JP4557252B2 - X線ct装置 - Google Patents
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Description
また、このスキャノグラム像を見ながらスキャンの撮影範囲を決めることをスキャン計画と呼ぶ。
従って、X線発生源を上部においてスキャノグラム像を撮影すれば、被検体のテーブル移動方向(Z軸方向)に伸長した透過画像となる。
それら複数のスキャノグラム像をもとにスキャン計画を行う。
具体的には、特許文献1に記載のように、X線発生源を被検体の上下方向(X線発生源が12時の位置を0°とすると、0°または180°の位置)に固定して得たスキャノグラム像と、X線発生源を被検体の左右方向(X線発生源が90°または270°の位置)に固定して得たスキャノグラム像により、それぞれ被検体の左右方向および上下方向の位置決めを行う。
このため、X線の被曝という観点から省略できるのであればそれが望ましいものである。
しかし、一方で、スキャン位置をより正確に決めるためのスキャノグラム撮影は、被検体を診断画像を確実に得る上で間接的に重要である。
そこで、これらの妥協点として、より少ない被曝でより正確なスキャンの位置決めが可能な方法を得ることを課題とした。
また、前記X線発生源にはX線の前記X線検出部方向への照射を遮断するX線遮蔽手段が備え付けられており、前記第一の透視像を取得した範囲と前記第二の透視像を取得する範囲が異なる範囲においては、前記X線遮蔽手段によってX線を遮蔽することを特徴とする。
また、前記第二の透視像を取得する範囲を前記第一の透視像を取得した範囲に対して相対的に設定されたデータテーブルを有し、前記データテーブルを読み取って前記第二の透視像撮影を制御する制御手段を備えた。
図に示すように、本実施例に記載のX線CT装置は、被検体を撮影するための各種条件設定を行い、あるいはまた取得したデータをもとに画像を再構成を指示するための操作卓100と、操作卓100から入力された撮影条件に従い被検体にX線を照射し、被検体を透過したX線を検出し、データ収集するためのガントリ装置200と、操作卓100で指定した範囲を撮影するため被検体を搬送するテーブル300と、から構成されている。
ガントリ200は、ガントリ200の各種制御機構とテーブル300とを制御するメインコントローラー9と、X線発生源10と、X線発生源10を制御するX線コントローラー11と、X線を遮蔽させるためのX線遮蔽機構部12と、X線遮蔽機構部12を制御するX線遮蔽コントローラー13と、X線発生源11から照射され被検体を透過したX線を検出するためのX線検出部14と、X線検出部14にて検出したX線をデータに変換するデータ収集部15とからなる。
テーブル300は、被検体を乗せ搬送するための天板16と、メインコントローラー9からの命令を受けて天板16の移動を制御するテーブルコントローラー17とからなる。
ここで、図2ではスキャンを行う前にスキャン計画用としてスキャノグラムAおよびスキャノグラムBを撮影する場合を例にしている。
なお、必要に応じてスキャノグラムCやスキャノグラムDなどを撮影することも可能である。それぞれのスキャノグラムの計画においては、それより先行して撮影したスキャノグラムを利用することが可能である。
ここでは、最初のスキャノグラム像として、スキャノグラムAの撮影条件(管電圧,管電流,撮影範囲,透視像角度(X線発生源位置)など)を設定する。
そして、ステップS402では、この撮影条件に従い、スキャノグラムちを撮影する。
そして、ステップS403では、このスキャノグラムA像を図1に示した画像表示装置であるCRT5に表示する。
つまり、ステップS404では、このスキャノグラムA像を見ながらスキャノグラムBで透視像を取得したい範囲、すなわち、X線を被検体へ照射する範囲を設定する。
例えば、X線発生源が12時の位置(この位置をPAと称する)として、この位置でスキャノグラムA像を取得する。
その後、スキャノグラムA像を元に、X線発生源が3時の位置(この位置をLATと称する)として、この位置でスキャノグラムB像を取得することが考えられる。
断層像撮影時の視野や関心領域を考慮しなければ、必要とされる領域が撮影しきれず再度撮影となったり、あるいは、画質を最適化できず撮り直しという問題が生ずるからである。
また、ROIが骨の近辺である場合は、ビームハードニングを補正した処理を選択する必要があるが、PAだけのスキャノグラムでは、判断が困難でLATの一部の情報が欲しいときがある。
このように、ステップS404では、必要最小限に追加したいスキャノグラムBの撮影位置を決定する。
そして、ステップS406では、スキャノグラムBを撮影する。
なお、撮影中は被検体搬送用のテーブルも所定の速度で移動し続ける。
ここで、ステップS404で設定する被検体へのX線照射範囲は、図1のI/F 8aを通してメインコントローラー9に伝わる。
検出部より得られたデータをデータ収集部にて取り込み画像演算部にてスキャノグラム像を作成する。 ここで、X線が遮蔽された部分はノイズ情報をそのまま表示するのではなく、ある出力以下のデータはCT値の最小値以下の固定した値で埋めるなど加工しスキャノグラム像として保存し、また画像表示部に表示する。必要であれば更に別の角度からのスキャノグラムを計画し撮影することも可能である。ここで得られた複数のスキャノグラム像をもとにスキャン計画を行う。
このため、透視像として必要のない部分にはX線が被検体へ照射されないようにする。 つまり、必要のない部分へのX線を遮蔽するようにX線遮蔽機構部を動作させる。
ステップS408では、図1のCRT5に表示されているスキャノグラムA像とスキャノグラムB像を参照して、ROIの設定などのスキャン計画を行う。
ステップS409では、スキャン条件を設定する。
ステップS410では、スキャンを実行する。
ステップS411では、スキャン画像を図1のCRT5に表示する。
図3において、画面501はステップS403のスキャノグラムA像を図1のCRT5に表示した状態である。この段階では、スキャノグラムB像は画面502に表示されていない。
画面504にはスキャノグラム像は表示されないが、画面503上のスキャノグラムAの像上に、スキャノグラムBのX線照射範囲を決定する。
ステップS408において、画面505上のスキャノグラムA像及び画面506上のスキャノグラムB像を利用してスキャン計画を行う。
これは、スキャノグラムを複数撮影した場合にスキャノグラム像をスクロールさせ、それら複数のスキャノグラム像をスキャノグラム計画およびスキャン計画に利用できるようにするためのものである。
さらに、実際の臨床では出来る限り操作の手間を省くという点も重要となる。
この解決策の一つとしてプロトコル化が挙げられる。
このスキャノグラムプロトコルは、例えば、スキャノグラムA像の撮影後、自動的に所定のスキャノグラムB像を撮影させるものである。
スキャノグラムAの後に定型的にスキャノグラムBの取得が必要な場合は、このような定型的なプロトコル処理が採用可能となり、操作の手間を削減可能となる。
プロトコルは、図4に示すように、X線管球と検出部の位置(PA, LAT)、管電圧(kV), 管電流(mA)およびスキャノグラム長(Length)などで指定する。
例えば、図4では、X線照射単位のパラメータExpose の内容であるテーブル601は、3つの不連続な領域に対してX線照射できるように最大7つの領域に対してX線照射OFF/ONを設定している。
つまり、Area1はスキャノグラムの開始位置からスキャノグラム長で30%以上40%未満の領域である。テーブル601では、この領域のX線照射をOFFと指定する。また、Area2は、スキャノグラムの開始位置からスキャノグラム長で40%以上50%未満の領域であり、X線照射はONと指定される。テーブル601は、AreaのIDを示す列602と、スキャノグラムの開始位置からの位置を示す列603と、X線照射をするかしないか示す列604と、から構成される。
このようなスキャノグラムプロトコルを利用して、予めスキャノグラムB像でX線照射が必要と予想される領域を指定しておくことにより、図2のS404のスキャノグラムB像の計画時間を短縮することが可能である。
なお、必要な場合、スキャノグラムA像上のスキャノグラム計画ラインによりスキャノグラムB像のX線照射領域を調整できるようにしておくことも可能である。
図5中、701はスキャノグラム開始位置を、702はスキャノグラム終了位置を、703はスキャノグラムBのX線照射範囲を、それぞれ示す。図4のテーブル601では、Area2,Area4,Area6においてはX線照射をONとし、他のAreaではOFFとしていた。
Claims (4)
- X線発生源と、
これに対向して配置されるX線検出部と、
被検体の周囲に前記X線発生源と前記X線検出部を配置して回転させる回転盤と、
前記X線検出部で検出されたX線透過データを用いて画像を作成する画像処理装置と、
被検体を搭載して前記X線発生源と前記X線検出部の間に被検体を送り出すテーブルと、
を備えたX線CT装置において、
前記回転盤を第一の回転角度に固定したまま、前記テーブルを送り出して被検体の体軸方向に沿って第一の透視像の取得を指示する第一透視像取得指示手段と、
前記回転盤を第二の回転角度に固定したまま、前記テーブルを送り出して被検体の体軸方向に沿って第二の透視像を取得する範囲を、前記第一の透視像上で指示する第二透視像取得指示手段と、を備え、
第二の透視像を取得する範囲は前記被検体の体軸方向において不連続な領域であることを特徴とするX線CT装置。 - 前記第一の回転角度と前記第二の回転角度が同じ角度であることを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
- 前記X線発生源にはX線の前記X線検出部方向への照射を遮断するX線遮蔽手段が備え付けられており、
前記被検体の体軸方向であって、前記第一の透視像を取得した範囲と前記第二の透視像を取得する範囲が異なる範囲においては、前記X線遮蔽手段によってX線を遮蔽することを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のX線CT装置。 - 前記第二の透視像を取得する範囲が、前記第一の透視像を取得した範囲の前記被検体の体軸方向の長さに対して相対的に設定されたデータテーブルを有し、
前記データテーブルを読み取って前記第二の透視像撮影を制御する制御手段を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のX線CT装置。
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