JP4557807B2 - 配達システム、配達システム用センタ装置、及び配送容器 - Google Patents

配達システム、配達システム用センタ装置、及び配送容器 Download PDF

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Description

本発明は、配達システム及び配達システムに用いられるセンタ装置に関するものであり、より詳しくは、配送荷物への不正アクセスを防止可能な配達システム及びその配達システムに使用するセンタ装置に関する。
従来、発送者から荷物を受け取り、受領者のもとへ荷物を配送するサービスが提供されている。配送対象となる荷物の中には、第三者に見られてはならない機密書類など、極めて秘匿性が高いものもある。そこで、配送対象の荷物を鍵付きの保管庫に収納し、配送者以外の者が荷物にアクセスできないようにし、荷物の秘匿性を確保した厳格な配達管理を行うサービスが提供されている。
しかし、上述した運用では、運転手が鍵を所持して施解錠を行うため、鍵の紛失や盗難などによって不正に荷物へアクセスされる可能性を排除することはできなかった。
このような問題を解決するものとして、配送者の荷室施錠システムが提案されている(特許文献1参照)。このシステムでは、配送車の荷室内に、利用者によって施解錠される仕切部を配送順に配設し、発送者が施錠時に設定した暗証番号を荷物とは別途(電話又はFAXなど)に受領者へ送るようにしている。発送者と受領者以外に暗証番号が知られることを防ぐことにより、荷物への不正なアクセスができないようにしている。
しかしながら、特許文献1に記載のシステムは、発送者が受領者に対して電話又はFAXを使って暗証番号を通知する必要があるため、通知している内容を第三者に傍受され、暗証番号が漏洩する恐れがある。また、発送者が施錠時に暗証番号を設定する必要があり、配送者が暗証番号を知り得てしまう。
このように、従来のシステムでは、利用者に暗証番号の管理を任せているため、利用者が暗証番号を安易に設定したり杜撰な管理を行うと、第三者に暗証番号が漏洩してしまう恐れがある。よって、荷物へ不正にアクセスされる可能性を完全には排除できるまでには至っていない。
特開平10−184138号公報
上記の問題点に鑑み、本発明は、荷物への不正アクセスを排除可能な配達システム、及びその配達システムに使用するセンタ装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る配達システムは、ネットワークを介して外部と通信可能であり、配送容器へ解錠指示信号を送信するセンタ装置と、配送対象の荷物を収容可能であり、且つ電気錠を有し、解錠指示信号を受信すると電気錠を解錠制御する配送容器と、荷物を受け取る受領者に操作され、受領信号を送信する受領端末と、から構成され、そのセンタ装置は、少なくとも配送容器を識別する容器識別情報と受領者を識別する受領者識別情報と配送通知信号の送信先とを個々の配送ごとに関連付けて記憶する配送情報テーブルと、少なくとも個々の配送を指定した発送信号が入力されると、配送情報テーブルを参照し、配送に対応する送信先へ、配送と一意に対応して生成された管理情報を含む配送通知信号を送信する管理情報処理手段と、管理情報及び受領者識別情報を含む受領信号を受領端末から受信すると、配送情報テーブルを参照して、受信した管理情報に対応する受領者識別情報と受信した受領者識別情報とが少なくとも一致する場合に、管理情報に対応する配送容器へ解錠指示信号を送信する解錠処理手段と、を有することを特徴とする。
このような構成とすることで、配送容器の電気錠を施解錠するための情報をセンタ装置で一元管理することが可能となり、情報漏洩の危険性を減少させ、配送荷物を第3者が不正取得する危険性を減ずることができる。
さらに、上述の配達システムは、容器識別情報及び受領者識別情報を含む発送信号を送信する発送端末を備え、センタ装置は、発送端末から送信された発送信号を入力する受信手段をさらに有し、入力された発送信号に含まれる容器識別情報と受領者識別情報とを配送情報テーブルにて記憶することが好ましい。
また、センタ装置は、発送信号が入力されると、配送情報テーブルを参照し、発送信号が指定する配送に対応した配送容器へ施錠指示信号を送信する施錠処理手段をさらに有し、配送容器は、施錠指示信号を受信すると電気錠を施錠制御することが好ましい。
また、センタ装置は、個々の配送ごとに暗証コードを生成する暗証コード生成手段をさらに有し、配送情報テーブルにて個々の配送ごとに関連付けて暗証コードを記憶し、施錠処理手段にて配送に対応する暗証コードを含む施錠指示信号を配送容器へ送信し、解錠処理手段にて配送に対応する暗証コードを含む解錠指示信号を配送容器へ送信し、配送容器は、暗証コードを記憶する記憶手段と、施錠指示信号を受信すると施錠指示信号に含まれる暗証コードを記憶手段に記憶させるとともに電気錠を施錠制御する施錠制御手段と、解錠指示信号を受信すると、解錠指示信号に含まれる暗証コードと記憶している暗証コードとが一致する場合に電気錠を解錠制御する解錠制御手段とを有することが好ましい。
配送容器の施解錠について、個別配達ごとに異なる暗証コードを用いるため、より高度なセキュリティを達成することができる。
ここでセンタ装置の管理情報処理手段は、配送情報テーブルに記憶された個々の配送に関する情報を暗号化して管理情報を生成し、解錠処理手段は、受領信号に含まれる管理情報を復号化して個々の配送を特定することが好ましい。
さらに、管理情報処理手段は、管理情報を付加したネットワーク上のアドレスを作成して送信先へアドレスを送信し、解錠処理手段は、受領端末からアドレスにアクセスされると、アドレスに付加された管理情報を抽出することが好ましい。
ここで、ネットワーク上のアドレスとは、インターネットなどのネットワーク上に存在する情報の場所(住所)を示すURLやIPアドレスなどを意味する。
荷物の受領者は、例えば与えられたURLにアクセスし、特定の情報を入力するだけの操作で解錠依頼を行うことが可能であり、高度なセキュリティを維持しつつ、解錠操作を簡便化することができる。
また、本発明に係る、荷物の配達に用いられる配送容器及び荷物の受領者が操作する受領端末とネットワークを介して通信し、配送容器が備える電気錠の施解錠制御を遠隔から指示する配達システム用センタ装置は、少なくとも配送容器を識別する容器識別情報と受領者を識別する受領者識別情報と配送通知信号の送信先とを個々の配送ごとに関連付けて記憶する配送情報テーブルと、少なくとも個々の配送を指定した発送信号が入力されると、配送情報テーブルを参照し、配送に対応する送信先へ、配送と一意に対応して生成された管理情報を含む配送通知信号を送信する管理情報処理手段と、管理情報及び受領者識別情報を含む受領信号を受領端末から受信すると、配送情報テーブルを参照して、受信した管理情報に対応する受領者識別情報と受信した受領者識別情報とが少なくとも一致する場合に、管理情報に対応する配送容器へ解錠指示信号を送信する解錠処理手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る配達システムに用いられる配送容器は、配送容器の開放を検出する開閉監視部と、電気錠の施解錠を検出する錠監視部と、自己の位置情報を取得する位置検出部とを備え、少なくとも開閉監視部にて開放を検出したか錠監視部にて解錠を検出した場合、位置検出部にて取得した位置情報をネットワークを介してセンタ装置へ無線送信することを特徴とする。
本発明によれば、荷物への不正アクセスを排除可能な配達システム、及びその配達システムに使用するセンタ装置を提供することが可能となる。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る配達システム、及びその配達システムに使用するセンタ装置について詳細に説明する。
図1に、本発明に係る配達システムの一例の全体構成図を示す。
本実施形態に係る配達システム100は、電気錠を備えた配送容器を用いて荷物の配達を行い、その配送容器の電気錠の施解錠をセンタ装置にて遠隔制御することで、発送元で受け取った荷物を送付先へ配達するまでの間、受領者以外の手によって配送容器が開放され不正に荷物へアクセスされることを防止するシステムである。
本実施形態に係る配達システム100は、管理センタに設置されたセンタ装置1と、顧客が所有し、又は配達システムの運営業者の指定する発送端末2及び受領端末5と、配送する荷物を収容し、電気錠を制御するケース端末4を備える配送容器3とが、携帯電話基地局7、携帯電話網、衛星通信網またはインターネット網などの通信網6を介して接続されている。また、配送容器3は、GPS衛星8より、自己の位置を特定可能に構成されている。
センタ装置1は、顧客に関する情報、配送に関する情報を管理するサーバーであるとともに、発送端末2又は受領端末5からの依頼に応じて配送容器3の電気錠31を遠隔から施解錠制御する。
またセンタ装置1は、配送容器3から受信した情報を記録するとともに、必要に応じて配送業者に通知する。配送業者への通知の際は、通信網または別途用意する記録媒体を利用する。
発送端末2及び受領端末5は、パーソナルコンピュータ又は携帯電話であり、センタ装置1に対して施解錠を依頼するための通信端末として使用される。なお、発送端末2及び受領端末5は、配達する荷物について配送する側で使用するか、受領する側で使用するかによって変動するものであり、同一の端末を発送端末2及び受領端末5として使用することもできる。
配送容器3は、ケース端末4を介して遠隔から制御可能な電気錠31を備えた収容体であり、発送者から受け取った荷物を収容する。また配送容器3は、配送業者から派遣された配送者によって、発送者のもとから受領者のもとへ運ばれる。
また配送容器3は、GPS衛星8から受信したGPS信号及び携帯電話基地局から受信した基地局情報に基づいて緯度経度からなる位置情報を算出して記憶する。算出・記憶した位置情報は、所定のタイミングでセンタ装置1に送信される。
さらに、配送容器3は、電気錠の施錠/解錠の状態、開口部の開閉状態を検出・記憶する。検出・記憶した監視情報は、所定のタイミングでセンタ装置1に送信される。
次に、本実施形態の配達システム100で使用する配送容器3について詳細に説明する。
図2は配送容器3の概略斜視図を示し、図3は配送容器3に内蔵されるケース端末4の機能ブロック図を示す。
配送容器3は、ケース本体32、ケース本体の開口部(蓋)を閉鎖維持するための電気錠31、外部との通信と電気錠の制御を行うケース端末4とを含んで構成される。
ケース端末4は、センタ装置1などとのデータの送受信を行う無線通信部41と、ケース端末4全体の制御を行う制御部42と、制御部42で使用するプログラムなどを記憶する記憶部43と、ケース端末4に電力を供給する電源部44と、異常発生時に警報音を出力する報知部45と、配送容器3の開閉状態を検知するセンサ部46などで構成される。
無線通信部41は、GPS衛星からのGPS信号を受信するGPS受信部411、センタ装置1と無線通信を行う送受信部412及びアンテナ413を含んで構成される。なお、センタ装置1との通信には、無線LANを利用したインターネット網、携帯電話用通信網、衛星通信網などを利用することができる。また、配送容器3がジュラルミンケースのように、配送容器3の外部からの電波を遮断する機能を有する場合には、アンテナ413は、配送容器3の外部に露出するように配置される。
制御部42は、マイクロプロセッサ、リードオンリーメモリ(ROM)またはランダムアクセスメモリ(RAM)などの半導体メモリ、及びROMに組み込まれたソフトウェアなどで構成され、ケース端末4全体の制御を司る。制御部42は、無線通信部41における通信を制御する通信制御部421、GPS受信部411にて受信した情報に基づき位置情報を取得する位置検出部422、無線通信部41を介してセンタ装置1から受信した施解錠指示に基づいて電気錠31を施解錠制御する錠制御部423、ケース端末4と電気的に接続される電気錠31の状態を監視する錠監視部424、及びセンサ部46にて配送容器の開閉を監視する開閉監視部425を含んで構成される。
記憶部43は、ROMまたはRAMなどの半導体メモリなどで構成され、制御部42の動作プログラムなど各種情報を記憶する。また、記憶部43は、配送容器を特定する識別情報であるケース端末ID431と、センタ装置1との無線通信に用いられる固有アドレス(電話番号)と、電気錠31の施解錠制御に必要な暗証番号(暗証コード)432と、電気錠31の施解錠状態、配送容器3の開閉状態、配送中に取得した位置情報の履歴を含む監視記録433とが記憶される。ケース端末ID431は、ケース端末(配送容器)を特定するための識別番号であり、センタ装置1との通信にアドレスとして用いられる。
電源部44は、電気錠31及びケース端末4の動作電源を供給するバッテリである。
報知部45は、異常発生時に警報音を出力するスピーカを含んで構成される。
センサ部46は、配送容器3の開閉状態を検出するリミットスイッチで構成された開閉検知センサである。開閉検知センサについては、従来から種々の方法が提案されており、マグネット式センサなどを用いてもよい。
以下に、ケース端末4の動作について説明する。
制御部42は、センタ装置1から施錠指示を受けると、受信した施錠制御信号に含まれる暗証番号(暗証コード)432を記憶するとともに、電気錠31を施錠する。そして、施錠完了信号をセンタ装置1に送信する。施錠制御信号に暗証番号が含まれていない場合は、正当な施錠指示ではないため施錠制御を行わない。なお、施錠制御する際には、センサ部46が閉状態を検知しているかを確認し、開状態である場合には報知部45にてその旨を報知する。
制御部42は、電気錠31を施錠制御した後に監視モードに入る。
監視モード中は、10分毎、1時間毎といった所定時間おきに位置情報を取得し、監視記録433として記録する。また、電気錠31が解錠されたり、センサ部46が配送容器31の開放を検知した場合には、位置情報を取得して解錠情報を開放情報とともに監視記録433として記録するとともに、報知部45にて警報し、さらにセンタ装置1に対して、監視記録433を送信して電気錠31の解錠又は配送容器3の開放を通知する。
また、制御部42は、センタ装置1から解錠指示を受けると、受信した解錠制御信号に含まれる暗証番号(暗証コード)が、記憶部43に記憶されている暗証番号432と一致しているかを錠制御部423で確認する。照合の結果、解錠制御信号に含まれる暗証番号と記憶部43に記憶されている暗証番号432が一致する場合には、錠制御部423から解錠信号を電気錠31に送って電気錠31を解錠する。そして、解錠完了信号をセンタ装置1に送信する。
次に、本実施形態に係る配達システム100のセンタ装置1について詳細に説明する。
図4は、センタ装置1の機能ブロック図である。
センタ装置1は、センタ装置1全体の制御を司る制御部11と、制御部11の動作プログラム及び各種情報を記憶する記憶部12と、センタ装置1全体に電源を供給する電源部13と、記憶12に記憶されている情報を管理者などに表示するための表示部14と、表示部14の表示内容の切り替え及び各種操作の入力を行うための操作部15と、通信網を介して発送端末2、受領端末5、及び配送容器3と通信を行うための通信部16などで構成される。
制御部11は、マイクロプロセッサ、ROMまたはRAMなどの半導体メモリ、及び動作プログラムなどで構成され、センタ装置1全体の制御を司る。制御部1は、通信部16における通信を制御する通信制御部111と、通信部16を介して発送端末2、受領端末5、又はケース端末4から受信した各種情報と記憶部12に記憶された情報とを照合する照合部112と、発送者から施錠依頼を受け付けたときに配送容器3の電気錠31の暗証番号をランダム生成する暗証番号生成部113と、配送情報に一意に対応する管理コード(管理情報)を生成し、その管理コードを付加した解錠依頼用のURL(Uniform Resource Locator:インターネットアドレス)を作成し、解錠依頼URLに埋め込まれた管理コードから配送情報を特定する管理情報処理部114と、暗証番号を含む施解錠制御信号(施錠制御信号または解錠制御信号)を送信し、配送容器3のケース端末4に対して電気錠31の施錠又は解錠を指示する施解錠指示部115を含んで構成される。
なお、本実施形態においてはURLを用いて説明するが、IPアドレスなど、ネットワーク上のアドレスを示す情報であればよい。特に、解錠依頼用のURLを用いれば、後述する解錠依頼の手続き操作が簡素化でき、利便性を高めることができる。
記憶部12は、ROMまたはRAMなどの半導体メモリなどで構成され、制御部11の動作プログラムなど各種情報を記憶する。また、記憶部12は、顧客に関する情報を記憶する顧客情報DB121、配送容器3のケース端末4に関する情報を記憶するケース端末情報DB122、個々の配送に関する情報を記憶する配送情報DB123、配送容器3の電気錠31の施解錠状態、配送容器3の開閉状態、配送中に取得した位置情報の履歴を含む情報を記憶する監視記録DB123などのデータベースを有する。
以下に、各データベースについて説明する。
最初に、顧客情報DB121について、図5を用いて説明する。図5(a)に、顧客情報DB121の一例を示す。この例において、顧客情報DB121には、顧客毎に一意に付される顧客ID61、各顧客がセンタ装置1にアクセスする際のパスワード62、及び氏名、住所などの個人情報63及び使用する端末を特定する端末特定情報64が、それぞれ関連付けて保存される。
なお、発送者および受領者は、センタ装置1に予め登録された顧客であり、顧客ごとに顧客IDが付与される。そして、顧客IDに対応して、センタ装置1にアクセスする際のパスワードと、個人情報である氏名・住所・連絡先・メールアドレスの他、端末特定情報(例えば、端末として使用するコンピュータに内蔵されるネットワークカードの物理アドレス(MACアドレス)若しくは携帯電話の電話番号)などが登録される。個人情報63に含まれるメールアドレスは、センタ装置1から発送端末2又は受領端末5への通知に用いられる。また、携帯電話の電話番号は、受領者に通知を行う際、特定の受領端末へのみ通知するために使用し、物理アドレスは、登録された顧客から施解錠依頼がなされたか否かを検証するために使用される。
次に、ケース端末情報DB122について説明する。なおケース端末情報DB122については図示省略する。
ケース端末情報DB122は、ケース端末4を特定するためのケース端末IDが登録されている。またケース端末IDは、ケース端末4が取り付けられた配送容器3のIDと対応付けられて登録される。ケース端末4が交換された場合など、組み合わせが変更されたときに更新する。ここで、ケース端末IDは、センタ装置1との無線通信に用いられる固有アドレス(電話番号)に対応付けられている。
次に、配送情報DB123について説明する。図5(b)に、配送情報DB123の一例を示す。
配送情報DB123には、個々の配送に関する情報(配送情報)として、伝票コード71、発送者の顧客ID72、受領者の顧客ID73、ケース端末ID74、配送容器3の電気錠31を施解錠するための暗証番号75が登録され、また各配送情報に一意に対応する管理コード76が関連付けられて登録される。この配送情報DB123を参照することで、各データ(例えば伝票コード)又はその組み合わせ(例えば発送者の顧客IDと受領者の顧客ID)から配送情報を特定することができる。
なお、配送情報DB123には、発送端末2から伝票番号などを含む施錠依頼情報を受信すると、その施錠依頼情報に基づいて配送情報が追加される。また、伝票番号や受領者の顧客IDなど、配送情報を特定するために必要な情報が発送端末2以外から別途取得される場合には、発送端末2から施錠依頼情報を受信するより以前に、配送情報DB123へ、その配送情報を追加してもよい。
最後に、監視記録DB124について説明する。なお監視記録DB124については図示省略する。
監視記録DB124には、個々の配送における監視記録として、伝票番号に対応させて、ケース端末IDと、ケース端末4から受信した監視記録(施解錠ログ、開閉ログ、位置情報ログ)とを記憶する。ケース端末4から新たな情報を受信したとき、随時更新する。
以下に、管理情報処理部114について詳述する。
管理情報処理部114では、配送情報に一意に対応する管理コードを生成する。一例として、任意の期間において配送依頼を受けた順番を示す番号と、その任意の期間を表す数値の組み合わせとすることができる。例えば、任意の期間を毎月に設定し、配送依頼を受けた順番を示す番号を6桁で表示する。ある荷物について2005年5月に配送依頼を受け、且つ2005年5月においてその荷物の配送依頼を受けた順番が3000番であったとした場合、管理コードを”200505003000”という12桁の数字とすることができる。生成された管理コードは、配送情報DB123において保存する。
また、管理情報処理部114では、以下の処理を行う。まず、施錠依頼の際に受信した配送情報から管理コードを生成する。生成した管理コードをテキストデータに変換する。解錠依頼用(後述する配達管理用サイト)のURLにテキスト化した管理コードを付加し、配達通知用URLを作成する(例えば、URLはhttp://○○.com/access?********と表記され、このうち********が管理コードに対応する)。そして、受領者が配達通知用URLにアクセスした際には、埋め込まれた管理コードを抽出し、バイナリ化する。バイナリ化した管理コードを配送情報DB123で検索し、配送情報を特定する。
上述したような管理情報処理部114を設けることにより、配送情報をそのまま荷物の受領者に通知する代わりに、配送情報との対応関係がセンタ装置1でしか分からない管理コードを荷物の受領者に通知することにより、配送情報を隠蔽することができるため、よりセキュリティを向上させることができる。
電源部13は、センタ装置1の動作電源を供給する商用電源およびバッテリである。
表示部14は、記憶部の情報などを視覚的に表示する液晶ディスプレイなどで構成される。
操作部15は、表示部14の表示内容を切り替えたり、各種操作を入力するキーボード、マウスなどの他、表示部14と一体となったタッチパネルまたはタッチペンとして構成される。
通信部16は、通信網を介してケース端末4、発送端末2、及び受領端末5、若しくは配送業者が所有するコンピュータと通信するためのLANカード及びネットワークドライバ、又は携帯電話用通信網若しくは衛星通信網で通信を行うための通信回路及び駆動用などのソフトウェアで構成される。
本実施形態の配達システム100の動作を、図6、図7に参照して説明する。
図6は、施錠時の流れを示すタイミングチャートである。
まず、発送者は、受領者に配送しようとする荷物を、配送業者から派遣された配送者の持参した配送容器3に収納し、配送容器3の蓋を閉じると、発送者は、発送端末2からインターネットブラウザなどを使用することにより、センタ装置1が管理する配送管理用サイトにアクセスし、電気錠の施錠依頼(すなわち、発送信号の送信)を行う(ステップS01)。このとき、配送者から受け取った伝票番号、自己(発送者)の顧客ID、パスワード、受領者の顧客ID、ケース端末に記載されたケース端末IDを入力する。
次に、センタ装置1は、発送者の発送端末2から施錠依頼の情報が入力されると、顧客情報DB121を参照し、照合部112にて、発送者の顧客IDが登録されているか、パスワードが一致するか、受領者の顧客IDが登録されているか照合する。また、ケース端末情報DB122を参照し、照合部112にて、配達に用いる配送容器3のケース端末IDが登録されているか照合する(ステップS02)。
照合した結果、入力された施錠依頼情報と記憶部12に保存されたデータとが一致しない場合、センタ装置1は発送端末2において照合エラーを表示させる。一方、施錠依頼情報と、記憶部12に保存されているデータに一致するものが存在する場合、センタ装置1は、暗証番号生成部113にて配送容器3の電気錠31に設定される暗証番号を生成する(ステップS03)。そして、施錠依頼の際に入力された伝票コード、発送者の顧客ID、受領者の顧客ID、ケース端末IDと、生成した暗証番号とをそれぞれ関連付けし、配送情報として記憶部の配送情報DB123に登録する。
暗証番号が生成されると、センタ装置1は、施解錠指示部115にて、配送情報に含まれるケース端末IDで特定される配送容器3のケース端末4に対し、生成した暗証番号を含む施錠制御信号を送信し、施錠指示を行う(ステップS04)。この通信は、ケース端末IDと対応付けられた携帯電話通信用の電話番号を用い、ショートメッセージサービス(SMS)にて行う。
配送する荷物が収納された配送容器3のケース端末4は、無線通信部41の送受信部412を通じて施錠指示を受けると、施錠制御信号に含まれた暗証番号を記憶部43に記憶するとともに、錠制御部423にて電気錠31を施錠制御する(ステップS05)。
このとき、ケース端末4は、監視モードに設定し、錠監視部424、開閉監視部425による監視と、位置検出部422による定期的な位置情報の取得を開始する。
また、ケース端末4は、無線通信部41の送受信部412を通じて施錠完了信号をセンタ装置1へ送信し、施錠が正常に行われたことをセンタ装置1に通知する(ステップS06)。
センタ装置1は、施錠完了信号を受信すると、管理情報処理部114にて、配送情報DB123に登録した配送情報に一意に対応する管理コードを生成する(ステップS07)。そして、その管理コードを対応する配送情報に関連付けて配送情報DB123に登録する。
また、配送管理用サイトのURL(Uniform Resource Locator)にテキスト化した管理コードを付加して、配達通知用URLを作成する(ステップS08)。作成された配達通知用URLは、記憶部12に保存される。
次いで、送付先の受領者に対して配送通知信号を送信し、配送案内を行う(ステップS09)。配送案内とは、配送情報の受領者の顧客IDで特定される通知先(配送通知信号の送信先)に対し、当該配送に係る伝票番号と配達通知用URLとを送付することである。送付に際しては、顧客情報DB121を参照し、受領者の顧客IDに対応する個人情報から抽出したメールアドレスを用いる。また、受領端末5を特定して配送案内を行うことができる場合には、通知先をその特定の受領端末5にのみ限定して配送案内を行うことが好ましい。一例として、受領端末5が携帯電話の場合、電子メールを利用する代わりにショートメッセージサービス(SMS)を利用して配送案内を行うことで、特定の受領端末5でのみ配送案内を受け取れるようにすることができる。また、別の一例として、受領端末5がセンタ装置1と専用線で接続されている場合には、その専用線を通じて配送案内を行うことにより、特定の受領端末5でのみ配送案内を受け取れるようにすることができる。
なお後述するが、配送案内された受領者が配達通知用URLにアクセスするだけで、いずれの配送に関するものであるかを特定することができる。
最後に、記憶部12に保存されている配送情報DB123を参照して発送者の通知先(メールアドレス)を取得し、その通知先へセンタ装置1における配送の受付処理が完了した旨を送信する(ステップS10)。
発送者は、上記の流れで施錠された配送容器3を配送者に渡し、配送者は、配送容器3に収納された荷物を受領者へ配達する。
次に、解錠時の流れについて説明する。
図7は、解錠時の流れを示すタイミングチャートである。
受領者は、配送者から配送容器3と伝票番号を受け取ると、受領端末5を使用して、センタ装置1から送信された配送案内を確認し、受け取った伝票番号と対の配達通知用URL(配送管理用サイト)にアクセスし、センタ装置1に対して配送容器3の電気錠31の解錠依頼を通知する(ステップS11)。このとき、解錠依頼情報として、自己(受領者)の顧客ID、パスワードを入力する。
なお、配達通知用URLは、配送情報で特定された顧客の通知先にのみ送付されるため、例え荷物を不正受領しようとする第3者が、仮に正当な荷物受領者の顧客ID及びパスワードを知っていたとしても、それだけでは配達通知用URLにアクセスすることができず、正当な受領者と偽って配送容器3の電気錠31を解錠することはできない。
センタ装置1は、受領端末5から解錠依頼の情報が入力されると、管理情報処理部114にて、アクセスされた配達通知用URLに埋め込まれた管理コードに基づいて、配送情報DB123内でその管理コードと一致するものを検出して配送情報を特定する(ステップS12)。
そして、配送情報が特定されると、顧客情報DB121を参照し、照合部112にて、受領者の顧客IDが登録されているか、パスワードが一致するか照合する。また、特定された配送情報を参照して、その顧客が受領者に指定されているか否かを照合する(ステップS13)。これにより、荷物を不正受領しようとする第3者が、仮に配達通知用URLを不正に入手したとしても、その配達通知用URLから特定される配送情報に含まれた受領者の顧客ID及びパスワードを知らない限り、配送容器3の電気錠31を解錠することはできない。
さらに、安全性をより向上させるために、受領端末5が、顧客IDに登録されている端末か否か、端末特定情報の照合を行って確認するようにしてもよい。受領端末5が登録されている端末か否かを確認することにより、例え第3者が受領者のメールアドレス・メールのパスワード、顧客ID及びパスワードを不正入手し、第3者の所有するパーソナルコンピュータなどの端末からメールサーバにアクセスして配送案内を受け取って解錠依頼を行っても、センタ装置1内で不正アクセスであることを判断して解錠依頼を拒否することができる。なお、端末特定情報の確認は、以下のように行うことができる。まず、配達通知用URLで指定されたウェブサイトにおいて、物理アドレスを取得するアプレットを実行するボタンを設けておく。配送荷物を受け取った受領者が、配送案内に従って配達通知用URLにアクセスした際、当該ボタンを押す(すなわち、ブラウザの画面上に表示された当該ボタン上で、マウスのクリックなどを行う)ことを要求する。そして、受領者が当該ボタンを押すと、物理アドレスが取得され、センタ装置1に送信される。センタ装置1では、受信した端末の物理アドレスと、顧客情報DB121に登録されている受領者の端末の物理アドレスとを比較し、一致するか否かを確認する。
照合した結果、解錠依頼情報とセンタ装置1に記憶されている情報が一致しない場合は、受領端末5に照合エラーを表示させる。
逆に、解錠依頼情報とセンタ装置1に記憶されている情報が一致する場合、センタ装置1は、施解錠指示部115にて、特定した配送情報に含まれるケース端末IDで特定されるケース端末4に対し、配送情報に含まれた暗証番号を含む解錠制御信号を送信し、解錠指示を行う(ステップS14)。
ケース端末4は、解錠指示を受けると、錠制御部423にて、解錠制御信号に含まれた暗証番号が記憶部43に記憶された暗証番号432と一致するかを判定し、一致する場合には電気錠31を解錠制御する(ステップS15)。また、記憶部43に記憶している暗証番号432を削除する。このとき、ケース端末4は監視モードを解除し、錠監視部424、開閉監視部425による監視と、位置検出部422による定期的な位置情報の取得を終了する。
また、解錠完了信号を無線通信部41を通じてセンタ装置1へ送信し、解錠が正常に行われたことをセンタ装置1に通知する(ステップS16)。
センタ装置1は、ケース端末4から解錠完了通知を受けると、記憶部12に保存されている配送情報DB123を参照して発送者の通知先(メールアドレス)を取得し、その通知先へ配送完了を通知し(ステップS17)、配達完了として処理を終了する(ステップS18)。
またセンタ装置1は、記憶部12に保存されている配送情報DB123、監視記録DB124のデータを、配送が完了したときに配送業者へ通知する。また、配送中に配送容器の不正開放または不正解錠を検出した際にも、配送業者へ通知する。その他、配送業者から要求されたときなど、必要に応じて通知を行う。
本実施形態の配達システム100では、個別の荷物配送毎に配送容器3の電気錠31を施解錠するための暗証番号が決定され、またその暗証番号はセンタ装置1で生成し管理される。そして、暗証番号や解錠に必要な配送情報をそのまま荷物の発送者、受領者に通知しないため、第3者に情報が漏洩して受信者に成り済まされるといった不正解錠を防ぐことができる。さらに、配送容器3の電気錠31を解錠するためには、配達通知用URLへアクセスすることが必須であるが、荷物の発送者が特定した受領者のみがセンタ装置1から配送案内として配達通知用URLを通知されるため、たとえ顧客が管理する情報(顧客ID及びパスワード)が第三者に知られてしまったとしても、第三者が不正解錠することができない。
このように、発送者、受領者、配送者が暗証番号のような施解錠制御に関する直接的な情報を管理する必要がないため、暗証番号などの情報が漏洩することがなく、第三者または荷物を配送する配送者による不正解錠を防ぐことができる。
解錠依頼の権限の与え方としては、配達通知用URLを用いる代わりに、管理情報処理部114にて生成した管理コードを受領者に送信し、解錠依頼の際に管理コードを返信させるように構成してもよい。この場合においても、管理コードはセンタ装置1の顧客情報DB121に登録された連絡先に送信されるが、管理コードを受け取る端末を特定するために、ショートメッセージサービスを利用するか、端末の物理アドレスも返信させることが好ましい。
配送容器3の電気錠31に鍵穴を設け、緊急時には鍵によって解錠可能としてもよい。この操作は、ケース端末4の錠監視部424、開閉監視部425にて検出されるため、センタ装置1に確実に伝達される。この場合、鍵は配送者が所持するが、封印しておくなどして使用履歴が残るようにしておくとよい。
暗証番号を生成する際に有効期限を設定することも有効である。
また、配送容器3のケース端末4とセンタ装置1との通信において、施解錠情報を暗号化して通信するように構成してもよい。このように構成することで、配送容器3とセンタ装置1との通信内容を解析されて、センタ装置1以外から配送容器3に対して不正な解錠指示を与えることによって解錠されるおそれを減らすことができる。
この場合、ケース端末4とセンタ装置1との間では、一例として公開鍵暗号方式による暗号化通信を用いることができる。ケース端末4の記憶部43には、ケース端末毎に特定される秘密鍵が記憶される。一方、センタ装置1は、各ケース端末が有する秘密鍵に対応する公開鍵を記憶部12のケース端末情報DB122において、各ケース端末と関連付けて登録しておく。センタ装置1からケース端末4に施錠指示、解錠指示などの通信を行う場合、センタ装置1のケース端末情報DB122に登録された公開鍵を用いて通信する情報の暗号化を行い、暗号化された情報をケース端末4に送信する。ケース端末4では、受信した情報を、秘密鍵を用いて復号した後、施錠または解錠を行う。
また、センタ装置1の管理情報処理部114の別の実施形態として、配送情報に基づいて生成した暗号を管理コードとしてもよい。
図8に、暗号コードを管理コードとして用いる場合の管理情報処理部114の機能ブロック図を示す。この場合、管理情報処理部114は、暗号コードを生成するために、データ変換部1141、鍵生成部1142、暗号コード生成部1143、一時記憶部1144、暗号コード連結部1145などで構成される。
暗号コードを管理コードとして生成する場合、暗号コードを以下のように生成する。
まず、データ変換部1141において、配送情報を一定の変換ルールに則って変換し、配送情報に対応したビット列を生成する。この変換ルールは、例えば、配送情報に含まれる'a'、'1'といったキャラクタ毎に一意に定められるビット列に変換するものである。生成されたビット列は、一時記憶部1144に保存される。
次に、鍵生成部1142は、ビット列の暗号化に使用する鍵(共通鍵)を、乱数を用いて生成する。生成される鍵は、64ビット長であり、このうち8ビットがパリティビットとして使用される。また生成された鍵も、一時記憶部1144に保存される。
鍵が生成されると、暗号コード生成部1143は、一時記憶部1144から、鍵とビット列を受け取る。そして、受け取ったビット列を64ビット毎に分割し、分割された部分ビット列毎に受け取った鍵を用いて逐次暗号化する。各部分ビット列は、暗号化されると逐次一時記憶部1144に保存される。なお、暗号コード生成部1143は、先に暗号化された部分ビット列と、次に暗号化する部分ビット列とで排他的論理和演算(XOR演算)を行い、その演算結果として得られるビット列に対して暗号化を行う。ただし、最初に暗号化される部分ビット列については、予め定められた64ビットのマスクデータとの間でXOR演算を行う。
暗号コード生成部1143で各部分ビット列の暗号化が終了すると、暗号コード連結部1145は、暗号化された各部分ビット列を一時記憶部1144から受け取り、一つのビット列に連結し、暗号コードを生成する。また、暗号コード生成に用いた共通鍵は、対応する配送情報に関連付けて、配送情報DB123に保存する。
この場合、配送情報DB123には、管理コード76を登録する代わりに、暗号化に使用した共通鍵が登録される。
なお、本発明において使用可能な暗号方式は上述したものに限られず、Advanced Encryption Standard(AES)、CAMELLIA(登録商標)、Fast Data Encryption Algorithm(FEAL)などの様々な共通鍵方式の他、RSA、E−SIGN、楕円暗号、DSAなどの公開鍵暗号方式を用いることもできる。
また、管理コードを暗号コードとした場合、管理情報処理部114では、以下の処理を行う。まず、施錠依頼の際に受信した配送情報を共通鍵で暗号化し暗号コードを生成する。生成した暗号コードをテキストデータに変換する。解錠依頼用(後述する配達管理用サイト)のURLにテキスト化した暗号コードを付加し、配達通知用URLを作成する(例えば、URLはhttp://○○.com/access?********と表記され、このうち********が暗号コードに対応する)。そして、受領者が配達通知用URLにアクセスした際には、埋め込まれた暗号コードを抽出し、バイナリ化する。さらに、バイナリ化した暗号コードを配送情報DB123に保存されている共通鍵で逐次復号化し、配送情報を取得する。このように、受領者による配達通知用URLへのアクセスに応じて、配送情報が特定される。
暗号コードは、配送DB123に登録された配送情報(暗証番号を含む)の全部を暗号化してもよいが、配送情報の一部を暗号化するようにしてもよい。一部の情報とは、配送DB123を参照してどの配送かを特定できる情報である。たとえば、配送情報の一部である伝票番号のみを暗号化した暗号コードを生成し、解錠依頼時には、復号した伝票番号から配送DB123を参照して受領者の顧客ID及び他の情報を得ればよい。また、例えば、受領者の顧客IDとケース端末IDとの組み合わせを用いた場合でも、同様に配送情報を特定可能である。
配送情報を暗号化した暗号コードを管理コードとして用いることで、前述したように、新たに配送情報を特定するためのコードを作成・管理する必要がなくなる。
なお、上述してきた実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではない。
本発明に係る配達システムの全体構成図である。 本発明の一実施形態における配送容器の概略斜視図である。 本発明の一実施形態における配送容器のケース端末の機能ブロック図である。 本発明の一実施形態における配達システムのセンタ装置の機能ブロック図である。 (a)は、本発明の一実施形態における配達システムのセンタ装置で管理される顧客情報データベースの一例図であり、(b)は本発明の一実施形態における配達システムのセンタ装置で管理される配送情報データベースの一例図である。 本発明の一実施形態における配達システムの配送容器施錠時のタイミングチャートである。 本発明の一実施形態における配達システムの配送容器解錠時のタイミングチャートである。 本発明のセンタ装置の別の実施形態に係る管理情報処理部の機能ブロック図である。
符号の説明
100 配達システム
1 センタ装置
2 発送端末
5 受領端末
11 制御部
111 通信制御部
112 照合部
113 暗証番号生成部
114 管理情報処理部
1141 データ変換部
1142 鍵生成部
1143 暗号コード生成部
1144 一時記憶部
1145 暗号コード連結部
115 施解錠指示部
12 記憶部
121 顧客情報DB
122 ケース端末情報DB
123 配送情報DB
124 監視記録DB
3 配送容器
31 電気錠
32 ケース本体
4 ケース端末
41 無線通信部
411 GPS受信部
412 送受信部
413 アンテナ
42 制御部
421 通信制御部
422 位置検出部
423 錠制御部
424 錠監視部
425 開閉監視部
43 記憶部
431 ケース端末ID
432 暗証番号
433 監視記録
6 通信網
7 携帯電話基地局
8 GPS衛星

Claims (8)

  1. ネットワークを介して外部と通信可能であり、配送容器へ解錠指示信号を送信するセンタ装置と、
    配送対象の荷物を収容可能であり、且つ電気錠を有し、前記解錠指示信号を受信すると該電気錠を解錠制御する配送容器と、
    荷物を受け取る受領者に操作され、受領信号を送信する受領端末と、から構成された配達システムであって、
    前記センタ装置は、
    少なくとも前記配送容器を識別する容器識別情報と前記受領者を識別する受領者識別情報と配送通知信号の送信先とを個々の配送ごとに関連付けて記憶する配送情報テーブルと、
    少なくとも前記個々の配送を指定した発送信号が入力されると、前記配送情報テーブルを参照し、該配送に対応する送信先へ、該配送と一意に対応して生成された管理情報を含む配送通知信号を送信する管理情報処理手段と、
    前記管理情報及び前記受領者識別情報を含む受領信号を前記受領端末から受信すると、前記配送情報テーブルを参照して、受信した管理情報に対応する受領者識別情報と受信した受領者識別情報とが少なくとも一致する場合に、該管理情報に対応する配送容器へ解錠指示信号を送信する解錠処理手段と、
    を有することを特徴とする配達システム。
  2. さらに、前記容器識別情報及び前記受領者識別情報を含む前記発送信号を送信する発送端末を備え、
    前記センタ装置は、
    前記発送端末から送信された発送信号を入力する受信手段をさらに有し、
    入力された発送信号に含まれる前記容器識別情報と前記受領者識別情報とを配送情報テーブルにて記憶する、請求項1に記載の配達システム。
  3. 前記センタ装置は、
    さらに、前記発送信号が入力されると、前記配送情報テーブルを参照し、該発送信号が指定する配送に対応した配送容器へ施錠指示信号を送信する施錠処理手段を有し、
    前記配送容器は、
    前記施錠指示信号を受信すると前記電気錠を施錠制御する、請求項1又は2に記載の配達システム。
  4. 前記センタ装置は、
    前記個々の配送ごとに暗証コードを生成する暗証コード生成手段をさらに有し、
    前記配送情報テーブルにて前記個々の配送ごとに関連付けて前記暗証コードを記憶し、
    前記施錠処理手段にて前記配送に対応する暗証コードを含む前記施錠指示信号を前記配送容器へ送信し、
    前記解錠処理手段にて前記配送に対応する暗証コードを含む前記解錠指示信号を前記配送容器へ送信し、
    前記配送容器は、
    前記暗証コードを記憶する記憶手段と、
    前記施錠指示信号を受信すると、該施錠指示信号に含まれる暗証コードを前記記憶手段に記憶させるとともに前記電気錠を施錠制御する施錠制御手段と、
    前記解錠指示信号を受信すると、該解錠指示信号に含まれる暗証コードと前記記憶している暗証コードとが一致する場合に前記電気錠を解錠制御する解錠制御手段とを有する、請求項3に記載の配達システム。
  5. 前記管理情報処理手段は、前記配送情報テーブルに記憶された前記個々の配送に関する情報を暗号化して前記管理情報を生成し、
    前記解錠処理手段は、前記受領信号に含まれる前記管理情報を復号化して個々の配送を特定する請求項1〜4の何れか一項に記載の配達システム。
  6. 前記管理情報処理手段は、前記管理情報を付加したネットワーク上のアドレスを作成して前記送信先へ該アドレスを送信し、
    前記解錠処理手段は、前記受領端末から前記アドレスにアクセスされると、該アドレスに付加された管理情報を抽出する請求項1〜5の何れか一項に記載の配達システム。
  7. 荷物の配達に用いられる配送容器及び荷物の受領者が操作する受領端末とネットワークを介して通信し、前記配送容器が備える電気錠の施解錠制御を遠隔から指示する配達システム用センタ装置であって、
    少なくとも前記配送容器を識別する容器識別情報と前記受領者を識別する受領者識別情報と配送通知信号の送信先とを個々の配送ごとに関連付けて記憶する配送情報テーブルと、
    少なくとも前記個々の配送を指定した発送信号が入力されると、前記配送情報テーブルを参照し、該配送に対応する送信先へ、該配送と一意に対応して生成された管理情報を含む配送通知信号を送信する管理情報処理手段と、
    前記管理情報及び前記受領者識別情報を含む受領信号を前記受領端末から受信すると、前記配送情報テーブルを参照して、受信した管理情報に対応する受領者識別情報と受信した受領者識別情報とが少なくとも一致する場合に、該管理情報に対応する配送容器へ解錠指示信号を送信する解錠処理手段と、
    を有することを特徴とする配達システム用センタ装置。
  8. 請求項1〜6の何れか一項に記載された配達システムに用いられる配送容器であって、
    配送容器の開放を検出する開閉監視部と、
    前記電気錠の施解錠を検出する錠監視部と、
    自己の位置情報を取得する位置検出部とを備え、
    少なくとも前記開閉監視部にて開放を検出したか前記錠監視部にて解錠を検出した場合、前記位置検出部にて取得した位置情報をネットワークを介して前記センタ装置へ無線送信することを特徴とする配送容器。
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