JP4555155B2 - タイヤの潤滑剤塗布装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ホイールへのタイヤの組み付け時、タイヤの装着をスムーズに行うため、タイヤ側の所望部分に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置に関するものである。
従来から、ホイールへのタイヤの組み付け時、タイヤの装着をスムーズに行うための潤滑剤塗布装置が、種々既に提案されている(例えば特許文献1〜2)。特許文献1の装置では、上下一対の潤滑剤塗布部材7、7(スポンジなど)により潤滑剤を塗布するものであり、特許文献2の装置では、発泡装置70、71(スプレーガン構造のもの)からムース状の気泡となった石鹸水(潤滑剤)を吹き付けるものである。
特公昭8−013517号 特開2002−321512号
ところが、上記特許文献1の装置の場合、上下一対の潤滑剤塗布部材7、7によりタイヤの上下のビード部に潤滑剤の塗布ができるものの、ホイールへの組み付け時、タイヤの上側ビード部にあっては、その内側にも潤滑剤を塗布することが望ましい訳であるが、この要求にうまく対応することができない。このとき、潤滑剤の塗布量を増やせば、潤滑剤がビード部の内側に回り込むようになるが、この場合、潤滑剤の無駄が生じるだけであり、内側に回り込んだ潤滑剤がタイヤ内に貯留されて、タイヤのパランスが狂ったり、錆の原因となるなどの問題が生じる。
また、上記特許文献2の装置の場合、発泡装置70、71がスプレーガン構造であるため、ノズルからの潤滑剤は通常円錐形状に噴射されるため、タイヤの必要な塗布部分以外にも飛散されるという問題がある。この場合、より多くの潤滑剤の無駄が生じる。同時に飛散された潤滑剤は、上記の特許文献1の場合と同様、タイヤの内側に回り込んでタイヤ内に貯留されるため、やはりタイヤのパランスが狂ったり、錆の原因となるなどの問題が生じる。
このため、本発明者等は、鋭意検討し、潤滑剤の塗布手段として、簡単な構造で、潤滑剤の塗布効果のみならず、タイヤ塗布面の洗浄効果に優れた、植毛ブラシを用いる一方、塗布対象となるタイヤの下側ビード部、タイヤの上側ビード部、及び上側内面部に対して、最適の状態で当接する3種類のブラシ(即ち下ブラシ、上ブラシ、及びインナーブラシ)を用意して、タイヤの潤滑剤塗布が必要とされる部分(部位)に対して、きめ細かく、最適量の潤滑剤を塗布することができる潤滑剤塗布装置を完成させた。
本発明は、このように大きな特徴として、3種類のブラシを備えて、タイヤの所定の部分に自動的に潤滑剤をきめ細かく、塗布することができる、タイヤの潤滑剤塗布装置を提供するものである。
請求項1記載の本発明は、タイヤを装置の潤滑剤塗布エリアに進退させる搬送コンベアと、前記潤滑剤塗布エリアでタイヤを昇降させるリフト台と、前記リフト台上の位置決めされたタイヤの内周側に対して、昇降自在でかつ水平方向にスライド可能に設けると共に、前記タイヤの下側ビード部に当接される下ブラシと、前記タイヤの上側ビード部に当接される上ブラシと、前記タイヤの上側内面部に当接されるインナーブラシとを備えたブラシユニットと、前記ブラシユニット側に装着されて前記タイヤの内側ビード部に当接する鉛直のガイドローラと、前記ブラシユニット側に装着されて前記タイヤの上面側を押圧する上面位置決めローラとからなり、前記タイヤの回転により、前記各ブラシから潤滑剤が前記タイヤの各当接部分に塗布されることを特徴とするタイヤの潤滑剤塗布装置にあ
る。
請求項2記載の本発明は、前記リフト台上の前記タイヤを回転させると共に、中心に位置決めさせるタイヤの回転位置決めユニットが付設されていることを特徴とする請求項1記載のタイヤの潤滑剤塗布装置にある。
請求項3記載の本発明は、前記ブラシユニットが、水平方向にスライド可能なベースユニットと、昇降自在な下ブラシユニットと、昇降自在な上ブラシユニットとからなることを特徴とする請求項1、又は2記載のタイヤの潤滑剤塗布装置にある。
請求項4記載の本発明は、前記インナーブラシが、前記ブラシユニットの上ブラシユニット側に装備された旋回機構により、旋回駆動されることを特徴とする請求項3記載のタイヤの潤滑剤塗布装置にある。
請求項5記載の本発明は、前記下ブラシ、上ブラシ及びインナーブラシの各ブラシ内部に噴射ノズルが内蔵させて、潤滑剤が塗布されることを特徴とする請求項1、2、3、又は4記載のタイヤの潤滑剤塗布装置にある。
請求項6記載の本発明は、前記下ブラシ、上ブラシ及びインナーブラシの各ブラシが、植毛が植設、集合された植毛ブラシであることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載のタイヤの潤滑剤塗布装置にある。
請求項7記載の本発明は、前記下ブラシ及び上ブラシが、前記タイヤの回転時連動して回転することを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載のタイヤの潤滑剤塗布装置にある。
請求項8記載の本発明は、前記ブラシユニットのベースユニットの水平方向へのスライドと、前記ブラシユニットの上ブラシユニット側の昇降により、異種径又は異種高さのタイヤに対応することができることを特徴とする請求項3、4、5、6又は7記載のタイヤの潤滑剤塗布装置にある。
削除
本発明に係るタイヤの潤滑剤塗布装置によると、タイヤの潤滑剤塗布の必要箇所に対応した3種類のブラシ(下ブラシ、上ブラシ及びインナーブラシ)を備えているため、潤滑剤をきめ細かく、塗布することができる。
従って、例えば、従来装置のように、タイヤの内周側にうまく潤滑剤を塗布できないということや、スプレーガン構造のノズルのように、潤滑剤が不要部分まで広く飛散し易いということなどの問題が解消される。
言い換えれば、本発明装置では、潤滑剤塗布の必要箇所に過不足なく、塗布することができる。つまり、潤滑剤の無駄が抑制される。また、不要な潤滑剤がタイヤ内への貯留することを最小限に抑制することができるため、タイヤのアンバランスや錆などの問題も解消される。
さらに、ブラシを植毛ブラシとした場合、塗布と同時に洗浄効果(ブラシ効果)も得られる。通常タイヤ表面には型抜き用の離形剤(シリコーンなど)が残存しているため、この離形剤の除去効果が得られる。これにより潤滑剤のより良好な密着効果が得られる。
また、本発明に係るタイヤの潤滑剤塗布装置によると、3種類のブラシからの潤滑剤の塗布は、ブラシユニットの駆動などを介して、自動的に行われるため、迅速かつ高精度で行うことができる。勿論、この塗布工程には人手による作業が介在されないため、作業者への影響、例えば肌荒れ、刺激臭による健康被害などの懸念は全くない。
また、本発明に係るタイヤの潤滑剤塗布装置によると、3種類のブラシは、ブラシユニットの駆動などを介して、昇降自在でかつ水平方向にスライド可能であるため、タイヤ径や大きさ(幅、高さ)の異なる異種タイヤに対しても、容易に対応することができる。つまり、高い汎用性が得られる。
図1は本発明に係るタイヤの潤滑剤塗布装置の要部の一例を示した斜視図、図2〜図3は本装置の要部に対応した各側面図及び正面図、図4は本装置のタイヤの回転位置決めユニットを示した平面図、図5は本装置のブラシユニット部分を示した拡大斜視図、図6は本装置のブラシユニット部分の概略説明図、図7は本装置におけるタイヤと各ブラシなどの関係を示した概略説明図、図8は本装置におけるタイヤとインナーブラシなどの関係を示した概略説明図、図9は本装置における潤滑剤塗布のフローを示した概略説明図、図10は本装置における各ブラシとタイヤとの当接関係を示した概略説明図である。
本装置において、100は、図1〜図4などに示すように、本装置の骨格をなす機枠である。機枠100の下方寄りには、例えば2列の搬送コンベア120(図2中一方図示省略)が設けてあり、それぞれの回転ローラ121(図2中一方図示省略)の回転により回動される。つまり、潤滑剤の塗布対象である、タイヤTは搬送コンベア120により、所定の場所から、装置の潤滑剤塗布エリアAに搬入させる。
130は、潤滑剤塗布エリアAに搬送されたタイヤTを昇降させるリフト台であり、シリンダ機構により昇降される。このリフト台130の昇降により、搬送コンベア120上にある、タイヤTは、その潤滑剤の塗布作業時には、所定の位置(塗布作業位置)まで浮かされ、作業終了後には、元の位置まで下降させられて、搬送コンベア120上に戻されるようになっている。
140は、図1や図4などに示すように、リフト台130上のタイヤTを回転自在でかつ中心に位置決めさせるタイヤの回転位置決めユニットである。回転位置決めユニット140は、例えば、タイヤTの外周に当接すると共にタイヤTを回転させる駆動型のタイヤ押えローラ141aと、タイヤTの外周に単に当接するのみの非駆動型のタイヤ押えローラ141bとを、一対として、2組み備えてある。
各ローラは、対応する支持アーム142・・・で支持されると共に互い噛み合う2個の歯車143a、143aからなる一対の歯車機構143、143と、それぞれの連設アーム144・・・、連設ロッド145・・・を介して、機枠100に設置されたシリンダ装置146と連携されている。また、駆動型のタイヤ押えローラ141a側の支持アーム142、142には、電動モータなどの駆動源147、147が設置されている。
この構成により、シリンダ装置146を収縮させれば、各連設アーム144や連設ロッド145、一対の歯車機構143、143の動きを介して、支持アーム142・・・に支持された各一対のタイヤ押えローラ141a、141bは、縮径方向に動き、タイヤTのそれぞれの対応する部分に当接して、タイヤTを、所望の中心に位置決めさせる。勿論、逆にシリンダ装置146を伸長させれば、各一対のタイヤ押えローラ141a、141bは、拡径方向に動き、タイヤTへの当接は解除される。また、駆動源147、147を駆動させれば、タイヤTを所望の回転速度で回転させることができる。
150は、位置決めされたタイヤTの内周内に昇降可能で、かつ、水平方向にスライド可能とするブラシユニットである。このユニットの構造は、特に限定されないが、例えば、図1〜図5からな明らかなように、装置の上下方向に延びる長尺なベースプレートからなるベースユニット151と、これに添う形で併設されたサブプレートからなる下ブラシユニット152と、下ブラシユニット152の表側に組み付けられた金具部材からなる上ブラシユニット153を備えてなる。このベースユニット151のベースプレートは、図2や図4に示すように、機枠100側に固定された台座プレート154に対して、水平方向に摺動可能に装着されたスライダ155を介して取り付けられている。このスライダ155は、その一端が台座プレート154側に固定されたシリンダ装置などの移動手段156を伸縮駆動させることにより、スライドされるようになっている。つまり、移動手段156の伸縮駆動により、ベースユニット151が水平方向にスライドするようになっている。なお、ベースプレートの下端は、リフト台130上の最も高さの高い(幅の広い)タイヤTが、余裕を持ってと入れる高さとしてある。
上記下ブラシユニット152側には、タイヤTのビード部分、即ち上下のビード部分Ta、Tbに当接する鉛直のガイドローラ160と、タイヤTの下側ビード部分Tbに当接する下ブラシ170とが、取付け金具や部材などを介して、取り付けられている。
一方、上ブラシユニット153側には、タイヤTの上面側を押圧する上面位置決めローラ180と、タイヤTの上側ビード部分Taに当接する上ブラシ190と、タイヤT内面側に旋回駆動(首振り回動)して進退するインナーブラシ200とが、取付け金具や部材などを介して、取り付けられている。
さらに、下ブラシユニット152は、例えば、ベースユニット151側に装着されたシリンダ装置などからなる昇降手段210により昇降されるようになっており、また、上ブラシユニット153は、例えば、下ブラシユニット152側に装着されたシリンダ装置などからなる昇降手段220により昇降されるようになっている。つまり、後述するように、下ブラシユニット152を下降させれば、これがタイヤT内に導かれ、下ブラシ170がタイヤTの下側ビード部分Tbに当接する。また、上ブラシユニット153を下降させれば、上面位置決めローラ180がタイヤTの上面側を押圧する一方、上ブラシ190がタイヤTの上側ビード部分Taに当接する。
一方、インナーブラシ200は、概略C形状の取付け部材310とシリンダ装置などからなる伸縮手段320、その他の必要な取付け金具、部材などからなる旋回機構300を介して、上ブラシユニット153側に取り付けられている。そして、伸縮手段320の伸縮により、図8に示すように、取付け部材310の基端部311の軸着部分から旋回して、先端側に取り付けられたインナーブラシ200がタイヤ内面側に前進し、その上側内面部Ta’に当接したり、ここから後退(逆旋回)して戻るようになっている。
上記各ブラシ170、190、200は、特に限定されないが、植毛が植設、集合された形の構造である、植毛ブラシとしてある。そして、その内部には、潤滑剤を供給するための噴射ノズル(図示省略)が内蔵させてある。
このような構造からなる本発明のタイヤの潤滑剤塗布装置によると、以下の図9に示すような流れ(フロー)に従って、タイヤTの所望の部分に潤滑剤を供給し、塗布することができる。
先ず、ステップ1で、搬送用コンベア120により、タイヤTを、装置の潤滑剤塗布エリアAに搬入させる。次に、ステップ2で、リフト台130を上昇させて、タイヤTを、所定の塗布作業位置に昇降させて、停止させる。
この状態で、ステップ3に進む。ここでは、タイヤの回転位置決めユニット140を駆動させて、タイヤTを、装置の中心に位置決めする。つまり、図4から明らかなように、シリンダ装置146を収縮させれば、各連設アーム144や連設ロッド145、一対の歯車機構143、143の動きを介して、支持アーム142・・・に支持された各一対のタイヤ押えローラ141a、141bは、縮径方向に動き、タイヤTのそれぞれの対応する部分に当接して、タイヤTを、所望の中心に位置決めさせる。なお、逆に、シリンダ装置146を伸長させれば、各一対のタイヤ押えローラ141a、141bは、拡径方向に動き、タイヤTへの当接は解除される。
タイヤTの位置決め後、ステップ4で、ブラシユニット150の下ブラシユニット152を下降させて、タイヤTの内周側に差し込み、所望の位置で停止させる。次に、ステップ5に進み、ブラシユニット150自体を水平方向にスライド(前進)させる。そして、ステップ6で、ブラシユニット150の下ブラシユニット152側のガイドローラ160が、図5〜図6に示すように、タイヤTのビード部分、即ち、上下のビード部分Ta、Tbに適宜弾性をもって当接(接触)したところで、停止させる。
このとき、ステップ7が同時に進行し、下ブラシ170が、タイヤTの下側ビード部分Tbに適宜弾性をもって当接する。つまり、下ブラシ170による下側ビード部分Tbへの潤滑剤の塗布態勢が整う。
ここで、下ブラシユニット152の下降は、上記したシリンダ装置などからなる昇降手段210により行う。また、ブラシユニット150自体の水平方向へのスライド(前進)は、上記したシリンダ装置などの移動手段156により行う。
次に、ステップ8で、ブラシユニット150の上ブラシユニット153を下降させる。これは、シリンダ装置などからなる昇降手段220により行う。
このとき、ステップ9が同時に進行し、上ブラシユニット153に取り付けられている上面位置決めローラ180が、タイヤTの上面側に適宜弾性をもって当接(接触)し、停止する。同様にして、上ブラシユニット153に取り付けられている上ブラシ190が、タイヤTの上側ビード部分Taに適宜弾性をもって当接し、また、インナーブラシ200が、タイヤT内面側に対応した位置に対峙する。つまり、上面位置決めローラ180により、タイヤTの固定が確保され、また、上ブラシ190による上側ビード部分Taへの潤滑剤の塗布態勢が整う。
この後、ステップ10で、インナーブラシ200を、旋回機構300により、即ち、シリンダ装置などからなる伸縮手段320を伸長させ、概略C形状の取付け部材310を旋回させることにより、旋回(前進)させる。そして、図8に示すように、タイヤTの上側内面部Ta’に適宜弾性をもって当接(接触)したところで、停止させる。つまり、インナーブラシ200による上側内面部Ta’への潤滑剤の塗布態勢が整う。
このような各ブラシ170、190、200のタイヤTに対する当接をより詳細に示すと、図10の如くである。つまり、下ブラシ170にあっては、その植毛の上側寄りが下側ビード部分Tbに少々食い込む形で当接するため、下側ビード部分Tbの底面側Tb1 と縁部側面(内側)Tb2 を中心にして当接する。これにより、下側ビード部分Tbにおいて、潤滑剤の塗布があまり必要とされない内面側Tb3 には、塗布され難い状態となり、理想的な当接状態が得られる。
一方、上ブラシ190にあっては、その植毛の下側寄りが上側ビード部分Taに少々食い込む形で当接するため、上側ビード部分Taの上面面側Ta1 と縁部側面(内側)Ta2 を中心にして当接する。これにより、上側ビード部分Taにおいて、潤滑剤の塗布が必要とされる面には、塗布し易い理想的な当接状態が得られる。この上ブラシ190では、上側ビード部分Taの内面側Ta3 には、潤滑剤が塗布され難い状態となるが、この内面側Ta3 にあっては、インナーブラシ200の植毛の先端側が内面側Ta3 を少々押圧する形で当接するため、植毛が少々広がって、必要とされる内面側Ta3 に十分な潤滑剤を塗布することができる理想的な当接状態が得られる。
この状態で、ステップ11に進み、タイヤの回転位置決めユニット140の電動モータなどの駆動源147、147を駆動させる。そうすると、一対の駆動型のタイヤ押えローラ141a、141aにより、タイヤTが回転する。
タイヤTが回転すると、タイヤTの内周面部に適宜弾性をもって当接されているガイドローラ160が回転する。そうすると、このガイドローラ160には、例えば、図6に示すように、下ブラシ170の歯車171aやこれと噛み合う歯車171bからなる回動力伝達機構171が設けてあるため、下ブラシ170も回転する。また、同様にして、このガイドローラ160には、上ブラシ190の歯車191aやこれと噛み合う歯車191bからなる回動力伝達機構191が設けてあるため、上ブラシ190も回転する。
つまり、下ブラシ170と上ブラシ190は、単にタイヤTに接触するだけではなく、回転しながら接触することになる。
このタイヤTが回転した状態で、ステップ12に進み、各ブラシ170、190、200から、石鹸水などの所望の潤滑剤を供給すれば、タイヤTの対応する部分に潤滑剤が塗布される。
上記各ブラシ170、190、200は、上述したように、植毛ブラシでその内部には、潤滑剤を供給するための噴射ノズル(図示省略)を内蔵させてあるため、植毛が適度の弾性を持ってタイヤTの対応する部分に当接される。従って、効果的な潤滑剤の塗布効果が得られる。また、中心の噴射ノズルから潤滑剤が植毛に染み出す形で供給されるため、潤滑剤の飛散が最小限に抑えられる。つまり、各ブラシの植毛を介して、必要な部分に潤滑剤が過不足なく、最適な状態で塗布される。
さらに、下ブラシ170と上ブラシ190にあっては、回転しならが接触するため、例えば、タイヤTの上側ビード部分Taや下側ビード部分Tbの表面に、型抜き用の離形剤(シリコーンなど)などが残存していることが多いわけであるが、この動きにより、良好な洗浄効果(ブラシ効果)も得られる。また、この洗浄効果により、綺麗なタイヤTのゴム面に対して、潤滑剤が塗布されることになるため、より良好な密着効果が得られる。
なお、上記各部品の所望部分への当接後の停止は、特に限定されないが、例えば、シリンダ装置などの押圧力を予め所定の値に設定しておき、設定押圧力となったところで、自動的に停止させるようにしてある。また、押圧力や当接時の移動量をセンサで検知して、自動的に停止させることもできる。
このようにして、潤滑剤の塗布動作が、一定時間経過して終了したら、これまでの塗布動作前とは、ほぼ逆の動作となる終了動作に入ればよい。
つまり、ステップ13で、インナーブラシ200を、シリンダ装置などからなる伸縮手段320の収縮により、逆旋回(後退)させると共に、上ブラシユニット153を、シリンダ装置などからなる昇降手段220により、上昇させる。これにより、インナーブラシ200は、タイヤTの上側内面部Ta’から退避する。同時に、上ブラシ190はタイヤTの上側ビード部分Taから離れ、上面位置決めローラ180はタイヤTの上面側から離れる。
この後、スナップ14で、ブラシユニット150自体を水平方向にスライド(後退)させる。これにより、ガイドローラ160が、タイヤTのビード部分、即ち、上下のビード部分Ta、Tbから離れる。同時に、下ブラシ170が、タイヤTの下側ビード部分Tbから離れる。次に、スナップ15で、ブラシユニット150、即ち、下ブラシユニット152を上昇させる。
次に、スナップ16で、タイヤの回転位置決めユニット140を駆動させて、即ち、シリンダ装置146を伸長させて、各一対のタイヤ押えローラ141a、141bによるタイヤTへの当接は解除される。この後、ステップ17〜18に進み、リフト台130を下降させ、搬送コンベア120上により、タイヤTを取り出せばよい。
これにより、潤滑剤塗布の一工程は終了する。次に、新しいタイヤTを、装置の潤滑剤塗布エリアAに搬送させればよい。
また、本装置の場合、異種径又は異種高さのタイヤに対しても、ブラシユニット150の水平方向へのスライド量や、ブラシユニット150の上ブラシユニット153の昇降により、自在に対応することができる。
つまり、ブラシユニット150が水平方向にスライドして、ガイドローラ160がタイヤTの内側ビード部と当接したところで停止させる構造であるため、任意の異種径のタイヤTに対して、簡単かつ迅速に対応することができる。また、ブラシユニット150の上ブラシユニット153が下降して、上面位置決めローラ180がタイヤTの上面側と当接したところで停止させる構造であるため、任意の異種高さのタイヤTに対しても、簡単かつ迅速に対応することができる。
なお、上記実施の形態では、ブラシユニット150を、ベースユニット151と、これに添う形で併設された下ブラシユニット152と、さらに、下ブラシユニット152の表側に組み付けられた上ブラシユニット153で構成したが、本発明ではこれに限定されない。つまり、何からの形で、少なくとも下ブラシユニット152側のガイドローラ160と下ブラシ170に対して、上ブラシユニット153側の上面位置決めローラ180や、上ブラシ190とインナーブラシ200が独立に昇降駆動できる構成であればよい。
本発明に係るタイヤの潤滑剤塗布装置の要部の一例を示した斜視図である。 本装置の要部に対応した側面図である。 本装置の要部に対応した正面図である。 本装置のタイヤの回転位置決めユニットを示した平面図である。 本装置のブラシユニット部分を示した拡大斜視図である。 本装置のブラシユニット部分の概略説明図である。 本装置におけるタイヤと各ブラシなどの関係を示した概略説明図である。 本装置におけるタイヤとインナーブラシなどの関係を示した概略説明図である。 本装置における潤滑剤塗布の流れ(フロー)を示した概略説明図である。 本装置における各ブラシとタイヤとの当接関係を示した概略説明図である。
100・・・機枠、120・・・搬送コンベア、130・・・リフト台、140・・・・・・タイヤの回転位置決めユニット、150・・・ブラシユニット、151・・・ベースユニット、152・・・下ブラシユニット、153・・・上ブラシユニット、160・・・ガイドローラ、170・・・下ブラシ、180・・・上面位置決めローラ、190・・・上ブラシ、200・・・・インナーブラシ、300・・・旋回機構、T・・・タイヤ、Ta・・・上側ビード部分、Ta’・・・上側内面部、Tb・・・下側ビード部分

Claims (8)

  1. タイヤを装置の潤滑剤塗布エリアに進退させる搬送コンベアと、前記潤滑剤塗布エリアでタイヤを昇降させるリフト台と、前記リフト台上の位置決めされたタイヤの内周側に対して、昇降自在でかつ水平方向にスライド可能に設けると共に、前記タイヤの下側ビード部に当接される下ブラシと、前記タイヤの上側ビード部に当接される上ブラシと、前記タイヤの上側内面部に当接されるインナーブラシとを備えたブラシユニットと、前記ブラシユニット側に装着されて前記タイヤの内側ビード部に当接する鉛直のガイドローラと、前記ブラシユニット側に装着されて前記タイヤの上面側を押圧する上面位置決めローラとからなり、前記タイヤの回転により、前記各ブラシから潤滑剤が前記タイヤの各当接部分に塗布されることを特徴とするタイヤの潤滑剤塗布装置。
  2. 前記リフト台上の前記タイヤを回転させると共に、中心に位置決めさせるタイヤの回転位置決めユニットが付設されていることを特徴とする請求項1記載のタイヤの潤滑剤塗布装置。
  3. 前記ブラシユニットが、水平方向にスライド可能なベースユニットと、昇降自在な下ブラシユニットと、昇降自在な上ブラシユニットとからなることを特徴とする請求項1、又は2記載のタイヤの潤滑剤塗布装置。
  4. 前記インナーブラシが、前記ブラシユニットの上ブラシユニット側に装備された旋回機構により、旋回駆動されることを特徴とする請求項3記載のタイヤの潤滑剤塗布装置。
  5. 前記下ブラシ、上ブラシ及びインナーブラシの各ブラシ内部に噴射ノズルが内蔵させて、潤滑剤が塗布されることを特徴とする請求項1、2、3、又は4記載のタイヤの潤滑剤塗布装置。
  6. 前記下ブラシ、上ブラシ及びインナーブラシの各ブラシが、植毛が植設、集合された植毛ブラシであることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載のタイヤの潤滑剤塗布装置。
  7. 前記下ブラシ及び上ブラシが、前記タイヤの回転時連動して回転することを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載のタイヤの潤滑剤塗布装置。
  8. 前記ブラシユニットのベースユニットの水平方向へのスライドと、前記ブラシユニットの上ブラシユニット側の昇降により、異種径又は異種高さのタイヤに対応することができることを特徴とする請求項3、4、5、6又は7記載のタイヤの潤滑剤塗布装置。
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