JP4556564B2 - 気体溶解装置 - Google Patents

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Description

本発明は、渦流式分離装置や加圧浮上式分離装置等の水処理装置へ被処理水を導入する前に、該被処理水に空気やオゾン等の気体を溶解させることにより、上記水処理装置の処理能力の向上を図るように構成された気体溶解装置に関する。
例えば、自動車の製造工場では、機械加工時に発生した切粉や、様々な有機質微粒子・無機質微粒子の結合体であるフロック等の混濁物を含んだ廃水が発生する。また、ハムやソーセージ等の食品の製造工場では、食肉加工時に破砕された肉片や骨片等の複数の異種混合物を含んだ廃水が発生する。これらの廃水は、一般に、周知の渦流式分離装置や加圧浮上式分離装置等の水処理装置を用いて混濁物あるいは混合物が比重別に分離されて浄化処理される。その場合に、被処理水を水処理装置へ導入する前に、該被処理水に空気やオゾン等の気体を溶解させておくと、該気体の発泡により混濁物等の分離能力が向上し、ひいては水処理装置の処理能力が向上することが知られている。
そこで、特許文献1には、なるべく多量の気体を被処理水に溶解させて、水処理装置の処理能力をより一層向上させるために、気体を大気圧の下ではなく加圧下で被処理水に混入することにより、気体の溶解効率を高めるように構成された気体溶解装置が開示されている。すなわち、図13に示すように、気体溶解装置10は、上下方向に所定長さ延びる上流側の第1の管11と、この第1の管11から離間して上下方向にほぼ同じ長さ延びる下流側の第2の管12とを有している。第1の管11は気体溶解通路を提供し、第2の管12は液体調整通路を提供する。両管11,12の上部同士を連結する第3の管13が備えられ、これにより、両管11,12の上部同士が互いに連通空間Rを介して連通している。ここで、連通空間Rは、第1の管11の上部から第3の管13の上部を経て第2の管12の上部に亘る空間である。矢印aで示すように、廃水供給管14を介して第1の管11の下部に供給された廃水Zは、第1の管11を上昇して、連通空間Rに溢れ出し、第2の管12に供給されたのち、矢印bで示すように、第2の管12の下部から廃水導入管15を介して図外の水処理装置に向けて排出される。その場合に、廃水Zは、図示したように、第3の管13内に充満しないように、その流量・流速がコントロールされており、その結果、連通空間R内には、気体(例えばエア)が溜まっている。
この気体溶解装置10の上蓋部材10aを貫通して、エア吸入管16が上下方向に延びている。エア吸入管16は、上記連通空間R内のエアを吸入するためのもので、エア循環管17に接続している。エア循環管17は、廃水供給管14に至り、その交点にエゼクタ18が設けられている。エゼクタ18は、廃水Zの流れに起因して減圧が発生する減圧室を有し、連通空間R内に溜まったエアを第1の管11に供給される前の廃水Zに混入させるものである。また、エア循環管17には、連通空間R内に溜まるエアを供給するエアコンプレッサ23が接続されている。
エゼクタ18で加圧エアが混入された廃水Zが、第1の管11に供給されると、廃水Zに混入されたエアは、管11の下部において気泡となってバブリングし、この気泡は管11を上昇する過程において廃水Zに溶解する。そして、エアが溶解された廃水Zは、第3の管13及び第2の管12を経由して、廃水導入管15から排出される。その場合に、廃水Zが第1の管11から第3の管13及び第2の管12を通過中に溶け残ったエアは、連通空間R内に溜まることとなる。そこで、この加圧されたエアをエア循環管17を介してエゼクタ18に戻すことにより、エアコンプレッサ23からのエアの供給を可及的に少なくすることができ、無駄を抑制することができる。
しかし、エアコンプレッサ23による加圧エアの供給が少ないときは、この気体溶解装置10内で廃水Zに溶解したエアが徐々に持ち出されるから、エアの需給バランスが崩れて、連通空間R内のエア容量が減少し、第2の管12内の廃水Zの水位が上昇することとなる。
そこで、この気体溶解装置10には、上蓋部材10aを貫通して、電極式水位計300が備えられている。この水位計300は、第2の管12内の廃水Zの水位を検出するもので、この水位計300の検出結果に基いて、上記エアコンプレッサ23の作動が制御される。具体的には、水位計300で検出された第2の管12内の廃水Zの水位が、所定の上限水位Bより高いときは、エアコンプレッサ23によるエア供給を行う一方で、水位計300で検出された第2の管12内の廃水Zの水位が、所定の下限水位Aより低いときは、エアコンプレッサ23によるエア供給を停止する。これにより、第2の管12内の廃水Zの水位が所定の適正水位範囲Wに維持されて、上記水位が高すぎることによるエゼクタ18でのエアの混入不足や、上記水位が低すぎることによる水処理装置への廃水Z導入不足等の不具合が回避される。
一方、特許文献2には、エアパージ式の液位測定装置が開示されている。
特開2004−209459号公報 特開平7−49252号公報
ところで、前述したように、廃水には、機械加工時に発生した切粉や、様々な有機質微粒子・無機質微粒子の結合体であるフロック、あるいは食肉加工時に破砕された肉片や骨片等の多種多様な混濁物等が含まれているから、電極式水位計では、電極に異物が付着したり、電極間に異物がブリッジを起こしたりして、誤検出が頻繁に起こる可能性がある。その結果、第2の管内の廃水の水位が下限水位以下に下がっているのに、下がっていないと誤認して、例えば、第2の管から廃水が排出されずに気体だけが排出されるというような問題が度々起こることとなる。
このような問題に対しては、エアパージ式の液位測定装置を採用することが考えられる。しかし、単に、エアパージ式の液位測定装置を備えるだけでは、徒に気体供給管の類が増えて、気体溶解装置の構成が大掛かりとなってしまう。
そこで、本発明は、気体溶解装置を大掛かりな構成とすることを回避しながら、第2の管内の廃水の水位の誤検出を低減することを課題とする。
すなわち、本願の請求項1に記載の発明は、上下方向に延び、上部同士が互いに連通空間を介して連通している第1の管及び第2の管を備え、第1の管の下部に供給された被処理水が上記連通空間を介して第2の管に供給されたのち第2の管の下部から排出されるように構成されていると共に、上記連通空間内に溜まる気体を供給する気体供給手段と、上記連通空間内に溜まった気体を第1の管に供給される前の被処理水に混入させる気体混入手段と、第2の管内の被処理水の水位を検出する水位検出手段と、この水位検出手段の検出結果に基いて上記気体供給手段を制御する気体供給制御手段とを有する被処理水への気体溶解装置であって、第2の管内の被処理水中で所定の高さに開口する気体供給管が備えられ、上記気体供給手段は、上記気体供給管を介して連通空間内に溜まる気体を供給すると共に、上記水位検出手段は、上記気体供給管内の圧力と連通空間内の圧力との差圧に基いて第2の管内の被処理水の水位を検出するように構成されていることを特徴とする。
次に、請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、第1の管及び第2の管は互いに離間して配置され、これらの管の上部同士を連結する第3の管が備えられて、連通空間は、第1の管の上部から第3の管の上部を経て第2の管の上部に亘る空間であることを特徴とする。
次に、請求項3に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、第1の管は第2の管の中に配置され、連通空間は、第1の管の上部と第2の管の上部との共通空間であることを特徴とする。
次に、請求項4に記載の発明は、上記請求項1から3のいずれかに記載の発明において、気体供給制御手段は、水位検出手段で検出された第2の管内の被処理水の水位が所定の上限水位より高いときは、気体供給手段による気体供給を行う一方、水位検出手段で検出された第2の管内の被処理水の水位が所定の下限水位より低いときは、気体供給手段による気体供給を停止することを特徴とする。
次に、請求項5に記載の発明は、上記請求項4に記載の発明において、気体供給手段による気体供給の開始から所定時間が経過しても、水位検出手段で検出された第2の管内の被処理水の水位が所定の下限水位より低くならないときは、気体供給手段から連通空間内に至る気体供給系統の異常を報知する第1の気体供給系統異常報知手段が設けられていることを特徴とする。
次に、請求項6に記載の発明は、上記請求項4又は5に記載の発明において、気体供給手段による気体供給の停止後に、水位検出手段で気体供給管内の圧力が連通空間内の圧力より低いことが検出されたときは、気体供給手段から連通空間内に至る気体供給系統の異常を報知する第2の気体供給系統異常報知手段が設けられていることを特徴とする。
次に、請求項7に記載の発明は、上記請求項1から6のいずれかに記載の発明において、第2の管の下部から排出された被処理水を渦流式分離装置へ導入する第1の導入通路が備えられていることを特徴とする。
次に、請求項8に記載の発明は、上記請求項1から6のいずれかに記載の発明において、第2の管の下部から排出された被処理水を加圧浮上式分離装置へ導入する第2の導入通路が備えられていることを特徴とする。
まず、請求項1に記載の発明によれば、第2の管内の被処理水中で所定の高さに開口する気体供給管が備えられ、これが、連通空間内に溜まる気体を供給するための管と、エアパージ式液位測定装置のエアパージ管とを兼ねるので、部材数が抑制され、もって、気体溶解装置を大掛かりな構成とすることを回避しながら、第2の管内の被処理水の水位の誤検出を低減することが可能となる。
次に、請求項2に記載の発明によれば、上記図13に示したような従来構成の気体溶解装置において、請求項1に記載の効果が得られる。
次に、請求項3に記載の発明によれば、第1の管が第2の管の中に内蔵された構成の気体溶解装置において、請求項1に記載の効果が得られる。そして、この気体溶解装置においては、装置のコンパクト化が図れ、占有スペースが少なくて済む。
次に、請求項4に記載の発明によれば、第2の管内の被処理水の水位が所定の適正水位範囲に維持されるから、連通空間内の気体容量が常に所定の適正容量範囲内に維持されることとなる。
次に、請求項5に記載の発明によれば、連通空間内への気体供給中における水位検出手段の検出結果に基いて、水位の検出だけでなく、連通空間内に至る気体供給系統の異常が検出でき、その異常をいち早く報知することが可能となる。
次に、請求項6に記載の発明によれば、連通空間内への気体供給後における水位検出手段の検出結果に基いて、水位の検出だけでなく、連通空間内に至る気体供給系統の異常が検出でき、その異常をいち早く報知することが可能となる。
次に、請求項7に記載の発明によれば、渦流式分離装置の処理能力の向上が図られる。
次に、請求項8に記載の発明によれば、加圧浮上式分離装置の処理能力の向上が図られる。以下、本発明の最良の実施形態を通して、本発明をさらに詳しく説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態として、本発明に係る気体溶解装置10と渦流式分離装置50とを備えた廃水処理システム1の全体構成図である。この廃水処理システム1は、例えば、自動車の製造工場に備えられ、機械加工時に発生する切粉や、様々な有機質微粒子・無機質微粒子の結合体であるフロック等の混濁物を含んだ廃水Zから、該混濁物を分離して浄化処理するものである。気体溶解装置10は、廃水Zが蓄えられた廃水槽100から、水処理装置としての渦流式分離装置50へ、廃水Zを導入する前に、該廃水Zにエアを溶解させることにより、渦流式分離装置50の処理能力の向上を図るものである。廃水Zは、廃水送りポンプ19により、廃水供給管14を介して、矢印aで示すように、気体溶解装置10の第1の管11の下部に供給されたのち、矢印bで示すように、第2の管12の下部から排出され、廃水導入管15を介して、渦流式分離装置50へ送られる。
渦流式分離装置50は、導入された廃水Zに渦流を生じさせて、廃水Z中の切粉やフロック等の混濁物を比重別に分離し、清澄水を得るものである。図2に示すように、分離装置50は、外筒51、中間筒52、内筒53及びインナパイプ54を同心状に有する4重管構造をしている。気体溶解装置10でエアが溶解された廃水Zは、矢印bで示すように、廃水導入管15から外筒51の下部に導入され、外筒51と中間筒52との間に配設された案内板55により、矢印c(図4参照)で示すように、旋回流動する。そして、この旋回流動により発生した遠心力に起因して、混濁物のうち比重が相対的に大きなものが外筒51内で外方向に移動して、この混濁物を含む1次処理水が、上蓋部材51aに設けた1次処理水排出管56を介して、矢印dで示すように、外部へ排出される。
一方、中間筒52の上部は上蓋部材51aより上方に突出し、その上端部に2次処理水排出管57が接続している。中間筒52は、その上下方向の中間部に、上方側が径の細いテーパ部が形成され、該テーパ部に多数の孔52a…52aが設けられている。
また、内筒53の上部は中間筒52の上端部より上方に突出し、その上端部に循環管58が接続している。この循環管58は、下蓋部材51bを貫通して中間筒52内に下方から進入し、螺旋状に上昇して内筒53の下端部近傍で開口している(図4参照)。さらに、内筒53も中間筒52と同様、その上下方向の中間部に、上方側が径の細いテーパ部が形成され、該テーパ部に多数の孔53a…53aが設けられている。
インナパイプ54の上端部は、上記中間筒52及び内筒53のテーパ部に対応して、上方側が径の細いテーパ部に形成され、その頂部に円形の開口54aが形成されている。インナパイプ54の下部は下蓋部材51bから下方に突出し、清澄水排出管59に接続している。
気体溶解装置10でエアが溶解された廃水Zは、廃水導入管15上の減圧弁27(図1参照)を通過すると、内部に微細な気泡が発生する。そして、廃水Zは、矢印bで示すように、廃水導入管15から渦流式分離装置50の外筒51内に導入されて、外筒51内で、矢印c(図4参照)で示すように、旋回流動する。その場合に、比重が相対的に大きな混濁物が除去された1次清澄水は、中間筒52の孔52a…52a及び内筒53の孔53a…53aを通過して装置50の中心部に移動する。この1次清澄水は、混濁物のうち比重が相対的に小さなものを含んでいる。
インナパイプ54の頂部開口54aの上方に気泡の集合体が形成され、かつ、気泡と清澄水との気液混相渦流が生成される。ここで、比重が相対的に小さな混濁物が気泡に捕集されたのち、気液混相渦流の浮力を受けて、図3に矢印eで示すように、内筒53内で上昇する。これにより、1次清澄水が、比重が相対的に小さな混濁物を含む2次処理水と、該混濁物が除去された2次清澄水とに分離される。
2次処理水は、矢印fで示すように、循環管58を介して、中間筒52と内筒53との間に循環供給される。そして、2次処理水は、中間筒52内で、図4に矢印gで示すように、旋回流動したのち、図3に矢印hで示すように、中間筒52内で上昇したのち、2次処理水排出管57を介して、矢印iで示すように、外部へ排出される。一方、2次清澄水は、インナパイプ54の頂部開口54aを介して、図3に矢印jで示すように、インナパイプ54の内部に流れ込んだのち、清澄水排出管59を介して、矢印kで示すように、外部へ排出される。
このように、この渦流式分離装置50は、図2に矢印bで示す廃液Zの流入により、比重が相対的に大きな混濁物を含む1次処理水を矢印dで示すように排出管56から排出し、比重が相対的に小さな混濁物を含む2次処理水を矢印iで示すように排出管57から排出し、そして混濁物が分離除去された清澄水を矢印kで示すように排出管59から排出するものである。
次に、本発明の特徴部分である気体溶解装置10について説明する。図5に示すように、気体溶解装置10は、上下方向に所定長さ延びる上流側の第1の管11と、この第1の管11から離間して上下方向にほぼ同じ長さ延びる下流側の第2の管12とを有している。第1の管11は気体溶解通路を提供し、第2の管12は液体調整通路を提供する。両管11,12の上部同士を連結する第3の管13が備えられ、これにより、両管11,12の上部同士が互いに連通空間Rを介して連通している。ここで、連通空間Rは、第1の管11の上部から第3の管13の上部を経て第2の管12の上部に亘る空間である。
そして、廃水供給管14を介して第1の管11の下部に供給された廃水Zは、第1の管11を上昇して、連通空間Rに溢れ出し、第2の管12に供給されたのち、第2の管12の下部から廃水導入管15を介して渦流式分離装置50に向けて排出される。その場合に、廃水Zは、図示したように、第3の管13内に充満しないように、その流量・流速が、廃水送りポンプ19(図1参照)によりコントロールされている。その結果、連通空間R内には、エアが溜まっている。
この気体溶解装置10の上蓋部材10aを貫通して、2本の管16,21が上下方向に延びている。1つは、上記連通空間R内のエアを吸入するためのエア吸入管16であって、その途中からエア循環管17が分岐している。エア循環管17は、廃水送りポンプ19より下流側で廃水供給管14に至り、その交点にエゼクタ18が設けられている。エゼクタ18は、廃水Zの流れに起因して減圧が発生する減圧室18aを有し、連通空間R内に溜まったエアを第1の管11に供給される前の廃水Zに混入させる気体混入手段である。
もう1つの管は、上記連通空間R内にエアを供給するための第1のエア供給管21であって、その途中から第2のエア供給管22が分岐している。第2エア供給管22は、図1に示すように、エアコンプレッサ23に至り、その途上に、第2エア供給管22を開閉するためのエア供給バルブ24が設けられている。これらのエアコンプレッサ23及びエア供給バルブ24は、上記エア供給管21,22を介して、連通空間R内に溜まるエアを供給する気体供給手段である。
その場合に、図5に示すように、第1エア供給管21は、その下端部が、上記第2の管12内の廃水Z中に進入して、所定の高さCで開口している(開口21a)。したがって、この第1エア供給管21の開口21aから、エアコンプレッサ23から供給されたエアが噴出したときは、エアは、第2の管12内の廃水Z中を気泡となって上昇し、連通空間R内に溜まることとなる。
そして、エア吸入管16及びエア供給管21は上方に延び、図1に示すように、差圧センサ26に接続している。この差圧センサ26は、上記エア供給管21内の圧力(ひいては第2エア供給管22内の圧力)と、エア吸入管16内の圧力(ひいては連通空間R内の圧力)との差圧に基いて、第2の管12内の廃水Zの水位を検出するものである。すなわち、エア供給管21の開口21aは、第2の管12内の廃水Zの水面より下方に潜っているから、例えば、エアコンプレッサ23の作動中にエア供給バルブ24が開かれて、上記開口21aからエアが噴出しているときに、該開口21aに作用する圧力(換言すれば、エア供給管21内の圧力)P1は、連通空間R内の圧力P2よりも、開口21aが潜っている長さ(水頭)に応じた水圧だけ高くなる。したがって、エア供給管21内の圧力P1とエア吸入管16内の圧力P2との差圧ΔP(=P1−P2)に基いて、既知である開口21a高さCよりどれだけ上方に廃水Zの水面があるかが分かり、その結果、第2の管12内の廃水Zの水位が検出されることとなる。
また、例えば、エア供給バルブ24が閉じられて、上記開口21aからのエアの噴出が停止されているときに、上記差圧ΔPが大きくなれば、それだけエア供給管21,22内のエアが圧縮されたのだから、それに応じて増加した水圧、つまり第2の管12内の廃水Zの水位が検出されることとなる。
以上により、この差圧センサ26は、第2の管12内の廃水Zの水位を検出する水位検出手段として機能する。そして、図1に示すように、この気体溶解装置10に備えられたコントロールユニット60は、上記差圧センサ26の検出結果に基いて、上記エアコンプレッサ23及びエア供給バルブ24の作動を制御する気体供給制御手段として機能する。より具体的には、コントロールユニット60は、差圧センサ26で検出された第2の管12内の廃水Zの水位が、所定の上限水位B(図5参照)より高いときは、エアコンプレッサ23及びエア供給バルブ24によるエア供給を行う一方で、差圧センサ26で検出された第2の管12内の廃水Zの水位が、所定の下限水位A(図5参照)より低いときは、エアコンプレッサ23及びエア供給バルブ24によるエア供給を停止する。これにより、第2の管12内の廃水Zの水位が所定の適正水位範囲W(図5参照)に維持されて、上記水位が高すぎることによるエゼクタ18でのエアの混入不足や、上記水位が低すぎることによる渦流式分離装置50への廃水Z導入不足等の不具合が回避される。
なお、コントロールユニット60は、図1に示すように、他にも、エア供給管21,22内の圧力P1を直接検出するエア供給管内圧力センサ25、エア吸入管16内の圧力P2を直接検出する連通空間内圧力センサ20、この気体溶解装置10のメインスイッチ61等からの信号を入力し、これらの信号に基いて、廃水Zの送り流量・送り流速をコントロールする廃水送りポンプ19や、この気体溶解装置10の異常を報知する警報装置62等の作動を制御する。
廃水送りポンプ19の駆動により、廃水槽100内の廃水Zは、廃水供給管14へ吐出され、エゼクタ18で加圧エアが混入される。この気液混合流体が、第1の管11に供給されると、廃水Zに混入されたエアは、管11の下部において気泡となってバブリングし、この気泡は管11を上昇する過程において廃水Zに溶解する。そして、エアが溶解された廃水Zは、第3の管13及び第2の管12を経由して、廃水導入管15から渦流式分離装置50へ導入される。その場合に、廃水Zが第1の管11から第3の管13及び第2の管12を通過中に溶け残ったエアは、連通空間R内に溜まることとなる。そこで、この加圧されたエアをエア循環管17を介してエゼクタ18に戻すことにより、エアコンプレッサ23からのエアの供給を可及的に少なくすることができ、無駄を抑制することができる。
しかし、エアコンプレッサ23及びエア供給バルブ24による加圧エアの供給が少ないときは、この気体溶解装置10内で廃水Zに溶解したエアが徐々に持ち出されるから、エアの需給バランスが崩れて、連通空間R内のエア容量が減少し、第2の管12内の廃水Zの水位が上昇する。よって、前述したように、上記水位が上限レベルBになったときに限り、エア供給を行うようにしたのである(換言すれば、常にはエア供給はしない)。なお、連通空間R内の圧力P2は、例えば、およそ0.2〜0.3MPaまで加圧される。
次に、上記コントロールユニット60が行う具体的制御動作の1例を、図6〜図8のフローチャートに従って説明する。このプログラムは、気体溶解装置10のメインスイッチ61がオンになると起動する。気体溶解装置10は、メインスイッチ61がオフの間、つまり停止中は、第1の管11内の廃水Zの水位が低下している。
まず、ステップS1で、エア供給バルブ24を閉じたのち、この状態で、ステップS2で、エアコンプレッサ23を始動する。次いで、ステップS3で、エア供給バルブ24より上流側のエア供給管22内の圧力(すなわち、図1のエア供給管内圧力センサ25が検出する圧力)が所定値まで上昇したか否かを判定する。その結果、YESで上昇したときに、ステップS4に進み、排水送りポンプ19を始動して、廃水槽100中の廃水Zの気体溶解装置10への供給、及び渦流式分離装置50への導入を開始する。
次いで、ステップS5で、エア供給バルブ24を開き、エアコンプレッサ23からのエアの連通空間R内への供給を開始する。その場合に、ステップS6で、初期充気時間T1のカウントを開始し、ステップS7で、上記時間T1がタイムアップしたときに、ステップS8で、エア供給バルブ24を閉じる。このように、気体溶解装置10の運転開始時に、一時的にエア供給を行うのは、およそ次のような理由からである。すなわち、上記ステップS4で、排水送りポンプ19を始動して、気体溶解装置10への廃水Zの供給が開始すると、それまで低下していた第1の管11内の廃水Zの水位が急激に上昇し、その結果、連通空間R内の圧力ないしエア吸入管16内の圧力P2が急激に上がって、エア供給管21内の圧力P1よりも高くなる逆差圧の現象(P1<P2)が観測される。このとき、差圧ΔP(=P1−P2)はマイナスの値となり、この差圧ΔPに基いて行う前述の第2の管12内の廃水Zの水位制御(又は連通空間R内のエア容量制御)が正常・良好に実行できなくなる。したがって、運転初期のエアの補給を兼ねて、気体溶解装置10の運転開始時には、所定時間T1だけ、エアコンプレッサ23からエア供給管21,22を介してのエアの供給を行うようにしたのである。ここで、上記初期充気時間T1は、気体溶解装置10のサイズ等に依存して変動するが、例えば20秒等にセットされる。
次いで、ステップS9で、エア供給サイクル監視時間T2のカウントを開始する。これは、この監視時間T2内に、第2の管12内の廃水Zの水位の上昇に伴うエアの供給開始及びそのエアの供給停止の動作が1回も行われなかったときに、警報装置62(ランプ等の視覚的なものや、ブザー等の聴覚的なもの等、限定しない)を作動させて、気体溶解装置10の異常の警報を行うためのものである。ここで、上記エア供給サイクル監視時間T2は、エア供給能力や廃水Z供給能力等に依存して変動するが、例えば10分等にセットされる。なお、上記のような異常現象は、エア供給側の問題や、廃水Z送り側の問題等、様々な原因が考えられる。
しかるのち、ステップS10で、エア供給管21内の圧力P1とエア吸入管16内の圧力P2との差圧ΔP(=P1−P2)が、前述の上限水位Bに対応する所定の上限差圧(図例では2.5kPa)以上か否かを判定する。その結果、YESで以上のときは、ステップS14に進んで、エア供給バルブ24を開いてエア供給を行う。一方、NOで未満のときは、ステップS11に進んで、上記差圧ΔPがマイナス値でないこと(逆差圧現象が発生していないこと)を確認して、ステップS16に進む。
ここで、上記ステップS14で、エア供給を開始したときは、ステップS15で、エア供給制限時間T3のカウントを開始する。これは、この制限時間T3内に、上記差圧ΔPが、エア供給をしているにも拘らず、前述の下限水位Aに対応する所定の下限差圧以下に低下しなかったときに、警報装置62を作動させて、気体溶解装置10の異常、特に、エアコンプレッサ23から連通空間R内に至るエア供給系統24,22,21の異常(代表例としては、エアコンプレッサ23やエア供給バルブ24の故障や詰り、エア供給管21,22のエア漏れや詰り等)の警報を行うためのものである。ここで、上記エア供給制限時間T3は、気体溶解装置10のサイズ等に依存して変動するが、例えば20秒等にセットされる。
また、上記ステップS11で、逆差圧現象が発生していると判定されたときは、ステップS12に進んで、警報装置62を作動させて、気体溶解装置10の異常、特に、エアコンプレッサ23から連通空間R内に至るエア供給系統24,22,21の異常(代表例としては、エア供給管21,22の緩いエア漏れ等)の警報を行う。そして、ステップS13で、エア供給バルブ24を開いてエア供給を行いつつ、この気体溶解装置10の運転を継続する。
次いで、ステップS16で、エア供給管21内の圧力P1とエア吸入管16内の圧力P2との差圧ΔP(=P1−P2)が、前述の下限水位Aに対応する所定の下限差圧(図例では1.5kPa)以下か否かを判定する。その結果、YESで以下のときは、ステップS20に進んで、エア供給バルブ24を閉じてエア供給を停止する。一方、NOで以上のときは、ステップS17に進んで、上記エア供給制限時間T3がタイムアップしていないことを確認して、ステップS24に進む。
ここで、上記ステップS20で、エア供給を停止したときは、ステップS21,S22で、それぞれエア供給制限時間T3のカウント、及びエア供給サイクル監視時間T2のカウントを終了する。そして、ステップS23で、エア供給サイクル監視時間T2のカウントを再び最初から開始する。
また、上記ステップS17で、エア供給制限時間T3がタイムアップしたと判定されたときは、ステップS18に進んで、前述したように、警報装置62を作動させて、気体溶解装置10の異常、特に、エアコンプレッサ23から連通空間R内に至るエア供給系統24,22,21の異常(代表例としては、エアコンプレッサ23やエア供給バルブ24の故障や詰り、エア供給管21,22のエア漏れや詰り等)の警報を行う。そして、ステップS19で、エア供給バルブ24を閉じてエア供給を停止しつつ、この気体溶解装置10の運転を継続する。
次いで、ステップS24で、エア供給サイクル監視時間T2がタイムアップしたか否かを判定する。その結果、YESでタイムアップしたときは、ステップS26に進んで、前述したように、警報装置62を作動させて、気体溶解装置10の異常の警報を行う。一方、NOでタイムアップしていないときは、ステップS25で、気体溶解装置10が運転停止されていないことを確認して、ステップS10に戻り、以上の動作を繰り返す。
以上のように、この第1の実施形態では、第2の管12内の廃水Z中で所定の高さに開口するエア供給管21が備えられ、この管21が、連通空間R内に溜まるエアを供給するための管と、エアパージ式液位測定装置のエアパージ管とを兼ねるので、部材数が抑制され、もって、気体溶解装置10を大掛かりな構成とすることを回避しながら、第2の管12内の廃水Zの水位の誤検出を低減することが可能となる。
その場合に、第2の管12内の廃水Zの水位が所定の適正水位範囲Wに維持されるから、連通空間R内のエア容量が常に所定の適正容量範囲内に維持されることとなる。
しかも、連通空間R内へのエア供給中における差圧センサ26の検出結果に基いて(ステップS16〜S17)、水位の検出だけでなく、連通空間R内に至るエア供給系統の異常が検出でき、その異常をいち早く報知することが可能となる。
また、連通空間R内へのエア供給後における差圧センサ26の検出結果に基いて(ステップS10〜S11)、水位の検出だけでなく、連通空間R内に至るエア供給系統の異常が検出でき、その異常をいち早く報知することが可能となる。
[第2の実施形態]
図9は、本発明の第2の実施形態として、本発明に係る気体溶解装置10と加圧浮上式分離装置200とを備えた廃水処理システム1の全体構成図である。この廃水処理システム1は、例えば、ハムやソーセージ等の食品の製造工場に備えられ、食肉加工時に破砕された肉片や骨片等の複数の異種混合物を含んだ廃水から、該異種混合物を分離して浄化処理するものである。気体溶解装置10は、水処理装置としての加圧浮上式分離装置200へ、廃水Zを導入する前に、該廃水Zにエアを溶解させることにより、加圧浮上式分離装置200の処理能力の向上を図るものである。第1の実施形態に同じ又は類似・相当する構成要素には同じ符号を用い、かつ第2の実施形態の特徴部分だけを説明する。
加圧浮上式分離装置200には、矢印mで示すように、図外の破砕機によって破砕された被分離材料が投入される。加圧浮上式分離装置200は、気泡の浮力を利用して、被分離材料中の第1混合物(気泡が付着し難いもの)と第2混合物(気泡が付着し易いもの:例えば繊維質や比重の軽いもの)とを廃水Zから分離除去する。
加圧浮上式分離装置200の内部には、水平方向に延びる吸入管201と噴出管202とが配設されている。吸入管201は、気体溶解装置10の廃水供給管14に接続されている。噴出管202は、気体溶解装置10の廃水導入管15に膨張弁203を介して接続されている。噴出管202には、その全周面に、多数の微細孔が形成されて、気体溶解装置10でエアが溶解された廃水Zが噴出される。吸入管201には、その下半分の周面に、多数の微細孔が形成されて、廃水Zを吸入する。
加圧浮上式分離装置200内で浮上分離した第2混合物は、回収装置204により、矢印nで示すように、装置200の上部から回収される。一方、加圧浮上式分離装置200内で沈降分離した第1混合物は、スクリューコンベア205により、矢印oで示すように、装置200の底部から回収される。
なお、この実施形態では、加圧浮上式分離装置200は、第1、第2の2種の混合物を分離除去するものであったが、3種以上の混合物を分離除去するものであってもよい。
[第3の実施形態]
図10は、本発明の第3の実施形態として、本発明に係る別の構成の気体溶解装置10と渦流式分離装置50とを備えた廃水処理システム1の全体構成図である。第1の実施形態に同じ又は類似・相当する構成要素には同じ符号を用い、かつ第3の実施形態の特徴部分だけを説明する。
図11に示すように、この実施形態に係る気体溶解装置10においては、第1の管11が第2の管12の中に内蔵されている。連通空間Rは、第1の管11の上部と第2の管12の上部との共通空間である。廃水供給管14は、上蓋部材10aを貫通して第1の管11の中に入り、第1の管11の底部近傍で開口している。エゼクタ18が、第2の管12の中で連通空間R内に位置し、連通空間R内の加圧エアを直接吸引している。その結果、第1実施形態であったようなエア循環管17が省略できる。この気体溶解装置10においては、装置10のコンパクト化が図れ、占有スペースが少なくて済む。第1の管11の底部には、第1の管11内の廃水Zを抜くためのドレン管28が備えられている。
[第4の実施形態]
図12は、本発明の第4の実施形態として、本発明に係る別の構成の気体溶解装置10と加圧浮上式分離装置200とを備えた廃水処理システム1の全体構成図である。前述したように、この気体溶解装置10においては、装置10のコンパクト化が図れ、占有スペースが少なくて済む。また、加圧浮上式分離装置200の処理能力の向上が図られる。
以上説明した実施形態は、本発明を実施するための最良の形態ではあるが、特許請求の範囲を逸脱しない限り、なお種々の変更が可能なことはいうまでもない。例えば、廃水Zに溶解させる気体としてエアに代えてオゾンを用いると、廃水Z中のCOD(Chemical Oxygen Demand)の低下を図ることができる。
以上、具体例を挙げて詳しく説明したように、本発明によれば、気体溶解装置を大掛かりな構成とすることを回避しながら、第2の管内の廃水の水位の誤検出を低減することが可能となる。本発明は、渦流式分離装置や加圧浮上式分離装置等の水処理装置へ被処理水を導入する前に、該被処理水に空気やオゾン等の気体を溶解させることにより、上記水処理装置の処理能力の向上を図るように構成された気体溶解装置の技術分野において幅広い産業上の利用可能性を有する。
本発明の第1の最良の実施形態として、本発明に係る気体溶解装置と渦流式分離装置とを備えた廃水処理システムの全体構成図である。 上記渦流式分離装置の拡大縦断面図である。 上記図2のさらなる要部拡大図である。 上記図3のIV−IV線による平断面図である。 上記気体溶解装置の拡大縦断面図である。 上記気体溶解装置の具体的動作の1例を示すフローチャートの前半部分である。 同じく中盤部分である。 同じく後半部分である。 本発明の第2の最良の実施形態として、本発明に係る気体溶解装置と加圧浮上式分離装置とを備えた廃水処理システムの全体構成図である。 本発明の第3の最良の実施形態として、本発明に係る別の構成の気体溶解装置と渦流式分離装置とを備えた廃水処理システムの全体構成図である。 上記別の構成の気体溶解装置の拡大縦断面図である。 本発明の第4の最良の実施形態として、本発明に係る別の構成の気体溶解装置と加圧浮上式分離装置とを備えた廃水処理システムの全体構成図である。 従来の気体溶解装置の拡大縦断面図である。
符号の説明
1 廃水処理システム
10 気体溶解装置
11 第1の管(気体溶解通路)
12 第2の管(液体調整通路)
13 第3の管
14 廃水供給管
15 廃水導入管
16 エア吸入管
17 エア循環管
18 エゼクタ
19 廃水送りポンプ
20 連通空間内圧力センサ
21 第1エア供給管
22 第2エア供給管
23 エアコンプレッサ
24 エア供給バルブ
25 エア供給管内圧力センサ
26 差圧センサ
50 渦流式分離装置
60 コントロールユニット
62 警報装置
100 廃水槽
200 加圧浮上式分離装置
A 下限水位
B 上限水位
C エア供給管開口高さ
R 連通空間
W 適正水位範囲
Z 廃水

Claims (8)

  1. 上下方向に延び、上部同士が互いに連通空間を介して連通している第1の管及び第2の管を備え、第1の管の下部に供給された被処理水が上記連通空間を介して第2の管に供給されたのち第2の管の下部から排出されるように構成されていると共に、上記連通空間内に溜まる気体を供給する気体供給手段と、上記連通空間内に溜まった気体を第1の管に供給される前の被処理水に混入させる気体混入手段と、第2の管内の被処理水の水位を検出する水位検出手段と、この水位検出手段の検出結果に基いて上記気体供給手段を制御する気体供給制御手段とを有する被処理水への気体溶解装置であって、第2の管内の被処理水中で所定の高さに開口する気体供給管が備えられ、上記気体供給手段は、上記気体供給管を介して連通空間内に溜まる気体を供給すると共に、上記水位検出手段は、上記気体供給管内の圧力と連通空間内の圧力との差圧に基いて第2の管内の被処理水の水位を検出するように構成されていることを特徴とする気体溶解装置。
  2. 第1の管及び第2の管は互いに離間して配置され、これらの管の上部同士を連結する第3の管が備えられて、連通空間は、第1の管の上部から第3の管の上部を経て第2の管の上部に亘る空間であることを特徴とする請求項1に記載の気体溶解装置。
  3. 第1の管は第2の管の中に配置され、連通空間は、第1の管の上部と第2の管の上部との共通空間であることを特徴とする請求項1に記載の気体溶解装置。
  4. 気体供給制御手段は、水位検出手段で検出された第2の管内の被処理水の水位が所定の上限水位より高いときは、気体供給手段による気体供給を行う一方、水位検出手段で検出された第2の管内の被処理水の水位が所定の下限水位より低いときは、気体供給手段による気体供給を停止することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の気体溶解装置。
  5. 気体供給手段による気体供給の開始から所定時間が経過しても、水位検出手段で検出された第2の管内の被処理水の水位が所定の下限水位より低くならないときは、気体供給手段から連通空間内に至る気体供給系統の異常を報知する第1の気体供給系統異常報知手段が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の気体溶解装置。
  6. 気体供給手段による気体供給の停止後に、水位検出手段で気体供給管内の圧力が連通空間内の圧力より低いことが検出されたときは、気体供給手段から連通空間内に至る気体供給系統の異常を報知する第2の気体供給系統異常報知手段が設けられていることを特徴とする請求項4又は5に記載の気体溶解装置。
  7. 第2の管の下部から排出された被処理水を渦流式分離装置へ導入する第1の導入通路が備えられていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の気体溶解装置。
  8. 第2の管の下部から排出された被処理水を加圧浮上式分離装置へ導入する第2の導入通路が備えられていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の気体溶解装置。
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