JP4555799B2 - 炊飯器の蓋構造 - Google Patents

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Description

本発明は、炊飯器の蓋構造、特に、内蓋に装着させるパッキンの構造に関するものである。
ガス炊飯器の蓋は、一般に、図6に示すように、上蓋(21)と中蓋(22)とからなる外蓋(2)と、中央にゴム製の筒軸(30)が装着されている内蓋(3)とから構成されており、前記中蓋(22)の中央には連結軸(20)が突設されていると共に、この連結軸(20)を、前記筒軸(30)内に抜け止め状態に嵌合させることにより、前記外蓋(2)と内蓋(3)とは一体となる。前記上蓋(21)は、炊飯器の胴部を構成している本体ケース(40)の開放端部の一端に、片開き式に軸支され、前記本体ケース(40)の上方開放部は前記蓋によって開閉自在に閉塞される。
炊飯釜(4)の開放端部からはフランジ(41)が外方に張り出しており、上記したように、前記蓋で本体ケース(40)の上方開放部を閉塞させると、このフランジ(41)に、内蓋(3)の外周縁部(31)が対接し、前記炊飯釜(4)の上方開放部は前記内蓋(3)によって閉塞される。
前記内蓋(3)の外周縁部(31)には、炊飯釜(4)の上方開放部のシール性を確保するために、耐熱ゴム製の環状パッキン(5)が全域に渡って着脱自在に装着されている。
図6及び図7に示した従来の環状パッキン(5)は、炊飯釜(4)のフランジ(41)に密着する第1シール部(51)と、中蓋(22)の下面に密着する第2シール部(52)とを具備する内方に向かって開放している弾性環状体であり、前記第1シール部(51)と第2シール部(52)との間で且つ前記第1シール部(51)寄りの所定箇所には、内蓋(3)への装着状態にて、内蓋(3)の外周縁部(31)が載置される環状片部(53)が内方に向かって突設されている。
このように、前記環状パッキン(5)には、第1シール部(51)と環状片部(53)との間に第1環状溝(50a)が、第2シール部(52)と環状片部(53)との間には前記第1環状溝(50a)よりも大きな第2環状溝(50b)が形成されており、前記外周縁部(31)は比較的大きな第2環状溝(50b)内に差し込まれ前記環状片部(53)上に載置される態様となることから、環状パッキン(5)の内蓋(3)への脱着は容易であり、内蓋(3)の洗浄の際には、環状パッキン(5)も内蓋(3)から分離して洗浄することができるので、衛生的である。
特開平11−262445号公報 特開2004−357780号公報 特開2005−21335号公報
しかしながら、上記した従来の環状パッキン(5)では、内方に開放する溝は、第1、第2環状溝(50a)(50b)の2つが形成されているから、洗浄の際に、内蓋(3)から一旦取り外した環状パッキン(5)を再度内蓋(3)の外周縁部(31)に装着させる際に、間違って、前記第1環状溝(50a)に差し込んだり、環状パッキン(5)を天地逆転させて装着したりすることがある。前記従来の環状パッキン(5)は、縦断面形状が上下に非対称な形状に構成されていることから、上記したような誤った装着態様のままで、炊飯操作をした場合、前記炊飯釜(4)のフランジ(41)とのシール性及び中蓋(22)とのシール性が確保されないため、炊飯時に蒸気漏れやふきこぼれ等の炊飯不良を起こす不都合がある。
よって、従来の環状パッキン(5)は、上下の姿勢を充分考慮した上で、内蓋(3)に装着させなければならず、装着作業が面倒であった。
本発明は、『上蓋とその下方に配設されている中蓋とから外蓋が構成され、炊飯釜の上方開放部は前記中蓋に中央で連結されている内蓋によって閉塞され、前記内蓋の外周縁部には弾性材料からなる環状パッキンが着脱自在に装着されている炊飯器の蓋構造』において、前記内蓋に前記環状パッキンを常に正しい姿勢で容易に装着できるようにすることを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1に係る発明の技術的手段は、
前記環状パッキンは、前記内蓋の外周縁部が嵌め込まれる1つの環状溝部を内方に向けて開放させて上下対称に漸次拡大する断面略放物線状の嵌合部と、前記嵌合部の内方開放端部から上下にそれぞれ連続して対称に張り出させた一対の第1、第2延長片とからなり、
前記内蓋を前記中蓋に取り付けたとき、前記嵌合部から上方へ延びる前記第1延長片の上端部が前記中蓋に圧接し、前記内蓋で前記炊飯釜の上方開放部を閉塞させたとき、前記嵌合部の下面が前記炊飯釜の開放端部又は開放端部から張り出すフランジに圧接するように設定され
前記嵌合部は、その環状溝部内に嵌め込まれた内蓋の外周縁部の上下に空間が形成され、内蓋の外周縁部の外周端が環状溝部の底部に当接される構成とする、ことである。
上記技術的手段は次のように作用する。
環状パッキンには、前記内蓋の外周縁部を嵌め込む環状溝部が1つしか形成されていないので、前記内蓋の外周縁部は間違いなく前記環状溝部に嵌め込まれる。そして、前記嵌合部から上下対称に第1、第2延長片が延長して形成されているから、前記第1、第2延長片のどちらが内蓋(3)の上方に延長するように装着しても良い。
前記環状パッキンを装着させた前記内蓋の中央部を、中蓋の中央部に連結させると、前記第1、第2延長片の上方に延長する側の上端部が、前記中蓋に圧接することにより、前記中蓋と前記内蓋との間のシール性は確保される。又、前記内蓋で炊飯釜の上方開放部を閉塞させると、第1、第2延長片の下方に延長する側は前記炊飯釜内へ入り込んだ状態で、前記嵌合部の下面が前記炊飯釜の開放端部又は開放端部から張り出すフランジに圧接する態様となる。これにより、前記内蓋と前記炊飯釜の上方開放部との間のシール性は確保される。
よって、炊飯中に、前記炊飯釜内の蒸気や、内蓋に設けられている孔部を介して内蓋の上方に噴出した蒸気が、炊飯釜と蓋との間から外部に漏れることはない。
前記環状パッキンは前記内蓋に対して着脱自在であるから、前記環状パッキンを取り外して洗浄することができる。その後、上下を逆転させて前記内蓋に装着させても、前記環状パッキンは上下対称形状に形成されているから、上記作用と同様の作用を生じさせることができる。
加えて、環状パッキンの嵌合部は、前記内蓋の外周縁部が嵌め込まれる1つの環状溝部を内方に向けて開放させて上下対称に漸次拡大する断面略放物線状に形成されているので、環状溝部内の空間が広く形成される。そのため、この環状溝部内に内蓋の外周縁部が嵌め込まれると、内蓋の外周縁部の上下に余裕のあるスペースが形成される。これにより、まっすぐ張り出していた内蓋の外周縁部が後になって部分的又は全体的に変形したり、内蓋の外周縁部が元々湾曲等した変形フランジとなっているもの等でも、内蓋の外周縁部の形状によって環状溝部を形成する嵌合部の外形が変形されたり、第1延長片や第2延長片が変形されることがない。すなわち、内蓋の外周縁部がまっすぐ張り出されずに変形したものであっても、環状パッキンの嵌合部の外形形状や、第1延長片、第2延長片等は、内蓋への装着の前後で変形されることがない。
従って、内蓋の外周縁部が変形したものであっても、第1延長片あるいは第2延長片の上端部が中蓋に対して確実に圧接されて中蓋と内蓋との間のシール性を確保でき、且つ嵌合部の下面が炊飯釜の開放端部又は開放端部から張り出すフランジに確実に圧接されて内蓋と炊飯釜の上方開放部との間のシール性を確保できる。
また、環状パッキンの環状溝部内の空間が広く形成されるので、内蓋の外周縁部への着脱が容易となり、しかも環状溝部内の洗浄も容易となる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の炊飯器の蓋構造において、『前記環状パッキンの第1、第2延長片は、先端側ほど肉厚が徐々に薄く形成されている』ものであり、第1延長片及び第2延長片の可撓性能が向上される。従って、第1延長片あるいは第2延長片が中蓋と接触する荷重が小さくなっても第1延長片あるいは第2延長片の上端部が中蓋に対して確実に圧接される。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の炊飯器の蓋構造において、『前記環状パッキンの第1、第2延長片は、先端が球状に形成されている』ものであり、環状パッキンにおける第1延長片及び第2延長片の強度を向上でき、また、第1延長片及び第2延長片の先端での亀裂等の破損も防止できる。従って、第1延長片あるいは第2延長片の上端部と中蓋との圧接状態を安定的に確保できる。
以上のように、請求項1に係る発明によれば、環状パッキンは、内蓋の外周縁部を嵌め込む環状溝部は一つしか形成されておらず、又、前記環状溝部を中心に上下対称形状に形成されているから、環状パッキンは、その上下を気にすることなく、前記環状溝部に内蓋の外周縁部を嵌め込むだけで、常に正しい姿勢に前記内蓋の外周縁部に容易に装着することができる。よって、環状パッキンの誤装着による、炊飯中の炊飯釜からの蒸気漏れやふきこぼれ等の炊飯不良がなくなる上に、保温時にご飯が乾燥してしまう保温不良を低減させることができる。
又、例えば、第1、第2延長片の一方、又は、嵌合部の上下面の一方が破損してシール性が損なわれる場合には、延長片では破損した側が下方となるように、又、嵌合部では破損した面が上面となるように、環状パッキンを内蓋に装着させれば不都合なく使用を継続することができるから、環状パッキンの耐久性が向上する。
加えて、内蓋の外周縁部が変形したものであっても、中蓋と内蓋との間のシール性、内蓋と炊飯釜の上方開放部との間のシール性を確実に確保し、炊飯不良や保温不良を防止できる。また、環状パッキンの環状溝部内の空間が広く形成されるので、内蓋の外周縁部の形状にかかわらず内蓋の外周縁部への着脱が容易であり、しかも環状溝部内の洗浄が容易で衛生も確保し易くなる。
請求項に係る発明によれば、第1延長片あるいは第2延長片が中蓋と接触する荷重が小さくても第1延長片あるいは第2延長片の上端部が中蓋に対して確実に圧接されて中蓋と内蓋との間のシール性を確実に確保できる。
請求項に係る発明によれば、環状パッキンにおける第1延長片及び第2延長片の強度アップが図れると共に第1延長片及び第2延長片の先端での亀裂等の破損も防止でき、その結果、第1延長片あるいは第2延長片の上端部と中蓋との圧接状態を安定的に確保して、中蓋と内蓋との間のシール性を確実に確保できる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。
参考例
図1に示す参考例の炊飯器の蓋構造は、従来のものと同様に、本体ケース(40)の上方を閉塞する外蓋(2)と、前記本体ケース(40)内に収容されている炊飯釜(4)の上方開放部を閉塞する内蓋(3)とからなるもので、前記外蓋(2)は、内蓋(3)に連結される中蓋(22)と、その上方を閉塞する上蓋(21)とから構成されている。前記内蓋(3)の中央には、ゴム製の筒軸(30)が嵌め込まれており、この筒軸(30)内に、前記中蓋(22)の中央に突設されている連結軸(20)を差し込むことにより、前記連結軸(20)は前記筒軸(30)に抜け止め状態に組み付けられて、前記内蓋(3)は、前記外蓋(2)と一体となる。
前記内蓋(3)の、前記筒軸(30)の装着部の周辺には、複数の蒸気抜き孔(32)が貫通しており、前記内蓋(3)と中蓋(22)との間の空間部(S1)は、内蓋(3)で閉塞された炊飯釜(4)内の空間部(S2)に蒸気抜き孔(32)を介して連通している。尚、内蓋(3)の、前記蒸気抜き孔(32)の形成位置よりも一段低く設けられている範囲には、前記蒸気抜き孔(32)から蒸気と共に内蓋(3)の上方に漏れ出たおねばを炊飯釜(4)内に戻すための透孔(33)が形成されている。
以下、前記内蓋(3)の外周縁部(31)に装着させる環状パッキン(1)について説明する。
前記環状パッキン(1)は、耐熱ゴム製の環状体であり、図2に示すように、前記内蓋(3)の外周縁部(31)を密に差込可能な1つの環状溝部(10)を内方(環状パッキンの中心方向)に向けて開放するように形成した嵌合部(13)と、前記嵌合部(13)の内方開放端部(13x) (13y)から連続して上下に且つ内方に向かってそれぞれ対称に延長して形成する断面円弧状の第1延長片(11)及び第2延長片(12)とから構成されており、前記嵌合部(13)の上面(13a)及び下面(13b)には、それぞれ環状リブ(14)(15)を2個ずつ突設させている。
この環状パッキン(1)の環状溝部(10)に、内蓋(3)の外周縁部(31)を嵌め込んで装着させた状態にて、内蓋(3)の筒軸(30)に、中蓋(22)の連結軸(20)を差し込んで、内蓋(3)を外蓋(2)と一体とすると、前記環状パッキン(1)の上方に延びている第1延長片(11)の上端部(11a)が前記中蓋(22)の下面に密着するように、前記第1延長片(11)の長さと、前記内蓋(3)と中蓋(22)との間の距離が、所定の寸法関係に設定されているものとする。これにより、前記内蓋(3)と中蓋(22)との間の前記空間部(S1)は、前記第1延長片(11)によって外周気密状態にシールされる。
又、前記外蓋(2)で本体ケース(40)の上方開放部を閉塞し、ロック手段(図示せず)によってロックさせた状態においては、前記炊飯釜(4)の上方開放部は内蓋(3)で閉塞されるとともに、内蓋(3)の外周縁部(31)に装着させた環状パッキン(1)の嵌合部(13)の下面(13b)が、前記炊飯釜(4)の開放端部(41x)から外方に張り出させたフランジ(41)に、前記環状リブ(15)を介して圧接される態様となる。これにより、前記炊飯釜(4)のフランジ(41)と、内蓋(3)の外周縁部(31)との間は、押し潰されてフランジ(41)の上面に密着される環状リブ(15)によって外周気密状態にシールされることとなる。このとき、下方に延びている第2延長片(12)は、炊飯釜(4)内に入り込んでいる。なお、嵌合部(13)の下面(13b)や環状リブ(15)が炊飯釜(4)の開放端部(41x)に圧接されてもよい。
この閉塞状態で炊飯すると、炊飯釜(4)内に生じる蒸気は、内蓋(3)の蒸気抜き孔(32)から、内蓋(3)の上面と中蓋(22)の下面との間の前記空間部(S1)内に一部噴出する。前記空間部(S1)は、前記第1延長片(11)によって外周気密状態にシールされていると共に、炊飯釜(4)内の空間部(S2)は、フランジ(41)に押圧する嵌合部(13)及びその環状リブ(15)によって、外周気密状態にシールされているから、炊飯中に前記空間部(S1)(S2)内に充満する蒸気やおねばは、炊飯釜(4)の上方開放部や、前記内蓋(3)と中蓋(22)との間から外部に漏れることはなく、炊飯中の蒸気漏れやふきこぼれを防止することができる。又、炊飯終了後も前記空間部(S1)(S2)のシール性は確保されるから、保温時の乾燥も防止することができる。
尚、前記筒軸(30)は上記したようにゴム製であることから、弾性変形可能であり、前記筒軸(30)の形状を強制的に変形させることにより、前記筒軸(30)から連結軸(20)を抜き取って、前記内蓋(3)を中蓋(22)から取り外すことが出来る。さらに、環状パッキン(1)も前記内蓋(3)から取り外して、それぞれ洗浄することができる。
洗浄後、まず、内蓋(3)の外周縁部(31)に環状パッキン(1)を装着させるが、参考例で採用した環状パッキン(1)は、中央の嵌合部(13)に一つの環状溝部(10)が形成されており、その内方開放端部(13x)(13y)の上下辺から、対称な形状の第1延長片(11)及び第2延長片(12)をそれぞれ延長させた形状に構成されているから、図2に示した装着姿勢とは逆に、前記第2延長片(12)が内蓋(3)の上側に位置するように装着させても、前記第2延長片(12)の上端部(12a)が前記中蓋(22)の下面に密着してシールすると共に、嵌合部(13)の下面となった面(13a)に突設されている環状リブ(14)(14)が、前記炊飯釜(4)のフランジ(41)に圧接される態様となり、環状パッキン(1)は、上下逆転させても、上記と同じ気密性を確保することができる。
又、第1、第2延長片(11)(12)のどちらか一方、又は、上下の環状リブ(14)(15)のどちらか一方が損傷し、シール性を確保できない状態となった場合には、第1延長片(11)、第2延長片(12)では損傷した方が下方となるように、又、環状リブ(14)(15)では、損傷した方が上方に位置するように、内蓋(3)の外周縁部(31)を、嵌合部(13)の環状溝部(10)に嵌め込んで使用すれば良い。
このように、たとえ、一部が損傷しても、環状パッキン(1)は上下対称に形成されていることから上下を逆転させることにより、使用を継続することができるので、環状パッキン(1)の耐久性が向上し、長期にわたって使用することができる。
(変形例)
図3に示すものは、環状パッキン(1’)として、前記嵌合部(13)の上面(13a)及び下面(13b)の両面の相互に対称な位置に、前記環状リブ(14)(15)に換えて、前記内方に向かって延長する庇部(16)(17)を設ける構成としたものである。前記庇部(16)(17)は、前記嵌合部(13)の外周端部近傍から、内方開放部側へ延長して形成する断面略L字状の弾性環状体であり、内蓋(3)の外周縁部(31)にこの環状パッキン(1’)を装着させた状態にて、嵌合部(13)の下面(13b)側に位置する庇部(17)が、炊飯釜(4)のフランジ(41)の上面に押圧されて変形し、炊飯釜(4)と内蓋(3)の外周縁部(31)とのシール性を確保することができる。
前記庇部(16)(17)は、前記嵌合部(13)の上面(13a)及び下面(13b)の両面に対称に形成されているから、環状パッキン(1’)を上下逆転させて、内蓋(3)に装着させても、炊飯釜(4)の上方開放部は同様にシールされることとなる。
なお、図2、図3にそれぞれ示す環状パッキン(1)においては、次に述べる実施の形態のもののように、第1延長片(11)及び第2延長片(11)は、先端側ほど肉厚が徐々に薄く形成されてもよく、また、これら第1延長片(11)及び第2延長片(12)の先端は、球状に形成されてもよい。
実施の形態
実施の形態による炊飯器の蓋構造において、内蓋(3)の外周縁部(31)に装着される環状パッキン(1a)は、図4、図5に示すように、前記内蓋(3)の外周縁部(31)が嵌め込まれる1つの環状溝部(10)を内方に向けて開放させて上下対称に漸次拡大する断面略放物線状に形成する嵌合部(13)と、前記嵌合部(13)における上下の内方開放端部(13x)(13y)からそれぞれ連続して上下対称に張り出させて形成する一対の第1延長片(11)及び第2延長片(12)とを備える。第1延長片(11)及び第2延長片(12)は、先端側ほど肉厚が徐々に薄く形成されており、また、第1延長片(11)及び第2延長片(12)の先端(11b)(12b)は、球状に形成されている。
この実施の形態のものが前記参考例のものと大きく異なるところは、環状パッキン(1a)の嵌合部(13)は、上下対称に漸次拡大する断面略放物線状に形成されているので、環状溝部(10)内の空間(S10)が広く形成される。そのため、この環状溝部(10)内に内蓋(3)の外周縁部(31)が嵌め込まれると、内蓋(3)の外周縁部(31)の上下には余裕のあるスペースが形成される。
また、環状パッキン(1a)の嵌合部(13)における最大外径は、環状溝部(10)内に内蓋(3)の外周縁部(31)を嵌め込んで装着すると、この外周縁部(31)の外周端(31a)が環状溝部(10)の底部(10a)に密接されるように設定されている。従って、環状溝部(10)内の空間(S10)が広く形成されても、内蓋(3)に環状パッキン(1a)を安定させて装着できる。
そして、環状溝部(10)内の空間(S10)が広く形成されていることから、まっすぐ張り出していた内蓋(3)の外周縁部(31)が後になって部分的又は全体的に変形したり、内蓋(3)の外周縁部(31)が元々湾曲等した変形フランジとなっているもの等でも、この環状パッキン(1a)は、内蓋(3)に装着されても、内蓋(3)の外周縁部(31)の形状によって環状溝部(10)を形成する嵌合部(13)の外形が変形されたり、第1延長片(11)や第2延長片(12)が変形されることがない。すなわち、内蓋(3)の外周縁部(31)がまっすぐ張り出されずに変形したものであっても、環状パッキン(1a)の嵌合部(13)の外形形状、第1延長片(11)、第2延長片(12)等は、内蓋(3)への装着の前後で変形されることがない。
従って、内蓋(3)の外周縁部(31)が変形したものであっても、この環状パッキン(1a)を装着した内蓋(3)を中蓋(22)に取り付けて外蓋(2)と一体にすると、環状パッキン(1a)の上方に延びる第1延長片(11)の上端部(11a)が中蓋(22)の下面に確実に圧接される(図5参照)。これにより、内蓋(3)と中蓋(22)との間の空間部(S1)は、第1延長片(11)によって外周気密状態にシールされる。
また、外蓋(2)を閉じて本体ケース(40)の上方開放部を閉塞させると、環状パッキン(1a)の嵌合部(13)の下面が炊飯釜(4)のフランジ(41)に押し付けられて撓み、この嵌合部(13)の下面(13b)が炊飯釜(4)のフランジ(41)や開放端部(41x)に確実に圧接される(図5参照)。これにより、炊飯釜(4)のフランジ(41)及び開放端部(41x)と内蓋(3)の外周縁部(31)との間は、外周気密状態にシールされる。なお、このとき、下方に延びる第2延長片(12)は、炊飯釜(4)内に入り込んだ状態となる。
このように、例え内蓋(3)の外周縁部(31)が変形したものであっても、第1延長片(11)あるいは第2延長片(12)の上端部(11a)(12a)が中蓋(22)に対して確実に圧接されて中蓋(22)と内蓋(3)との間のシール性を確保でき、且つ嵌合部(13)の下面(13b)が炊飯釜(4)のフランジ(41)及び開放端部(41x)に確実に圧接されて内蓋(3)と炊飯釜(4)の上方開放部との間のシール性を確保できる。
また、この環状パッキン(1a)は、環状溝部(10)内の空間(S10)が広く形成されているので、内蓋(3)の外周縁部(31)への着脱が容易となり、しかも環状溝部(10)内の洗浄も容易となる。
以上のように、実施の形態による炊飯器の蓋構造によれば、内蓋(3)の外周縁部(31)がまっすぐ水平に張り出したものに限らず、内蓋(3)の外周縁部(31)が変形したものであっても、中蓋(22)と内蓋(3)との間のシール性、内蓋(3)と炊飯釜(4)の上方開放部との間のシール性を確実に確保し、炊飯不良や保温不良を防止できる。
加えて、環状パッキン(1a)の環状溝部(10)内の空間(S10)が広く形成されているので、内蓋(3)の外周縁部(31)の形状にかかわらず内蓋(3)の外周縁部(31)への着脱が容易であり、しかも環状溝部(10)内の洗浄が容易で衛生も確保し易くなる。
また、第1延長片(11)及び第2延長片(12)は、先端側ほど肉厚が徐々に薄く形成されているので、第1延長片(11)及び第2延長片(12)における上端部(11a)(12a)の可撓性能が一層向上される。従って、第1延長片(11)あるいは第2延長片(12)が中蓋(22)と接触する荷重が小さくても第1延長片(11)の上端部(11a)あるいは第2延長片(12)の上端部(12a)が中蓋(22)に対して確実に圧接されて中蓋(22)と内蓋(3)との間のシール性を確実に確保できる。
また、第1延長片(11)及び第2延長片(12)は、先端(11b)(12b)が球状に形成されているので、環状パッキン(1a)における第1延長片(11)及び第2延長片(12)の強度を向上でき、また、第1延長片(11)及び第2延長片(12)の先端(11b)(12b)での亀裂等の破損も防止できる。従って、第1延長片(11)あるいは第2延長片(12)の上端部(11a)(12a)と中蓋(22)との圧接状態をより安定的に確保でき、中蓋(22)と内蓋(3)との間のシール性を確実に確保できる。
なお、本実施の形態のものにおいて、環状パッキン(1a)の嵌合部(13)の上面(13a)及び下面(13b)には、図2に示すような環状リブ(14)(15)を設けてもよく、また、図3に示すような庇部(16)(17)を設けてもよい。
また、第1延長片(11)及び第2延長片(12)の肉厚は、全域で均一でもよく、また、第1延長片(11)及び第2延長片(12)の先端(11b)(12b)も球状以外の種々の端部形状でもよい。
本実施の形態のものにおけるその他の構成及び作用効果は、参考例のものと同様である。
参考例の炊飯器の蓋構造を示す断面図である。 図1の要部拡大断面図である。 参考例の炊飯器の蓋構造の他の例を示す要部拡大断面図である。 本発明の実施の形態の炊飯器の蓋構造として、内蓋に環状パッキンを装着した状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態の炊飯器の蓋構造として、外蓋を閉じた状態を示す一部断面図である。 従来の炊飯器の蓋構造の一例を示す断面図である。 図6の要部拡大断面図である。
符号の説明
(1)(1a) ・・・環状パッキン
(2) ・・・・・外蓋
(3) ・・・・・内蓋
(4) ・・・・・炊飯釜
(10)・・・・・環状溝部
(11)・・・・・第1延長片
(12)・・・・・第2延長片
(13)・・・・・嵌合部
(21)・・・・・上蓋
(22)・・・・・中蓋
(31)・・・・・外周縁部

Claims (3)

  1. 上蓋とその下方に配設されている中蓋とから外蓋が構成され、炊飯釜の上方開放部は前記中蓋に中央で連結されている内蓋によって閉塞され、前記内蓋の外周縁部には弾性材料からなる環状パッキンが着脱自在に装着されている炊飯器の蓋構造において、
    前記環状パッキンは、前記内蓋の外周縁部が嵌め込まれる1つの環状溝部を内方に向けて開放させて上下対称に漸次拡大する断面略放物線状の嵌合部と、前記嵌合部の内方開放端部から上下にそれぞれ連続して対称に張り出させた一対の第1、第2延長片とからなり、
    前記内蓋を前記中蓋に取り付けたとき、前記嵌合部から上方へ延びる前記第1延長片の上端部が前記中蓋に圧接し、前記内蓋で前記炊飯釜の上方開放部を閉塞させたとき、前記嵌合部の下面が前記炊飯釜の開放端部又は開放端部から張り出すフランジに圧接するように設定され
    前記嵌合部は、その環状溝部内に嵌め込まれた内蓋の外周縁部の上下に空間が形成され、内蓋の外周縁部の外周端が環状溝部の底部に当接される構成とすることを特徴とする炊飯器の蓋構造。
  2. 請求項1に記載の炊飯器の蓋構造において、
    前記環状パッキンの第1、第2延長片は、先端側ほど肉厚が徐々に薄く形成されていることを特徴とする炊飯器の蓋構造。
  3. 請求項1又は2に記載の炊飯器の蓋構造において、
    前記環状パッキンの第1、第2延長片は、先端が球状に形成されていることを特徴とする炊飯器の蓋構造。
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