JP4556342B2 - 入力装置、入力方法、入力プログラムおよび入力プログラムを記憶した記憶媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末、家電機器、あるいは街頭で各種サービスを行う端末機器等に使用される入力装置、入力方法、入力プログラムおよび入力プログラムを記憶した記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
情報処理技術の向上、各種デバイスの高性能化および低廉化、あるいはインターネット技術を利用した情報サービスの普及等に伴い、パーソナルコンピュータ(PC)を初めとする情報機器が広く利用されるようになっている。特に、携帯情報端末のように屋外に持ち運んで使用される機器においては、通常のPCに備えられるようなキーボードではなく、タッチパネルをペン等でタッチして操作する機器が増えている。また、携帯情報端末以外でも、年配者や子供等にも容易に操作できるようにするために、タッチパネルを入力手段として採用している機器も多い。
【0003】
タッチパネルを備えた携帯情報端末等の機器では、所定時間内に所定の領域内で2回のペン入力があればそれを「ダブルタップ」として処理し、1回の入力とは別の機能を果たすものが多い。ダブルタップと判定されるためには、1回目のペン入力が所定の強さより大きくなった後、所定の強さより小さくなり、さらに所定時間内に1回目のペン入力位置から所定距離以内の位置に2回目のペン入力が所定の強さより大きくなることが必要となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例に示したタッチパネル上でのダブルタップは特に携帯情報端末等タッチパネルを手で保持して使用する場合等には、短時間内にほぼ同じ位置に対してタップを行わねばならないことをユーザが意識するあまり、1回目のタップにはペンに力が入るが2回目のタップではペンの力が弱くなったり、1回目のタップでペンを十分タッチパネルからはなすことなく2回目のペンのタップを行うために、ダブルタップがユーザの意図通りには入力できないことが多いという問題点があった。
【0005】
本発明はかかる点に鑑み、ダブルタップにおける2回目のタップを有効と判定する筆圧を1回目のタップを有効と判定する筆圧より小さくすることにより、ユーザがダブルタップを意図した入力の2回目のタップの筆圧が小さくても、ユーザの意図通りの入力を可能とする入力装置および入力方法並びに入力プログラムを記憶した記憶媒体を提供することを目的とする。
【0006】
また、ダブルタップにおける1回目のタップのオン状態の解除を判定する筆圧を通常より大きくすることにより、ユーザがダブルタップを意図した入力の1回目のタップの筆圧を十分小さくしなくても、ユーザの意図通りの入力を可能とする入力装置、入力方法、入力プログラムおよび入力プログラムを記憶した記憶媒体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明では、第1と第2の操作を入力される入力部と、前記第1の操作の第1の量と前記第2の操作の第2の量を検出する操作量取得手段と、前記第1の量が第1の閾値未満から前記第1の閾値以上に変化する時以後の所定時点に計時を開始するタイマと、ダブルタップが行われたことを判定する入力判定手段と、前記第1の操作の第1の位置と前記第2の操作の第2の位置を検出する位置取得手段と、を備え、前記第2の閾値は前記第1の閾値より小さく、前記第1と第2の量はそれぞれ前記第1と第2の操作の際に前記入力部に加えられる圧力であり、前記入力判定手段は、前記タイマが前記所定時間を計時する前に前記第2の量が前記第2の閾値未満から前記第2の閾値以上に変化し、かつ前記第1と第2の位置間の距離が所定距離以内である場合にダブルタップが行われたと判定する入力装置、とする。
【0009】
請求項10に記載の発明では、第1と第2の操作を入力される入力部と、前記第1の操作の第1の量と前記第2の操作の第2の量を検出する操作量取得手段と、前記第1の量が第1の閾値未満から前記第1の閾値以上に変化する時以後の所定時点に計時を開始するタイマと、ダブルタップが行われたことを判定する入力判定手段と、前記第1の操作の第1の位置と前記第2の操作の第2の位置を検出する位置取得手段と、を備え、
前記第1と第2の量はそれぞれ前記第1と第2の操作の継続時間であり、
前記入力判定手段は、前記タイマが前記所定時間を計時する前に前記第2の量が前記第2の閾値未満から前記第2の閾値以上に変化し、かつ前記第1と第2の位置間の距離が所定距離以内である場合にダブルタップが行われたと判定する入力装置、とする。
【0011】
請求項5に記載の発明では、第1と第2の操作を入力される入力部と、前記第1の操作の第1の量と前記第2の操作の第2の量を検出する操作量取得手段と、前記第1の量が第1の閾値未満から前記第1の閾値以上に変化する時以後の所定時点に計時を開始するタイマと、前記タイマが所定時間を計時する前に前記第2の量が第2の閾値未満から前記第2の閾値以上に変化する場合にダブルタップが行われたと判定する入力判定手段と、を備え、前記第2の閾値は前記第1の閾値より小さく、前記第1と第2の操作は物理量で計測可能な所定操作であり、前記第1の量と前記第2の量は前記所定操作の大きさであり、前記所定操作は音声の入力である入力装置、とする。
【0019】
請求項11に記載の発明では、第1と第2の操作が入力される入力部を備えた入力装置を用いた入力方法であって、前記第1の操作の第1の量を検出するステップと、前記第2の操作の第2の量を検出するステップと、前記第1の量が第1の閾値未満から前記第1の閾値以上に変化する以後の第1の時点から所定時間以内に前記第2の量が第2の閾値未満から前記第2の閾値以上に変化する場合にダブルタップが行われたと判定するステップと、前記第1の操作の第1の位置を検出するステップと、前記第2の操作の第2の位置を検出するステップと、を備え、前記第2の閾値は前記第1の閾値より小さく、前記第1と第2の量はそれぞれ前記第1と第2の操作を入力する際の圧力であり、前記ダブルタップが行われたと判定する前記ステップは、前記第1の時点から前記所定時間以内に前記第2の量が前記第2の閾値未満から前記第2の閾値以上に変化し、かつ前記第1と第2の位置間の距離が所定距離以内である場合にダブルタップが行われたと判定する入力方法、とする。
【0021】
請求項20に記載の発明では、第1と第2の操作が入力される入力部を備えた入力装置を用いた入力方法であって、前記第1の操作の第1の量を検出するステップと、前記第2の操作の第2の量を検出するステップと、前記第1の量が第1の閾値未満から前記第1の閾値以上に変化する以後の第1の時点から所定時間以内に前記第2の量が第2の閾値未満から前記第2の閾値以上に変化する場合にダブルタップが行われたと判定するステップと、前記第1の操作の第1の位置を検出するステップと、前記第2の操作の第2の位置を検出するステップと、を備え、前記第1と第2の量はそれぞれ前記第1と第2の操作の継続時間であり、前記ダブルタップが行われたと判定する前記ステップは、前記第1の時点から前記所定時間以内に前記第2の量が第2の閾値未満から前記第2の閾値以上に変化し、かつ前記第1と第2の位置間の距離が所定距離以内である場合にダブルタップが行われたと判定する入力方法、とする。
【0023】
請求項15に記載の発明では、第1と第2の操作が入力される入力部を備えた入力装置を用いた入力方法であって、前記第1の操作の第1の量を検出するステップと、前記第2の操作の第2の量を検出するステップと、前記第1の量が第1の閾値未満から前記第1の閾値以上に変化する以後の第1の時点から所定時間以内に前記第2の量が第2の閾値未満から前記第2の閾値以上に変化する場合にダブルタップが行われたと判定するステップと、を備え、前記第2の閾値は前記第1の閾値より小さく、前記第1と第2の操作は物理量で計測可能な所定操作であり、前記第1と第2の量は前記所定操作の大きさであり、前記所定の操作は音声の入力である入力方法、とする。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0038】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態における入力装置のブロック図を示すものである。本実施の形態における入力装置は、ユーザによる操作の座標およびその圧力が検出可能なタッチパネルを備えている。
【0039】
図1において、座標取得手段101はタッチパネルに接続され、ユーザによるタッチパネルへのペンによる押下(以下、ペンタッチと表記する)の座標を取得する。圧力取得手段102も同様にタッチパネルに接続され、ペンタッチの圧力を取得する。座標取得手段101および圧力取得手段102は、一定時間ごとに繰り返しタッチパネルを監視し、操作された座標およびその圧力を取得する。
【0040】
座標条件記憶手段103は、所定時間内に2回のペンタッチがあり、1回目のペンタッチと2回目のペンタッチとを合わせてダブルタップの操作が行われたと判定されるべき、2回のペンタッチの座標間距離に関する条件を記憶している。
ここでは、2回のペンタッチの座標間距離がL以下であることがダブルタップの条件、とする。
【0041】
オン圧力記憶手段104は、ペンタッチが有効であると判定するためのペンタッチの圧力に関する条件を記憶する。即ち、オン圧力記憶手段104は、ダブルタップの2回目のペンタッチが有効か否かの判定に適用される圧力の下限P1と、それ以外の場合に適用される圧力の下限P2と、を記憶している。P1とP2の大小関係はP1<P2となっており、所定の条件下で行われる2回のペンタッチでは、2回目の圧力は1回目より小さくても有効と判定され、1回目のペンタッチと合わせてダブルタップと判定される。
【0042】
時間条件記憶手段105は、連続した2回のペンタッチがダブルタップと判定されるための時間の上限Tを記憶する。
【0043】
座標一時記憶手段106は、座標取得手段101によって取得された座標を一時的に記憶する。
【0044】
タイマー107は、上限時間Tが指定された処理の開始から、その後の経過時間を計測する。
【0045】
入力判定手段108は、101〜106の符号で示した各手段の出力および記憶内容を用いて、タッチパネルのペンタッチが、単一のペンタッチ(以下、シングルタップと表記する)か、ダブルタップであるか、の判定を行う。入力判定手段108は、その判定結果に基づいて操作の種類、即ち、シングルタップであるかダブルタップであるかの区別と、その座標を出力する。また、入力判定手段108は上記動作を行うため、座標取得手段101および圧力取得手段102による直前の取得データを一時的に保持する一時記憶手段を有し、更に、内部に、「ダブルタップ検出済み」であるか否かを記憶するためのフラグを有する。
【0046】
次に、以上のように構成された本実施の形態における入力装置において、座標取得手段101および圧力取得手段102がタッチパネルからの出力を取得したときの動作を、図2に示すフローチャートに従って説明する。
【0047】
ステップ201では、座標取得手段101がペンタッチの座標c1を、圧力取得手段102がペンタッチの圧力p1を、それぞれ取得し、ステップ202に進む。
【0048】
ステップ202では、入力判定手段108が、圧力p1と直前の操作の圧力p0に対して条件p0<P2≦p1が成立するか否かを判定し、成立する場合はステップ206に、成立しない場合はステップ203に、それぞれ進む。
【0049】
ステップ203では、入力判定手段108が、圧力p1と直前の操作の圧力p0に対して条件p0<P1≦p1が成立するか否かを判定し、成立する場合はステップ210に、成立しない場合はステップ204に、それぞれ進む。
【0050】
ステップ204では、入力判定手段108が、圧力p1と直前の操作の圧力p0に対して条件p0≧P1>p1が成立するか否かを判定し、成立する場合はステップ205に進み、成立しない場合は処理を終了する。
【0051】
ステップ205では、入力判定手段108が、内部に保持する「ダブルタップ検出済み」フラグをオフにし、処理を終了する。
【0052】
ステップ206では、入力判定手段108が、内部に保持する「ダブルタップ検出済み」フラグがオンかどうかを判定し、そうであれば処理を終了し、そうでなければステップ207に進む。
【0053】
ステップ207では、入力判定手段108が、座標c1を座標一時記憶手段106に記憶させ、ステップ208に進む。
【0054】
ステップ208では、入力判定手段108が、当該ペンタップは座標c1へのシングルタップであると判定しステップ209に進む。
【0055】
ステップ209では、入力判定手段108が、時間条件記憶手段105が記憶する時間Tに基づいて、時間T後に停止するようタイマー107を開始させ、処理を終了する。
【0056】
ステップ210では、入力判定手段108が、タイマー107が動作中か否かを判定し、動作中であればステップ211に進み、そうでなければ処理を終了する。
【0057】
ステップ211では、入力判定手段108が、座標一時記憶手段106が記憶する座標c0と座標c1の距離が、座標条件記憶手段103が記憶する距離L以内か否かを判定し、そうであればステップ212に進み、そうでなければ処理を終了する。
【0058】
ステップ212では、入力判定手段108が、当該ペンタップは前回の有効なペンタップと合わせて座標c0へのダブルタップであると判定し、ステップ213に進む。
【0059】
ステップ213では、入力判定手段108が、内部に保持する「ダブルタップ検出済み」フラグをオンにし、ステップ214に進む。
【0060】
ステップ214では、入力判定手段108が、タイマー107を停止し、処理を終了する。
【0061】
次に、タッチパネルに対してペンタッチが行われた場合の具体的な動作を、いくつかの例を示して説明する。
【0062】
(動作例1−1)
この動作例における前提条件は次の通りである。
【0063】
(条件1−1−1)座標一時記憶手段106が座標c0を記憶している。
【0064】
(条件1−1−2)タイマー107は動作中である。
【0065】
(条件1−1−3)入力判定手段108が直前の圧力としてp0<P1を満たすp0を記憶しており、「ダブルタップ検出済み」フラグはオフである。
【0066】
(条件1−1−4)座標取得手段101および圧力取得手段102が、それぞれ、座標c0からの距離がL以内の座標c1と、P1<p1≦P2を満たす圧力p1を検出する。
【0067】
以上の条件下における動作は次の通りである。
【0068】
(動作1−1−1)座標取得手段101および圧力取得手段102が、それぞれ座標c1と、圧力p1を検出する。
【0069】
(動作1−1−2)入力判定手段108が、ペンの圧力がP1未満からP1以上に変化したと判定する。
【0070】
(動作1−1−3)入力判定手段108が、タイマー107が動作中か否かを判定する。
【0071】
(動作1−1−4)タイマー107が動作中なので、座標c1と、座標一時記憶手段106が記憶する座標c0との距離がL以内かどうかを判定する。
【0072】
(動作1−1−5)入力判定手段108が、座標c0へのダブルタップと判定する。
【0073】
(動作1−1−6)入力判定手段108が、「ダブルタップ検出済み」フラグをオフにする。
【0074】
(動作1−1−7)入力判定手段108が、タイマー107を停止させる。
【0075】
(動作例1−2)
この動作例における前提条件は次の通りである。
【0076】
(条件1−2−1)座標一時記憶手段106が座標c0を記憶している。
【0077】
(条件1−2−2)タイマー107は停止中である。
【0078】
(条件1−2−3)入力判定手段108が直前の圧力としてp0<P2を満たすp0を記憶しており、「ダブルタップ検出済み」フラグはオフである。
【0079】
(条件1−2−4)座標取得手段101および圧力取得手段102が、それぞれ、座標c0からの距離がL以内の座標c1と、P2≦p1を満たす圧力p1を検出する。
【0080】
以上の条件下における動作は次の通りである。
【0081】
(動作1−2−1)座標取得手段101および圧力取得手段102が、それぞれ座標c1、圧力p1を検出する。
【0082】
(動作1−2−2)入力判定手段108が、ペンの圧力がP2未満からP2以上に変化したと判定する。
【0083】
(動作1−2−3)入力判定手段108が、内部状態が「ダブルタップ検出済み」か否かを調べる。
【0084】
(動作1−2−4)内部状態が「ダブルタップ検出済み」でないので、座標c1を座標一時記憶手段106に記憶させる。
【0085】
(動作1−2−5)入力判定手段108が、座標c1へのシングルタップと判定する。
【0086】
(動作1−2−6)入力判定手段108が、タイマー107を開始させる。
【0087】
これらの動作例、特に(動作例1−1)からわかるように、連続した2回のペンタッチにおいて、それらの座標間の距離および時間が所定の値以下の場合には、2回目のペンタッチの圧力が通常よりも小さくてもそのペンタッチを有効とし、前回のペンタッチと合わせてダブルタップと判定する。
【0088】
以上のように本実施の形態によれば、ダブルタップにおける2回目のペンタッチが有効と判断する圧力の閾値を通常よりも小さくする構成としたので、タッチパネルを備えた携帯情報端末におけるペン操作のように、操作が安定せず、ユーザがダブルタップを意図して操作を行ったときに2回目のペンタッチが弱くなった場合でも確実にダブルタップの入力を行わせることができる。
【0089】
なお、本実施の形態においては、1回目および2回目のペンタッチが有効となるタイミングをそれぞれ圧力P2以上となったときおよび圧力P1以上となったときとし、これらに基づいてダブルタップとなるための時間条件を判定したが、例えば、1回目のペンタッチで圧力P2以上となった後、2回目のペンタッチが放されるまでの時間をその条件とする等、ペンタッチが有効となるタイミング、あるいは、ダブルタップの条件である時間を計測するタイミングには、様々な設定を行うことができる。
【0090】
また、本実施の形態においては、1回目および2回目のペンタッチの位置が所定の距離以内なら離れていてもダブルタップと判定し、その場合には1回目のペンタッチの座標をダブルタップの座標として採用する構成としたが、2回目のペンタッチの座標を採用したり、1回目と2回目の中点を採用することも可能である。
【0091】
また、本実施の形態においてはタイマは1回目のペンタッチの圧力が圧力P2以上になった時に計時を開始するが、本実施の形態による入力装置はペンタッチの圧力のピークを検出するピーク検出部をさらに備え、タイマは1回目のペンタッチの圧力が圧力P2を越えた後にペンタッチの圧力のピークを検出する時に計時を開始してもよい。また、タイマは1回目のペンタッチの圧力が所定の圧力からその所定の圧力未満に変化する時に計時を開始してもよい。
【0092】
さらに、本実施の形態においては、圧力取得手段がタッチパネルへのペン操作の強さを圧力として出力する構成としたが、ペン操作の強さに代えてタッチパネルへのペン操作の時間を圧力と見なして出力する構成とすることもできる。
【0093】
また、本実施の形態においては、ユーザに対してタッチパネルへの操作を行わせる入力装置を例として示したが、ユーザ入力はタッチパネルに限定されるものではなく、例えば、タッチパネルに代えてマイクを用い、マイクに入力される音声の強弱によって「ダブルタップ」を行わせる入力装置とすることもできる。
【0094】
(第2の実施の形態)
図3は、本発明の第2の実施の形態における入力装置のブロック図を示すものである。本実施の形態における入力装置も第1の実施の形態におけるものと同様に、ユーザによる操作の座標およびその圧力が検出可能なタッチパネルを備えているものとする。
【0095】
図3において、101、102、103、105、106および107はそれぞれ第1の実施の形態において同一の符号を付与したものと同様の機能を持つ。
【0096】
オン圧力記憶手段301は、ペンタッチが有効であると判定するためのペンタッチの圧力に関する条件を記憶する。即ち、オン圧力記憶手段301は、ダブルタップの2回目のペンタッチが無効から有効に変化する条件となる圧力P3と、それ以外の場合にペンタッチが無効から有効に変化する条件となる圧力P5と、を記憶している。
【0097】
オフ圧力記憶手段302は、ペンタッチが無効であると判定するためのペンタッチの圧力に関する条件を記憶する。即ち、オフ圧力記憶手段302は、ダブルタップの1回目のペンタッチが有効から無効に変化する条件となる圧力P4と、それ以外の場合にペンタッチが有効から無効に変化する条件となる圧力P5と、を記憶している。P5は先に示した大きさと同一である。
【0098】
P3、P4およびP5の各圧力の大小関係は、P3>P4>P5であるものとする。
【0099】
これらにより、所定の条件下で行われる2回のペンタッチでは、1回目のペンタッチの圧力が十分減少しなくとも2回目のペンタッチの圧力が所定の大きさになれば、1回目のペンタッチと合わせてダブルタップと判定されることとなる。
【0100】
入力判定手段303は、101〜103、105〜107および301、302の符号で示した各手段の出力および記憶内容を用いて、タッチパネルからのペンタッチが、シングルタップであるかダブルタップであるかの判定を行い、その判定結果に基づいて操作の種類、即ち、シングルタップまたはダブルタップの区別と、その座標を出力する。また、入力判定手段303は上記動作を行うため、座標取得手段101および圧力取得手段102による直前の取得データを一時的に保持する一時記憶手段を有し、更に、タッチパネルへのペンタッチが「仮オフ状態」であるか否かを記憶するためのフラグを有している。
【0101】
次に、以上のように構成された本実施の形態における入力装置において、座標取得手段101および圧力取得手段102がタッチパネルからの出力を取得したときの動作を、図4に示すフローチャートに従って説明する。
【0102】
ステップ401では、座標取得手段101がペンタッチの座標c2を、圧力取得手段102がペンタッチの圧力p2を、それぞれ取得し、ステップ402に進む。
【0103】
ステップ402では、入力判定手段303が、圧力p2と直前の操作の圧力p0に対して条件p0<P3≦p2が成立するか否かを判定し、成立する場合はステップ407に、成立しない場合はステップ403に、それぞれ進む。
【0104】
ステップ403では、入力判定手段303が、圧力p2と直前の操作の圧力p0に対して条件p0<P5≦p2が成立するか否かを判定し、成立する場合はステップ409に、成立しない場合はステップ404に、それぞれ進む。
【0105】
ステップ404では、入力判定手段303が、圧力p2と直前の操作の圧力p0に対して条件p0≧P4>p2が成立するか否かを判定し、成立する場合はステップ405に、成立しない場合はステップ418に、それぞれ進む。
【0106】
ステップ405では、入力判定手段303が、タイマー107が動作中か否かを判定し、動作中であればステップ406に進み、そうでなければ処理を終了する。
【0107】
ステップ406では、入力判定手段303が、内部状態を「仮オフ状態」にし、処理を終了する。
【0108】
ステップ407では、入力判定手段303が、内部状態が「仮オフ状態」か否かを判定し、そうであればステップ408に進み、そうでなければ処理を終了する。
【0109】
ステップ408では、入力判定手段303が、内部状態の「仮オフ状態」を解除し、ステップ409に進む。
【0110】
ステップ409では、入力判定手段303が、タイマー107が動作中か否かを判定し、動作中であればステップ410に進み、そうでなければ処理を終了する。
【0111】
ステップ410では、入力判定手段303が、座標一時記憶手段106が記憶する座標c0と座標c2の距離が、座標条件記憶手段103が記憶する距離L以内か否かを判定し、そうであればステップ413に進み、そうでなければ処理を終了する。
【0112】
ステップ411では、入力判定手段303が、タイマー107が動作中か否かを判定し、動作中であればステップ412に、そうでなければステップ415に、それぞれ進む。
【0113】
ステップ412では、入力判定手段303が、座標一時記憶手段106が記憶する座標c0と座標c2の距離が、座標条件記憶手段103が記憶する距離L以内か否かを判定し、そうであればステップ413に、そうでなければステップ415にそれぞれ進む。
【0114】
ステップ413では、入力判定手段303が、当該ペンタップは前回の有効なペンタップと合わせて座標c0へのダブルタップであると判定しステップ414に進む。
【0115】
ステップ414では、入力判定手段303が、タイマー107を停止し、処理を終了する。
【0116】
ステップ415では、入力判定手段303が、座標c2を座標一時記憶手段106に記憶させ、ステップ416に進む。
【0117】
ステップ416では、入力判定手段303が、当該ペンタップは座標c1へのシングルタップであると判定しステップ417に進む。
【0118】
ステップ417では、入力判定手段303が、時間条件記憶手段105が記憶する時間Tに基づいて、時間T後に停止するようタイマー107を開始させ、処理を終了する。
【0119】
ステップ418では、入力判定手段303が、圧力p2と直前の操作の圧力p0に対して条件p0≧P5>p2が成立するか否かを判定し、成立する場合はステップ419に進み、成立しない場合は処理を終了する。
【0120】
ステップ419では、入力判定手段303が、内部状態が「仮オフ状態」であれば、その状態を解除し、処理を終了する。
【0121】
次に、タッチパネルに対して操作が行われた場合の具体的な動作を、いくつかの例を示して説明する。
【0122】
(動作例2−1)
この動作例における前提条件は次の通りである。
【0123】
(条件2−1−1)座標一時記憶手段106が座標c0を記憶している。
【0124】
(条件2−1−2)タイマー107は動作中である。
【0125】
(条件2−1−3)入力判定手段303が直前の圧力として、P4≦p0<P3を満たすp0を記憶しており、内部状態は「仮オフ状態」である。
【0126】
(条件2−1−4)座標取得手段101および圧力取得手段102が、それぞれ座標c0からの距離がL以内の座標c1と、P3≦p1を満たす圧力p1を検出する。
【0127】
以上の条件下における動作は次の通りである。
【0128】
(動作2−1−1)座標取得手段101および圧力取得手段102が、それぞれ座標c1、圧力p1を検出する。
【0129】
(動作2−1−2)入力判定手段303が、ペンの圧力がP3未満からP3以上に変化したと判定する。
【0130】
(動作2−1−3)入力判定手段303が、内部状態が「仮オフ状態」なので、「仮オフ状態」を解除した後、タイマー107が動作中かを判定する。
【0131】
(動作2−1−4)タイマー107が動作中なので、座標c1と座標一時記憶手段106が記憶する座標c0との距離がL以内かどうかを判定する。
【0132】
(動作2−1−5)入力判定手段303が、座標c0へのダブルタップと判定する。
【0133】
(動作2−1−6)入力判定手段303が、タイマー107を停止させる。
【0134】
(動作例2−2)
この動作例における前提条件は次の通りである。
【0135】
(条件2−2−1)座標一時記憶手段106が座標c0を記憶している。
【0136】
(条件2−2−2)タイマー107は動作中である。
【0137】
(条件2−2−3)入力判定手段303が直前の圧力として、p0<P5を満たすp0を記憶しており、内部状態は「仮オフ状態」でない。
【0138】
(条件2−2−4)座標取得手段101および圧力取得手段102が、それぞれ座標c0からの距離がL以内の座標c1と、P5≦p1を満たす圧力p1を検出する。
【0139】
以上の条件下における動作は次の通りである。
【0140】
(動作2−2−1) (1)座標取得手段101および圧力取得手段102が、それぞれ座標c1、圧力p1を検出する。
【0141】
(動作2−2−2)入力判定手段303が、ペンの圧力がP5未満からP5以上に変化したと判定する。
【0142】
(動作2−2−3)タイマー107が動作中なので、座標c1と座標一時記憶手段106が記憶する座標c0との距離がL以内かどうかを判定する。
【0143】
(動作2−2−4)入力判定手段303が、座標c0へのダブルタップと判定する。
【0144】
(動作2−2−5)入力判定手段303が、タイマー107を停止させる。
【0145】
(動作例2−3)
この動作例における前提条件は次の通りである。
【0146】
(条件2−3−1)座標一時記憶手段106が座標c0を記憶している。
【0147】
(条件2−3−2)タイマー107は停止中である。
【0148】
(条件2−3−3)入力判定手段303が直前の圧力として、P4≦p0<P3を満たすp0を記憶しており、内部状態は「仮オフ状態」である。
【0149】
(条件2−3−4)座標取得手段101および圧力取得手段102が、それぞれ座標c0からの距離がL以内の座標c1と、P3≦p1を満たす圧力p1を検出する。
【0150】
以上の条件下における動作は次の通りである。
【0151】
(動作2−3−1)座標取得手段101および圧力取得手段102が、それぞれ座標c1、圧力p1を検出する。
【0152】
(動作2−3−2)入力判定手段303が、ペンの圧力がP3未満からP3以上に変化したと判定する。
【0153】
(動作2−3−3)入力判定手段303が、内部状態が「仮オフ状態」なので、「仮オフ状態」を解除した後、タイマー107が動作中かを判定する。
【0154】
(動作2−3−4)タイマー107が停止中なので、処理を終了する。
【0155】
(動作例2−4)
この動作例における前提条件は次の通りである。
【0156】
(条件2−4−1)座標一時記憶手段106が座標c0を記憶している。
【0157】
(条件2−4−2)タイマー107は停止中である。
【0158】
(条件2−4−3)入力判定手段303が直前の圧力として、p0<P5を満たすp0を記憶しており、内部状態は「仮オフ状態」でない。
【0159】
(条件2−4−4)座標取得手段101および圧力取得手段102が、それぞれ座標c0からの距離がL以内の座標c1と、P5≦p1を満たす圧力p1を検出する。
【0160】
以上の条件下における動作は次の通りである。
【0161】
(動作2−4−1)座標取得手段101および圧力取得手段102が、それぞれ座標c1、圧力p1を検出する。
【0162】
(動作2−4−2)入力判定手段303が、ペンの圧力がP5未満からP4以上に変化したと判定する。
【0163】
(動作2−4−3)タイマー107が停止中なので、座標c1を座標一時記憶手段106に記憶させ、座標c1へのシングルタップと判定する。
【0164】
(動作2−4−4)入力判定手段303が、タイマー107を開始させる。
【0165】
これらの動作例、特に(動作例2−1)からわかるように、連続した2回のペンタッチにおいて、それらの座標間の距離および時間が所定の値以下の場合には、1回目のペンタッチを終了するための圧力が通常よりも大きくてもそのペンタッチが終了したこととし、その後、2回目のペンタッチが所定の圧力以上となった時にダブルタップと判定する。
【0166】
以上のように本実施の形態によれば、ダブルタップにおける1回目のペンタッチが有効状態から無効状態に変化する圧力の閾値を通常よりも大きくし、更に、2回目のペンタッチが有効となる圧力の閾値を通常より大きくする構成としたので、タッチパネルを備えた携帯情報端末におけるペン操作のように、操作が安定せず、ユーザがダブルタップを意図して操作を行った時に、1回目のペンタッチの後、タッチパネルからペンを充分に放さなかった場合でも、確実にダブルタップの入力を行わせることができる。
【0167】
また、本実施の形態においてはタイマは1回目のペンタッチの圧力が圧力P5以上になった時に計時を開始するが、本実施の形態による入力装置はペンタッチの圧力のピークを検出するピーク検出部をさらに備え、タイマは1回目のペンタッチの圧力が圧力P5を越えた後にペンタッチの圧力のピークを検出する時に計時を開始してもよい。また、タイマは1回目のペンタッチの圧力が圧力P4から圧力P4未満に変化する時、または所定の圧力からその所定の圧力未満に変化する時に計時を開始してもよい。
【0168】
なお、本実施の形態においては、シングルタップあるいはダブルタップのように、ペンタッチが有効となった場合のみを操作として記述したが、ペンタッチの有効状態から無効状態への遷移も操作として採用することができる。
【0169】
また、本実施の形態においては、通常のペンタッチが無効から有効になる圧力の閾値と、有効から無効になる閾値を同一の値としたが、これらを異なるものとしてもよい。
【0170】
また、本発明の入力装置や入力方法は、入力装置自身に内蔵されたマイクロコンピュータや外部に接続されたコンピュータとそれらを動作させるプログラムの作用によって実現され、それらのプログラムは各々、マイクロコンピュータやコンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記憶される。
【0171】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ダブルタップにおける2回目のペンタッチを有効と判定する筆圧を通常より小さくしたり、1回目のペンタッチがオフとなる筆圧を通常より大きくすることにより、携帯情報端末の使用時等のように操作が容易ではない環境においても、ユーザの意図通りにダブルタップを判定することが可能となり、その実用的効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における入力装置のブロック図
【図2】本発明の第1の実施の形態における入力装置の動作を示すフローチャート
【図3】本発明の第2の実施の形態における入力装置のブロック図
【図4】本発明の第2の実施の形態における入力装置の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
101 座標取得手段
102 圧力取得手段
103 座標条件記憶手段
104,301 オン圧力記憶手段
105 時間条件記憶手段
106 座標一時記憶手段
107 タイマー
108,303 入力判定手段
302 オフ圧力記憶手段
Claims (20)
- 第1と第2の操作を入力される入力部と、
前記第1の操作の第1の量と前記第2の操作の第2の量を検出する操作量取得手段と、
前記第1の量が第1の閾値未満から前記第1の閾値以上に変化する時以後の所定時点に計時を開始するタイマと、
ダブルタップが行われたことを判定する入力判定手段と、
前記第1の操作の第1の位置と前記第2の操作の第2の位置を検出する位置取得手段と、
を備え、
前記第2の閾値は前記第1の閾値より小さく、
前記第1と第2の量はそれぞれ前記第1と第2の操作の際に前記入力部に加えられる圧力であり、
前記入力判定手段は、前記タイマが前記所定時間を計時する前に前記第2の量が前記第2の閾値未満から前記第2の閾値以上に変化し、かつ前記第1と第2の位置間の距離が所定距離以内である場合にダブルタップが行われたと判定する入力装置。 - 前記タイマは前記第1の量が前記第1の閾値未満から前記第1の閾値以上に変化する時に計時を開始する、請求項1記載の入力装置。
- 前記第1の量のピークの時点を検出するピーク検出部をさらに備え、前記タイマは前記第1の量の前記ピークの時点に計時を開始する、請求項1記載の入力装置。
- 前記タイマは前記第1の量が第3の閾値以上から前記第3の閾値未満に変化する時に計時を開始する、請求項1記載の入力装置。
- 第1と第2の操作を入力される入力部と、
前記第1の操作の第1の量と前記第2の操作の第2の量を検出する操作量取得手段と、
前記第1の量が第1の閾値未満から前記第1の閾値以上に変化する時以後の所定時点に計時を開始するタイマと、
前記タイマが所定時間を計時する前に前記第2の量が第2の閾値未満から前記第2の閾値以上に変化する場合にダブルタップが行われたと判定する入力判定手段と、を備え、
前記第2の閾値は前記第1の閾値より小さく、
前記第1と第2の操作は物理量で計測可能な所定操作であり、前記第1の量と前記第2の量は前記所定操作の大きさであり、前記所定操作は音声の入力である入力装置。 - 前記入力判定手段は、前記タイマが前記所定時間を計時する前に前記第1の量が第4の閾値以上から前記第4の閾値未満に変化し、かつ前記タイマが前記所定時間を計時する前に前記第2の量が第2の閾値未満から前記第2の閾値以上に変化する時にダブルタップが行われたと判定する、請求項1記載の入力装置。
- 前記第4の閾値は前記第2の閾値より小さい、請求項6記載の入力装置。
- 前記第4の閾値は前記第3の閾値と同じである、請求項6記載の入力装置。
- 前記入力判定手段は、前記タイマが前記所定時間を計時する前に前記第1の量が前記第4の閾値以上から前記第4の閾値未満に変化し、かつその後前記タイマが前記所定時間を計時する前に前記第2の量が第2の閾値未満から前記第2の閾値以上に変化し、かつ前記第1と前記第2の位置間の距離が所定距離以内である場合にダブルタップが行われたと判定する、請求項6記載の入力装置。
- 第1と第2の操作を入力される入力部と、
前記第1の操作の第1の量と前記第2の操作の第2の量を検出する操作量取得手段と、
前記第1の量が第1の閾値未満から前記第1の閾値以上に変化する時以後の所定時点に計時を開始するタイマと、
ダブルタップが行われたことを判定する入力判定手段と、
前記第1の操作の第1の位置と前記第2の操作の第2の位置を検出する位置取得手段と、を備え、
前記第1と第2の量はそれぞれ前記第1と第2の操作の継続時間であり、
前記入力判定手段は、前記タイマが前記所定時間を計時する前に前記第2の量が前記第2の閾値未満から前記第2の閾値以上に変化し、かつ前記第1と第2の位置間の距離が所定距離以内である場合にダブルタップが行われたと判定する入力装置。 - 第1と第2の操作が入力される入力部を備えた入力装置を用いた入力方法であって、
前記第1の操作の第1の量を検出するステップと、
前記第2の操作の第2の量を検出するステップと、
前記第1の量が第1の閾値未満から前記第1の閾値以上に変化する以後の第1の時点から所定時間以内に前記第2の量が第2の閾値未満から前記第2の閾値以上に変化する場合にダブルタップが行われたと判定するステップと、
前記第1の操作の第1の位置を検出するステップと、
前記第2の操作の第2の位置を検出するステップと、
を備え、
前記第2の閾値は前記第1の閾値より小さく、
前記第1と第2の量はそれぞれ前記第1と第2の操作を入力する際の圧力であり、
前記ダブルタップが行われたと判定する前記ステップは、前記第1の時点から前記所定時間以内に前記第2の量が前記第2の閾値未満から前記第2の閾値以上に変化し、かつ前記第1と第2の位置間の距離が所定距離以内である場合にダブルタップが行われたと判定する入力方法。 - 前記第1の時点は前記第1の量が前記第1の閾値未満から前記第1の閾値以上に変化する時点である、請求項11記載の入力方法。
- 前記第1の量のピークの時点を検出するステップをさらに備え、前記第1の時点は前記ピークの時点である、請求項11記載の入力方法。
- 前記第1の時点は前記第1の量が第3の閾値以上から前記第3の閾値未満に変化する時点である、請求項11記載の入力方法。
- 第1と第2の操作が入力される入力部を備えた入力装置を用いた入力方法であって、
前記第1の操作の第1の量を検出するステップと、
前記第2の操作の第2の量を検出するステップと、
前記第1の量が第1の閾値未満から前記第1の閾値以上に変化する以後の第1の時点から所定時間以内に前記第2の量が第2の閾値未満から前記第2の閾値以上に変化する場合にダブルタップが行われたと判定するステップと、を備え、
前記第2の閾値は前記第1の閾値より小さく、
前記第1と第2の操作は物理量で計測可能な所定操作であり、前記第1と第2の量は前記所定操作の大きさであり、前記所定操作は音声の入力である、入力方法。 - 前記ダブルタップが行われたと判定する前記ステップは、前記第1の時点から前記所定時間以内に前記第1の量が第4の閾値以上から前記第4の閾値未満に変化し、かつ前記第1の時点から前記所定時間以内に前記第2の量が第2の閾値未満から前記第2の閾値以上に変化する時にダブルタップが行われたと判定する請求項11記載の入力方法。
- 前記第4の閾値は前記第2の閾値より小さい、請求項16記載の入力方法。
- 前記第4の閾値は前記第3の閾値と同じである、請求項16記載の入力方法。
- 前記ダブルタップが行われたと判定する前記ステップは、前記第1の時点から前記所定時間以内に前記第1の量が前記第4の閾値以上から前記第4の閾値未満に変化し、かつ前記第1の時点から前記所定時間以内に前記第2の量が前記第2の閾値未満から前記第2の閾値以上に変化し、かつ前記第1と第2の位置間の距離が所定距離以内である場合にダブルタップが行われたと判定する、請求項16記載の入力方法。
- 第1と第2の操作が入力される入力部を備えた入力装置を用いた入力方法であって、
前記第1の操作の第1の量を検出するステップと、
前記第2の操作の第2の量を検出するステップと、
前記第1の量が第1の閾値未満から前記第1の閾値以上に変化する以後の第1の時点から所定時間以内に前記第2の量が第2の閾値未満から前記第2の閾値以上に変化する場合にダブルタップが行われたと判定するステップと、
前記第1の操作の第1の位置を検出するステップと、
前記第2の操作の第2の位置を検出するステップと、
を備え、
前記第1と第2の量はそれぞれ前記第1と第2の操作の継続時間であり、
前記ダブルタップが行われたと判定する前記ステップは、前記第1の時点から前記所定時間以内に前記第2の量が第2の閾値未満から前記第2の閾値以上に変化し、かつ前記第1と第2の位置間の距離が所定距離以内である場合にダブルタップが行われたと判定する入力方法。
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