIDが検索済みでないとして、自身の保持するリンクID管理表から、群番号変更要求で通知された端末IDに対応したリンクIDを読み出す(ステップS17)。無線基地局105は、受信した群番号変更要求を無線端末101へ転送する(ステップS18)。ただし、無線基地局制御装置103から受信した群番号変更要求でリンクIDが通知されなかった場合は、端末IDを、無線基地局105においてリンクID管理表から読み出したリンクIDに置き換える。
無線端末101は、内部に記憶している保持情報内の群番号の情報を、無線基地局105から受信した群番号設定要求で通知された群番号の情報に変更する(ステップS19)。また、無線基地局制御装置103は、位置情報DB104の保持する端末位置情報テーブルに新たな群番号の情報を書き込む。
なお、無線端末101の移動頻度と通信頻度については既知の情報を利用して、サービスオーダ(SO)時に群番号を固定的に設定してもよい。また、ユーザが無線端末101に群番号を直接設定することにより群番号を変更してもよい。
図12は、リンク確立のシーケンスを示す図である。
無線端末101は、自身の保持情報から読み出した端末IDと群番号とを設定したリンク確立要求を無線基地局105へ送信する(ステップS21)。リンク確立要求を受信した無線基地局105は、自身の保持する群番号管理表を参照し、受信したリンク確立要求により通知された群番号をキーにして、リンクIDを管理している装置を検索する。リンクIDを管理している装置が無線基地局制御装置103であった場合は(ステップS22:無線基地局制御装置)、大PAを用いることを示しており、無線基地局105は、受信したリンク確立要求を無線基地局制御装置103に転送する(ステップS23)。リンク確立要求を受信した無線基地局制御装置103は、無線基地局制御装置103のリンクID管理表上でユニークになるようにリンクIDを割り当て、この新規に割り当てたリンクIDと端末IDのエントリーを、自身の保持するリンクID管理表に追加する(ステップS24)。無線基地局制御装置103は、端末IDと、リンク割当にて新規に割り当てたリンクIDを設定したリンクID割当メッセージを無線基地局105に送信し(ステップS25)、無線基地局105は、この受信したリンクID割当メッセージを無線端末101に転送する(ステップS26)。
一方、ステップS22において、リンクIDを管理している装置が無線基地局105であった場合は(ステップS22:無線基地局)、小PAを用いることを示しており、無線基地局105は、当該無線基地局105の保持するリンクID管理表上でユニークになるようにリンクIDを割り当て、新規割り当てたリンクIDと端末IDのエントリーをリンクID管理表に追加する(ステップS27)。無線基地局105は、割り当てたリンクIDをリンクID割当により無線端末101に通知する(ステップS26)。
このような手順で無線基地局105と無線端末101の間にリンク層の接続関係が確立し、接続状態となる。
図13は、無線端末101が通信を開始する場合のシーケンスを示す図である。
まず、無線端末101は、図12において割り当られたリンクIDとともに帯域割当要求を無線基地局105に送信する(ステップS31)。帯域割当要求を受信した無線基地局105は、帯域割当要求により通知されたリンクIDから群番号を抽出し、続いて、抽出した群番号により群番号管理表を検索して、該当する無線端末101のリンクIDの管理装置を取得する。もし、管理装置が無線基地局制御装置103であった場合は(ステップS32:無線基地局制御装置)、大PAを用いることを示しており、受信した帯域割当要求を無線基地局制御装置103に転送する(ステップS33)。無線基地局制御装置103は、帯域割当要求にて通知されたリンクIDにより自身の保持するリンクID管理表を検索して、帯域割当をしてきた無線端末101がリンクID割り当て済みかを判定する(ステップS34)。無線基地局制御装置103は、リンクIDが割当済みであれば帯域割当応答をOKを、割り当て済みでなければNGを、リンクIDとともに無線基地局105に返信する(ステップS35)。帯域割当応答を受信した無線基地局105は、割り当てる帯域を決定し、その決定した帯域を示す割当帯域情報を、受信した無線割当応答に付加して無線端末101に転送する(ステップS36)。
一方、管理装置が無線基地局105であった場合は(ステップS32:無線基地局)、小PAを用いることを示しており、無線基地局105は、帯域割当要求にて通知されたリンクIDにより自身の保持するリンクID管理表を検索し、帯域割当を要求してきた無線端末101がリンクID割り当て済みかを判定する(ステップS37)。割り当て済みであれば、無線基地局105は、割り当てる帯域を決定し、無線端末101から受信した帯域割り当て要求で通知されたリンクIDと、リンクIDが割り当て済みであればOK、割当済みで無ければNGと、決定した帯域を示す割当帯域情報とを設定した帯域割当応答を無線端末101に送信する(ステップS36)。
帯域割当応答を受信した無線端末101は、この帯域割当応答で通知された帯域割当情報により示される周波数とタイムスロットにて、制御データあるいはユーザデータを無線基地局105に送信する(ステップS38)。データを受信した無線基地局105は、割当帯域からリンクIDを推定し、そのリンクIDから群番号を得る。無線基地局105は、群番号により群番号管理表を検索してリンクIDの管理装置を取得する。リンクIDの管理装置が無線基地局105の場合(ステップS39:無線基地局)、無線基地局105は、リンクIDをキーにして自身の保持するリンクID管理表を検索し、端末IDを取得する(ステップS40)。無線基地局105は、取得した端末IDの情報を付加して、無線端末101から受信した制御データまたはユーザデータを無線基地局制御装置103へ送信する(ステップS41)。
また、リンクIDの管理装置が無線基地局制御装置103の場合は(ステップS39:無線基地局制御装置)、無線基地局105は、無線端末101から受信した制御データまたはユーザデータにリンクIDの情報を付加して無線基地局制御装置103へ転送する(ステップS42)。無線基地局制御装置103は、受信したリンクIDをキーにして自身の保持するリンクID管理表を検索することで、端末IDを取得する(ステップS43)。
このようにして、データは端末IDとともに無線基地局制御装置103に集められ、そこから適切な装置へ転送される。
図14は、位置登録のシーケンスを示す図である。
無線基地局105は、自無線基地局が所属するPAのPA−IDをそのPAの群番号とともに、エリア情報(図9参照)として定期的に報知する(ステップS51)。無線端末101は、報知された情報のなかから、自無線端末101が属する群番号に該当するPA−IDを読み取り、自無線端末101にて記憶している保持情報内のPA−IDと比較する。比較の結果、同値であれば終了し、異なれば自無線端末の情報を、報知されたエリア情報で示され、自無線端末の群番号に該当したPA−IDに変更する。そして、無線端末101は、無線基地局105に対して自身の端末ID、新たなPA−IDを設定した位置登録要求を送信する(ステップS52)。その際、無線基地局105と無線端末101の間には接続処理がされていないので、無線端末101はリンク確立を行う(ステップS53)。このリンク確立の動作は、図12にて説明したリンク確立シーケンスの手順に従う。このリンク確立により、無線基地局105と無線端末101の間にリンク層の接続関係が確立し、接続状態となる。
リンク確立後、無線端末101は、新たな在圏PA−IDを設定した位置登録要求を無線基地局105に送信する(ステップS54)。位置登録要求は制御データなので、送信手順の詳細は、図13で説明した通信手順に沿って行われる。なお、図14においては、リンク確立後の帯域割り当ての手順と、無線基地局制御装置103または無線基地局105においてリンクIDから端末IDに変換するためのリンクID管理表の検索手順は省略して記述している。無線基地局105は、位置登録要求を無線端末101から受信すると、受信した位置登録要求に自身の無線基地局IDを付加するとともに、小PAの場合、リンクIDから変換した端末IDを、大PAの場合、受信した位置登録情報にリンクIDを付加して、無線基地局制御装置103に転送する(ステップS55)。さらに、無線基地局制御装置103は位置情報DB104に対し、位置登録要求を転送するが、転送される位置登録要求には、端末ID、PA−ID、無線基地局IDが設定される(ステップS56)。無線基地局制御装置103は、無線基地局105から受信した位置登録要求に端末IDが設定されていない場合は、当該位置登録要求から取得したリンクIDをキーに自身の保持するリンクID管理表を検索して端末IDを取得する。位置情報DB104は受信した位置登録要求内の情報をもとに、該当無線端末101のPA−ID、無線基地局IDを更新する(ステップS57)。つまり、位置情報DB104は、位置登録要求内の端末IDに対応する端末位置情報テーブル内の在圏無線基地局、在圏PA−IDの情報を、位置登録要求で通知された無線基地局ID、PA−IDにより更新し、さらに、当該端末IDに対応する移動頻度の情報を更新する。
図15は、無線端末101を呼び出すシーケンスを示す図である。端末102からのデータ送信要求等で無線端末101を呼び出す状況になった場合、無線基地局制御装置103は、呼び出し先の無線端末101の識別情報(端末ID)を設定した呼出要求を端末102から受信する。無線基地局制御装置103は、呼び出し先となる無線端末101の端末IDと、在圏PA−ID及び無線基地局IDとを設定した位置検索要求を位置情報DB104に送信して問い合わせ、無線端末101の位置情報(在圏PAに属する無線基地局ID)を要求する(ステップS61)。この在圏PA−ID及び無線基地局IDは、図14のステップS56において受信され、当該端末IDを設定した位置登録要求により通知されたものである。位置情報DB104は、受信した位置検索要求で通知された端末IDをキーにして端末位置情報テーブルから在圏PA−ID及び群番号を読み出し、さらに、読み出した在圏PA−ID及び群番号をキーにページングエリア情報テーブルから無線基地局IDを読み出す。位置情報DB104は、受信した端末IDと、読み出した無線基地局IDを設定した位置検索応答を無線基地局制御装置103へ返送する(ステップS62)。
無線基地局制御装置103は、自身の保持するリンクID管理表を検索対象に、端末IDからリンクIDを検索する(ステップS63)。リンクIDが検索可能であった場合、読み出したリンクIDとともに呼出要求を無線基地局105に送信し、リンクIDが検索不能であった場合は、端末IDとともに呼出要求を無線基地局105に送信する(ステップS64)。この呼出要求は、位置情報DB104へ登録されている在圏PA−IDに属するすべての無線基地局105に送信する。
呼出要求を受信した各無線基地局105では、リンクIDが検索済みであるか否かを判断する(ステップS65)。受信した呼出要求で端末IDを受け取った場合は(ステップS65:NO)、無線基地局制御装置103のリンクID管理表でのリンクIDの検索に失敗した場合であるため、各無線基地局105は、自身の保持するリンクID管理表にて、端末IDをキーにしてリンクIDを検索する(ステップS66)。各無線基地局105は、リンクIDとともに呼出要求にて無線端末101を呼び出す(ステップS67)。自身のリンクIDが設定された呼出要求を受信した無線端末101は、リンクIDを設定した呼出応答を無線基地局105へ返送し(ステップS68)、無線基地局105は、無線基地局制御装置103へ呼出応答を転送する。無線基地局制御装置103は、位置情報DB104の保持する端末位置情報テーブル内の通信頻度の情報を更新する。
なお、群番号は上記のように、明示的に無線端末101と位置情報DB104でサービス開始時に群番号を記憶しておく方法以外に、構造化した端末識別子(端末ID等)にPA階層番号(群番号)を入れておく方法などがある。例えば、端末識別子を群番号の総数で割った値の余りを群番号とすることができる。
端末識別子に群番号の情報が含まれている場合、群番号を動的に変更する方法として端末識別子を群番号によって使い分ける方法などがある。
また、群番号に構造を持たせることもできる。図16は、構造化した群番号の構造を示す図である。先頭は階層情報であり、例えば、無線基地局単位のPAを扱う群番号には階層情報「00」を、無線基地局制御装置単位でPAを扱う群番号のうちPAが小さいものは階層情報「01」を、PAが大きい場合は階層情報「10」を設定する。このように、階層情報の番号の大きい方がより大きなPAであるとし、階層情報「00」は小PA、階層情報「01」は大PA、階層情報「10」は超大PAとすることができる。また、この場合に、無線基地局105が保持する群番号管理表は図17のようになる。同図においては、群番号の階層情報が「00」番の無線端末101のリンクIDは、無線基地局105のリンクID管理表で管理され、群番号の階層情報が「01」、「10」の無線端末101のリンクIDは、無線基地局制御装置103のリンクID管理表で管理されていることを示している。群番号管理表では、群番号の階層情報からリンクID管理表の管理装置を検索可能にすれば十分である。群番号の階層情報を除いた残りは群番号の種類で、同一階層の群番号でも、複数のPAの区切りかたができるのでそれを識別する。これにより、2階層以上の階層を持たせることや同一階層に複数のPA区切り方を許容し、それらを識別することが可能となる。
また、PA−IDに構造を持たせることができる。図18は、構造化したPA−IDの構造を示す図である。先頭は群番号であり、群番号の後ろがPAの識別子である。このような構造を持たせることにより、位置登録の際、エリア報知情報の群番号を省略してもPA−IDから群番号を認識することが可能となる。
図19に、群番号が「0001」のときのPAの構成とPA−IDの振り方の例を示す。群番号「0001」の階層情報は「00」であり、図17の群番号管理表を参照すると、リンクID管理表の管理装置は無線基地局105である。従って、1つの無線基地局105により1つのPA(小PA)を構成している群であることを示している。同図において、PA−ID「0001−0000」の小PAは、無線基地局ID「0001」の無線基地局105のエリアと、PA−ID「0001−0001」の小PAは、無線基地局ID「0002」の無線基地局105のエリアと、PA−ID「0001−0010」の小PAは、無線基地局ID「0004」の無線基地局105のエリアと、PA−ID「0001−0011」の小PAは、無線基地局ID「0005」の無線基地局105のエリアと同じ範囲となっている。
図20に、群番号が「0101」のときのPAの構成とPA−IDの振り方の例を示す。群番号「0101」の階層情報は「01」、すなわち、大PAであり、図17の群番号管理表を参照すると、リンクID管理表の管理装置は無線基地局制御装置103である。同図において、PA−ID「0101−0000」の大PAは、無線基地局ID「0001」、「0002」の2つの無線基地局105のエリアにより、PA−ID「0101−0001」の大PAは、無線基地局ID「0004」、「0005」の2つの無線基地局105のエリアにより構成される。
図21に、群番号が「0110」のときのPAの構成とPA−IDの振り方の例を示す。群番号「0110」の階層情報は「01」であり、群番号「0101」(図20)と同一階層である。同図において、PA−ID「0110−0000」の大PAは、無線基地局ID「0001」、「0004」の2つの無線基地局105のエリアにより、PA−ID「0110−0001」の大PAは、無線基地局ID「0002」、「0005」の2つの無線基地局105のエリアにより構成される。
図22に、群番号が「1001」のときのPAの構成とPA−IDの振り方の例を示す。群番号「1001」の階層情報は「10」であり、1つのPA(超大PA)は、図20、21に示す階層情報は「01」より多い無線基地局105のエリアで構成される。同図において、PA−ID「1001−0000」の超大PAは、無線基地局ID「0001」、「0002」、「0004」、「0005」の4つの無線基地局105のエリアにより構成される。
このように小PA、大PA、超大PAと3階層を構築することができる。また、図20と図21は同一階層であるが、PAの区切り方が異なる例である。このように異なるPAの区切りをすることにより、大量の無線端末101が無線基地局105間を移動した場合でも、無線端末101によりPAの区切り方が異なるので、一斉に位置登録することはなく、位置登録トラヒックを分散させることができる。また、同時にリンク確立のトラヒックも分散させることができる。
上述した実施の形態によれば、無線通信システムは、リンクIDを管轄するエリアの単位として広さが2種類以上のエリア単位を有し、端末の移動頻度、通信頻度に応じて、リンクIDを管轄するエリアの単位を選択する。従って、不必要なリンクID割り当ての通信を削減でき、よって、通信量を削減することができる。
なお、上述の無線端末101、端末102、無線基地局制御装置103、位置情報DB104、ならびに、無線基地局105は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、上述した無線端末101、端末102、無線基地局制御装置103、位置情報DB104、ならびに、無線基地局105の動作の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータシステムが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでいうコンピュータシステムとは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものである。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
本発明の一実施形態による無線通信システム全体の構成図である。 同実施の形態によるリンクIDの構成を示す図である。 同実施の形態による無線基地局が保持する群番号管理表を示す図である。 同実施の形態による無線基地局が保持するリンクID管理表を示す図である。 同実施の形態による無線基地局制御装置が保持するリンクID管理表を示す図である。 同実施の形態による位置情報DBが保持する端末位置情報テーブルを示す図である。 同実施の形態による位置情報DBが保持するページングエリア情報テーブルを示す図である。 同実施の形態によるページングエリアの構成図である。 同実施の形態による無線基地局からの報知情報を示す図である。 同実施の形態による無線端末の保持情報を示す図である。 同実施の形態による群番号変更シーケンスを示す図である。 同実施の形態によるリンク確立シーケンスを示す図である。 同実施の形態による通信開始シーケンスを示す図である。 同実施の形態による位置登録シーケンスを示す図である。 同実施の形態による呼出シーケンスを示す図である。 構造化した群番号の構成を示す図である。 群番号を構造化した場合の群番号管理表を示す図である。 構造化したPA−IDの構成を示す図である。 構造化した群番号を用いたときのPAの構成とPA−IDの振り方の例を示す図である。 構造化した群番号を用いたときのPAの構成とPA−IDの振り方の例を示す図である。 構造化した群番号を用いたときのPAの構成とPA−IDの振り方の例を示す図である。 構造化した群番号を用いたときのPAの構成とPA−IDの振り方の例を示す図である。
符号の説明
101・・・無線端末
102・・・端末
103・・・無線基地局制御装置
104・・・位置情報DB
105、105a、105b・・・無線基地局
106、107・・・ネットワーク

Claims (10)

  1. 複数の無線基地局を有し、無線端末と前記無線基地局との間で用いられる通信リンクを、無線基地局を1つ以上束ねた領域単位で管理する無線通信システムにおいて、通信リンクを識別するIDを割り当てるリンクID割当方法であって、
    前記無線通信システムが、
    1以上の無線基地局を含む第一の領域単位で管理され、第一の領域内において一意に通信リンクを識別するIDを割り当てる第1のID割当ステップと、
    前記第一の領域に含まれる1以上の無線基地局を含み、且つ、前記第一の領域とは広さの異なる第二の領域単位で管理され、第二の領域内において一意に通信リンクを識別するIDを割り当てる第2のID割当ステップとを有し、
    無線端末毎に、前記第1のID割当ステップと前記第2のID割当ステップとを選択し、選択されたID割当ステップにより、当該無線端末と無線基地局との間に用いられる通信リンクのIDを割り当てることを特徴とするリンクID割当方法。
  2. 前記無線通信システムは、
    前記無線端末の通信頻度又は移動頻度に基づいて、前記第1のID割当ステップと第2のID割当ステップとを選択する、
    ことを特徴とする請求項1記載のリンクID割当方法。
  3. 前記無線通信システムは、
    無線端末毎に付与され、無線基地局が領域を構成するパターンを示す群番号に基づいて、前記第1のID割当ステップと第2のID割当ステップとを選択し、
    前記群番号は、複数の無線基地局を含む領域単位で通信リンクを識別するIDを管理する無線基地局制御装置、あるいは、前記無線端末又は前記無線基地局に保持される、
    ことを特徴とする請求項1記載のリンクID割当方法。
  4. 前記第一の領域、及び、第二の領域はそれぞれ、当該領域に含まれる無線基地局の無線通信エリアからなるページングエリアと合致することを特徴とする請求項1記載のリンクID割当方法。
  5. 複数の無線基地局と無線基地局制御装置とを有し、無線基地局を1つ以上束ねた領域単位で無線端末と前記無線基地局との間で用いられる通信リンクを管理する無線通信システムにおいて、
    前記無線基地局制御装置は、
    1以上の無線基地局の無線通信エリアを含む第一の領域単位で管理され、第一の領域内において一意に通信リンクを識別するIDを管理する第一のID管理手段を備え、
    前記無線基地局、又は、前記無線基地局制御装置、あるいは、他の無線基地局制御装置は、
    前記第一の領域に含まれる1以上の無線基地局の無線通信エリアを含み、且つ、前記第一の領域とは広さの異なる第二の領域単位で管理され、第二の領域内において一意に通信リンクを識別するIDを管理する第二のID管理手段を備え、
    前記無線通信システムは、
    無線端末へ無線基地局との間で用いられる通信リンクのIDを割り当てる際、前記第一のID管理手段により第一の領域の通信リンクのIDを、あるいは、前記第二のID管理手段により第二の領域の通信リンクのIDを割り当てることを特徴とする無線通信システム。
  6. 無線端末へ無線基地局との間で用いられる通信リンクのIDを割り当てる際、当該無線端末の通信頻度又は移動頻度に基づいて前記第一の領域か第二の領域のいずれかを選択し、通信リンクのIDの割り当てを行うことを特徴とする請求項5記載の無線通信システム。
  7. 前記無線基地局制御装置、あるいは、前記無線端末又は前記無線基地局は、前記無線端末に付与され、無線基地局が領域を構成するパターンを示す群番号を記憶する記憶手段を有しており、
    無線端末へ無線基地局との間で用いられる通信リンクのIDを割り当てる際、前記無線基地局制御装置、あるいは、前記無線端末又は前記無線基地局で保持される当該無線端末の群番号に基づいて前記第一の領域か第二の領域のいずれかを選択し、通信リンクのIDの割り当てを行うことを特徴とする請求項5記載の無線通信システム。
  8. 前記第一の領域、及び、第二の領域はそれぞれ、当該領域に含まれる無線基地局の無線通信エリアからなるページングエリアと合致することを特徴とする請求項5記載の無線通信システム。
  9. 複数の無線基地局と無線基地局制御装置とを有し、無線端末と前記無線基地局との間で用いられる通信リンクを、1以上の無線基地局の無線通信エリアを含む第一の領域の単位、又は、前記第一の領域に含まれる1以上の無線基地局の無線通信エリアを含み、且つ、前記第一の領域とは広さの異なる第二の領域の単位で管理する無線通信システムにおける前記無線基地局であって、
    前記第二の領域内において一意に通信リンクを識別するIDを管理するID管理手段と、
    前記無線基地局制御装置が無線端末へ無線基地局との間で用いられる通信リンクのIDを割り当てる際に前記第一の領域の通信リンクのIDを割り当てると判断した場合に、前記無線基地局制御装置が前記無線端末へ割り当てた前記第一の領域の通信リンクのIDを該無線端末に送信し、前記無線基地局制御装置が無線端末へ無線基地局との間で用いられる通信リンクのIDを割り当てる際に前記第二の領域の通信リンクのIDを割り当てると判断した場合に、前記ID管理手段により前記無線端末に割り当てた前記第二の領域の通信リンクのIDを該無線端末に送信する通知手段と、
    を備えることを特徴とする無線基地局。
  10. 複数の無線基地局と無線基地局制御装置とを有し、無線端末と前記無線基地局との間で用いられる通信リンクを、1以上の無線基地局の無線通信エリアを含む第一の領域の単位、又は、前記第一の領域に含まれる1以上の無線基地局の無線通信エリアを含み、且つ、前記第一の領域とは広さの異なる第二の領域の単位で管理する無線通信システムにおける前記無線基地局制御装置であって、
    無線端末へ無線基地局との間で用いられる通信リンクのIDを割り当てる際に、前記第一の領域内において一意に通信リンクを識別するIDと、前記第二の領域内において一意に通信リンクを識別するIDとのいずれを割り当てるかを判断する領域管理手段と、
    前記第一の領域内において一意に通信リンクを識別するIDを管理するID管理手段と、
    前記領域管理手段が前記第一の領域の通信リンクのIDを割り当てると判断した場合に、前記ID管理手段により前記無線端末に割り当てた前記第一の領域の通信リンクのIDとともに該通信リンクのIDの前記無線端末への送信の要求を前記無線基地局に送信し、前記領域管理手段が前記第二の領域の通信リンクのIDを割り当てると判断した場合に、前記無線基地局が前記無線端末へ割り当てた前記第二の領域の通信リンクのIDの前記無線端末への送信の要求を前記無線基地局に送信する通知手段と、
    を備えることを特徴とする無線基地局制御装置。
JP2007028223A 2007-02-07 2007-02-07 リンクid割当方法、無線通信システム、無線基地局及び無線基地局制御装置 Expired - Fee Related JP4558747B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007028223A JP4558747B2 (ja) 2007-02-07 2007-02-07 リンクid割当方法、無線通信システム、無線基地局及び無線基地局制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007028223A JP4558747B2 (ja) 2007-02-07 2007-02-07 リンクid割当方法、無線通信システム、無線基地局及び無線基地局制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008193592A JP2008193592A (ja) 2008-08-21
JP4558747B2 true JP4558747B2 (ja) 2010-10-06

Family

ID=39753222

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007028223A Expired - Fee Related JP4558747B2 (ja) 2007-02-07 2007-02-07 リンクid割当方法、無線通信システム、無線基地局及び無線基地局制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4558747B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102123498A (zh) * 2011-02-24 2011-07-13 华为技术有限公司 多频段网络中寻呼终端的方法、装置和基站子系统

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012124071A1 (ja) * 2011-03-16 2012-09-20 富士通株式会社 基地局、認証装置、および端末
JP5885211B2 (ja) * 2013-02-18 2016-03-15 日本電信電話株式会社 移動通信端末位置管理システム及びその方法
JP6735719B2 (ja) 2017-09-29 2020-08-05 Kddi株式会社 ノード装置及びその制御方法、並びにプログラム
US12047908B2 (en) 2018-11-01 2024-07-23 Sony Group Corporation Methods for enhancing paging operations, related wireless devices and related network nodes

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04220821A (ja) * 1990-12-20 1992-08-11 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 移動通信における位置登録制御方式
JPH07250365A (ja) * 1994-03-08 1995-09-26 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 位置登録制御方法
JPH07322333A (ja) * 1994-05-26 1995-12-08 N T T Idou Tsuushinmou Kk 位置登録制御方式および移動局装置と基地局装置
JP2000341766A (ja) * 1999-04-01 2000-12-08 Lucent Technol Inc 無線通信システムにおける特定の移動局に関連づけられた識別番号の拡張機能を提供する通信方法
JP2007036541A (ja) * 2005-07-26 2007-02-08 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 無線ネットワーク、無線端末及びネットワーク装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04220821A (ja) * 1990-12-20 1992-08-11 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 移動通信における位置登録制御方式
JPH07250365A (ja) * 1994-03-08 1995-09-26 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 位置登録制御方法
JPH07322333A (ja) * 1994-05-26 1995-12-08 N T T Idou Tsuushinmou Kk 位置登録制御方式および移動局装置と基地局装置
JP2000341766A (ja) * 1999-04-01 2000-12-08 Lucent Technol Inc 無線通信システムにおける特定の移動局に関連づけられた識別番号の拡張機能を提供する通信方法
JP2007036541A (ja) * 2005-07-26 2007-02-08 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 無線ネットワーク、無線端末及びネットワーク装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102123498A (zh) * 2011-02-24 2011-07-13 华为技术有限公司 多频段网络中寻呼终端的方法、装置和基站子系统
CN102123498B (zh) * 2011-02-24 2014-06-04 华为技术有限公司 多频段网络中寻呼终端的方法、装置和基站子系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008193592A (ja) 2008-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102009614B1 (ko) 통신 시스템, 기지국, 통신 방법, 및 프로그램을 저장한 비일시적 컴퓨터 판독가능 매체
US8103275B2 (en) System and method for identifying a wireless serving node for a mobile unit
KR101490115B1 (ko) 무선 액세스 기술과 연관된 셀의 선택법
JP4581067B2 (ja) 移動体通信システムで測定報告を伝送する方法
JP4295023B2 (ja) ネットワークを制御するシステム、装置及び方法
JP5346516B2 (ja) どのデバイスがデータを管理すべきであるかを判断する方法及び装置、並びにコンピュータプログラム
CN109995845B (zh) 一种控制面资源迁移的实现方法、装置及网络功能实体
JP7077492B2 (ja) 無線通信システムでサービスをフレキシブルに提供する方法及び装置
JP2006229938A (ja) 分散型ネットワーク発見
WO2007079685A1 (fr) Procédé et système de négociation de canaux entre stations de base adjacentes
JP4558747B2 (ja) リンクid割当方法、無線通信システム、無線基地局及び無線基地局制御装置
US20160255514A1 (en) Method and device for base station self-configuration in distribution network structure
JP2006081164A (ja) Lanシステム及び無線lanのエリア拡張方法、並びにそのためのアクセスポイント及びステーション
JP2009534973A (ja) 無線通信ネットワークにおける無線リソース管理方法
JP2022100185A5 (ja)
US20070225012A1 (en) Apparatus, system and method for priority call management
WO2007043117A9 (ja) 移動通信システム、移動通信端末及び呼接続方法
CN105474692A (zh) 切换控制方法、装置及无线通信网络
CN110913348B (zh) 无固定基础设施依托的分布式网络架构及其位置管理方法
JP4522920B2 (ja) 無線ネットワーク
JP3936353B2 (ja) 通信制御装置及び移動通信方法
JP4347659B2 (ja) 基地局装置、移動通信システム及び移動通信方法
JP4579210B2 (ja) 位置管理方法、位置管理装置、及び、無線端末
SE516234C2 (sv) System och förfarande för allokering av kanalresurser i ett radiokommunikationssystem
KR101298299B1 (ko) 메쉬 네트워크에서 메쉬 노드의 결합방법 및 이를 지원하는메쉬 네트워크

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100423

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100618

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100713

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100721

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4558747

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130730

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees